JP6767862B2 - 物体検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波等である探査波を送信し、周囲の物体により反射された反射波を含む検知波を取得して、その物体を検知する物体検知装置に関する。
従来、超音波を探査波として送信し、物体により反射された反射波を受信してその物体との距離や相対速度を検知する物体検知装置が実現されている。このような物体検知装置において、周囲に他の物体検知装置が存在する場合等に、他の物体検知装置から送信された探査波や、その探査波に基づく反射波を受信する、混信が生ずることがある。混信が生じた場合には、他の物体検知装置から送信された探査波や、その探査波に基づく反射波により物体の位置を検出することになり、実際に存在しない物体が存在すると判定するおそれがある。
このような混信を抑制すべく、従来、探査波の送信タイミングをランダムに変化させる制御が行われている。
また、下記の特許文献1では、物体検知装置に赤外線の送受信機を設け、探査波の送信タイミングで他の物体検知装置に対して赤外線を照射することにより、混信を抑制している。
特開2007−114081号公報
送信タイミングをランダムに変化させる場合、一般的には送受信の1サンプリング周期を一定とするため、最も遅い送信タイミングでも十分な受信待機期間を設けることが可能な程度に、1サンプリング周期の長さを定める。したがって、1サンプリング周期の長さをより長くする必要が生ずる。これにより、所定時間当たりのサンプリング数が減少し、物体との距離等を用いた制御の精度が低下する。加えて、送信タイミングをランダムとするための各種パラメータを複数持つ必要が生じ、構成の複雑化が生ずる。
また、特許文献1に記載の物体検知装置では、他の物体検知装置に対して赤外線を照射することで混信を抑制しているため、赤外線の送受信機が必要な構成となる。これにより、混信の抑制制御をひとつの物体検知装置で完結することができず、システム全体の構成が複雑となるという問題が生ずる。
すなわち、いずれの場合においても、受信波が反射波であるか混信波であるか否かの判定を行わず、混信波を受信しない状況を作り出したうえで反射波の受信を行うものとしているため、物体の検知精度の低下や、構成の複雑化といった問題が生ずる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、自己が送信した探査波の反射波でない受信波を適切に判定することが可能な物体検知装置を提供することにある。
本発明は、所定の送受信機会ごとに探査波を送信し、周囲の物体からの反射波を含む受信波を取得して前記物体を検知する物体検知装置であって、前記探査波の送信及び前記受信波の受信を行う送受信部と、前記探査波の送信タイミングと前記受信波の受信タイミングとに基づいて、前記物体との距離を示す直接検知距離を算出する距離算出部と、前記探査波の周波数又は周期である波特性と、前記受信波の前記波特性とに基づいて、前記物体との相対速度を第1相対速度として求める第1相対速度算出部と、今回の送受信機会に算出した前記直接検知距離と、以前の送受信機会に取得した前記直接検知距離とに基づいて、前記物体との相対速度を第2相対速度として求める第2相対速度算出部と、前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に、前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する判定部と、を備える。
受信波が探査波の反射波である場合、物体の速度又は相対速度が一定であるとすれば、受信波の周波数又は周期に基づく相対速度である第2相対速度と、以前の送受信機会で取得した直接検知距離と今回の周期で取得した直接検知距離とに基づく相対速度である第1相対速度とは、概ね等しくなる。また、物体の速度又は相対速度が一定でないとしても、第1相対速度と第2相対速度との差は、所定の範囲に収まる。一方、送受信部が受信した受信波が、他の物体検知装置等から送信された探査波等である混信波である場合、第1相対速度と第2相対速度との乖離が大きくなるのが一般的である。上記構成では、第1相対速度と第2相対速度とをそれぞれ求め、第1相対速度と第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に受信波が探査波の反射波でないと判定しているため、反射波でない受信波をより適切に除外することができる。
第1実施形態に係る物体検知装置の構成を示す図である。 混信波を受信した場合の例を示す図である。 第1実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る物体検知装置の構成を示す図である。 第7実施形態に係る物体検知装置の構成を示す図である。
<第1実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、移動体である車両に搭載されるものである。物体検知装置は、所定の送受信機会ごとに超音波である探査波を送信し、移動体の周囲に存在する物体により反射された反射波を受信波として受信し、探査波の送信から受信波の受信までの時間を測定することにより、車両と物体との距離を求める。そして、車両と物体との距離が所定距離よりも近い場合に、車両の運転者に対して物体との接近を報知したり、車両が備える制動装置を作動させたりする。
図1は、本実施形態に係る物体検知装置の構成図である。物体検知装置は、超音波センサ10と、その超音波センサ10と通信可能に接続されたECU20とを含んで構成されている。
超音波センサ10は、ECU20との通信を行う通信部11、その通信部11から探査波の送信制御の開始信号を受け取り、探査波の送信制御を行う送信制御部12、及び、その送信制御部12により駆動される送信回路13を備えている。送信回路13は、送信制御部12からの駆動信号により駆動させられ、所定周波数の駆動電力が送受信部14へと供給される。
送受信部14は、圧電素子を備える公知の構成となっている。送信回路13から所定周波数の駆動電力が圧電素子へと供給され、圧電素子がその駆動電力により発振することで超音波を探査波として送信する。
