JP6765778B2 - 近視進行の防止及び/又は遅延のための非対称レンズ設計及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、眼用レンズに関し、より具体的には、近視の進行を、遅延、遅滞、又は防止するように設計された、コンタクトレンズに関する。本発明の眼用レンズは、近視進行の防止及び/又は遅延のため、レンズのオプティカルゾーンの中心から縁に向かって半径方向にジオプトリー度数が増加する、非対称の半径方向度数プロファイルを含む。
視力低下をもたらす一般的な病状は近視及び遠視であり、これらのための矯正レンズが、眼鏡、又は硬質若しくはソフトコンタクトレンズの形態で、処方される。この病状は一般に、眼の長さと眼の光学的要素の焦点との間のアンバランスとして説明され、近視眼では網膜面の手前に焦点が結ばれ、遠視眼では網膜面を超えて奥に焦点が結ばれる。近視は典型的に、眼の軸長が成長して、眼の光学的要素の焦点距離よりも長くなる、すなわち眼が長く成長しすぎることにより進行する。遠視は典型的に、眼の軸長が、眼の光学的要素の焦点距離に比べて短すぎる、すなわち眼が十分に成長していないことにより進行する。
近視は、世界の多くの地域で高い有病率を有する。この病状で最大の懸念は、強度の近視(例えば5ジオプトリー超)に進行する可能性であり、強度の近視になると、光学的補助なしでは機能能力に大きな影響が生じる。強度の近視はまた、網膜疾患、白内障、及び緑内障のリスク増大も伴う。
矯正レンズは、網膜面より明瞭な画像を結ぶよう、眼の最終的焦点を変えるために使用され、これは、焦点を網膜面の手前から移動させて近視を矯正する、あるいは、網膜面を超えた奥の位置から移動させて遠視を矯正することによってそれぞれ行われる。しかしながら、この病状に対する矯正アプローチは、病状の原因に対処するものではなく、単なる補綴又は対症的なものである。
眼は多くの場合、単純近視又は単純遠視ではなく、近視性非点収差又は遠視性非点収差を有する。焦点の非点収差により、点光源の画像が、異なる焦点距離で2つの相互に直交する線を形成する。上記の記述では、用語「近視」及び「遠視」はそれぞれ、単純近視と近視性非点収差、及び単純遠視と遠視性非点収差を含めて使用される。
正視とは、明瞭な視覚の状態を表わし、この場合、眼の水晶体が弛緩した状態で、無限遠にある物体が比較的鮮鋭なピントで見える。正常又は正視の成人の眼において、遠くの物体と近くの物体の両方から来て、開口部又は瞳孔の中央又は近軸領域を通過する光は、眼内の水晶体によって網膜面近くに焦点が合わせられ、ここで倒立像が検出される。しかしながら、正常な眼の多くは、正の長手方向球面収差を呈し、これは一般に、5mm開口部で約+0.5ジオプター(D)の領域であり、これはすなわち、眼が無限大にピントを合わせているとき、開口部又は瞳孔の周辺部を通過した光線が、網膜面の手前側+0.5Dで焦点を結ぶことを意味する。本明細書で使用されるとき、測定値Dはジオプター度数であり、これは、レンズ又は光学系の焦点距離(メートル単位)の逆数として定義される。また本明細書で使用されるとき、用語「付加」は、近くの距離でより明瞭に見えるよう支援するための付加的プラス度数として定義するものとする。
正常眼の球面収差は一定ではない。例えば、遠近調節(すなわち、主に内部の水晶体に対する変化に由来する眼の光出力の変化)により、球面収差が正から負へと変化する。
正視化は、眼の成長が、眼の光学距離と軸長との間の最適な一致を達成するよう自己調節されたプロセスである。正視化は、ヒトの屈折異常分布において明らかな急尖(leptokurtosis)をもたらし、様々な動物において、視覚喪失誘発の屈折異常を補償するよう作用することが示されている。若年発症の近視は、小児期に始まり、十代半ばから後期まで進行する、一般的な屈折異常の形態である。
眼の長さは生涯にわたって増加するが、成長は小児期に最も顕著である。眼の球面収差は小児において年齢とともに変化し(Stine,1930;Jenkins,1963)、約6歳未満の小児において遠くの物体に焦点を合わせたときの負の球面収差が、約6〜7歳のときに正の球面収差へと変化することが観察されている。多くの成人は、残りの生涯にわたって、無限遠に焦点をあわせたときの眼が、正の球面収差を呈する。
米国特許第6,045,578号は、眼の焦点を変える方法を開示しており、これには、眼の長さの成長を変えることに関する方向と度合によって、眼系の球面収差を変えることが含まれ、換言すれば、正視化は、球面収差によって調節され得る。このプロセスでは、近視眼の角膜に、レンズ中央から離れるに従って増加するジオプトリー度数を有するよう形成された外側表面を有するレンズを装着する。レンズの中心部分に入る近軸光線は、対象物の鮮明な像を作り出す、眼の網膜上に焦点が合わせられる。角膜の周辺部分に入る周縁光線は、角膜と網膜との間の平面内に焦点が合わせられ、網膜上には、その像の正の球面収差が作り出される。この正の球面収差は、眼の成長を抑制する傾向がある、眼に対する生理学的効果を作り出すことにより、近視眼が成長してより長くなる傾向を軽減する。球面収差が高いほど、近視進行の影響は根深くなる。しかしながら、コンタクトレンズの有効な付加度数の度合を増加させることで、中心視を悪化させる傾向がある。
