JP6764363B2 - ドアストッパー - Google Patents

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Description

本発明は、床面に設けられた磁性体のストッパー板を磁石によって扉に引き寄せて係止部材を係止することで、扉の開閉を規制するドアストッパーに関する発明である。
従来、床面に設けられた磁性体製のストッパー板と、扉の下端部に設けられたケース体に収容された磁石と、ケース体から出没してストッパー板に係止するロック部材と、ケース体内に収容されると共にロック部材に組み合わされて上下動する作動部材と、ケース体から突出すると共に作動部材と組み合わされて、この作動部材及びロック部材を上下動する際に把持される操作部材と、を備えたドアストッパーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5887670号公報
しかしながら、従来のドアストッパーでは、ストッパー板を係止するロック部材に作動部材が組み合わされ、この作動部材に操作部材が組み合わされている。これにより、構造が複雑になると共に、各部材の寸法精度を担保する必要がある。
また、従来のドアストッパーでは、スナップバネを介して、作動部材をケース体の内部に形成された壁面に連結し、このスナップバネによってロック部材の位置決めを行っている。そのため、スナップバネのバネ力の低下に伴って位置決め精度が低くなることが考えられる。
そこで、本発明は、製造に必要な寸法精度を緩和することができると共に、ストッパー板を係止する部材の位置決め精度の低下を抑制することができるドアストッパーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、ストッパー板と、ケース体と、磁石と、係止部材と、を備えている。
ここで、ストッパー板は、床面に設けられ、上下方向に揺動可能な磁性体によって形成されている。
ケース体は、開閉する扉の下端部に設けられている。
磁石は、ケース体に収容され、扉が開閉してケース体がストッパー板の上方に位置したときに、このストッパー板を上方に引き寄せる。
係止部材は、ケース体に収容され、上方に引き寄せられたストッパー板を係止することで、扉の開閉を規制する。さらに、この係止部材は、部材本体と、レバー部と、ロック部と、保持部と、を有している。
部材本体は、ケース体に収容され、ストッパー板をロックするロック位置と、ストッパー板をロックしない非ロック位置とに移動可能となっている。
レバー部は、部材本体に形成されてケース体から突出し、部材本体を移動させる際に把持される。
ロック部は、部材本体に形成され、部材本体がロック位置に移動したときにケース体から突出してストッパー板に係止し、部材本体が非ロック位置に移動したときにケース体に収容される。
保持部は、部材本体に形成され、この部材本体がロック位置に移動したときに、ケース体に形成された第1係合部と係合する。また、部材本体が非ロック位置に移動したときに、ケース体に形成された第2係合部に係合する。
さらに、保持部は、部材本体が移動するときにケース体の側面の内側に摺接する部材摺接面から突出した引掛部と、引掛部の上側に形成されたへこみ段差部と、によって構成され、第1係合部及び第2係合部は、ケース体の側面を貫通する貫通孔の内周面から下方に延在され、下端部が自由端となった爪部によって構成されている。
よって、本発明のドアストッパーでは、部品構造を簡略化することができると共に、ストッパー板を係止する部材の位置決め精度の低下を抑制することができる。
実施例1のドアストッパーの外観を示す全体斜視図である。 実施例1のストッパー装置を示す分解斜視図である。 実施例1の扉係止装置を示す分解斜視図である。 実施例1の扉係止装置の縦断面図である。 実施例1の扉係止装置の要部を破断した斜視図である。 実施例1の係止部材を背面側から見たときの斜視図である。 実施例1の係止部材のロック位置を示す説明図である。 実施例1の係止部材の非ロック位置を示す説明図である。 比較例の扉係止装置を示す破断斜視図である。 実施例1のドアストッパーにおけるストッパー板ロック前状態を示す説明図である。 実施例1のドアストッパーにおけるストッパー板引き上げ状態を示す説明図である。 実施例1のドアストッパーにおけるストッパー板ロック状態を示す説明図である。 実施例1の係止部材の移動途中状態を示す説明図である。 実施例2の扉係止装置の要部を破断した斜視図である。 実施例2の係止部材を正面側見たときの斜視図である。 実施例2の係止部材を背面側から見たときの斜視図である。 実施例2の扉係止装置の非ロック状態での縦断面図である。 実施例2の扉係止装置のロック状態での縦断面図である。 実施例2の扉係止装置の移動途中での縦断面図である。 実施例3の扉係止装置の要部を破断した斜視図である。 実施例3の係止部材を正面側見たときの斜視図である。 実施例3の係止部材を背面側から見たときの斜視図である。 実施例3の扉係止装置の非ロック状態での縦断面図である。 実施例3の扉係止装置のロック状態での縦断面図である。 実施例3の扉係止装置の移動途中での縦断面図である。
以下、本発明のドアストッパーを実施するための形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1のドアストッパーの構成を、「全体概要構成」、「ストッパー装置の詳細構成」、「係止部材の詳細構成」に分けて説明する。
[全体概要構成]
実施例1のドアストッパー1は、図1に示すように、床面2に設けられたストッパー装置10と、開閉自在な扉3に取り付けられた扉係止装置20と、を備えている。ここで、扉3は、蝶番4等で止められた戸尻3aを軸に、弧を描いて前後に開閉する開き戸である。
ストッパー装置10は、扉3の開閉動作を規制したい位置に設けられている。ここでは、扉3がほぼ最大に開放した状態のときに開閉動作を規制する位置に設けられている。
扉係止装置20は、扉3の戸先3b及び下框(下端部)3cに開放する取付穴に挿入され、扉3の下框3cに取り付けられている。
[ストッパー装置の詳細構成]
実施例1のストッパー装置10は、図2に示すように、磁性体製のストッパー板11と、床面2に固定された基台12と、基台12を覆うカバー13と、を有している。
ストッパー板11は、長方形の薄板形状を呈し、長手方向の一端部11aの両側に取付軸11b,11bが形成され、長手方向の他端部11cの近傍にロック開口11dが形成されている。
基台12は、床面2に固定される平板状の底板12aを有している。この底板12aには、ストッパー板11の取付軸11bを回動可能に保持する一対の軸受部12b,12bと、一対のネジ通し穴12c,12cと、が形成されている。この基台12は、ネジ通し穴12c,12cにネジを挿通し、床面2に螺着して固定される。
なお、ストッパー板11は、取付軸11bが軸受部12bに回動可能に保持されることで、長手方向の他端部11cが上下方向に揺動可能になっている。
