JP6769824B2 - 変速装置、ポンプ装置、排水機場 - Google Patents

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Description

本発明はポンプ装置に備えられた変速装置、例えば港湾における排水機場の排水ポンプの変速装置に関する。
我が国には平地が少なく、国土の75%を山地が占めている。そのため多くの都市が、海沿いに拡がる海抜の低い沖積平野に存在している。また地域的特性として台風の襲来や、巨大地震の発生も頻繁であるため、都市住民が高潮による被害を受けやすい。
高潮の被害を未然に防ぐため、堤防で仕切られた外水域と内水域との境界には、海からの海水の浸入を防ぐため水門が設けられ、高潮により外水域の水位が高くなった場合、水門を閉鎖して内水域の水位上昇を防いでいる。そして水門を閉鎖したとき、降雨等により内水域の水位が上昇した場合、排水機場のポンプ装置を運転して内水域の水位を下げる(例えば、特許文献1参照)。
図6に排水機場201の説明図を示す。排水機場201は、内水域215と、外水域220の境界に設けられ、取水口225から内水を取り込み、吸込水路260に設けられたポンプ装置240で内水を汲み上げて、外水域220にある排水口230から排水する。ポンプ装置240には、変速装置242を経由して駆動源255からの動力が伝えられ、変速装置242と駆動源255の間には、動力の接続と遮断を切り替えるクラッチ機構250が設けられる。
特開2011−208562号公報
排水機場は、上記のように我が国の都市機能を保全するために欠かせない設備ではあるが、年間を通じての稼働は10回に満たない場合がほとんどである。したがって、大部分の期間、ポンプ装置240は停止状態にある。しかし、海水面の上下動自体は日常的に生じているため、次のような問題が生じている。
図7(A)にポンプ装置140の説明図を示す。内水を汲み上げるポンプ装置240は、スクリュー285と、変速装置242を備える。変速装置242は、出力軸340と、出力軸340に固定された出力側傘歯車200と、入力側傘歯車295からなる伝達用歯車機構280を有し、入力側傘歯車295に固定された入力軸350を通じて動力が出力軸340に伝達される。そして出力軸340はスクリュー285に固定される。
図7(B)と図7(C)は、出力側傘歯車200と入力側傘歯車295が噛み合うAA面(図7(A)参照)における歯車の歯の噛み合わせを模式的に表した説明図である。図7(A)において、吸込水路260内の海水面が水位BBと水位CCの間で上下動を繰り返すと、水圧によりスクリュー285は回動し、スクリュー285の先端方向から見て、時計回り向きの回転と、反時計回り向きの回転を交互に繰り返すことになる。するとスクリュー285が固定された出力軸340と、出力軸340に固定された出力側傘歯車200も同様の回転を繰り返すことになる。例えば、入力側傘歯車295が略固定されているとすると、出力側傘歯車200が時計回りに回転された際には、出力側傘歯車200の歯面200Aが、入力側傘歯車295の歯面295AにDD面で衝突する(図7(B)参照)。逆に、出力側傘歯車200が反時計回りに回転された際には、出力側傘歯車200の歯面200Bが、入力側傘歯車295の歯面295BにEE面で衝突する(図7(C)参照)。隙間297は小さいため、このような衝突の際の歯面の速度自体は小さい。しかしポンプ装置240自体の重量は数トンにも及ぶため、運動量は大きなものとなり、したがって衝突の際の力積は極めて大きなものとなる。よってこのような衝突が繰り返されると、出力側傘歯車200と入力側傘歯車295は、双方とも損傷する可能性がある。この事情は入力側傘歯車295が自由回動可能な状態であっても同様である。
本発明は、斯かる実情に鑑み、海水面の上下動による伝達用歯車機構の寿命を長期化する変速装置を提供しようとするものである。
(1)本発明は、外部から回転動力が入力される入力軸と、外部へ回転動力を出力する出力軸と、前記入力軸及び前記出力軸が接続されて回転動力を伝達する伝達用歯車機構と、前記入力軸とは別軸となる制動軸と、制動軸に設けられて前記制動軸の回動を規制するブレーキ機構と、前記制動軸と前記出力軸が接続されて、前記ブレーキ機構の制動力を該出力軸に伝達する制動用歯車機構とを備えることを特徴とする変速装置を提供する。
