JP6783720B2 - 真空開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は真空開閉装置に係り、特に、開閉器と、この開閉器の開閉操作を行う操作器が直線上に配置されているものに好適な真空開閉装置に関する。
従来の真空開閉装置、例えば、鉄道車両に搭載する高圧引き通しケーブル分岐ユニットを構成する真空開閉装置は、開閉器と操作器を直線上に配置されているが、両者を直線上に配置した場合、軸方向の長さが長くなっていた。
これを改善するための真空開閉装置として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された真空開閉装置は、開閉器の開閉操作を行う電磁操作器の内部に、投入状態で開閉器電極に接触力を与えるばねワイプばねと、開閉器電極を開極するための遮断ばねとを入れ子に配置することで、軸方向の長さを短縮している。
そして、特許文献1に記載の真空開閉装置では、入れ子状に配置されたワイプばねと遮断ばねの一端を共に受け、電磁石の吸引力が伝達される第1の可動ばね受けと、ワイプばねの他端が接し、開閉器の可動側と機械的に接続されている第2の可動ばね受けと、遮断ばねの他端が接する固定ばね受けとを備え、開閉器では開閉動作中、第2の可動ばね受けが、常に固定ばね受けの内側に位置するようになっている。
中国特許出願公開第101615524号明細書
一般に、開閉器の開閉動作中の遮断ばねのエネルギロスを低減するには、遮断ばねの座屈を抑制する必要があり、そのためには、遮断ばねの内径と略等しい外径を持つガイドを遮断ばねの内側に配置することが有効である。
特許文献1に記載の真空開閉装置では、遮断ばねの内部を貫通する電磁石の出力軸を段付き構造にし、この段付き構造の出力軸の大径部直径とワイプばねの外径を等しくすることにより、遮断ばねの内側を連続的、かつ、機械的にガイドすることで、遮断ばねの座屈を防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の真空開閉装置で遮断ばねの座屈を防止するためには、電磁石の出力軸にワイプばねの外径と等しい大径部を設ける必要があり、可動部重量の増加を招く恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、可動部重量を増すことなく、遮断ばねの座屈を防止することができる真空開閉装置を提供することにある。
本発明の真空開閉装置は、上記目的を達成するために、開閉器と、この開閉器の開閉操作を行う操作器とが直線上に配置され、前記開閉器が投入状態で開閉器電極に接触力を与えるワイプばね及び前記開閉器電極を開極する遮断ばねを備え、前記ワイプばね及び前記遮断ばねの一端は、共通の第1の可動ばね受けに当接し、前記第1の可動ばね受けは前記操作器に機械的に接続され、前記ワイプばねの他端は第2の可動ばね受けに当接すると共に、前記第2の可動ばね受けは前記開閉器に機械的に接続され、前記遮断ばねの他端は固定ばね受けに当接する構成の真空開閉装置であって、前記ワイプばねを前記遮断ばねの内側に入れ子状に配置し、かつ、前記開閉器の開閉動作に伴って、前記第2の可動ばね受けは、前記第1の可動ばね受けと前記固定ばね受けによって挟まれる軸方向領域外で、前記固定ばね受けより前記開閉器側に位置する状態を有し、前記開閉器の遮断状態では、前記第2の可動ばね受けは、前記固定ばね受けより内側に位置し、前記開閉器の投入状態では、前記第2の可動ばね受けは、前記固定ばね受けより外側に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、可動部重量を増すことなく、遮断ばねの座屈を防止することができる。
