JP6755623B2 - Pvパワーコンディショナ - Google Patents

Pvパワーコンディショナ Download PDF

Info

Publication number
JP6755623B2
JP6755623B2 JP2016178902A JP2016178902A JP6755623B2 JP 6755623 B2 JP6755623 B2 JP 6755623B2 JP 2016178902 A JP2016178902 A JP 2016178902A JP 2016178902 A JP2016178902 A JP 2016178902A JP 6755623 B2 JP6755623 B2 JP 6755623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
intermediate voltage
value
sensor
inverter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016178902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018046634A (ja
Inventor
修久 松本
修久 松本
敦 牧谷
敦 牧谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016178902A priority Critical patent/JP6755623B2/ja
Publication of JP2018046634A publication Critical patent/JP2018046634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6755623B2 publication Critical patent/JP6755623B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、PVパワーコンディショナに係り、更に詳しくは、太陽電池から供給される直流電力を交流電力に変換して出力するPVパワーコンディショナの改良に関する。
PV(Photo Voltaic)パワーコンディショナは、太陽電池から供給される直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置である。PVパワーコンディショナは、例えば、直流電圧を昇圧する昇圧チョッパと、昇圧チョッパから入力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、昇圧チョッパ及びインバータを制御する制御回路とを備える。昇圧チョッパは、日射量に応じて出力電圧が変化する太陽電池の特性に合わせて、太陽電池から入力される入力電圧を中間電圧に変換する。制御回路は、中間電圧が一定に保持されるように昇圧チョッパをフィードバック制御する。
なお、特許文献1には、電圧センサV3又はV4が故障した場合に、コンバータ3の昇圧率が急激に変動することを防止する燃料電池システムが記載されている。このシステムでは、コンバータ3の出力電圧Voを測定する電圧センサV3に対し、インバータ6の入力端子間電圧Vmを測定する電圧センサV4が検証用電圧センサとして並列に接続される。電圧センサV3又はV4の故障は、出力電圧Voと入力端子間電圧Vmとの偏差に基づいて検出される。
特開2013−110793号公報
上述した様な従来のPVパワーコンディショナでは、中間電圧を計測する電圧センサに不具合が発生すると、中間電圧を保持するためのコンデンサが破損してしまうという問題があった。例えば、中間電圧を計測するための分圧回路の抵抗素子が電蝕によって損傷し、抵抗値が増大し、或いは、開放状態になることが考えられる。また、半田の剥離等によって分圧回路が断線することも考えられる。この様なケースでは、中間電圧を正しく計測することができず、誤った計測値に基づいて昇圧チョッパがフィードバック制御されることになる。このため、中間電圧が増大し、コンデンサに過電圧が付加されることがあった。
また、インバータは、インバータの出力電流が一定に保持されるようにフィードバック制御され、インバータの入力電圧、すなわち、中間電圧には動作可能な範囲がある。このため、電圧センサの不具合によって誤った計測値が取得され、その影響で中間電圧が減少すると、インバータが正常に動作することができなくなってしまうという問題もあった。
