JP6762553B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本願発明は、半固形状の抱水性油剤、非揮発性液状油剤、水溶性皮膜形成剤、並びに油溶性皮膜形成剤とを含有した化粧料に関するものであり、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる乳化化粧料を提供することができる。
皮膚に潤いを付与し、保湿効果を持つ皮膚外用剤として、一般に乳液、美容液、クリーム等の化粧料が挙げられる。これらの化粧料のコクやしっとり感等の使用感を向上させる為に、様々な半固形状又は固形状の油剤を含有するものが多い。しかし、この半固形状又は固形状の油剤の含有量を多くすると、それに応じてコクやしっとり感は高まるが、反面、半固形状又は固形状の油剤自身の持つのびの重さやべたつき感が強くなり、不快な感触を与えるという欠点があった。このようなべたつき感を抑えるために、粉体を含有することが検討されているが(特許文献1)、粉体を含有すると、塗布時ののびが重くなる、時間とともに肌が乾燥するといった欠点があった。
ところで、加齢変化に於いて、容貌等に大きな影響を与えるものはシワの増大である。特に、目の周辺は皮膚が薄いため乾燥しやすく、また表情の変化による動きが大きいためシワが生じやすい。そのため、しわを隠したり、目立たなくさせる手段が種々考え出されてきた。
例えば、オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体(特許文献2)、架橋球状ポリスチレン(特許文献3)、球状シリコーン粒子(特許文献4)、球状ポリエチレン粉末(特許文献5)等の粉体を含有する方法や、球状粉末で被覆した板状粉体を含有する方法(特許文献6、7)等があり、これらの方法は、肌の凹部を粉体で平滑化したり、粉体の光散乱特性を利用して、肌のシワをぼかして見えにくくする方法である。しかし、粉体を配合すると、顔の動きによって凹部分に粉体が集まり、かえってシワが目立つ、時間とともに肌が乾燥するといった問題があった。
このように、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる化粧料を得ることは困難であった。
特開2011−213627号公報 特開2004−323462号公報 特開平08−073317号公報 特開2011−020966号公報 特開2015−117236号公報 特開2005−263708号公報 特開2012−211103号公報
本願発明は、以上のような実情から、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる乳化化粧料を提供することを目的としている。
本願発明者は、上記実状に鑑みて検討を重ねた結果、下記成分(A)〜(D)を化粧料基材に含有することにより、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる乳化化粧料が得られることを見出し、本願発明を完成するに至った。すなわち本願発明は、次の成分(A)〜(D)を含有することを特徴とする乳化化粧料である。
(A)半固形状の抱水性油剤
(B)非揮発性液状油剤
(C)水溶性皮膜形成剤
(D)油溶性皮膜形成剤
本願発明は、さらに上記成分(A)〜(D)に加え、下記成分(E)及び/又は成分(F)を含有することにより、さらに優れたコクのある使用感や保湿効果を有する乳化化粧料が得られることを見出した。
(E)コレステロールプルラン
(F)バラ科ハゴロモグサ属及び/又はマメ科インゲンマメ属に属する植物の抽出物
本願発明は、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる乳化化粧料である。
以下本願発明を詳細に説明する。
本願発明に用いられる成分(A)半固形状の抱水性油剤及び成分(B)非揮発性液状油剤は、乳化化粧料のなめらかなのび、コクのある使用感と優れた保湿効果を得る目的で含有される。
本願発明に用いられる成分(A)半固形状の抱水性油剤は、25℃で半固形状の油剤であり、融点が25〜70℃で、かつこの範囲で完全に固化しない点で液状油剤、固形状油剤と区別される油剤である。また、抱水性油剤とは、以下の試験法により抱水力100以上のものである。
試験法:50℃に加熱した油剤10gを200mlビーカーに秤り取り、デスパーミキ
サーにて3000rpmで撹拌しながら50℃の水を徐々に添加し、油剤表面に水が浮き出してきた時点を終点とし、終点までに添加した水の量(重量g)を測定し、この数値を10で除し、100倍して抱水力とした。
本願発明に用いられる成分(A)半固形状の抱水性油剤は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、いずれのものも使用することができる。例えば、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)等のアミノ酸系エステル油剤、シア脂、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル等のジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル等のダイマー酸誘導体、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等のフィトステロール誘導体が挙げられ、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
市販品としては、味の素社製のエルデュウPS−301、エルデュウPS−304、エルデュウPS−306、エルデュウAPS−307、クローダジャパン社製のクロピュア シアバター、高級アルコール工業社製のシアバターRF、日清オイリオグループ社製のコスモール168ARV、日本精化社製のPLANDOOL−LG1、PLANDOOL−LG3、PLANDOOL−S、PLANDOOL−H、PLANDOOL−G、PLANDOOL−MAS等が挙げられる。
