JP6770667B2 - プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法 - Google Patents

プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6770667B2
JP6770667B2 JP2015220616A JP2015220616A JP6770667B2 JP 6770667 B2 JP6770667 B2 JP 6770667B2 JP 2015220616 A JP2015220616 A JP 2015220616A JP 2015220616 A JP2015220616 A JP 2015220616A JP 6770667 B2 JP6770667 B2 JP 6770667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platform
base portion
skeleton
fixed
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015220616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017087973A (ja
Inventor
正之 山本
正之 山本
靖志 兼子
靖志 兼子
太元支 佐藤
太元支 佐藤
賢一郎 福井
賢一郎 福井
祐司 嶋津
祐司 嶋津
佐藤 淳一
淳一 佐藤
透 神代
透 神代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURIYAMA CORPORATION
Original Assignee
KURIYAMA CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURIYAMA CORPORATION filed Critical KURIYAMA CORPORATION
Priority to JP2015220616A priority Critical patent/JP6770667B2/ja
Publication of JP2017087973A publication Critical patent/JP2017087973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6770667B2 publication Critical patent/JP6770667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明は、プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法に係り、特に、プラットホームの側方端縁において用いられるプラットホーム構築用部品、及び当該部品を用いたプラットホームの構築方法に関する。
プラットホームの側方端縁では、線路上の鉄道車両との間の隙間内に人や物が転落してしまうのを防止する転落防止部材を取り付けることがある(特許文献1参照)。その他にも、側方端縁においてプラットホームの機能を良好に発揮するための施策が講じられることがある。
特開2003−261021号公報
ところで、プラットホームの側方端縁での施工や作業は、簡単且つ適切に行えることが望ましい。そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プラットホームの側方端縁を簡単且つ適切に構築するための部品を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、プラットホームの側方端縁を簡単且つ適切に構築するための方法を実現することである。
前記課題は、本発明のプラットホーム構築用部品によれば、プラットホームの側方端縁において用いられ、該側方端縁において線路に面する側壁に対して、該側壁と前記線路上の鉄道車両との間の隙間内に人または物が転落するのを防止する転落防止部材を取り付けるプラットホーム構築用部品であって、ベース部分と、該ベース部分の端部から前記ベース部分に対して直交するように延出した保持部分とを有し、前記ベース部分は、前記側方端縁の上方位置に配置されて前記側方端縁の上部に形成されたモルタル層の表面に対して固定されており、前記保持部分は、前記ベース部分が前記モルタル層の表面に対して固定された状態では下方に垂下して前記側壁と対向しており、前記側壁との対向面とは反対側の面にて前記転落防止部材がボルト止めされていることで前記転落防止部材を保持しており、前記ベース部分及び前記保持部分は、それぞれ、表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とは、コンクリートによって構成されていて一体化していることにより解決される。