なお、特許文献1に記載のシステムのように中間電圧を計測するための回路を二重化すれば、一方の回路に不具合が発生しても、他方の回路を用いて中間電圧を正しく計測することができる。しかしながら、回路の二重化によって製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、中間電圧を保持するコンデンサの破損を抑制することができるPVパワーコンディショナを提供することを目的とする。また、インバータの動作不良を抑制することができるPVパワーコンディショナを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によるPVパワーコンディショナは、太陽電池から供給される直流電力を交流電力に変換して出力するPVパワーコンディショナであって、上記太陽電池から入力される入力電圧を中間電圧に昇圧する昇圧チョッパと、上記中間電圧を出力電圧に変換するインバータと、上記中間電圧を計測し、中間電圧計測値を出力する中間電圧センサと、上記中間電圧計測値に基づいて、上記昇圧チョッパを制御するチョッパ制御手段と、上記中間電圧センサの異常を検知するセンサ異常検知手段とを備える。上記チョッパ制御手段は、上記センサ異常検知手段の検知結果に基づいて、上記昇圧チョッパを停止させる。
この様な構成によれば、中間電圧を計測する中間電圧センサに不具合が発生すると昇圧チョッパが停止するため、中間電圧を保持するコンデンサに過電圧が付加されるのを抑制することができる。また、中間電圧センサに不具合が発生すれば、昇圧チョッパを停止させるため、インバータの動作不良を抑制することができる。
本発明の第2の態様によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、上記インバータの出力電圧を計測し、出力電圧計測値を出力する出力電圧センサと、上記インバータを駆動するためのインバータ駆動信号を生成するインバータ制御手段とを更に備え、上記センサ異常検知手段が、上記出力電圧計測値と上記インバータ駆動信号とから上記中間電圧を推定して電圧推定値を求め、当該電圧推定値を上記中間電圧計測値と比較して上記中間電圧センサの異常を検知するように構成される。
この様な構成によれば、出力電圧計測値とインバータ駆動信号とを利用して中間電圧センサの異常を検知することができる。また、昇圧チョッパ及びインバータの運転中に中間電圧センサの異常を検知することができる。
本発明の第3の態様によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、上記入力電圧を計測し、入力電圧計測値を出力する入力電圧センサを更に備え、上記チョッパ制御手段が、上記昇圧チョッパを駆動するためのチョッパ駆動信号を生成し、上記センサ異常検知手段が、上記入力電圧計測値と上記チョッパ駆動信号とから上記中間電圧を推定して電圧推定値を求め、当該電圧推定値を上記中間電圧計測値と比較して上記中間電圧センサの異常を検知するように構成される。
この様な構成によれば、入力電圧計測値とチョッパ駆動信号とを利用して中間電圧センサの異常を検知することができる。また、昇圧チョッパ及びインバータの運転中に中間電圧センサの異常を検知することができる。
本発明の第4の態様によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、上記センサ異常検知手段が、上記電圧推定値を求めて上記中間電圧計測値と比較することを繰り返し、複数回の比較結果に基づいて、上記中間電圧センサの異常を検知するように構成される。この様な構成によれば、中間電圧センサの異常を検知する際の検知精度を向上させることができる。
本発明の第5の態様によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、上記センサ異常検知手段が、上記中間電圧計測値を予め定められた電圧下限値と比較して上記中間電圧センサの異常を検知するように構成される。この様な構成によれば、不具合の発生によって中間電圧計測値が異常に低下した場合に、昇圧チョッパを速やかに停止させることができる。
本発明の第6の態様によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、上記入力電圧を計測し、入力電圧計測値を出力する入力電圧センサを更に備え、上記センサ異常検知手段が、上記昇圧チョッパの起動前に計測された上記入力電圧計測値及び上記中間電圧計測値を比較して上記中間電圧センサの異常を検知するように構成される。この様な構成によれば、昇圧チョッパの起動前に中間電圧センサの異常を検知することができる。
本発明によれば、中間電圧を計測する中間電圧センサに不具合が発生すると昇圧チョッパが停止するため、中間電圧を保持するコンデンサの破損を抑制することができる。また、中間電圧センサに不具合が発生すれば、昇圧チョッパを停止させるため、インバータの動作不良を抑制することができる。
本発明の実施の形態によるPVパワーコンディショナ1の一構成例を示した図である。 図1の中間電圧センサ23の構成例を示した図である。 図1のPVパワーコンディショナ1における運転中の動作の一例を示したフローチャートである。 図1のPVパワーコンディショナ1の電源オン状態における動作の一例を示したフローチャートである。 図1のPVパワーコンディショナ1における起動時の動作の一例を示したフローチャートである。
<PVパワーコンディショナ1>
