JP6768594B2 - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、速度センサを用いる事なく、交流電動機を制御する制御装置に関するものである。
交流電動機を制御する方式は様々な方式があり用途により使い分けされているが、特に高精度なトルク制御や速度制御を行う場合には、制御のマイナーループとして電流制御が実施される。
従来の誘導電動機の速度制御方式には、以下に示すものがある。制御装置は、PWMインバータに三相電圧指令を出力する。制御装置では、検出速度が速度指令に追従するようにトルク電流指令を生成する。また、検出電流から演算される磁束が磁束指令に追従するように励磁電流指令を生成する。さらにすべり周波数および出力周波数を演算し、出力周波数に基づいて座標変換用の位相を求める。回転2軸上の検出電流が、トルク電流指令、励磁電流指令に追従するように回転2軸上の電圧指令を生成し、座標変換して三相電圧指令を生成する。また、従来の同期電動機の速度制御方式では、座標変換用の位相を同期電動機の磁極位置とする(例えば、非特許文献1参照)。
このような交流電動機の速度制御を速度検出を不要にして行う、従来の速度センサレス制御方式を以下に示す。
誘導電動機の数式モデルを用いて構成されるオブザーバと呼ばれる状態観測器を用い、オブザーバは誘導電動機に印加される電圧情報を入力して磁束や電流の推定を行う。また誘導電動機の検出電流と推定電流の差に所定ゲインをかけフィードバックする構成を持つ。そして、オブザーバのフィードバックゲインの工夫や誘導電動機の速度推定器付加により、誘導電動機の回転速度の検出無しに速度制御を実施する。誘導電動機の数式モデルはその内部に誘導電動機の回転速度情報を内蔵しており、オブザーバも同様である。適応同定の考え方に基づき、オブザーバが出力する推定電流と実際の検出電流の差異(電流推定誤差)がある場合、それはオブザーバに内蔵される回転速度情報に誤差があるとして、上記電流推定誤差に基づきオブザーバに内蔵する回転速度情報を修正していくことで推定速度を得る方式である。この推定速度に基づいて速度制御を行えば誘導電動機の回転速度を所望の値に制御できる(例えば、非特許文献2参照)。
また、従来の同期電動機における速度センサレス制御方式においても、オブザーバを用いて速度推定を行う(例えば、特許文献1参照)。
特許第4672236号公報
ACサーボシステムの理論設計の実際、総合電子出版(1997)、122頁、86頁 杉本英彦、他「誘導電動機の速度センサレスベクトル制御の安定性の改善」平成13年電気学会全国大会講演論文集、4−109
従来の誘導電動機における速度センサレス制御方式では、誘導電動機のオブザーバは、回転速度情報の他にすべり周波数もパラメータとして内蔵している。誘導電動機とオブザーバとの間における電圧から電流への伝達特性の差異に起因して、すべり周波数と、オブザーバが出力する推定電流、推定磁束に基づいて得る推定すべり周波数との間に差異が生じる事がある。この差異は、特に誘導電動機の電流を過渡的に変化させるほど顕著となり、オブザーバによる電流推定誤差は、回転速度情報による誤差のみでなくすべり周波数による誤差を含むものとなる。このため、推定速度の過渡精度が低下し、速度制御応答が劣化するものであった。
誘導電動機の速度制御応答を上げる場合、通常、速度制御器のゲインを上げ、誘導電動機のトルクの振り幅を大きくする。しかしながら、その結果、誘導電動機のトルク電流も大きく振れ、すべり周波数の差異も拡大するため、推定速度の精度が低下する。このため、速度制御応答の向上が制限されるという問題点があった。
従来の同期電動機における速度センサレス制御方式では、オブザーバが構築された2軸回転座標を同期電動機の回転子磁束に同期するよう座標変換位相の周波数が追従制御されている。その際の追従制御用の周波数の過渡変動による誤差により、誘導電動機の場合と同様に推定速度の過渡精度が低下し、速度制御応答の向上が制限されるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、交流電動機の速度センサレス制御を行う制御装置において、推定速度の過渡精度を向上し、速度制御応答の向上を図る事を目的とする。
