JP6757080B2 - 無洗米製造機 - Google Patents

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Description

本発明は,水で研がずに炊ける無洗米を製造するための無洗米製造機に関する。
無洗米は,炊飯前の洗米の手間や時間を省略でき,さらには節水効果もあるため,一般家庭に普及している。
無洗米を製造する方法として,水洗い乾燥法(湿式),乾式法,BG製法,NTWP製法等種々あるが,これらのうち水洗い乾燥法は,精白米を水で短時間に洗って肌ヌカを取り,短時間で乾燥させて無洗米を製造する方法である。
水洗い乾燥法で無洗米を製造する従来の無洗米製造機として例えば,図6に示すように,白米タンク81と給水管82に接続された混合タンク83と,該混合タンク83に移送管85を介して接続され内部に撹拌体を備える洗米機87と,該洗米機87に移送管85を介して接続され遠心分離作用によって脱水を行う脱水機(遠心脱水機)88と,該脱水機88とロータリバルブ89を介して接続され温風により乾燥を行う乾燥機90を備えた無洗米製造機80が発明されている(特許文献1)。
上述の無洗米製造機80によれば,混合タンク83を介して白米タンク81と給水管82から精米と一定流量の水が共に洗米機87に移送され,前記攪拌体を備える洗米機87により洗米作用を受けて糊粉層が除去され,脱水機88により洗米済みの精白米の脱水をし,乾燥機90で脱水された精白米を温風でさらに乾燥させ,無洗米を製造する。
特許第2792583号公報
特許文献1の無洗米製造機のように,水洗い式の無洗米製造機は,通常,水で洗米する洗米部と,洗米された米の脱水を行う脱水部と,脱水後の米を乾燥させる乾燥部を備えるものである。
しかし,特許文献1の無洗米製造機80のように,洗米機(洗米部),脱水機(脱水部)及び,乾燥機(乾燥部)のそれぞれが別体で設けられ前記移送管85等を介して順次連通されているものは,配置場所を広く取る必要があり,また,コスト高となっていた。
昨今では,家庭用に又は小規模の精米店,米販売業者に設置したいとの要望が有り,全体がコンパクトな無洗米製造機が望まれている。
そこで,本発明は,水洗い乾燥法を採用する無洗米製造機であって,全体がコンパクトでかつ,コスト削減を可能にする無洗米製造機を提供することを目的とする。
本発明の無洗米製造機1は,
米を水と共に拌して洗米処理する洗米部10と,該洗米部10から供給された米を脱水する脱水部20と,該脱水部20から供給された米を乾燥する乾燥部30とを備えた無洗米製造機1であって,
前記洗米部10が,撹拌体11(実施形態における洗米ロール11)と該撹拌体11を囲繞する洗米筒12を有し,
前記脱水部20が,撹拌体21と該拌体21を囲繞する脱水筒22を有し,
前記乾燥部30が,撹拌体31(実施形態における拌スクリュー31)と該拌体31を囲繞する乾燥筒32を有し,
前記洗米部10,前記脱水部20,前記乾燥部30の順に直列に連ねて配設され,前記洗米筒12,前記脱水筒22及び前記乾燥筒32内に挿通された回転可能な主軸3を有し,
前記洗米部10の撹拌体11,前記脱水部20の撹拌体21,及び前記乾燥部30の前記撹拌体31が前記主軸3に軸承され
前記乾燥筒32の側面が網状に形成されていることを特徴とする(請求項1)。
前記脱水筒22が,前記主軸3の外周に嵌挿された軸受24(実施形態での名称は脱水筒用軸受24)を介して,前記主軸3に回転可能に取り付けられているものとしても良く(請求項2),この場合,前記軸受24の外周に,プーリ27(実施形態での名称は受動プーリ27)を有する駆動軸26(実施形態での名称は脱水筒用駆動軸26)が備えられ,該駆動軸26に前記脱水筒22が取り付けられていると好適である(請求項3)。
前記脱水筒22は,側面が網状に形成されれば好まし(請求項4)。
また,本発明の無洗米製造機1は,前記洗米部10及び前記脱水部20間に設置され,前記洗米筒12の開口12b(本実施形態における終端開口12b)を塞ぐように弾性部材44(本実施形態における調整スプリング44)により付勢された抵抗板40を備えていてもよい(請求項)。
また,本発明の無洗米製造機1は,前記洗米筒12内部に,前記洗米ロール11を囲む網状の筒体16を備えても良い(請求項)。
