JP6754212B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関し、特に、着用者の皮膚かぶれの予防、ならびに体液を吸収した後の吸収性物品の抗菌および防臭に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品の構成に銀イオン、ポリフェノール、アンモニウム塩などの抗菌剤を紙に含有させた機能性紙を用いることで、吸収性物品での微生物の繁殖を阻止し、悪臭を抑えることが知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、このような機能性紙を吸収性物品に用いた場合、機能性紙に含有された抗菌剤と、吸収性物品の吸収体に含まれるパルプ中の残存塩素および高吸水性樹脂とが反応し、その結果、抗菌剤の効果が短時間で減衰し、効果を充分に発揮させることができないという問題がある。
特許文献2には、抗菌剤としてクエン酸およびリンゴ酸などの有機酸が例示されている。クエン酸およびリンゴ酸などの有機酸は、銀イオン、ポリフェノール、アンモニウム塩などの抗菌剤と異なり、短期間での抗菌効果の減衰はみられない。しかし、クエン酸およびリンゴ酸などは水溶性であるため、吸収性物品のトップシート、またはトップシートと吸収体との間に配置させても、体液(例えば、尿、血液)によってこれらの酸が容易に溶解する。溶解した有機酸が吸収体に移行するため、吸収性物品の着用者と接触する箇所に有機酸が保持されず、その結果、吸収体からウエットバックによってトップシート上に滲みだした体液により、肌かぶれを引き起こすなどの不具合が生じる。
特開平11−001895号公報 特開2014−079284号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、着用者の皮膚かぶれを予防するとともに、***後の腐敗菌などの雑菌の繁殖を抑制し、ひいては悪臭の発生を長時間抑制することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の吸収性物品は、吸収体と、フマル酸含有シートとを備え、前記フマル酸含有シートは、紙を主材料とするシート基材にフマル酸が含有されており、前記フマル酸含有シートにおけるフマル酸の含有率が0.00015質量%から1.5質量%であることを特徴とする。
本発明の吸収性物品は、前記シート基材の長手方向および幅方向の全体にわたって含有されることを特徴とする。
さらに、本発明の吸収性物品は、前記シート基材の一方の面よりも他方の面に多く含有されることを特徴とする。
さらに、本発明の吸収性物品は、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、前記トップシートが前記フマル酸含有シートであることを特徴とする。
さらに、本発明の吸収性物品は、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、前記吸収体と前記トップシートとの間に、前記フマル酸含有シートが配置されていることを特徴とする。
本発明の吸収性物品の製造方法は、フマル酸をシート基材に含有させる工程と、前記フマル酸を含有させたシート基材を、大気雰囲気下で1週間以上乾燥してフマル酸含有シートを得る工程と、を有することを特徴とする。
本発明の吸収性物品によれば、着用者の皮膚かぶれを予防するとともに、***後の雑菌の繁殖ひいては悪臭の発生を抑制する結果、抗菌および消臭効果を長時間維持することができる。
図1は、本発明の吸収性物品の実施形態を示した平面図である。 図2は、図1のA−A線の模式的断面図である。
本発明の吸収性物品は、フマル酸含有シートを備えており、前記フマル酸含有シートは、紙を主材料とするシート基材にフマル酸を含有し、フマル酸の含有率が0.00015質量%から1.5質量%であることを特徴とする。
本発明の吸収性物品は、人体から排出される体液を吸収するために用いることができ、特に失禁パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの吸収性物品として好適に利用できる。また、吸収性物品の形状は特に限定されない。
フマル酸は、水に対する溶解度(25℃)が0.63g/100gであり、水難溶性である。このようなフマル酸は、体液に接触した場合でも、直ちに溶解せず、徐々に溶解することとなる。また、フマル酸は、分子内にカルボキシル基を2つ有しており、液中では酸性を呈する。そのため、吸収性物品における体液と接触し得る部分にフマル酸含有シートを配置すれば、体液によってその周辺がアルカリ性になることを長期にわたり防止でき、その結果、吸収性物品にフマル酸含有シートを配置することで、長期間にわたり着用者の皮膚のかぶれを抑制できる。さらに、フマル酸は、腐敗菌の繁殖を抑制する作用を有するため、体液を保持する吸水性樹脂粉末の周辺にフマル酸含有シートが配置されていれば、体液を吸収した後の吸収性物品からの悪臭の発生を抑制することができる。
本発明に係るフマル酸含有シートとしては、例えば、シート基材にフマル酸を含有させたシート、シート基材にフマル酸を被覆させたシートが挙げられる。
フマル酸含有シートのシート基材としては、透液性のシート材料、特に、紙を主材料とするシート基材が好ましい。紙としては、クレープ紙、吸収紙、薄葉紙、衛生用紙などで、植物繊維(例えば、パルプ)を主原料とした紙が挙げられる。具体的にはティッシュが好ましいが、これに限定されるものではない。シート基材の主材料が紙であれば、不織布を主材料とするシート基材と比較して、フマル酸含有液がシート基材に充分吸収されるため、フマル酸含有シートのシート基材そのものに抗菌機能を付与することができる。さらに、加工が容易、かつ安価であるため、製造面およびコスト面に優れる。
前記フマル酸含有シートにおけるフマル酸の含有量は、0.00015質量%以上が好ましく、より好ましくは0.0015質量%以上、さらに好ましくは0.015質量%以上であり、1.5質量%以下が好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下である。含有量が上記範囲内であれば皮膚刺激の抑制や臭気の抑制の効果がより向上する。
フマル酸含有シートにおけるフマル酸の含有量を測定する方法としては、所定の大きさ(例えば1cm)に切り出したフマル酸含有シートを、多量のエタノール(例えば2L)を用いたソックスレー抽出によって、含有するフマル酸を全てエタノールに溶解させた後、溶液中のフマル酸の質量を測定することで求められる。なお、後述するようにフマル酸含有液をシート基材に塗付および/または噴霧する場合には、フマル酸含有液のフマル酸濃度と、塗付および/または噴霧した液量とから求めることもできる。