この発明に係る交流電動機の制御装置は、交流電動機を駆動するためのdq軸上の電圧指令を生成する指令生成部と、上記交流電動機のdq軸上の電流を検出する電流検出部と、上記検出電流と上記電圧指令とを入力して上記交流電動機の推定電流と推定磁束とを出力する状態観測部と、上記推定電流、上記推定磁束および上記検出電流に基づいて、上記交流電動機の推定速度を出力する速度推定部と、上記推定電流、上記推定磁束および上記検出電流に基づいて、上記推定磁束のq軸成分が0になるように第1周波数を演算する第1周波数演算部と、上記第1周波数を上記交流電動機の上記推定速度に加算してdq軸回転座標位相の周波数である出力周波数を演算する出力周波数演算部と、上記第1周波数に起因して上記状態観測部で発生する外乱を補償する補償信号を生成する補償部とを備える。上記状態観測部は、上記検出電流と上記電圧指令と、さらに、上記補償信号と上記出力周波数と上記第1周波数とを入力して、上記交流電動機の上記推定電流と上記推定磁束とを演算するものである。
この発明に係る交流電動機の制御装置によれば、状態観測部での外乱を補償信号により補償することができ、外乱による影響を抑制して推定速度の過渡精度を向上し、速度制御応答の向上が図れる。
この発明の実施の形態1による誘導電動機の制御装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による誘導電動機の制御装置における各部の機能をソフトウェアを用いて実現した構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による同期電動機の制御装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による交流電動機の制御装置として、速度センサレス制御を行う誘導電動機の制御装置について説明する。
図1は、実施の形態1による誘導電動機の制御装置の構成を示す図である。
図1に示すように、制御装置1は、スイッチング素子を有するインバータ2を駆動制御することにより誘導電動機4を制御する。以下、添字*は指令値を示し、添字#は推定値を示すものとする。また、添字sは誘導電動機4の固定子の状態量を示し、添字rは誘導電動機4の回転子の状態量を示す。
制御装置1では制御演算処理を行い電圧指令Vuvw*(Vu*、Vv*、Vw*)をインバータ2に出力する。インバータ2では、PWM処理が実施されそれに基づいてスイッチング素子が駆動され、電圧指令Vuvw*に沿った出力電圧を誘導電動機4に供給する。電流センサ3は誘導電動機4の電流iuvw(iu、iv、iw)を検出して、検出電流の信号を制御装置1に送信する。
制御装置1は、三相静止座標とdq軸回転座標との間の座標変換を行う座標変換部11a、11bと、電流制御部12と、速度制御部14と、磁束制御部15と、状態観測部としてのオブザーバ17と、速度推定部18と、第1周波数としての推定すべり周波数ωs#を演算する第1周波数演算部としての推定すべり周波数演算部19と、出力周波数演算部としての加算器13と、積分器16と、補償部20とを備える。また、電流検出部21は、電流センサ3および座標変換部11aを備え、指令生成部22は、電流制御部12および速度制御部14を備える。
なお、電流センサ3は電流検出部の外部に配するものでも良く、その場合、電流検出部は、電流センサ3からの検出電流iuvwに基づいて交流電動機のdq軸上の電流を検出する。さらに、誘導電動機の制御装置1がインバータ2を備えるものでも良い。
制御装置1では、次に記載する処理を行って誘導電動機4の回転速度を所望の値に制御する。
速度制御部14は、速度指令ωr*と推定速度ωr#とを入力して、両者が一致するよう演算処理を施し、トルク電流指令iq*を出力する。磁束制御部15は、磁束指令Φdr*と推定磁束Φdr#とを入力して、両者が一致するよう演算処理を施し、励磁電流指令id*を出力する。
電流センサ3からの検出電流iuvwは、座標変換部11aによりdq軸回転座標上の電流idq(id、iq)に変換され、電流制御部12に入力される。電流制御部12は、dq軸上の検出電流idq(id、iq)と、トルク電流指令iq*および励磁電流指令id*とを入力し、それぞれが一致するよう演算処理を施して、dq軸上の電圧指令Vdq*(Vd*、Vq*)を出力する。電圧指令Vdq*は、座標変換部11bにより三相の電圧指令Vuvw*に変換されてインバータ2に出力される。
