JP6753881B2 - 基板支持具、基板処理装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板支持具、基板処理装置、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板支持具、基板処理装置、及び半導体装置の製造方法に関する。
縦型の半導体製造装置において、処理される基板は複数枚を上下に保持する保持具を用
いて処理室に導入され処理される。そのような装置において基板支持具の支柱周辺では処
理結果への影響が存在し、同一基板内での品質のばらつきや歩留まり悪化の要因の一つと
なっている。
例えば、先行技術文献1には、ボート柱とウエハとの距離が近く、成膜時にボート表面にも成膜されてしまう構成の、縦型炉を備えた半導体製造装置が記載されている。それ故、ボート周辺のガス濃度が低下する傾向がある。近年のパターン微細化に伴い、このようなボートによるガス消費の影響が、基板品質の低下に及ぶ恐れがある。
特開平07−037973号
本発明の目的は、基板支持具の強度を維持しつつ、基板処理結果への影響を低減できる構成を提供することにある。
本発明の一態様によれば、複数の基板を水平にかつ上下に間隔をおいて支持する構成であって、基板を支持する基板保持部を設けた複数の主支柱と、主支柱の径より径が大きく基板保持部の長さより小さい径で構成された、基板保持部を設けない複数の補助支柱と、 を有する構成が提供される。
本発明によれば、基板支持具の強度を維持しつつ、基板の処理結果への影響を低減することが
可能となる。
本発明の実施形態に好適に用いられる基板処理装置を説明するための概略縦断面図である。 図1のA−A線における垂直断面図である。 本発明の実施形態に好適に用いられるコントローラ構成を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態の基板処理装置を使用してジルコニウム酸化膜を製造するプロセスを説明するためのフローチャートである。 本発明の好ましい実施の形態の基板処理装置を使用してジルコニウム酸化膜を製造するプロセスを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に好適に用いられる基板支持具の比較例を示す図である。 (a)本発明の実施形態に好適に用いられる基板支持具の一実施例を示す正面図である。(b)本発明の実施形態に好適に用いられる基板支持具の一実施例を示す正面斜視面図である。 (a)本発明の実施形態に好適に用いられる基板支持具の一実施例を示す則面図である。(b)図8(a)のA−A‘断面図である。 本発明の実施形態と図6に示す比較例における基板面内の膜厚低下を示す図である。 (a)本発明の実施形態に好適に用いられる基板支持具の他の比較例を示す図である。(b)本発明の他の比較例における基板面内の膜厚低下と支柱との関係を示す図である。
(1)基板処理装置の構成
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
以下、本発明の好ましい実施の形態の基板処理装置について図面を参照しながら説明する。この基板処理装置は、一例として、半導体装置(半導体デバイス)としてのIC(Integrated Circuit)の製造方法における基板処理工程としての成膜工程を実施する半導体製造装置として構成されている。
図1は、本実施形態における基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面で示し、図2は、本実施形態における基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を横断面で示す。図3は、図1に示す基板処理装置が有するコントローラの構成を示す。
図1に示されているように、処理炉202は、加熱手段(加熱機構)としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース(図示せず)に支持されることにより垂直に据え付けられている。ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する反応管203が設けられる。
反応管203の下方には、反応管203の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は反応管203の下端に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219の上面には反応管203の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられている。シールキャップ219の処理室201と反対側には基板支持具としてのボート217を回転させる回転機構267が設けられている。
回転機構267の回転軸255はシールキャップを貫通して、ボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ(基板)200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は反応管203の外部に設けられた昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201内に対し搬入搬出することが可能となっている。