フマル酸をシート基材に含有させる方法としては、例えば、(a)フマル酸を溶媒で溶かしたフマル酸含有液を、シート基材に塗付および/または噴霧してフマル酸粒子をシート基材に含有させる方法;(b)シート基材の製造時に、シート基材を構成する材料と、フマル酸粒子またはフマル酸含有液とを混合する方法;(c)吸収性物品の製造時に、吸収性物品を構成するシート基材に、フマル酸含有液を塗付および/または噴霧する方法;(d)前記(a)から(c)のいずれかを組み合わせる方法;が挙げられるが、これらに限定されない。
フマル酸をシート基材に含有させる場合、シート基材の少なくとも体液排出部(排尿部、俳経血部)に相当する領域にフマル酸が含有されていればよい。本発明の吸収性物品の消臭効果の保持のおよび製造の観点から、フマル酸含有シートを平面側から見て、フマル酸が長手方向および幅方向の全体にわたって含有されていることが好ましい。また、フマル酸含有シートの厚み方向におけるフマル酸の含有量としては、フマル酸を均一に含有する態様;一方の面が他方の面よりもフマル酸を多く含有する態様、すなわち、肌面(着用者に向かう面)が非肌面(着用者から遠ざかる面、外面ともいう)よりもフマル酸を多く含有する態様、または非肌面が肌面よりもフマル酸を多く含有する態様;両側の面が略中央部に比べてフマル酸を多く含有する態様;略中央部が両側に面よりもフマル酸を多く含有する態様;が挙げられる。
フマル酸粒子の平均粒子径は、30μm以下、好ましくは25μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。平均粒子径が30μm以下であれば、フマル酸粒子をシート基材に含有(例えば、担持、被覆)させやすく、かつ、シート基材からの脱落も抑制できる。前記フマル酸粒子の平均粒子径の下限は特に限定されないが、0.05μmが好ましい。
本発明において、フマル酸粒子の平均粒子径は、フマル酸をシート基材に含有させる前に、レーザー回折・散乱式粒度分析計により測定できる。例えば、後述するようにシート基材とフマル酸粒子分散液とを接触させることによりフマル酸粒子を担持させる場合、フマル酸粒子分散液中のフマル酸粒子の平均粒子径をフマル酸含有シートに含有されたフマル酸粒子の平均粒子径とみなせる。フマル酸粒子分散液中のフマル酸粒子の平均粒子径は、レーザー回折・散乱式粒度分析計により測定できる。本発明においてフマル酸粒子の平均粒子径は体積基準の平均粒子径である。
前記フマル酸粒子は、特に限定されないが、その粒子表面の少なくとも一部が分散剤により被覆されていることが好ましい。分散剤で被覆されていることにより、この分散剤がフマル酸粒子とシート基材との結合剤として作用する。よって、シート基材へのフマル酸粒子の保持性が一層向上し、フマル酸粒子がシート基材から脱落することがより低減される。例えば、後述するように、シート基材にフマル酸粒子分散液を塗布して、フマル酸粒子を含有させる場合、分散液に分散剤を添加することで、フマル酸粒子をより均一に分散させることができる。なお、フマル酸粒子の分散剤による被覆は、例えば、フマル酸粒子、分散剤および溶媒を混合した後、溶媒を除去することで行うことができる。
前記分散剤としては、分散液において、フマル酸粒子の分散性を向上させる効果を有するものであれば特に限定されず、例えば、高分子型分散剤、界面活性剤型分散剤を用いることができる。前記高分子型分散剤および界面活性剤型分散剤には、それぞれアニオン性、ノニオン性、カチオン性の分散剤があるが、これらの中でもアニオン性またはノニオン性が好ましい。
前記フマル酸含有液におけるフマル酸の含有率は、0.0015質量%以上が好ましく、より好ましくは0.015質量%以上、さらに好ましくは0.15質量%以上であり、30質量%以下が好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下である。フマル酸の含有率が上記範囲内であれば、シート基材への担持性および被覆性が一層向上する。
前記フマル酸含有液の溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、またはこれらの混合溶液を用いることができる。特に限定されないが、コスト面および着用者の安全面を考慮すれば、水のみを溶媒とすることが好ましい。前記有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、アセトン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールが挙げられる。前記混合溶液を用いる場合、水と有機溶媒との混合比は当業者が適宜設計変更できる。なお、有機溶媒は親水性であることが好ましい。
フマル酸含有シートは、例えばフマル酸含有液をシート基材に含有させたあとに、フマル酸含有液中の溶媒を一部または全部除去することによって得られる。溶媒を除去して得られるフマル酸含有シートの含液率としては、フマル酸含有シートに対して0質量%から20質量%が好ましく、0質量%から15質量%がより好ましく、0質量%から10質量%がさらに好ましい。
溶媒を留去(乾燥)する方法としては、特に限定されないが、例えば、大気雰囲気下での乾燥、熱風乾燥、真空乾燥、ドライヤー等を用いた乾燥が挙げられるが、大気雰囲気下(例えば、25℃)で1週間以上乾燥させる方法が好ましい。大気雰囲気下で1週間以上乾燥させる方法を用いた場合、溶媒中に溶解しているフマル酸が緩やかに再結晶化されるため、結晶構造が密(すなわち強固)になりやすい。結晶構造が密になれば、フマル酸結晶が安定するため、水難溶性(耐水性)が高まる。その結果、尿により溶出されるフマル酸の量が減少し、皮膚刺激の原因となるpH上昇が抑制されると考えられる。
本発明の吸収性物品は、体液を吸収し得る吸収体を備える。前記吸収体は、少なくとも一層の吸収層から構成される。吸収層は、吸水性材料として、前記吸水性樹脂粉末を含有するものが好ましい。前記吸収層は、吸水性材料として、さらに、吸水性繊維を含有してもよい。前記吸水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、セルロース繊維、レーヨンが挙げられる。前記吸収層は、吸水性樹脂粉末に加えて、繊維基材を含有してもよい。前記繊維基材としては、熱融着繊維などを挙げることができる。熱融着性繊維は、保形性を高めるために使用される。熱融着繊維の具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維や複合繊維などが用いられる。吸水性材料として、吸水性樹脂粉末のみを含有する吸収層は、薄型化が可能である。繊維基材を含有する吸収層は、体液の分散性に優れる。
