JP6767328B2 - ソレノイド駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイド駆動回路に関し、詳しくは、ドライブ素子である半導体スイッチング素子をサージから保護するための技術に関する。
特許文献1には、スイッチング素子により誘導負荷を駆動するシステムにおいて、前記誘導負荷によるバックサージを前記スイッチング素子の耐電圧より低い所定のクランプ電圧でクランプすることによって前記スイッチング素子を保護するサージ吸収回路であって、ツェナーダイオードと逆流防止用ダイオードとを直列に接続してなるクランプ部を、前記誘導負荷と前記スイッチング素子の間と、前記システムの正電位との間に接続したサージ吸収回路が開示されている。
特開平10−136564号公報
ソレノイドの駆動回路において、ドライブ素子としての半導体スイッチング素子を電圧サージから保護するために、アクティブクランプ回路を設けたり、ソレノイドと並列に還流ダイオードを接続したりする場合があった。
しかし、還流ダイオードを備える駆動回路では、半導体スイッチング素子のPWM制御中は損失を少なくできるが、PWM制御を停止したときに応答良くオフ状態に移行させることができない。一方、アクティブクランプ回路を備えた駆動回路では、PWM制御を停止したときに応答良くオフ状態に移行させることができるが、PWM制御中は損失が大きくまた電流の振幅が大きくなるという問題があった。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、PWM制御中の損失を抑制しつつPWM制御を停止したときに充分な応答性が得られる、ソレノイド駆動回路を提供することを目的とする。
本発明によれば、その1つの態様において、第1半導体スイッチング素子がPWM制御されてソレノイドが駆動される駆動回路であって、還流ダイオードと第2半導体スイッチング素子との直列回路をソレノイドと並列に接続し、PWM制御中のオフ状態で第2半導体スイッチング素子をフルオン状態に駆動し、PWM制御が停止されたときに第2半導体スイッチング素子をハーフオン状態に駆動する。
本発明によれば、PWM制御中の損失を抑制しつつPWM制御を停止したときに充分な応答性が得られる。
ソレノイド駆動回路の一態様を示す回路図である。 ソレノイド駆動回路の動作を説明するためのタイムチャートである。 PWM制御される半導体スイッチング素子のアクティブクランプ回路を示す回路図である。 アクティブクランプ回路によるサージ吸収動作を説明するためのタイムチャートである。 還流ダイオードによるサージ吸収動作を説明するためのタイムチャートである。 放電回路の別の態様を示す回路図である。
以下、本発明に係るソレノイド駆動回路の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ソレノイド駆動回路の一態様を示す回路図である。
図1のソレノイド駆動回路100は、例えば、車両のブレーキ液圧制御装置におけるアクチュエータ駆動用のソレノイドに適用される駆動回路であり、車両のブレーキ液圧制御装置などの電子制御装置は、ソレノイド駆動回路100を一体的に備えることができ、また、外部のソレノイド駆動回路100に対して制御信号を出力することができる。
但し、本発明のソレノイド駆動回路は、ブレーキ液圧制御装置におけるアクチュエータ駆動用のソレノイドに限定されることはなく、ソレノイド(誘導負荷)を駆動する駆動回路におけるサージ対策として広く適用できることは明らかである。
図1において、電源VBの正極側にソレノイド10の一端が接続され、ソレノイド10の他端には、ドライブ素子としての第1半導体スイッチング素子20が接続される。
nチャネル型FETである第1半導体スイッチング素子20は、ドレイン端子Dがソレノイド10の他端に接続され、ソース端子Sは接地される。つまり、第1半導体スイッチング素子20は、所謂ローサイドスイッチである。
また、第1半導体スイッチング素子20は、接地側からソレノイド10に向けて電流を流す寄生ダイオード20aを有する。
第1半導体スイッチング素子20のゲート端子Gには、図示を省略したゲート駆動回路がPWM信号に基づき出力するゲート電圧信号が供給され、第1半導体スイッチング素子20のオンオフ、換言すれば、ソレノイド10の通電がPWM制御される。
