JP6783089B2 - エミッタおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Description

本発明は、エミッタおよび当該エミッタを有する点滴灌漑用チューブに関する。
以前から、植物の栽培方法の一つとして点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法とは、植物が植えられている土壌上に点滴灌漑用チューブを配置し、点滴灌漑用チューブから土壌へ、水や液体肥料などの灌漑用液体を滴下する方法である。点滴灌漑法の利点の1つは、灌漑用液体の消費量を最小限にできることである。
点滴灌漑用チューブには、灌漑用液体が吐出される複数の貫通孔が形成されたチューブと、当該チューブの内壁面に接合され、各貫通孔から灌漑用液体を吐出するための複数のエミッタ(「ドリッパ」ともいう)とを有する(例えば、特許文献1参照)。
図1は、特許文献1に記載のエミッタ1の断面図である。特許文献1に記載のエミッタ1は、エミッタ本体10と、エミッタ本体10と一体的に成形されたフィルム13と、を有する。エミッタ本体10およびフィルム13は、例えば、ポリプロピレンにより成形される。エミッタ本体10は、流量調整弁11および流量制御弁12を有する。
流量調整弁11は、可撓性を有する4片の開閉部で構成されている。灌漑用液体の圧力に応じて4片の開閉部が変形することより、開閉部間のスリットの幅が変化する。これにより、流量調整弁11は、灌漑用液体の圧力に応じて、エミッタ1内の灌漑用液体の流量を調整しうる。
流量制御弁12は、4つの開閉部を有しており、開閉部は、灌漑用液体の圧力に応じて変形しうる部分を含んでいる。当該部分が変形することにより、開閉部間の隙間の幅が変化する。これにより、流量制御弁12は、灌漑用液体の圧力に応じて、エミッタ1内の灌漑用液体の流量を制御しうる。
国際公開第2015/050082号
特許文献1に記載のエミッタにおいては、灌漑用液体の流量を調整するために変形する部分(特許文献1においては、流量調整弁および流量制御弁)が、高温状態において変形してしまうと、変形前の状態に戻るまでに非常に長い時間(例えば、1日)を要することがある。このため、特許文献1に記載のエミッタには、高温状態で使用されると変形前の状態に戻るまでの間、エミッタの性能が変化してしまい、一時的に灌漑用液体を定量的に吐出することができなくなってしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高温状態で使用しても変形し難いエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明に係るエミッタは、互いに裏表の関係にある第1面および第2面を有するエミッタ本体と、互いに裏表の関係にある第3面および第4面を有し、前記第4面が前記エミッタ本体の前記第1面に接合されている可撓性を有する樹脂製のフィルムと、を有し、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面において、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合され、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、前記エミッタ本体の前記第1面に配置され、前記灌漑用液体を取り入れるための取水部と、前記エミッタ本体の前記第2面に配置され、前記灌漑用液体を吐出するための吐出部と、前記エミッタ本体内において前記取水部および前記吐出部を繋ぎ、前記灌漑用液体を流通させる流路と、前記流路に配置され、前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力による前記フィルムの変形に応じて、前記灌漑用液体の流量を減少させる流量減少部と、を有し、前記フィルムは、前記第3面、前記第4面またはこれら両面の前記流量減少部に対応する位置に配置されている渦巻き状の凸条部を含む。
また、上記の課題を解決するため、本発明に係る点滴灌漑用チューブは、灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、本発明に係るエミッタと、を有する。
本発明に係るエミッタおよび点滴灌漑用チューブでは、高温状態で使用してもエミッタが変形し難いため、高温状態で使用しても灌漑用液体を定量的に吐出することができる。
図1は、特許文献1に記載のエミッタの断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る点滴灌漑用チューブの断面図である。 図3A〜Cは、本発明の一実施の形態に係るエミッタまたはエミッタ本体の構成を示す図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係るエミッタの構成を示す図である。 図5A、Bは、本発明の一実施の形態に係るフィルムの構成を示す図である。 図6A〜Cは、流量減少部および流路開閉部の動作の関係を示す模式図である。 図7A〜Cは、本発明の一実施の形態の変形例1に係るフィルムの構成を示す図である。 図8A〜Cは、本発明の一実施の形態の変形例2に係るフィルムの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[点滴灌漑用チューブおよびエミッタの構成]
図2は、本実施の形態に係る点滴灌漑用チューブ100の軸に沿う方向における断面図である。図2に示されるように、点滴灌漑用チューブ100は、チューブ110およびエミッタ120を有する。
チューブ110は、灌漑用液体を流すための管である。チューブ110の管壁には、チューブ110の軸方向において所定の間隔(例えば、200mm以上500mm以下)で灌漑用液体を吐出するための複数の吐出口112が形成されている。吐出口112の開口部の直径は、灌漑用液体を吐出することができれば特に限定されない。本実施の形態では、吐出口112の開口部の直径は、1.5mmである。チューブ110の内壁面の吐出口112に対応する位置には、エミッタ120がそれぞれ接合される。チューブ110の軸方向に垂直な断面形状および断面積は、チューブ110の内部にエミッタ120を配置することができれば特に限定されない。
チューブ110の材料は、特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の材料は、ポリエチレンである。
灌漑用液体の例には、水、液体肥料、農薬およびこれらの混合液が含まれる。
図3A〜Cおよび図4は、本実施の形態に係るエミッタ120またはエミッタ本体121の構成を示す図である。図3Aは、エミッタ本体121の平面図であり、図3Bは、エミッタ120の平面図であり、図3Cは、エミッタ120の底面図である。図4は、図3Bに示されるA−A線における断面図である。
図2に示されるように、エミッタ120は、吐出口112を覆うようにチューブ110の内壁面に接合されている。エミッタ120の形状は、チューブ110の内壁面に密着して、吐出口112を覆うことができれば特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の軸方向に垂直なエミッタ120の断面における、チューブ110の内壁面に接合する裏面の形状は、チューブ110の内壁面に沿うように、チューブ110の内壁面に向かって凸の略円弧形状である。エミッタ120の平面視形状は、四隅がR面取りされた略矩形状である。エミッタ120の大きさは、特に限定されない。本実施の形態では、エミッタ120の長辺方向の長さは25mmであり、短辺方向の長さは8mmであり、高さは2.5mmである。