シールキャップ219には断熱部材としての石英キャップ218を介してボート217が立設されている。石英キャップ218は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料で構成され断熱部として機能すると共にボートを保持する保持体となっている。ボート217は例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料で構成され複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて管軸方向に多段に支持されるように構成されている。
処理室201であって反応管203の下部には、ノズル249a、ノズル249b、が反応管203を貫通するように設けられている。ノズル249a、ノズル249bにはガス供給管232a、ガス供給管232bがそれぞれ接続されている。このように、反応管203には2本のノズル249a、249bと、2本のガス供給管232a、232bが設けられており、処理室201内へ複数の種類のガスを供給することができるように構成されている。また、後述のように、ガス供給管232a、ガス供給管232bには、それぞれ不活性ガス供給管232c、232e等が接続されている。
ガス供給管232aには上流方向から順に、気化装置(気化手段)であり液体原料を気化して原料ガスとしての気化ガスを生成する気化器271a、ミストフィルタ300、ガスフィルタ272a、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241a、及び開閉弁であるバルブ243aが設けられている。バルブ243aを開けることにより、気化器271a内にて生成された気化ガスがノズル249aを介して処理室201内へ供給される。
ガス供給管232aにはMFC241aとバルブ243aの間に、後述の排気管231に接続されたベントライン232dが接続されている。このベントライン232dには開閉弁であるバルブ243dが設けられており、後述の原料ガスを処理室201に供給しない場合は、バルブ243dを介して原料ガスをベントライン232dへ供給する。
バルブ243aを閉め、バルブ243dを開けることにより、気化器271aにおける気化ガスの生成を継続したまま、処理室201内への気化ガスの供給を停止することが可能なように構成されている。気化ガスを安定して生成するには所定の時間を要するが、バルブ243aとバルブ243dの切り替え動作によって、処理室201内への気化ガスの供給・停止をごく短時間で切り替えることが可能なように構成されている。
さらにガス供給管232aには、バルブ243aの下流側に不活性ガス供給管232cが接続されている。この不活性ガス供給管232cには、上流方向から順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC241c、及び開閉弁であるバルブ243cが設けられている。ガス供給管232a、不活性ガス供給管232c、ベントライン232dにはヒータ150を取り付けて、再液化を防止している。
ガス供給管232aの先端部には、上述のノズル249aが接続されている。ノズル249aは、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。ノズル249aはL字型のロングのノズルとして構成されている。
ノズル249aの側面にはガスを供給するガス供給孔250aが設けられている。ガス供給孔250aは反応管203の中心を向くように開口している。このガス供給孔250aは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
主に、ガス供給管232a、ベントライン232d、バルブ243a、243d、MFC241a、気化器271a、ミストフィルタ300、ガスフィルタ272a、ノズル249aにより第1の処理ガス供給系が構成される。また主に、不活性ガス供給管232c、MFC241c、バルブ243cにより第1の不活性ガス供給系が構成される。
ガス供給管232bには、上流方向から順に、オゾン(O3)ガスを生成する装置であ
るオゾナイザ500、バルブ243f、流量制御器(流量制御部)であるMFC241b
及び開閉弁であるバルブ243bが設けられている。ガス供給管232bの上流側は、酸
素(O2)ガスを供給する図示しない酸素ガス供給源に接続されている。
オゾナイザ500に供給されたO2ガスは、オゾナイザ500にてO3ガスとなり、処理室201内に供給されるように構成されている。ガス供給管232bにはオゾナイザ500とバルブ243fの間に、後述の排気管231に接続されたベントライン232gが接続されている。このベントライン232gには開閉弁であるバルブ243gが設けられており、後述のO3ガスを処理室201に供給しない場合は、バルブ243gを介して原料ガスをベントライン232gへ供給する。バルブ243fを閉め、バルブ243gを開けることにより、オゾナイザ500によるO3ガスの生成を継続したまま、処理室201内へのO3ガスの供給を停止することが可能なように構成されている。
O3ガスを安定して精製するには所定の時間を要するが、バルブ243f、バルブ243gの切り替え動作によって、処理室201へのO3ガスの供給や停止をごく短時間で切り替えることが可能なように構成されている。さらにガス供給管232bには、バルブ243bの下流側に不活性ガス供給管232eが接続されている。この不活性ガス供給管232eには、上流方向から順に流量制御器(流量制御部)であるMFC241e、及び開閉弁であるバルブ243eが設けられている。
