JP6779752B2 - 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、製造方法および金型 - Google Patents

現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、製造方法および金型 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に画像を形成するための現像剤を収納する現像剤容器と、感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像装置とに関するものである。また、本発明は、感光ドラムに現像剤像を形成するとともに画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジと、現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置とに関するものである。また、本発明は、現像剤容器の製造方法と、現像剤容器を製造するために用いられる金型とに関するものである。
電子写真技術を用いた画像形成装置では、記録材に画像が形成される際に、まず、感光ドラムが帯電ローラによって一様に帯電される。次に、帯電した感光ドラムが露光装置によって選択的に露光されることによって、感光ドラム上に静電潜像が形成される。また、感光ドラム上に形成された静電潜像は、現像装置によってトナーを用いてトナー像として現像される。そして、感光ドラム上に形成されたトナー像は、記録用紙やプラスチックシート等の記録材に転写され、記録材に転写されたトナー像は、定着装置によって加熱・加圧されることで記録材に定着する。このようにして、記録材に画像が形成される。また、トナー像が記録材に転写された後に感光ドラム上に残留したトナーは、クリーニングブレードによって除去される。
ここで、従来、現像装置における現像剤容器内に収容されたトナー残量を測定するために、現像剤容器の内部に一対の電極を配置する技術が知られている。この技術では、現像剤容器内に設けられた電極間の静電容量を測定することにより、現像剤容器内のトナー残量を測定している。
ここで、特許文献1に開示される技術では、現像装置における現像剤容器を構成する枠体に、現像剤容器内のトナー残量を測定するための電極が一体となって取り付けられている。具体的には、特許文献1に開示される技術では、トナー残量を測定するための電極はシート状の電極であり、枠体の壁面にシート状の電極の一部が埋まっており、枠体の内部と外部とに電極の一部がそれぞれ露出している。これにより、現像剤容器内のトナー残量を測定するための電極と、トナー残量を測定する装置とを電気的に接続させるための導電経路の構成を簡素化している。
また、特許文献2に開示される技術においても、現像装置における現像剤容器を構成する枠体に、現像剤容器内のトナー残量を測定するための電極が一体となって取り付けられている。また、特許文献2に開示される技術では、トナー残量を測定するための電極は導電性を有する樹脂から形成されている。そして、特許文献1に開示される技術と同様に、枠体の壁面に電極の一部が埋まっており、枠体の内部と外部とに電極の一部がそれぞれ露出している。具体的には、枠体に形成された空間に導電樹脂を注入することにより、電極が枠体に対して一体となって取り付けられている。
ここで、特許文献1に開示される技術と、特許文献2に開示される技術とを組み合わせた仮想技術について考える。具体的には、この仮想技術では、樹脂から形成される枠体に導電性のシートを接着することで導電性のシートと枠体とを一体として成形し、さらに、導電性のシートと一体として成形された枠体と金型との間の空間に導電性樹脂を注入する。また、導電性のシートと導電性樹脂とは電気的に接続されているものとする。これによっても、現像剤容器内のトナー残量を測定するための電極と、トナー残量を測定する装置
とを電気的に接続させるための導電経路の構成を簡素化することができる。加えて、電極・導電経路の設計について自由度を高めることができる。
具体的には、仮想技術において、現像剤容器を構成する枠体は、第1の樹脂から形成される第1樹脂部と、導電性を有する第2の樹脂から形成される第2樹脂部とによって形成されているものとする。また、枠体の内壁面は、第1樹脂部と第2樹脂部とによって形成され、導電性のシートの一方の面は、枠体の内壁面に沿って第1樹脂部と第2樹脂部とに接着されているものとする。さらに、第1樹脂部において導電性のシートが接着される領域と、第2樹脂部において導電性のシート部材が接着されている領域とは接しているものとする。
ここで、仮想技術に係る枠体を製造する方法について説明する。仮想技術に係る枠体を製造する場合には、まず、金型にシートを密着させた状態で金型に溶融樹脂を注入することで、導電性のシートを第1樹脂部に接着させることとする。次に、導電性のシートと第1樹脂部と金型との間の空間に第2の樹脂を注入することで、導電性のシートと第1樹脂部と第2樹脂部とを一体に成形する。
特開2016−142790号公報 特開2015−087747号公報
しかしながら、仮想技術に係る枠体の製造方法において、導電性のシートと第1樹脂部と金型との間の空間に第2の樹脂を注入する際に、第2の樹脂が注入された圧力により、導電性のシートの面に沿う方向において第1樹脂部が圧縮されてしまうおそれがある。これにより、導電性のシートと第1樹脂部とが部分的に剥離してしまうおそれがある。そして、シートが第1樹脂部から部分的に剥離した場合、枠体が運搬される際などに枠体に衝撃や振動が加わることで、枠体の内壁面からのシート剥がれが進行し、剥離部分が拡大してしまうおそれがある。この場合、上述したように、導電性のシートは、現像剤容器内のトナー残量を測定するために用いられるので、現像剤容器内のトナー残量が精度よく測定されないおそれがある。
そこで、本発明は、射出成形によって電極が枠体に対して一体として成形される現像剤容器において、現像剤容器内のトナー残量を精度よく取得することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明である現像剤容器は、
樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部とで形成され、現像剤を収容する枠体と、
前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器であって、
前記導電性シート、前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部が互いに接合される接合部において、前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部の間の境界面は、前記枠体の厚み方向と交差する交差面を有し、前記枠体の厚み方向に沿って見たとき、前記導電性シート、前記第1枠体形成部、前記第2枠体形成部は、この順に配置されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である現像装置は、
上記現像剤容器を有し、
前記枠体に収容された現像剤を用いて、像担持体に形成された静電潜像を現像することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明であるプロセスカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジであって、
上記現像剤容器と、
現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