エミッタ120は、互いに裏表の関係にある第1面1211および第2面1212を有するエミッタ本体121と、互いに裏表の関係にある第3面1223および第4面1224を有し(後述の図5B参照)、第4面1224がエミッタ本体121の第1面1211に接合されているフィルム122と、を有する。本実施の形態では、エミッタ本体121の第1面1211は、エミッタ120の表面側(灌漑用液体側)に位置し、エミッタ本体121の第2面1212は、エミッタ120の裏面側(チューブ110側)に位置する。
エミッタ本体121およびフィルム122は、一体として形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。たとえば、エミッタ本体121およびフィルム122は、ヒンジ部を介して一体的に形成されていてもよい。たとえば、ヒンジ部を軸にフィルム122を回動させ、フィルム122の第4面1224をエミッタ本体121の第1面1211に接合すればよい。本実施の形態では、フィルム122は、ダイヤフラム部(後述)より外側の部分でエミッタ本体121に接合されている。すなわち、フィルム122の第4面は、ダイヤフラム部ではエミッタ本体121に接合されていない。エミッタ本体121とフィルム122との接合方法は、特に限定されない。エミッタ本体121とフィルム122との接合方法の例には、フィルム122を構成する樹脂材料の溶着や、接着剤による接着などが含まれる。なお、ヒンジ部は、エミッタ本体121とフィルム122とを接合した後に切断されてもよい。
エミッタ本体121は、可撓性を有する材料で形成されていてもよいし、可撓性を有しない材料で形成されていてもよい。エミッタ本体121の材料の例には、樹脂およびゴムが含まれる。当該樹脂の例には、ポリエチレンおよびシリコーンが含まれる。エミッタ本体121の可撓性は、弾性を有する樹脂材料の使用によって調整されうる。エミッタ本体121の可撓性の調整方法の例には、弾性を有する樹脂の選択や、硬質の樹脂材料に対する弾性を有する樹脂材料の混合比の調整などが含まれる。エミッタ本体121は、例えば、射出成形によって製造されうる。
本実施の形態に係るエミッタ120のフィルム122は、灌漑用液体の圧力により変形する。このとき、フィルム122は、フィルム122の温度が高温なほど、変形しやすい。本実施の形態に係るフィルム122は、第1フィルム1221および第2フィルム1222を有する。第1フィルム1221は、後述の流量減少用凹部161の開口部を塞ぐようにエミッタ本体121上に配置されている。また、第2フィルム1222は、後述の流路開閉用凹部171の開口部を塞ぐようにエミッタ本体121上に配置されている。
フィルム122の形状および大きさは、エミッタ本体121の形状および大きさや、エミッタ本体121に形成されている凹部(流量減少用凹部161および流路開閉用凹部171)の開口部の形状および大きさなどに応じて適宜設定されうる。第1フィルム1221の形状および大きさと、第2フィルム1222の形状および大きさとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第1フィルム1221および第2フィルム1222の形状および大きさは、同じである。
フィルム122は、シリコーンを除く、可撓性を有する樹脂材料で形成されている。フィルム122の材料は、所望の可撓性に応じて適宜設定されうる。当該樹脂の例には、ポリエチレンが含まれる。フィルム122の可撓性も、弾性を有する樹脂材料の使用によって調整されうる。フィルム122の可撓性の調整方法の例は、エミッタ本体121の可撓性の調整方法と同じである。第1フィルム1221の材料と、第2フィルム1222の材料とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、フィルム122の厚みは、所望の可撓性に応じて適宜設定されうる。第1フィルム1221の厚みと、第2フィルム1222の厚みとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第1フィルム1221および第2フィルム1222の厚みは、同じである。フィルム122は、例えば、射出成形によって製造されうる。第1フィルム1221および第2フィルム1222は、一体として形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。本実施の形態では、第1フィルム1221および第2フィルム1222は、別体として形成されている。
図5A、Bは、本実施の形態に係るフィルム122(第1フィルム1221および第2フィルム1222)の構成を示す図である。図5Aは、フィルム122の平面図であり、図5Bは、図5Aに示されるB−B線における断面図である。
本実施の形態では、フィルム122の第3面1223には、凸条部123が配置されている。第1フィルム1221の第3面1223には、流量減少部160に対応する位置に第1凸条部1231が配置され、第2フィルム1222の第3面1223には、流路開閉部170に対応する位置に第2凸条部1232が配置されている(図4および図5A、B参照)。
本実施の形態では、第1凸条部1231は、後述の第1ダイヤフラム部167に配置されている渦巻き状の凸条である。第1凸条部1231は、第1フィルム1221の弾性を所望の大きさにすることができれば、一部が渦巻き状以外の形状の凸条であってもよい。たとえば、第1凸条部1231の一部は、円状であってもよい。詳細については後述するが、第1凸条部1231は、第1フィルム1221のたわみやすさを維持しつつ、第1フィルム1221の弾性を高める。
第1フィルム1221の弾性を所望の大きさにすることができれば、第1凸条部1231の幅d、高さhおよび巻き数は、特に限定されない。また、第1凸条部1231の幅dおよび高さhは、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。また、第1凸条部1231の巻き方向は、時計回り方向であってもよいし、反時計回り方向であってもよい。また、隣接する第1凸条部1231間の距離も第1フィルム1221の弾性を所望の大きさにすることができれば特に限定されない。さらに、第1凸条部1231が配置されている領域の大きさDも、第1フィルム1221の弾性を所望の大きさにすることができれば特に限定されない。
本実施の形態では、第2凸条部1232は、後述の第2ダイヤフラム部175に配置されている渦巻き状の凸条である。第2凸条部1232は、第2フィルム1222の弾性を所望の大きさにすることができれば、一部が渦巻き状以外の形状の凸条であってもよい。たとえば、第2凸条部1232の一部は、円状であってもよい。詳細については後述するが、第2凸条部1232は、第2フィルム1222のたわみやすさを維持しつつ、第2フィルム1222の弾性を高める。
