JP6753768B2 - 場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法 Download PDF

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Description

本発明は場所打ちコンクリート杭の構築方法において削孔の孔底に沈殿しようとするスライムの除去効率を高めるスライムの除去方法に関するものである。
アースドリル工法等のように地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入した後、トレミー管を通じてコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法では杭の支持力を確保する上で、孔底に沈殿するスライムを丁寧に除去することが求められる。
通常は底浚いバケットを使用してスライムをすくい上げる第一次スライム処理と、水中ポンプ等を使用してスライムを吸い上げる第二次スライム処理が行われれば、スライムの除去は十分な場合が多い。
しかしながら、例えば鉄筋籠を軸方向に多数段、継ぎ足しながら削孔内に挿入する場合のように、削孔形成からコンクリート打設までの間に時間を要する場合には、孔底に沈殿するスライムの量が多くなり、第一次と第二次のスライム処理のみではスライムが処理しきれないことになる。削孔形成からコンクリート打設までに時間を要することは、具体的には杭径が2000mmを超える大口径の場合、または杭長が30mを超える長尺の場合が該当する。
スライムの処理不足の問題に対しては、鉄筋籠の外周にスライム処理用パイプを配置し、例えばスライム処理用パイプからスライムを含む安定液を吸引しながら、地上でスライムを除去した安定液を削孔内に戻すことにより安定液を循環させようとする方法がある(特許文献1参照)。
この方法は主に、先端が孔底付近に到達するまで削孔中に挿入されるスライム処理用パイプの先端からスライムを含む安定液を吸引するか(請求項3、4)、スライムを除去した安定液、または圧縮空気をスライム処理用パイプの先端から放出することにより(請求項2、5)、安定液に対流(循環)を生じさせることを目的としている。
スライム処理用パイプは上記のように鉄筋籠の外周に配置されることから、削孔内への鉄筋籠挿入後のスライム処理用パイプの挿入が困難であることもあり、特許文献1ではスライム処理用パイプを鉄筋籠の挿入前に挿入し、鉄筋籠の挿入後にトレミー管を挿入している(請求項1、段落0021〜0023)。
特許第3878772号公報(請求項1〜5、段落0021〜0031、図2〜図5)
しかしながら、鉄筋籠の外周側に配置されるスライム処理用パイプから安定液等を吸引するか放出することは、対流の片側からの強制的な流れを発生させるだけのことであり、この流れと対になる逆向きの流れがないため、スライムが滞留しようとしている孔底付近の安定液に対流を効果的に生じさせることは難しいと考えられる。
本発明は上記背景より、削孔の孔底付近における安定液の対流の発生を生じさせ易くし、孔底付近に滞留するスライムの除去効率を高める場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法を提案するものである。
請求項1に記載の場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法は、地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入し、前記削孔内に挿入されるトレミー管を通じて前記削孔内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、
前記鉄筋籠の内周側に前記トレミー管を、前記鉄筋籠の外周側の孔壁寄りに前記孔壁と前記鉄筋籠間に納まる大きさの対流管をそれぞれ配置し、
前記鉄筋籠の下端部、または最下段の鉄筋籠ユニットに前記トレミー管と前記対流管をそれぞれ拘束する保持材を接続し、この保持材に前記トレミー管と前記対流管を保持させた状態で、前記トレミー管と前記対流管をそれぞれの先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで挿入し、