オブザーバ17は、検出電流idqおよび電圧指令Vdq*に基づいて、誘導電動機4の推定電流idq#および推定磁束Φdr#を出力する。速度推定部18は、推定電流idq#、推定磁束Φdr#および検出電流idqに基づいて、推定速度ωr#を出力する。推定すべり周波数演算部19は、推定電流idq#、推定磁束Φdr#および検出電流idqに基づいて、推定すべり周波数ωs#を演算する。加算器13は、推定速度ωr#と推定すべり周波数ωs#とを加算して出力周波数ω#を演算する。積分器16は、出力周波数ω#を積分して座標変換用の位相θを求め、座標変換部11a、11bに出力する。補償部20は、推定電流idq#、推定磁束Φdr#、検出電流idqおよび推定すべり周波数ωs#に基づいて、オブザーバ17で発生する外乱を補償する補償信号ADDを生成する。この補償信号ADDは、検出電流idqおよび電圧指令Vdq*と共に、オブザーバ17に追加入力される。なお、オブザーバ17には、推定すべり周波数ωs#および出力周波数ω#も入力される。
次に、誘導電動機4の回転速度の推定処理について説明する。この実施の形態では、オブザーバ17で発生する外乱を補償する補償信号ADDをオブザーバ17に入力するものであるが、ここでは、まず基本の演算処理を説明する。
上記非特許文献2に記載された演算処理に基づいて、補償信号ADDのない場合を以下に説明する。但し、オブザーバの構成や推定速度の演算は、様々な方式が検討されており、以下に説明する方式は一例であり、この実施の形態は、オブザーバ内部で外乱が発生するものに適用できる。
オブザーバでは、推定電流idqs#(ids#、iqs#)と推定磁束Φdqr#(Φdr#、Φqr#)とを状態変数に取り、オブザーバの状態方程式である以下の式(1)を演算して、推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#を出力する。ここでは上記非特許文献2に記載される公知の方法を用いるため詳細説明は省略する。
式(1)において、オブザーバへの入力信号は、被積分対象となる状態変数に対する入力信号とする。即ち、式(1)では、電圧情報に基づく右辺第2項、電流推定誤差をフィードバックする右辺第3項が入力信号となる。第3項の演算には式(1)の演算結果である推定電流idqs#を用いるため、オブザーバに外部から入力される信号は、検出電流idqs(ids、iqs)および電圧指令Vds*となる。
Figure 0006768594
但し、Rs:1次抵抗、Rr:2次抵抗、Ls:1次インダクタンス、Lr:2次インダクタンス、M:相互インダクタンス、ωre#:推定電気角周波数(推定速度ωr#の極対数倍)、g11〜g42:オブザーバのフィードバックゲイン、ωs#:推定すべり周波数、ω#:出力周波数(推定電気角周波数と推定すべり周波数との加算値)。
上記式(1)のA11#、A12#、A22#は、内部にω#、ωre#、ωs#を含む為、推定値を示す添字#を付加している。
速度推定部18では、以下の式(2)に示すPI(比例積分)演算により速度を推定する。但し、Kp、Kiは、速度推定ゲインである。
Figure 0006768594
推定すべり周波数演算部19では、以下の式(3)に示す演算を行う。これは、q軸推定磁束Φqr#をゼロにするように制御するもので、dq軸回転座標のd軸を誘導電動機4の回転子磁束に設定することを目的とする。
Figure 0006768594
推定速度ωr#と推定すべり周波数ωs#とを加算して得る出力周波数ω#は、上記式(1)に記載されるオブザーバのパラメータとしてフィードバックされて使用される。
以上のように、基本の演算処理では、上記式(1)〜式(3)を演算することで、推定速度ωr#が得られ、この推定速度ωr#を速度制御部14にフィードバックすることで、誘導電動機4のセンサレス速度制御が実現できる。
次に、以下の式(4)は、速度ωrで回転する誘導電動機4の数式モデルである。但し、Φdqr(Φdr、Φqr):磁束、Vds:d軸電圧、ωre:電気角周波数(速度ωrの極対数倍)、ωs:すべり周波数、ω:出力周波数(電気角周波数とすべり周波数との加算値)。特に説明がない記号については上記式(1)と同じである。
Figure 0006768594
上述したように、すべり周波数ωsと、推定すべり周波数ωs#との間に差異が生じる事があり、その差異によりオブザーバ内で外乱信号DIが発生する。上記式(1)に示すように、推定すべり周波数ωs#と状態変数(推定電流idqs#、推定磁束Φdqr#)との積算値が右辺の被積分項内にある。同様に、上記式(4)に示す誘導電動機4の数式モデルにおいても、すべり周波数ωsと状態変数(電流idqs、磁束Φdqr)との積算値が右辺の被積分項内にある。このため、すべり周波数ωsと推定すべり周波数ωs#との差異に起因する外乱信号DIも、オブザーバの状態変数との積信号の形となる。
ここで、電圧指令通りの電圧が誘導電動機4に印加され、推定速度ωr#と速度ωrに差がないものとすると、外乱信号DIは、上記式(1)の右辺と上記式(4)の右辺との差分で計算でき、以下の式(5)で表される。
