JP6753281B2 - 空気入りタイヤ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの製造方法に関する。
タイヤのローカバーが得られる工程では、未加硫ゴムからなる帯状のストリップが、ドラム又は剛体コアの上に巻かれる。これにより、サイドウォールやトレッド等のタイヤの構成部材が形成される。
ストリップの形成には、押出機とカレンダーロールとが用いられる。押出機は、円筒状のシリンダーと、このシリンダーの中に位置するスクリューとを備えている。スクリューが回転することで、シリンダー内に投入された未加硫ゴムが、シリンダーの先端から押し出される。カレンダーロールは、押出機から押し出された未加硫ゴムを帯状に成形する。帯状のストリップが、カレンダーロールから送り出される。ストリップを形成するための装置についての検討が、特開2014−54804公報及び特開2016−2712公報に開示されている。
特開2014−54804公報 特開2016−2712公報
押出機のスクリューは、使用とともに摩耗する。摩耗したスクリューは、肉盛りや交換が必要となる。従来、スクリューの摩耗度の管理のために、押出機のシリンダーの内面とスクリューとの隙間が測定されていた。この測定には、時間とコストがかかっていた。
本発明の目的は、容易にスクリューの摩耗量の管理が可能な管理方法の提供にある。
本発明は、スクリューを回転させることでゴム組成物を押し出す押出機及びこのゴム組成物を成形してストリップを送り出すカレンダーロールを備えるタイヤ用のストリップ形成機について、上記スクリューの摩耗度を管理する方法に関する。この方法は、上記ストリップの幅を測定する工程、上記ストリップの幅が所定の値となるように、上記スクリューの回転速度及び上記カレンダーロールの表面速度を調整する工程及び上記調整されたスクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係から、上記スクリューの摩耗度を判定する工程を含む。
好ましくは、上記スクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係の、時間の経過による変動から、上記押出機のスクリューの摩耗度が判定される。
本発明は、スクリューを回転させることでゴム組成物を押し出す押出機及びこのゴム組成物を成形してストリップを送り出すカレンダーロールを備えるタイヤ用のストリップ形成機について、上記スクリューの摩耗度を管理する装置に関する。この装置は、上記ストリップの幅を測定する幅測定器、上記ストリップの幅が所定の値となるように、スクリューの回転速度及び上記カレンダーロールの表面速度を調整するコントローラ及び上記調整された上記スクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係から、上記押出機のスクリューの摩耗度を判定するためのモニタリング器を備える。
スクリューが摩耗すると、スクリューの回転速度が一定であっても、単位時間当たりに押出機から押し出されるゴムの量は少なくなる。カレンダーロールの表面速度(すなわち、カレンダーロールからストリップが送り出される速度)が一定であれば、ストリップの幅は狭くなる。すなわち、スクリューが摩耗すると、一定の幅のストリップを送り出すには、カレンダーロールの表面速度に対するスクリューの回転速度を早くする必要がある。発明者らは、この関係を用いてスクリューの摩耗度を管理するとの技術思想に至った。
本発明に係るスクリューの摩耗度の管理方法は、ストリップの幅が所定の値となるようにカレンダーロールの表面速度及びスクリューの回転速度を調整する工程、及び調整されたスクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係からスクリューの摩耗度を判定する工程を含む。この管理方法では、カレンダーロールの表面速度とスクリューの回転速度との関係から、スクリューの摩耗度が管理される。この管理方法では、スクリューの摩耗度を管理するのに、押出機のシリンダーの内面とスクリューとの隙間を測定する必要はない。この管理方法では、スクリューの摩耗度の管理は容易である。この管理方法では、短時間に低コストでスクリューの摩耗度の管理ができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る管理方法のためのタイヤの製造装置の一部が示された模式図である。 図2は、図1の押出機のII−II線での断面図である。 