以上のように構築された本発明のプラットホーム構築用部品は、互いに交差する向きに延出した二つの部分を有し、そのうちの一方の部分がプラットホームの側方端縁の上部に対して固定されている。また、上記二つの部分のうち、他方の部分は、一方の部分がプラットホームの側方端縁の上部に対して固定された状態では、下方に垂下している。この垂下している部分を利用すれば、例えば、転落防止部材等の機器を簡単且つ適切に取り付けることが可能となる。また、垂下している部分を利用することにより、例えば、側方縁端の一部分(厳密には、線路に面する側の部分)を覆い、その覆われた部分の補強や崩落等を簡単且つ適切に防止することが可能となる。
また、従来は、プラットホームの側壁に打設されたアンカーボルト等によって転落防止部材を取り付けていたため、プラットホームの側壁にアンカーボルト等を打ち込む作業が必要となり、その分、手間を要していた。また、アンカーボルトにて転落防止部材をプラットホームの側壁に取り付ける場合には、アンカーボルト等を打ち込む上で十分な強度が必要となるため、側壁の強度が十分に確保されないケースでは、適切に転落防止部材を取り付けられない虞があった。
これに対して、上記の構成によれば、プラットホームの側壁にアンカーボルトを打ち込む等の作業を要さず、また、プラットホームの側壁において、アンカーボルトを打ち込むのに必要な強度を確保する必要もない。この結果、簡単且つ適切に転落防止部材をプラットホームの側壁に対して取り付けることが可能となる。
記の構成であれば、プラットホーム構築用部品をプラットホームに対して容易に固定することが可能となる。
また、上記の構成では、ベース部分の骨格部と保持部分の骨格部とがコンクリートによって一体成形されている。このような構成であれば、プラットホーム用構築部品において十分な強度が確保される。
また、前記ベース部分と前記保持部分との間の屈曲部分が前記側方端縁における角部と係合した状態で、前記ベース部分が前記モルタル層の表面に固着されていると良い。
上記の構成であれば、ベース部分と保持部分との間の屈曲部分をプラットホームの側方端縁の角部に合わせる(係合させる)ことで簡単にプラットホーム構築用部品をセットすることが可能となる。
また、前記ベース部分の前記表層部と前記保持部分の前記表層部とは、繊維強化プラスチック製のシートによって構成された層を有しており、前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とは、熱硬化性樹脂を結合剤とするレジンコンクリートによって構成されていると尚良い。
上記の構成では、プラットホーム構築用部品の強度をより向上させることが可能となる。
また、前記ベース部分は、前記表層部とは反対側で前記骨格部と隣接する裏層部を有し、該裏層部は、ガラス繊維強化セメントによって構成されており、前記モルタル層の表面と対向していると良い。
上記の構成では、ガラス繊維強化セメントによって構成された裏面部が、プラットホームの側方端縁の上部に形成されたモルタル層の表面と対向している。これにより、ベース部分をモルタル層の表面に適切に固着させることが可能となる。
また、前記裏層部の厚みが前記ベース部分の前記骨格部の厚みよりも大きいと良い。
上記の構成では、ベース部分において裏層部が骨格部よりも肉厚となっている。このようにベース部分のうち、プラットホームのモルタル層に接する裏層部をより肉厚にすることで、ベース部分をモルタル層の表面に更に適切に固着させることが可能となる。
また、前記課題は、本発明のプラットホーム構築用部品によれば、プラットホームの側方端縁において、該側方端縁に設けられたモルタル層が線路側に落下するのを防止するプラットホーム構築用部品であって、
固定部分と、該固定部分の端部から前記固定部分に対して直交するように延出した垂下部分とを有し、前記固定部分は、前記側方端縁の上方位置に配置され前記側方端縁の上部に形成された前記モルタル層の表面に対して固定されており、前記垂下部分は、前記固定部分が前記側方端縁の上部に対して固定された状態では下方に垂下して前記モルタル層の側面を覆っていて、前記固定部分及び前記垂下部分は、それぞれ、表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、前記固定部分の前記骨格部と前記垂下部分の前記骨格部とは、コンクリートによって構成されていて一体化していることにより解決される。
プラットホームの側方端縁、特にその上部には、高さ調整や表面仕上げを目的としてモルタル層が形成されることがある。このようなモルタル層の一部が脱離して線路側に落下すると、鉄道車両の走行に支障を来してしまう。
これに対して、上記の構成によれば、モルタル層の側面(厳密には、線路に面する側面)が覆われるので、モルタル層の一部が線路側に落下するのを適切に防止することが可能となる。