推定すべり周波数ωs#がすべり周波数ωsと差異がある場合にオブザーバが上記式(1)の演算を行うと、式(1)の右辺内部に自動的に外乱信号DIが発生する。
Figure 0006768594
この実施の形態では、外乱信号DIをキャンセルするために、補償部20が、上記式(5)に所定の補償フィードバックゲインをかけて極性を反転させた補償信号ADDを生成してオブザーバ17に追加入力する。補償信号ADDは、以下の式(6)で表される。k1〜k4は補償フィードバックゲインである。
また、誘導電動機4の2次磁束Φdrおよびすべり周波数ωsは、検出電流idqsに基づいて得られる。2次磁束Φdrは以下の式(6a)にて、すべり周波数ωsは以下の式(6b)にて、それぞれ演算される。
Figure 0006768594
オブザーバ17では、この補償信号ADDを上記式(1)の右辺の被積分演算項に加算することで、外乱信号DIが補償される。即ち、オブザーバ17では、状態方程式である以下の式(7)を演算して、推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#とを出力する。
Figure 0006768594
上記式(6)で示すように、補償信号ADDは、推定電流idqs#を用いて計算した推定すべり周波数ωs#に、推定電流idqs#および推定磁束Φdqr#をそれぞれ乗じた積から成る第1信号群と、検出電流idqsを用いて計算したすべり周波数ωsに、検出電流idqsおよび磁束Φdqrをそれぞれ乗じた積から成る第2信号群とのそれぞれの差分による差分信号群にて構成される。
以上のように、この実施の形態では、オブザーバ17が、状態方程式である上記式(7)を演算して推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#とを出力し、速度推定部18が、上記式(2)を演算して推定速度ωr#を演算し、推定すべり周波数演算部19が、上記式(3)を演算して推定すべり周波数ωs#を演算する。このような演算により推定速度ωr#が得られ、この推定速度ωr#を速度制御部14にフィードバックすることで、誘導電動機4のセンサレス速度制御が実現できる。
オブザーバ17では、推定すべり周波数ωs#に起因して、詳細には、推定すべり周波数ωs#とすべり周波数ωsとの差異に起因して内部で発生する外乱信号DIを、補償信号ADDを追加入力することにより補償する。このため、誘導電動機4の制御装置1において、オブザーバ17の内部で発生する外乱信号DIが抑制でき、推定電流idqs#および推定磁束Φdqr#の精度が向上する。このため、推定速度ωr#の過渡精度が向上し、速度制御応答が向上する。
なお、補償信号ADDは、上記式(6)の第1行〜第4行の内、優先順位を設定して、効果の高い行だけ用いても良く、演算負荷が軽減できる。優先順位は誘導電動機4自体の特性や制御系全体の構成に基づいて決定する。
例えば、上記非特許文献2に基づいてオブザーバ17や速度推定系を構成した、この実施の形態では、上記(3)式の働きによりq軸推定磁束Φqr#およびq軸磁束Φqrがゼロになるように制御される。このため上記式(6)の第3行の信号の大きさが非常に小さくなって省略可能となる。即ち、補償信号ADDは、以下の式(8)で示すものでも良く、その場合、オブザーバ17の状態方程式は以下の式(8a)で表される。
Figure 0006768594
ところで、一般に誘導電動機を運転する際、負荷トルクや速度に拘らず常に2次磁束が一定になるよう制御される。これは、誘導電動機のトルク電流と出力トルクの線形性を確保するためであるが、それに伴い常にd軸電流idsが流れ、そのd軸電流idsを積算に用いる。このため、補償信号ADD内でd軸電流idsに係る第2行の信号は、他の行(第1行、第3行、第4行)の信号と比較し相対的に信号が大きくなる。また、オブザーバ17の状態方程式の第2行は、q軸電流iqsを状態変数とする行であり、上記式(2)に記載されるようにq軸電流の推定誤差を用いて速度推定がなされるため、外乱信号DIに対する感度が他の行と比較して高い。
このため、補償信号ADDの第2行の信号は、外乱信号DIの抑制動作に最も寄与している。即ち、補償信号ADDは、以下の式(9)で示すものでも良く、その場合、オブザーバ17の状態方程式は以下の式(9a)で表される。
Figure 0006768594
