JP6755396B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

この発明は、非共沸混合冷媒を利用した空気調和装置に関する。
従来から、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器、及びアキュムレータが順次配管で接続された冷媒回路を有する空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空気調和装置は、除湿運転を行う際、蒸発器で冷やされた空気の温度を、再熱器として作用する凝縮器で上昇させて、室内に吹き出す空気の温度低下を抑制している。
ところで、冷媒回路を循環させる冷媒には、単一冷媒と混合冷媒とが存在し、混合冷媒には、沸点が等しい冷媒を混ぜ合わせた共沸混合冷媒と、沸点の異なる冷媒を混ぜ合わせた非共沸混合冷媒とがある。非共沸混合冷媒には、沸点が相対的に低い低沸点冷媒と、沸点が相対的に高い高沸点冷媒とが混在している。
特開2007−78242号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の空気調和装置に対し、非共沸混合冷媒を単純に適用した場合、非共沸混合冷媒には低沸点冷媒と高沸点冷媒とが混在するため、低沸点の単一冷媒を適用した場合と比べて吐出温度が上昇しにくい。すなわち、従来の空気調和装置は、非共沸混合冷媒の特性を活かした効率のよい運転を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、非共沸混合冷媒の特性を活かした効率のよい運転を実現する空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、及びアキュムレータが順次接続され、第1冷媒と第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む非共沸混合冷媒が循環する主回路と、主回路を制御する制御装置と、を有し、主回路は、アキュムレータの上流側に設けられた第1調整弁と、アキュムレータの下流側に設けられた第2調整弁と、蒸発器と第1調整弁との間と、第2調整弁と圧縮機との間とを接続し、アキュムレータをバイパスするバイパス配管と、を有し、制御装置は、第1調整弁と第2調整弁とをそれぞれ制御することで、圧縮機に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を調整するものである。
本発明の空気調和装置によれば、第1調整弁と第2調整弁とをそれぞれ制御することにより、圧縮機に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を調整することから、低圧圧力を上昇させると共に、高圧圧力と圧縮機から吐出される冷媒の温度とを上昇させることができるため、非共沸混合冷媒の特性を活かした効率のよい運転を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る空調調和システムの冷媒回路に関連する構成を示した図である。 図1の空気調和装置の制御系を示すブロック図である。 図1の空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした動作を示すフローチャートである。 図1の空気調和装置の加熱量アップモードにおける動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空調調和システムの冷媒回路に関連する構成を示した図である。 図5の空気調和装置の制御系を示すブロック図である。 図5の空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした動作を示すフローチャートである。 図5の空気調和装置の加熱量アップモードにおける動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空調調和システムの冷媒回路に関連する構成を示した図である。図1に示すように、空気調和システム100は、空気調和装置200と、コントローラ300とにより構成されている。本実施の形態1において、空気調和装置200は、部屋などの室内に設置される除湿機である。空気調和装置200は、産業用の除湿機であってもよく、一般家庭に設置される除湿機であってもよい。
空気調和装置200は、圧縮機1、凝縮器2、絞り装置3、蒸発器4、アキュムレータ(ACC)6、ホットガス電磁弁7、第1電磁弁8、及び第2電磁弁9を有している。第1電磁弁8は、アキュムレータ6の上流側、すなわち蒸発器4とアキュムレータ6との間に設けられている。第2電磁弁9は、アキュムレータ6の下流側、すなわちアキュムレータ6と圧縮機1との間に設けられている。
空気調和装置200は、圧縮機1、凝縮器2、絞り装置3、蒸発器4、第1電磁弁8、アキュムレータ6、及び第2電磁弁9が主配管20によって順次接続され、冷媒が循環する主回路10を有している。主配管20は、高圧側に配設された吐出配管21と、高圧側に配設された液管22と、低圧側に配設された液管23と、低圧側に配設された吸入配管24と、により構成されている。
吐出配管21は、圧縮機1の吐出側と凝縮器2の流入側とを連結する配管である。吐出配管21には、圧縮機1から吐出された高圧の冷媒が流れる。液管22は、凝縮器2の流出側と絞り装置3の流入側とを連結する配管である。液管22には、凝縮器2から流出した高圧の液冷媒が流れる。液管23は、絞り装置3の流出側と蒸発器4の流入側とを連結する配管である。液管23には、絞り装置3から流出した低圧の二相冷媒が流れる。吸入配管24は、蒸発器4の流出側と圧縮機1の吸入側とを連結する配管である。吸入配管24には、蒸発器4から集出した低圧のガス冷媒が流れる。
吸入配管24は、蒸発器4と第1電磁弁8との間と、第2電磁弁9と圧縮機1との間とを接続し、アキュムレータ6をバイパスするバイパス配管24aを有している。より具体的に、吸入配管24には、第1電磁弁8の上流、すなわち蒸発器4と第1電磁弁8との間に、上流分岐手段24bが設けられている。また、吸入配管24には、第2電磁弁9の下流、すなわち第2電磁弁9と圧縮機1との間に、下流分岐手段24cが設けられている。つまり、上流分岐手段24bと下流分岐手段24cとの間が、バイパス配管24aによって連結されている。
また、空気調和装置200は、圧縮機1の吐出側と凝縮器2との間と、凝縮器2と絞り装置3との間とを接続するホットガスバイパス回路15を有している。ホットガスバイパス回路15は、ホットガスデフロスト配管25と、ホットガス電磁弁7と、を有している。より具体的に、吐出配管21の途中には、第1分岐手段25aが設けられており、液管22の途中には、第2分岐手段25bが設けられている。すなわち、第1分岐手段25aと第2分岐手段25bとの間が、ホットガスデフロスト配管25によって連結されており、ホットガスデフロスト配管25には、ホットガス電磁弁7が配設されている。
本実施の形態1の空気調和装置200は、主回路10及びホットガスバイパス回路15によって形成された冷媒回路を循環させる冷媒として、第1冷媒と第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む非共沸混合冷媒を使用するものである。非共沸混合冷媒において、第1冷媒は、沸点が相対的に低い低沸点冷媒であり、第2冷媒は、沸点が相対的に高い高沸点冷媒である。
より具体的に、非共沸混合冷媒は、例えば、R407C又はR448Aである。非共沸混合冷媒は、R32と、R125と、R134aと、R1234yfと、COとの混合冷媒であり、R32の割合XR32(wt%)が「33<XR32<39」である条件と、R125の割合XR125(wt%)が「27<XR125<33」である条件と、R134aの割合XR134a(wt%)が「11<XR134a<17」である条件と、R1234yfの割合XR1234yf(wt%)が「11<XR1234yf<17」である条件と、COの割合XCO(wt%)が「3<XCO<9」である条件と、XR32とXR125とXR134aとXR1234yfとXCOとの総和が100である条件と、を全て満たす冷媒であってもよい。