また,本発明の無洗米製造機1は,前記洗米部10側をやや高くし,前記乾燥部30に向けて下降傾斜させて設けることがより好適である(請求項)。
水洗い乾燥法を採用する無洗米製造機であって,上述の構成を備える本発明の無洗米製造機1は,一本の主軸3に洗米部10,脱水部20及び乾燥部30の各部の撹拌体11,21,31が設置されていることで部品点数を減らしてコスト削減をしつつ装置全体をコンパクトすることができ,また,コンパクトでありながら脱水部20及び乾燥部30の両方を備える本発明の無洗米製造機1により,洗米後の米は充分に水分が除去されるため,米にカビが発生することを防止でき,高品質の無洗米を製造することができた。
さらに,前記脱水筒22を,前記軸受24を介して前記主軸3にとり付けて装置全体をコンパクトにすることができた。
本発明の実施形態の無洗米製造機1の全体を示す断面図。 図1の洗米部10の拡大図。 図1の脱水部20の拡大図(図1における架台60,桟材70,モータ28及び,ダクト53は省略。)。 図1の乾燥部30の拡大図。 本発明の他の実施形態の無洗米製造機1を示す図。 従来の無洗米製造機を示す図。
以下,図を参照しながら,本発明の実施形態について説明する。
図1は,本実施形態の無洗米製造機1全体の断面図であり,横置きされた無洗米製造機1は,水で洗米する洗米部10と,洗米された米の脱水を行う脱水部20と,脱水後の米を乾燥させる乾燥部30を有しており,前記洗米部10,脱水部20,乾燥部30の順に直列に連ねて配設され,各部が連通している。
そして,無洗米製造機1は,後述する前記洗米部10の洗米筒12,脱水部20の脱水筒22及び乾燥部30の乾燥筒32内に挿通された主軸3を有し,該主軸3は一対の軸受5a,5bを介して前記洗米部12,脱水筒22と乾燥筒32内で回転自在に横設されている。
また,無洗米製造機1は,図1に示すように,架台60を有し,架台60上には,前記洗米部10と脱水部20との間に配設される第一隔壁部62a,前記脱水部20と前記乾燥部30との間に配設される第二隔壁部62b及び,前記乾燥部30の終端(図1の紙面上,右端)側に配設される第三隔壁部62cが立設されている。
前記第一隔壁部62a,第二隔壁部62b及び,第三隔壁部62cの各隔壁部は,中央に円形の孔(以下,連通孔という。)63a,63b,63cが形成された矩形状の基盤から成る。また,各隔壁部62a,62b,62cの上部及び下部間に6角ボルトから成る桟材70,70が架設されている。
以下,前記洗米部10,前記脱水部20及び前記乾燥部30の各部について説明する。
まず,無洗米製造機1の洗米部10は,図2に示すように,前記主軸3の外周に嵌められて固定され前記主軸3と共に回転する洗米ロール11と,該洗米ロール11を囲む洗米筒12とを備える。
前記洗米ロール11は,円筒状スリーブ11aと該円筒状スリーブ11aの周面に形成された螺旋状の突条11bから成り,該突条11bは円筒状スリーブ11aの基端(図2の紙面上,円筒状スリーブ11aの左端)から中央にかけて設けられている。
前記洗米筒12は,始端(図2の紙面上,洗米筒12の左端)と終端(図2の紙面上,洗米筒12の右端)に開口(始端開口12a,後端開口12b)を有しており,洗米筒12の始端側は,始端開口12aを塞ぐように,主軸3の軸受5aが収納された軸受ケース6が連設されている。
また,前記洗米筒12の始端側の側面には給米口14が形成されており,該給米口14に連通する給米管(給米シュート)15が洗米筒12の側面に設置されている。
一方,前記洗米筒12の終端側は,終端開口12bが洗米吐出口として前記第一隔壁部62aの連通孔63aに連通するように,第一隔壁部62aに嵌合されている。
なお,洗米筒12の終端側の前記第一隔壁部62aへの嵌合設置について,図2に示すように,前記第一隔壁部62aの前記連通孔63aは,軸方向一端(図1の紙面上,左端)から中央手前にかけてより大径に形成された嵌合孔部64を有し,一方,前記洗米筒12の終端開口12bの縁部には小径フランジ部13aと大径フランジ部13bから成る二段フランジ部13が突設形成されており,前記小径フランジ部13aが嵌合突部として前記嵌合孔部64に嵌め合わされて,前記洗米筒12が前記第一隔壁部62aに設置されている。なお,洗米筒12が第一隔壁部62aに嵌合された後,前記二段フランジ部13を介して第一隔壁部62aにボルト留めされても良い。
