JP6783458B2 - スライドコアユニット及び当該スライドコアユニットを有する成形用金型 - Google Patents

スライドコアユニット及び当該スライドコアユニットを有する成形用金型 Download PDF

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Description

本発明は、成形用金型に用いられるスライドコアユニットに関し、特にインサート成形に用いられるスライドコアユニット及び当該スライドコアを有する成形用金型に関する。
例えば、熱可塑性樹脂の射出成形に用いられる成形用金型においては、成形品にインサート部品をインサートするために、スライドコアユニットを用いる場合がある。従来のこのようなスライドコアユニットは、金型の固定型と可動型の空洞部分であるキャビティに対して進退自在のスライドコアを備えている。そして、このスライドコアには、インサート成形用のインサート部品を搭載するためのインサート部品搭載部が形成されている。このインサート部品搭載部へのインサート部品の供給は、作業空間が狭いために、一般的に、作業員の手作業により行われる。インサート部品搭載部は、インサート部品を搭載した状態でキャビティの所望部位に進入し、インサート部品を供給する。インサート部品のインサート成形は、この状態で、射出成形機により熱可塑性樹脂がキャビティに充填されて行われる。このインサート成形にあっては、射出成形機の成形サイクルの短縮化や成形条件の安定化、歩留まり向上のためには、スライドコアのキャビティ側の前端面にインサート部品を確実に且つ迅速に搭載することが求められる。
ここで、例えば特許文献1には、アンギュラピンやシリンダなどの種々の機構によりスライドコアの進退動作を確保する装置が記載されている。さらに、金型の型開き時に、金型のパーティングラインから突出していないリンク機構を用いてスライドコアを後退(退避)させ、その状態でインサート部品をセットすることが記載されている。
特開2007−196572号公報
特許文献1に記載の装置では、リンク機構がパーティングラインから突出していない分、インサート部品のセット性の悪化は防止できる。しかし、この装置では、インサート部品をセットするには、スライドコアを後退させた狭い空間で行わなければならない。このため、スライドコアのキャビティ側の前端面にインサート部品をセットするのは難しく且つ時間が掛かってしまうという問題がある。すなわち、スライドコアのキャビティ側の前端面とキャビティとの空間に作業員が指を入れてインサート部品をスライドコアに搭載する必要があり、スライドコアの後退距離が短いと作業空間が極端に狭く、作業員の指がスライドコアや他の金型構成部品に接触したりして、確実に且つ迅速にインサート部品をセットできないという問題が生ずる。
一方、作業員の指が、スライドコアなどに接触することなく容易に入るようにするためには、スライドコアの後退距離をかなり長く設定する必要がある。この場合には、金型自体を大きく製作しなければならないという問題が生ずる。また、射出成形機の成形サイクルの短縮化が図れないという問題が生ずる。
さらに、スライドコアのキャビティ側の前端面とキャビティとの間の空間は、スライドコアを単に後退させただけの状態では、もともと狭く、この狭い空間では、インサート部品を供給する供給ロボットを使用することができないという問題がある。
本発明の主な目的は、スライドコアのキャビティ側の前端面にインサート部品を確実に且つ迅速に搭載することができるスライドコアユニット及び当該スライドコアユニットを有する成形用金型を提供することにある。
本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1のスライドコアユニットは、インサート部品を有する成形品の成形用金型に用いられるスライドコアユニットであって、前記インサート部品を搭載可能なインサート部品搭載部を有するとともに、前記成形用金型のキャビティに対して進退動作可能なスライドコアを備えたスライドコアユニットにおいて、
前記スライドコアは、前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記キャビティから退避動作されるとともに、この退避動作時の基本状態から前記インサート部品搭載部が起き上がった起立状態となるように起立動作され、かつ前記成形用金型の型閉め動作に連動して、前記起立状態から前記基本状態になるように復帰動作されるとともに、前記キャビティへ前進動作され
前記スライドコアの前記進退動作と、前記起立動作及び前記復帰動作とを案内するガイドプレートと、
前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を操作する操作フックとを備え、
前記スライドコアは、前記キャビティ側であって前記前進動作の前進方向の前端部に前記インサート部品搭載部を有し、当該インサート部品搭載部の反対側の後端部に前記操作フックが係合される被係合部を有し、
前記操作フックは、一端に、前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく前記被係合部に係合する係合部を有し、他端に、動力源に連結して、前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく動力を伝達する連結部を有し、
前記ガイドプレートは、前記スライドコアの前記進退動作を案内すべく進退方向に延在する第1ガイド溝を有するとともに、前記スライドコアの前記前進方向の前部に、前記第1ガイド溝と一直線上になる直線溝部と、前記スライドコアの前記前進方向の後部に、前記直線溝部に連続するとともに前記第1ガイド溝の後端部を中心とする円弧状溝部とが形成された第2ガイド溝とを有し、
