JP6751885B2 - 空調制御システム、及び、空調制御方法 - Google Patents

空調制御システム、及び、空調制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6751885B2
JP6751885B2 JP2016118000A JP2016118000A JP6751885B2 JP 6751885 B2 JP6751885 B2 JP 6751885B2 JP 2016118000 A JP2016118000 A JP 2016118000A JP 2016118000 A JP2016118000 A JP 2016118000A JP 6751885 B2 JP6751885 B2 JP 6751885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air
space
humidity
acquired
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016118000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017223393A (ja
Inventor
黒田 直喜
直喜 黒田
浅利 晋一郎
晋一郎 浅利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016118000A priority Critical patent/JP6751885B2/ja
Publication of JP2017223393A publication Critical patent/JP2017223393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6751885B2 publication Critical patent/JP6751885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、全館空調が可能な空調制御システム、及び、空調制御方法に関する。
住宅構造躯体を空気流路として冷暖房を行う全館空調制御システムが知られている。例えば、特許文献1には、1台のエアコン室内ユニットを効率よく運転し、かつ、ある程度の個別空調を実現することができる全館空調制御システムが開示されている。
特開平09−079648号公報
一般に、全館空調制御システムには、全館空調専用の1台の空調装置が用いられる。このような全館空調制御システムにおいては、この1台の空調装置が故障した場合に施設内の空調が一切できなくなってしまうため、空調装置が故障した場合の対策に課題がある。
本発明は、空調不能となるリスクが低減された、全館空調が可能な空調制御システムを提供する。
本発明の一態様に係る空調制御システムは、施設内の目標温度を取得する目標温度取得部と、前記施設内の複数の空間それぞれの温度を取得する温度取得部と、前記複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、前記温度取得部によって取得される前記複数の空間それぞれの温度を、前記目標温度取得部によって取得された目標温度に近づける制御部とを備える。
本発明の一態様に係る空調制御システムは、施設内の目標湿度を取得する目標湿度取得部と、前記施設内の複数の空間それぞれの湿度を取得する湿度取得部と、前記複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、前記湿度取得部によって取得される前記複数の空間それぞれの湿度を、前記目標湿度取得部によって取得された目標湿度に近づける制御部とを備える。
本発明の一態様に係る空調制御方法は、施設内の目標温度を取得し、前記施設内の複数の空間それぞれの温度を取得し、前記複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、取得される前記複数の空間それぞれの温度を、取得された目標温度に近づける。
本発明の一態様に係るプログラムは、上記空調制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係る空調制御方法は、施設内の目標湿度を取得し、前記施設内の複数の空間それぞれの湿度を取得し、前記複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、取得される前記複数の空間それぞれの湿度を、取得された目標湿度に近づける。
本発明の一態様に係るプログラムは、上記空調制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、空調不能となるリスクが低減された、全館空調が可能な空調制御システムを実現することができる。
図1は、実施の形態に係る空調制御システムの概要を示す図である。 図2は、実施の形態に係る空調制御システムの構成を示すブロック図である。 図3は、全館空調モードの動作例1のフローチャートである。 図4は、全館空調モードの動作例2のフローチャートである。 図5は、全館空調モードの動作例3のフローチャートである。 図6は、個別空調モードの動作例1のフローチャートである。 図7は、個別空調モードの動作例2のフローチャートである。 図8は、ユーザ依存空調制御の一例を示すフローチャートである。 図9は、外気温を考慮した制御の一例を示すフローチャートである。 図10は、外気温を考慮した制御の別の例を示すフローチャートである。 図11は、複数の空調装置を個別にオンまたはオフする制御の一例を示すフローチャートである。 図12は、人の存否に基づいて空調装置をオンまたはオフする制御の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[空調制御システムの構成]
まず、実施の形態に係る空調制御システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る空調制御システムの概要を示す図である。図2は、実施の形態に係る空調制御システムの構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、空調制御システム10は、施設11に設けられ、施設11内において全館空調を行うためのシステムである。施設11は、例えば、戸建住宅である。施設11内には、壁及び扉などで仕切られた複数の空間(部屋)が含まれる。複数の空間は、具体的には、空間12、空間12a、空間12b、及び、空間12cである。
空調制御システム10においては、1台の全館空調専用の空調装置ではなく、複数の空間のそれぞれに配置された家庭用の空調装置によって全館空調が行われる。具体的には、空間12に配置された空調装置30、空間12aに配置された空調装置30a、及び、空間12bに配置された空調装置30bが用いられる。
全館空調専用の空調装置を一般の戸建住宅、または、既築の建物などに導入することは、工事の手間がかかること、及び、コストが高いことなどの理由から容易ではない。これに対し、空調制御システム10は、複数の家庭用の空調装置を用いて全館空調を行うため、導入が容易である。
また、一般に、全館空調制御システムには、全館空調専用の1台の空調装置が用いられる。このような全館空調制御システムにおいては、この1台の空調装置が故障した場合に施設11内の空調が一切できなくなってしまうため、空調装置が故障した場合の対策に課題がある。
これに対し、空調制御システム10では、複数の空調装置が用いられるため、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
なお、施設11内には、空間12cのように、空調装置が配置されない空間が含まれてもよい。施設11内には、空調装置が配置された空間が少なくとも2つ含まれればよい。施設11内に含まれる空間の数は、特に限定されない。
また、空調制御システム10では、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置が使用されるため、複数の空間を異なる温度(または異なる湿度)にすることが容易である。そこで、空調制御システム10は、複数の空間の温度を1つの目標温度に近づける全館空調を行う全館空調モードの動作と、複数の空間のそれぞれに目標温度が設定される個別空調モードの動作とを選択的に実行する。
図1及び図2に示されるように、空調制御システム10は、具体的には、制御装置20と、空調装置30と、空調装置30aと、空調装置30bと、第一換気装置40と、第一換気装置40aと、第一換気装置40bと、第二換気装置50と、室外機60とを備える。また、空調制御システム10は、温湿度計測装置65と、表示装置70と、ユーザ検知装置80とを備える。以下、空調制御システム10を構成する各構成要素について説明する。
[空調装置]
空調装置30、空調装置30a、及び、空調装置30bは、施設11内の複数の空間のそれぞれに配置される空調装置の一例である。空調装置30は、空間12に配置され、空調装置30aは、空間12aに配置され、空調装置30bは、空間12bに配置される。以下、空調装置30の詳細な構成について説明する。なお、空調装置30a及び空調装置30bについては空調装置30と同様の構成であるため、詳細な説明については省略される。
