JP6769043B2 - インクジェットヘッドおよびインクジェット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被印刷面にインクを吐出するインクジェットヘッドおよび当該インクジェットヘッドを用いたインクジェット装置に関する。
インクジェット装置は、インクジェットヘッドからインクを吐出することにより、被印刷面に印字や描画を行う装置である。インクジェット装置に搭載されるインクジェットヘッドは、インクを充填するための圧力室と、圧力室にインクを導くための流路と、圧力室に繋がるノズルと、圧力室に充填されたインクに圧力を付与するアクチュエータとを備える。アクチュエータを駆動して圧力室内の圧力を高めることにより、圧力室に充填されたインクがノズルから吐出される。
特開2005−244174号公報
上記構成のインクジェットヘッドでは、多数のノズルが形成された板状部材を、流路を構成する構造体に装着することにより、各圧力室と各ノズルとが連結される。ここで、構造体に対する板状部材の装着は、接着剤を用いて行われる。この場合、塗布される接着剤の量が多いと、接着の際に接着剤がノズルへと流れ込み、ノズルの吐出性能が低下することが起こり得る。その一方、塗布される接着剤の量が少ないと、隣り合うノズルを接着剤の層で確実に仕切れなくなり、これらノズル間でエアーリークが生じる場合がある。こうしてエアーリークが生じる場合も、インクの吐出精度が低下する。このような問題は、特に、ノズル間の間隔を縮めて、インクの密度を高める構成において顕著となる。
かかる課題に鑑み、本発明は、ノズルが形成された板状部材を、流路を構成する構造体に適正に接着することが可能なインクジェットヘッドおよびインクジェット装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、インクジェットヘッドに関する。第1の態様に係るインクジェットヘッドは、インクが充填される圧力室と、前記圧力室に充填されたインクの圧力を変化させるアクチュエータと、インクを吐出するためのノズルが形成された板状部材と、前記圧力室と前記ノズルとを連結する連絡流路と、前記連絡流路が形成され前記板状部材が接着される構造体と、前記連絡流路を囲むように前記構造体の前記ノズル側の面に設けられた凹部及び突部と、を備え、前記凹部の一側面と前記突部の一側面は面一であり、前記突部は、前記連絡流路の前記ノズル側の出口の境界に沿って形成されている。
本態様に係るインクジェットヘッドによれば、接着剤が多目に塗布されたとしても、余分な接着剤は、凹部に溜まり、さらに突部にブロックされて、ノズルへと流れ込むことが抑止される。よって、板状部材の接着時に、ノズルへの流れ込みを懸念せずともよく、十分な量の接着剤を用いることができる。これにより、ノズル間のエアーリークの問題も解消できる。
本発明の第の態様は、インクジェット装置に関する。第の態様に係るインクジェット装置は、第1の態様に係るインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と、を備える。
の態様に係るインクジェット装置よれば、第1の態様のインクジェットヘッドが用いられるため、上記のように、ノズルが形成された板状部材を適正に構造体に接着できる。このため、インクジェット装置の性能を高めることができる。
以上のとおり、本発明に係るインクジェットヘッドおよびインクジェット装置によれば、ノズルが形成された板状部材を、流路を構成する構造体の下面に適正に接着することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施形態1に係るインクジェットヘッドの構成を示す図、図1(b)は、実施形態1に係るアクチュエータと構造体とを組み合わせた構成を模式的に示す図である。 図2(a)は、実施形態1に係るアクチュエータと構造体の一部を拡大した図、図2(b)は、実施形態1に係るメイン流路と圧力室の部分を模式的に示す図である。図2(c)は、実施形態1に係る構造体におけるノズルの配列を模式的に示す図である。 図3は、実施形態1に係る圧力室付近の構成を示す部分斜視図である。 図4(a)は、実施形態1に係る、下部材と上部材とを接着する前のノズル周辺の構造を模式的に示す断面図、図4(b)は、実施形態1に係る、下部材と上部材とを接着した後のノズル周辺の構造を模式的に示す断面図である。 図5は、実施形態1に係る下部材のノズル周辺の構成を示す平面図である。 図6は、実施形態1に係る上部材の連絡流路周辺の構成を示す平面図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ、比較例に係る接着工程における接着剤の流れを模式的に示す断面図である。図7(c)、(d)は、それぞれ、実施形態1に係る接着工程における接着剤の流れを模式的に示す断面図である。 