図1は、本発明の実施の形態によるPVパワーコンディショナ1の一構成例を示した図である。PVパワーコンディショナ1は、太陽電池2による発電電力を交流電力に変換して系統電源3へ出力する電力変換装置であり、出力電圧や周波数を系統電源3と一致させ、出力波形を系統電源3と同期させる系統連系制御を行う。また、PVパワーコンディショナ1は、系統電源3の停電及び復電を判断し、出力を停止又は再開させる系統保護制御を行う。さらに、PVパワーコンディショナ1は、太陽電池2の動作点を制御し、発電電力を最大化させる動作点制御を行う。
このPVパワーコンディショナ1は、入力コンデンサ10、昇圧チョッパ11、中間コンデンサ12、インバータ13、出力コンデンサ14、開閉器15、制御回路16、入力電圧センサ21、入力電流センサ22、中間電圧センサ23、出力電流センサ24及び出力電圧センサ25により構成される。制御回路16は、チョッパ制御部100、インバータ制御部101、過電圧保護部102及びセンサ異常検知部103により構成される。
太陽電池2は、太陽光を受光して電力に変換する発電装置である。太陽電池2では、光起電力効果を利用して、太陽光のエネルギーが直流電力に直接に変換される。例えば、太陽電池2は、複数のセルを直列又は並列に接続した太陽光発電モジュール(photovoltaic module)からなる。この太陽電池2は、例えば、50V〜420V程度の直流電圧を出力することができる。
系統電源3は、電力会社の電力網、すなわち、商用系統を介して供給される商用電源である。PVパワーコンディショナ1は、例えば、単相三線式で、定格電圧100V又は200Vの周波数50Hz又は60Hzの系統電源3に接続される。
入力コンデンサ10は、太陽電池2から入力される入力電流を平滑化するための容量素子であり、例えば、電解コンデンサからなる。この入力コンデンサ10は、太陽電池2と昇圧チョッパ11との間に配置され、太陽電池2に並列に接続されている。
昇圧チョッパ11は、太陽電池2から入力される入力電圧を中間電圧に昇圧するためのDC−DCコンバータ回路である。この昇圧チョッパ11は、インダクタ111、スイッチング素子112、還流ダイオード113及びダイオード114により構成される。中間電圧は、例えば、310V程度である。
インダクタ111は、スイッチング素子112がオン状態であるときに流れる電流によってエネルギーを蓄積し、スイッチング素子112がオフ状態であるときに蓄積したエネルギーを使ってダイオード114を介し中間コンデンサ12を充電するチョークコイルである。
スイッチング素子112は、チョッパ制御部100からのチョッパ駆動信号により、オン状態とオフ状態とが切り替えられる半導体素子である。このスイッチング素子112には、所定の耐圧及びスイッチング特性を有するトランジスタ、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)又はMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物型電界効果トランジスタ)が用いられる。チョッパ駆動信号は、スイッチング素子112のゲート端子に入力される。還流ダイオード113は、スイッチング素子112を保護するための半導体素子であり、スイッチング素子112のソース端子とドレイン端子との間に並列に接続される。
中間コンデンサ12は、中間電圧を保持するための容量素子であり、例えば、電解コンデンサからなる。この中間コンデンサ12は、昇圧チョッパ11とインバータ13との間に配置され、昇圧チョッパ11に並列に接続されている。
インバータ13は、中間電圧を出力電圧に変換するための電圧変換回路である。このインバータ13は、単相インバータであり、4つのスイッチング素子131と、4つの還流ダイオード132と、2つのインダクタ133とにより構成される。出力電圧の実効値は、200Vである。
スイッチング素子131は、インバータ制御部101からのインバータ駆動信号により、オン状態とオフ状態とが切り替えられる半導体素子である。このスイッチング素子131には、所定の耐圧及びスイッチング特性を有するトランジスタ、例えば、IGBT又はMOSFETが用いられる。インバータ駆動信号は、スイッチング素子131のゲート端子に入力される。還流ダイオード132は、スイッチング素子131を保護するための半導体素子であり、スイッチング素子131のソース端子とドレイン端子との間に並列に接続される。
出力コンデンサ14は、インバータ13から出力される出力電流から高調波成分を除去するための容量素子である。この出力コンデンサ14は、インバータ13と開閉器15との間に配置され、インバータ13に並列に接続されている。開閉器15は、インバータ13を系統電源3から解列させるための継電器である。
入力電圧センサ21は、入力電圧を計測し、入力電圧計測値Vinを出力する計測器であり、例えば、入力コンデンサ10に並列に接続される。入力電流センサ22は、入力電流を計測し、入力電流計測値Iinを出力する計測器であり、例えば、入力コンデンサ10と昇圧チョッパ11のインダクタ111との間に配置される。
中間電圧センサ23は、中間電圧を計測し、中間電圧計測値Vimを出力する計測器であり、例えば、中間コンデンサ12に並列に接続される。出力電流センサ24は、インバータ13の出力電流を計測し、出力電流計測値Ioutを出力する計測器であり、例えば、インバータ13のインダクタ133と出力コンデンサ14との間に配置される。出力電圧センサ25は、インバータ13の出力電圧を計測し、出力電圧計測値Voutを出力する計測器であり、例えば、出力コンデンサ14に並列に接続される。