前記枠体に収容された現像剤を用いて前記像担持体に現像剤像を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
上記現像剤容器と、
現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
前記枠体に収容された現像剤を用いて前記像担持体に現像剤像を形成し、前記像担持体に形成された現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である製造方法は、
樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部とで形成され、現像剤を収容する枠体と、
前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器の製造方法であって、
前記導電性シートが固定されている金型に樹脂を注入して前記導電性シートと一体的に前記第1枠体形成部を形成する第1工程と、
前記導電性シートおよび前記第1枠体形成部が固定されている金型に樹脂を注入して前記導電性シートおよび前記第1枠体形成部と一体的に前記第2枠体形成部を形成する第2工程と、を有し、
前記導電性シート、前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部が互いに接合される接合部において、前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部の間の境界面は、前記枠体の厚み方向と交差する交差面を有し、前記枠体の厚み方向に沿って見たとき、前記導電性シート、前記第1枠体形成部、前記第2枠体形成部は、この順に配置されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である金型は、
樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部を有する枠体と、
前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器を製造するための金型であって、
前記導電性シートが固定されるための第1面を有する第1金型と、
前記第1面と対向する第2面であって、前記第1面に固定される前記導電性シートとの間において第1の距離を有する第1部分と、前記第1の距離よりも小さい第2の距離を有する第2部分と、前記導電性シートと接触可能な第3部分とを備える第2面を有する第2金型と、
前記第1金型および前記第2金型の間に樹脂を注入して前記第1枠体形成部を形成した
後に、前記第2金型が剥離されることにより露出される前記導電性シートの一部の表面および前記第2面に対応する前記第1枠体形成部の一部の表面と対向する第3面を有する第3金型と、を有し、
前記第3金型の前記第3面には、前記第2枠体形成部を形成するための樹脂を注入させる注入孔が設けられていることを特徴とする。
本発明は、射出成形によって電極が枠体に対して一体として成形される現像剤容器において、現像剤容器内のトナー残量を精度よく取得することができる。
実施例1に係る現像装置の構成を示す図 実施例1に係るプリンタの構成を示す図 実施例1に係るプロセスカートリッジの構成を示す図 実施例1に係る現像装置の側面図 実施例1に係る現像装置の断面図 実施例1に係るサイドホルダの側面図 実施例1に係る現像枠体の一部を示す断面図 実施例1に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例1に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例1に係る構成を採用しない現像枠体の一部を示す断面図 実施例1に係る構成を採用しない現像枠体の製造工程を示す断面図 実施例1に係る構成を採用しない現像枠体の製造工程を示す断面図 実施例2に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例3に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例4に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例5に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例6に係る現像枠体の一部を示す断面図 実施例6に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図 実施例6に係る現像枠体を製造する工程を示す断面図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
<(1)プリンタ1とプロセスカートリッジ2の構成と動作>
図2は、実施例1に係るプリンタ1の構成を示す図である。プリンタ1は、電子写真画像形成方式を採用しており、装置本体にプロセスカートリッジ2を着脱自在なレーザビームプリンタである。このプリンタ1に、パソコンや画像読取装置等の外部ホスト装置が接続されることで、プリンタ1は、画像情報に基づいてプリント動作を実行する。
また、図3は、実施例1に係るプロセスカートリッジ2の構成を示す図である。プロセスカートリッジ2については図3を用いて説明する。図3には、ドラム型の電子写真感光体である感光ドラム20(像担持体に対応する)が図示されている。なお、以下の説明において、感光ドラム20の回転中心軸線方向を長手方向と定義する。本実施例では、感光ドラム20と帯電装置30と現像装置40とクリーニング装置52の4種のプロセス装置が一体的にプロセスカートリッジ2としてカートリッジ化されており、プロセスカートリ
ッジ2はプリンタ1に対して着脱可能となっている。
感光ドラム20は、プリントスタート信号に基づいて、矢印R1である時計方向に、157.6mm/sの周速度(プロセススピード)で回転駆動される。また、本実施例では、帯電装置30には帯電ローラ31が設けられている。感光ドラム20には、帯電バイアスが印加される帯電ローラ31が接触しており、帯電ローラ31は感光ドラム20の回転に従動して回転駆動される。そして、回転する感光ドラム20の周面が、帯電装置30によって所定の極性・電位に一様に帯電される。本実施例では、感光ドラム20は負極性の所定電位に帯電される。
露光装置3は、ホスト装置からコントローラ部へ入力された画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザ光を出力する。これにより、帯電ローラ31によって一様に帯電された感光ドラム20の外周面が長手方向に走査露光される。なお、本実施例では、感光ドラム20において画像が形成される部分がレーザ光によって露光される(イメージ露光方式)。そして、露光装置3による走査露光によって感光ドラム20に形成された静電潜像は、現像装置40が具備する現像ローラ41(第1電極に対応する)上の現像剤Tによって現像される。
一方、所定の制御タイミングで、シートトレイ部4のピックアップローラ5が駆動されることで、シートトレイ部4に積載収納されている記録材S(記録媒体に対応する)(一例として用紙)が1枚分離して給送される。記録材Sが転写ガイド6を経由して転写ローラ7を通過する過程において、感光ドラム20に形成された現像剤像が記録材Sに順次に転写される。その後、記録材S上の現像剤像は、定着装置9によって加熱・加圧されることで記録材Sに定着し、現像剤像が定着した記録材Sは排紙トレイ11に排紙される。感光ドラム20上の現像剤像が記録材Sに転写された後に感光ドラム20上に残留した現像剤等は、クリーニング装置52によって除去・清掃される。そして、その後、感光ドラム20は、帯電装置30によって再び帯電される。