前記トレミー管を通じたコンクリートの打設に先立ち、前記削孔内の、もしくは前記削孔外の前記安定液を吸引して前記対流管と前記トレミー管のいずれか一方の軸方向先端部から吐出させる一方、いずれか他方の軸方向先端部から前記安定液を吸引して前記削孔内へ復帰させ、前記削孔の前記孔底付近に存在する前記安定液を強制的に循環させながら、前記安定液中のスライムを除去することを構成要件とする。
請求項2に記載の場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法は、地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入し、前記削孔内に挿入されるトレミー管を通じて前記削孔内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、
前記鉄筋籠の内周側に前記トレミー管を、前記鉄筋籠の外周側の孔壁寄りに前記孔壁と前記鉄筋籠間に納まる大きさの対流管をそれぞれ配置し、それぞれの先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで挿入し、
前記トレミー管を通じたコンクリートの打設に先立ち、前記削孔内の、もしくは前記削孔外の前記安定液を吸引して前記対流管と前記トレミー管のいずれか一方の軸方向先端部から吐出させる一方、いずれか他方の軸方向先端部から前記安定液を吸引して前記削孔内へ復帰させ、前記削孔の前記孔底付近に存在する前記安定液を強制的に循環させながら、前記安定液中のスライムを除去し、
前記トレミー管を通じた前記安定液の吸引、または吐出の際、前記トレミー管内に、上端部が地上に突出する補助管を挿通させ、この補助管を通じて前記安定液の吸引、または吐出をすることを構成要件とする。
「対流管とトレミー管のいずれか一方の先端部から吐出させる一方、いずれか他方の先端部から安定液を吸引する」とは、対流管の先端部から安定液を吐出させながら、トレミー管の先端部から安定液を吸引する場合と、トレミー管の先端部から安定液を吐出させながら、対流管の先端部から安定液を吸引する場合があることを言う。
削孔2の径と鉄筋籠3の径(かぶり)、及びトレミー管4の径(外径)の関係から、図2に示すように鉄筋籠3の外周側に配置される対流管5の外径はトレミー管4の外径より小さくなるため、対流管5とトレミー管4のいずれか一方からの安定液の吐出量と他方からの吸引量の均衡を図る上では、対流管5はトレミー管4の本数の複数倍、配置されることが適切である。図2では鉄筋籠3の中心部に1本のトレミー管4を配置しているが、トレミー管4の位置は必ずしも中心部である必要はなく、1本である必要もない。
トレミー管4と対流管5は鉄筋籠3に直接、保持されるか、または鉄筋籠3に付属する形で接続される保持材61、62に保持される対流管5は鉄筋籠3(フープ32)の外周面と孔壁2aとの間に挟持され得るため、保持材61を鉄筋籠3に接続する場合、保持材61は少なくともトレミー管4用があればよい。
「保持される」とは、削孔2内の安定液1中でトレミー管4が、またはトレミー管4と対流管5が転倒や傾斜を生じない程度に鉄筋籠3や保持材6に拘束されることを言い、必ずしもトレミー管4と対流管5の軸線が鉛直方向を維持することまでは必要ではない。鉄筋籠3や保持材6の形状(形態)も問われない。「孔壁と鉄筋籠間に納まる大きさの対流管」とは、対流管5の外周面を含む断面積、すなわち円形断面の場合の外径が孔壁2aと鉄筋籠3の外周との間に納まる大きさであることを言い、対流管5の削孔2(安定液1)内への挿入時に対流管5の外周面が少なくとも孔壁2aに接触せず、摩耗が生じない程度に鉄筋籠3に、もしくは保持材6に保持される。
先端部が孔底2bに接近する深さまで対流管5とトレミー管4が挿入され、対流管5とトレミー管4のいずれか一方の先端部から安定液1が吐出させられ、いずれか他方の先端部から安定液1が吸引されることで、孔底2b付近にいずれか一方の先端部からの吐出による孔壁2aに沿った下向きの、または孔底2bに沿った横向きの流れが生じる。同時に、いずれか他方からの吸引による上向きの流れが生じ、吐出による流れと共に孔底2b付近における安定液1に対になる逆向きの流れが生じるため、安定液1に強制的に対流(循環)を発生させることが可能になる。
