JP6784049B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6784049B2 JP6784049B2 JP2016080453A JP2016080453A JP6784049B2 JP 6784049 B2 JP6784049 B2 JP 6784049B2 JP 2016080453 A JP2016080453 A JP 2016080453A JP 2016080453 A JP2016080453 A JP 2016080453A JP 6784049 B2 JP6784049 B2 JP 6784049B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- dye layer
- heat
- layer
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、少なくとも昇華性染料と、バインダー樹脂と、離型剤を含有する染料層インキにおいて、該バインダー樹脂がポリビニルアセタール樹脂であり、該離型剤がポリシロキサンとアセタール樹脂との共重合体と、ポリエーテル変性シリコーンであることを特徴とする染料層インキが提案されている。
また、特許文献2では染料層にフッ素系界面活性剤を含有する感熱転写記録媒体が開示されている。
前記染料層は、熱移行性染料と、バインダー樹脂と、離型剤を含み、前記離型剤は、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物からなり、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物の割合が質量比で9:1〜6:4であり、前記染料層の膜厚をtとした時に、前記染料層の最表面から深さ0.1tまでの範囲とそこから1.0tまでの範囲で前記熱移行性染料の前記バインダー樹脂に対する重量比が異なり、
前記染料層の最表面から深さ0.1tまでの範囲における前記離型剤の前記バインダー樹脂に対する重量比をb1、前記染料層の最表面からの深さ0.1tから1.0tまでの範囲における前記離型剤の前記バインダー樹脂に対する重量比をb2とした時に以下の式(1)、(2)、(3)の関係が成り立つことを特徴とする感熱転写記録媒体である。
b1≠b2 ・・・(1)
0.5質量%≦b1≦4.0質量% ・・・(2)
0質量%≦b2≦3.0質量% ・・・(3)
1.1≦a2/a1≦1.5 ・・・(1)
本発明の実施形態に係る熱転写記録材料1は、感熱転写記録媒体2と熱転写受像シート3からなる。
感熱転写記録媒体2は、図1に示すように、基材10の一方の面にサーマルヘッドとの滑り性を付与する耐熱滑性層40設け、基材10の他方の面に、下引き層20、染料層30を順次形成した構成である。
基材10は、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度とが要求される。そのため、基材10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、及びコンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を単独で又は組み合わされた複合体が使用可能である。これらの中でも、物性面、加工性、コスト面などを考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
下引き層20は、基材と染料層の両方に良好な接着性を有するバインダーを主体として形成する。上記バインダーとしては、例えば、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルホルマール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂等が挙げられる。
ここで、下引き層20の乾燥後の塗布量とは、下引き層形成用の塗布液を塗布、乾燥した後に残った固形分量のことをいう。また、後述する他の層の塗布量も、同様に、各塗布液を塗布、乾燥した後に残った固形分量のことをいう。
染料層30は、例えば、熱移行性染料、バインダー樹脂、離型剤、溶剤などを配合して染料層形成用の塗布液を調製し、塗布、乾燥することで形成されたものである。染料層30の乾燥後の塗布量は、1.0g/m2程度が適当である。なお、染料層30は、単一層で構成したり、複数の層を同一基材の同一面に面順次に、繰り返し形成したりすることもできる。
また、離型剤の添加量を増量しても、画像のにじみ、地汚れ、インキ染料として泡立ちの発生や染料層内部や下引き層と染料層との界面にも離型剤が存在してしまい、耐熱性の低下による印画シワや異常転写が発生する。
ここでポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物を混合することによって、染料層の表面に離型剤成分を局在化する事ができ、わずかな添加量で染料層と被転写体との融着を防ぐ事ができる。
よって、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物を混合することによって、少ない添加量で染料層の表面に離型剤成分を局在化させ、染料層と被転写体との融着を防ぐ事が可能となる。
また、ポリエーテル鎖と同時にアルキル基、反応性のアミノ基やエポキシ基などを同時に導入させた異種官能基変性シリコーンオイル等も、材料構成や目的に合わせて使用することができる。
本発明のパーフルオロアルキル化合物は一般名称で商業的に入手可能であり、例えば、大日本インキ化学工業株式会社製のメガファックF−470、メガファックF−471、メガファックF−472SF、メガファックF−474、メガファックF-475、メガファックF−477、メガファックF−478、メガファックF−479、メガファックF−480SF、メガファックF-472、メガファックF−483、メガファックF−484、メガファックF−486、メガファックF−487、メガファックF−489、メガファックF-172D、メガファックF−178K、メガファックF−178RM。AGCセイミケミカル社製のサーフロンS-242、S-243,S-420、S-386、S-611、S-651。日油株式会社のモディパーF206 、F606 、F3636 。住友スリーエム株式会社製 ノベックTMFC−4430、FC−4432(いずれも製品名)等を使用することが出来るが、特に限定されるものではない。
b1が0.5質量%を下回ると、染料層30表面の離型剤の絶対量が少ない為、印画時の染料層30と熱転写受像シート3の受容層120との間で融着が生じ、貼り付きや剥離線、異常転写が発生しやすくなる。また、b1が4.0質量%を超えると地汚れやにじみ、インキ染料として泡立ち、染料析出等の不具合が生じやすくなる。さらに、染料層の耐熱性低下を招き、印画シワが発生しやすくなる。
一方、b2は3.0質量%を越えると、染料層の耐熱性低下を招き、印画シワが発生しやすくなる。ここで、b2の上限がb1より低いのは染料層の膜厚に占める割合がb2の方が高いためである。なお、b2が低いことによる不具合は特にないので下限は示さない。
なお、上記の範囲を外れなければb1とb2が同じでも異なっていてもかまわない。
9/1を下回ると(パーフルオロアルキル化合物が少なくなると)、染料層表面に離型剤が局在化しにくくなり、染料層と被転写体と融着しやすくなる。この比率が6/4を越える場合は、ポリエーテル変性シリコーンオイルの割合が少なくなる為、染料層と被転写体と融着しやすくなる。
耐熱滑性層40は、例えば、バインダー、離型性や滑り性を付与する機能性添加剤、充填剤、硬化剤、溶剤などを配合して耐熱滑性層形成用の塗布液を調製し、塗布、乾燥して形成したものである。この耐熱滑性層40の乾燥後の塗布量は、0.1g/m2以上2.0g/m2以下の範囲内が適当である。
また、耐熱滑性層40に含まれる硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、及びその誘導体を挙げることができるが、特に限定されるものではない。
熱転写受像シート3は、図2に示すように、基材シート100の上に、中間層110、受容層120を積層した構成である。この熱転写受像シート3の基材シート100は、好ましくは、芯材となる中紙130の両面をポリエチレン又はポリプロピレンでコートした樹脂コート紙である。すなわち、この場合において基材シート100は、中紙130の両面に樹脂コート層140、150が図示したように設けられている。