前記スライドコアは、前記第1ガイド溝に案内されて前記第1ガイド溝を移動自在に構成された第1突起と、前記第2ガイド溝の前記直線溝部と前記円弧状溝部に案内されて前記直線溝部と前記円弧状溝部を移動自在に構成された第2突起とを有し、
前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記操作フックは、前記係合部が前記スライドコアの前記退避動作により、前記スライドコアの前記被係合部に係合し、前記スライドコ
アは、前記退避動作により前記第1突起が前記第1ガイド溝の後端に当接するとともに、この当接位置で、前記操作フックの操作により、前記第2突起が前記第2ガイド溝の前記直線溝部から前記円弧状溝部へ進入するように起立動作されることを特徴とする。
請求項に記載のスライドコアユニットは、請求項に記載のスライドコアユニットであって、前記ガイドプレートは、前記スライドコアを側面から互いに向かい合って挟持するように一対に設けられ、
前記ガイドプレートには、前記スライドコアを軸として前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝が互いに向かい合うように対称に形成され、
前記スライドコアの両側面には、前記第1突起及び前記第2突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項に記載のスライドコアユニットは、請求項1または請求項2に記載のスライドコアユニットであって、前記操作フックは、背部にガイド凸部を有し、
前記ガイド凸部を案内して、前記操作フックの前記係合部前記スライドコアの前記被係合部から離脱しないように前記操作フックの上端部を前屈みに保持するフックガイド溝を備えることを特徴とする。
請求項に記載の成形用金型は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のスライドコアユニットを有することを特徴とする。
請求項1に記載のスライドコアユニットによれば、成形用金型の型開動作に連動して、スライドコアは、キャビティから退避してインサート部品搭載部が起き上がるように起立する起立状態になることにより、スライドコアのキャビティ側の前端面が開放されて、そこにインサート部品を確実に且つ迅速に搭載することができる。また、成形用金型の型閉め動作に連動して、スライドコアは、起立状態から基本状態へ復帰して、キャビティへインサート部品を進入させることができ、確実に且つ迅速にキャビティへインサート部品を供給することができる。
また、他端が動力源に連結された操作フックの一端にスライドコアの後端部を係合させることができるので、動力源からの動力をスライドコアへ確実に伝達して、スライドコアを、インサート部品搭載部が起き上がるように起立動作させることができ、また、起立状態から基本状態へ戻す復帰動作させることができる。また、スライドコアの起立動作及び復帰動作をガイドプレートにより円滑に案内できる。
さらに、ガイドプレートの第1ガイド溝によりスライドコアの第1突起の進退方向の移動が案内され、ガイドプレートの第2ガイド溝の直線溝部により、第2突起の進退方向の移動が案内され、第2ガイド溝の円弧状溝部により、第2突起の起立動作が案内されるので、成形用金型の型開き動作に連動してスライドコアの起立動作を円滑に行うことができる。
請求項に記載のスライドコアユニットによれば、ガイドプレートが一対に設けられ、スライドコアを側面から挟持することができるので、スライドコアは、安定して、進退動作、起立動作及び復帰動作を行うことができる。
請求項に記載のスライドコアユニットによれば、操作フックの背部のガイド凸部が、フックガイド溝に案内されて上端部が前屈みに保持されるので、操作フックの係合凹部がスライドコアの被係合部から離脱されず、操作フックが、スライドコアの起立動作及び復帰動作を可能とすべく動力源の動力をスライドコアへ確実に伝達することができる。
請求項に記載のスライドコアユニットを有する成形用金型によれば、成形用金型の型開動作に連動して、スライドコアユニットのスライドコアがキャビティから退避して起立する起立状態になることにより、スライドコアのキャビティ側の前端面が開放されて、そこにインサート部品を確実に且つ迅速に搭載することができる。
本発明のスライドコアユニットを有する成形用金型の型閉め状態を示す概略断面図である。 成形機の型開き動作に連動して金型が全開した型開き状態を示す概略断面図である。 本発明のスライドコアユニットを用いてインサート成形した成形品を示す図である。 本発明のスライドコアユニットを示す分解斜視図である。 本発明のスライドコアユニットの動作を示す概略図である。 本発明のスライドコアユニットの構成部品の係合関係を示す概略図である。 本発明のスライドコアユニットを有する成形用金型が型開きした状態を示す概略斜視図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明するが、本発明はこれらに限定されない。
図1は、本発明のスライドコアユニット1を有する成形用金型Mの型閉状態を示す概略断面図である。なお、同図では、金型Mの固定型M1に用いられるスプールブッシュ、ロケートリング、ガイドブッシュや射出成形機のプラテンへの取付プレートなどは省略して図示していない。また、金型Mの可動型M2に用いられるガイドピン、スペーサブロック、成形品Pを離型するエジェクタ機構や射出成形機のプラテンへの取付プレートなどは省略して図示していない。さらに、他の図面においても同様に、これらの金型Mの基本的な構造については省略して図示していない。
金型Mは、図1に示すように、固定型M1と可動型M2とをパーティングラインPLで互いに接触させた金型Mの型閉め状態になっている。この金型Mは、例えば熱可塑性樹脂用の射出成形機(図示せず)の固定側及び可動側の両プラテンに、固定型M1と可動型M2がそれぞれ固定される。それにより、この金型Mは、射出成形機の型開き・型閉め動作に連動して、固定型M1に対して可動型M2が型開き・型閉め動作を行う。