空調装置30は、一般家庭用の空調装置であり、熱交換器(図示せず)などを有することにより、空調装置30から送出される風の温度の調整が可能な空調装置である。つまり、空調装置30は、送風機能及び冷暖房機能を有する。空調装置30は、一般家庭用の空調装置に限定されず、汎用の空調装置であって、個室を空調するための空調装置であればよい。空調装置30は、第二通信部31と、空調制御部32と、熱画像センサ33と、湿度センサ34とを備える。
第二通信部31は、制御装置20の第一通信部21と無線通信を行う通信モジュール(通信回路)である。第二通信部31は、具体的には、制御装置20が有する第一通信部21から制御信号を受信する。また、第二通信部31は、空調制御部32の制御に基づいて、第一通信部21に、空間12の温度情報、及び、空間12の湿度情報などを送信する。空間12の温度情報は、熱画像センサ33によって計測された空間12の温度を示す情報である。空間12の湿度情報は、湿度センサ34によって計測された空間12の湿度を示す情報である。
空調制御部32は、第二通信部31が受信した制御信号に基づいて、空調装置30から送出される風の温度、風量、及び、風向きなどを制御する。また、空調制御部32は、湿度センサ34から出力される湿度情報を、第二通信部31に送信させる。
また、空調制御部32は、熱画像センサ33から得られる熱画像に基づいて、空間12の温度(熱画像センサ33を構成する各画素が示す温度の平均温度)を算出し、算出した温度を示す温度情報を第二通信部31に送信させる。空調制御部32は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、または専用回路によって実現される。
熱画像センサ33は、複数の赤外線検出素子からなり、空間12の熱画像を生成する。熱画像センサ33によって生成された熱画像は、空調制御部32に出力される。なお、空調装置30は、空間12の温度を計測するために熱画像センサ33を備えているが、熱画像センサ33に代えて一般的な温度センサを備えてもよい。
湿度センサ34は、空間12の湿度を計測する。湿度センサ34は、具体的には、高分子抵抗式の湿度センサ、または、高分子容量式の湿度センサなどである。
[制御装置]
制御装置20は、空調装置30、空調装置30a、及び、空調装置30bを制御するコントローラである。制御装置20は、具体的には、空調装置とは別体のHEMS(Home Energy Management System)コントローラであるが、その他のコントローラであってもよい。また、制御装置20は、施設11の外部に設けられたサーバ装置であってもよい。制御装置20は、空間12に配置されているが、制御装置20は、他の空間に配置されてもよい。制御装置20は、具体的には、第一通信部21と、制御部22と、記憶部23とを備える。
第一通信部21は、空調装置30、空調装置30a、空調装置30b、第一換気装置40、第一換気装置40a、第一換気装置40b、第二換気装置50、室外機60、温湿度計測装置65、表示装置70、及び、ユーザ検知装置80と無線通信を行う。第一通信部21は、具体的には、無線通信用の通信モジュール(通信回路)である。
第一通信部21は、目標温度取得部の一例であって、施設11内の目標温度(目標温度情報)を表示装置70が備える第三通信部73から取得する。目標温度は、ユーザによって、表示装置70の入力受付部72に入力される。施設11内の目標温度は、全館空調モードの動作において使用される。
第一通信部21は、温度取得部の一例であって、施設11内の複数の空間それぞれの温度(温度情報)を取得する。第一通信部21は、具体的には、空間12の温度を空調装置30から取得し、空間12aの温度を空調装置30aから取得し、空間12bの温度を空調装置30bから取得し、空間12cの温度を温湿度計測装置65から取得する。
第一通信部21は、外気温取得部の一例であって、施設11の周辺の外気温(外気温情報)を取得する。第一通信部21は、具体的には、施設11の外気温を室外機60が備える温度センサ61から取得する。
第一通信部21は、個別目標温度取得部の一例であって、複数の空間のそれぞれの目標温度(目標温度情報)を、表示装置70が備える第三通信部73から取得する。複数の空間のそれぞれの目標温度は、後述の個別空調モードの動作において使用される。
第一通信部21は、目標湿度取得部の一例であって、施設11内の目標湿度(目標湿度情報)を、表示装置70が備える第三通信部73から取得する。目標湿度は、ユーザによって、表示装置70の入力受付部72に入力される。施設11内の目標温度は、全館空調モードの動作において使用される。
第一通信部21は、湿度取得部の一例であって、施設11内の複数の空間それぞれの湿度(湿度情報)を取得する。第一通信部21は、具体的には、空間12の湿度を空調装置30から取得し、空間12aの湿度を空調装置30aから取得し、空間12bの湿度を空調装置30bから取得し、空間12cの湿度を温湿度計測装置65から取得する。
第一通信部21は、個別目標湿度取得部の一例であって、複数の空間のそれぞれの目標湿度(目標湿度情報)を、表示装置70が備える第三通信部73から取得する。複数の空間のそれぞれの目標湿度は、個別空調モードの動作において使用される。
第一通信部21は、特定目標温度取得部の一例であって、特定のユーザに対して定められる目標温度(目標温度情報)を、表示装置70が備える第三通信部73から取得する。特定のユーザに対して定められる目標温度は、後述のユーザ依存空調制御において使用される。
第一通信部21は、ユーザ存否情報取得部の一例であって、施設11内の空間に特定のユーザがいるか否かを示すユーザ存否情報を、ユーザ検知装置80から取得する。ユーザ存否情報は、ユーザ依存空調制御において使用される。
第一通信部21は、指示取得部の一例であって、複数の空調装置を個別にオンまたはオフするためのユーザの指示を取得する。ユーザの指示は、ユーザによって、表示装置70の入力受付部72に入力される。
第一通信部21は、存否情報取得部の一例であって、施設11内の空間に人がいるか否かを示す存否情報を取得する。存非情報は、例えば、空調装置30(熱画像センサ33)から取得される。
また、第一通信部21は、制御部22の制御に基づいて、空調装置30、空調装置30a、空調装置30b、第一換気装置40、第一換気装置40a、第一換気装置40b、第二換気装置50、及び、室外機60に制御信号を送信する。
制御部22は、第一通信部21に制御信号を送信させることにより、空調装置30、空調装置30a、空調装置30b、第一換気装置40、第一換気装置40a、第一換気装置40b、第二換気装置50、及び、室外機60を制御する。制御部22は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、または専用回路によって実現される。
記憶部23は、制御部22が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部23は、具体的には、半導体メモリなどによって実現される。
[換気装置]
第一換気装置40は、空間12cに配置され、施設11内(屋内)と施設11外(屋外)との間で換気を行う。第一換気装置40は、いわゆる換気扇であり、ファンの回転により空間12c内の空気を施設11の外に排気する。第一換気装置40は、基本的には、施設11外の空気を空間12c内に取り込む(吸気する)ことはできない。また、第一換気装置40は、排気量(風量)を変更することができる。
なお、空調装置30と異なり、第一換気装置40は、施設11外に排気される空気の温度の調整機能を有しない。つまり、第一換気装置40は、送風機能を有するが、冷房機能及び暖房機能は有しない。
また、図示されないが、第一換気装置40は、制御装置20と無線通信を行うための通信モジュール(通信回路)を有し、制御装置20が備える第一通信部21によって送信される制御信号を受信する。
第一換気装置40aは、空間12aに配置される。第一換気装置40aは、第一換気装置40と同様の構成である。第一換気装置40bは、空間12bに配置される。第一換気装置40bは、第一換気装置40と同様の構成である。
第二換気装置50は、施設11内の複数の空間の間で換気を行う換気装置である。第二換気装置50は、いわゆる換気扇であり、空間12aに配置された通気孔51aと空間12bに配置された通気孔51bとつなぐダクト52内に配置される。
第二換気装置50は、いわゆる換気扇であり、例えば、ファンを正転することにより空間12a内の空気を空間12bに送出し、ファンを逆転することにより空間12b内の空気を空間12aに送出する。また、第二換気装置50は、風量を変更することができる。
なお、空調装置30と異なり、第二換気装置50は、空気の温度の調整機能を有しない。つまり、第二換気装置50は、送風機能を有するが、冷房機能及び暖房機能は有しない。
また、図示されないが、第二換気装置50は、制御装置20と無線通信を行うための通信モジュール(通信回路)を有し、制御装置20が備える第一通信部21によって送信される制御信号を受信する。
[室外機]
室外機60は、空調装置30の室外機である。なお、図示されないが、施設11には、空調装置30aの室外機、及び、空調装置30bの室外機も配置される。
室外機60は、温度センサ61を備える。温度センサ61は、サーミスタまたは熱電対などの温度計測用の素子を有し、施設11の外気温を計測する。また、図示されないが、室外機60は、制御装置20と無線通信を行うための通信モジュール(通信回路)を有し、温度センサ61によって計測された外気温を示す外気温場情報を、制御装置20が備える第一通信部21に送信する。なお、外気温の計測には、室外機60と別体の温度センサ(温度計測装置)が用いられてもよい。