<(2)現像装置40>
図1は、実施例1に係る現像装置40の構成を示す図である。本実施例における現像装置40は、枠体46を有しており、現像剤Tを収容する現像剤室62を包容する現像剤容器64と、開口60と、現像ローラ41を回転可能に配設した現像室61とを有している。また、現像装置40は、感光ドラム20やクリーニング装置52などを有するクリーニングユニットとは別体となっている。
現像装置40内(現像装置内に対応する)において、現像剤容器64内の現像剤室62に収容された現像剤Tは、現像剤を搬送・撹拌する手段である現像剤撹拌63によって、現像剤室62と現像室61とを連通する開口60を通じて現像室61に搬送される。そして、現像室61に搬送された現像剤は、現像ローラ41に内包されたマグネット(不図示)によって現像ローラ41に引き寄せられる。また、現像ローラ41が矢印R2方向に回転することで、現像ローラ41上の現像剤は、弾性部材からなる現像ブレード42に向かって搬送される。そして、現像ブレード42によって、現像ローラ41上の現像剤にトリボが付与され、現像ローラ41上の現像剤の層厚が調整される。その後、現像ローラ41上の現像剤は、感光ドラム20に向かって搬送される。
ここで、長手方向における現像ローラ41の端部において、現像ローラ41には、プリンタ1から、直流電圧(Vdc=−400V)に交流電圧(ピーク間電圧=1600Vpp、周波数f=2400Hz)が重畳された現像バイアスが印加されている。また、感光ドラム20は接地されており、感光ドラム20と現像ローラ41との間では現像バイアスに応じて電界が発生する。その結果、現像ローラ41上の現像剤(帯電された現像剤)に
よって感光ドラム20の表面に形成された静電潜像が現像剤像として現像される。
ここで、枠体46は、主に、枠体や部品等の製造に広く用いられるポリスチレン(PS)系の樹脂材質を用いて射出成形によって製造される。しかし、枠体46の材質は、これに制限されるものではなく、適宜選択することができる。枠体46の製造方法については後ほど詳細に説明する。
<(2−1)現像装置40における現像剤容器64内の現像剤量を検出する手段>
次に、実施例1において、現像装置40における現像剤容器64内の現像剤量を検出する手段について図1と図4と図6を用いて説明する。図4は、実施例1に係る現像装置40の側面図である。また、図6は、実施例1に係るサイドホルダ49の側面図である。具体的には、図6(a)は、サイドホルダ49において枠体46と接合される側を示す側面図であり、図4において紙面の奥から手前を見た図である(図4では、サイドホルダ49は不図示)。また、図6(b)は、サイドホルダ49において枠体46と接合しない側(図6(a)とは反対側)を示す側面図であり、図4において紙面の手前から奥を見た図である。サイドホルダ49は、枠体46の側面において枠体46に接合され、現像ローラ41を駆動させるためのギア(不図示)や現像剤撹拌63等を保護する。
現像装置40には、現像剤容器64内の現像剤Tの残量を、静電容量を用いて取得するために、導電性を有する導電性シート43が設けられている。現像ローラ41にAC電圧を印加すると、現像ローラ41と導電性シート43との間の静電容量に応じた電流が、現像ローラ41と導電性シート43との間に流れる。この静電容量は、現像ローラ41と導電性シート43との間の現像剤量に応じて変化する。
また、本実施例では、導電性樹脂で形成された出力用導電経路45(第2枠体形成部に対応する)が、長手方向の端部において枠体46に設けられている。出力用導電経路45は、導電性シート43に接触するとともに、サイドホルダ49に設けられた接点電極48と電気的に接続されている。そして、プリンタ1内の現像剤量検出装置70(現像剤量取得部に対応する)と接点電極48とは接続され、それにより、導電性シート43と現像剤量検出装置70とが電気的に接続される。導電性シート43から現像剤量検出装置70に流れた電流を現像剤量検出装置70が測定することで、現像装置40における現像剤容器64内の現像剤量を測定することができる。
本実施例では、現像剤容器64内の現像剤Tの残量を測定するための電極の1つとして現像ローラ41を用いているが、電極は必ずしも現像ローラ41でなくてもよい。つまり、現像剤容器64内において、導電性シート43と対向する位置に電極を別途設けることも可能である。その場合、当然、現像ローラ41を電極として用いなくてもよい。また、図1に示す通り、導電性シート43が枠体46における現像枠体44(第1枠体形成部に対応する)の底面に設けられることで、現像装置40における現像剤容器64内の現像剤量の変化を効率よく測定できる。しかし、枠体46や現像剤容器64の形態に応じ、現像剤容器64内の現像剤量を精度よく計測できる位置であれば、導電性シート43が取り付けられる位置は特に限定されない。
<(2−2)導電性シート43の構成>
次に、導電性シート43の構成について図1および図5を用いて詳しく説明する。図5は、実施例1に係る現像装置40の断面図であり、図1および図4におけるF−F断面図である。導電性シート43は、上述した通り、現像剤容器64内の現像剤Tの残量を検出するためのシートである。まず、導電性シート43が配置される位置について説明する。導電性シート43は、枠体46内の現像剤量を検出するために枠体46内に配置されている。そして、導電性シート43は、上述した通り、現像枠体44の底面の一部に、現像ロ
ーラ41に対向するように長手方向に渡って貼り付けられている。
次に、導電性シート43の材質について説明する。導電性シート43は、導電性を有する樹脂製のシートで形成されており、本実施例においては、導電性シート43の厚みは0.1mmとなっている。現像剤容器64内の現像剤Tの残量を測定するために導電性シート43を用いることで、現像剤Tの残量を測定するための構成を簡略化することができる。なお、本実施例において、「導電性を有する」とは、JIS K 7194で規定された測定方法によって測定された場合に表面抵抗率が10kΩ/sq程度以下であることを指す。また、「導電性を有さない」とは、同じ方法で測定された場合に表面抵抗率が10kΩ/sq程度より大きいことを指す。本実施例では、導電性シート43の表面抵抗率は1k〜5kΩ/sq程度となっている。また、導電性シート43の材料としては、カーボンブラックを分散させたエチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)系の樹脂を用いている。
本実施例においては、導電性シート43をEVA系の樹脂を用いて形成することによって、現像枠体44を射出成形する際の樹脂の熱と圧力により、EVA系の樹脂である導電性シート43を、PS系の樹脂である現像枠体44に接着させることができる。つまり、本実施例では、枠体46に導電性シート43が埋め込まれて、現像枠体44と導電性シート43とが一体に成形されている。
しかし、導電性シート43は、異なった厚みの導電性シート43や、異なった材料から形成される導電性シート43等でもよく、現像枠体44は、PS系の樹脂ではない別の材料から形成されていてもよい。本実施例では、導電性シート43の剛性による現像枠体44の変形への影響や、現像枠体44を射出成形した際における転写性や、導電性シート43の導電性等から、導電性シート43の厚みを0.1mmとした。しかし、導電性シート43の厚みは必ずしもこれに限定されることはない。
また、本実施例では、導電性シート43の材料として、現像枠体44の材料と接着性のあるEVA系の樹脂を選択したが必ずしもこれに限定されることはない。例えば、現像枠体44の材料であるPS系の樹脂と接合できる相溶性のある樹脂を導電性シート43の材料として用いても構わない。ここで、PS系の樹脂に対して相溶性のある樹脂とは、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)系の樹脂等である。