本発明の真空開閉装置が採用される鉄道車両における車両編成の例を示す図である。 図1に示した鉄道車両編成における電気回路図である。 本発明の真空開閉装置の実施例1に採用される開閉器であるユニット開閉器の配置構成を示す図である。 図3に示したユニット開閉器にT形ケーブルヘッドを接続した状態を示す図である。 図4に示したユニット開閉器をケース中に収納し、電気接続部に偏荷重が掛からないようにした構成を示す図である。 図3の側面図である。 車両の屋根上に設置された本発明の真空開閉装置の実施例1にケーブルを取り付け、これを外装ケース内に収納した艤装状態を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例1を示し、真空インタラプタの遮断状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例1を示し、真空インタラプタの投入状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例2を示し、真空インタラプタの遮断状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例2を示し、真空インタラプタの投入状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例3を示し、真空インタラプタの投入状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例4を示し、真空インタラプタの遮断状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例4を示し、真空インタラプタの投入状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。 本発明の真空開閉装置の実施例5を示し、真空インタラプタの遮断状態におけるワイプばねと遮断ばねの位置関係を示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の真空開閉装置を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の真空開閉装置が採用される鉄道車両における車両編成の例を示す。
該図に示す如く、本実施例における鉄道車両25は、符号1stCar、2ndCar、3rdCar、4thCar、5thCar、6thCar、7thCar、8thCarの8両編成で構成されている。
そして、車両の屋根上には、高圧引き通しケーブルRC1、RC2、RC3、RC4、RC5が配置され、これらの高圧引き通しケーブルRC1、RC2、RC3、RC4、RC5は、直線ジョイントSJ1、SJ2、SJ3、SJ4で車両間が接続され、かつ、T分岐ジョイントTJ1、TJ2で車両の床下方向に分岐されている。
また、高圧引き通しケーブルRC3、RC5には、パンタグラフPG1、PG2が接続されていて、図示しないき電線から電力を受電している。
図2は、図1に示した鉄道車両の車両編成における電気回路を示す。
該図に示すように、高圧引き通しケーブルRC1は、直接、車両の床下に設けられた受電用VCB1の1次側に接続され、受電用真空遮断器VCB1の2次側は主変圧器Tr1に接続され、主変圧器TR1の2次巻線は電動機に、3次巻き線は補器へそれぞれ電力を供給する。同じく、T分岐ユニットTJ1で分岐された高圧引き通しケーブルは、車両の床下に設けられた受電用真空遮断器VCB2の1次側に接続され、受電用VCB2の2次側は主変圧器Tr2に接続され、主変圧器TR2の2次巻線は電動機に、3次巻き線は補器へそれぞれ電力を供給する。同じく、T分岐ユニットTJ2で分岐された高圧引き通しケーブルは、車両の床下に設けられた受電用真空遮断器VCB3の1次側に接続され、受電用VCB3の2次側は主変圧器Tr3に接続され、主変圧器TR3の2次巻線は電動機に、3次巻き線は補器へそれぞれ電力を供給する。
図2に示すように、受電用真空遮断器VCB1、VCB2、VCB3及び各主変圧器Tr1、Tr2、Tr3は、車両の床下に配置されており、それ以外の図2に記載されている電気機器(ケーブルRC1、RC2、RC3、RC4、RC5、直線ジョイントSJ1、SJ2、SJ3、SJ4、パンタグラフPG1、PG2、T分岐ジョイントTJ1、TJ2)は、車両の屋根の上に配置されている。
ところで、作業者が車両の屋根の上に登るのは利便性を欠くため、極力、作業者が車両の屋根の上に登らずに作業できることが好ましい。また、車両の屋根の上に、電気機器を配置する場合、車両の屋根の特に高さ方向でのスペースの制約が大きく、電気機器も高さを低減できることが望まれる。
例えば、図2に示した電気回路において、Faultで示した位置で地絡故障が発生した場合には、直線ジョイントSJ2を外部からの指令により自動的に開放することで、主変圧器Tr1のみを切り離して運転を続行することが可能になる。具体的には、下述するユニット開閉器における可動電極5を動作させる。