図8は、実施形態1に係るインクジェット装置の構成を示すブロック図である。 図9(a)は、実施形態2に係る、下部材と上部材とを接着する前のノズル周辺の構造を模式的に示す断面図、図9(b)は、実施形態2に係る、下部材と上部材とを接着した後のノズル周辺の構造を模式的に示す断面図である。 図10(a)、(b)は、それぞれ、比較例に係る接着工程における接着剤の流れを模式的に示す断面図である。図10(c)、(d)は、それぞれ、実施形態2に係る接着工程における接着剤の流れを模式的に示す断面図である。 図11(a)は、変更例に係るノズルの周辺の構成および接着工程における接着剤の流れ模式的に示す断面図である。図11(b)は、他の変更例に係るノズルの周辺の構成および接着工程における接着剤の流れ模式的に示す断面図である。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。Z軸方向がインクジェットヘッド1の高さ方向であり、Z軸正方向が下方向である。また、X軸方向がインクジェットヘッド1の厚み方向で、Y軸方向がインクジェットヘッド1の幅方向である。インクジェットヘッド1は、Z軸正方向(下方向)にインクを吐出する。
図1(a)は、実施形態1に係るインクジェットヘッド1の構成を示す図であり、図1(b)は、実施形態1に係るアクチュエータ30と構造体40とを組み合わせた構成を模式的に示す図である。
図1(a)に示すように、インクジェットヘッド1は、収納ボックス10と、ヘッドベース20とを備える。収納ボックス10は、ヘッドベース20に対して着脱可能となっている。
収納ボックス10は、下面が開放された矩形の箱体からなっている。収納ボックス10の上面には内部に繋がる切欠き10aが設けられ、この切欠き10aを介して回路基板11が収納ボックス10に収納されている。回路基板11にはアクチュエータ30を駆動するための駆動回路が実装されている。切欠き10aのY軸正側とY軸負側に、それぞれ、円形の穴部10bが設けられている。穴部10bは、インク供給用のチューブ(図示せず)を収納ボックス10の内部へと導くためのものである。
ヘッドベース20は、上下に貫通する矩形の開口20aを中央に有する枠体からなっている。開口20aの下端に、図1(b)に示すアクチュエータ30と構造体40が設置される。アクチュエータ30は、開口20a内において回路基板11とFPC(Flexible Printed Circuits)によって電気的に接続される。
図1(b)に示すように、アクチュエータ30は、長方形の輪郭を有する板体からなっている。アクチュエータ30は、構造体40の上面に重ねられる。構造体40は、長方形の輪郭を有する板体からなっている。また、構造体40には、X軸方向に並ぶ4つのメイン流路51が形成されている。
アクチュエータ30のY軸正側の端部とY軸負側の端部には、それぞれ、4つのインク供給口30aがX軸方向に並んで形成されている。Y軸方向に並ぶ2つのインク供給口30aはそれぞれ、一つの独立したメイン流路51に繋がっている。
図2(a)は、図1(b)の構成のY軸正側の端部を拡大した図である。
アクチュエータ30の裏面には溝が形成されている。アクチュエータ30が構造体40に重ねられることにより、アクチュエータ30裏面の溝と構造体40の上面との間に、圧力室52が形成される。圧力室52は、構造体40に形成された連絡流路53(図2(b)参照)を介してメイン流路51に繋がっている。
なお、アクチュエータ30上面のX軸負側の端部とX軸正側の端部には、それぞれ、回路基板11のFPCを接続するための端子群(図示せず)が設けられている。この端子群は、アクチュエータ30の圧電体層34(図2(b)参照)に電圧(駆動信号)を印加するためのものである。
上記のようにメイン流路51は、端部がインク供給口30aに繋がっている。メイン流路51に沿って多数の圧力室52が配置され、各圧力室52が各連絡流路53(図2(b)参照)によってメイン流路51に繋がっている。
図1(b)に戻り、8つのインク供給口30aには、それぞれ、個別に管(図示せず)が嵌められ、各管にインク供給用のチューブ(図示せず)からインクが供給される。管は、開口20a内に配された支持部材によって支持され、管にインクを供給するチューブが穴部10bを介して外部に引き出される。インク供給用のチューブと管を介してインクがインク供給口30aに供給される。これにより、メイン流路51および連絡流路53を通ってインクが圧力室52に供給される。
Y軸方向に並ぶ2つのインク供給口30aには同じ色のインクが供給され、X軸方向に並ぶ4つのインク供給口30aには互いに異なる色のインクが供給される。したがって、図1(b)の構成では、4色のインクがアクチュエータ30に供給される。これにより、Y軸方向に並ぶ圧力室52には同じ色のインクが充填され、X軸方向に並ぶ圧力室52には互いに異なる色のインクが充填される。ヘッドベース20の開口20aの下端には、アクチュエータ30と構造体40の組み合わせが設置される。したがって、4色のインクがヘッドベース20の下面から吐出される。
