JP6780193B1 - センターハブステアリング方式における前輪操舵機構 - Google Patents

センターハブステアリング方式における前輪操舵機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 センターハブステアリング方式における前輪操舵機構に関するものであって、特に、オフセットを充分に取って、最適なジオメトリー設定をし、希望する操舵性能等を確保しても、前輪を好適に且つ実現可能に取り付けることができ、さらには、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供すること等を目的とする。【解決手段】 前輪操舵機構1は、内輪ハブ2、左外輪ハブ3a、右外輪ハブ3b、内輪ハブ2と左外輪ハブ3aとの間、及び、内輪ハブ2と右外輪ハブ3bとの間にそれぞれ配置された一対の転がり軸受け4,4、フロントシャフト5を備えており、左外輪ハブ3aと右外輪ハブ3bとは、回転軸方向に沿って左右に分離可能なようになっており、かつ、これら左右外輪ハブが剛性結合していることを特徴としている。【選択図】図2

Description

本発明は、センターハブステアリング方式における前輪操舵機構に関するものである。
自転車やオートバイといった二輪車の操舵機構と衝撃吸収機構として、テレスコピックフォーク方式と呼ばれるものが知られている。当該方式は、伸縮する2本のシャフトによってフロントシャフトを両側から保持し前車輪上部のステアリングシャフトにより操舵を行うものであって、簡便な構造からなり、安価に製造できることから、二輪車の操舵機構として、最も一般的に採用されている。
しかしながら、テレスコピックフォーク方式には、以下のような欠点が存在している。まず、制動時に、フロントフォークが収縮(ノーズダイブ)した場合において、キャスター角が増加してトレールが小さくなり、ステアリング特性が変化してしまうという問題が有る。また、フロントフォークが、本体フレームと前輪との間にあるため、前後輪軸間の接続距離が長く、横方向の外力に弱くなってしまい、これにより二輪車全体の剛性を低下させてしまうという問題も有る。
以上のような、テレスコピックフォーク方式の欠点を解消する前輪操舵機構として、以前より、種々の方式が検討・考案されてきた。そのうちの一つとして、従来より、センターハブステアリング方式と呼ばれるものが知られている。例えば、特許文献1(特開平3−208785号公報)には、当該方式の基本的な技術内容が開示されている。
センターハブステアリング方式によれば、制動時においてトレールが小さくならず、ステアリング特性が変化しないという利点を享受できる。また、前後輪軸間の接続距離を、テレスコピックフォーク方式を採用した二輪車に比べて短くできるため、二輪車全体の剛性を高めることも可能である。センターハブステアリング方式は、このような利点を有することから、テレスコピックフォーク方式よりも構造が多少複雑となり、製造コストが若干増えてしまうという点があっても、現在も変わらず採用され続けている。
しかしながら、センターハブステアリング方式にも、解決すべき課題は存在している。当該方式においては、ハブステアリングシャフト(操舵軸)が、内輪ハブの内側に配置されていることから、操舵性能等を考慮して、オフセット(フロントシャフトとハブステアリングシャフトとの間の距離)を充分に確保しようとすると、ハブベアリングの外径が大きくなってしまい、これにより、軸受け摩擦が増加して、転がり性能や燃費が悪化し、最悪の場合には、ベアリングの焼き付けを引き起こしてしまうという問題がある。逆に、この問題を回避しようとすると、ハブベアリングの外径を小さくする必要があり、希望する操舵性能やオフセットを確保できないという問題も生じさせてしまう。
そして、以上のような問題を解消するための技術もすでに考案されている。例えば、特許文献2(特表2002−500133号公報)には、センターハブステアリング方式に関する技術が開示されており、ここでは、オフセットを確保するため、ハブステアリングシャフトが、フロントシャフトの後方であって、フロントシャフトから所定の距離をおいた位置となる構成となっている。当該構成によれば、オフセットを充分に取って、希望する操舵性能等を確保しても、ハブベアリングの外径が大きくならない。そのため、軸受け摩擦も増えず、ベアリングの焼き付けの問題も生じないという利点を享受できる。
しかしながら、特許文献2に開示された技術は、発想自体は優れているものの、ハブ本体(特許文献2の符号3)を、剛性体である前輪ホイールの中心空間部内に収納する構成とする必要があるところ、当該中心空間部の開口部が、ハブ本体よりも小さいため、当該中心空間部内にハブ本体を収納することは、製造上不可能となってしまっている。さらに、特許文献2においては、これを解決させられるような製造方法等が、開示も示唆もされていない。
本願発明者は、このような実情のもと、以上の問題を解決することができる方法や手段について鋭意検討を重ねた。その結果、本願発明者は、外輪ハブを、左右に独立した二つのハブによって構成することによって、以上のような問題を解決することができるという知見を得、本発明を創作するに至った。
