JP6779169B2 - 給気グリル - Google Patents

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Description

本発明は、室内の天井あるいは壁に据え付けられ、ダクトを通じて取り込まれた空気を室内へ供給するための給気グリルに関する。
室外から取り込まれた空気を室内へ吹き出す給気グリルには、給気グリルが据え付けられている場所の温度に比べて低い温度の空気が取り込まれることがある。給気グリル内を流動する空気と給気グリルの周囲の空気との温度差が大きい場合に、給気グリルの外側表面付近の空気が冷却されることにより、給気グリルの外側に結露が発生する場合がある。結露による水滴が給気グリルの周囲に滞留することで、天井材あるいは壁材が濡れることがあるため、給気グリルは、結露の発生を低減できることが望まれている。
特許文献1には、給気グリルのうち室内側の面を覆う意匠グリルの外縁部とケーシングのフランジとの間に空気層を設け、空気層の断熱効果により結露の発生を低減させる技術が提案されている。特許文献1の技術によると、ケーシングと意匠グリルとの間での断熱により、給気グリルの室内側における結露の発生が低減される。
特開2011−52887号公報
給気グリルは、結露による水滴の滞留を低減するために、給気グリルのうち室内側の部分のみならずケーシングの周囲における結露の発生を低減できることが望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ケーシングの周囲における結露の発生を低減可能とする給気グリルを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる給気グリルは、室外からの空気流を吸い込む吸込口と、室内へ空気流を吹き出す吹出口とを有し、吸込口から吹出口へ空気流が流動する風洞が設けられたケーシングと、ケーシングの内部に設けられた断熱部材と、吹出口からの空気流を通過させるグリル部材とを備える。風洞は、断熱部材により囲われた部分である第1の風洞と、第1の風洞より空気流の下流側の部分である第2の風洞とを含む。第1の風洞と第2の風洞との境界に、断熱部材のうち空気流の下流側における端部による段差が構成されており、空気流の進行方向に垂直な方向における第2の風洞の幅が第1の風洞の幅より広くされている。本発明にかかる給気グリルは、ケーシングの内壁から間隔を設けて配置され、第2の風洞を囲う壁部を備える。
本発明によれば、ケーシングの周囲における結露の発生を低減できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる給気グリルの外観を示す斜視図 図1に示す給気グリルの第1の分解斜視図 図1に示す給気グリルの第2の分解斜視図 本発明の実施の形態1にかかる給気グリルの設置例を示す断面図 図4に示す壁部とフランジとを示す第1の斜視図 図4に示す壁部とフランジとを示す第2の斜視図 本発明の実施の形態2にかかる給気グリルの構成を示す第1の分解斜視図 本発明の実施の形態2にかかる給気グリルの構成を示す第2の分解斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる給気グリルを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる給気グリル1の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す給気グリル1の第1の分解斜視図である。図3は、図1に示す給気グリル1の第2の分解斜視図である。図2は、給気グリル1の構成要素を斜め上方向から見た様子を示している。図3は、給気グリル1の構成要素を斜め下方向から見た様子を示している。図4は、本発明の実施の形態1にかかる給気グリル1の設置例を示す断面図である。
図4の例では、給気グリル1は、室内の天井3に据え付けられている。給気グリル1は、天井3より上方に配設されたダクト2に接続されている。ダクト2には、不図示の送風機の動作により発生した空気流24が流動する。給気グリル1には、ダクト2を通過した室外からの空気流24が到達する。
給気グリル1は、室外からの空気流24を吸い込む吸込口15と、室内へ空気流24を吹き出す吹出口16とを有するケーシング10を備える。ケーシング10の内部には、吸込口15から吹出口16へ空気流24が流動する風洞11が設けられている。また、給気グリル1は、ケーシング10の内部に設けられた断熱部材12と、天井3に給気グリル1を固定する本体フレーム13と、天井3の下方にて本体フレーム13を覆い、吹出口16からの空気流24を室内の下方へ向けて通過させるグリル部材である意匠グリル14とを備える。風洞11は、第1の風洞21と、第1の風洞21の下流側の第2の風洞22とを含む。第1の風洞21と第2の風洞22とについては後述する。