以下に、本発明の熱転写記録材料の熱転写受像シート3を構成する各層について記述する。
本発明の熱転写受像シート3は、基材シート100に受容層120を形成してなるものであり、上記受容層120は塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体エマルジョン又は塩化ビニル/アクリル化合物共重合体エマルジョンを用いて形成したものである。
上記受容層120は、上記エマルジョンを用いて形成したものであれば、直接基材シート100上に形成してなるものであってもよいし、基材シート100上に形成した多孔質層等の中間層110上に形成してなるものであってもよい。
また、上記塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体は、塩化ビニルと酢酸ビニルとからなる共重合体であれば特に限定されず、塩化ビニル及び酢酸ビニルに加えてこれら必須単量体と共重合可能な単量体をも少量重合したものであってもよいが、塩化ビニル/酢酸ビニル2元共重合体であることが好ましい。
また、上記塩化ビニル/アクリル化合物共重合体は、塩化ビニルとアクリル化合物とからなる共重合体であれば特に限定されず、塩化ビニル及びアクリル化合物に加えてこれら必須単量体と共重合可能な単量体をも少量共重合したものであってもよいが、塩化ビニル/アクリル化合物2元共重合体であることが好ましい。
以降で、「アクリル化合物」とは、(メタ)アクリル酸及び/又はそのアルキルエステルを意味する。
上記アクリル化合物としては、例えば、アクリル酸、アクリル酸カルシウム・アクリル酸亜鉛・アクリル酸マグネシウム・アクリル酸アルミニウム等のアクリル酸塩、メチルアクリレート・エチルアクリレート・ブチルアクリレート・2−エチルヘキシルアクリレート・2−エトキシエチルアクリレート・2−ヒドロキシエチルアクリレート・n−ステアリルアクリレート・テトラヒドロフルフリルアクリレート・トリメチロールプロパントリアクリレート等のアクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル・メタクリル酸エチル・メタクリル酸t−ブチル・メタクリル酸トリデシル・メタクリル酸シクロヘキシル・ジメタクリル酸トリエチレングリコール・ジメタクリル酸1,3−ブチレン・トリメタクリル酸トリメチロールプロパン等のメタクリル酸エステル等が挙げられる。
本発明において、上記各エマルジョンとして、例えば、ビニブラン601、ビニブラン276(いずれも、日信化学工業社製)等、市販の製品を使用することができる。
上記その他の樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、セルロース誘導体系樹脂、ポリエーテル系樹脂等が挙げられる。
上記離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系化合物等、公知のものが挙げられるが、特にシリコーンオイルが好ましい。
上記シリコーンオイルとしては、エポキシ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、フェニル変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、ビニル変性シリコーンオイル、ハイドロジェン変性シリコーンオイル等、変性シリコーンオイルが好ましい。
上記離型剤は、上述の各共重合体100重量部に対して約0.5〜30重量部となるよう添加することが好ましい。
上記可塑剤としては、例えば、フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤等、公知の化合物を挙げることができる。
上記熱溶融性物質としては、例えば、アルコール類、ケトン類、高級脂肪酸エステル等、転写を促進する作用を有する公知の化合物が挙げられる。
本発明の熱転写受像シート3における基材シート100は特に限定されるものではなく、紙類、合成樹脂等から形成されたフィルム又はシート、上記紙類、フィルム、シート等を積層して得られる積層体等を挙げることができる。
また、多孔質構造を有する基材シートも、本発明では好適に用いることができる。上記基材シート100は、受容層120を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも、取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。
上記合成紙としては、例えば、合成樹脂含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、コンデンサーペーパー、硫酸紙等が挙げられる。
上記基材シート100は、上記合成樹脂を1種若しくは2種以上混合して得られるフィルム又はシートであってもよいし、上記合成樹脂に加え、顔料、充填剤等を加えて成膜したフィルム又はシートであってもよい。
なお、本明細書において、基材シート100の厚みは、基材シート100が積層体である場合、積層体全体の厚みを意味する。
本発明の熱転写受像シートは、上述したように、上記受容層120と上記基材シート100との間に中間層を設けたものであってもよい。
以降において、「中間層」とは、基材シート100と受容層120との間にある全ての層を意味する。本発明の熱転写受像シート3は、上記中間層を設けることにより、例えば、断熱性、クッション性、バリア性、層間接着性、白色性、隠蔽性、帯電防止性等に優れたものとすることができる。
上記水溶性高分子としては、セルロース系樹脂・デンプン・寒天等の多糖類、カゼイン・ゼラチン等のタンパク質、ポリビニルアルコール・エチレン−酢酸ビニル共重合体・ポリ酢酸ビニル・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体・酢酸ビニル−(メタ)アクリル共重合体・酢酸ビニル−ベオバ共重合体・(メタ)アクリル樹脂・スチレン−(メタ)アクリル共重合体・スチレン樹脂等のビニル系樹脂、メラミン樹脂・尿素樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。
本発明において、水溶性高分子とは、水性溶媒に完全溶解(粒径0.01μm以下)、コロイダルディスパージョン(粒径0.01〜0.1μm)、エマルジョン(粒径0.1〜1μm)又はスラリー(粒径1μm以上)の状態になる高分子を意味する。
また、上記中間層として、活性水素を有する熱可塑性樹脂とイソシアネート化合物等の硬化剤とを併用した場合、更に層間接着性に優れた熱転写受像シートとすることができる。
上記蛍光増白剤としては、特に限定されず、従来公知のものを使用することができ、例えば、スチルベン系蛍光増白剤、ジスチルベン系蛍光増白剤、ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤、スチリル−オキサゾール系蛍光増白剤、ピレン−オキサゾール系蛍光増白剤、クマリン系蛍光増白剤、アミノクマリン系蛍光増白剤、イミダゾール系蛍光増白剤、ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤、ピラゾリン系蛍光増白剤、ジスチリル−ビフェニル系蛍光増白剤等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シート3は、上記蛍光増白剤の種類、添加量等を適宜選択することにより、白色度を調整することができる。
上記酸化チタンとしては、ルチル型酸化チタン及びアナターゼ型酸化チタンが挙げられるが、白色度の点で、アナターゼ型酸化チタンが好ましい。
上記酸化チタンは、中間層が上述の水溶性樹脂からなる場合、表面に親水性処理を施して添加してもよいし、界面活性剤等の分散剤を適宜添加して分散させてもよい。
本発明の熱転写受像シートは、シートの機械搬送性向上、カール防止、筆記性、帯電防止等を目的として、基材シート100の受容層120形成側と反対側の面上に、裏面層160を有するものであってもよい。
本発明の熱転写受像シート3において、上記裏面層160は、1層のみから構成されるものであってもよいし、組成等が異なる2層以上の層を積層して構成されるものであってもよい。