対流管5とトレミー管4のいずれか一方の先端部から吐出させられる安定液1の下向き、もしくは横向きの流れと、いずれか他方の先端部から吸引される安定液1の上向きの流れは同一の循環(回転)の向きになるため、安定液1に、環状に循環する対流を確実に発生させることができる。請求項1における「先端部が孔底に接近する深さ」とは、対流管5とトレミー管4のいずれか一方の先端部から吐出させられる安定液1が孔底2bに到達し得る程度の深さを言う。いずれか他方の先端部もいずれか一方の先端部と同等の深さまで到達させられる。対流管5の先端部は下端部を指し、管の先端と管の側面を含む。トレミー管4の先端部も同様である。
対流管5から安定液1を吐出させる場合には、対流管5は鉄筋籠3と孔壁2aとの間に配置されるため、対流管5の先端部から吐出させられる安定液1は孔壁2aと孔底2bに沿い、削孔2の平面上(平面で見たとき)、孔壁2a側から中心側へ流れようとする。この場合、対流管5から吐出させられた安定液1が向かう先に、安定液1を上方へ吸引するトレミー管4が配置されていることで、孔底2b付近に存在する安定液1中に対流管5側からトレミー管4側へ向かう対流が生じようとする。
トレミー管4から安定液1を吐出させる場合には、トレミー管4は上記のように鉄筋籠3の中心部かその付近に配置される関係で、下端部から吐出させられた安定液1は孔底2bに当たった後、分散して周辺の孔壁2a側へ流れようとする。その先に安定液1を吸引する対流管5が配置されていることで、孔底2b付近に存在する安定液1中にトレミー管4側から対流管5側へ向かう対流が生じようとする。
孔底2b付近において安定液1に強制的に対流を発生させることができることで、相対的に比重の大きく、沈降し易いスライムを効果的に安定液1の対流に乗せ易くなり、孔底2bへの沈殿を抑制、または阻止し、スライムが常に孔底2bより上方に浮遊した状態を維持することが可能になる。一方、対流中の安定液1はトレミー管4の先端部から吸引されるため、対流中の安定液1中に浮遊しているスライムを効率的に吸引し、地上へ排出(除去)することが可能になる。
対流管5とトレミー管4のいずれか一方の先端部から吐出させられる安定液1は図1−(c)に示すように削孔2内から、または地上に設置された貯留槽内から供給用ポンプ(サクションポンプ)7により吸引され、そのまま、または加圧されて対流管5とトレミー管4のいずれか他方の上端部に送り込まれた削孔2内の安定液1である。削孔2内から吸引され、いずれか他方の上端部に戻される安定液1は削孔2の上層に存在する安定液1であり、スライムの混入の可能性は低いが、スライムが混入している場合には、安定液1は濾過され、スライムが除去されてからいずれか他方に戻される。
供給用ポンプ7による吸引時に吸引された安定液1には吸引による速度が付与されることで、対流管5の上端部に送り込まれた安定液1に押されるように対流管5内に存在している安定液1が対流管5の先端部から吐出させられる。対流管5の先端部から放出される安定液1が吐出に十分な圧力(速度)を持たない場合には、対流管5上端部の供給用ポンプ7から先端部までの間のいずれかの位置において圧送ポンプ等により安定液1に圧力が付与される。
トレミー管4を通じた安定液1の地上への吸引にはトレミー管4の内径に応じた吸引能力を持つ吸引ポンプ(サクションポンプ)8を必要とするが、例えばトレミー管4内に、上端部が地上に突出する補助管41を挿通させ、補助管41を通じて安定液1の吸引、または吐出をすることにすれば(請求項2、4)、吸引する場合の安定液1の吸引に要する吸引能力が小さくて済むため、吸引のための吸引ポンプ8の能力(規模)を低減させることが可能になる利点がある。またトレミー管4の内部が補助管41の内部と外部とに区分されるため、トレミー管4を通じたコンクリート9の打設の際にも、例えば補助的に補助管41を通じた安定液1の吸引、または吐出を継続することができる利点もある。
吸引ポンプ8はトレミー管4、または補助管41を通じて孔底2b付近に存在する、スライムを含む安定液1を地上まで吸引し、削孔2内へ復帰させるため、削孔2内への復帰前に安定液1は濾過され、スライムが除去される。