なお、本発明を出願するにあたって、本願発明者及び出願人において過去の特許文献等を調査したところ、センターハブステアリング方式における前輪操舵機構に関し、下記の文献を発見することができたが、本発明に係る技術的思想等を詳述した特許文献については発見することができなかった。
特開平3−208785号公報 特表2002−500133号公報
本発明は、センターハブステアリング方式における前輪操舵機構に関するものであって、特に、オフセットを充分に取って、最適なジオメトリー設定をし、希望する操舵性能等を確保しても、前輪を好適に且つ実現可能に取り付けることができる前輪操舵機構を提供することを目的とする。また、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供することも目的とする。さらに、本発明では、前輪をワイヤースポークホイールでも構成することによって、軽量で、自転車にも適用可能なセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構を提供することも目的とする。
そのための手段として、本発明に係る前輪操舵機構は、内輪ハブ、外輪ハブ、それら内外輪ハブの間に配置された一対の転がり軸受け、フロントシャフト、当該フロントシャフトの外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、及び、ハブステアリングシャフトとを備えており、前記内輪ハブには、前記フロントシャフトの後方であって、かつ、前記フロントシャフトから所定の距離をおいた位置において、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、前記ハブステアリングブラケットにも、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、前記ハブステアリングシャフトは、前記第一及び前記第二のハブステアリングシャフト用孔を貫通しており、前記内輪ハブは、前記ハブステアリングシャフトを軸中心として自在に回動するように前記ハブステアリングブラケットに取り付けられており、前記外輪ハブは、回転軸方向に沿って左右に分離可能なようになっている左外輪ハブと右外輪ハブとから構成され、これら左右外輪ハブが剛性結合していることを特徴としている。
また、本発明に係る前輪操舵機構は、内輪ハブ、外輪ハブ、それら内外輪ハブの間に配置された一対の転がり軸受け、フロントシャフト、当該フロントシャフトの外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、及び、ハブステアリングシャフトとを備えており、前記内輪ハブには、前記フロントシャフトの後方であって、かつ、前記フロントシャフトから所定の距離をおいた位置において、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、前記ハブステアリングブラケットにも、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、前記ハブステアリングシャフトは、前記第一及び前記第二のハブステアリングシャフト用孔を貫通しており、前記内輪ハブは、前記ハブステアリングシャフトを軸中心として自在に回動するように前記ハブステアリングブラケットに取り付けられており、前記外輪ハブは、各個独立した左外輪ハブと右外輪ハブとから構成され、これら左右外輪ハブが、複数のワイヤースポークを介してリムと結合していることを特徴としている。
さらに、本発明に係る前輪操舵機構は、前記一対の転がり軸受けにおいて、それらの構成部材である玉、又は、円すいころが単列配置されていることも特徴としている。
本発明によれば、オフセットを充分に取って、最適なジオメトリー設定をし、希望する操舵性能等を確保しても、前輪を好適に且つ実現可能に取り付けることができる前輪操舵機構を提供することができる。また、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供することもできる。さらに、本発明では、前輪をワイヤースポークホイールで構成することによって、軽量で、自転車にも適用可能なセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構を提供することもできる。
本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第一の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 本発明の第二の実施形態に係る前輪操舵機構1を示す図 4点接触ボールベアリングの概略図
以下、本発明に係るセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構を実施するための形態について説明する。なお、本発明において、前後左右の各方向は、本発明に係る前輪操舵機構を有する乗物の進行方向を基準として説明する。また、各図面における欧文字符号の内容は、以下の通りである。