上記(1)に記載する発明によれば、変速装置が、入力軸とは別軸となる制動軸と、制動軸に設けられて制動軸の回動を規制するブレーキ機構と、制動軸と出力軸が接続されて、ブレーキ機構の制動力を出力軸に伝達する制動用歯車機構とを備えるので、外力により、正回転方向及び逆回転方向へ交互に繰り返し出力軸が回動させられようとする場合に、回転を制限することができ、結果的に伝達用歯車機構の歯面の保護ができるという優れた効果を奏する。
例えば、排水機場で使用されるポンプ装置が備える変速装置として、本発明に係る変速装置を適用すれば、吸込水路内の海水面が上下動することでスクリューが回動されようとするときに、ブレーキ機構で制動軸を制動することで出力軸の回動を制限することができ、結果的に伝達用歯車機構の歯面の保護ができるという優れた効果を奏する。
(2)本発明は、前記伝達用歯車機構が、前記入力軸の回転数が前記出力軸の回転数よりも高くなるように構成されることを特徴とする上記(1)に記載の変速装置を提供する。
上記(2)に記載する発明によれば、入力軸に接続される駆動源において、効率のよい回転数を選択することが可能になるという顕著な効果を奏する。
(3)本発明は、前記出力軸には、一方向の回転を制動して、他方向の回転を許容する回転方向制限機構が設けられることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の変速装置を提供する。
上記(3)に記載する発明によれば、通常運転時の回転方向に出力軸が回転する場合には、その回転を妨げず、通常運転時の回転方向とは逆向きに出力軸が回転しようとする場合には、その回転を阻止することができるので、逆向き回転時に生じる可能性のある入力側傘歯車と出力側傘歯車の歯面の衝突を阻止することができ、結果的に伝達用歯車機構の歯面の保護ができるという効果を奏する。
例えば、排水機場で使用されるポンプ装置が備える変速装置として、本発明に係る変速装置を適用すれば、内水を汲み上げる方向に出力軸が回転する際には、回転を許容し、逆向きに回転しようとすると回転を制動するので、通常の運転の際には妨げにならず、ポンプ装置を停止させている時には、逆向き回転を制動することができる。よって、逆向き回転時に生じる可能性のある入力側傘歯車と出力側傘歯車の歯面の衝突を回避することができ、伝達用歯車機構の歯面の保護ができるという優れた効果を奏する。
(4)本発明は、前記回転方向制限機構が、前記出力軸の基端に設けられることを特徴とする上記(3)に記載の変速装置を提供する。
上記(4)に記載する発明によれば、比較的小さな設置面積で出力軸の回動を制限することができるので、大規模な工事が必要になることが無く、コストも安い歯面保護が可能になるという優れた効果を奏する。
例えば、排水機場で使用されるポンプ装置が備える変速装置として、本発明に係る変速装置を適用すれば、既存の排水機場に備えられたポンプ装置の出力軸に追加して回転方向制限機構を設けることができるので、大規模な工事が必要になることが無く、コストも安い歯面保護のための改善ができるという優れた効果を奏する。
(5)本発明は、前記ブレーキ機構が、油圧湿式多板ブレーキであることを特徴とする上記(1)乃至(4)のうちのいずれかに記載の変速装置を提供する。
上記(5)に記載する発明によれば、小型で設置面積の小さなブレーキ機構が実現でき、制動軸等の追加を含めても、大規模な工事が必要になることが無く、コストも安い歯面保護のための改善ができるという優れた効果を奏する。またブレーキ動作が、油圧によるON/OFF制御となり取り扱いが容易となり、ブレーキシューが無いため長寿命のブレーキ機構が実現できる。
(6)本発明は、前記入力軸と前記出力軸が、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、前記入力軸と前記制動軸は、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、前記伝達用歯車機構は、前記入力軸に設けられる入力側傘歯車と、前記出力軸に設けられて前記入力側傘歯車と歯合する出力側傘歯車とを有して構成され、前記制動用歯車機構は、前記出力側傘歯車と、前記制動軸に設けられて前記出力側傘歯車と歯合する制動側傘歯車とを有して構成されることを特徴とする上記(1)乃至(5)のうちのいずれかに記載の変速装置を提供する。