圧縮機1は、冷媒を圧縮するものである。圧縮機1は、定速圧縮機であってもよく、インバータによって駆動されるモータを備えたインバータ圧縮機であってもよい。凝縮器2は、圧縮機1において圧縮された冷媒を凝縮するものである。凝縮器2は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、冷媒と空気との間で熱交換させるものである。絞り装置3は、例えば電子膨張弁からなり、凝縮器2において凝縮された冷媒を膨張させるものである。蒸発器4は、絞り装置3において膨張した冷媒を蒸発させるものである。蒸発器4は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、冷媒と空気との間で熱交換させるものである。
ところで、蒸発器4で蒸発できなった冷媒が、液体の状態のまま圧縮機1に吸い込まれると、圧縮機1が液圧縮を起こす。すなわち、液冷媒が圧縮機1に吸い込まれると、液体は非圧縮性であるため、圧縮機1の内部で大きな圧力が生じ、激しい衝撃音が発生する。また、液冷媒が圧縮機1内の油に溶け込むことで、油の濃度が希釈され、油の粘度が低下するため、潤滑不良により圧縮機1が故障に至ることがある。こうした不都合を防止するために、空気調和装置200の主回路10には、アキュムレータ6が設けられている。液冷媒が圧縮機1に戻っているかどうかは、吸入過熱度(以下、吸入SHという)の値をもとに判断することができる。吸入SHは、詳しくは後述するが、吸入管温度センサ33が計測する吸入温度から低圧圧力飽和温度を減算することにより求めることができる。
アキュムレータ6は、容器内に流入した冷媒を気体と液体とに分離させ、ガス冷媒を圧縮機1に戻すためのものである。ホットガス電磁弁7は、ON状態のときに冷媒を通過させる開の状態となり、OFF状態のときに冷媒を遮断する閉の状態となる電磁弁である。ホットガス電磁弁7がON状態にあれば、圧縮機1から吐出された冷媒がホットガスバイパス回路15を通過する。
第1電磁弁8及び第2電磁弁9は、それぞれ、ON状態のときに冷媒を通過させる開の状態となり、OFF状態のときに冷媒を遮断する閉の状態となる電磁弁である。第1電磁弁8と第2電磁弁9とがON状態のときは、蒸発器4を通過した冷媒がアキュムレータ6を通過する。第1電磁弁8は、本発明の「第1調整弁」に相当し、第2電磁弁9は、本発明の「第2調整弁」に相当する。
また、空気調和装置200は、蒸発器4と凝縮器2とに共用のファン5を有している。ファン5は、蒸発器4に風を送ると共に、凝縮器2にも風を送ることができる。すなわち、ファン5は、蒸発器4における冷媒の蒸発、すなわち冷熱の放出を促進すると共に、凝縮器2における冷媒の凝縮、すなわち温熱の放出を促進するように作用する。
さらに、空気調和装置200は、吐出管温度センサ31と、高圧圧力センサ32と、吸入管温度センサ33と、低圧圧力センサ34と、を有している。吐出管温度センサ31は、圧縮機1の吐出口周辺に設けられており、圧縮機1から吐出される冷媒の温度である吐出温度を計測するものである。高圧圧力センサ32は、圧縮機1の吐出口周辺に設けられており、圧縮機1から吐出される冷媒の圧力である高圧圧力を計測するものである。吸入管温度センサ33は、圧縮機1の吸入口周辺に設けられており、圧縮機1に吸入される冷媒の温度である吸入温度を計測するものである。低圧圧力センサ34は、圧縮機1の吸入口周辺に設けられており、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力である低圧圧力を計測するものである。
そして、空気調和装置200は、主回路10と、ホットガスバイパス回路15と、ファン5とを制御する制御装置50を有している。すなわち、制御装置50は、圧縮機1、絞り装置3、ホットガス電磁弁7、第1電磁弁8、第2電磁弁9、及びファン5などといった空気調和装置200内の各種アクチュエータの動作を制御し管理するものである。例えば、制御装置50は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9のそれぞれの開閉状態を調整することにより、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を調整するものである。以降では、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を、単に「第1冷媒の比率」ともいう。
(基本的な冷媒の流れ)
次に、空気調和装置200の冷媒回路における基本的な冷媒の流れについて説明する。
圧縮機1から吐き出された高温かつ高圧のガス冷媒は、吐出配管21を通り凝縮器2に入る。凝縮器2に入ったガス冷媒は、空気との間で熱交換することにより、温熱を放出して液化する。凝縮器2で液化した冷媒は、液管22を通って絞り装置3に流入し、絞り装置3において減圧されて気液二相の状態となる。そして、絞り装置3で気液二相の状態となった冷媒は、液管23を通って蒸発器4に流入し、蒸発器4において空気との間で熱交換することにより、冷熱を放出してガス化する。さらに、蒸発器4でガス化した冷媒は、吸入配管24を通り、圧縮機1の吸入側から吸い込まれて再び圧縮される。すなわち、空気調和装置200では、冷媒回路内の冷媒が上記のような循環工程を繰り返すことにより、冷凍サイクルが形成される。
ところで、空気調和装置200では、図1に一点鎖線の白抜き矢印で示すように、室内から吸い込まれた室内空気は、蒸発器4を通過した後、凝縮器2を通過するようになっている。したがって、室内空気は、蒸発器4を通過する際に冷却され、凝縮器2を通過する際に加温される。すなわち、室内空気は、蒸発器4を通過する際に、冷熱を受け取り、露点以下となる。そのため、室内空気の一部は、蒸発器4に結露し、冷却及び減湿される。一方、蒸発器4を通過した室内空気は、凝縮器2を通過する際に、温熱を受け取って所定の温度となり、相対湿度の低い空気として室内に排出される。すなわち、空気調和装置200において、凝縮器2は、蒸発器4を通過する際に冷却された空気に再度温熱を加える再熱器として作用する。
図2は、図1の空気調和装置の制御系を示すブロック図である。図2を参照して、制御装置50の構成内容を具体的に説明する。図2に示すように、制御装置50は、制御部51と、操作部52と、記憶部53と、を有している。操作部52は、目標温度、目標圧力などの各種設定に関する入力操作を受け付け、入力操作の内容に応じた信号を制御部51へ出力するものである。記憶部53は、各種のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)と、制御部51が各運転モードでの制御を行うためのプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)と、を含んで構成されている。
制御部51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイコン、又はDSP(Digital Signal Processor)により構成されている。制御部51には、吐出管温度センサ31が計測した吐出温度の情報と、高圧圧力センサ32が計測した高圧圧力の情報と、吸入管温度センサ33が計測した吸入温度の情報と、低圧圧力センサ34が計測した低圧圧力の情報とが入力される。
制御部51は、空気調和装置200に、除湿運転、加熱量アップモードでの運転、及び除霜運転を実行させるものである。制御部51は、各種センサから出力される情報、操作部52から出力される信号、及びコントローラ300から送信される信号などをもとに、空気調和装置200内の各種アクチュエータの動作を制御するものである。
例えば、制御部51は、記憶部53のROM内のプログラムに従って、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉状態を適宜制御し、圧縮機1に吸入させる冷媒の組成を調整するものである。すなわち、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉制御を行い、アキュムレータ6に留まる液冷媒の量を調整することにより、冷媒回路内における冷媒の組成、すなわち冷媒回路を循環する低沸点冷媒の比率を変更するものである。
制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くことにより、第1冷媒の比率を上げることができる。第1冷媒の比率が上がると、低圧圧力センサ34が計測する低圧圧力の値が上昇し、冷媒回路内を循環する冷媒の量が増え、高圧圧力センサ32が計測する高圧圧力の値と、吐出管温度センサ31が計測する吐出温度の値が上昇する。ゆえに、蒸発器4の温度と、蒸発器4に流入する冷媒の温度との温度差が大きくなるため、除霜運転における除霜時間を短縮することができ、除湿効率を上げることができる。本実施の形態1における除湿効率は、除湿運転時間を除霜時間で除した値(除湿運転時間/除霜時間)を指標として定まる。