第2フィルム1222の弾性を所望の大きさにすることができれば、第2凸条部1232の幅d、高さhおよび巻き数は、特に限定されない。また、第1凸条部1231の幅dおよび高さhは、一定であってもよいし、一定でなくてもよい。また、第2凸条部1232の巻き方向は、時計回り方向であってもよいし、反時計回り方向であってもよい。また、隣接する第2凸条部1232間の距離も第2フィルム1222の弾性を所望の大きさにすることができれば特に限定されない。さらに、第2凸条部1232が配置されている領域の大きさDも、第2フィルム1222の弾性を所望の大きさにすることができれば特に限定されない。
エミッタ本体121およびフィルム122は、いずれも可撓性を有する一種類の材料で形成されていることが好ましい。後述するダイヤフラム部(第1ダイヤフラム部167および第2ダイヤフラム部175)も、エミッタ120の一部として一体的に形成されていてもよい。本実施の形態では、エミッタ本体121と、ダイヤフラム部を含むフィルム122とは、可撓性を有する一種類の材料で別体として形成されている。
点滴灌漑用チューブ100は、エミッタ120の裏面をチューブ110の内壁面に接合することによって作製される。チューブ110とエミッタ120との接合方法は、特に限定されない。チューブ110とエミッタ120との接合方法の例には、エミッタ120またはチューブ110を構成する樹脂材料の溶着や、接着剤による接着などが含まれる。なお、通常、吐出口112は、チューブ110とエミッタ120とを接合した後に形成されるが、接合前に形成されてもよい。
次に、機能的な観点から、エミッタ120の各構成要素について説明する。エミッタ120は、取水部150、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144、第3減圧流路145、流量減少部160、流路開閉部170および吐出部180を有する。取水部150、流量減少部160および流路開閉部170は、エミッタ120の表面(エミッタ本体121の第1面1211)に配置されている。また、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144、第3減圧流路145および吐出部180は、エミッタ120の裏面(エミッタ本体121の第2面1212)に配置されている。
エミッタ本体121の第2面1212には、少なくとも第1接続溝131、第1減圧溝132、第2接続溝133、第2減圧溝134および第3減圧溝135が形成されている。エミッタ120およびチューブ110が互いに接合されることにより、第1接続溝131、第1減圧溝132、第2接続溝133、第2減圧溝134および第3減圧溝135は、それぞれ第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144および第3減圧流路145となる。
エミッタ120およびチューブ110が接合されることにより、取水部150、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144、流量減少部160および吐出部180から構成され、エミッタ本体121内において取水部150と吐出部180とを繋ぐ第1流路が形成される。また、取水部150、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第3減圧流路145、流路開閉部170、流路減少部160および吐出部180から構成され、エミッタ本体121内において取水部150と吐出部180とを繋ぐ第2流路が形成される。第1流路および第2流路は、いずれも取水部150から吐出部180まで灌漑用液体を流通させる。本実施の形態では、取水部150から第2接続流路143までの間は、第1流路と第2流路とが重複している。また、第2流路における流路開閉部170の下流側は、流量減少部160に接続されており、流量減少部160から吐出部180までの間も、第1流路と第2流路とが重複している。
取水部150は、灌漑用液体をエミッタ120内に取り入れる。取水部150は、エミッタ本体121の第1面1211の約半分の領域に配置されている(図3A、B参照)。取水部150が配置されていない第1面1211には、流量減少部160および流路開閉部170が配置されている。取水部150は、取水側スクリーン部151および取水用貫通孔152を有する。
取水側スクリーン部151は、エミッタ120に取り入れられる灌漑用液体中の浮遊物が取水用凹部153内に侵入することを防止する。取水側スクリーン部151は、チューブ110内に対して開口しており、取水用凹部153、複数のスリット154および複数のスクリーン用凸条部155を有する。
取水用凹部153は、エミッタ本体121の第1面1211において、フィルム122が接合されていない領域に形成されている凹部である。取水用凹部153の深さは特に限定されず、エミッタ120の大きさによって適宜設定される。取水用凹部153の外周壁には複数のスリット154が形成されており、取水用凹部153の底面上には複数のスクリーン用凸条部155が形成されている。また、取水用凹部153の底面には取水用貫通孔152が形成されている。
複数のスリット154は、取水用凹部153の内側面と、エミッタ本体121の外側面とを繋いでおり、エミッタ本体121の側面から灌漑用液体を取水用凹部153内に取り入れつつ、灌漑用液体中の浮遊物が取水用凹部153内に侵入することを防止する。スリット154の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、スリット154の形状は、エミッタ本体121の外側面から取水用凹部153の内側面に向かうにつれて、幅が大きくなるように形成されている(図3A、B参照)。このように、スリット154は、いわゆるウェッジワイヤー構造となるように構成されているため、取水用凹部153内に流入した灌漑用液体の圧力損失が抑制される。
複数のスクリーン用凸条部155は、取水用凹部153の底面上に配置されている。スクリーン用凸条部155の配置および数は、取水用凹部153の開口部側から灌漑用液体を取り入れつつ、灌漑用液体中の浮遊物の侵入を防止することができれば特に限定されない。本実施の形態では、複数のスクリーン用凸条部155は、スクリーン用凸条部155の長軸方向がエミッタ120の短軸方向に沿うように配列されている。また、スクリーン用凸条部155は、エミッタ本体121の第1面1211から取水用凹部153の底面に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されている。すなわち、スクリーン用凸条部155の配列方向において、隣接するスクリーン用凸条部155間の空間は、いわゆるウェッジワイヤー構造となっている。また、隣接するスクリーン用凸条部155間の間隔は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。このように、隣接するスクリーン用凸条部155間の空間は、いわゆるウェッジワイヤー構造となるように構成されているため、取水用凹部153内に流入した灌漑用液体の圧力損失が抑制される。
取水用貫通孔152は、取水用凹部153の底面に形成されている。取水用貫通孔152の形状および数は、取水用凹部153の内部に取り込まれた灌漑用液体をエミッタ本体121内に取り込むことができれば特に限定されない。本実施の形態では、取水用貫通孔152は、取水用凹部153の底面において、エミッタ120の長軸方向に沿って形成された1つの長孔である。この長孔は、複数のスクリーン用凸条部155により部分的に覆われているため、第1面1211側から見た場合、取水用貫通孔152は、多数の貫通孔に分かれているように見える。