第1半導体スイッチング素子20のゲート−ソース間電圧VGSとして閾値電圧よりも高い電圧が印加されると、第1半導体スイッチング素子20はオン状態になり、ドレイン端子Dからソース端子Sに向かって電流(ドレイン電流)が流れ、ソレノイド10は磁場を発生させる。
一方、第1半導体スイッチング素子20のゲート−ソース間電圧VGSとして閾値電圧よりも低い電圧が印加されると、第1半導体スイッチング素子20はオフ状態になり、ドレイン−ソース端子間に電流(ドレイン電流)が流れず、ソレノイド10は磁場の発生を停止する。
ここで、ゲート電圧信号のPWM制御におけるデューティ比(PWM周期当たりのオン時間割合)に応じて、ソレノイド10に印加される平均電圧(ソレノイド10に流れる平均電流)が制御される。
ソレノイド10はインダクタンスと抵抗からなる誘導負荷で、供給電源をオフしたときに逆起電圧(電圧サージ)が発生するため、ソレノイド駆動回路100は、サージから第1半導体スイッチング素子20を保護するための回路(以下、サージ吸収回路30と称する。)を備えている。
以下で、サージ吸収回路30を詳細に説明する。
サージ吸収回路30は、フリーホイール回路40、アクティブクランプ回路50、ブートストラップ回路60、放電回路70で構成される。
フリーホイール回路40は、第1半導体スイッチング素子20をオフしたときに流れようとする電流を、電源VBの正極側に還流させ、過大な電圧が第1半導体スイッチング素子20に加わることを抑止する回路であり、第1ダイオード(還流ダイオード、フリーホイールダイオード)D1をソレノイド10と並列に接続して構成される。
また、フリーホイール回路40の第1ダイオードD1と直列に第2半導体スイッチング素子42が接続される。第2半導体スイッチング素子42は、nチャネル型FETである。
詳細には、第1ダイオードD1のカソードは電源VBの正極側に接続され、第1ダイオードD1のアノードには第2半導体スイッチング素子42のソース端子Sが接続され、第2半導体スイッチング素子42のドレイン端子Dは、ソレノイド10と第1半導体スイッチング素子20のドレイン端子Dとの間に接続される。
第2半導体スイッチング素子42は、電源VB側から第1半導体スイッチング素子20に向けて電流を流す寄生ダイオード42aを有する。
一方、アクティブクランプ回路50は、第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間の電圧が所定のクランプ電圧(>電源電圧)を超えることを抑止する回路である。
アクティブクランプ回路50は、ツェナーダイオードZ(定電圧素子)を第2半導体スイッチング素子42のゲート−ドレイン端子間に接続して構成される。
図1の例では、ツェナーダイオードZは、第1ツェナーダイオードZ1と第2ツェナーダイオードZ2とを直列接続した2素子で構成され、プラス及びマイナスのサージを吸収する定電圧素子である。
また、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ソース端子間には第1抵抗R1が接続される。
なお、ツェナーダイオードZとして、例えば、カソードを第1半導体スイッチング素子20のドレイン端子D側とするツェナーダイオードと逆流防止用のダイオードとの直列回路を、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ドレイン端子間に接続することができる。
また、第1ツェナーダイオードZ1と第2ツェナーダイオードZ2との直列接続した2素子の構成に代えて、第1ツェナーダイオードZ1と第2ツェナーダイオードZ2との直列回路を1素子化した双方向ツェナーダイオードを用いることができる。
ここで、ツェナーダイオードZの降伏電圧(ツェナー電圧)は第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間の降伏電圧(耐圧)よりも低く設定される。
これにより、サージが発生して第2半導体スイッチング素子42のドレイン電圧が上昇したときに、ツェナーダイオードZは第2半導体スイッチング素子42よりも先に降伏(ブレークダウン)し、第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間の電圧を所定のクランプ電圧にクランプする。