上記裏面層160を形成する際に、例えば、上記例示の樹脂等に加え、有機フィラー又は無機フィラーを適量添加する、または、ポリオレフィン樹脂、セルロース樹脂等、滑性が高い樹脂を使用すると、搬送性が向上した熱転写受像シートを得ることができる。
上記帯電防止剤の使用量は、該帯電防止剤を添加する層、使用する帯電防止剤等の種類によって異なるが、給紙トラブルを防止する点で、熱転写受像シート3の表面電気抵抗値が1013Ω/cm2以下となるよう、通常0.01〜3g/m2の量で使用することが好ましい。
本発明の熱転写受像シート3における受容層120は、上述のエマルジョンを用いて形成したものである。上記エマルジョンを用いて受容層120を形成する方法としては特に限定されず、例えば、上述のエマルジョンから塗工液を調製し、該塗工液を基材シート上又は中間層上に塗布し乾燥する塗工法等、公知の方法にて作製することができる。
上記受容層120の塗工において、塗工液は、上述のエマルジョンのみからなるものであってもよいし、該エマルジョンに、上述したその他の樹脂、離型剤及び/又は添加剤を適宜配合して調製したものであってもよい。
上記受容層の塗工において、乾燥は、使用する塗工液の組成に応じて異なるが、一般に、50〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
上記塗工液は、受容層の塗布量が0.5〜10g/m2になるよう塗布することが好ましい。
上述の中間層及び裏面層160の塗工において、塗工液を調製するための溶媒としては、水、エタノール・プロパノール等のアルコール類、メチルセロソルブ・エチルセロソルブ等のセロソルブ類、トルエン・キシレン・クロルベンゼン等の芳香族類、アセトン・メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル・酢酸ブチル等のエステル系溶剤、テトラヒドロフラン・ジオキサン等のエーテル類、クロロホルム・トリクロルエチレン等の塩素系溶剤、ジメチルホルムアミド・N−メチルピロリドン等の含窒素系溶剤、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
(1)本実施形態に係る感熱転写記録媒体2では、基材10の一方の面に耐熱滑性層40を備え、基材10の他方の面に下引き層20、染料層30をこの順に備えており、染料層20を、少なくとも、熱移行性染料と、バインダー樹脂と、離型剤を含んだものとし、前記離型剤は、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物であり、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物の割合が重量比で9:1〜6:4であるとしている。
これにより剥離線、異常転写、にじみ、地汚れの発生を抑制できる。
(2)また、本実施形態に係る感熱転写記録媒体2では、前記ポリエーテル変性シリコーンオイルの分子量8000以上のであるとしている。
これにより、にじみや地汚れの発生を抑制できる。
(3)また、本実施形態に係る感熱転写記録媒体2では、染料層30の膜厚をtとした時に、染料層30の最表面から深さ0.1tまでの範囲における熱移行性染料のバインダー樹脂に対する重量比をa1、染料層30の最表面からの深さ0.1tから1.0tまでの範囲における熱移行性染料のバインダー樹脂に対する重量比をa2とした時に1.1≦a2/a1≦1.5であるとしている。
これにより、地汚れを防ぎ、熱転写時に良好な転写感度を得ることができる。
(4)また、本実施形態に係る感熱転写記録媒体2では、染料層30の最表面から深さ0.1tまでの範囲における離型剤/バインダー樹脂の重量比をb1、染料層30の最表面からの深さ0.1tから1.0tまでの範囲における離型剤/バインダー樹脂の重量比をb2とした時に、b1が0.5質量%≦b1≦4.0質量%であり、b2が0質量%≦b2≦3.0質量%であるとしている。
これにより、印画シワ、貼り付き、剥離線、異常転写、にじみ、地汚れを抑制できる。
(5)また、本実施形態に係る熱転写受像シート3では、少なくとも基材シート100、多孔質層110、及び受容層120がこの順で積層されていて、受容層120が塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体又は塩化ビニル/アクリル化合物共重合体を含むものであるとしている。
これにより、熱転写時に良好な転写感度を得ることができる。
<感熱転写記録媒体>
基材として、4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その一方の面に下記組成の耐熱滑性層用塗布液を、グラビアコーティング法により塗布量が1.0g/m2(膜厚0.60μm)になるように塗布し、100℃で1分間乾燥した。その後に、40℃環境下で1週間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材を得た。
次に、上記耐熱滑性層付き基材の耐熱滑性層が塗布されていない面に、下記組成の下引き層用塗布液を、グラビアコーティング法により塗布量が0.20g/m2になるように塗布し、100℃で2分間乾燥することで、下引き層を形成した。引き続き、その下引き層の上に、染料層用塗布液B−1を塗布し、90℃で1分間乾燥することで、染料層Bを形成した。さらに、その染料層Bの上に、染料層用塗布液A−1を塗布し、90℃で1分間乾燥することで、染料層Aを形成し、感熱転写記録媒体を得た。なお、染料層Aと染料層Bの膜厚比を1:9とし、染料層Aと染料層Bを合わせた塗布量を0.70g/m2になるようにした。
・アクリルポリオール樹脂 15.0部
・ラウリン酸亜鉛 3.0部
・タルク(粒子径(D50) 0.80μm) 2.2部
・2,6−トリレンジイソシアネートプレポリマー 4.8部
・トルエン 50.0部
・メチルエチルケトン 20.0部
・酢酸エチル 5.0部
・ポリビニルアルコール 2.50部
・ポリビニルピロリドン 2.50部
・純水 57.0部
・イソプロピルアルコール 38.0部
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.054部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.006部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.32部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.041部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.005部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.955部
熱転写記録材料に用いる熱転写受像シートNo.1を作製した。
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化社製)を用い、この一方の面に、下記組成のプライマー層用塗工液をグラビアコーティング法により塗布量1.0g/m2になるように塗布し、100℃で1分間乾燥させた。さらに、そのプライマー層上に、下記組成の受容層用塗工液−1をグラビアコーティング法により塗布量4.0g/m2になるように塗布し、130℃で1分間乾燥させて本発明の熱転写受像シートNo.1を得た。
・ポリエステル(バイロナールMD−1480、固形分濃度25%、東洋紡積社製)
100部
・水 25部
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ビニブラン601、固形分
濃度43%、日信化学工業社製) 100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 2.15部