チューブ110内を流れてきた灌漑用液体は、取水側スクリーン部151によって浮遊物が取水用凹部153内に侵入することが防止されつつ、エミッタ本体121内に取り込まれる。
第1接続溝131(第1接続流路141)は、取水用貫通孔152(取水部150)と、第1減圧溝132(第1減圧流路142)とを接続する。第1接続溝131は、エミッタ本体121の第2面1212の外縁部においてエミッタ120の長軸方向に沿って直線状に形成されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることで、第1接続溝131とチューブ110の内壁面とにより、第1接続流路141が形成される。取水部150から取り込まれた灌漑用液体は、第1接続流路141を通って、第1減圧流路142に流れる。
第1減圧溝132(第1減圧流路142)は、第1流路および第2流路に配置されており、第1接続溝131(第1接続流路141)と第2接続溝133(第2接続流路143)とを接続する。第1減圧溝132(第1減圧流路142)は、取水部150から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させて、第2接続溝133(第2接続流路143)に導く。第1減圧溝132は、エミッタ本体121の第2面1212の外縁部においてエミッタ120の長軸方向に沿って直線状に配置されている。第1減圧溝132の上流端は第1接続溝131に接続されており、第1減圧溝132の下流端は第2接続溝133の上流端に接続されている。
第1減圧溝132の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第1減圧溝132の平面視形状は、ジグザグ形状である。第1減圧溝132には、内側面から突出する略三角柱形状の第1凸部1361が灌漑用液体の流れる方向に沿って交互に配置されている。第1凸部1361は、平面視したときに、先端が第1減圧溝132の中心軸を超えないように配置されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることで、第1減圧溝132とチューブ110の内壁面により、第1減圧流路142が形成される。取水部150から取り込まれた灌漑用液体は、第1減圧流路142により減圧されて第2接続溝133(第2接続流路143)に導かれる。
第2接続溝133(第2接続流路143)は、第1減圧溝132(第1減圧流路142)と、第2減圧溝134(第2減圧流路144)および第3減圧溝135(第3減圧流路145)とを接続する。第2接続溝133は、エミッタ本体121の第2面1212の外縁部においてエミッタ120の短軸方向に沿って直線状に形成されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることで、第2接続溝133とチューブ110の内壁面とにより、第2接続流路143が形成される。取水部150から取り込まれ、第1接続流路141に導かれ、第1減圧流路142で減圧された灌漑用液体は、第2接続流路143を通って、第2減圧流路144および第3減圧流路145に導かれる。
第2減圧溝134(第2減圧流路144)は、流量減少部160より上流側の第1流路に配置されており、第2接続溝133(第2接続流路143)と、流量減少部160とを接続する。第2減圧溝134(第2減圧流路144)は、第2接続溝133(第2接続流路143)から流入した灌漑用液体の圧力を減圧させて、流量減少部160に導く。第2減圧溝134は、エミッタ本体121の第2面1212の外縁部においてエミッタ120の長軸方向に沿って配置されている。第2減圧溝134の上流端は第2接続溝133の下流端に接続されており、第2減圧溝134の下流端は流量減少部160に連通した第1接続用貫通孔165に接続されている。
第2減圧溝134の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第2減圧溝134の平面視形状は、第1減圧溝132の形状と同様のジグザグ形状である。第2減圧溝134には、内側面から突出する略三角柱形状の第2凸部1362が灌漑用液体の流れる方向に沿って交互に配置されている。第2凸部1362は、平面視したときに、先端が第2減圧溝134の中心軸を超えないように配置されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることで、第2減圧溝134とチューブ110の内壁面により、第2減圧流路144が形成される。本実施の形態では、第2減圧溝134(第2減圧流路144)は、後述する第3減圧溝135(第3減圧流路145)より長くなっている。このため、第2減圧溝134(第2減圧流路144)を流れる灌漑用液体は、第3減圧溝135(第3減圧流路145)を流れる灌漑用液体よりも減圧される。取水部150から取り込まれ、第1減圧流路142で減圧された灌漑用液体の一部は、第2減圧流路144により減圧されて流量減少部160に導かれる。
第3減圧溝135(第3減圧流路145)は、流量減少部160および流路開閉部170より上流側の第2流路に配置されており、第2接続溝133(第2接続流路143)と、流路開閉部170とを接続する。第3減圧溝135(第3減圧流路145)は、第2接続溝133(第2接続流路143)から流入した灌漑用液体の圧力を減圧させて、流路開閉部170に導く。第3減圧溝135は、エミッタ本体121の第2面1212の中央部分においてエミッタ120の長軸方向に沿って配置されている。第3減圧溝135の上流端は第2接続流路143の下流端に接続されており、第3減圧溝135の下流端は流路開閉部170に連通した第3接続用貫通孔174に接続されている。
第3減圧溝135の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第3減圧溝135の平面視形状は、第1減圧溝132の形状と同様のジグザグ形状である。第3減圧溝135には、内側面から突出する略三角柱形状の第3凸部1363が灌漑用液体の流れる方向に沿って交互に配置されている。第3凸部1363は、平面視したときに、先端が第3減圧溝135の中心軸を超えないように配置されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることで、第3減圧溝135とチューブ110の内壁面により、第3減圧流路145が形成される。取水部150から取り込まれ、第1減圧流路142で減圧された灌漑用液体の他の一部は、第3減圧流路145により減圧されて流路開閉部170に導かれる。詳細については後述するが、第2流路は、灌漑用液体の圧力が低圧の場合にのみ機能する。
流量減少部160は、第1流路および第2流路内において、第1減圧流路142、第2減圧流路144および第3減圧流路145より下流に配置されており、かつエミッタ120の表面側に配置されている。流量減少部160は、チューブ110内の灌漑用液体の圧力によるフィルム122の変形に応じて灌漑用液体の流量を減少させつつ、灌漑用液体を吐出部180に送る。