ガス供給管232bの先端部には、上述のノズル249bが接続されている。ノズル249bは、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。ノズル249bはL字型のロングのノズルとして構成されている。
ノズル249bの側面にはガスを供給するガス供給孔250bが設けられている。ガス供給孔250bは反応管203の中心を向くように開口している。このガス供給孔250bは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
主に、ガス供給管232b、ベントライン232g、オゾナイザ500、バルブ243f、243g、243b、MFC241b、ノズル249bにより第2の処理ガス供給系が構成される。また主に、不活性ガス供給管232e、MFC241e、バルブ243eにより第2の不活性ガス供給系が構成される。
ガス供給管232aからは、例えば、ジルコニウム原料ガス、すなわちジルコニウム(Zr)を含むガス(ジルコニウム含有ガス)が第1の原料ガスとして、気化器271a、ミストフィルタ300、ガスフィルタ272a、MFC241a、バルブ243a、ノズル249aを介して処理室201内へ供給される。ジルコニウム含有ガスとしては、例えばテトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(TEMAZ)を用いることができる。テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(TEMAZ)は、常温常圧で液体である。
ガス供給管232bには、酸素(O)を含むガス(酸素含有ガス)であって例えばO2ガスが供給され、オゾナイザ500にてO3ガスとなり、酸化ガス(酸化剤)として、バルブ243f、MFC241b、バルブ243bを介して処理室201内へ供給される。また、オゾナイザ500にてO3ガスを生成せずに酸化ガスとしてO2ガスを処理室201内へ供給することも可能である。
不活性ガス供給管232c、232eからは、例えば窒素(N2)ガスが、それぞれMFC241c、241e、バルブ243c、243e、ガス供給管232a、232b、ノズル249a、249bを介して処理室201に供給される。
反応管203には、処理室201の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231には処理室201の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245及び圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ244を介して真空排気装置としての真空ポンプが接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
尚、APCバルブ244は弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。主に、排気管231、APCバルブ244、真空ポンプ246、圧力センサ245により排気系が構成される。
反応管203内には温度検出器としての温度センサ263が設置されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電具合を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となるように構成されている。温度センサ263は、ノズル249a、249bと同様にL字型に構成されており、反応管203の内壁に沿って設けられている。
制御部(制御手段)であるコントローラ121は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(RandomAccess Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バスを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。制御部121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。また、制御部121には、後述するプログラムを記憶した外部記憶装置(記憶媒体)123が接続可能とされる。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件などが記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。また、外部記憶装置123に制御プログラムやプロセスレシピ等を記憶させ、当該外部記憶装置123を制御部121に接続することにより、制御プログラムやプロセスレシピ等を記憶装置121Cに格納させることもできる。
なお、プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることができるように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単にプログラムともいう。