また、上記の構成では、固定部分の骨格部と垂下部分の骨格部とがコンクリートによって一体成形されている。このような構成であれば、プラットホーム用構築部品において十分な強度が確保される。
また、前述した課題は、本発明のプラットホームの構築方法によれば、プラットホームの側方端縁において線路に面する側壁に対して取り付けられる転落防止部材と、該転落防止部材を取り付けるプラットホーム構築用部品を用いたプラットホームの構築方法であって、前記転落防止部材と、互いに交差する向きに延出したベース部分及び保持部分であって、前記ベース部分及び前記保持部分はそれぞれ表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とはコンクリートによって構成されていて一体化している、ベース部分及び保持部分を有する前記プラットホーム構築用部品を用意し、前記ベース部分を前記プラットホームの前記側方端縁の上方位置に配置して前記側方端縁の上部に形成されたモルタル層の表面に対して固定し、前記ベース部分前記モルタル層の表面に対して固定することにより、前記保持部分を下方に垂下させて前記側壁と対向させ、前記保持部分の前記側壁との対向面とは反対側の面に、前記転落防止部材をボルト止めにより保持させる、ことにより解決される。
上記の方法によれば、プラットホームの側方縁端を簡単且つ適切に構築することが可能となる。

本発明によれば、駅のプラットホームの側方端縁を簡単且つ適切に構築することが可能となる。
転落防止部材が利用されている様子を示す図である。 転落防止部材の斜視図である。 プラットホームの側壁に対して転落防止部材を取り付けるための構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプラットホーム構築用部品の側方断面図である。 本発明の一実施形態に係るプラットホーム構築用部品の平面図である。 本発明の一実施形態に係るプラットホーム構築用部品の正面図である(その1)。 本発明の一実施形態に係るプラットホーム構築用部品の正面図である(その2)。 ベース部分の外縁部の拡大断面図である。 転落防止部材の取り付け方式に関する変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係るプラットホーム構築用部品の構成、及び当該部品を用いたプラットホームの構築方法について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、本明細書や図面中に記載された各機器や各部品の形状、材質及び大きさについても一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて任意に設定することが可能である。
なお、以下では、本実施形態に係るプラットホーム構築用部品を転落防止部材取り付け用の部品として利用するケースを例に挙げて説明する。そのため、以下では、本実施形態に係るプラットホーム構築部材を「取り付け具1」と呼ぶこととする。
先ず、転落防止部材10の構成例について図1及び図2を参照しながら説明する。転落防止部材10は、図1に示すように、駅のプラットホームPの側方端縁において線路に面する側壁(以下、単に側壁Ps)に対して取り付けられた状態で利用される。そして、転落防止部材10が側壁Psに対して取り付けられることで、側壁Psと線路上の鉄道車両Tとの間の隙間S内に人または物が転落するのを防止することが可能である。
転落防止部材10は、熱可塑性エラストマーを材料として射出成形方法によって成形されるものである。転落防止部材10は、図2に示すように、プラットホームPの側壁Psに沿う基体部11と、基体部11から水平方向に延設される複数の櫛歯12aからなる櫛歯部12と、基体部11から延設され櫛歯部12に覆設される天板部13とを備えている。
基体部11は、側面及び底面を備え、また、複数の取り付け孔14が穿設されている。これらの取り付け孔14に後述のボルト5を挿通することにより、取り付け具1に基体部11を固定することが可能である。そして、基体部11は、取り付け具1に固定された状態で櫛歯部12及び天板部13を支持する。
櫛歯部12は、鉄道車両Tに接触して衝撃エネルギーを吸収するものであり、所定の間隔で配列された略直方体形状の複数の櫛歯12aによって構成されている。また、各々の櫛歯12aは、その先端面(鉄道車両Tと対向する側の面)が丸みを帯びるように面取りされている。なお、複数の櫛歯12aは基体部11側において容易に脱落しないように基体部11に固定されている。
天板部13は、プラットホームPの側壁Psと隣り合う位置に配置されて、プラットホームPと鉄道車両Tとの間の隙間Sを埋めるものである。天板部13は、平面視で櫛歯部12の一部の端部が露出するように櫛歯部12に覆設されている。また、天板部13の上面には、滑り止めとなる複数の突起15が形成されている。