スライドコアユニット1は、金型Mの可動型M2にボルトなどにより取り付けられている。スライドコアユニット1は、キャビティCに対して前進・後退(退避)方向(同図左右方向)にスライド自在に構成されたスライドコア10を有する。ここで、本実施形態でいう「キャビティ」とは、固定型M1と可動型M2とで形成された空洞部分であって、樹脂が充填されて成形品を形成する部分をいう。スライドコア10は、パーティング面に沿って横倒になった横倒状態(基本状態)で、可動型M2のプレート面板上をスライド自在に構成されている。スライドコア10の前進・後退のスライド動作は、アンギュラピンAPを用いたいわゆるアンギュラピン機構により確保される。アンギュラピンAPは、同図に示すように、金型Mの固定型M1に斜めに取り付けられており、スライドコア10の中央部位には、金型Mの型閉め時にこのアンギュラピンAPが挿通する貫通孔15がアンギュラピンAPと同角度で斜めに形成されている。アンギュラピンAPの長さにより、スライドコア10の前進及び後退の範囲が規制される。同図に示すように、金型Mの型閉め状態では、スライドコア10は、インサート部品IPがキャビティCに進入するまで、キャビティCに対して前進している。
また、図2は、射出成形機の型開き動作に連動して金型Mが開いた型開き状態を示しており、スライドコア10が後退した後に完全に起立した起立状態を示す概略断面図である。同図では、固定型M1は図示していない。この金型Mの型開き状態では、図7に示すように、固定型M1と可動型M2との間には型開き空間が存する。スライドコアが起立した起立状態で、インサート部品IPが、供給ロボット等(図示せず)によりスライドコア10に供給される。
さらに、成形品Pは、図1及び図3に示すように、金型Mのキャビティに、例えばABS,ポリプロピレンやポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂を充填することにより形成される。この金型Mにより成形された成形品Pは、図3に示すように、箱状のケースであり、側面にインサート部品IPがインサートされている。このインサート部品IPは、金属や、成形品Pと異なる樹脂で、別個に予め作製されている。インサート部品IPが成形品Pであるケースの側面にインサートされるため、当該部分がアンダーカットを形成することから、金型Mの構造上、スライドコア10を用いて離型することが必要とされる。
ここで、射出成形機に取り付けられた金型Mによる成形品Pのインサート成形の1サイクルを簡単に説明する。インサート成形の1サイクルは、次の工程により構成される。射出成形機の型開き動作に連動して金型Mが開き始めると、スライドコア10は、アンギュラピン機構により後退し、所定位置で起立動作されて起立する(図2参照)。この起立状態で、インサート部品IPは、供給ロボットなどによりスライドコア10に供給される。ついで、射出成形機の型閉動作に連動して金型Mが閉まり始め、その型閉め動作に伴ってスライドコア10は起立状態から横倒状態となる横倒動作(復帰動作)を行う。この横倒状態でスライドコア10は、アンギュラピン機構により前進して、搭載したインサート部品IPをキャビティCに進入させる(図1参照)。その後、キャビティCに、射出成形機の射出装置のノズルから溶融した熱可塑性樹脂が金型Mの固定型M1のスプール及びゲートを介して充填される。充填された熱可塑性樹脂は、インサート部品IPがインサートされた状態でキャビティC内で所定時間冷却されて固化し、キャビティ形状を反映した成形品Pが成形される。成形品Pが冷却し、インサート部品IPが成形品Pに固着した後、射出成形機の型開き動作に連動して、金型Mが開き始める。スライドコア10は、アンギュラピンAPによってスライドして後退し、成形品P(キャビティC)から離間する。これにより、成形品Pは、可動型M2側に露出するとともにアンダーカットが回避され、離型可能になる。その後、成形品Pは、取出しロボットなどにより金型Mから取り出され、インサート成形の1サイクルが終了する。この終了時点では、スライドコア10は後退して起立状態になっている(図2参照)。この成形サイクルを繰り返し、インサート成形の成形品Pが量産される。
ついで、金型Mに用いられる本発明のスライドコアユニット1について説明する。図4は、スライドコアユニットを示す概略斜視図である。
スライドコアユニット1は、図4に示すように、金型Mの固定型M1と可動型M2とで成形品Pを成形するための空洞部分を形成するキャビティCに対して進退自在に構成されるスライドコア10と、スライドコア10の起立動作及び横倒動作を案内するガイドプレート20と、動力を伝達してスライドコア10の起立動作及び横倒動作を可能とする操作フック30とを備える。このスライドコアユニット1では、スライドコア10が、金型Mの型開き動作に連動して、キャビティCから後退するとともに、この後退時の横倒状態から起立状態となるように起立動作され、かつ金型Mの型閉め動作に連動して、起立状態から横倒状態になるように横倒動作されるとともに、キャビティCに対して前進するように構成されている。スライドコア10の起立動作及び横倒動作は、操作フック30の動力伝達により可能となり、また、これらの動作は、ガイドプレートにより安定的に且つ円滑に行われる。
スライドコア10は、図4に示すように、前進方向(キャビティCへ進入する方向)の前端部に設けられた、インサート成形用のインサート部品IPを搭載するインサート部品搭載部11と、このインサート部品搭載部11の反対側の中央端部に形成された被係合部12と、両側面にそれぞれ設けられた第1ガイドピン13(第1ガイド突起)及び第2ガイドピン14(第2ガイド突起)とを有する。なお、スライドコア10は、本実施形態では一体となっているが、キャビティC側の前面がキャビティCの一部を構成する場合、すなわち、その前面が成形品Pの形状等として成形品の一部に現れる場合には、製作上の都合から、前部側の駒と、それに連続する他の駒とで分割して構成してもよい。