探査波の送信後に周囲の物体により探査波が反射された場合、反射された超音波である反射波が送受信部14へ入射する。また、周囲に他の物体検知装置等の超音波を発生させる装置が存在する場合には、その装置等から発せられた超音波等が送受信部14へ入射する。この、他の装置等から発せられた超音波等を、混信波と称する。
送受信部14が備える圧電素子は、受信波によって振動し、受信波の周波数と等しい周波数を有し、且つ、受信波の振幅に比例する電圧を有する電気信号を発生させる。圧電素子が発生させた電気信号は、受信回路15へ入力される。受信回路15は、公知のバンドパスフィルタ回路を備え、探査波の周波数から乖離した周波数の受信波を除去する。
距離算出部16は、探査波の送信時刻から、受信波の受信時刻までの時間を求め、その時間の半分に音速を乗算したものを、物体との距離とする。探査波の送信時刻に関する情報は、送信制御部12から取得する。一方、受信波の受信時刻は、受信回路15から取得した電圧の値が所定の閾値を超えた時刻としている。
周波数算出部17は、受信波の周波数を算出する。具体的には、受信波の振幅を示す電圧がゼロの値を超えてから、再びゼロの値となるまでの時間である周期を求め、その周期の逆数を周波数とする。なお、周波数は、受信波の特性を示すものであるため、波特性と称することができる。
距離算出部16が算出した距離、及び、周波数算出部17が算出した周波数は、通信部11からECU20へと送信される。
以上のように構成される超音波センサ10により、周囲の物体との距離を求めるうえで、探査波の反射波ではない混信波を、受信波として受信する場合がある。特に、超音波センサ10が送信する探査波と周波数が近い超音波を送信する装置が近傍に存在する場合、その装置が送信した探査波や、その探査波が物体により反射された反射波を、受信する場合がある。この場合では、受信波の周波数は、自己の探査波の周波数に近いものであるため、ノイズフィルタとして機能する受信回路15で除去されない可能性が高い。このようにして、他の超音波センサが送信した探査波等に基づいて物体の位置を求めた場合、実際には存在しない物体が存在すると判定するおそれがある。
前回の送受信機会において、受信波の第1波として反射波を受信しており、今回の送受信機会において、受信波の第1波として混信波を受信した場合について、図2を参照して説明する。図2では、横軸を時間としており、縦軸を受信波の振幅、すなわち、圧電素子から出力される電圧の値としている。また、図2では、物体検知装置と物体とが接近する例を示している。
前回の送受信機会では、時刻t10で送信制御部12が送信制御を開始し、送信時刻である時刻t11で送受波部から探査波が送信される。この探査波が物体により反射され、送受信部14が反射波を受信した場合、反射波の振幅が閾値以上となる時刻t12を受信時刻とする。送信時刻である時刻t11と受信時刻である時刻t12との差をとり、その差の半分に音速を乗算すれば、超音波センサ10と物体との距離が求まる。
今回の送受信機会では、前回の送受信機会と同様に、時刻t20で送信制御部12が送信制御を開始し、送信時刻である時刻t21で送受波部から探査波が送信される。物体検知装置とその周囲に存在する物体との距離は縮まっているため、反射波の振幅が閾値以上となるのは時刻t23であり、時刻t21と時刻t23との差は、時刻t11と時刻t12との差よりも小さい。
ところが、今回の送受信機会では、反射波の受信よりも前に混信波を受信しており、その混信波の振幅が時刻t22で閾値以上となっているため、物体との距離の算出は、時刻t21と時刻t22との差により行われる。すなわち、物体との実際の距離よりも短い距離が算出される。この場合、算出された距離に基づいて車両の運転者へ報知を行ったり、車両の制動を行ったりすれば、それらの制御は不要作動であるといえる。
そこで、本実施形態に係る物体検知装置に含まれるECU20は、受信した受信波のうち、混信波の可能性が高いと判定したものを、物体を検知する処理から除外する。
ECU20が備える通信部21は、超音波センサ10から、今回の送受信機会で受信した受信波に基づく距離、及び、その受信波の周波数を取得する。
第1相対速度算出部23は、通信部21を介して、今回の送受信機会で受信した受信波に基づく距離と、その受信波の受信時刻とを取得する。また、第1相対速度算出部23は、記憶部22から、前回の送受信機会で記憶部22に記憶された距離と、距離の算出に用いた受信波を受信した時刻とを取得する。そして、今回の送受信機会の受信波に基づく距離と、前回の送受信機会の受信波に基づく距離の差をとり、その差を、今回の周期の受信波の受信時刻と、前回の周期の受信波の受信時刻との差により除算して、第1相対速度Vdを算出する。
第2相対速度算出部24は、通信部21を介して、今回の送受信機会で受信した受信波の周波数を取得し、受信波の周波数と探査波の周波数とを用いて、第2相対速度Vfを算出する。例えば、受信波の周波数をf、探査波の周波数をf0、音速をcとして、次式(1)を用いる。
Figure 0006767862
上式(1)を変形すれば、第2相対速度Vfは次式(2)で求まる。
Figure 0006767862
判定部26は、第1相対速度算出部23が算出した第1相対速度Vd、及び、第2相対速度算出部24が算出した第2相対速度Vfを取得する。判定部26は、加えて、車両情報取得部25から車両の速度を取得する。判定部26は、車両の速度が所定値(例えば5km)よりも小さい場合に、受信波が反射波であるか否かの判定を行う。これは、車両の速度が所定値以上であれば、車両は、混信波の発生源から早期に離脱することが可能であり、混信波の影響が小さいと考えられるためである。
判定部26は、車両情報取得部25から取得した車速が所定値よりも小さい場合に、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとを用いて、受信波が反射波であるか否かを判定する。具体的には、取得した第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差を取り、その差の絶対値が所定値よりも大きい場合に、受信波が反射波でないと判定する。第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値が所定値以下であれば、受信波が反射波である可能性が高いため、その受信波により求められた距離を記憶部22へ記憶させる。記憶部22へ記憶させた距離は、次の送受信機会における、受信波が反射波であるか否かの判定に用いられる。
