JP6769536B1 - 自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置 - Google Patents

自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自動車のパネル部品の振動騒音を低減する自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置を提供する。【解決手段】本発明に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法は、振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルを備えるとともに起振源が設定された車体メッシュモデルを取得し(S1)、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯を選定し(S3)、振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動騒音への寄与の大きい振動伝達骨格部品モデルを特定し(S5)、特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの板厚を最適化し(S7)、メッシュごとの最適化した板厚に基づいて特定した振動伝達骨格部品モデルに区分領域を設定し(S9)、区分領域ごとの板厚を最適化し(S11)と、区分領域ごとに最適化した板厚に基づいて振動伝達骨格部品の区分領域とその最適な板厚を決定する(S13)、ものである。【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置に関し、特に、自動車のパネル部品の振動騒音を低減するために、該自動車の起振源から前記パネル部品に到る振動伝達経路にある骨格部品の最適な区分領域と該各区分領域の板厚を求める自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置に関する。
フロアパネル、ダッシュロアパネル及びルーフパネル等の自動車のパネル部品は、鋼板、アルミニウム合金板、またはこれらにZn合金等をめっきしたものをプレス成形してなり、これらパネル部品の振動は、ロードノイズやこもり音の原因となり、車室内騒音を悪化させる。そのため、車室内騒音の低減は、自動車の静粛性や商品価値を向上させる上で課題となっている。
自動車のパネル部品における振動騒音は、図8に示すように、(a)自動車51のエンジン53や走行時に路面等から周期的な荷重が入力するタイヤ55などの起振源における振動が、(b)車体骨格を構成する骨格部品57を伝達し、(c)パネル部品59を振動させる、ことが原因であると考えられる。そのため、パネル部品の振動騒音を低減させるための対策の一つとして、(c)の原因に着目しパネル部品そのものに対策を施して振動を低減する、ことが挙げられる。
従来、パネル部品の振動騒音を低減する技術としては、当該パネル部品にビードを付与することが有効であるとされている。そして、非特許文献1には、振動騒音の低減対象とするパネル部品に付与するビードの最適な位置を求める技術が開示されている。
しかしながら、意匠性が重要視される自動車においては、ルーフパネルのような外板パネル部品にビードを直接付与することは困難であり、また、隣接する内板パネル部品に干渉するため問題であった。その結果、自動車の振動伝達経路にある骨格部品に対策を施すことが求められていた。
そこで、自動車の振動伝達経路の骨格部品に対策を施してパネル部品の振動を低減する技術に関しても、これまでにいくつか提案されている。
例えば特許文献1には、車両の走行時に、車体の左右側部部材とこれらに架設されるフロントカウルとを介してダッシュパネルへと振動が伝達されないように、該フロントカウルにビードを形成し、該ビードが振動伝達の断点として機能させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、車体前後方向に所定の間隔で複数設けたルーフボウの上にルーフパネルが接合される車体のルーフ構造において、ある一つのルーフボウと該ルーフボウに隣接する少なくとも1つのルーフボウの車体幅方向における中央部の幅を、他のルーフボウの幅よりも幅広に形成することで、エンジン振動等によって車体骨格に共振が生じた場合でもルーフパネルの振動を抑制する技術が開示されている。
特開2010−228718号公報 特開2007−186086号公報
"構造最適化設計ソフトウェア Altair OptiStruct"、[online]、[令和1年7月18日検索]、インターネット<URL:https://www.terrabyte.co.jp/Hyper/OptiStruct-3.htm>
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によれば、骨格部品にビードが付与された構造とすることで、部品の面積等から経験的または直感的に判断される特定モードでの振動伝達経路に対しては振動を遮断することはできたとしても、異なるモードでの別の振動伝達経路に対しては振動を遮断することはできず、十分に振動騒音を低減することはできない場合が多かった。
また、特許文献2に開示されている技術は、ルーフボウの中央部を幅広に形成することで重量が大幅に増加してしまうという問題があり、また、骨格部品の形状を大きく変えると他の部品と干渉してしまって実現するのが難しい場合があった。
そのため、自動車のパネル部品の振動の伝達経路にある骨格部品について、重量や形状を大幅に変更することを要せずに、該パネル部品の振動騒音を効率的に低減することができる技術が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、自動車における振動源から複数の骨格部品を介して伝達するパネル部品の振動騒音を低減する自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置を提案することを目的とする。
<発明に至った経緯>
前述のとおり、自動車のパネル部品の振動騒音を低減するためには、自動車の振動源からパネル部品に致る振動伝達経路にある骨格部品について、振動の伝達を遮断する構造となるような対策を施すことが有効である。
そして、振動伝達を遮断するためには、振動伝達経路にある骨格部品の板厚最適化により、当該骨格部品の剛性を向上することが有効であると考えられる。
しかしながら、自動車の車体骨格は数百個の骨格部品から構成されており、従来はこれら骨格部品のいずれに対策を施すのか、該当する骨格部品を特定し、パネル部品の振動騒音を低減するには非効率かつ極めて困難であった。また、振動特性以外の車体特性を満足しなくなる場合もあって問題であった。
そこで、本発明者は上記課題について鋭意検討した。その結果、自動車の起振源から振動騒音の低減対象とするパネル部品に到るまでの振動の伝達経路となる振動伝達骨格部品のうち、前記パネル部品の振動に起因する振動騒音に対する寄与の大きい振動伝達骨格部品を特定し、該特定した振動伝達骨格部品の振動伝達を抑制する最適な板厚を求めて設定することにより、前記パネル部品の振動騒音を効率的に低減することを想起した。
すなわち、自動車の車体を細分化されたメッシュでモデル化し、振動エネルギー解析から振動エネルギー(振動インテンシティ)を求めて、最も振動を伝達しやすい伝達経路となる振動伝達骨格部品を特定し、続いて、パネル部品からの等価放射パワー(ERP)を目的関数とし、総重量を制約条件とし、板厚を設計変数とする前記振動伝達骨格部品の板厚最適化解析を行う。
このように、振動伝達骨格部品を細分化されたメッシュでモデル化した振動伝達骨格部品モデルを用いた板厚最適化解析を行うことにより、特定した振動伝達骨格部品の最適な板厚とすることができる。しかしながら、当該板厚最適化解析は、前記振動伝達骨格部品モデルの細分化されたメッシュごとに最適な板厚を求めるものであるため、実際の振動伝達骨格部品の製造において当該振動伝達骨格部品の板厚を前記振動伝達骨格部品モデルにおけるメッシュごとの最適な板厚と同様に設定することは現実的ではない。
そこで、パネル部品の振動騒音を低減する振動伝達骨格部品の製造を可能とするように、当該振動伝達骨格部品の最適な板厚を決定する方法についてさらに検討をすすめた。その結果、メッシュごとに求めた最適な板厚に基づいて、前記振動伝達骨格部品モデルを所定の範囲にまとめて複数の区分領域を設定し、該設定した区分領域ごとに最適な板厚を求め直して、区分領域ごとに最適な板厚として、例えば、テーラードブランクを用いて当該振動伝達骨格部品を製造すればよいことを着想するに至った。
本発明は、上記着想に基づいてなされたものであり、具体的には以下の構成からなるものである。