スライドコア10の略中央部位には、固定型M1に固定されたアンギュラピンAPが金型Mの型閉め時に飛び込むための貫通孔15が上面から下面に向かって形成されている。この貫通孔15は、略中央部位からスライドコア10の後退方向に向かって斜めに形成されている。貫通孔15の傾斜角度は、アンギュラピンAPの固定角度に合致させて設定される。スライドコア10の進退の移動距離は、アンギュラピンAPの長さにより規定される。スライドコア10は、このアンギュラピンAPを用いたアンギュラピン機構により、射出成形機の型閉め・型開き動作に伴う金型Mの型閉め・型開き動作に連動して、進退自在に構成されている。なお、スライドコア10の進退動作には、金型Mの構造上の都合から、アンギュラピン機構でなく、例えば、油圧シリンダやエアシリンダなどを備えたシリンダ機構、リンク機構、ラック及びピニオン機構や歯車機構などを用いてもよい。
インサート部品搭載部11は、搭載する円筒状のインサート部品IPの中空部の内径より僅かに小さな外径のピンにより形成されている。このピンの長さ(高さ)は、インサート部品IPの肉厚(高さ)と略同一に形成される。インサート部品搭載部11は、本実施形態ではピン状に形成されているが、成形品Pにインサートされるインサート部品IPの形状・寸法に合わせて形成される。なお、インサート部品搭載部11は、スライドコア10の構造上の関係から、スライドコア10の前端面に直に形成しても良く、あるいは、スライドコア10を分割して、キャビティC側の前部を構成する駒に形成してもよい。また、インサート部品搭載部11は、インサート部品IPを多数成形品Pにインサートする場合には、その点数に応じて複数形成される。
被係合部12は、上面視略コ字状に切り欠かれた切欠き凹部16と、この凹部を橋渡しするように取り付けられた被係合ピン17とで形成されている。切欠き凹部16は、後述する操作フック30の上端部が嵌合するように凹状に形成されている。被係合ピン17は、スライドコア10の側面の貫通孔から打ち込まれて固定されている。被係合ピン17の外径は、操作フック30との係合に合わせて、それよりも一回り小さく設定される。
第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14は、スライドコア10の進退方向に所定の間隔を持って並んでスライドコア10の側面にそれぞれ固定されている。この所定の間隔については、後述する。第1ガイドピン13は、スライドコア10の側面の後部側に取り付けられ、第2ガイドピン14は、スライドコア10の側面の前部側に取り付けられている。また、これらの第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14は、スライドコア10の両側面にそれぞれ対称に取り付けられている。第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14の外径は、同一に形成されている。第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14の突出長さ(高さ)は、後述するガイドプレート20の溝の深さに合わせてそれぞれ設定されている。すなわち、第1ガイドピン13よりも、第2ガイドピン14の方が長く(高く)形成されている。第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14は、金型Mの可動型M2から離脱しないように構成された従来のスライドコアの鍔ないしフランジとしても、機能する。
ガイドプレート20は、図4に示すように、スライドコア10を側面からそれぞれスライド自在に挟持するように一対設けられている。これにより、ガイドプレート20は、スライドコア10の進退動作、起立動作及び横倒動作を安定的に且つ円滑に行わせることができる。一対のガイドプレート20は連結プレート(図示省略)を介して互いに連結されている。一対のガイドプレート20はそれぞれ対称に形成されている。そのため、一のガイドプレート20について説明する。
このガイドプレート20は、高さ方向の中央部位に、スライドコア10の進退方向へ延びる第1ガイド溝21と、この第1ガイド溝21に連続するとともに第1ガイド溝21と同一の幅で形成された第2ガイド溝22とを有する。第1ガイド溝21は、スライドコア10の進退方向に合致させるとともに第1ガイドピン13が係合されるようにその外径に合致させて後端側に向かって切られている。第2ガイド溝22は、第2ガイドピン14が係合されるようにその外径に合致させて切られており、前部が、第1ガイド溝21の前端部に、第1ガイド溝21と一直線上に同一の幅で連続する直線状の溝22a(直線溝部)に形成されるとともに、後部が、第1ガイド溝21の前端部から、第1ガイド溝21の後端部を中心として上方へ向かって1/4の円弧状の溝(円弧状溝部)22bに形成されている。第2ガイド溝22は、前端部がガイドプレート20のキャビティC側の前端から開放されている。第2ガイド溝22の前部と後部のつなぎ目、すなわち、直線状の溝22aと円弧状の溝22bとのつなぎ部分には、R形状が形成されている。また、第2ガイド溝22は、第1ガイド溝21より深く切られている。第1ガイド溝21の深さに合わせてライドコア10に取り付けられる第1ガイドピン13の長さ(高さ)が設定され、第2ガイド溝22の深さに合わせて、スライドコア10に取り付けられる第2ガイドピン14の長さ(高さ)が設定される。すなわち、第2ガイドピン14は、第1ガイドピン13より長く(高く)形成されている。