コントローラ300は、制御装置50と有線又は無線で接続されており、制御部51との間で通信を行うものである。コントローラ300には、空気調和装置200の運転を起動するためのONスイッチ、空気調和装置200の運転を停止するためのOFFスイッチ、及び加熱量を上昇させるための加熱量調整スイッチなどが設けられている。コントローラ300は、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作の内容に応じた信号を制御部51へ送信するものである。
(除湿運転時)
制御部51は、除湿運転中において、吸入SHが第1閾値と比べて高いか低いかをみて、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉状態を決定するようになっている。より具体的に、制御部51は、吸入管温度センサ33より入力した吸入温度から低圧圧力飽和温度を減算することにより、吸入SHを求めるものである。低圧圧力飽和温度は、低圧圧力センサ34より入力した低圧圧力の値を飽和温度換算した値である。記憶部53には、例えば、低圧圧力と飽和温度とを関連づけたテーブル情報である換算テーブルが格納されており、制御部51は、低圧圧力センサ34から入力した低圧圧力の情報を換算テーブルに照らして、低圧圧力飽和温度を求めるようになっている。そして、制御部51は、求めた吸入SHが第1閾値以下であるか否かを判定し、吸入SHが第1閾値以下であれば、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にするものである。
第1電磁弁8及び第2電磁弁9が開の状態になると、圧縮機1に吸入される第1冷媒の比率が上がり、吐出温度が上昇するため、凝縮器2の温度と凝縮器2に入る冷媒の温度との温度差が大きくなる。よって、凝縮器2で同一の熱交換量を得ようとする場合、圧縮機1が、インバータにより周波数の調整が可能なインバータ圧縮機であれば、圧縮機1が定速圧縮機のときよりも運転周波数を下げることができるため、運転効率の向上を図ることができる。すなわち、圧縮機1としてインバータ圧縮機を搭載した空気調和装置200によれば、COP(Coefficient of Performance:成績係数)を上昇させることができる。
より具体的に、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開いた場合に、圧縮機1の周波数、すなわち圧縮機1のモータの運転周波数を下げるCOPアップ運転を行うようにしてもよい。例えば、制御部51は、第1電磁弁8と第2電磁弁9とを開いたとき、又は第1電磁弁8と第2電磁弁9とを開いてから待ち時間が経過したときに、圧縮機1の周波数を下げるようにしてもよい。待ち時間は、操作部52又はコントローラ300を介して設定と変更とが行えるようにしてもよいし、制御部51が運転状態又は設置環境などに応じて自動的に設定するようにしてもよい。もっとも、制御部51は、第1電磁弁8と第2電磁弁9とを閉じた場合に、圧縮機1の周波数を上げるようにしてもよい。こうしたCOPアップ運転等を、制御部51は、除霜運転時及び加熱量アップモードでの運転時にも行うことができる。
さらに、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開いた後も、経時的に吸入SHを求め、求めた吸入SHが第2閾値以上であるか否かを判定するものである。そして、制御部51は、吸入SHが第2閾値に到達したときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉の状態にするものである。
ここで、第1閾値は、除湿運転時に、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くタイミングの基準となる温度であり、例えば5Kに設定される。第2閾値は、除湿運転時に、一旦開いた第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じるタイミングの基準となる温度である。第2閾値は、第1閾値よりも高い温度に設定され、例えば15Kに設定される。第1閾値及び第2閾値は、空気調和装置200の構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、第1閾値及び第2閾値の設定と変更とを行うことができる。
(加熱量アップモードでの運転時)
ユーザは、操作部52又はコントローラ300を介して、凝縮器2による加熱量を上昇させる加熱量アップモードの設定操作を行うことができる。加熱量アップモードとは、吐出管温度センサ31が計測する吐出温度の変化に応じて、制御部51が第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉制御を実施することにより、加熱能力を調整して急速除湿運転を実現する運転モードである。ここで、急速除湿運転とは、相対湿度の低い空気を室内へ供給することにより、通常の除湿運転よりも早い時間で所望の湿度の空気環境を提供する運転である。
加熱量アップモードの設定操作には、加熱量アップモードの開始を指示する操作の他、加熱量アップモードを開始する時刻を設定する操作、又は加熱量アップモードを開始するまでの時間を設定する操作などが含まれる。また、加熱量アップモードの設定操作には、制御部51が加熱量アップモードによる制御を継続する時間である加熱量アップ継続時間を設定する操作も含まれる。すなわち、ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、加熱量アップ継続時間の設定と変更とを行うことができる。
加熱量アップモードにおいて、制御部51は、圧縮機1の運転中に、まず、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くようになっている。より具体的に、制御部51は、操作部52もしくはコントローラ300からの信号、又は操作部52又はコントローラ300での設定内容に応じて、加熱量アップモードの開始を検知するようになっている。制御部51は、圧縮機1が運転している状態において、加熱量アップモードの開始を検知すると、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くようになっている。また、制御部51は、加熱量アップモードの開始を検知したとき、圧縮機1が停止していれば、圧縮機1が運転を開始するまで待機し、圧縮機1が運転を開始したときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くようになっている。
第1電磁弁8及び第2電磁弁9が開の状態になると、冷媒回路内の非共沸混合冷媒の組成が変わり、冷媒回路内を循環する第1冷媒の比率が上がる。つまり、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くことにより、第1冷媒の比率を上げることができる。冷媒回路内を循環する第1冷媒の比率が上がると、低圧圧力が上昇し、冷媒回路内を循環する冷媒の量が増え、高圧圧力及び吐出温度が上昇する。制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が、例えば120℃に設定される閉閾値に達するまで、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に開の状態を維持させる。
制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉閾値まで上がったときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の閉の状態にするものである。さらに、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉の状態にした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が、例えば110℃の設定される開閾値に低下するまで、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に閉の状態を維持させるものである。そして、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開閾値まで低下したときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にするものである。