以上のように構成される物体検知装置において実行される一連の処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS101にて探査波を送信し、続くステップS102にて、受信波を取得する。このステップS102の処理では、受信波を取得するまで待機する。すなわち、受信波の振幅値に相当する電圧値を検出し、その電圧値が閾値よりも大きい値を示すまで、待機する。
受信波を取得すれば、ステップS103へ進み、探査波の送信時刻と受信波の受信時刻とを用いて、距離を算出する。続いて、ステップS104へ進み、ステップS103で算出した距離と、記憶部22から読み出した距離とにより算出される相対速度である第1相対速度Vdを算出する。
続くステップS105では、今回の周期の受信波の周波数を算出する。すなわち、上述したとおり、ゼロクロス点間の周期の逆数を周波数として求める。周波数が求まれば、ステップS106に進み、探査波の周波数及び受信波の周波数を用いて、ドップラ効果の式により、第2相対速度Vfを算出する。
第2相対速度Vfが求まれば、ステップS107へ進み、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値が閾値Vthよりも大きいか否かを判定する。すなわち、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfと乖離が大きいか否かを判定する。ステップS107にて肯定判定した場合、すなわち第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値が閾値Vthよりも大きい場合、受信波が混信波である可能性が高いため、ステップS108へ進み、今回取得した検知距離は記憶部22に記憶させず破棄する。そして、一連の処理を終了する。
一方、ステップS107にて否定判定した場合、すなわち第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値が閾値Vth以下である場合、受信波が混信波である可能性が低いため、ステップS109へ進み、今回取得した検知距離を記憶部22に記憶させる。そして、一連の処理を終了する。
なお、前回の送受信機会で受信した受信波に基づく距離が破棄されている場合には、ステップS104では、前回の送受信機会よりも前に受信した受信波に基づく距離、すなわち、記憶部22に記憶されている距離のうち、最新の距離を用いて第1相対速度Vdを求める。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、以下の効果を奏する。
受信波が探査波の反射波である場合、以前の送受信機会で取得した検知距離と今回の周期で取得した検知距離とに基づく相対速度である第1相対速度Vdと、受信波の周波数に基づく相対速度である第2相対速度Vfとは、概ね等しくなる。本実施形態では、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとをそれぞれ求め、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差が所定の値よりも大きい場合に受信波が探査波の反射波でないと判定しているため、反射波でない受信波を適切に除外することができる。
<第2実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、全体構成は第1実施形態と共通しており、第1実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、処理を追加している。
本実施形態では、判定部26は、速度取得部として機能する車両情報取得部25から車両の速度を取得する。そして、物体を基準にすると、取得した速度を第1相対速度Vd、第2相対速度Vfのそれぞれから減算する。こうすることで、受信波が反射波であると仮定した場合の、物体の速度が求まる。なお、車両を基準にすると、取得した速度を第1相対速度Vd、第2相対速度Vfのそれぞれに加算する。こうすることで、受信波が反射波であると仮定した場合の、物体の速度が求まる。
物体の速度が求まれば、その速度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。この閾値は、例えば、10kmである。これは、第1実施形態で述べたように、判定部が行う判定は、車両の速度が5km以下の場合に行うものであり、周囲に存在する物体の移動速度についても車両の移動速度の数倍以下となることが一般的であるためである。
判定部26は、物体の速度が所定の値よりも大きければ、今回の送受信機会で受信した受信波が反射波でないと判定し、その受信波に関する距離及び受信時刻を破棄する。一方、判定部38は、物体の速度が所定の値以下であれば、その受信波に関する距離及び受信時刻を記憶部22に記憶させる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、第1実施形態に係る物体検知装置が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・第1相対速度Vd及び第2相対速度Vfを求めて判定を行ううえで、受信波が探査波の反射波でない場合でも、受信波の周波数及び受信時刻によっては、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの乖離が小さくなる場合がある。本実施形態では、物体の速度をさらに求め、物体の速度が所定の値よりも大きい場合に、受信波が反射波でないと判定している。すなわち、物体の速度が通常ではありえないような値であることを条件として、受信波が反射波でないと判定している。したがって、本実施形態では混信が生じているか否かの判定精度を向上させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、構成の一部が第1実施形態と異なっており、且つ、第1実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、処理を追加している。
図4に示すように、ECU30は、通信部31、第1相対速度算出部33、第2相対速度算出部34を備えている。これらは、第1実施形態と同等の処理を行うものであるため、具体的な説明を省略する。