したがって、良好な中心視を維持しつつ、正の収差の導入により近視進行を防止及び/又は遅延させながら、遠見視力の補正を改善し、及び/又はコンタクトレンズにより大きな有効付加度数を形成するニーズが存在する。
本発明の非対称レンズ設計は、より高い有効付加度数を備えたレンズで、より良い遠見視力を確保することにより、先行技術の限界を克服する。
一態様によれば、本発明は、近視の進行の遅延、遅滞又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズを目的とする。この眼用レンズは、眼に対して生理学的効果をもたらすための正の非対称収差を備えて構成されたオプティカルゾーンであって、この正の非対称収差には、オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加する非対称半径方向度数プロファイルが含まれ、この非対称半径方向度数プロファイルは、異なる半径方向子午線に沿って可変である、オプティカルゾーンと、このオプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンとを含む。
別の態様により、本発明は、眼の成長を変えるため、方向及び度数によって眼の焦点を変えることによる、近視の進行の遅延、遅滞又は防止のうち少なくとも1つのための方法を目的とする。この方法は、眼用レンズのオプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加する非対称半径方向度数プロファイルを導入することと、異なる半径方向子午線に沿ってその非対称半径方向度数プロファイルを変化させることとを含む。
本発明のコンタクトレンズは、コンタクトレンズのオプティカルゾーンの幾何学的中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するよう設計され、これらの度数は、異なる子午線に沿って変化する。本明細書で述べられるように、正の球面収差は、眼の成長を抑制する傾向がある、眼に対する生理学的効果を作り出すことにより、近視眼が成長してより長くなる傾向を軽減することが示されている。本発明のコンタクトレンズ設計は、近視の進行に関して眼の生理に最も顕著な影響を与える傾向があるレンズの領域により大きな有効付加度数を提供する。また、より高い度合の球面収差が、近視の進行の遅延、遅滞又は防止に対する効果を高めるが、高いレベルでは、視力に悪影響を及ぼすことも知られている。したがって、本発明は、視力の方が非対称収差に対して感受性が低いという事実により、妥当に良好な中心視矯正を維持しながら、有効付加度数を顕著に増大させるための、非対称収差を利用する。本発明のレンズは、被験者の眼の平均瞳孔寸法に基づいて、良好な中心視矯正とより高い治療効力の両方を達成するようカスタマイズすることもできる。
本発明のコンタクトレンズ設計は、世界中で罹患率が増加している近視の進行の予防及び/又は遅延のための、シンプルで、コスト効果が高く、かつ効果的な手段及び方法を提供する。
本発明の前述の特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、以下の付属の図面に示される本発明の好ましい実施態様のより詳細な説明から明らかとなるであろう。
先行技術によるコンタクトレンズ及び眼の光学系の概略図である。 本発明による第1対称設計及び第1非対称設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第1対称設計及び第1非対称設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第2対称設計及び第2非対称(symmetric)設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第2対称設計及び第2非対称(symmetric)設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第3非対称設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第4非対称設計の度数プロファイルを示す。 本発明による第4非対称設計のMTF曲線を示す。 本発明による第5非対称設計のMTF曲線を示す。 本発明による代表的なコンタクトレンズの概略図である。
