JP6754543B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
第1手段は、身体側に設けられた液透過性のトップシートと、反身体側に設けられた液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に設けられた***物を吸収する吸収体と、前記バックシートの反身体側に設けられた不織布で形成された外装シートを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートの背側部に、それぞれ幅方向に延在するファスニングテープを設け、前記ファスニングテープは、上側に位置する上側ファスニングテープと下側に位置する下側ファスニングテープで形成し、前記上側ファスニングテープは、幅方向に延在する上側本体部の端部の内面に上側係合部を形成し、前記下側ファスニングテープは、幅方向に延在する下側本体部の端部の内面に下側係合部を形成し、装着時において、前記外装シートの腹側部に、上側ファスニングテープは下り傾斜姿勢で係止され、下側ファスニングテープは上り傾斜姿勢にされ、前記上側本体部に下側ファスニングテープを挿通する幅方向に延在する上側スリットと、前記下側本体部に上側ファスニングテープを挿通する幅方向に延在する下側スリットのうち少なくとも一方を形成し、前記上側本体部における上側スリットの近傍部位に、上側スリットに沿って上側非係合部を形成し、前記下側本体部における下側スリットの近傍部位に、下側スリットに沿って下側非係合部を形成し、前記上側非係合部がエンボス又はフィルムから形成され、前記下側非係合部がエンボス又はフィルムから形成されたことを特徴とする。
また、上側本体部における上側スリットの近傍部位に、上側スリットに沿って上側非係合部を形成し、下側本体部における下側スリットの近傍部位に、下側スリットに沿って下側非係合部を形成したので、上側ファスニングテープを下側スリットに挿通する場合に、上側係合部が下側スリットに係合するのを防止することができ、上側ファスニングテープを下側スリットに効率良く挿通することができる。同様に、下側ファスニングテープを上側スリットに挿通する場合に、下側係合部が上側スリットに係合するのを防止することができ、下側ファスニングテープを上側スリットに効率良く挿通することができるので、使い捨ておむつの交換時間や、使い捨ておむつに内装されたパッドの交換時間をさらに短縮でき、交換作業の負荷をさらに低減することができる。
さらに、上側非係合部がエンボス又はフィルムから形成され、下側非係合部がエンボス又はフィルムから形成されたので、上側係合部と下側スリットの近傍部の係合を防止することができ、同様に、下側係合部が上側スリットの近傍部に係合するのを防止することができる。
第1実施形態の使い捨ておむつについて図1〜11を参照しながら説明する。本明細書においては、「前後方向」とは腹側と背側を結ぶ方向をいい、「幅方向」とは前後方向と直交する方向をいい、「上下方向」とは使い捨ておむつの装着状態において胴回り方向と直交する方向をいい、「内面」とはそれぞれの部材の身体側面をいい、「外面」とは反身体側面をいうものとする。なお、説明上必要と考えられるホットメルト等の接着剤を介して固定した固定箇所は斜線やドットを付している。
トップシート1は、吸収体3の外周縁よりも外側に延在しており、その延在した部位は、ホットメルト等の接着剤を介してバックシート2の内面に固定されている。
バックシート2は、吸収体3の外周縁よりも外側に延在しており、吸収体3に吸収された***物の外部への移動を遮断するものである。
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固定等してなるものを用いることができる。吸収体3におけるパルプ目付けは100〜500g/m2、厚みは1〜15mmが好ましい。また、高吸水性樹脂の目付けは0〜300g/m2が好ましく、高吸水性樹脂含有率が少な過ぎると、十分な吸収能を与えることができず、多過ぎるとパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、ヨレや割れ等が発生し易くなる。また、本実施形態の吸収体3は平面視において砂時計形状に形成しているが、長方形状等に形成することもできる。
外装シート20は、バックシート2を覆って使い捨ておむつ100の外面を布のような外観、肌触りとするものである。外装シート20としては、不織布で形成するのが好ましい。素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法は、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いて製作することができる。但し、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好ましい。
図3,4に示すように、脚周り用の立体ギャザー30を形成するギャザーシート31の基部31Aは、トップシート1の内面の幅方向の外側部とバックシート2の内面の幅方向の外側部に前後方向に亘って固定されている。また、ギャザーシート31の起立部31Bの前後方向の両端部は、トップシート1の内面の幅方向の外側部と立体ギャザー50を形成するギャザーシート51の内面の幅方向の外側部に固定され、ギャザーシート31の起立部31Bの前後方向の中間部は、トップシート1の内面とギャザーシート51の内面には固定されておらず離間している。また、起立部31Bには、幅方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する複数の細長状の弾性伸縮部材32が所定の伸長状態で設けられている。これにより、装着者に使い捨ておむつ100を装着した場合には、弾性伸縮部材32の収縮力によって起立部31Bを装着者の股間部に向かって起立させて、起立部31Bの先端部を装着者の股間部に押接させ***物の外部への漏れを防止することができる。
