JP6759143B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駐車支援装置に関する。
特許文献1には、車両を駐車させるための切り返しを含む誘導経路を算出し、その誘導経路に沿って車両が目標位置に到達するように支援を行う駐車支援装置の技術が示されている。
特開2010−208392号公報
しかしながら、算出された誘導経路では、駐車完了となる成功率が低い、あるいは、途中で駐車位置から離れすぎてしまう、あるいは、前後の切り返しが多くて時間がかかってしまうなどの問題があり、状況やニーズに適合していない場合がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、状況やニーズに適合した駐車経路を演算することができる駐車支援装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明の駐車支援装置は、駐車空間の情報と自車挙動の制約条件に基づいて前記自車両を前記駐車スペースから出庫させる出庫経路を演算する出庫経路演算部と、該出庫経路演算部により演算された出庫経路上に複数の接続候補位置を設定する接続候補位置設定部と、前記自車両の前進から開始して前記自車両の初期位置から前記複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な前進開始経路と、前記自車両の後退から開始して前記自車両の初期位置から前記複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な後退開始経路と、を演算する到達可能経路演算部と、前記前進開始経路により到達可能な前記複数の接続候補位置のうちの一つである第1パークアウト位置で前記前進開始経路と前記出庫経路とを繋げて、前記自車両の初期位置からの移動が前進から開始される第1駐車経路を演算し、前記後退開始経路により到達可能な前記複数の接続候補位置のうちの一つである第2パークアウト位置で前記後退開始経路と前記出庫経路とを繋げて、前記自車両の初期位置からの移動が後退から開始される第2駐車経路を演算する駐車経路演算部と、予め設定されている評価関数に基づいて前記第1駐車経路と前記第2駐車経路のいずれか一方を選択して駐車経路として設定する経路選択部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、状況やニーズに適合した駐車経路を演算することができる。本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係わる駐車支援装置の機能ブロック図。 後ろ向き並列駐車の駐車前と駐車後の状態を示す図。 前向き並列駐車の駐車前と駐車後の状態を示す図。 後ろ向き並列駐車の出庫経路を演算する方法の一例を示す図。 前向き並列駐車の出庫経路を演算する方法の一例を示す図。 後ろ向き並列駐車の場合の出庫経路における接続候補位置を示す図。 前向き並列駐車の場合の出庫経路における接続候補位置を示す図。 出庫経路上の接続候補位置を演算する方法を説明するフローチャート。 到達可能判定の処理フロー。 片側転舵による到達可能判定の一例を説明する図。 片側転舵による到達可能判定の一例を説明する図。 片側転舵による到達可能判定の一例を説明する図。 S字転舵による到達可能判定の一例を説明する図。 S字転舵による到達可能判定の一例を説明する図。 片側転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図。 S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図。 S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図。 S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図。 第1駐車経路を示す図。 第1駐車経路に沿った自車両の移動を説明する図。 第2駐車経路を示す図。 第2駐車経路に沿った自車両の移動を説明する図。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる駐車支援装置の機能ブロック図、図2Aは、後ろ向き並列駐車の駐車前と駐車後の状態を示す図、図2Bは、前向き並列駐車の駐車前と駐車後の状態を示す図である。
駐車支援装置1は、自車両Vの駐車スペース20への駐車を支援する装置であり、特に、通路21の通路方位25に対して駐車方位26が直角に設けられている駐車スペース20に自車両Vを駐車する、いわゆる並列駐車を支援する装置である。駐車スペース20とは、車両を所定の向きで駐車するために予め駐車方位が設定されている区画された領域をいい、その他の呼び方として、駐車枠、駐車区画、駐車領域、駐車場所、または、パーキングロットとも呼ばれる。
図2Aに示す例では、駐車スペース20は、通路21の向きである通路方位25に対して左側方に設けられており、自車両Vを後ろ向きに駐車するように駐車方位26が設定されている。図2Bに示す例では、駐車スペース20は、通路21の通路方位25に対して右側方に設けられており、自車両Vを前向きに駐車するように駐車方位26が設定されている。
駐車支援装置1は、図2A及び図2Bに示すように、通路21の初期位置P0において自車両Vの車両方位Vfが通路方位25と同じ向きに配置された状態から、駐車スペース20の目標駐車位置P1において車両方位Vfが駐車方位26と同じ向きに配置されるように自車両Vを誘導する経路を演算し、駐車経路として設定する。
駐車経路は、自車両Vの初期位置P0からの移動が前進から開始される第1駐車経路と、自車両Vの初期位置P0からの移動が後退から開始される第2駐車経路とが演算され、第1駐車経路と第2駐車経路の両方を演算できた場合に、予め設定されている評価関数に基づいて第1駐車経路と第2駐車経路のいずれか一方が選択される。
自車両Vが駐車を行う駐車環境は、図2A及び図2Bに示すように、通路21の駐車スペース20よりも通路前方及び通路後方に、他車両や他の駐車スペースなどの障害物23、24が配置され、通路21の駐車スペース20側とは反対側の側方には、通路21の通路方位25に沿って延在する壁や縁石、あるいは他車両などの障害物22が配置されている。なお、本実施形態では、駐車スペース20の両側には常に障害物23、24が存在している設定となっている。
自車両Vが初期位置P0、目標駐車位置P1、後退位置P2、パークアウト位置B等の各位置に配置されているか否かは、自車両Vの左右の後輪の中間位置である基準点Voを基準に判断している。また、旋回は、例えばクロソイド曲線に沿って行われるものとする。
駐車支援装置1では、自車両Vを駐車スペース20まで誘導するための駐車経路を演算する。自車両Vは、その演算された駐車経路に沿って移動することによって通路脇の駐車スペース20に駐車することができる。駐車支援装置1は、第1駐車経路と第2駐車経路を演算し、評価関数に基づいていずれか一方を駐車経路として選択する。したがって、状況やニーズに適合した駐車経路によって駐車を行うことができる。
自車両Vの移動は、例えば車内モニターに駐車経路を表示してドライバがその表示を見ながら自車両Vを操作してもよく、また、駐車支援装置1から駐車経路の情報を出力して、自車両Vを自動または半自動で目標駐車位置P1に駐車するシステムとしてもよい。半自動では、例えばハンドル操作は自動制御により行われ、アクセル操作とブレーキ操作はドライバによって行われる。そして、自動では、ハンドル操作、アクセル操作、及び、ブレーキ操作の全てが自動制御により行われる。
駐車支援装置1は、自車両Vに搭載されており、マイクロコンピュータなどのハードウエアとソフトウエアプログラムの協働によって実現される。駐車支援装置1は、図1に示すように、出庫経路演算部11と、接続候補位置設定部12と、到達可能経路演算部13と、駐車経路演算部14と、経路選択部15を有している。
出庫経路演算部11は、目標駐車空間の情報と自車挙動の制約条件に基づいて駐車スペース20から自車両Vを出庫させる少なくとも一つ以上の出庫経路を演算する。接続候補位置設定部12は、それぞれの出庫経路上に複数の接続候補位置を設定する。到達可能経路演算部13は、各接続候補位置に対して自車両Vの現在位置である初期位置P0から到達可能な到達可能経路を演算する。
到達可能経路演算部13は、自車両Vの前進から開始して自車両Vの初期位置P0から複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な前進開始経路と、自車両Vの後退から開始して自車両Vの初期位置P0から複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な後退開始経路を演算する。
駐車経路演算部14は、出庫経路と到達可能経路とを繋げて自車両Vの駐車経路を演算する。駐車経路演算部14は、前進開始経路により到達可能な複数の接続候補位置のうちの一つである第1パークアウト位置B1で前進開始経路と出庫経路とを繋げて第1駐車経路を演算し、後退開始経路により到達可能な複数の接続候補位置のうちの一つである第2パークアウト位置B2で後退開始経路と出庫経路とを繋げて第2駐車経路を演算する。
経路選択部15は、駐車経路演算部14によって第1駐車経路と第2駐車経路の両方を演算することができた場合に、評価関数に基づいて第1駐車経路と第2駐車経路のいずれか一方を選択し、駐車経路として設定する。また、第1駐車経路と第2駐車経路のいずれか一方のみ演算することができた場合には、演算ができた方の経路を駐車経路として設定する。
駐車支援装置1には、図1に示すように、目標駐車空間情報181と、目標駐車位置情報182と、自車両情報183と、自車位置情報184が入力される。目標駐車空間情報181には、駐車スペース20の周辺の障害物の位置や距離など、駐車空間の制約条件となる情報が含まれている。
そして、目標駐車位置情報182には、駐車スペース20の形状や自車両Vとの相対位置の情報等が含まれる。目標駐車空間情報181及び目標駐車位置情報182は、例えば自車両Vに搭載された超音波センサの検出信号や車載カメラからの画像など、自車両Vに搭載された外界認識センサから取得することができる。また、駐車場設備から出力されるインフラ情報を取得してもよい。
自車両情報183には、自車両Vの旋回半径などの自車挙動の制約条件となる情報が含まれている。そして、自車位置情報184として、自車両Vの操舵角や速度、車輪の回転量から車両モデルによって演算されるデッドレコニングを利用し、また、GPSなどのセンサによって取得される位置情報や、路車間、車車間通信によって得られる自車位置情報を利用してもよい。
操作入力部185は、例えばユーザが選択した駐車スペースの情報などを駐車支援装置1に入力する。表示部16は、車内でドライバが見ることができる車内モニターであり、カメラからの映像に重ね合わせて目標となる駐車経路の切り返し位置を表示することができる。また、切り返し位置だけでなく、駐車経路全体を表示してもよい。ドライバは、車内モニターに表示される切り返し位置や駐車経路を見て、確認することができる。
次に、駐車支援装置1が有する出庫経路演算部11と、接続候補位置設定部12と、到達可能経路演算部13と、駐車経路演算部14と、経路選択部15の各構成について詳細に説明する。
<出庫経路演算部>
出庫経路演算部11は、目標駐車空間情報181と、目標駐車位置情報182と、自車両情報183とに基づいて出庫経路を演算する。
出庫経路は、自車両Vが駐車スペース20内に正確に配置されている状態から出庫させる経路を推定した仮想的な移動経路である。出庫経路は、自車両Vの初期位置P0に拘束されることなく、全く無関係に演算される。出庫経路演算部11では、出庫経路を演算する際に自車位置情報184を使用しない。出庫経路は、一つに限定されるものではなく、少なくとも一つ以上が演算される。
出庫経路は、目標駐車空間の情報と自車挙動の制約条件に基づいて演算される。そして、後ろ向き並列駐車では、目標駐車位置P1を原点としたときに初期位置P0における自車両Vの向きと同じ方向に出庫することを想定した経路が生成され、前向き並列駐車では、目標駐車位置P1を原点としたときに初期位置P0における自車両Vの向きと反対方向に出庫することを想定した経路が生成される。
例えば目標駐車位置P1における自車両Vの姿勢状態が後ろ向きである後ろ向き並列駐車とする場合には、目標駐車位置P1から自車両Vを直進させ、自車両Vの左右の後輪の中間位置である基準点Vo(以後、自車両の位置Vo)が、駐車スペース20から出るところまでに至る経路と、初期位置P0における自車両Vの向きと同一の方向に向かって出庫するように転舵して前進により自車両Vが前方の障害物に対する到達可能限界位置に至る前進経路と、前輪を自車両Vに対してまっすぐに直して後退により自車両Vが後方の障害物に対する到達可能限界位置に至る後退経路を演算する。そして、所定の終了条件を満たすまで、前進経路と後退経路を交互に演算する出庫経路の演算を行う。なお、到達可能限界位置とは、障害物との間に、所定の隙間を有して離れた位置を云う。所定の隙間は、障害物と接触しないように所定の誤差等を考慮したマージンを持ったものであり、なるべく小さい方が好ましく、例えば1cm〜5cm位に設定されている。本実施形態では、自車両Vの外周に所定の隙間を持った仮想枠を設定し、仮想枠が障害物に接触した位置を到達可能限界位置と判断している。
一方、目標駐車位置P1における自車両Vの姿勢状態が前向きである前向き並列駐車の場合には、目標駐車位置P1から自車両Vをまっすぐ後退させ、自車両Vの位置Voが駐車スペース20から所定距離だけ離れるところまでに至る経路と、初期位置P0における自車両Vの向きと反対の方向に向かって出庫するように転舵して後退により自車両Vが後方の障害物に対する到達可能限界位置に至る後退経路と、初期位置P0における自車両Vの向きと同一の方向に向かって出庫するように転舵して前進により自車両Vが前方の障害物に対する到達可能限界位置に至る前進経路を演算する。そして、所定の終了条件を満たすまで、前進経路と後退経路を交互に演算する出庫経路の演算を行う。
出庫経路演算部11は、例えば所定の終了条件として、出庫経路における自車両Vの車両方位Vfが駐車方位26に対して90°[deg]となり通路方位25と平行でかつ同じ向きになる第1条件と、目標駐車位置P1から自車両Vが通路方位25に沿って所定距離Hmaxだけ離れた地点に到達する第2条件と、出庫経路における切り返し回数が所定回数に達する第3条件の少なくとも一つを満たすまで出庫経路の演算を行う。
図3と図4は、予め設定された条件に従って自車両の出庫経路を演算する方法の一例を示す図であり、図3は、後ろ向き並列駐車の場合を示し、図4は、前向き並列駐車の場合を示す図である。
出庫経路は、例えば図3に示す後ろ向き並列駐車の例では、自車両Vを駐車スペース20に駐車した状態(a)から直進させ、自車両Vの位置Voが駐車スペース20から出るところに至り(b)、そこから、左に転舵して前進により自車両Vが前方の障害物22に対する到達可能限界位置に至り(c)、かかる位置で前輪を自車両Vの車両方位に沿ってまっすぐに直して後退により自車両Vが後方の障害物24に対する到達可能限界位置に至る(d)。そして、左に転舵する前進経路(e)、まっすぐ後退する後退経路(f)、左に転舵する前進経路(g)、まっすぐに後退する後退経路(h)を経て、自車両Vの車両方位Vfが駐車スペース20の駐車方位26に対して90°[deg]となり通路方位25と平行でかつ同じ向きの状態(i)に至る経路が演算される。
同様に、例えば図4に示す前向き並列駐車の例では、自車両Vを駐車スペース20から目標駐車位置P1に駐車した状態(a)からまっすぐに後退させ、自車両Vの位置Voが駐車スペース20から出て所定距離だけ離れるところに至り(b)、そこから、右に転舵して後退により自車両Vが後方の障害物22に対する到達可能限界位置に至り(c)、かかる位置で左に転舵して前進により自車両Vが前方の障害物22に対する到達可能限界位置に至る(d)。そして、右に転舵する後退経路(e)、左に転舵する前進経路(f)、右に転舵する後退経路(g)、左に転舵する前進経路(h)を経て、自車両Vの車両方位が駐車スペース20の駐車方位に対して90°[deg]となり通路方位25と平行でかつ同じ向きの状態(i)に至る経路が演算される。
なお、出庫経路の演算方法は、上記した方法のみに限定されるものではなく、他の条件により演算してもよい。また、予め設定された複数の条件の中から、目標駐車空間に適した条件を選択して演算してもよい。
<接続候補位置設定部>
接続候補位置設定部12は、出庫経路上に複数の接続候補位置を設定する。接続候補位置は、初期位置P0との間を到達可能経路で接続することができるか否かを判断するための候補位置である。接続候補位置設定部12は、接続候補位置を設定する方法の一つとして、例えば通路21の上に、通路21の通路方位に所定間隔をおいて複数の接続候補ラインPLを設定し、出庫経路において自車両Vの位置Voがこれらの接続候補ラインPLと交差する位置を接続候補位置Dとして設定し、かかる位置における自車両Vの車両方位Vfとリンクさせて記憶する。
図5は、後ろ向き並列駐車の場合の出庫経路における接続候補位置を示す図である。 接続候補ラインPLn(nは数字)は、目標駐車位置P1よりも通路21の通路方位前方で通路21の幅方向に亘って延在するように設定されており、駐車スペース20から左方向に向かって通路21上に所定間隔をおいて、本実施例では、目標駐車位置P1を基準として横方向1.5mから0.5m刻みに設定されている。そして、出庫経路上で自車両Vの位置Voが接続候補ラインPLを通過する位置を接続候補位置Dとして設定し、かかる位置における自車両Vの車両方位Vfを記憶する。なお、図中で符号Aは初期位置、符号Bはパークアウト位置、符号P1は目標駐車位置、符号Cは到達可能限界位置を示す。
図6は、前向き並列駐車の場合の出庫経路における接続候補位置を示す図である。
接続候補ラインPLは、目標駐車位置P1よりも通路21の通路方位前方で通路21の幅方向に亘って延在するように設定されており、本実施例では、通路21の通路方位25に沿って0.5m刻みに設定されている。そして、出庫経路上で自車両Vの位置Voが接続候補ラインPLを通過する位置を接続候補位置Dとして設定し、かかる位置における自車両Vの車両方位Vfを記憶する。
図7は、出庫経路上の接続候補位置を演算する方法を説明するフローチャートである。
まず、所定のルールに従って、自車両Vを目標駐車位置P1から出庫させる方向に仮想的に移動させる演算が行われ(S101)、自車両Vの仮想枠が障害物と衝突するか否かが判断される(S102)。そして、衝突すると判断されたときは、かかる位置が到達可能限界位置Cであると判断し、自車両VのシフトをDレンジからRレンジ、あるいはRレンジからDレンジに切り替えて、自車両Vの進行方向を前進から後退、あるいは後退から前進に切り返す(S107)。
そして、所定の接続候補位置Dに自車両Vが到達しているか否かが判断され(S103)、自車両Vの位置Voが接続候補ラインPLを通過したときに、かかる位置を接続候補位置Dとして設定し、かかる位置における自車両Vの車両方位Vfを記憶する(S108)。そして、第1条件である自車両Vの角度が駐車方位26に対して90°[deg]になり、車両方位Vfが通路方位25と平行な状態になったか否かが判断され(S104)、自車両Vの角度が駐車方位26に対して90°[deg]になり、車両方位Vfが通路方位25と平行でかつ同じ向きの状態になっている場合には、第1条件を満たすとして本ルーチンを終了する。
一方、自車両Vの車両方位Vfが駐車方位26に対して90°[deg]になっていない場合には、所定距離Hmax以上移動して離れたか否かが判断される(S105)。本実施例では、所定距離Hmaxは7メートルに設定されている。自車両Vが所定距離Hmax以上移動しているときは、第2条件を満たすとして本ルーチンを終了する。
接続候補位置設定部12は、接続候補位置を設定する他の方法として、例えば、出庫経路に沿って出庫方向に自車両Vを移動させた場合に、自車両Vの車両方位Vfが所定の相対指定角度分だけ変化する毎(例えば5°[deg]毎)に、かかる位置を接続候補位置として設定してもよい。これによれば、自車両Vの車両方位Vfが駐車方位26に対して、5°、10°、15°、・・・、90°となるときの自車両Vの位置Voがそれぞれ接続候補位置Dとして設定される。
<到達可能経路演算部>
到達可能経路演算部13は、自車両Vの初期位置P0から複数の接続候補位置Dの少なくとも一つに到達可能な到達可能経路を演算する。
到達可能か否かは、自車両Vの位置Vo及び車両方位Vfに基づいて判断され、自車両Vの位置Voが接続候補位置Dに一致しかつ自車両Vの車両方位Vfが、出庫経路演算部11の演算により接続候補位置Dにリンクして記憶されている車両方位Vfに一致している場合に、到達可能と判断される。到達可能経路の演算は、自車位置情報と自車両Vの仕様情報に基づいて行われ、例えば、前後の切り返し回数が少なく且つ自車両Vの初期位置P0に近い方の接続候補位置Dから順に演算される。
自車両Vを初期位置P0から移動させて、いずれかの接続候補位置Dにおいて所定の車両方位Vfで配置することができれば、後は、出庫経路を逆方向に辿ることによって、駐車スペース20内に自車両Vを移動させることができる。したがって、到達可能経路演算部13では、出庫経路上の複数の接続候補位置Dのうち、初期位置P0から所定の車両方位Vfで自車両Vを配置することができる接続候補位置Dをパークアウト位置Bとして設定し、初期位置P0からパークアウト位置Bまでの到達可能経路を演算する。
到達可能経路演算部13は、前進開始経路演算部131と後退開始経路演算部132を有する。前進開始経路演算部131は、自車両Vの前進から開始して自車両Vの初期位置P0から複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な前進開始経路を演算し、後退開始経路演算部132は、自車両Vの後退から開始して自車両Vの初期位置P0から複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な後退開始経路を演算する。
例えば、自車両Vを後ろ向きに駐車する後ろ向き並列駐車である場合、前進開始経路演算部131は、自車両Vの前進により初期位置P0から到達可能な複数の接続候補位置のうちの一つである第1パークアウト位置B1(図14を参照)まで移動させる経路を前進開始経路として演算する。前進開始経路演算部131によって演算される前進開始経路は、初期位置P0から第1パークアウト位置B1まで片側転舵あるいはS字転舵で到達する経路を含む。
そして、後退開始経路は、自車両Vの後退により初期位置P0から後退位置P2まで移動させ、自車両Vの前進により後退位置P2から第2パークアウト位置B2(図16を参照)まで移動させる経路を有する。すなわち、初期位置P0から後退位置P2まで自車両Vを一旦後退させ、後退位置P2から第2パークアウト位置B2まで前進させる前後の切り返しを有する経路となる。
後退開始経路は、初期位置P0から後退位置P2までは、自車両Vの車両方位Vfに沿って真っ直ぐ後退し、後退位置P2から第2パークアウト位置B2まで片側転舵あるいはS字転舵で到達する経路を含む。後退位置P2は、初期位置P0から所定距離だけ後退した位置であり、所定距離だけ後退するよりも前に、後方に位置する障害物に仮想枠が接触する場合には、接触する位置とされる。障害物に仮想枠が接触する位置は、自車両Vが障害物との間に所定の間隙を有して対向する位置となる。すなわち、後退位置P2は、自車両Vの車両方位Vfに沿って初期位置P0から所定距離だけ離間した位置、もしくは、自車両Vの後退により後方に位置する障害物との間に所定の間隙を有して対向する位置となる。
図8は、到達可能判定の処理フローである。
この処理フローは、接続候補位置Dの数だけループされ(S111)、まず、初期位置P0から最寄りの接続候補位置Dまで片側転舵での移動により到達可能か否かが判断される(S112)。片側転舵とは、自車両Vのステアリングを自車両Vの左右のいずれか一方の片側のみに切る操作であり、前輪が車両方位Vfに対して左側と右側のいずれか一方のみに振られる。そして、片側転舵のみでは接続候補位置Dに到達できないと判断されたときは、S字転舵での移動により到達可能か否かが判断される(S116)。S字転舵とは、自車両Vのステアリングを自車両Vの左右両側に切る操作であり、前輪が車両方位Vfに対して左側と右側の両方に振られる。
そして、片側転舵あるいはS字転舵により到達可能であると判断された場合には、かかる接続候補位置Dをパークアウト位置Bとして選択し、自車両Vの初期位置P0からパークアウト位置Bまでの到達可能経路を生成する(S113)。
そして、到達可能経路において自車両Vの仮想枠が障害物に接触するか否かの判定を行い(S114)、接触しないと判断された場合には、接続OKフラグをONにして生成した到達可能経路を記憶手段に格納し、ループを終了する(S117)。一方、片側転舵とS字転舵では接続候補位置Dに到達できないと判断された場合(S112とS116でNO)、あるいは、接触判定で接触すると判定された場合(S114でYES)は、かかる接続候補位置Dに対する判断を終了し、残りの接続候補位置Dに対する判断を行う。そして、全ての接続候補位置Dに対して到達できないと判断された場合には、接続OKフラグをOFFにして(S115)、処理フローを終了する。
図9A〜図9Cは、片側転舵による到達可能判定の一例を説明する図、図9D、図9Eは、S字転舵による到達可能判定の一例を説明する図である。
S112の片側転舵による到達可能判定では、以下の(a1)〜(a3)の条件が全て成立した場合に、到達可能と判定される(角度差と位置でも制限する)。
(a1)自車両Vの現在位置A(初期位置P0)における軸線A2(車両方位Vf)と接続候補位置Eにおける軸線E2(車両方位Vf)とが交差する。
(a2)現在位置Aでの旋回円A1と接続候補位置Eの軸線E2とが交差しない。
(a3)接続候補位置Eでの旋回円E1と現在位置Aの軸線A2とが交差しない。
なお、旋回円とは、クロソイドを考慮した旋回側の円弧(最小回転軌跡)とする。
図9Aに示す例では、軸線A2とE2とが交差位置F1で交差しているので、上記(a1)の条件を満たしている。そして、上記(a2)、(a3)の条件も満たしている。したがって、片側転舵により到達可能と判定される。一方、図9Bでは、旋回円E1と軸線A2とが交差しているので、上記(a3)の条件を満たしていない。そして、図9Cに示す例では、旋回円A1と軸線E2とが交差しているので、上記(a2)の条件を満たしていない。したがって、図9B及び図9Cに示す例では、片側転舵では到達不可能と判定され、S字転舵の利用が可能か否かの判定に移行する。
S116のS字転舵による到達可能判定では、以下の(a4)の条件が成立した場合に、到達可能と判定される(角度差と位置でも制限する)。
(a4)現在位置Aでの旋回円A1と接続候補位置Eの旋回円E1とが交差しない。
図9Dに示す例では、旋回円A1と旋回円E1とが交差していないので、上記(a4)の条件を満たしている。したがって、S字転舵により到達可能と判定される。一方、図9Eに示す例では、旋回円A1と旋回円E1とが交差しているので、上記(a4)の条件を満たしておらず、S字転舵による到達は不可能と判定される。
図10は、片側転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図である。
現在位置Aから接続候補位置Eまでの片側転舵による経路を生成するには、まず、図10(a)に示すように、軸線A2と軸線E2との交点Kと現在位置Aとの間の距離Lsと、交点Kと接続候補位置Eとの間の距離Leをそれぞれ算出し、短い方の距離を選択する(図に示す例では、距離Leを選択)。そして、図12(b)に示すように、2本の軸線A2、E2を共通接線に持ち、交点Kから短い方の距離だけ離れた位置を通る円を描き、幾何計算から下記の式(1)により半径Rを算出する。
Figure 0006759143
以上により、直線と円弧を組み合わせた到達可能経路を生成することができる。
図11は、S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図であり、接続候補位置Eよりも後方で軸線E2が現在位置Aの軸線A2であるX軸と交わらない場合の生成方法を説明する図である。
ここでは、S字を描くための半径が同一の共通円の半径Rを算出する。円の接点を求めれば旋回円A1の円弧と、旋回円E1の円弧とを組み合わせてS字の到達可能経路を生成することができる。
共通円の半径はそれぞれの円の中心座標が求まるので、中心座標間の距離から求まる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
ただし、θ=0の場合は
Figure 0006759143
図11(a)に示す状態から図11(b)に示す交点F7の位置までが上記した計算式により算出可能である。
図11(c)に示す公式からS字のそれぞれの旋回角度φ、φと、弧長b、bは以下の計算式により求められる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
図12は、S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図であり、接続候補位置Eよりも後方で軸線E2が現在位置Aの軸線A2であるX軸と交わる場合の生成方法を説明する図である。
ここでは、S字を描くための半径が同一となる共通の旋回円E1、A1の半径Rを算出する。そして、円の接点を求めれば、旋回円A1の円弧と、旋回円E1の円弧とを組み合わせてS字の到達可能経路を生成することができる。
共通円の半径はそれぞれの円の中心座標が求まるので、中心座標間の距離から求まる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
図11(c)に示す公式からS字のそれぞれの旋回角度φ、φと、弧長b、bは以下の計算式により求められる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
図13は、S字転舵による到達可能経路の生成方法を説明する図であり、接続候補位置Eよりも後方で軸線E2が現在位置Aの軸線A2であるX軸と交わる場合の生成方法を説明する図である。
ここでは、S字を描くための半径が同一となる共通円E1、A1の半径Rを算出する。そして、円の接点を求めれば、旋回円A1の円弧と、旋回円E1の円弧とを組み合わせてS字の到達可能経路を生成することができる。
共通円の半径はそれぞれの円の中心座標が求まるので、中心座標間の距離から求まる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
図11(c)に示す公式からS字のそれぞれの旋回角度φ、φと、弧長b、bは以下の計算式により求められる。
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
Figure 0006759143
<駐車経路演算部>
駐車経路演算部14は、駐車スペース20の目標駐車位置P1からパークアウト位置Bまでの出庫経路の情報と、自車両Vの初期位置P0からパークアウト位置Bまでの到達可能経路の情報を用いて駐車経路を演算する。駐車経路演算部14は、図10のステップS117で接続OKフラグをONにして生成された到達可能経路と、かかる到達可能経路が接続されているパークアウト位置Bを含む出庫経路とを繋いで駐車経路を演算する。駐車経路は、初期位置P0からパークアウト位置Bまで到達可能経路に沿って移動する経路と、目標駐車位置P1からパークアウト位置Bまでの出庫経路を逆方向に移動する経路とを有する。
上述のように、駐車支援装置1は、目標駐車位置P1から出庫経路を演算し、出庫経路上に設定された複数の接続候補位置Dのうち、自車の初期位置P0から到達可能でかつ最も近い接続候補位置Dをパークアウト位置Bとして選択し、目標駐車位置P1からパークアウト位置Bまでの出庫経路と、自車両Vの初期位置P0からパークアウト位置Bまでの到達可能経路とを用いて駐車経路を設定する。したがって、駐車支援を開始する開始位置や車両姿勢に依存せずに、目標駐車位置P1に自車両Vを誘導するための切り返しを含む駐車経路を演算して、ドライバの意図する位置に正しい車両姿勢で車両を駐車させることができる。
駐車経路演算部14は、第1駐車経路演算部141と第2駐車経路演算部142を有する。第1駐車経路演算部141は、第1パークアウト位置B1で前進開始経路と出庫経路とを繋げて第1駐車経路を演算し、第2駐車経路演算部142は、第2パークアウト位置B2で後退開始経路と出庫経路とを繋げて第2駐車経路を演算する。
図14は、第1駐車経路を示す図、図15は、第1駐車経路に沿った自車両の移動を説明する図、図16は、第2駐車経路を示す図、図17は、第2駐車経路に沿った自車両の移動を説明する図である。図14から図16に示す例では、駐車スペース20に対する自車両Vの初期位置P0が全て同じ位置であり、自車両Vが駐車スペース20よりも通路方位25の前方に位置している場合、すなわち、駐車スペース20を通り過ぎた位置に位置している場合を示している。
第1駐車経路31は、自車両Vの初期位置P0からの移動が前進から開始される経路であり、初期位置P0から第1パークアウト位置B1まで自車両Vを前進させる経路32と、第1パークアウト位置B1から目標駐車位置P1まで自車両Vを後退させる経路33を有する。経路32は、前進開始経路演算部131により演算された前進開始経路であり、図14に示す例では、S字転舵による経路となっている。そして、経路33は、目標駐車位置P1から第2パークアウト位置B2までの出庫経路を逆方向に移動させる経路であり、図14に示す例では、片側転舵による経路となっている。自車両Vは、第1駐車経路31に沿って誘導され、初期位置P0から前進を開始し(図15(1))、S字転舵で第1パークアウト位置B1に到達し(図15(2))、第1パークアウト位置B1から目標駐車位置P1まで片側転舵で後退し、目標駐車位置P1に駐車することができる(図15(3))。
第2駐車経路41は、自車両Vの初期位置P0からの移動が後退から開始される経路であり、初期位置P0から後退位置P2まで自車両Vを後退させ、後退位置P2で前後進を切り返して後退位置P2から第2パークアウト位置B2まで自車両Vを前進させる経路42と、第2パークアウト位置B2から目標駐車位置P1まで自車両Vを後退させる経路43を有する。経路42は、後退開始経路演算部132により演算された後退開始経路であり、図16に示す例では、自車両Vを車両方位Vfに沿って真っ直ぐ後退させ、所定距離だけ後退した位置を後退位置P2とし、後退位置P2から第2パークアウト位置B2まで片側転舵で到達する経路となっている。そして、経路43は、目標駐車位置P1から第2パークアウト位置B2までの出庫経路を逆方向に移動させる経路であり、図16に示す例では、片側転舵による経路となっている。
自車両Vは、第2駐車経路41に沿って誘導され、初期位置P0から後退を開始し(図17(1))、後退位置P2で前後進を切り返して前進し(図17(2))、片側転舵で第2パークアウト位置B2に到達し(図17(3))、第2パークアウト位置B2から目標駐車位置P1まで片側転舵で後退し、目標駐車位置P1に駐車することができる(図17(4))。
第2駐車経路41は、第1駐車経路31と比べて通路21の通路方位25に沿った方向の移動距離が短く、比較的コンパクトな経路となっている。したがって、自車両Vが有する外界認識センサのセンシング範囲、または、センシング範囲に応じて決まる範囲内に経路を収めることができる。例えば、センシング範囲の外側まで移動する経路の場合、駐車経路に沿って自車両を移動させている途中で未検出の障害物を検出して誘導が停止するおそれがある。これに対して、センシング範囲に収まる経路の場合、駐車経路に沿って自車両Vを移動させている途中で未検出の障害物を検出する可能性が低く、駐車スペース20まで誘導することができる。
<経路選択部>
経路選択部15は、第1駐車経路31と第2駐車経路41の両方を演算することができた場合に、第1駐車経路31と第2駐車経路41のいずれか一方を選択して、駐車経路として設定する。一方のみ演算ができた場合には、演算ができた方を駐車経路として設定する。駐車経路の選択は、評価関数に基づいて行われる。評価関数は、第1駐車経路31と第2駐車経路41のうち、状況やニーズに適合した方を選択するための基準となる関数であり、予め設定されている。
評価関数は、(1)移動時間、(2)センシング範囲、(3)距離の少なくとも一つを含む。(1)移動時間は駐車経路に沿って初期位置P0から目標駐車位置P1まで移動するのに必要と予想される時間である。(2)センシング範囲は、自車両Vが有する外界認識センサのセンシング範囲、または、センシング範囲に応じて決まる範囲である。(3)距離は、初期位置P0と目標駐車位置P1との離間距離である。
例えば駐車する際に、前後の切り返しの回数や操舵量の変化がなるべく少ない方が駐車に要する時間を短くすることができる。したがって、駐車に要する時間を短くする場合には、前後の切り返しの回数や操舵量がなるべく少なくなる駐車経路の方を選択する評価関数が設定される。
また、駐車する際に、センシング範囲、あるいはセンシング範囲に応じて決まる範囲内に駐車経路が収まる方が、経路途中で未検出の障害物が検出されて誘導エラーとなるのを防ぐことができる。したがって、障害物が多い状況では、駐車経路をコンパクトにする駐車経路の方を選択する評価関数が設定される。
また、駐車精度は、駐車スペース20に曲がりながら進入するよりも、自車両Vの向きを駐車方位26に合わせてから真っ直ぐに進入する方が駐車位置の精度が高い。したがって、駐車位置の精度を優先する場合には、自車両Vの向きを駐車方位26に合わせてから真っ直ぐに進入する駐車経路の方を選択する評価関数が設定される。
また、駐車する際に、駐車スペース20から遠く離れた位置まで移動するよりも駐車スペース20から離れない方が後続車両に駐車スペース20への駐車の意思を明確に示すことができ、後続車両に先に入られてしまうのを防ぐこともできる。したがって、通路21上に後続車両が存在する場合には、切り返し回数や操舵量の変化が多いが駐車スペース20から離れない駐車経路の方を選択する評価関数が設定される。
具体的には、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の前方に位置している場合には、後退開始経路42を有する第2駐車経路41を選択し、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の後方に位置している場合には、前進開始経路32を有する第1駐車経路31を選択する評価関数が設定される。
例えば、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の前方に位置している場合に、前進開始経路32を有する第1駐車経路31が選択されると、駐車スペース20から遠く離れた位置に第1パークアウト位置B1が設定されてしまう。したがって、ドライバに不安感を与えるおそれがあり、また、駐車スペース20への駐車の意思が後続車両に伝わりにくく、後続車両に先に入られてしまうおそれもある。したがって、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の前方に位置している場合には、後退開始経路42を有する第2駐車経路41を選択する評価関数が設定される。第2駐車経路41が選択されることによって、駐車スペース20から離れずに駐車スペース20まで自車両Vを誘導することができ、駐車スペース20への駐車の意思が後続車両に伝わり易く、また、後続車両に先に入られてしまうのも防ぐことができる。
そして、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の後方に位置している場合に、後退開始経路42を有する第2駐車経路41が選択されると、駐車スペース20から離れる方向に後退することになり、ドライバに不安感を与えるおそれがある。したがって、自車両Vの初期位置P0が駐車スペース20よりも通路方位25の後方に位置している場合には、前進開始経路32を有する第1駐車経路31が選択されるように評価関数が設定されている。第1駐車経路31が選択されることによって、駐車スペース20から離れずに駐車スペース20まで自車両Vを誘導することができ、ドライバに不安感を与えることもない。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 駐車支援装置
11 出庫経路演算部
12 接続候補位置設定部
13 到達可能経路演算部
131 前進開始経路演算部
132 後退開始経路演算部
14 駐車経路演算部
141 第1駐車経路演算部
142 第2駐車経路演算部
15 経路選択部
16 表示部
20 駐車スペース
21 通路
22、23、24 障害物
25 通路方位
26 駐車方位
V 自車両
Vo 基準点(自車両の位置)
P0 初期位置
P1 目標駐車位置
P2 後退位置
B、B1、B2 パークアウト位置
C 到達可能限界位置
D 接続候補位置

Claims (7)

  1. 通路の側方に設けられた駐車スペースへの自車両の駐車を支援する駐車支援装置であって
    駐車空間の情報と自車挙動の制約条件に基づいて前記自車両を前記駐車スペースから出庫させる出庫経路を演算する出庫経路演算部と、
    該出庫経路演算部により演算された出庫経路上に複数の接続候補位置を設定する接続候補位置設定部と、
    前記自車両の前進から開始して前記自車両の初期位置から前記複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な前進開始経路と、前記自車両の後退から開始して前記自車両の初期位置から前記複数の接続候補位置のうちの少なくとも一つに到達可能な後退開始経路と、を演算する到達可能経路演算部と、
    前記前進開始経路により到達可能な前記複数の接続候補位置のうちの一つである第1パークアウト位置で前記前進開始経路と前記出庫経路とを繋げて、前記自車両の初期位置からの移動が前進から開始される第1駐車経路を演算し、前記後退開始経路により到達可能な前記複数の接続候補位置のうちの一つである第2パークアウト位置で前記後退開始経路と前記出庫経路とを繋げて、前記自車両の初期位置からの移動が後退から開始される第2駐車経路を演算する駐車経路演算部と、
    予め設定されている評価関数に基づいて前記第1駐車経路と前記第2駐車経路のいずれか一方を選択して駐車経路として設定する経路選択部と、を有することを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記駐車が前記自車両を後ろ向きに駐車する後ろ向き駐車である場合に、
    前記前進開始経路は、前記自車両の前進により前記初期位置から前記第1パークアウト位置まで移動させる経路を有することを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記前進開始経路は、前記初期位置から前記第1パークアウト位置まで片側転舵あるいはS字転舵で到達する経路を含むことを特徴とする請求項2に記載の駐車支援装置。
  4. 前記後退開始経路は、前記自車両の後退により前記初期位置から後退位置まで移動させ、前記自車両の前進により前記後退位置から前記第2パークアウト位置まで移動させる経路を有することを特徴とする請求項2に記載の駐車支援装置。
  5. 前記後退位置は、前記自車両の車両方位に沿って前記初期位置から所定距離だけ離間した位置、もしくは、前記自車両の後退により後方に位置する障害物との間に所定の間隙を有して対向する位置であることを特徴とする請求項4に記載の駐車支援装置。
  6. 前記後退開始経路は、前記後退位置から前記第2パークアウト位置まで片側転舵あるいはS字転舵で到達する経路を含むことを特徴とする請求項4に記載の駐車支援装置。
  7. 前記評価関数は、駐車経路に沿って初期位置から目標駐車位置まで移動する移動時間と、前記自車両が有する外界認識センサのセンシング範囲、初期位置と目標駐車位置との間の距離の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
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