このように、第1ガイド溝21及び第1ガイドピン13と、第2ガイド溝22及び第2ガイドピン14との溝深さ・ピン長さ(高さ)を異ならせることにより、また、直線状の溝22aと円弧状の溝22bとのつながり部分のR形状により、第2ガイドピン14は、第2ガイド溝22の直線状の溝22aから円弧状の溝22bにスムーズに進入することができる。第1ガイド溝21と第2ガイド溝22の直線状の溝22aが、スライドコア10の進退方向に一直線上に連続するとともに同一幅で形成されていることから、また、第1ガイド溝21と第2ガイド溝22の直線状の溝22a及び円弧状の溝が同一幅で形成されていることから、構成が単純で、工作機械によりガイドプレート20を加工する上でも容易になり、加工時間を短縮化できる。なお、ここでは、第1ガイド溝21と第2ガイド溝22の直線状の溝22aとが連続しているが、第1ガイド溝21と直線状の溝22aとがスライドコア10の進退方向に沿って一直線上に形成されるのであれば、両者は連続していなくともよい。
ここで、ガイドプレート20の第1ガイド溝21及び第2ガイド溝22と、スライドコア10の第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14との位置関係について説明する。金型Mが開き始めて、アンギュラピンAPがスライドコア10の貫通孔15から抜けたときに、すなわち、スライドコア10が後退したときに、第1ガイドピン13は第1ガイド溝21の後端に当接し、第2ガイドピン14は、第2ガイド溝の直線状の溝22aと円弧状の溝22bのつながり部分に位置する位置関係になる(図5(b)参照)。スライドコア10が最も前進した場合でも、第1ガイドピン13は、第2ガイド溝22に進入することなく(図5(a)参照)、スライドコア10が最も後退した場合でも、第2ガイドピン14は、第1ガイド溝21に進入することはない(図5(b)参照)。
操作フック30は、図4に示すように、中間部位で屈曲した略く字状に形成され、上端部にスライドコア10の被係合ピン17に係合する係合切欠き(係合部)31と、下端部に動力源と連結する連結孔(連結部)32と、背面中間部位の屈曲部にガイド凸部33とを有する。係合切欠き31は、被係合ピン17の外径より一回り大きく形成され、スライドコア10が後退した時に被係合ピン17が飛び込んで係合する位置に形成されている。連結孔32は、金型Mの型開き・型閉め動作を動力源として活用できるように、金型Mの可動側の構成プレートの一部にピンなどを介して連結される。ガイド凸部33は、断面半円状に形成されており、スライドコアユニット1を構成する部品に形成されたスロープ溝34(フックガイド溝)に摺接する。この構成により、操作フック30は、金型Mの型開き・型閉め動作に連動して、スライドコア10に動力を確実に伝達することができる。なお、本実施形態では、スロープ溝34は、スライドコアユニット1を構成する部品に形成されているが、金型Mを構成するプレートに形成されていてもよい。
ここで、金型Mの型開き・型閉め動作に連動する操作フック30の動作について説明する。本実施形態では、金型Mの可動側M2の構成プレートは、金型Mを射出成形機へ取り付ける取付プレート(図示せず)を除いて3枚で構成されている。操作フック30は、図1及び図2に示すように、連結孔32及びピンなどを介して、可動型M2の上から3枚目の構成プレートに連結されている。可動型M2には、1枚目から3枚目の各構成プレート間の開く順番を規制するロックプレート(図示せず)などが取り付けられている。金型Mが開き始めると、可動型M2に取り付けられたロックプレートなどにより、順番に、各構成プレート間には空間が形成される(図2参照)。すなわち、各構成プレート間が開く。具体的には、金型Mが開き始めると、可動型M2が、パーティングラインを境に固定型M1に対して離間するように型開き方向へ移動し始め、まず、スライドコア10が後退する。ついで、ロックプレートなどにより、1枚目の構成プレートと2枚目の構成プレートの間が開き、最後に、2枚目の構成プレートと3枚目の構成プレートの間が開いて、金型が全開状態となる。操作フック30は、2枚目と3枚目の構成プレート間の開きに連動して、全体として型開き方向へ引かれる。一方、金型Mが閉まり始めると、ロックプレートなどにより、まず、3枚目の構成プレートと2枚目の構成プレート間が閉まり、ついで、2枚目の構成プレートと1枚目の構成プレート間が閉まる。最後に、可動型M2が固定型M1に対して接近するように型閉め方向へ移動し始め、スライドコア10が前進した状態で、金型が型閉め状態になる。操作フック30は、3枚目と2枚目の構成プレートの間の閉まりに連動して、全体として型閉め方向へ押し戻される。すなわち、操作フック30は、金型Mの型開き動作に連動して型開き方向へ引かれ、金型Mの型閉め動作に連動して型閉め方向へ押される。
上述のスライドコアユニット1によれば、スライドコア10と、ガイドプレート20と、操作フック30とで、部品点数が少なく、且つ、単純な構造であるため、長時間の機械加工を必要とすることなく製作することができ、また、長時間を要せずに組立ることができる。
ここで、 図5(a)〜5(d)を用いて、金型Mに取り付けられたスライドコアユニット1の動作を詳細に説明する。金型Mは、図示しない射出成形機に取り付けられている。なお、これらの図では、スライドコアユニット1の動作が分かり易いように、図示上、手前側のガイドプレート20を省略するとともに、スライドコア10の手前側の側面に設けられた第1ガイドピン13及び第2ガイドピン14を省略する。
まず、スライドコアユニット1のスライドコアが横倒状態から起立状態となる起立動作を説明する。