ツェナーダイオードZが降伏して電流が流れるようになると、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ソース端子間の電圧VGSが閾値電圧を超えて第2半導体スイッチング素子42がオンし、第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間に電流が流れるようになる。
そして、第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間に電流が流れるようになると、第2半導体スイッチング素子42のドレイン電圧が下がることで、ツェナーダイオードZに電流が流れなくなるため、電圧VGSが閾値電圧を下回るようになって第2半導体スイッチング素子42がオフし、第2半導体スイッチング素子42がオフすると再度第2半導体スイッチング素子42のドレイン電圧がサージによって上がって、ツェナーダイオードZが降伏することを繰り返す。
上記のように、サージの発生によって、ツェナーダイオードZ降伏、電圧VGS上昇、第2半導体スイッチング素子42オン、電圧VGS低下、第2半導体スイッチング素子42オフ、ツェナーダイオードZ降伏を繰り返す状態が、本願における第2半導体スイッチング素子42のハーフオン状態である。
そして、第2半導体スイッチング素子42のハーフオン状態では、ソレノイド10のエネルギーが、第2半導体スイッチング素子42で熱として消費される。
上記のように、アクティブクランプ回路50は、アクティブクランプ動作状態で第2半導体スイッチング素子42をハーフオン状態に駆動する手段(第2駆動手段)である。
一方、第2半導体スイッチング素子42は、後述するようにブートストラップ回路60によってもオン状態に駆動されるよう構成され、ブートストラップ回路60が生成する昇圧電圧によってゲート駆動される状態がフルオン状態である。
係るフルオン状態では、大きなドレイン電流が継続して流れ、第2半導体スイッチング素子42の抵抗損失はハーフオン状態よりも小さくなる。つまり、第2半導体スイッチング素子42のハーフオン状態は、第2半導体スイッチング素子42の抵抗損失がフルオン状態よりも大きいオン状態である。
次に、ブートストラップ回路60を説明する。
ブートストラップ回路60は、第2ダイオードD2、コンデンサC1及び第2抵抗R2で構成される。
詳細には、第2ダイオードD2はアノード側が電源VBの正極側に接続され、第2ダイオードD2のカソード側にコンデンサC1の一端が接続され、コンデンサC1の他端に第2抵抗R2の一端が接続され、第2抵抗R2の他端は第1半導体スイッチング素子20のドレイン端子D側に接続されて、第2ダイオードD2、コンデンサC1及び第2抵抗R2の直列に接続され、係る第2ダイオードD2、コンデンサC1及び第2抵抗R2の直列回路は、ソレノイド10と並列に接続される。
更に、第2ダイオードD2とコンデンサC1との間は、第2半導体スイッチング素子42のゲート端子Gに接続される。
係るブートストラップ回路60は、PWM制御による第1半導体スイッチング素子20のスイッチングによってコンデンサC1に充電し、昇圧電圧を第2半導体スイッチング素子42のゲート端子Gに供給する。
つまり、第1半導体スイッチング素子20がオンされ、コンデンサC1のマイナス側の電位が接地電位になると、コンデンサC1は第2ダイオードD2を介して電源電圧付近にまで充電される。
一方、第1半導体スイッチング素子20がオフされると、コンデンサC1のマイナス側が電源電圧となるので、コンデンサC1のプラス側の電位は電源電圧よりも高く昇圧され、この電源電圧よりも高い電圧(昇圧電圧)がゲート電圧として第2半導体スイッチング素子42のゲート端子Gに印加され、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ソース端子間の電圧VGSが閾値電圧よりも高くなることで、第2半導体スイッチング素子42はオン状態(フルオン状態)になる。
なお、ブートストラップ回路60により第2半導体スイッチング素子42がオン状態に駆動される状態は、コンデンサC1に蓄積された電荷によって継続するので、アクティブクランプ回路50によるハーフオン状態と区別し、本願ではフルオン状態と称する。
このように、ブートストラップ回路60は、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中のオフ状態で、第2半導体スイッチング素子42をフルオン状態に駆動する手段(第1駆動手段)である。
放電回路70は、コンデンサC1の電荷を放電させる回路であり、一端がコンデンサC1のプラス側に接続され他端が接地される放電抵抗R3で構成される。