本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。また、RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、MFC241a、241b、241c、241e、バルブ243a、243b、243c、243d、243e、243f、243g、気化器271a、ミストフィルタ300、オゾナイザ500、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、ヒータ150、207、温度センサ263、ボート回転機構267、ボートエレベータ115等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからプロセスレシピを読み出すように構成されている。
CPU121aは、読み出したプロセスレシピに従って、MFC241a、241b、241c、241eによる各種ガスの流量調整動作、バルブ243a、243b、243c、243d、243e、243f、243gの開閉動作、APCバルブ244の開閉及び圧力センサ245に基づく圧力調整動作、ヒータ150の温度調整動作、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、気化器271a、ミストフィルタ300、オゾナイザ500の制御、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節動作、ボートエレベータ115の昇降動作等の制御等が行われる。
次に、上述の基板処理装置の処理炉を用いて半導体装置(半導体デバイス)の製造工程の一工程として、基板上に絶縁膜を成膜するシーケンス例について、図4、図5を参照して説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は制御部121により制御される。
成膜方法として、例えば、形成する膜を構成する複数の元素を含む複数種類のガスを同時に供給する方法、また、形成する膜を構成する複数の元素を含む複数種類のガスを交互に供給する方法がある。
まず、複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると(図4、ステップS101参照)、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートロード)される(図4、ステップS102参照)。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
処理室201が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づきAPCバルブ244が、フィードバック制御される(圧力調整)(図4、ステップS103参照)。
処理室201が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される(温度調整)(図4、ステップS103参照)。続いて、回転機構267により、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
次に、TEMAZガスとO3ガスを処理室201に供給することにより絶縁膜であるZrO膜を成膜する絶縁膜形成工程(図4、ステップS104参照)を行う。絶縁膜形成工程では次の4つのステップを順次実行する。
(絶縁膜形成工程)
<ステップS105>
ステップS105(図4、図5参照、第1の工程)では、まずTEMAZガスを流す。ガス供給管232aのバルブ243aを開き、ベントライン232dのバルブ243dを閉じることで、気化器271a、ミストフィルタ300およびガスフィルタ272aを介してガス供給管232a内にTEMAZガスを流す。ガス供給管232a内を流れたTEMAZガスは、MFC241aにより流量調整される。流量調整されたTEMAZガスはノズル249aのガス供給孔250aから処理室201に供給されつつガス排気管231から排気される。このとき、同時にバルブ243cを開き、不活性ガス供給管232c内にN2ガス等の不活性ガスを流す。不活性ガス供給管232g内を流れたN2ガスは、MFC241cにより流量調整される。流量調整されたN2ガスはTEMAZガスと一緒に処理室201に供給されつつガス排気管231から排気される。TEMAZガスを処理室201に供給することでウエハ200と反応し、ウエハ200上にジルコニウム含有層が形成される。
このとき、APCバルブ244を適正に調整して処理室201の圧力を、例えば50〜400Paの範囲内の圧力とする。MFC241aで制御するTEMAZガスの供給流量は、例えば0.1〜0.5g/分の範囲内の流量とする。TEMAZガスをウエハ200に晒す時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば30〜240秒間の範囲内の時間とする。このときヒータ207の温度は、ウエハ200の温度が、例えば150〜250℃の範囲内の温度となるような温度に設定する。
<ステップS106>
ステップS106(図4、図5参照、第2の工程)では、ジルコニウム含有層が形成された後、バルブ243aを閉じ、バルブ243dを開けて処理室201へのTEMAZガスの供給を停止し、TEMAZガスをベントライン232dへ流す。このとき、ガス排気管231のAPCバルブ244は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201を真空排気し、処理室201に残留する未反応もしくはジルコニウム含有層形成に寄与した後のTEMAZガスを処理室201から排除する。尚、この時バルブ243cは開いたままとして、N2ガスの処理室201への供給を維持する。これにより、処理室201に残留する未反応もしくはジルコニウム含有層形成に寄与した後のTEMAZガスを処理室201から排除する効果を高める。不活性ガスとしては、N2ガスの他、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