なお、上述した転落防止部材10としては、例えば、特開2015−13571号公報に記載されたもの(同文献では「プラットホーム隙間転落防止用緩衝材」と表記)が利用可能である。また、転落防止部材10の構造の詳細についても、上記文献に開示された構造を採用することが可能である。
次に、取り付け具1の構成例について説明する。取り付け具1は、プラットホームPの側方端縁において用いられ、側壁Psに対して転落防止部材10を取り付けるために利用される。取り付け具1は、図3に示すように、側方視で略L字状をなしており、プラットホームPの側方端縁、厳密には側方端縁において側壁Psと表層部とがなす角部Pcに設置された状態で用いられる。また、取り付け具1は、人が運搬可能なサイズとなっており、プラットホームPの長手方向に沿って複数個並べた状態で用いられる。
取り付け具1は、前述したように側方視で略L字状をなしている。換言すると、取り付け具1は、図4に示すように、互いに交差する向きに延出した二つの部分を有する。そのうちの一方の部分は、プラットホームPの側方端縁の上部に対して固定されるベース部分2である。もう一方の部分は、転落防止部材を保持する保持部分3である。以下、ベース部分2及び保持部分3のそれぞれについて詳しく説明する。
ベース部分2は、図5に示すように平面視で矩形状に成形された部分である。取り付け具1が使用されている状態では、ベース部分2が図3に示すようにプラットホームPの側方端縁の上方位置に配置され、当該側方端縁の上部に対して固定されている。より具体的に説明すると、プラットホームPの側方端縁の上部に形成されたモルタル層Pmの表面に固着されている。ここで、モルタル層Pmとは、プラットホームPの側方端縁において躯体Pk上に構築されたモルタル(厳密には、バサモルタル)からなる層であり、プラットホームPの側方端から舗装部Pv側に向かって内側に打設されている。そして、ベース部分2は、モルタル層Pmの上面にベース部分2の下面が接した状態で配置されている。
また、図5に示すように、ベース部分2の上面において前端(プラットホームPの側方端により近い側の端)から幾分後端側に寄った範囲には、滑り止め用の凹凸パターン2pが形成されている。ちなみに、図5に図示の凹凸パターン2pは、平面視で長楕円状の凹凸によって構成されているが、凹凸形状は特に長楕円状に限定されるものではない。
保持部分3は、図6及び7に示すように正面視で矩形状に成形された部分である。保持部分3は、ベース部分2の端部からベース部分2に対して直交するように延出している。換言すると、ベース部分2と保持部分3との間には、略直角に屈曲した屈曲部分4が形成されている。そして、図3に示すように、屈曲部分4がプラットホームPの側方端縁における角部Pcに係合し、かかる状態でベース部分2が上述のモルタル層Pmの表面に固着されている。
また、保持部分3は、ベース部分2がモルタル層Pmの表面に固着された状態(つまり、プラットホームPの側方端縁の上部に対して固定された状態)では下方に垂下して側壁Psと対向している。
そして、転落防止部材10は、保持部分3に保持されることで取り付け具1に組み付けられている。具体的に説明すると、プラットホームPの長手方向に沿って複数個並んだ取り付け具1のうち、鉄道車両Tの昇降口付近に位置する取り付け具1の保持部分3には、図6に示すようにボルト穴3hが穿設されている。このボルト穴3hに挿入されたボルト5が、転落防止部材10の基体部11に形成された取り付け孔14に螺合している。つまり、転落防止部材10は、保持部分3のうち、プラットホームPの側壁Psとの対向面とは反対側の面に固定(ボルト止め)されている。
なお、本実施形態では、鉄道車両Tの昇降口から外れた位置に配置された取り付け具1の保持部分3には、図7に示すようにボルト穴3hが設けられていない。これは、鉄道車両Tの昇降口から外れた位置に配置された取り付け具1には転落防止部材10を組み付ける必要がないためである。ただし、これに限定されるものではなく、鉄道車両Tの昇降口から外れた位置に配置された取り付け具1にもボルト穴3hを穿設して転落防止部材10を組み付けてもよい。
以上のように、保持部分3は、側壁Psとの対向面とは反対側の面に転落防止部材10がボルト止めされていることで転落防止部材10を保持している。ちなみに、本実施形態では、上記のボルト穴3hが保持部分3の高さ方向中央部に穿設されている。そして、図3に示すように、保持部分3の高さ方向中央部に転落防止部材10(具体的には、基体部11)がボルト止めされている。なお、ボルト穴3hの穿設位置については、保持部分3の高さ方向中央部に限定されるものではなく、任意の位置に設定することが可能である。