そして、コンデンサC1の電荷は、第1半導体スイッチング素子20がオフ状態で放電抵抗R3を介して放電され、ブートストラップ回路60が第2半導体スイッチング素子42に供給するゲート電圧は、第1半導体スイッチング素子20がオフされた時点から放電の進行に伴って徐々に電源電圧に近づき、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ソース端子間の電圧VGSが閾値電圧よりも低くなったときに第2半導体スイッチング素子42はオフ状態に切替わることになる。
ここで、第1半導体スイッチング素子20がオフされた時点からブートストラップ回路60によるゲート電圧の供給によって第2半導体スイッチング素子42がオン状態を維持する時間は、第1半導体スイッチング素子20のPWM周期内となるように設定される。
換言すれば、放電抵抗R3は、ブートストラップ回路60が第2半導体スイッチング素子42のゲート端子Gに供給する電圧を、第1半導体スイッチング素子20のPWM周期内で第2半導体スイッチング素子42がオフする電圧(電源電圧付近)にまで減衰させる。
ここで、放電抵抗R3は、PWM制御中において第1半導体スイッチング素子20のドレイン電圧が過大になることを抑制できる第2半導体スイッチング素子42のフルオン時間を確保しつつ、第2半導体スイッチング素子42のフルオン時間が過剰に長くなることがないような抵抗値、つまり、PWM制御の停止後に無用にフルオン状態を維持しないような抵抗値(放電時定数)に設定される。
次に、サージ吸収回路30の作用を図2のタイムチャートを参照しつつ説明する。
第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中(図2の時刻t0−時刻t1の間)は、第1半導体スイッチング素子20のオン状態でコンデンサC1に充電され、第1半導体スイッチング素子20がオフされるとコンデンサC1によって第2半導体スイッチング素子42をフルオン状態とするゲート電圧が供給される。
第2半導体スイッチング素子42のフルオン状態では、ソレノイド10への通電遮断によるサージ電流は、第2半導体スイッチング素子42及び第1ダイオードD1を介して電源VB側に還流されてソレノイド10で消費され、第1半導体スイッチング素子20のドレイン電圧が過大になることが抑止される。
換言すれば、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中は、還流ダイオードである第1ダイオードD1による電流還流で第1半導体スイッチング素子20をサージから保護する。
ここで、第2半導体スイッチング素子42は継続的なオン状態であるフルオン状態であって大きなドレイン電流が流れるから、第1ダイオードD1及び第2半導体スイッチング素子42を介して電流を還流させるときの抵抗損失が小さく、オフ状態でのソレノイド電流の変化が緩慢で損失が少ないため、PWM制御に適している。
一方、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御が停止され(図2の時刻t1)、第1半導体スイッチング素子20のオフ時間が長くなると、コンデンサC1からの放電が進んで第2半導体スイッチング素子42のゲート電圧が電源電圧付近にまで低下し、第2半導体スイッチング素子42がオフ状態になって第1ダイオードD1を介した還流が停止されることになる。
このとき、ソレノイド10のエネルギーが残っていて、第1半導体スイッチング素子20(第2半導体スイッチング素子42)のドレイン電圧が上昇すると(図2の時刻t2)、ツェナーダイオードZが降伏することで、アクティブクランプ回路50は、第2半導体スイッチング素子42のドレイン−ソース端子間の電圧VGSが所定のクランプ電圧を超えることを抑止するアクティブクランプ動作に移行する。
このアクティブクランプ動作によって、第2半導体スイッチング素子42はオンオフを繰り返すハーフオン状態(発振状態)になり、ドレイン−ソース端子間の抵抗損失が大きいハーフオン状態の第2半導体スイッチング素子42を介して電流が還流されることになる。
つまり、第2半導体スイッチング素子42は、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御の停止に伴って、ブートストラップ回路60によるフルオン状態から、アクティブクランプ回路50によるハーフオン状態に自動的に切替わる。