ここで、閉閾値は、加熱量アップモードでの運転時に、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じるタイミングの基準となる温度である。閉閾値は、閉基準閾値よりも高い温度に設定するとよい。開閾値は、加熱量アップモードでの運転時に、一旦閉じた第1電磁弁8及び第2電磁弁9を再度開くタイミングの基準となる温度であり、閉閾値よりも低い温度に設定される。開閾値は、閉基準温度よりも低く、開基準温度よりも高い温度に設定するとよい。閉閾値及び開閾値は、空気調和装置200の構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、開閾値及び閉閾値の設定と変更とを行うことができる。
加えて、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開いてからの経過時間を計時する加熱量アップタイマ(図示せず)を有している。すなわち、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にしたときに、加熱量アップタイマによる計時を開始するものである。そして、制御部51は、加熱量アップタイマがカウントアップしたとき、すなわち、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を最初に開の状態にしてから加熱量アップ時間が経過したときに、加熱量アップモードを終了し、通常運転に移行するものである。本実施の形態1において、通常運転は、通常の除湿運転に相当する。
(除霜運転時:ホットガスデフロスト時)
制御部51は、ホットガス電磁弁7の開閉状態をもとに、空気調和装置200が除霜運転中であるか否かを判定するようになっている。除霜運転中の場合、ホットガス電磁弁7は開の状態となっている。すなわち、制御部51は、ホットガス電磁弁7が開の状態であれば、除霜運転中であると判定し、ホットガス電磁弁7が閉の状態であれば、除霜運転中ではないと判定するようになっている。本実施の形態1において、制御部51は、ホットガス電磁弁7が閉の状態であれば、除湿運転中であると判定する。
制御部51は、空気調和装置200が除霜運転中であると判定した場合、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にし、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒の組成を変えて、第1冷媒の比率を上げるものである。また、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開の状態にした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉基準閾値に達したときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を一度閉の状態にして、吐出温度の上昇を抑えるようになっている。さらに、制御部51は、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉の状態にした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開基準閾値まで下がったときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を再度開の状態にするものである。
ここで、閉基準閾値は、除霜運転時に、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じるタイミングの基準となる温度であり、例えば115℃に設定さる。開基準閾値は、除霜運転時に、一旦閉じた第1電磁弁8及び第2電磁弁9を再度開くタイミングの基準となる温度である。開基準閾値は、閉基準閾値よりも低い温度に設定され、例えば105℃に設定される。開基準閾値及び閉基準閾値は、空気調和装置200の構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、開基準閾値及び閉基準閾値の設定と変更とを行うことができる。
制御部51は、除霜運転終了条件を満たしたか否かを判定する機能を有しており、除霜運転終了条件を満たしたときに、除霜運転を終了するようになっている。例えば、制御部51は、除湿運転を連続して所定の設定時間だけ行ったときに、蒸発器4が着霜状態にあると推定して除霜運転を開始するように構成してもよい。かかる構成を採る場合、例えば、空気調和装置200の空気吸込口に、サーミスタなどからなる温度センサを設け、制御部51が、温度センサの測定温度をもとに、除湿運転の設定時間と、除霜運転を継続する時間である除霜時間とを決定するようにしてもよい。そして、制御部51は、除霜運転を開始したときに計時を始め、除霜時間が経過したときに、除霜運転を終了するようにしてもよい。この場合、除霜時間が経過したときに、除霜運転終了条件を満たすこととなる。
また、制御部51は、蒸発器4の温度に応じて、除霜運転の開始と終了のタイミングを決定するようにしてもよい。かかる構成を採る場合、例えば、サーミスタなどからなる蒸発温度センサを蒸発器4に設けるようにしてもよい。そして、制御部51は、蒸発温度センサにおいて測定された温度が開始閾値まで低下したときに除霜運転を開始し、その後、蒸発温度センサにおいて測定された温度が終了閾値まで上昇したときに除霜運転を終了するようにしてもよい。この場合、蒸発温度センサにおいて測定された温度が終了閾値まで上昇したときに、除霜運転終了条件を満たすこととなる。なお、終了閾値は、開始閾値よりも高い温度に設定される。
第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉制御の方法)
図3は、図1の空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした動作を示すフローチャートである。図4は、図1の空気調和装置の加熱量アップモードにおける動作を示すフローチャートである。図3及び図4に基づいて、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉制御の方法について説明する。まず、図3を参照して、空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした運転制御方法について説明する。
制御部51は、圧縮機1が運転中であるか否かを判定し(ステップS101)、圧縮機1が運転中でなければ、圧縮機1が運転を開始するまで待機する(ステップS101/NO)。制御部51は、圧縮機1の運転中において(ステップS101/YES)、加熱量アップモードの開始を検知した場合は(ステップS102/YES)、加熱量アップモード(図4参照)へ移行する。制御部51は、圧縮機1の運転中において(ステップS101/YES)、加熱量アップモードの開始を検知していない場合(ステップS102/NO)、空気調和装置200が除霜運転中であるか否かを判定する(ステップS103)。
(除霜運転)
制御部51は、ホットガス電磁弁7が開の状態であることを検知して、空気調和装置200が除霜運転中であると判定すると(ステップS103/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くことにより、第1冷媒の比率を上げる(ステップS104)。
次いで、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉基準閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。制御部51は、吐出温度が閉基準閾値未満であれば(ステップS105/NO)、除霜運転終了条件を満たすか否かを判定する(ステップS106)。制御部51は、除霜運転終了条件を満たせば(ステップS106/YES)、ステップS102の処理へ戻る。制御部51は、除霜運転終了条件を満たさなければ(ステップS106/NO)、ステップS105の処理へ戻る。