[温湿度計測装置]
温湿度計測装置65は、施設11内の温度及び湿度を計測する装置である。温湿度計測装置65は、空調装置が配置されない空間12cに配置され、空間12cの温度を計測する。
温湿度計測装置65は、具体的には、サーミスタまたは熱電対などの温度計測用の素子を有し、空間12cの温度を計測する。また、温湿度計測装置65は、高分子抵抗式の湿度センサ、または、高分子容量式の湿度センサなどの湿度計測用の素子を有し、空間12c内の湿度を計測する。
また、図示されないが、温湿度計測装置65は、制御装置20と無線通信を行うための通信モジュール(通信回路)を有し、空間12cの温度を示す温度情報、及び、空間12cの湿度を示す湿度情報を、制御装置20が備える第一通信部21に送信する。
[表示装置]
表示装置70は、全館空調のための目標温度(目標湿度)、及び、複数の空間のそれぞれの目標温度(目標湿度)を、ユーザが入力するための装置である。表示装置70は、具体的には、例えば、パーソナルコンピュータであるが、テレビ、スマートフォン、または、タブレット端末であってもよい。また、表示装置70は、制御装置20に対応した専用の表示装置であってもよい。表示装置70は、表示部71と、入力受付部72と、第三通信部73と、表示制御部74とを備える。
表示部71は、表示制御部74の制御に基づいて、ユーザが目標温度を入力するための画像を表示する。表示部71は、具体的には、液晶パネル、または、有機ELパネルなどによって実現される。
入力受付部72は、ユーザが、目標温度を入力するためのユーザインタフェースである。入力受付部72は、具体的には、表示装置70がパーソナルコンピュータである場合には、キーボード及びマウスなどであるが、入力受付部72の具体的態様は、特に限定されない。例えば、表示装置70がスマートフォンまたはタブレット端末である場合には、入力受付部72は、タッチパネルを含むGUI(Graphical User Interface)である。
表示制御部74は、表示部71に画像を表示させる制御を行う。また、表示制御部74は、入力受付部72が受け付けた目標温度を示す目標温度情報を、第三通信部73に送信させる。表示制御部74は、また、表示制御部74は、入力受付部72が受け付けた目標湿度を示す目標湿度情報を、第三通信部73に送信させる。送信された目標温度情報及び目標湿度情報は、制御装置20が備える第一通信部21によって受信される。表示制御部74は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、または専用回路によって実現される。
第三通信部73は、制御装置20が備える第一通信部21と通信を行う。第三通信部73は、具体的には、無線通信用の通信モジュール(通信回路)である。第三通信部73は、目標温度情報及び目標湿度情報を、制御装置20が備える第一通信部21に送信する。
[ユーザ検知装置]
ユーザ検知装置80は、ユーザ検知装置80が配置された空間内に、特定のユーザがいるか否か検知する。また、ユーザ検知装置80は、特定のユーザがいるか否かを示すユーザ存否情報を制御装置20が備える第一通信部21に送信する。ユーザ検知装置80は、例えば、空間12aに配置される。
ユーザ検知装置80は、特定のユーザが所持するスマートフォンを検知することにより、特定のユーザが空間12a内にいるか否かを検知する。ユーザ検知装置80は、具体的には、制御装置20が備える第一通信部21と通信が可能であり、かつ、特定のユーザが所有するスマートフォンと通信が可能な無線通信装置(無線通信回路)を備える。スマートフォンが空間12a内に存在するかどうかの検知は、具体的には、ARP(Address Resolution Protocol)またはUPnP(Universal Plug and Play)などの探索プロトコルを用いることにより可能である。また、スマートフォンが空間12a内に存在するかどうかの判定には、ECHONET−Liteなどの標準プロトコルが用いられてもよい。
ユーザ検知装置80は、上記のような探索プロトコルを用いて、特定のユーザが所持するスマートフォン(スマートフォンのID)を検知できた場合は、上記特定のユーザが空間12a内に存在していると判定する。そして、ユーザ検知装置80は、空間12a内に特定のユーザが存在することを示すユーザ存否情報を送信する。
また、ユーザ検知装置80は、上記のような探索プロトコルを用いて、特定のユーザが所持するスマートフォンを検知できなかった場合は、上記特定のユーザが空間12a内に存在していないと判定する。そして、ユーザ検知装置80は、空間12a内に特定のユーザが存在していないことを示すユーザ存否情報を送信する。ユーザ検知装置80によって送信されるユーザ存否情報は、ユーザ依存空調制御において使用される。
なお、上記構成は、ユーザ検知装置80の一例である。例えば、ユーザ検知装置80は、撮像装置、及び、画像処理装置(画像処理プロセッサ)を備え、撮像装置によって撮像された画像に対して、画像処理装置を用いた顔認識処理を行うことにより、空間12a内に特定のユーザが存在するか否かを検知してもよい。
[全館空調モードの動作例1]
次に、空調制御システム10の全館空調モードの動作について説明する。図3は、全館空調モードの動作例1のフローチャートである。
まず、制御装置20が備える第一通信部21は、施設11内の目標温度(目標温度情報)を取得する(S11)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から目標温度を受信する。この場合の目標温度は、空間ごと(空調装置ごと)に定められる目標温度とは異なり、全館空調の対象となる複数の空間に対して1つだけ定められる。
次に、第一通信部21は、施設11内の複数の空間それぞれの温度(温度情報)を取得する(S12)。第一通信部21は、空調装置30が備える第二通信部31から空間12の温度を取得し、空調装置30aが備える第二通信部31から空間12aの温度を取得し、空調装置30bが備える第二通信部31から空間12bの温度を取得する。なお、複数の空間それぞれには、温湿度計測装置65と同様の構成の温湿度計測装置が配置されてもよく、この場合には、第一通信部21は、複数の空間のそれぞれに配置された温湿度計測装置から複数の空間それぞれの温度を取得してもよい。
次に、制御部22は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づける(S13)。
制御部22は、具体的には、空調装置30、空調装置30a、及び、空調装置30bのそれぞれに制御信号を送信することにより、空間12、空間12a、及び、空間12bのそれぞれの温度を、目標温度に近づける。
例えば、制御部22は、空間12の現在の温度と目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30の風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12の温度を目標温度に近づける。同様に、制御部22は、空間12aの現在の温度と目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30aの風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12aの温度を目標温度に近づける。制御部22は、空間12bの現在の温度と目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30bの風量及び温度の少なくとも一方を制御することで、空間12bの温度を目標温度に近づける。
このように、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、施設11内の複数の空間の温度を目標温度に近づけることができる。つまり、空調制御システム10は、施設11内の温度を均一にする全館空調が可能である。
また、空調制御システム10は、複数の空調装置を用いて全館空調を行うため、一部の空調装置が故障したとしても、他の空調装置を用いて全館空調を継続することができる。つまり、空調制御システム10においては、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
また、空調制御システム10において、複数の空間のそれぞれにあらかじめ配置された家庭用の空調装置が流用されれば、施設11において容易に低コストで全館空調を実現することができる。空調制御システム10において家庭用の空調装置が流用されれば、一部の空調装置が故障したとしても空調装置の入れ替えにかかるコストが低い利点もある。
[全館空調モードの動作例2]
なお、制御部22は、第一換気装置(例えば、第一換気装置40)、または、第二換気装置50をさらに制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、前記第一通信部によって取得された目標温度に近づけてもよい。図4は、全館空調モードの動作例2のフローチャートである。
図4に示されるように、動作例2では、まず、目標温度の取得(S11)、及び、複数の空間それぞれの温度の取得(S12)が行われる。その後、制御部22は、空調装置及び換気装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づける(S14)。
以下、ステップS14の動作の一例として、制御部22が空調装置30及び第一換気装置40を制御する例について説明する。