α:キャスター角
β:舵角
A:回転軸
B:操舵軸
C:車体中心軸
D:トレール
E:オフセット
H1:ハブベアリング径
H2:ハブベアリング間隔
S1:ステアベアリング径
S2:ステアベアリング間隔
図1〜図3は、本実施形態(第一の実施形態)に係る前輪操舵機構1の基本的構成を示したものである。これらの図では、オートバイに適用された前輪操舵機構1を示しており、図1及び図2では左側、また、図3では下側が、オートバイの進行方向(前方向)となっている。
これらの図において、2は内輪ハブ、3(3a,3b)は外輪ハブ、4,4は内輪ハブ2と外輪ハブ3との間に配置された一対の転がり軸受け、5はフロントシャフトを示している。また、図3において、6はフロントシャフト5の外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、10はハブステアリングシャフトを示している。
さらに、図1〜図3において、7はフロントスイングアーム、8はアッパーロッド、9はリンクアーム、16はタイヤ、17はステアリングロッド、18はステアリングアーム、19はディスクブレーキ、20はオイルシールを示している。なお、符号7〜9、及び、符号16〜20に係る部材の機能や構造は、従来のセンターハブステアリング方式において採用されているものと同様であるので、以下において特に説明はしない。
内輪ハブ2には、図4に示したように、フロントシャフト5の後方であって、かつ、フロントシャフト5から所定の距離をおいた位置(オフセットされた位置)において、ハブステアリングシャフト10を挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔11aが二つ設けられている。
また、ハブステアリングブラケット6にも、ハブステアリングシャフト10を挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔11bが設けられている。そして、図示されているように、ハブステアリングシャフト10は、二つの第一のハブステアリングシャフト用孔11a、及び、これら二つの第一のハブステアリングシャフト用孔11aの間に位置する第二のハブステアリングシャフト用孔11bを貫くように挿通され、ナット10aによって固定されている。これにより、内輪ハブ2は、ハブステアリングシャフト10を軸中心として自在に回動するようにハブステアリングブラケット6に取り付けられている。
なお、この際、内輪ハブ2が滑らかに回動できるように、内輪ハブ2とハブステアリングシャフト10のフランジ部との間、及び、内輪ハブ2とナット10aのフランジ部との間において、二つのステアベアリング21,21をぞれぞれ配置することが好ましい。この場合、ステアベアリング21の径S1(図6参照)が小さい程、軸受摩擦を低減させられるという効果を得られる。また、二つのステアベアリング21の間隔S2(図6参照)が大きい程、車体の加減速時における前輪からハブステアリングシャフト10に加わるモーメントが小さくなるため、ステアベアリング21へのラジアル(径方向)荷重を軽減させられるという効果も得られる。
さらに、ハブステアリングブラケット6には、図4に示したように、カバー6aがボルト12によって固定されるようになっている。これらハブステアリングブラケット6とカバー6aとの間をフロントシャフト5が挿通される構成となることによって、ハブステアリングブラケット6が、フロントシャフト5の外側において取り付けられるようになっている。
外輪ハブ3は、図2及び図3に示したように、左外輪ハブ3aと、右外輪ハブ3bとから構成され、前輪の回転軸方向に沿って左右に分離可能なようになっている。そして、これら左外輪ハブ3a、及び、右外輪ハブ3bは、ボルト12によって剛性結合されている。なお、ここでの剛性結合は、ボルト以外の締結手段によって行っても構わない。
本実施形態に係るセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構1は、以上のような構成となっているので、ハブステアリングシャフト10が、フロントシャフト5の後方であって、かつ、フロントシャフト5から所定の距離をおいた位置(オフセットされた位置)に有る場合であっても、オートバイ等の前輪を、好適に且つ実現可能に取り付けることができる。また、これにより、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供することができる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。この第二の実施形態における前輪操舵機構1が、上述した第一の実施形態のものと大きく異なるところは、前輪がワイヤースポークホイールによって構成されている点である。
図7〜図9は、本実施形態に係る前輪操舵機構1の基本的構成を示したものである。これらの図では、自転車に適用された前輪操舵機構1を示しており、図7及び図8では左側、また、図9では下側が、自転車の進行方向(前方向)となっている。
