JP6782620B2 - コネクタ及びコネクタアッセンブリ - Google Patents

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Description

本発明はコネクタと、互いに嵌まり合う2つのコネクタを含むコネクタアッセンブリとに関する。
コネクタの挿入過程で作業者の挿入力が十分でないために、コネクタが適切な位置まで挿入されない状態(いわゆる半嵌合状態)が生じる場合がある。従来、コネクタの半嵌合状態を防止するために挿入時に慣性を利用するコネクタが知られている。特許文献1にはこのようなコネクタが開示されている。
特許文献1では、雄コネクタにストッパが設けられ、雌コネクタに凸部(特許文献1においては下リブと称されている)が設けられている。雌コネクタと雄コネクタの挿入過程で、雌コネクタの凸部が雄コネクタのストッパに衝突する。ストッパは弾性変形可能に形成されており、雌コネクタの挿入力が十分に大きい場合に、雄コネクタのストッパは雌コネクタの凸部によって押されて弾性変形し、雌コネクタの凸部に対するストッパ機能を解除する。その後、雌コネクタは大きな挿入力に起因する慣性によって適切な位置(すなわち、雄コネクタの奥部)まで挿入される。
さらに特許文献1では、弾性変形可能なロックアームが雌コネクタに形成され、ロック溝が雄コネクタに形成されている。雌コネクタが適切な位置まで挿入されると、雌コネクタのロックアームが雄コネクタのロック溝に引っ掛かり、2つのコネクタの分離が規制される。
特開2002−170629号公報
特許文献1では、弾性変形可能なストッパが雄コネクタに設けられ、弾性変形可能なロックアームが雌コネクタに設けられている。したがって、この構造では、2つのコネクタの双方を弾性変形を可能とする材料で形成する必要がある。そのため、2つのコネクタの双方の材料選択が制限され、そのことが問題となる場合がある。例えばコネクタの耐熱性を増すためには、ガラスの含有量が多い材料が有効である。しかしながら、ガラスの含有量が多い材料を用いると、弾性変形をさせる部位の剛性が高くなり過ぎる場合がある。
本開示の利点の一つは、コネクタの半嵌合状態を防止し且つ材料選択の自由度を増すことができるコネクタ及びコネクタアッセンブリを提案することにある。
本開示で提案するコネクタアッセンブリは、第1端子を有している第1コネクタと、第2端子を有し、第1の方向で前記第1コネクタに挿入される第2コネクタとを有する。前記第2コネクタは被ロック部と被ストッパ部とを有する。前記第1コネクタは第1弾性部と第2弾性部とを有する。前記第1弾性部は、前記第2コネクタの前記ロック部に引っ掛かり前記第1コネクタの前記第2コネクタからの分離を規制するロック部を有し、前記ロック部が前記被ロック部から待避するように弾性変形可能である。前記第2弾性部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記第2コネクタの被ストッパ部にあたるストッパ部を有し、前記ストッパが前記被ストッパ部から待避するように弾性変形可能である。前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ロック部が前記ロック部にあたった時に前記ロック部から前記被ロック部に前記第1の方向で作用する反力よりも大きい。このコネクタアッセンブリによると、2つのコネクタの半嵌合状態を防止し、第2コネクタについて材料選択の自由度を増すことができる。
本開示の一形態では、前記第1コネクタの前記ロック部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ロック部にあたる面である第1面を有し、前記第1コネクタの前記ストッパ部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部にあたる面である第2面を有し、前記ロック部の前記第1面は前記第1の方向に対して第1の傾斜角度を有し、前記ストッパ部の前記第2面は前記第1の方向に対して第2の傾斜角度を有し、前記第2の傾斜角度は前記第1の傾斜角度よりも大きくてよい。
本開示の一形態では、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記第1端子と前記第2端子との間の挿入抵抗よりも大きくてよい。これによると、第2端子と第1端子との接触に起因する挿入抵抗が生じた場合でも、一方のコネクタを他方のコネクタに向けて適切な位置まで挿入できる。
本開示の一形態では、前記ストッパ部は前記第1の方向に対して交差する第2の方向に前記第2弾性部から突出している凸部であってよい。
本開示の一形態では、前記第2弾性部は互いに離れて位置している2つの位置で前記第1コネクタの他の部分に固定されてよい。これによると、第2弾性部に十分な強度を確保できる。この形態では、前記第2弾性部は第1の端部と、前記第1の端部とは反対側の端部である第2の端部とを有し、前記第1の端部と前記第2の端部の双方は前記第1コネクタの他の部分に固定されてよい。さらに、この形態では、前記第2弾性部の前記第1の端部は前記第1の方向における一方側の端部であり、前記第2弾性部の前記第1の端部は前記第1の方向における反対側の端部であってよい。
本開示の一形態では、前記第2コネクタは、前記第2端子を保持している端子ホルダと前記第2端子における前記端子ホルダから突出している部分を覆っているフードとを有し、前記第1コネクタは、前記第2端子を保持し且つ前記第2コネクタの前記フードの内側に挿入される端子ホルダと、前記第1コネクタの前記端子ホルダが前記第2コネクタの前記フードの内側に挿入されている状態で前記フードの外側を取り囲むカバーとを有し、前記第1コネクタの前記第2弾性部は前記カバーに設けられてよい。この形態では、前記第1コネクタが前記第2コネクタに挿入されている状態で前記第1コネクタの前記ストッパ部は前記第2弾性部の弾性力で前記第2コネクタの前記フードに押されてもよい。この形態によると、2つのコネクタのがたつきを抑えることができる。
本開示の一形態では、前記第1コネクタは前記ロック部と前記ストッパ部とが一体的に形成された部材を有してよい。これによると、例えば別個に成形された2つの部材にロック部とストッパ部がそれぞれ形成される場合に比して、部品数を低減でき、コネクタの製造を簡素化できる。
本開示の一形態では、前記第2コネクタは、前記第2端子を保持している端子ホルダと、前記第2端子における前記端子ホルダから突出している部分を覆っているフードとを有し、前記被ストッパ部は前記フードに設けられてよい。この形態において、前記被ストッパ部は前記フードの縁であってよい。この形態によると、第2コネクタの構造を簡素化できる。