(1)本発明に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法は、自動車における起振源から振動伝達骨格部品を介してパネル部品に伝達する振動に起因する該パネル部品の振動騒音を低減するものであり、コンピュータが以下の各プロセスを行うものであって、車体メッシュモデル取得プロセスと、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスと、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスと、メッシュごとの板厚最適化プロセスと、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスと、区分領域ごとの板厚最適化プロセスと、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスと、を備えてなり、前記車体メッシュモデル取得プロセスは、振動騒音の低減対象とする前記パネル部品と前記起振源からの振動を伝達する前記振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得し、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスは、前記振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該求めた等価放射パワー(ERP)の周波数特性から特定周波数帯を選定し、前記振動伝達骨格部品モデル特定プロセスは、前記振動伝達骨格部品モデル及び前記振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定し、前記メッシュごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュの板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求め、前記振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスは、前記メッシュごとの板厚最適化プロセスにおいて求めたメッシュごとの最適化された板厚に基づいて、前記特定した振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定し、前記区分領域ごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの前記区分領域の板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求め、前記振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスは、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域と該区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する前記振動伝達骨格部品の区分領域と該区分領域ごとの最適な板厚を決定する、ことを特徴とするものである。
(2)本発明に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置は、自動車における起振源から振動伝達骨格部品を介してパネル部品に伝達する振動に起因する該パネル部品の振動騒音を低減するものであって、車体メッシュモデル取得ユニットと、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニットと、振動伝達骨格部品モデル特定ユニットと、メッシュごとの板厚最適化ユニットと、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニットと、区分領域ごとの板厚最適化ユニットと、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニットと、を備えてなり、前記車体メッシュモデル取得ユニットは、振動騒音の低減対象とする前記パネル部品と前記起振源からの振動を伝達する前記振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得し、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニットは、前記振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該求めた等価放射パワー(ERP)の周波数特性から特定周波数帯を選定し、前記振動伝達骨格部品モデル特定ユニットは、前記振動伝達骨格部品モデル及び前記振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定し、前記メッシュごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュの板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求め、前記振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニットは、前記メッシュごとの板厚最適化ユニットにより求められたメッシュごとの最適化された板厚に基づいて、前記特定した振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定し、前記区分領域ごとの板厚最適化ユニットは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの前記区分領域の板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求め、前記振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニットは、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域と該区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する前記振動伝達骨格部品の区分領域と該区分領域ごとの最適な板厚を決定する、ことを特徴とするものである。
本発明においては、自動車の振動騒音の低減対象とするパネル部品の特定周波数帯において、自動車の起振源から前記振動騒音の低減対象とするパネル部品に到る振動伝達経路となる振動伝達骨格部品を特定し、該特定した振動伝達骨格部品の板厚を最適化した後、該最適化した板厚に基づき振動伝達骨格部品を所定の板厚範囲の領域ごとに区分し直し、該区分し直した領域の板厚を最適化することにより、前記起振源の振動に起因する自動車のパネル部品の振動騒音を効率的かつ確実に低減することができ、自動車の静粛性や商品価値の向上に寄与することができる。
本発明の実施の形態に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置のブロック図を示す図である。 本発明の実施の形態において解析対象としたパネル部品及び振動伝達骨格部品モデルとを備えてなる車体メッシュモデルを示す図である。 本発明の実施の形態において、車体メッシュモデルに設定された右側フロントサブフレームの起振源を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法の処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施の形態において、車体メッシュモデルにおける起振源から振動騒音低減対象パネル部品モデル(ルーフパネルモデル)に到る振動伝達経路を特定する振動エネルギー解析により求められた振動伝達骨格部品モデルにおける振動エネルギー(振動加速度)の結果の一例を示す図である。 本実施の形態において、車体メッシュモデルにおけるルーフパネルモデルの振動騒音を低減する振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの板厚分布の結果の一例を示す図である。 本実施の形態において、ルーフパネルモデルの振動騒音を低減する振動伝達骨格部品モデルの区分領域とその板厚の結果の一例を示す図である。 本発明の課題である自動車の起振源から振動伝達骨格部品を介して伝達するパネル部品の振動を説明する図である。
本発明の実施の形態に係る自動車パネル部品の振動騒音低減解析方法及び解析装置について説明するに先立ち、本発明で解析対象とする自動車の振動騒音の低減対象とするパネル部品及び自動車の起振源から振動伝達骨格部品について説明する。なお、以下の説明においては、自動車前進方向に向かって幅方向右を右側、幅方向左を左側とする。
<自動車の振動騒音の低減対象とするパネル部品及び振動伝達骨格部品>
本発明で解析対象とする自動車の振動騒音の低減対象とするパネル部品は、薄板構造の部品である外板パネルや内板パネルであり、ルーフパネルやフロアパネル等が例示される。