一方、制御部51は、吐出温度が閉基準閾値に到達したときに(ステップS105/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じて、吐出温度の上昇を抑える(ステップS107)。そして、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開基準閾値以下であるか否かを判定する(ステップS108)。
制御部51は、吐出温度が開基準閾値よりも高ければ、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に閉の状態を維持させる(ステップS108/NO)。もっとも、制御部51は、ステップS107において第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じた後、吐出温度が開基準閾値に下がるまでの間に(ステップS108/NO)除霜運転終了条件を満たせば、ステップS102の処理へ戻る。
制御部51は、吐出温度が開基準閾値まで下がったときに(ステップS108/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開く(ステップS109)。次いで、制御部51は、除霜運転終了条件を満たすか否かを判定する(ステップS110)。制御部51は、除霜運転終了条件を満たせば(ステップS110/YES)、ステップS102の処理へ戻り、除霜運転終了条件を満たさなければ(ステップS110/NO)、ステップS105の処理へ戻る。
(除湿運転)
制御部51は、ホットガス電磁弁7が閉の状態であることを検知して、空気調和装置200が除湿運転中であると判定すると(ステップS103/NO)、吸入SHを求め、求めた吸入SHが第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップS201)。
制御部51は、吸入SHが第1閾値より高い値の場合は(ステップS201/NO)、圧縮機1では液圧縮を起きないと考えられるため、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に閉の状態を維持させたまま、ステップS102の処理へ戻る。一方、制御部51は、吸入SHが第1閾値以下であれば(ステップS201/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開く(ステップS202)。
さらに、制御部51は、経時的に吸入SHを求め、求めた吸入SHが第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。制御部51は、求めた吸入SHが第2閾値に到達するまで、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に開の状態を維持させる(ステップS203/NO)。そして、制御部51は、吸入SHが第2閾値に到達したときに(ステップS203/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じ(ステップS204)、ステップS102の処理へ戻る。
次に、図4を参照して、空気調和装置の加熱量アップモードでの運転制御方法について説明する。制御部51は、図3のステップS102において、加熱量アップモードの開始を検知すると(ステップS102/YES)、圧縮機1が運転中であるか否かを判定する(ステップS301)。そして、制御部51は、圧縮機1が運転中でなければ、圧縮機1が運転を開始するまで待機する(ステップS301/NO)。
制御部51は、圧縮機1が運転中である場合、又は圧縮機1が運転を開始したときに(ステップS301/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開くことにより、冷媒の組成を変え、第1冷媒の比率を上げる。その際、制御部51は、加熱量アップタイマによる計時を開始する(ステップS302)。
次いで、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉閾値以上であるか否かを判定する(ステップS303)。制御部51は、吐出温度が閉閾値よりも低ければ、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に開の状態を維持させる(ステップS303/NO)。一方、制御部51は、吐出温度が開閾値まで上がったときに(ステップS303/YES)、加熱量アップタイマがカウントアップしたか否かを判定する(ステップS304)。
制御部51は、加熱量アップタイマがカウントアップすれば(ステップS304/YES)、加熱量アップモードを終了し(ステップS305)、通常運転に移行する。一方、制御部51は、加熱量アップタイマがカウントアップしなければ(ステップS304/NO)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を閉じる(ステップS306)。
そして、制御部51は、加熱量アップタイマがカウントアップすれば(ステップS307/YES)、加熱量アップモードを終了し(ステップS308)、通常運転に移行する。一方、制御部51は、加熱量アップタイマがカウントアップしなければ(ステップS307/NO)、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開閾値以下であるか否かを判定する(ステップS309)。
制御部51は、吐出温度が開閾値よりも高ければ(ステップS309/NO)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9に閉の状態を維持させ、ステップS307の処理へ戻る。一方、制御部51は、吐出温度が開閾値まで下がったときに(ステップS309/YES)、第1電磁弁8及び第2電磁弁9を開いて(ステップS310)、ステップS303の処理へ戻る。
以上のように、空気調和装置200によれば、第1電磁弁8と第2電磁弁9とをそれぞれ制御することにより、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を調整する。よって、低圧圧力を上昇させると共に、高圧圧力と圧縮機1から吐出される冷媒の温度とを上昇させることができるため、非共沸混合冷媒の特性を活かした効率のよい運転を実現することができる。
ところで、従来の空気調和装置は、非共沸混合冷媒を適用した場合、低沸点の単一冷媒を適用する場合よりも吐出温度が上昇しにくいため、除霜運転時に蒸発器4の除霜を行うための熱量が不足し、除霜が完了するまでに時間がかかるという課題がある。この点、本実施の形態1の空気調和装置200は、除霜運転中に第1電磁弁8と第2電磁弁9とを開くことにより、低沸点冷媒である第1冷媒の比率を上げることができる。そのため、蒸発器4の温度と、冷媒回路内を循環して蒸発器4に入る冷媒の温度との温度差が大きくなるため、除霜時間を短縮することができる。そして、除湿運転時間に対する除霜時間の割合を減らすことができるため、除霜効率の向上を図ることができる。
また、加熱量アップモードでは、制御部51が、吐出管温度センサ31において計測される吐出温度に基づいて、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開閉制御を実施する。これにより、制御部51は、再熱器として作用する凝縮器2の熱交換量を調整することができるため、急速除湿運転を実現することができる。加えて、空気調和装置200が圧縮機1としてインバータ圧縮機を搭載している場合、制御部51は、COPアップ運転を行うことができるため、運転効率を高めることができる。加えて、COPアップ運転時に、ファン5としてDCファンを搭載している場合は、風量を調整することで、さらにCOPを向上させることができる。
さらに、制御部51は、第1電磁弁8と第2電磁弁9とを開いた後、圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度が閉基準閾値に到達したときに、第1電磁弁8と第2電磁弁9とを閉じるため、吐出温度の過度な上昇を抑えることができる。また、第1電磁弁8と第2電磁弁9とは、それぞれ、開の状態と閉の状態とを有する電磁弁であるため、空気調和装置200は、単純な制御により、空調制御の効率化を図ることができる。