<ステップS107>
ステップS107(図4、図5参照、第3の工程)では、処理室201の残留ガスを除去した後、ガス供給管232b内にO2ガスを流す。ガス供給管232b内を流れたO2ガスは、オゾナイザ500によりO3ガスとなる。ガス供給管232bのバルブ243f及びバルブ243bを開き、ベントライン232gのバルブ243gを閉めることで、ガス供給管232b内を流れたO3ガスは、MFC241bにより流量調整され、ノズル249bのガス供給孔250bから処理室201に供給されつつガス排気管231から排気される。この時同時にバルブ243eを開き、不活性ガス供給管232e内にN2ガスを流す。N2ガスはO3ガスと一緒に処理室201に供給されつつガス排気管231から排気される。O3ガスを処理室201に供給することにより、ウエハ200上に形成されたジルコニウム含有層とO3ガスが反応してZrO層が形成される。
O3ガスを流すときは、APCバルブ244を適正に調整して処理室201の圧力を、例えば50〜400Paの範囲内の圧力とする。MFC241bで制御するO3ガスの供給流量は、例えば10〜20slmの範囲内の流量とする。O3ガスにウエハ200を晒す時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば60〜300秒間の範囲内の時間とする。このときのヒータ207の温度は、ステップ105と同様、ウエハ200の温度が150〜250℃の範囲内の温度となるような温度に設定する。
<ステップS108>
ステップS108(図4、図5参照、第4の工程)では、ガス供給管232bのバルブ243bを閉じ、バルブ243gを開けて処理室201へのO3ガスの供給を停止し、O3ガスをベントライン232gへ流す。このとき、ガス排気管231のAPCバルブ244は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201を真空排気し、処理室201に残留する未反応もしくは酸化に寄与した後のO3ガスを処理室201から排除する。尚、この時バルブ243eは開いたままとして、N2ガスの処理室201への供給を維持する。これにより、処理室201に残留する未反応もしくは酸化に寄与した後のO3ガスを処理室201から排除する効果を高める。酸素含有ガスとしては、O3ガス以外に、O2ガス等を用いてもよい。
上述したステップS105〜S108を1サイクルとして、このサイクルを少なくとも1回以上行う(ステップS109)ことにより、ウエハ200上に所定膜厚のZrO膜を形成することができる。尚、上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。これにより、ウエハ200上に所望のZrO膜が形成される。
ZrO膜を形成後、ガス供給管232aのバルブ243aを閉じ、ガス供給管232bのバルブ243bを閉じ、不活性ガス供給管232cの243cを開き、不活性ガス供給管232eの243eを開いて、処理室201にN2ガスを流す。N2ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201が不活性ガスでパージされ、処理室201に残留するガスが処理室201から除去される(パージ、ステップS110)。その後、処理室201の雰囲気が不活性ガスに置換され、処理室201の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰、ステップS111)。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済のウエハ200がボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンロード、ステップS112)される。その後、処理済みのウエハ200はボート217より取り出される(ウエハディスチャージ、ステップS112)。
以上のように説明した処理において、図6に示すように一般的なボートでも、支柱100に刻設された溝に設けられた載置部111の上にウエハ200を装填していた。しかしながら、従来の載置部111では、距離が不十分で支柱100によるガス消費の影響を受け、ウエハ200表面の膜厚の均一性が確保できなくなってきている。
特に、近年の薄膜化に伴い、この支柱100による膜厚均一性の低下への影響を無視できなくなっている。すなわち、支柱の表面積がウエハ200表面の膜厚の均一性に影響するため、支柱100は細く、表面積が小さい方が望ましい。
そこで、発明者等は、上述の課題を解決するために、ボートの構成を変更することにより、支柱によるガス消費の影響を低減することができることを見出した。
図7(a)、(b)、図8(a)、(b)にボート217を説明するための図を示す。なお、説明の便宜上、基板保持部としてのピン11については、図7(a)、(b)及び図8(a)においては省略している。また、図8(b)においては、ウエハ(基板)200をピン11で載置しており、分かり易くするため点線にてウエハ200を示している。
