JP6777102B2 - プレス成形方法 - Google Patents
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Description
スプリングバックとは、プレス成形後に、プレス成形品を金型から離型した際に、当該プレス成形品に生じる形状変化であり、プレスストローク最下点(以下、「下死点」という)で金属板に残留した応力が解放され、これによって生じるひずみを原因とする。そのため、スプリングバックの抑制には下死点での応力をできるだけ低減させることが重要である。
また、工数を増加させずに、1工程(同一金型)でひずみの反転を実現させる方法として、弾性体や油圧シリンダなどの加圧装置を備えたプレス金型やそれを用いたプレス成形方法が特許文献2および特許文献3に開示されている。
また、特許文献2に開示されているプレス金型においては、パンチの長手方向分割部は急激な段差形状となっており、この段差が起点となりわれやしわなどの成形不良が生じる恐れがある。
さらに、特許文献3に開示されているプレス成形方法においては、パンチ底の平坦面は、他の部品との接合面になることがほとんどであり、厳しい面精度が要求される場合に対しては、パンチ底に曲げ変形を与える本方法は適用し難い。
このように、上記特許文献1〜特許文献3に開示されているプレス成形方法は、プレス成形の工数や成形性、製品品質の観点で実用性に欠けるものが多く、実際の生産現場で適用できる方法とは言えなかった。
また、コの字型断面形状やVの字型断面形状のプレス成形品(図3参照)においても同様に、天板部と縦壁部、縦壁部とフランジ部を繋ぐ曲げ部を有し、さらには、Vの字型断面形状のプレス成形品においては一対の縦壁部同士を接続する曲げ部を有する。
図6に、下死点で曲げ部23が受ける応力分布を示す。下死点での曲げ部23における応力分布は、曲げ外側では引張応力、曲げ内側では圧縮応力となる。これらの応力が離型とともに解放されると、曲げ部23にひずみ変化が生じ、曲げ部23の曲げ角度が変化する(図5参照)。
まず、本発明のプレス成形方法に用いる金型について説明する。
本実施の形態で用いる金型1は、図8に示すようなダイ3とパンチ5によって金属板7をハット型断面形状のプレス成形品31(図4)に成形するものであり、ダイ3はプレス成形品31のパンチ肩R部39の曲げ外側に配置され、パンチ5はパンチ肩R部39の曲げ内側に配置される。
本実施の形態に係るプレス成形方法は、図8に示すようにダイ3とパンチ5によって金属板7をパンチ肩R部39を有するプレス成形品31にプレス成形するものであって、図1に示すように先端面部11aがパンチ肩部5aから出没可能な可動凸部11をパンチ肩部5aに設け、一次曲げステップと、二次曲げステップとによりプレス成形するものである。
さらに本発明は、パンチにおけるパンチ底部と対になるようパッドを配置して該パッドとパンチ底部とで金属板を押さえながらプレス成形する場合に適用しても良く、この場合、ダイをパンチ側に下死点手前まで相対移動させる一次曲げステップにおいて、金属板を目標形状よりも曲げ半径の小さい曲げ部に精度よく成形することができる。
実施例1では、図8に示すダイ3とパンチ5を備えた金型1を用いて、図4に示すハット型断面形状を有するプレス成形品31のプレス成形を行い、プレス成形品31のスプリングバックによるパンチ肩R部39の角度変化を評価した。
さらに、比較対象として、パンチ5のパンチ肩部5aに可動凸部11を設けずにプレス成形したものを比較例1とした。
表1および表2に、本発明例1〜本発明例6および比較例1における各条件と、パンチ肩R部39の角度変化Δθの測定結果を示す。
さらに、比較対象として、ダイ3のダイ肩部3aに可動凸部11を設けずにプレス成形したものを比較例2とした。
表3および表4に、本発明例7〜本発明例12および比較例2における各条件と、ダイ肩R部41の角度変化Δθの測定結果を示す。
3 ダイ
3a ダイ肩部
5 パンチ
5a パンチ肩部
7 金属板
9 溝部
11 可動凸部
11a 先端面部
13 支持部
15 可動凸部
17 可動凸部
21 面部
23 曲げ部
31 プレス成形品
33 天板部
35 縦壁部
37 フランジ部
39、39a パンチ肩R部
39b 中央部
41 ダイ肩R部
Claims (3)
- 金型の交換をせずに1度のプレス成形で曲げ部を有する形状にダイとパンチによって金属板をプレス成形してスプリングバックを抑制するプレス成形方法であって、
前記曲げ部の曲げ内側に配置されるパンチ肩部及び/又はダイ肩部に、該パンチ肩部及び/又はダイ肩部よりも曲率半径の小さい先端面部を有し、前記パンチ肩部及び/又はダイ肩部から出没可能に支持された可動凸部を設け、
前記可動凸部の先端面部側を前記パンチ肩部及び/又はダイ肩部よりも突出させた状態で前記ダイを前記パンチ側に下死点手前まで相対移動させ、前記金属板を前記先端面部に当接させて目標形状よりも曲げ半径の小さい曲げ部を有する形状に成形する一次曲げステップと、
前記ダイを下死点まで相対移動させて前記可動凸部の先端面部を前記パンチ肩部及び/又はダイ肩部に没入した状態にしてひずみを変化させ下死点での応力を低減させて前記目標形状に成形する二次曲げステップと、を有することを特徴とするプレス成形方法。 - 前記可動凸部は、前記一次曲げステップでの成形荷重に対しては前記先端面部が前記パンチ肩部及び/又はダイ肩部から突出した状態を維持し、前記二次曲げステップでの成形荷重に対しては前記先端面部が前記パンチ肩部及び/又はダイ肩部に没入するように支持されることを特徴とする請求項1記載のプレス成形方法。
- 前記可動凸部は、前記パンチ肩部及び/又は前記ダイ肩部の稜線方向における一部の範囲に単数又は複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のプレス成形方法。
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