上記図1で説明した空間12cは、空調装置が配置されていない空間である。空間12cの温度を目標温度に近づける場合、制御部22は、温湿度計測装置65から取得される空間12cの現在の温度と目標温度とを比較する。比較結果に基づき、空間12cの温度の調整が必要である場合には、制御部22は、例えば、空調装置30及び第一換気装置40を動作させ、空間12から空間12cへの空気の流れを発生させる。
以上のように、制御部22は、施設11内と施設11外との間で換気を行う第二換気装置50をさらに制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。これにより、空調制御システム10は、施設11内で気流を形成することによって、精度の高い空調制御、及び、効率的な空調制御を行うことができる。例えば、制御部22は、送出される風の温度の調整が可能な空調装置30を用いて、空調装置30が配置されていない空間12cの温度を目標温度に近づけることができる。なお、空間12及び空間12は、壁及び扉等で仕切られているが、扉の隙間などを利用して空気の流れを発生させることが可能である。
なお、制御部22は、第一換気装置40を単に動作させるだけでなく、風量を制御してもよい。つまり、制御部22は、第一換気装置40の風量を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。これにより、より精度の高い空調制御、及び、より効率的な空調制御が可能となる。
また、制御部22は、さらに、空間12aに配置された第一換気装置40a、及び、空間12bに配置された第一換気装置40bを制御してもよい。この場合、複数の第一換気装置は、個別に制御される。つまり、制御部22は、複数の第一換気装置を個別に制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。これにより、より精度の高い空調制御、及び、より効率的な空調制御が可能となる。
次に、ステップS14の動作の一例として、制御部22が、空調装置30a、空調装置30b、及び第二換気装置50を制御する例について説明する。
例えば、空間12aの温度が目標温度よりも高く、空間12bの温度が目標温度よりも低いような場合がある。このような場合、制御部22は、空調装置30aに冷房動作をさせ、かつ、第二換気装置50を動作させて空間12bから空間12aの空気の流れを発生させることにより、空間12aの温度を効率的に下げることができる。また、このような場合、制御部22は、空調装置30bに暖房動作をさせ、かつ、第二換気装置50を動作させて空間12aから空間12bの空気の流れを発生させることにより、空間12aの温度を効率的に上げることができる。なお、施設11に配置された複数の空調装置に冷房動作をさせるか暖房動作をさせるかは、例えば、表示装置70の入力受付部72を通じてユーザによって定められる。
以上のように、制御部22は、複数の空間の間で換気を行う第二換気装置50をさらに制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。これにより、より精度の高い空調制御、及び、より効率的な空調制御が可能となる。
また、空調制御システム10において、一部の空調装置が故障したとしても、換気装置を用いて全館空調を継続することができる。つまり、空調制御システム10においては、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
また、空調制御システム10が動作例2の動作を行う場合に、複数の空間のそれぞれにあらかじめ配置された家庭用の空調装置、及び、施設11内にあらかじめ配置された換気装置(換気扇)が流用されれば、施設11において容易に全館空調を実現することができる。
[全館空調モードの動作例3]
制御部22は、温度に代えて湿度に基づいて動作してもよい。図5は、全館空調モードの動作例3のフローチャートである。
まず、制御装置20が備える第一通信部21は、施設11内の目標湿度(目標湿度情報)を取得する(S15)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から目標湿度を受信する。この場合の目標湿度は、空間ごと(空調装置ごと)に定められる目標湿度とは異なり、全館空調の対象となる複数の空間に対して1つだけ定められる。
次に、第一通信部21は、施設11内の複数の空間それぞれの湿度(湿度情報)を取得する(S16)。第一通信部21は、空調装置30が備える第二通信部31から空間12の湿度を取得し、空調装置30aが備える第二通信部31から空間12aの湿度を取得し、空調装置30bが備える第二通信部31から空間12bの湿度を取得する。なお、複数の空間それぞれには、温湿度計測装置65と同様の構成の温湿度計測装置が配置されてもよく、この場合には、第一通信部21は、複数の空間のそれぞれに配置された温湿度計測装置から複数の空間それぞれの湿度を取得してもよい。
次に、制御部22は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの湿度を、第一通信部21によって取得された目標湿度に近づける(S17)。
制御部22は、具体的には、空調装置30、空調装置30a、及び、空調装置30bのそれぞれに制御信号を送信することにより、空間12、空間12a、及び、空間12bのそれぞれの湿度を、目標湿度に近づける。
例えば、制御部22は、空間12の現在の湿度と目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30の風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12の湿度を目標湿度に近づける。同様に、制御部22は、空間12aの現在の湿度と目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30aの風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12aの湿度を目標湿度に近づける。制御部22は、空間12bの現在の湿度と目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30bの風量及び温度の少なくとも一方を制御することで、空間12bの湿度を目標湿度に近づける。
このように、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、施設11内の複数の空間の湿度を目標湿度に近づけることができる。つまり、空調制御システム10は、施設11内の湿度を均一にする全館空調が可能である。また、複数の空間のそれぞれにあらかじめ配置された家庭用の空調装置が流用されれば、施設11において容易に全館空調を実現することができる。
なお、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、温度及び湿度の両方を目標値に近づけてもよい。
[個別空調モードの動作例1]
空調制御システム10は、上記全館空調モードの動作に加えて個別空調モードの動作を実行することができる。そこで、以下、空調制御システム10の個別空調モードの動作について説明する。図6は、個別空調モードの動作例1のフローチャートである。
まず、制御装置20が備える第一通信部21は、複数の空間のそれぞれの目標温度を取得する(S21)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から複数の空間それぞれの目標温度を受信する。
次に、第一通信部21は、施設11内の複数の空間それぞれの温度(温度情報)を取得する(S22)。第一通信部21は、空調装置30が備える第二通信部31から空間12の温度を取得し、空調装置30aが備える第二通信部31から空間12aの温度を取得し、空調装置30bが備える第二通信部31から空間12bの温度を取得する。
次に、制御部22は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された、当該空間に対応する目標温度に近づける(S23)。
例えば、制御部22は、空間12の現在の温度と空間12に対して設定された目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30の風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12の温度を空間12に対応する目標温度に近づける。同様に、制御部22は、空間12aの現在の温度と空間12aに対して設定された目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30aの風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12aの温度を空間12aに対応する目標温度に近づける。制御部22は、空間12bの現在の温度と空間12bに対して設定された目標温度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30bの風量及び温度の少なくとも一方を制御することで、空間12bの温度を空間12bに対応する目標温度に近づける。
このように、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、施設11内の複数の空間の温度を当該空間に対応する目標温度に近づけることができる。つまり、空調制御システム10は、複数の空間を異なる温度にすることができる。