上記(6)に記載する発明によれば、伝達用歯車機構と制動用歯車機構がともに傘歯車機構で構成されるので、全体として小さく設置高の低い変速装置を実現できるという優れた効果を奏する。
(7)本発明は、前記入力軸の軸方向と、前記制動軸の軸方向が同一であることを特徴とする上記(1)乃至(6)のうちのいずれかに記載の変速装置を提供する。
上記(7)に記載する発明によれば、出力側傘歯車を中心として線対称の位置に伝達用歯車機構と制動側傘歯車機構を設けることができるので、出力側傘歯車の水平度を保つために有利であり、歯車機構同士の距離も大きいのでメンテナンスも容易であるという優れた効果を奏する。
(8)本発明は、前記ブレーキ機構を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記入力軸に対する定常回転入力により前記出力軸が回転する向きを正回転と定義するとき、前記出力軸が正回転をしている際に、前記ブレーキ機構を制御して前記出力軸の回転を停止させることを特徴とする上記(1)乃至(7)のうちのいずれかに記載の変速装置を提供する。
上記(8)に記載する発明によれば、変速装置を停止させている時には、正回転を制動することができる。よって、正回転時に生じる可能性のある入力側傘歯車と出力側傘歯車の歯面の衝突を回避することができ、伝達用歯車機構の歯面の保護ができるという優れた効果を奏する。
(9)本発明は、上記(1)乃至(8)のうちのいずれかに記載の変速装置を備えるポンプ装置を提供する。
上記(9)に記載する発明によれば、吸込水路内の海水面が上下動することでスクリューが回動されようとするときに、出力軸の回動を制限することができ、伝達用歯車機構の歯面の保護ができる変速装置が実現できるので、結果的に稼働率が高いポンプ装置を実現できるという優れた効果を奏する。
(10)本発明は、上記(9)に記載のポンプ装置を有する排水機場。
上記(10)に記載する発明によれば、伝達用歯車機構の歯面の保護ができる変速装置を備えたポンプ装置による排水が可能なので、メンテナンスの手間が小さく、また設置面積も小さなコストの安い排水機場が実現できるという優れた効果を奏する。
(11)本発明は、前記ブレーキ機構が、前記制動軸の回動を停止させているときに、前記入力軸は、自由に回動できる自由回動状態であることを特徴とする請求項10に記載の排水機場を提供する。
上記(11)に記載する発明によれば、ブレーキ機構が制動軸の回動を制限し、結果として出力側傘歯車を停止させているときに、誤って駆動源が駆動されても、駆動源や伝達用歯車機構に異常負荷をかけないで済むので故障が生じる可能性が低くなるという効果を奏する。
(12)本発明は、前記入力軸を回転駆動する駆動源をさらに備え、前記駆動源と前記入力軸との間には、前記駆動源の動力を伝達または遮断するクラッチ機構を備え、前記制御部は、前記ブレーキ機構が前記制動軸の回動を停止させているときに、前記クラッチ機構が前記駆動源の動力を遮断するように制御をおこなうことを特徴とする上記(10)または(11)に記載の排水機場を提供する。
上記(12)に記載する発明によれば、クラッチ機構で入力軸への動力を遮断した状態が実現可能なので、排水が必要となる時間を予め予想して駆動源の運転が開始することができ、クラッチ機構を徐々につなげることで適切な排水を始めることができるという顕著な効果を奏する。
本発明によれば、吸込水路内の海水面が上下動することでスクリューが回動されようとするときに、ブレーキ機構で制動軸を制動することで出力軸の回動を制限することができ、結果的に伝達用歯車機構の歯面の保護ができるのでメンテナンスの手間が小さな変速装置、該変速装置を備えたポンプ装置、及び、該変速装置を備えた排水機場を実現できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る排水機場の説明図である。 変速装置の説明図である。 (A)回転方向制限機構の軸方向に垂直な断面図である。(B)ワンウェイクラッチの仕組みを説明する説明図である。 (A)ブレーキ機構の断面図である。(B)制動していない状態にあるブレーキ機構の断面図である。(C)制動状態にあるブレーキ機構の断面図である。 