なお、4つのメイン流路51に同じ色のインクが供給されてもよい。あるいは、X軸正側の2つのメイン流路に同じ色のインクが供給され、X軸負側の2つのメイン流路に、X軸正側の2つのメイン流路のインクと異なる色で、且つ、同じ色のインクが供給されてもよい。
図2(b)は、図2(a)のX軸正側(右側)の圧力室52付近を、圧力室52のY軸方向の中央位置において、X−Z平面に平行な面で切断した断面を模式的に示す断面図である。
メイン流路51に流入されたインク60は、連絡流路53を通って圧力室52に充填される。構造体40は、メイン流路51および連絡流路53、54を有する上部材40aと、ノズル41を有する下部材40bからなっている。下部材40bには、圧力室52からZ軸正方向に延びる連絡流路54の部分に、ノズル41となる略円形の孔が形成されている。ノズル41は、Z軸正方向に向かうに従って次第に径が小さくなっており、出口付近で径が均一になっている。
下部材40bは、金属からなる薄板形状の板状部材である。また、上部材40aのノズル41側の面には、連絡流路54を囲むように凹部42が形成されている。ノズル41および凹部42の構成は、追って、図4(a)、(b)および図5、図6を参照して説明する。なお、下部材40bが、特許請求の範囲に記載の「板状部材」に相当し、上部材40aが、特許請求の範囲に記載の「構造体」に相当する。
アクチュエータ30は、圧力室層31の上部に、振動板層32、絶縁層33、圧電体層34および電極層35が積層されて構成されている。振動板層32、絶縁層33、圧電体層34および電極層35は、スパッタ法等の真空製膜技術により形成される。これらの層が塗布等の他の製膜技術により形成されてもよい。圧力室層31は、めっき工法等の厚膜形成技術もしくは金属板のエッチィング工法により形成される。圧力室層31の下面に上部材40aが装着されることにより、圧力室52が形成される。振動板層32は、導電性の金属材料から構成され、圧電体層34の下部電極(共通電極)を兼ねている。絶縁層33は、圧電体層34に対して振動板層32を絶縁する。すなわち、絶縁層33は、圧電機能領域R1以外の圧電体層34への電圧印加を遮蔽する。
圧電体層34は、たとえば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で形成される。圧電体層34の膜厚は数μm程度である。電極層35は、導電性材料により形成される。電極層35は、たとえば、貴金属を含むチタンから形成される。電極層35の膜厚は0.2μm程度である。
電極層35に電圧が印加されることにより圧電機能領域R1において圧電体層34がZ軸方向に変形し、これに伴い、振動板層32が変形する。圧電機能領域R1において振動板層32が下方に変形すると、圧力室52の容積が減少し、圧力室52に充填されたインク60の圧力が高まる。これにより、ノズル41からインク60の液滴61が吐出される。
圧力室層31、振動板層32、絶縁層33、圧電体層34および電極層35は、それぞれ、必ずしも単層でなくともよく、複数の層によって形成されてもよい。また、各層の間に、さらに他の層が配置されてもよい。
図2(c)は、構造体40におけるノズル41の配列を模式的に示す図である。
図2(c)に示すように、構造体40には、複数のノズル41が一方向に並ぶように配置されている。構造体40には、4つのノズル41の列L1〜L4が配置されている。たとえば、列L1〜L4に、それぞれ、200個のノズル41が一定間隔で設けられている。各列のノズル41の数はこれに限られるものではない。
なお、実施形態1では、後述のように、列L1〜L4にそれぞれ配置された一群のノズル41は、微視的には一直線に並んでおらず、一定の振り幅でX軸方向に蛇行するように並んでいる(図5参照)。これにより、一群のノズル41の配置領域をY軸方向に縮めながら、これらノズル41の密度を高めることができる。
図3は、圧力室52付近の構成の断面を示す部分斜視図である。図3には、X−Z平面に平行な平面でノズル41の中心を通るようにアクチュエータ30および構造体40を切断した断面が示されている。
図3に示すように、構造体40の上部材40aは、板状体411、412と、7つの板状体413と、板状体414とを積み重ねることにより構成されている。板状体411〜414は、それぞれ、所定の厚みを有し、また、平面視において構造体40と同じ輪郭を有している。7つの板状体413は、同じ構造である。下から1番目と2番目の板状体413の間には、薄いダンパー415が挟まれている。ダンパー415は、アクチュエータ30が駆動され、振動板層32が下方向(Z軸正方向)に変位した際に連絡流路53からメイン流路51に付与される圧力波を吸収するためのものである。