記憶部32は、今回の送受信機会よりも前の送受信機会における受信波に基づく距離及び受信時刻に加えて、第1相対速度Vd及び第2相対速度Vfも記憶する。
第1相対加速度算出部35は、第1相対速度Vdの時間変化量を示す第1相対加速度を算出する。具体的には、記憶部32から読み出した第1相対速度Vdと、今回の送受信機会で算出した第1相対速度Vdとの差を、第1相対速度Vdの算出に用いた受信波の受信時刻の差により除算することで、第1相対加速度を算出する。
第2相対加速度算出部36は、第2相対速度Vfの時間変化量を示す第2相対加速度を算出する。具体的には、記憶部32から読み出した第2相対速度Vfと、今回の送受信機会で算出した第2相対速度Vfとの差を、第2相対速度Vfの算出に用いた受信波の受信時刻の差により除算することで、第2相対加速度を算出する。
判定部38は、第1相対加速度算出部35から第1相対加速度を取得し、第2相対加速度算出部36から第2相対加速度を取得する。判定部38は、これらに加えて、加速度取得部として機能する車両情報取得部37から、車両の進行方向への加速度を取得する。
そして、判定部38は、第1相対加速度、第2相対加速度のそれぞれに、車両の加速度を加算し、物体の加速度を算出する。判定部38は、物体の加速度が所定の値よりも大きければ、今回の送受信機会で受信した受信波が反射波でないと判定し、その受信波に関する距離、受信時刻、第1相対速度Vd、及び第2相対速度Vfを破棄する。一方、判定部38は、物体の加速度が所定の値以下であれば、その受信波に関する距離、受信時刻、第1相対速度Vd、及び第2相対速度Vfを記憶部32に記憶させる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、第1実施形態に係る物体検知装置が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・受信波が混信波である場合には、一般的に、検知距離が大幅に変化する。この検知距離の変化に伴い、第1相対速度Vdによって算出される第1相対加速度、及び第2相対速度Vfによって算出される第2相対加速度についても、大きな変化が生ずる場合がある。一方、車両が急減速した場合等、実際に起こり得る状況でも、第1相対加速度及び第2相対加速度に大幅な変化が生ずる場合がある。本実施形態では、車両の加速度と相対加速度との差である物体の加速度を求め、その物体の加速度が所定の値よりも大きい場合、すなわち、通常ではありえないような加速度であることを条件として、受信波が反射波でないと判定している。これにより、混信が生じているか否かの判定精度を向上させることができる。
<第4実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、第3実施形態の物体検知装置と共通の構成となっており、且つ、第3実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、一部の処理を変更している。
第1相対加速度算出部35、及び第2相対加速度算出部36は、第3実施形態と同様に、第1相対加速度、第2相対加速度を算出する。
判定部38は、第1相対加速度と第2相対加速度の差の絶対値を算出し、その差が所定の値よりも大きければ、今回の送受信機会で受信した受信波が反射波でないと判定し、その受信波に関する距離、受信時刻、及び相対速度を破棄する。一方、判定部38は、第1相対加速度と第2相対加速度の差の絶対値が所定の値以下であれば、その受信波に関する距離、受信時刻、及び相対速度を記憶部32に記憶させる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、第1実施形態に係る物体検知装置が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・前回の送受信機会では、第1相対速度Vdが第2相対速度Vfよりも大きく、且つ、その差が閾値以内であり、今回の送受信機会では、第2相対速度Vfが第1相対速度Vdよりも大きく、且つその差が閾値以内であるといった場合が起こり得る。このような場合には、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差は小さくても、第1相対加速度と第2相対加速度との差は大きくなる。本実施形態では、第1相対加速度と第2相対加速度との差が所定の値よりも大きいことを条件として、受信波が反射波でないと判定しているため、混信が生じているか否かの判定精度を向上させることができる。
<第5実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、全体構成は第1実施形態と共通しており、第1実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、処理を追加している。
具体的には、本実施形態では、距離算出部16は、最初に振幅が閾値よりも大きくなった受信波である第1波に基づく距離に加えて、その第1波の次に振幅が閾値よりも大きくなった受信波である第2波に基づく距離を算出する。周波数算出部17は、第1波の周波数に加えて、第2波の周波数も算出する。すなわち、第1実施形態の図2で示したような、第1波として混信波を受信し、第2波として反射波を受信した場合に、それぞれに基づく距離及び周波数を算出する。
ECU20の第1相対速度算出部23は、第1波に基づく距離及び受信時刻と、記憶部22に記憶された距離及び受信時刻とを用いて、第1相対速度Vdを算出する。同様に、第2波に基づく距離及び受信時刻と、記憶部22に記憶された距離及び受信時刻とを用いて、第1相対速度Vdを算出する。
ECU20の第2相対速度算出部24は、第1波の周波数により、第2相対速度Vfを算出する。同様に、第2波の周波数により、第2相対速度Vfを算出する。