平面ギャザー40は、サイドフラップ部SFにおけるギャザーシート31の基部31Aに対向する部位に設けられている。サイドフラップ部SFを形成するバックシート2と外装シート12の幅方向の外側部には、幅方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する細長状の弾性伸縮部材41が所定の伸長状態で設けられている。これにより、装着者に使い捨ておむつ100を装着した場合には、弾性伸縮部材41の収縮力によって平面ギャザー40が装着者の脚部に押接させ***物の外部への漏れを防止することができる。
図5に示すように、背側用の立体ギャザー50を形成するギャザーシート51の基部51Aは、トップシート1の内面の背側部の幅方向に中間部に固定されている。また、ギャザーシート51の起立部51Bの内面の幅方向の両側部は、トップシート1の内面と対向するギャザーシート31の外面に固定され、ギャザーシート51の起立部51Bの幅方向の中間部には、前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の細長状の弾性伸縮部材52が所定の伸長状態で設けられている。これにより、装着者に使い捨ておむつ100を装着した場合には、弾性伸縮部材52の収縮力によって起立部51Bを装着者の背中に向かって起立させて、起立部51Bの先端部を装着者の背中に押接させ***物の外部への漏れを防止することができる。
平面ギャザー60は、エンドフラップ部EFにおけるギャザーシート51の基部51Aに対向する部位に設けられている。ギャザーシート51の基部51Aには、前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する細長状の弾性伸縮部材61が所定の伸長状態で設けられている。これにより、装着者に使い捨ておむつ100を装着した場合には、弾性伸縮部材61の収縮力によって平面ギャザー60が装着者の背中に押接させ***物の外部への漏れを防止することができる。
図1〜3に示すように、サイドフラップ部SFの背側部には、それぞれ外側に向かって延在するファスニングテープ70が設けられている。ファスニングテープ70の基部73は、外装シート20とギャザーシート31の幅方向の外側部の間に固定されている。ファスニングテープ70は、上側に位置する上側ファスニングテープ78と下側に位置する下側ファスニングテープ88から形成され、さらに、上側ファスニングテープ78は、幅方向に延在する上側本体部79と、上側本体部79の端部の内面に配される上側係合部72で形成され、下側ファスニングテープ88は、幅方向に延在する下側本体部89と、下側本体部89の端部の内面に配される下側係合部82で形成され、
上側本体部79には、下側ファスニングテープ88を挿通可能である幅方向に延在する上側スリット75が形成され、かつ、下側本体部89に、上側ファスニングテープ78を挿通可能である幅方向に延在する下側スリット85が形成されているがスリットはいずれか1つが形成されているものでもよい。
ターゲットシート90としては、ループ糸が表面に多数設けられたプラスチックフィルムや不織布等が好ましい。これにより、装着者に使い捨ておむつ100を装着する場合には、ファスニングテープ70の上下双方の係合部72、82をターゲットシート90に効率よく係止することができるが、ターゲットシート90を配置せず、バックシート2に係合部72,82が直接係合されてもよい。
図6,7,9,10に示すように、装着時には、外装シート20の腹側部に設けられたターゲットシート90に、上側ファスニングテープ78はターゲットシート90の中央部に向かって下り傾斜姿勢で係止され、下側ファスニングテープ88はターゲットシート90の中央部に向かって上り傾斜姿勢で係止される。
また、図9には、下側ファスニングテープ88の係合時に、上側ファスニングテープ78の上側本体部79の上側スリット75に下側ファスニングテープ88を挿通した後に、下側ファスニングテープ88の下側本体部89の下側係合部82をターゲットシート90に係合した形態を図示している。なお、以下では便宜的のこの状態を第2装着状態と言う。
図8に示すように、第1装着状態にある上側ファスニングテープ78とターゲットシート90の係合を解除し、上側ファスニングテープ78の先端部を図8の矢印に示すように前側へ引き寄せると、上側ファスニングテープ78と同時に、下側スリット85を介して下側ファスニングテープ88も前側に引き寄せられて、下側ファスニングテープ88とターゲットシート90の係合を解除される。また、図示を省略するが、第2装着状態にある下側ファスニングテープ88とターゲットシート90の係合を解除し、下側ファスニングテープ88の先端部を前側へ引き寄せると、下側ファスニングテープ88と同時に、上側スリット75を介して上側ファスニングテープ78も前側に引き寄せられて、上側ファスニングテープ78とターゲットシート90の係合を解除される。