図3(a)は、待機モードにおける図1の押出機のスクリュー回転速度とカレンダーロール表面速度との関係を示したグラフであり、図3(b)は、稼働モードにおけるこの押出機のスクリュー回転速度とカレンダーロール表面速度との関係を示したグラフである。 図4は、スクリューの回転速度とカレンダーロール表面速度との比例係数の時間的な変化を表したグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る管理方法のためのタイヤの製造装置2の一部が示された模式図である。この図には、ストリップ形成機4、幅測定器6、コントローラ8、警報器10、モニタリング器12及びドラム14が示されている。後述するとおり、この製造装置2は、ストリップ形成機4のスクリューの摩耗度の管理機能を有する。幅測定器6、コントローラ8及びモニタリング器12が、「スクリューの摩耗度の管理機」を構成する。
ストリップ形成機4は、未加硫のゴム組成物からなるストリップを形成する。ストリップ形成機4は、押出機16と一対のカレンダーロール18とを備える。
押出機16は、シリンダー20とスクリュー22とを備える。シリンダー20は円筒状である。図示されないが、シリンダー20の後端付近(図1では右側端近辺)には、ストリップの材料となるゴム組成物をシリンダー20内に投入するための、投入口が設けられている。スクリュー22は、シリンダー20内に位置する。スクリュー22は、回転しうる。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。スクリュー22とシリンダー20の内面との間には、スクリュー22がシリンダー20内で回転できる程度の僅かな隙間24が設けられている。スクリュー22の回転により、シリンダー20内のゴム組成物は、シリンダー20の先端から押し出される。
一対のカレンダーロール18は、押出機16の下流側に位置する。これらのカレンダーロール18は、図1の矢印Aの方向に回転する。この回転により、押出機16から押し出されたゴム組成物は、これらのカレンダーロール18の間を通される。これによりゴム組成物は、圧延され帯状に成形される。帯状のストリップ26が、カレンダーロール18から送り出される。ストリップ26は、所定の厚み及び幅を有する。ストリップ26の厚みは、例えば1mm程度である。ストリップ26の幅は、例えば20mm程度である。
幅測定器6は、カレンダーロール18から送り出されたストリップ26の幅を測定する。測定したストリップ26の幅は、コントローラ8に送られる。幅測定器6は、典型的には幅センサーである。例えば、レーザー式の幅センサーが用いられる。
コントローラ8には、幅測定器6からストリップ26の幅の値が送られる。コントローラ8は、ストリップ形成機4と接続されている。コントローラ8は、押出機16のスクリュー22の回転速度(以後、スクリュー回転速度)を制御しうる。コントローラ8は、カレンダーロール18の回転速度を制御することで、カレンダーロール18の表面の速度(以後、カレンダーロール表面速度)を制御しうる。カレンダーロール表面速度は、ストリップ26が送り出される速度となる。すなわち、コントローラ8は、カレンダーロール18からストリップ26が送り出される速度を制御しうる。
ここでは、コントローラ8は、ストリップ26の幅が所定の値となるように、スクリュー回転速度とカレンダーロール表面速度とを制御する。例えば、ストリップ26の幅が所定の幅よりも小さいときは、コントローラ8は押出機16のスクリュー回転速度を早くする。押出機16から単位時間当たりに押し出されるゴム組成物の量が増える。これによりストリップ26の幅は大きくなる。ストリップ26の幅が所定の幅よりも大きいときは、コントローラ8はスクリュー回転速度を遅くする。これによりストリップ26の幅は小さくなる。
警報器10は、コントローラ8と接続されている。警報器10は、例えばストリップ26の幅やスクリュー回転速度が規定の範囲を超えたときに警報を発する。
モニタリング器12は、コントローラ8と接続されている。図1では、モニタリング器12は、コントローラ8とネットワーク28を介して接続されている。このネットワーク28は、例えば工場内のLANである。このネットワーク28は、工場内のLAN及びこれと繋がるインターネットでもよい。モニタリング器12が、コントローラ8と専用回線で繋がれていてもよい。この実施形態では、複数のコントローラ8が、一台のモニタリング器12に接続されている。この実施形態では、モニタリング器12は、表示部30とデータ処理部32と記憶部34と入力部36とからなる。データ処理部32と記憶部34とは一体となっている。モニタリング器12は、例えばパソコンである。モニタリング器12では、コントローラ8が調整した、スクリュー回転速度とカレンダーロール表面速度とが確認できる。これらの速度の比が計算できる。これらの値を、記憶部34に格納していくことで、これらの速度の比の時間の経過による変化が確認できる。