判定部26は、第1波に基づく第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値を求める。同様に、第2波に基づく第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値を求める。そして、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差の絶対値が、第1実施形態での判定で用いた閾値Vthよりも小さいもののうち、最も小さい受信波を反射波であるとする。そして、判定部26は、その反射波に基づく距離、及び受信時刻を記憶部22へ記憶させる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、第1実施形態に係る物体検知装置が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・受信波が混信波であったとしても、受信波の受信タイミングに基づく直接検知距離、及び受信波の周波数によっては、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差が小さくなり、受信波が反射波でないとする判定を行わない場合が起こり得る。この点、本実施形態では、受信波を複数回(2回)取得し、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfの差が最も小さい受信波が反射波であると判定しているため、混信波に基づいて算出された第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差が所定の値よりも小さい場合でも、反射波である可能性が最も高い受信波を反射波として判定することができる。
・本実施形態では、2波目の受信波も取得するものとしているため、1波目の受信波が混信波である場合でも、2波目の受信波が反射波である場合には、2波目の受信波に基づく直接検知距離を用いた制御を行うことが可能である。したがって、混信波の影響を除外しつつ、各送受信機会において反射波を取得することができ、物体との距離の検知漏れを抑制することができる。
<第6実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、全体構成は第1実施形態と共通しており、第1実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、処理を追加している。
判定部26は、受信波に基づく距離及び受信時刻を記憶部22に記憶させる際に、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差を相対速度差として、記憶部22に記憶させる。
判定部26は、第1実施形態と同等の処理、すなわち、相対速度差の絶対値と閾値Vthとを比較する。相対速度差の絶対値が閾値Vthよりも大きければ、第1実施形態と同様に、受信波に関する情報を破棄する。
一方、相対速度差の絶対値が閾値Vthよりも小さい場合、記憶部22に記憶された前回の送受信機会で求めた相対速度差を読み出し、今回の送受信機会で求めた相対速度差と前回の送受信機会で求めた相対速度差の差をとる。相対速度差どうしの差の絶対値が、予め定められた所定の値よりも大きければ、受信波が反射波でないと判定し、今回の送受信機会で取得した受信波に基づく距離、受信時刻、及び相対速度差を破棄する。一方、相対速度差どうしの差の絶対値が、予め定められた所定の値以下であれば、今回の送受信機会で取得した受信波に基づく距離、受信時刻、及び相対速度差を、記憶部22に記憶させる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、第1実施形態に係る物体検知装置が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・前回の送受信機会では、第1相対速度Vdが第2相対速度Vfよりも大きく、且つ、その差が閾値以内であり、今回の送受信機会では、第2相対速度Vfが第1相対速度Vdよりも大きく、且つその差が閾値以内であるといった場合が起こり得る。このような場合には、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとの差は閾値以内であるものの、第1相対速度Vd及び第2相対速度Vfの一方が大きく変化したことを示しており、混信が生じた可能性が高い。本実施形態では、前回の送受信機会における相対速度差と、今回の送受信機会における相対速度差との差を求め、その差が所定の値よりも大きい場合、すなわち、第1相対速度Vd及び第2相対速度Vfの一方が大きく変化した場合に、受信波が反射波でないと判定しているため、混信波の可能性が高い受信波を適切に除外することができる。
<第7実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、構成の一部が第1実施形態と異なっており、且つ、第1実施形態に係る物体検知装置が実行する処理に対して、処理を追加している。
本実施形態に係る物体検知装置は、図5に示すように、第1超音波センサ10、第2超音波センサ10a、及びECU40を含んで構成されている。
第1超音波センサ10の構成は、第1実施形態の超音波センサ10と共通の構成であるため、説明を省略する。第2超音波センサ10aは、第1超音波センサ10と同様に、通信部11a、送信制御部12a、送信回路13a、送受信部14a、受信回路15a、距離算出部16a、周波数算出部17aを備えている。
第1超音波センサ10の送受信部14と、第2超音波センサ10aの送受信部14aとは、間隔を開けて取り付けられている。この間隔は、一方の送受信部14,14aから探査波が送信され、その探査波が物体により反射された場合に、他方の送受信部14,14aが反射波を受信波として受信可能な間隔である。具体的には、数十cm〜1m程度である。
なお、以下では、第1超音波センサ10から探査波を送信し、第1超音波センサ10及び第2超音波センサ10aで反射波を受信する場合について説明する。第2超音波センサ10aから探査波を送信し、第1超音波センサ10及び第2超音波センサ10aで反射波を受信する場合についても同様の処理を実行するが、具体的な説明は省略する。
第1超音波センサ10の送受信部14から探査波が送信され、第1超音波センサ10の送受信部14が反射波を含む受信波を受信した場合、第1実施形態と同様に、第1超音波センサ10の距離算出部16が、探査波の送信時刻と受信波の受信時刻との差に基づく距離である直接検知距離を算出する。加えて、第1超音波センサ10の周波数算出部17は、第1実施形態と同様に、受信波の周波数である直接検知周波数を算出する。