図7(a)、(b)、図8(a)、(b)に示す本実施の形態におけるボート217は、天板3と底板4のそれぞれの外周に設けられ、ウエハ200を保持する少なくとも3本の主支柱1と、天板3と底板4のそれぞれの外周に設けられ、主支柱1よりも径が大きく、基板を支持しない(基板と非接触の)4本(少なくとも3本)の補助支柱2と、を備えた構成である。また、主支柱1には、ウエハ200を載置するピン11が設けられている。
このピン11にウエハ200が載置されると、ウエハ200の端部(側面)と主支柱1の間が離間されるように構成されている。また、本実施の形態によれば、主支柱1が、天板3と底板4の外周にそれぞれ設けられているため、それぞれの径を小さくすることにより、ウエハ200の端部と主支柱1のそれぞれの距離を離間させることができる。
また、ウエハ200がピン11上に載置されるとき、ウエハ200の端部と主支柱1との間が離間されると共に、ウエハ200が補助支柱2と接触しなければよい。また、基板処理の結果に影響がないように主支柱1及び補助支柱2の設置位置が決定されるよう構成されるのが好ましい。
補助支柱2は、ボート217及びボート217に保持された基板全体を保持するため、補助支柱2の径を大きくしている。従い、ウエハ200を支持すると基板処理への影響が大きくなるため、ピン11を有しないよう構成されている。また、ウエハ200を支持するボート217の強度維持のためには、補助支柱2の本数は主支柱1の本数よりも多い方が好ましい。
上述のように、補助支柱2の径が主支柱1よりも大きく(太く)、ピン11の長さよりも小さく構成されるのが好ましい。但し、補助支柱2の径は、ウエハ200と非接触であれば、ピン11の長さと同じ程度でよい。一例として、主支柱1の径は、3〜10mm程度であり、補助支柱2の径は、8〜15mm程度であり、ピン11の長さは20〜30mmである。
尚、本明細書におけるこのような数値範囲の表記は下限値および上限値がその範囲に含まれることを意味する。例えば、「20〜30mm」とは「20mm以上30mm以下」を意味する。
図9は、図6に示す比較例と上述の主支柱1及びピン11にそれぞれウエハ200を保持させたときのウエハ200の膜厚低下の比較を示す。図9の横軸は、ウエハ200中心からの距離(単位mm)、縦軸はウエハ200中心の膜厚からの膜厚低下(Å)である。図9に示すように、比較例では、中心からウエハ200の端部(エッジ)で10Å低下していたのに対して、本実施形態の様に、ピン11にウエハ200を載置した場合には、凡そ5Å程度の低下に留まっている。
図9に示すグラフから、膜厚低下影響は柱から12mm(膜厚低下の確認できるウエハ200エッジからの距離)+5mm(支柱とウエハ200エッジの距離)=17mmと推測できる。そして、ウエハ200を保持するために必要な幅を最低3mmとすれば、ピン11の長さは20mm以上が好ましい。一方、ピン11とウエハ200の接触面積を大きくすると熱伝導による温度低下の影響が懸念されるため、例えば、ピン11の長さは30mm程度までとするのが好ましい。
ここで、主支柱1の径は、ウエハ200を保持するために必要な強度を出すための最小径3mmからピン11を有し、反応管203に収まる最大径10mmを示す。また、補助支柱2の径は、ボート217の強度を保証するために必要な最小径8mmから膜厚低下が許容(平均膜厚に対して2%以内)できるとされる最大径15mmである。
また、図7(a)(b)に示すように、補助支柱2は、主支柱1間を3分割に略均等に分ける位置に設けられる。また、図7に示すように、ボート217は、少なくとも3本の主支柱1を有し、ウエハ200の搬入及び搬出される方向に基準支柱1aが設けられ、基準支柱1aを中心にして支柱1をウエハ200の載置される方向に対して左右対称となる位置に設けられるよう構成されている。
また、補助支柱2が設けられる場合においても、ボート217における主支柱1及び補助支柱2は、基準支柱1aを中心にして、主支柱1及び補助支柱2をウエハ200の搬入及び搬出される方向に対して左右対称となる位置に設けられる。補助支柱2は、少なくとも3本設けられる。半円周状に設けられた3本の主支柱の半円周の頂点に基準支柱1aが設けられている。図7(a)(b)においては、隣接する各主支柱1との間に、補助支柱2がそれぞれ2本ずつ設けられている。尚、主支柱1の径より大きければ(ボート217を支える程度の強度を保持できれば)、例えば、補助支柱の本数は主支柱1の本数より少なくてもよい。
本実施形態において、例えば、図6に示す一般的なボートの支柱100の径φは19mmであり、図7に示す本実施形態のボート217の主支柱1の径φ10mm、及び補助支柱2の径φ15mmである。ここで、主支柱1の径が補助支柱2より小さい理由は、主支柱1がウエハ200の端部から遠ざけるためだけでなく、基板処理による影響を小さくするためである。径を小さくすることにより、主支柱1の熱容量を極力小さく抑え、ウエハ200からピン11への熱伝導による基板処理への影響を小さくすることができる。
主支柱1の柱断面積が小さくなるのでボート217の強度を確保するために、補助支柱2の径を大きくして(柱断面積を大きくして)確保している。従い、補助支柱2の径を大きくできるため強度を確保でき、ピン11がある主支柱1は小さくできる。但し、主支柱1は、ウエハ200を保持することができる程度の強度確保は必要である。また、補助支柱2がウエハ200と接触しないようにピン11の長さが決定される。