ドラム14は、ストリップ形成機4の下流に位置する。ドラム14は、図1の矢印Bの方向に回転する。ストリップ形成機4から送り出されたストリップ26は、このドラム14上で巻回される。これにより、サイドウォールやトレッド等のタイヤの構成部材が形成される。
以下では、この製造装置2によるタイヤの製造方法が説明される。
この製造方法では、まずストリップ26が準備される。ストリップ26の材料となるゴム組成物が押出機16のシリンダー20に投入される。コントローラ8は、スクリュー22及びカレンダーロール18を回転させる。コントローラ8は、ストリップ26が低速で送り出されるように、カレンダーロール18を回転させる。例えば、カレンダーロール表面速度が100mm/sec程度となるように、コントローラ8はカレンダーロール18を回転させる。併せてコントローラ8は、この表面速度のときにストリップ26の幅が所定の値となるようにスクリュー22を回転させる。このスクリュー回転速度の初期値は、これまでの実績等により決められる。これにより、設定された速度で、ストリップ26がストリップ形成機4から送り出される。
送り出されたストリップ26の幅が幅測定器6により測定される。測定された幅が、コントローラ8に送られる。前述のとおり、コントローラ8は、ストリップ26の幅が所定の値となるように、スクリュー回転速度を制御する。
ストリップ26がドラム14まで搬送される。ドラム14上にストリップ26の端が載せられる。ドラム14が回転して、ストリップ26がドラム14上で巻き始められる。
ストリップ26がドラム14上に巻かれ始められるとき、コントローラ8は、カレンダーロール表面速度を上げる。例えば、3秒程度の間に、カレンダーロール表面速度は1000mm/sec程度まで加速される。コントローラ8は、併せてスクリュー回転速度を早くする。このスクリュー回転速度の初期値は、これまでの実績等により決められる。スクリュー回転速度が変化してから暫くの間は、押出機16からの未加硫ゴムの押し出し量は安定しないことが起こりうる。コントローラ8は、ストリップ26の幅の測定値から、この幅が一定になるように、スクリュー回転速度を制御する。スクリュー回転速度の制御は、通常は変更前の速度の±20%以下の範囲で行われる。
上記のストリップ26がドラム14上で巻かれることで、タイヤの構成部材が形成される。例えば、トレッドが形成される。構成部材の形成が終了すると、コントローラ8は、カレンダーロール表面速度を低速に戻す。カレンダーロール表面速度は100/sec程度まで減速される。コントローラ8は、併せてスクリュー回転速度を遅くする。コントローラ8は、幅測定器6からの値を受け取り、ストリップ26の幅が所定の値になるように、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とを制御する。
上記のとおり、ストリップ26がドラム14に巻かれていないときは、カレンダーロール表面速度は低速となる。カレンダーロール表面速度は100mm/sec程度となる。ストリップ形成機4のこの状態は、待機モードと称される。ストリップ26がドラム14に巻かれているときは、カレンダーロール表面速度は高速となる。前述のとおり、カレンダーロール表面速度は1000mm/sec程度となる。この状態は、稼働モードと称される。
ドラム14上で形成されたタイヤの構成部材は、他の構成部材と組み合わされる。これにより、ローカバーが得られる。このローカバーは、モールドに入れられて、加熱及び加圧される。これによりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
図1の製造装置2は、ストリップ形成機4、幅測定器6、コントローラ8、警報器10及びドラム14を一つのセットとして、このセットを複数備えている。この製造装置2は、セットS1、セットS2及びセットS3を備える。この実施形態では、この装置は、並行して複数のタイヤが製造できる。並行して複数のタイヤを製造する必要のないときは、この装置が一つのセットを備えていてもよい。
前述のとおり、この製造装置2は、スクリュー22の摩耗度の管理機能を有する。以下では、この製造装置2によるスクリュー22の摩耗度の管理方法が説明される。