第2超音波センサ10aの送受信部14が反射波を含む受信波を受信した場合、第2超音波センサ10aの距離算出部16aが、第1超音波センサ10における探査波の送信時刻と、第2超音波センサ10aにおける受信波の受信時刻との差に基づく距離である、間接検知距離を算出する。加えて、第2超音波センサ10aの周波数算出部17aは、受信波の周波数である間接検知周波数を算出する。
ECU40の通信部41は、第1超音波センサ10から直接検知距離、及び直接検知周波数を取得し、第2超音波センサ10aから間接検知距離、及び間接検知周波数を取得する。
第1相対速度算出部43は、第1超音波センサ10から取得した直接検知距離と、記憶部42に記憶された以前の送受信周期における直接検知距離とを用いて、直接検知距離に基づく第1相対速度Vdを求める。加えて、第2超音波センサ10aから取得した間接検知距離と、記憶部42に記憶された以前の送受信周期における間接検知距離とを用いて、間接検知距離に基づく第1相対速度Vdを求める。
第2相対速度算出部44は、第1超音波センサ10から取得した直接検知周波数に基づいて、第2相対速度Vfを算出する。加えて、第2超音波センサ10aから取得した間接検知周波数に基づいて、第2相対速度Vfを算出する。
判定部46は、直接検知距離に基づく第1相対速度Vdと直接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値を求め、その値が閾値Vthよりも大きいか否かを判定する。加えて、間接検知距離に基づく第1相対速度Vdと間接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値を求め、その値が閾値Vthよりも大きいか否かを判定する。そして、少なくとも一方の絶対値が閾値Vthよりも大きい場合、混信波を受信している可能性があるため、直接検知距離及び間接検知距離を破棄する。一方、絶対値が共に閾値以下である場合には、直接検知距離及び間接検知距離を用いた各種制御を行うと共に、それらを記憶部42へ記憶させる。
なお、判定部46は、第1実施形態と同様に、車両情報取得部45から取得した車速が所定値以下である場合に、上述の判定処理を行う。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、混信が生じているか否かの判定に間接波も用いているため、その判定の精度を向上させることができる。
なお、本実施形態において、間接波が混信波であるか否かの判定を第1実施形態に準ずる処理により行うものとしたが、第2〜6実施形態のいずれかの処理を付加して行うものとしてもよい。また、第1実施形態に準ずる処理の代わりに第2〜6実施形態の何れかの処理により、間接波が混信波であるか否かの判定を行うものとしてもよい。
<第8実施形態>
本実施形態に係る物体検知装置は、全体構成は第1〜第6実施形態と共通しており、周波数算出部17,17aが実行する処理が、第1〜第6実施形態と異なっている。
周波数算出部17,17aは、探査波と位相が共通する正弦波信号、及び、探査波と位相がπ/2ずれた余弦波信号を取得する。そして、受信波に対して正弦波信号を乗算して同相位相成分を求め、受信波に対して余弦波信号を乗算して直交位相成分を求める。そして、求められた同相位相成分及び直交位相成分に基づいて、復調波の位相を求め、その位相を受信波の位相とする。
受信波の位相を求めるうえで用いた正弦波信号は、探査波と位相が共通するものであり、余弦波信号は、探査波と位相がπ/2ずれたものである。したがって、求められた受信波の位相は、探査波と受信波との位相回転量となる。この位相回転量を時間微分することで、探査波の位相と受信波の位相との差の角速度ωが求まる。
この角速度ωと、探査波の周波数であるf0と、受信波の周波数であるfとは、次式(3)の関係を有している。
Figure 0006767862
この式(3)により、受信波の周波数であるfは、既知の値である探査波の周波数であるf0と角速度ωを用いて、次式(4)により求められる。
Figure 0006767862
この式(4)により求められたfの値を第1実施形態で示した式(2)に代入することで、第2相対速度Vfを求めることができる。
上記構成により、本実施形態に係る物体検知装置は、上記の各実施形態と同等の効果を奏する。
<変形例>
・第1実施形態では、第1相対速度Vdと第2相対速度Vfとを比較するものとした。この点、検出対象である物体の速度である第1速度、第2速度を求め、それらの差と閾値Vthとを比較するものとしてもよい。具体的には、車両情報取得部25から車両の速度を取得し、第1相対速度Vdから車両の速度を減算した第1速度と、第2相対速度Vfから車両の速度を減算した第2速度とを求め、それらの差と閾値Vthとを比較すればよい。
・第1実施形態で示した第2相対速度Vfを求める際の式は、一例であって、他の計算方法により第2相対速度fを求めるものとしてもよい。
・第1実施形態に係る処理に対して、第2〜第6実施形態に係る処理の条件を複数組み合わせて追加するものとしてもよい。
・第2〜第6実施形態では、第1実施形態に係る処理の条件に、各実施形態に係る条件を加えて受信波が反射波であるか否かの判定を行うものとしたが、第2〜第6実施形態のいずれかの処理のみにより、受信波が反射波であるか否かの判定を行うものとしてもよい。もしくは、第1実施形態に係る処理を行わず、且つ、第2〜第6実施形態に係る処理の条件を複数組み合わせて、受信波が反射波でないとの判定を行うものとしてもよい。
・第7実施形態において、直接検知距離に基づく第1相対速度Vdと直接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値が所定値よりも小さく、且つ、間接検知距離に基づく第1相対速度Vdと間接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値が所定値よりも大きい場合には、間接検知距離については破棄し、直接検知距離を用いた各種制御、及び、直接検知距離の記憶を行うものとしてもよい。同様に、直接検知距離に基づく第1相対速度Vdと直接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値が所定値よりも大きく、且つ、間接検知距離に基づく第1相対速度Vdと間接検知周波数に基づく第2相対速度Vfとの差の絶対値が所定値よりも小さい場合には、直接検知距離については破棄し、間接検知距離を用いた各種制御、及び、直接検知距離の記憶を行うものとしてもよい。
