JP6752688B2 - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、時間的に明暗が変化するフリッカーの影響を補正する撮像装置に関する。
一般に、蛍光灯などのように明暗(つまり、明るさ)が周期的(時間的)に変化する光源下で撮影を行うと画像に輝度ムラおよび色ムラが生じる所謂フリッカー現象(以下単にフリッカーと呼ぶ)が発生することがある。特に、ライン毎に露光開始のタイミングが異なる所謂ローリングシャッター方式によって撮像素子を駆動すると、フリッカーが発生しやすい。
このようなフリッカーを補正する手法として、例えば、フリッカーの周期および位相に応じて光源の光量が最も大きくなるタイミングで被写体を撮像する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−74484号公報
ところが、特許文献1に記載の手法においては、シャッターの駆動タイミングをフリッカーの位相に同期させる必要がある。このため、レリーズにおけるタイムラグが通常の撮影よりも長くなってしまうことがある。例えば、商用電源の周波数が50Hzである場合には、最大で10msec、周波数が60Hzである場合には、最大で8.33msec程度連写速度が低下する。
よって、本発明の目的は、レリーズタイムラグが長くなることを抑制するとともに、フリッカーによる影響を補正することができる撮像装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、明暗が時間的に変化する環境下で撮影を行った際に、前記撮影によって得られた画像における前記明暗による影響を補正する撮像装置であって、前記明暗の有無を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記明暗が検出された場合に、その検出結果に応じて前記画像を補正する際に用いられる最大のゲイン量を決定する決定手段と、前記最大のゲイン量が予め定められた範囲にある場合に、前記最大のゲイン量に基づいて前記画像を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、レリーズタイムラグが長くなることを抑制しつつ、かつ、明暗が時間的に変化するフリッカーによる影響を補正することができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示すカメラにおいてフリッカー検出モードにおける動作を説明するための図である。 図1に示すカメラで用いられる光源輝度値とフリッカーテーブルとの関係についてその一例を示す図である。 図1に示す測光センサにおけるRGB毎に求めたフリッカーテーブルと撮像素子におけるRGB毎に予測したV写像との相関関係を示す図である。 フリッカーの位相および露光のタイミングについて一例を説明するための図である。 図1に示すカメラで用いられるフリッカーテーブルとゲインテーブルとの関係を説明するための図である。 図1に示すカメラによる静止画撮影の際の動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示す画像補正を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。なお、図示の例において、機能ブロックの1つ以上は、ASIC又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現するようにしてもよい。さらには、CPU又はMPUなどのプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現するようにしてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現するようにしてもよい。よって、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同一のハードウェアが主体となりうる。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下カメラと呼ぶ)であり、カメラはカメラ本体100および撮影レンズユニット(以下単にレンズユニットと呼ぶ)200を備えている。そして、カメラ本体100にはレンズユニット200が着脱可能に装着される。なお、図示の例では、レンズユニット200はカメラ本体100に着脱可能であるが、カメラ本体100とレンズユニット200とは一体であってもよい。
レンズユニット200は、ズームレンズ、シフトレンズ、およびフォーカスレンズなどを備える撮影レンズ1を有している。さらに、レンズユニット200は光量調節部材である絞り2を有している。
カメラ本体100には、撮像素子8が備えられており、撮像素子8の前側にはメカニカルシャッター7が配置されている。そして、撮影の際にはレンズユニット200を介して光学像(被写体像)が撮像素子8に結像する。撮像素子8は、例えば、CCDセンサであり、蓄積型の光電変換素子(画素)が2次元マトリックス状に配置されており、光学像に応じた画像信号を出力する。
メカニカルシャッター7の前段にはミラー3が配置されている。撮像素子8に光学像を結像する際、つまり、撮影の際にはミラー3は光軸から退避した状態(ミラーアップ状態)とされる。また、ペンタプリズム4に光学像を入射する際には、ミラー3は光軸上に位置づけられた状態(ミラーダウン状態)とされる。