図3(a)は、待機モード(カレンダーロール表面速度が100mm/sec程度まで)において、一定の幅のストリップ26を送り出すときの、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係を示したグラフである。このグラフでは、ゴム1のストリップ26及びゴム2のストリップ26について、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係が示されている。図で示されるように、待機モードにおいて、ゴム1のカレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とは、ほぼ正比例の関係にある。すなわち、ゴム1のカレンダーロール表面速度がx1_wとされ、ゴム1のスクリュー回転速度がy1_wとされたとき、これらの関係は、以下の式で表される。
y1_w=c1_w×x1_w
ここで、c1_wは比例係数である。同様に、待機モードにおいて、ゴム2のカレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とは、ほぼ正比例の関係にある。すなわち、ゴム2のカレンダーロール表面速度がx2_wとされ、ゴム2のスクリュー回転速度がy2_wとされたとき、これらの関係は、以下の式で表される。
y2_w=c2_w×x2_w
ここで、c2_wは比例係数である。
図3(b)は、稼働モード(カレンダーロール表面速度が1000mm/secの近辺)において、一定の幅のストリップ26を送り出すときの、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係を示したグラフである。このグラフでは、ゴム1のストリップ26及びゴム2のストリップ26について、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係が示されている。図で示されるように、稼働モードにおいて、ゴム1のカレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とは、ほぼ正比例の関係にある。すなわち、ゴム1のカレンダーロール表面速度がx1_aとされ、ゴム1のスクリュー回転速度がy1_aとされたとき、これらの関係は以下の式で表される。
y1_a=c1_a×x1_a
ここで、c1_aは比例係数である。同様に、稼働モードにおいて、ゴム2のカレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とは、ほぼ正比例の関係にある。すなわち、ゴム2のカレンダーロール表面速度がx2_aとされ、ゴム2のスクリュー回転速度がy2_aとされたとき、これらの関係は以下の式で表される。
y2_a=c2_a×x2_a
ここで、c2_aは比例係数である。
カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係を表す上記の比例係数は、後述するとおり、スクリュー22の摩耗度の目安となる。ここでは、この比例係数は、「摩耗度係数」と称される。図3(a)の例では、摩耗度係数c1_wとc2_wとは異なっている。摩耗度係数は、通常ストリップ26のゴムの種類によって異なる。図3の例では、摩耗度係数c1_wと摩耗度係数c1_aとは異なっている。通常摩耗度係数は、同じストリップ26であっても、待機モードと稼働モードとで異なる。
スクリュー22の摩耗が進むと、押出機16のシリンダー20の内面とスクリュー22との隙間24が大きくなる。スクリュー22の摩耗が進むと、スクリュー回転速度が一定であっても、単位時間当たりに押出機16から押し出されるゴムの量は少なくなる。スクリュー22の摩耗が進むと、同じ量のゴムを押し出すには、スクリュー回転速度を早くする必要がある。所定のカレンダーロール表面速度で、所定の幅のストリップ26を形成するには、スクリュー回転速度を早くする必要がある。すなわち、スクリュー22の摩耗が進むと、摩耗度係数は大きくなる。スクリュー22の摩耗が進むと、上記の摩耗度係数c1_w、c1_a、c2_w及びc2_aは、いずれも大きくなる。
図4は、摩耗度係数の時間による変化を表したグラフである。横軸が、この押出機16の使用時間である。縦軸が、摩耗度係数である。時間の経過とともに、スクリュー22の摩耗が進み、摩耗度係数が徐々に大きくなっている。前述の摩耗度係数c1_w、c1_a、c2_w及びc2_aは、いずれもこの傾向を示す。
この管理方法では、上記の一定の幅のストリップ26を送り出すときの、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係を用いて、スクリュー22の摩耗度が管理される。
