JP6785505B2 - 蒸気滅菌装置 - Google Patents
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Description
また、蒸気滅菌装置では、被滅菌物や滅菌槽内壁面に結露したドレンが生じる。ドレンは、滅菌処理が完了する前に発生することが多く、ドレンには細菌やウイルス等が活性可能な状態で存在している可能性がある。
そこで、ドレンは、他の排水等と一緒に滅菌処理を実行するか、又は他の排水と混入させる前に滅菌する必要がある。
これにより、特許文献1の蒸気滅菌装置は、滅菌装置とは別の大掛かりな廃液処理装置を設けることなく、ドレンの滅菌処理を行い、安全かつ安価にドレンを排出できる、というものである。
しかしながら、このような構成によれば、装置内にドレンタンクを設置する空間を確保しなくてはならず、装置全体が大型化してしまうという課題がある。
この構成を採用することによって、ドレン制御弁を閉じた状態で、ドレン制御弁と滅菌槽との間のドレン排管にドレンを貯留させ、このドレンをドレン排管用蒸気配管から導入される蒸気で加熱滅菌することができる。このため、装置内にドレンタンクを設けなくても安全にドレンを排出することが可能である。
この構成を採用することによって、ドレン制御弁を閉じた状態で、ドレン制御弁と滅菌槽との間のドレン排管にドレンを貯留させ、このドレンをドレン排管用蒸気配管から導入される一般蒸気で加熱滅菌することができる。このため、装置内にドレンタンクを設けなくても安全にドレンを排出することが可能である。
この構成によれば、ドレン制御弁から滅菌槽内の底部にかけてドレンを貯留させることができ、滅菌槽の底部に貯留したドレンに対しては、ジャケット部の加熱により滅菌させることができる。
この構成によれば、滅菌槽の底部にドレンを貯留させることができ、また被滅菌物の収容性を向上させることができ、しかも一般的な圧力容器としての円筒状に近い形状であり耐圧性が十分確保できる。
以下、図面に基づいて蒸気滅菌装置について説明する。
図1は、第1の実施形態における蒸気滅菌装置の配管系統図である。
蒸気滅菌装置30は、被滅菌物を収容して滅菌処理を施す滅菌槽32を備えている。滅菌槽32は、内部圧力を所定の滅菌圧力に上昇させるために圧力容器又は耐圧密閉容器で構成されている。
内筒35の内部が被滅菌物を収容するチャンバー38として構成される。
ジャケット部34に蒸気が導入されることにより、滅菌槽32の内部(チャンバー)を加熱することができる。
給気管44には、フィルター46が設けられており、チャンバー38にはフィルター46を通過した清浄空気を導入できる。また、給気管44には、逆止弁47と開閉弁48とが設けられている。
排気管74は、排気フィルター75の下流側で分岐しており、真空ポンプ70へ接続する排気管79と、真空ポンプ70を経由しない排気管80とに分岐する。排気管79には開閉弁81が設けられ、排気管80には開閉弁82が設けられている。
また、ジャケット部34の底面には、ジャケット部34内の蒸気を排出するためのジャケット部排管51が接続している。ジャケット部排管51には、ドレントラップ57と、逆止弁59とが設けられている。
ドレン排管50とジャケット部排管51は、下流側で接続して1本の排管となり、装置外部へ排出される。
またドレン排管50の、ドレン制御弁52よりも下流側には、逆止弁72が設けられている。
ドレン排管50を覆う蒸気流通部56内に蒸気が流通することにより、ドレン排管50内のドレンを加熱滅菌することができる。
さらに、ドレン排管50は、チャンバー38内を通過する個所についてはジャケット部34内の蒸気の加熱によって滅菌することができる。
このようにして、本実施形態では、装置を大型化させずに、安全にドレンを滅菌した後に排出することができる。
次に、図2に基づいて本発明に係る第2の実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する場合もある。
一般蒸気配管90には開閉弁55が設けられており、またクリーン飽和蒸気配管92には開閉弁94が設けられている。
このため、一般蒸気は、蒸気流通部56に導入されてドレン排管50内のドレンを加熱滅菌することができる。