次に、ベース部分2及び保持部分3の構造について図4及び8を参照しながら説明する。ベース部分2及び保持部分3は、それぞれ、表層部2a、3aと、表層部2a、3aと隣接する骨格部2b、3bとを有する。ベース部分2の表層部2aと保持部分3の表層部3aとは、一体成形されており、本実施形態では2層構造となっている。より具体的に説明すると、各表層部2a、3aは、より表側(露出する側)に位置するゲルコート層、及びゲルコート層の裏側に位置するシート層からなる。シート層は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic。以下、FRP)製のシートによって構成された層である。
ベース部分2の骨格部2bと保持部分3の骨格部3bとは、一体化しており、本実施形態では熱硬化性樹脂を結合剤とするレジンコンクリートによって構成されている。より具体的に説明すると、両骨格部2b、3bは、型枠内にレジンコンクリートを流し込み、略L字状となるように硬化させることで一体成形されている。
ベース部分2は、図4に示すように表層部2aとは反対側で骨格部2bと隣接する裏層部2cを更に有する。裏層部2cは、ガラス繊維強化セメント(Glassfiber Reinforced Concrete。以下、GRC)によって構成されている。そして、ベース部分2がプラットホームPのモルタル層Pmに固着している状態では、モルタル層Pmの表面(上面)と対向しており、厳密には接している。
また、ベース部分2において、裏層部2cの厚みが骨格部2bの厚みよりも大きくなっている。また、ベース部分2において、骨格部2bの外縁は、裏層部2cの外縁よりも一回り大きくなっている。そして、骨格部2bは、その外縁部(厳密には、保持部分3と隣接する領域を除く。以下、同じ)が裏層部2cの外縁を取り囲むように形成されている。より詳しく説明すると、骨格部2bの外縁部と裏層部2cの外縁部とは、互いに嵌合可能な形状となっている。厳密には、図8に示すように、骨格部2bの外縁部が下方に向かうに連れて徐々に内側に突き出たテーパ形状をなしており、裏層部2cの外縁部が下方に向かうに連れて徐々に窪んだテーパ形状をなしている。これにより、骨格部2bの外縁部が裏層部2cの外縁部に対して食い込んだ状態となっている。この結果、骨格部2bと裏層部2cとの接合状態が良好に維持されている。
次に、プラットホームの構築方法の一例として、取り付け具1を用いて転落防止部材10を側壁Psに対して取り付ける方法の手順例を説明する。転落防止部材10を取り付けるにあたり、先ず、上述したベース部分2及び保持部分3を有する取り付け具1を用意する。
具体的に説明すると、工場において下記(1)〜(8)に示す工程を行うことで取り付け具1を製作する。
(1)型枠内に液状のゲルコートを噴霧してゲルコート層を生成する。
(2)型枠内に成形されたゲルコート層の上にFRP製のシートを敷いてシート層を生成する。
(3)シート層の上にベース部分2形成用のレジンコートを打設する。
(4)未硬化状態のレジンコートの上にGRC製のパネルを載せる。
(5)GRC製のパネルの周囲にレジンコンクリートを打設する。
(6)保持部分3形成用のレジンコートを打設する。
(7)レジンコートを硬化させる。
(8)完成した取り付け具1を型枠から取り外す。
なお、取り付け具1の製作手順については上記の手順に限定されるものではない。例えば、取り付け具1を金属材料や木材を加工して成形してもよい。あるいは、取り付け具1を一般的なタイルのように焼成によって成形してもよい。
次に、用意した取り付け具1のベース部分2を、プラットホームPの側方端縁の上方位置に配置する。このとき、ベース部分2と保持部分3との間の屈曲部分4を、プラットホームPの側方端縁における角部Pcに係合させる。その上で、ベース部分2をプラットホームの側方端縁の上部に対して固定する。具体的には、プラットホームPの側方端縁の上部に形成されたモルタル層Pmの表面(上面)にベース部分2の裏層部2cを固着させる。
ベース部分2をプラットホームPの側方端縁の上部に対して固定すると、保持部分3が下方に垂下して側壁Psと対向するようになる。そして、保持部分3において側壁Psとの対向面とは反対側の面に転落防止部材10をボルト止めすることで、転落防止部材10が保持部分3に保持されるようになる。以上までの手順を経て転落防止部材10がプラットホームPの側壁Psに対して取り付けられるようになる。
なお、保持部分3に対する転落防止部材10の固定作業(ボルト止め作業)は、工場において予め行われているのが望ましい。取り付け具1を工場から出荷する時点で転落防止部材10が取り付け具1に組み付けられていれば、現場(つまり、プラットホームPにおいて転落防止部材10を実際に取り付ける場所)での作業がその分だけ削減されることになる。