また,本実施形態の洗米部10は,前記洗米ロール11を囲むように網状の筒体16が前記洗米筒12内に固定設置され,前記筒体16と前記洗米ロール11との間隙が洗米室17を形成している。そして,前記筒体16の側面の一部を前記給米管15が貫通しており,前記洗米室17内への給米を可能にしている。
本実施形態の前記筒体16は,被加工米の粒径より小さいメッシュから成る円筒(ドラム)とされるが,これはパンチングメタルなどで形成されてもよく,また,その形態も円筒に限らず楕円や多角形の断面を持つ筒にしても差し支えない。また,前記洗米筒12の始端開口12aの縁部には給水口(図示せず)が形成されており,該給水口は,例えば,給水管(図示せず)を介して給水タンク等の給水源(図示せず)と接続され,洗米に必要な水(研ぎ水)が洗米筒12内に供給される。
また,無洗米製造機1には,図1に示すように,前記洗米筒12の終端開口12b(本実施形態においては,終端開口12bに連通する第一隔壁部62aの連通孔63a)を塞ぐように,調整スプリング44により付勢された抵抗板40が,前記第一隔壁部62aを挟んで前記洗米筒12の終端開口12bと反対側に配設されており,該抵抗板40は,洗米筒12内における被加工米の吐出圧により開閉するように構成されている。
前記抵抗板40の取り付けについて説明すると,まず,前記抵抗板40にはボルト42が挿通されるネジ孔43が形成されている。なお,本実施形態で使用される前記ボルト42は,頭部42cとネジ部42aとの間にねじを切っていない円筒部42bを有する半ネジ形状である。
次に,前記第一隔壁部62aには,前記ボルト42の軸径(呼び径)よりも大径の貫通孔からなるボルト挿通孔65が形成され,該ボルト挿通孔65は,軸方向一端(図1の紙面上,左端)から中央にかけて後述する調整スプリング44が嵌挿されたボルト42よりも大径に形成された大径孔部65aと,該大径孔部65aに連続して軸方向中央から他端(図1の紙面上,右端)にかけて前記大径孔部65aより小径に形成された小径孔部65bを有し,前記大径孔部65aと前記小径孔部65bの径差により段差65cが形成されている。
また,前記洗米筒12の前記大径フランジ部13bには,後述する調整スプリング44が嵌挿されたボルト42よりも大径の貫通孔からなるボルト挿通孔13cが形成されている。
そして,図2に示すように,前記洗米筒12の大径フランジ部13b,前記第一隔壁部62a及び前記抵抗体40が順に当接された状態で,上述の各孔13c,65,43にボルト42が挿通され,前記ボルト42の頭部42cが前記抵抗板40に座金47を介して当接しており,また,前記ボルト42には前記調整スプリング44が外嵌され,該調整スプリング44は,一端が前記ネジ部42aに螺着された調整ナット46に座金48を介して当接し,他端が前記段差65cに当接しており,該調整ナット46の締め又は緩めによって,前記抵抗板40の押圧力(抵抗力)を調整することができる。
なお,前記洗米筒12の終端開口12b(本実施形態では終端開口12bに連通する第一隔壁部62aの連通孔63a)に対する前記抵抗板40の付勢力を高め洗米室17内の圧力を大きくすると,前記洗米室17内の米に働く摩擦力が大きくなり,洗米度が向上する。
次に,本実施形態の脱水部20は,図1及び図3に示すように,前記第一隔壁部62aを介して前記洗米部10に連ねて設けられ,前記洗米筒12の終端開口12bに前記第一隔壁部62aの連通孔63aを介して連通されており,主軸3の外周に嵌着され該主軸3と共に回転する撹拌体21と,該撹拌体21を囲む網状の脱水筒22とを備える。
前記撹拌体21は,円筒状スリーブ21aと,該円筒状スリーブ21aの外周面に等間隔の4方向に突設された4枚の羽根体21bから成る。なお,該羽根体21bは,図3に示すように,主軸3の軸方向に対して傾斜(本実施形態では,8°程傾斜している。)するように配設されている。
前記脱水筒22は,被加工米の粒径より小さい目を持つ金網で形成され始端(図3の紙面上,脱水筒22の左端)と終端(図3の紙面上,脱水筒22の右端)に開口(始端開口22a,後端開口22b)を有し,脱水筒22の内径が,前記第一隔壁部62aに形成された連通孔63aの直径よりも大径に形成されている。好ましくは,脱水筒22の内径が,前記連通孔63aの直径より2倍程大径に形成される。