図5(a)は、射出成形機の型閉め動作により、金型Mが型閉めした状態のときのスライドコアユニット1を示している。同図に示すように、金型Mの型閉め時には、スライドコア10の上面から下面に貫通した貫通孔15にアンギュラピンAPが挿通されており、スライドコア10は、金型Mのパーティング面に対してほぼ水平の横倒状態でキャビティCに向かって最大限に前進している。このとき、スライドコア10のインサート部品搭載部11は、インサート部品IPとともにキャビティC内に進入している(図1参照)。また、このとき、スライドコア10の第1ガイドピン13は、ガイドプレート20の第1ガイド溝21の前端に位置する。スライドコア10の第2ガイドピン14は、ガイドプレート20の第1ガイド溝21から連続する第2ガイド溝22の前端に位置し、上端をガイドプレート20の凸部に接触させている。操作フック30は、その上部がスライドコア10の切欠き凹部16に臨んでいる。スライドコア10の被係合ピン17と操作フック30の係合切欠き31とは、互いの中心線が合致した状態で互いに対面するように向かい合っている。なお、スライドコア10の被係合ピン17は、この型閉め時には、操作フック30の係合切欠き31に係合していない。操作フック30の下端は、連結孔32を介して金型Mの可動型M2を構成する構成プレートに連結されている(図1参照)
この図5(a)の型閉め状態から、射出成型機の型開き動作に連動して金型Mが開き始めると、スライドコア10は、固定型M1に固定されたアンギュラピンAPに案内されて、第1ガイドピン13を第1ガイド溝21に沿って後方へ移動させ、第2ガイドピン14を直線状の溝22aに沿って後方へ移動させながら、後退し始める。そして、図5(b)に示すように、アンギュラピンAPが貫通孔15から抜けてスライドコア10から外れると、スライドコア10の後退は終了する。この時点では、第1ガイドピン13は、第1ガイド溝21の後端に位置し、第2ガイドピン14は、第1ガイド溝21に連続する部分であって第2ガイド溝22の直線状の溝22aと円弧状の溝22bとのつながり部分(直線状の溝22aの後端)に位置する。スライドコア10の被係合ピン17は、操作フック30の係合切欠き31に飛び込んで係合している(図6参照)。この係合により、スライドコア10と操作フック30とは連結状態となる。
金型Mの型開きがさらに進むと、図5(c)に示すように、操作フック30が、連結された可動型M2の構成プレートにより型開き方向(図示下方向)へ引っ張られる。この型開き方向の動力が、係合切欠き31と被係合ピン17との係合により、スライドコア10に伝達される。この動力の伝達により、スライドコア10は、第1ガイドピン13を支点として回動し始め、第2ガイドピン14が、第2ガイド溝22の円弧状の溝22bへ進入する。金型Mのさらなる型開き動作に連動して、スライドコア10は、第2ガイドピン14が円弧状の溝22bに案内されて、インサート部品搭載部11を起き上がらせながらさらに回動する。このとき、操作フック30は、背面に形成されたガイド凸部33をスライドコアユニット1を構成する部品などに形成された凹状のスロープ溝34(図1、図2及び図6(a)参照)に摺接させながら、型開き方向へ移動する。このスロープ溝34は、図示上、上側の始端から下側の終端に向かうにつれて、操作フック30側に向かって湾曲したスロープ状になっている。このため、ガイド凸部33がスロープ溝34の終端に向かうにつれて、操作フック30の上端が徐々に前屈み状態となり、または、前屈み状態が徐々に深くなり、スライドコア10の被係合ピン17と係合切欠き31との係合関係を保持し、被係合ピン17が係合切欠き31から離脱するのを防止することができる。
金型Mが全開すると、図5(d)に示すように、操作フック30が型開方向へ最大限引かれ、その動力により、スライドコア10は、金型Mのパーティング面に対して略垂直に起立した完全な起立状態になる。この起立した状態で、インサート部品搭載部11にインサート部品IPが供給される。
ついで、スライドコアユニット1のスライドコア10が起立状態から横倒状態となる横倒動作を説明する。この横倒動作は、上述の起立動作とは逆に、図5(d)から図5(a)への動作で示される。
図5(d)に示す金型Mの全開状態から、射出成形機の型閉め動作に連動して金型Mが型閉めを始めると、操作フック30は、ガイド凸部33をスロープ溝の下方の終端から上方の始端へ向かって摺接させながら、可動型M2の構成プレートにより型閉め方向へ押される。
スライドコア10は、この操作フック30により型閉め方向への動力が伝達され、図5(c)に示すように、インサート部品搭載部11がキャビティC側へ倒れるように回動し始めて、横倒動作され始める。すなわち、スライドコア10は、第2ガイドピン14が、第1ガイドピン13を支点として、ガイドプレート20の第2ガイド溝22の円弧状の溝22bに沿って直線状の溝22aへ向かって移動しながら、横倒状態になっていく。
金型Mの型閉め動作がさらに進むと、スライドコア10は、図5(b)に示すように、第2ガイドピンが円弧状の溝22bから外れて第1ガイドピンとスライドコア10のスライド方向に一直線上に並んだ、完全に倒された横倒状態となる。こことき、アンギュラピンAPの先端は、スライドコア10の貫通孔15に臨む。また、スライドコア10の被係合ピン17と操作フック30の係合切欠き31とは係合している。
金型Mの型閉め動作がさらに進むと、アンギュラピンAPが貫通孔15に進入し、スライドコア10は、アンギュラピンAPの貫通孔15へのさらなる進入に伴ってキャビティC対して前進する。この前進動作に伴って、スライドコア10の被係合ピン17が操作フック30の係合切欠き31から離脱し、スライドコア10と操作フック30の係合及び連結関係が解除される。スライドコア10は、金型Mが完全に型閉めされた状態では、図5(a)に示すように、キャビティCに対して最大限前進しており、インサート部品搭載部11がインサート部品を搭載した状態でキャビティC内に進入している。
上述したように、金型Mが全開したときには、スライドコア10が完全に起立した起立状態になるため、インサート部品搭載部11へのインサート部品IPの供給は、作業員の手作業であっても。確実に且つ迅速に行うことができる。また、スライドコア10の前進後退の移動距離を長く設定する必要がないので、金型Mのサイズアップを防止することができる。