本願発明に用いられる成分(B)非揮発性液状油剤は、25℃で液状であり、かつ揮発性を有さない油性成分のことであり、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、いずれのものも使用することができる。例えば、イソステアリン酸等の液状脂肪酸、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ツバキ油、アボカド油、ホホバ油、パーム油、メドウフォーム油等の油脂、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等のエステル類、オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、オレフィンオリゴマー等の炭化水素、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン油、フッ素変性ポリシロキサン、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤等が挙げられ、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
本願発明に用いられる成分(A)半固形状の抱水性油剤及び成分(B)非揮発性液状油剤の含有量は特に限定されず、求める使用感に応じて適宜調整することができるが、成分(A)と成分(B)との総含有量が、全組成中の10〜35重量%であることが好ましい。総含有量が10重量%を下回ると、十分な保湿効果が得られない場合があり、35重量%を超えるとのびが悪くなり、べたつき感が出る等使用感に不具合が出てくる場合がある。
本願発明に用いられる成分(A)半固形状の抱水性油剤と成分(B)非揮発性液状油剤との重量比は特に限定されず、求める使用感に応じて適宜調整することができるが、成分(A)と成分(B)との重量比が、3:1〜1:1であることが好ましい。成分(A)の含有量が、成分(A)と成分(B)との重量比として1:1より少なくなると、十分な保湿効果が得られない場合があり、成分(A)と成分(B)との重量比として3:1より多くなると、のびが悪くなり、べたつき感が出る等使用感に不具合が出てくる場合がある。
本願発明に用いられる成分(C)水溶性皮膜形成剤及び成分(D)油溶性皮膜形成剤は、コクのある使用感、優れた保湿効果、塗布膜の厚みをだすことでシワを目立たなくする効果を得る目的で含有される。
本願発明に用いられる成分(C)水溶性皮膜形成剤は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、いずれのものも使用することができる。例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、プルラン、変性コーンスターチ、加水分解水添デンプン、寒天等が挙げられ、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。この中でも、皮膜の柔軟性やべたつきのなさ等の使用感の面から、ポリビニルピロリドンであることが好ましい。 ポリビニルピロリドンの市販品としては、BASF社製のLUVISKOL K−30、LUVISKOL K−90等が挙げられる。
本願発明に用いられる成分(C)水溶性皮膜形成剤の含有量は特に限定されず、求める使用感に応じて適宜調整することができるが、全組成中の0.05〜1.5重量%であることが好ましい。0.05重量%を下回ると、コクのある使用感、保湿効果、しわを目立たなくする効果が得られない場合があり、1.5重量%を超えるとのびが悪くなる、べたつき感、塗布後のつっぱり感が出る等使用感に不具合が出てくる場合がある。
本願発明に用いられる成分(D)油溶性皮膜形成剤は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、いずれのものも使用することができる。例えばイソステアリン酸デキストリン、ミリストイルプルラン、トリメチルシリルプルラン、アルキル(C30−45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン等が挙げられ、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。この中でも、含有している油剤への溶解性や、塗布時のコク、べたつきのなさ等の使用感の面から、イソステアリン酸デキストリンであることが好ましい。 イソステアリン酸デキストリンの市販品としては、千葉製粉社製のユニフィルマHVY等が挙げられる。
本願発明に用いられる成分(D)油溶性皮膜形成剤の含有量は特に限定されず、求める使用感に応じて適宜調整することができるが、全組成中の0.05〜5重量%であることが好ましい。0.05重量%を下回ると、コクのある使用感、保湿効果、しわを目立たなくする効果が得られない場合があり、5重量%を超えるとのびが悪くなる、塗布後のつっぱり感が出る等使用感に不具合が出てくる場合がある。
本願発明は、成分(A)〜(D)を含有すれば、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れる乳化化粧料を提供することができるが、さらに成分(E)コレステロールプルラン及び/又は成分(F)バラ科ハゴロモグサ属及び/又はマメ科インゲンマメ属に属する植物の抽出物を含有することで、乳化化粧料の塗布時のコクや保湿効果が高くなり、より優れた乳化化粧料を得ることができる。
本願発明に用いられる成分(E)コレステロールプルランは、水溶性の高い非イオン性の直鎖状の多糖であるプルランに疎水基としてコレステロール基をウレタン結合で導入したものであり、市販品としては、日油社製のMEDUSEEDS−C1等が挙げられる。
本願発明において成分(E)コレステロールプルランの含有量は特に限定されず、求める使用感に応じて適宜調整することができるが、全組成中の0.01〜0.4重量%であることが好ましい。0.01重量%を下回ると、塗布時のコクのある使用感や保湿効果の増強が感じられない場合があり、0.4重量%を超えても、これ以上のコクのある使用感や保湿効果の増強が得られず、非経済的である。
本願発明に用いられる成分(F)バラ科ハゴロモグサ属及び/又はマメ科インゲンマメ属に属する植物の抽出物は、用いる部位に関して限定されず、芽部、茎部、葉部、種子、花部等を含む地上部、根、地下茎等の地下部等をそれぞれ単独又は混合して用いることができる。また、抽出に際しては、植物自身を用いてもよいし、乾燥あるいは細切り、粉砕等加工した加工物を使用してもよい。
本願発明に用いる成分(F)バラ科ハゴロモグサ属及び/又はマメ科インゲンマメ属に属する植物の抽出物は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温又は低温で抽出したものであっても良い。抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類、液状多価アルコール類、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類、炭化水素類、エーテル類が挙げられ、これらの溶媒は、1種又は2種以上を混合して用いることができる。
市販品としては、バラ科ハゴロモグサ属ハゴロモグサの葉部の抽出物であるテクノーブル社製のフィーメールマントル、マメ科インゲンマメ属クロバナツルアズキの抽出物である丸善製薬社製のクロバナツルアズキ抽出液BG等が挙げられる。
本願発明の乳化化粧料には、上記した必須成分の他に発明の効果を損なわない範囲で、その使用目的に応じて各種成分、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、美容成分、香料、清涼剤、pH調整剤等を適宜含有することができる。
本願発明の乳化化粧料としては、乳液、保湿クリーム、目元用クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディクリ−ム等のスキンケア化粧料、化粧用下地化粧料を例示することができ、その使用法は、手で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。なかでも、アイクリーム等の目元用の化粧料として使用すると、保湿効果や目元の小じわを目立たなくする効果等、特に優れた効果が発揮される。
以下に、実施例をあげて、本願発明をより詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。なお、含有量は特記しない限り重量%とする。
(実施例1〜35及び比較例1〜6)アイクリーム
本願発明の乳化化粧料を以下の実施例1〜35を用いて説明する。本願発明の乳化化粧料を調製し、各化粧料を塗布した時の「のびのなめらかさ」、「コク感」、「べたつきのなさ」、「しわの目立たなさ」、「保湿効果」の評価を行った。
(のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさの評価)
実施例、比較例に示したように乳化化粧料を調製し、専門評価者20名により、各乳化化粧料を塗布した時の「のびのなめらかさ」、「コク感」、「べたつきのなさ」、「しわの目立たなさ」を官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:20名中16名以上が良いと評価した。
○:20名中11名〜15名が良いと評価した。
△:20名中6〜10名が良いと評価した。
×:20名中良いと評価した人が5名以下。
(保湿効果の評価)
実施例、比較例に示したように乳化化粧料を調製し、専門評価者20名により、各乳化化粧料を塗布した後、8時間後の「保湿効果」を官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:20名中16名以上が保湿効果が高いと評価した。
○:20名中11名〜15名が保湿効果が高いと評価した。
△:20名中6〜10名が保湿効果が高いと評価した。
×:20名中保湿効果が高いと評価した人が5名以下。
表1に示す実施例1〜13及び比較例1〜3により、乳化化粧料を下記製造方法にて調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。なお、表中※印のついた成分は、下記市販原料である。
※1 エルデュウ CL−301(味の素社製)
※2 PLANDOOL−H(日本精化社製)
※3 PLANDOOL−MAS(日本精化社製)
※4 ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
※5 LUVISKOL K−90(BASF社製)
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分11に成分12を添加し、30分間分散した。その後、成分13〜15を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜10を80℃で加温溶解し、成分11〜15を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳化化粧料を得た。
表1の結果から明らかなように、実施例1〜13の乳化化粧料は、のびがなめらかで、コクがありながらもべたつきがなく、しわを目立たなくする効果と保湿効果に優れていることが明らかとなった。それに対し、半固形状の抱水性油剤を含有していない比較例1、2は、コク感、保湿効果等が低く、非揮発性液状油剤を含有していない比較例3は、のびのなめらかさ、べたつきのなさが劣っていた。
表2に示す実施例14〜28及び比較例4〜6により、乳化化粧料を下記製造方法にて調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。なお、表中※印のついた成分は、下記市販原料である。
※6 コスモール 168ARV(日清オイリオグループ社製)
※7 ミリストイル化プルラン(片倉コープアグリ株社製)
※8 SW−8005 C30 RESIN WAX(東レ・ダウコーニング社製)
※9 GOHSENOL EG−25(日本合成化学工業社製)
※10 化粧品用プルラン(林原社製)
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分9に成分10を添加し、30分間分散した。その後、成分11〜15を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜8を80℃で加温溶解し、成分9〜15を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳化化粧料を得た。
表2の結果から明らかなように、実施例14〜28の乳化化粧料は、のびがなめらかで、コクがありながらもべたつきがなく、しわを目立たなくする効果と保湿効果に優れていることが明らかとなった。それに対し、水溶性皮膜形成剤及び/又は油溶性皮膜形成剤を含有していない比較例4〜6は、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果の評価で劣っているものがあった。
表3に示す実施例29〜35により、乳化化粧料を下記製造方法にて調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。なお、表中※印のついた成分は、下記市販原料である。
※11 Meduseeds−C1(日油社製);コレステロールプルラン1%配合水溶液
※12 フィーメールマントル(テクノーブル社製);ハゴロモグサ葉抽出物0.2%配合水溶液
※13 クロバナツルアズキ抽出液BG(丸善製薬社製);クロバナツルアズキ抽出物1%配合
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8に成分9を添加し、30分間分散した。その後、成分10〜15を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜15を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳化化粧料を得た。
表3の結果から明らかなように、実施例29〜35の乳化化粧料により、コレステロールプルランを含有すると、より優れたコク感が得られ、ハゴロモグサ葉エキス、クロバナツルアズキエキスを含有すると、より優れた保湿効果が得られることが明らかとなった。
以下に、本願発明のその他の実施例を示す。
(実施例36)
美容液
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ソルビタン 2.0
2.ホホバ種子油 2.0
3.オリーブ油 4.0
4.シア脂 ※14 2.0
5.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル ※3 4.0
6.水添ナタネ油アルコール 0.8
7.イソステアリン酸デキストリン ※4 0.5
8.精製水 残 余
9.海水(深層水) 10.0
10.合成スチブンサイト 1.0
11.キサンタンガム 0.1
12.グリセリン 5.0
13.1,3−ブチレングリコール 5.0
14.ポリビニルピロリドン ※15 0.5
15.コレステロールプルラン水溶液 ※11 5.0
16.ハゴロモグサ葉エキス ※12 0.5
17.ヒマワリ芽エキス 0.5
18.キイチゴエキス 0.5
19.メチルパラベン 0.2
20.精製水 5.0
21.ラウロイルメチルタウリンNa 0.4
※14 シアバターRF(高級アルコール工業社製)
※15 LUVISKOL K−30(BASF社製)
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8、9に成分10、11を添加し、30分間分散した。その後、成分12〜19を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜19を添加後、ホモミキサーを5000rpmで1分間運転した後、加温溶解した成分20、21を加え、さらにホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、美容液を得た。
実施例36について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果に優れた美容液を得た。
(実施例37)
乳液
(成分) (%)
1.セスキステアリン酸メチルグルコシド 1.5
2.ステアリン酸ポリグリセリル−6 0.2
3.ジステアリン酸ポリグリセリル−10 0.2
4.水添ポリイソブテン 2.0
5.メドウフォーム油 2.0
6.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル
/ベヘニル) ※2 6.0
7.ステアリルアルコール 1.2
8.イソステアリン酸デキストリン ※4 0.2
9.精製水 残 余
10.合成スチブンサイト 0.8
11.キサンタンガム 0.1
12.ジプロピレングリコール 5.0
13.1,3−ブチレングリコール 5.0
14.ポリビニルピロリドン ※15 0.2
15.プルラン ※10 0.2
16.コレステロールプルラン水溶液 ※11 5.0
17.ハゴロモグサ葉エキス ※12 1.0
18.クロバナツルアズキエキス ※13 1.0
19.メチルパラベン 0.2
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分9に成分10、11を添加し、30分間分散した。その後、成分12〜19を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜8を80℃で加温溶解し、成分9〜19を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳液を得た。
実施例37について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果に優れた乳液を得た。
(実施例38)
乳液
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ソルビタン 2.5
2.ジステアリン酸ポリグリセリル−10 0.5
3.イソステアリン酸イソステアリル 3.0
4.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル
/ベヘニル) ※2 7.0
5.ステアリルアルコール 1.0
6.イソステアリン酸デキストリン ※4 0.5
7.精製水 残 余
8.海水(深層水) 1.0
9.合成スチブンサイト 0.2
10.ジプロピレングリコール 5.0
11.1,3−ブチレングリコール 5.0
12.ポリビニルピロリドン ※5 0.2
13.コレステロールプルラン水溶液 ※11 3.0
14.クロバナツルアズキエキス ※13 0.1
15.ヒマワリ芽エキス 0.1
16.キイチゴエキス 0.1
17.メチルパラベン 0.2
(製造方法)
成分1〜6を80℃で加温溶解し、あらかじめ80℃にて均一混合しておいた成分7〜17を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳液を得た。
実施例38について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果に優れた乳液を得た。
(実施例39)
保湿クリーム
(成分) (%)
1.セスキステアリン酸メチルグルコシド 1.5
2.モノステアリン酸ソルビタン 0.5
3.リンゴ酸ジイソステアリル 6.0
4.イソノナン酸イソトリデシル 6.0
5.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
※16 12.0
6.ステアリルアルコール 3.0
7.イソステアリン酸デキストリン ※4 1.0
8.シクロペンタシロキサン 3.0
9.精製水 残 余
10.海水(深層水) 5.0
11.合成スチブンサイト 1.0
12.キサンタンガム 0.1
13.ジグリセリン 10.0
14.1,3−ブチレングリコール 5.0
15.ポリビニルピロリドン ※5 0.2
16.コレステロールプルラン水溶液 ※11 10.0
17.クロバナツルアズキエキス ※13 2.0
18.ヒマワリ芽エキス 1.0
19.メチルパラベン 0.2
※16 PLANDOOL−LG1(日本精化社製)
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分9、10に成分11、12を添加し、30分間分散した。その後、成分13〜19を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜8を80℃で加温溶解し、成分9〜19を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、保湿クリームを得た。
実施例39について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果に優れた保湿クリームを得た。
(実施例40)
ハンドクリーム
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ソルビタン 1.5
2.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.5
3.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E.0.) 0.5
4.水添ポリ(C6−12オレフィン) 4.0
5.オリーブ油 4.0
6.ジメチルポリシロキサン 8.0
7.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル ※3 15.0
8.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチ
ル ※6 2.0
9.水添ナタネ油アルコール 2.5
10.イソステアリン酸デキストリン ※4 2.0
11.精製水 残 余
12.ベントナイト 0.5
13.キサンタンガム 0.3
14.1,3−ブチレングリコール 5.0
15.ポリビニルピロリドン ※5 0.2
16.コレステロールプルラン水溶液 ※11 2.0
17.ハゴロモグサ葉エキス ※12 0.1
18.メチルパラベン 0.2
(製造方法)
成分1〜10を80℃で加温溶解し、あらかじめ80℃にて均一混合しておいた成分11〜18を添加後、ホモミキサーを5000rpmで10分間運転することで乳化した。その後、1Lの筒型セパラブルフラスコ内で50rpmの撹拌速度で35℃まで冷却し、乳液を得た。
実施例41について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、のびのなめらかさ、コク感、べたつきのなさ、しわの目立たなさ、保湿効果に優れたハンドクリームを得た。
本願発明によれば、半固形状の抱水性油剤、非揮発性液状油剤、水溶性皮膜形成剤、並びに油溶性皮膜形成剤を含有することにより、肌に塗布した時になめらかにのび、コクがありながらもべたつきがなく、保湿効果としわを目立たなくする効果に優れた乳化化粧料を開発することができる。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)半固形状の抱水性油剤
    (B)非揮発性液状油剤
    (C)ポリビニルピロリドン 0.05〜1.5重量%
    (D)油溶性皮膜形成剤 0.05〜5重量%
    を含有し、かつ成分(A)と(B)との重量比が3:1〜1:1であることを特徴とする乳化化粧料。
  2. 成分(A)半固形状の抱水性油剤と(B)非揮発性液状油剤との総含有量が、全組成中の10〜35重量%であることを特徴とする請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 成分(D)油溶性皮膜形成剤がデキストリン系樹脂状皮膜形成剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. さらに成分(E)コレステロールプルランを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  5. さらに成分(F)バラ科ハゴロモグサ属及び/又はマメ科インゲンマメ属に属する植物の抽出物を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  6. 使用部位が目元専用であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の乳化化粧料。
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