前記脱水筒22の取り付けについて説明すると,図3に示すように,主軸3の外周に一対の脱水筒用軸受24a,24bが嵌挿されており,該脱水筒用軸受24a,24bを内部に収納する一対の軸受ケース25a,25bを備え,該一対の軸受ケース25a,25bの各々が,前記脱水筒用軸受24a,24bを介して主軸3に対して回転可能に支持されている。
また,前記一対の軸受ケース25a,25bの各々の外周には脱水筒用駆動軸26a,26bが取り付けられ,該脱水筒用駆動軸26a,26bは一対となっている。
そして,該一対の脱水筒用駆動軸26a,26bに前記脱水筒22の始端及び終端の近傍部が取り付けられている。
従って,前記脱水筒22は,前記一対の脱水筒用軸受24a,24bを介して,主軸3の回転とは同期せずに,独立して回転可能に主軸3に軸支されている。また,このような構造により,脱水部20全体がコンパクトになっている。
また,図3に示すように,前記一対の脱水筒用駆動軸26a,26bの一方26aには受動プーリ27が設置され,図1に示すように,前記桟材70に支持されたモータ28に軸着された駆動プーリ29と,ベルト75を介して連結されている。
なお,本実施形態の前記脱水筒22の始端(図3の紙面上,左端)は,前記第一隔壁部62aに対し回転可能に被加工米の粒径よりも小さい僅かな隙間を有し,脱水筒22の終端(図3の紙面上,右端)についても前記第二隔壁部62bに対し回転可能に僅かな隙間を有している。なお,前記脱水筒22の始端を前記第一隔壁部62aに,また,終端を前記第二隔壁部62bに回転可能に摺動させるものとしても良い。
また,本実施形態では,図3に示すように,前記第一隔壁部62aに給水孔66,66が形成され,脱水筒22内に濯ぎ用の水や空気が供給されるようにしている。
次に,本実施形態の乾燥部30は,図1及び図4に示すように,前記第二隔壁部62bを介して前記脱水部20に連設され,前記第二隔壁部62bの連通孔63bを介して前記脱水筒22の後端開口(脱水米排出口)22bに連通されており,主軸3の外周に嵌着される攪拌スクリュー31と,該攪拌スクリュー31を囲む乾燥筒32を備える。
前記攪拌スクリュー31は,前記主軸3の外周に嵌挿固定される円筒状スリーブ31aと,該円筒状スリーブ31aの外周面に設置された螺旋翼31bとから成る。
前記乾燥筒32は,被加工米の粒径より小さいメッシュの金網で形成されており始端(図4の紙面上,左端)と終端(図4の紙面上,右端)に開口(始端開口32a,後端開口32b)を有し,内径及び外径が,前記乾燥筒32の内径及び外径と略同一であり,そして,乾燥筒32の始端部が,前記第二隔壁部62bの連通孔63bに嵌合され,終端部が前記第三隔壁部62cの連通孔63cに嵌着され固定されている。
また,乾燥部30には,乾燥部内に熱風を供給する乾燥機50が備え付けられている。本実施形態では,図4に示すように,前記乾燥機50が第三隔壁部62cの上部に設置されており,一端に吸気孔51aが形成された吸気管51と,該吸気管51の他端に連通するドライヤ52と,一端が前記ドライヤ52に連通し他端が乾燥筒32の始端部の側面に向けて開口53aするダクト53とから成り,ドライヤ52の吸引により,吸気孔から大気が流入し,ドライヤ52によって加熱された熱風が前記ダクト53を介して乾燥部30に供給される。
なお,本実施形態では,前記乾燥筒32の始端側の側面に形成された開口32cに管状の風案内部34が設けられ,前記ダクト53の開口53aにまで延びている。
また,図1に示すように,本実施形態の乾燥機50は,前記ダクト53が脱水部20にも延びており,脱水部20にも熱風を供給することができる。
本実施形態の無洗米製造機1は,図4に示すように,断面が略凹状に形成された蓋体35を備え,該蓋体35の凹の開口35aが前記第三隔壁部62cの前記連通孔63cを介して前記乾燥筒32の後端開口32bに対向するように,前記第三隔壁部62cを挟んで前記乾燥部30とは反対側にて設置固定されている。
前記蓋体35には,乾燥部30から移送された被加工米を排出する排出口36が形成され,該排出口36に連通する排出管37が一体に設けられており,また,前記蓋体35の内部には,前記主軸3を軸支する軸受5bが収納されている。