対流管5を鉄筋籠3と孔壁2aとの間に挿入することが困難な、あるいは不可能な場合には、鉄筋籠3の内周側の複数箇所に複数本のトレミー管4を配置し、いずれか一部のトレミー管4の軸方向先端部から、削孔2内から、もしくは削孔2外から吸引した安定液1を吐出させる一方、他の残りのトレミー管4の軸方向先端部から安定液1を吸引して削孔2内へ復帰させることが行われる(請求項)。「いずれか一部のトレミー管4」は複数本の場合と1本の場合があり、「他の残りのトレミー管4」も複数本の場合と1本の場合がある。
この場合、複数のトレミー管4を安定液1の吸引用と排出用に使用することができることで、安定液1の吸引量と排出量の均衡を図ることができるため、孔底2b付近の安定液1に効果的に対流を生じさせることも可能であり、スライムの沈下を抑制し、安定液1中からのスライムの排出効果を高めることが可能になる。この場合も、トレミー管4を通じた安定液1の地上への吸引が困難である場合には、トレミー管4内に、上端部が地上に突出する補助管41が挿通させられ、補助管41を通じて安定液1の吸引、または吐出が行われる(請求項2、4)。
また請求項では図3に示すように複数本のトレミー管4を削孔2の平面上、周方向等に均等に分散させて配置することができるため、対流管5を用いる場合と同様に、吐出用のトレミー管4の先端部から吐出させられる安定液1の流れを吸引用のトレミー管4の先端部側へ向かうように吐出用のトレミー管4と吸引用のトレミー管4を組み合わせることも可能である。
先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで対流管とトレミー管を挿入し、対流管とトレミー管のいずれか一方の先端部から安定液を吐出する一方、いずれか他方の先端部から安定液を吸引するため、孔底付近における安定液に強制的に対流(循環)を発生させることができる。この結果、相対的に比重の大きく、沈降し易いスライムを効果的に安定液の対流に乗せ易くなり、孔底への沈殿を抑制、または阻止することができるため、対流中の安定液中に浮遊しているスライムを効率的に吸引し、地上へ排出することができる。
(a)〜(d)は安定液を供給しながら削孔を形成した後、トレミー管と対流管の挿入から、トレミー管を通じたスライムを含む安定液の吸引までの手順を示した縦断面図である。 (a)は図1で使用する鉄筋籠とトレミー管及び対流管の配置状態を示した平面図、(b)は(a)に示す対流管保持のための保持材の他の形成例を示した平面図である。 図1、図2に示す対流管を使用せず、鉄筋籠内に複数本のトレミー管を配置した場合のトレミー管の配置状態を示した平面図である。 (a)〜(d)は図1に示す削孔の形成までの手順を示した縦断面図、(e)〜(g)は図1に示す鉄筋籠の挿入からトレミー管を通じたコンクリートの打設が終了するまでの手順を示した縦断面図である。
図1−(a)〜(d)は地中に安定液1を供給しながら形成された削孔2内に鉄筋籠3を挿入し、削孔2内に挿入されるトレミー管4を通じて削孔2内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、削孔2内に挿入されるトレミー管4と対流管5を用いて安定液1に対流を生じさせつつ、安定液1中のスライムを除去する方法の手順例を示す。
トレミー管4は鉄筋籠3の内周側に配置され、対流管5は鉄筋籠3の外周側の孔壁2a寄りに配置され、トレミー管4と対流管5のいずれか一方を通じた安定液1の吸引といずれか他方を通じた安定液1の吐出により孔底2b付近の安定液1に対流を生じさせる。対流管5の外周面を含む断面積(外径)は孔壁2aと鉄筋籠3との間に納まる大きさであり、トレミー管4と対流管5は先端部が孔底2bに到達、もしくは接近する深さまで挿入される。
図1では安定液1に対流を生じさせるために、トレミー管4を安定液1の吸引用に使用し、対流管5を安定液1の吐出用に使用しているが、逆にトレミー管4を安定液1の吐出用に、対流管5を安定液1の吸引用に使用することもある。以下では主にトレミー管4を安定液1の吸引用に、対流管5を安定液1の吐出用に使用した場合を説明する。
削孔2は図4−(a)〜(d)に示すようにアースドリル工法等により安定液1を供給しながら、目標とする場所打ちコンクリート杭10の、支持層に到達する深度まで形成される。図面ではアースドリル工法による掘削例を示しているため、削孔2はドリルリングバケットの回転による掘削と掘削土の排出が繰り返されることにより形成されるが、削孔2はアースドリル工法以外の方法で形成されることもある。安定液1のみでは孔壁2aの安定が保たれない場合には、地盤の表層にケーシング11が挿入される。削孔2形成後、図4−(d)に示す底浚いバケットによる第一次スライム処理が行われる。