カバー13は、基台12を覆ったときにストッパー板11を露出させる開口部13aが形成されると共に、床面2に臨む裏面に係止爪が形成されている。この係止爪は、基台12の周壁に係合し、カバー13を基台12に固定する。
[扉係止装置の詳細構成]
実施例1の扉係止装置20は、図3に示すように、下側ケース21及び上側ケース22からなるケース体Cと、規制部材23と、磁石24と、係止部材25と、を有している。
ケース体Cは、下側ケース21と上側ケース22を上下方向に組み合わせて形成され、内部に規制部材23、磁石24、係止部材25を収容する。このケース体Cは、ネジN1により扉3に固定される。
下側ケース21は、図3に示すように、前側面21aと、後側面21bと、左側面21cと、右側面21dと、底面21eとを有し、これらの面21a〜21eに囲まれて上方に開放した収容空間21fが形成されている。この下側ケース21は、扉係止装置20が扉3に取り付けられた際、前側面21aが戸先3b側に位置し、底面21eが下框3cから露出する(図4参照)。
前側面21aには、上端から下部に向かって切欠21gが形成されている。また、下側ケース21の内部には、底面21eから起立して収容空間21fを前後方向に区画する区画壁21hが形成されている。
この区画壁21hと後側面21bの間に磁石24が収容され、区画壁21hと前側面21aの間に係止部材25が収容される。さらに、区画壁21hと前側面21aの間には、底面21eを貫通する開口21jが形成されている。
左側面21cの下部には、前側面21aから後側面21bに向かって、順に、第1貫通孔(貫通孔)21k、第2貫通孔21m、ケース保持爪21nが形成されている。また、左側面21cの上部には、規制部材23を保持する規制部材用貫通孔21sが形成されている。
第1貫通孔21kは、係止部材25が収容される位置に臨んでいる。この第1貫通孔21kの内部には、内周面から下方に延在され、下端部が自由端となった係止部材保持爪(爪部)21pが形成されている。この係止部材保持爪21pは、下端部が収容空間21f内に突出している。
第2貫通孔21mは、磁石24が収容される位置に臨んでいる。この第2貫通孔21mの内部には、内周面から上方に延在され、上端部が自由端となった磁石保持爪21rが形成されている。この磁石保持爪21rは、上端部が収容空間21f内に突出している。
ケース保持爪21nは、左側面21cの外側から突出し、上側ケース22に形成されたガイド凹部22jに係合する。
なお、右側面21dにも、第2貫通孔21m及び規制部材用貫通孔21s、磁石保持爪21rが形成されている(図4及び図5参照)。
さらに、左側面21c及び右側面21dのそれぞれの内側には、上下方向に延びて係止部材25の移動方向を規定する係止部材案内溝21tと、上下方向に延びて磁石24の挿入方向を規定する磁石案内溝21uが形成されている(図3参照)。ここで、第1貫通孔21k及び規制部材用貫通孔21sは、係止部材案内溝21tの内側に形成されている。また、第2貫通孔21mは、磁石案内溝21uの内側に形成されている。
上側ケース22は、図3に示すように、前壁22aと、後壁22bと、左壁22cと、右壁22dと、上壁22eとを有し、下方に開放し、下側ケース21が差し込まれて収容空間21fを覆う。この上側ケース22は、扉係止装置20が扉3に取り付けられた際、前壁22aが戸先3bから露出する(図4参照)。
前壁22aには、下端から上部に向かって切欠22fが形成され、この切欠22fの上側に縦長のネジ挿通孔22gが形成されている。なお、この前壁22aは、図4に示すように、左壁22c及び右壁22dの前端部(戸先3b側の端部)よりも内側に位置している。
左壁22c及び右壁22dには、下端から上部に向かってそれぞれ切欠22hが形成されている。さらに、左壁22cには、切欠22hから後壁22bに向かってコ字状に凹んだガイド凹部22jが形成されている。
上壁22eは、半円軸状に形成され、前後方向に延びる挿通孔22kが設けられている。この挿通孔22kには、扉係止装置20を扉3に固定するネジN1が挿通される(図4参照)。
規制部材23は、下側ケース21に挿入されると共に、上側ケース22の前壁22aにネジN2を介して固定され、係止部材25の上下方向の移動を規制する。この規制部材23は、図3に示すように、下側ケース21に挿入された際、前側面21aの切欠21gに差し込まれる規制板23aと、この規制板23aから収容空間21f内に延在された円筒部23bと、を有している。また、規制板23aには、円筒部23bの内部に連通するネジ穴23cが形成されている。規制部材23は、このネジ穴23cと、上側ケース22の前壁22aに形成されたネジ挿通孔22gとが対向した状態でネジN2が差し込まれ、上側ケース22に固定される。
さらに、円筒部23bの外周面には、下側ケース21の規制部材用貫通孔21sに挿入される一対の突起23dが形成されている(図5参照)。
磁石24は、直方体形状を呈した永久磁石であり、下側ケース21の収容空間21fに収容されている。この磁石24は、扉3が開閉して扉係止装置20がストッパー装置10のストッパー板11の上方に位置したときに、このストッパー板11を引き寄せる。また、磁石24は、下側ケース21に収容された際、磁石保持爪21rによって押えられ、扉3の開閉に伴うがたつきが防止される。
なお、磁石保持爪21rは、磁石24の収容動作に伴って下側ケース21の外方へと変形する。そして、磁石24が底面21e上に載置されたとき、自己弾性力によって復元し、磁石24の上面を押える。また、磁石24の収容時、下側ケース21の左側面21c及び右側面21dに形成された磁石案内溝21uに磁石24を嵌合することで、磁石24の挿入方向の位置決めがなされ、容易に収容することができる。
係止部材25は、下側ケース21に上下方向に移動可能に収容され、磁石24に引き寄せられたストッパー板11を係止して扉3の開閉を規制する。この係止部材25は、図3に示すように、部材本体25aと、レバー部25bと、ロック部25cと、保持部25dと、を有している。
部材本体25aは、図7Aに示すストッパー板11をロックするロック位置と、図7Bに示すストッパー板11をロックしない非ロック位置とに移動可能になっており、上下方向に長い直方体形状を呈する。この部材本体25aは、下側ケース21の前側面21aに対向する前面25eと、区画壁21hに対向する後面25fと、左側面21c及び右側面21dの内側に摺接する一対の部材摺接面25gと、を有している。また、この部材本体25aには、後面25fに開放した肉抜き凹部25hが形成され、この肉抜き凹部25hの内部には、補強用のリブ25jが設けられている。
さらに、部材摺接面25gには、係止部材案内溝21tに嵌合する案内突条部25kが形成されている。係止部材案内溝21tと案内突条部25kにより、部材本体25aが収容空間21f内を上下に移動する際の移動方向を規定する案内構造を構成する。
レバー部25bは、部材本体25aの前面25eから水平方向に突出して形成され、この部材本体25aを上下方向に移動させる際に把持される。このレバー部25bは、下側ケース21の切欠21gと規制部材23の規制板23aとの間に生じた隙間26から、ケース体Cの外側に突出している(図4参照)。