本実施例では、図2にFaultで示した位置で地絡故障が生じた場合を例に説明しているため、事故の波及を防ぐべく、直線ジョイントSJ2のみが回路の切り離しを行っているが、地絡故障の場所に応じて、切り離しを行う直線ジョイントが変わるのは言うまでもない。
このような構造とすることで、車両の屋根上に作業者が登ることなく、不具合箇所を含む高電圧ケーブルと健全な高電圧ケーブルとを自動的に分離することができる。
図3に、本実施例の真空開閉装置に採用される開閉器であるユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)の詳細を示す。
該図に示すユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)は、固定電極3と、この固定電極3に対して接触または開離する可動電極5と、固定電極3及び可動電極5の周囲を覆うアークシールド6と、このアークシールド6を支持し、真空インタラプタ1の外側容器を構成する円筒形状のセラミック絶縁筒7A、7Bと、ベローズ2等から構成される真空インタラプタ1を備えている。
上述した真空インタラプタ1の外側容器は、セラミック絶縁筒7A、7Bの両端を端板で覆って構成され、内部を真空状態に維持している。固定電極3は、固定導体3aに接続されており、固定導体3aは真空インタラプタ1の外に引き出されている。一方、可動電極5は、可動導体5aに接続されており、可動導体5aは真空インタラプタ1の外に引き出されている。上述したベローズ2は、可動導体5aと可動側の端版の間に配置されて、真空インタラプタ1の真空状態を維持したまま、可動導体5aが可動できるようになっている。
また、ユニット開閉器は、固定導体3aと接続されるブッシング導体9Aと、可動導体5aと接続されるブッシング導体9B及び9Cを、エポキシ樹脂などの固体絶縁物11でモールドし、真空インタラプタ1の可動側には、真空インタラプタ1の可動電極5を固定電極3に対して接離自在に駆動する気中絶縁操作ロッド10を備えている。
上述した固体絶縁物11は、真空インタラプタ1、ブッシング導体9A、9B及び9Cを密着して覆う他、気中絶縁操作ロッド10の周囲を覆っている。また、気中絶縁操作ロッド10の周囲の空間は、固体絶縁物11と封止手段によって封止され、内部には乾燥空気やSF6ガスなどの絶縁ガスが封入されている。なお、封止手段としては、直線シールやベローズが適用される。
また、気中絶縁操作ロッド10は電磁操作器12に接続され、電磁操作器12は真空インタラプタ1と略直線上に配置されている。なお、8A、8B、8Cは、電気接続部である。
次に、図4に、図3に示したユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)にT形ケーブルヘッド13A、13B、13Cを接続した状態を示す。
図4に示すように、真空インタラプタ1は、電磁操作器12と略直線上に配置されており、固定電極3側の固定導体3aに接続されたブッシング導体9Aに、電気接続部8Aを介してT形ケーブルヘッド13Aが図4中の上方配置となるように接続され、可動電極5側の可動導体5aに接続されたブッシング導体9B及び9Cに、電気接続部8B及び8Cを介してT形ケーブルヘッド13B及び13Cが図4中の左右配置となるように接続されている。14A、14B、14Cは絶縁栓である。
このような配置とすることで、電磁操作器12とT形ケーブルヘッド13B及び13Cから延びるケーブルが干渉しないため、全幅を縮小することができる。
なお、電磁操作器12は、詳述は省略するが、例えば、ばねに永久磁石と電磁石を組み合わせて、電磁石を構成するコイルへの通電をON/OFF切り換えることで駆動力を発生している。
次に、図5に、図4に示したユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)を外装ケース17中に収納し、電気接続部8A、8B、8Cに偏荷重が掛からないようにした構成を示す。
該図に示すように、T形ケーブルヘッド13A、13B、13Cからそれぞれ延びるケーブル15A、15B、15Cを、外装ケース17で機械的に保持して分岐ジョイントを構成し、電気接続部8A、8B、8Cに偏荷重が掛からないようにしている。