係るアクティブクランプ動作状態(ハーフオン状態、図2の時刻t2−時刻t3の間)では、第2半導体スイッチング素子42における抵抗損失(熱損失)が大きいため、短時間でソレノイド10のエネルギーを消費でき、PWM制御を停止したときにソレノイド10は応答良くオフ状態に移行することになる。
例えば、ソレノイド10がブレーキ液圧制御装置におけるアクチュエータ駆動用のソレノイドである場合、PWM制御を停止したときにソレノイド10を応答良くオフ状態に移行させる(ソレノイド電流を速やかに収束させる)ことができれば、ブレーキ液圧の応答性を改善できることになる。
以上のように、ソレノイド駆動回路100は、第1ダイオードD1(還流ダイオード)と第2半導体スイッチング素子42との直列回路をソレノイド10と並列に接続し、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中のオフ状態で第2半導体スイッチング素子42をフルオン状態に駆動する第1駆動手段と、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御が停止されたときに第2半導体スイッチング素子42をハーフオン状態に駆動する第2駆動手段と、を備える。
そして、係る構成としたことで、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中は損失及び電流変化を抑制しつつ、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御が停止されたときに充分な応答性でソレノイド10をオフ状態に移行させることができる。
図3は、第1半導体スイッチング素子20に、サージ吸収回路としてのアクティブクランプ回路80を設けた例を示す。
図3において、アクティブクランプ回路80は、第1半導体スイッチング素子20のドレイン−ゲート端子間に、ツェナーダイオードZP(第1ツェナーダイオードZP1及び第2ツェナーダイオードZP2)を接続して構成される。
また、第1半導体スイッチング素子20のゲート端子に一端が接続され、他端が接地されるプルダウン抵抗RPDを設けてある。
また、ゲート駆動回路90は、PWM信号に基づきゲート電圧信号を出力する回路であり、ゲート電圧信号の出力ラインにシリーズ抵抗RSを設けてある。
図4は、前述のフリーホイール回路40、アクティブクランプ回路50、ブートストラップ回路60、放電回路70で構成されるサージ吸収回路30を備えずに、図3に示したアクティブクランプ回路80のみでサージ吸収を行うソレノイド駆動回路におけるPWM制御中のソレノイド電流の変化を示す。
第1半導体スイッチング素子20がPWM制御中にオフされ、サージにより第1半導体スイッチング素子20のドレイン電圧が所定のクランプ電圧に達すると、ツェナーダイオードZPが降伏し、サージ電流はツェナーダイオードZP及びプルダウン抵抗RPDを介して流れるようになる。
また、プルダウン抵抗RPDに電流が流れることで、第1半導体スイッチング素子20のゲート電圧が発生し、第1半導体スイッチング素子20がオンし、第1半導体スイッチング素子20のドレイン−ソース端子間に電流を流し、ソレノイド10のエネルギーを第2半導体スイッチング素子42で熱として消費させる。
係る構成では、ソレノイド10のエネルギーを第2半導体スイッチング素子42で熱として消費させるため、PWM制御を停止したときにはソレノイド10を応答良くオフ状態に移行させることができるが、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中は損失が大きく、また、電流変化の振幅が大きくなってしまう。
一方、特開平10−136564号公報に開示されるような還流ダイオードによるサージ吸収回路では、図5に示すように、PWM制御中の損失が小さくまたソレノイド電流の振幅を小さくできるものの、ソレノイド10のエネルギーをソレノイド10自身で消費させるから、PWM制御を停止してからのソレノイド電流の低下スピードが遅く、応答良くオフ状態に移行させることができない。
これに対し、フリーホイール回路40、アクティブクランプ回路50、ブートストラップ回路60、放電回路70で構成されるサージ吸収回路30を備えたソレノイド駆動回路100では、PWM制御中は損失及び電流変化を抑制しつつ第1半導体スイッチング素子20をサージから保護でき、かつ、PWM制御を停止したときはソレノイド電流を速やかに低下させて、応答良くオフ状態に移行させることができる。