以上までに説明してきた取り付け具1、及び取り付け具1を用いた転落防止部材10の取り付け方法によれば、プラットホームPの側壁Psに対して簡単且つ適切に転落防止部材10を取り付けることが可能となる。また、L字形状の取り付け具1を用いることで、プラットホームPのモルタル層Pmや躯体Pkの側方端が露出してしまうのを抑制し、その事による影響(例えば、歩行者の歩行を妨げる等の悪影響)を排除することが可能となる。また、転落防止部材10を交換する場合には、ボルト5を抜いて古い転落防止部材10を取り付け具1から取り外して新たな転落防止部材10を取り付けることで容易に交換を行うことが可能となる。
さらに、上記の取り付け具1は、プラットホームPの側方端縁の上部(具体的にはモルタル層Pmの表面)に直に載置するものに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、プラットホームP(厳密には、躯体Pk)の上面から浮かせた位置に取り付け具1を配置してもよい。
図9に示す構成について説明すると、プラットホームPの側方部にホームドア20を設置した構成となっている。ホームドア20が設置されたプラットホームPは、通常、その側方部の上面が幾分嵩上げされた構造になっている。かかる構造では、図9に示すように、プラットホームPにおいて舗装部Pvの外側に内方線タイル22及び擦り付け用パネル23を敷設し、これらを木材片やモルタルからなるスペーサ21によって躯体Pkから浮かせている。これに伴い、取り付け具1も同様にスペーサ21によって躯体Pkから浮かせた状態で設置されている。このようにプラットホームPの上面から浮かせた位置に取り付け具1を配置することで、ホームドア20が設置されたプラットホームPのように上面が嵩上げされた構造においても容易に対応することが可能となる。
以上までに本実施形態に係るプラットホーム構築用部品の一例として、転落防止部材取り付け用の部品(すなわち、取り付け具1)を説明してきたが、本発明のプラットホーム構築用部品は、他の用途にも利用可能である。例えば、本発明のプラットホーム構築用部品は、プラットホームPの側方端縁に設けられたモルタル層(図3に図示のモルタル層Pmに相当するもの)が線路側に落下するのを防止するモルタル層落下防止用の部品でとしても利用可能である。
以下、本発明のプラットホーム構築用部品をモルタル層落下防止用の部品として利用するケースについて説明する。なお、本ケースで用いられるプラットホーム構築用部品の構成及び製作手順は、転落防止部材取り付け用の部品として用いられるプラットホーム構築用部品(すなわち、取り付け具1)と同様であり、説明については省略する。
モルタル層落下防止用の部品としてのプラットホーム構築用部品は、ベース部分2に相当する部分(以下、固定部分)と、保持部分3に相当する部分(以下、垂下部分)とを有する。固定部分は、プラットホームPの側方端縁の上部に設けられたモルタル層の上面に固着されており、側方端縁の上部に対して固定されている。垂下部分は、固定部分がプラットホームPの側方端縁の上部に対して固定された状態では下方に垂下している。かかる状態にある垂下部分は、モルタル層の側面(線路に面している側面)を覆っている。これにより、モルタル層の一部が脱離して線路側に落下してしまう事態を適切に防止することが可能となる。この結果、落下物による悪影響(例えば、鉄道車両Tの走行を阻害するために走行遅延が生じたり、さらに走行遅延を直接的又は間接的な原因として不具合が生じたりすること)を回避することが可能となる。
1 取り付け具(プラットホーム構築用部品)
2 ベース部分(一方の部分)
2a 表層部
2b 骨格部
2c 裏層部
2p 凹凸パターン
3 保持部分(他方の部分)
3a 表層部
3b 骨格部
3h ボルト穴
4 屈曲部分
5 ボルト
10 転落防止部材
11 基体部
12 櫛歯部
12a 櫛歯
13 天板部
14 取り付け孔
15 突起
20 ホームドア
21 スペーサ
22 内方線タイル
23 擦り付け用パネル
P プラットホーム
Pc 角部
Pk 躯体
Pm モルタル層
Ps 側壁
Pv 舗装部
S 隙間
T 鉄道車両

Claims (7)

  1. プラットホームの側方端縁において用いられ、該側方端縁において線路に面する側壁に対して、該側壁と前記線路上の鉄道車両との間の隙間内に人または物が転落するのを防止する転落防止部材を取り付けるプラットホーム構築用部品であって、
    ベース部分と、該ベース部分の端部から前記ベース部分に対して直交するように延出した保持部分とを有し、
    前記ベース部分は、前記側方端縁の上方位置に配置されて前記側方端縁の上部に形成されたモルタル層の表面に対して固定されており、
    前記保持部分は、前記ベース部分が前記モルタル層の表面に対して固定された状態では下方に垂下して前記側壁と対向しており、前記側壁との対向面とは反対側の面にて前記転落防止部材がボルト止めされていることで前記転落防止部材を保持しており、
    前記ベース部分及び前記保持部分は、それぞれ、表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、