ここで、ケーブル15Bは鉄道車両の前方(図中下方向)へ、ケーブル15Aは鉄道車両の後方(図中上方向)へ引き通され、ケーブル15Cは床下の主変圧器に接続されている。
このような構成では、安全性を確保すべく、車両の屋根は接地されており、更に、T形ケーブルヘッド13A、13B、13C、ユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)の表面は接地電位になっている。
一般に、作業者の安全性確保の観点から車両の屋根は接地されているが、上述したように、車両の屋根に配置する電気機器に対しては、高さ上の制約も大きい。
これに対して、図5に示した構成によれば、T形ケーブルヘッド13A、13B、13C、ユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)の表面が接地電位になっているため、車両の屋根との間で絶縁距離を確保する必要が無く、高さを低減できる。より具体的には、分岐ユニットを屋根上に、屋根に対して略並行に配置することが可能になる。
また、ブッシング導体9B、9Cは、可動電極5の可動方向に対して実質的に直角な方向に配置されており、可動方向に大型化することを防止している。
図5に示した構成では、可動電極5の可動方向に対して実質的に直角な方向にブッシング導体9B、9Cを配置しているが、少なくとも可動電極5の可動方向とは異なる方向に設けられていれば、一定の効果は期待できる。
また、図6に示すように、ユニット開閉器(T分岐ジョイントTJ1、TJ2)は、ステー19A、19B、19Cによってベース18に固定され、ベース18が鉄道車両に固定されている。
また、図7は、車両の屋根16上に設置された上述した真空開閉装置にケーブル15A、15Bを取り付け、これを外装ケース17内に収納した艤装状態を示すものである。
次に、図8及び図9に、本実施例の真空開閉装置における真空インタラプタ1が遮断状態(固定電極3と可動電極5が開離状態)及び投入状態(固定電極3と可動電極5が接触状態)で可動電極5に接触力を与えるワイプばね20と可動電極5を開極する遮断ばね21の詳細を示す(図8のA部は、図3のA部に相当する)。なお、図8は真空インタラプタ1の遮断状態、図9は真空インタラプタ1の投入状態を示す。
図8及び図9に示すように、本実施例の真空開閉装置は、真空インタラプタ1と、この真空インタラプタ1の開閉操作を行う電磁操作器12が略直線状に配置されていると共に、ワイプばね20遮断ばね21の内側に入れ子状に配置されている。
そして、ワイプばね20及び遮断ばね21の一端(電磁操作器12側)は、共通の第1の可動ばね受け22に当接し、この第1の可動ばね受け22は、電磁操作器12に機械的に接続され、ワイプばね20の他端(真空インタラプタ1側)は、第2の可動ばね受け23に当接すると共に、第2の可動ばね受け23は、真空インタラプタ1に機械的に接続され、遮断ばね21の他端(真空インタラプタ1側)は、固定ばね受け24に当接して構成され、しかも、真空インタラプタ1の開閉動作に伴って、第2の可動ばね受け23は、第1の可動ばね受け22と固定ばね受け24によって挟まれる軸方向領域(図9のLの範囲)外に位置する状態を有している。
具体的には、真空インタラプタ1が遮断状態(図8の状態)では、第2の可動ばね受け23は、固定ばね受け24よりやや内側(電磁操作器12側)に位置し、真空インタラプタ1の投入状態(図9の状態)では、第2の可動ばね受け23は、固定ばね受け24より外側(反操作器側=真空インタラプタ1側)に位置している。
このような本実施例の構成とすることにより、真空インタラプタ1の開閉動作の間、ワイプばね20を遮断ばね21の内側に入れ子状に配置しているため、ワイプばね20の外周面が、遮断ばね21の内周面をガイドするので、座屈防止のためのガイドを設ける必要がないため可動部重量が増えることはないし、しかも、第2の可動ばね受け23は、第1の可動ばね受け22と固定ばね受け24によって挟まれる軸方向領域(図9のLの範囲)外に位置する状態を有しているので、遮断ばね21の全体(端から端まで)がワイプばね20でガイドされるため、遮断ばね21の座屈が抑制され、その結果、遮断ばね21のエネルギロスが低減される。