・水 124部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−2及び染料層用塗布液B−2にした以外は、実施例1と同様にして実施例2の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.32部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.036部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.009部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.955部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−3及び染料層用塗布液B−3にした以外は、実施例1と同様にして実施例3の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.042部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.018部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.32部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.032部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.014部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.955部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−4及び染料層用塗布液B−4にした以外は、実施例1と同様にして実施例4の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.036部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.024部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.32部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.027部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.018部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.955部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−5及び染料層用塗布液B−5にした以外は、実施例1と同様にして実施例5の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.096部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.024部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.26部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.072部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.018部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.910部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−6及び染料層用塗布液B−6にした以外は、実施例1と同様にして実施例6の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.016部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.004部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.36部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.012部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.003部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.985部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−7及び染料層用塗布液B−7にした以外は、実施例1と同様にして実施例7の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.32部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.036部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.009部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.955部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−8にした以外は、実施例2と同様にして実施例8の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 5.44部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.50部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−9にした以外は、実施例2と同様にして実施例9の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 5.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.94部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−10にした以外は、実施例2と同様にして実施例10の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.28部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.66部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−11にした以外は、実施例2と同様にして実施例11の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.94部
実施例6で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Bを下記組成の染料層用塗布液B−8にした以外は、実施例6と同様にして実施例12の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.016部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.004部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.98部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−12及び染料層用塗布液B−9にした以外は、実施例1と同様にして実施例13の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.092部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.023部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.265部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.092部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.023部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.885部
実施例5で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Bを下記組成の染料層用塗布液B−10にした以外は、実施例5と同様にして実施例14の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.096部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.024部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.88部