ブレーキ機構と回転方向制限機構による回動制限の作用について説明する説明図である。 従来の排水機場の説明図である。 (A)ポンプ装置と変速装置の説明図である。(B)伝達用歯車機構における入力側傘歯車と出力側傘歯車の噛み合わせ面AAの説明図である。(C)伝達用歯車機構における入力側傘歯車と出力側傘歯車の噛み合わせ面AAの説明図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図5は発明を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。なお、各図において一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、部材の大きさ、形状、厚みなどを適宜誇張して表現する。
図1は、本発明の実施形態に係る排水機場1の説明図である。排水機場1は一般に、内水域115と外水域120の境界に設置される。内水は、取水口125から取り込まれ、吸込水路160に備えられたポンプ装置(排水ポンプ)140により汲み上げられる。そして排水口130から排水される。ポンプ装置140は、スクリュー85と、スクリュー85を回転させる出力軸40を備える変速装置142を備える。本発明の実施形態に係る排水機場1には、ポンプ装置140と駆動源(原動機)155とクラッチ機構150が備えられる。ポンプ装置140は、変速装置142を有し、変速装置142には、ブレーキ機構20と、回転方向制限機構30と、変速ギアボックス145とが備えられる。変速ギアボックス145内には、出力側傘歯車100と入力側傘歯車95と制動側傘歯車90が備えられ、それぞれ伝達用歯車機構80と制動用歯車機構70が構成される。駆動源155と、変速装置142の入力軸50との間には、駆動源の動力を伝達または遮断するクラッチ機構150が備えられる。ここでクラッチ機構150は、油圧湿式多板クラッチである。
なおクラッチ機構150と、駆動源155と、後述するブレーキ機構20は、ここでは図示しない制御部により、適宜、運転を制御される。制御部はCPU、RAMおよびROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUはいわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて様々な機能を実現する。RAMはCPUの作業領域、記憶領域として使用され、ROMはCPUで実行されるオペレーティングシステムやプログラムを記憶する。
駆動源155としてはディーゼルエンジンを用いる。なお汲み上げるべき内水の量が少ない場合には、駆動源155として電気モーターを用いても良い。
図2は、変速装置142の断面図である。変速装置142は、駆動源155からクラッチ機構150を通じて回転動力が入力される入力軸50と、スクリュー85へ回転動力を出力する出力軸40と、入力軸50及び出力軸40が接続されて回転動力を伝達する伝達用歯車機構80と、入力軸50とは別軸となる制動軸60と、制動軸60に設けられて制動軸60の回動を規制するブレーキ機構20と、制動軸60と出力軸40が接続されてブレーキ機構20の制動力を出力軸40に伝達する制動用歯車機構70とを備える。また回転方向制限機構30が、出力軸40の基端に設けられる。
伝達用歯車機構80は、入力軸50の回転数が出力軸40の回転数よりも高くなるように構成される。すなわち本実施形態に係る変速装置142は、いわゆる減速機である。
入力軸50と出力軸40は、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、伝達用歯車機構80は、入力軸50に設けられる入力側傘歯車95と、出力軸40に設けられて入力側傘歯車95と歯合する出力側傘歯車100とを有して構成される。すなわち伝達用歯車機構80は、いわゆるベベルギア機構である。
また入力軸50と制動軸60は、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、制動用歯車機構70は、出力側傘歯車100と、制動軸60に設けられて出力側傘歯車100と歯合する制動側傘歯車90とを有して構成される。すなわち制動用歯車機構70は、いわゆるベベルギア機構である。