この管理方法では、
(1)幅測定器6によりストリップ26の幅を測定する工程、
(2)コントローラ8が、ストリップ26の幅が所定の値となるようにスクリュー回転速度及びカレンダーロール表面速度を調整する工程
及び
(3)調整されたスクリュー回転速度及びカレンダーロール表面速度から、摩耗度を判定する工程
が実施される。
上記(3)の工程では、モニタリング器12が使用される。モニタリング器12を使用して、スクリュー22の摩耗度を判定する方法は例えば以下がある。
(方法1)スクリュー回転速度及びカレンダーロール表面速度から摩耗度係数をデータ処理部32で計算し、その値を表示部30で表示する。この摩耗度係数の値でスクリュー22の摩耗度が判定される。例えば、摩耗度係数が所定の上限値以内であるかを、表示結果から作業者が判定する。モニタリング器12がこれを判定し、その結果を表示してもよい。
(方法2)スクリュー回転速度及びカレンダーロール表面速度から摩耗度係数をデータ処理部32で計算し、これを記憶部34に蓄積する。摩耗度係数の時間の経過による変化を表示部30に表示する。摩耗度係数の上昇率からスクリュー22の摩耗度が判定される。例えば、摩耗度係数の上昇率が所定の上限値以内であるかを、表示結果から作業者が判定する。モニタリング器12がこれを判定し、その結果を表示してもよい。
(方法3)スクリュー回転速度及びカレンダーロール表面速度から摩耗度係数をデータ処理部32で計算し、これを記憶部34に蓄積する。摩耗度係数の時間の経過による変化を表示部30に表示する。摩耗度係数の上昇速度が、所定の上限値以内であるかを、表示結果から作業者が判定する。モニタリング器12がこれを判定し、その結果を表示してもよい。あるいは、摩耗度係数の上昇速度が、他の押出機16の摩耗度係数の上昇速度に比べて、早くなっていないかが判定される。
この管理方法では、前述の(1)から(3)の工程を実施した結果、例えば摩耗度係数や摩耗度係数の上昇率がこれらの上限値を超えた場合、スクリュー22の肉盛り又は交換が行われる。上限値以内の場合、引き続きこのスクリュー22が使用される。上記(1)から(3)の工程が引き続き実施される。
上記の上限値については、例えばこれまでの実績に基づいて設定される。又は、いくつかの押出機16について、実際にスクリュー22とシリンダー20の内面との隙間24を計測し、摩耗度係数とスクリュー22の実際の摩耗度との相関が調べられる。この結果から、スクリュー22の肉盛り又は交換の目安となる、「摩耗度係数の上限値」や「摩耗度係数の上昇率の上限値」が設定される。一旦これらの上限値が設定されると、それ以降は、この上限値を使用して摩耗度が判定される。
前述のとおり、摩耗度係数は、待機モードと稼働モードとで異なる。上記の摩耗度係数によるスクリュー22の摩耗度の判定は、待機モードでの摩耗度係数と稼働モードでの摩耗度係数の少なくとも一方で実施される。
上記のとおり、摩耗度係数は、ストリップ26のゴムの種類で異なる。上記の摩耗度係数によるスクリュー22の摩耗度の判定は、ゴムの種類毎に実施される。
図1の実施形態では、モニタリング器12には、複数のコントローラ8が接続されている。この装置では、複数の押出機16のスクリュー22の摩耗度が、このモニタリング器12で一括に管理される。例えば、100台を超える押出機16のスクリュー22の摩耗度が、このモニタリング器12で管理される。
上記のとおり、この製造装置2では、幅測定器6、コントローラ8及びモニタリング器12は、スクリュー22の摩耗度の管理に使用される。幅測定器6、コントローラ8及びモニタリング器12により、スクリュー22の摩耗度の管理機能が実現される。このため、前述のとおり、幅測定器6、コントローラ8及びモニタリング器12は、併せて「スクリュー22の摩耗度の管理機」とも称される。
以下、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るスクリュー22の摩耗度の管理方法は、ストリップ26の幅が所定の値となるようにカレンダーロール表面速度及びスクリュー回転速度を調整する工程、及び調整されたスクリュー回転速度とカレンダーロール表面速度との関係からスクリュー22の摩耗度を判定する工程を含む。この管理方法では、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度との関係から、スクリュー22の摩耗度が管理される。具体的には、カレンダーロール表面速度とスクリュー回転速度とから計算された摩耗度係数により、摩耗度が管理される。この管理方法では、スクリュー22の摩耗度を管理するのに、押出機16のシリンダー20の内面とスクリュー22との隙間24を測定する必要はない。この管理方法では、スクリュー22の摩耗度の管理は容易である。この管理方法では、短時間に低コストでスクリュー22の摩耗度の管理ができる。