さらに2次磁束が一定になるよう制御され、かつd軸電流idsがほぼ一定に制御される運転条件に限定する場合には、d軸電流idsおよびd軸推定電流ids#は固定値として扱うことができる。このとき、上記式(9)の補償信号ADDは以下の式(10)で示すように簡素化でき、その場合、オブザーバ17の状態方程式は以下の式(10a)で表される。ここで2次磁束Φdrおよび推定磁束Φdr#は、共に、相互インダクタンスMと前記d軸電流idsの固定値との積で表現できる。
Figure 0006768594
以上のように、上記式(6)の第1行〜第4行の内、優先順位を設定して、一部の行の信号を省略して用いると、全ての信号を用いる場合と比べて、外乱信号DIの抑制効果はある程度劣るものの、補償フィードバックゲインk1〜k4の個数が低減でき、その設計を簡素化できる。
この実施の形態では、電流と磁束を状態変数に持つ4次元オブザーバを例としたが、すべり周波数と状態変数の積を内部に持つ構造のオブザーバであれば、上述した外乱信号の発生原理は同じであるため、特にオブザーバの種類を問わず適用することができる。
推定電流や推定磁束、推定すべり周波数は時間変化する成分と時間変化しない成分の両者を含む。これは誘導電動機の電流、磁束、すべり周波数も同様である。補償信号ADDの演算では積算を行うが、積算処理の結果には時間変化する信号と時間変化しない信号の積算と見なせる成分も含まれる。即ち、オブザーバの状態方程式において補償信号ADDの付加は、オブザーバフィードバックゲインを等価的に操作することと見なせる。このため、補償信号ADDにおける補償フィードバックゲインk1〜k4の設計は既存のオブザーバフィードバックゲインの設計を考慮して行う必要がある。
一方で、補償信号ADDの積算処理の結果には時間変化する成分を含む信号同士の積と見なせる成分も含むため、オブザーバフィードバック項のような線形演算とは異なる。従って、補償信号ADDにおける補償フィードバックゲインk1〜k4の設計では、この非線形な演算結果も考慮する必要がある。
上記式(5)に記載される外乱信号DIを抑制するのに、単純に補償信号ADDの補償フィードバックゲインk1〜k4を例えば1に設定すれば、前述の理由によりオブザーバフィードバックゲインによってもたらされるオブザーバの動特性に影響を与える可能性がある。従って、補償信号ADDの演算における上述した線形演算と非線形演算を含む事情を考慮して補償フィードバックゲインk1〜k4を設計し、それを介して外乱信号DIの補償を行う。これにより、元々のオブザーバの特性を維持して安定性を確保しつつ、外乱信号DIの影響を抑制し、速度センサレス制御における速度制御応答が向上する効果が得られる。
なお、上記実施の形態で示した制御装置1は、各部の機能をソフトウェアを用いて実現することもでき、図2を用いて以下に説明する。
図2に示すように、制御装置1は、記憶装置6とプロセッサ7とを備え、プロセッサ7上で実行されるプログラムの信号処理とプロセッサ7上に設けられた論理回路における信号処理との結果にて、機能が実現される構成としている。プロセッサ7は記憶装置6との間で読み書きの信号8をやり取りし、プログラムを記憶装置6から読み出して実行する。またプロセッサ7は、その処理の過程で一時的に記憶すべき情報の記憶装置6への書き込み、および記憶装置6からの読み出しを行う。
例えば、座標変換部11a、11b、電流制御部12、速度制御部14、磁束制御部15、積分器16、オブザーバ17、速度推定部18、推定すべり周波数演算部19および補償部20の機能は、プロセッサ7にてプログラムが実行されて実現できる。このように、プロセッサ7での処理により各部の機能が実現される場合も、上記実施の形態1と同様の作用により同様の効果が得られる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による交流電動機の制御装置として、速度センサレス制御を行う同期電動機の制御装置について説明する。
図3は、実施の形態2による同期電動機の制御装置の構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置1は、スイッチング素子を有するインバータ2を駆動制御することにより同期電動機5を制御する。
制御装置1では制御演算処理を行い電圧指令Vuvw*(Vu*、Vv*、Vw*)をインバータ2に出力する。インバータ2では、PWM処理が実施されそれに基づいてスイッチング素子が駆動され、電圧指令Vuvw*に沿った出力電圧を同期電動機5に供給する。電流センサ3は同期電動機5の電流iuvw(iu、iv、iw)を検出して、検出電流の信号を制御装置1に送信する。