なお、ミラー3は、半透過性の所謂ハーフミラーであって、ミラー3で反射した光はピント板14よって拡散されてペンタプリズム4に入射する。ペンタプリズム4は拡散光を反射させつつ、撮影対象の輝度分布を測定するための測光センサ5に入射される。
測光センサ5は、例えば、CCDセンサであり、撮像素子8と同様に蓄積型の光電変換素子(画素)が2次元マトリックス状に配置されている。図示の例では、測光センサ5はRGB(赤緑青)のカラーフィルタを有しており、当該カラーフィルタによって複数の画素には分光感度差が設定されている。これによって、測光センサ5からは被写体の輝度を示す情報および色を示す色情報が出力される。
測光センサ5は、全ての画素における電荷蓄積時間のタイミングが等しい所謂グローバルシャッター方式で駆動される。一方、撮像素子8はライン毎に電荷蓄積時間の開始のタイミングが順次移動するローリングシャッター方式で駆動される。
制御部9は、カメラ全体の制御を統括する。図示はしないが、制御部9はCPU、RAM領域、およびROM領域を備えている。例えば、制御部9は、測光センサ5の出力に基づいて絞り2の絞り値、メカニカルシャッター7におけるシャッタースピード、そして、シャッターの走行開始タイミングを決定する。
シャッター駆動部10は、制御部9の制御下でメカニカルシャッター7のシャッター先幕およびシャッター後幕を垂直方向に走行し露光時間を制御する。画像処理部11は、撮像素子8から出力である画像信号に対して、A/D変換、ホワイトバランス処理、補間処理、色変換処理、および階調変換処理などを行って画像データを生成する。そして、画像処理部11は当該画像データをメモリ12に保存する。さらに、画像処理部11は、取得した画像データにおいて、撮像素子8の各画素に対応したライン毎のホワイトバランスゲインを調整する。記録部13は、画像処理部11の出力である画像データを可搬メディア(記録媒体:図示せず)に記録する。当該可搬メディアは、カメラ本体に選択的に装着される。
フリッカー検出部15は、測光センサ5の出力に基づいてフリッカーの有無を検出する。つまり、フリッカー検出部15はフリッカー環境下において撮影が行われるかを検出する。なお、フリッカーを検出するために測光センサ5を駆動するモードをフリッカー検出モードと呼ぶ。
図2は、図1に示すカメラにおいてフリッカー検出モードにおける動作を説明するための図である。そして、図2(a)は電源周波数が50Hzの場合のフリッカー検出を示す図であり、図2(b)は電源周波数が60Hzの場合のフリッカー検出を示す図である。
蛍光灯などの光源下におけるフリッカーの周期は、商用電源周波数(以下単に電源周波数と呼ぶ)の2倍の逆数となる。よって、電源周波数が50Hzの場合には、フリッカー周期は10msecとなり、電源周波数が60Hzの場合には、フリッカー周期は8.33msecとなる。
フリッカー検出モードにおいては、これら2つの電源周波数におけるフリッカーを検出するため、(1.67/N)msec(Nは正の整数、図2においてはN=1)の周期で測光センサ5の電荷蓄積および読み出しが所定の期間繰り返して行われ、複数の電荷蓄積結果が出力される。フリッカー検出部15は測光センサ5の出力を画面全体に亘って積分して光源輝度値を求める。
フリッカー検出部15は光源輝度値の時間的な変動に基づいて、フリッカーの有無、周期、そして、その位相を検出する。例えば、上述した複数の電荷蓄積結果に基づき、連続した5つの電荷蓄積結果を評価した評価値と、連続した6つの電荷蓄積結果を評価した評価値とをそれぞれ取得する。そして、各評価値と予め定められた所定の閾値とを比較することで、フリッカーの有無、周期、位相を検出する構成であればよい。
なお、測光センサ5の出力を画面全体に亘って積分すれば、移動する被写体による影響を低減することができる。また、N≧2とすれば、N=1の場合よりも精度よくフリッカーの周期および位相を検出することができる。さらに、後述するフリッカーテーブルの生成においても、整数Nを大きくすればフリッカーテーブルの精度を高くすることができる。従って、測光センサ5における電荷蓄積および読み出し動作は実現可能な範囲で速くすることが望ましい。
フリッカーテーブル生成部6は、フリッカー検出部15によって得られた光源輝度値に基づいて、シャッタースピード毎のフリッカーテーブル(つまり、輝度値の変動量)を生成する。いま、時刻tにおける光源輝度値をf(t)、シャッタースピードをTvとする。時刻tおよびシャッタースピードTvにおけるフリッカーテーブルg(Tv,t)は次の式(1)によって求められる。
図3は、図1に示すカメラで用いられる光源輝度値とフリッカーテーブルとの関係についてその一例を示す図である。
積分演算後において、実線はTv=1/1000secの場合のフリッカーテーブルを示し、破線はTv=1/250secの場合のフリッカーテーブルを示す。また、2点鎖線はTv=1/125secの場合のフリッカーテーブルを示す。をそれぞれ示している。図示のように、積分演算によって、シャッタースピードTvが大きくなるにつれて、輝度値の変動量(g(Tv,t))が小さくなることが分かる。
再び図1を参照して、写像予測部17は、フリッカーテーブル生成部6で生成されたフリッカーテーブルに基づいて撮像素子8においてライン毎の積分結果(V写像)を予測する。前述のように、撮像素子8はライン毎の電荷蓄積時間の開始のタイミングが順次移動するローリングシャッター方式で駆動されるので、時間−フリッカーテーブルと撮像素子8のV座標−V写像との間には高い相関がある。