[個別空調モードの動作例2]
制御部22は、温度に代えて湿度に基づいて個別空調モードの動作を行ってもよい。図7は、個別空調モードの動作例2のフローチャートである。
まず、制御装置20が備える第一通信部21は、複数の空間のそれぞれの目標湿度を取得する(S24)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から複数の空間それぞれの目標湿度を受信する。
次に、第一通信部21は、施設11内の複数の空間それぞれの湿度(湿度情報)を取得する(S25)。第一通信部21は、空調装置30が備える第二通信部31から空間12の湿度を取得し、空調装置30aが備える第二通信部31から空間12aの湿度を取得し、空調装置30bが備える第二通信部31から空間12bの湿度を取得する。
次に、制御部22は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの湿度を、第一通信部21によって取得された、当該空間に対応する目標湿度に近づける(S26)。
例えば、制御部22は、空間12の現在の湿度と空間12に対して設定された目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30の風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12の湿度を目標湿度に近づける。同様に、制御部22は、空間12aの現在の湿度と空間12aに対して設定された目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30aの風量及び風の温度の少なくとも一方を制御することで、空間12aの湿度を目標湿度に近づける。制御部22は、空間12bの現在の湿度と空間12bに対して設定された目標湿度とを比較し、比較結果に基づいて空調装置30bの風量及び温度の少なくとも一方を制御することで、空間12bの湿度を目標湿度に近づける。
このように、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、施設11内の複数の空間の湿度を当該空間に対応する目標湿度に近づけることができる。つまり、空調制御システム10は、複数の空間を異なる湿度にすることができる。
なお、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された空調装置を制御することにより、温度及び湿度の両方を当該空間に対応する目標値に近づけてもよい。
[ユーザ依存空調制御]
次に、空調制御システム10のユーザ依存空調制御について説明する。図8は、ユーザ依存空調制御のフローチャートである。
まず、制御部22は、全館空調モードの動作を行う(S31)。制御部22は、具体的には、全館空調モードの目標温度及び複数の空間の温度を取得し、複数の空間の温度を、全館空調モードの目標温度に近づける。また、第一通信部21は、特定のユーザに対して定められる目標温度を取得する(S32)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から特定のユーザに対して定められる目標温度を受信する。
ここで、上述のように、空間12aにはユーザ検知装置80が配置されている。ユーザ検知装置80は、空間12aに特定のユーザがいるか否かを示すユーザ存否情報を送信する。第一通信部21は、このようなユーザ存否情報を取得する(S33)。
制御部22は、第一通信部21によって取得されたユーザ存否情報に基づいて、空間12aに特定のユーザがいるか否かを判断する(S34)。制御部22は、空間12aに特定のユーザがいると判断した場合(S34でYes)、空調装置30aを制御することにより、空間12aの温度を、特定のユーザに対して定められた目標温度に近づける(S35)。なお、この場合、空間12など施設11内の他の空間の温度は、全館空調モードの目標温度に近づけられる。
一方で、制御部22は、空間12aに特定のユーザがいないと判断した場合(S34でNo)、空調装置30aを制御することにより、空間12aの温度を、全館空調モードの目標温度に近づける(S36)。
これにより、制御部22は、空間12aに特定のユーザがいるときに、自動的に、空間12aを特定のユーザの好みの温度にすることができる。
なお、図8に示されるフローチャートは、全館空調モードの動作中にユーザ依存空調制御が行われたが、ユーザ依存空調制御は、個別空調モードの動作中に行われてもよい。つまり、ユーザ依存空調制御は、全館空調モードの動作にも、個別空調モードの動作にも適用可能である。また、ユーザ依存空調制御において、制御部22は、温度に代えて湿度を特定のユーザに対して定められた目標湿度に近づけてもよいし、温度及び湿度を特定のユーザに対して定められた目標値に近づけてもよい。
また、ユーザ検知装置80は、複数の空間のそれぞれに配置されてもよい。これにより、施設11内においては、特定のユーザがいる空間の温度は、特定のユーザに対して定められた目標温度となるため、特定のユーザは快適に暮らすことができる。また、ユーザ検知装置80は、2以上の特定のユーザを検知してもよい。これにより、2以上の特定のユーザが快適に暮らすことができる。
[外気温を考慮した制御]
ところで、空調制御システム10において、冬場に目標温度が空間の温度よりも低いからといって空調装置に冷房動作を行わせると、ユーザが戸惑うことになる。
このような場合、制御部22は、第一通信部21によって取得された施設11外の温度(外気温)に基づいて、空調装置30を制御してもよい。制御部22は、外気温を考慮した制御によって、暖房動作が冷房動作に切り替わることを抑制することができる。図9は、外気温を考慮した制御の一例を示すフローチャートである。
例えば、制御部22は、空調装置30に暖房動作をさせる(S41)。このとき、制御部22は、第一通信部21によって取得された目標温度が、第一通信部によって取得された空間12の温度よりも低いか否かを判定する(S42)。制御部22は、目標温度が空間12の温度以上であると判断した場合(S42でNo)、暖房動作を継続させる(S41)。
一方、制御部22は、目標温度が空間12の温度よりも低いと判断した場合(S42でYes)、第一通信部21によって取得された外気温(外気温情報)が、第1の所定値以下であるかを判断する(S43)。外気温は、例えば、室外機60から取得される。第1の所定値は、例えば、目標温度以下の値に設定される。第1の所定値の具体的な値は、実験的または経験的に適宜定められればよい。
制御部22は、外気温が第1の所定値よりも高いと判断した場合(S43でNo)、空調装置30に冷房動作をさせる(S44)。一方、制御部22は、外気温が第1の所定値以下であると判断した場合(S43でNo)、空調装置30に冷房動作をさせない(S45)。このような場合、例えば、冷房動作をさせずに空調装置30を一時停止状態にしておけば、空間12の温度は、外気温に近づく。つまり、空間12の温度は、自ずと目標温度に近づくため、空調装置30に冷房動作を行わせなくてもよいからである。
このような外気温を考慮した空調装置30の制御によれば、暖房動作が冷房動作に切り替わることを抑制することができる。
以上の説明と同様に、空調制御システム10において、夏場に目標温度が空間の温度よりも高いからといって空調装置に暖房動作を行わせると、ユーザが戸惑うことになる。このような場合も、制御部22は、外気温を考慮することにより、冷房動作が暖房動作に切り替わることを抑制することができる。図10は、外気温を考慮した制御の別の例を示すフローチャートである。
例えば、制御部22は、空調装置30に冷房動作をさせる(S51)。このとき、制御部22は、第一通信部21によって取得された目標温度が、第一通信部によって取得された空間12の温度よりも高いか否かを判定する(S52)。制御部22は、目標温度が空間12の温度以下であると判断した場合(S52でNo)、暖房動作を継続させる(S51)。
一方、制御部22は、目標温度が空間12の温度よりも高いと判断した場合(S52でYes)、第一通信部21によって取得された外気温(外気温情報)が、第2の所定値以下であるかを判断する(S53)。外気温は、例えば、室外機60から取得される。第2の所定値は、例えば、目標温度以上の値に設定される。第2の所定値の具体的な値は、実験的または経験的に適宜定められればよい。
制御部22は、外気温が第2の所定値よりも低いと判断した場合(S53でNo)、空調装置30に暖房動作をさせる(S54)。一方、制御部22は、外気温が第2の所定値以上であると判断した場合(S53でNo)、空調装置30に暖房動作をさせない(S55)。このような場合、例えば、暖房動作をさせずに空調装置30を一時停止状態にしておけば、空間12の温度は、外気温に近づく。つまり、空間12の温度は、自ずと目標温度に近づくため、空調装置30に暖房動作を行わせなくてもよいからである。
このような外気温を考慮した空調装置30の制御によれば、冷房動作が暖房冷房動作に切り替わることを抑制することができる。
[その他の制御1]
上述の全館空調モードでは、基本的には、空調制御システム10の構成要素は1年中電源が入ったまま動作し続ける。しかしながら、例えば、節電のために、使用していない(人がいない)空間に配置された空調装置または換気装置の動作(電源)をオフしたいという要求がある。
ここで、1台の専用の空調装置で全館空調を行う構成とは異なり、空調制御システム10においては、部分的に空調装置または換気装置を停止させることができる。図11は、複数の空調装置を個別にオンまたはオフする制御の一例を示すフローチャートである。