本実施形態の前記主軸3は,上述の軸受5a,5bに回転自在に支持され,該主軸3を回転させる駆動手段として,図1に示すように,前記架台60に設置されたモータ8を有し,該モータ8の駆動軸に取り付けた駆動プーリ9と,主軸3の基端(紙面上,左端)部に取り付けた受動プーリ4とがベルト76によって連結されている。
また,無洗米製造機1は,装置全体を囲む筐体(図示せず)を備えていても良い。
次に,本実施形態の無洗米製造機1の動作について説明する。
前記給米管15に投入された精白米が,給米口14を介して洗米部10の前記洗米室17内に供給される。同時に,適量の研ぎ水が洗米筒12の給水口(図示せず)から洗米室17に供給される。なお,精白米と研ぎ水の比は,1:3が好ましい。
洗米部10では,前記洗米室17内で洗米ロール11が主軸3の回転と同期して所定の速度(例えば600rpm)で回転しており,精白米が,前記洗米ロール11の前記突条11bにより研ぎ水と共に攪拌されつつ洗米筒12の終端開口12bに搬送され,前記抵抗板40により加圧されながら研ぎ水の中で精白米同士又は,精白米と前記筒体(金網)16との摩擦により,精白米の洗米(いわゆる研ぎ)作用が行われる。
洗米作用がなされた精白米と研ぎ水は,前記抵抗板40を押し開けて連通孔63aから排出され,脱水部20の脱水筒22内に供給される。
脱水部20では,前記撹拌体21が主軸3の回転と同期して所定の速度(例えば600rpm)で回転する一方,前記脱水筒22が前記主軸3とは同期せず独立して所定の速度で回転している(主軸3が,例えば,反時計回りに600rpmで回転するのに対して,脱水筒22が時計回りに1000rpmで回転する)。
回転方向は,図1紙面右方から見て,モータ8により主軸3が反時計回り,従って,前記攪拌スクリュー31,円筒状スリーブ31aと,該円筒状スリーブ31aの外周面に設置された螺旋翼31b,洗米ロール11が同じく,反時計回り方向,脱水筒22が,モータ28により時計回り方向である。
また,脱水部20では,適量の濯ぎ水と空気が給水孔66,66から脱水筒22内に供給されている。
脱水部20の脱水筒22内に研ぎ水と共に流入された精白米は,撹拌体21により攪拌されながら濯ぎ水を浴びて濯がれる。そして,濯ぎ水と研ぎ水が,遠心力により脱水筒22の網孔から排出され脱水される。この際,脱水部20上方に設置されたダクト53からの熱風により精白米が乾燥されつつ,遠心脱水された汚水(研ぎ汁及び濯ぎ水)が脱水部下方に排出される。脱水された精白米は,その表面に僅かに水が付着した状態で,前記撹拌体21が備える羽根体21bにより脱水筒22の後端開口22bに搬送され,第二隔壁部62bの連通孔63bを介して,乾燥部30の乾燥筒32内に供給される。
乾燥部30では,攪拌スクリュー31が主軸3の回転と同期して所定の速度(例えば,600rpm)で回転している。
乾燥部30の乾燥筒32内に供給された精白米は,攪拌スクリュー31により攪拌されつつ乾燥筒32の後端開口32bに移送される間,乾燥機50のダクト53から流入される熱風(本実施形態では50度弱。)を浴びて,表面付着水が完全に除去され乾燥されて無洗米となる。
なお,乾燥部30では,ダクトから入流される熱風により,水,粉,破米等が乾燥筒32の網孔から排出される。
そして,無洗米となった精白米は,蓋体35の排出管37から排出される。
このように,洗米後の精白米は,完全に水分が除去されているため,カビが発生する恐れがなく,高品質の無洗米を製造することができる。
図5は,本発明の無洗米製造機1の他の実施形態を示しており,架台60が,前方(紙面上,左方)フレーム68と後方フレーム69を備え,後方フレーム69が上下に可動し,架台60を傾斜させることができる。
本実施形態の無洗米製造機1は,図5に示すように,洗米部10側(紙面上,左方)が高くなるように,乾燥部30に向かって下降傾斜(約20°)させて設置されている。
なお,図5のように無洗米製造機1を傾斜させて設置することで,前記給米口14から供給された米には,上述の洗米,脱水及び乾燥工程を経て前記排出口36から排出されるまでの間に自重が働く(自然落下)ことで,無洗米製造機1の内部に腐敗し易い被加工米が残留しにくくなる。