図4は、図1に示す測光センサ5におけるRGB毎に求めたフリッカーテーブルと撮像素子8におけるRGB毎に予測したV写像との相関関係を示す図である。
いま、撮像面におけるメカニカルシャッター7の走行速度が等速で、かつ測光センサ5および撮像素子8の分光特性が等しいとする。この場合には、フリッカーテーブルとV写像とは完全に一致する。メカニカルシャッター7の走行速度は一般に等速ではないが、この場合には、予め測定した走行速度に関する情報を不揮発性メモリ(図示せず)に記憶し、写像予測部17は当該走行速度情報に基づいてフリッカーテーブルからV写像に変換するようにすればよい。
さらに、測光センサ5と撮像素子8との分光特性は異なっている場合であっても、フリッカーテーブルからV写像に変換することが可能である。例えば、予め測光センサ5および撮像素子8のRGBの色比を各種光源下で測定する。そして、測光センサ5又は撮像素子8において推定された色温度に基づいてRGBの色比を補正するゲインをフリッカーテーブルに乗算すればV写像に変換することが可能となる。
なお、以下の説明では説明の便宜上、撮像面におけるメカニカルシャッター7の走行速度が等速で、かつ測光センサ5および撮像素子8の分光特性は等しいとする。
ゲインテーブル生成部16は、フリッカーテーブル生成部6で生成されたフリッカーテーブルに基づいてゲインテーブルを生成する。なお、ゲインテーブルとは、光源の輝度の変動成分を撮像面から除去する(フリッカーを補正する)ためのテーブルである。ここでは、ゲインテーブルはライン毎に乗算するゲインの最大値を時間t毎に求めて得られたテーブルである。
フリッカーを補正する際には、撮像面における輝度ムラおよび色ムラを除去する手法(面内補正)および撮像面に加えて複数の画像間における輝度および色の差を除去する手法(コマ間補正)が用いられる。
図5は、フリッカーの位相および露光のタイミングについて一例を説明するための図である。図5(a)は面内補正およびコマ間補正の場合のフリッカーの位相および露光のタイミングの一例を示す図であり、図5(b)は面内補正およびコマ間補正の場合のフリッカーの位相および露光のタイミングの他の例を示す図である。また、図5(c)は面内補正およびコマ間補正の場合のフリッカーの位相および露光のタイミングのさらに他の例を示す図である。
いま、撮像素子8の1ライン目の露光開始タイミングをt1、その際のフリッカーテーブルの値をL1、M(Mは2以上の整数)ライン目の露光開始タイミングをtM、その際のフリッカーテーブルの値をLMとする。また、フリッカーテーブルの最大値をLmax、そして、最小値をLminとする。
図5(a)において、フリッカーを補正する際に必要なゲインの最大値は、面内補正の場合はLM/L1、コマ間補正の場合はLmax/L1となる。同様に、図5(b)においては、面内補正の場合はL1/Lmin、コマ間補正の場合はLmax/Lminとなる。図5(c)においては、面内補正およびコマ間補正の場合ともに、Lmax/L1となる。
上述の例で説明したようにして。フリッカーを補正する際に必要な最大ゲイン(最大値)をフリッカーの位相毎に求めてゲインテーブルを得る。
図6は、図1に示すカメラで用いられるフリッカーテーブルとゲインテーブルとの関係を説明するための図である。そして、図6(a)はフリッカーテーブルを示す図であり、図6(b)は面内補正の場合のゲインテーブルを示す図である。また、図6(c)はコマ間補正の場合のゲインテーブルを示す図である。
図6(a)に示すように、R、G、およびBに関するフリッカーテーブルR、G、およびBが変化するものとする。この場合、面内補正を行う場合には、R、G、およびBに関するゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain Bは、図6(b)に示すように変化させる。図示のように、フリッカーテーブルR、G、およびBの変化量が大きい場合には、ゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain B の値(つまり、ゲイン)は大きくなる。一方、フリッカーテーブルR、G、およびBの変化量が小さい場合には、ゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain B の値は小さくなる。
コマ間補正を行う場合には、R、G、およびBに関するゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain Bは、図6(c)に示すように変化させる。図6(b)の場合と同様に、フリッカーテーブルR、G、およびBの変化量が大きい場合には、ゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain B の値(つまり、ゲイン)は大きくなる。一方、フリッカーテーブルR、G、およびBの変化量が小さい場合には、ゲインテーブルGain R、Gain G、およびGain B の値は小さくなる。但し、図6(c)においては、図6(b)の場合よりもゲインの変化が大きくなる。