前記吸収層は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の吸水性樹脂粉末を混合したものを、ティッシュなどの紙シートに固定する、あるいは包み、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等の所定形状に成形することにより得られる。
本発明で使用する吸水性樹脂粉末は、特に限定されないが、アクリル酸を主構成成分とする(A)架橋重合体であって、そのカルボキシル基の少なくとも一部が中和されているものを使用することが好ましい。前記(A)架橋重合体を構成するアクリル酸成分の含有率は、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、99質量%以下が好ましく、97質量%以下がより好ましい。アクリル酸成分の含有率が前記範囲内であれば、得られる吸水性樹脂粉末が、所望の吸収性能を発現しやすくなる。
(A)架橋重合体のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する陽イオンとしては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属イオンなどを挙げることができる。架橋重合体のカルボキシル基の中和度は、60モル%以上が好ましく、65モル%以上がより好ましい。中和度が低すぎると、得られる吸水性樹脂粉末の吸収性能が低下する場合があるからである。また、中和度の上限は、特に限定されず、カルボキシル基のすべてが中和されていてもよい。なお、中和度は、下記式で求められる。
中和度(モル%)=100×「架橋重合体の中和されているカルボキシル基のモル数」/「架橋重合体が有するカルボキシル基の総モル数(中和、未中和を含む)」
前記架橋重合体は、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび/または加水分解により(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーを生成する(a2)加水分解性モノマーと、(b)内部架橋剤とを含有する不飽和単量体組成物を重合して得られるものが好ましい。
前記(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、少なくとも1個の水溶性置換基とエチレン性不飽和基とを有するモノマー等が使用できる。水溶性モノマーとは、25℃の水100gに少なくとも100g溶解する性質を持つモノマーを意味する。また、前記(a2)加水分解性モノマーは、50℃の水、必要により触媒(酸又は塩基等)の作用により加水分解されて、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーを生成する。(a2)加水分解性モノマーの加水分解は、架橋重合体の重合中、重合後、および、これらの両方のいずれでもよいが、得られる吸水性樹脂粉末の分子量の観点等から重合後が好ましい。
水溶性置換基としては、例えば、カルボキシル基、スルホ基、スルホオキシ基、ホスホノ基、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、または、これらの塩、並びに、アンモニウム塩が挙げられ、カルボキシル基の塩(カルボキシレート)、スルホ基の塩(スルホネート)、アンモニウム塩が好ましい。また、塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩が挙げられる。アンモニウム塩は、第1級〜第3級アミンの塩または第4級アンモニウム塩のいずれであってもよい。これらの塩のうち、吸収特性の観点から、アルカリ金属塩及びアンモニウム塩が好ましく、アルカリ金属塩がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
前記カルボキシル基および/またはその塩を有する水溶性エチレン性不飽和モノマーとしては、炭素数3〜30の不飽和カルボン酸および/またはその塩が好ましい。前記カルボキシル基および/またはその塩を有する水溶性エチレン性不飽和モノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩などの不飽和モノカルボン酸および/またはその塩;マレイン酸、マレイン酸塩などの不飽和ジカルボン酸および/またはその塩;マレイン酸モノブチルエステルなどの不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステルおよび/またはその塩などが挙げられる。なお、本発明の説明において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」および/または「メタクリル」を意味する。スルホ基および/またはその塩を有する水溶性エチレン性不飽和モノマーとしては、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸などが挙げられる。
前記(a2)加水分解性モノマーとしては、特に限定されないが、加水分解により水溶性置換基となる加水分解性置換基を少なくとも1個有するエチレン性不飽和モノマーが好ましい。加水分解性置換基としては、酸無水物を含む基、エステル結合を含む基およびシアノ基などが挙げられる。酸無水物を含む基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、炭素数4〜20の不飽和ジカルボン酸無水物等が挙げられる。エステル結合を含む基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、エチレン性不飽和カルボン酸の低級アルキルエステル;エチレン性不飽和アルコールのエステルが挙げられる。シアノ基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、(メタ)アクリロニトリルなどのビニル基含有のニトリル化合物が挙げられる。
(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび(a2)加水分解性モノマーはそれぞれ、単独で、または、2種以上の混合物として使用してもよい。(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーと(a2)加水分解性モノマーとを併用する場合も同様である。