・各実施形態では、第1相対速度Vdを求めるうえで、受信波の周波数を用いるものとしたが、周波数の逆数である周期を用いて第1相対速度Vdを求めるものとしてもよい。この周期についても、周波数と同じく受信波の特性を示すものであるため、波特性と称することができる。
・各実施形態では、距離算出部16、周波数算出部17等を超音波センサ10に設け、記憶部22,32,42、第1相対速度算出部23,33,43、第2相対速度算出部24,34,44、判定部26,38,46等をECU20,30,40に設けるものとした。この点、超音波センサ10に設ける機能とECU20,30,40に設ける機能とは、実施形態で示したものに限られず、変更が可能である。また、各実施形態では、超音波センサ10とECU20,30,40とを通信回線を介して接続するものとしたが、ECU30を設けず、超音波センサ10にECU20,30,0が備える各機能を設けるものとしてもよい。
・各実施形態では、超音波センサ10及びECU20,30,40を含んで構成される物体検知装置を、車両に搭載するものとしたが、車両以外の移動体に搭載するものとしてもよい。
・各実施形態に係る処理は、車両の移動中のみならず、停車中にも実行することができる。この場合には、車両の進行方向前方に物体が存在する場合に、車両の発進を制限する制御等を行うものとすればよい。
・各実施形態では、超音波センサ10及びECU20,30,40を含んで構成される物体検知装置を、移動可能な車両に搭載するものとしたが、道路構造物等に物体検知装置を設け、周囲で移動する物体の検知を行うものとしてもよい。
14…送受信部、14a…送受信部、16…距離算出部、16a…距離算出部、23…第1相対速度算出部、24…第2相対速度算出部、26…判定部、33…第1相対速度算出部、34…第2相対速度算出部、35…第1相対加速度算出部、36…第2相対加速度算出部、38…判定部、43…第1相対速度算出部、44…第2相対速度算出部、46…判定部。

Claims (10)

  1. 所定の送受信機会ごとに探査波を送信し、周囲の物体からの反射波を含む受信波を取得して前記物体を検知する物体検知装置であって、
    前記探査波の送信及び前記受信波の受信を行う送受信部(14)と、
    前記探査波の送信時刻と前記受信波の受信時刻とに基づいて、前記物体との距離を示す直接検知距離を算出する距離算出部(16)と、
    今回の送受信機会に算出した前記直接検知距離と、以前の送受信機会に取得した前記直接検知距離とに基づいて、前記物体との相対速度を第1相対速度として求める第1相対速度算出部(23,33,43)と、
    前記探査波の周波数又は周期である波特性と、今回の送受信機会で受信した前記受信波の前記波特性とに基づいて、前記物体との相対速度を第2相対速度として求める第2相対速度算出部(24,34,44)と、
    前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する判定部(26,38,46)と、を備え
    前記判定部は、送受信機会毎に前記第1相対速度と前記第2相対速度との差を相対速度差として求め、前回の送受信機会における前記相対速度差と今回の送受信機会における前記相対速度差との差が所定の値よりも大きい場合にも、今回の送受信機会で受信した前記受信波が反射波でないと判定する、物体検知装置。
  2. 移動体に搭載され、前記移動体の加速度を取得する加速度取得部(37)と、
    前記第1相対速度に基づいて前記物体との相対加速度を第1相対加速度として求める第1相対加速度算出部(35)、及び、前記第2相対速度に基づいて前記物体との相対加速度を第2相対加速度として求める第2相対加速度算出部(36)の少なくとも一方と、をさらに備え、
    前記判定部(38)は、前記第1相対加速度と前記移動体の前記加速度との和、及び前記第2相対加速度と前記移動体の前記加速度との和の少なくとも一方が所定の値よりも大きいことをさらに条件として、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する、請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記第1相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第1相対加速度として求める第1相対加速度算出部(35)と、
    前記第2相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第2相対加速度として求める第2相対加速度算出部(36)と、をさらに備え、
    前記判定部(38)は、前記第1相対加速度と前記第2相対加速度とをさらに比較し、その差が所定の値よりも大きいことを条件として、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記反射波でないとさらに判定する、請求項1に記載の物体検知装置。
  4. 所定の送受信機会ごとに探査波を送信し、周囲の物体からの反射波を含む受信波を取得して前記物体を検知する物体検知装置であって、
    前記探査波の送信及び前記受信波の受信を行う送受信部(14)と、
    前記探査波の送信時刻と前記受信波の受信時刻とに基づいて、前記物体との距離を示す直接検知距離を算出する距離算出部(16)と、
    今回の送受信機会に算出した前記直接検知距離と、以前の送受信機会に取得した前記直接検知距離とに基づいて、前記物体との相対速度を第1相対速度として求める第1相対速度算出部(23,33,43)と、
    前記探査波の周波数又は周期である波特性と、今回の送受信機会で受信した前記受信波の前記波特性とに基づいて、前記物体との相対速度を第2相対速度として求める第2相対速度算出部(24,34,44)と、
    前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する判定部(26,38,46)と、を備え、
    前記第1相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第1相対加速度として求める第1相対加速度算出部(35)と、