制御装置1は、三相静止座標とdq軸回転座標との間の座標変換を行う座標変換部11a、11bと、電流制御部12と、速度制御部14と、状態観測部としてのオブザーバ17Aと、速度推定部18と、第1周波数としての追従周波数ωt#を演算する第1周波数演算部としての追従周波数演算部19Aと、加算器13と、積分器16と、補償部20Aとを備える。また、電流検出部21は、電流センサ3および座標変換部11aを備え、指令生成部22は、電流制御部12および速度制御部14を備える。
なお、電流センサ3は電流検出部の外部に配するものでも良く、その場合、電流検出部は、電流センサ3からの検出電流iuvwに基づいて交流電動機のdq軸上の電流を検出する。さらに、同期電動機の制御装置1がインバータ2を備えるものでも良い。
制御装置1では、次に記載する処理を行って同期電動機5の回転速度を所望の値に制御する。
速度制御部14は、速度指令ωr*と推定速度ωr#とを入力して、両者が一致するよう演算処理を施し、トルク電流指令iq*を出力する。励磁電流指令id*は通常ゼロに設定されるが、インバータ2の出力電圧が飽和する場合などに負値に設定される事もある。電流センサ3からの検出電流iuvwは、座標変換部11aによりdq軸回転座標上の電流idq(id、iq)に変換され、電流制御部12に入力される。電流制御部12は、dq軸上の検出電流idq(id、iq)と、トルク電流指令iq*および励磁電流指令id*とを入力し、それぞれが一致するよう演算処理を施して、dq軸上の電圧指令Vdq*(Vd*、Vq*)を出力する。電圧指令Vdq*は、座標変換部11bにより三相の電圧指令Vuvw*に変換されてインバータ2に出力される。
オブザーバ17Aは、検出電流idqおよび電圧指令Vdq*に基づいて、同期電動機5の推定電流idq#および推定磁束Φdr#を出力する。速度推定部18は、推定電流idq#、推定磁束Φdr#および検出電流idqに基づいて、推定速度ωr#を出力する。追従周波数演算部19Aは、推定電流idq#、推定磁束Φdr#および検出電流idqに基づいて、追従周波数ωt#を演算する。追従周波数ωt#は、dq軸回転座標のd軸を同期電動機5の回転子磁束に同期させるための補正用の周波数である。
加算器13は、推定速度ωr#と追従周波数ωt#とを加算して出力周波数ω#を演算する。積分器16は、出力周波数ω#を積分して座標変換用の位相θを求め、座標変換部11a、11bに出力する。補償部20Aは、推定電流idq#、推定磁束Φdr#、検出電流idqおよび追従周波数ωt#に基づいて、オブザーバ17Aで発生する外乱を補償する補償信号ADDaを生成する。この補償信号ADDaは、検出電流idqおよび電圧指令Vdq*と共に、オブザーバ17Aに追加入力される。なお、オブザーバ17Aには、追従周波数ωt#および出力周波数ω#も入力される。
次に、同期電動機5の回転速度の推定処理について説明する。この実施の形態では、オブザーバ17Aで発生する外乱を補償する補償信号ADDaをオブザーバ17Aに入力するものであるが、ここでは、まず基本の演算処理を説明する。
上記特許文献1に記載された演算処理に基づいて、補償信号ADDaのない場合を以下に説明する。但し、オブザーバの構成や推定速度の演算は、様々な方式が検討されており、以下に説明する方式は一例であり、この実施の形態は、オブザーバ内部で外乱が発生するものに適用できる。
オブザーバでは、推定電流idqs#(ids#、iqs#)と推定磁束Φdqr#(Φdr#、Φqr#)とを状態変数に取り、オブザーバの状態方程式である以下の式(11)を演算して、推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#を出力する。ここでは公知の方法を用いるため詳細説明は省略する。
式(11)において、オブザーバへの入力信号は、被積分対象となる状態変数に対する入力信号とする。即ち、式(11)では、電圧情報に基づく右辺第2項、電流推定誤差をフィードバックする右辺第3項が入力信号となる。第3項の演算には式(11)の演算結果である推定電流idqs#を用いるため、オブザーバに外部から入力される信号は、検出電流idqs(ids、iqs)および電圧指令Vds*となる。
Figure 0006768594
但し、Rs:抵抗、L:インダクタンス、ωre#:推定電気角周波数(推定速度ωr#の極対数倍)、g11〜g42:オブザーバのフィードバックゲイン、ω#:出力周波数(推定電気角周波数と追従周波数との加算値)。
速度推定部18では、以下の式(12)に示すPI演算により速度を推定する。但し、Kp、Kiは、速度推定ゲインである。
Figure 0006768594