その後、図1−(a)〜(c)に示すように削孔2内への鉄筋籠3の挿入とトレミー管4及び対流管5の挿入が行われる。トレミー管4と対流管5は例えば図2−(a)、(b)に示すように鉄筋籠3の下端部等に接続、もしくは接合(固定)される保持材61、62に削孔2中で転倒しないよう、保持される。鉄筋籠3とトレミー管4及び対流管5の挿入は例えばケーシング11上に載置される架台12を利用して行われる。
図2−(a)では平面上、鉄筋籠3の主筋31を拘束するフープ32の内周側に、保持材61を構成する複数本の枠材61aを格子状に架設してフープ32等に接続し、この並列する枠材61a、61a間にトレミー管4を配置することによりトレミー管4を鉄筋籠3に保持させている。図2−(a)ではまた、フープ32の外周側から、孔壁2aとの間の距離を保持するスペーサを兼ねる保持材62、62を周方向に並列させて突出させ、この並列する保持材62、62に対流管5を保持させているが、保持材61、62の形態と保持方法は任意である。保持材61、62は例えば主筋31とフープ32の少なくともいずれか一方に結束、溶接等により接続(接合)される。
図2−(b)は対流管5を包囲する閉じた形状の保持部62aと、周方向に隣接する保持部62aを連結するつなぎ部62bを有する、フープ31に沿う環状に保持材62全体を形成した場合の例を示す。この例ではつなぎ部62bの内周側にトレミー管4との間の間隔を保持する間隔保持部62cが保持部62aから張り出し、間隔保持部62cのトレミー管4側にトレミー管4の外周面に接触し得る当接部62dを形成している。
図1−(b)は削孔2の平面上の中心部に配置されたトレミー管4が、先端部が孔底2bに到達、もしくは接近する深さまで挿入された状態を示している。ここに示すように例えばトレミー管4先端部の下側にスタンド42を接続しておくことで、トレミー管4の先端部が目標深度に到達したことが確認される。図1−(c)は鉄筋籠3の外周と孔壁2aとの間に配置された対流管5が、先端部が孔底2bに到達、もしくは接近する深さまで挿入された状態を示している。対流管5の先端部が目標深度に到達したことも、トレミー管4と同様の方法で確認される。
図1−(c)はまた、トレミー管4の下端部から安定液1の吸引をすると同時に、対流管5の下端部から安定液1を吐出している状況を示している。ここに示すように下端部が孔底2b付近の異なる位置にある対流管5とトレミー管4のいずれか一方からの安定液1の吐出と、いずれか他方からの安定液1の吸引をすることにより孔底2b付近の安定液1に孔壁2a側から中心側へ向かう対流、または逆向きの対流を生じさせることができる。
安定液1の吐出は地上に設置された、または吐出が行われる対流管5、またはトレミー管4の上端部に接続された供給用ポンプ(吸引ポンプ)7により削孔2中の安定液1、または地上に設置された貯留槽内にある補充用の安定液1を吸引し、対流管5、またはトレミー管4の上端部に供給する(送り込む)ことにより行われる。ここで、供給用ポンプ7により吸引される削孔2中の安定液1はほとんどスライムを含まない上層部分の安定液1であるため、基本的には濾過されることなく、対流管5、またはトレミー管4に供給される。
孔底2b付近の安定液1の吸引は、吸引が行われるトレミー管4、または対流管5の上端部に接続される吸引ポンプ8によりトレミー管4、または対流管5の先端部(下端部)から行われ、吸引ポンプ8に吸引されてトレミー管4、または対流管5の上端部にまで上昇する。この安定液1中には吸引開始後、暫くの間はスライムが含まれるため、地上まで吸引された安定液1は濾過され、安定液1中に混入しているスライムが除去された後、削孔2内に復帰させられる。
孔底2b付近に存在する安定液1の吸引が継続されることにより削孔2内の安定液1中に混入しているスライムが徐々に排出され、地上での安定液1の濾過によりスライムが順次、除去される。吸引ポンプ8による安定液1の吸引と供給用ポンプ7による安定液1の供給が継続されることで、削孔2内の安定液1中に混入しているスライムの除去が進み、次第に安定液1中のスライムの濃度が低下する。