なお入力軸50の軸方向と、制動軸60の軸方向が同一であり、制動側傘歯車90と入力側傘歯車95は出力側傘歯車100を挟んで線対称の位置に設置される。
図3(A)は、回転方向制限機構30の軸方向に垂直な断面図である。回転方向制限機構30は、出力軸40の基端に設けられ一方向の回転を制動して、他方向の回転を許容する。ここで、入力軸50に対する定常回転入力により出力軸40が回転する向き、すなわちスクリュー85が内水を汲み上げるように回転する向きを、出力軸40の正回転(正転)と定義すると、回転方向制限機構30は正回転に対しては空転し、回転を制限せず、逆回転(逆転)に対してはロックしてバックストップをかける機能を有する。具体的には回転方向制限機構30は、ワンウェイクラッチ32を有する。
図3(B)および図3(C)は、ワンウェイクラッチ32の仕組みを説明する説明図である。ワンウェイクラッチ32には、出力軸40の外周面40Aと、回転方向制限機構30の内周面30Aからなる、くさび部36にローラ34が備えられている。ローラ34はスプリング35により、くさび部36の狭隘部方向に押圧されている。図3(B)は、出力軸40が正回転している状態を示しており、このときローラ34は、図上反時計回りに回転するため、ワンウェイクラッチ32は空転し、出力軸40の回転を妨げない。これに対して図3(C)は出力軸40が逆回転しようとしている状態を示している。このときローラ34は図上時計回りに回転しようとするが、ローラ34がスプリング35によってくさび部36に押しつけられているため、ローラ34は狭隘部に嵌まり込み摩擦力でロック状態となる。したがって出力軸40の回転が制限されることになる。出力軸40の基端に回転方向制限機構30を設けることで、吸込水路160内の海水面の水位が上下動する際に、スクリュー85が連れ廻りして、出力軸40が逆回転方向に回転することが防がれ、伝達用歯車機構80の歯面を損傷することを回避できる。
次にブレーキ機構20と制動軸60による出力側傘歯車100の制動の仕組みを説明する。
図4(A)は、ブレーキ機構20の断面図である。ブレーキ機構20は油圧湿式多板ブレーキであり、構造はクラッチ機構150と同様である。従って小型であり設置面積が小さく、制動時の消費電力もディスクブレーキと比較して小さいという利点を有する。
ブレーキ機構20は、クラッチケース24とクラッチハブ25とクラッチピストン22を備え、クラッチケース24にはスチールプレート26が複数備えられており、クラッチケース24の軸方向においては自由運動が可能だが、円周方向については運動が制限される。制動軸60には摩擦プレート28が複数備えられている。摩擦プレート28は、制動軸60の軸方向においては自由運動が可能だが、円周方向については運動が制限される。スチールプレート26と摩擦プレート28は互い違いに配置される。制動軸60とクラッチハブ25の間にはベアリング23が設置され、制動軸60はクラッチハブ25に対して、摩擦力少なく回転することが可能である。
図4(B)は、制動していない状態にあるブレーキ機構20の断面図である。このときオイル通路21から油圧室27への油圧は小さく、クラッチピストン22には力がかかっていない。この状態では、スチールプレート26と摩擦プレート28は押しつけられていないため、制動軸60は自由に回転が可能である。
図4(C)は、制動状態にあるブレーキ機構20の断面図である。このときオイル通路21を通じて油圧室27に油圧がかかっており、クラッチピストン22は一点鎖線矢印向きに押し出される。するとクラッチピストン22とバックプレート29に挟まれたスチールプレート26と摩擦プレート28は、押圧されて互いに押しつけられ摩擦力を生じる。この摩擦力により摩擦プレート28が制動軸60の回動を制限することになり、ブレーキ作用を生じる。
なお、言うまでもないが、ポンプ装置140が定常運転状態にある時には、ブレーキ機構20は制動軸60を制動することは無い。
以上の構成により、ブレーキ機構20は制動軸60の回動を制限することが可能になり、制動軸60が制動される。制動側傘歯車90に接続された出力側傘歯車100も回動が制限されることになるので、吸込水路160内の海水面の水位が上下動する際に、スクリュー85が連れ廻りして、出力軸40が回動することが防がれ、伝達用歯車機構80の歯面を損傷することを回避できる。