また、ワイプばね20は、ばね状とすることで同じ外径を持つ中実軸よりも重量が小さいため、中実軸の外周面で遮断ばね21の内周面をガイドする場合に比べて、可動部重量の増加を抑制することができる。
また、本実施例では、ワイプばね20と遮断ばね21の素線の巻方向を逆方向(例えば、ワイプばね20の素線を右巻きにし、遮断ばね21の素線を左巻き)にすることで、ワイプばね20と遮断ばね21の素線がお互いに噛み合うことがなく、円滑なガイド作用を実現できる。
更に、本実施例では、図9の投入状態で、第2可動ばね受け23の近傍のねじの締め付け状況が目視で点検できるため、信頼性が高いという効果もある。
よって、本実施例によれば、遮断ばね21とワイプばね20を入れ子構造にすることで軸方向の長さが短縮され、かつ、可動部重量を増加させずに遮断ばね21の内側をワイプばね20でガイドすることで、遮断ばね21の座屈を防止し、遮断動作時のエネルギロスを低減できる。
本発明の真空開閉装置の実施例2について、図10及び図11を用いて説明する。なお、図10は真空インタラプタ1の遮断状態、図11は真空インタラプタ1の投入状態を示す。
該図に示す本実施例は、その構成は実施例1と略同一であるが、本実施例では、ワイプばね20と遮断ばね21の素線の巻方向を同じ方向にし、しかも、ワイプばね20の素線を粗に巻き、遮断ばね21の素線を密に巻いているものである(ワイプばね20の素線を密に巻き、遮断ばね21の素線を粗に巻いても構わない)。
このような本実施例でも、ワイプばね20の巻ピッチを適切に選べば(ワイプばね20の素線を粗に巻き、遮断ばね21の素線を密に巻くこと)、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、ワイプばね20と遮断ばね21の素線の巻方向が同じため、ばねの内側の貫通軸や、ねじ締結部を外部から目視しやすいという効果がある。
本発明の真空開閉装置の実施例3について、図12を用いて説明する。なお、図12は真空インタラプタ1の投入状態を示す。
該図に示す本実施例は、その構成は実施例1と略同一であるが、本実施例では、第1可動ばね受け22のワイプばね20に当接する部分を肉厚にすることで、ワイプばね20の全長を短縮するものである。
即ち、本実施例では、第1可動ばね受け22のワイプばね20に当接する部位を軸方向に突出させて凸部22aを形成し、この凸部22aの径方向の厚みを、ワイプばね20の外径と同程度にしたものである。
このような本実施例では、実施例1と同じガイド効果、第2可動ばね受け23近傍のねじの締め付け状況を目視で点検できる効果を得ながら、第1可動ばね受け22の肉厚の部分にワイプばね20を配置しなくてよいので、ワイプばね20の全長を短縮できるため、ワイプばね20の全長の選択範囲を広げられる効果がある。
本発明の真空開閉装置の実施例4について、図13及び図14を用いて説明する。なお、図13は真空インタラプタ1の遮断状態、図14は真空インタラプタ1の投入状態を示す。
該図に示す本実施例は、その構成は実施例1と略同一であるが、本実施例では、第2の可動ばね受け23は、第1の可動ばね受け22と固定ばね受け24によって挟まれる軸方向領域(図13及び図14のLの範囲)外に常に(遮断状態及び投入状態でも)位置しているものである。
即ち、本実施例では、真空インタラプタ1の遮断状態(図13の状態)と投入状態(図14の状態)で、第2の可動ばね受け23は、第1の可動ばね受け22と固定ばね受け24によって挟まれる軸方向領域(図13及び図14のLの範囲)外で、固定ばね受け24より真空インタラプタ1側に常に位置している。
このような本実施例でも、実施例1と同様の効果が得られることは勿論、真空インタラプタ1の投入状態のみならず遮断状態でも第2可動ばね受け23の近傍のねじ締め付け状況を目視できるため、更に信頼性が向上する。
本発明の真空開閉装置の実施例5について、図15を用いて説明する。なお、図15は真空インタラプタ1の遮断状態を示す。
該図に示す本実施例は、その構成は実施例1と略同一であるが、本実施例では、ワイプばねを2つ用い、1つのワイプばね20を内側にし、その外側にワイプばね20Aを入れ子状に配置すると共に、この入れ子状になった2つのワイプばね20、20Aを内側にし、その外側に遮断ばね21を入れ子状に配置する構成としたものである。