(A)架橋重合体を構成するモノマーとしては、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび(a2)加水分解性モノマーの他に、これらと共重合可能な(a3)その他のビニルモノマーを用いることができる。前記(a3)その他のビニルモノマーとしては、疎水性ビニルモノマー等が使用できるが、これらに限定されるわけではない。なお、吸収特性の観点から、(a3)その他のビニルモノマーの含有量は、0モル%であることが好ましい。
(b)内部架橋剤としては、(b1)エチレン性不飽和基を2個以上有する内部架橋剤;(b2)(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーの水溶性置換基および/または(a2)加水分解性モノマーの加水分解によって生成する水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも1個有し、且つ、少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する内部架橋剤;(b3)(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーの水溶性置換基及び/又は(a2)加水分解性モノマーの加水分解によって生成する水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも2個以上有する内部架橋剤;などを挙げることができる。
前記(b1)内部架橋剤としては、炭素数8〜12のビス(メタ)アクリルアミド、炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アクリレート、炭素数2〜10のポリアリルアミン及び炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテルなどが挙げられる。これらの具体例としては、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(重合度2〜5)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリン(ジ又はトリ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジアリルアミン、トリアリルアミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル及びジグリセリンジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記(b2)内部架橋剤としては、炭素数6〜8のエポキシ基を有するエチレン性不飽和化合物、炭素数4〜8の水酸基を有するエチレン性不飽和化合物及び炭素数4〜8のイソシアナト基を有するエチレン性不飽和化合物などが挙げられる。
前記(b3)内部架橋剤としては、多価アルコール、多価グリシジル、多価アミン、多価アジリジン及び多価イソシアネートなどを挙げることができる。
(A)架橋重合体の重合形態としては、従来から知られている方法等が使用でき、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法が適応できる。また、重合時の重合液の形状として、薄膜状及び噴霧状等であってもよい。重合制御の方法としては、断熱重合法、温度制御重合法及び等温重合法などが適用できる。重合方法として懸濁重合法又は逆相懸濁重合法を適用する場合、必要に応じて、従来公知の分散剤、および、保護コロイド等を使用できる。また、逆相懸濁重合法の場合、ヘキサンなどの溶媒を使用して重合を行うことができる。重合方法としては、溶液重合法が好ましく、有機溶媒等を使用する必要がなく生産コスト面で有利なことから、水溶液重合法がより好ましい。
重合によって得られる含水ゲル{架橋重合体と水とからなる}は、必要に応じて細断することができる。細断後のゲルの大きさ(最長径)は、50μm〜10cmが好ましい。この範囲であると、乾燥工程での乾燥性がさらに良好となる。細断は、公知の方法で行うことができ、例えば、ベックスミル、ラバーチョッパ、ファーマミル、ミンチ機、衝撃式粉砕機およびロール式粉砕機などの従来の細断装置を使用して細断できる。
重合に溶媒(有機溶媒、水等)を使用する場合、重合後に溶媒を留去することが好ましい。溶媒に有機溶媒を含む場合、留去後の有機溶媒の含有率(質量%)は、架橋重合体の質量(100質量%)に対して、0質量%〜10質量%が好ましい。前記範囲内であると、吸水性樹脂粉末の吸収性能(特に保水量)がさらに良好となる。
溶媒(水を含む。)を留去する方法としては、80℃〜230℃の温度の熱風で留去(乾燥)する方法、100℃〜230℃に加熱されたドラムドライヤー等による薄膜乾燥法、(加熱)減圧乾燥法、凍結乾燥法、赤外線による乾燥法、デカンテーション及び濾過等が適用できる。
(A)架橋重合体は、乾燥後に粉砕することができる。粉砕方法については、特に限定されず、例えば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機などの通常の粉砕装置が使用できる。粉砕された(A)架橋重合体は、必要によりふるい分け等により粒度調整できる。(A)架橋重合体の重量平均粒子径(μm)は、100μm〜800μmが好ましい。(A)架橋重合体の重量平均粒子径(μm)が、前記範囲内であれば、吸収性能がさらに良好となる。なお、重量平均粒子径は、ロータップ試験篩振とう機及び標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いて、ペリーズ・ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグローヒル・ブック・カンバニー、1984、21頁)に記載の方法で測定される。
(A)架橋重合体は必要に応じて表面架橋を行うことができる。表面架橋を行うための架橋剤(表面架橋剤)としては、(b)内部架橋剤と同じものが使用できる。表面架橋剤としては、吸水性樹脂粉末の吸収性能等の観点から、前記(b3)架橋剤が好ましく、より好ましくは多価グリシジル、さらに好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルおよびグリセリンジグリシジルエーテル、最も好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
(A)架橋重合体は、1種でもよく、2種以上の混合物であってもよい。(A)架橋重合体は、さらに(B)表面改質剤で処理されていてもよい。(B)表面改質剤としては、硫酸アルミニウム、カリウム明礬、アンモニウム明礬、ナトリウム明礬、(ポリ)塩化アルミニウム、これらの水和物などの多価金属化合物;ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミンなどのポリカチオン化合物;無機微粒子;(B1)炭化水素基を含有する表面改質剤;(B2)フッ素原子をもつ炭化水素基を含有する表面改質剤;及び、(B3)ポリシロキサン構造をもつ表面改質剤などが挙げられる。