    前記第2相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第2相対加速度として求める第2相対加速度算出部(36)と、をさらに備え、
    前記判定部(38)は、前記第1相対加速度と前記第2相対加速度とをさらに比較し、その差が所定の値よりも大きいことを条件として、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記反射波でないとさらに判定する、物体検知装置。
  5. 1送受信機会の前記探査波の送信に対して複数の前記受信波を取得し、
    前記第1相対速度算出部は、各受信波について前記第1相対速度を算出し、
    前記第2相対速度算出部は、各受信波について前記第2相対速度を算出し、
    前記判定部は、各受信波について、前記第1相対速度と前記第2相対速度とを比較し、前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が前記所定の値よりも小さく、且つ、前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が最も小さい受信波を、前記反射波であると判定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  6. 前記送受信部から送信された前記探査波の反射波を含む受信波を受信可能に設けられた受信部(14a)をさらに備え、
    前記距離算出部(16a)は、前記探査波の送信時刻と前記受信部が受信した前記受信波の受信時刻とに基づいて、前記物体との距離を示す間接検知距離をさらに算出し、
    前記第1相対速度算出部(43)は、前記受信部が受信した前記受信波の周波数に基づく第1相対速度をさらに算出し、
    前記第2相対速度算出部(44)は、前記間接検知距離に基づく第2相対速度をさらに算出し、
    前記判定部(46)は、前記送受信部が受信した前記受信波に基づく前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値以内であり、且つ、前記受信部が受信した前記受信波に基づく前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値以内である場合に、今回の送受信機会で前記受信部が受信した前記受信波が前記探査波の反射波であると判定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  7. 前記判定部は、自己の移動速度が所定速度よりも小さい場合に前記判定を行う、請求項1〜のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  8. 前記波特性は、周波数を含み、
    前記受信波の周波数を、前記探査波の周波数と、前記探査波と前記受信波との位相回転の角速度とに基づいて算出する周波数算出部(17)を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  9. 所定の送受信機会ごとに探査波を送信し、周囲の物体からの反射波を含む受信波を取得して前記物体を検知する物体検知装置であって、
    前記探査波の送信を行う送信部(14)と、
    前記受信波の受信を行う受信部(14a)と、
    前記探査波の送信時刻と前記受信波の受信時刻とに基づいて、前記物体との距離を示す間接検知距離を算出する距離算出部(16a)と、
    今回の送受信機会に算出した前記間接検知距離と、以前の送受信機会に取得した前記間接検知距離とに基づいて、前記物体との相対速度を第1相対速度として求める第1相対速度算出部(43)と、
    前記探査波の周波数又は周期である波特性と、今回の送受信機会で受信した前記受信波の前記波特性とに基づいて、前記物体との相対速度を第2相対速度として求める第2相対速度算出部(44)と、
    前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する判定部(46)と、を備え
    前記第1相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第1相対加速度として求める第1相対加速度算出部(35)と、
    前記第2相対速度に基づいて、前記物体との相対加速度を第2相対加速度として求める第2相対加速度算出部(36)と、をさらに備え、
    前記判定部(38)は、前記第1相対加速度と前記第2相対加速度とをさらに比較し、その差が所定の値よりも大きいことをさらに条件として、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記反射波でないと判定する、物体検知装置。
  10. 所定の送受信機会ごとに探査波を送信し、周囲の物体からの反射波を含む受信波を取得して前記物体を検知する物体検知装置であって、
    前記探査波の送信を行う送信部(14)と、
    前記受信波の受信を行う受信部(14a)と、
    前記探査波の送信時刻と前記受信波の受信時刻とに基づいて、前記物体との距離を示す間接検知距離を算出する距離算出部(16a)と、
    今回の送受信機会に算出した前記間接検知距離と、以前の送受信機会に取得した前記間接検知距離とに基づいて、前記物体との相対速度を第1相対速度として求める第1相対速度算出部(43)と、
    前記探査波の周波数又は周期である波特性と、今回の送受信機会で受信した前記受信波の前記波特性とに基づいて、前記物体との相対速度を第2相対速度として求める第2相対速度算出部(44)と、
    前記第1相対速度と前記第2相対速度との差が所定の値よりも大きい場合に、今回の送受信機会で受信した前記受信波が前記探査波の反射波でないと判定する判定部(46)と、を備え、
    前記判定部は、送受信機会毎に前記第1相対速度と前記第2相対速度との差を相対速度差として求め、前回の送受信機会における前記相対速度差と今回の送受信機会における前記相対速度差との差が所定の値よりも大きい場合にも、今回の送受信機会で受信した前記受信波が反射波でないと判定する、物体検知装置。
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