板状体411、412には、それぞれ、連絡流路54を形成するための長孔411a、412aが形成されている。長孔411a、412aは、X軸方向が長手方向である。平面視において、長孔411a、412aは、それぞれ、X軸方向に長い長円形の輪郭を有する。より詳しくは、長孔411aは、互いに向き合う2つの半円弧の端をそれぞれ直線で繋いだ輪郭を有する。長孔412aは、長孔411aと同様の2つの半円弧をそれぞれ長孔411aよりも短い直線で繋いだ輪郭を有する。
7つの板状体413には、連絡流路54を形成するための孔413aが形成されている。孔413aは、略円形である。板状体414およびダンパー415にも、それぞれ、連絡流路54を形成するための孔414a、415aが形成されている。孔414a、415aの径は、孔413aの径と略同じである。7つの孔413aは、互いに中心が一致している。また、孔414a、415aの中心は、孔413aの中心と一致している。ノズル41の中心は、孔413a、414a、415aの中心に一致している。
長孔412aの中心は、Y軸方向において孔413aの中心と一致し、X軸方向において孔413aの中心からX軸負方向にずれている。また、長孔411aの中心は、Y軸方向において長孔412aの中心と一致し、X軸方向において長孔412aの中心からX軸負方向にずれている。平面視において、長孔411a、412aのX軸正側の端縁は、孔413aのX軸正側の端縁と一致している。
板状体412、413には、それぞれ、メイン流路51に対応する領域に開口412b、413bが形成されている。開口412bは、開口413bに比べて、X軸方向の幅が狭くなっている。平面視において、開口412bのX軸正側の端縁は、開口413bのX軸正側の端縁と一致している。メイン流路51は、ダンパー415で仕切られている。
板状体411には、連絡流路53に対応する領域に開口411bが形成されている。この開口411bの底、すなわち、連絡流路53の入口にフィルタ411cが形成されている。フィルタ411cには、数μm程度の径の孔H1が多数設けられている。フィルタ411cに設けられた孔H1の径は、ノズル41の出口の径よりもやや小さい。たとえば、ノズル41の出口の径は20μmであり、フィルタ411cの孔H1の径は15μmである。平面視において、開口411bは、X軸方向に長い六角形の輪郭を有する。この他、開口411bは、X軸方向に長い長円形の輪郭、たとえば、互いに向き合う2つの半円弧の端をそれぞれ直線で繋いだ輪郭を有してもよい。
上述した長孔411a、孔412aおよび開口411bについては、大きな円形状にしてもよいが、ノズル41のピッチを狭くできなくなり、高密度印刷の阻害となるため、上記のように、長孔形状にすることが好ましい。
開口411bは、X軸正側が圧力室52に重なり、X軸負側は圧力室52に重ならないように、X軸方向において圧力室52からずれされて配置されている。また、フィルタ411cは、連絡流路53の入口の全領域に配置されている。これにより、フィルタ411cのX軸負側の部分と圧力室層31の下面との間に隙間が生じ、この隙間もインクの流路となっている。
開口411bのX軸負側では、メイン流路51からフィルタ411cを通り抜けたインクが、フィルタ411cと圧力室層31の下面との間の隙間を通って、開口411bのX軸正側から圧力室52へと進入する。アクチュエータ30が駆動されて圧力室52の圧力が高められると、圧力室52に充填されたインクが長孔411a、412aおよび孔413a、414a、415aにより構成される連絡流路54を通ってノズル41から吐出される。
図3に示すように、実施形態1では、複数の板状体411、412、413、414を積み重ねることにより構造体40の上部材40aが構成され、上部材40aの下面に下部材40bが接着剤を用いて接合される。また、上部材40aが圧力室層31の下面に接着されて、上部材40aと下部材40bとからなる構造体40がアクチュエータ30に装着される。すなわち、連絡流路54を有する構造体40をアクチュエータ30に接着することにより圧力室52と連絡流路54とが接続される。このとき同時に、圧力室52と連絡流路53とが接続される。
ところで、上記のように、上部材40aに対する下部材40bの接合は、接着剤を用いて行われる。この場合、塗布される接着剤の量が多いと、接着の際に、上部材40aと下部材40bの間の隙間から余分な接着剤が押し出され、押し出された接着剤がノズル41へと流れ込むことが起こり得る。こうなると、ノズル41へと流れ込んだ接着剤によりインクの流れが阻害され、ノズル41の吐出性能が低下してしまう。その一方、塗布される接着剤の量が少ないと、隣り合うノズル41を接着剤の層で確実に仕切れず、これらノズル間でエアーリークが生じる場合がある。こうしてエアーリークが生じると、一のノズル41から吐出されるべきインクの一部が、このノズル41に隣り合うノズル41に流れ込み、その結果、両ノズル41におけるインクの吐出精度が低下してしまう。