前記無機微粒子としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、および、酸化ジルコニウムなどの酸化物、炭化珪素および炭化アルミニウムなどの炭化物、窒化チタンのような窒化物、および、これらの複合体(例えば、ゼオライトおよびタルクなど)などが挙げられる。これらのうち、酸化物が好ましく、さらに好ましくは酸化ケイ素である。無機微粒子の体積平均粒子径は、特に限定されないが、1nm〜500nmが好ましい。前記無機微粒子の比表面積は、20m/g〜4000m/gが好ましい。比表面積がこの範囲内であると、吸収性能がさらに良好となる。なお、比表面積は、JIS Z8830:2001(窒素、容量法、多点法)に準拠して測定される。
(A)架橋重合体を(B)表面改質剤で処理する方法としては、(B)表面改質剤が(A)架橋重合体の表面に存在するように処理する方法であれば、特に限定されない。しか
し、(B)表面改質剤は、(A)架橋重合体の含水ゲル又は(A)架橋重合体を重合する前の重合液ではなく、(A)架橋重合体の乾燥体と混合されることが表面の(B)表面改質剤の量をコントロールする観点から好ましい。なお、混合は、均一に行うことが好ましい。
吸水性樹脂粉末の形状については特に限定はなく、不定形破砕状、リン片状、パール状及び米粒状等が挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途等での繊維状物とのからみが良く、繊維状物からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
前記吸水性樹脂粉末は、ボルテックス法による吸収速度が、5秒以上であることが好ましく、7秒以上であることがより好ましく、55秒以下であることが好ましく、53秒以下であることがより好ましい。前記吸収速度が55秒を超える場合、体液の***速度が高く、一度に多量の体液が***されたときには、体液の吸収を十分に行うことができない。その結果、液漏れが起こりやすくなる。前記吸収速度は、小さければ小さいほど好ましいが、5秒未満であれば、吸水性樹脂粉末の尿に対する安定性、特に、荷重下安定性が低下する場合がある。ボルテックス法による吸収速度は、体液を吸収する時間(秒)を測定することで評価している。そのため、測定時間(秒)が短いほど、吸水性樹脂粉末が体液を吸収する速度が大きい。
前記吸水性樹脂粉末は、吸収倍率が、50g/g以上、70g/g以下であることが好ましい。前記吸収倍率は、52g/g以上であることがより好ましく、54g/g以上であることが特に好ましく、68g/g以下であることがより好ましく、64g/g以下であることが特に好ましい。前記吸収倍率は、吸水性樹脂粉末がどの程度の量を吸水できるかを示す尺度である。前記吸収倍率が50g/g以上であると、少量の吸水性樹脂粉末によって吸収容量を所定のレベルに保つことができ、薄型の吸収体を製造するのが容易になる。前記吸収倍率は、液漏れを防止する観点から、大きければ大きいほど好ましいが、70g/g以下であることが好ましい。前記吸収倍率が70g/g以下であると、吸水性樹脂粉末の尿に対する安定性が向上するからである。
前記吸水性樹脂粉末は、保水量が、20g/g以上、65g/g以下であることが好ましい。前記保水量は、22g/g以上がより好ましく、24g/g以上が特に好ましく、63g/g以下がより好ましく、61g/g以下が特に好ましい。保水量は、吸水性樹脂粉末が吸収した液をどの程度保持できるかを示す尺度である。前記保水量が20g/g以上であると、少量の吸水性樹脂粉末によって体液の保持容量を所定のレベルに保つことができ、薄型の吸収体を作製することが容易になる。前記保水量は、液漏れを防止する観点から大きければ大きいほど好ましいが、65g/g以下であることが好ましい。前記保水量が65g/g以下であると、吸水性樹脂粉末の尿に対する安定性が向上するからである。
吸水性樹脂粉末の吸収速度、吸収倍率、保水量は、(A)架橋重合体の組成、表面改質剤の種類、吸水性樹脂粉末の粒度、乾燥条件などを適宜選択することにより調節することができる。
前記吸水性樹脂粉末には、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末及び有機質繊維状物などの添加剤を含むことができる。添加剤としては、特開2003−225565号公報、特開2006−131767号公報等に例示されているものを挙げることができる。これらの添加剤を含有させる場合、添加剤の含有率(質量%)は、(A)架橋重合体(100質量%)に対して、0.001質量%〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.01質量%〜5質量%、さらに好ましくは0.05質量%〜1質量%、最も好ましくは0.1質量%〜0.5質量%である。
吸収性物品中の吸水性樹脂粉末の目付けは、50g/m以上であることが好ましく、より好ましくは75g/m以上、さらに好ましくは100g/m以上であり、800g/m以下であることが好ましく、より好ましくは700g/m以下、さらに好ましくは600g/m以下である。目付けが、50g/m以上であれば、吸収体の強度がより向上する。目付けが、600g/m以下であれば、吸収体の風合いがより良好となる。
吸収性物品中の吸水性樹脂粉末の目付けは、50g/m以上であることが好ましく、より好ましくは75g/m以上、さらに好ましくは100g/m以上であり、800g/m以下であることが好ましく、より好ましくは700g/m以下、さらに好ましくは600g/m以下である。目付けが、50g/m以上であれば、吸収体の強度がより向上する。目付けが、600g/m以下であれば、吸収体の風合いがより良好となる。
次に、本発明の吸収性物品の構造の一態様について説明する。本発明の吸収性物品の構造としては、例えば、(1)吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、トップシートと吸収体との間にフマル酸含有シートが設けられている態様;(2)吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、前記吸収体がフマル酸含有シートでサンドイッチされている態様;(3)吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、前記吸収体がフマル酸含有シートで覆われている態様;が挙げられる。