    前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とは、コンクリートによって構成されていて一体化していることを特徴とするプラットホーム構築用部品。
  2. 前記ベース部分と前記保持部分との間の屈曲部分が前記側方端縁における角部と係合した状態で、前記ベース部分が前記モルタル層の表面に固着されていることを特徴とする請求項に記載のプラットホーム構築用部品。
  3. 前記ベース部分の前記表層部と前記保持部分の前記表層部とは、繊維強化プラスチック製のシートによって構成された層を有しており、
    前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とは、熱硬化性樹脂を結合剤とするレジンコンクリートによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラットホーム構築用部品。
  4. 前記ベース部分は、前記表層部とは反対側で前記骨格部と隣接する裏層部を有し、
    該裏層部は、ガラス繊維強化セメントによって構成されており、前記モルタル層の表面と対向していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプラットホーム構築用部品。
  5. 前記裏層部の厚みが前記ベース部分の前記骨格部の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項に記載のプラットホーム構築用部品。
  6. プラットホームの側方端縁において、該側方端縁に設けられたモルタル層が線路側に落下するのを防止するプラットホーム構築用部品であって、
    固定部分と、該固定部分の端部から前記固定部分に対して直交するように延出した垂下部分とを有し、
    前記固定部分は、前記側方端縁の上方位置に配置され前記側方端縁の上部に形成された前記モルタル層の表面に対して固定されており、
    前記垂下部分は、前記固定部分が前記側方端縁の上部に対して固定された状態では下方に垂下して前記モルタル層の側面を覆っていて、
    前記固定部分及び前記垂下部分は、それぞれ、表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、
    前記固定部分の前記骨格部と前記垂下部分の前記骨格部とは、コンクリートによって構成されていて一体化していることを特徴とするプラットホーム構築用部品。
  7. プラットホームの側方端縁において線路に面する側壁に対して取り付けられる転落防止部材と、該転落防止部材を取り付けるプラットホーム構築用部品とを用いたプラットホームの構築方法であって、
    前記転落防止部材と、互いに交差する向きに延出したベース部分及び保持部分であって、前記ベース部分及び前記保持部分はそれぞれ表層部と該表層部に隣接する骨格部とを有し、前記ベース部分の前記骨格部と前記保持部分の前記骨格部とはコンクリートによって構成されていて一体化している、ベース部分及び保持部分を有する前記プラットホーム構築用部品を用意し、
    前記ベース部分を前記プラットホームの前記側方端縁の上方位置に配置して前記側方端縁の上部に形成されたモルタル層の表面に対して固定し、
    前記ベース部分前記モルタル層の表面に対して固定することにより、前記保持部分を下方に垂下させて前記側壁と対向させ、
    前記保持部分の前記側壁との対向面とは反対側の面に、前記転落防止部材をボルト止めにより保持させる、ことを特徴とするプラットホームの構築方法。
JP2015220616A 2015-11-10 2015-11-10 プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法 Active JP6770667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220616A JP6770667B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220616A JP6770667B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017087973A JP2017087973A (ja) 2017-05-25
JP6770667B2 true JP6770667B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=58767502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015220616A Active JP6770667B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6770667B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57151156U (ja) * 1981-03-20 1982-09-22