チョッパ制御部100は、入力電圧計測値Vin、入力電流計測値Iin及び中間電圧計測値Vimに基づいて、昇圧チョッパ11を駆動するためのチョッパ駆動信号を生成し、昇圧チョッパ11へ出力する。このチョッパ制御部100は、中間電圧計測値Vimに基づいて、中間電圧が一定値Vref1を保持するようにフィードバック制御を行う。中間電圧の電圧指令値Vref1は、予め定められる。
チョッパ制御部100は、入力電圧計測値Vin及び入力電流計測値Iinに基づいて、太陽電池2の出力電力Pが最大となるように、目標電圧Vref2を指定する。太陽電池2は、日射量や温度によって出力特性(V−I特性)が変化するため、MPPT(最大電力点追従)制御により、太陽電池2の出力電圧、すなわち、入力電圧Vinを制御し、出力特性上における動作点を最適化すれば、出力電力Pを最大化することができる。
チョッパ駆動信号は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号であり、パルスのデューティ比は、入力電圧計測値Vin及び目標電圧Vref2の差分と、中間電圧計測値Vim及び電圧指令値Vref1の差分とに基づいて決定される。
インバータ制御部101は、出力電圧計測値Vout、出力電流計測値Iout及び中間電圧計測値Vimに基づいて、インバータ13を駆動するためのインバータ駆動信号を生成し、インバータ13へ出力する。このインバータ制御部101は、出力電流計測値Ioutに基づいて、出力電流が一定値Irefを保持するようにフィードバック制御を行う。
電流指令値Irefは、出力電圧計測値Vout及び中間電圧計測値Vimに基づいて指定される。インバータ駆動信号は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号であり、パルスのデューティ比は、出力電流計測値Iout及び電流指令値Irefの差分に基づいて決定される。
過電圧保護部102は、中間電圧計測値Vimを予め定められた電圧上限値と比較し、中間電圧計測値Vimが電圧上限値Vmaxを上回った場合に、インバータ13を停止させることにより、インバータ13の破損を防止する。電圧上限値Vmaxは、例えば、425Vである。
センサ異常検知部103は、中間電圧センサ23の異常を検知し、検知結果をチョッパ制御部100及びインバータ制御部101へ出力する。このセンサ異常検知部103は、出力電圧計測値Voutとインバータ駆動信号とから中間電圧を推定して電圧推定値Vinf1を求め、当該電圧推定値Vinf1を中間電圧計測値Vimと比較して中間電圧センサ23の異常を検知する。
この検知方法によれば、昇圧チョッパ11及びインバータ13の運転中に中間電圧センサ23の異常を検知することができる。また、インバータ13の制御に用いる出力電圧計測値Voutを利用して中間電圧センサ23の異常を検知するため、中間電圧を計測するための回路を二重化する場合に比べ、製造コストの増大を抑制することができる。
電圧推定値Vinf1は、出力電圧計測値Voutとインバータ駆動信号のデューティ比とから、所定の演算式を利用して求められる。中間電圧センサ23の異常は、例えば、電圧推定値Vinf1と中間電圧計測値Vimとの誤差の絶対値が一定値Vth1以下であるか否かによって検知される。判定用の閾値Th1は、予め定められる。
インバータ駆動信号のデューティ比は、出力電流計測値Ioutに基づくフィードバック制御の影響を受ける。このため、出力電圧計測値Voutとインバータ駆動信号のデューティ比とから求められる電圧推定値Vinf1は、中間電圧計測値Vimと異なる。インバータ13の出力が安定していれば、電圧推定値Vinf1と実際の中間電圧とは概ね一致することから、中間電圧センサ23に不具合がなければ、電圧推定値Vinf1は、中間電圧計測値Vimと近い値を示す筈である。
センサ異常検知部103は、検知精度を上げるために、電圧推定値Vinf1を求めて中間電圧計測値Vimと比較することを繰り返し、複数回の比較結果に基づいて、中間電圧センサ23の異常を検知する。センサ異常検知部103は、例えば、電圧推定値Vinf1及び中間電圧計測値Vimの誤差の絶対値が一定値Th1を上回っていることを検知した場合、電圧推定値Vinf1を求めて中間電圧計測値Vimと比較することを一定時間繰り返す。そして、センサ異常検知部103は、一定時間内に、複数回連続して誤差の絶対値が一定値Th1を上回っていることを検知した場合に、中間電圧センサ23に不具合が発生していると判断する。
なお、入力電圧計測値Vinとチョッパ駆動信号とから中間電圧を推定して電圧推定値Vinf2を求め、当該電圧推定値Vinf2を中間電圧計測値Vimと比較して中間電圧センサ23の異常を検知してもよい。電圧推定値Vinf2は、入力電圧計測値Vinとチョッパ駆動信号のデューティ比とから、所定の演算式を利用して求められる。