ケーシング10は、鉛直下方部分が開放された中空の立体形状をなしている。吸込口15は、ケーシング10のうち水平方向へ向けられた側面部37に設けられている。吸込口15の内側はケーシング10の内部へ通じる開口とされている。吸込口15は、側面部37から水平方向へ突出させた形状をなしており、ダクト2の端部へ挿入される。吹出口16は、ケーシング10の鉛直下方端部における円形の開口をなす。図2および図3に示すように、ケーシング10の鉛直下方端部にはフランジ34が設けられている。フランジ34は、吹出口16の周囲に設けられている。フランジ34には、ネジボス35が設けられている。
本体フレーム13の外縁は、矩形をなしている。本体フレーム13の中央には、円形の開口31が設けられている。ケーシング10は、ケーシング10の内部に断熱部材12が設置されるとともに、開口31の中心位置と吹出口16の中心位置とを一致させた状態で、本体フレーム13に固定される。本体フレーム13を貫通させたネジ32が、フランジ34の孔38を通してネジボス35へねじ込まれることにより、ケーシング10は、本体フレーム13に固定されている。
意匠グリル14は、下方から本体フレーム13を覆う。意匠グリル14の外縁は、矩形をなしている。意匠グリル14には、矩形の開口33が設けられている。本体フレーム13の開口31と意匠グリル14の開口33とは、吹出口16からの空気流24を通過させる。
図4に示すように給気グリル1が据え付けられる際、天井3の下方から、開口4を通じて天井3の上方の空間へケーシング10が挿入される。接続部材を用いて吸込口15とダクト2とを接続してから、固定部材であるネジを用いて天井3に本体フレーム13を固定することで、給気グリル1は、天井3に据え付けられる。意匠グリル14は、天井3の下方から取り付けられる。本体フレーム13の固定には、ネジ以外の固定部材が用いられても良い。なお、図4では、吸込口15とダクト2とを接続する接続部材と、天井3に本体フレーム13を固定する固定部材との図示を省略している。
ダクト2において水平方向へ進行した空気流24は、吸込口15から風洞11へ吸い込まれる。風洞11における空気流24の主流の進行方向25は、水平方向から鉛直下向きへ変更される。空気流24は、吹出口16へ向けて鉛直下向きへ進行して、吹出口16から開口31,33を通過する。開口33を通過した空気流24は、天井3の下方の空間へ供給される。このように、給気グリル1は、ダクト2からの空気流24の進行方向25を変更させて、天井3の下方の空間へ空気流24を導く。
図4に示すように、断熱部材12は、ケーシング10内部における鉛直上側部分に嵌め込まれている。断熱部材12は、風洞11のうち、吸込口15の位置から、吹出口16より鉛直上側かつ吸込口15より鉛直下側の位置までの範囲に設けられている。第1の風洞21は、風洞11のうち断熱部材12が設けられている部分であって、断熱部材12のうち空気流24の下流側における端部18と吸込口15との間の部分である。断熱部材12は、風洞11のうち空気流24の上流側の部分である第1の風洞21を囲う。断熱部材12には、繊維系断熱材あるいは発泡系断熱材が使用される。
壁部17は、ケーシング10内部のうち断熱部材12の鉛直下側部分に設けられている。壁部17は、ケーシング10の内壁19から一定の間隔を設けて配置されている。壁部17は、風洞11のうち第1の風洞21より下流側の第2の風洞22を囲う。第2の風洞22は、風洞11のうち断熱部材12が設けられていない部分であって、断熱部材12の端部18と吹出口16との間の部分である。ケーシング10と壁部17との間には、空気層23が形成されている。空気層23は、第2の風洞22の周りを層状に取り囲む空間である。壁部17の鉛直下方端部は、フランジ36に接合されている。
図5は、図4に示す壁部17とフランジ36とを示す第1の斜視図である。図6は、図4に示す壁部17とフランジ36とを示す第2の斜視図である。図5は、壁部17とフランジ36とを斜め上方向から見た様子を示している。図6は、壁部17とフランジ36とを斜め下方向から見た様子を示している。壁部17は、円筒形状をなす。フランジ36は、壁部17の鉛直下方端部に接合されている。壁部17とフランジ36とは、互いに接合されたものである以外に、一体成形されたものであっても良い。なお、図2および図3では、壁部17とフランジ36との図示を省略している。
図4に示すように、フランジ36は、ケーシング10のフランジ34と本体フレーム13との間に固定されている。図2および図3に示すネジ32が、フランジ36の孔39とフランジ34の孔38とを通してネジボス35へねじ込まれることにより、フランジ36は本体フレーム13に固定されている。壁部17は、本体フレーム13に固定されたフランジ36により、ケーシング10の内部にて支持されている。