また、本発明で解析対象とする自動車の振動伝達骨格部品は、自動車の車体骨格を構成する部品であり、ルーフレール、Aピラー、Bピラー、Cピラー、サイドシルなどが例示される。そして、これらから構成される車体骨格は、自動車の走行時にエンジンや路面から振動(周期的な荷重)が入力する起振源を有する。
<自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置>
次に、本発明の実施の形態に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置(以下、単に「振動騒音低減解析装置」という)の構成について、以下に説明する。
本実施の形態に係る振動騒音低減解析装置1は、自動車のパネル部品の振動に起因する振動騒音を低減するために、該自動車の起振源から振動騒音の低減対象とするパネル部品までの振動伝達経路にある振動伝達骨格部品を特定し、該特定した振動伝達骨格部品を所定の領域に区分してそれぞれの最適な板厚を求めるものであって、図1に示すように、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成され、表示装置3、入力装置5、記憶装置7、作業用データメモリ9及び演算処理装置11を有している。
そして、表示装置3、入力装置5、記憶装置7及び作業用データメモリ9は、演算処理装置11に接続され、演算処理装置11からの指令によってそれぞれの機能が実行される。
以下、振動騒音低減解析装置1の各構成について説明する。なお、本願の図面中に示すx方向、y方向及びz方向は、それぞれ、車体前後方向、車体幅方向及び車体上下方向を表す。
≪表示装置≫
表示装置3は、解析結果の表示等に用いられ、液晶モニター等で構成される。
≪入力装置≫
入力装置5は、車体メッシュモデルファイル30の表示指示や操作者の条件入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
≪記憶装置≫
記憶装置7は、車体メッシュモデルファイル30等の各種ファイルの記憶等に用いられ、ハードディスク等で構成される。
車体メッシュモデルとは、振動騒音の低減対象とするパネル部品を細分化されたメッシュ(平面要素)でモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと、車体骨格構造を構成する複数の振動伝達骨格部品のそれぞれをメッシュ(平面要素及び/又は立体要素)でモデル化した複数の振動伝達骨格部品モデルと、を備えるものであり、車体メッシュモデルファイル30は、該車体メッシュモデルの各種情報が格納されたものである。
そして、車体メッシュモデルファイル30には、車体メッシュモデルの各種情報として、要素や節点に関する情報や材料特性に関する情報等が格納されている。
≪作業用データメモリ≫
作業用データメモリ9は、演算処理装置11で使用するデータの一時保存(記憶)や演算に用いられ、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
≪演算処理装置≫
演算処理装置11は、図1に示すように、車体メッシュモデル取得ユニット13と、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15と、メッシュごとの板厚最適化ユニット19と、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21と、区分領域の板厚最適化ユニット23と、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニット25と、を備え、PC等のCPU(中央演算処理装置)によって構成される。これらの各部は、CPUが所定のプログラムを実行することによって機能する。
演算処理装置11における上記の各部の機能を以下に説明する。
(車体メッシュモデル取得ユニット)
車体メッシュモデル取得ユニット13は、振動騒音の低減対象とするパネル部品と自動車の起振源からの振動を伝達する振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得するものである。
図2及び図3に、車体メッシュモデル31の一例を示す。車体メッシュモデル31は、振動騒音低減対象パネル部品モデルであるルーフパネルモデル33と、振動伝達骨格部品モデルであるルーフレールモデル35、Aピラーモデル37、Bピラーモデル39、Cピラーモデル41、フロントサブフレームモデル43、を備えるとともに、自動車の車体骨格における起振源31aがフロントサブフレームモデル43に設定されている。
車体メッシュモデルは、記憶装置7に記憶された車体メッシュモデルファイル30から要素情報や材料特性情報を読み込むことにより取得することができる。
(振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット)
振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15は、後述するように、振動伝達骨格部品モデルの板厚最適化を行うための目的関数として設定する振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)や振動エネルギーを最小化する特定周波数帯を選定するものである。
車体メッシュモデルに設定した起振源により振動騒音低減対象パネル部品モデルが振動する周波数帯や振動モードは、対象とする振動騒音対象パネル部品モデルを含む車体メッシュモデルを用いた周波数応答解析、例えば、振動モード解析や振動エネルギー解析を行って決定することができる。
車体メッシュモデルにおいては、起振源から振動伝達骨格部品モデルに伝達して振動騒音低減対象パネル部品モデルが振動するが、当該振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動の等価放射パワー(ERP)や振動エネルギーは振動の周波数により変動する。
そのため、本実施の形態では、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15は、振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該周波数特性から等価放射パワーが大きい特定周波数帯を選定する。そして、後述する板厚最適化解析により該特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)を最小化する。ここで、等価放射パワー(ERP)の大きい特定周波数帯とは、例えば、等価放射パワー(ERP)の周波数特性において最大値を含む任意の周波数範囲のことをいう。
なお、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15は、等価放射パワー(ERP)の大きい特定周波数帯を選定することに限るものではなく、等価放射パワーや振動エネルギーを低減したい特定周波数帯を任意に選定してもよい。
(振動伝達骨格部品モデル特定ユニット)
振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17は、振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定するものである。
本実施の形態において、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17は、図1に示すように、振動エネルギー解析条件設定部17aと、振動エネルギー解析部17bと、振動伝達骨格部品モデル特定部17cと、有する。
振動エネルギー解析条件設定部17aは、振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求めるための振動エネルギー解析で与える振動エネルギー解析条件として、車体メッシュモデルの起振源に入力する振動及び振動による変位等を設定する。
ここで、振動エネルギー解析(振動インテンシティ解析)とは、対象とする構造物における要素(メッシュ)間のエネルギー収支から、各メッシュのもつ振動エネルギーを算出するものである。本実施の形態において、振動エネルギー解析により算出される振動エネルギーは、各メッシュの運動エネルギーやひずみエネルギーをいう。
振動エネルギー解析部17bは、振動エネルギー解析条件設定部17aにより設定された振動エネルギー解析条件の下で車体メッシュモデルにおける振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルのそれぞれにおけるメッシュ間のエネルギー収支から各メッシュの振動エネルギーを求めるものである。