<(2−3)出力用導電経路45の構成>
以下に、出力用導電経路45の構成について図4、図5、および図7を用いて詳しく説明する。図7は、実施例1に係る枠体46の一部を示す断面図である。具体的には、図7は、主に、枠体46と導電性シート43と出力用導電経路45の断面図であり、図4におけるH−H断面である。
出力用導電経路45は、上述した通り、導電性シート43に接触しており、導電経路として導電性樹脂で形成される。また、出力用導電経路45は、サイドホルダ49に設けられた接点電極48(図4、図5、および図7では不図示)と接触している。したがって、出力用導電経路45は、導電性シート43と、サイドホルダ49に設けられた接点電極48とを電気的に接続する役割を果たしている。
まず、出力用導電経路45が配置される位置について説明する。枠体46において、出力用導電経路45は、長手方向(前述のように感光ドラム20の回転中心軸線方向)における枠体46の端部に設けられる。そして、出力用導電経路45は、その一部に、導電性シート43と接触するシート第2接触部45aを有する。また、出力用導電経路45は、長手方向におけるその端部に、枠体46の外部に露出している露出部45bを有する。
次に、出力用導電経路45の材質について説明する。出力用導電経路45は、導電性を有する導電性樹脂で形成されており、例えば、カーボンブラックを分散させたポリアセタール(POM)系の樹脂から形成されている。導電性を有する樹脂から出力用導電経路45を形成することで、現像剤Tの残量を測定するための構成を簡略化することができる。本実施例においては、導電性を有する樹脂を用いて出力用導電経路45を形成することによって、後述する製造方法を用いて、現像枠体44と、現像枠体44が射出成形された後に射出成形によって形成された出力用導電経路45とを一体に形成している。なお、出力用導電経路45の材料は必ずしもこれに限定されず、例えば、出力用導電経路45の材料として、カーボンブラックを分散させたEVA系の樹脂や、カーボンブラックを分散させたPS系の樹脂等の材料を用いてもよい。
ここで、本実施例では、図7で示すように、導電性シート43の一方の面の少なくとも一部は、枠体46の内壁面に沿って現像枠体44と出力用導電経路45とに接着されている。つまり、導電性シート43は、現像枠体44および出力用導電経路45と接触するように枠体46の内壁面に取り付けられている。また、現像枠体44において導電性シート43が接着される領域であるシート第1接触部44fと、出力用導電経路45において導電性シート43が接着されている領域であるシート第2接触部45aとは隣接している。また、現像枠体44において、導電性シート43が接着されるシート第1接触部44fは、枠体46の壁部の厚さ方向において導電性シート43と出力用導電経路45とによって現像枠体44が挟まれているシート第3接触部44gを有している。そして、シート第2接触部45aとシート第3接触部44gとは隣接している。さらに、現像枠体44と出力用導電経路45との境界は、枠体46の壁部の厚さ方向においてシート第2接触部45aとシート第3接触部44gとの境界から離れている。また、枠体46の壁部の厚さ方向と直交する方向においてシート第2接触部45aとシート第3接触部44gとの境界を始点として段階的に離れている。
<(2−4)接点電極48の構成>
次に、図6を用いて接点電極48の構成について説明する。図6は、上述した通り、実施例1に係るサイドホルダ49の側面図である。接点電極48は、銅電極板で形成され、図6(a)に示すように、サイドホルダ49の凸ボス(不図示)に嵌め込むことで、サイドホルダ49に固定されている。接点電極48の凸ボス嵌め込み部48aは、接点電極48にコの字状の切れ込みを入れることによって形成されている。また、図6(a)に示すように、接点電極48は、サイドホルダ49の穴部49aを通過するように折り曲げられている。
サイドホルダ49が枠体46の側面に接合することで、接点電極48において、板バネ形状となっている出力用導電経路接触部48bが、図4に示す出力用導電経路45の露出部45bにおける接点電極接触部45cに接触する。これにより、接点電極48と出力用導電経路45とが導通する。つまり、出力用導電経路45を通じて枠体46内の導電性シート43が外部と電気的に導通可能となる。また、接点電極48は、プリンタ1との接触部(不図示)を有している。そのため、プロセスカートリッジ2がプリンタ1に装着されている場合は、プリンタ1の現像剤量検出装置70と接点電極48とが電気的に接続される。プリンタ1の現像剤量検出装置70と接点電極48とが接続され、接点電極48と出力用導電経路45とが接続され、出力用導電経路45と導電性シート43とが接続される。そのため、導電性シート43に流れる電流が、プリンタ1における現像剤量検出装置70にも流れることになる。
<枠体46を製造する方法>
次に、枠体46を製造する方法について説明する。枠体46は、2段階の工程に分けて
製造される。まず、1段階目である第1工程では、枠体46に導電性シート43を埋め込むために、現像枠体44と導電性シート43とを一体にインサート成形する。インサート成形の工程では、金型に導電性シート43をインサートした後、金型に、現像枠体44の主材料であるPS系の溶融樹脂を注入する。
次に、2段階目である第2工程では、現像枠体44と金型との間に導電性樹脂を注入することで、注入した導電性樹脂と現像枠体44とを一体にアウトサート成形する。この第2工程では出力用導電経路45が形成される。第1工程と第2工程とを、それぞれ具体的に図8と図9とを用いて説明する。ここで、図8は、実施例1に係る枠体46を製造する工程を示す断面図である。また、図9も同様に、実施例1に係る枠体46を製造する工程を示す断面図である。具体的には、図8は、実施例1に係る枠体46の製造工程における第1工程を説明するための図である。また、図9は、実施例1に係る枠体46の製造工程における第2工程を説明するための図である。また、図8と図9は、いずれも、図4に示すH−H断面の断面図であり、図7に対応した図である。
<第1工程>
上述した通り、第1工程は、導電性シート43と現像枠体44とをインサート成形する工程である。具体的には、第1工程では、現像枠体44を形成するとともに、導電性シート43を現像枠体44に対して固定する。まず、図8に示すように、ロボットハンド等を用いて自動または手動で(不図示)、導電性シート43を金型90に貼り付ける。本実施例では、導電性シート43をエア吸引等することによって、導電性シート43を金型90に対して固定する(吸引手段は不図示)。
次に、金型90と金型91とスライド型92とを用いて型締めを行い、図8に示す状態とする。ここで、金型90は、導電性シート43が固定されるための第1面90aを有している。また、金型91は、第1面90aに対向する第2面91aを有している。この第2面91aは、第1面90aに固定される導電性シート43との間において第1の距離Xを有する第1部分91a1と、第1の距離Xよりも小さい第2の距離Yを有する第2部分91a2と、導電性シート43と接触可能な第3部分91a3とを備えている。そして、金型90と金型91とスライド型92とによって形成された空間に、長手方向において金型91の中央近傍に配置された注入部G1からPS系の溶融樹脂が注入される。これにより、現像枠体44が射出成形によって形成される。具体的には、図8に示す導電性シート43の一方の面43aに沿って面43a上にPS系の溶融樹脂を流すことで、現像枠体44における第1樹脂部44aを形成する。よって、現像枠体44における第1樹脂部44aは、現像枠体44において、導電性シート43に接触する部分となる。したがって、第1樹脂部44aは、シート第1接触部44fを含んでいる。また、図8に示すように、現像枠体44における第1樹脂部44aは、長手方向における枠体46の端部において、導電性シート43の一方の面43aに沿って突出する突出部44bを有する。突出部44bが設けられることの効果については後述する。なお、現像枠体44と出力用導電経路45との境界近傍における現像枠体44の厚み(第1の高さ、第1厚み)は、現像枠体44と出力用導電経路45との境界近傍以外における現像枠体44の厚み(第2の高さ、第2厚み)よりも薄くなっている。また、現像枠体44は、導電性シート43の一方の表面に形成される。