ロック部25cは、部材本体25aから下方に突出して形成され、部材本体25aがロック位置に移動したときに、下側ケース21から突出してストッパー板11のロック開口11dに係止する(図7A参照)。また、部材本体25aが非ロック位置に移動したときに、下側ケース21に収容される(図7B参照)。なお、このロック部25cは、下側ケース21に形成された開口21jから出没する。
保持部25dは、図5に示すように、部材本体25aの部材摺接面25gに形成された引掛部25daと、へこみ段差部25dbによって構成されている。
引掛部25daは、上方に向かって突出高さが少なくなる楔形状を呈し、部材本体25aが非ロック位置に移動したときに、下方に臨む引掛面25dcが係止部材保持爪21pと係合する(図7B参照)。
へこみ段差部25dbは、引掛部25daの上側に部材摺接面25gをさらにへこませることで形成され、部材本体25aがロック位置に移動したときに、下方に臨む段差面25ddが係止部材保持爪21pと係合する(図7A参照)。
すなわち、部材本体25aがロック位置に移動したときに保持部25dに係合する第1係合部と、部材本体25aが非ロック位置に移動したときに保持部25dに係合する第2係合部とが、いずれも係止部材保持爪21pによって構成されている。
次に、作用を説明する。
まず、「比較例のドアストッパーの扉係止装置の構成と課題」を説明し、続いて、実施例1のドアストッパー1の作用を、「扉動作規制作用」、「部材統合作用」、「係止部材の位置保持作用」、「その他の特徴的作用」に分けて説明する。
[比較例のドアストッパーの扉係止装置の構成と課題]
比較例のドアストッパーの扉係止装置100は、図8に示すように、下側ケース101a及び上側ケース101bからなるケース体101と、このケース体101に収容された規制部材102と、磁石103と、ロック部材104と、作動部材105と、操作部材106と、を有している。
この比較例の扉係止装置100では、ロック部材104の下端部104aが、下側ケース101aに形成された開口101cから出没し、図示しないストッパー板に係合する。ロック部材104は、途中位置が直角に折り曲げられた板部材であり、水平方向に延在された一部が作動部材105に形成されたスリット105aに挿入され、この作動部材105と一体的に移動可能になっている。
作動部材105は、スナップバネ107を介して下側ケース101aの内部に形成された内部壁面101dに連結されている。また、この作動部材105には、ロック部材104が挿入されるスリット105aに加え、操作部材106が嵌合する凹部105bが形成されている。
操作部材106は、途中位置が直角に折り曲げられた板部材であり、水平方向に延在されたレバー部106aと、鉛直方向に延在された嵌合部106bと、を有している。そして、レバー部106aが、ケース体101から突出し、把持することができる。また、嵌合部106bが作動部材105に形成された凹部105bに嵌合し、この作動部材105と一体的に移動可能になっている。
そして、この比較例の扉係止装置100において、ストッパー板(不図示)を係止するには、ケース体101から突出した操作部材106のレバー部106aを把持して、下方に引き下げる。これにより、操作部材106によって作動部材105が下方に押され、操作部材106と共に、ケース体101の内部で作動部材105が引き下げられる。このとき、作動部材105のスリット105aに挿入されたロック部材104も一緒に引き下げられ、下端部104aが開口101cから突出する。そして、このロック部材104の下端部104aがストッパー板と係合し、ストッパー板を係止することができる。
しかしながら、この比較例の扉係止装置100では、ストッパー板を係止するロック部材104と作動部材105とが組み合わされると共に、この作動部材105と操作部材106と組み合わされている。これにより、各部材104〜106の構造が複雑になる。また、複数の部材を組み合わせる場合では、組み合わせ部分の寸法精度を担保する必要があり、必要になる寸法精度が高くなってしまう。また、複数の部材の組み合わせが必要なことから、複数の部材を一体化した場合と比べて、部品の歩留まりが低下することが考えられる。
さらに、この比較例の扉係止装置100では、スナップバネ107を介して作動部材105を内部壁面101dに連結したことで、作動部材105の位置決めを行い、これに伴ってロック部材104の位置決めがなされる。すなわち、ロック部材104の位置決め精度は、スナップバネ107のバネ力に依存する。
そのため、長期間の使用によりスナップバネ107のバネ力が低下すると、このバネ力の低下に伴ってロック部材104の位置決め精度が低くなる。特に、ロック部材104を、非ロック位置に保持することが難しくなることが考えられる。
このように、比較例のドアストッパーでは、複数の部材の組み合わせが生じることで、必要な寸法精度が高くなる。また、経時変化によって、ストッパー板を係止する部材(ロック部材104)の位置決め精度が低下してしまう、といった課題がある。
[扉動作規制作用]
実施例1のドアストッパー1を使用し、扉3が開放状態のときに開閉動作を規制する(扉3の開放状態を維持する)際の、扉動作規制作用を説明する。
このドアストッパー1にて扉3の開閉動作を規制するには、まず、図9Aに示すように、扉3を開く。
このとき、扉係止装置20において、予め係止部材25を引き上げ、この係止部材25を図7Bに示す非ロック位置に移動させておく。なお、係止部材25の引き上げ操作は、ケース体Cから突出したレバー部25bを把持して行う。ここで、レバー部25bが規制部材23の規制板23aの下端部に当接することで、係止部材25の上方への移動(引き上げ動作)が規制される。
また、係止部材25が非ロック位置に移動しているときには、この係止部材25の部材本体25aに形成された引掛部25daの引掛面25dcが、下側ケース21に形成された係止部材保持爪21pに係合する。これにより、係止部材25は、係止部材保持爪21pによって下方への移動が規制され、ロック部25cを含めたすべての部分が、収容空間21f内に収容された状態で保持される。
そして、扉3を開くことで、この扉3に設けられた扉係止装置20が、床面2に固定されたストッパー装置10の上方に位置すると、図9Bに示すように、磁性体性のストッパー板11が、扉係止装置20が有する磁石24に引き寄せられる。これにより、ストッパー板11は、取付軸11bを中心に揺動し、長手方向の他端部11cが上方へ浮き上がる。
ストッパー板11が磁石24に引き寄せられたら、係止部材25を引き下げ、この係止部材25を図7Aに示すロック位置に移動させる。なお、係止部材25の引き下げ操作も、ケース体Cから突出したレバー部25bを把持して行う。
係止部材25が非ロック位置からロック位置に移動するときには、係止部材25の引き下げ操作に伴って、図10に示すように、係止部材25に形成された引掛部25daが係止部材保持爪21pを外方に押し出して変形させ、引掛面25dcが係止部材保持爪21pを乗り越える。