振動伝達骨格部品モデル特定部17cは、振動エネルギー解析部17bにより該各メッシュについて求められた振動エネルギーの値から、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15により選定され、特定周波数帯における振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動の伝達経路となる振動伝達骨格部品モデルを選定し、該選定した振動伝達骨格部品モデルの中から、振動エネルギー解析部17bにより求めたメッシュの振動エネルギーが大きい振動伝達骨格部品モデルを特定する。
なお、振動伝達骨格部品モデル特定部17cにより振動伝達骨格部品モデルの特定の指標とする振動エネルギーは、振動エネルギー解析部17bにより各メッシュの振動エネルギーとして求められる運動エネルギー又はひずみエネルギーのいずれかとしてもよい。
(メッシュごとの板厚最適化ユニット)
メッシュごとの板厚最適化ユニット19は、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17により特定された振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求めるものである。
本実施の形態において、メッシュごとの板厚最適化ユニット19は、図1に示すように、メッシュごとの板厚最適化解析条件設定部19aと、メッシュごとの板厚最適化解析部19bを有する。
メッシュごとの板厚最適化解析条件設定部19aは、メッシュごとの板厚を最適化する板厚最適化解析におけるメッシュごとの板厚最適化解析条件を設定するものである。本実施の形態では、メッシュごとの板厚最適化解析条件として、振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動騒音に関する目的関数と、前記振動伝達骨格部品モデルの総重量に関する制約条件を設定する。
目的関数は、自動車のパネル部品の振動騒音の指標である振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、を設定する。ここで、特定周波数帯とは、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15により選定された特定周波数帯である。
また、制約条件は、振動伝達骨格部品モデルの総重量を所定の重量以下、を設定する。
メッシュごとの板厚最適化解析部19bは、車体メッシュモデルにおけるメッシュの板厚を設計変数として設定し、メッシュごとの板厚最適化解析条件設定部19aにより設定された目的関数と制約条件を満たすように、前記設定したメッシュの板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、メッシュごとの最適化された板厚を求めるものである。
ここで、メッシュごとに設定する設計変数の数値や範囲は、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。
メッシュごとの板厚最適化解析部19bにより求められた振動伝達骨格部品モデルにおけるメッシュの板厚が厚い場合、該メッシュの板厚が振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性を高くし、特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)の最小化に大きく寄与することを示す。そして、このことは、振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の低減に大きく寄与することを示す。
これに対し、メッシュごとの板厚最適化解析部19bにより求められた振動伝達骨格部品モデルにおけるメッシュの板厚が薄い場合、該メッシュの板厚は振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性への寄与が小さく、特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)の最小化への寄与も小さいことを示す。このことは、パネル部品の振動騒音の低減への振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の低減への寄与が小さいことを示す。
(振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット)
振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21は、メッシュごとの板厚最適化ユニット19により最適化されたメッシュごとの板厚に基づいて、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17により特定された振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定するものである。
メッシュごとの板厚最適化ユニット19により求められたメッシュごとの板厚は、メッシュが著しく小さいため、そのような細分化されたメッシュに対応して板厚を変更しつつ実際の振動伝達骨格部品を製造することは困難である。
そこで、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17により特定された振動伝達骨格部品モデルに対し、メッシュごとの板厚最適化解析ユニットにより求めたメッシュごとの最適化された板厚が所定の範囲にあるメッシュを集約し、該集約したメッシュの領域ごとに前記振動伝達骨格部品モデルを区分して区分領域を設定する。
振動伝達骨格部品モデルを区分するためのメッシュごとの板厚の所定の範囲とは、例えば、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。また、区分ごとに異なる板厚を有する鋼板はテーラードブランクなどの手段により製造してプレス成形し、振動伝達骨格部品とすることが可能である。
(区分領域ごとの板厚最適化ユニット)
区分領域ごとの板厚最適化ユニット23は、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17により特定された振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求めるものである。
本実施の形態において、区分領域の板厚最適化ユニット23は、図1に示すように、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aと、区分領域ごとの板厚最適化解析部23bを有する。
区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aは、区分領域ごとの板厚を最適化する板厚最適化解析における区分領域ごとの板厚最適化解析条件を設定するものである。本実施の形態では、区分領域ごとの板厚最適化解析条件として、振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動騒音に関する目的関数と、前記振動伝達骨格部品モデルの総重量に関する制約条件を設定する。
目的関数としては、自動車のパネル部品の振動騒音の指標である振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、を設定する。ここで、特定周波数帯とは、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15により選定された特定周波数帯である。
また、制約条件は、振動伝達骨格部品モデルの総重量を所定の重量以下、を設定する。
区分領域ごとの板厚最適化解析部23bは、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17により特定された振動伝達骨格部品モデルの区分領域の板厚を設計変数として設定し、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部19aにより設定された目的関数と制約条件を満たすように、前記設定した区分領域の板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、区分領域ごとの最適化された板厚を求めるものである。
ここで、区分領域ごとに設定する設計変数の数値や範囲は、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。
区分領域ごとの板厚最適化解析部23bにより求められた振動伝達骨格部品モデルにおける区分領域の板厚が厚い場合、該区分領域の板厚が振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性を高くし、特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、すなわち、振動騒音の低減に大きく寄与することを示す。
これに対し、区分領域ごとの板厚最適化解析部23bにより求めた振動伝達骨格部品モデルにおける区分領域の板厚が薄い場合、該区分領域の板厚は振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性への寄与が小さく、振動騒音の低減への寄与も小さいことを示す。