なお、本実施例では、注入部G1は、長手方向(感光ドラム20の回転中心軸線方向)において金型91の中央近傍に配置されている。しかし、注入部G1の位置は必ずしもこれに限られることはない。また、例えば、注入部G1は、金型90またはスライド型92に設けられていてもよい。また、本実施例では、図8に示すような金型90と金型91とスライド型92とを用いているが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、別の形状の金型を用いて現像枠体44を成形してもよい。
<第2工程>
上述した通り、第2工程では、現像枠体44と金型95との間に導電性樹脂を注入することで、注入した導電性樹脂と現像枠体44とを一体にアウトサート成形する。第2工程は、出力用導電経路45を形成する工程である。図9を用いて第2工程について説明する。まず、第1工程で形成された現像枠体44に対して、第1工程で用いた金型90と金型91とスライド型92とは異なる金型95と金型96を当接させて型締めする。金型95は、金型90および金型91の間に樹脂を注入して現像枠体44を形成した後に、金型91が剥離されることにより露出される導電性シート43の一部の表面に対向する第3面95aを有している。また、第3面95aは、金型91における第2面91aに対応する現像枠体44の一部の表面にも対向している。さらに、金型95における第3面95aには、出力用導電経路45を形成する樹脂を注入するための注入孔95bが設けられている。
次に、長手方向における枠体46の端部において、金型95に設けられた注入部G2から、現像枠体44と金型95との間に導電性樹脂を注入する。具体的には、導電性樹脂は、現像枠体44が形成された側から導電性シート43側(導電性シート側に対応)に向けて注入される。このようにして、出力用導電経路45がアウトサート成形によって形成される。具体的には、導電性シート43上の面であって、現像枠体44における第1樹脂部44aが位置する側の面に沿って面43a上に導電性樹脂を流し、これにより、出力用導電経路45における第2樹脂部45dが形成される。本実施例では、出力用導電経路45における第2樹脂部45dは、シート第2接触部45aにおいて導電性シート43と接触している。また、枠体46の内壁面は、現像枠体44と出力用導電経路45とによって形成されている。
また、現像枠体44と金型95との間に導電性樹脂が流入することで、第1樹脂部44aにおける突出部44bと金型95との間にも導電性樹脂が流れ、これにより、第1樹脂部44aと第2樹脂部45dとが接触部44cにおいて接触することになる。さらに、現像枠体44と金型95との間に導電性樹脂が流入することによって、枠体46の端部において、枠体46の外部に露出される露出部45bが形成される。露出部45bは、その一部に、接点電極接触部45cを有する。
<実施例1を採用しない構成と突出部44bの効果>
次に、実施例1を採用しない構成について説明する。また、実施例1に係る現像枠体44における突出部44bの効果を、実施例1を採用しない構成と比較して説明する。
<実施例1を採用しない構成>
実施例1を採用しない構成について説明する。実施例1を採用しない構成とは、実施例1に係る枠体46において突出部44bを有しない構成である。実施例1を採用しない構成について図10〜図12を用いて説明する。図10は、実施例1に係る構成を採用しない枠体946の一部を示す断面図である。図11は、実施例1に係る構成を採用しない枠体946の製造工程を示す断面図である。図12も同様に、実施例1に係る構成を採用しない枠体946の製造工程を示す断面図である。図10は、実施例1における図7に対応し、図11は、実施例1における図8に対応し、図12は、実施例1における図9に対応する。ここで、実施例1を採用しない構成を示す図10〜図12において、符号は、実施例1の符号の頭に「9」を追加したものとしている。例えば、実施例1に係る現像枠体44に対応する構成を、実施例1を採用しない構成では現像枠体944としている。
実施例1を採用しない構成において、枠体946の製造方法は、実施例1と同様に、2段階の工程に分けて製造される。まず、1段階目である第1工程では、図11で示すように、枠体946に導電性シート943を埋め込むために、導電性シート943と現像枠体
944とをインサート成形する。具体的には、第1工程では、金型990〜992に導電性シート943をインサートした状態で、金型990〜992に、現像枠体944の主材料であるPS系の溶融樹脂を注入する。これにより、現像枠体944が形成されるとともに、導電性シート943が枠体946に埋め込まれる。ここで、実施例1に係る突出部44bは成形されない。次に、2段階目である第2工程では、図12に示すように、現像枠体944と金型995と金型996との間に導電性樹脂を注入することで、注入した導電性樹脂と現像枠体944とを一体にアウトサート成形する。このアウトサート成形によって出力用導電経路945が形成される。
<実施例1を採用しない構成の課題>
次に、実施例1を採用しない構成の課題について説明する。この課題は、枠体946を製造する工程における第2工程で発生する。そのため、実施例1を採用しない構成の課題について図12を用いて説明する。図12に示すように、長手方向(前述のように感光ドラム20の回転中心軸線方向)における枠体946の端部において、金型995に設けられた注入部G2から導電性樹脂が注入される。
具体的には、導電性シート943上の面943aであって、第1樹脂部944aが配置された側の面943aに沿って、金型995と面943aとの間に導電性樹脂を流すことで、出力用導電経路945における第2樹脂部945dが形成される。ここで、導電性樹脂の第2樹脂部945dは、シート接触部945aにおいて導電性シート943と接触している。現像枠体944の第1樹脂部944aと第2樹脂部945dとは接触部944cにおいて接触する。このとき、導電性シート943と現像枠体944と金型995との間の空間に導電性樹脂が流入されることで、現像枠体944における第1樹脂部944aは、接触部944cにおいて、導電性樹脂によって図12の矢印I方向に押圧される。出力用導電経路945は、長手方向(感光ドラム20の回転中心軸線方向)における枠体946の端部に配置されており、現像枠体944における第1樹脂部944aは、長手方向(感光ドラム20の回転中心軸線方向)に長く延びている。
すると、実施例1を採用しない構成では、注入された導電樹脂の圧力によって、第1樹脂部944aが長手方向に長く延びているために、現像枠体944における第1樹脂部944aが長手方向に変形するおそれがある。現像枠体944の第1樹脂部944aが長手方向に変形すると、接触部944cの位置がI方向に大きく移動する。そのため、接触部944cの近傍で、図12における位置Jにおいて、導電性シート943と第1樹脂部944aとが剥離してしまうおそれがある。