これに対し、実施形態1では、上記のように、上部材40aのノズル41側の面に、連絡流路54を囲むように凹部42が形成されている。このため、接着剤が多目に塗布されたとしても、余分な接着剤は、凹部42に溜まって、ノズル41へと流れ込むことが抑止される。よって、上部材40aに対する下部材40bの接着時に、接着剤がノズル41へ流れ込むことを懸念せずともよく、十分な量の接着剤を用いて接合を行うことができる。これにより、上部材40aに対する下部材40bの接合を強固にでき、且つ、隣り合うノズル41間のエアーリークの問題も解消できる。
以下、凹部42の詳細な構造およびそれによる作用効果について説明する。
図4(a)は、下部材40bと上部材40aとを接着する前のノズル41周辺の構造を模式的に示す断面図、図4(b)は、下部材40bと上部材40aとを接着した後のノズル41周辺の構造を模式的に示す断面図である。なお、図3と異なり、図4(a)、(b)には、Y−Z平面に平行な平面でノズル41の中心を通るように上部材40aと下部材40bを切断した断面が示されている。
図4(a)に示すように、上部材40aの下面(Z軸正側の面)には、連絡流路54を囲むように凹部42が形成されている。ノズル41は、円柱状の孔41aと、円錐状の傾斜面41bとからなっている。凹部42は、連絡流路54のノズル41側の出口から所定の距離だけ外側に離間した位置に形成されている。凹部42は、平面視においてリング形状であり、連絡流路54のノズル41側の出口を全周に亘って囲むように形成されている。凹部42の径方向の幅は一定であり、且つ、深さも一定である。
図4(b)に示すように、下部材40bが上部材40aに接合されると、連絡流路54の外側の位置において、凹部42が下部材40bの上面に重なる。連絡流路54は、ノズル41の連絡流路54側の入口よりも径が大きい。このため、凹部42とノズル41の入口との間には、所定距離のスペースがある。
図5は、下部材40bのノズル41周辺の構成を示す平面図である。図5は、図2(c)に示す列L1〜L4の何れか1つに配置された一群のノズル41の一部を示したものである。便宜上、図5には、連絡流路54の出口(最下段の板状体414の孔414a)と凹部42が破線で示されている。
図5において、Y軸方向におけるノズル41のピッチD3は、たとえば、300μm程度である。また、ノズル41の入口の径D1は、たとえば、100μm程度であり、孔41aの径D2は、たとえば、20μm程度である。
図6は、上部材40aの連絡流路54周辺の構成を示す平面図である。便宜上、図6には、ノズル41が破線で示されている。図6では、上部材40aの下面と凹部42とが互いに異なるハッチングで示されている。
図6に示すように、連絡流路54は、ノズル41と同軸となるように配置されている。連絡流路54の出口の径は、150μm程度である。連絡流路54の出口から、たとえば、10μm〜数10μmだけ外側に離れた位置に、凹部42が形成されている。径方向における凹部42の幅D5は、たとえば、10μm〜数10μm程度である。凹部42の深さは、たとえば、10μm〜数10μm程度である。
ノズル41および凹部42は、たとえば、レーザ加工によって形成される。加工において、レーザ光は、Z軸に平行で且つ孔41aの中心の位置を貫く軸の周りに旋回されつつ、下部材40bまたは上部材40aに照射される。複数のレーザ光で、複数のノズル41が、下部材40bに同時に形成される。また、複数のレーザ光で、複数の凹部42が、上部材40aに同時に形成される。
図5に示すように、接合に際して、下部材40bの上面(Z軸負側の面)に、接着剤70が塗布される。実施形態1では、接着剤70として、熱硬化性の接着剤が用いられる。接着剤70は、連絡流路54の径よりもやや大きい径の領域R2を除く領域に塗布される。この状態で、図4(a)、(b)に示すように、下部材40bの上面に上部材40aが重ねられ、熱処理が行われる。これにより、接着剤70が硬化し、上部材40aと下部材40bが接合される。接着剤70として熱硬化性以外の接着剤が用いられてもよい。
図7(a)、(b)は、それぞれ、比較例に係る接着工程における接着剤70の流れを模式的に示す断面図である。比較例では、連絡流路54の出口の周囲に凹部42が形成されていない。
図7(a)に示すように、接着剤70には所定の粒径の粒子71が含まれている。粒子71は、接合の際に所定の圧力で上部材40aを下部材40bに押しつけても潰れない強度をもっている。粒子71の粒径は、たとえば、5μm程度である。