正の球面収差は、眼の成長を抑制する傾向がある、眼に対する生理学的効果を作り出すことにより、近視眼が成長してより長くなる傾向を軽減することが示されている。図1は、周縁領域に正の球面収差を導入している先行技術のレンズ100を示す。近視眼104の凸面角膜102に、レンズ100が装着されており、これは球面に形成された内側表面106と、増加するジオプトリー度数を有する楕円面(すなわち、レンズ100及び角膜102の軸101から離れると曲率半径が低減し、すなわち、扁平楕円面)の一部として形成された外側表面108とを有する。レンズ100の中央部分112に入る近軸光線110は、眼104の網膜114上に焦点が結ばれ、物体の明瞭な像が生成される。レンズ100の周縁部分118に入り、角膜102を通過する周縁光線116は、角膜102と網膜114との間の面に焦点が結ばれ、網膜上の像に正の球面収差が生じる。この正の球面収差は、眼の成長を抑制する傾向がある、眼に対する生理学的効果を作り出すことにより、近視眼が成長してより長くなる傾向を軽減する。
本発明は、先行技術と同様又はより良い遠見視力矯正を提供しながら、近視進行に関する眼の生理に最も顕著な影響を有する傾向があるレンズの領域に、より大きな有効付加度数をもたらすレンズ設計を目的とする。先行技術のレンズは、対称的な正の球面収差を利用し、これは実際に近視進行に対する影響を有する。また、球面収差の度合が高いほど、近視進行に対する影響が増加するが、高いレベルでは、視力に悪影響を及ぼすことも知られている。本発明は、視力の方が非対称収差に対して感受性が低いという事実により、妥当に良好な中心視矯正を維持しながら、有効付加度数を顕著に増大させるための、非対称収差を利用する。
したがって、本発明は、レンズのオプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加し、かつその度数プロファイルが異なる子午線に沿って変化するよう設計されたレンズを目的とする。具体的には、小児母集団の入射瞳寸法に適合するよう、例えば、上述のオプティカルゾーンの直径は約2mm〜11mmである。近視の進行を遅延させるための治療効力を最大化し、かつ中心視矯正を最適化するために、オプティカルゾーンの中心と周縁との間のジオプトリー度数の差は、好ましくは、異なる子午線について、0.5D〜25.0Dである。
代表的な一実施形態により、非対称度数プロファイルは、次の式で記述することができる:
Figure 0006765778
式中、rはレンズ幾何学的中心からの半径距離を表わし、2iは多項式の次数を表し、C(θ)は特定の多項式の係数を表わし、かつθの関数であり、θは特定の子午線と参照軸(例えば、カーテシアン座標におけるx軸(水平軸))との間の角度を表わし、P(r,θ)は、光学設計の半径方向度数を定義する。例えば階段関数、ランプ関数、及び/又は任意のその他の曲線など、他の度数プロファイルも使用することができるが、ただし、式(1)で、C(θ)を操作又は改変して視覚矯正を満足し、近視の進行を遅延するための良好な治療効力を提供することに留意することが重要である。視覚矯正を測定するには、網膜像の画質の決定因子として、4.5EP(入射瞳)及び6.5EPでのニューラルシャープネス(neural sharpness)が利用される。ここで再び、網膜像の画質の良好さを測定するのに、任意の他の好適な手段及び/又は方法(例えばMTF曲線の面積、シュトレール比)を利用できることに留意することが重要である。ニューラルシャープネスは、次の式で表わされる:
Figure 0006765778
式中、psf(ポイント−スプレッドファンクション)は、ポイント物体の画像であり、瞳孔関数P(X,Y)の逆フーリエ変換の平方度数として計算され、P(X,Y)は次の式で表わされる:
P(X,Y)=A(X,Y)exp(ikW(X,Y)) (3)
式中、kは波数(2π/波長)であり、A(X,Y)は瞳孔座標X,Yの光学的アポダイゼーション関数であり、psfDLは同じ瞳孔直径の回折限界psfであり、g(X,Y)は2変数のニューラル加重ガウス関数である。ニューラルシャープネスのより完全な定義及び計算については、「Accuracy and precision of objective refraction from wave front aberrations」、Larry N.Thibosら、Journal of Vision(2004)4,329〜351を参照のこと。この中で、波面収差を利用した眼の最良の矯正を判定する問題について検討されている。コンタクトレンズ及び眼の波面は、次の式で表わされるように、それぞれの和である:
CL+eye(X,Y)=WCL(X,Y)+Weye(X,Y) (4)
治療効率を予測するには、球面収差の度合の計算が必要である。より低次及びより高次の球面収差の両方の存在下で、有効付加度数は、球面収差を示すより良い測定値である。有効付加度数は次の式で表わされる:
power_add=average_power(外側ゾーン)−average_power(内側ゾーン) (5)
式中、内側ゾーンと外側ゾーンの寸法の選択は総称的である。