流量減少部160の構成は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、流量減少部160は、流量減少用凹部161と、第1弁座部162と、連通溝163と、吐出部180に連通した流量減少用貫通孔164と、第2減圧溝134(第2減圧流路144)に連通した第1接続用貫通孔165と、流路開閉部170の流路開閉用貫通孔173に連通した第2接続用貫通孔166と、第1フィルム1221の一部である第1ダイヤフラム部167とを有する。流量減少用凹部161の内面には、吐出部180に連通した流量減少用貫通孔164と、第2減圧溝134(第2減圧流路144)に連通した第1接続用貫通孔165と、流路開閉部170の流路開閉用貫通孔173に連通した第2接続用貫通孔166とが開口している。
流量減少用凹部161は、エミッタ本体121の第1面1211に配置されている。流量減少用凹部161の平面視形状は、略円形状である。流量減少用凹部161の底面には、吐出部180に連通した流量減少用貫通孔164と、第2減圧溝134(第2減圧流路144)に連通した第1接続用貫通孔165と、流路開閉部170に連通した第2接続用貫通孔166と、第1弁座部162とが配置されている。流量減少用凹部161の深さは、特に限定されず、連通溝163の深さ以上であればよい。
流量減少用貫通孔164は、流量減少用凹部161の底面の中央部分に配置されており、吐出部180に連通している。第1弁座部162は、流量減少用凹部161の底面において、流量減少用貫通孔164を取り囲むように、第1ダイヤフラム部167に面して非接触に配置されている。第1弁座部162は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力が設定値(後述の第2圧力)以上の場合に、第1ダイヤフラム部167が密着できるように形成されている。第1弁座部162に第1ダイヤフラム部167が接触することによって、流量減少用凹部161から吐出部180に流れ込む灌漑用液体の流量を減少させる。
第1弁座部162の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第1弁座部162の形状は、円筒形状の凸部である。本実施の形態では、当該凸部の端面は、内側から外側に向かうにつれて流量減少用凹部161の底面からの高さが低くなっている。
第1弁座部162の第1ダイヤフラム部167が密着可能な面の一部には、流量減少用凹部161の内部と、流量減少用凹部161に囲まれている流量減少用貫通孔164を連通する連通溝163が形成されている。第2減圧溝134(第2減圧流路144)に連通した第1接続用貫通孔165と流路開閉部170の流路開閉用貫通孔173に連通した第2接続用貫通孔166とは、流量減少用凹部161の底面において、第1弁座部162が配置されていない領域に形成されている。なお、第2減圧溝134(第2減圧流路144)に連通した第1接続用貫通孔165が第1弁座部162に取り囲まれるように配置され、吐出部180に連通した流量減少用貫通孔164が第1弁座部162の外側に配置されていてもよい。
第1ダイヤフラム部167は、第1凸条部1231を含む第1フィルム1221の一部である。第1ダイヤフラム部167は、流量減少用凹部161の内部とチューブ110の内部との連通を遮断するように、かつ流量減少用凹部161の開口部を塞ぐように配置されている。第1ダイヤフラム部167は、可撓性を有し、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、第1弁座部162に接触するように変形する。たとえば、第1ダイヤフラム部167は、チューブ110内を流れる灌漑用液体の圧力が設定値を超えた場合に流量減少用凹部161側に歪む。具体的には、第1ダイヤフラム部167は、灌漑用液体の圧力が高くなるにつれて、第1弁座部162に向かって変形し、やがて第1弁座部162に接触する。第1ダイヤフラム部167が第1弁座部162に密着している場合であっても、第1ダイヤフラム部167は、第1接続用貫通孔165、流量減少用貫通孔164および連通溝163を閉塞しないため、第1接続用貫通孔165から送られてきた灌漑用液体は、連通溝163および流量減少用貫通孔164を通って、吐出部180に送られうる。なお、第1ダイヤフラム部167は、後述の第2ダイヤフラム部175と隣接して配置されている。
流路開閉部170は、第2流路内において第3減圧流路145(第3減圧溝135)と吐出部180との間に配置されており、かつエミッタ120の表面側に配置されている。流路開閉部170は、チューブ110内の圧力に応じて第2流路を開放して、灌漑用液体を吐出部180に送る。本実施の形態では、流路開閉部170は、流路開閉用貫通孔173および第2接続用貫通孔166を介して流量減少部160に接続されており、第3減圧流路145(第3減圧溝135)からの灌漑用液体は、流路開閉部170および流量減少部160を通って吐出部180に到達する。
流路開閉部170の構成は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、流路開閉部170は、流路開閉用凹部171と、第2弁座部172と、流量減少部160の第2接続用貫通孔166に連通した流路開閉用貫通孔173と、第3減圧流路145(第3減圧溝135)に連通した第3接続用貫通孔174と、第2フィルム1222の一部である第2ダイヤフラム部175とを有する。流路開閉用凹部171の内面には、第3減圧流路145(第3減圧溝135)に連通した第3接続用貫通孔174と、流量減少部160に連通した流路開閉用貫通孔173とが開口している。また、流路開閉用凹部171は、流量減少部160の流量減少用凹部161と連通している。
流路開閉用凹部171の平面視形状は、略円形状である。流路開閉用凹部171の底面には、第3減圧溝135に接続された第3接続用貫通孔174と、流量減少部160に連通している流路開閉用貫通孔173と、第2弁座部172とが配置されている。第2弁座部172の弁座面は、第1弁座部162の弁座面よりエミッタ本体121の第1面1211(エミッタ120の表面)側に配置されている。すなわち、第2弁座部172は、第1弁座部162より高く形成されている。これにより、フィルム122(第1フィルム1221および第2フィルム1222)が灌漑用液体の圧力により変形した場合に、第2フィルム1222は、第1フィルム1221が第1弁座部162に接触するより先に第2弁座部172に接触する。
第3減圧溝135に連通した第3接続用貫通孔174は、流路開閉用凹部171の底面において、第2弁座部172が配置されていない領域に形成されている。第2弁座部172は、流路開閉用貫通孔173を取り囲むように流路開閉用凹部171の底面に配置されている。また、第2弁座部172は、第2ダイヤフラム部175に面して非接触に配置され、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力が設定値(後述の第1圧力)以上の場合、第2ダイヤフラム部175が密着できるように形成されている。チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力が第1圧力以上の場合、第2ダイヤフラム部175は、第2弁座部172に密着して流路開閉用貫通孔173を閉塞し、その結果として第2流路を閉塞する。第2弁座部172の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第2弁座部172は、流路開閉用貫通孔173を取り囲むように配置された円環状の凸部である。