ここで、枠体946や現像剤容器964(不図示)が運搬される際等に、枠体946や現像剤容器964(不図示)に衝撃または振動が加わる場合がある。このとき、導電性シート943と第1樹脂部944aとが位置Jにおいて部分的に剥離されている場合、位置Jを起点として、導電性シート943と第1樹脂部944aとの剥離が拡大してしまうおそれがある。導電性シート943が枠体946から剥がれると、導電性シート943の位置がずれることで、枠体946内や現像剤容器964内の現像剤量を精度よく測定できないおそれがある。これが、実施例1を採用しない構成における課題である。
<現像枠体44の突出部44bの効果>
次に、実施例1について、現像枠体44において突出部44bが設けられることの効果について説明する。枠体46の製造工程における第2工程について図9を用いて説明する。上述したように、実施例1では、金型95に設けられた注入部G2から、導電性シート43と現像枠体44と金型95との間の空間に導電性樹脂が注入される。そして、第1樹脂部44aにおいて突出する突出部44bの上に導電性樹脂が流入することで、現像枠体44の第1樹脂部44aと第2樹脂部45dとが接触部44cにおいて接触するようにな
る。
このとき、導電性樹脂が流入する際の圧力によって、接触部44cは、図9の矢印I方向に導電性樹脂によって押圧される。しかし、本実施例では、第1樹脂部44aに突出部44bが設けられることで、金型95と突出部44bとの間に導電性樹脂が流入し、これにより、突出部44bが、図9の矢印E方向に導電性樹脂によって押圧される。この矢印E方向は、現像枠体44の第1樹脂部44aを、導電性シート43に押し付ける方向である。これにより、第1樹脂部44aと導電性シート43との間の摩擦力が増大し、接触部944cの位置がI方向に大きく移動することを抑制することができる。つまり、第1樹脂部44aに突出部44bが設けられることで、導電性シート43と第1樹脂部44aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
したがって、枠体46や現像剤容器64が運搬される際などに、枠体46や現像剤容器64に衝撃や振動が加わるときに、導電性シート43が枠体46から剥がれてしまうことを抑制することができる。導電性シート43が枠体46から剥がれて導電性シート43の位置がずれることが抑制され、枠体46内や現像剤容器64内の現像剤量を精度よく測定することができる。なお、突出部44bの形態は、必ずしも実施例1における形態に限定されない。導電性樹脂の圧力によって第1樹脂部44aが導電性シート43に押し付けられれば、突出部44bの形態は特に限定されない。
以上のように、本実施例では、現像枠体44において導電性シート43が接着されるシート第1接触部44fと、出力用導電経路45において導電性シート43が接着されている領域であるシート第2接触部45aとは隣接している。また、現像枠体44において導電性シート43が接着されるシート第1接触部44fは、枠体46の壁部の厚さ方向において導電性シート43と出力用導電経路45とによって現像枠体44が挟まれているシート第3接触部44gを有している。そして、シート第2接触部45aとシート第3接触部44gは隣接しており、出力用導電経路45は、現像枠体44が形成された後に射出成形によって形成される。また、導電性シート43、現像枠体44および出力用導電経路45が互いに接合される接合部において、現像枠体44と出力用導電経路45の間の境界面は、枠体46の厚み方向と交差する交差面を有している。そして、枠体46の厚み方向に沿って見たときに、導電性シート43、現像枠体44、出力用導電経路45は、導電性シート43→現像枠体44→出力用導電経路45の順に配置されている。ここで、本実施例では、現像枠体44と出力用導電経路45の間の境界面における上記交差面は、導電性シート43と平行する平行面となっている。これにより、射出成形によって導電性シート43が枠体46に対して一体として成形される現像剤容器64において、現像剤容器64内のトナー残量を精度よく取得することができる。
(実施例2)
次に、実施例2について図13を用いて説明する。図13は、実施例2に係る枠体246を製造する工程を示す断面図である。また、図13は、実施例1についての図9に対応する図である。ここで、実施例2を示す図13において、符号は、実施例1における符号の頭に「2」を追加したものとなっている。例えば、実施例1に係る現像枠体44は、実施例2では現像枠体244となっている。
実施例2においては、現像枠体244における突出部244bは、導電性シート243の一方の面243aに対して傾斜する傾斜部244dを含んでいる。実施例2でも、第2工程において、突出部244bは、導電性樹脂の注入される際の圧力によって図13の矢印E方向に導電性樹脂によって押圧される。そのため、実施例2においても、導電性シート243と第1樹脂部244aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
また、本実施例では、現像枠体244と出力用導電経路245との境界は、枠体246の壁部の厚さ方向においてシート第2接触部245aとシート第3接触部244gとの境界から離れている。さらに、枠体246の壁部の厚さ方向と直交する方向においてシート第2接触部245aとシート第3接触部244gとの境界を始点として段階的かつ連続的に離れている。本実施例では、現像枠体244と出力用導電経路245の間の境界面における上記交差面は、枠体246の厚み方向に対して傾斜する傾斜面となっている。
以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、射出成形によって導電性シート243が枠体246に対して一体として成形される現像剤容器264(不図示)において、現像剤容器264内のトナー残量を精度よく取得することができる。
(実施例3)
次に、実施例3について図14を用いて説明する。図14は、実施例3に係る枠体346を製造する工程を示す断面図である。また、図14は、実施例1についての図9に対応する図である。ここで、実施例3についての図14において、符号は、実施例1における符号の頭に「3」を追加したものとなっている。例えば、実施例3では、実施例1に係る現像枠体44は現像枠体344となっている。
実施例3においては、実施例2と同様に、現像枠体344における突出部344bは、導電性シート343の一方の面343aに対して傾斜する傾斜部344dを含んでいる。なお、実施例3は実施例2の変形例となっている。実施例3でも、第2工程において、突出部344bは、導電性樹脂の注入される際の圧力によって図14の矢印E方向に導電性樹脂によって押圧される。そのため、実施例3においても、導電性シート343と第1樹脂部344aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
また、本実施例では、現像枠体344と出力用導電経路345との境界は、枠体346の壁部の厚さ方向においてシート第2接触部345aとシート第3接触部344gとの境界から離れている。さらに、枠体346の壁部の厚さ方向と直交する方向においてシート第2接触部345aとシート第3接触部344gとの境界を始点として連続的に離れている。本実施例では、現像枠体344と出力用導電経路345の間の境界面における上記交差面は、枠体346の厚み方向に対して傾斜する傾斜面となっている。なお、本実施例では、現像枠体344と出力用導電経路345との境界は湾曲している。
以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、射出成形によって導電性シート343が枠体346に対して一体として成形される現像剤容器364(不図示)において、現像剤容器364内のトナー残量を精度よく取得することができる。