まず、第一通信部21は、ユーザの指示を取得する(S61)。第一通信部21は、具体的には、表示装置70が備える第三通信部73から複数の空調装置を個別にオンまたはオフするためのユーザの指示を受信する。ユーザの指示は、ユーザによって、表示装置70が備える入力受付部72に入力される。
制御部22は、ユーザの指示に基づいて複数の空調装置を個別にオンまたはオフする(S62)。制御部22は、具体的には、ユーザによってオンが指示された空調装置をオンし、ユーザによってオフが指示された空調装置をオフする。なお、制御部22は、ユーザの指示に基づいて、複数の換気装置を個別にオンまたはオフしてもよい。
このように、空調制御システム10は、一部の空調装置または換気装置の動作をオフしても、他の空調装置または換気装置が全館空調モードの動作を維持できる利点を有する。また、オフされた空調装置が配置された空間の温度はゆるやかに変化するため、短時間で再度空調装置がオンされたときに必要なエネルギーは少ない。
なお、上記の複数の空調装置または複数の換気装置を個別にオンまたはオフする制御は、全館空調モードの動作中に行われてもよいし、個別空調モードの動作中に行われてもよい。
[その他の制御2]
また、複数の空間のそれぞれに、焦電センサなどの人感センサが配置され、制御装置20が人感センサの検知結果を無線通信などによって取得することで、制御部22は、人がいないと判断される空間に配置された空調装置の動作(電源)を自動的にオフすることもできる。図12は、人の存否に基づいて空調装置をオンまたはオフする制御の一例を示すフローチャートである。なお、図12の例では、人感センサに代えて、空調装置が備える熱画像センサによって人の存否が判断される。
例えば、第一通信部21は、施設11内の空間12に人がいるか否かを示す存否情報を取得する(S71)。存否情報は、空調装置30が備える熱画像センサ33によって生成される。つまり、第一通信部21は、空調装置30から存否情報を受信する。
制御部22は、存否情報によって人がいるか否かが示される空間12に配置された空調装置30を、在否情報に基づいてオンまたはオフする(S72)。制御部22は、存否情報によって空間12に人がいることが示される場合には、空調装置30をオンし、存否情報によって空間12に人がいないことが示される場合には、空調装置30をオフする。
これにより、空調制御システム10は、空間12に人がいるか否かに基づいて、空間12に配置された空調装置30を自動的にオンまたはオフすることができる。オフされた空調装置が配置された空間の温度はゆるやかに変化するため、短時間で再度空調装置がオンされたときに必要なエネルギーは少ない。
なお、制御部22は、空間12a及び空間12bにおいても同様の制御を行うことができる。この場合、制御部22は、存否情報に基づいて、第一換気装置40aまたは第一換気装置40bをオンまたはオフしてもよい。
また、存否情報に基づいて空調装置または換気装置をオンまたはオフする制御は、全館空調モードの動作中に行われてもよいし、個別空調モードの動作中に行われてもよい。全館空調モードの動作中には、基本的には施設11内の複数の空調装置は全てオンされるが、複数の空調装置のうち、人が不在の空間に配置された動作の必要のない空調装置が在否情報に基づいて選択的にオフされることにより、省エネルギー化を図ることができる。
[効果等]
以上説明したように、空調制御システム10は、施設11内の目標温度を取得し、かつ、施設11内の複数の空間それぞれの温度を取得する第一通信部21を備える。また、空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づける制御部22を備える。第一通信部21は、温度取得部及び目標温度取得部の一例である。
このように、空調制御システム10は、施設11内の湿度を均一にする全館空調が可能である。また、空調制御システム10は、複数の空調装置を用いて全館空調を行うため、一部の空調装置が故障したとしても、他の空調装置を用いて全館空調を継続することができる。つまり、空調制御システム10においては、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
また、空調制御システム10において、複数の空間のそれぞれにあらかじめ配置された家庭用の空調装置が流用されれば、施設11において容易に低コストで全館空調を実現することができる。空調制御システム10において家庭用の空調装置が流用されれば、一部の空調装置が故障したとしても空調装置の入れ替えにかかるコストが低い利点もある。
また、制御部22は、施設11内と施設11外との間で換気を行う第一換気装置40をさらに制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。
これにより、空調制御システム10は、施設11内で気流を形成することによって、精度の高い空調制御、及び、効率的な空調制御を行うことができる。また、空調制御システム10においては、一部の空調装置が故障したとしても、他の換気装置を用いて全館空調を継続することができる。つまり、空調制御システム10においては、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
また、制御部22は、第一換気装置40の風量を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された前記目標温度に近づけてもよい。
これにより、空調制御システム10は、施設11内における気流を調整することによって、より精度の高い空調制御、及び、より効率的な空調制御が可能となる。
また、制御部22は、複数の第一換気装置を個別に制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。
これにより、空調制御システム10は、施設11内における気流を調整することによって、より精度の高い空調制御、及び、より効率的な空調制御が可能となる。
また、制御部22は、複数の空間の間で換気を行う第二換気装置50をさらに制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づけてもよい。
これにより、空調制御システム10は複数の空間の間で換気を行う第二換気装置50により施設11内で気流を形成することによって、精度の高い空調制御、及び、効率的な空調制御を行うことができる。
また、第一通信部21は、さらに、施設11の外気温を取得し、制御部22は、第一通信部21によって取得された施設11外の温度に基づいて、空調装置30を制御してもよい。
これにより、空調制御システム10は、施設11の外気温に基づいて効率的な空調制御を行うことができる。
また、制御部22は、目標温度が、第一通信部21によって取得された一の空間12の温度よりも低く、かつ、第一通信部21によって取得された外気温が目標温度以下の第1の所定値よりも低い場合、当該一の空間12に配置された空調装置30に冷房をさせなくてもよい。また、制御部22は、目標温度が、第一通信部21によって取得された一の空間12の温度よりも高く、かつ、第一通信部21によって取得された外気温が目標温度以上の第2の所定値よりも高い場合、当該一の空間12に配置された空調装置30に暖房をさせなくてもよい。
これにより、空調制御システム10は、暖房動作と冷房動作との切り替えを抑制することができる。
また、第一通信部21は、さらに、特定のユーザに対して定められる目標温度を取得し、かつ、施設11内の空間12aに特定のユーザがいるか否かを示すユーザ存否情報を取得してもよい。制御部22は、空調装置30aを制御することによって、ユーザ存否情報に基づいて特定のユーザがいると判断される空間12aの温度を、第一通信部21によって取得された目標温度に近づける動作をさらに行ってもよい。第一通信部21は、特定目標温度取得部及びユーザ存否情報取得部の一例である。
これにより、空調制御システム10は、特定のユーザがいる空間の温度は、特定のユーザに対して定められた目標温度に近づけることができる。
また、第一通信部21は、さらに、複数の空間のそれぞれの目標温度を取得してもよい。制御部22は、空調装置を制御することによって、温度取得部によって取得される複数の空間それぞれの温度を、第一通信部21によって取得された当該空間に対応する目標温度に近づける動作をさらに行ってもよい。第一通信部21は、個別目標温度取得部の一例である。
これにより、空調制御システム10は、複数の空間を異なる温度にすることができる。
また、第一通信部21は、さらに、複数の空調装置を個別にオフするためのユーザの指示を取得してもよい。制御部22は、ユーザの指示に基づいて複数の空調装置を個別にオフしてもよい。第一通信部21は、指示取得部の一例である。
これにより、ユーザは、複数の空調装置を個別にオフすることができる。
また、第一通信部21は、施設11内の空間12に人がいるか否かを示す存否情報を取得してもよい。制御部22は、存否情報によって人の不在が示される空間12に配置された空調装置30をオフしてもよい。第一通信部21は、存否情報取得部の一例である。
これにより、空調制御システム10は、空間12に人がいるか否かに基づいて、空間12に配置された空調装置30を自動的にオフすることができる。