実施例6で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Bを上記組成の染料層用塗布液B−8にした以外は、実施例6と同様にして実施例15の感熱転写記録媒体を得た。
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−13にした以外は、実施例2と同様にして実施例16の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.036部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.009部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.335部
実施例5で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Bを上記組成の染料層用塗布液B−2にした以外は、実施例5と同様にして実施例17の感熱転写記録媒体を得た。
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−14にし、染料層Bを上記組成の染料層用塗布液B−10にした以外は、実施例1と同様にして実施例18の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.100部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.025部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.255部
実施例18で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−15にした以外は、実施例18と同様にして実施例19の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.120部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.040部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.220部
熱転写受像シートとして、下記組成の熱転写受像シートNo.2を用いた以外は、実施例2と同様にして実施例20の感熱転写記録材料を得た。
受容層用塗工液−1に代え、下記組成の受容層用塗工液−2を使用した以外は、熱転写受像シートNo.1と同様に熱転写受像シートNo.2を作製した。
・塩化ビニル/アクリル化合物共重合体エマルジョン(ビニブラン276、
固形分濃度45%、日信化学工業社製) 100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 2.15部
・水 124部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−16及び染料層用塗布液B−11にした以外は、実施例1と同様にして比較例1の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.120部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.26部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.090部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.910部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−17及び染料層用塗布液B−12にした以外は、実施例1と同様にして比較例2の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.120部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.26部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.090部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.910部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−18及び染料層用塗布液B−13にした以外は、実施例1と同様にして比較例3の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.280部
・トルエン 44.86部
・メチルエチルケトン 46.24部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4957信越シリコーン社製 分子量5000) 0.210部
・トルエン 44.86部
・メチルエチルケトン 44.930部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−19及び染料層用塗布液B−14にした以外は、実施例1と同様にして比較例4の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.060部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.060部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.26部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.045部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.045部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.91部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−20及び染料層用塗布液B−15にした以外は、実施例1と同様にして比較例5の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.140部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.140部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.10部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.105部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.105部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.79部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−21及び染料層用塗布液B−16にした以外は、実施例1と同様にして比較例6の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.036部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.084部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.26部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.027部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.063部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.91部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−22及び染料層用塗布液B−17にした以外は、実施例1と同様にして比較例7の