図4に示すように、壁部17のうち空気流24の上流側における端部20と、断熱部材12の端部18とは、互いに接している。これにより、空気層23の鉛直上方端部は、断熱部材12の端部18により塞がれている。また、空気層23の鉛直下方端部は、本体フレーム13に固定されたフランジ36により塞がれている。空気層23は、ケーシング10と、壁部17と、断熱部材12と、フランジ36とによって囲われている。断熱部材12は、端部18にて空気層23を密閉しており、空気層23と第2の風洞22との間の空気の流動を抑制させる。
ケーシング10の内壁19と壁部17との間隔は、断熱部材12の厚み寸法より短くされている。第1の風洞21は、断熱部材12によって囲われていることで、壁部17によって囲われている第2の風洞22より狭められている。風洞11のうち、第1の風洞21と第2の風洞22との境界である断熱部材12の端部18の位置には、端部18による段差が構成されている。空気流24の進行方向25に垂直な方向における第2の風洞22の幅は、第1の風洞21における幅より広くされている。端部18の付近では、鉛直下方向である進行方向25に垂直な方向である水平方向における第2の風洞22の幅は、上記の段差の分、第1の風洞21の幅より広くされている。
ここで、実施の形態1にかかる給気グリル1における結露の発生の抑制について説明する。ケーシング10のうち第1の風洞21が設けられている部分では、断熱部材12の断熱作用により、ケーシング10から第1の風洞21への熱伝達が低減される。ケーシング10の外部の温度に比べて第1の風洞21における空気流24の温度が低い場合において、ケーシング10の外側表面付近の空気から空気流24への熱の移動が断熱部材12にて遮られる。
ケーシング10のうち第2の風洞22が設けられている部分では、ケーシング10からの熱は、空気層23を伝播してから第2の風洞22へ移動する。ケーシング10と第2の風洞22との間に空気層23が設けられていることで、ケーシング10の外側表面付近の空気から、第2の風洞22を流動する空気流24への熱の移動が少なくなる。
また、風洞11のうち第1の風洞21と第2の風洞22との境界に段差が構成されており、第1の風洞21より第2の風洞22が拡張されていることで、断熱部材12の付近における空気流24の進行方向26は、風洞11の中心から離れる向きへ曲げられる。第2の風洞22の内壁である壁部17の付近の速度境界層における空気流24の流速は、第1の風洞21の内壁である断熱部材12の付近の速度境界層における空気流24の流速より低下する。壁部17の付近の速度境界層における空気流24の流速が低下することで、空気流24による空気層23からの熱除去が少なくなる。このように、第2の風洞22が設けられている部分では、空気層23が設けられておりかつ速度境界層における空気流24の流速が低下することで、ケーシング10と第2の風洞22との間における熱伝達が低減される。
給気グリル1は、第1の風洞21における断熱部材12による断熱効果と、第2の風洞22における空気層23と速度境界層とによる断熱効果とにより、ケーシング10の全体において、ケーシング10と空気流24との間の熱伝達を低減可能とする。ケーシング10の全体にて、ケーシング10の外側表面付近の空気から空気流24への熱の移動が抑制されることで、ケーシング10の外側表面での水蒸気の凝縮が低減される。これにより、給気グリル1は、ケーシング10の全体での結露の発生を低減できる。
仮に、ケーシング10の外部に設けられた部材を利用してケーシング10の全体での結露の低減を試みた場合、断熱のための部材がケーシング10の外側全体に装着されることとなり、給気グリル1の大型化を招来することとなる。給気グリル1は、大型化によって、据え付けに広いスペースが必要となることで、据え付けに際しての制約が大きくなる。
実施の形態1によると、給気グリル1は、ケーシング10の内部に収められた断熱部材12と壁部17とを用いて実現可能な断熱効果により、ケーシング10の全体での結露の発生を低減可能とする。ケーシング10の内部の構成要素による断熱効果を利用することで、給気グリル1は、大型化を回避可能とする。給気グリル1の据え付けの際にケーシング10が通される天井3の開口4は、大型にしなくても良い。また、天井3の上方にはケーシング10の配置のために大型なスペースを確保しなくても済む。給気グリル1は、このように据え付けに際しての制約を大きくさせずに、ケーシング10の全体での結露の発生を低減できる。
給気グリル1は、第1の風洞21と第2の風洞22との境界に段差を構成可能な厚みを持つ断熱部材12が第1の風洞21に設けられたことで、第1の風洞21での高い断熱効果を実現可能とする。給気グリル1は、第1の風洞21と第2の風洞22との境界に段差を構成して、第2の風洞22の幅を第1の風洞21の幅より広くさせたことで、第2の風洞22の速度境界層における空気流24の流速を低下させる。給気グリル1は、第2の風洞22にて、速度境界層での流速を低下させるとともに空気層23が設けられたことで、第2の風洞22での高い断熱効果を実現可能とする。これにより、給気グリル1は、風洞11全体での高い断熱効果を実現可能とする。