次に、第2実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70について説明する。なお、第1実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。図12に示すように、上側ファスニングテープ78の上側本体部79における上側スリット75の上下側近傍部に上側スリット75に沿って上側非係合部91A,91Bを形成し、下側ファスニングテープ88の下側本体部89における下側スリット85の上下側近傍部に、下側スリット85に沿って下側非係合部92A,92Bを形成している。これにより、上側係合部72と下側スリット85の近傍部の係合を防止することができ、同様に、下側係合部82が上側スリット75の近傍部に係合するのを防止することができる。上側非係合部91A,91B及び下側非係合部92A,92Bは、係合しにくい材料又は材質で形成されたものであれば、例えば、エンボス又はフィルムから形成することができる。
次に、第3実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70について説明する。なお、第1実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
次に、第4実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70について説明する。なお、第1実施形態の使い捨ておむつのファスニングテープ70と同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
2 バックシート
3 吸収体
20 外装シート
70 ファスニングテープ
72 上側係合部
74 本体部の長さ
75 上側スリット
76 本体部の先端部の長さ
78 上側ファスニングテープ
79 上側本体部
82 下側係合部
85 下側スリット
88 下側ファスニングテープ
89 下側本体部
100 使い捨ておむつ
91A 上側非係合部
91B 上側非係合部
92A 下側非係合部
92B 下側非係合部
93A 上側内側シート
93B 上側外側シート
94 上側弾性伸縮部材
95A 下側内側シート
95B 下側外側シート
96 下側弾性伸縮部材
97A 第1上側切込み部
97B 第1上側切込み部
97C 第1下側切込み部
97D 第1下側切込み部
98A 第2上側切込み部
98B 第2上側切込み部
98C 第2下側切込み部
98D 第2下側切込み部
L1 スリット長
W1 本体断面幅長
Claims (4)
- 身体側に設けられた液透過性のトップシートと、反身体側に設けられた液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に設けられた***物を吸収する吸収体と、前記バックシートの反身体側に設けられた不織布で形成された外装シートを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートの背側部に、それぞれ幅方向に延在するファスニングテープを設け、
前記ファスニングテープは、上側に位置する上側ファスニングテープと下側に位置する下側ファスニングテープで形成し、
前記上側ファスニングテープは、幅方向に延在する上側本体部の端部の内面に上側係合部を形成し、
前記下側ファスニングテープは、幅方向に延在する下側本体部の端部の内面に下側係合部を形成し、
装着時において、前記外装シートの腹側部に、上側ファスニングテープは下り傾斜姿勢で係止され、下側ファスニングテープは上り傾斜姿勢にされ、
前記上側本体部に下側ファスニングテープを挿通する幅方向に延在する上側スリットと、前記下側本体部に上側ファスニングテープを挿通する幅方向に延在する下側スリットのうち少なくとも一方を形成し、
前記上側本体部における上側スリットの近傍部位に、上側スリットに沿って上側非係合部を形成し、前記下側本体部における下側スリットの近傍部位に、下側スリットに沿って下側非係合部を形成し、
前記上側非係合部がエンボス又はフィルムから形成され、前記下側非係合部がエンボス又はフィルムから形成されたことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 前記上側スリットは、下側本体部の断面外周部よりも大きく形成され、前記下側スリットは、上側本体部の断面外周部よりも大きく形成された請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記上側本体部は、上側内側シートと、上側外側シートと、上側内側シートと上側外側シートの間に幅方向に延在する上側伸縮性部材で形成し、前記上側スリットの上側に位置する上側伸縮性部材の伸縮力と、前記上側スリットの下側に位置する上側伸縮性部材の伸縮力に差があるものと設定し、
前記下側本体部は、下側内側シートと、下側外側シートと、下側内側シートと下側外側シートの間に幅方向に延在する下側伸縮性部材で形成し、前記下側スリットの上側に位置する下側伸縮性部材の伸縮力と、前記下側スリットの下側に位置する下側伸縮性部材の伸縮力に差があるものと設定した請求項1又は2項に記載の使い捨ておむつ。 - 前記上側本体部の上部に第1上側切込み部を形成し、前記上側本体部の下部に第1下側切込み部を形成し、前記第1上側切込み部を幅方向中央部に向かって下り傾斜に形成し、前記第1下側切込み部を幅方向中央部に向かって上がり傾斜に形成し、
前記下側本体部の上部に第2上側切込み部を形成し、前記下側本体部の下部に第2下側切込み部を形成し、前記第2上側切込み部を幅方向中央部に向かって下り傾斜に形成し、前記第2下側切込み部を幅方向中央部に向かって上がり傾斜に形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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