ドレンの加熱滅菌に関しては、第1の実施形態とその構造や動作については全く同じである。
次に、図3に基づいて本発明に係る第3の実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態の構成要素と同一の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する場合もある。
ここでいうオーバル形状とは、滅菌槽32の正面視形状において、直線で構成されている部分が無く、全て外側に凸となる曲線で構成された形状である。本実施形態では、鉛直方向に延びる中心線と水平方向に延びる中心線の両方で線対称となる。
なお、上述してきた各実施形態における、ドレン排管の二重管式熱交換器は、L字状に形成されているものであった。しかし、ドレン排管の二重管式熱交換器は、L字状でなく、直線状など他の形状であってもよい。
32 滅菌槽
34 ジャケット部
35 内筒
37 外筒
38 チャンバー
39 蒸気配管
40 蒸気連通管
42 開閉弁
44 給気管
46 フィルター
47 逆止弁
48 開閉弁
49 ドレン排出口
50 ドレン排管
51 ジャケット部排管
52 ドレン制御弁
53 外管
55 開閉弁
56 蒸気流通部
57 ドレントラップ
58 ドレン排管用蒸気配管
59 逆止弁
60 開閉弁
63 ドレントラップ
64 蒸気排管
66 逆止弁
70 真空ポンプ
72 逆止弁
74 排気管
75 排気フィルター
76 開閉弁
77 真空ポンプ用給水管
78 真空ポンプ用排気・排水管
79 排気管
80 排気管
81 開閉弁
82 開閉弁
90 一般蒸気配管
92 クリーン飽和蒸気配管
94 開閉弁
Claims (4)
- 周囲にジャケット部が形成され、被滅菌物を収容する滅菌槽と、
前記ジャケット部に接続され、装置外部から導入された蒸気を前記ジャケット部に供給する蒸気配管と、
前記ジャケット部と前記滅菌槽の内部とを接続し、前記ジャケット部に供給された蒸気を前記滅菌槽の内部に供給する蒸気連通管と、
前記滅菌槽内に貯留したドレンを排出するためのドレン排管と、
前記ドレン排管の中途部に設けられて、前記ドレン排管を開閉するドレン制御弁と、を具備し、
前記ドレン制御弁と前記滅菌槽の外筒の外底面との間の前記ドレン排管を二重管構造に設け、
前記ドレン排管の内径は、前記ドレン制御弁の上流側と下流側では同じ径となるように設けられ、
前記蒸気配管から分岐したドレン排管用蒸気配管を設け、
前記二重管構造のドレン排管の内管と外管との間の空間に蒸気を導入させるために、前記二重管構造のドレン排管に前記ドレン排管用蒸気配管が接続されていることを特徴とする蒸気滅菌装置。 - 周囲にジャケット部が形成され、被滅菌物を収容する滅菌槽と、
該滅菌槽に接続され、装置外部から導入された飽和蒸気を前記滅菌槽内に供給する飽和蒸気配管と、
前記ジャケット部に接続され、装置外部から導入された一般蒸気を前記ジャケット部に供給する一般蒸気配管と、
前記滅菌槽内に貯留したドレンを排出するためのドレン排管と、
前記ドレン排管の中途部に設けられて、前記ドレン排管を開閉するドレン制御弁と、を具備し、
前記ドレン制御弁と前記滅菌槽の外筒の外底面との間の前記ドレン排管を二重管構造に設け、
前記一般蒸気配管から分岐したドレン排管用蒸気配管を設け、
前記ドレン排管の内径は、前記ドレン制御弁の上流側と下流側では同じ径となるように設けられ、
前記二重管構造のドレン排管の内管と外管との間の空間に一般蒸気を導入させるために、前記二重管構造のドレン排管に前記ドレン排管用蒸気配管が接続されていることを特徴とする蒸気滅菌装置。 - 前記滅菌槽の底面は、ドレンを貯留できるように下向きに凸となる曲面形状を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の蒸気滅菌装置。
- 前記滅菌槽は、正面視するとオーバル形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項記載の蒸気滅菌装置。
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