また、給気グリル1は、第1の風洞21より下流側の第2の風洞22を拡張させたことで、風洞11全体における空気流24の圧力損失を少なくすることができる。さらに、給気グリル1は、風洞11の全体に断熱部材12が設けられる場合に比べて、給気グリル1に使用される断熱部材12の量を少なくすることができる。
なお、壁部17は、ケーシング10とは別の部品であるものに限られず、ケーシング10と一体に形成されたものであっても良い。この場合、壁部17を支持するためのフランジ36は省略されても良い。この他、壁部17は、本体フレーム13と一体に形成されたものであっても良い。
給気グリル1は、室内の天井3に設けられるものに限られない。給気グリル1は、室内に面する位置に設けられるものであれば良く、室内の壁に設けられても良い。ケーシング10は、空気流24の進行方向25を水平方向から鉛直下方向へ変化させるものに限られない。ケーシング10は、水平方向から鉛直上方向、あるいは鉛直方向から水平方向へ空気流24の進行方向25を変化させるものであっても良い。ケーシング10は、空気流24の進行方向25を変化させずに、空気流24を流動させるものであっても良い。ケーシング10と、断熱部材12と、本体フレーム13と、意匠グリル14との形状は、実施の形態1で説明するものに限られず、適宜変更しても良い。
実施の形態1によると、給気グリル1は、断熱部材12が設けられ、また断熱部材12の端部18による段差を利用して速度境界層における空気流24の流速を低下させたことで、ケーシング10の外側と風洞11との間の断熱を可能とする。また、給気グリル1は、ケーシング10の内壁19と壁部17との間に空気層23が設けられたことで、ケーシング10の外側と風洞11との間の断熱を可能とする。これにより、給気グリル1は、ケーシング10の周囲における結露の発生を低減できるという効果を奏する。給気グリル1は、ケーシング10の周囲における結露による水滴の滞留を低減可能とすることで、天井材あるいは壁材が濡れることを抑制できる。
なお、給気グリル1は、壁部17が省略されたものであっても良い。この場合、給気グリル1は、端部18による段差を利用して、ケーシング10の内壁19付近に速度境界層を生じさせる。給気グリル1は、第1の風洞21における断熱部材12による断熱効果と、第2の風洞22における速度境界層による断熱効果とにより、ケーシング10と空気流24との間の熱伝達を低減させる。この場合も、給気グリル1は、ケーシング10の周囲における結露の発生を低減できるという効果を得ることができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかる給気グリル50の構成を示す第1の分解斜視図である。図8は、本発明の実施の形態2にかかる給気グリル50の構成を示す第2の分解斜視図である。図7は、給気グリル50の構成要素を斜め上方向から見た様子を示している。図8は、給気グリル50の構成要素を斜め下方向から見た様子を示している。給気グリル50には、防火ダンパー51が設けられている。給気グリル50のうち防火ダンパー51以外の構成は、実施の形態1にかかる給気グリル1と同様であるものとする。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
防火ダンパー51は、ケーシング10内部のうち断熱部材12の鉛直下側部分であって、図4に示す第2の風洞22に設けられている。防火ダンパー51は、風洞11を遮蔽可能とする遮蔽部材であるダンパー部材52と、ダンパー部材52を支持する壁部53と、ダンパー部材52に取り付けられた温度ヒューズ54と、フランジ55とを備える。
ダンパー部材52は、温度ヒューズ54が取り付けられていることにより、風洞11を開放させる開状態を維持する。火災時の温度上昇により温度ヒューズ54が溶融した場合に、ダンパー部材52は、風洞11を閉塞させる閉状態となる。防火ダンパー51は、ダンパー部材52が閉状態となることで、風洞11に入り込んだ炎と煙との通過を遮断する。
実施の形態1の壁部17と同様に、壁部53は、第2の風洞22を囲う。壁部53は、円筒形状をなしている。また、実施の形態1と同様に、ケーシング10と壁部53との間には、図4に示す空気層23が形成されている。フランジ55は、壁部53の鉛直下方端部に接合されている。壁部53およびフランジ55は、実施の形態1の壁部17およびフランジ36と同様に形成されたものであっても良い。