(振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニット)
振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニット25は、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21により特定した振動伝達骨格部品モデルに対し、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21により設定された区分領域と、区分領域ごとの板厚最適化解析部23bにより求められた区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する振動伝達骨格部品の区分領域と、該区分領域ごとの最適な板厚を決定するものである。
<自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法>
次に、本実施の形態に係る自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法(以下、単に「振動騒音低減解析方法」という)の構成について、以下に説明する。
本実施の形態に係る振動騒音低減解析方法は、自動車における起振源から振動伝達骨格部品を介してパネル部品に伝達する振動に起因する該パネル部品の振動騒音を低減するものであり、図4に示すように、車体メッシュモデル取得プロセスS1と、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3と、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5と、メッシュごとの板厚最適化プロセスS7と、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスS9と、区分領域ごとの板厚最適化プロセスS11と、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスS13と、を備えている。
以下、図4に示すフローチャートに基づいて、上記の各プロセスについて説明する。なお、以下の説明では、上記の各プロセスとも、コンピュータによって構成された本発明の実施の形態に係る振動騒音低減解析装置1(図1)を用いて実行する。
≪車体メッシュモデル取得プロセス≫
車体メッシュモデル取得プロセスS1は、振動騒音の低減対象とするパネル部品と自動車の起振源からの振動を伝達する振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得するプロセスである。本実施の形態において、車体メッシュモデル取得プロセスS1は、振動騒音低減解析装置1の車体メッシュモデル取得ユニット13が行う。
≪振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセス≫
振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3は、後述するように、振動伝達骨格部品モデルの板厚最適化を行うための目的関数として設定する振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)や振動エネルギーを最小化する特定周波数帯を選定するプロセスである。本実施の形態において、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3は、振動騒音低減解析装置1の振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15が行う。
車体メッシュモデルに設定した起振源により振動騒音低減対象パネル部品モデルが振動する周波数帯や振動モードは、対象とする振動騒音対象パネル部品モデルを含む車体メッシュモデルを用いた周波数応答解析、例えば、振動モード解析や振動エネルギー解析を行って決定することができる。
車体メッシュモデルにおいては、起振源から振動伝達骨格部品モデルに伝達して振動騒音低減対象パネル部品モデルが振動するが、当該振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動の等価放射パワー(ERP)や振動エネルギーは振動の周波数により変動する。
そのため、本実施の形態では、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3は、振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該周波数特性から等価放射パワーが大きい特定周波数帯を選定する。そして、後述する板厚最適化解析により該特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)を最小化する。ここで、等価放射パワー(ERP)の大きい特定周波数帯とは、例えば、等価放射パワー(ERP)の周波数特性において最大値を含む任意の周波数範囲のことをいう。
なお、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3は、等価放射パワー(ERP)の大きい特定周波数帯を選定することに限るものではなく、等価放射パワーや振動エネルギーを低減したい特定周波数帯を任意に選定してもよい。
≪振動伝達骨格部品モデル特定プロセス≫
振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5は、振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定するものである。
本実施の形態において、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5は、図4に示すように、振動エネルギー解析条件設定ステップS5aと、振動エネルギー解析ステップS5bと、振動伝達骨格部品モデル特定ステップS5cと、有し、振動騒音低減解析装置1においては振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17が行うプロセスである。
まず、振動エネルギー解析条件設定ステップS5aにおいて、振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求めるための振動エネルギー解析で与える振動エネルギー解析条件として、車体メッシュモデルの起振源に入力する振動及び振動による変位等を、設定する。なお、振動エネルギー解析条件設定ステップS5aは、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17の振動エネルギー解析条件設定部17aが行う。
ここで、振動エネルギー解析(振動インテンシティ解析)とは、対象とする構造物における要素(メッシュ)間のエネルギー収支から、各メッシュのもつ振動エネルギーを算出するものである。本実施の形態において、振動エネルギー解析により算出される振動エネルギーは、各メッシュの運動エネルギーやひずみエネルギーをいう。
次いで、振動エネルギー解析ステップS5bにおいて、振動エネルギー解析条件設定ステップS5aにおいて設定した振動エネルギー解析条件の下で車体メッシュモデルにおける振動伝達骨格部品モデル及び振動騒音低減対象パネル部品モデルのそれぞれにおけるメッシュ間のエネルギー収支から各メッシュの振動エネルギーを求める。なお、振動エネルギー解析ステップS5bは、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17の振動エネルギー解析部17bが行う。
そして、振動伝達骨格部品モデル特定ステップS5cにおいて、振動エネルギー解析ステップS5bにおいて各メッシュについて求めた振動エネルギーの値から、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3において選定した特定周波数帯における振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動の伝達経路となる振動伝達骨格部品モデルを選定し、該選定した振動伝達骨格部品モデルの中から、振動エネルギー解析ステップS5bにおいて求めたメッシュの振動エネルギーが大きい振動伝達骨格部品モデルを特定する。なお、振動伝達骨格部品モデル特定ステップS5cは、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17の振動伝達骨格部品モデル特定部17cが行う。