図7は、図1に示すカメラによる静止画撮影の際の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、制御部9に備えられたCPUがROM領域に格納されたプログラムをRAM領域に展開して実行することによって行われる。
まず、制御部9は、静止画撮影の準備を開始する静止画撮影準備スイッチ(SW1)がONであるか否かを判定する(ステップS101)。SW1がOFFであると(ステップS101において、NO)、制御部9は待機する。
SW1がONとなると(ステップS101において、YES)、制御部9は測光センサ5を前述のフリッカー検出モードで動作させる(ステップS102)。フリッカー検出部15は測光センサ5の出力に基づいて、前述のフリッカー検出手法によってフリッカーの有無を検出する。そして、制御部9はフリッカー検出部15による検出結果に応じてフリッカーの有無を判定する(ステップS103)。
フリッカーが存在すると判定すると(ステップS103において、YES)、制御部9はフリッカーテーブル生成部6によってシャッタースピードTv毎のフリッカーテーブルを生成する(ステップS104)。そして、制御部9はゲインテーブル生成部16によってフリッカーテーブルに基づいて、前述のようにしてゲインテーブルを生成する(ステップS105)。
続いて、制御部9は静止画撮影スイッチ(SW2)がONであるか否かを判定する(ステップS106)。つまり、制御部9は撮影指示があったか否かを判定する。SW2がOFFであると(ステップS106において、NO)、制御部9は前回のゲインテーブルの生成から所定の時間が経過しているか否かを判定する(ステップS107)。所定の時間が経過していると(ステップS107において、YES)、制御部9はゲインテーブル生成部16によって生成されたゲインテーブルを破棄して、ステップS101の処理に戻る。一方、所定の時間が経過していない場合には(ステップS107において、NO)、制御部9はステップS106の処理に戻る。
SW2がONとなると(ステップS106において、YES)、制御部9は測光センサ5を測光用モードとする。そして、制御部9は、フリッカー検出部15の出力および測光センサ5の出力に基づいて測光演算を行って、その測光結果に応じてシャッタースピード(Tv)を決定する(ステップS108)。
続いて、制御部9はSW2がONとなったタイミングとステップS105で生成したゲインテーブルとに応じて、RGB毎の最大値Gr、Gb、およびGgを求める(ステップS109)。そして、制御部9は最大値Gr、Gb、およびGgに基づいてRGBの最大ゲイン量である最大値Gmaxを決定する(ステップS110)。
次に、制御部9は最大値Gmaxが所定の閾値Th1以下(第1の閾値以下)であるか否かを判定する(ステップS111)。Gmax>Th1であると(ステップS111において、NO)、制御部9は最大値Gmaxが所定の閾値Th2以下(第2の閾値以下)であるか否かを判定する(ステップS112)。なお、ここでは、Th2>Th1である。
Gmax>Th2である場合には(ステップS112において、NO)、通常のタイミングでシャッター駆動部10によってメカニカルシャッター7を駆動すると過度のゲインをかけることに起因する画質の劣化が懸念される。そこで、制御部9はGmax≦Th2となるまでステップS112の処理を繰り返す。そして、Gmax≦Th2であると判断したことに応じて、制御部9は後述するステップS113の処理に進む。なお、閾値Th1およびTh2は撮像素子8の撮影感度に応じて変更するようにしてもよい。
一方、Gmax≦Th2であると(ステップS112において、YES)、制御部9は後述する画像補正を行ってフリッカーを補正する(ステップS113)。そして、制御部9は静止画撮影を終了する。
Gmax≦Th1であると(ステップS111において、YES)、制御部9は画像にフリッカーの影響がないと見做して、フリッカー補正処理を行うことなく、通常撮影動作を実行する(ステップS114)。そして、制御部9は静止画撮影を終了する。なお、フリッカーが存在しないと判定すると(ステップS103において、NO)、制御部9はステップS114の処理に進み、通常撮影動作を実行する。
図8は、図7に示す画像補正を説明するためのフローチャートである。
画像補正を開始すると、制御部9は、フリッカーテーブル生成部6で生成されたフリッカーテーブルとSW2がONされたタイミングとに応じて、写像予測部17によってV写像を生成する(ステップS201)。そして、制御部9はライン番号(つまり、行番号)iに1を設定する(ステップS202)。
続いて、制御部9は、画像処理部11によって撮像素子8においてiライン目の画素に対して次の式(2)〜式(4)で示す補正を行う(ステップS203)。なお、ここでは、撮像素子8はL行×M列の画素を有するものとする。
R(i,j)=R(i,j)×Rm/Ri×max(Rp/Rm,Bp/Bm) (2)
G(i,j)=G(i,j)×Gm/Gi×max(Rp/Rm,Bp/Bm) (3)
B(i,j)=B(i,j)×Bm/Bi×max(Rp/Rm,Bp/Bm) (4)
なお、i=1〜M、j=1〜Lである。
ここで、Riはiライン目のV写像の値を示す。コマ間補正の際には、Rp、Bp、およびGpはフリッカーテーブルにおいてR、G、およびBが最も大きくなる場合の値を示す。また、RmおよびBmはフリッカーテーブルのGが最も大きくなる場合のRおよびBの値である。面内補正の際には、Rp、Bp、およびGpは撮像面において最もフリッカーテーブルが大きくなる場合のR、G、およびBの値を示す。そして、RmおよびBmは撮像面においてフリッカーテーブルのGが最も大きくなる場合のRおよびBの値である。