すなわち、空気調和装置200は、所定のタイミングで第1電磁弁8と第2電磁弁9とを開き、冷媒回路を循環する低沸点冷媒の比率を高めることで、低圧圧力を上昇させ、冷媒回路内の冷媒循環量をアップさせ、吐出温度及び高圧圧力を上昇させる。そのため、除霜時間の短縮化を図ると共に、除霜効率を高め、運転効率を向上させることができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る空調調和システムの冷媒回路に関連する構成を示した図である。図5に示すように、本実施の形態2の空気調和システム100Aの構成は、前述した実施の形態1の空気調和システム100と同様であるが、冷媒回路の構成が異なっている。すなわち、空気調和装置200Aの主回路10が、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の代わりに、第1調整弁11及び第2調整弁12を有している点に特徴がある。実施の形態1と同一の構成部材については同一の符号を用いて説明は省略し、以下では、特に第1調整弁11及び第2調整弁12の制御に関連する構成及び動作について説明する。
図5に示すように、空気調和システム100Aは、空気調和装置200Aと、コントローラ300と、を有している。空気調和装置200Aでは、主回路10の吸入配管24に、第1調整弁11と第2調整弁12とが設けられている。第1調整弁11は、アキュムレータ6の上流側、すなわち蒸発器4とアキュムレータ6との間に設けられている。第2調整弁12は、アキュムレータ6の下流側、すなわちアキュムレータ6と圧縮機1との間に設けられている。第1調整弁11及び第2調整弁12は、それぞれ、例えば電子膨張弁からなり、開度の調整が可能になっている。
本実施の形態2のバイパス配管24aは、蒸発器4と第1調整弁11との間と、第2調整弁12と圧縮機1との間とを接続するものである。すなわち、本実施の形態2の吸入配管24には、第1調整弁11の上流に上流分岐手段24bが設けられており、第2調整弁12の下流に下流分岐手段24cが設けられている。
図6は、図5の空気調和装置の制御系を示すブロック図である。図6に示すように、制御装置50Aは、制御部51Aを有しており、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度を調整するものである。すなわち、制御部51Aは、各種センサから出力される情報、操作部52から出力される信号、及びコントローラ300から送信される信号などをもとに、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度を調整するように構成されている。
除湿運転中において、制御部51Aは、吸入SHの変化に応じて、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度を決定するようになっている。すなわち、制御部51Aは、吸入SHが第1閾値以下であれば、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させて、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするようになっている。
第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくすると、圧縮機1に吸入される第1冷媒の比率が上がり、吐出温度が上昇するため、凝縮器2の温度と凝縮器2に入る冷媒の温度との温度差が大きくなる。よって、凝縮器2で同一の熱交換量を得ようとする場合、圧縮機1がインバータ圧縮機であれば、圧縮機1が定速圧縮機のときよりも運転周波数を下げることができるため、運転効率の向上を図ることができる。
さらに、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくした後も、経時的に吸入SHを求め、求めた吸入SHが第2閾値以上であるか否かを判定するようになっている。そして、制御部51Aは、吸入SHが第2閾値に到達したときに、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させて、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を小さくするようになっている。
本実施の形態2において、第1閾値は、除湿運転時に、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させるタイミングの基準となる温度であり、例えば5Kに設定される。また、第2閾値は、除湿運転時に、一旦開方向に動作させた第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させるタイミングの基準となる温度である。第2閾値は、第1閾値よりも高い温度に設定され、例えば15Kに設定される。第1閾値及び第2閾値は、空気調和装置200Aの構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、第1閾値及び第2閾値の設定と変更とを行うことができる。
加熱量アップモードにおいて、制御部51Aは、圧縮機1の運転中に、まず、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させ、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするようになっている。そして、制御部51Aは、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が、例えば120℃に設定される閉閾値に達するまで、第1調整弁11及び第2調整弁12に現在の開度を維持させる。
また、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉閾値まで上がったときに、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させるものである。さらに、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を小さくした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が、例えば110℃の設定される開閾値に低下するまで、第1調整弁11及び第2調整弁12に現在の開度を維持させるものである。そして、制御部51は、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開閾値まで低下したときに、第1電磁弁8及び第2電磁弁9の開の状態にするものである。
ここで、閉閾値は、加熱量アップモードでの運転時に、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を小さくするタイミングの基準となる温度である。閉閾値は、閉基準閾値よりも高い温度に設定するとよい。開閾値は、加熱量アップモードでの運転時に、一旦小さくした第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするタイミングの基準となる温度であり、閉閾値よりも低い温度に設定される。開閾値は、閉基準温度よりも低く、開基準温度よりも高い温度に設定するとよい。閉閾値及び開閾値は、空気調和装置200Aの構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、開閾値及び閉閾値の設定と変更とを行うことができる。
除霜運転時において、制御部51Aは、まず、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させ、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするようになっている。これにより、制御部51Aは、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒の組成を変えて、第1冷媒の比率を上げるものである。
また、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉基準閾値に達したときに、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させ、吐出温度の上昇を抑えるようになっている。さらに、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を小さくした後、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開基準閾値まで下がったときに、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするようになっている。