また、振動伝達骨格部品モデル特定ステップS5cにおいて振動伝達骨格部品モデルを特定するための指標である振動エネルギーは、振動エネルギー解析ステップS5bにより各メッシュの振動エネルギーとして求められる運動エネルギー又はひずみエネルギーのいずれかとしてもよい。
≪メッシュごとの板厚最適化プロセス≫
メッシュごとの板厚最適化プロセスS7は、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求めるものである。
本実施の形態において、メッシュごとの板厚最適化プロセスS7は、図4に示すように、メッシュごとの板厚最適化解析条件設定ステップS7aと、メッシュごとの板厚最適化解析ステップS7bと、を有し、これらの各ステップは、それぞれ、振動騒音低減解析装置1におけるメッシュごとの板厚最適化ユニット19のメッシュごとの板厚最適化解析条件設定部19aとメッシュごとの板厚最適化解析部19bとが行う。
まず、メッシュごとの板厚最適化解析条件設定ステップS7aにおいて、メッシュごとの板厚を最適化する板厚最適化解析におけるメッシュごとの板厚最適化解析条件を設定する。
本実施の形態において、メッシュごとの板厚最適化解析条件としては、振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動騒音に関する目的関数と、前記振動伝達骨格部品モデルの総重量に関する制約条件を設定する。
目的関数は、自動車のパネル部品の振動騒音の指標である振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、を設定する。ここで、特定周波数帯とは、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスS3において選定した特定周波数帯である。
また、制約条件は、振動伝達骨格部品モデルの総重量を所定の重量以下、を設定する。
次に、メッシュごとの板厚最適化解析ステップS7bにおいて、車体メッシュモデルにおけるメッシュの板厚を設計変数として設定し、メッシュごとの板厚最適化解析条件設定ステップS7aにおいて設定した目的関数と制約条件を満たすように、前記設定したメッシュの板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、メッシュごとの最適化された板厚を求める。ここで、メッシュごとに設定する設計変数の数値や範囲は、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。
メッシュごとの板厚最適化解析ステップS7bにおいて求めた振動伝達骨格部品モデルにおけるメッシュの板厚が厚い場合、該メッシュの板厚が振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性を高くし、特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)の最小化に大きく寄与することを示す。そして、このことは、振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の低減に大きく寄与することを示す。
これに対し、メッシュごとの板厚最適化解析ステップS7bにおいて求めた振動伝達骨格部品モデルにおけるメッシュの板厚が薄い場合、該メッシュの板厚は振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性への寄与が小さく、特定周波数帯における等価放射パワー(ERP)の最小化への寄与も小さいことを示す。このことは、パネル部品の振動騒音の低減への振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の低減への寄与が小さいことを示す。
≪振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセス≫
振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスS9は、メッシュごとの板厚最適化プロセスS7において最適化したメッシュごとの板厚に基づいて、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定するものである。本実施の形態において、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスS9は、振動騒音低減解析装置1の振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21が行う。
メッシュごとの板厚最適化プロセスS7において求めたメッシュごとの板厚は、メッシュが著しく小さいため、そのような細分化されたメッシュに対応して板厚を変更しつつ実際の振動伝達骨格部品を製造することは困難である。
そこで、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルに対し、メッシュごとの板厚最適化プロセスS7において求めたメッシュごとの最適化された板厚が所定の範囲にあるメッシュを集約し、該集約したメッシュの領域ごとに前記振動伝達骨格部品モデルを区分して区分領域を設定する。
振動伝達骨格部品モデルを区分するためのメッシュごとの板厚の所定の範囲とは、例えば、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。また、区分ごとに異なる板厚を有する鋼板はテーラードブランクなどの手段により製造してプレス成形し、振動伝達骨格部品とすることが可能である。
≪区分領域の板厚最適化プロセス≫
区分領域ごとの板厚最適化プロセスS11は、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求めるものである。本実施の形態において、区分領域の板厚最適化プロセスS11は、図4に示すように、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定ステップS11aと、区分領域ごとの板厚最適化解析ステップS11bを有し、これらの各ステップは、振動騒音低減解析装置1における区分領域ごとの板厚最適化ユニット23の区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aと、区分領域ごとの板厚最適化解析部23bとが、それぞれ行う。
まず、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定ステップS11aにおいて、区分領域ごとの板厚を最適化する板厚最適化解析における区分領域ごとの板厚最適化解析条件を設定する。本実施の形態では、区分領域ごとの板厚最適化解析条件として、振動騒音低減対象パネル部品モデルの振動騒音に関する目的関数と、前記振動伝達骨格部品モデルの総重量に関する制約条件を設定する。
目的関数としては、自動車のパネル部品の振動騒音の指標である振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、を設定する。ここで、特定周波数帯とは、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット15により選定された特定周波数帯である。
また、制約条件は、振動伝達骨格部品モデルの総重量を所定の重量以下、を設定する。
次いで、区分領域ごとの板厚最適化解析ステップS11bにおいて、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域の板厚を設計変数として設定し、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定ステップS7aにおいて設定した目的関数と制約条件を満たすように、前記設定した区分領域の板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、区分領域ごとの最適化された板厚を求める。
なお、区分領域ごとに設定する設計変数の数値や範囲は、実際の振動伝達骨格部品の製造に供する鋼板等の板厚の種類に応じて設定することが好ましい。
区分領域ごとの板厚最適化解析ステップS11bにおいて求めた振動伝達骨格部品モデルにおける区分領域の板厚が厚い場合、該区分領域の板厚が振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性を高くし、特定周波数帯における等価放射パワーの最小化、すなわち、振動騒音の低減に大きく寄与することを示す。
これに対し、区分領域ごとの板厚最適化解析ステップS11bにおいて求めた振動伝達骨格部品モデルにおける区分領域の板厚が薄い場合、該区分領域の板厚は振動騒音低減対象パネル部品モデルの剛性への寄与が小さく、振動騒音の低減への寄与も小さいことを示す。
≪振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセス≫