追従周波数演算部19Aでは、以下の式(13)に示す演算を行う。この演算は、q軸推定磁束Φqr#をゼロにするように制御するもので、追従周波数ωt#は、dq軸回転座標のd軸を同期電動機5の回転子磁束に同期させるように座標変換位相θの周波数(出力周波数)を補正する周波数となる。
Figure 0006768594
推定速度ωr#と追従周波数ωt#とを加算して得る出力周波数ω#は、上記式(11)に記載されるオブザーバのパラメータとしてフィードバックされて使用される。
以上のように、基本の演算処理では、上記式(11)〜式(13)を演算することで、推定速度ωr#が得られ、この推定速度ωr#を速度制御部14にフィードバックすることで、同期電動機5のセンサレス速度制御が実現できる。
次に、以下の式(14)は、速度ωrで回転する同期電動機5の数式モデルである。但し、Φdqr(Φdr、Φqr):磁束、Vds:d軸電圧、ωre:電気角周波数(速度ωrの極対数倍)。特に説明がない記号については上記式(11)と同じである。
Figure 0006768594
上記式(14)で示すように、同期電動機5の数式モデル自体には追従周波数ωt#の基になる周波数ωtのパラメータは存在しない。上記実施の形態1では、すべり周波数ωsと推定すべり周波数ωs#との差異に起因してオブザーバ内で外乱信号DIが発生するものであったが、この実施の形態2では、追従周波数ωt#自体に起因して外乱が発生する。
追従周波数ωt#は、上記式(11)に示すオブザーバが設置されるdq軸回転座標のd軸を同期電動機5の回転子磁束に同期させるように演算される。この追従周波数ωt#は、電流の推定誤差に基づいて計算されるため、同期電動機5のトルク電流iqsが過渡的に操作される場合等は、オブザーバと同期電動機との伝達特性の違いにより外乱が発生する。
ここで、電圧指令通りの電圧が同期電動機5に印加され、推定速度ωr#と速度ωrに差がないものとすると、外乱信号DIaは、上記式(11)の右辺と上記式(14)の右辺との差分で計算でき、以下の式(15)で表される。なお、周波数ωtに相当する周波数を0として表記した。オブザーバが上記式(11)の演算を行うと、式(11)の右辺内部に自動的に外乱信号DIaが発生する。
Figure 0006768594
この実施の形態では、外乱信号DIaをキャンセルするために、補償部20Aが、上記式(15)に所定の補償フィードバックゲインをかけて極性を反転させた補償信号ADDaを生成してオブザーバ17Aに追加入力する。補償信号ADDaは、以下の式(16)で表される。k1〜k4は補償フィードバックゲインである。また、Φdr#は、誘起電圧定数と呼ばれる回転子磁束の大きさを示す電動機定数の一種であり、電動機の抵抗値やインダクタンス値と同様に予め設定する値となる。
Figure 0006768594
オブザーバ17Aでは、この補償信号ADDaを上記式(11)の右辺の被積分演算項に加算することで、外乱信号DIaが補償される。即ち、オブザーバ17Aでは、状態方程式である以下の式(17)を演算して、推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#とを出力する。
Figure 0006768594
上記式(16)で示すように、補償信号ADDaは、推定電流idqs#を用いて計算した追従周波数ωt#に、推定電流idqs#および推定磁束Φdqr#をそれぞれ乗じた積から成る第1信号群にて構成される。
以上のように、この実施の形態では、オブザーバ17Aが、状態方程式である上記式(17)を演算して推定電流idqs#と推定磁束Φdqr#とを出力し、速度推定部18が、上記式(12)を演算して推定速度ωr#を演算し、追従周波数演算部19Aが、上記式(13)を演算して追従周波数ωt#を演算する。このような演算により推定速度ωr#が得られ、この推定速度ωr#を速度制御部14にフィードバックすることで、同期電動機5のセンサレス速度制御が実現できる。
オブザーバ17Aでは、追従周波数ωt#に起因して内部で発生する外乱信号DIaを、補償信号ADDaを追加入力することにより補償する。このため、同期電動機5の制御装置1において、オブザーバ17Aの内部で発生する外乱信号DIaが抑制でき、推定電流idqs#および推定磁束Φdqr#の精度が向上する。このため、推定速度ωr#の過渡精度が向上し、速度制御応答が向上する。
なお、上記実施の形態1と同様に、補償信号ADDaは、上記式(16)の第1行〜第4行の内、優先順位を設定して、効果の高い行だけ用いても良く、演算負荷が軽減できる。優先順位は誘導電動機4自体の特性や制御系全体の構成に基づいて決定する。