次に、上記した実施形態の動作を説明する。
まず排水機場1におけるポンプ装置140が定常運転状態にあるとき、すなわち内水を汲み上げる方向に出力軸40が正回転している状態にあるときから、停止状態にする動作を説明する。まず制御部(図示省略)は、駆動源155の動力を低下させて停止状態にしていく。このときクラッチ機構150は接続状態でも遮断状態でも良い。駆動源155の動力が低下し、入力軸50の回転が停止状態近くになったところで、クラッチ機構150を遮断状態にする。すなわち出力軸40が正回転をしている際に、ブレーキ機構20を制御して出力軸40の回転を停止させる。すなわち制御部によりブレーキ機構20を動作させ制動軸60の回動を制限し、制動側傘歯車90を通じて出力軸40の正回転を停止させる。すると出力軸40は、正回転方向について、制動側傘歯車90を通じてブレーキ機構20により回動が制限されると同時に、逆回転方向についても、回転方向制限機構30によって回動が制限される。すなわち、以上の動作により、いわゆるバックラッシュが発生しない停止状態を実現できる。
図5において、上記のバックラッシュが発生しない停止状態が回転方向制限機構30とブレーキ機構20によってどのように実現されるかを具体的に説明する。なお図5では、制動用歯車機構70における制動側傘歯車90と出力側傘歯車100の歯面の噛み合いをわかりやすく表現するために、傘歯車を平歯車として表現する。図5(A)は出力側傘歯車100が停止状態寸前で正回転をしている状態を示す。ブレーキ機構20が制動側傘歯車90を固定した制動軸の回転を停止させると、制動側傘歯車90の歯面90Aと、出力側傘歯車100の歯面100Aが当接した状態で停止する。このとき図5(B)で示すように、出力側傘歯車100が時計回り方向に回転されて、点線で示した状態にならないように回転方向制限機構30が働く。すなわち回転方向制限機構30は、出力側傘歯車100が逆回転することを妨げる方向に作用するので、バックラッシュが発生しない停止状態が実現される。
なおブレーキ機構20が、制動軸60の回動を停止させているときに、入力軸50は、自由に回動できる自由回動状態である。つまり制御部は、クラッチ機構150が駆動源155の動力を遮断するように制御をおこなう。
このように出力軸40を制動することで、海水面の上下動により出力軸40が正転と逆転を繰り返すことを原因として、伝達用歯車機構80を構成する入力側傘歯車95と出力側傘歯車100の歯面がチャタリング損傷を起こすことを未然に防ぐことができる。
次に、排水機場1におけるポンプ装置140を停止状態から定常運転状態にする動作を説明する。
まず、クラッチ機構150を遮断状態にしたまま、制御部により駆動源155の運転を開始する。そして定常運転状態となったところで、ブレーキ機構20の制動を解除し、クラッチ機構150を徐々に接続していき、ポンプ装置140を定常運転状態にする。このように制御することで、駆動源155や伝達用歯車機構80に間違って大きな負荷を掛けること無く、ポンプ装置140を定常運転状態にまで導くことができる。すなわち、排水が必要となる時間を予め予想して駆動源155の運転が開始することができ、クラッチ機構150を徐々につなげることで、安全に適切な排水を始めることができるという顕著な効果を奏する。
上記ポンプ装置140によれば、変速装置142の出力軸40に対して外力が作用し、正回転方向及び逆回転方向へ交互に繰り返し回動させられようとする場合に、その回転を制限することができ、結果的に、伝達用歯車機構80の歯面の保護ができる。本実施形態のように、ポンプ装置140が排水機場1で使用される場合、吸込水路内の海水面が上下動することでスクリュー85を介して出力軸40が回動されようとするが、ブレーキ機構20で制動軸60を制動することで、出力軸40の回動を制限することができる。結果、歯面の保護が達成できる。この際、本実施形態では、制動用歯車機構70において、制動側傘歯車90から出力側傘歯車100への動力伝達が減速歯車列となっているので、ブレーキ機構20側において、小さなトルクでも効率よく制動することができる。更に、入力軸50と制動軸60の軸方向が同一(同軸)となるので、出力側傘歯車100を中心として、線対称の位置に伝達用歯車機構80と制動側傘歯車機構70を設けることができる。結果、出力側傘歯車100に作用する歯合部分の軸方向反力が均衡し、更に、歯合部分に作用する径方向反力が相殺されるため、出力側傘歯車100の水平度を保つために有利となり、また、出力側傘歯車100を軸支する軸受等に作用する負担が軽減される。また、歯車機構同士の距離も大きいのでメンテナンス作業も容易となる。