また、センサ異常検知部103は、中間電圧計測値Vimを予め定められた電圧下限値Vminと比較して中間電圧センサ23の異常を検知する。この検知方法によれば、制御回路16の電源がオン状態である場合に、中間電圧センサ23の異常を検知することができる。また、不具合の発生によって中間電圧計測値Vimが異常に低下した場合に、昇圧チョッパ11を速やかに停止させることができる。中間電圧センサ23の異常は、例えば、中間電圧計測値Vimが電圧下限値Vmin以下であるか否かによって検知される。
このPVパワーコンディショナ1は、入力電圧がオン閾値を上回れば、制御回路16の電源がオン状態に自動的に切り替えられる。また、入力電圧がオフ閾値を下回れば、制御回路16の電源がオフ状態に自動的に切り替えられ、昇圧チョッパ11及びインバータ13のスイッチング動作が停止する。オフ閾値は、例えば、40Vである。そこで、電圧下限値Vminには、オフ閾値よりも小さい値、例えば、20V程度が指定される。
また、センサ異常検知部103は、昇圧チョッパ11の起動前に計測された入力電圧計測値Vin及び中間電圧計測値Vimを比較して中間電圧センサ23の異常を検知する。この検知方法によれば、昇圧チョッパ11の起動前に中間電圧センサ23の異常を検知することができる。中間電圧センサ23の異常は、例えば、入力電圧計測値Vinと中間電圧計測値Vimとの誤差の絶対値が一定値Th2以下であるか否かによって検知される。判定用の閾値Th2は、予め定められる。
チョッパ制御部100及びインバータ制御部101は、センサ異常検知部103の検知結果に基づいて、昇圧チョッパ11及びインバータ13をそれぞれ停止させる。中間電圧センサ23に不具合が発生すると昇圧チョッパ11が停止するため、中間電圧を保持する中間コンデンサ12に過電圧が付加されるのを抑制することができる。また、中間電圧センサ23に不具合が発生すれば、昇圧チョッパ11及びインバータ13を停止させるため、インバータ13の動作不良を抑制することができる。
<中間電圧センサ23>
図2は、図1の中間電圧センサ23の構成例を示した図である。この中間電圧センサ23は、複数の抵抗素子R1及びR2からなる分圧回路により構成される。中間電圧は、直列に接続された5つの抵抗素子R1と、並列に接続された2つの抵抗素子R2とによって分圧され、分圧電圧に基づいて、中間電圧計測値Vimが求められる。
例えば、R1の抵抗値=100kΩ、R2の抵抗値=10kΩとすれば、分圧電圧を中間電圧の1/100にすることができる。抵抗素子R1及びR2には、金属皮膜抵抗が用いられる。抵抗素子R1及びR2の抵抗値を100kΩ以下とすることにより、電蝕に対する耐性を向上させることができる。電蝕は、電気化学的腐蝕であり、抵抗素子の電蝕が進行すると、抵抗値が上昇し、最終的には開放状態になる。
この様な中間電圧センサ23において、いずれかの抵抗素子R1が電蝕によって損傷すると、抵抗値が増大し、或いは、開放状態になるため、分圧比が変化し、中間電圧計測値Vimが低下する。中間電圧計測値Vimが低下すると、昇圧チョッパ11は、中間電圧計測値Vimに基づくフィードバック制御の影響により、中間電圧を際限なく増大させることになる。このとき、中間コンデンサ12には、過電圧が付加され、中間コンデンサ12の防爆弁が開放し、或いは、中間コンデンサ12が破裂することがあった。
本実施の形態によるPVパワーコンディショナ1では、中間電圧センサ23の異常を検知して昇圧チョッパ11を停止させるため、中間コンデンサ12の破損を防止することができる。
図3のステップS101〜S109は、図1のPVパワーコンディショナ1における運転中の動作の一例を示したフローチャートである。まず、PVパワーコンディショナ1は、出力電圧の計測値Voutを取得し(ステップS101)、インバータ駆動信号を取得する(ステップS102)。
次に、PVパワーコンディショナ1は、出力電圧の計測値Voutとインバータ駆動信号のデューティ比とから中間電圧を推定して電圧推定値Vinf1を求め(ステップS103)、中間電圧計測値Vimと比較する(ステップS104)。このとき、PVパワーコンディショナ1は、電圧推定値Vinf1と中間電圧計測値Vimとの誤差が一定値Th1以下であれば(ステップS105)、この処理を終了する。
一方、PVパワーコンディショナ1は、電圧推定値Vinf1と中間電圧計測値Vimとの誤差が一定値Th1を上回っていれば、一定時間が経過するまで、ステップS101からステップS105までの処理手順を繰り返す(ステップS106)。
PVパワーコンディショナ1は、一定時間内に、複数回連続して誤差が一定値Th1を上回っていることを検知した場合に(ステップS107)、中間電圧センサ23に不具合が発生していると判断し(ステップS108)、昇圧チョッパ11及びインバータ13のスイッチング動作を停止させる(ステップS109)。