つまり、サージ吸収回路30を備えたソレノイド駆動回路100は、PWM制御中は図5(還流ダイオードによってサージ吸収する場合)と同様なソレノイド電流変化を実現しつつ、PWM制御が停止された後は図4(アクティブクランプ動作によってサージ吸収する場合)と同様な応答性を実現させることができる。
また、サージ吸収回路30を備えたソレノイド駆動回路100では、PWM制御中の還流ダイオードによってサージを吸収する状態から、PWM制御停止後のアクティブクランプ動作によってサージを吸収する状態に自動的に切替わり、簡便なシステム構成でPWM制御中に適したサージ吸収動作とPWM制御停止後に適したサージ吸収動作とを実現できる。
なお、図1に示した、フリーホイール回路40、アクティブクランプ回路50、ブートストラップ回路60、放電回路70で構成されるサージ吸収回路30を備えたソレノイド駆動回路100において、図3に示したように、アクティブクランプ回路80(第2アクティブクランプ回路)を第1半導体スイッチング素子20に備えた構成とすることができる。
この場合、第2半導体スイッチング素子42のアクティブクランプ回路50のクランプ電圧を、第1半導体スイッチング素子20のアクティブクランプ回路80のクランプ電圧よりも低く設定する。
これにより、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御が停止されたときに、第2半導体スイッチング素子42のアクティブクランプ回路50のツェナーダイオードZを降伏させて、図2に示した回路動作を実現できる。
また、図1の放電回路70は放電抵抗R3で構成されるが、図6に示すように、放電抵抗R4、nチャネル型FETである第3半導体スイッチング素子91、第3半導体スイッチング素子91のゲート駆動回路92で放電回路71を構成することができる。
放電抵抗R4の一端は、コンデンサC1のプラス側に接続され、放電抵抗R4の他端には第3半導体スイッチング素子91のドレイン端子Dが接続され、第3半導体スイッチング素子91のソース端子Sは接地される。
そして、ゲート駆動回路92は、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御中はゲート電圧の出力を遮断して第3半導体スイッチング素子91をオフ状態に駆動し、第1半導体スイッチング素子20のPWM制御が停止されたときに、抵抗R5を介してゲート電圧を出力して第3半導体スイッチング素子91をオン状態に切り換える。
第3半導体スイッチング素子91がオンになると、コンデンサC1に蓄えられている電荷が放電抵抗R4及び第3半導体スイッチング素子91を介して放電され、第2半導体スイッチング素子42のゲート−ソース端子間の電圧VGSを応答良く低下させることができ、アクティブクランプ回路50によるアクティブクランプ動作への移行、引いては、ソレノイド10のオフ状態への移行を早めることができる。
つまり、図6の放電回路71では、PWM制御中は放電を行わないから、放電抵抗R4の抵抗値をPWM制御の停止後に急速放電できる値に設定することができ、PWM制御中のオフ状態で第2半導体スイッチング素子42をフルオン状態に維持してフリーホイール回路40によるサージ吸収を行わせ、PWM制御の停止後はアクティブクランプ回路50によるアクティブクランプ動作に速やかに移行させることができる。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、上記実施形態では、半導体スイッチング素子としてnチャネル型FETを用いるが、半導体スイッチング素子はnチャネル型FETに限定されないことは明らかである。
また、上記のソレノイド駆動回路100は、例えば、車両のブレーキ液圧を制御する電子制御装置内に組み込まれ、ブレーキ液圧を調整するアクチュエータ用のソレノイドを駆動する構成とすることができる。但し、ソレノイド駆動回路100を備える電子制御装置は、車両のブレーキ液圧制御装置に限定されるものではなく、ソレノイドを駆動制御する種々の電子制御装置は、本願発明に係るソレノイド駆動回路を備えることができる。
10…ソレノイド、20…第1半導体スイッチング素子、30…サージ吸収回路、40…フリーホイール回路、42…第2半導体スイッチング素子、50…アクティブクランプ回路、60…ブートストラップ回路、70…放電回路、D1…第1ダイオード、D2…第2ダイオード、C1…コンデンサ、Z…ツェナーダイオード、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、R3…放電抵抗、VB…電源

Claims (7)

  1. 電源に一端が接続されるソレノイドと、
    前記ソレノイドの他端に接続される第1半導体スイッチング素子と、
    を有し、
    前記第1半導体スイッチング素子がPWM制御されるソレノイド駆動回路であって、
    還流ダイオードと第2半導体スイッチング素子との直列回路を前記ソレノイドと並列に接続し、
    前記第1半導体スイッチング素子のPWM制御中のオフ状態で前記第2半導体スイッチング素子をフルオン状態に駆動する第1駆動手段と、
    前記第1半導体スイッチング素子のPWM制御が停止されたときに前記第2半導体スイッチング素子をハーフオン状態に駆動する第2駆動手段と、
    を設けた、ソレノイド駆動回路。
  2. 前記第1駆動手段は、
    前記第1半導体スイッチング素子のスイッチングによってコンデンサに充電し、昇圧電圧を前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に供給するブートストラップ回路と、
    前記コンデンサの電荷を放電させる放電回路と、
    を含んで構成され、
    前記第2駆動手段は、
    前記第2半導体スイッチング素子のドレイン−ソース間の電圧が所定のクランプ電圧を超えることを抑止するアクティブクランプ回路を含んで構成される、
    請求項1記載のソレノイド駆動回路。
  3. 前記放電回路は、
    一端が前記コンデンサの電源側に接続され他端が接地される放電抵抗を有する、
    請求項2記載のソレノイド駆動回路。
  4. 前記放電抵抗は、
    前記ブートストラップ回路が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に供給する電圧を、前記第1半導体スイッチング素子のPWM周期内で前記第2半導体スイッチング素子がオフする電圧にまで減衰させる、
    請求項3記載のソレノイド駆動回路。
  5. 前記放電回路は、
    前記コンデンサの電源側と接地との間に接続される第3の半導体スイッチング素子を有する、
    請求項2記載のソレノイド駆動回路。
  6. 前記第1半導体スイッチング素子は、前記第1半導体スイッチング素子のドレイン−ソース間の電圧が所定のクランプ電圧を超えることを抑止する第2アクティブクランプ回路を備え、
    前記第2半導体スイッチング素子のアクティブクランプ回路のクランプ電圧は、前記第2アクティブクランプ回路のクランプ電圧よりも低い、
    請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のソレノイド駆動回路。
  7. 電源に一端が接続されるソレノイドと、
    前記ソレノイドの他端に接続され第1半導体スイッチング素子と、
    を有し、
    前記第1半導体スイッチング素子がPWM制御されるソレノイド駆動回路であって、
    カソードが前記電源に接続される第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードにソースが接続される第2半導体スイッチング素子との直接回路を前記ソレノイドと並列に接続し、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート−ソース間に第1抵抗を接続し、
    ツェナーダイオードを前記第2半導体スイッチング素子のゲート−ドレイン間に接続し、
    アノードが前記電源に接続される第2ダイオードと、一端が前記第2ダイオードのカソードに接続されるコンデンサと、前記コンデンサの他端に接続される第2抵抗との直列回路を前記ソレノイドと並列に接続し、
    前記第2ダイオードと前記コンデンサとの間を前記第2半導体スイッチング素子のゲートに接続し、
    前記第2ダイオードと前記コンデンサとの間に第3の抵抗の一端を接続し、
    前記第3の抵抗の他端を接地した、
    ソレノイド駆動回路。
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