接合の際には、図7(a)に示すように接着剤70が下部材40bの上面に塗布された状態で、上部材40aが下部材40bに所定の圧力で押しつけられる。これにより、図7(b)に示すように、上部材40aが下部材40bに重なる。このとき、塗布された接着剤70の量が多いと、余分な接着剤70が、上部材40aと下部材40bの隙間からはみ出し、はみ出した接着剤70がノズル41へと流れ込むことが起こり得る。または、ノズル41が接着剤70で詰まる現象が発生する。この場合、ノズル41へと流れ込んだ接着剤70によってインクの流れが阻害され、ノズル41からの吐出性能が低下してしまう。
なお、実施形態1では、図7(a)、(b)に示すように、接着剤70に粒子71が含まれているため、接合の際には、粒子71によって、上部材40aと下部材40bとの間に、粒子71の粒径と同じ寸法の隙間が確保される。すなわち、接合の際に上部材40aに所定の圧力を付与しても、上部材40aと下部材40bとの隙間が粒子71の粒径よりも小さくなることがない。これにより、接着剤70が無制限に上部材40aと下部材40bとの隙間から押し出されることが抑制され得る。
しかしながら、上述したノズル41間のエアーリークの問題を避けるために、下部材40bの上面には、接着剤70が多めに塗布されがちである。このため、上記のような粒子71の作用によっても、やはり、余分な接着剤70が、上部材40aと下部材40bの隙間から押し出されて、ノズル41へと流れ込むことが起こり得る。
実施形態1では、この問題が、凹部42によって解消される。
図7(c)、(d)は、それぞれ、実施形態1に係る接着工程における接着剤70の流れを模式的に示す断面図である。
接合に際し、図7(a)に示すように接着剤70が下部材40bの上面に塗布された状態で、上部材40aが下部材40bに所定の圧力で押しつけられると、余分な接着剤70が、上部材40aと下部材40bの隙間から押し出される。このとき、下部材40bの上面に接着剤70がやや多めに塗布されていても、図7(b)に示すように、ノズル41の方向に向かう接着剤70は、凹部42に溜まって、ノズル41へと流れ込むことがない。これにより、ノズル41の傾斜面41bや孔41aにおいて接着剤70が硬化することが回避される。こうして、接着剤70によりインクの流れが阻害されることが抑止され、ノズル41の吐出精度が高く維持される。
図8は、実施の形態に係るインクジェット装置の構成を示すブロック図である。
インクジェット装置は、上記構成を備えたインクジェットヘッド1の他、インク供給部2と、コントローラ3と、インタフェース4とを備える。
インク供給部2は、インクジェットヘッド1にインクを供給するための上述のチューブと、チューブに接続されたインクタンクと、インクタンクからチューブにインクを供給するためのポンプとを備える。コントローラ3は、CPUとメモリを備え、メモリに保持されたプログラムに従ってインクジェットヘッド1およびインク供給部2を制御する。インタフェース4は、印刷すべき文字および図形等の描画情報の入力を受け付けて、当該描画情報をコントローラ3に出力する。
コントローラ3は、入力された描画情報に従ってインクジェットヘッド1を制御し、被印刷面に印字や描画を行う。こうして、印刷画像に対応するノズル41からインクが被印刷面に吐出され、被印刷面に印字や描画が行われる。
<実施形態1の効果>
以上、実施形態1によれば、以下の効果が奏される。
図7(c)、(d)を参照して説明したとおり、下部材40bの上面に接着剤70が多目に塗布されたとしても、余分な接着剤70は、凹部42に溜まって、ノズル41へと流れ込むことが抑止される。よって、下部材40bの接着時に、ノズル41への流れ込みを懸念せずともよく、十分な量の接着剤70を下部材40bの上面に塗布することができる。これにより、ノズル41間のエアーリークの問題も解消できる。なお、図5に示すピッチD3および振り幅D4が小さくしてノズル41の密度を高めるほど、ノズル41間でエアーリークが生じやすい。上記のように、実施形態1では、十分な量の接着剤70を下部材40bの上面に塗布できるため、図5に示すピッチD3および振り幅D4が小さくしてノズル41の密度を高めた場合にも、より確実に、ノズル41間のエアーリークの問題を回避できる。
図4(a)、(b)に示すように、連絡流路54は、ノズル41の連絡流路54側の入口よりも径が大きくなっている。このため、凹部42とノズル41の入口との間には、所定距離のスペースがある。これにより、図7(d)に示すように、上部材40aと下部材40bとの間の隙間から余分な接着剤70が押し出されても、押し出された接着剤70が直ちにノズル41に流れ込むことがない。よって、ノズル41に対する接着剤70の流れ込みをより確実に抑止できる。
図4(a)、(b)に示すように、凹部42は、連絡流路54のノズル41側の出口から所定の距離だけ外側に離間した位置に形成されている。このため、凹部42が連絡流路54の内側面に繋がっている場合に比べて、余分な接着剤70が凹部42に溜まって連絡流路54へと流出しにくくなる。よって、ノズル41に対する接着剤70の流れ込みをより確実に抑止できる。