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.084部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.196部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.10部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.063部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.147部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.79部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−23及び染料層用塗布液B−18にした以外は、実施例1と同様にして比較例8の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.120部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.260部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.090部
・トルエン 45.00部
・メチルエチルケトン 44.910部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−24及び染料層用塗布液B−19にした以外は、実施例1と同様にして比較例9の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.280部
・トルエン 44.86部
・メチルエチルケトン 46.240部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.210部
・トルエン 44.86部
・メチルエチルケトン 44.930部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−25にした以外は、実施例2と同様にして比較例10の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 6.70部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.24部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−26にした以外は、実施例2と同様にして比較例11の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.94部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−27にした以外は、実施例2と同様にして比較例12の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 5.70部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.24部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−28にした以外は、実施例2と同様にして比較例13の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 3.87部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 47.07部
実施例2で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−29にした以外は、実施例2と同様にして比較例14の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 3.75部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.048部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.012部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 47.19部
実施例6で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−30にした以外は、実施例6と同様にして比較例15の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.012部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.003部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.365部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−31及び染料層用塗布液B−20にした以外は、実施例1と同様にして比較例16の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.104部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.026部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.25部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.104部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.026部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.87部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−32及び染料層用塗布液B−21にした以外は、実施例1と同様にして比較例17の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.112部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.028部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.24部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.112部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.028部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.86部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを下記組成の染料層用塗布液A−33及び染料層用塗布液B−22にした以外は、実施例1と同様にして比較例18の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.38部
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを上記組成の染料層用塗布液A−30及び染料層用塗布液B−22にした以外は、実施例1と同様にして比較例19の感熱転写記録媒体を得た。
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを上記組成の染料層用塗布液A−30及び染料層用塗布液B−8にした以外は、実施例1と同様にして比較例20の感熱転写記録媒体を得た。
実施例5で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Bを下記組成の染料層用塗布液B−23にした以外は、実施例5と同様にして比較例21の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 6.00部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.100部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.025部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 44.875部