また,本実施形態の無洗米製造機1は,図5に示すように,脱水部20及び乾燥部30から排出される排水を回収するホッパ72及び73が,脱水部20及び乾燥部30の下方に設置されている。
1 無洗米製造機
3 主軸
4 受動プーリ
5(5a,5b) 軸受
6 軸受ケース
8 モータ
9 駆動プーリ
10 洗米部
11 洗米ロール
11a 円筒状スリーブ
11b 突条(螺旋翼)
12 洗米筒
12a 始端開口
12b 終端開口
13 二段フランジ部
13a 小径フランジ部
13b 大径フランジ部
13c ボルト挿通孔
14 給米口
15 給米管
16 筒体
17 洗米室
20 脱水部
21 攪拌体
21a 円筒状スリーブ
21b 羽根体
22 脱水筒
22a 始端開口
22b 後端開口
24(24a,24b) 脱水筒用軸受
25(25a,25b) 軸受ケース
26(26a,26b) 脱水筒用駆動軸
27 受動プーリ
28 モータ
29 駆動プーリ
30 乾燥部
31 攪拌スクリュー
31a 円筒状スリーブ
31b 螺旋翼
32 乾燥筒
32a 始端開口
32b 後端開口
32c 開口
34 風案内部
35 蓋体
35a 開口
36 排出口
37 排出管
40 抵抗板
41 ボルト螺着孔(ネジ孔)
42 ボルト
42a ネジ部
42b 円筒部
42c 頭部
43 ネジ孔
44 調整スプリング
46 調整ナット
47,48 座金
50 乾燥機
51 吸気管
51a 吸気孔
52 ドライヤ
53 ダクト
53a 開口
60 架台
62 隔壁部
62a 第一隔壁部
62b 第二隔壁部
62c 第三隔壁部
63(63a,63b,63c) 連通孔
64 嵌合孔部
65 ボルト挿通孔
65a 大径孔部
65b 小径孔部
65c 段差
66 給水孔
68 前方フレーム
69 後方フレーム
70 桟材
72 ホッパ
73 ホッパ
75 ベルト
76 ベルト
80 無洗米製造機
81 白米タンク
82 給水管
83 混合タンク
85 移送管
86 撹拌体
87 洗米機
88 脱水機(遠心脱水機)
89 ロータリバルブ
90 乾燥機

Claims (7)

  1. 米を水と共に拌して洗米処理する洗米部と,該洗米部から供給された米を脱水する脱水部と,該脱水部から供給された米を乾燥する乾燥部とを備えた無洗米製造機であって,
    前記洗米部が,撹拌体と該撹拌体を囲繞する洗米筒を有し,
    前記脱水部が,撹拌体と該拌体を囲繞する脱水筒を有し,
    前記乾燥部が,撹拌体と該拌体を囲繞する乾燥筒を有し,
    前記洗米部,脱水部,乾燥部の順に直列に連ねて配設され,前記洗米筒,前記脱水筒及び前記乾燥筒内に挿通された回転可能な主軸を有し,
    前記洗米部の撹拌体,前記脱水部の撹拌体,及び前記乾燥部の撹拌体が前記主軸に軸承され
    前記乾燥筒の側面が網状に形成されていることを特徴とする無洗米製造機。
  2. 前記脱水筒が,前記主軸の外周に嵌挿された軸受を介して,前記主軸に回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の無洗米製造機。
  3. 前記軸受の外周に,プーリを有する駆動軸が備えられ,該駆動軸に前記脱水筒が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の無洗米製造機。
  4. 前記脱水筒の側面が網状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の無洗米製造機。
  5. 前記洗米部及び前記脱水部間に設置され,前記洗米筒の開口を塞ぐように弾性部材により付勢された抵抗板を備えていることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の無洗米製造機。
  6. 前記洗米筒の内部に,前記撹拌体を囲む網状の筒体を備えていることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の無洗米製造機。
  7. 前記洗米部側を高くし,前記乾燥部に向けて下降傾斜させて設けられたことを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の無洗米製造機。
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