第2ダイヤフラム部175は、第2凸条部1232を含む第2フィルム1222の一部であり、第1ダイヤフラム部167(第1フィルム1221)と隣接して配置されている。第2ダイヤフラム部175は、流路開閉用凹部171の内部とチューブ110の内部との連通を遮断するように、かつ流路開閉用凹部171の開口部を塞ぐように配置されて配置されている。第2ダイヤフラム部175は、可撓性を有し、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、第2弁座部172に接触するように変形する。たとえば、第2ダイヤフラム部175は、チューブ110内を流れる灌漑用液体の圧力が設定値を超えた場合に流路開閉用凹部171側に歪む。具体的には、第2ダイヤフラム部175は、灌漑用液体の圧力が高くなるにつれて、第2弁座部172に向かって変形し、灌漑用液体の圧力が第1圧力に到達すると、第2弁座部172に接触する。これにより、第2流路(流路開閉用貫通孔173)は閉塞される。
吐出部180は、灌漑用液体をエミッタ120外に吐出する。吐出部180は、エミッタ本体121の第2面1212側において、吐出口112に面して配置されている。吐出部180は、流量減少用貫通孔164からの灌漑用液体をチューブ110の吐出口112に送る。これにより、吐出部180は、灌漑用液体をエミッタ120の外部に吐出することができる。吐出部180の構成は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、吐出部180は、吐出用凹部181と、侵入防止部182とを有する。
吐出用凹部181は、エミッタ本体121の第2面1212側に配置されている。吐出用凹部181の平面視形状は、略矩形状である。吐出用凹部181の底面には、流量減少用貫通孔164および侵入防止部182が配置されている。
侵入防止部182は、吐出口112からの異物の侵入を防止する。侵入防止部182は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。本実施の形態では、侵入防止部182は、隣接して配置された4つの凸部である。4つの凸部は、エミッタ120をチューブ110に接合した場合に、流量減少用貫通孔164および吐出口112の間に位置するように配置されている。
[点滴灌漑用チューブの動作]
次に、点滴灌漑用チューブ100の動作について説明する。
まず、チューブ110内に灌漑用液体が送液される。点滴灌漑用チューブ100へ送液される灌漑用液体の圧力は、簡易に点滴灌漑法を導入できるように、またチューブ110およびエミッタ120の破損を防止するため、0.1MPa以下であることが好ましい。チューブ110内の灌漑用液体は、取水部150からエミッタ120内に取り込まれる。具体的には、チューブ110内の灌漑用液体は、スリット154、またはスクリーン用凸条部155間の隙間から取水用凹部153に入り込み、取水用貫通孔152を通過する。このとき、取水部150は、取水側スクリーン部151(スリット154およびスクリーン用凸条部155間の隙間)を有しているため、灌漑用液体中の浮遊物を除去することができる。また、取水部150には、いわゆるウェッジワイヤー構造が形成されているため、取水部150へ流入した灌漑用液体の圧力損失は抑制される。
取水部150から取り込まれた灌漑用液体は、第1接続流路141に到達する。第1接続流路141に到達した灌漑用液体は、第1減圧流路142を通過し、第2接続流路143に到達する。第2接続流路143に到達した灌漑用液体は、第2減圧流路144および第3減圧流路145にそれぞれ流れ込む。このとき、灌漑用液体は、第2減圧流路144と比較して流路長が短く、圧力損失の少ない第3減圧流路145を先行して進む。第3減圧流路145に流れ込んだ灌漑用液体は、第3接続用貫通孔174を通って流路開閉部170に流れ込む。
流路開閉部170に流れ込んだ灌漑用液体は、流路開閉用貫通孔173および第2接続用貫通孔166を通って、流量減少部160に流れ込む。次いで、流量減少部160に流れ込んだ灌漑用液体は、流量減少用貫通孔164を通って吐出部180に流れ込む。最後に、吐出部180に流れ込んだ灌漑用液体は、チューブ110の吐出口112からチューブ110外に吐出される。
一方、第2減圧流路144に流れ込んだ灌漑用液体は、第1接続用貫通孔165を通って、流量減少部160に流れ込む。流量減少部160に流れ込んだ灌漑用液体は、流量減少用貫通孔164を通って吐出部180に流れ込む。吐出部180に流れ込んだ灌漑用液体は、チューブ110の吐出口112からチューブ110外に吐出される。
(流量減少部および流路開閉部の動作)
ここで、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じた流量減少部160および流路開閉部170の動作について説明する。
図6A〜Cは、流量減少部160および流路開閉部170の動作の関係を示す模式図である。なお、図6A〜Cは、図3Bに示されるA−A線における断面模式図である。図6Aは、チューブ110に灌漑用液体が送液されていない場合における断面図であり、図6Bは、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が第1圧力である場合における断面図であり、図6Cは、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が第1圧力を超える第2圧力である場合における断面図である。
流路開閉部170および流量減少部160は、流路開閉用貫通孔173と第2接続用貫通孔166とを介して連通している。また、流量減少部160では、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、第1ダイヤフラム部167が変形することで灌漑用液体の流量が制御され、流路開閉部170では、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて第2ダイヤフラム部175が変形することで灌漑用液体の流量が制御される。
チューブ110内に灌漑用液体が送液される前は、フィルム122に灌漑用液体の圧力が加わらないため、第1ダイヤフラム部167および第2ダイヤフラム部175は、変形していない(図6A参照)。
チューブ110内に灌漑用液体を送液し始めると、第1ダイヤフラム部167および第2ダイヤフラム部175が変形し始める。この状態では、第2ダイヤフラム部175が第2弁座部172に密着していないため、取水部150から取り入れられた灌漑用液体は、第1流路(第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144、流量減少部160および吐出部180)および第2流路(第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第3減圧流路145、流路開閉部170、流量減少部160および吐出部180)の両方を通って、チューブ110の吐出口112から外部に吐出される。このように、チューブ110内への灌漑用液体の送液開始時や、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が所定の圧力より低い場合には、取水部150から取り入れられた灌漑用液体は、第1流路および第2流路の両方を通って吐出される。