図4のステップS201〜S205は、図1のPVパワーコンディショナ1の電源オン状態における動作の一例を示したフローチャートである。この異常検知処理は、図3に示した異常検知処理よりも短いサイクルで行われる。まず、PVパワーコンディショナ1は、中間電圧の計測値Vimを取得し(ステップS201)、電圧下限値Vminと比較する(ステップS202)。このとき、PVパワーコンディショナ1は、中間電圧測定値Vimが電圧下限値Vminを上回っていれば(ステップS203)、この処理を終了する。
一方、PVパワーコンディショナ1は、中間電圧測定値Vimが電圧下限値Vmin以下であれば、中間電圧センサ23に不具合が発生していると判断し(ステップS204)、昇圧チョッパ11及びインバータ13のスイッチング動作を停止させる(ステップS205)。
図5のステップS301〜S306は、図1のPVパワーコンディショナ1における起動時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、PVパワーコンディショナ1は、入力電圧の計測値Vinを取得し(ステップS301)、中間電圧の計測値Vimを取得する(ステップS302)。
次に、PVパワーコンディショナ1は、入力電圧計測値Vinと中間電圧計測値Vimとを比較し(ステップS303)、入力電圧計測値Vinと中間電圧計測値Vimとの誤差が一定値Th2以下であれば、中間電圧センサ23は正常であると判断し(ステップS305)、昇圧チョッパ11及びインバータ13のスイッチング動作を開始させる(ステップS306)。
一方、PVパワーコンディショナ1は、入力電圧計測値Vinと中間電圧計測値Vimとの誤差が一定値Th2を上回っていれば、中間電圧センサ23に不具合が発生していると判断し(ステップS304)、この処理を終了する。
本実施の形態によれば、中間電圧センサ23に不具合が発生すると昇圧チョッパ11が停止するため、中間コンデンサ12の破損を抑制することができる。特に、インバータ13の制御に用いる出力電圧計測値Voutとインバータ駆動信号とを利用して中間電圧センサ23の異常を検知するため、製造コストを増大させることなく、中間コンデンサ12の破損を抑制することができる。また、中間電圧センサ23に不具合が発生すれば、昇圧チョッパ11及びインバータ13を停止させるため、インバータ13の動作不良を抑制することができる。
1 PVパワーコンディショナ
2 太陽電池
3 系統電源
10 入力コンデンサ
11 昇圧チョッパ
12 中間コンデンサ
13 インバータ
14 出力コンデンサ
15 開閉器
16 制御回路
21 入力電圧センサ
22 入力電流センサ
23 中間電圧センサ
24 出力電流センサ
25 出力電圧センサ
100 チョッパ制御部
101 インバータ制御部
102 過電圧保護部
103 センサ異常検知部

Claims (4)

  1. 太陽電池から供給される直流電力を交流電力に変換して出力するPVパワーコンディショナにおいて、
    上記太陽電池から入力される入力電圧を中間電圧に昇圧する昇圧チョッパと、
    上記中間電圧を出力電圧に変換するインバータと、
    上記中間電圧を計測し、中間電圧計測値を出力する中間電圧センサと、
    上記中間電圧計測値に基づいて、上記昇圧チョッパを制御するチョッパ制御手段と、
    上記中間電圧センサの異常を検知するセンサ異常検知手段と、
    上記インバータの出力電圧を計測し、出力電圧計測値を出力する出力電圧センサと、
    上記インバータを駆動するためのインバータ駆動信号を生成するインバータ制御手段とを備え、
    上記センサ異常検知手段は、上記出力電圧計測値と上記インバータ駆動信号とから上記中間電圧を推定して電圧推定値を求め、当該電圧推定値を上記中間電圧計測値と比較して上記中間電圧センサの異常を検知し、
    上記チョッパ制御手段は、上記センサ異常検知手段の検知結果に基づいて、上記昇圧チョッパを停止させることを特徴とするPVパワーコンディショナ。
  2. 上記センサ異常検知手段は、上記電圧推定値を求めて上記中間電圧計測値と比較することを繰り返し、複数回の比較結果に基づいて、上記中間電圧センサの異常を検知することを特徴とする請求項に記載のPVパワーコンディショナ。
  3. 上記センサ異常検知手段は、上記中間電圧計測値を予め定められた電圧下限値と比較して上記中間電圧センサの異常を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のPVパワーコンディショナ。
  4. 上記入力電圧を計測し、入力電圧計測値を出力する入力電圧センサを更に備え、
    上記センサ異常検知手段は、上記昇圧チョッパの起動前に計測された上記入力電圧計測値及び上記中間電圧計測値を比較して上記中間電圧センサの異常を検知することを特徴とする請求項に記載のPVパワーコンディショナ。
JP2016178902A 2016-09-13 2016-09-13 Pvパワーコンディショナ Active JP6755623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178902A JP6755623B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 Pvパワーコンディショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178902A JP6755623B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 Pvパワーコンディショナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018046634A JP2018046634A (ja) 2018-03-22