次に、本発明の吸収性物品の具体的な適用例について説明する。本発明の吸収性物品としては、例えば、失禁パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品が挙げられる。
前記透液性のトップシートは、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者の体液を速やかに捕捉して吸収体へと移動させる。トップシートとして利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシートとして、表面を界面活性剤により親水化処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が用いられてもよい。
バックシート、サイドシートに使用される不透液性シートとしては、例えば、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用され、不透液性シートに到達した体液が、吸収性物品の外側にしみ出すのを防止する。不透液性シートにプラスチックフィルムが利用される場合、ムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。また、さらなる拡散性付与、形状安定性のために、プラスチックフィルムと、吸収体との間に紙シートを配置してもよい。
前記吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつとしては、例えば、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成する展開型使い捨ておむつ(いわゆるテープ型使い捨ておむつ);前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつ;などが挙げられる。
吸収性物品が、使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、例えば、内側シートと外側シートとからなる積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とからなるおむつ本体を形成し、前記股部に、前記吸水層が配置されていてもよい。また、使い捨ておむつは、例えば、トップシートとバックシートとの間に、吸収体が配置された積層体からなり、この積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有していてもよい。なお、前腹部、後背部、股部とは、使い捨ておむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の尻側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。前記内側シートは、親水性または撥水性であることが好ましく、前記外側シートは、撥水性であることが好ましい。
吸収性物品には、吸収体の両側縁部に沿って、立ち上がりフラップが設けられていることが好ましい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収体の上面の幅方向両側縁部に設けられてもよく、吸収体の幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップを設けることにより、体液の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。前記立ち上がりフラップおよびサイドシートは、撥水性であることが好ましい。
以下、本発明の吸収性物品について、図を参照しながら説明するが、本発明は図に示された態様に限定されるものではない。
図1には、本発明の吸収性物品の一つの実施態様として、失禁パッドの平面図を示す。図2には、図1の吸収性物品のA−A断面図を示す。なお、図1および2に示される矢印Xを幅方向とし、矢印Yを長手方向と定義付ける。また、矢印XおよびYにより形成される面上の方向を平面方向、ならびに図2に示される矢印Zの方向を厚み方向と定義付ける。
吸収性物品11は、液透過性のトップシート12と、不透液性のバックシート13と、これらの間に配置された吸収体20とを有している。吸収体20は、吸水性樹脂粉末21および繊維基材22をティッシュ14に被覆されることで形成されている。そして、ティッシュ14が、フマル酸含有シート1で構成されている。
トップシート12は、着用者の股部の肌に面するように配置され、着用者の体液が透過する。トップシート12とティッシュ14を通過した体液は、吸収体20に取り込まれ、吸水性樹脂粉末21に吸収される。フマル酸は、水難溶性であるため、体液に対して直ちに溶解せず、徐々に溶解することとなる。そのため、吸収性樹脂粉末21が体液等を吸収した後においても、ティッシュ14、吸収体20がアルカリ性になることを長期にわたり防止される。
トップシート12の幅方向Bの両側縁には、吸収性物品11の長手方向Aに延在するサイドシート15が接合している。サイドシート15は、液不透過性のプラスチックフィルムや撥水性不織布等により構成される。サイドシート15には、吸収性物品11の幅方向内方端に起立用弾性部材16が設けられている。吸収性物品11の使用時には、起立用弾性部材16の収縮力によりサイドシート15の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより体液の横漏れが防止される。
本発明の吸収性物品の具体例としては、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッドなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品を挙げることができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(ボルテックス法による吸水速度の測定方法)
100mLのガラスビーカーに、生理食塩水(0.9質量%塩化ナトリウム水)50mLとマグネチックスターラーチップ(中央部直径8mm、両端部直径7mm、長さ30mmで、表面がフッ素樹脂コーティングされているもの)を入れ、ビーカーをマグネチックスターラー(アズワン製、「HPS−100」)に載せる。マグネチックスターラーの回転数を600±60rpmに調整し、生理食塩水を撹拌させる。試料2.0gを、撹拌中の食塩水の渦の中心部で液中に投入し、JIS K 7224(1996)に準拠して該吸水性樹脂粉末の吸水速度(秒)を測定する。具体的には、試料である吸水性樹脂粉末のビーカーへの投入が完了した時点でストップウォッチをスタートさせ、スターラーチップが試験液に覆われた時点(渦が消え、液表面が平らになった時点)でストップウォッチを止め、その時間(秒)を吸水速度として記録する。測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とした。なお、これらの測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した後に測定する。