本発明の一形態では、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが互いに分離する方向に動いたとき、前記第2コネクタから前記第1コネクタの前記ロック部に作用する反力は、前記第2コネクタから第1コネクタの前記ストッパ部に作用する反力よりも大きくてよい。
本開示で提案するコネクタは、相手方コネクタに第1の方向で挿入される。前記コネクタは、端子と、前記端子を保持している端子ホルダとを有する。また、前記コネクタは、前記相手方コネクタの被ロック部に引っ掛かり前記コネクタの前記相手方コネクタからの分離を規制するロック部を有し、前記ロック部が前記相手方コネクタの前記被ロック部から待避するように弾性変形可能な第1弾性部を有する。さらに前記コネクタは、前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記相手方コネクタの被ストッパ部にあたるストッパ部を有し、前記ストッパが前記相手方コネクタの前記被ストッパ部から待避するように弾性変形可能な第2弾性部を有する。前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記被ロック部が前記ロック部にあたった時に前記被ロック部から前記ロック部に前記第1の方向で作用する反力よりも大きい。このコネクタによると、コネクタの半嵌合状態を防止し、且つ相手方コネクタについて材料選択の自由度を増すことができる。
第1コネクタと第2コネクタの斜視図である。 第1コネクタと第2コネクタの断面図であり、その切断面は図1のII−II線で示されている。この図では第1コネクタのストッパ部とロック部が第2コネクタの被ストッパ部と被ロック部とにそれぞれ当たっている。 図2の拡大図である。この図ではストッパ部及び被ストッパ部が示されている。 図2の拡大図である。この図ではロック部及び被ロック部が示されている。 第1コネクタと第2コネクタの断面図である。この図では、弾性変形している第1弾性部と第2弾性部とが示されている。 第1コネクタと第2コネクタの断面図である。この図では、完全に嵌合している第1コネクタと第2コネクタが示されている。 第1コネクタの斜視図である。 第1コネクタの底面図である。 第1コネクタが有している端子ホルダの断面図である。 第2コネクタと第1コネクタの挿入過程で生じる挿入抵抗を説明するための図である。 第1コネクタ及び第2コネクタの変形例を説明するための断面図である。
以下、第1コネクタ10、第2コネクタ70、及びそれらを含むコネクタアッセンブリ1について説明する。図1は第1コネクタ10と第2コネクタ70の斜視図である。図2は第1コネクタ10と第2コネクタ70の断面図であり、その切断面は図1のII−II線で示されている。図2では第1コネクタ10のストッパ部32aとロック部31aが第2コネクタ70の被ストッパ部72bと被ロック部72aとにそれぞれ当たっている。図3A及び図3Bは図2の拡大図である。図4及び図5は第1コネクタ10と第2コネクタ70の断面図である。図4では弾性変形している第1コネクタ10の第1弾性部31と第2弾性部32とが示されている。図5では完全に嵌合している第1コネクタ10と第2コネクタ70が示されている。図6は第1コネクタ10の斜視図である。図7は第1コネクタ10の底面図である。図8は第1コネクタ10が有している端子ホルダ20の断面図である。
以下の説明では、図1に示すY1及びY2をそれぞれ前方及び後方と称する。第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入方向は前後方向であり、第2コネクタ70は第1コネクタ10の前側に挿入される。図1に示すX1及びX2をそれぞれ右方向及び左方向と称し、Z1及びZ2をそれぞれ上方及び下方と称する。これらの方向はコネクタ10、70が有する部位の相対的な位置関係を説明するために定義されたものであり、コネクタ10、70の使用時におけるそれらの姿勢を限定するものではない。
[第2コネクタ]
図2に示すように、第2コネクタ70は第2端子71と、第2端子71を保持している端子ホルダ73を有している。端子ホルダ73は、例えば第2端子71の基部を保持する。第2端子71は端子ホルダ73から第1コネクタ10に向かって突出してもよい。第2コネクタ70は、端子ホルダ73から伸び第1コネクタ10に向かって開口している筒状のフード72(図1参照)を有してもよい。フード72は、第2端子71における端子ホルダ73から突出している部分を取り囲み、第2端子71を保護する。端子ホルダ73とフード72は、例えば樹脂などの絶縁材料によって形成される。第2コネクタ70の例では、端子ホルダ73とフード72は一体的に形成され、ハウジング70aを構成してもよい。第2コネクタ70の例に変えて、端子ホルダ73とフード72は互いに別個に形成されてもよい。フード72に、第1コネクタ10のロック部31aに引っ掛かる被ロック部72a(図5)と、第1コネクタ10のストッパ部32aに当たる被ストッパ部72b(図2)とが設けられてよい。被ロック部72a及び被ストッパ部72bについては後において詳説する。
[第1コネクタ]
図2に示すように、第1コネクタ10は第1端子11を有している。第1端子11は、例えば雌型端子である。すなわち、第1端子11は、第2コネクタ70に向かって開口している、すなわち前側に向かって開口している筒状である。一方、上述した第2端子71は、例えば雄型端子である。すなわち、第2端子71は第1コネクタ10に向かって伸びているピン状である。図5に示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ70の嵌合状態において、第2端子71は第1端子11の内側に挿入され、第1端子11と電気的に接続する。コネクタ10、70の例に替えて、雄型端子が第1コネクタ10に設けられ、雌型端子が第2コネクタ70に設けられてもよい。第1コネクタ10と第2コネクタ70の「嵌合状態」とは、図5に示すように、第2コネクタ70が第1コネクタ10の奥部にまで挿入されている状態である。
図2に示すように、第1端子11は電気ケーブル12の先端に設けられてよい。第1コネクタ10の例とは異なり、第1端子11は回路基板に半田付けされるように形成されてもよい。また、第2端子71は電気ケーブルの先端に設けられてもよいし、回路基板に半田付けされるように形成されてもよい。さらに、第2端子71は電気装置(例えば照明装置)が内蔵する電線に接続されていてもよい。すなわち、第1コネクタ10と第2コネクタ70は、例えば電気ケーブルと電気ケーブルとの接続や、電気ケーブルと回路基板との接続や、電気ケーブルと電気装置(例えば照明装置)との接続などに利用されてよい。
図2に示すように、第1コネクタ10は第1端子11を保持している端子ホルダ20を有している。端子ホルダ20は、例えば柱状であり、第2コネクタ70のフード72の内側に挿入される(図5参照)。端子ホルダ20は、例えば樹脂などの絶縁材料によって形成される。端子ホルダ20にはこれを前後方向に貫通する収容穴21a(図8参照)が形成されてもよい。そして、収容穴21aに第1端子11が収容されてもよい。第1コネクタ10には、左右方向において並んでいる複数の第1端子11が設けられてよい。この場合、図6に示すように、端子ホルダ20には複数の収容穴21aが形成され、複数の第1端子11は複数の収容穴21aにそれぞれ収容される(図6では3つの収容穴21aが示され、第1コネクタ10は3つの第1端子11を有している)。第2コネクタ70には、複数の第1端子11にそれぞれ挿入される複数の第2端子71が設けられてよい。第1端子11と第2端子71の数はコネクタ10、70の例に限定されない。すなわち、第1端子11と第2端子71のそれぞれの数は1つでもよし、2つでもよいし、3つより多くてもよい。図2に示すように、端子ホルダ20は収容穴21aが形成されているホルダ本体21と、ホルダ本体21からの第1端子11の抜けを防止するための端子リテーナ22とを含んでもよい。端子ホルダ20の構造については後において詳説する。
図2に示すように、第1コネクタ10は端子ホルダ20を覆うカバー30を有してもよい。図6に示すように、カバー30は、第2コネクタ70に向かって、すなわち前側に向かって開口している筒状に形成されてよい。そして、端子ホルダ20はカバー30の内側に配置されてよい。つまり、カバー30は端子ホルダ20の上面、右側面、左側面、及び下面を覆ってよい。図5に示すように、第1コネクタ10の端子ホルダ20が第2コネクタ70のフード72の内側に挿入されている状態で、カバー30はフード72の外側を取り囲む。カバー30の形状は必ずしも筒状でなくてもよい。例えば、カバー30は第2コネクタ70の外面(上面、右側面、左側面、及び下面)の一部だけを覆うように形成されてよい。
[第1弾性部]
図2に示すように、第2コネクタ70には被ロック部72aが形成されてよい。被ロック部72aはフード72から上方に突出してよい。一方、第1コネクタ10はロック部31aが設けられている第1弾性部31を有してよい。第1弾性部31はカバー30に形成されてよい。ロック部31aは、図5に示すようにコネクタ10、70の嵌合状態において、被ロック部72aに引っ掛かる。そして、ロック部31aは第1コネクタ10が第2コネクタ70から分離すること、すなわち第1コネクタ10が第2コネクタ70に対して相対的に後方に移動することを規制する。第1弾性部31はロック部31aが被ロック部72aから待避するように弾性変形可能である。第1コネクタ10の例においては、第1弾性部31はロック部31aが被ロック部72aに対して上方に動くように、支点部31eを中心にして弾性変形可能である(図4参照)。第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程でロック部31aが被ロック部72aに当たったとき、図4に示すようにロック部31aは被ロック部72aによって押し上げられ、被ロック部72aはロック部31aを通過する。
[第2弾性部]
図2に示すように、第1コネクタ10は、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で第2コネクタ70の被ストッパ部72bにあたるストッパ部32aを有してよい。例えば、上述したフード72の先端が被ストッパ部72bとして機能してよい。第1コネクタ10は、ストッパ部32aが形成されている第2弾性部32(図6及び図7参照)を有してよい。第2弾性部32はカバー30に形成されてよい。第2弾性部32はストッパ部32aが被ストッパ部72bから待避するように弾性変形可能である(図4参照)。第1コネクタ10の例においては、第2弾性部32はストッパ部32aが被ストッパ部72bに対して下方に動くように弾性変形可能である。第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ストッパ部72bがストッパ部32aに当たったとき、図4に示すようにストッパ部32aは被ストッパ部72bによって押し下げられ、被ストッパ部72bはストッパ部32aを通過する。
[挿入過程での反力]
図3Bに示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ロック部72aがロック部31aにあたったとき、反力F1がロック部31aから被ロック部72aに前後方向で作用する。図3Aに示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ストッパ部72bがストッパ部32aにあたったとき、反力F2がストッパ部32aから被ストッパ部72bに前後方向で作用する。反力F2は反力F1よりも大きな力であってよい。詳細には、ストッパ部32aは、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ストッパ部72bにあたるストッパ面32b(図3A参照)を有している。ロック部31aと被ロック部72aは、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で互いに当たる傾斜面31b、72g(図3B参照)をそれぞれ有している。反力F2が反力F1よりも大きくなるように、ストッパ面32b、及び傾斜面31b、72gの角度が設定されてよい。
ストッパ部32aを有している第1コネクタ10によると、大きな挿入力(具体的には反力F2よりも大きな挿入力)が第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で必要とされる。その結果、第1コネクタ10と第2コネクタ70の半嵌合を防止できる。例えば作業者が第2コネクタ70を第1コネクタ10に挿入するとき、第2端子71と第1端子11との接触に起因する挿入抵抗(摩擦力)が生じたとしても、第2コネクタ70の被ストッパ部72bがストッパ部32aを通過した後、第2コネクタ70は大きな挿入力に起因する慣性によって適切な位置まで進む。その結果、図5に示すコネクタ10、70の嵌合状態が実現される。ここで「適切な位置」とは、第2端子71が第1端子11に完全に嵌合する位置である。なお、反力F2は第2端子71と第1端子11との接触に起因する挿入抵抗(摩擦力)よりも大きくてよい。これについては後において説明する。
また、2つの弾性部31、32の双方が形成されている第1コネクタ10を利用すると、第2コネクタ70には弾性変形可能な部位を設ける必要がなくなる。その結果、第2コネクタ70の材料選択の自由度を増すことができる。例えば、第2コネクタ70の端子ホルダ73及びフード72の材料として、弾性変形可能な部位を形成するのが難しいものの、耐熱性が高い材料を選択できる。
[第2弾性部及びストッパ部]
図3Aに示すように、第1コネクタ10の例において、ストッパ部32aは第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入方向(前後方向)に対して交差する方向に、第2弾性部32から突出している凸部であってよい。詳細には、第2弾性部32はカバー30の下壁部30a(図6参照)に設けられ、ストッパ部32aは第2弾性部32から上方に突出している凸部であってよい。第1コネクタ10の例とは異なり、ストッパ部32aは第2弾性部32から下方に突出する凸部であってもよい。この場合、第2コネクタ70の被ストッパ部72bは、下方に突出しているストッパ部32aに当たるように形成されてよい。さらに他の例として、第2弾性部32はカバー30の側壁部30c(図6参照)に設けられてもよい。この場合、ストッパ部32aは側壁部30cから右方向又は左方向に突出する凸部でもよい。さらに他の例として、ストッパ部32aは必ずしも凸部でなくてもよい。例えば、第2コネクタ70に被ストッパ部72bとして凸部が形成され、板ばね部が第2弾性部32として第1コネクタ10に形成されてよい。そして、被ストッパ部72bは板ばね部の縁に当たるように形成されてもよい。この場合、板ばね部の縁がストッパ部32aとして機能し得る。
図3Aに示すように、ストッパ部32aは第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ストッパ部72bにあたるストッパ面32bを有している。ストッパ面32bは第2コネクタ70に向いている面、すなわち前側に向いている面である。ストッパ面32bは前後方向に対して傾斜角度θ2を有している。図3Bに示すように、ロック部31aは第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ロック部72aにあたる傾斜面31bを有している。傾斜面31bは第2コネクタ70に向いている面、すなわち前側に向いている面である。傾斜面31bは前後方向に対して傾斜角度θ1を有している。ストッパ面32bの傾斜角度θ2は傾斜面31bの傾斜角度θ1よりも大きくてもよい。言い換えれば、ストッパ面32bの傾斜角度θ2は傾斜面31bの傾斜角度θ1よりも90度に近くてよい。第1コネクタ10の例では、ストッパ面32bのこの角度に起因して、上述した反力F2は反力F1よりも大きくなっている。第1コネクタ10の例では、傾斜角度θ2は90度よりも僅かに大きい。
上述したように、第2弾性部32はカバー30に形成されてよい。具体的には、第2弾性部32はカバー30の下壁部30aに設けられてよい。これによると、第2弾性部32に形成されているストッパ部32aを、第1コネクタ10の左右方向での中心に位置させることが可能となる。ストッパ部32aの位置は左右方向での中心からずれていてもよい。
図6及び図7に示すように、第2弾性部32は前後方向に伸びている板バネ状である。第1コネクタ10の例では、下壁部30aには2つの溝30eが形成されてよい。2つの溝30eは左右方向において互いに離れて位置し、前後方向に伸びている。また、2つの溝30eは下壁部30aを貫通している。2つの溝30eの間の部分が第2弾性部32として機能している。第2弾性部32は下壁部30aと同一平面に位置している。これによって、第2弾性部32の高さを低減できる。
図7に示すように、第2弾性部32の前端32mと後端32nのそれぞれはカバー30の他の部分に固定されてよい。言い換えれば、第2弾性部32の前端32mと後端32nのそれぞれはカバー30の下壁部30aに接続してよい。このように、第2弾性部32は、互いに離れている2つの位置でカバー30の他の部分に固定されてよい。このことによって、ストッパ部32aが被ストッパ部72bから受ける力に対する第2弾性部32の強度を確保できる。また、第2弾性部32は前後方向に伸びているので、第2弾性部32の長さが確保し易くなる。その結果、ストッパ部32aの変位を大きくできる。ストッパ部32aは前端32mと後端32nの双方から離れている(図7参照)。
図6に示すように、カバー30は第2弾性部32に沿って形成されているリブ33を有してよい。リブ33はストッパ部32aの変位方向に突出している。上述したように、第2弾性部32はカバー30の下壁部30aに形成されてよい。この場合、リブ33は下壁部30aから下方に突出してよい。カバー30には左右方向に離れて位置している2つのリブ33が形成されてよい。そして、2つのリブ33の間に第2弾性部32が位置してよい。このリブ33によって、第2弾性部32を保護したり、ストッパ部32aの変位を許容するためのスペースを第1コネクタ10の下側に確保できる。
第2弾性部32の構造は第1コネクタ10の例に限られない。他の例として、第2弾性部32はカバー30の側壁部30c(右側の側壁部30cと左側の側壁部30c)に設けられてもよい。この場合、上下方向に離れている2つの溝30eが側壁部30cに形成され、その2つの溝30eの間の部分が第2弾性部32として機能してもよい。また、この場合、側壁部30cに側方に突出し且つ第2弾性部32に沿って形成されるリブが形成されてよい。さらに他の例として、第2弾性部32は左右方向に伸びている板ばね状でもよい。さらに他の例では、第2弾性部32は1つの位置でだけカバー30の他の部分に固定されてもよい。例えば、第2弾性部32の前端32mはカバー30の他の部分に接続され、第2弾性部32の後端32nはカバー30の他の部分から切り離された自由端でもよい。
上述したように、第1コネクタ10の端子ホルダ20は第2コネクタ70のフード72の内側に挿入される。図5に示すように、第1コネクタ10のカバー30はフード72の外側を覆うように形成されている。言い換えれば、フード72は、端子ホルダ20とカバー30との間の隙間に挿入される。コネクタ10、70の嵌合状態において、第2弾性部32はフード72の外側に位置してよい。この構造によれば、カバー30の外側のスペースを利用して第2弾性部32の弾性変形を許容できる。コネクタ10、70の例では、第2弾性部32はフード72の下側に位置している。そのため、第2弾性部32の弾性変形は、リブ33によって確保されている、第1コネクタ10の下側のスペースが利用される。上述したように、第2弾性部32は第1コネクタ10の例とは異なり、カバー30の側壁部30c(右側の側壁部30c及び左側の側壁部30c(図6参照))に形成されてよい。この場合、第2弾性部32はフード72の右側及び左側に位置する。
図5に示すように、コネクタ10、70の嵌合状態で、ストッパ部32aは第2コネクタ70のフード72の外側に位置してよい。そして、ストッパ部32aは第2弾性部32の弾性力によってフード72の表面(コネクタ10、70の挿入方向に平行な面)に押しつけられてよい。これによると、第1コネクタ10と第2コネクタ20との間のがたつきを低減できる。第1コネクタ10の例では、ストッパ部32aはフード72の下面に押しつけられてよい。図5に示すように、端子ホルダ20の外側には、例えばゴムによって形成される環状のシール24が嵌められてよい。ストッパ部32aはシール24の下方に位置し、フード72をシール24に向けて押してもよい。シール24とストッパ部32aとの位置関係は、第1コネクタ10の例に限られない。すなわち、ストッパ部32aはシール24の位置から前方にずれてもよいし、シール24の位置から後方にずれてもよい。
上述したように、第1コネクタ10は第1弾性部31とそれに形成されているロック部31aとを有してよい。第1弾性部31と第2弾性部32は共通の部材に一体的に形成されてよい。第1コネクタ10の例では、第1弾性部31と第2弾性部32はカバー30と一体的に形成されてよい。これによると、例えば別個に形成された2つの部材に弾性部31、32がそれぞれ形成される場合に比べて、部品数を低減でき、コネクタ10の製造を容易化できる。
第1コネクタ10の例では、第1弾性部31と第2弾性部32は端子ホルダ20を挟んで互いに反対側に位置してよい。例えば、図2に示すように、第1弾性部31は端子ホルダ20の上方に配置されてよい。第2弾性部32は端子ホルダ20の下方に位置してよい。第1弾性部31と第2弾性部32の位置関係は第1コネクタ10の例に限られず、適宜変更されてよい。例えば、カバー30には、第2弾性部32を有する別の部材が取り付けられてもよい。
[第1弾性部]
図2及び図3Bに示すように、第1コネクタ10の例では、第1弾性部31はカバー30の他の部分に接続されている支点部31eと、支点部31eから前方に向かって伸びている延伸部31fとを有してもよい。第1コネクタ10の例では、カバー30は端子ホルダ20が内側に配置される筒部34を有してもよい。そして、支点部31eは筒部34から上方に突出してよい。ロック部31aは延伸部31fの先端に形成されてよい。詳細には、ロック部31aは前後方向に対して交差する方向(第1コネクタ10の例において下方)に突出してよい。第1弾性部31の位置や形状は第1コネクタ10の例に限られない。例えば、第1弾性部31はカバー30の側壁部30cに形成されてもよい。さらに他の例では、第1弾性部31はカバー30とは異なる部材に形成されてもよい。そして、その部材がカバー30に取り付けられてもよい。
図2に示すように、第1弾性部31は支点部31eから後方に伸びている解除操作部31gを有してよい。第1弾性部31は支点部31eを中心にして、ロック部31aと解除操作部31gとが互いに反対方向に動くように弾性変形可能である。具体的には、図4に示すように、第1弾性部31はロック部31aが上方に動き、解除操作部31gが下がるように弾性変形可能であってよい。ロック部31aと被ロック部72aの係合状態(図5参照)では、作業者は解除操作部31gを押して第1弾性部31を弾性変形させることによって、それらの係合を解消できる。一方、第2弾性部32のストッパ部32aは第2コネクタ70のフード72の表面に押しつけられている。そのため、第1弾性部31が有しているような解除操作部を第2弾性部32に設けることなく、ストッパ部32aをフード72に対して前後方向に動かすことができる。図1に示すように、カバー30は第1弾性部31を覆い第1弾性部31を保護する保護壁部35を有してもよい。解除操作部31gは保護壁部35から露出してよい。
図5に示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ70の嵌合状態において、第2コネクタ70の被ロック部72aは第1コネクタ10のロック部31aよりも後方に位置してよい。被ロック部72aは、第1コネクタ10と第2コネクタ70の嵌合状態においてロック部31aに向く面(前面)である被ロック面72fを有している。第1コネクタ10と第2コネクタ70の分離は、被ロック面72fがロック部31aの後面31c(以下においてロック面と称する)に当たることにより、規制される。被ロック面72fの前後方向に対する傾斜角度は、後述する被ロック部72aの傾斜面72g(図3B参照)の傾斜角度よりも90度に近くてよい。同様に、第1コネクタ10のロック部31aが有しているロック面31cの前後方向に対する傾斜角度は、ロック部31aの傾斜面31b(図3B参照)の角度よりも90度に近くてよい。これらの角度によって、第1コネクタ10と第2コネクタ71の分離を好適に規制できる。
上述したように、図5に示すコネクタ10、70の嵌合状態において、第2弾性部32のストッパ部32aは第2コネクタ70のフード72の表面に押しつけられている。そのため、第1弾性部31が有しているような解除操作部を第2弾性部32に設けることなく、ストッパ部32aをフード72に対して前後方向に動かすことができる。一方、ロック部31aのロック面31cと被ロック部72aの被ロック面72fは、図5に示すコネクタ10、70の嵌合状態において、前後方向において向き合っている。そのため、第1コネクタ10と第2コネクタ70とが互いに分離する方向に動いたとき、第2コネクタ70から第1コネクタ10のロック部31aに作用する反力は、第2コネクタ70から第1コネクタ10のストッパ部32aに作用する反力(抵抗力)よりも大きい。
[端子の形状と挿入抵抗]
上述したように、第1コネクタ10は第1端子11を有している。第1端子11は前側に向かって開口した筒状であってよい。図8に示すように、第1端子11は筒部11aと、筒部11aの前端から後方に伸び且つ筒部11aの内側に配置されている一対の接触部11bを有してよい。第2コネクタ70の第2端子71は、一対の接触部11bの内側に挿入されてよい。第2端子71が接触部11bの間に挿入されるとき、第2端子71と接触部11bとの間の摩擦に起因する挿入抵抗が生じる。図3に示すように第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で被ストッパ部72bがストッパ部32aにあたったとき、上述した反力F2がストッパ部32aから被ストッパ部72bに前後方向で作用する。この反力F2は第1端子11と第2端子71とによって生じる挿入抵抗よりも大きくてよい。この構造によると、第1コネクタ10と第2コネクタ70の半嵌合を効果的に防止できる。例えば作業者が第2コネクタ70を第1コネクタ10に挿入するとき、第2端子71と第1端子11との摩擦に起因する挿入抵抗が生じたとしても、被ストッパ部72bがストッパ部32aを通過した後は、第2コネクタ70は大きな挿入力に起因する慣性によって適切な位置まで進む。
図9は、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程で生じる挿入抵抗(反力や摩擦力)を説明するための概略図である。この図において横軸は第2コネクタ70の位置を示し、縦軸は挿入抵抗を示している。この図において位置Pmaxは第2コネクタ70が第1コネクタ10の奥部にまで差し込まれた状態である。言い換えれば、位置Pmaxは、第2コネクタ70のフード72の先端72c(図5参照)が第1コネクタ10の奥壁30d(図5参照)に当たった状態での第2コネクタ70の位置である。奥壁30dは、カバー30と端子ホルダ20の外面との間に形成されているフード72の挿入路の奥部に形成された壁部である。
第2コネクタ70の挿入を開始すると、フード72の被ストッパ部72bが位置P0でストッパ部32aにあたる。その結果、第2コネクタ70の挿入抵抗として反力F2(図3A参照)が発生する。図9では、反力F2の最大がF2maxとして示されている。第2弾性部32が弾性変形し、被ストッパ部72bがストッパ部32aを通過すると、反力F2(第2コネクタ70の挿入抵抗)は低下する。
図2で示したように、コネクタ10、70の例では、被ストッパ部72bが位置P0でストッパ部32aにあたった時点で、第2端子71は第1端子11の接触部11bに当たり、被ロック部72aはロック部31aに当たる。そのため、それらによる挿入抵抗も徐々に大きくなる。図9の例では、反力F2が下がった後も、第2端子71と第1端子11の接触部11bとの接触、及び被ロック部72aとロック部31aとの接触による挿入抵抗は徐々に大きくなっている。図9の例では、これらの接触に起因する挿入抵抗の最大がFrmaxとして示されている。第2端子71の先端が第1端子11の接触部11bを通過し、被ロック部72aがロック部31aを過ぎると、挿入抵抗は低下する。第2コネクタが位置Pmaxに達すると、フード72の先端72cが第1コネクタ10の奥壁30dに当たる。このため、第2コネクタ70の挿入抵抗(反力)は極限まで大きくなり、第2コネクタ70は停止する。
図9で示したように、ストッパ部32aと被ストッパ部72bとの衝突に起因する反力F2の最大F2maxは、第2端子71と第1端子11の接触部11bとの接触、及び被ロック部72aとロック部31aとの接触による挿入抵抗の最大Frmaxよりも大きい。また、反力F2の最大F2maxは、第2端子71と第1端子11の接触部11bとの接触等による挿入抵抗の最大Frmaxよりも先に到来する。このため、第2コネクタ70は、被ストッパ部72bがストッパ部32aを通過するときの慣性によって、位置Pmaxまで進む。つまり、反力F2の最大F2maxは第2端子71と第1端子11の接触部11bとの接触等による挿入抵抗の最大Frmaxよりも十分に大きいので、第2コネクタ70は被ストッパ部72bがストッパ部32aを超えたときの勢いによって、途中で止まることなく位置Pmaxまで進む。
[端子ホルダ]
上述したように、第1コネクタ10は第1端子11を保持している端子ホルダ20を有している。図8に示すように、端子ホルダ20は第1端子11を収容している収容穴21aが形成されているホルダ本体21を有してよい。ホルダ本体21は収容穴21aの内側に形成されているストッパアーム21cを有してよい。ストッパアーム21cは、第1端子11のホルダ本体21からの抜け、詳細には、ホルダ本体21に対する後方への第1端子11の移動を阻止するように第1端子11の筒部11aに係合してよい。端子リテーナ22はホルダ本体21の前側に装着されてよい。端子リテーナ22は収容穴21aの内側に挿入される延伸部22aを有してよい。延伸部22aの端部はストッパアーム21cの下側に配置され、ストッパアーム21cの弾性変形を規制する。このことによって、ストッパアーム21cが第1端子11に係合している状態が維持される。図2に示すように、第1端子11は電気ケーブル12の先端に設けられてよい。電気ケーブル12は第1端子11から後方に伸び、カバー30の後壁部30fに形成されている穴を通って第1コネクタ10の外側に引き出されている。電気ケーブル12にはゴムなどの樹脂によって形成されるシール13が取り付けられてよい。
[第2コネクタ]
被ストッパ部72bは第2コネクタ70のフード72に設けられてよい。図3Aに示すように、フード72の端部が被ストッパ部72bとして機能してよい。言い換えれば、フード72の縁の一部分が被ストッパ部72bとして機能し、フード72の縁にはストッパ部32aに当たる凸部は形成されなくてよい。これによると、被ストッパ部72bとしての特別な構造が第2コネクタ70に必要とされず、第2コネクタ70の構造を簡素化できる。また、第1コネクタ10とは異なるコネクタ、例えばストッパ部32aを有していないコネクタと、第2コネクタ70とを嵌合させることができ、第2コネクタ70の汎用性を増すことができる。上述したように、第1コネクタ10の例では、ストッパ部32aはカバー30の下壁部30aに設けられている。そのため、フード72の縁の下側部分が被ストッパ部72bとして機能してよい。被ストッパ部72bの構造は第2コネクタ70の例に限られない。例えば、第2コネクタ70には被ストッパ部72bとして機能する凸部が設けられてもよい。さらに他の例では、フード72に別の部材が取り付けられてもよい。そして、その部材に被ストッパ部72bが形成されてもよい。
図3Aに示すように、第2コネクタ70の被ストッパ部72bは、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程でストッパ部32aにあたる被ストッパ面72eを有している。第2コネクタ70の例では、被ストッパ面72eはフード72の端面であってよい。
被ロック部72aも第2コネクタ70のフード72に設けられてよい。図3Bに示すように、被ロック部72aはフード72から突出してよい。より詳細には、被ロック部72aはフード72から上方に突出してよい。
被ロック部72aは、第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程でロック部31aに当たる傾斜面72gを有してよい。傾斜面72gは、ロック部31aの傾斜面31bと同様に、前後方向に対して傾斜してよい。被ロック部72aは、傾斜面72gとは反対側の面である上述した被ロック面72fを有してよい。図5に示すように第1コネクタ10と第2コネクタ70との嵌合状態において、被ロック面72fはロック部31aと向き合っている。前後方向に対する被ロック面72fの角度は傾斜面72gの傾斜角度よりも90度に近くてよい。
図1に示すように、フード72には、コネクタ10、70の挿入方向(前後方向)に伸びているガイド72mが形成されてよい。フード72には、ガイド72mとして、例えばフード72の右側面から右方向に突出する凸部とフード72の左側面から左方向に突出する凸部とが形成されてよい。一方、第1コネクタ10のカバー30には、図6に示すように、第2コネクタ70のガイド72mが嵌まるガイド30nが形成されてよい。カバー30には、ガイド30nとして、コネクタ10、70の挿入方向(前後方向)に伸びている溝が形成されてよい。例えば、ガイド30nはカバー30の側壁部30cに形成されてよい。第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程でガイド72mはガイド30nの内側に嵌まり、ガイド30nに沿ってスライドする。
[変形例]
コネクタ10、70は種々の変更が可能である。図10は第1コネクタ10と第2コネクタ70の変形例を説明するための図である。この図では、第1コネクタ10が有しているストッパ部32aの変形例としてストッパ部132aが示されている。また、この図では、第2コネクタ70が有しているフード72の変形例としてフード172が示されている。この図において、これまで説明した箇所と同一箇所には同一符合を付している。ここでは、第1コネクタ10及び第2コネクタ70とは異なる点について説明する。説明のない事項はこれまで説明した第1コネクタ10及び第2コネクタ70の例と同様である。
フード172には穴172hが形成されている。第1コネクタ10と第2コネクタ70の嵌合状態において、第1コネクタ10のストッパ部132aは穴172hに嵌まっている。そのため、図10に示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ70の嵌合状態において、第2弾性部10は弾性変形しておらず、自然状態に戻っている。
ストッパ部132aは第1コネクタ10と第2コネクタ70の挿入過程でフード172の縁(被ストッパ部72b)にあたるストッパ面32bを有している。このストッパ面32bは図2等を参照して説明したストッパ部32aのストッパ面32bと同様である。図10に示すストッパ部132aはストッパ面32bとは反対側に傾斜面132hを有している。傾斜面132hはコネクタ10、70が互いに分離する方向に動くときに、フード172の穴172hの縁に当たる。傾斜面132hは前後方向に対して傾斜している。そのため、コネクタ10、70が互いに分離する方向に動くときに、傾斜面132hがフード172の穴172hの縁に当たると、第2弾性部32は弾性変形し、ストッパ部132aはフード172の穴172hを抜け出る。この構造によれば、第1弾性部31の解除操作部31gを押し下げて、第1コネクタ10と第2コネクタ70を互いに反対方向に動かすことによって、第2弾性部32は自然に弾性変形し、ストッパ部132aはフード172の穴172hを抜け出る。なお、ストッパ部132aには必ずしも傾斜面132hは形成されていなくてもよい。例えば、ストッパ部132aには傾斜面132hに変えて、図2等で示したストッパ部32aと同様に鉛直な面が形成されてもよい。上述したように、ロック部31aのロック面31cと被ロック部72aの被ロック面72fは、コネクタ10、70の嵌合状態において、前後方向において向き合っている。したがって、第1コネクタ10と第2コネクタ70とが互いに分離する方向に動いたとき、第2コネクタ70から第1コネクタ10のロック部31aに作用する反力は、第2コネクタ70の穴172hの縁からストッパ部132aに作用する反力よりも大きい。
さらに別の変形例として、上述した第1弾性部31、ロック部31a、第2弾性部32、ストッパ部32aは、フード72を有するコネクタに設けられてもよい。
本明細書の開示はコネクタ及びコネクタアッセンブリの一例にすぎず、発明の主旨を保っての適宜の変更で且つ当業者が容易に想到し得るものは、本発明の範囲に含有される。
1 コネクタアッセンブリ、10 第1コネクタ、20 端子ホルダ、21 ホルダ本体、22 端子リテーナ、30 カバー、30a 下壁部、30c 側壁部、30e 溝、30f 後壁部、31 弾性部、31a ロック部、31b 傾斜面、31c ロック面、31e 支点部、32a ストッパ部、32b ストッパ面、32n 後端、33 リブ、34 筒部、35 保護壁部、70a ハウジング、72 フード、72a 被ロック部、72b 被ストッパ部、72e 被ストッパ面、72f 被ロック面、73 端子ホルダ、132a ストッパ部、132h 傾斜面、172 フード、172h 穴。

Claims (11)

  1. 第1端子を有している第1コネクタと、
    第2端子を有し、第1の方向で前記第1コネクタに挿入される第2コネクタと、を有し、
    前記第2コネクタは被ロック部と被ストッパ部とフードとを有し、
    前記第1コネクタは、第1弾性部と、第2弾性部と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合状態において前記フードの内側に配置される端子ホルダと、前記嵌合状態において前記端子ホルダと前記フードとの間に位置するシールと、前記嵌合状態において前記フードの外面を覆うカバーとを有し、
    前記第1弾性部は、前記第2コネクタの前記被ロック部に引っ掛かり前記第1コネクタの前記第2コネクタからの分離を規制するロック部を有し、前記ロック部が前記被ロック部から待避するように弾性変形可能であり、
    前記第2弾性部は、前記第1の方向における一方側の端部である第1の端部と、前記第1の方向における他方側の端部である第2の端部とを有し、前記第1の端部と前記第2の端部の双方は前記第1コネクタの他の部分に固定されており、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記第2コネクタの被ストッパ部にあたるストッパ部を前記第1の端部と前記第2の端部との間に有し、
    前記ストッパ部は前記カバーに形成され、前記端子ホルダの外面に向けて突出し、前記被ストッパ部から待避するように弾性変形可能であり、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ロック部が前記ロック部にあたった時に前記ロック部から前記被ロック部に前記第1の方向で作用する反力よりも大きく、
    前記第2弾性部の前記第1の端部は、前記シールよりも前記第1の方向における前記一方側に位置し、前記第2弾性部の前記第2の端部は、前記シールよりも前記第1の方向における前記他方側に位置している
    ことを特徴とするコネクタアッセンブリ。
  2. 前記第1コネクタの前記ロック部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ロック部にあたる面である第1面を有し、
    前記第1コネクタの前記ストッパ部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部にあたる面である第2面を有し、
    前記ロック部の前記第1面は前記第1の方向に対して第1の傾斜角度を有し、
    前記ストッパ部の前記第2面は前記第1の方向に対して第2の傾斜角度を有し、
    前記第2の傾斜角度は前記第1の傾斜角度よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  3. 前記第1コネクタと前記第2コネクタの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記第1端子と前記第2端子との間の挿入抵抗よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  4. 前記ストッパ部は前記第1の方向に対して交差する第2の方向に前記第2弾性部から突出している凸部である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  5. 前記第2コネクタは、前記第2端子を保持している端子ホルダと前記第2端子における前記端子ホルダから突出している部分を覆っている前記フードとを有し、
    前記第1コネクタは、前記第端子を保持し且つ前記第2コネクタの前記フードの内側に挿入される前記端子ホルダと、前記第1コネクタの前記端子ホルダが前記第2コネクタの前記フードの内側に挿入されている状態で前記フードの外側を取り囲む前記カバーとを有し、
    前記第1コネクタの前記第2弾性部は前記カバーに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  6. 前記第1コネクタが前記第2コネクタに挿入されている状態で前記第1コネクタの前記ストッパ部は前記第2コネクタの前記フードの外側に位置している
    ことを特徴とする請求項に記載のコネクタアッセンブリ。
  7. 前記第1コネクタは前記ロック部と前記ストッパ部とが一体的に形成された部材を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  8. 前記第2コネクタは、前記第2端子を保持している端子ホルダと、前記第2端子における前記端子ホルダから突出している部分を覆っているフードとを有し、
    前記被ストッパ部は前記フードに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  9. 前記被ストッパ部は前記フードの縁である
    ことを特徴とする請求項に記載のコネクタアッセンブリ。
  10. 前記第1コネクタと前記第2コネクタとが互いに分離する方向に動いたとき、前記第2コネクタから前記第1コネクタの前記ロック部に作用する反力は、前記第2コネクタから第1コネクタの前記ストッパ部に作用する反力よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタアッセンブリ。
  11. 相手方コネクタに第1の方向で挿入されるコネクタであって、
    端子と、
    前記端子を保持している端子ホルダと、
    前記相手方コネクタとの嵌合状態において前記相手方コネクタのフードと前記端子ホルダの外面との間に位置するシールと、
    前記相手方コネクタとの嵌合状態において前記相手方コネクタのフードを覆うカバーと、
    前記相手方コネクタの被ロック部に引っ掛かり前記コネクタの前記相手方コネクタからの分離を規制するロック部を有し、前記ロック部が前記相手方コネクタの前記被ロック部から待避するように弾性変形可能な第1弾性部と、
    前記第1の方向における一方側の端部である第1の端部と、前記第1の方向における他方側の端部である第2の端部と、前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記相手方コネクタの被ストッパ部にあたるストッパ部を有し、前記第1の端部と前記第2の端部の双方が前記コネクタの他の部分に固定されており、前記ストッパ部が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置し、前記ストッパが前記カバーに形成され前記端子ホルダの外面に向けて突出し前記相手方コネクタの前記被ストッパ部から待避するように弾性変形可能である、第2弾性部と、を有し、
    前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記被ストッパ部が前記ストッパ部にあたった時に前記ストッパ部から前記被ストッパ部に前記第1の方向で作用する反力は、前記コネクタと前記相手方コネクタとの挿入過程で前記被ロック部が前記ロック部にあたった時に前記ロック部から前記ロック部に前記第1の方向で作用する反力よりも大きく、
    前記第2弾性部の前記第1の端部は、前記シールよりも前記第1の方向における前記一方側に位置し、前記第2弾性部の前記第2の端部は、前記シールよりも前記第1の方向における前記他方側に位置している
    ことを特徴とするコネクタ。
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