実施例1で作成した感熱転写記録媒体において、染料層A及び染料層Bを上記組成の染料層用塗布液A−14及び染料層用塗布液B−23にした以外は、実施例1と同様にして比較例22の感熱転写記録媒体を得た。
実施例14で作成した感熱転写記録媒体において、染料層Aを下記組成の染料層用塗布液A−34にした以外は、実施例14と同様にして比較例23の感熱転写記録媒体を得た。
・C.I.ソルベントブルー63 4.62部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.00部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル
(X−22−4272信越シリコーン社製 分子量10000) 0.128部
・パーフルオロアルキル化合物
(メガファックF−569 DIC株式会社) 0.042部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 46.210部
熱転写受像シートとして、下記組成の熱転写受像シートNo.3を用いた以外は、実施例2と同様にして比較例24の感熱転写記録材料を得た。
受容層用塗工液−1に代え、受容層用塗工液−3を使用した以外は、熱転写受像シートNo.1と同様に熱転写受像シートNo.3を作製した。
<受容層用塗工液−3>
・ポリエステル(バイロナールMD−1200、固形分濃度30%、東洋紡積社製)
100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 1.5部
・水 56部
熱転写受像シートとして、下記組成の熱転写受像シートNo.4を用いた以外は、実施例2と同様にして比較例25の感熱転写記録材料を得た。
受容層用塗工液−1に代え、受容層用塗工液−4を使用した以外は、熱転写受像シートNo.1と同様に熱転写受像シートNo.4を作製した。
・ポリエステル(バイロナールMD−1500、固形分濃度30%、東洋紡積社製)
100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 1.5部
・水 56部
熱転写受像シートとして、下記組成の熱転写受像シートNo.5を用いた以外は、実施例2と同様にして比較例26の感熱転写記録材料を得た。
受容層用塗工液−1に代え、受容層用塗工液−5を使用した以外は、熱転写受像シートNo.1と同様に熱転写受像シートNo.5を作製した。
・アクリル樹脂(AQ4635、固形分濃度30%、ダイセル化学社製) 100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 1.5部
・水 56部
実施例1〜20、比較例1〜26の感熱転写記録材料を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、転写感度を評価した結果を表3、表4に示す。
ここでは、白からベタまでの階調が異なるパターン画像を以下の条件で印画し、色度計(マクベス濃度計RD−918;マクベス社製)で測定して転写感度を評価した。
・印画環境:23℃50%RH
・印加電圧:24V
・印画速度:10inch/sec
・印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:転写感度が優れている
△:転写感度がやや悪い
×:転写感度が悪い
実施例1〜20、比較例1〜26の感転写記録材料を使用し、サーマルシミュレーターにて上記転写感度評価と同じ条件でベタ印画を行い、印画シワを評価した結果を表3、表4に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△が実用上、問題ないレベルである。
〇:印画物にシワによる印画不良無し
△:印画物にシワによる印画不良が僅かにあり
×:印画物にシワによる印画不良あり
実施例1〜20、比較例1〜26の感熱転写記録媒体に関して、常温にて養生された感熱転写記録媒体と被転写体とを使用し、48℃5%環境下、サーマルシミュレーターにて黒グラデーション印画を30枚行い、感熱転写記録媒体と熱転写受像シートの貼り付きや剥離線、異常転写の有無を評価した。印画条件は印画環境を48℃5%とした他は上記転写感度評価と同じである。評価結果を表3、表4に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。なお、貼り付きが×のものは、感熱転写記録媒体と熱転写受像シートの貼り付きにより評価ができなかったため、それ以外の全てを評価不可とした。また、同じく、異常転写が×のものは、染料層が被写体へ転移してしまい、評価ができなかった為、剥離線を評価不可とした。
○:被転写体への剥離線・異常転写が、認められない
△:被転写体への剥離線・異常転写が、ごく僅かに認められる
×:被転写体への剥離線・異常転写が、全面で認められる
実施例1〜20、比較例1〜26の感熱転写記録材料を使用し、サーマルシミュレーターにて印画を行い、印画物のにじみ、地汚れを評価した。印画条件は上記転写感度評価と同じであり、評価画像は、にじみには自然画(人物画像)、地汚れには白ベタ画像を用いた。評価結果を表3、表4に示す。
なお、評価基準は以下のとおりで、△以上が実用上問題ないレベルである。
○:にじみ・地汚れが、認められない
△:にじみ・地汚れが、ごく僅かに認められる
×:にじみ・地汚れが、全面で認められる
また、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物を添加していない比較例18では、貼り付きが発生した。
以上より、剥離線・貼り付き・異常転写・にじみ・地汚れの防止についてはポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物の双方を添加することが効果的であることがわかった。
さらに、ポリエーテル変性シリコーンオイルの分子量が8000以上の実施例2と8000以下である実施例7の比較から、ポリエーテル変性シリコーンオイルの分子量が大きい方が、にじみ・地汚れに対してより効果的である事がわかった。
その結果、a2/a1が1.1未満である比較例10〜12では地汚れが発生し、a2/a1が1.5を超える比較例13、14では転写感度が悪くなった。一方、a2/a1が1.1以上1.5以下である実施例2、8〜11では地汚れが起こらず、転写感度が良好であることを確認できた。
このことから、a2/a1が1.1以上1.5以下であれば、地汚れが起こらず、転写感度が良好な感熱転写記録材料を提供可能であることがわかった。
その結果、重量比が0.5質量%未満である比較例15では貼り付きが発生し、重量比が3.0質量%を超える比較例16、比較例17では印画シワ、にじみ、地汚れが発生した。一方で、重量比が0.5質量%以上3.0質量%以下である実施例12〜16では貼り付き、印画シワ、にじみ、地汚れは起こらないことを確認できた。
このことから、染料層の離型剤/バインダー樹脂の重量比は0.5質量%以上3.0質量%以下であれば、貼り付き、印画シワ、にじみ、地汚れが発生しない感熱転写記録材料を提供可能であることがわかった。
染料層Aの重量比が0.5質量%未満である比較例19、20では貼り付きが発生し、染料層Aの重量比が4.0質量%を超える比較例23では印画シワ、にじみ、地汚れが発生した。
また、染料層Bの重量比が3.0質量%を超える比較例21では印画シワが確認された。
一方で、染料層Aの重量比が0.5質量%以上4.0質量%以下であり、かつ染料層Bの重量比が3.0質量%以下である実施例2、17〜19では貼り付き、印画シワ、にじみ、地汚れは起こらず、ごく僅かに確認されたとしても実用上問題ない程度であった。
このことから、染料層Aの離型剤/バインダー樹脂の重量比が0.5質量%以上4.0質量%以下であり、かつ染料層Bの離型剤/バインダー樹脂の重量比が3.0質量%以下であれば、貼り付き、印画シワ、にじみ、地汚れが発生しない感熱転写記録材料を提供可能であることがわかった。
その結果、熱転写受像シートの受容層に塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体エマルジョンまたは塩化ビニル/アクリル化合物共重合体エマルジョンを用いた実施例2、22では転写感度が良好であり、一方で、それ以外を用いた比較例24〜26では転写感度が悪くなることが確認できた。
