以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における換気システム1を換気対象空間5に設けた場合のレイアウトの一例を示す図である。本発明の実施の形態1における換気システム1は、概略的には、同一の換気対象空間5に配置される複数の熱交換換気装置11_1〜11_4を協調動作させ、換気対象空間5の換気を継続させる動作を行うものである。よって、換気システム1は、システム全体の電力消費量を低減させつつ、そのシステムを長期間使用し続け、換気対象空間5を快適な状態に保つこととなる。以後、換気システム1の詳細について説明する。
図1に示すように、換気対象空間5は、出入口7を備え、閉じられた空間、例えば、居室等の室内である。換気対象空間5には、換気システム1が設けられている。換気システム1は、例えば、熱交換換気装置11_1、熱交換換気装置11_2、熱交換換気装置11_3、及び熱交換換気装置11_4等で構成される。
なお、熱交換換気装置11_1、熱交換換気装置11_2、熱交換換気装置11_3、及び熱交換換気装置11_4を特に区別しない場合、熱交換換気装置11と称する。また、図1の一例においては、熱交換換気装置11が4台だけ換気対象空間5に設けられた場合について説明したが、台数及び配置は特に限定しない。
次に、熱交換換気装置11の詳細について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における熱交換換気装置11の内部構成例を示す図である。図2に示すように、熱交換換気装置11は、駆動制御装置61、筐体12、室外側吐出口13、室外側吸込口15、室内側吸込口17、室内側吐出口19、熱交換器21、給気用送風機23、排気用送風機25、室内温度センサ33、及び室外温度センサ37を備え、給気風路51及び排気風路53が筐体12の内部に形成され、熱交換器21にて交差する風路である。また、駆動制御装置61には、伝送路70を介して、リモートコントローラー63が接続されている。
給気用送風機23は、筐体12内部の給気風路51内の室内側吐出口19側に配置され、シロッコファンであるファン本体と、ファン本体を駆動するファンモータとで構成されている。ファンモータは、その回転数を段階的に変更するための回転数切換機構が設けられている。回転数切換機構は、ファン本体の回転速度を調整可能である。例えば、ファンモータは、回転数切換機構を用いることで、3段階に回転数を調整できる。例えば、強運転として400m3/h、中運転として200m3/h、及び弱運転として100m3/hに調整できる。給気用送風機23は、ファン本体を駆動させることで、外部から取り込んだ空気を室内へ吐出させる負圧を生む。この結果、図2の破線で示される風路に沿って空気が流れていく。
排気用送風機25は、筐体12内部の排気風路53内の室外側吐出口13側に配置され、シロッコファンであるファン本体と、ファン本体を駆動するファンモータとで構成されている。ファンモータは、その回転数を段階的に変更するための回転数切換機構が設けられている。回転数切換機構は、ファン本体の回転速度を調整可能である。例えば、ファンモータは、回転数切換機構を用いることで、3段階に回転数を調整できる。例えば、強運転として400m3/h、中運転として200m3/h、及び弱運転として100m3/hに調整できる。排気用送風機25は、ファン本体を駆動させることで、室内から取り込んだ空気を外部へ吐出させる負圧を生む。この結果、図2の一点鎖線で示される風路に沿って空気が流れていく。
熱交換器21は、給気用送風機23を駆動させることに伴い、給気風路51に沿って外部から取り込んだ室外空気と、排気用送風機25を駆動させることに伴い、排気風路53に沿って室内から取り込んだ室内空気とを熱交換する。このとき、熱交換器21では、室外空気と、室内空気との間で、一方から他方へ互いに熱と水分とが移動する。つまり、熱交換器21では、湿り空気同士の間でエンタルピが交換されるようになっている。
室内温度センサ33は、排気風路53内の室内側吸込口17側に設けられ、室内側吸込口17から取り込まれた室内空気の温度を検知する。
室外温度センサ37は、給気風路51内の室外側吸込口15側に設けられ、室外側吸込口15から取り込まれた室外空気の温度を検知する。
駆動制御装置61は、詳細については後述するが、熱交換換気装置11の動作を制御し、リモートコントローラー63との間で各種信号を送受信したり、リモートコントローラー63に電力を供給する。筐体12は、熱交換換気装置11の外郭を形成する。室外側吐出口13は、筐体12に取り付けられ、空気を外部に排気するダクト接続フランジを形成している。室外側吸込口15は、筐体12に取り付けられ、空気を外部から吸い込むダクト接続フランジを形成している。室内側吸込口17は、筐体12に取り付けられ、空気を室内から吸い込むダクト接続フランジを形成している。室内側吐出口19は、筐体12に取り付けられ、空気を室内へ吐出するダクト接続フランジを形成している。
リモートコントローラー63は、詳細については後述するが、熱交換換気装置11の運転を開始したり、停止したりする運転信号を駆動制御装置61に送信する。また、リモートコントローラー63は、ファン本体の回転速度を設定するための回転速度信号を駆動制御装置61に送信する。
上記で説明したように、熱交換換気装置11は、室内空気と室外空気とを熱交換する。よって、熱交換換気装置11は、換気対象空間5の空調負荷を軽減させることができるので、換気対象空間5を制御する空調機器の電力消費量を削減させることができる。