(実施例4)
次に、実施例4にについて図15を用いて説明する。図15は、実施例4に係る枠体446を製造する工程を示す断面図である。また、図15は、実施例1についての図9に対応する図である。また、実施例4についての図15において、符号は、実施例1における符号の頭に「4」を追加したものとなっている。例えば、実施例4では、実施例1に係る現像枠体44は現像枠体444となっている。
実施例4では、現像枠体444における突出部444bについて、第1樹脂部444aにおいて第2樹脂部445dが接触する部分である接触部444cは、導電性シート443の一方の面443aに対して傾斜している。実施例4でも、第2工程において、突出部444bは、導電性樹脂の注入される際の圧力によって図15の矢印E方向に導電性樹脂によって押圧される。そのため、実施例4においても、導電性シート443と第1樹脂部444aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
また、本実施例では、実施例3と同様に、現像枠体444と出力用導電経路445との境界は、枠体446の壁部の厚さ方向においてシート第2接触部445aとシート第3接触部444gとの境界から離れている。さらに、枠体446の壁部の厚さ方向と直交する方向においてシート第2接触部445aとシート接触部444gとの境界を始点として連続的に離れている。なお、本実施例では、現像枠体344と出力用導電経路345との境界は直線状の形状となっている。
以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、射出成形によって導電性シート443が枠体446に対して一体として成形される現像剤容器464(不図示)において、現像剤容器464内のトナー残量を精度よく取得することができる。
(実施例5)
次に、実施例5について図16を用いて説明する。図16は、実施例5に係る枠体546を製造する工程を示す断面図である。また、図16は、実施例1についての図9に対応する図である。また、実施例5についての図16において、符号は、実施例1の符号の頭に「5」を追加したものとなっている。例えば、実施例5では、実施例1に係る現像枠体44は現像枠体544となっている。
図16に示すように、出力用導電経路545において導電性シート543と接触しているシート接触部545aが、長手方向(感光ドラム20の回転中心軸線方向)における端部において、長手方向とは略直交する方向に沿うように配置されている。そして、現像枠体544における突出部544bが、導電性シート543の一方の面543aにおける湾曲した部分である湾曲部543a1に沿って形成されている。つまり、枠体446の内壁面は屈曲面を有している。
実施例5においても、第2工程において、突出部544bは、注入される導電性樹脂の圧力によって図16の矢印E方向に押圧される。また、矢印E方向は、導電性シート543における湾曲部543a1の面の法線方向と反対の方向である。矢印E方向は、現像枠体544における第1樹脂部544aを導電性シート543に押し付けるような方向である。したがって、実施例5においても、第1樹脂部544aを導電性シート543に押しつける方向に導電性樹脂の圧力が働くことによって、導電性シート543と第1樹脂部544aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
以上のように、本実施例では、実施例1と同様に、射出成形によって導電性シート543が枠体546に対して一体として成形される現像剤容器564(不図示)において、現像剤容器564内のトナー残量を精度よく取得することができる。
(実施例6)
次に、実施例6について図17〜図19を用いて説明する。図17は、実施例6に係る枠体646の一部を示す断面図である。図18は、実施例6に係る枠体646を製造する工程を示す断面図である。図19も同様に、実施例6に係る枠体646を製造する工程を示す断面図である。また、図7は、実施例1についての図7に対応する図であり、図8は、実施例1についての図8に対応する図であり、図19は、実施例1についての図9に対応する図である。なお、実施例6についての図17〜図19において、符号は、実施例1の符号の頭に「6」を追加したものとなっている。例えば、実施例1に係る現像枠体44は、実施例6では現像枠体644となっている。
実施例6に係る枠体646の構成について図17を用いて説明する。図17に示すように、長手方向(感光ドラム20の回転中心軸線方向)における枠体646の端部において
、出力用導電経路645のシート接触部645aが導電性シート643に対して接触している。また、現像枠体644における突出部644bが、導電性シート643の一方の面643aにおける湾曲した部分である湾曲部643a1に沿って設けられている。
ここで、実施例6では、枠体646の製造方法に特徴がある。枠体646の製造方法における第1工程を図18を用いて、第2工程を図19を用いて説明する。また、実施例1に係る枠体46の製造方法における第1工程および第2工程を説明するための図8および図9と、実施例6についての図18および図19と比較しつつ、実施例6に係る枠体646の製造方法について説明することとする。
実施例6に係る枠体646の製造方法では、図18および図19に示すように、スライド型692の一部にスライド駒692aが設けられている。スライド駒692aは、スライド型692において、スライド駒692aとは別の部分に対して独立して移動することが可能となっている。そして、第1工程と第2工程において、型690と型691とスライド型692を用いて現像枠体644と出力用導電経路645とを成形する。
第1工程では、図18に示すように、スライド駒692aの一部を、矢印K方向に向かって移動させることで導電性シート643に当接させる。そして、スライド駒692aの一部と導電性シート643とを当接させた状態で、注入部G1から、PS系の溶融樹脂を、型691とスライド型692と導電性シート643との間の空間に注入する。このようにして、現像枠体644が射出成形によって形成される。
次に、第2工程では、まず、スライド駒692aを矢印L方向(矢印K方向とは反対の方向)に退避させる。そして、スライド駒692aが退避することによって形成された空間(スライド型692と導電性シート643と現像枠体644との間の空間)に、スライド型692に設けられた注入部G2から導電性樹脂が注入される。このようにして、出力用導電経路645が、現像枠体644と一体に形成される。
実施例6においても、注入された導電性樹脂の圧力によって突出部644bが押圧されることによって、突出部644bは、図19の矢印E方向に向かって導電性樹脂によって押圧される。ここで、実施例5と同様に、矢印E方向は、導電性シート643における湾曲部643a1の面の法線方向と反対の方向である。矢印E方向は、現像枠体644における第1樹脂部644aを導電性シート643に押し付けるような方向である。したがって、実施例6においても、第1樹脂部644aを導電性シート643に押しつける方向に導電性樹脂の圧力が働くことによって、導電性シート643と第1樹脂部644aとが剥離してしまうことを抑制することができる。
また、第2工程において、導電性樹脂が射出される方向は、枠体646の壁部の厚さ方向における現像枠体644と出力用導電経路645との境界であって、枠体646の壁部の厚さ方向から見た場合にシート接触部644gと重なる境界と交わっている。これにより、導電性樹脂が注入された際に、第1樹脂部644aが導電性シート643に強く押し付けられるため、導電性シート643が枠体646から剥離されることをより抑制することができる。