このように、図6に示す一般的なボート217の支柱100の径(φ19mm)と比較して、図7に示すボート217の主支柱1の径(φ10mm)は、9mm細い構造とされており、ピン11を設けていない主支柱1表面からウエハ200の端部までの距離を約2倍に保つことができる。更に、主支柱1の径が小さくなれば、ウエハ200を保持する主支柱1の表面積が小さくなるため、成膜ガスの流れを妨げにくいので滞留が起きにくい。よって、主支柱1による成膜ガスの消費が抑制される。
図10(A)は図6で示す比較例とは他の比較例を示す図であり、主支柱1と補助支柱2の位置が図8(B)で示す実施例とほぼ同じ位置にあるが、主支柱1の径が補助支柱2の径より大きくなっている。図10(B)は図10(A)の主支柱1と補助支柱2の膜厚への影響を示す結果であり、図10(A)の一点破線で示される周方向の膜厚(ウエハ200の端部から10mmの位置での膜厚)の影響を示す。
図10(A)では、主支柱1の径が10mmであり、補助支柱2の径が8mmであり、ウエハ200の端部とピン11を設けていない主支柱1の距離が4mm、ウエハ200の端部と補助支柱2との距離が2mmである。図10(A)には特に示していないが、図8(b)と同様に基準支柱1(a)を中心に補助支柱2が左右対称に2本ずつ設けられている。
図10(B)の横軸は、図10(A)の一点破線で示される角度であり、縦軸は、ウエハ200の端部から10mmの位置での平均膜厚からの膜厚差である。図10(B)に示されるように、全体的に膜厚差が0.3Å以内に抑えられているが、主支柱1に相当する部分だけ膜厚差が大きくなっている(図10(B)では0.5Å)。
図10(B)より、ウエハ200と接触している部分(ピン11)がある主支柱1で膜厚差が大きくなっている。一方、補助支柱2表面とウエハ200端部との距離(2mm)は、ピン11が設けられていない主支柱1表面とのウエハ200端部との距離(4mm)より小さいが、図10(B)において膜厚への影響は見られなかった。
これにより、少なくともウエハ200と接触していないため、膜厚への影響が小さいと考えられる。つまり、補助支柱2の径が大きくなってもウエハ200と非接触であり、ウエハ200端部から少なくとも2mm以上離れると膜厚の影響が見られなくなることが分かる。
また、主支柱1の径(10mm)が補助支柱2(8mm)の径より大きい、つまり、主支柱1の表面積が補助支柱2の表面積より大きいことによる影響は、少なからずあると思われる。これは、処理ガスが主支柱1及び補助支柱2に吸着されて消費されてしまうため、基板200の支柱付近のガス濃度が下がってしまい、膜の面内均一性に影響を及ぼすためである。
(支柱の影響について)
主支柱1及び補助支柱2の両方が細く、表面積が小さい方が望ましい。但し、補助支柱2については、基板との距離が近いほど強度を確保できるため、基板と支柱の距離の関係は、主支柱1と基板200間の距離Lと補助支柱2と基板200間の距離Sとすると、L>Sという関係が好ましい。具体的には、補助支柱2と基板200の端部との距離Sは、基板200の端部と主支柱1に設けられる隣り合うピン11間に構成される主支柱1の表面との距離Lより短くなるように設けられる。
各支柱の影響を完全になくすことは難しいが、本実施形態では支柱の影響を分散することによって膜厚低下を抑制することが可能となっている。特に、主支柱1の断面積に対する補助支柱2の断面積の割合が、1.3〜5.0であると、膜の面内均一性が良好となる。
ここで、主支柱1よりも影響が小さく、ピン11が設けられていない補助支柱2を太くすることで膜厚低下影響を減らしつつボート強度を維持するために、主支柱1と補助支柱2の断面積の比を1.3(例えば、主支柱1の径10mm、補助支柱2の径13mm)以上としている。また、実現可能な最大値は、5.0(主支柱1の最小径3mm、補助支柱2の最大径15mm)である。
本実施の形態では、補助支柱2の径が複数存在する時、全て同じ径であるが、ボート217を支える程度の強度を保持できれば、異なる径を有するように構成してもよい。
本実施の形態では、補助支柱2の径は、主支柱1の径より大きいが、基板支持具の影響を受けることなく、膜厚の均一性の低下を抑制できれば、補助支柱2の径を主支柱1の経より小さくするように構成してもよい。
本実施の形態では、3本の主支柱1と4本の補助支柱2が、主支柱1と補助支柱2との間、または、補助支柱2間でウエハ200の円周方向に均等に設けられるが、この形態に限定されることは無く、種々の構成が考えられる。また、主支柱1及び補助支柱2の断面形状は、正円、半円、楕円、多角形のいずれでもよい。
更に、主支柱1の横応力に対する強度を向上させるために、主支柱1の中間部付近で基板の周方向に例えば半円形の連結具で連結させることも可能である。
本実施の形態によれば、以下の(a)〜(c)に記載の効果のうち少なくとも一つ以上の効果を奏する。
(a)基板が基板支持具に保持されたときに、基板の端部と補助支柱と接触しないように保持されるので、(補助支柱の数の分)支柱の数を増やしても基板支持具の影響を受けることなく、膜厚の均一性の低下を抑制することができる。
(b)基板支持具の主支柱には基板を保持するためのピン(基板保持部)が設けられ、このピンに基板が載置されると共に、基板保持具の強度を補強するための該ピンが設けられない補助支柱が設けられ、該補助支柱と基板の端部が所定長さ(2mm)以上になるように、主支柱及び補助支柱の設置位置を調整することにより、基板支持具の影響を受けることなく、膜厚の均一性の低下を抑制することができる。