また、空調制御システム10は、施設11内の目標湿度を取得し、かつ、施設11内の複数の空間それぞれの湿度を取得する第一通信部21を備える。空調制御システム10は、複数の空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの湿度を、第一通信部21によって取得された目標湿度に近づける制御部22を備える。第一通信部21は、目標湿度取得部及び湿度取得部の一例である。
このように、空調制御システム10は、施設11内の湿度を均一にする全館空調が可能である。また、空調制御システム10は、複数の空調装置を用いて全館空調を行うため、一部の空調装置が故障したとしても、他の空調装置を用いて全館空調を継続することができる。つまり、空調制御システム10においては、施設11内が空調不能となるリスクが低減されている。
また、空調制御システム10において、複数の空間のそれぞれにあらかじめ配置された家庭用の空調装置が流用されれば、施設11において容易に低コストで全館空調を実現することができる。空調制御システム10において家庭用の空調装置が流用されれば、一部の空調装置が故障したとしても空調装置の入れ替えにかかるコストが低い利点もある。
また、第一通信部21は、さらに、複数の空間のそれぞれの目標湿度を取得してもよい。制御部22は、空調装置を制御することによって、第一通信部21によって取得される複数の空間それぞれの湿度を、第一通信部21によって取得された当該空間に対応する目標湿度に近づける動作をさらに行ってもよい。個別目標湿度取得部の一例である。
これにより、空調制御システム10は、複数の空間を異なる湿度にすることができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る空調制御システムについて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態で説明した装置間の通信方法は、一例である。装置間の通信方法については特に限定されるものではない。装置間では、例えば、特定小電力無線、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、または、Wi−Fi(登録商標)などの通信規格を用いた無線通信が行われる。
また、装置間においては、無線通信に代えて、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)または有線LANを用いた通信など、有線通信が行われてもよい。
また、例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態における構成要素の装置への振り分けは、一例である。例えば、また、表示装置と制御装置とが1つの装置とされてもよい。つまり、表示装置が有する各構成要素を制御装置が有してもよい。
また、上記実施の形態では、制御装置は、施設内に設けられたが、例えば、制御装置は、施設外に設けられたサーバとして実現されてもよい。また、制御装置が備える構成要素のうち記憶部のみが、施設外に設けられたサーバとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、上記制御装置として実現されてもよいし、空調制御方法、または、空緒制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態において説明された空調制御システムの動作における複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 空調制御システム
11 施設
12、12a、12b、12c 空間
21 第一通信部(目標温度取得部、温度取得部、外気温取得部、特定目標温度取得部、ユーザ存否情報取得部、個別目標温度取得部、指示取得部、存否情報取得部、目標湿度取得部、湿度取得部、個別目標湿度取得部)
22 制御部
30、30a、30b 空調装置
40、40a、40b 第一換気装置
50 第二換気装置

Claims (17)

  1. 施設内の目標温度を取得する目標温度取得部と、
    前記施設内の複数の第一空間、及び、前記施設内の第二空間それぞれの温度を取得する温度取得部と、
    前記複数の第一空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、前記温度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの温度を、前記目標温度取得部によって取得された目標温度に近づける制御部とを備え
    前記制御部は、前記第二空間と前記施設外との間で換気を行う換気装置をさらに制御することにより、前記複数の第一空間の少なくとも1つから前記第二空間への空気の流れを発生させることで、前記温度取得部によって取得される前記第二空間の温度を、前記目標温度取得部によって取得された前記目標温度に近づける
    空調制御システム。
  2. 前記第二空間には、前記空調装置が配置されない
    請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 前記制御部は、前記換気装置の風量を制御することにより、前記温度取得部によって取得される前記第二空間の温度を、前記目標温度取得部によって取得された前記目標温度に近づける
    請求項1または2に記載の空調制御システム。
  4. 前記制御部は、前記施設内と前記施設外との間で換気を行う複数の換気装置を個別に制御することにより、前記温度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの温度を、前記目標温度取得部によって取得された前記目標温度に近づける
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  5. 前記制御部は、前記複数の第一空間の間で換気を行う換気装置をさらに制御することにより、前記温度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの温度を、前記目標温度取得部によって取得された前記目標温度に近づける
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  6. さらに、前記施設の外気温を取得する外気温取得部を備え、
    前記制御部は、前記外気温取得部によって取得された前記施設外の温度に基づいて、前記空調装置を制御する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  7. 前記制御部は、
    前記目標温度が、前記温度取得部によって取得された一の空間の温度よりも低く、かつ、前記外気温取得部によって取得された外気温が前記目標温度以下の第1の所定値よりも低い場合、当該一の空間に配置された前記空調装置に冷房をさせず、
    前記目標温度が、前記温度取得部によって取得された一の空間の温度よりも高く、かつ、前記外気温取得部によって取得された外気温が前記目標温度以上の第2の所定値よりも高い場合、当該一の空間に配置された前記空調装置に暖房をさせない
    請求項6に記載の空調制御システム。
  8. さらに、
    特定のユーザに対して定められる目標温度を取得する特定目標温度取得部と、
    前記施設内の空間に前記特定のユーザがいるか否かを示すユーザ存否情報を取得するユーザ存否情報取得部とを備え、
    前記制御部は、前記空調装置を制御することによって、前記ユーザ存否情報に基づいて前記特定のユーザがいると判断される空間の温度を、前記特定目標温度取得部によって取得された前記目標温度に近づける動作をさらに行う
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  9. さらに、前記複数の第一空間のそれぞれの目標温度を取得する個別目標温度取得部を備え、
    前記制御部は、前記空調装置を制御することによって、前記温度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの温度を、前記個別目標温度取得部によって取得された当該第一空間に対応する目標温度に近づける動作をさらに行う
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  10. さらに、複数の前記空調装置を個別にオフするためのユーザの指示を取得する指示取得部を備え、
    前記制御部は、前記ユーザの指示に基づいて複数の前記空調装置を個別にオフする
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  11. 前記施設内の空間に人がいるか否かを示す存否情報を取得する存否情報取得部を備え、
    前記制御部は、前記存否情報によって人の不在が示される空間に配置された前記空調装置をオフする
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  12. 施設内の目標湿度を取得する目標湿度取得部と、
    前記施設内の複数の第一空間、及び、前記施設内の第二空間それぞれの湿度を取得する湿度取得部と、
    前記複数の第一空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、前記湿度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの湿度を、前記目標湿度取得部によって取得された目標湿度に近づける制御部とを備え