なお、例えば吸引ポンプ8の能力(規模)を軽減することが望ましいか、必要とされるような場合には、図1−(c)に示すようにトレミー管4の内周に、外径がトレミー管4の内径より小さい補助管41が挿通させられ、補助管41を通じて安定液1が地上まで吸引される。補助管41は安定液1の吐出のために使用されることもある。
図1−(d)はトレミー管4からの安定液1の吸引と対流管5からの吐出を継続しながら、最下段の鉄筋籠(鉄筋籠ユニット)3にその上段の鉄筋籠(鉄筋籠ユニット)3を継ぎ足してカプラー33で連結し、最下段の鉄筋籠3をその全長分、沈下させた状況を示している。軸方向に隣接する鉄筋籠3、3の連結と沈下は最下段の鉄筋籠3が孔底2b、またはその付近に到達する(全鉄筋籠(鉄筋籠ユニット)3が挿入される)まで繰り返される。
図1−(c)、(d)に示すように軸方向に複数組の鉄筋籠3、3を継ぎ足しながら全鉄筋籠3を削孔2中に挿入することと、最下段の鉄筋籠3が安定液1の液面より上に突出しているときに、この最下段の鉄筋籠3を利用して、または鉄筋籠3の下端部に接続される保持材61、62を利用してトレミー管4と対流管5を孔底2b付近まで挿入することで、全鉄筋籠3の削孔2中への挿入完了前にトレミー管4からの安定液1の吸引と対流管5からの吐出、またはその逆の操作を開始することが可能になる。
結果として最下段より上段の鉄筋籠3の継ぎ足しとそれに伴う鉄筋籠3の降下時にも孔底2b上の安定液1に対流を生じさせ続けることが可能になり、全鉄筋籠3の挿入が完了するまでの期間中、スライムを含む安定液1が孔底2b上に貯留することを回避することができる。すなわち、トレミー管4を通じたコンクリート9の打設開始時に、孔底2b付近にスライムが存在する状況を回避する、あるいは孔底2b付近を含め、削孔2内の安定液1中からほぼ完全に近い状態でスライムを除去することが可能になる。
図4−(e)に示すように最下段の鉄筋籠3が孔底2bに到達した後には、図4−(f)に示すようにトレミー管4を通じて地上からコンクリート9が打設され、コンクリート9を一定深度、打設する毎にトレミー管4を引き上げる操作が繰り返され、(g)に示すように場所打ちコンクリート杭10が構築される。従来方法では、図4−(e)の時点で、孔底2bに沈殿しているスライムをトレミー管4を通じて安定液1と共に吸引し、排出させる第二次スライム処理が行われるが、本発明では孔底2b付近の、スライムが混入している安定液1の吸引によりスライムの除去が行われるため、従来の第二次スライム処理は不要になる。
図3は鉄筋籠3の内周側に複数本のトレミー管4を周方向に分散させて、または全体的に均等に配置することで、図2に示す例における対流管5を不要にした場合の例を示す。この場合、複数本のトレミー管の4内、いずれか一部のトレミー管4の軸方向先端部から削孔2内の安定液1を吐出させる一方、他の残りのトレミー管4の軸方向先端部から安定液1を吸引して削孔2内へ復帰させることが行われる。複数本のトレミー管の4内、何本のトレミー管4を吐出用に使用し、何本のトレミー管4を吸引用に使用するか、は任意である。
図3では図2と同様に鉄筋籠3の内周側に格子状に組まれた枠材61aからなるトレミー管4用の保持材61の中心部を除く4箇所の領域に、周方向に均等に4本のトレミー管4を配置している。この場合、例えば全トレミー管4の内、いずれか複数本、例えば2本のトレミー管4、4を対にし、その内の一方を吐出用に、他方を吸引用に組み合わせる使用方法が可能である。
または鉄筋籠3内の外周寄りに配置された複数本のトレミー管4を吐出用に、もしくは吐出用に使用し、図示しない中心部に配置された1本、または複数本のトレミー管4を吸引用に、もしくは吐出用に使用することも可能であり、複数本のトレミー管4の配置状態と配置本数も任意である。
1……安定液、
2……削孔、2a……孔壁、2b……孔底、
3……鉄筋籠(鉄筋籠ユニット)、31……主筋、32……フープ、33……カプラー、
4……トレミー管、41……補助管、42……スタンド、
5……対流管、
61……(トレミー管用)保持材、61a……枠材、
62……(対流管用)保持材、62a……保持部、62b……つなぎ部、62c……間隔保持部、62d……当接部、
7……供給用ポンプ、
8……吸引ポンプ、
9……コンクリート、