このような本実施例でも、実施例1と同様の効果を得ながら、異なる外径の2つのワイプばね20、20Aを組み合わせることで、ワイプばねのサージング特性を変更することができる。
なお、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…真空インタラプタ、2…ベローズ、3…固定電極、3a…固定導体、5…可動電極、5a…可動導体、6…アークシールド、7A、7B…セラミック絶縁筒、8A、8B、8C…電気接続部、9A、9B、9C…ブッシング導体、10…気中絶縁操作ロッド、11…固体絶縁物、12…電磁操作器、13A、13B、13C…T形ケーブルヘッド、14A、14B、14C…絶縁栓、15A、15B、15C…ケーブル、16…屋根、17…外装ケース、18…ベース、19A、19B、19C…ステー、20、20A…ワイプばね、21…遮断ばね、22…第1の可動ばね受け、22a…第1の可動ばね受けの凸部、23…第2の可動ばね受け、24…固定ばね受け、25…鉄道車両。

Claims (6)

  1. 開閉器と、この開閉器の開閉操作を行う操作器とが直線上に配置され、前記開閉器が投入状態で開閉器電極に接触力を与えるワイプばね及び前記開閉器電極を開極する遮断ばねを備え、
    前記ワイプばね及び前記遮断ばねの一端は、共通の第1の可動ばね受けに当接し、前記第1の可動ばね受けは前記操作器に機械的に接続され、前記ワイプばねの他端は第2の可動ばね受けに当接すると共に、前記第2の可動ばね受けは前記開閉器に機械的に接続され、前記遮断ばねの他端は固定ばね受けに当接する構成の真空開閉装置であって、
    前記ワイプばねを前記遮断ばねの内側に入れ子状に配置し、かつ、前記開閉器の開閉動作に伴って、前記第2の可動ばね受けは、前記第1の可動ばね受けと前記固定ばね受けによって挟まれる軸方向領域外で、前記固定ばね受けより前記開閉器側に位置する状態を有し、
    前記開閉器の遮断状態では、前記第2の可動ばね受けは、前記固定ばね受けより内側に位置し、前記開閉器の投入状態では、前記第2の可動ばね受けは、前記固定ばね受けより外側に位置していることを特徴とする真空開閉装置。
  2. 開閉器と、この開閉器の開閉操作を行う操作器とが直線上に配置され、前記開閉器が投入状態で開閉器電極に接触力を与えるワイプばね及び前記開閉器電極を開極する遮断ばねを備え、
    前記ワイプばね及び前記遮断ばねの一端は、共通の第1の可動ばね受けに当接し、前記第1の可動ばね受けは前記操作器に機械的に接続され、前記ワイプばねの他端は第2の可動ばね受けに当接すると共に、前記第2の可動ばね受けは前記開閉器に機械的に接続され、前記遮断ばねの他端は固定ばね受けに当接する構成の真空開閉装置であって
    前記ワイプばねを前記遮断ばねの内側に入れ子状に配置し、かつ、前記開閉器の遮断状態と投入状態では、前記第2の可動ばね受けは、前記第1の可動ばね受けと前記固定ばね受けによって挟まれる軸方向領域外で、前記固定ばね受けより前記開閉器側に常に位置していることを特徴とする真空開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載の真空開閉装置において、
    前記ワイプばねと前記遮断ばねの素線の巻方向が逆巻きであることを特徴とする真空開閉装置。
  4. 請求項1又は2に記載の真空開閉装置において、
    前記ワイプばねと前記遮断ばねの素線の巻方向が同じであり、かつ、前記ワイプばねと前記遮断ばねの素線のいずれか一方が粗に巻かれ、他方が密に巻かれていることを特徴とする真空開閉装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空開閉装置において、
    前記第1の可動ばね受けの前記ワイプばねに当接する部位を軸方向に突出させて凸部を形成し、この凸部の径方向の厚みを、前記ワイプばねの外径と同程度にしたことを特徴とする真空開閉装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空開閉装置において、
    前記ワイプばねは、2つのワイプばねが入れ子状になって構成され、この入れ子状になった2つの前記ワイプばねが前記遮断ばねと入れ子状になっていることを特徴とする真空開閉装置。
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