前述のとおり、この装置では、摩耗度係数の時間の経過による摩耗度係数の上昇率から、スクリュー22の摩耗度を判定するのが好ましい。このようにすることで、精度よくスクリュー22の摩耗度を予想することができる。
前述のとおり、いくつかの押出機16について、実際にスクリュー22とシリンダー20の内面との隙間24を計測し、摩耗度係数の上昇率とスクリュー22の実際の摩耗度との相関を調べておき、これにより設定した「摩耗度係数の上限値」又は「摩耗度係数の上昇率の上限値」により、スクリュー22の摩耗度を判定するのがより好ましい。摩耗度係数の上昇率と現実の摩耗度との相関を調べておくことにより、より精度よく摩耗度係数からスクリュー22の摩耗度を予想することができる。
前述のとおり、一台のモニタリング器12に複数のコントローラ8を接続するのが好ましい。このようにすることで、複数の押出機16の摩耗度が一括して管理できる。例えば、100台以上の押出機16の摩耗度が、一台のモニタリング器12で管理できる。この管理は容易である。この装置では、短時間に低コストでスクリュー22の摩耗度の管理ができる。
この製造装置2では、幅測定器6とコントローラ8とにより、ストリップ26の幅が所定の値に保たれている。待機モード及び稼働モードのいずれにおいても、ストリップ26の幅が所定の値に保たれている。待機モードから稼働モードに移るとき、又は稼働モードから待機モードに移るとき、スクリュー回転速度は大きく変化する。押出機16からゴムが押し出される量が不安定になりうる。この製造装置2では、このような場合でも、ストリップ26の幅が所定の値に保たれている。さらに、この装置では、押出機16のスクリュー22が摩耗しても、ストリップ26の幅が所定の値に保たれている。これは、タイヤの構成部材の製造精度向上に寄与する。これは、タイヤの製造精度の向上に寄与する。
以上説明されたとおり、この管理方法ではスクリュー22の摩耗度が容易に管理できる。このことから、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された装置は、種々のタイヤの製造に適用されうる。
2・・・製造装置
4・・・ストリップ形成機
6・・・幅測定器
8・・・コントローラ
10・・・警報器
12・・・モニタリング器
14・・・ドラム
16・・・押出機
18・・・カレンダーロール
20・・・シリンダ
22・・・スクリュー
24・・・隙間
26・・・ストリップ
28・・・ネットワーク
30・・・表示部
32・・・データ処理部
34・・・記憶部
36・・・入力部

Claims (3)

  1. スクリューを回転させることでゴム組成物を押し出す押出機及びこのゴム組成物を成形してストリップを送り出すカレンダーロールを備えるタイヤ用のストリップ形成機について、上記スクリューの摩耗度を管理する方法であって、
    上記ストリップの幅を測定する工程、
    上記ストリップの幅が所定の値となるように、上記スクリュー回転速度及び上記カレンダーロールの表面速度を調整する工程
    及び
    上記調整された上記スクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係から、上記スクリューの摩耗度を判定する工程
    を含むスクリューの摩耗度の管理方法。
  2. 上記スクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係の、時間の経過による変動から、上記押出機のスクリューの摩耗度を判定する請求項1に記載の管理方法。
  3. スクリューを回転させることでゴム組成物を押し出す押出機及びこのゴム組成物を成形してストリップを送り出すカレンダーロールを備えるタイヤ用のストリップ形成機について、上記スクリューの摩耗度を管理する機器であって、
    上記ストリップの幅を測定する幅測定器、
    上記ストリップの幅が所定の値となるように、スクリュー回転速度及び上記カレンダーロールの表面速度を調整するコントローラ
    及び
    上記調整された上記スクリュー回転速度とカレンダーロールの表面速度との関係から、上記押出機のスクリューの摩耗度を判定するためのモニタリング器
    を備えたスクリューの摩耗度の管理機。
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