これらの図においても、2は内輪ハブ、3aは左外輪ハブ、3bは右外輪ハブ、4,4は内輪ハブ2と左外輪ハブ3aとの間、及び、内輪ハブ2と右外輪ハブ3bとの間にそれぞれ配置された一対の転がり軸受け、5はフロントシャフト、6はフロントシャフト5の外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、10はハブステアリングシャフトを示している。また、これら図において、13はフロントホリゾンタルフォークを示している。さらに、第一の実施形態における説明と同様に、16はタイヤ、17はステアリングロッド、18はステアリングアーム、19はディスクブレーキ、20はオイルシールを示している。
内輪ハブ2には、図10に示したように、フロントシャフト5の後方であって、かつ、フロントシャフト5から所定の距離をおいた位置(オフセットされた位置)において、ハブステアリングシャフト10を挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔11aが二つ設けられている。
また、ハブステアリングブラケット6にも、ハブステアリングシャフト10を挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔11bが設けられている。そして、図示されているように、ハブステアリングシャフト10は、二つの第一のハブステアリングシャフト用孔11a、及び、これら二つの第一のハブステアリングシャフト用孔11aの間に位置する第二のハブステアリングシャフト用孔11bを貫くように挿通され、ナット10aによって固定されている。これにより、内輪ハブ2は、ハブステアリングシャフト10を軸中心として自在に回動するようにハブステアリングブラケット6に取り付けられている。
なお、この際、内輪ハブ2が滑らかに回動できるように、第二のハブステアリングシャフト用孔11bの上下端において、二つのステアベアリング21,21をそれぞれ配置することが好ましい。この場合、ステアベアリング21の径S1(図12参照)が小さい程、軸受摩擦を低減させられるという効果を得られる。また、二つのステアベアリング21の間隔S2(図12参照)が大きい程、車体の加減速時における前輪からハブステアリングシャフト10に加わるモーメントが小さくなるため、ステアベアリング21へのラジアル(径方向)荷重を軽減させられるという効果も得られる。
さらに、ハブステアリングブラケット6は、図10に示したように、第二のハブステアリングシャフト用孔11bよりも前の位置において、フロントシャフト5が挿通される構成となっている。これにより、ハブステアリングブラケット6は、フロントシャフト5の外側において取り付けられるようになっている。
外輪ハブ3は、図8に示したように、各個独立してなる左外輪ハブ3aと右外輪ハブ3bとから構成されており、これら左外輪ハブ3a、及び、右外輪ハブ3bが、図7〜図9で示したように、複数のワイヤースポーク14を介して、リム15と結合している。
本実施形態に係るセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構1は、以上のような構成となっているので、ハブステアリングシャフト10が、フロントシャフト5の後方であって、かつ、フロントシャフト5から所定の距離をおいた位置(オフセットされた位置)に有る場合であっても、自転車等の前輪を、好適に且つ実現可能に取り付けることができる。また、これにより、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費(オートバイ等に採用した場合)を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、二輪車の前輪構造を、ワイヤースポークホイールによって構成することができるので、ホイール自体においても衝撃吸収が可能で、かつ、軽量な前輪構造を提供することが可能である。
なお、以上に説明した各実施形態においては、転がり軸受け4の構成部材として玉を採用しているが、これを円すいころとしても構わない。そして、これら玉、又は、円すいころについては、単列配置とすることが好ましい。単列配置とすることで、省スペース化及び軸受け摩擦の更なる軽減が図れるからである。また、この場合、転がり軸受け4について、図13に示したような、4点接触ボールベアリングを採用すれば、アキシャル方向への負荷にも強いものとすることもでき、さらには、ワイヤースポークを張る前であっても、内輪ハブ2と左外輪ハブ3a、及び、内輪ハブ2と右外輪ハブ3bのそれぞれを固定でき、これらの組み立てを簡便にすることも可能となる。
なお、当然ながら、本発明に係る前輪操舵機構は、センターハブステアリング方式が採用可能な乗物であれば、自転車やオートバイといった二輪車だけでなく、三つ以上の車輪を有する乗物にも適用可能である。
以上に説明したように、本発明によれば、センターハブステアリング方式を採用した乗物において、オフセットを充分に取って、最適なジオメトリー設定をし、希望する操舵性能等を確保しても、前輪を好適に且つ実現可能に取り付けることができる前輪操舵機構を提供することができる。また、ハブベアリングの外径が大きくならず、軸受け摩擦を増加させることなく、転がり性能や燃費を飛躍的に向上させることができる前輪操舵機構を提供することもできる。さらに、本発明では、前輪をワイヤースポークホイールで構成することによって、軽量で、自転車にも適用可能なセンターハブステアリング方式における前輪操舵機構を提供することもできる。