図7(c)、(d)に示すように、接着剤70には、下部材40bと上部材40aとの間の間隔を所定距離に保つための粒子71が含まれている。このため、接合の際に上部材40aに所定の圧力を付与しても、上部材40aと下部材40bとの隙間が粒子71の粒径よりも小さくなることがない。これにより、接着剤70が無制限に上部材40aと下部材40bとの隙間から押し出されることが抑制される。
<実施形態2>
実施形態1では、連絡流路54の出口の周囲に凹部42が形成されたが、実施形態2では、連絡流路54の出口の周囲に突部が形成される。
図9(a)は、下部材40bと上部材40aとを接着する前のノズル41周辺の構造を模式的に示す断面図、図9(b)は、下部材40bと上部材40aとを接着した後のノズル41周辺の構造を模式的に示す断面図である。
図9(a)に示すように、上部材40aの下面(Z軸正側の面)には、連絡流路54を囲むように突部43が形成されている。突部43は、連絡流路54の出口から所定の距離だけ外側に離間した位置に形成されている。突部43は、平面視においてリング形状であり、連絡流路54の出口を全周に亘って囲むように形成されている。突部43の径方向の幅は一定であり、且つ、高さも一定である。突部43は、たとえば電鋳により、板状体414(下部材40b)の下面に形成される。この場合、板状体414は、導電性の材料から構成される。
図9(b)に示すように、下部材40bが上部材40aに接合されると、連絡流路54の外側の位置において、突部43が下部材40bの上面に重なる。連絡流路54は、ノズル41の連絡流路54側の入口よりも径が大きい。このため、突部43とノズル41の入口との間には、所定距離のスペースがある。
なお、下部材40bにおけるノズル41の配置は、図5と同様である。実施形態2では、図5および図6の凹部42が突部43に置き換えられた構成となっている。
図10(c)、(d)は、それぞれ、実施形態2に係る接着工程における接着剤70の流れを模式的に示す断面図である。なお、対比されるべき対象として、図10(a)、(b)に比較例における接着剤70の流れが示されている。図10(a)、(b)の比較例は、図7(a)、(b)の比較例と同じ構成であるので、ここでは、説明を割愛する。
図10(c)に示すように接着剤70が下部材40bの上面に塗布された状態で、上部材40aが下部材40bに所定の圧力で押しつけられると、余分な接着剤70が、上部材40aと下部材40bの隙間から押し出される。このとき、下部材40bの上面に接着剤70がやや多めに塗布されていても、図10(d)に示すように、接着剤70は、突部43にブロックされて、ノズル41へと流れ込むことがない。これにより、ノズル41の傾斜面41bや孔41aにおいて接着剤70が硬化することが回避される。こうして、接着剤70によりインクの流れが阻害されることが抑止され、ノズル41の吐出精度が高く維持される。
<実施形態2の効果>
以上、実施形態2によれば、以下の効果が奏される。
図10(c)、(d)を参照して説明したとおり、下部材40bの上面に接着剤70が多目に塗布されたとしても、余分な接着剤70は、突部43にブロックされて、ノズル41へと流れ込むことが抑止される。よって、下部材40bの接着時に、ノズル41への流れ込みを懸念せずともよく、十分な量の接着剤70を下部材40bの上面に塗布することができる。これにより、ノズル41間のエアーリークの問題も解消できる。
図9(a)、(b)に示すように、連絡流路54は、ノズル41の連絡流路54側の入口よりも径が大きくなっている。このため、突部43とノズル41の入口との間には、所定距離のスペースがある。これにより、図10(d)に示すように、上部材40aと下部材40bとの間の隙間から余分な接着剤70が押し出されても、押し出された接着剤70が直ちにノズル41に流れ込むことがない。よって、ノズル41に対する接着剤70の流れ込みをより確実に抑止できる。
図9(a)、(b)に示すように、突部43は、連絡流路54のノズル41側の出口から所定の距離だけ外側に離間した位置に形成されている。このため、突部43が連絡流路54の境界に形成されている場合に比べて、突部43とノズル41の入口との間のスペースを広げることができる。これにより、上部材40aと下部材40bとの間の隙間から押し出された余分な接着剤70がより一層、ノズル41に到達しにくくなる。よって、ノズル41に対する接着剤70の流れ込みをより確実に抑止できる。
図10(d)に示すように、突部43の下面が下部材40bの上面に当接するため、接合の際に上部材40aに下方向の圧力を付与しても、上部材40aと下部材40bとの間の隙間が突部43の高さよりも小さくなることがない。よって、実施形態2の構成では、必ずしも接着剤70に粒子71を含有させる必要がなく、突部43によって、接着剤70が無制限に上部材40aと下部材40bとの隙間から押し出されることが抑制され得る。