    前記制御部は、前記第二空間と前記施設外との間で換気を行う換気装置をさらに制御することにより、前記複数の第一空間の少なくとも1つから前記第二空間への空気の流れを発生させることで、前記湿度取得部によって取得される前記第二空間の湿度を、前記目標湿度取得部によって取得された前記目標湿度に近づける
    空調制御システム。
  13. さらに、前記複数の空間のそれぞれの目標湿度を取得する個別目標湿度取得部を備え、
    前記制御部は、前記空調装置を制御することによって、前記湿度取得部によって取得される前記複数の第一空間それぞれの湿度を、前記個別目標湿度取得部によって取得された当該空間に対応する目標湿度に近づける動作をさらに行う
    請求項12に記載の空調制御システム。
  14. 施設内の目標温度を取得し、
    前記施設内の複数の第一空間、及び、前記施設内の第二空間それぞれの温度を取得し、
    前記複数の第一空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、取得される前記複数の第一空間それぞれの温度を、取得された目標温度に近づけ、
    前記第二空間と前記施設外との間で換気を行う換気装置をさらに制御することにより、前記複数の第一空間の少なくとも1つから前記第二空間への空気の流れを発生させることで、取得された前記第二空間の温度を、取得された前記目標温度に近づける
    空調制御方法。
  15. 請求項14に記載の空調制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 施設内の目標湿度を取得し、
    前記施設内の複数の第一空間、及び、前記施設内の第二空間それぞれの湿度を取得し、
    前記複数の第一空間のそれぞれに配置された、送出される風の温度の調整が可能な空調装置を制御することにより、取得される前記複数の第一空間それぞれの湿度を、取得された目標湿度に近づけ
    前記第二空間と前記施設外との間で換気を行う換気装置をさらに制御することにより、前記複数の第一空間の少なくとも1つから前記第二空間への空気の流れを発生させることで、取得された前記第二空間の湿度を、取得された前記目標湿度に近づける
    空調制御方法。
  17. 請求項16に記載の空調制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2016118000A 2016-06-14 2016-06-14 空調制御システム、及び、空調制御方法 Expired - Fee Related JP6751885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016118000A JP6751885B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 空調制御システム、及び、空調制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016118000A JP6751885B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 空調制御システム、及び、空調制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017223393A JP2017223393A (ja) 2017-12-21
JP6751885B2 true JP6751885B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=60688173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016118000A Expired - Fee Related JP6751885B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 空調制御システム、及び、空調制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6751885B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61128048A (ja) * 1984-11-26 1986-06-16 Kajima Corp 間仕切対応型空調補助システム
JPH116644A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Toshiba Corp 空調制御システム
JP5132334B2 (ja) * 2008-01-28 2013-01-30 株式会社東芝 空調制御装置およびこれを用いた空調制御システム
JP2009228910A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Brother Ind Ltd 空調制御システム
JP2011208808A (ja) * 2008-08-06 2011-10-20 Daikin Industries Ltd 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法
JP5718803B2 (ja) * 2011-12-14 2015-05-13 ミサワホーム株式会社 エネルギー・空調の総合管理システム
WO2014049748A1 (ja) * 2012-09-26 2014-04-03 大和ハウス工業株式会社 エネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システム
JP6053440B2 (ja) * 2012-10-09 2016-12-27 三菱電機株式会社 温度調整システム、温度調整方法、システムコントローラ及びプログラム
WO2015001607A1 (ja) * 2013-07-01 2015-01-08 三菱電機株式会社 空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017223393A (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9915435B2 (en) Intelligent HVAC control including automatic furnace shutdown event processing
US10951750B2 (en) Networked thermostat control for ductless HVAC
US20180320916A1 (en) Hvac management system and method
US11719460B2 (en) System for personalized indoor microclimates
US9244471B2 (en) Methods and systems for remotely monitoring and controlling HVAC units
JP6429779B2 (ja) 空調制御システム
WO2018191635A1 (en) Thermostat with occupancy detection via proxy
WO2017212792A1 (ja) 制御装置、及び、制御方法
US20140031990A1 (en) Hvac controller and a hvac system employing designated comfort sensors with program schedule events
JP6200663B2 (ja) 換気システム
KR20150029196A (ko) 공기조화기 시스템 및 그 동작방법
JP2017220917A (ja) 制御装置、及び、制御方法
JP6751885B2 (ja) 空調制御システム、及び、空調制御方法
WO2020066581A1 (ja) 空調システム、コントローラ、制御方法及びプログラム
JP7089869B2 (ja) 空調システム及び制御装置
JP2014105966A (ja) 空調管理装置及び空気調和システム
JP2018009714A (ja) 制御装置、機器制御システムおよびプログラム
JP6175937B2 (ja) 換気制御装置、換気システムおよび建物
JP2017207254A (ja) 空気調和システム
WO2015033389A1 (ja) 空気調和システム
WO2022059100A1 (ja) 制御装置、換気システム、空調装置、換気制御方法及びプログラム
WO2023181324A1 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム
JP7030580B2 (ja) 空調管理装置、空調管理設定方法及びプログラム
JP2021131174A (ja) 制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム
KR20110018670A (ko) 무선 센서 네트워크를 이용한 공기조화 시스템 및 그 풍향 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200729

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6751885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees