JP6781666B2 - 復調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変調された信号を復調する装置に関する。
DPSK変復調方式における光受信器での復調においては、まず、受信したDPSK変調された光信号を二つの光信号に分岐し、遅延干渉計により、その一方を1ビット分遅延させ、他方の光信号と光の干渉をさせる。ここで、DPSKは、Differential Phase Shift Keyingの略である。同復調においては、干渉後の光信号は電気信号に変換され、(特許文献1及び2参照)、さらに、後段でデータ処理される。
復調の際の遅延の遅延時間の微調整を行うためには、2分岐した片側の光経路に設けられた1ビット分の光路長差を発生する部分の温度を調節するためのヒータを設置することが有効である。
なお、本発明に関連して、非特許文献1は、バランスドレシーバ(バランス型フォトダイオードモジュール)について開示する。
特開2006−217605号公報 特開2008−271479号公報
バランス型フォトダイオードモジュール技術、古田知史、吉野薫、福山裕之、伊藤敏洋、吉田英二、[平成29年5月26日検索]、インターネット(http://www.ntt.co.jp/journal/0711/files/jn200711058.pdf)
前記遅延時間の微調整において問題になるのは、遅延干渉計に入力されるDPSK変調された入力光信号の強度変動である。
入力光信号の強度が変動すると、ヒータを制御するために用いられる情報に、誤差が生じる。そのためヒータの制御に誤動作が生じ得る。その理由は、入力光信号の強度変動により、制御の最適点にある場合においても最適点からのずれが生じていると認識されるためである。そのため、最悪の場合は、ヒータの制御が不能になり得る。
本発明は、遅延時間の微調整に関しての入力光信号の強度変動耐性がより優れる復調装置等の提供を目的とする。
本発明の復調装置は、入力された変調後の光信号である変調光信号から分離された第一の光信号を、前記変調光信号から分離された第二の光信号に対して遅延させる遅延部と、前記遅延部の少なくとも一部の温度調整を行う温度調整部と、前記温度調整を行うための情報である調整情報を前記変調光信号の強度を表す情報である光強度情報により補正する補正部と、前記遅延部により遅延された前記第一の光信号と前記第二の光信号とによる前記変調光信号の復調と、前記復調の後の電気信号である復調信号の出力とを行う復調部と、を備える。
本発明の復調装置等は、遅延時間の微調整に関しての入力光信号の強度変動耐性がより優れる。
第一実施形態の復調装置の構成例を表す概念図である。 補正部の構成例を表す概念図である。 印加電圧と反転出力電圧情報との関係を表す図である。 印加電圧と出力電圧差との関係を表す図である。 印加電圧と補正出力電圧差との関係を表す図である。 印加電圧と補正出力電圧情報との関係を表す図である。 第二実施形態の復調装置の構成例を表す概念図である。 第三実施形態の復調装置の構成例を表す概念図である。 実施形態の復調装置の最小限の構成を表すブロック図である。
<第一実施形態>
第一実施形態は、入力される変調された光信号である入力光信号の強度により、遅延部の温度調整のためのヒータへの供給電力の制御に用いる復調後の出力信号の電圧の補正を行う、復調装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
図1は、第一実施形態の復調装置の例である復調装置101aの構成を表す概念図である。
復調装置101aは、光分岐部121と、遅延干渉計112と、差動部113と、処理部114と、測定部116と、駆動部118と、制御部120と、検出部122と、補正部123とを備える。
遅延干渉計112は、光分岐部107と、遅延部109と、ヒータ117と、干渉部110を備える。
図1以降の図に表す経路a乃至d、c’、d’及びsの各々は光の経路であり、典型的には光ファイバである。
経路sには、端子AからDPSK(Differential Phase Shift Keying)変調された光信号であるDPSK光信号が入力される。当該DPSK光信号は光分岐部121に入力される。
光分岐部121は、入力されたDPSK光信号の一部を、経路bを通じて検出部122に出力する。光分岐部121は、入力されたDPSK光信号の他を、経路aを通じて遅延干渉計112の光分岐部107に入力する。光分岐部121は、例えば、光カプラである。
光分岐部107は、経路aを通じて入力されたDPSK光信号を二つに分岐し、分岐した光信号の一方を経路cに、他方を経路dに、それぞれ入力する。光分岐部107は、典型的には光スプリッタである。
経路dには遅延部109が設置されている。遅延部109は、経路dを通過するDPSK光信号に、経路cを通過するDPSK光信号と比較して、1ビット分の遅延を生じさせるために設置された部分である。
遅延部109の近傍には、遅延部109の少なくとも一部の温度を調整するためのヒータ117が設置されている。経路dを通過するDPSK光信号について遅延部109において発生する遅延時間は、ヒータ117により調整される遅延部109の少なくとも一部の温度により定まる。
光分岐部107により経路dに導かれ、遅延が生じたDPSK光信号は、干渉部110に入力される。
光分岐部107により経路cに導かれたDPSK光信号は、干渉部110に入力される。
経路dから干渉部110に入力された遅延が生じたDPSK信号は、干渉部110において、経路cから干渉部110に入力された遅延が生じていないDPSK信号と干渉し、第一干渉後光信号となる。前記第一干渉後光信号は、経路d’を経由して、差動部113の端子Bに入力される。差動部113は入力された前記第一干渉後光信号を第一電気信号に変換する。
経路cから干渉部110に入力された遅延が生じていないDPSK信号は、干渉部110において、経路dから干渉部110に入力された遅延が生じているDPSK信号と干渉し、第二干渉後光信号となる。前記第二干渉後光信号は、経路c’を経由して、差動部113の端子Cに入力される。差動部113は入力された第二干渉後光信号を第二電気信号に変換する。
差動部113は、さらに、前記第一電気信号と前記第二電気信号との差動信号を導出し、端子Dに出力する。当該差動信号が復調信号である。差動部113は、導出した復調信号を処理部114に入力する。
差動部113は、例えば、特許文献1に開示があるバランスドレシーバである。
処理部114は、入力された復調信号についてのデータ処理等を行う。
検出部122は、経路bを通じて入力されたDPSK光信号の強度を測定する。検出部122は、当該強度を表す情報である光強度情報を補正部123に送付する。
測定部116は、差動部113から処理部114へ出力される前記復調信号の電圧を測定する。そして、測定部116は、測定した電圧を表す情報である出力電圧情報を補正部123に送付する。
補正部123は、測定部116から送付された出力電圧情報を、検出部122から送付された光強度情報により補正する。当該補正は、端子Aに入力される入力光信号の強度変動にともなう前記出力電圧情報の変動を補正するために行われる。補正部123は、補正後の出力電圧情報である補正出力電圧情報を、制御部120に送付する。
制御部120は、前記補正出力電圧情報により、駆動部118がヒータ117に供給する電力(電流又は電圧)を制御する。制御部120は、例えば、前記補正出力電圧情報を基準としてヒータに印加する電力を定める自動追従制御回路である。
駆動部118は、制御部120から送付される制御情報により、ヒータ117に電力を供給する。
図2は、図1に表す補正部123の例である補正部123aの構成を表す概念図である。
補正部123aは、減算回路124及び126と増幅回路125とを備える。
減算回路124には、図1に表す測定部116から、前述の出力電圧情報が入力される。ここで、減算回路124に入力される出力電圧情報は、測定部116が測定対象とする差動部113から出力される前記復調信号の電圧に比例する電圧であるものとする。
減算回路124は、前記出力電圧情報の基準値であるベース電圧を、例えば、図示しない記録部に保持している。そして、減算回路124は、ベース電圧と前記出力電圧情報との差である出力電圧差を求める。減算回路124は、求めた出力電圧差を増幅回路に入力する。
増幅回路125には、減算回路124から前述の出力電圧差が入力されると共に、図1に表す検出部122から、前述の光強度情報が入力される。
増幅回路125は、検出部122から入力された光強度情報により設定した増幅率により、前記出力電圧差を増幅する。
増幅回路125は、例えば、検出部122からの出力を基準値により除した値により、当該基準値である場合に設定した増幅率を除した値を増幅率として設定する。ここで、前記基準値は、図1に表す端子Aに入力される入力光信号の強度が理想的であることを想定した、検出部122から入力される電圧である。
なお、前記光強度情報と、その光強度情報と増幅率との上記以外の、関係を、予め定めておいても構わない。当該関係は、例えば、図1に表す端子Aに入力される入力光信号の強度を意図的に変動させることにより導出する。当該関係は、例えば、図示しない記録部に記録されている。
増幅回路125は、増幅後の出力電圧差である増幅出力電圧差を、減算回路126に入力する。
減算回路126は、増幅回路125から入力された前記増幅出力電圧差を前記ベース電圧から減算した電圧である補正出力電圧情報を導出する。減算回路126は、導出した補正出力電圧情報を制御部120に入力する。
次に、補正部123が行う前記動作の具体例を説明する。
図3は、印加電圧と反転出力電圧情報との関係を表す図である。ここで、印加電圧は、図1に表す駆動部118がヒータ117に印加する、ヒータ駆動電圧である。また、反転出力情報は、出力情報を、図3にCで表す前述のベース電圧を中心に、上下を反転させた情報である。反転出力情報は、出力電圧値からベース電圧を減じた値を、ベース電圧から減じた値である。前記出力電圧情報は、測定部116が測定対象とする差動部113からの出力電圧に比例する電圧である。
前記反転出力電圧は、例えば、図1に表す測定部116と補正部123との間に設けられた、図示しない反転部により、前記出力電圧情報から生成される。その場合には、補正部123には、前記反転部から前記反転出力電圧が入力される。
図3は、検出部122から入力される光強度情報が、0、−3、−5及び−7dBmの各々の場合の反転出力電圧情報を表す。ここで、光強度情報が0dBmの場合は、図1に表す端子Aに入力される入力光信号の強度が理想的である場合に相当するものとする。
DPSK光の強度が基準値の場合すなわち前記光強度が0dBmの場合は、図3に表すA点が、印加電圧と反転出力電圧情報との組合せについての最適調整点である。図1に表す制御部120は、反転出力電圧情報が最適調整点の値である2.1Vになるように、印加電圧を調整する。
ここで、光強度情報が−3dBmの場合は、最適調整点は図3に表すB点である。B点の反転出力電圧情報は2.25Vである。しかしながら、図1に表す制御部120は、反転出力電圧情報が基準値であることを前提に反転出力電圧情報の調整を行う。そのため、制御部120は、B点が、X点又はY点であるものと誤認識する。制御部120は、X点であると認識した場合には、最適調整点であるにも拘らず印加電圧を増加させ続ける。また、制御部120は、Y点であると認識した場合には、最適調整点であるにも拘らず印加電圧を減少させ続ける。
図4は、図2に表す減算回路124から増幅回路125への出力である前記出力電圧差を表す図である。当該出力は、図3においてCで表す前述のベース電圧から、図3に表すベース電圧以外の各反転出力電圧情報を減じた電圧である。前記出力電圧差は、前記出力電圧情報から前記ベース電圧を減じた値に相当する。
図5は、図2に表す増幅回路125から減算回路126に出力される前述の補正出力電圧差を表す図である。当該補正出力差においては、図4に表す出力差を増幅するときに用いた増幅率の各々は、光強度情報が基準値の0dBmの場合の増幅率である基準増幅率を、各光強度情報を基準値の0dBmで除した値で除した増幅率の各々である。増幅回路125による増幅により、補正出力電圧差と印加電圧との関係は、検出部122からの出力によらず、近い値である。
図6は、図2に表す減算回路126から図1に表す制御部120への出力である前述の補正出力電圧情報を表す図である。
補正出力電圧情報と印加電圧との関係は、検出部122からの出力によらず、近い値になる。
すなわち、図6に表す補正出力情報においては、DPSK光の強度が基準値から減少したとしても最適調整点(図3参照)の変動は少ない。そのため、図1に表す制御部120が、図6に表す補正出力電圧情報により印加電圧の調整を行う場合、図3に表す反転出力電圧情報により印加電圧の調整を行う場合と比較して、印加電圧の調整誤差が少ない。
[効果]
第一実施形態の復調装置は、入力光信号の光強度により、遅延部109の温度制御を行うヒータへの印加電圧を制御するための復調信号の出力電圧を補正する。補正後の出力電圧は補正前の出力電圧と比較して、入力光信号の光強度による変動の影響が軽減され得る。そのため、前記復調装置は、補正前の出力電圧を用いてヒータへの印加電圧を制御した場合と比較して、入力光信号の光強度変化による前記印加電圧の調整誤差を抑え得る。
<第二実施形態>
第二実施形態は、入力される変調された光信号の強度により、遅延部の温度調整のためのヒータへの供給電力の制御に用いる、遅延干渉計から出力される光信号の強度の補正を行う、復調装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
図7は、第二実施形態の復調装置の例である復調装置101bの構成を表す概念図である。
復調装置101bは、光分岐部121及び131と、遅延干渉計112と、差動部113と、処理部114と、駆動部118と、制御部120と、検出部122及び132と、補正部123とを備える。
遅延干渉計112は、光分岐部107と、遅延部109と、ヒータ117と、干渉部110とを備える。
図7に表す経路a乃至f、c’、d’及びsの各々は光の経路であり、典型的には光ファイバである。
経路sには、端子AからDPSK光信号が入力される。当該DPSK光信号は光分岐部121に入力される。
光分岐部121の説明は、図1に表す光分岐部121の説明と同じである。
遅延干渉計112の説明は図1に表す遅延干渉計112の説明と同じである。ただし、経路c’を通じての第二干渉後光信号の出力は光分岐部131に対して行われる。
光分岐部131は、入力されたDPSK光信号の一部を、経路fを通じて検出部132に出力する。光分岐部131は、入力されたDPSK光信号のうちの他を、経路eを通じて差動部113に出力する。光分岐部131は、例えば、光カプラである。
差動部113の説明は、差動部113に対し、光分岐部131から経路eを通じてDPSK信号が入力される点を除いて、図1に表す差動部113の説明と同じである。
検出部132は、光分岐部131から経路fを通じて入力された光の強度を表す第二光強度情報を導出する。検出部132は、導出した第二光強度情報を補正部123に送付する。
検出部122の説明は、図1に表す検出部122の説明と同じである。
補正部123は、検出部132から送付された第二光強度情報を、検出部122から送付された光強度情報により補正した、補正第二光強度情報を導出し、制御部120に送付する。
制御部120は、前記補正第二光強度情報により、駆動部118がヒータ117に送る電力(電流又は電圧)を制御する。制御部120は、例えば、前記補正第二光強度情報を基準としてヒータに印加する電力を定める自動追従制御回路である。
駆動部118の説明は、図1に表す駆動部118の説明と同じである。
なお、図7に表す補正部123の構成例は図2に表す補正部123aの構成である。そして、第二実施形態の補正部123aは、第一実施形態の補正部123aが光強度情報により出力電圧情報を補正するのと同様の動作により、前記第二光強度情報を補正する。
図7に表す復調装置101bは、経路c’に導かれる第二干渉後光信号からその一部を取り出した光信号の強度情報である第二光強度情報を前記光強度情報により補正し、補正後の第二強度情報によりヒータ117の温度を調整する。しかしながら、前記第二光強度情報は、経路d’に導かれる第一干渉後光信号からその一部を取り出した光信号の強度情報であっても構わない。さらに、前記第二光強度情報は、経路c’に導かれる第二干渉後光信号からその一部を取り出した光信号の強度情報と、経路d’に導かれる第一干渉後光信号からその一部を取り出した光信号の強度情報とが組み合わされた情報であっても構わない。
[効果]
第二実施形態の復調装置は、入力光信号の光強度により、遅延部109の温度制御を行うヒータへの印加電圧を制御するための、遅延干渉計から出力される光信号の強度を表す第二光強度情報の補正を行う。補正後の第二光強度情報は補正前の第二光強度情報と比較して、入力光信号の光強度による変動の影響が軽減され得る。そのため、前記復調装置は、補正前の第二光強度情報を用いてヒータへの印加電圧を制御した場合と比較して、入力光信号の光強度変化による前記印加電圧の調整誤差を抑え得る。
<第三実施形態>
第三実施形態は、入力される変調された光信号の強度により、遅延部の温度調整のためのヒータへの供給電力の制御に用いるビットエラーレート情報の補正を行う、復調装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
図8は、第三実施形態の復調装置の例である復調装置101cの構成を表す概念図である。
復調装置101cは、光分岐部121と、遅延干渉計112と、差動部113と、処理部114と、駆動部118と、制御部120と、検出部122と、補正部123とを備える。
遅延干渉計112は、光分岐部107と、遅延部109と、ヒータ117と、干渉部110とを備える。
図8に表す経路a乃至d、c’、d’及びsの各々は光の経路であり、典型的には光ファイバである。
経路sには、端子AからDPSK光信号が入力される。当該DPSK光信号は光分岐部121に入力される。
光分岐部121、遅延干渉計112、差動部113及び検出部122の説明は、図1に表す差動部113の説明と同じである。
処理部114は、差動部113から入力される復調信号に含まれるデータについてのビットエラーレートを測定する。処理部114は、測定したビットエラーレートから、エラーレート情報を導出する。当該エラーレート情報は、例えば、ビットエラーレートの自然対数に−1を乗じた値である。エラーレート情報と図1に表すヒータ117への印加電圧との関係は、最適調整点近傍においては、前述の出力電圧情報と印加電圧との関係に類似した形状である。処理部114は、導出したエラーレート情報を補正部123に送付する。
補正部123は、処理部114から送付されたエラーレート情報を検出部122から送付された光強度情報により補正した、補正エラーレート情報を導出し、制御部120に送付する。
制御部120は、前記補正エラーレート情報により、駆動部118がヒータ117に送る電力(電流又は電圧)を制御する。制御部120は、例えば、前記補正エラーレート情報を基準としてヒータに印加する電力を定める自動追従制御回路である。
駆動部118の説明は、図1に表す駆動部118の説明と同じである。
なお、図8に表す補正部123の構成例は図2に表す補正部123aの構成である。そして、第三実施形態の補正部123aは、第一実施形態の補正部123aが光強度情報により出力電圧情報を補正するのと同様の動作により、前記エラーレート情報を補正する。
すなわち、補正部123aは、例えば、図3のCで表すベース電圧に相当するベースエラーレート情報を、前記光強度情報の各々に対応する前記エラーレート情報から、減算し、エラーレート情報差を求める。当該エラーレート情報差は、図4に表す出力電圧差と同様な形状である。
補正部123aは、検出部122から入力された光強度情報により設定した増幅率により、前記エラーレート情報差を増幅する。
補正部123aは、例えば、検出部122からの出力を基準値により除した値により、当該基準値である場合に設定した増幅率を除した値を増幅率として設定する。ここで、前記基準値は、図1に表す端子Aに入力される入力光信号の強度が理想的であることを想定した、検出部122から入力される電圧である。
なお、前記光強度情報と、その光強度情報と増幅率との上記以外の、関係を、予め定めておいても構わない。
補正部123aは、増幅後のエラーレート情報差である増幅エラーレート情報差を、前記ベースエラーレート情報から減算した電圧である補正エラーレート情報を導出する。補正部123aは、導出した補正エラーレート情報を、図1に表す制御部120に入力する。
[効果]
第三実施形態の復調装置は、入力光信号の光強度により、遅延部109の温度制御を行うヒータへの印加電圧を制御するための、復調信号に係るエラーレート情報の補正を行う。補正後のビットエラーレートは補正前のビットエラーレートと比較して、入力光信号の光強度による変動の影響が軽減され得る。そのため、前記復調装置は、補正前の前記ビットエラーレートを用いてヒータへの印加電圧を制御した場合と比較して、入力光信号の光強度変化による前記印加電圧の調整誤差を抑え得る。
以上の実施形態において説明した復調装置は、DPSK光を復調するものであるが、実施形態の復調装置はDPSK光を復調するものに限定されない。実施形態の復調装置は、変調光信号を二本の光経路に分岐させ、その一方に対し遅延部において遅延させ、遅延した光信号と他方の光経路の光信号とにより復調を行う構成を含むものであれば構わない。
前記変調光信号は、例えば、DPSK変調以外に、QPSK変調やDQPSK変調のような遅延干渉計に相当する構成を利用した復調方式を使用する多値位相偏移変調によるものでも構わない。ここで、QPSKはQuadrature Phase Shift Keyingの略である。また、DQPSKは、Differential Quadrature Phase Shift Keyingの略である。
図9は、実施形態の復調装置の最小限の構成である復調装置101xの構成を表すブロック図である。
復調装置101xは、遅延部109xと、温度調整部117xと、補正部123xと、復調部113xとを備える。
遅延部109xは、復調装置101xに入力された、変調後の光信号である、変調光信号から分離された第一の光信号を、前記変調光信号から分離された第二の光信号に対して遅延させる。
温度調整部117xは、遅延部109xの温度調整を行う。
補正部123xは、前記温度調整を行うための情報である調整情報を前記変調光信号の強度を表す情報である光強度情報により補正する。
復調部113xは、前記遅延部により遅延された前記第一の光信号と前記第二の光信号とによる前記変調光信号の復調と、前記復調の後の電気信号である復調信号の出力とを行う。
復調装置101xは、前記変調光信号の光強度により、遅延部109xの温度調整を行うための前記調整情報を補正する。前記補正後の前記調整情報は補正前の前記調整情勢情報と比較して、前記変調光信号の光強度による変動による影響が軽減され得る。そのため、前記復調装置は、補正前の前記調整情報により前記温度調整を行う場合と比較して、前記変調光信号の光強度変化による前記温度調整の調整誤差を抑え得る。
そのため、復調装置101xは、前記構成により、[発明の効果]の項に記載した効果を奏する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で更なる変形、置換、調整を加えることができる。例えば、各図面に示した要素の構成は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
また、前記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記A1)
入力された変調後の光信号である変調光信号から分離された第一の光信号を、前記変調光信号から分離された第二の光信号に対して遅延させる遅延部と、
前記遅延部の少なくとも一部の温度調整を行う温度調整部と、
前記温度調整を行うための情報である調整情報を前記変調光信号の強度を表す情報である光強度情報により補正する補正部と、
前記遅延部により遅延された前記第一の光信号と前記第二の光信号とによる前記変調光信号の復調と、前記復調の後の電気信号である復調信号の出力とを行う復調部と、
を備える復調装置。
(付記A2)
前記調整情報が、前記復調信号の強度を表す情報である、付記A1に記載された復調装置。
(付記A3)
前記調整情報が、前記第一の光信号又は前記第二の光信号の少なくとも一方の強度を表す情報である、付記A1に記載された復調装置。
(付記A4)
前記調整情報が、前記復調信号についてのビットエラーレートを表す情報である、付記A1に記載された復調装置。
(付記A5)
前記ビットエラーレートを表す情報を導出する処理部をさらに備える、付記A4に記載された復調装置。
(付記A6)
前記差動部が、前記第一の光信号から得た第一の電気信号と、前記第二の光信号から得た第二の電気信号とから、前記復調を行う、付記A1乃至付記A5のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記A7)
前記差動部が、前記第一の電気信号の電圧と、前記第二の光信号の電圧との調整を行い、前記調整の後の前記第一の電気信号と前記調整の後の第二の電気信号との差を前記復調信号とする、付記A6に記載された復調装置。
(付記A8)
前記調整情報が数値により表される情報であり、前記補正部が、前記調整情報の前記温度調整部に供給される電圧を変化させた場合の最大値であるベース値から前記調整情報を減じた値を前記光強度情報により補正することにより、前記調整情報を補正する、付記A1乃至付記A7のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記A9)
前記光強度情報が、前記光強度情報から取得された前記変調光信号の一部の強度である、付記A1乃至付記A8のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記A10)
前記温度調整部がヒータである、付記A1乃至付記A9のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記A11)
前記変調光信号が、Differential Phase Shift Keying変調により変調された信号である、付記A1乃至付記A10のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記A12)
前記変調光信号が、Quadrature Phase Shift Keying変調、又は、Differential Quadrature Phase Shift Keying変調により変調された信号である、付記A1乃至付記A11のうちのいずれか一に記載された復調装置。
(付記B1)
入力された変調後の光信号である変調光信号から分離された第一の光信号の、前記変調光信号から分離された第二の光信号に対する遅延を行い、
前記遅延を行う部分である遅延部の温度調整を行うための情報である調整情報の、前記変調光信号の強度を表す情報である光強度情報による補正を行い、
前記補正後の前記調整情報により前記温度調整を行い、
前記遅延が行われた前記第一の光信号と前記第二の光信号とによる前記変調光信号の復調と、前記復調の後の電気信号である復調信号の出力とを行う、
復調方法。
101a、101b、101c 復調装置
122、132 検出部
107、121、131 光分岐部
109、109x 遅延部
110 干渉部
112 遅延干渉計
113 差動部
113x 復調部
114 処理部
116 測定部
117 ヒータ
117x 温度調整部
118 駆動部
120 制御部
123、123a、123x 補正部
124、126 減算回路
125 増幅回路
A 端子
a、b、c、c’、d、d’、e、f 経路

Claims (10)

  1. 入力された変調後の光信号である変調光信号から分離された第一の光信号を、前記変調光信号から分離された第二の光信号に対して遅延させる遅延部と、
    前記遅延部の少なくとも一部の温度調整を行う温度調整部と、
    前記温度調整を行うための情報である調整情報を、前記第一の光信号と前記第二の光信号との分離が行われる前の前記変調光信号により、前記変調光信号の強度を表す情報である光強度情報により補正する補正部と、
    前記遅延部により遅延された前記第一の光信号と前記第二の光信号とによる前記変調光信号の復調と、前記復調の後の電気信号である復調信号の出力とを行う復調部と、
    を備える復調装置。
  2. 前記調整情報が、前記復調信号の強度を表す情報である、請求項1に記載された復調装置。
  3. 前記調整情報が、前記第一の光信号又は前記第二の光信号の少なくとも一方の強度を表す情報である、請求項1に記載された復調装置。
  4. 前記調整情報が、前記復調信号についてのビットエラーレートを表す情報である、請求項1に記載された復調装置。
  5. 前記ビットエラーレートを表す情報を導出する処理部をさらに備える、請求項4に記載された復調装置。
  6. 前記第一の光信号から得た第一の電気信号と、前記第二の光信号から得た第二の電気信号と、の差動信号により前記復調を行う、差動部をさらに備える、請求項1乃至請求項5のうちのいずれか一に記載された復調装置。
  7. 前記差動部が、前記第一の電気信号の電圧と、前記第二の光信号の電圧との調整を行い、前記調整の後の前記第一の電気信号と前記調整の後の第二の電気信号との差を前記復調信号とする、請求項6に記載された復調装置。
  8. 前記補正を行うための情報である補正情報が数値により表される情報であり、前記補正部が、前記補正情報の前記温度調整部に供給される電圧を変化させた場合の最大値であるベース値から前記補正情報を減じた値を前記光強度情報により補正することにより、前記補正情報を導出する、請求項1乃至請求項7のうちのいずれか一に記載された復調装置。
  9. 前記光強度情報が、前記光強度情報から取得された前記変調光信号の一部の強度である、請求項1乃至請求項8のうちのいずれか一に記載された復調装置。
  10. 前記変調光信号が、Differential Phase Shift Keying変調により変調された信号である、請求項1乃至請求項9のうちのいずれか一に記載された復調装置。
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