ここで、閉基準閾値は、除霜運転時に、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を小さくするタイミングの基準となる温度であり、例えば115℃に設定される。開基準閾値は、除霜運転時に、一旦小さくした第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を大きくするタイミングの基準となる温度である。開基準閾値は、閉基準閾値よりも低い温度に設定され、例えば105℃に設定される。閉基準閾値及び開基準閾値は、空気調和装置200Aの構成内容及び設置環境などに応じて適宜変更することができる。ユーザは、操作部52又はコントローラ300を操作することにより、開基準閾値及び閉基準閾値の設定と変更とを行うことができる。制御部51Aの他の機能は、実施の形態1の制御部51と同様である。
第1調整弁11及び第2調整弁12の開度調整制御の方法)
図7は、図5の空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした動作を示すフローチャートである。図8は、図5の空気調和装置の加熱量アップモードにおける動作を示すフローチャートである。図7及び図8に基づき、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度調整制御の方法について説明する。
まず、図7を参照して、空気調和装置の除湿運転及び除霜運転を中心とした運転制御方法について説明する。図3と同等の動作については同一の符号を用いて説明は省略する。
制御部51Aは、ステップS101からステップS103までの処理を、図3の場合と同様に実行する。そして、制御部51Aは、ホットガス電磁弁7が開の状態であることを検知して、空気調和装置200が除霜運転中であると判定すると(ステップS103/YES)、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させる(ステップS401)。
次いで、制御部51Aは、ステップS105からステップS106までの処理を、図3の場合と同様に実行する。そして、制御部51Aは、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉基準閾値に到達したときに(ステップS105/YES)、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させる(ステップS402)。続いて、制御部51Aは、ステップS108の処理を、図3の場合と同様に実行し、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開基準閾値まで下がったときに(ステップS108/YES)、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させる(ステップS403)。
また、制御部51Aは、ホットガス電磁弁7が閉の状態であることを検知して、空気調和装置200が除湿運転中であると判定すると(ステップS103/NO)、ステップS201の処理を図3の場合と同様に実行する。制御部51Aは、吸入SHが第1閾値以下であれば(ステップS201/YES)、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させ(ステップS501)、ステップS203の処理を図3の場合と同様に実行する。そして、制御部51Aは、吸入SHが第2閾値に到達したときに、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させ(ステップS502)、ステップS102の処理へ戻る。
次に、図8を参照して、空気調和装置の加熱量アップモードでの運転制御方法について説明する。図4と同等の動作については同一の符号を用いて説明は省略する。
制御部51Aは、図3のステップS102において、加熱量アップモードの開始を検知すると(ステップS102/YES)、圧縮機1が運転中であるか否かを判定する(ステップS301)。制御部51は、圧縮機1が運転中である場合、又は圧縮機1が運転を開始したとき(ステップS301/YES)、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させて、第1冷媒の比率を上げる。その際、制御部51Aは、加熱量アップタイマによる計時を開始する(ステップS601)。
次いで、制御部51Aは、ステップS303からステップS305までの処理を、図3の場合と同様に実行する。そして、制御部51Aは、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が閉閾値以上であり(ステップS303/YES)、かつ加熱量アップタイマがカウントアップしていなければ(ステップS304/NO)、第1調整弁11及び第2調整弁12を閉方向に動作させる(ステップS602)。
次いで、制御部51Aは、ステップS307からステップS309までの処理を、図3の場合と同様に実行する。そして、制御部51Aは、吐出管温度センサ31から入力される吐出温度が開閾値まで下がったときに(ステップS309/NO)、第1調整弁11及び第2調整弁12を開方向に動作させ(ステップS603)、ステップS303の処理へ戻る。
ところで、上記の説明では、吐出温度が閉閾値に達するまで、制御部51Aが第1調整弁11及び第2調整弁12に現在の開度を維持させる場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部51Aは、各種センサから出力される情報などに応じて、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を微調整するようにしてもよい。また、上記の説明では、吐出温度が開閾値に低下するまで、制御部51Aが第1調整弁11及び第2調整弁12に現在の開度を維持させる場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部51Aは、各種センサから出力される情報などに応じて、第1調整弁11及び第2調整弁12の開度を微調整するようにしてもよい。このようにすれば、冷媒回路内を循環させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を更に柔軟に調整することができる。
以上のように、空気調和装置200Aによれば、第1調整弁11と第2調整弁12とをそれぞれ制御することにより、圧縮機1に吸入させる非共沸混合冷媒における第1冷媒の比率を調整する。よって、低圧圧力を上昇させると共に、高圧圧力と圧縮機から吐出される冷媒の温度とを上昇させることができるため、非共沸混合冷媒の特性を活かした効率のよい運転を実現することができる。また、第1調整弁11と第2調整弁12とは、それぞれ、開度の調整が可能な電子膨張弁であるため、第1冷媒の比率をより柔軟に調整することができる。
すなわち、空気調和装置200Aは、所定のタイミングで第1調整弁11の開度と第2調整弁12の開度とを大きくし、冷媒回路を循環する低沸点冷媒の比率を高めることで、低圧圧力を上昇させ、冷媒回路内の冷媒循環量をアップさせ、吐出温度及び高圧圧力を上昇させる。そのため、除霜時間の短縮化を図ると共に、除霜効率を高め、運転効率を向上させることができる。
さらに、空気調和装置200Aが圧縮機1としてインバータ圧縮機を搭載している場合、制御部51Aは、実施の形態1の制御部51と同様に、COPアップ運転を行うことができる。ここで、制御装置50Aは、記憶部53に、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度調整量と、圧縮機1の周波数とを関連づけた周波数調整テーブルを格納していてもよい。周波数調整テーブルは、開度調整量が開度を大きくする量を示す範囲では、開度調整量が大きくなれば、圧縮機1の周波数が小さくなるように構成するとよい。また、周波数調整テーブルは、開度調整量が開度を小さくする量を示す範囲では、開度調整量が大きくなれば、圧縮機1の周波数が大きくなるように構成するとよい。すなわち、制御部51Aは、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度を調整したときに、第1調整弁11及び第2調整弁12のそれぞれの開度調整量を周波数調整テーブルに照らして、圧縮機1の周波数を調整するようにしてもよい。他の効果等については、実施の形態1と同様である。