このことから、熱転写受像シートの受容層に塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体エマルジョンまたは塩化ビニル/アクリル化合物共重合体エマルジョンを用いれば良好な転写感度を得られることがわかった。
2:感熱転写記録媒体
3:熱転写受像シート
10:基材
20:下引き層
30:染料層
40:耐熱滑性層
100:基材シート
110:多孔質層
120:受容層
130:中紙
140:樹脂コート層
150:樹脂コート層
160:裏面層
Claims (4)
- 基材の一方の面に、少なくとも染料層を有し、前記基材の他方の面に、少なくとも耐熱滑性層を有する感熱転写記録媒体であって、
前記染料層は、熱移行性染料と、バインダー樹脂と、離型剤を含み、前記離型剤は、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物からなり、ポリエーテル変性シリコーンオイルとパーフルオロアルキル化合物の割合が質量比で9:1〜6:4であり、前記染料層の膜厚をtとした時に、前記染料層の最表面から深さ0.1tまでの範囲とそこから1.0tまでの範囲で前記熱移行性染料の前記バインダー樹脂に対する重量比が異なり、
前記染料層の最表面から深さ0.1tまでの範囲における前記離型剤の前記バインダー樹脂に対する重量比をb1、前記染料層の最表面からの深さ0.1tから1.0tまでの範囲における前記離型剤の前記バインダー樹脂に対する重量比をb2とした時に以下の式(1)、(2)、(3)の関係が成り立つことを特徴とする感熱転写記録媒体。
b1≠b2 ・・・(1)
0.5質量%≦b1≦4.0質量% ・・・(2)
0質量%≦b2≦3.0質量% ・・・(3) - 前記染料層の最表面から深さ0.1tまでの範囲における前記熱移行性染料の前記バインダー樹脂に対する重量比をa1、前記染料層の最表面からの深さ0.1tから1.0tまでの範囲における前記熱移行性染料の前記バインダー樹脂に対する重量比をa2とした時に以下の式(1)の関係が成り立つことを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録媒体。
1.1≦a2/a1≦1.5 ・・・(1) - 前記離型剤の含有量は、前記バインダー樹脂に対する重量比が0.5〜3.0質量%である事を特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写記録媒体。
- 前記ポリエーテル変性シリコーンオイルは分子量8000以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016080453A JP6784049B2 (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016080453A JP6784049B2 (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017189913A JP2017189913A (ja) | 2017-10-19 |
JP6784049B2 true JP6784049B2 (ja) | 2020-11-11 |
Family
ID=60086507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016080453A Active JP6784049B2 (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6784049B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7038184B2 (ja) * | 2019-12-20 | 2022-03-17 | 日本化工塗料株式会社 | 熱硬化性離型コーティング剤及び積層体、並びに積層体の製造方法 |
JP2021123074A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ |
-
2016
- 2016-04-13 JP JP2016080453A patent/JP6784049B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017189913A (ja) | 2017-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7550409B2 (en) | Protective layer thermal transfer film and printed article | |
TWI619620B (zh) | Image forming method, combination of thermal transfer sheet and thermal transfer image | |
US10099498B2 (en) | Thermal transfer recording medium | |
US7517833B2 (en) | Thermal transfer sheet and protective layer transfer sheet | |
JP2011167931A (ja) | レンチキュラーレンズを有する感熱転写受像シートの製造方法 | |
JP2006272872A (ja) | 保護層熱転写シート | |
JP6784049B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP2007030504A (ja) | 熱転写シート | |
US7473450B2 (en) | Protective layer thermal transfer film and printed article | |
JP2009023341A (ja) | 中間転写記録媒体 | |
JP2015150870A (ja) | 中間転写記録媒体及び画像形成方法 | |
JP5641404B2 (ja) | 保護層熱転写シート | |
JP2005096200A (ja) | 保護層転写シート及び熱転写画像記録体 | |
JP6631184B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP6572573B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP5573071B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP3248329B2 (ja) | 昇華染料熱転写用受像シート | |
JP2018083331A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JP2016159507A (ja) | 熱転写シート | |
JP5794058B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2010076391A (ja) | 熱転写性シート | |
JP2019217733A (ja) | 昇華性熱転写記録媒体 | |
JP2022043878A (ja) | 熱転写シート | |
JP2010274513A (ja) | 熱転写性シートおよびその印画物 | |
JP2010269479A (ja) | 熱転写シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200609 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200901 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200923 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201006 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6784049 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |