JP6757559B2 - 案内通知システム、案内通知方法、及びプログラム - Google Patents

案内通知システム、案内通知方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、建物における電力消費量を削減する案内通知システム、案内通知方法、及びプログラムに関する。
近年、空調設備が商用施設や一般家庭に広く普及し、特に夏場において空調設備の運転によるピーク電力の増加が問題になっている。このようにピーク電力が増加する場合、電力会社は、電力需給のバランスを保つため、ピーク電力の抑制や電力使用量の抑制を需要家に依頼する節電依頼を行うことがある。例えば、電力会社の要請により、需要家が空調設備等における電力の需要量を変動させてピーク電力を低減するデマンドレスポンスが行われている。
なお、関連する空調システムがある(特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の空調システムにおいて、作業者は、携帯端末から自身の行動予定をセンタコンピュータに送り、センタコンピュータは、空調装置が最も効率的に稼働するように、作業者の位置を算出し、作業者をそれぞれの位置に配置する。
特開2002−295885号公報
上記特許文献1に記載の空調システムは、作業者の行動予定に基づいて、空調装置が最も効率的に稼働するように作業者の位置を算出し、作業者を算出した位置に配置する。しかしながら、この特許文献1の空調システムは、空調装置が最も効率的に稼働するように作業者をそれぞれの位置に配置するものであり、作業者の固有の事情に配慮して、作業者を配置することができない。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、建物の利用者の要望に配慮しつつ、建物における電力消費量を削減することができる、案内通知システム、案内通知方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の案内通知システムは、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知する通知部と、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して収集する回答収集部と、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御部と、を備え、前記案内通知制御部は、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御し、前記案内通知制御部は、前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御し、または、前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御することを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御部を備えることを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記回答収集部は、前記第1案内の回答として前記第1利用者が容認する省エネルギー施策に対して誘発された節電行動についての回答を収集し、前記収集した前記誘発された節電行動による電力削減量の集計結果に基づいて、前記装置の前記運転計画を、前記省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値よりも消費電力量が少なくなるように調整する運転計画調整部をさらに備えることを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記装置制御部は、前記調整の前記目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギーによる電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予めめられた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御することを特徴とする。
また、本発明の案内通知システムは、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知する通知部と、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して収集する回答収集部と、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御部と、前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御部と、を備え、前記案内通知制御部は、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御し、前記装置制御部は、前記調整の後、前記目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギー施策による電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御することを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記案内通知制御部は、前記宛先の利用者に案内を通知した後に、前記宛先の利用者に通知した案内の回答を収集した場合に、前記収集した回答の結果を、前記第1利用者が行動する場所と共通の場所で行動することを選択可能な前記第2利用者に通知することを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記案内通知制御部は、前記目的の電力削減を達成するための計画案と前記第1利用者を含む利用者の位置情報とに基づいて前記案内を送付する宛先に関する順位を定め、前記定めた順位に従って選択した宛先に前記案内を個別に通知させるように前記通知部を制御することを特徴とする。
また、上記案内通知システムにおいて、前記案内通知制御部は、前記第1宛先に前記第1利用者に行動を誘発させるための第1行動誘発通知を含む前記第1案内を通知した後の前記第1利用者を含む各利用者の位置情報と、前記省エネルギー施策に関する節電の計画案に基づいて案内を送付する利用者の順位を定め、前記定めた順位に従って選択した前記第2宛先に前記第2利用者に行動を誘発させるための第2行動誘発通知を含む前記第2案内を個別に通知させるように前記通知部を制御することを特徴とする。
また、本発明の案内通知方法は、コンピュータが、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、を含む各ステップを実行する案内通知方法であって、前記案内通知制御ステップは、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、前記案内通知制御ステップは、前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップと、前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップとの何れかのステップを含むことを特徴とする。
また、本発明の案内通知方法は、コンピュータが、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御ステップと、を含む各ステップを実行する案内通知方法であって、前記案内通知制御ステップは、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、前記装置制御ステップは、省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギー施策による電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御するステップを含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記案内通知制御ステップは、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、前記案内通知制御ステップは、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるときに、前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップと、前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップとの何れかのステップを含むプログラムである。
また、本発明のプログラムは、制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記案内通知制御ステップは、前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、前記装置制御ステップは、省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギー施策による電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御するステップを含むプログラムである。
本発明によれば、建物の利用者の要望に配慮しつつ、建物における電力消費量を削減することができる。
本発明の実施形態に係わる案内通知システム1の動作の概要を示す説明図である。 第1回目の行動誘発通知を行う場合の利用者の順位の例を示す説明図である。 第2回目の行動誘発通知を行う場合の利用者の順位の例を示す説明図である。 行動誘発通知を行った場合の電力消費量の変化の例を示す説明図である。 案内通知システム1の構成例を示すブロック図である。 計画案における節電対策の設定の例を示す説明図である。 設備情報182の例を示す説明図である。 設備情報182の例を示す説明図である。 利用者情報183の例を示す説明図である。 1つのエリアに複数の空調設備等が設備される例を示す説明図である。 案内通知システム1における情報の流れを示す説明図である。 案内通知システム1における情報の流れの変形例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第1の例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知する移動指示の例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第2の例を示す説明図である。 利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第3の例を示す説明図である。 案内通知システム1における処理の流れを示すフローチャートである。 アンビエント空調の例を示す説明図である。 タスク空調の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
[概要]
本実施形態の案内通知システムは、オフィスワークのための場所(以下、「ワークプレイス」とも記載)が複数のエリアに区分されている建物に適用される。案内通知システムは、例えば、電力会社からデマンドレスポンスの信号を受けた場合、建物の全エリアにおける電力消費量と、デマンドレスポンスで要求され節電量と、各エリアの利用状況とに応じて、空調設備や照明設備等において節電を実行する計画案を生成する。
案内通知システムは、この計画案により、例えば、複数のエリアの中から節電を行う対象となるエリアを設定するとともに、節電対象となるエリアの優先順位を設定する。案内通知システムは、この計画案に従い、上位のエリアに所在する利用者から順に、利用者に対して節電に協力する行動を行うように誘発する通知(以下、「行動誘発通知」とも記載)を行う。
例えば、利用者の行う節電に協力する行動(以下、「節電行動」とも記載)は、エリアを移動するか、エリアの空調設備をOFF(停止)にするか、エリアの照明設備をOFF(消灯)するか、エリアをタスク空調化(エリアの空調設備の一部のみをON(稼動))するか、エリアをタスク照明化(エリアの照明設備の一部のみをON(点灯))するか等の節電行動である。利用者は、案内通知システムから行動誘発通知の通知を受けた場合、当該利用者が行う節電行動の内容を示す回答を案内通知システムに通知する。案内通知システムは、この行動誘発通知に対する利用者からの回答に基づいて、空調設備及び照明設備の稼動状態を制御する。
そして、案内通知システムは、目的の節電量を達成するまで、上位の利用者から順に行動誘発通知を進め、空調設備及び照明設備等における電力消費量を段階的に低減させる。
図1は、本発明の実施形態に係わる案内通知システム1の動作の概要を示す説明図である。図1(A)は、利用者が節電行動を行う前の状態を示し、第1回目の行動誘発通知を行う場合の状態を示している。図1(B)は、利用者に第1回目の行動誘発通知を行った後の状態を示し、第2回目の行動誘発通知を行う場合の状態を示している。図1(C)は、利用者に第2回目の行動誘発通知を行った後の最終の状態を示している。また、図2A及び図2Bは、行動誘発通知の対象となる利用者の順位の例を示す説明図である。図3は、行動誘発通知を行った場合の電力消費量の変化の例を示す説明図である。
図1に示す例において、建物2は、ワークプレイスが、Aエリア11、Bエリア12、Cエリア13、Dエリア14の4つのエリアに区分されている。そして、説明を簡単にするために、エリア11、12、13、14のそれぞれは、面積が同じであり、各エリアの利用者の収容可能人数も同じであるとする。例えば、各エリアの収容可能人数の上限を7人とする。
なお、対象となるエリアの数は、2つ以上の任意の数であってもよく、また、対象となるエリアは、複数階に渡って配置されていてもよい。また、各エリアの面積及び収容可能人数は、互いに異なっていてもよい。
また、以下の説明において、「Aエリア11」を「エリア11」と記載することがあり、「Bエリア12」を「エリア12」と記載することがあり、「Cエリア13」を「エリア13」と記載することがあり、「Dエリア14」を「エリア14」と記載することがある。
そして、図1(A)に示す行動誘発通知を行う前の状態では、利用者21から33がエリア11、12、13、14のそれぞれのエリアに分かれて所在し、エリア11、12、13、14の全エリアの空調設備及び照明設備(何れも不図示)が全てON(稼動状態)になっているものとする。この図1(A)に示す状態において、案内通知システム1は、利用者21から33のそれぞれが所持する携帯端末50と通信を行うことにより、エリア11、12、13、14の各エリアの利用状況を検知する。
この図に示す場合、案内通知システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアの利用状況として、Aエリア11に利用者21が所在することを検知し、Bエリア12に利用者22から24が所在することを検知する。また、案内通知システム1は、Cエリア13に利用者25から29が所在することを検知し、Dエリア14に利用者30から33が所在することを検知する。つまり、案内通知システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者の合計が13人であることを検知する。
なお、以下の説明において、利用者21から33の何れかを示す場合、或いは、利用者21から33の全てを示す場合に、「利用者20」と記載することがある。
そして、案内通知システム1は、例えば、利用者20の合計人数が13人であり、各エリアの収容可能人数が7人であることから、利用者21から33を2つのエリアに割り当てることができ、利用者が利用するエリアの数を少なくできると判定する。案内通知システム1は、節電効果を最も高めるのに適した節電の計画案として、利用者21から33を2つのエリアに割り当て、利用者が2つのエリア13、14に移動した場合に不在になるエリア11、12の空調設備及び照明設備をOFFにすることを最優先にする計画案を生成する。
なお、利用者21から33を2つのエリアに割り当てる方法は、例えば、「エリア11とエリア12」、「エリア13とエリア14」、「エリア11とエリア13」、「エリア12とエリア14」などと幾通りもある。このように、利用者20を割り当てるパターンが複数ある場合、案内通知システム1は、エリアを移動する利用者20の数が最も少なくなるパターンを推奨のパターンとして判定し、その判定により、「Cエリア13とDエリア14」を、利用者21から33を割り当てるのに適したパターンとして判定する。
そして、案内通知システム1は、図2Aの行動誘発通知の順位表に示すように、第1回目の行動誘発通知を行う場合、Aエリア11に所在する利用者21を第1位の対象者とし、Bエリア12に所在する利用者22から24を第2位の対象者とし、Cエリア13の利用者25から29を第3位の対象者とし、Dエリア14の利用者30から33を第4位の対象者とする。
そして、図1(A)に示す例において、案内通知システム1は、第1回目の行動誘発通知として、Aエリア11に所在する第1位の利用者21の携帯端末50に対して、第1回目の行動誘発通知51を行う。また、案内通知システム1は、第1回目の行動誘発通知として、Bエリア12に所在する第2位の利用者22から24の携帯端末50に対して第1回目の行動誘発通知52を行う。
案内通知システム1は、この第1回目の行動誘発通知51により、例えば、利用者21に「Cエリアに移動」することの承諾を求めるとともに、エリアを移動することができない場合、当該エリアを「タスク照明化」するか、「タスク空調化」するか、「空調OFF」にするか、或いは「照明OFF」にするかの節電行動を選択させる(図10)。
また、案内通知システム1は、第1回目の行動誘発通知52により、例えば、利用者22から24のそれぞれに「Dエリアに移動」することの承諾を求めるとともに、エリアを移動することができない場合、当該エリアを「タスク照明化」するか、「タスク空調化」するか、「空調OFF」にするか、或いは「照明OFF」にするかの節電行動を選択させる。
なお、図1(A)に示す例では、Aエリア11の利用者21に対する行動誘発通知51と、Bエリア12の利用者22から24に対する行動誘発通知52との両方を、第1回目の行動誘発通知の段階で行う例を示しているが、行動誘発通知51と行動誘発通知52とを異なる段階に分けて行うようにしてもよい。
そして、Aエリア11の利用者21は、第1回目の行動誘発通知51に対して、エリアを移動することを選択し、Cエリア13に移動する。一方、Bエリア12の利用者22から24は、第1回目の行動誘発通知52を無視して、そのままBエリア12に留まるものとする。これにより、エリア11、12、13、14の各エリアにおける利用者の所在状況と空調設備及び照明設備の運転状態は、図1(B)に示す状態になる。つまり、利用者の不在エリアとなるAエリア11は、空調設備及び照明設備がOFFになる。一方、エリア12、13、14における空調設備及び照明設備は、ON状態がそのまま継続される。
そして、図3に示すように、時刻t1において第1回目の行動誘発通知が行われ、利用者21のCエリア13へ移動することにより、Aエリア11は、利用者がいない不在エリアになる。そして、案内通知システム1がAエリア11の空調設備や照明設備をOFFすることにより、時刻t1の後の時刻t1aにおいて、建物2における電力消費量Pは、電力値P1から電力値P2まで低下する。しかしながら、電力値P2は、デマンドレスポンス(DR)で要求される電力値Pd(DR閾値)を超えている。このため、案内通知システム1は、さらに電力消費量Pを低減するために、第2回目の行動誘発通知を行う。
そして、この第2回目の行動誘発通知を行う場合、節電行動を促す対象となる利用者の順位は、第1回目の行動誘発通知に対する利用者の節電行動の結果に基づいて修正される。つまり、利用者21がAエリア11からCエリア13に移動し、Bエリア12の利用者22から24がそのまま留まっている。このため、節電行動を促す対象となる利用者の順位は、図2Bの表に示すように、Bエリア12に留まっている利用者22から24が第1位の対象者となり、Cエリア13の利用者21、25から29が第2位の対象者となり、Dエリア14の利用者30から33が第3位の対象者となる。
つまり、案内通知制御部130は、第1回目の行動誘発通知に対する利用者20の節電行動の結果(或いは、利用者20の回答の結果)と、エリア11、12、13、14のそれぞれの利用状況とに基づいて第2回目の行動誘発通知442を送付する順位を定める。そして、案内通知制御部130は、この定めた順位に従って選択した利用者20に第2回目の行動誘発通知442を個別に通知させるように通知部110を制御する。
そして、案内通知システム1は、第2回目の行動誘発通知として、Bエリア12の利用者22から22に対して、「まだ節電目標を達成できていない」ことを示すメッセージとともに、節電行動を促す行動誘発通知53を行う。例えば、案内通知システム1は、利用者22から24に「Dエリアに移動」することの承諾を求めるとともに、エリアを移動することができない場合、当該エリアを「タスク照明化」するか、「タスク空調化」するか、「空調OFF」にするか、或いは「照明OFF」にするかの節電行動を選択させる(図12)。
また、案内通知システム1は、第2回目の行動誘発通知として、Cエリア13に所在する利用者21、25から29に対して、「まだ節電目標を達成できていない」ことを示すメッセージとともに、節電行動を選択する行動誘発通知54を行う。例えば、案内通知システム1は、当該エリアを「タスク照明化」するか、「タスク空調化」するか、「空調OFF」にするか、或いは「照明OFF」にするかの節電行動を選択させる。
この第2回目の行動誘発通知53の通知により、Bエリア12に所在していた利用者22、24は、Dエリア14に移動する。また、Bエリア12に所在していた利用者23は、節電行動としてタスク空調化とタスク照明化を選択して、そのままBエリア12に留まるとする。そして、案内通知システム1は、Bエリア12に利用者23が留まっているため、Bエリア12において空調設備及び照明設備の制御をタスク制御に切り換える。つまり、案内通知システム1は、この利用者23のBエリア12内における所在位置を検出して、Bエリア12内の空調設備をタスク空調に切り換えるとともに、照明設備についてもタスク照明に切り換える。
また、第2回目の行動誘発通知54により、Cエリア13に所在する利用者21、25から29は、タスク照明化を選択するとする。これにより、Cエリア13では、タスク照明が行われる。
この第2回目の行動誘発通知54の結果により、図1(C)に示すように、Aエリア11では、空調設備及び照明設備がOFFにされ、Bエリア12では、タスク空調とタスク照明とが行われ、Cエリア13では、タスク照明が行われる。また、Dエリア14では、空調設備及び照明設備の全部のON状態が、そのまま継続される。
なお、Cエリア13で行われるタスク照明は、例えば、Cエリア13の窓際に近い部分の照明設備をOFFにして、窓際から離れた部分の照明設備をONするなどして実施される。
そして、図3に示すように、時刻t2において第2回目の行動誘発通知が行われ、この第2回目の行動誘発通知に応じて利用者20が節電行動を行う。そして、この節電行動に基づいて、案内通知システム1が空調設備や照明設備の制御を行うことにより、時刻t2の後の時刻t2aにおいて、建物2における電力消費量Pは、電力値P2から電力値P3まで低下する。これにより、建物2における電力消費量Pは、デマンドレスポンスで要求される電力値Pd(DR閾値)以下になる。これにより、案内通知システムでは、建物2における電力消費量Pをデマンドレスポンスで要求される電力値Pd(DR閾値)以下に低減することができる。
なお、第2回目の行動誘発通知53、54を行ったにも関わらず、建物2における電力消費量を電力値Pd以下に低減することができなかった場合、案内通知システム1は、さらに、3回目、4回目と、所定の回数の行動誘発通知を行うことができる。つまり、案内通知システム1は、建物2における電力消費量がデマンドレスポンスで要求される電力値Pd(DR閾値)以下に低減するまで、利用者20に対して行動誘発通知を繰り返すことができる。
そして、所定回数の行動誘発通知を繰り返しても、建物2における電力消費量が電力値Pd以下に低減できない場合、案内通知システム1は、予め定めた強制制御の計画案を実施する。例えば、Aエリア11は、エリア12、13、14の各エリアの空調設備を一括OFFにするなどの強制制御を実施する。
このように、案内通知システム1は、エリア11、12、13、14の各エリアにおける利用者の所在状況に応じて、節電行動を促す対象となる特定の利用者20のみに行動誘発通知を行う。つまり、案内通知システム1は、エリア11、12、13、14の全てのエリアの利用者20に対して漠然とした行動誘発通知を行うのではなく、節電行動が必要な利用者20を特定して行動誘発通知を行う。これにより、案内通知システム1は、利用者20に対する行動誘発通知の効果を高めることができる。また、案内通知システム1は、利用者20に行動誘発通知を行う場合に、当該利用者20の行う節電行動に選択肢を与えることができる。また、案内通知システム1は、デマンドレスポンスにより要求される節電量に対して、必要十分な節電対策を行うことにより、目的とする電力消費量の削減を行うことができる。
これにより、本実施形態の案内通知システム1は、建物の利用者の要望に配慮しつつ、建物における電力消費量の削減を実施することができる。
(案内通知システム1の構成例)
図4は、案内通知システム1の構成例を示すブロック図である。案内通知システム1は、建物2内のエリア11、12、13、14の各エリアに配置される各設備と、案内通知サーバ100と、利用者位置検知サーバ200と、を含んでいる。また、案内通知サーバ100は、電力会社サーバ300と通信ネットワーク310を介して接続されている。例えば、案内通知サーバ100は、電力会社サーバ300から、建物2における電力消費の低減を要請するデマンドレスポンスの信号を受信する。
なお、図4に示す例は、建物2がエリア11、12、13、14の4つのエリアをワークプレイスとして有する例を示しているが、エリアの数を、2つ以上の任意の数にしてもよく、また、エリア11、12、13、14のそれぞれは、複数階に渡って所在してもよい。
案内通知システム1において、建物2内のエリア11、12、13、14の各エリアには、利用者の携帯端末50に向けて電波ビーコンを送信するビーコン局61、62、63、64(位置検知手段)がそれぞれ配置されている。また、エリア11、12、13、14の各エリアには、それぞれのエリアにおける温度(或いは温度及び湿度)を調節する空調設備71、72、73、74が配置されている。また、エリア11、12、13、14の各エリアには、それぞれのエリアにおける温度等を監視する環境センサ91、92、93、94が配置されている。
建物2内に所在する利用者20のそれぞれは、スマートフォン等の携帯端末50を所持している。例えば、この携帯端末50には、無線基地局(ビーコン局)などが送信する電波ビーコンに対応するアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。携帯端末50は、電波ビーコンの受信に応じて上記のアプリケーションソフトウェアの処理により、自身の携帯端末ID(識別情報)と、受信した電波ビーコンに含まれるビーコン局のID(識別情報)と、を利用者位置検知サーバ200に送信する。
ビーコン局61、62、63、64のそれぞれは、自身のID情報を含む電波ビーコンを携帯端末50に向けてブロードキャストする。例えば、Aエリア11に設置されたビーコン局61から発信される電波ビーコンをAエリア11に所在する利用者20の携帯端末50が受信した場合、他のビーコン局から発信される電波ビーコンを受信する場合より受信感度レベルが高くなる。Bエリア12に設置されたビーコン局62、Cエリア13のビーコン局63、及びDエリア14のビーコン局64についても同様である。
ビーコン局61、62、63、64は、利用者位置検知サーバ200の制御によることなく、予め定められた周期(間隔)で、電波ビーコンを送信するものであってもよい。
なお、これらのビーコン局61、62、63、64は、利用者位置検知サーバ200により動作が制御されるものであってもよい。例えば、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14に所在する利用者20の所在状況を検知する場合に、ビーコン局61、62、63、64に対して、「ビーコン起動指令」を出力する。ビーコン局61、62、63、64は、「ビーコン起動指令」を利用者位置検知サーバ200から取得すると、直ちに、電波ビーコンを携帯端末50に向けて発信する。
例えば、ビーコン局61は、設置されているAエリア11を中心にビーコン局61のID情報を含む電波ビーコンを送信(ブロードキャスト)する。Aエリア11に所在する利用者の携帯端末50は、ビーコン局61から電波ビーコンを受信すると、「ビーコン局61のID情報」と、「ビーコン局61のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50の自身のID情報」とを、利用者位置検知サーバ200に送信する。例えば、携帯端末50は、「ビーコン局61のID情報」と、「携帯端末50の自身のID情報」とを、通信回線を介して、利用者位置検知サーバ200に送信する。
利用者位置検知サーバ200(位置検知手段)は、携帯端末50から受信した「ビーコン局61のID情報」と、「ビーコン局61のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50のID情報」とに基づいて、エリア11、12、13、14の各エリアにおける利用者20の所在状況を検知する。携帯端末50は、ビーコン局61以外のビーコン局からのビーコンを受信した場合、「当該ビーコン局のID情報」と、「当該ビーコン局のビーコンの受信信号強度(RSSI)」と、「携帯端末50のID情報」とを利用者位置検知サーバ200に送信する。例えば、利用者位置検知サーバ200は、予め定められた所定の期間に特定の携帯端末から受信した各ビーコン局のビーコンの受信信号強度を用いて、特定の携帯端末の所在状況を検知してもよい。例えば、所在状況の判定では、最も受信信号強度が大きかったビーコン局の近傍に所在する確率が高いと判定するようにしてもよい。
エリア12、13、14の各エリアのビーコン局62、63、64についても同様である。なお、所在状況の検出アルゴリズムは、上記に例示したものに制限されず、他の方法を利用してもよい。
これにより、利用者位置検知サーバ200は、利用者20がエリア11、12、13、14の何れのエリアに所在しているかを検知する。つまり、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14に区分された各エリアをエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知する。そして、利用者位置検知サーバ200は、利用者20の位置検知の情報に基づいて、エリア11、12、13、14の各エリアにおける、エリアごとの利用者20の所在状況と、人数との情報を「利用状況」の情報として、案内通知サーバ100に出力する。
なお、以下の説明において、ビーコン局61、62、63、64の何れかを示す場合、全てを示す場合、或いは、ビーコン局を総称する場合に、「ビーコン局60」と記載することがある。
また、利用者位置検知サーバ200は、上記のエリア11、12、13、14の何れかのエリアをさらに複数の小領域に細分化し、この各小領域のそれぞれにビーコン局60を配置し、各小領域をエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知することができる。この、小領域をエリア区分の単位として、利用者20の位置を検知する例については、後述する。
また、本実施形態の案内通知システム1において、携帯端末50は、利用者位置検知サーバ200及び案内通知サーバ100との間でデータの送受信を行う場合、電気通信事業者の携帯基地局(不図示)の電波を介して、通信を行うようにしてもよい。或いは、携帯端末50は、利用者位置検知サーバ200及び案内通知サーバ100との間の通信を、無線LAN(Wireless LAN)により行うようにしてもよい。また、例えば、エリア11、12、13、14のそれぞれにブルートゥース(登録商標)を用いて通信する無線局(例えば、ビーコン局60)を設備しておき、携帯端末50は、この無線局(例えば、ビーコン局60)を介して、利用者位置検知サーバ200及び案内通知サーバ100と通信を行うようにしてもよい。なお、携帯端末50、利用者位置検知サーバ200及び案内通知サーバ100との間の通信回線は、無線通信と有線通信とを適宜組み併せて構成できる。
また、以下の説明において、エリア11、12、13、14の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「エリア10」と記載することがある。また、空調設備71、72、73、74の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「空調設備70」と記載することがある。また、照明設備81、82、83、84の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「照明設備80」と記載することがある。また、環境センサ91、92、93、94の何れかを示す場合、或いは、全てを示す場合に、「環境センサ90」と記載することがある。
案内通知サーバ100は、通知部110と、回答収集部150と、装置制御部160と、入出力部170と、記憶部180と、を備えている。また、通知部110は、計画案生成部120と、案内通知制御部130と、運転計画調整部140と、を有している。
入出力部170は、液晶表示ディスプレイ等の表示装置と、マウスやキーボード等の入力装置と、を備えている。入出力部170の入力装置は、例えば、案内通知サーバ100が利用者20の携帯端末50に対して行動誘発通知の処理を実行する際に必要となるデータ等の入力に使用される。案内通知サーバ100は、入力装置から入力されたデータを、記憶部180に記憶する。また、入出力部170の表示装置は、各エリア10に所在する利用者20の所在状況の情報や、空調設備70及び照明設備80のON、OFF(稼動状態)の情報や、エリア10内の温度、湿度等の環境検知情報を表示する。
通知部110は、各エリア10の利用状況の情報を、利用者位置検知サーバ200から取得する。また、通知部110は、建物2の全体の電力消費量と、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の電力消費量の情報とを、装置制御部160から取得する。そして、通知部110は、電力会社サーバ300から節電を要求するデマンドレスポンスの信号を受信した場合、利用者20に対して節電行動を促す行動誘発通知の処理を実行する。
或いは、通知部110は、タイマ制御等により管理される所定のスケジュールに応じて発生する信号、例えば、午後1時から午後3時の間の所定のタイミングで発生する信号に合わせて、利用者20に対して節電行動を促す行動誘発通知の処理を実行する。
通知部110の計画案生成部120は、例えば、電力会社サーバ300から節電を要求するデマンドレスポンスの信号を受信した場合、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアの空調設備70及び照明設備80の稼動状態を節電のために制御する計画案を生成する。
例えば、計画案生成部120は、建物2における現在の電力消費量と、デマンドレスポンスで要求される節電量と、各エリア10の利用状況と、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の電力消費量と、に基づいて、節電対策を実行する計画案を生成する。
図5は、計画案における節電対策の設定の例を示す説明図である。図5に示すように、計画案生成部120は、所在する人数の少ないエリアの利用者20に対して他のエリアに移動するように行動誘発通知を行い、利用者20が不在となったエリアの空調設備70及び照明設備80をOFFすることを最優先の第1位の節電対策とする。
また、計画案生成部120は、利用者20の承諾により、当該利用者20の所在するエリアをタスク照明化することを第2位の節電対策とし、利用者20の承諾により、当該利用者20の所在するエリアをタスク空調化することを第3位の節電対策とする。また、計画案生成部120は、利用者20の承諾により、当該利用者20の所在するエリアの空調をOFFにすることを第4位の節電対策とし、利用者20の承諾により、当該利用者20の所在するエリアを照明をOFFにすることを第5位の節電対策とする。
また、計画案生成部120は、利用者20の承諾なしに、当該利用者20の所在するエリアの空調をOFFにすることを第6位の節電対策(強制節電)とする。また、計画案生成部120は、利用者20の承諾なしに、当該利用者20の所在するエリの照明をOFFにすることを第7位の節電対策(強制節電)とする。
計画案生成部120は、上記の節電対策を計画案431として設定するとともに、この節電対策の順位に基づいて、行動誘発通知を行う対象となるエリア10と、その優先順位を計画案431として設定する。計画案生成部120は、計画案431を、案内通知制御部130と、運転計画調整部140とに供給する。
なお、図5は、節電対策の一例を示すものであって、節電対策の内容と順位の設定とは、適宜に変更することができる。
通知部110の案内通知制御部130は、計画案生成部120から計画案を取得する。案内通知制御部130は、計画案生成部120から取得した計画案に基づいて、行動誘発通知を行う対象となるエリアの利用者20の順位を設定し、上位の利用者20から順に行動誘発の通知を行う。なお、行動誘発通知を行う対象となる利用者20の順位が、行動誘発通知に対する利用者20からの回答の結果(或いは、利用者20が行った節電行動の結果)に応じて変化する(図2A、図2B)。
例えば、案内通知制御部130は、行動誘発通知を行う対象となる利用者20の順位を、行動誘発通知に対する利用者20からの回答の結果(或いは、利用者20が行った節電行動の結果)に基づいて下記のような手順で変更する。上記の図1(A)に示す例において、案内通知制御部130は、Aエリア11の利用者21と、Bエリア12の利用者22から24とを宛先として、第1回目の行動誘発通知を行う。つまり、第1回目の行動誘発通知を行う場合の利用者の順位は、図2Aに示すように、Aエリア11の利用者21が1位となり、Bエリア12の利用者22から24が第2位となる。このため、第1回目の行動誘発通知は、順位が1位のAエリア11の利用者21と、順位が2位のBエリア12の利用者22から24とを宛先として行われる。
そして、第1回目の行動誘発通知を行った結果、Aエリア11の利用者21はCエリア13に移動するが、この第1回目の行動誘発通知がBエリア12の利用者22から24に無視され、節電量がデマンドレスポンスで要求される節電量に達しないとする。この場合、案内通知制御部130は、図2Bに示すように、第1回目の行動誘発通知を無視したBエリア12の利用者22から24を1位の順位の利用者とし、Cエリア13の利用者21、25から29を2位の順位の利用者20とする。そして、第2回目の行動誘発通知は、順位が1位のBエリア12の利用者22から24と、順位が2位のCエリア13の利用者21、25から29とを宛先として行われる。
なお、案内通知制御部130は、第1回目の行動誘発通知の宛先である利用者20から取得した行動誘発通知の回答の結果に基づいて、目的の電力削減が達成すると判定した場合、第2回目の行動誘発通知の宛先の利用者20に対する行動誘発通知を送付しないようにする。
例えば、図1(A)に示す例において、通知部110は、Aエリア11の利用者21と、Bエリア12の利用者22から24とを第1の宛先として、第1回目の行動誘発通知を行い、この第1の宛先からの回答を集計した結果、目的の電力削減を達成したとする。この場合、案内通知制御部130は、Bエリア12の利用者22から24と、Cエリア13の利用者21、25から29と、を第2の宛先する第2回目の行動誘発通知を送付しないようにする。
回答収集部150は、利用者20から行動誘発通知に対する回答をそれぞれ収集する。また、回答収集部150の回答解析部151は、利用者20から取得した回答の内容を集計する。回答解析部151は、集計結果を案内通知制御部130と、運転計画調整部140に供給する。
運転計画調整部140は、回答解析部151から取得した集計結果に基づいて空調設備70及び照明設備80の運転計画を調整する。運転計画調整部140は、調整した運転計画を装置制御部160に供給する。
装置制御部160は、運転計画調整部140により調整された運転計画を取得し、この運転計画に従って、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する。例えば、装置制御部160は、空調設備70のON、OFFや、空調温度の変更や、照明設備80のON、OFFや、タスク空調や、タスク照明を行うように空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する。また、装置制御部160は、所定回数の行動誘発通知を行い回答結果に応じて運転計画を調整したにも関わらず、目的の節電量を達成できなかった場合、目的の節電量を満たすように、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を強制的に制御する。
また、装置制御部160は、エリア10の環境センサ90から受け取った環境検知信号に基づいて、エリア10内の空調温度や明るさ等が所定の目標値になるように、空調設備70及び照明設備80の運転状態をフィードバック制御する。
なお、建物2には、空調設備70及び照明設備80などの動作状態や電力消費量を監視するビル設備管理装置(不図示)が設備されており、装置制御部160は、このビル設備管理装置から、建物2の全体の電力消費量と、各エリア10に設備された空調設備70及び照明設備80の電力消費量の情報と、を取得する。装置制御部160は、建物2の全体の電力消費量と、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の電力消費量の情報と、を、計画案生成部120と案内通知制御部130とに供給する。
記憶部180には、建物2の建物属性情報181と、建物2の設備情報182と、この建物2を利用する利用者20の利用者情報183とが記憶される。
建物属性情報181は、建物2におけるオフィスのレイアウト情報等を含む情報である。このレイアウト情報には、ワークプレイスにおけるエリア11、12、13、14の区分情報や、エリア11、12、13、14の各エリアの面積、収容可能人数、方位、窓の位置などの情報が含まれる。なお、エリア11、12、13、14の各エリアの収容可能人数は、例えば、各エリア10の面積と、各エリア10に設備される空調設備70の空調能力により設定される。
設備情報182は、エリア11、12、13、14のそれぞれに設備された空調設備70や、照明設備80や、ビーコン局60や、環境センサ90等の設備情報である。
図6Aと図6Bは、設備情報182の例を示す説明図である。例えば、設備情報182は、記憶部180に記憶される。例えば、図6Aに示すように、設備情報182は、空調設備71、72、73、74などの空調設備の設備名、ID情報(空調設備ID)、最大消費電力(空調能力)の情報等を、エリア11、12、13、14のそれぞれに対応付けて記憶する。
また、図6Bに示すように、設備情報182は、さらにビーコン局61、62、63、64などのビーコン局のID情報(ビーコン局ID)、照明設備80のID情報(照明設備ID)、環境センサ90のID情報(環境センサID)等を、エリア11、12、13、14のそれぞれに対応付けて記憶する。
また、利用者情報183は、携帯端末50と、携帯端末50を利用する利用者に関する情報である。図6Cは、利用者情報183の例を示す説明図である。利用者情報183は、例えば、記憶部180に記憶される。利用者情報183は、利用者20の「利用者ID」と、利用者20が所持する携帯端末50の「携帯端末ID」と、利用者20の「氏名」とを、利用者20の「利用者ID」に関連付けして記憶する。
なお、図6Bに示す「各エリア10に配置されるビーコン局のビーコン局IDの情報」と、図6Cに示す「利用者IDと携帯端末IDとの対応情報」とは、利用者位置検知サーバ200にも供給される。利用者位置検知サーバ200は、「各エリア10に配置されるビーコン局のビーコン局IDの情報」と、図4Cに示す「利用者IDと携帯端末IDとの対応情報」とに基づいて、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアにおける利用者20の所在状況を判定する。
また、図4に示す例において、ビーコン局60と、空調設備70と、照明設備80とのそれぞれは、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアごとに1つずつ示されているが、空調設備70や照明設備80をタスク制御に切り換えられるように、1つのエリア10に複数台の空調設備70と、照明設備80とを設ける場合がある。
図7は、1つのエリアに複数の空調設備等が設備される例を示す説明図である。同図に示す一例は、エリア11がさらに3つの小領域11A、11B、11Cに細分化された場合を示すものである。小領域11Aには、ビーコン局61aと、空調設備71aと、照明設備81aと、環境センサ91aとが設備されている。また、小領域11Bには、ビーコン局61bと、空調設備71bと、照明設備81bと、環境センサ91bとが設備されている。また、小領域11Cには、ビーコン局61cと、空調設備71cと、照明設備81cと、環境センサ91cとが設備されている。
そして、ビーコン局61aから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Aに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。また、ビーコン局61bから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Bに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。また、ビーコン局61cから発信される電波ビーコンは、携帯端末50が小領域11Cに所在する場合に、十分な受信信号強度で受信でき、受信信号強度に基づいた判定により、他のビーコン局からの信号(電波ビーコン)と区別できる。
このように、1つのエリア11を複数の小領域11A、11B、11Cに細分化することにより、利用者位置検知サーバ200は、エリア11に所在する利用者20の位置を、より細分化された狭い範囲で検知することができる。また、案内通知サーバ100は、エリア11における利用者20の所在位置に応じて、空調設備71a、71b、71cと照明設備81a、81b、81cとをタスク制御することができる。
また、図8は、案内通知システム1における情報の流れを示す説明図である。以下、図8を参照して、案内通知システム1の各部の間における情報の流れについて説明する。
図8において、案内通知サーバ100の通知部110は、例えば、電力会社サーバ300からデマンドレスポンス400の信号を受信して、利用者20に節電行動を行うように促す案内通知処理を開始する。
この案内通知処理が開始されると、利用者位置検知サーバ200は、各エリア10の利用者20の携帯端末50から、利用者20がエリア11、12、13、14の何れのエリアに所在するかの位置検知情報411を受信する。或いは、例えば、図7に示すように1つのエリア11に複数のビーコン局61a、61b、61cが配置されている場合、利用者位置検知サーバ200は、利用者20が1つのエリア11の小領域11A、11B、11Cの何れの領域に所在するかの位置検知情報411を受信する。他のエリア12から14のそれぞれに、複数のビーコン局が配置されている場合も同様である。
利用者位置検知サーバ200は、利用者20の位置検知情報411に基づいて、各エリア10における利用者20の利用状況を検知する。例えば、利用者位置検知サーバ200は、各エリア10における利用者20の所在状況や、各エリア10に所在する人数等の情報を、利用状況412として、案内通知サーバ100の通知部110の計画案生成部120と、案内通知制御部130とに供給する。
計画案生成部120は、利用者位置検知サーバ200から、各エリア10の利用状況412を取得する。また、計画案生成部120は、装置制御部160から、建物2全体の現在の電力消費量と、各エリア10の空調設備70及び照明設備80における現在の電力消費量と、を示す「電力消費量420」の情報を取得する。
そして、計画案生成部120は、デマンドレスポンス400で要求される節電量と、建物2における現在の電力消費量と、各エリア10の利用状況と、空調設備70及び照明設備80における電力消費量の情報と、に基づいて、各エリア10の空調設備70及び照明設備80おける節電の計画案431を生成する。
この計画案431には、利用者20に対して行動誘発通知を行うことにより空調設備70及び照明設備80における節電を段階的に進める計画案と、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を強制的に制御して節電する計画案とが含まれる(図5)。
計画案生成部120は、生成した計画案431を案内通知制御部130と、運転計画調整部140とに供給する。この計画案431には、節電を行う対象となるエリアとその優先順位の情報も含まれる。
案内通知制御部130は、計画案生成部120から計画案431を取得する。案内通知制御部130は、計画案生成部120から取得した計画案431に基づいて、行動誘発通知を行う対象となる利用者20の順位を設定する。そして、案内通知制御部130は、上位の利用者20、例えば、図2Aに示す1位と2位の順位の利用者20に対して第1回目の行動誘発通知を生成する。なお、行動誘発通知を行う対象となる利用者20の順位は、行動誘発通知の回答の結果(或いは、利用者20が行った節電行動の結果)に応じて変化する(図2A、図2B)。
そして、案内通知制御部130は、この生成した第1回目の行動誘発通知(1回目通知)441を、この行動誘発通知の宛先となる利用者20の携帯端末50に送信する。例えば、図1(A)に示す例において、案内通知制御部130は、Aエリア11の利用者21の携帯端末50に第1回目の行動誘発通知(図10)を送信する。また、案内通知制御部130は、Bエリア12の利用者22から24の携帯端末50に第1回目の行動誘発通知を送信する。
利用者20は、携帯端末50に表示された、第1回目の行動誘発通知441を確認して、この行動誘発通知441に対する回答(1回目回答)451を、携帯端末50を操作して登録する。携帯端末50は、利用者20の回答451を送信する。
そして、回答収集部150は、当該利用者20の携帯端末50から第1回目の行動誘発通知441に対する回答451を受信する。回答収集部150は、第1回目の行動誘発通知441に対する回答451を、回答解析部151により集計し、この集計結果453を案内通知制御部130と、運転計画調整部140と、に供給する。
案内通知制御部130は、回答(1回目回答)451の集計結果453に基づいて、目的の電力削減が達成できないと判定した場合、第2回目の行動誘発通知(2回目通知)442を作成する。案内通知制御部130は、この第2回目の行動誘発通知442を、対象となる利用者20の携帯端末50に送信する。例えば、図1(B)に示す例において、案内通知制御部130は、第1回目の行動誘発通知を無視したBエリア12の利用者22から24の携帯端末50に第2回目の行動誘発通知442(図12)を送信し、また、Cエリア13の利用者21、25から29に、第2回目の行動誘発通知442を送信する。
利用者20は、携帯端末50に表示された、第2回目の行動誘発通知442を確認して、この行動誘発通知442に対する回答(2回目回答)452を、携帯端末50を操作して登録する。携帯端末50は、利用者20の回答452を送信する。
そして、回答収集部150は、当該利用者20の携帯端末50から第2回目の行動誘発通知442に対する回答452を受信する。回答収集部150は、回答452を、回答解析部151により集計して、この集計結果453を案内通知制御部130と、運転計画調整部140と、に供給する。
運転計画調整部140は、集計結果453に基づいて空調設備70及び照明設備80の運転計画を調整する。例えば、運転計画調整部140は、第1回目の行動誘発通知に対する回答(1回目回答)451の集計結果453に基づいて、空調設備70及び照明設備80の運転計画432を調整し、この運転計画432を装置制御部160に供給する。また、運転計画調整部140は、第2回目の行動誘発通知の回答(2回目回答)452の集計結果453に基づいて、空調設備70及び照明設備80の運転計画432を調整し、この運転計画432を装置制御部160に供給する。
装置制御部160は、運転計画調整部140から取得した運転計画432と、各エリア10内の環境センサ90から取得する環境検知情報460とに基づいて、空調設備70及び照明設備80の制御信号433を生成し、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する。
なお、図9は、案内通知システム1における情報の流れの変形例を示す説明図である。
この図9に示す情報の流れの変形例は、図8に示す情報の流れの例と比較して、装置制御部160から、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を示す情報Fを回答収集部150の回答解析部151に通知する例である。例えば、装置制御部160は、或るエリア10に利用者20が所在しなくなり、当該エリア10の空調設備70及び照明設備80をOFFにしたことを示す情報Fを回答解析部151に通知する。或いは、装置制御部160は、当該エリア10の利用者20の数が減少し、空調設備70及び照明設備80をアンビエント制御からタスク制御に切り換えたことを示す情報を回答解析部151に通知する。
これにより、回答解析部151は、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の稼動状態の情報を取得して、案内通知制御部130に供給することができる。これにより、案内通知制御部130は、各エリア10における利用者20の節電行動の進捗状況に応じて、節電対象となるエリアの順位や、節電行動を促す対象となる利用者20の順位を適宜に修正することができる。
(利用者20に通知する行動誘発通知の第1の例)
図10は、利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第1の例を示す説明図である。この図10に示す行動誘発通知の例は、Aエリア11の利用者21の携帯端末50に送信される「第1回目の行動誘発通知441」の一例であり、携帯端末50における表示例として示したものである。
例えば、図1(A)に示す例において、案内通知制御部130から節電行動を促す対象となる利用者21の携帯端末50に、行動誘発通知441が送信されると、利用者21の携帯端末50は、表示パネル501上に行動誘発通知画面510を表示する。
この行動誘発通知画面510には、節電への協力を依頼するメッセージ511「節電のために下記の何れかの対応をしてくだい」と、当該利用者21がCエリアへの移動を承諾することを選択する「承諾」キー512と、移動を拒否することを選択する「拒否」キー513と、が表示される。
また、行動誘発通知画面510には、Aエリア11をタスク照明化することを承諾することを選択する「承諾」キー514と、拒否することを選択する「拒否」キー515と、が表示される。また、行動誘発通知画面510には、Aエリア11をタスク空調化することを承諾することを選択する「承諾」キー516と、拒否することを選択する「拒否」キー517と、が表示される。
また、行動誘発通知画面510には、Aエリア11の空調設備70をOFFすることを承諾することを選択する「承諾」キー518と、拒否することを選択する「拒否」キー519と、が表示され、また、行動誘発通知画面510には、Aエリア11の照明設備80をOFFすることを承諾することを選択する「承諾」キー520と、拒否することを選択する「拒否」キー521と、が表示される。また、行動誘発通知画面510には、「送信」キー522が表示される。これらのキー512から522は、タッチ操作に対応するキーである。
なお、図10に示す例において、タスク照明化と、タスク空調化と、空調OFFと、照明OFFとのそれぞれについて承諾又は拒否を選択するキー514から521は、エリア移動を拒否する「拒否」キー513の表示位置でタッチ操作が行われた場合にのみ、操作可能になる。
つまり、当該利用者21がエリア移動を拒否した場合にのみ、タスク照明化と、タスク空調化と、空調OFFと、照明OFFとのそれぞれについて承諾又は拒否を選択するキー514から521は、タッチ操作可能になる。
そして、この行動誘発通知画面510上で、エリア移動の「承諾」キー512の表示位置、或いは「拒否」キー513の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者21のエリア移動についての諾否の選択結果を取得する。また、エリア移動の「拒否」キー513の表示位置でタッチ操作が行われた後、タスク照明化の「承諾」キー514の表示位置、或いは「拒否」キー515の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者21のタスク照明化についての諾否の選択結果を取得する。
また、タスク空調化の「承諾」キー516の表示位置、或いは「拒否」キー517の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者21のタスク空調化についての諾否の選択結果を取得する。
また、空調OFFの「承諾」キー518の表示位置、或いは「拒否」キー519の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者21の空調OFFについての諾否の選択結果を取得する。
また、照明OFFの「承諾」キー520の表示位置、或いは「拒否」キー521の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者21の照明OFFについての諾否の選択結果を取得する。
そして、携帯端末50は、エリア移動についての諾否の選択結果を取得した後、タスク照明化の諾否の選択結果を取得した後、タスク空調化の諾否の選択結果を取得した後、空調OFFの諾否の選択結果を取得した後、或いは、照明OFFの諾否の選択結果を取得した後、「送信」キー522の表示位置でタッチ操作が行われたことを検出する。この検出に応じて、携帯端末50は、エリア移動の諾否や、タスク照明化の諾否や、タスク空調化の諾否や、空調OFFの諾否や、照明OFFの諾否を示す回答451を送信する。
このように、携帯端末50は、回答収集部150から行動誘発通知441を受信すると、この行動誘発通知441を表示パネル501上に表示する。そして、携帯端末50は、この表示パネル501上で行われるタッチ操作を検出することにより、行動誘発通知441に対する回答451を、回答収集部150に送信する。
なお、図10に示す行動誘発通知の例は、空調設備70について、「タスク空調化」と「空調OFF」の諾否のみを選択する例を示しているが、例えば、空調の温度を上昇(夏の季節の場合)の諾否、或いは、空調湿度の上昇の諾否をさらに選択できるようにしてもよい。
このように、案内通知システム1では、強制的な節電制御を実施するに前に、照明設備80をタスク照明化するか、空調設備70をタスク空調化するか、空調設備70をOFFにするか、照明設備80をOFFにするか、等の選択する余地を利用者20に与えることができる。つまり、案内通知システム1は。利用者20が行う節電対策に選択肢を与えることで、利用者20の嗜好に合わせた節電対策を行うことが可能になる。
なお、同じエリア10に所在する複数の利用者20から異なる回答を取得する場合がある。例えば、空調OFFを承諾する回答と、照明OFFを承諾する回答を取得した場合、案内通知システム1は、多数の利用者20により選択された節電対策を採用するか、予め設定した順位等により、節電対策を決定することができる。
また、回答収集部150が利用者21の携帯端末50からエリア移動を承諾する回答451を受信した場合、案内通知制御部130は、図11に示すエリア移動指示441Aを、利用者21の携帯端末50に送信するようにしてもよい。
図11は、利用者の携帯端末50に通知するエリア移動指示の例を示す説明図である。このエリア移動指示441Aが案内通知制御部130から携帯端末50に送信されると、携帯端末50は、表示パネル501上に、移動指示画面530を表示する。この移動指示画面530には、当該利用者21に対して、「Aエリア11からCエリア13に移動」することを指示する移動指示メッセージ531が示される。
これにより、案内通知システム1は、利用者21に対して、Cエリア13に必ず移動するように強く促すことができる。
(利用者に通知する行動誘発通知の第2の例)
図12は、利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第2の例を示す説明図である。この図12に示す行動誘発通知の例は、例えば、図1(B)に示す例において、Bエリア12の利用者22から24の携帯端末50に送信される「第2回目の行動誘発通知442」の一例である。この行動誘発通知442は、第1回目の行動誘発通知441を行っても節電行動を行わなかった利用者22から24に節電行動を行うように再度促す例である。
案内通知制御部130から利用者22から24の携帯端末50に、第2回目の行動誘発通知442が送信されると、利用者22から24のそれぞれの携帯端末50は、表示パネル501上に行動誘発通知画面540を表示する。
この行動誘発通知画面540には、節電への協力を促すメッセージ541「○○様は、節電協力のためにエリアを移動しました。節電目標を達成していません。さらに節電に協力してください」が、表示される。このメッセージ541により、携帯端末50は、「他の利用者20が節電に協力してエリアを移動した」ことと、「節電目標を達成しておらずさらに節電が必要である」ことを、当該利用者22から24のそれぞれに通知する。
また、行動誘発通知画面540には、利用者22から24のそれぞれがDエリアへの移動を承諾することを選択する「承諾」キー542と、移動を拒否することを選択する「拒否」キー543と、が表示される。
また、行動誘発通知画面540には、Bエリア12をタスク照明化することを承諾することを選択する「承諾」キー544と、拒否することを選択する「拒否」キー545と、が表示される。また、行動誘発通知画面540には、Bエリア12をタスク空調化することを承諾することを選択する「承諾」キー546と、拒否することを選択する「拒否」キー547と、が表示される。
また、行動誘発通知画面540には、Bエリア12の空調設備70をOFFすることを承諾することを選択する「承諾」キー548と、拒否することを選択する「拒否」キー549と、が表示され、また、Bエリア12の照明設備80をOFFすることを承諾することを選択する「承諾」キー550と、拒否することを選択する「拒否」キー551と、が表示される。また、行動誘発通知画面540には、「送信」キー552が表示される。これらのキー542から552は、タッチ操作に対応するキーである。
なお、図12に示す例では、タスク照明化と、タスク空調化と、空調OFFと、照明OFFとのそれぞれについて承諾又は拒否を選択するキー544から551は、エリア移動を拒否する「拒否」キー543の表示位置でタッチ操作が行われた場合にのみ、操作可能になる。
つまり、利用者22から24は、エリア移動を拒否した場合にのみ、タスク照明化と、タスク空調化と、空調OFFと、照明OFFとのそれぞれについて承諾又は拒否を選択するキー544から551のタッチ操作可能になる。
そして、この行動誘発通知画面540上で、エリア移動の「承諾」キー542の表示位置、或いは「拒否」キー543の表示位置でタッチ操作が行われたことを携帯端末50が検出する。これにより、携帯端末50は、当該利用者のエリア移動についての諾否の選択結果を取得する。
タスク照明化と、タスク空調化と、空調OFFと、照明OFFとのそれぞれについて諾否を選択するキー544から551についても同様である。
そして、携帯端末50は、エリア移動についての諾否の選択結果を取得した後、タスク照明化の諾否の選択結果を取得した後、タスク空調化の諾否の選択結果を取得した後、空調OFFの諾否の選択結果を取得した後、或いは、照明OFFの諾否の選択結果を取得した後、「送信」キー552の表示位置でタッチ操作が行われたことを検出する。この検出に応じて、携帯端末50は、エリア移動の諾否や、タスク照明化の諾否や、タスク空調化の諾否や、空調OFFの諾否や、照明OFFの諾否を示す回答452を送信する。
このように、利用者22から24の携帯端末50は、通知部110から第2回目の行動誘発通知442を受信すると、この行動誘発通知442を表示パネル501上に表示する。そして、携帯端末50は、この表示パネル501上で行われるタッチ操作を検出することにより、行動誘発通知442に対する回答452を、回答収集部150に送信する。
そして、この図12の行動誘発通知の例に示すように、第1回目の行動誘発通知に対して節電に協力しなかった利用者22から24に対して、メッセージ541により節電に協力した他の利用者20の情報を示すことにより、当該節電に協力しなかった利用者22から24に対して、節電行動を行うように強く促すことができる。
なお、図12に示す例において、メッセージ541は、節電に協力してエリアを移動した利用者20の情報を、節電に協力しない他の利用者20に示す例であるが、これに限定されない。例えば、メッセージ541は、空調OFFを選択すると回答した利用者20や、照明OFFを選択すると回答した利用者20や、タスク空調化やタスク照明化を選択すると回答した利用者20の情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20に示すようにしてもよい。
また、メッセージ541は、ある利用者20に通知した行動誘発通知の内容を示す情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20に通知するものであってもよい。つまり、案内通知制御部130は、ある利用者20に行動誘発通知を通知する場合に、この通知する行動誘発通知の内容を示す情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20にも通知するようにしてもよい。例えば、案内通知制御部130は、ある利用者20に対して通知する行動誘発通知と同じ内容を、他の利用者20に通知してもよく、或いは、メッセージ541の表示枠の大きさに合わせて、適宜に編集した内容で通知してもよい。
なお、案内通知制御部130は、ある利用者20に通知する行動誘発通知の情報を他の利用者20に通知する場合、ある利用者20に行動誘発通知を通知した後に、この行動誘発通知の情報を、他の利用者20に通知するようにしてもよい。または、案内通知制御部130は、ある利用者20に行動誘発通知を通知する前に、この行動誘発通知の情報を、他の利用者20に通知するようにしてもよい。
(利用者に通知する行動誘発通知の第3の例)
図13は、利用者の携帯端末50に通知する行動誘発通知の第3の例を示す説明図である。この図13に示す行動誘発通知画面560は、図12に示す行動誘発通知画面540と比較すると、行動誘発通知画面560上に新たにメッセージ561を追加した点だけが異なる。他の表示部分は、図12に示す行動誘発通知画面540と同様である。このため、同一の表示部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図13に示す行動誘発通知画面560では、メッセージ561において、「現在電力消費量 60kW」と、「目標電力消費量 50kW」と、「強制節電実施予定時刻 14時30分」と、「現在時刻 14時10分」と、の情報を通知する。
これにより、通知部110は、現在の電力消費量や、強制制御が実施される時刻が近づいていることを利用者20に認識させる。このため、案内通知システム1は、当該利用者20が節電行動を行うように強く促すことができる。
(案内通知システム1における処理の流れ)
図14は、案内通知システム1における処理の流れを示すフローチャートである。この図14に示す案内通知処理は、所定の制御要求が発生した場合に実行される。例えば、制御要求は、電力会社サーバ300から節電を要請するデマンドレスポンスの信号や、タイマ制御等により管理される所定のスケジュールに合わせて発生する信号である。
以下、図14を参照して、案内通知システム1における案内通知処理の流れについて説明する。
最初に、利用者位置検知サーバ200は、エリア11、12、13、14のそれぞれのエリアの利用状況を検知する。例えば、ビーコン局61、62、63、64のそれぞれは、予め定められた間隔で利用者20の携帯端末50に向けて電波ビーコンを送信する。携帯端末50は電波ビーコンを受信して、受信結果を利用者位置検知サーバ200に通知する。利用者位置検知サーバ200は、電波ビーコンを受信した携帯端末50から、携帯端末IDの情報と、電波ビーコンの受信信号強度(RSSI)と、ビーコン局IDの情報と、を受信することにより、エリア11、12、13、14の各エリアに所在する利用者20を検知する(ステップS100)。
続いて、計画案生成部120は、建物2における現在の電力消費量と、デマンドレスポンスで要求される節電量と、各エリア10の利用状況と、各エリア10の空調設備70及び照明設備80の電力消費量と、に基づいて、節電を実行する計画案431を生成する。この計画案431には、節電対象となるエリア10に所在する利用者20に対して多段式に行動誘発通知を行い、空調設備70及び照明設備80における節電を段階的に進める計画案と、全エリア10の空調設備70を一括してOFFする等の強制制御を行う計画案とが含まれる。計画案生成部120は、生成した計画案431を、案内通知制御部130と、運転計画調整部140とに供給する(ステップS110)。
続いて、案内通知制御部130は、計画案生成部120から取得した計画案に基づいて、行動誘発通知を行う対象となる利用者20の順位を設定する。案内通知制御部130は、上位の順位の利用者20の携帯端末50を第1の宛先として、第1回目の行動誘発通知(第1案内)を行う。例えば、図1(A)に示す例において、案内通知制御部130は、最上位の1位の順位のAエリア11の利用者21の携帯端末50と、2位の順位のBエリア12の利用者22から24の携帯端末50とを第1の宛先として、第1回目の行動誘発通知(第1案内)を行う(ステップS120)。
続いて、回答収集部150は、第1回目の行動誘発(第1案内)を通知したそれぞれの利用者20の携帯端末50からの第1回目の行動誘発通知に対する回答(1回目回答)451をそれぞれ収集し、回答結果を集計する。そして、回答収集部150は、第1回目の行動誘発(第1案内)に対する回答451の集計結果453を案内通知制御部130と、運転計画調整部140と、に供給する(ステップS130)。
続いて、運転計画調整部140は、第1回目の行動誘発通知に対する回答451の集計結果453に基づいて、空調設備70及び照明設備80の運転計画432を調整し、この運転計画432を装置制御部160に供給する。装置制御部160は、運転計画調整部140から取得した運転計画432に基づいて、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する(ステップS140)。
続いて、案内通知制御部130は、第1回目の行動誘発通知441の回答451の集計結果453に基づいて調整された運転計画432に従い、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御することにより、目的の電力削減を達成したか否かを判定する(ステップS150)。
そして、ステップS150において、目的の電力削減を達成したと判定された場合(ステップS150:Yes)、案内通知システム1は、この案内通知処理を終了する。
一方、ステップS150において、目的の電力削減を達成していない判定された場合(ステップS150:No)、案内通知制御部130は、第1回目の行動誘発通知に対して節電行動を行わなかった利用者20や、第1回目の行動誘発通知の対象であった利用者20に続く順位の利用者20を第2の宛先とする。そして、案内通知制御部130は、第2の宛先の携帯端末50に、第2回目の行動誘発通知442(第2案内)を行う。例えば、図1(B)に示す例において、通知部110は、節電行動を行わなかったBエリア12の利用者22から24の携帯端末50と、Cエリア13の利用者21、25から29の携帯端末50とに対して、第2回目の行動誘発通知442を行う(ステップS160)。
続いて、回答収集部150は、第2回目の行動誘発を通知したそれぞれの利用者20の携帯端末50からの回答452を収集する。例えば、図1(B)に示す例において、回答収集部150は、Bエリア12の利用者22から24の携帯端末50と、利用者21、25から29の携帯端末50と、から第2回目の行動誘発通知442に対する回答452を収集して、回答結果を集計する。そして、回答収集部150は、回答452の集計結果453を案内通知制御部130と、運転計画調整部140とに供給する(ステップS170)。
続いて、運転計画調整部140は、第2回目の行動誘発通知442に対する回答452の集計結果453に基づいて、空調設備70及び照明設備80の運転計画を調整し、この運転計画432を装置制御部160に供給する。装置制御部160は、運転計画調整部140から取得した運転計画432に基づいて、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する(ステップS180)。
続いて、案内通知制御部130は、第2回目の行動誘発通知442の回答結果に基づいて調整された運転計画432に従い、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御することにより、目的の電力削減を達成したか否かを判定する(ステップS190)。
そして、ステップS190において、目的の電力削減を達成したと判定された場合(ステップS190:Yes)、案内通知システム1は、この案内通知処理を終了する。
一方、ステップS190において、目的の電力削減を達成していない判定された場合(ステップS190:No)、装置制御部160は、予め定めた強制制御の計画案に従って空調設備70や照明設備80を強制制御する(ステップS200)。
そして、ステップS200において、案内通知システム1は、空調設備70や照明設備80の稼働状態を強制制御に切り換えた後に、上記の案内通知処理を終了する。
これにより、案内通知システム1は、建物2の利用者20の要望に配慮しつつ、建物2における電力消費量を削減することができる。
なお、図14に示す例は、通知部110が利用者20の携帯端末50に第2回目の行動誘発通知を行っても、目的の節電量を達成できなかった場合に、空調設備70や照明設備80の稼動状態を強制制御に切り換える例を示しているが、これに限定されない。例えば、通知部110は、2回目の行動誘発通知を行っても、目的の節電量を達成できなかった場合、さらに3回目の行動誘発通知を行うなど、所望の回数の行動誘発通知を利用者20に対して行うことができる。
(アンビエント空調とタスク空調の具体例)
次に、アンビエント制御とタスク制御の具体例について、空調の場合を例にして説明する。
図15と図16は、アンビエント空調とタスク空調の例を示す説明図である。図15は、アンビエント空調を行う場合の例を示し、図16は、タスク空調を行う場合の例を示している。この図15と図16に示す例は、1つのエリア10が3つの小領域10A、10B、10Cに細分化される例である。そして、小領域10Aには、空調設備70aと、この空調設備70aに対応する環境センサ90aとが配置されている。小領域10Bには、空調設備70bと、この空調設備70bに対応する環境センサ90bとが配置されている。小領域10Cには、空調設備70cと、この空調設備70cに対応する環境センサ90cとが配置されている。
つまり、エリア10は、空調設備70aにより空調が行われる小領域10Aと、空調設備70bにより空調が行われる小領域10Bと、空調設備70cにより空調が行われる小領域10Cと、の3つの領域に分けて空調が行われている。そして、例えば、空調設備70aは、環境センサ90aにより検出される温度の検出結果に基づいて、小領域10Aの温度が所定の目標値になるように空調を行う。空調設備70b、70cについても同様である。
そして、図15に示すように、各小領域10A、10B、10Cのそれぞれにおいて、事務机40の前に利用者20が在席している場合、3つの空調設備70a、70b、70cが全てONにされ、エリア10の空調は、アンビエント空調になる。
一方、図16に示すように、小領域10Aにのみ利用者20が在席している場合、空調設備70aがONになり、空調設備70b、70cがOFFになる。これにより、エリア10の空調は、タスク空調になる。
このように、案内通知サーバ100は、エリア10に所在する利用者20の数と位置とに応じて、空調設備70a、70b、70cによりアンビエント空調を行うか、タスク空調を行うかを選択することができる。
また、同様にして、案内通知サーバ100は、エリア10内の照明設備についても、アンビエント照明、及びタスク照明を行うことができる。
なお、図15と図16とに示す例は、小領域10A、10B、10Cのそれぞれに個別に空調設備を設備する例を示したが、これに限定されない。例えば、タスク空調は、1つの空調設備と、各小領域10A、10B、10Cへ冷気又は暖気を供給する空調ダクトとを設け、この空調ダクトによる天井面や床からの吹出し方式を用いることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、案内通知システム1、図4に示す案内通知サーバ100及び利用者位置検知サーバ200は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS等も含むものとする。
つまり、利用者位置検知サーバ200、案内通知サーバ100内の通知部110、回答収集部150、装置制御部160における各処理の全部又は一部の処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。勿論、図4に示す案内通知サーバ100及び利用者位置検知サーバ200を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。
[1]以上説明したように、本実施形態の案内通知システム1は、例えば、デマンドレスポンスの信号(制御要求)に応じて、異なる利用者20の順(異なる宛先に順)に行動誘発通知(案内)を行う通知部110と、行動誘発通知に対する回答をそれぞれ収集する回答収集部150と、行動誘発通知(第1案内)を対象となる利用者20(第1の宛先)に通知した回答の結果に応じて、上記順に従い利用者20(第2の宛先)に行動誘発通知(第2案内)を通知部110に通知させるように制御して、行動誘発通知の回答の結果、目的の電力削減が達成すると判定した場合、行動誘発通知(第2案内)を送付しないように制御する案内通知制御部130と、を備える。
なお、上記において、第1案内とは、利用者20からの回答結果に基づいて行動誘発通知(案内)を順に進める場合の前後2回の行動誘発通知(案内)において、先に行われる行動誘発通知(案内)が第1案内であり、第1案内の送付先が第1の宛先になる。また、第2案内とは、第1案内の回答の集計結果に基づいて、この第1案内の次に行われる行動誘発通知(案内)であり、第2案内の送付先が第2の宛先になる。
このような構成の案内通知システム1であれば、例えば、デマンドレスポンスの信号(制御要求)を受信した場合に、通知部110は、現在の消費電力量と、目的の節電量と、各エリア10のそれぞれに所在する利用者20の所在状況とに基づいて節電対象となるエリア10と、節電行動を促す利用者20の順位とを定める。そして、通知部110は、上記の順位に基づいて、上位の利用者20から順に行動誘発通知(案内)行う。この行動誘発通知は、例えば、エリア移動、タスク照明化、タスク空調化、空調OFF、照明OFF等の節電行動を利用者20に選択させる通知である。
そして、回答収集部150は、行動誘発通知に対する回答を収集する。案内通知制御部130は、デマンドレスポンスにより要求される節電量を満足するまで上記の順に基づいて、行動誘発通知(案内)を進める。そして、案内通知制御部130は、行動誘発通知を進めた結果、目的の電力削減が達成すると判定した場合、利用者20に対する行動誘発通知(案内)を送付しないようにする。
これにより、本実施形態の案内通知システム1は、建物の利用者の要望に配慮しつつ、建物における電力消費量を削減することができる。
[2]また、上記実施形態において、回答の結果に応じた運転計画432に従って空調設備70及び照明設備80(装置)を制御する装置制御部160を備える。
このような構成の案内通知システム1であれば、通知部110は、行動誘発通知に対する回答の結果に応じて、運転計画432を調整する。そして、装置制御部160は、調整された運転計画432に従い、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御する。
これにより、案内通知システム1は、行動誘発通知に対する回答の結果に応じて、空調設備70及び照明設備80(装置)の稼動状態を制御することができる。
[3]また、上記実施形態において、回答収集部150は、行動誘発通知の通知先(宛先)の利用者20が容認する省エネルギー施策に対する見解を収集し、この収集した見解の集計結果に基づいて運転計画432を調整する運転計画調整部140をさらに備える。
このような構成の案内通知システム1であれば、案内通知システム1は、行動誘発通知(第1案内)を該当する利用者20(第1の宛先)に送付し、当該利用者20が容認する節電行動(省エネルギー施策に対する見解)を収集する。そして、運転計画調整部140は、当該利用者20が容認する節電行動(省エネルギー施策に対する見解)の集計結果に基づいて、運転計画432を調整する。行動誘発通知(第2案内)を該当する利用者20(第2の宛先)に送付する場合についても同様である。
これにより、案内通知システム1は、電力消費量を削減する場合に、建物の利用者20の要望に配慮して、空調設備70及び照明設備80の稼動状態を制御することができる。
[4]また、上記実施形態において、装置制御部160は、上記調整の結果、所望の省エネルギー策が達成しなかった場合には、制御要求に応じて定まる運転計画に従って空調設備70及び照明設備80(装置)を制御する。
これにより、案内通知システム1は、利用者20が容認する省エネルギー施策では、目的の節電量を達成できない場合、目的の節電量を達成するように、空調設備70及び照明設備80(装置)の稼動状態を強制的に制御することができる。
[5]また、上記実施形態において、案内通知制御部130は、上記宛先の利用者20に行動誘発通知(案内)を通知する場合に、この通知する行動誘発通知(案内)を、または、上記宛先の利用者20に通知した行動誘発通知(案内)の回答を収集した場合に、この収集した回答の結果を、他の利用者20に通知する。
このような構成の案内通知システム1であれば、案内通知制御部130は、ある利用者20に対して行動誘発通知(案内)を行う場合、この行動誘発通知の情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20にも通知する。例えば、案内通知制御部130は、ある利用者20に対して通知する行動誘発通知(案内)と同じ内容を、他の利用者20に通知する。または、案内通知制御部130は、ある利用者20から行動誘発通知(案内)の回答を収集した場合に、この回答の結果を、当該利用者20と異なる他の利用者20に通知する。
なお、案内通知制御部130は、ある利用者20に通知する行動誘発通知の情報を他の利用者20に通知する場合、ある利用者20に行動誘発通知を通知した後に、この行動誘発通知の情報を、他の利用者20に通知するようにしてもよい。または、案内通知制御部130は、ある利用者20に行動誘発通知を通知する前に、この行動誘発通知の情報を、他の利用者20に通知するようにしてもよい。つまり、ある利用者20に通知する行動誘発通知は、当該利用者20に先に通知されてもよく、或いは、他の利用者20に先に通知されてもよく、通知の順を問はない。
これにより、案内通知システム1は、利用者20に対して、節電行動を行うように強く促すことができる。
[6]また、上記実施形態において、案内通知制御部130は、上記宛先の利用者20に移動の行動誘発通知(案内)を通知した場合に、この通知した行動誘発通知(案内)を、または、上記宛先の利用者20の移動の結果を検出した場合に、この検出した結果を、他の利用者20に通知する。
このような構成の案内通知システム1であれば、案内通知システム1は、ある利用者20に対してエリア移動を行うように行動誘発通知(案内)を行う場合に、この行動誘発通知の情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20にも通知する。或いは、案内通知システム1は、行動誘発通知に従って利用者20がエリアを移動したことを検出した場合、当該利用者20がエリア移動したことを示す情報を、当該利用者20と異なる他の利用者20に通知する。
これにより、案内通知システム1は、利用者20に対して、節電行動を行うように強く促すことができる。
[7]また、上記実施形態において、案内通知制御部130は、節電を実行する計画案431(電力削減の計画案)と利用者20の位置情報とに基づいて行動誘発通知(案内)を送付する順位を定め、この定めた順位に従って選択した宛先に行動誘発通知(案内)を通知部110に個別に通知させるように制御する。
このような構成の案内通知システム1であれば、案内通知制御部130は、計画案生成部120により生成された節電の計画案431と、エリア11、12、13、14の各エリアにおける利用者20の所在状況(利用者の位置情報)と、に基づいて、行動誘発通知(案内)を送付する利用者20の順位を定める。そして、案内通知制御部130は、この定めた順位に従って選択した利用者20(宛先)に行動誘発通知(案内)を通知部110に個別に通知させる。つまり、通知部110は、エリア11、12、13、14の全てのエリアの利用者20に対して行動誘発通知を行うのではなく、節電行動が必要な利用者20を選択して個別に行動誘発通知を行う。
これにより、案内通知システム1は、利用者20に対する行動誘発通知(案内)の効果を高めることができる。
[8]また、上記実施形態において、案内通知制御部130は、第1の宛先に通知した第1案内の回答の結果と、利用者20の位置情報とに基づいて案内を送付する順位を定め、この定めた順位に従って選択した第2の宛先に第2案内を通知部110に個別に通知させるように制御する。
このような構成の案内通知システム1であれば、例えば、デマンドレスポンスの信号(制御要求)を受信した場合に、案内通知制御部130は、節電を実行する計画案431と各エリア10の利用状況(利用者20の位置情報)とに基づいて、節電行動を促す利用者20の順位を定める。そして、通知部110は、上記の順位に基づいて選択した利用者20を第1の宛先として第1回目の行動誘発通知(第1案内)行う。
そして、第1回目の行動誘発通知(第1案内)により目的の電力削減を達成できなかった場合、通知部110は、続いて、第2回目の行動誘発通知(第2案内)を行う。この第2回目の行動誘発通知(第2案内)を行う場合、案内通知制御部130は、節電行動を促す対象となる利用者20の順位を、第1回目の行動誘発通知(第1案内)に対する利用者20の回答の結果(或いは、利用者20の節電行動の結果)と、第1回目の行動誘発通知後の各エリア10の利用状況の情報(利用者20の位置情報)とに基づいて修正する。そして、通知部110は、この修正された順位に基づいて選択した利用者20を第2の宛先として、第2回目の行動誘発通知(第2案内)を行う。
これにより、案内通知システム1は、第1の宛先に通知した行動誘発通知(第1案内)の回答の結果(或いは、利用者20の節電行動の結果)と、利用者の位置情報とに基づいて、第2回目の行動誘発通知(第2案内)行う利用者20を適切に選択することができる。このため、案内通知システム1は、利用者20に対する行動誘発通知の効果を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の案内通知システム1は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態の案内通知システム1では、利用者20の携帯端末50を用いて、利用者20の所在するエリア10を検知する例について説明したが、携帯端末50は、モバイル端末として機能できるPC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。
なお、上記実施形態の案内通知システム1は、本実施形態に挙げた各構成を備えていてもよい。例えば、各構成には、案内通知サーバ100、利用者位置検知サーバ200、ビーコン局60などが含まれる。また、案内通知システム1は、本実施形態に挙げた各構成の一部をネットワークに接続された装置などにより構成して、当該装置を組み合わせて利用するようにしてもよい。
1・・・案内通知システム、2・・・建物、
10・・・エリア、11・・・Aエリア、12・・・Bエリア、
13・・・Cエリア、14・・・Dエリア、
20,21〜33・・・利用者、50・・・携帯端末、
51,52,53,54・・・行動誘発通知(案内)、
60,60〜64,61a,61b,61c・・・ビーコン局、
70,71〜74・・・空調設備(装置)、
70a,70b,70c,71a,71b,71c・・・空調設備(装置)、
80,81〜84,81a,81b,81c・・・照明設備(装置)、
90,91〜94・・・環境センサ、
90a,90b,90c,91a,91b,91c・・・環境センサ、
100・・・案内通知サーバ、110・・・通知部、
120・・・計画案生成部、130・・・案内通知制御部、
140・・・運転計画調整部、150・・・回答収集部、151・・・回答解析部、
160・・・装置制御部、170・・・入出力部、
400・・・デマンドレスポンス(制御要求)、431・・・計画案、
432・・・運転計画、441・・・第1回目の行動誘発通知(案内)、
441A・・・エリア移動指示、
442,442A・・・第2回目の行動誘発通知(案内)、
451,452・・・行動誘発通知に対する回答(回答)、
200・・・利用者位置検知サーバ、300・・・電力会社サーバ

Claims (12)

  1. 制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知する通知部と、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して収集する回答収集部と、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御部と、
    を備え、
    前記案内通知制御部は、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御し、
    前記案内通知制御部は、
    前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御し、または、
    前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御する
    ことを特徴とする案内通知システム。
  2. 前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御部を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の案内通知システム。
  3. 前記回答収集部は、
    前記第1案内の回答として前記第1利用者が容認する省エネルギー施策に対して誘発された節電行動についての回答を収集し、
    前記収集した前記誘発された節電行動による電力削減量の集計結果に基づいて、前記装置の前記運転計画を、前記省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値よりも消費電力量が少なくなるように調整する運転計画調整部をさらに
    備えることを特徴とする請求項2に記載の案内通知システム。
  4. 前記装置制御部は、
    前記調整の後、前記目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、前記目的の電力削減が達成するように前記装置を制御するための値が予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の案内通知システム。
  5. 制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知する通知部と、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して収集する回答収集部と、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御部と、
    前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御部と、
    を備え、
    前記案内通知制御部は、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御し、
    前記装置制御部は、
    前記省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、前記目的の電力削減が達成するように前記装置を制御するための値が予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御する
    ことを特徴とする案内通知システム。
  6. 前記案内通知制御部は、
    前記宛先の利用者に案内を通知した後に、前記宛先の利用者に通知した案内の回答を収集した場合に、前記収集した回答の結果を、前記第1利用者が行動する場所と共通の場所で行動することを選択可能な前記第2利用者に通知する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の案内通知システム。
  7. 前記案内通知制御部は、前記目的の電力削減を達成するための計画案と前記第1利用者を含む利用者の位置情報とに基づいて前記案内を送付する宛先に関する順位を定め、前記定めた順位に従って選択した宛先に前記案内を個別に通知させるように前記通知部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の案内通知システム。
  8. 前記案内通知制御部は、
    前記第1宛先に前記第1利用者に行動を誘発させるための第1行動誘発通知を含む前記第1案内を通知した後の前記第1利用者を含む各利用者の位置情報と、前記省エネルギー施策に関する節電の計画案に基づいて案内を送付する利用者の順位を定め、前記定めた順位に従って選択した前記第2宛先に前記第2利用者に行動を誘発させるための第2行動誘発通知を含む前記第2案内を個別に通知させるように前記通知部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の案内通知システム。
  9. コンピュータが、
    制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、
    を含む各ステップを実行する案内通知方法であって、
    前記案内通知制御ステップは、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、
    前記案内通知制御ステップは、
    前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップと、
    前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップとの何れかのステップを含む
    ことを特徴とする案内通知方法。
  10. コンピュータが、
    制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、
    前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御ステップと、
    を含む各ステップを実行する案内通知方法であって、
    前記案内通知制御ステップは、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、
    前記装置制御ステップは、
    省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギー施策による電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御するステップを含む
    ことを特徴とする案内通知方法。
  11. 制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記案内通知制御ステップは、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、
    前記案内通知制御ステップは、前記第2利用者の前記第2宛先に前記第2案内を送付させるときに、
    前記第1利用者に前記省エネルギー施策に関する移動を促すための案内を含む前記第1案内を前記第1利用者の前記第1宛先に通知した場合に、前記通知した移動を促すための案内を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップと、
    前記第1利用者の移動の結果を検出した場合に、前記検出した結果を前記第2案内によって前記第2利用者の前記第2宛先に通知させるように前記通知部を制御するステップとの何れかのステップを含む
    プログラム。
  12. 制御要求によって定まる宛先に、省エネルギー施策に関する内容を含む案内を、通信を利用して通知部から通知するステップと、
    前記案内の前記省エネルギー施策に対する回答を、前記案内を通知した宛先の利用者からそれぞれ通信を利用して回答収集部によって収集するステップと、
    第1省エネルギー施策の内容を含む第1案内を前記通知部によって第1利用者の第1宛先に通知させて、
    前記第1案内の前記第1省エネルギー施策の内容について前記第1利用者からそれぞれ収集された第1案内の回答の結果に基づいて第2省エネルギー施策の内容を決定し、前記決定された第2省エネルギー施策の内容を含む第2案内を第2利用者の第2宛先に前記通知部から送付させる案内通知制御ステップと、
    前記第1案内の回答の結果に応じた運転計画に従って装置を制御する装置制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記案内通知制御ステップは、
    前記第1案内を前記通知部に通知させた後、前記通知させた前記第1案内の回答を前記回答収集部によってそれぞれ収集させて、
    前記それぞれ収集させた第1案内の回答の結果に基づいて前記省エネルギー施策に関する目的の電力削減が達成するか否かを判定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成する場合に、第2案内を送付しないことを決定し、
    前記判定の結果により前記目的の電力削減が達成しない場合に、第2案内を送付することを決定して、第2利用者の第2宛先に前記第2案内を送付させるように前記通知部を制御するステップを含み、
    前記装置制御ステップは、
    省エネルギー施策に基づく消費電力の目標値に対し消費電力量が超過したか否かを判定し、前記目標値に対し消費電力量が超過して、所望の省エネルギー施策による電力削減量の目標値に対して電力削減量の集計値が不足する場合には、前記電力削減量の集計値が前記電力削減量の目標値を超えるように予め定められた運転計画に従って前記制御要求に応じて前記装置を制御するステップを含む
    プログラム。
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