振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスS13は、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスS5において特定した振動伝達骨格部品モデルに対し、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスS9において設定した区分領域と、区分領域ごとの板厚最適化解析ステップS11bにおいて求めた区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する振動伝達骨格部品の区分領域と、該区分領域ごとの最適な板厚を決定する。本実施の形態において、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスS13は、振動騒音低減解析装置1の振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニット25が行う。
本実施の形態に係る振動騒音低減解析方法及び解析装置の作用効果について、図2及び図3に示す車体メッシュモデル31のルーフパネルモデル33の振動に起因する振動騒音の低減を目的とし、車体メッシュモデル31における起振源31aからルーフパネルモデル33に到る振動伝達経路にある振動伝達骨格部品モデルを特定し、該特定した振動伝達骨格部品モデルの最適な区分領域とその最適な板厚を求めた例に基づいて、以下に説明する。
まず、車体メッシュモデル取得ユニット13(図1)により、図2及び図3に示す車体メッシュモデル31を取得した。
車体メッシュモデル31は、前述のとおり、振動騒音低減対象パネル部品モデルであるルーフパネルモデル33と、振動伝達骨格部品モデルであるルーフレールモデル35、Aピラーモデル37、Bピラーモデル39、Cピラーモデル41、フロントサブフレームモデル43と、を備えるとともに、自動車の車体骨格における起振源31aがフロントサブフレームモデル43に設定されている。
なお、ルーフレールは、ルーフレールアウターとルーフレールインナーを合わせた構造であるが、ルーフレールモデル35として、ルーフレールアウターはそのままで、左側のルーフレールインナーであるルーフレール(LH側)と右側のルーフレールインナーであるルーフレール(RH側)のそれぞれをメッシュでモデル化したルーフレール(LH側)モデル35aとルーフレール(RH側)モデル35bを解析対象とした。
次に、後述する振動伝達骨格部品の板厚最適化解析を行うための目的関数を設定するにあたり、振動騒音低減対象パネル部品モデルについて最小化したい等価放射パワー(ERP)に対応する特定周波数帯を選定する。
車体メッシュモデルの起振源に入力する振動の周波数帯や振動モードは、振動騒音低減対象パネル部品モデルを含む車体メッシュモデルを用いた周波数応答解析を行って決定した。
振動騒音低減対象パネル部品モデルであるルーフパネルモデル33の等価放射パワー(ERP)は、周波数により変動するため、等価放射パワー(ERP)の大きい特定周波数帯として70〜80Hzを選定した。
なお、振動伝達部品の板厚を変更しない場合(板厚1.4mm)の比較例では、当該特定周波数帯(70〜80Hz)における等価放射パワー(ERP)は29.9dBであった。
次に、振動伝達骨格部品モデル特定ユニット17(図1)により、車体メッシュモデル31の振動エネルギー解析により、車体メッシュモデル31における起振源31aからルーフパネルモデル33に到るまでの振動伝達経路となる複数の振動伝達骨格部品モデルを選定し、該選定した複数の振動伝達骨格部品モデルのうちルーフパネルモデル33の振動への寄与の大きい振動伝達骨格部品モデルを特定した。
振動エネルギー解析において車体メッシュモデル31の起振源31aに与える振動条件は、0〜200Hzの車体上下方向の1Nの周期的荷重とした。図5に、振動エネルギー解析により求められた車体メッシュモデル31の各メッシュにおける振動加速度の結果を示す。
この結果から、起振源31aからルーフパネルモデル33に到るまでの振動伝達経路となる振動伝達骨格部品モデルとして、フロントサブフレームモデル43(図3参照)、ロッカーモデル(図示なし)、Aピラーモデル37(図5参照)、Bピラーモデル39(図5)、ルーフレールモデル35(図5)を選定した。そして、図5に示すように選定した振動伝達骨格部品モデルのうち振動エネルギー(振動加速度)の値が大きいルーフレールモデル35が、ルーフパネルモデル33の振動騒音への寄与の大きい振動伝達骨格部品モデルとして特定された。
次に、振動伝達骨格部品モデルであるルーフレールモデル35の板厚最適化解析を行った。
板厚最適化解析としては、ルーフレールモデル35のメッシュごとに最適な板厚を求め、メッシュごとの板厚最適化解析条件として、目的関数及び制約条件を設定した。
目的関数は、ルーフパネルモデル33の等価放射パワー(ERP)の最小化、とした。
制約条件は、ルーフレールモデル35の総重量(=2.85kg)以下、とした。
図6に、メッシュごとの板厚最適化ユニット19による板厚最適化として、ルーフレールモデル35の板厚最適化によりルーフレール(LH側)モデル35a及びルーフレール(RH側)モデル35bのメッシュごとに最適化した板厚の分布の結果を示す。
そして、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット21により、ルーフレールモデル35のメッシュごとに求めた板厚に基づいてルーフレールモデル35を板厚0〜0.75mm未満、0.75mm以上1.1mm未満、1.1mm以上1.5mm未満、1.5mm以上の実際の鋼板の各板厚を含む複数の領域に区分し、ルーフレールモデル35の区分領域を設定した。
続いて、区分領域の板厚最適化ユニット23により、設定した区分領域ごとの板厚最適化解析を行った。区分領域ごとの板厚最適化解析条件として、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aにより、ルーフパネルの振動騒音の指標となるルーフパネルモデル33の等価放射パワー(ERP)の最小化を目的関数とし、ルーフレールモデル35の総重量を所定重量(=2.85kg)以下を制約条件とし、前述のメッシュごとの板厚最適化解析と同様に設定した。
また、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aにより、振動伝達骨格部品モデルであるルーフレールモデル35における各区分領域に設計変数として板厚を設定した。ここで、区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部23aにより設定した設計変数は、0.5mmから2.3mmの0.05mmピッチとした。
そして、区分領域の板厚最適化解析条件設定部23aにより設定された条件の下で、区分領域ごとの板厚最適化解析部23bにより、各区分領域の最適な板厚を求めた。
図7に、本実施の形態に係る振動騒音低減解析方法及び解析装置により、図2に示すように車体左側のルーフレール(LH側)モデル35aと車体右側のルーフレール(RH側)モデル35bの2つ部材からなるルーフレールモデル35について、等価放射パワーが最小となるように求められたルーフレールモデル35の区分領域とその最適化した板厚を求めた結果を示す。
車体幅方向における車体左側のルーフレール(LH側)モデル35aについては、Aピラーモデル37と接続する部位35a1、Bピラーモデル39が接続する部位35a2、Bピラーモデル39とCピラーモデル41との間の部位35a3、Cピラーモデル41が接続する部位35a4の4つの区分領域とし、部位35a1は板厚0.5mm、部位35a2は板厚1.0mm、部位35a3は板厚0.5mm、部位35a4は板厚1.2mm、という結果が得られた。
一方、車体幅方向における車体右側のルーフレール(RH側)モデル35bについては、Bピラーモデル39に接続する部位35b2と、部位35b2よりも車体前後方向における前方側の部位35b1と後方側の部位35b3の3つの区分領域とし、部位35b1は板厚0.5mm、部位35b2は板厚1.2mm、部位35b3は板厚1.0mm、という結果が得られた。
本実施の形態に係る振動騒音低減解析方法及び解析装置によりルーフレールモデル35の部品形状を区分領域とし、その板厚を最適化した場合、ルーフパネルモデルの等価放射パワーは26.9dBであり、ルーフレールモデル35の板厚を一定(1.4mm)とした比較例における等価放射パワー29.9dBに比べて、3.0dB(約1割)振動騒音を低減することができた。
以上、本実施の形態に係る振動騒音低減解析方法及び解析装置によれば、自動車のパネル部品の振動騒音の原因となる振動伝達経路にある振動伝達骨格部品について、経験的かつ直感的に重量を増したり形状を大幅に変更することを要せずに、パネル部品の振動騒音を論理的かつ効率的に低減することができ、自動車の静粛性や商品価値の向上に寄与することができることが示された。