次に、制御部9はライン番号iをインクリメントする(ステップS204)。そして、制御部9はライン番号iがM以下であるか否かを判定する(ステップS205)。i≦Mであると(ステップS205において、YES)、制御部9はステップS203の処理に戻る。一方、i>Mであると(ステップS205において、NO)、制御部9は画像補正(つまり、フリッカー補正)を終了する。
このように、本発明の実施の形態では、最大ゲイン量が閾値Th1を超え、閾値Th2以下である場合にフリッカー補正を行うようにしたので、レリーズタイムラグが長くなることを抑制しつつ、フリッカーを補正することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
5 測光センサ
6 フリッカーテーブル生成部
8 撮像素子
9 制御部
11 画像処理部
15 フリッカー検出部
16 ゲインテーブル生成部
17 写像予測部
100 カメラ本体
200 レンズユニット

Claims (9)

  1. 明暗が時間的に変化する環境下で撮影を行った際に、前記撮影によって得られた画像における前記明暗による影響を補正する撮像装置であって、
    前記明暗の有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記明暗が検出された場合に、その検出結果に応じて前記画像を補正する際に用いられる最大のゲイン量を決定する決定手段と、
    前記最大のゲイン量が予め定められた範囲にある場合に、前記最大のゲイン量に基づいて前記画像を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体像に応じた画像を出力する撮像素子を備え、
    前記決定手段は、前記撮像素子におけるライン毎に最大のゲイン量を決定し、
    前記補正手段は前記ライン毎の最大のゲイン量に応じて前記画像を補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記決定手段は、前記検出手段による検出結果である明暗を示す輝度値とシャッタースピードとに基づいて輝度値の変動量を求めて、当該輝度値の変動量に応じたゲイン量を示すゲインテーブルを生成し、撮影指示があったタイミングにおいて前記ゲインテーブルから前記最大のゲイン量を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影指示があった際に被写体を測光して測光結果を得る測光手段を有し、
    前記決定手段は、前記検出手段による検出結果である明暗を示す輝度値と前記測光結果に応じて撮影の際のシャッタースピードを決定し、前記シャッタースピードに応じて前記最大のゲイン量を決定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記予め定められた範囲は、第1の閾値を超え、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以下の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の閾値および前記第2の閾値は、被写体像に応じた画像を出力する撮像素子の感度に応じて設定されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記補正手段は、前記最大のゲイン量が前記第2の閾値を超える場合には、前記最大のゲイン量が前記第2の閾値となるタイミングまで得られた前記画像を補正することを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. 明暗が時間的に変化する環境下で撮影を行った際に、前記撮影によって得られた画像における前記明暗による影響を補正する画像補正装置の制御方法であって、
    前記明暗の有無を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで前記明暗が検出された場合に、その検出結果に応じて前記画像を補正する際に用いられる最大のゲイン量を決定する決定ステップと、
    前記最大のゲイン量が予め定められた範囲にある場合に、前記最大のゲイン量に基づいて前記画像を補正する補正ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 明暗が時間的に変化する環境下で撮影を行った際に、前記撮影によって得られた画像における前記明暗による影響を補正する画像補正装置で用いられる制御プログラムであって、コンピュータに、
    前記明暗の有無を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで前記明暗が検出された場合に、その検出結果に応じて前記画像を補正する際に用いられる最大のゲイン量を決定する決定ステップと、
    前記最大のゲイン量が予め定められた範囲にある場合に、前記最大のゲイン量に基づいて前記画像を補正する補正ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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