また、このスライドコア10が起立した状態では、金型Mが全開しているため、スライドコアユニット1が取付けられた可動型M2と固定型M1との間には、十分なスペースが確保されている。すなわちインサート部品搭載部11の周辺は開放されている(図7参照)。そのため、インサート部品IPを供給するための供給ロボットを利用することができる。
従来、インサート部品IPの供給は、インサート部品IPをインサート部品搭載部11へ供給するための空間が狭いことから作業員の手により行わざるを得なかったが、この作業を供給ロボットにより自動的に行うことができ、インサート成形品の量産時の成形サイクルの短縮効果が著しく向上する。
さらに、成形品Pに同時にインサートするインサート部品IPの供給点数が多い場合や、これらのインサート部品IPが材料・形状等で異なる場合でも、供給ロボットが利用でき、誤ることなく確実に個々のインサート部品を所定のインサート部品搭載部11に供給できる。また、多数のインサート部品IPを供給するための供給時間の短縮化が図れる。
このように、本実施形態のスライドユニット1を金型Mに用いて、射出成形機により成形を行うことにより、成形サイクルの短縮化が見込め、且つ、人的労働力の削減を可能とする供給ロボットを利用できる十分な作業空間を創出することができる。
なお、本実施形態では、スライドコアの起立状態ないし起立動作及び横倒状態(基本状態)ないし横倒動作(復帰動作)を確保するために、一種のリンク機構である操作フック30を用いているが、カム機構、歯車機構、ラックとピニオンの機構、他のリンク機構又はシリンダ機構を用いてもよい。
また、本実施形態では、金型Mの可動型M2の1番目から3番目の各構成プレート間が開く構成となっているが、操作フックが相対的に可動すればよく、例えば、1番目と2番目の構成プレート間に型開きに連動した空間が形成されなくともよく、これらの構成プレートを一体に構成してもよい。また、可動型M2の構成プレートの枚数は関係なく、操作フック30が取付けられた構成プレートとその直前のプレート間が最終的に開くなどして、操作フック30が、スライドコア10が後退した後に、引かれる構成にすればよい。
さらに、本実施形態では、動力源として、射出成形機の型閉め・型開き動作に連動した金型の型閉め・型開き動作を利用しているが、これらの動作にタイミングを合わせてシリンダを動かすように構成した油圧シリンダ機構や空圧シリンダ機構などを利用してもよい。
また、本実施形態では、スライドコアユニット1は、金型Mの可動型M2に用いられているが、インサート部品IPが成形品Pにインサートされる部位など、金型Mの構成によっては、固定型M1に用いられてもよい。
本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
インサート部品を有する成形品の成形用金型に用いられるスライドコアユニットであって、前記インサート部品を搭載可能なインサート部品搭載部を有するとともに、前記成形用金型のキャビティに対して進退動作可能なスライドコアを備えたスライドコアユニットにおいて、
前記スライドコアは、前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記キャビティから退避動作されるとともに、この退避動作時の基本状態から前記インサート部品搭載部が起き上がった起立状態となるように起立動作され、かつ前記成形用金型の型閉め動作に連動して、前記起立状態から前記基本状態になるように復帰動作されるとともに、前記キャビティへ前進動作されることを特徴とするスライドコアユニット。
<請求項2>
前記スライドコアの前記進退動作と、前記起立動作及び前記復帰動作とを案内するガイドプレートと、
前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を操作する操作フックとを備え、
前記スライドコアは、前記キャビティ側であって前記前進動作の前進方向の前端部にインサート部品搭載部を有し、当該インサート部品搭載部の反対側の後端部に前記操作フックが係合される被係合部を有し、
前記操作フックは、一端に、前記前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく前記被係合部に係合する係合部を有し、他端に、動力源に連結して、前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく動力を伝達する連結部を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアユニット。
<請求項3>
前記ガイドプレートは、前記スライドコアの前記進退動作を案内すべく進退方向に延在する第1ガイド溝を有するとともに、前記スライドコアの前記前進方向の前部に、前記第1ガイド溝と一直線上になる直線溝部と、前記スライドコアの前記前進方向の後部に、前記直線溝部に連続するとともに前記第1ガイド溝の後端部を中心とする円弧状溝部とが形成された第2ガイド溝とを有し、
前記スライドコアは、前記第1ガイド溝に案内されて前記第1ガイド溝を移動自在に構成された第1突起と、前前記第2ガイド溝の前記直線溝部と円弧状溝部に案内されて前記直線溝部と円弧状溝部を移動自在に構成された第2突起とを有し、
前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記操作フックは、前記係合部が前記スライドコアの前記退避動作により、前記スライドコアの被係合部に係合し、前記スライドコアは、前記退避動作により前記第1突起が前記第1ガイド溝の後端に当接するとともに、この当接位置で、前記操作フックの操作により、前記第2突起が前記第2ガイド溝の前記直線溝部から前記円弧状溝部へ進入するように起立動作されることを特徴とする請求項2に記載のスライドコアユニット。