フランジ55は、ケーシング10のフランジ34と本体フレーム13との間に固定されている。フランジ55の孔56とフランジ34の孔38とを通してネジ32がネジボス35へねじ込まれることにより、防火ダンパー51は本体フレーム13に固定されている。壁部53のうち空気流24の上流側における端部57と、断熱部材12の端部18とは、図4に示す場合と同様に、互いに接している。空気層23は、ケーシング10と、壁部53と、断熱部材12と、フランジ55とによって囲われている。また、給気グリル50においても、第1の風洞21と第2の風洞22との境界には、断熱部材12の端部18による段差が構成されている。
給気グリル50は、第1の風洞21における断熱部材12による断熱効果と、第2の風洞22における空気層23と速度境界層とによる断熱効果とにより、ケーシング10の全体において、ケーシング10と空気流24との間の熱伝達を低減可能とする。給気グリル50は、ケーシング10の内部に収められた断熱部材12と壁部53とを利用した断熱効果により、ケーシング10の全体での結露の発生を低減可能とする。給気グリル50は、据え付けに際しての制約を大きくさせずに、ケーシング10の全体での結露の発生を低減できる。
実施の形態2によると、給気グリル50は、断熱部材12が設けられ、また断熱部材12の端部18による段差を利用して速度境界層を生じさせたことで、ケーシング10の外側と風洞11との間の断熱を可能とする。また、給気グリル50は、ケーシング10の内壁19と壁部17との間に空気層23が設けられたことで、ケーシング10の外側と風洞11との間の断熱を可能とする。これにより、給気グリル50は、ケーシング10の周囲における結露の発生を低減できるという効果を奏する。給気グリル50は、ケーシング10の周囲における結露による水滴の滞留を低減可能とすることで、天井材あるいは壁材の腐食を低減できる。
給気グリル50は、防火ダンパー51のダンパー部材52以外の遮蔽部材を備えるものであっても良い。遮蔽部材は、風洞11における空気流24の流量を調節する風量調節ダンパーのダンパー部材であっても良い。風量調節ダンパーのダンパー部材は、風洞11の一部あるいは全体を閉塞することで、風量を調節する。遮蔽部材は、風洞11に設けられたフィルターであっても良い。フィルターは、空気流24を通過させ、かつ空気流24とともに流動する異物を遮断する。風量調節ダンパーのダンパー部材あるいはフィルターは、防火ダンパー51のダンパー部材52と同様に、壁部53に支持される。風量調節ダンパーのダンパー部材あるいはフィルターが設けられる場合も、給気グリル50は、ケーシング10の周囲における結露の発生を低減させる効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,50 給気グリル、2 ダクト、3 天井、4,31,33 開口、10 ケーシング、11 風洞、12 断熱部材、13 本体フレーム、14 意匠グリル、15 吸込口、16 吹出口、17,53 壁部、18,20,57 端部、19 内壁、21 第1の風洞、22 第2の風洞、23 空気層、24 空気流、25,26 進行方向、32 ネジ、34,36,55 フランジ、35 ネジボス、37 側面部、38,39,56 孔、51 防火ダンパー、52 ダンパー部材、54 温度ヒューズ。

Claims (4)

  1. 室外からの空気流を吸い込む吸込口と、室内へ空気流を吹き出す吹出口とを有し、前記吸込口から前記吹出口へ空気流が流動する風洞が設けられたケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられた断熱部材と、
    前記吹出口からの空気流を通過させるグリル部材と
    を備え、
    前記風洞は、前記断熱部材により囲われた部分である第1の風洞と、前記第1の風洞より空気流の下流側の部分である第2の風洞とを含み、
    前記第1の風洞と前記第2の風洞との境界に、前記断熱部材のうち空気流の下流側における端部による段差が構成されており、前記空気流の進行方向に垂直な方向における前記第2の風洞の幅が前記第1の風洞の幅より広くされており、
    前記ケーシングの内壁から間隔を設けて配置され、前記第2の風洞を囲う壁部を備えることを特徴とする給気グリル。
  2. 前記壁部に支持され、前記風洞を遮蔽可能な遮蔽部材を備えることを特徴とする請求項に記載の給気グリル。
  3. 前記遮蔽部材は、前記風洞を閉塞可能とするダンパー部材であることを特徴とする請求項に記載の給気グリル。
  4. 前記壁部のうち空気流の上流側における端部と、前記断熱部材のうち空気流の下流側における端部とが互いに接していることを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の給気グリル。
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