なお、各実施例において、必ずしも、導電性シートの一方の面全体が枠体の内壁面に対して接着されていなくてもよい。
また、各実施例において、必ずしも、導電性シートの他方の面全体が枠体内に露出されていなくてもよい。
また、各実施例において、現像枠体と出力用導電経路の形状は実施例の形状に限定されない。例えば、現像枠体と出力用導電経路の形状は、階段状であっても傾斜状であっても
よい。
43…導電性シート、44…現像枠体、44f…シート第1接触部、44g…シート第3接触部、45…出力用導電経路、45a…シート第2接触部、46…枠体、64…現像剤容器

Claims (14)

  1. 樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部とで形成され、現像剤を収容する枠体と、
    前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
    前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器であって、
    前記導電性シート、前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部が互いに接合される接合部において、前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部の間の境界面は、前記枠体の厚み方向と交差する交差面を有し、前記枠体の厚み方向に沿って見たとき、前記導電性シート、前記第1枠体形成部、前記第2枠体形成部は、この順に配置されることを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記交差面は、前記導電性シートと平行する平行面であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 前記交差面は、前記枠体の厚み方向に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  4. 前記内壁面は、屈曲面を有し、前記接合部は前記屈曲面の近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の現像剤容器を有し、
    前記枠体に収容された現像剤を用いて、像担持体に形成された静電潜像を現像することを特徴とする現像装置。
  6. 第1電極を有し、
    前記導電性シートは第2電極であり、
    前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量を用いて、現像装置内の現像剤量が取得されることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジであって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
    前記枠体に収容された現像剤を用いて前記像担持体に現像剤像を形成することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
    前記枠体に収容された現像剤を用いて前記像担持体に現像剤像を形成し、前記像担持体に形成された現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6に記載の現像装置と、
    現像剤像が形成される像担持体と、を有し、
    前記枠体に収容された現像剤を用いて前記像担持体に現像剤像を形成し、前記像担持体に形成された現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記枠体の外部において前記第2枠体形成部に電気的に接続される現像剤量取得部を有し、
    前記第2枠体形成部から前記現像剤量取得部に流れる電流に基づいて、前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量を取得することを特徴とする画像形成装置。
  10. 樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部とで形成され、現像剤を収容する枠体と、
    前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
    前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器の製造方法であって、
    前記導電性シートが固定されている金型に樹脂を注入して前記導電性シートと一体的に前記第1枠体形成部を形成する第1工程と、
    前記導電性シートおよび前記第1枠体形成部が固定されている金型に樹脂を注入して前記導電性シートおよび前記第1枠体形成部と一体的に前記第2枠体形成部を形成する第2工程と、を有し、
    前記導電性シート、前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部が互いに接合される接合部において、前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部の間の境界面は、前記枠体の厚み方向と交差する交差面を有し、前記枠体の厚み方向に沿って見たとき、前記導電性シート、前記第1枠体形成部、前記第2枠体形成部は、この順に配置されることを特徴とする現像剤容器の製造方法。
  11. 前記第1工程において、前記第1枠体形成部は、前記接合部に対応する位置では前記導電性シートから第1の高さとなる第1厚みを、前記接合部に対応しない位置では前記第1の高さよりも高い第2の高さとなる第2厚みを有して前記導電性シートの一方の表面に形成されることを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記第2工程において、前記第1枠体形成部が形成された側から前記導電性シート側に向けて導電性樹脂を注入して前記第2枠体形成部を形成することを特徴とする請求項11に記載の製造方法。
  13. 前記内壁面は、屈曲面を有し、前記接合部は前記屈曲面の近傍に配置されることを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  14. 樹脂からなる第1枠体形成部と、樹脂からなり且つ導電性を有する第2枠体形成部を有する枠体と、
    前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成部と接触するように前記枠体の内壁面に取り付けられ、導電性を有する導電性シートと、を備え、
    前記第2枠体形成部を通じて前記枠体内の前記導電性シートが外部と電気的に導通可能な現像剤容器を製造するための金型であって、
    前記導電性シートが固定されるための第1面を有する第1金型と、
    前記第1面と対向する第2面であって、前記第1面に固定される前記導電性シートとの間において第1の距離を有する第1部分と、前記第1の距離よりも小さい第2の距離を有する第2部分と、前記導電性シートと接触可能な第3部分とを備える第2面を有する第2金型と、
    前記第1金型および前記第2金型の間に樹脂を注入して前記第1枠体形成部を形成した後に、前記第2金型が剥離されることにより露出される前記導電性シートの一部の表面および前記第2面に対応する前記第1枠体形成部の一部の表面と対向する第3面を有する第3金型と、を有し、
    前記第3金型の前記第3面には、前記第2枠体形成部を形成するための樹脂を注入させる注入孔が設けられていることを特徴とする金型。
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