ここで、引掛面25dcは、先端部分が面取りされている。これに対し、係止部材保持爪21pは、先端部分がR面になっている(図10参照)。そのため、係止部材25を引き下げると、引掛面25dcは、係止部材保持爪21pを円滑に押し出すことができる。
引掛面25dcが係止部材保持爪21pを乗り越えたら、係止部材保持爪21pは、自己弾性変形力によって復元する。一方、引掛部25daの上側には、へこみ段差部25dbが形成されているため、復元した係止部材保持爪21pは、へこみ段差部25dbの段差面25ddに係合する。これにより、係止部材25は下方への移動が規制され、ロック位置に保持される。
また、係止部材25がロック位置に移動すると、部材本体25aに形成されたロック部25cが、図7Aに示すように、開口21jを介して収容空間21fから突出する。このとき、ロック部25cが、ストッパー板11のロック開口11dに挿入され、図9Cに示すように、ストッパー板11を係止する。
これにより、扉係止装置20がストッパー装置10と干渉することになり、扉3の開閉動作が規制され、開放状態が維持される。
なお、この実施例1のドアストッパー1による扉3の開閉動作の規制を解除するには、まず、係止部材25のレバー部25bを把持し、この係止部材25を引き上げて非ロック位置に移動させる。このとき、ロック部25cがストッパー板11のロック開口11dの周縁に干渉しないように、扉3の開放状態を調整する。
また、係止部材25がロック位置から非ロック位置に移動するときには、係止部材25の引き上げ操作に伴って、引掛部25daが係止部材保持爪21pを外方に押し出して変形させていく。このとき、引掛部25daが上方に向かって突出高さが少なくなる楔形状であるため、この引掛部25daは、係止部材保持爪21pを円滑に押し出すことができる。そして、引掛部25daが係止部材保持爪21pを乗り越えたら、係止部材保持爪21pは、自己弾性変形力によって復元して引掛部25daの引掛面25dcに係合する。これにより、係止部材25は、非ロック位置に保持される。
係止部材25が非ロック位置に移動したら、ロック部25cが収容空間21f内に収容されるため、ロック部25cとストッパー板11との係合が解除される。これにより、扉3は開閉動作の規制が解除されて、開閉動作が可能になる。
[機能統合作用]
実施例1のドアストッパー1では、ケース体Cの内部でロック位置又は非ロック位置に移動し、ストッパー装置10のストッパー板11を係止する係止部材25が、部材本体25aを有している。そして、この部材本体25aにレバー部25b、ロック部25c、保持部25dが形成されている。
ここで、レバー部25bは、部材本体25aをロック位置と非ロック位置とに移動させる際に、この部材本体25aを操作する機能を有している。また、ロック部25cは、ストッパー板11を係止する機能を有している。さらに、保持部25dは、部材本体25aをロック位置及び非ロック位置に保持する機能を有している。
すなわち、この係止部材25では、部材本体25aにレバー部25b、ロック部25c、保持部25dを形成したことで、一部品(係止部材25)に複数の機能(部材本体25aを操作する機能、ストッパー板11を係止する機能、部材本体25aをロック位置及び非ロック位置に保持する機能)を持たせることができる。これにより、比較例の扉係止装置100のように、複数の部材(ロック部材104、作動部材105、操作部材106)を組み合わせる必要がなくなる。
そのため、組み合わせ部分の寸法精度を担保する必要がない上、部材構造を単純化することができるので、必要になる寸法精度を低く抑えることができる。また、複数の部材の組み合わせが不要なことで、部品の歩留まりの低下を防止することができる。
[係止部材の位置保持作用]
実施例1のドアストッパー1では、上述のように、係止部材25がロック位置に移動したときに、保持部25dを構成するへこみ段差部25dbの段差面25ddが、下側ケース21に形成された係止部材保持爪21pと係合し、この係合によって、係止部材25がロック位置に保持される。一方、係止部材25が非ロック位置に移動したときには、保持部25dを構成する引掛部25daの引掛面25dcが係止部材保持爪21pと係合し、この係合によって、係止部材25が非ロック位置に保持される。
このように、係止部材25のロック位置及び非ロック位置の位置決めは、保持部25dと係止部材保持爪21pとの係合で行われる。そのため、比較例の扉係止装置100のように、位置決め精度がバネ力に依存することがなく、経時変化によって位置決め精度が低下することがない。
これにより、ストッパー板11を係止する係止部材25の位置決め精度の低下を抑制することができる。
特に、この実施例1では、保持部25dを、部材本体25aの部材摺接面25gに形成された引掛部25da及びへこみ段差部25dbによって構成している。また、この保持部25dが係合する第1係合部及び第2係合部を、いずれも下側ケース21の左側面21cに形成された係止部材保持爪21pによって構成している。
すなわち、部材本体25aの部材摺接面25gに保持部25dを形成したことで、係止部材25を製造する際に用いる金型を、部材本体25aの前後(前面25e側と後面25f側)に分割する構造にすることができる。これにより、係止部材25の金型構造が複雑になることがなく、製造コストを抑制することが可能になる。
また、第1係合部及び第2係合部を、いずれも係止部材保持爪21pによって構成し、係止部材25が移動するときには、図10に示すように、この係止部材保持爪21pが収容空間21fの外方に変形して、係止部材25の移動を可能にする。ここで、係止部材保持爪21pは、左側面21cに形成された第1貫通孔21kの内周面から延在して形成されている。そのため、この係止部材保持爪21pは、容易に変形可能であり、係止部材25の移動を不要に阻止しない。これにより、係止部材25の操作性の向上を図ることができる。
[その他の特徴的作用]
実施例1のドアストッパー1では、下側ケース21の左側面21c及び右側面21dに、それぞれ係止部材案内溝21tが形成されている。一方、係止部材25の部材摺接面25gに、案内突条部25kが形成されている。そして、係止部材25を下側ケース21に収容した際、係止部材案内溝21tに案内突条部25kが嵌合する。そのため、係止部材25は、収容空間21f内を上下に移動するとき、この案内突条部25kが係止部材案内溝21tに沿った状態で移動する。
これにより、係止部材25の部材本体25aが上下移動する際の移動方向が規定され、係止部材25をロック位置から非ロック位置に移動する場合や、非ロック位置からロック位置へと移動する場合に、係止部材25を円滑に移動させることができる。
さらに、この係止部材25を収容空間21fに収容するときには、下側ケース21の上方から、ロック部25cを下方に向けた状態で係止部材25を差し込む。このとき、部材摺接面25gに形成された案内突条部25kを保持部材案内溝21tに嵌合することで、係止部材25の位置決めを行うことができる。これにより、扉係止装置20の組み立て性の向上を図ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のドアストッパー1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 床面2に設けられ、上下方向に揺動可能な磁性体からなるストッパー板11と、
開閉する扉3に設けられたケース体Cと、
前記ケース体Cに収容され、前記扉3が開閉して前記ケース体Cが前記ストッパー板11の上方に位置したときに前記ストッパー板11を引き寄せる磁石24と、
前記ケース体Cに収容され、前記磁石24に引き寄せられた前記ストッパー板11を係止して前記扉3の開閉を規制する係止部材25と、を備え、
前記係止部材25は、前記ストッパー板11をロックするロック位置と、前記ストッパー板11をロックしない非ロック位置とに移動可能な部材本体25aと、
前記部材本体25aに形成されて前記ケース体Cから突出し、前記部材本体25aを移動させる際に把持されるレバー部25bと、
前記部材本体25aに形成され、前記部材本体25aが前記ロック位置に移動したときに前記ケース体Cから突出して前記ストッパー板11に係止し、前記部材本体25aが前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体Cに収容されるロック部25cと、
前記部材本体25aに形成され、前記部材本体25aが前記ロック位置に移動したときに前記ケース体Cに形成された第1係合部(係止部材保持爪21p)と係合し、前記部材本体25aが前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体Cに形成された第2係合部(係止部材保持爪21p)に係合する保持部25dと、
を有する構成とした。
これにより、部品構造を簡略化することができると共に、ストッパー板11を係止する係止部材25の位置決め精度の低下を抑制することができる。
(2) 前記保持部25dは、前記部材本体25aが移動するときに前記ケース体Cの側面(左側面21c)の内側に摺接する部材摺接面25gから突出した引掛部25daと、前記引掛部25daの上側に形成されたへこみ段差部25dbと、によって構成され、
前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記ケース体Cの側面(左側面21c)を貫通する貫通孔(第1貫通孔21k)の内周面から下方に延在され、下端部が自由端となった爪部(係止部材保持爪21p)によって構成されている。
これにより、(1)の効果に加え、係止部材25の金型構造が複雑にならず、また、係止部材25の移動が不要に阻止されずに操作性の向上を図ることができる。
(3) 前記部材本体と前記ケース体の間には、前記部材本体が移動する際の移動方向を規定する案内構造が設けられている構成とした。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、係止部材25の移動を円滑にすることができると共に、扉係止装置20の組み立て性の向上を図ることができる。
(実施例2)
実施例2は、保持部を、部材本体から延在するアーム部の先端に形成された突起部で構成した例である。また、実施例2は、第1係合部を、ケース体内部に起立する仕切壁に形成された下側凹部で構成し、第2係合部を、下側凹部に上方に形成された上側凹部で構成した例である。
まず、構成を説明する。
実施例2におけるドアストッパーの扉係止装置20Aは、図11に示すように、下側ケース31及び上側ケース22からなるケース体Caと、規制部材23と、磁石24と、係止部材35と、を有している。なお、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。すなわち、実施例2において、実施例1と異なる構成は、下側ケース31及び係止部材35である。以下、下側ケース31と係止部材35について説明する。
下側ケース31は、図11に示すように、前側面31aと、後側面31bと、左側面(不図示)と、右側面31dと、底面31eとを有し、これらの面31a〜31eに囲まれて上方に開放した収容空間31fが形成されている。下側ケース31の内部には、底面31eから起立して収容空間31fを前後方向に区画する区画壁(仕切壁)31hが形成されている。
そして、区画壁31hと後側面31bの間に磁石24が収容され、区画壁31hと前側面31aの間に係止部材35が収容される。さらに、区画壁31hと前側面31aの間には、底面31eを貫通する開口31jが形成されている。
なお、下側ケース31を形成する各面31a〜31eについては、実施例1とほぼ同様の構成である。すなわち、前側面31aには、係止部材35のレバー部35bを突出させるための切欠31gが形成されている。また、右側面31dの下部には、内側に磁石保持爪31rが設けられた第2貫通孔31mが形成されている。図示しないが、左側面にも、第2貫通孔及び磁石保持爪が形成されている。さらに、この左側面には、ケース保持爪が形成されている。
そして、左側面及び右側面31dの内側には、係止部材案内溝(不図示)と、磁石案内溝31uが形成されている。
区画壁31hは、磁石24よりも上方に突出し、先端部が、係止部材35の部材本体35aと後述するアーム部35nとの間に生じた隙間Sに挿入される。また、この区画壁31hは、下側ケース31の後側面31bに向いた背面31haに、上下方向に並ぶ下側凹部31hbと、上側凹部31hcとが形成されている。
下側凹部31hbは、磁石24から突出した位置であって、区画壁31hの中間部に形成されたへこみであり、水平方向に延在した溝形状を呈している。上側凹部31hcは、下側凹部31hbよりも上方に形成され、区画壁31hの先端部に形成されたへこみであり、水平方向に延在した溝形状を呈している。
係止部材35は、図12A及び図12Bに示すように、部材本体35aと、レバー部35bと、ロック部35cと、保持部35dと、を有している。
部材本体35aは、上下方向に長い直方体形状を呈しており、下側ケース31の前側面31aに対向する前面35eと、区画壁31hに対向する後面35fと、左側面及び右側面31dの内側に摺接する一対の部材摺接面35gと、を有している。また、この部材本体35aには、後面35fに開放した肉抜き凹部35hと、一対の部材摺接面35gのそれぞれに開放する一対の肉抜き横穴35mが形成されている。さらに、部材摺接面35gには、不図示の保持部材案内溝に嵌合する案内突条部35kが形成されている。
保持部35dは、図12Bに示すように、部材本体35aから延在されたアーム部35nの先端に形成された突起部35pによって構成されている。ここで、アーム部35nは、部材本体35aの上端部35rから、僅かに水平方向に突出した後、下方に延在されている。そのため、部材本体35aの後面35fとアーム部35nとの間には隙間Sが生じる(図13参照)。また、突起部35pは、アーム部35nの先端から、部材本体35aの後面35fに向かって突出している。さらに、この突起部35pは、先端が球面に形成されると共に、水平方向に延びている。
なお、レバー部35b及びロック部35cの構成は、実施例1と同様であるため、詳細な説明省略する。
次に、実施例2のドアストッパーの作用を説明する。
実施例2のドアストッパーにて扉3の開閉動作を規制するには、実施例1と同様に、扉係止装置20Aにおいて、予め係止部材35を引き上げ、この係止部材35を図13に示す非ロック位置に移動させておく。そして、扉3を開き、扉係止装置20Aを、床面2に固定されたストッパー装置10の上方に位置させ、磁石24によってストッパー板11を引き寄せる。その後、係止部材35を引き下げ、この係止部材35を図14に示すロック位置に移動して、ロック部35cによりストッパー板11を係止する。
実施例2では、係止部材35が非ロック位置に移動しているとき、図13に示すように、この係止部材35の部材本体35aから延在したアーム部35nの先端に形成された突起部35pが、下側ケース31の底面31eから起立する区画壁31hに形成された上側凹部31hcに係合する。これにより、係止部材35は、上側凹部31hcによって下方への移動が規制され、ロック部35cを含めたすべての部分が、収容空間31f内に収容された状態で保持される。
一方、係止部材35がロック位置に移動すると、図14に示すように、部材本体35aのアーム部35n先端の突起部35pが、区画壁31hに形成された下側凹部31hbに係合する。これにより、係止部材35は、下側凹部31hbによって下方への移動が規制され、ロック部35cが収容空間31fから突出した状態で保持される。
すなわち、部材本体35aがロック位置に移動したときに保持部35dである突起部35pに係合する第1係合部は、区画壁31hの背面31haに形成された下側凹部31hbによって構成されている。また、部材本体35aが非ロック位置に移動したときに保持部35dである突起部35pに係合する第2係合部は、区画壁31hの背面31haに形成された上側凹部31hcによって構成されている。
そして、係止部材35の位置決めは、上述のように、保持部35d(突起部35p)と、下側凹部31hb又は上側凹部31hcとの係合で行われる。そのため、比較例の扉係止装置100のように、位置決め精度がバネ力に依存することがなく、経時変化によって位置決め精度が低下することがない。これにより、ストッパー板11を係止する係止部材35の位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、この実施例2では、保持部35dを、部材本体35aの上端部35rから下方に延在されたアーム部35nの先端に形成された突起部35pによって構成している。また、この保持部35dが係合する第1係合部を、区画壁31hの背面31haに形成された上側凹部31hcによって構成し、第2係合部を、区画壁31hの背面31haに形成された下側凹部31hbによって構成している。
そのため、係止部材35がロック位置から非ロック位置に移動するときや、非ロック位置からロック位置に移動するときには、係止部材35の上下動操作に伴って、突起部35pが下側凹部35hb又は上側凹部35hcの立上り面を乗り越える。このとき、図15に示すように、アーム部35nの先端が、部材本体35aの上端部35rを中心に部材本体35aから離れる方向に回動し、突起部35pの移動を可能にする。そのため、突起部35pの移動を円滑に行うことができ、係止部材35の操作性の向上を図ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例2のドアストッパー1にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(4) 前記保持部35dは、前記部材本体35aの上端部35rから下方に延在されたアーム部35nの先端に形成された突起部35pによって構成され、
前記第1係合部は、前記ケース体Caの内部に起立すると共に、前記部材本体35aと前記アーム部35nとの間に挿入された仕切壁(区画壁31h)の前記アーム部35nに対向する面(背面31ha)に形成された下側凹部31hbによって構成され、
前記第2係合部は、前記仕切壁(区画壁31h)の前記アーム部35nに対向する面(背面31ha)に形成され、前記下側凹部31hbの上方に形成された上側凹部31hcによって構成されている。
これにより、(1)の効果に加え、保持部35dの移動を円滑に行うことができ、係止部材35の操作性の向上を図ることができる。
(実施例3)
実施例3は、保持部を、部材本体の周面から突出した突部で構成した例である。また、実施例3は、第1係合部を、ケース体内部に起立する内部壁に形成された下側受部によって構成し、第2係合部を、下側受部の上方に形成された上側受部で構成した例である。
まず、構成を説明する。
実施例3におけるドアストッパーの扉係止装置20Bは、図16に示すように、下側ケース41及び上側ケース22からなるケース体Cbと、規制部材23と、磁石24と、係止部材45と、を有している。なお、実施例1及び実施例2と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。すなわち、実施例3において、実施例1及び実施例2と異なる構成は、下側ケース41及び係止部材45である。以下、下側ケース41と係止部材45について説明する。
下側ケース41は、図16に示すように、前側面41aと、後側面41bと、左側面(不図示)と、右側面41dと、底面41eとを有し、これらの面41a〜41eに囲まれて上方に開放した収容空間41fが形成されている。下側ケース41の内部には、底面41eから起立して収容空間41fを前後方向に区画する区画壁(内部壁)41hが形成されている。
そして、区画壁41hと後側面41bの間に磁石24が収容され、区画壁41hと前側面41aの間に係止部材45が収容される。さらに、区画壁41hと前側面41aの間には、底面41eを貫通する開口41jが形成されている。
なお、下側ケース41を形成する各面41a〜41eについては、実施例2と同様の構成である。すなわち、前側面41aには、係止部材45のレバー部45bを突出させるための切欠41gが形成されている。また、右側面41dの下部には、内側に磁石保持部41rが設けられた第2貫通孔41mが形成されている。図示しないが、左側面にも、第2貫通孔及び磁石保持爪が形成されている。さらに、この左側面には、ケース保持爪が形成されている。
さらに、左側面及び右側面41dの内側には、係止部材案内溝(不図示)と、磁石案内溝41uが形成されている。
区画壁41hは、磁石24よりも上方に突出し、この磁石24よりも突出した部分に、磁石24に対向する部分よりも厚みが薄い薄肉部41haが形成されている。さらに、薄肉部41haの下端部には、水平方向に延在したスリット41hbが形成されている。このスリット41hbは、薄肉部41haを前後方向に貫通している。
係止部材45は、図17A及び図17Bに示すように、部材本体45aと、レバー部45bと、ロック部45cと、保持部45dと、を有している。
部材本体45aは、上下方向に長い直方体形状を呈しており、下側ケース41の前側面41aに対向する前面45eと、区画壁41hに対向する後面45fと、左側面及び右側面41dの内側に摺接する一対の部材摺接面45gと、を有している。また、この部材本体45aには、後面45fに開放した肉抜き凹部45hが形成され、この肉抜き凹部45hの内部には、補強用のリブ45jが設けられている。さらに、部材摺接面45gには、
不図示の保持部材案内溝に嵌合する案内突条部45kが形成されている。
保持部45dは、図17Bに示すように、部材本体45aの後面45fから突出した突部45mによって構成されている。ここで、突部45mは、肉抜き凹部45hの内部に設けられたリブ45jの中央位置に形成されている。また、この突部45mは、突出面が円弧状に湾曲している。
なお、レバー部45b及びロック部45cの構成は、実施例1及び実施例2と同様であるため、詳細な説明省略する。
次に、実施例3のドアストッパーの作用を説明する。
実施例3のドアストッパーにて扉3の開閉動作を規制するには、実施例1と同様に、扉係止装置20Bにおいて、予め係止部材45を引き上げ、この係止部材45を図18に示す非ロック位置に移動させておく。そして、扉3を開き、扉係止装置20Bを、床面2に固定されたストッパー装置10の上方に位置させ、磁石24によってストッパー板11を引き寄せる。その後、係止部材45を引き下げ、この係止部材45を図19に示すロック位置に移動して、ロック部45cによりストッパー板11を係止する。
実施例3では、係止部材35が非ロック位置に移動しているとき、図18に示すように、この係止部材45の後面45fから突出した突部45mが、区画壁41hの薄肉部41haの先端面41hc(上側受部)に干渉して引っ掛かる。これにより、係止部材45は、薄肉部41haの先端面41hcによって下方への移動が規制され、ロック部45cを含めたすべての部分が、収容空間41f内に収容された状態で保持される。
一方、係止部材45がロック位置に移動すると、図19に示すように、係止部材45の後面45fから突出した突部45mが、区画壁41hの薄肉部41haの下端部に形成されたスリット41hb(下側受部)に嵌合する。これにより、係止部材45は、スリット41hbによって下方への移動が規制され、ロック部45cが収容空間31fから突出した状態で保持される。
すなわち、部材本体45aがロック位置に移動したときに保持部45dである突部45mに係合する第1係合部は、区画壁41hに形成された薄肉部41haの下端部に設けられたスリット41hb(上側受部)によって構成されている。また、部材本体45aが非ロック位置に移動したときに保持部45dである突部45mに係合する第2係合部は、区画壁41hに形成された薄肉部41haの先端面41hc(下側受部)によって構成されている。
そして、係止部材45の位置決めは、上述のように、保持部45d(突部45m)と、薄肉部41haに設けられたスリット41hb又は薄肉部41haの先端面41hcとの係合で行われる。そのため、比較例の扉係止装置100のように、位置決め精度がバネ力に依存することがなく、経時変化によって位置決め精度が低下することがない。これにより、ストッパー板11を係止する係止部材45の位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、この実施例3では、保持部45dが係合する第1係合部を、区画壁41hの薄肉部41haの先端面41hcによって構成し、第2係合部を、区画壁41hの薄肉部41haに形成されたスリット41hbによって構成している。一方、保持部45dは、部材本体45aの後面45fから突出した突部45mによって構成されている。
そのため、係止部材45を製造する際に用いる金型を、部材本体45aの前後(前面45e側と後面45f側)に分割する構造にすることができる。これにより、係止部材45の金型構造が複雑になることがなく、製造コストを抑制することが可能になる。
なお、係止部材45がロック位置から非ロック位置に移動するときや、非ロック位置からロック位置に移動するときには、係止部材45の上下動操作に伴って、図20に示すように、突部45mが薄肉部41haを押圧し、この薄肉部41haを湾曲させる。これにより、突部45mは、薄肉部41haに沿って移動可能となり、係止部材45が移動する。
ここで、薄肉部41haの厚みは、磁石24に対向する位置の区画壁41hよりも薄くなっている。そのため、薄肉部41haは容易に変形可能である。また、突部45mの突出面が円弧状に湾曲しているので、この突部45mが薄肉部41haの先端面41hcの端部や、スリット41hbの開口縁部に引っかかりにくい。そのため、薄肉部41haが突部45mの移動を不要に阻害することなく、係止部材45は円滑に移動することができる。
また、この実施例3では、係止部材45を収容空間41fに収容するときには、下側ケース41の上方から、ロック部45cを下方に向けた状態で係止部材45を差し込む。このとき、実施例3の係止部材45は、非ロック位置において、部材本体45aの後面45fから突出した突部45mは、区画壁41hの薄肉部41haの先端面41hcに干渉する。そのため、係止部材45を収容空間41f内に押し込む必要がなく、容易に組み立てることができる。
次に、効果を説明する。
実施例3のドアストッパーにあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(5) 前記保持部45dは、前記部材本体45aの周面(後面45f)から突出した突部45mによって構成され、
前記第1係合部は、前記ケース体Cnの内部に起立する内部壁(区画壁41h)の前記部材本体45aに対向する面に形成された下側受部(スリット41hb)によって構成され、
前記第2係合部は、前記内部壁(区画壁41h)の前記部材本体45aに対向する面に形成され、前記下側受部(スリット41hb)の上方に形成された上側受部(薄肉部41haの先端面41hc)により構成されている。
これにより、(1)の効果に加え、係止部材45の金型構造が複雑にならない。また、係止部材45を収容空間41fに収容する際に押し込む必要がなく、容易に組み立てることができる。
以上、本発明のドアストッパーを実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
上記実施例1では、保持部25dである引掛部25da及びへこみ段差部25dbを、係止部材25の部材本体25aが有する一対の部材摺接面25gのうち、左側面21cに対向する一方のみに形成する例を示した。しかしながら、これに限らず、右側面21dに対向する部材摺接面25gに保持部25dを形成してもよいし、一対の部材摺接面25gのそれぞれに保持部25dを形成してもよい。
また、実施例2では、下側凹部31hb及び上側凹部31hcを、いずれも区画壁31hの背面31haに形成したへこみ形状とする例を示したが、これに限らない。この下側凹部31hb及び上側凹部31hcは、例えば、区画壁31hを前後方向に貫通する貫通穴形状としてもよい。
また、実施例3では、突部45mを部材本体45aの後面45fに形成する例を示したが、これに限定されない。例えば、下側ケース41の左側面や右側面41dに対向する部材摺接面45gに突部45mを形成してもよい。
さらに、実施例3では、下側受部をスリット41hbにて構成し、上側受部を薄肉部41haの先端面41hcにて構成する例を示したが、これに限らず、上側受部や下側受部を、区画壁41hの係止部材45側の面に形成したへこみによって構成してもよい。
そして、実施例1〜実施例3では、ドアストッパー1を開き戸である扉3に適用する例を示したが、左右方向に引き動かして開け閉めを行う引き戸に適用してもよい。また、扉係止装置20は、扉3の表面に取り付けられるものであってもよい。
1 ドアストッパー
2 床面
3 扉
3b 戸先
3c 下框
10 ストッパー装置
11 ストッパー板
20 扉係止装置
C ケース体
21 下側ケース
21c 左側面
21f 収容空間
21h 区画壁
21k 第1貫通孔(貫通孔)
21p 係止部材保持爪(爪部)
21t 係止部材案内溝
22 下側ケース
23 規制部材
24 磁石
25 係止部材
25a 部材本体
25b レバー部
25c ロック部
25d 保持部
25g 部材摺接面
25da 引掛部
25db へこみ段差部

Claims (4)

  1. 床面に設けられ、上下方向に揺動可能な磁性体からなるストッパー板と、
    開閉する扉に設けられたケース体と、
    前記ケース体に収容され、前記扉が開閉して前記ケース体が前記ストッパー板の上方に位置したときに前記ストッパー板を引き寄せる磁石と、
    前記ケース体に収容され、前記磁石に引き寄せられた前記ストッパー板を係止して前記扉の開閉を規制する係止部材と、を備え、
    前記係止部材は、前記ストッパー板をロックするロック位置と、前記ストッパー板をロックしない非ロック位置とに移動可能な部材本体と、
    前記部材本体に形成されて前記ケース体から突出し、前記部材本体を移動させる際に把持されるレバー部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体から突出して前記ストッパー板に係止し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に収容されるロック部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第1係合部と係合し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第2係合部に係合する保持部と、
    を有し、
    前記保持部は、前記部材本体が移動するときに前記ケース体の側面の内側に摺接する部材摺接面から突出した引掛部と、前記引掛部の上側に形成されたへこみ段差部と、によって構成され、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記ケース体の側面を貫通する貫通孔の内周面から下方に延在され、下端部が自由端となった爪部によって構成されている
    ことを特徴とするドアストッパー。
  2. 床面に設けられ、上下方向に揺動可能な磁性体からなるストッパー板と、
    開閉する扉に設けられたケース体と、
    前記ケース体に収容され、前記扉が開閉して前記ケース体が前記ストッパー板の上方に位置したときに前記ストッパー板を引き寄せる磁石と、
    前記ケース体に収容され、前記磁石に引き寄せられた前記ストッパー板を係止して前記扉の開閉を規制する係止部材と、を備え、
    前記係止部材は、前記ストッパー板をロックするロック位置と、前記ストッパー板をロックしない非ロック位置とに移動可能な部材本体と、
    前記部材本体に形成されて前記ケース体から突出し、前記部材本体を移動させる際に把持されるレバー部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体から突出して前記ストッパー板に係止し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に収容されるロック部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第1係合部と係合し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第2係合部に係合する保持部と、
    を有し、
    前記保持部は、前記部材本体の上端部から下方に延在されたアーム部の先端に形成された突起部によって構成され、
    前記第1係合部は、前記ケース体の内部に起立すると共に、前記部材本体と前記アーム部との間に挿入された仕切壁の前記アーム部に対向する面に形成された下側凹部によって構成され、
    前記第2係合部は、前記仕切壁の前記アーム部に対向する面に形成され、前記下側凹部の上方に形成された上側凹部によって構成されている
    ことを特徴とするドアストッパー。
  3. 床面に設けられ、上下方向に揺動可能な磁性体からなるストッパー板と、
    開閉する扉に設けられたケース体と、
    前記ケース体に収容され、前記扉が開閉して前記ケース体が前記ストッパー板の上方に位置したときに前記ストッパー板を引き寄せる磁石と、
    前記ケース体に収容され、前記磁石に引き寄せられた前記ストッパー板を係止して前記扉の開閉を規制する係止部材と、を備え、
    前記係止部材は、前記ストッパー板をロックするロック位置と、前記ストッパー板をロックしない非ロック位置とに移動可能な部材本体と、
    前記部材本体に形成されて前記ケース体から突出し、前記部材本体を移動させる際に把持されるレバー部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体から突出して前記ストッパー板に係止し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に収容されるロック部と、
    前記部材本体に形成され、前記部材本体が前記ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第1係合部と係合し、前記部材本体が前記非ロック位置に移動したときに前記ケース体に形成された第2係合部に係合する保持部と、
    を有し、
    前記保持部は、前記部材本体の周面から突出した突部によって構成され、
    前記第1係合部は、前記ケース体の内部に起立すると共に、前記係止部材と前記磁石の間に配置されて前記係止部材の周面に対向する内部壁に形成された下側受部によって構成され、
    前記第2係合部は、前記内部壁に形成され、前記下側受部の上方に形成された上側受部により構成され、
    前記内部壁は、前記下側受部と前記上側受部との間に、前記磁石に対向する部分よりも厚みが薄い薄肉部が形成されている
    ことを特徴とするドアストッパー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたドアストッパーにおいて、
    前記部材本体と前記ケース体の間には、前記部材本体が移動する際の移動方向を規定する案内構造が設けられている
    ことを特徴とするドアストッパー。
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