図7を参照すると、本発明によるコンタクトレンズ700の概略図が示されている。コンタクトレンズ700は、オプティカルゾーン702及び周縁ゾーン704を含む。光学ゾーン702は、内側ゾーン706及び外側ゾーン708を含む。下記の実施例において、オプティカルゾーン702の直径は8mmとなるように選択され、実質的に円形の内側ゾーン706の直径は4mmとなるように選択され、かつ、環状外側ゾーン708の境界直径は、レンズ700の幾何学中心から測定して5mm及び6.5mmである。図7は、本発明の代表的な一実施形態を図示しているだけのものであることに留意することが重要である。例えば、この代表的な実施形態において、外側ゾーン708の外側境界は、オプティカルゾーン702の外側周縁と一致している必要はなく、一方、他の代表的な実施形態において、これらは一致していてもよい。周縁ゾーン704は、オプティカルゾーン702を包囲し、かつ、レンズ配置及びセントレーションを含む標準コンタクトレンズ機能を提供する。代表的な一実施形態により、周縁ゾーン704には、眼上にあるときにレンズの回転を低減する1つ又は2つ以上の安定化機構が含まれ得る。
図7の様々なゾーンは、同心円として図示されており、これらのゾーンは、任意の好適な円形又は非円形(例えば楕円形など)を含み得ることに留意することが重要である。例えば、軸からある距離の場所に半径方向度数分布を有する代表的な実施形態において、光学領域は恐らくは楕円形を有し得る。
下記の表1は、第1非対称設計ASY100と第1対称設計SYM100について、式(1)での入力値C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及びC(θ)のときのニューラルシャープネスと有効付加度数の結果をまとめたものである。図2A及び2Bはそれぞれ、第1対称設計及び第1非対称設計の度数プロファイルを示す。表のデータからわかり得るように、C(θ)=−0.02+1.42 −5θのときに、非対称設計の有効付加度数3.19Dと、これに対し対称設計の有効付加度数2.80Dとを達成することができ、ニューラルシャープネス測定値についても同様の結果を達成することができる。したがって、視力に影響を与えることなく、この設計でより高い有効付加度数が達成可能である。
Figure 0006765778
下記の表2は、第2非対称設計ASY 101と対称設計SYM101について、式(1)での入力値C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及びC(θ)のときのニューラルシャープネスと有効付加度数の結果をまとめたものである。図3A及び3Bはそれぞれ、第2対称設計及び第2非対称設計の度数プロファイルを示す。表のデータからわかるように、C(θ)=−0.02+1.42 −5θのときに、非対称設計の有効付加度数3.54Dと、これに対し対称設計の有効付加度数3.15Dとを達成することができ、ニューラルシャープネス測定値についても同様の結果を達成することができる。したがって、視力に影響を与えることなく、この設計でより高い有効付加度数が達成可能である。
Figure 0006765778
下記の表3は、第3非対称設計ASY102と第1対称設計SYM100及び第2対称設計SYM101について、式1での入力値C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及びC(θ)のときのニューラルシャープネスと有効付加度数の結果をまとめたものである。図4は、第3非対称設計の度数プロファイルを示す。表のデータからわかるように、C(θ)〜C(θ)を本明細書に示すように変化させたとき、この非対称設計で、有効付加度数6.00Dを達成することができ、ニューラルシャープネス測定値についてより良い結果を達成することができる。したがって、この設計で、視力の改善と共に、有意に、より高い有効付加度数が達成可能である。
Figure 0006765778
下記の表4は、第4非対称設計ASY 103と第1対称設計SYM100及び第2対称設計SYM101について、式1での入力値C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及びC(θ)のときのニューラルシャープネスと有効付加度数の結果をまとめたものである。図5は、第4非対称設計の度数プロファイルを示す。表のデータからわかるように、C(θ)〜C(θ)を本明細書に示すように変化させたとき、この非対称設計で、有効付加度数6.00Dを達成することができ、第3非対称設計と比較して、ニューラルシャープネス測定値について同様の結果を達成することができる。したがって、この設計で、視力の改善と共に、有意に、より高い有効付加度数が達成可能である。
Figure 0006765778
変調伝達関数(MTF)は、光学系(例えば眼)の画像形成能力の客観的な推定を行うためのツールである。MTF曲線が高いほど、光学系のもつ画像補正が良好である。加えて、人間の眼で見る自然発生場面はすべて、様々な方向及び周波数での格子の線形組み合わせに分解することができる(フーリエ解析)ため、MTFは、様々な方向で視覚的信号の画像品質補正を示すのに利用することもできる。したがって、水平格子についての画像補正品質を特性付ける正接又は水平MTFと、垂直格子についての画像補正品質を特性付ける矢状方向又は垂直MTFとを有する。下記に示すように、第4非対称設計ASY103と第5非対称設計とを比較して、グラフ表示が示され、続いて検討が行われている。
下記の表5は、第5非対称設計ASY104と第4非対称設計について、式1での入力値C(θ)、C(θ)、C(θ)、C(θ)及びC(θ)のときのニューラルシャープネス測定値と有効付加度数の結果をまとめたものである。表のデータからわかるように、C(θ)〜C(θ)を本明細書に示すように変化させたとき、この非対称設計で、有効付加度数6.00Dを達成することができ、ニューラルシャープネス測定値について同一の結果を達成することができる。この2つの設計における違いを、図6A及び6BのMTF曲線で見ることができる。
Figure 0006765778
図6Aは、垂直格子曲線602の方が水平格子曲線604よりも大きい、第4非対称設計のMTF曲線を示す。図6Bは、水平格子曲線606の方が垂直格子曲線608よりも大きい、第5非対称設計のMTF曲線を示す。これは、第4非対称設計について、垂直信号よりも水平視覚信号に関して、より悪い画像品質であり、一方、第5非対称設計について、水平信号よりも垂直視覚信号に関して、より悪い画像品質であることを意味する。近視コントロールの目的のため、より悪い画像品質補正とは、より良い治療効力を意味する。よって、水平信号が主要である例えば英語の本を読むような場合は、第4非対称設計がより効果的である。同様に、垂直信号が主要である例えばアジア言語の筆記文字を読むような場合は、第5非対称設計がより効果的である。第5設計は単に第4設計を90度回転させたものであり、次の式で表わされる:
Figure 0006765778
式中、すべての変数は式(1)及び
Figure 0006765778
と同じであり、参照軸とカーテシアン座標のx軸(水平軸)との間の角度も同じである。
Figure 0006765778
の選択は(The selection of)、その視覚システムでの毎日の経験とアミストロフィー(amistrophy)に依存する。換言すれば、度数プロファイルは、視覚場面の方向優位性に対応する任意の角度に回転させることができる。
眼の入射瞳寸法は、小児小母集団によって異なるため、特定の代表的な実施形態において、このレンズ設計は、患者の眼の平均瞳孔寸法に基づいて、良好な中心視矯正と大きな治療効力の両方を達成するようカスタマイズすることができることに留意することが重要である。更に、瞳孔寸法は、屈折及び小児患者の年齢と相関しているため、特定の代表的な実施形態において、このレンズは更に、患者の瞳孔寸法に基づいて、特定の年齢及び/又は屈折で、小児小母集団のサブグループに対して最適化することができる。本質的に、度数プロファイルは、中心視矯正と効果的な付加度数との間の最適なバランスを達成するよう、瞳孔寸法に合わせて調整又は適合させることができる。
現在利用可能なコンタクトレンズは、依然として、視覚矯正の費用効果的な手段である。薄いプラスチックレンズは、近視(myopia)又は近眼(nearsightedness)、遠視(hyperopia)又は遠視(farsightedness)、乱視、すなわち、角膜における非球面性、及び老眼、すなわち、遠近調節をする水晶体の能力の喪失を含む、視覚欠陥を矯正するために、眼の角膜に適合する。コンタクトレンズには、様々な形態のものがあり、様々な材料で作製されて、異なる機能性を提供する。終日装用ソフトコンタクトレンズは、典型的には、酸素透過性を目的として水と合わせられた軟質ポリマー材料から作製される。終日装用ソフトコンタクトレンズは、1日使い捨て又は長期装用使い捨てであってもよい。終日装用使い捨てコンタクトレンズが、通常、1日間装着されて捨てられる一方で、長期装用使い捨てコンタクトレンズは、通常、最大30日間装着される。カラーソフトコンタクトレンズは、異なる材料を使用して、異なる機能性を提供する。例えば、視認性カラーコンタクトレンズは明るい色合いを用いることで装用者が落としたコンタクトレンズを探す助けとなり、強調カラーコンタクトレンズは、装用者の自然の眼の色を強調することを目的とした半透明の色合いを有し、着色カラーコンタクトレンズは、装用者の眼の色を変えることを目的としたより濃く、不透明な色合いを含み、光濾過カラーコンタクトレンズは、所定の色を強調する一方で他の色を弱めるように機能する。硬質ガス透過性ハードコンタクトレンズは、シロキサン含有ポリマーから作製されるが、ソフトコンタクトレンズよりも硬く、したがって、それらの形状を保持し、より耐久性がある。二重焦点コンタクトレンズは、老眼を有する患者用に設計され、ソフトとハードの両方がある。円環状コンタクトレンズは、乱視を有する患者用に設計され、同様に、ソフトとハードの両方がある。上の異なる態様を合わせたコンビネーションレンズもあり、例えば、ハイブリッドコンタクトレンズが挙げられる。
本発明の非対称レンズ設計は、任意の数の材料で形成された任意の数の様々なコンタクトレンズに組み込むことができることに留意することが重要である。具体的には、本発明の非対称レンズ設計は、本明細書に記述されている任意のコンタクトレンズに利用することができ、これには、終日装用ソフトコンタクトレンズ、硬質ガス透過性ハードコンタクトレンズ、二重焦点コンタクトレンズ、円環状コンタクトレンズ、及びハイブリッドコンタクトレンズが挙げられる。加えて、本発明はコンタクトレンズに関して記述されているが、本発明の概念は、眼鏡レンズ、眼内レンズ、角膜インレー及びオンレーにも利用できることに留意することが重要である。
本明細書に図示及び説明した実施形態は、最も実用的かつ好ましい実施形態であると考えられるが、当業者であれば、本明細書に説明及び図示した特定の設計及び方法からの改変はそれ自体当業者にとって自明であり、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく使用できることは明らかであろう。本発明は、説明及び図示される特定の構造に限定されるものではないが、付属の特許請求の範囲に含まれ得るすべての改変例と一貫性を有するものとして解釈されなければならない。
〔実施の態様〕
(1) 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
眼に対して生理学的効果をもたらすための正の非対称収差を備えて構成されたオプティカルゾーンであって、前記正の非対称収差には、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加する非対称半径方向度数プロファイルが含まれ、前記非対称半径方向度数プロファイルは、異なる半径方向子午線に沿って可変である、オプティカルゾーンと、
前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含む、眼用レンズ。
(2) 前記眼用レンズがコンタクトレンズを含む、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(3) 前記眼用レンズが眼鏡レンズを含む、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(4) 前記周縁ゾーンが、1つ又は2つ以上の安定化機構を含む、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(5) 前記非対称半径方向度数プロファイルを、視覚場面の望ましい方向優位性(desired directional dominance of a visual scene)に対応した角度で回転させることができる、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(6) 前記非対称半径方向度数プロファイルが、中心視矯正と有効付加度数(effective add power)との間のバランスを達成するよう、瞳孔寸法に基づいて調節可能である、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(7) 前記オプティカルゾーンが、約2mm〜約11mmの範囲の直径を含む、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(8) 前記オプティカルゾーンの中心から周縁までの前記ジオプトリー度数が、約0.5D〜約25Dの範囲である、実施態様1に記載の、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズ。
(9) 眼の成長を変えるため、方向及び度数(degree)によって眼の焦点を変えることによる、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための方法であって、眼用レンズのオプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加する非対称半径方向度数プロファイルを導入することと、異なる半径方向子午線に沿って前記非対称半径方向度数プロファイルを変化させることと、を含む、方法。
(10) 前記非対称半径方向度数プロファイルが、視覚場面の望ましい方向優位性に対応した角度で回転可能である、実施態様9に記載の、眼の成長を変えるため、方向及び度数によって眼の焦点を変えることによる、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための方法。
(11) 前記非対称半径方向度数プロファイルが、中心視矯正と有効付加度数との間のバランスを達成するよう、瞳孔寸法に基づいて調節可能である、実施態様9に記載の、眼の成長を変えるため、方向及び度数によって眼の焦点を変えることによる、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための方法。
(12) 前記眼用レンズの周縁ゾーンに、1つ又は2つ以上の安定化ゾーンを追加することを更に含む、実施態様9に記載の、眼の成長を変えるため、方向及び度数によって眼の焦点を変えることによる、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための方法。

Claims (8)

  1. 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
    眼に対して生理学的効果をもたらすための正の球面収差を備え、かつ、ジオプトリー度数が前記眼用レンズの光軸に対して非対称となるように構成された前記眼用レンズの幾何学的中心を原点とした半径方向度数プロファイルに基づき構成されたオプティカルゾーンであって、
    前記半径方向度数プロファイルは、前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された、前記眼用レンズの幾何学的中心を通る子午線と水平軸との間の角度と、前記幾何学的中心からの半径距離と、に基づき定義され、かつ、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するように構成される、オプティカルゾーンと、
    前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含み、
    前記半径方向度数プロファイルPが、以下の式にて定義され、
    P(r,θ)=ΣC (θ)r 2i (i=0,1,2,3,4)
    式中、rは前記眼用レンズの幾何学的中心からの半径距離を表わし、θは前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された前記子午線と、前記水平軸との間の角度を表わし、
    {C (θ), C (θ), C (θ), C (θ), C (θ)} = {−2.88, −0.23, 0.19, −0.02+1.42e −5 θ, 0.00}である、
    眼用レンズ。
  2. 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
    眼に対して生理学的効果をもたらすための正の球面収差を備え、かつ、ジオプトリー度数が前記眼用レンズの光軸に対して非対称となるように構成された前記眼用レンズの幾何学的中心を原点とした半径方向度数プロファイルに基づき構成されたオプティカルゾーンであって、
    前記半径方向度数プロファイルは、前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された、前記眼用レンズの幾何学的中心を通る子午線と水平軸との間の角度と、前記幾何学的中心からの半径距離と、に基づき定義され、かつ、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するように構成される、オプティカルゾーンと、
    前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含み、
    前記半径方向度数プロファイルPが、以下の式にて定義され、
    P(r,θ)=ΣC (θ)r 2i (i=0,1,2,3,4) 式中、rは前記眼用レンズの幾何学的中心からの半径距離を表わし、θは前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された前記子午線と、前記水平軸との間の角度を表わし、
    {C (θ), C (θ), C (θ), C (θ), C (θ)} = {−3.02, −0.47, 0.27, −0.02+1.42e −5 θ, 0.00}である、
    眼用レンズ。
  3. 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
    眼に対して生理学的効果をもたらすための正の球面収差を備え、かつ、ジオプトリー度数が前記眼用レンズの光軸に対して非対称となるように構成された前記眼用レンズの幾何学的中心を原点とした半径方向度数プロファイルに基づき構成されたオプティカルゾーンであって、
    前記半径方向度数プロファイルは、前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された、前記眼用レンズの幾何学的中心を通る子午線と水平軸との間の角度と、前記幾何学的中心からの半径距離と、に基づき定義され、かつ、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するように構成される、オプティカルゾーンと、
    前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含み、
    前記半径方向度数プロファイルPが、以下の式にて定義され、
    P(r,θ)=ΣC (θ)r 2i (i=0,1,2,3,4)
    式中、rは前記眼用レンズの幾何学的中心からの半径距離を表わし、θは前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された前記子午線と、前記水平軸との間の角度を表わし、
    {C (θ), C (θ), C (θ), C (θ), C (θ)} = {−2.91, −0.11+3.90e −4 θ, −0.02+2.76e −4 θ, 0.02+1.66e −5 θ, −0.00+5e −6 θ}である、
    眼用レンズ。
  4. 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
    眼に対して生理学的効果をもたらすための正の球面収差を備え、かつ、ジオプトリー度数が前記眼用レンズの光軸に対して非対称となるように構成された前記眼用レンズの幾何学的中心を原点とした半径方向度数プロファイルに基づき構成されたオプティカルゾーンであって、
    前記半径方向度数プロファイルは、前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された、前記眼用レンズの幾何学的中心を通る子午線と水平軸との間の角度と、前記幾何学的中心からの半径距離と、に基づき定義され、かつ、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するように構成される、オプティカルゾーンと、
    前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含み、
    前記半径方向度数プロファイルPが、以下の式にて定義され、
    P(r,θ)=ΣC (θ)r 2i (i=0,1,2,3,4)
    式中、rは前記眼用レンズの幾何学的中心からの半径距離を表わし、θは前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された前記子午線と、前記水平軸との間の角度を表わし、
    {C (θ), C (θ), C (θ), C (θ), C (θ)} = {−2.91+0.0049θ, −0.11−0.0038θ, −0.02+3.68e −4 θ, 0.02+5.63e −5 θ, −0.00+2.31e −6 θ}である、
    眼用レンズ。
  5. 近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための眼用レンズであって、
    眼に対して生理学的効果をもたらすための正の球面収差を備え、かつ、ジオプトリー度数が前記眼用レンズの光軸に対して非対称となるように構成された前記眼用レンズの幾何学的中心を原点とした半径方向度数プロファイルに基づき構成されたオプティカルゾーンであって、
    前記半径方向度数プロファイルは、前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された、前記眼用レンズの幾何学的中心を通る子午線と水平軸との間の角度と、前記幾何学的中心からの半径距離と、に基づき定義され、かつ、前記オプティカルゾーンの中心から周縁に向かってジオプトリー度数が増加するように構成される、オプティカルゾーンと、
    前記オプティカルゾーンを包囲している周縁ゾーンと、を含み、
    前記半径方向度数プロファイルPが、以下の式にて定義され、
    P(r,θ)=ΣC (θ)r 2i (i=0,1,2,3,4)
    式中、rは前記眼用レンズの幾何学的中心からの半径距離を表わし、θは前記眼用レンズの光軸と直交する平面上に投影された前記子午線と、前記水平軸との間の角度を表わし、
    {C (θ), C (θ), C (θ), C (θ), C (θ)} = {−2.91+0.0049(θ−90), −0.11−0.0038(θ−90), −0.02+3.68e −4 (θ−90), 0.02+5.63e −5 (θ−90), −0.00+2.31e −6 (θ−90)}である、
    眼用レンズ。
  6. 前記眼用レンズがコンタクトレンズを含む、、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための請求項1から5のいずれかに記載の眼用レンズ。
  7. 前記眼用レンズが眼鏡レンズを含む、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための請求項1から5のいずれかに記載の眼用レンズ。
  8. 前記周縁ゾーンが、1つ又は2つ以上の安定化機構を含む、近視の進行の遅延、遅滞、又は防止のうちの少なくとも1つのための請求項1から5のいずれかに記載の眼用レンズ。
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