上記各実施の形態は、空気調和装置及び空気調和システムにおける好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態では、空気調和装置200及び200Aが除湿機である場合を例示したが、これに限らず、空気調和装置200及び200Aは、暖房運転又は冷房運転を行う機能を有する空調機であってもよい。すなわち、空気調和装置200及び200Aは、少なくとも除湿運転及び除霜運転を実行することができる空調機であればよい。
1 圧縮機、2 凝縮器、3 絞り装置、4 蒸発器、5 ファン、6 アキュムレータ、7 ホットガス電磁弁、8 第1電磁弁、9 第2電磁弁、10 主回路、11 第1調整弁、12 第2調整弁、15 ホットガスバイパス回路、20 主配管、21 吐出配管、22、23 液管、24 吸入配管、24a バイパス配管、24b 上流分岐手段、24c 下流分岐手段、25 ホットガスデフロスト配管、25a 第1分岐手段、25b 第2分岐手段、31 吐出管温度センサ、32 高圧圧力センサ、33 吸入管温度センサ、34 低圧圧力センサ、50、50A 制御装置、51、51A 制御部、52 操作部、53 記憶部、100、100A 空気調和システム、200、200A 空気調和装置、300 コントローラ。

Claims (14)

  1. 圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器、及びアキュムレータが順次接続され、第1冷媒と前記第1冷媒よりも沸点が高い第2冷媒とを含む非共沸混合冷媒が循環する主回路と、
    前記主回路を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記主回路は、
    前記アキュムレータの上流側に設けられた第1調整弁と、
    前記アキュムレータの下流側に設けられた第2調整弁と、
    前記蒸発器と前記第1調整弁との間と、前記第2調整弁と前記圧縮機との間とを接続し、前記アキュムレータをバイパスするバイパス配管と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とをそれぞれ制御することで、前記圧縮機に吸入させる前記非共沸混合冷媒における前記第1冷媒の比率を調整するものである、
    空気調和装置。
  2. 前記圧縮機の吐出側と前記凝縮器との間と、前記凝縮器と前記絞り装置との間とを接続する回路であり、ホットガス電磁弁が設けられたホットガスバイパス回路、を更に有し、
    前記制御装置は、前記ホットガスバイパス回路を制御するものである、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記ホットガス電磁弁が開いている除霜運転中に、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くことで、前記圧縮機に吸入させる前記非共沸混合冷媒における前記第1冷媒の比率を上げるものである、
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記除霜運転中に、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開いた後、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度が閉基準閾値に到達したときに、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを閉じるものである、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記除霜運転中に、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを閉じた後、
    前記吐出温度が、前記閉基準閾値よりも低い温度に設定された開基準温度まで下がったときに、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くものである、
    請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記凝縮器による加熱量を上昇させる加熱量アップモードの開始を検知したときに、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くことで、前記圧縮機に吸入させる前記非共沸混合冷媒における前記第1冷媒の比率を上げるものである、
    請求項2〜5の何れか一項に記載の空気調和装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記加熱量アップモードにおいて、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開いた後、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度が閉閾値まで上がったときに、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを閉じるものである、
    請求項6に記載の空気調和装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記加熱量アップモードにおいて、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを閉じた後、
    前記吐出温度が、前記閉閾値よりも低い温度に設定された開閾値まで下がったときに、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くものである、
    請求項7に記載の空気調和装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記ホットガス電磁弁が閉じている除湿運転中に、
    前記圧縮機の吸入側の過熱度である吸入過熱度が第1閾値以下であれば、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くことで、前記圧縮機に吸入させる前記非共沸混合冷媒における前記第1冷媒の比率を上げるものである、
    請求項2〜8の何れか一項に記載の空気調和装置。
  10. 前記制御装置は、
    前記除湿運転中に、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開いた後、
    前記吸入過熱度が、前記第1閾値よりも高い温度に設定された第2閾値に到達したときに、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを閉じるものである、
    請求項9に記載の空気調和装置。
  11. 前記第1調整弁と前記第2調整弁とは、それぞれ、開の状態と閉の状態とを有する電磁弁であり、
    前記制御装置は、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くとき、前記第1調整弁と前記第2調整弁とを、それぞれ、閉の状態から開の状態にするものである、
    請求項3〜10の何れか一項に記載の空気調和装置。
  12. 前記第1調整弁と前記第2調整弁とは、それぞれ、開度の調整が可能な電子膨張弁であり、
    前記制御装置は、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開くとき、前記第1調整弁と前記第2調整弁とのそれぞれの開度を大きくするものである、
    請求項3〜10の何れか一項に記載の空気調和装置。
  13. 前記圧縮機は、インバータにより周波数の調整が可能なインバータ圧縮機であり、
    前記制御装置は、
    前記第1調整弁と前記第2調整弁とを開いた場合に、前記圧縮機の周波数を下げるものである、
    請求項3〜12の何れか一項に記載の空気調和装置。
  14. 前記主回路は、前記蒸発器を通過して冷却された空気が、前記凝縮器を通過して加温されるようになっている、
    請求項1〜13の何れか一項に記載の空気調和装置。
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