さらに、自動車の振動伝達経路にあるものとして選定された振動伝達骨格部品を複数の領域に区分し、その区分領域ごとに最適な板厚を求めることで、板厚の異なる区分領域に対応するテーラードブランク(TWB)を用いて当該振動伝達骨格部品を容易にプレス成形により製造することが可能となる。
1 振動騒音低減解析装置
3 表示装置
5 入力装置
7 記憶装置
9 作業用データメモリ
11 演算処理装置
13 車体メッシュモデル取得ユニット
15 振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニット
17 振動伝達骨格部品モデル特定ユニット
17a 振動エネルギー解析条件設定部
17b 振動エネルギー解析部
17c 振動伝達骨格部品モデル特定部
19 メッシュごとの板厚最適化ユニット
19a メッシュごとの板厚最適化解析条件設定部
19b メッシュごとの板厚最適化解析部
21 振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニット
23 区分領域ごとの板厚最適化ユニット
23a 区分領域ごとの板厚最適化解析条件設定部
23b 区分領域ごとの板厚最適化解析部
25 振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニット
30 車体メッシュモデルファイル
31 車体メッシュモデル
31a 起振源
33 ルーフパネルモデル
35 ルーフレールモデル
35a ルーフレール(LH側)モデル
35b ルーフレール(RH側)モデル
37 Aピラーモデル
39 Bピラーモデル
41 Cピラーモデル
43 フロントサブフレームモデル
51 自動車
53 エンジン
55 タイヤ
57 骨格部品
59 パネル部品

Claims (2)

  1. 自動車における起振源から振動伝達骨格部品を介してパネル部品に伝達する振動に起因する該パネル部品の振動騒音を低減する自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法であり、コンピュータが以下の各プロセスを行うものであって、
    車体メッシュモデル取得プロセスと、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスと、振動伝達骨格部品モデル特定プロセスと、メッシュごとの板厚最適化プロセスと、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスと、区分領域ごとの板厚最適化プロセスと、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスと、を備えてなり、
    前記車体メッシュモデル取得プロセスは、振動騒音の低減対象とする前記パネル部品と前記起振源からの振動を伝達する前記振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得し、
    前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定プロセスは、前記振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該求めた等価放射パワー(ERP)の周波数特性から特定周波数帯を選定し、
    前記振動伝達骨格部品モデル特定プロセスは、前記振動伝達骨格部品モデル及び前記振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定し、
    前記メッシュごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュの板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求め、
    前記振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定プロセスは、前記メッシュごとの板厚最適化プロセスにおいて求めたメッシュごとの最適化された板厚に基づいて、前記特定した振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定し、
    前記区分領域ごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの前記区分領域の板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求め、
    前記振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定プロセスは、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域と該区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する前記振動伝達骨格部品の区分領域と該区分領域ごとの最適な板厚を決定する、ことを特徴とする自動車のパネル部品の振動騒音低減解析方法。
  2. 自動車における起振源から振動伝達骨格部品を介してパネル部品に伝達する振動に起因する該パネル部品の振動騒音を低減する自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置であって、
    車体メッシュモデル取得ユニットと、振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニットと、振動伝達骨格部品モデル特定ユニットと、メッシュごとの板厚最適化ユニットと、振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニットと、区分領域ごとの板厚最適化ユニットと、振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニットと、を備えてなり、
    前記車体メッシュモデル取得ユニットは、振動騒音の低減対象とする前記パネル部品と前記起振源からの振動を伝達する前記振動伝達骨格部品とのそれぞれをメッシュでモデル化した振動騒音低減対象パネル部品モデルと振動伝達骨格部品モデルとを備えるとともに、前記起振源が設定された車体メッシュモデルを取得し、
    前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの特定周波数帯選定ユニットは、前記振動騒音の低減対象とするパネル部品の振動騒音の指標として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの等価放射パワー(ERP)の周波数特性を求め、該求めた等価放射パワー(ERP)の周波数特性から特定周波数帯を選定し、
    前記振動伝達骨格部品モデル特定ユニットは、前記振動伝達骨格部品モデル及び前記振動騒音低減対象パネル部品モデルにおける各メッシュの振動エネルギーを求め、前記振動伝達骨格部品モデルの中から、前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における振動への寄与が大きい振動伝達骨格部品モデルを特定し、
    前記メッシュごとの板厚最適化プロセスは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュの板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルのメッシュごとの最適化された板厚を求め、
    前記振動伝達骨格部品モデルの区分領域設定ユニットは、前記メッシュごとの板厚最適化ユニットにより求められたメッシュごとの最適化された板厚に基づいて、前記特定した振動伝達骨格部品モデルを所定範囲の板厚ごとに集約して区分した区分領域を設定し、
    前記区分領域ごとの板厚最適化ユニットは、目的関数として前記振動騒音低減対象パネル部品モデルの前記特定周波数帯における等価放射パワーの最小化を設定し、制約条件として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの総重量の所定重量以下を設定し、設計変数として前記特定した振動伝達骨格部品モデルの前記区分領域の板厚を設定して該板厚を最適化する板厚最適化解析を行い、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域ごとの最適化された板厚を求め、
    前記振動伝達骨格部品の区分領域・最適板厚決定ユニットは、前記特定した振動伝達骨格部品モデルの区分領域と該区分領域ごとの最適化された板厚に基づいて、該特定した振動伝達骨格部品モデルに対応する前記振動伝達骨格部品の区分領域と該区分領域ごとの最適な板厚を決定する、ことを特徴とする自動車のパネル部品の振動騒音低減解析装置。
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