JPH0322321Y2 (ja) * 1987-09-26 1991-05-15
JPH05287710A (ja) * 1992-04-03 1993-11-02 Bridgestone Corp プラットホ−ム先端材
JP2003113603A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 敷設構造体
KR100528094B1 (ko) * 2003-10-15 2005-11-15 한국철도기술연구원 철도차량 승강장의 탄성판 안전장치
KR20080015292A (ko) * 2006-08-14 2008-02-19 이완영 열차 승강장용 안전발판
JP2011184020A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 転落防止装置
JP4677510B1 (ja) * 2010-09-10 2011-04-27 大阪市 プラットホーム用隙間調整具
JP5694756B2 (ja) * 2010-12-22 2015-04-01 東京地下鉄株式会社 ホーム先端転落防止材
JP5455943B2 (ja) * 2011-01-31 2014-03-26 三菱電機株式会社 可動ホーム柵装置の基礎構造、及び可動ホーム柵装置の基礎工事方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017087973A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172193B2 (ja) U字溝の改修方法
KR20170131180A (ko) 퍼즐타입 pc 패널을 사용하여 창문이 설치된 조적벽을 보강하는 방법
KR101650365B1 (ko) 콘크리트 크랙 유도용 이중 신축줄눈 장치
KR20100134595A (ko) 탄성 레일 지지 블럭 조립체 제조방법
KR100916326B1 (ko) 바닥구조물 및 이를 이용한 시공방법
AU2010264884A1 (en) Floor profile arrangement
JP6770667B2 (ja) プラットホーム構築用部品、及び、プラットホームの構築方法
KR20180010685A (ko) 투시형 벽돌벽 및 그 시공방법
KR102063260B1 (ko) 복합구조재료와 스틸앵글을 이용한 건축용 방수패널
KR200419563Y1 (ko) 픽쳐레일 및 천장몰딩용 코너바
JP2018031131A (ja) 低層建築物及び基礎工事用アンカーホルダー
KR20060108481A (ko) 건축물의 장식패널 시공장치
KR101824021B1 (ko) 집수정의 하부 구조물
KR20130000494A (ko) 도로경계석 설치구 및 이를 이용한 도로경계석의 시공방법
KR101231779B1 (ko) 돌출형 프리캐스트 콘크리트 패널과 그 시공방법
KR102578180B1 (ko) 모서리 크랙 방지용 프레임 및 이를 이용한 창틀용 개구부를 갖는 콘크리트 구조체
KR102146013B1 (ko) 콘크리트 벽체 모서리 시공용 면귀
KR101955352B1 (ko) 건축용 지지수단 고정을 위한 매립형 고정장치 및 이를 이용한 지지수단 설치방법
KR100884779B1 (ko) 바닥구조물 및 이의 시공방법
JP2012180682A (ja) トンネルの壁面用複合パネル
JP5746825B2 (ja) グレーチング支持部材、グレーチング設置構造およびテラスを有する建物
JP2009161945A (ja) 残存型枠の取付方法、壁構造の構築方法、及び壁構造
JP5435564B2 (ja) 既設のコンクリート構造物の補修工法
KR20060122000A (ko) 마감일체형 벽체구조
KR101306270B1 (ko) 합성수지재 경계블록 및 그 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200109

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20200109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6770667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250