JP6755623B2 true JP6755623B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=61696121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016178902A Active JP6755623B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 Pvパワーコンディショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6755623B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024294A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Daihen Corp 電力変換回路の制御回路、および、この制御回路を備えた電力変換装置
JP2015139277A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 三菱電機株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018046634A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10355582B2 (en) Bypass circuit and method having switch biased to provide bypass of power from power modules in a power system
US9799779B2 (en) Systems and methods for photovoltaic string protection
US9583645B2 (en) Photovoltaic system
US11495966B2 (en) Solar power generation system and power conditioner
US11532985B2 (en) Switching circuits having multiple operating modes and associated methods
JP2004334704A (ja) 電力変換装置およびその制御方法、並びに、太陽光発電装置
JP2015188278A (ja) 熱電発電装置及び熱電発電方法
JP2011072137A (ja) 系統連系インバータ装置
JP5645565B2 (ja) 電力変換装置および太陽光発電システム
JP2005269843A (ja) 系統連系装置
JP2011151910A (ja) 系統連係装置
JP2018207763A (ja) 電力変換装置および該電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法
JPWO2012114469A1 (ja) 太陽光発電システム
CN112532021B (zh) 输入并联输出串联的多变换器开关电源
JP2005312158A (ja) 電力変換装置およびその制御方法、並びに、太陽光発電装置
EP2765472B1 (en) Boost unit, power conditioner, photovoltaic system, program, and voltage tracking method
JP2017059094A (ja) 太陽電池の昇圧機能付き発電動作点制御回路装置
JP6755623B2 (ja) Pvパワーコンディショナ
JP6296878B2 (ja) 系統連系インバータおよび発電電力推定方法
JP2004364493A (ja) 電力変換装置およびその制御方法、並びに、太陽光発電装置
JP5894870B2 (ja) 太陽光発電システム
KR101349479B1 (ko) 태양광 발전 장치 및 그 제어방법
Khwan-on et al. An open-circuit switch fault detection strategy for a three-stage cascaded boost converter
JP2015154517A (ja) Pvパワーコンディショナ
JP5837454B2 (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6755623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250