(c)基板保持具を用いて処理を行うときに、基板処理への影響の大きい基板保持部を備える主支柱をより細くすることで基板処理への影響を低減しつつ、基板保持部を持たず基板処理への影響の少ない補助支柱を主支柱よりも太い形状で設けることで基板保持具の強度を保つことができる。
以上のように、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
また、本発明は、例えば、既存の基板処理装置のプロセスレシピを変更することでも実現できる。プロセスレシピを変更する場合は、本発明に係るプロセスレシピを電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体を介して既存の基板処理装置にインストールしたり、また、既存の基板処理装置の入出力装置を操作し、そのプロセスレシピ自体を本発明に係るプロセスレシピに変更したりすることも可能である。
また、上述の実施形態では、ウエハ200上に膜を堆積させる例について説明した。しかしながら、本発明は、このような態様に限定されない。例えば、ウエハ200上に形成された膜等に対して、酸化処理、拡散処理、アニール処理、エッチング処理等の処理を行う場合にも、好適に適用可能である。
また、本実施例に係る基板処理装置のような半導体ウエハを処理する半導体製造装置などに限らず、ガラス基板を処理するLCD(Liquid Crystal Display)製造装置にも適用することができる。
1…支柱
2…補助支柱
10…基板処理装置
11…載置部
12…接触部
13…取付部
200…ウエハ(基板)
217…ボート(基板支持具)

Claims (14)

  1. 複数の基板を水平にかつ上下に間隔をおいて支持する基板支持具であって、
    前記基板を支持する基板保持部を設けた主支柱と、
    前記基板と接触しないよう構成されている補助支柱と、を有し、
    前記主支柱と前記補助支柱が各々半円周上に互いに離れて設けられ、前記補助支柱と前記基板の端部との距離は、前記基板の端部と前記基板保持部が設けられていない部分の前記主支柱の表面との距離より短く、前記補助支柱の径は前記主支柱の径より大きく構成される基板支持具。
  2. 前記補助支柱は、前記基板保持部を設けないよう構成されている請求項1記載の基板支持具。
  3. 前記基板保持部の長さは、20mm以上30mm以下である請求項1記載の基板支持具。
  4. 前記主支柱は略半円周上に3本設けられ、該3本のうち前記基板の搬入及び搬出される方向に基準支柱が設けられ、該基準支柱を中心にして前記主支柱を前記基板の載置される方向に対して左右対称となる位置に設けられるよう構成されている請求項1記載の基板支持具。
  5. 更に、前記基準支柱と該基準支柱以外の前記主支柱間に補助支柱が設けられるよう構成されている請求項4記載の基板支持具。
  6. 前記補助支柱の本数は、前記主支柱の本数より多く設けられるよう構成される請求項1記載の基板支持具。
  7. 前記補助支柱の径は、前記主支柱の径より大きい範囲で異なる径を有するように構成される請求項6記載の基板支持具。
  8. 前記主支柱の径は、3mm以上10mm以下である請求項1記載の基板支持具。
  9. 前記補助支柱の径は、8mm以上15mm以下である請求項1記載の基板支持具。
  10. 前記主支柱の断面積に対する前記補助支柱の断面積の割合が、1.3以上5.0以下である請求項1記載の基板支持具。
  11. 前記主支柱および前記補助支柱の断面形状は、正円、半円、楕円、多角形のいずれかから選択される請求項1に記載の基板支持具。
  12. 前記主支柱の本数は、前記補助支柱の本数より多く設けられるよう構成される請求項1記載の基板支持具。
  13. 複数の基板を処理する処理室と、
    前記複数の基板を水平にかつ上下に間隔をおいて支持する基板支持具であって、前記基板を支持する基板保持部を設けた主支柱と、前記基板と接触しないよう構成されている補助支柱と、を有し、前記主支柱と前記補助支柱が各々半円周上に互いに離れて設けられ、前記補助支柱と前記基板の端部との距離は、前記基板の端部と前記基板保持部が設けられていない部分の前記主支柱の表面との距離より短く、前記補助支柱の径は前記主支柱の径より大きく構成される基板支持具と、
    前記処理室に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理ガス供給系を制御して、前記処理室に収容された前記基板支持具に支持された基板に対して、前記処理ガスを供給して、前記基板上に膜を形成するよう構成される制御部と、
    を有する基板処理装置。
  14. 基板を支持する基板保持部を設けた複数の主支柱と、前記基板と接触しないよう構成されている補助支柱と、を備え、前記主支柱と前記補助支柱が各々半円周上に互いに離れて設けられ、前記補助支柱と前記基板の端部との距離は、前記基板の端部と前記基板保持部が設けられていない部分の前記主支柱の表面との距離より短く、前記補助支柱の径は前記主支柱の径より大きく構成され、水平にかつ上下に間隔をおいて複数の基板を支持する基板支持具に支持させた状態で、前記基板を処理室に搬入する工程と、
    前記処理室に対して処理ガスを供給し、前記基板に膜を形成する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
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