チューブ110内における灌漑用液体の圧力がより高くなると、第1ダイヤフラム部167および第2ダイヤフラム部175がさらに変形する。そして、第2ダイヤフラム部175が第2弁座部172に接触して、第2流路を閉塞する(図6B参照)。このとき、第2弁座部172の弁座面は、第1弁座部162の弁座面より第1面1211(エミッタ120の表面)側に配置されているため、第2ダイヤフラム部175は、第1ダイヤフラム部167が第1弁座部162に接触するより先に第2弁座部172に接触する。このとき、第1ダイヤフラム部167は、第1弁座部162に接触していない。このように、チューブ110内の灌漑用液体の圧力がフィルム122を変形させるほど高くなると、第2ダイヤフラム部175が第2弁座部172に近接するため、第2流路を通って吐出される灌漑用液体の液量は減少する。そして、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が第1圧力に到達すると、第2流路内の灌漑用液体は、吐出口112から吐出されなくなる。その結果、取水部150から取り入れられた灌漑用液体は、第1流路のみを通って、チューブ110の吐出口112から外部に吐出される。
チューブ110内の灌漑用液体の圧力がさらに高まると、第1ダイヤフラム部167は、第1弁座部162に向かってさらに変形する。通常は、灌漑用液体の圧力が高くなるにつれて、第1流路を流れる灌漑用液体の量が増大するはずであるが、本実施の形態に係るエミッタ120では、第1減圧流路142および第2減圧流路144で灌漑用液体の圧力を減少させるとともに、第1ダイヤフラム部167と第1弁座部162との間隔を狭めることで、第1流路を流れる灌漑用液体の量の過剰な増大を防止している。そして、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が第1圧力を超える第2圧力以上である場合に、第1ダイヤフラム部167は、第1弁座部162に接触する(図6C参照)。この場合であっても、第1ダイヤフラム部167は、第1接続用貫通孔165、流量減少用貫通孔164および連通溝163を閉塞しないため、取水部150から取り入れられた灌漑用液体は、連通溝163を通って、チューブ110の吐出口112から外部に吐出される。このように、流量減少部160は、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が第2圧力以上である場合、第1ダイヤフラム部167が第1弁座部162に接触することにより、第1流路を流れる灌漑用液体の液量の増大を抑制する。
このように、流量減少部160および流路開閉部170は、チューブ110内の灌漑用液体の圧力による第2フィルム1222の変形に応じて、それぞれの流量を相互に補完するように機能する。このため、本実施の形態に係る点滴灌漑用チューブ100は、灌漑用液体の圧力が低圧および高圧のいずれの場合であっても、一定量の灌漑用液体をチューブ110外に吐出できる。
(凸条部の機能)
ここで、フィルム122における凸条部123の機能について説明する。比較のため、凸条部123を含まないフィルムを有するエミッタ(以下、「比較用のエミッタ」ともいう)についても説明する。
比較用のエミッタにおいても、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、フィルムは流量減少用凹部161側および流路開閉用凹部171側に変形する。フィルムが樹脂製のフィルムである場合、高温の灌漑用液体がエミッタ内に導入されて、フィルムの温度が設定値を超え、かつチューブ110内の灌漑用液体の圧力が設定値を超えると、フィルムでは長期のスパンに亘る変形(以下、単に「長期スパン弾性変形」ともいう)が生じる。長期スパン弾性変形により変形したフィルム122が変形前の状態に戻るまでの期間は、例えば、1日である。このように、高温状態での使用によってフィルムが変形すると、変形後の形状が長期に亘って保持される。このため、長期スパン弾性変形により歪んだフィルムは、一時的に変形前の元の形状に戻れず、第1ダイヤフラム部167は第1弁座部162との間隔が狭められ、第2ダイヤフラム部175は第2弁座部172との間隔が狭められることとなる。結果として、流路開閉部170から流量減少部160に流れ込む灌漑用液体の流量と、流量減少部160から吐出部180に流れ込む灌漑用液体の流量とは減少する。したがって、吐出部180に流れ込み、チューブ110の吐出口112からチューブ110外に吐出される灌漑用液体の流量が減少し、不足してしまう。
一方、本実施の形態に係るエミッタ120のフィルム122は、渦巻き状に延在している凸条部123を含んでいる。比較用のエミッタが有するフィルムの厚みと比較して、フィルム122の凸条部123が配置されていない領域の厚みは同じであり、フィルム122の凸条部123が配置されている領域の厚みはより厚く構成されている。これにより、凸条部123は、フィルム122のたわみやすさを維持しつつ、フィルム122の弾性を高めることができる。フィルム122が凹部(流量減少用凹部161および流路開閉用凹部171)側に変形したときに、変形前に位置していた平面内にフィルム122を復元させようとする弾性力がフィルム122に働く。結果として、高温の灌漑用液体がエミッタ内に導入されて、フィルム122の温度が上記設定値を超え、かつチューブ110内の灌漑用液体の圧力が上記設定値を超えたとしても、長期スパン弾性変形によるフィルム122の歪みが抑制される。
(効果)
以上のとおり、本実施の形態に係るエミッタ120は、第3面1223に渦巻き状の凸条部123が形成されたフィルム122を有する。凸条部123は、フィルム122のたわみやすさを維持しつつ、フィルム122の弾性を高めることができる。このため、本実施の形態に係る点滴灌漑用チューブ100では、フィルム122の長期スパン弾性変形による歪みが生じにくくなり、結果として、高温状態においても灌漑用液体を定量的に吐出することができる。
また、フィルム122の長期スパン弾性変形に起因する灌漑用液体の流量の減少を抑制する方法として、ダイヤフラム部(第1ダイヤフラム部176および第2ダイヤフラム部175)の厚みを厚くすることが考えられる。しかしながら、上記ダイヤフラム部の厚みを厚くした場合、エミッタ120の厚みが厚くなってしまい、チューブ110内における灌漑用液体の圧力損失が生じる原因となりうる。また、上記ダイヤフラム部が変形しにくく、かつ流路の断面積が小さくなってしまい、目詰まりが生じる原因にもなりうる。これに対して、本実施の形態に係るエミッタ120では、フィルム122全体の厚みを厚くすることなく、フィルム122の長期スパン弾性変形に起因する灌漑用液体の流量の減少を抑制することができるため、上記のような問題が生じない。
(変形例)
なお、上記実施の形態では、凸条部123が第3面1223に配置されているフィルム122を有するエミッタ120について説明したが、本発明に係るエミッタはこの態様に限定されない。たとえば、本発明に係るエミッタは、後述の変形例1に係るフィルム122’または変形例2に係るフィルム122”を有していてもよい。