更に上記ポンプ装置140は、回転方向制限機構30を有しているので、通常運転時の回転方向に出力軸40が回転する場合には、その回転を妨げず、通常運転時の回転方向とは逆向きに出力軸40が回転しようとする場合には、その回転を阻止することができる。結果、逆向き回転時に生じる可能性のある入力側傘歯車95と出力側傘歯車100の歯面の衝突を阻止することができるので、結果的に、伝達用歯車機構80の歯面の保護ができる。この際、回転方向制限機構30が、出力軸40の基端に設けられるので、装置全体を比較的小さな設置面積としたまま、出力軸40の回動を制限することができる。結果、大規模な工事が必要になることが無く、コストも安い歯面保護が可能になる。例えば、排水機場1で使用される場合、既存のポンプ装置の出力軸40に追加して回転方向制限機構30を追加的に設けることができるので、大規模な工事が必要になることが無く、コストも低減できる。
また、上記ポンプ装置140では、ブレーキ機構20が、油圧湿式多板ブレーキとなるので、小型で設置面積を小さくすることができ、制動軸等の追加を含めても、大規模な工事が不要となる。なお、油圧湿式多板ブレーキの場合、一方向の回転に対して効果的に制動力が発揮できるように全体の部品・部材の微調整を行う場合がある。その場合は、当該一方向を、出力軸40の正転方向に設定することが好ましい。逆転方向の制動力は正転側よりも劣る可能性があるものの、その制動力は、回転方向制限機構30側に分散させることができるからである。油圧湿式多板ブレーキの場合、ブレーキ動作が油圧によるON/OFF制御となるので取り扱いが容易となり、消費エネルギーも抑制され、ブレーキシューが無いため長寿命化できる。
なお、上記ポンプ装置140では、ブレーキ機構20が制動軸60の回動を停止させているときに、クラッチ機構150を開放することで、入力軸50を自由回動状態としている。結果、待機中において、駆動源や伝達用歯車機構80に異常負荷をかけないで済むので故障が生じる可能性が低くなる。
尚、本発明に係る変速装置、ポンプ装置、排水機場は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 排水機場
10、210 機関室
20 ブレーキ機構
21 オイル通路
22 クラッチピストン
23 ベアリング
24 クラッチケース
25 クラッチハブ
26 スチールプレート
27 油圧室
28 摩擦プレート
29 バックプレート
30 回転方向制限機構
32 ワンウェイクラッチ
34 ローラ
35 スプリング
36 くさび部
40、340 出力軸
50、350 入力軸
60 制動軸
70 制動用歯車機構
80、280 伝達用歯車機構
85、285 スクリュー
90、290 制動側傘歯車
95、295 入力側傘歯車
100、200 出力側傘歯車
101、201 排水機場
110、210 機関室
115、215 内水域
120、220 外水域
125、225 取水口
130、230 排水口
135、235 ポンプ室
140、240 ポンプ装置
142、242 変速装置
145、245 変速ギアボックス
150、250 クラッチ機構
155、255 駆動源
160、260 吸込水路
297 隙間

Claims (10)

  1. 外部から回転動力が入力される入力軸と、
    外部へ回転動力を出力する出力軸と、
    前記入力軸及び前記出力軸が接続されて回転動力を伝達する伝達用歯車機構と、
    前記入力軸とは別軸となる制動軸と、
    制動軸に設けられて前記制動軸の回動を規制するブレーキ機構と、
    前記制動軸と前記出力軸が接続されて、前記ブレーキ機構の制動力を該出力軸に伝達する制動用歯車機構と、
    を備え
    前記出力軸には、一方向の回転を制動して、他方向の回転を許容する回転方向制限機構が設けられることを特徴とする変速装置。
  2. 外部から回転動力が入力される入力軸と、