例えば、上記特許文献1に基づいてオブザーバ17Aや速度推定系を構成した、この実施の形態では、上記(13)式の働きによりq軸推定磁束Φqr#およびq軸磁束Φqrがゼロになるように制御される。このため上記式(16)の第3行の信号の大きさが非常に小さくなって省略可能となる。即ち、補償信号ADDaは、以下の式(18)で示すものでも良く、その場合、オブザーバ17Aの状態方程式は以下の式(18a)で表される。
Figure 0006768594
このように、補償信号ADDaは、一部の行の信号を省略することにより、全ての信号を用いる場合と比べて、外乱信号DIの抑制効果はある程度劣るものの、補償フィードバックゲインk1〜k4の個数が低減でき、その設計を簡素化できる。
この実施の形態では、電流と磁束を状態変数に持つ4次元オブザーバを例としたが、dq軸回転座標上に構築されたオブザーバであれば、d軸を同期電動機5の回転子磁束に同期させる処理あるいはそれに類似の処理がなされて、追従周波数ωt#相当の成分を含み、同様の外乱信号DIaが発生するため、適用できる。
また、補償信号ADDaにおける補償フィードバックゲインk1〜k4の設計は、上記実施の形態1と同様に、既存のオブザーバフィードバックゲインおよび非線形な演算処理を考慮して設計する。このように補償フィードバックゲインk1〜k4を設計し、それを介して外乱信号DIaの補償を行う。これにより、元々のオブザーバの特性を維持して安定性を確保しつつ、外乱信号DIaの影響を抑制し、速度センサレス制御における速度制御応答が向上する効果が得られる。
なお、上記実施の形態においても、図2で示した構成を用い、プロセッサ7での処理により各部の機能を実現しても良い。
また、この発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (6)

  1. 交流電動機を駆動するためのdq軸上の電圧指令を生成する指令生成部と、
    上記交流電動機のdq軸上の電流を検出する電流検出部と、
    上記検出電流と上記電圧指令とを入力して上記交流電動機の推定電流と推定磁束とを出力する状態観測部と、
    上記推定電流、上記推定磁束および上記検出電流に基づいて、上記交流電動機の推定速度を出力する速度推定部と、
    上記推定電流、上記推定磁束および上記検出電流に基づいて、上記推定磁束のq軸成分が0になるように第1周波数を演算する第1周波数演算部と、
    上記第1周波数を上記交流電動機の上記推定速度に加算してdq軸回転座標位相の周波数である出力周波数を演算する出力周波数演算部と、
    上記第1周波数に起因して上記状態観測部で発生する外乱を補償する補償信号を生成する補償部とを備え、
    上記状態観測部は、上記検出電流と上記電圧指令と、さらに、上記補償信号と上記出力周波数と上記第1周波数とを入力して、上記交流電動機の上記推定電流と上記推定磁束とを演算する、
    交流電動機の制御装置。
  2. 上記補償部は、上記第1周波数に上記推定電流および上記推定磁束をそれぞれ乗じた第1信号群内の信号を用いて上記補償信号を生成する、
    請求項1に記載の交流電動機の制御装置。
  3. 上記交流電動機は誘導電動機であり、上記第1周波数は推定すべり周波数であり、
    上記補償部は、上記検出電流に基づいて演算されるすべり周波数および磁束を用い、上記すべり周波数に上記検出電流および上記磁束をそれぞれ乗じた第2信号群と、上記第1信号群との差分信号群の内、少なくとも1つを上記補償信号とする、
    請求項2に記載の交流電動機の制御装置。
  4. 上記交流電動機は同期電動機であり、上記第1周波数は、d軸を回転子磁束に同期させるための追従周波数である、
    請求項2に記載の交流電動機の制御装置。
  5. 上記出力周波数に基づいて演算される上記交流電動機のdq軸回転座標位相が、上記検出電流および上記電圧指令の双方においてdq軸回転座標と三相静止座標との間の座標変換に用いられる、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の交流電動機の制御装置。
  6. 上記指令生成部は、上記推定速度が速度指令に追従するように電流指令を生成する速度制御部と、上記検出電流が上記電流指令に追従するように上記電圧指令を生成する電流制御部とを備えた、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の交流電動機の制御装置。
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