図7A〜Cは、変形例1に係るフィルム122’の構成を示す図である。図7Aは、変形例1に係るフィルム122’の平面図であり、図7Bは、図7Aに示されるB−B線における断面図であり、図7Cは、変形例1に係るフィルム122’の底面図である。図7A〜Cに示されるように、凸条部123は、フィルム122’の第4面1224に配置されていてもよい。
図8A〜Cは、変形例2に係るフィルム122”の構成を示す図である。図8Aは、変形例2に係るフィルム122”の平面図であり、図8Bは、図8Aに示されるB−B線における断面図であり、図8Cは、変形例2に係るフィルム122”の底面図である。図8A〜Cに示されるように、凸条部123は、フィルム122”の第3面1223および第4面1224の両面に配置されていてもよい。
また、本発明に係るエミッタおよび点滴灌漑用チューブの構成は、上記実施の形態に係るエミッタ120および点滴灌漑用チューブ100に限定されず、例えば、エミッタは、第1減圧流路142、第2減圧流路144、第3減圧流路145および流路開閉部170を有していなくてもよい。
また、上記実施の形態では、エミッタ120およびチューブ110が接合されることにより、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144および第3減圧流路145が形成されているが、第1接続流路141、第1減圧流路142、第2接続流路143、第2減圧流路144および第3減圧流路145は、予めエミッタ120内に流路として形成されていてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1弁座部162および第2弁座部172の高さを変えることにより、フィルム122が変形した場合に接触するタイミングを調整したが、第1弁座部162および第2弁座部172の高さは、同じであってもよい。この場合、第1ダイヤフラム部167および第2ダイヤフラム部175の厚みおよび材料(弾性)と、凸条部123の高さおよび幅とを変えることにより、フィルム122が変形した場合に接触するタイミングを調整してもよい。
本発明によれば、高温状態で使用しても適切な速度での液体の滴下が可能なエミッタを簡易に提供することができる。したがって、点滴灌漑や耐久試験などの、長期の滴下を要する技術分野への上記エミッタの普及および当該技術分野のさらなる発展が期待される。
1 エミッタ
10 エミッタ本体
11 流量調整弁
12 流量制御弁
13 フィルム
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
112 吐出口
120 エミッタ
121 エミッタ本体
1211 第1面
1212 第2面
122、122’、122” フィルム
1221 第1フィルム
1222 第2フィルム
1223 第3面
1224 第4面
123 凸条部
1231 第1凸条部
1232 第2凸条部
131 第1接続溝
132 第1減圧溝
133 第2接続溝
134 第2減圧溝
135 第3減圧溝
1361 第1凸部
1362 第2凸部
1363 第3凸部
141 第1接続流路
142 第1減圧流路
143 第2接続流路
144 第2減圧流路
145 第3減圧流路
150 取水部
151 取水側スクリーン部
152 取水用貫通孔
153 取水用凹部
154 スリット
155 スクリーン用凸条部
160 流量減少部
161 流量減少用凹部
162 第1弁座部
163 連通溝
164 流量減少用貫通孔
165 第1接続用貫通孔
166 第2接続用貫通孔
167 第1ダイヤフラム部
170 流路開閉部
171 流路開閉用凹部
172 第2弁座部
173 流路開閉用貫通孔
174 第3接続用貫通孔
175 第2ダイヤフラム部
180 吐出部
181 吐出用凹部
182 侵入防止部

Claims (5)

  1. 互いに裏表の関係にある第1面および第2面を有するエミッタ本体と、互いに裏表の関係にある第3面および第4面を有し、前記第4面が前記エミッタ本体の前記第1面に接合されている可撓性を有する樹脂製のフィルムと、を有し、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面において、前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合され、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、
    前記エミッタ本体の前記第1面に配置され、前記灌漑用液体を取り入れるための取水部と、
    前記エミッタ本体の前記第2面に配置され、前記灌漑用液体を吐出するための吐出部と、
    前記エミッタ本体内において前記取水部および前記吐出部を繋ぎ、前記灌漑用液体を流通させる流路と、
    前記流路に配置され、前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力による前記フィルムの変形に応じて、前記灌漑用液体の流量を減少させる流量減少部と、
    を有し、
    前記フィルムは、前記第3面の前記流量減少部に対応する位置に配置されている凸条部を含む、
    エミッタ。
  2. 前記凸条部の形状は、渦巻き状である、請求項1に記載のエミッタ。
  3. 前記流量減少部は、
    前記エミッタ本体の前記第1面に配置されている凹部と、
    前記フィルムの一部であり、前記凹部の開口部を塞ぐように配置されており、かつ前記チューブ内を流れる前記灌漑用液体の圧力が設定値を超えた場合に前記凹部側に歪む、可撓性を有するダイヤフラム部と、
    前記凹部の内面に開口し、前記吐出部および前記流路のうち、一方に連通する第1貫通孔と、
    前記凹部の内面に開口し、前記吐出部および前記流路のうち、他方に連通する第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔または前記第2貫通孔を取り囲むように、前記ダイヤフラム部に面して非接触に配置され、前記チューブを流れる前記灌漑用液体の圧力が設定値を超えた場合、前記ダイヤフラム部が密着可能な弁座部と、
    前記弁座部の前記ダイヤフラム部が密着可能な面に形成され、前記弁座部に取り囲まれた前記第1貫通孔または前記第2貫通孔と、前記凹部の内部とを連通する連通溝と、
    を含み、
    前記凸条部は、前記ダイヤフラム部に配置されている、
    請求項1または請求項2に記載のエミッタ。
  4. 前記エミッタは、可撓性を有する一種類の材料で成形されており、
    前記ダイヤフラム部は、前記エミッタの一部として一体的に成形されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のエミッタ。
  5. 灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、
    前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエミッタと、
    を有する、点滴灌漑用チューブ。
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