<変更例>
以上、本発明の実施形態1、2について説明したが、本発明はこれら実施形態1、2に何らの制限を受けるものではない。
たとえば、上記実施形態2では、突部43が、連絡流路54の出口から所定距離だけ外側の位置に形成されたが、図11(a)、(b)に示すように、突部43が、連絡流路54の出口の境界に沿って形成されてもよい。こうすると、接着剤70により接合される、上部材40aの下面と下部材40bの上面と重なる領域が広がるため、上部材40aと下部材40bとをより強固に接合することができる。
また、上記実施形態1では、凹部42のみが上部材40aに形成され、上記実施形態2では、突部43のみが上部材40aに形成されたが、図11(c)、(d)に示すように、凹部42と突部43の両方が、上部材40aに形成されてもよい。こうすると、余分な接着剤70を凹部42に溜めつつ突部43でブロックできるので、ノズル41に対するインクの流れ込みをより確実に抑止することができる。
また、上記実施形態1、2では、凹部42または突部43が、連絡流路54の出口の周りに1周だけ形成されたが、凹部42または突部43が、連絡流路54の出口の周りに2周囲以上形成されてもよい。また、凹部42または突部43は、必ずしも1周に亘って連続的に繋がっていなくてもよく、1周の途中で僅かな隙間で分離されていてもよい。
さらに、平面視における凹部42または突部43の形状は、必ずしもリング状でなくてもよく、正方形等の他の形状であってもよい。また、凹部42または突部43の断面形状は、必ずしも矩形でなくてもよく、三角形、台形、半円等の他の形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、複数の板状体411、412、413、414を重ねることにより、構造体40の上部材40aが構成されたが、構造体40の構成方法は、これに限定されるものではない。たとえば、図3に示す7つの板状体413のうち上側6つの板状体413が1つの部材により一体形成されてもよい。
この他、インクジェットヘッド1やアクチュエータ30の構成、および、メイン流路51、圧力室52、連絡流路53、54の形状や構成も、上記実施の形態のものに限定されるものではない。また、上記実施の形態では、一つのメイン流路に対してY軸方向に並ぶ2つのインク供給口30aからインクが供給されたが、一つのメイン流路に対して一つのインク供給口30aが設けられてもよい。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … インクジェットヘッド
2 … インク供給部
30 … アクチュエータ
40a … 上部材(構造体)
40b … 下部材(板状部材)
41 … ノズル
42 … 凹部
43 … 突部
54 … 連絡流路
70 … 接着剤
71 … 粒子

Claims (6)

  1. インクが充填される圧力室と、
    前記圧力室に充填されたインクの圧力を変化させるアクチュエータと、
    インクを吐出するためのノズルが形成された板状部材と、
    前記圧力室と前記ノズルとを連結する連絡流路と、
    前記連絡流路が形成され前記板状部材が接着される構造体と、
    前記連絡流路を囲むように前記構造体の前記ノズル側の面に設けられた凹部及び突部と、を備え、
    前記凹部の一側面と前記突部の一側面は面一であり、
    前記突部は、前記連絡流路の前記ノズル側の出口の境界に沿って形成されている、
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記連絡流路は、前記ノズルの前記連絡流路側の入口よりも広くなっている、
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記凹部は、前記連絡流路の前記ノズル側の出口から所定の距離だけ外側に離間した位置に形成されている、
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記突部は前記凹部よりも前記連絡流路側に配置されている
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記板状部材を前記構造体に接着するための接着剤に、前記板状部材と前記構造体との間の間隔を所定距離に保つための粒子が含まれている、
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と、を備える
    ことを特徴とするインクジェット装置。
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