10……場所打ちコンクリート杭、
11……ケーシング、12……架台。

Claims (4)

  1. 地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入し、前記削孔内に挿入されるトレミー管を通じて前記削孔内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、
    前記鉄筋籠の内周側に前記トレミー管を、前記鉄筋籠の外周側の孔壁寄りに前記孔壁と前記鉄筋籠間に納まる大きさの対流管をそれぞれ配置し、
    前記鉄筋籠の下端部、または最下段の鉄筋籠ユニットに前記トレミー管と前記対流管をそれぞれ拘束する保持材を接続し、この保持材に前記トレミー管と前記対流管を保持させた状態で、前記トレミー管と前記対流管をそれぞれの先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで挿入し、
    前記トレミー管を通じたコンクリートの打設に先立ち、前記削孔内の、もしくは前記削孔外の前記安定液を吸引して前記対流管と前記トレミー管のいずれか一方の軸方向先端部から吐出させる一方、いずれか他方の軸方向先端部から前記安定液を吸引して前記削孔内へ復帰させ、前記削孔の前記孔底付近に存在する前記安定液を強制的に循環させながら、前記安定液中のスライムを除去することを特徴とする場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法。
  2. 地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入し、前記削孔内に挿入されるトレミー管を通じて前記削孔内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、
    前記鉄筋籠の内周側に前記トレミー管を、前記鉄筋籠の外周側の孔壁寄りに前記孔壁と前記鉄筋籠間に納まる大きさの対流管をそれぞれ配置し、それぞれの先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで挿入し、
    前記トレミー管を通じたコンクリートの打設に先立ち、前記削孔内の、もしくは前記削孔外の前記安定液を吸引して前記対流管と前記トレミー管のいずれか一方の軸方向先端部から吐出させる一方、いずれか他方の軸方向先端部から前記安定液を吸引して前記削孔内へ復帰させ、前記削孔の前記孔底付近に存在する前記安定液を強制的に循環させながら、前記安定液中のスライムを除去し、
    前記トレミー管を通じた前記安定液の吸引、または吐出の際、前記トレミー管内に、上端部が地上に突出する補助管を挿通させ、この補助管を通じて前記安定液の吸引、または吐出をすることを特徴とする場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法。
  3. 地中に安定液を供給しながら形成された削孔内に鉄筋籠を挿入し、前記削孔内に挿入されるトレミー管を通じて前記削孔内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭を構築する方法において、
    前記鉄筋籠の内周側の複数箇所に複数本の前記トレミー管を配置し、それぞれの先端部が孔底に到達、もしくは接近する深さまで挿入し、
    前記トレミー管を通じたコンクリートの打設に先立ち、前記削孔内の、もしくは前記削孔外の前記安定液を吸引して複数本の前記トレミー管の内、いずれか一部の前記トレミー管の軸方向先端部から吐出させる一方、他の残りの前記トレミー管の軸方向先端部から前記安定液を吸引して前記削孔内へ復帰させ、前記削孔の前記孔底付近に存在する前記安定液を強制的に循環させながら、前記安定液中のスライムを除去することを特徴とする場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法。
  4. 前記トレミー管内に、上端部が地上に突出する補助管を挿通させ、この補助管を通じて前記安定液の吸引、または吐出をすることを特徴とする請求項に記載の場所打ちコンクリート杭におけるスライムの除去方法。
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