<請求項4>
前記ガイドプレートは、前記スライドコアの側面を互いに向かい合って挟持するように一対に設けられ、
ガイドプレートには、スライドコアを軸として前記第1ガイド溝及び第2ガイド溝が互いに向かい合うように線対称に形成され、
スライドコアの両側面には、第1突起及び第2突起がそれぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載のスライドコアユニット。
<請求項5>
前記操作フックは、背部にガイド凸部を有し、
前記ガイド凸部を案内して、前記操作フックの前記係合凹部がスライドコアの被係合部から離脱しないように前記操作フックの上端部を前屈みに保持するフックガイド溝を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のスライドコアユニット。
<請求項6>
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスライドコアユニットを有することを特徴とする成形用金型。
1 スライドコアユニット
10 スライドコア
11 インサート部品搭載部
12 被係合部
13 第1ガイドピン
14 第2ガイドピン
15 貫通孔
16 切欠き凹部
17 被係合ピン
20 ガイドプレート
21 第1ガイド溝
22 第2ガイド溝
22a 直線状の溝
22b 円弧状の溝
30 操作フック
31 係合切欠き
32 連結孔
33 ガイド凸部
34 スロープ溝
M 金型
M1 固定型
M2 可動型
C キャビティ
PL パーティングライン
AP アンギュラピン
P 成形品
IP インサート部品

Claims (4)

  1. インサート部品を有する成形品の成形用金型に用いられるスライドコアユニットであって、前記インサート部品を搭載可能なインサート部品搭載部を有するとともに、前記成形用金型のキャビティに対して進退動作可能なスライドコアを備えたスライドコアユニットにおいて、
    前記スライドコアは、前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記キャビティから退避動作されるとともに、この退避動作時の基本状態から前記インサート部品搭載部が起き上がった起立状態となるように起立動作され、かつ前記成形用金型の型閉め動作に連動して、前記起立状態から前記基本状態になるように復帰動作されるとともに、前記キャビティへ前進動作され
    前記スライドコアの前記進退動作と、前記起立動作及び前記復帰動作とを案内するガイドプレートと、
    前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を操作する操作フックとを備え、
    前記スライドコアは、前記キャビティ側であって前記前進動作の前進方向の前端部に前記インサート部品搭載部を有し、当該インサート部品搭載部の反対側の後端部に前記操作フックが係合される被係合部を有し、
    前記操作フックは、一端に、前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく前記被係合部に係合する係合部を有し、他端に、動力源に連結して、前記スライドコアの前記起立動作及び前記復帰動作を可能とすべく動力を伝達する連結部を有し、
    前記ガイドプレートは、前記スライドコアの前記進退動作を案内すべく進退方向に延在する第1ガイド溝を有するとともに、前記スライドコアの前記前進方向の前部に、前記第1ガイド溝と一直線上になる直線溝部と、前記スライドコアの前記前進方向の後部に、前記直線溝部に連続するとともに前記第1ガイド溝の後端部を中心とする円弧状溝部とが形成された第2ガイド溝とを有し、
    前記スライドコアは、前記第1ガイド溝に案内されて前記第1ガイド溝を移動自在に構成された第1突起と、前記第2ガイド溝の前記直線溝部と前記円弧状溝部に案内されて前記直線溝部と前記円弧状溝部を移動自在に構成された第2突起とを有し、
    前記成形用金型の型開き動作に連動して、前記操作フックは、前記係合部が前記スライドコアの前記退避動作により、前記スライドコアの前記被係合部に係合し、前記スライドコアは、前記退避動作により前記第1突起が前記第1ガイド溝の後端に当接するとともに、この当接位置で、前記操作フックの操作により、前記第2突起が前記第2ガイド溝の前記直線溝部から前記円弧状溝部へ進入するように起立動作されることを特徴とするスライド
    コアユニット。
  2. 前記ガイドプレートは、前記スライドコアを側面から互いに向かい合って挟持するように一対に設けられ、
    前記ガイドプレートには、前記スライドコアを軸として前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝が互いに向かい合うように対称に形成され、
    前記スライドコアの両側面には、前記第1突起及び前記第2突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアユニット。
  3. 前記操作フックは、背部にガイド凸部を有し、
    前記ガイド凸部を案内して、前記操作フックの前記係合部が前記スライドコアの前記被係合部から離脱しないように前記操作フックの上端部を前屈みに保持するフックガイド溝を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスライドコアユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスライドコアユニットを有することを特徴とする成形用金型。
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