(吸収倍率の測定方法)
吸収倍率の測定は、JIS K 7223(1996)に準拠して行う。目開き63μmのナイロン網(JIS Z8801−1:2000)を幅10cm、長さ40cmの長方形に切断して長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm(内寸9cm)、長さ20cmのナイロン袋を作製する。測定試料1.00gを精秤し、作製したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。試料の入ったナイロン袋を、生理食塩水に浸漬させる。浸漬開始から60分後にナイロン袋を生理食塩水から取り出し、1時間垂直状態に吊るして水切りした後、試料の質量F1(g)を測定する。また、試料を用いないで同様の操作を行い、そのときの質量F0(g)を測定する。そして、これら質量F1、F0および試料の質量から、次式に従って、目的とする吸収倍率を算出する。
吸収倍率(g/g)=(F1−F0)/試料の質量
(保水量の測定方法)
保水量の測定は、JIS K 7223(1996)に準拠して行う。目開き63μmのナイロン網(JIS Z8801−1:2000)を幅10cm、長さ40cmの長方形に切断して長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm(内寸9cm)、長さ20cmのナイロン袋を作製する。測定試料1.00gを精秤し、作製したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。試料の入ったナイロン袋を、生理食塩水に浸漬させる。浸漬開始から60分後にナイロン袋を生理食塩水から取り出し、1時間垂直状態に吊るして水切りした後、遠心脱水器(コクサン(株)製、型式H−130C特型)を用いて脱水する。脱水条件は、143G(800rpm)で2分間とする。脱水後の質量R1(g)を測定する。また、試料を用いないで同様の操作を行い、そのときの質量R0(g)を測定する。そして、これら質量R1、R0および試料の質量から、次式に従って、目的とする保水量を算出する。
保水量(g/g)=(R1−R0−試料の質量)/試料の質量
(皮膚刺激)
幅10cm、長さ10cmに加工した吸収性物品に、人尿20mlを吸収させた。尿を吸収させた吸収性物品を試験者の内股に、トップシート(透液性不織布)が皮膚に当接するようにあてがい、16時間放置した。16時間経過後、吸収性物品を取り外し、当接していた部分の皮膚の状態を目視にて観察し、下記の3段階で評価した。評価は、20人の試験者が行い、20人の評価の平均をその吸収性物品の評価値とした。
(臭気強度)
幅10cm、長さ10cmに加工した吸収性物品に、人尿20mlを吸収させ、35℃で3時間保管後に官能試験にて臭気強度を下記の4段階で評価した。評価は、20人の試験者が行い、20人の評価の平均をその吸収性物品の評価値とした。
<皮膚刺激の評価基準>
〇:変化なし。
△:少し赤みあり。
×:赤みまたはかぶれあり。
<臭気強度の評価基準>
◎:無臭。
〇:感知できるが、弱い臭い。
△:容易に感知できる臭い。
×:強く臭う。
[ティッシュの作成]
ティッシュ1(フマル酸:1.5g質量%)
室温の蒸留水にフマル酸(第一製網社製、即溶性30%フマル酸製剤「DF−30」)を投入し、フマル酸濃度を0.15質量%に調整したフマル酸含有液を得た。ティッシュ表面に、前記フマル酸含有液をスプレーで塗布し、ティッシュを作製した。なお、フマル酸含有液の塗布量は、ティッシュ1のフマル酸含有量が1.5g質量%となるように調整した。
ティッシュ2(フマル酸:0.2g質量%)
フマル酸濃度を0.2質量%に調整し、フマル酸含有液の塗布量をフマル酸含有量が0.2g質量%となるように調整した以外は、ティッシュ1と同様にして、ティッシュ2を作製した。
ティッシュ3(フマル酸:0.00015質量%)
フマル酸濃度を0.015質量%に調整し、フマル酸含有液の塗布量をフマル酸含有量が0.00015g質量%となるように調整した以外は、ティッシュ1と同様にして、ティッシュ3を作製した。
ティッシュ4(フマル酸:0.000015質量%)
フマル酸濃度を0.0015質量%に調整し、フマル酸含有液の塗布量をフマル酸含有量が0.000015質量%となるように調整した以外は、ティッシュ1と同様にして、ティッシュ4を作製した。
ティッシュ5(クエン酸:0.2質量%)
フマル酸の代わりにクエン酸を用いた以外は、ティッシュ2と同様にして、ティッシュ5を作製した。
ティッシュ6(リンゴ酸:0.2質量%)
フマル酸の代わりにリンゴ酸を用いた以外は、ティッシュ2と同様にして、ティッシュ6を作製した。
ティッシュ7(塩化ベンザルコニウム:0.2質量%)
フマル酸の代わりに塩化ベンザルコニウムを用いた以外は、ティッシュ2と同様にして、ティッシュ7を作製した。
ティッシュ8(柿渋由来ポリフェノール:0.2質量%)
フマル酸の代わりに柿渋由来ポリフェノールを用いた以外は、ティッシュ2と同様にして、ティッシュ8を作製した。
[吸収性物品の作製]
吸収性物品1
非透液性シートの上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、この上にティッシュ1を積層した。前記ティッシュ1表面に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布した後、パルプと吸水性樹脂粉末(サンダイヤポリマー社製、「アクアパール(登録商標)」 DS560)を混合した状態で散布(吸水性樹脂粉末の目付け100g/m)し、吸収層を得た。この吸収層の上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、この上にティッシュ1を積層した。最上層のティッシュ1表面にさらに合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、透液性不織布を積層し、25℃で1週間乾燥させて吸収性物品1を形成した。なお、吸水性樹脂粉末の物性は、吸水倍率が60g/g、保水量が42g/g、ボルテックス法による吸水速度が38秒であった。
吸収性物品2
ティッシュ1の代わりにティッシュ2を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品2を作製した。