    外部へ回転動力を出力する出力軸と、
    前記入力軸及び前記出力軸が接続されて回転動力を伝達する伝達用歯車機構と、
    前記入力軸とは別軸となる制動軸と、
    制動軸に設けられて前記制動軸の回動を規制するブレーキ機構と、
    前記制動軸と前記出力軸が接続されて、前記ブレーキ機構の制動力を該出力軸に伝達する制動用歯車機構と、
    前記ブレーキ機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記入力軸に対する定常回転入力により前記出力軸が回転する向きを正回転と定義するとき、前記出力軸が正回転をしている際に、前記ブレーキ機構を制御して前記出力軸の回転を停止させることを特徴とする変速装置。
  3. 前記伝達用歯車機構は、前記入力軸の回転数が前記出力軸の回転数よりも高くなるように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変速装置。
  4. 前記出力軸には、一方向の回転を制動して、他方向の回転を許容する回転方向制限機構が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一の請求項に記載の変速装置。
  5. 前記回転方向制限機構は、前記出力軸の基端に設けられることを特徴とする請求項に記載の変速装置。
  6. 前記ブレーキ機構は、油圧湿式多板ブレーキであることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか一の請求項に記載の変速装置。
  7. 前記入力軸と前記出力軸は、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、
    前記入力軸と前記制動軸は、軸方向が互いに垂直となるように配置されており、
    前記伝達用歯車機構は、
    前記入力軸に設けられる入力側傘歯車と、
    前記出力軸に設けられて前記入力側傘歯車と歯合する出力側傘歯車と、
    を有して構成され、
    前記制動用歯車機構は、
    前記出力側傘歯車と、
    前記制動軸に設けられて前記出力側傘歯車と歯合する制動側傘歯車と、
    を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか一の請求項に記載の変速装置。
  8. 前記入力軸の軸方向と、前記制動軸の軸方向が同一であることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか一の請求項に記載の変速装置。
  9. ポンプ装置を備える排水機場であって、
    前記ポンプ装置が有する変速装置は、
    外部から回転動力が入力される入力軸と、
    外部へ回転動力を出力する出力軸と、
    前記入力軸及び前記出力軸が接続されて回転動力を伝達する伝達用歯車機構と、
    前記入力軸とは別軸となる制動軸と、
    制動軸に設けられて前記制動軸の回動を規制するブレーキ機構と、
    前記制動軸と前記出力軸が接続されて、前記ブレーキ機構の制動力を該出力軸に伝達する制動用歯車機構と、
    を備えており、
    前記前記ブレーキ機構が、前記制動軸の回動を停止させているときに、前記入力軸は、自由に回動できる自由回動状態であることを特徴とする排水機場。
  10. 前記変速装置は、前記ブレーキ機構を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記入力軸に対する定常回転入力により前記出力軸が回転する向きを正回転と定義するとき、前記出力軸が正回転をしている際に、前記ブレーキ機構を制御して前記出力軸の回転を停止させるようになっており、
    前記入力軸を回転駆動する駆動源をさらに備え、
    前記駆動源と前記入力軸との間には、前記駆動源の動力を伝達または遮断するクラッチ機構を備え、
    前記制御部は、前記ブレーキ機構が前記制動軸の回動を停止させているときに、前記クラッチ機構が前記駆動源の動力を遮断するように制御をおこなうことを特徴とする請求項9に記載の排水機場。
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