なお、本発明に係る前輪操舵機構は、センターハブステアリング方式に採用されるものであるので、本発明に係る前輪操舵機構によれば、センターハブステアリング方式が備えている利点のすべてを、当然に享受できる。
1 :前輪操舵機構、
2 :内輪ハブ、
3 :外輪ハブ、
3a:左外輪ハブ、
3b:右外輪ハブ、
4 :転がり軸受け、
5 :フロントシャフト、
6 :ハブステアリングブラケット、
6a:カバー、
7 :フロントスイングアーム、
8 :アッパーロッド、
9 :リンクアーム、
10:ハブステアリングシャフト、
10a:ナット、
11a:第一のハブステアリングシャフト用孔、
11b:第二のハブステアリングシャフト用孔、
12:ボルト、
13:フロントホリゾンタルフォーク、
14:ワイヤースポーク、
15:リム、
16:タイヤ、
17:ステアリングロッド、
18:ステアリングアーム、
19:ディスクブレーキ、
20:オイルシール、
21:ステアベアリング、
α:キャスター角、
β:舵角、
A:回転軸、
B:操舵軸、
C:車体中心軸、
D:トレール、
E:オフセット、
H1:ハブベアリング径、
H2:ハブベアリング間隔、
S1:ステアベアリング径、
S2:ステアベアリング間隔

Claims (4)

  1. センターハブステアリング方式における前輪操舵機構において、内輪ハブ、外輪ハブ、それら内外輪ハブの間に配置された一対の転がり軸受け、フロントシャフト、当該フロントシャフトの外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、及び、ハブステアリングシャフトとを備えており、
    前記内輪ハブには、前記フロントシャフトの後方であって、かつ、前記フロントシャフトから所定の距離をおいた位置において、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、
    前記ハブステアリングブラケットにも、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、
    前記ハブステアリングシャフトは、前記第一及び前記第二のハブステアリングシャフト用孔を貫通しており、
    前記内輪ハブは、前記ハブステアリングシャフトを軸中心として自在に回動するように前記ハブステアリングブラケットに取り付けられており、
    前記外輪ハブは、回転軸方向に沿って左右に分離可能なようになっている左外輪ハブと右外輪ハブとから構成され、当該左外輪ハブと当該右外輪ハブとの間に前記ハブステアリングシャフトを存在させるように、これら左右外輪ハブが剛性結合していることを特徴とする前輪操舵機構。
  2. 前記一対の転がり軸受けにおいて、それらの構成部材である玉、又は、円すいころが単列配置されていることを特徴とする請求項1に記載の前輪操舵機構。
  3. センターハブステアリング方式における前輪操舵機構において、内輪ハブ、外輪ハブ、それら内外輪ハブの間に配置された一対の転がり軸受け、フロントシャフト、当該フロントシャフトの外側に取り付けられたハブステアリングブラケット、及び、ハブステアリングシャフトとを備えており、
    前記内輪ハブには、前記フロントシャフトの後方であって、かつ、前記フロントシャフトから所定の距離をおいた位置において、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第一のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、
    前記ハブステアリングブラケットにも、前記ハブステアリングシャフトを挿通させるための第二のハブステアリングシャフト用孔が設けられており、
    前記ハブステアリングシャフトは、前記第一及び前記第二のハブステアリングシャフト用孔を貫通しており、
    前記内輪ハブは、前記ハブステアリングシャフトを軸中心として自在に回動するように前記ハブステアリングブラケットに取り付けられており、
    前記外輪ハブは、各個独立した左外輪ハブと右外輪ハブとから構成され、当該左外輪ハブと当該右外輪ハブとの間に前記ハブステアリングシャフトを存在させるように、これら左右外輪ハブが、複数のワイヤースポークを介してリムと結合していることを特徴とする前輪操舵機構。
  4. 前記一対の転がり軸受けにおいて、それらの構成部材である玉、又は、円すいころが単列配置されていることを特徴とする請求項3に記載の前輪操舵機構。
JP2020524419A 2019-10-04 2019-10-04 センターハブステアリング方式における前輪操舵機構 Active JP6780193B1 (ja)

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