吸収性物品3
ティッシュ1の代わりにティッシュ3を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品3を作製した。
吸収性物品4
ティッシュ1の代わりにティッシュ4を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品4を作製した。
吸収性物品5
ティッシュ1の代わりにティッシュ5を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品5を作製した。
吸収性物品6
ティッシュ1の代わりにティッシュ6を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品6を作製した。
吸収性物品7
ティッシュ1の代わりにティッシュ7を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品7を作製した。
吸収性物品8
ティッシュ1の代わりにティッシュ8を用いたこと以外は吸収性物品1と同様にして、吸収性物品8を作製した。
吸収性物品9
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品1と同様にして吸収性物品9を作製した。
吸収性物品10
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品2と同様にして吸収性物品10を作製した。
吸収性物品11
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品3と同様にして吸収性物品11を作製した。
吸収性物品12
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品4と同様にして吸収性物品12を作製した。
吸収性物品13
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品5と同様にして吸収性物品13を作製した。
吸収性物品14
25℃で1週間乾燥させる代わりに、40℃で1週間乾燥させた以外は、吸収性物品6と同様にして吸収性物品14を作製した。
吸収性物品15
ティッシュ1の代わりに、未処理(抗菌剤不使用)のティッシュを用いたこと以外は、吸収性物品1と同様にして、吸収性物品15を作製した。
上述で得られた吸収性物品1〜6および9〜15について、皮膚刺激試験および臭気強度試験を行った。結果を表1に示す。
表1に示すように、フマル酸含有シートを25℃で1週間乾燥させた吸収性物品1〜3は、40℃で1週間乾燥させた吸収性物品9〜11と比較して皮膚刺激および臭気強度が弱くなっていた。このことから、25℃で1週間の穏やかな条件下で乾燥させると、フマル酸含有シート中のフマル酸結晶が一層密(強固)になるため、40℃1週間の厳しい条件下で乾燥させて作製した吸収性物品と比較して、フマル酸含有シートからのフマル酸の溶出が少なく、その結果、皮膚刺激が弱く、抗菌作用(すなわち消臭作用)が保持されることがわかる。
また、クエン酸およびリンゴ酸をそれぞれ含有させたティッシュを用いた吸収性物品5および6は、フマル酸を用いた場合に比べ、皮膚刺激および臭気強度が強くなっていた。このことから、クエン酸およびリンゴ酸は尿に容易に溶出され、下方の吸収体に移行されてしまうため、着用者の肌に接する部分では、pHが皮膚刺激性のあるアルカリ性側に傾き、かつ抗菌効果も弱くなることがわかる。
次に、吸収性物品2、7、8、および15について、上述の方法に従い各吸収性物品を作製し、作製直後の各吸収性物品、ならびに作製後1日経過、作製後1週間経過、および作製後2週間経過した各吸収性物品を用いて臭気強度試験を行った。結果を表2に示す。
表2に示すように、酸性化合物以外の塩化ベンザルコニウムを用いた吸収性物品13およびポリフェノールを用いた吸収性物品14では、作製直後および作成後1日の吸収性物品の尿に対する消臭作用は良好であった。しかし、作製後1週間および2週間の吸収性物品は、抗菌剤を用いていない吸収性物品15と同程度の臭気強度を示した。このことから、フマル酸を用いて作成した吸収物品の場合、抗菌作用および消臭作用において、吸収性物品を作製後、長期にわたり優れた効果を維持することがわかる。
本発明は、例えば、人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品に好適に使用でき、特に失禁パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの吸収性物品として好適に利用できる。
1 フマル酸含有シート
11 失禁パッド(吸収性物品)
12 トップシート
13 バックシート
14 ティッシュ
15 サイドシート
16 起立用弾性部材
20 吸収体
21 吸水性樹脂粉末

Claims (6)

  1. 吸収体と、フマル酸含有シートとを備え、
    前記フマル酸含有シートは、紙を主材料とするシート基材にフマル酸が含有されており、
    前記紙が、植物繊維を原料とした紙であり、
    前記フマル酸含有シートにおけるフマル酸の含有率が0.00015質量%から0.2質量%であり、
    前記フマル酸含有シートが、フマル酸の含有率が0.0015質量%から0.2質量%であるフマル酸含有液をシート基材に含有させたあとに、フマル酸含有液中の溶媒を除去することによって得られたものである、
    吸収性物品。
  2. 前記フマル酸が、前記シート基材の長手方向および幅方向の全体にわたって含有される、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記フマル酸が、前記シート基材の一方の面よりも他方の面に多く含有される請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、
    前記トップシートが前記フマル酸含有シートである請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の非肌面側に配置されたバックシートとを有し、
    前記吸収体と前記トップシートとの間に、前記フマル酸含有シートが配置されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    フマル酸をシート基材に含有させる工程と、
    前記フマル酸を含有させたシート基材を、大気雰囲気下で1週間以上乾燥してフマル酸含有シートを得る工程と、を有する、
    製造方法。
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