次に、駆動制御装置61及びリモートコントローラー63の詳細について説明する。図3は、本発明の実施の形態1における駆動制御装置61及びリモートコントローラー63の内部構成例を示す図である。図3に示すように、駆動制御装置61は、マイクロコンピュータ101、機能設定手段103、揮発性メモリ105、不揮発性メモリ107、及び送受信手段109等を備える。
また、図3に示すように、マイクロコンピュータ101と、機能設定手段103と、揮発性メモリ105と、不揮発性メモリ107と、送受信手段109との間の通信は、バス91を介して実行される。バス91は、各種データを交換する共通の通信経路であり、回路上に実装される。なお、バス91は、シリアルバス又はパラレルバスのどちらであってもよい。
機能設定手段103は、例えば、熱交換換気装置11のアドレス値を設定し、設定結果をマイクロコンピュータ101に供給する。機能設定手段103は、例えば、熱交換換気装置11に設けられている給気用送風機23の動作を設定したり、排気用送風機25の動作を設定したりし、設定結果をマイクロコンピュータ101に供給する。機能設定手段103は、例えば、ディップスイッチ等で構成される場合、使用者等にディップスイッチを適宜切り替えさせることで、熱交換換気装置11の各種設定を行う。
例えば、機能設定手段103で、給気用送風機23の回転数が設定される。また、例えば、機能設定手段103で、排気用送風機25の回転数が設定される。また、例えば、機能設定手段103で、使用する給気用送風機23が設定される。また、例えば、機能設定手段103で、使用する排気用送風機25が設定される。なお、これらの各種設定は、後述する換気対象空間5の必要換気量に基づいて設定されるものである。
なお、機能設定手段103で設定できる機能は上記の説明に限定しない。例えば、停電時自動復帰機能を設定することも可能である。要するに、機能設定手段103は、熱交換換気装置11の各種動作を設定できるものである。また、機能設定手段103がディップスイッチ等で構成される一例について説明したが、特にこれに限定しない。例えば、機能設定手段103は、ロータリースイッチで構成されてもよい。
揮発性メモリ105は、電源の供給が継続されている間だけ情報を保持するものであり、駆動制御装置61が実行する各種演算の一時的な情報の蓄積手段として構成されるものである。不揮発性メモリ107は、電源の供給の有無にかかわらず、情報を保持するものであり、駆動制御装置61の各種演算で使用される情報の蓄積手段として構成されるものである。
送受信手段109は、伝送路70を介して、リモートコントローラー63と各種信号を送受信する。例えば、送受信手段109は、マイクロコンピュータ101から取得した各種信号を伝送路70を介したリモートコントローラー63の送信に適合した信号に変換し、伝送路70を介してリモートコントローラー63に送信する。また、例えば、送受信手段109は、伝送路70を介してリモートコントローラー63から送信された信号をマイクロコンピュータ101の許容動作範囲に適合した信号に変換し、バス91を介してマイクロコンピュータ101に送信する。
マイクロコンピュータ101は、例えば、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びCPU(Central Processing Unit)等で構成される。マイクロコンピュータ101は、機能設定手段103、揮発性メモリ105、不揮発性メモリ107、及び送受信手段109を統括制御する。
また、図3に示すように、リモートコントローラー63は、出力手段65、入力手段67、マイクロコンピュータ111、揮発性メモリ115、不揮発性メモリ117、及び送受信手段119等を備える。出力手段65と、入力手段67と、マイクロコンピュータ111と、揮発性メモリ115と、不揮発性メモリ117と、送受信手段119との間の通信は、バス93を介して実行される。バス93は、各種データを交換する共通の通信経路であり、回路上に実装される。なお、バス93は、シリアルバス又はパラレルバスのどちらであってもよい。
出力手段65は、マイクロコンピュータ111の各種演算結果を表示する手段であり、例えば、液晶ディスプレイで構成される。なお、出力手段65の構成は上記の説明に限定しない。例えば、出力手段65は、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイで構成されてもよい。要するに、マイクロコンピュータ111の各種演算結果がリモートコントローラー63の使用者等に伝達できる手段であれば、特に限定しない。
入力手段67は、マイクロコンピュータ111に各種指令を供給するトリガとなり、例えば、押しボタン等で構成される。例えば、入力手段67が操作されることで、操作されたボタンに対応した操作内容に関する各種コードがマイクロコンピュータ111に供給される。なお、入力手段67の構成は、上記の説明に限定しない。例えば、入力手段67は、タッチパネルで構成されてもよい。この場合、出力手段65が液晶ディスプレイであれば、液晶ディスプレイにタッチパネルを重ね合わせることでタッチパネルディスプレイとして、出力手段65と入力手段67とを兼任させた構成とすることができる。要するに、マイクロコンピュータ111に各種指令を供給できる入力手段67であれば、特に限定するものではない。
揮発性メモリ115は、電源の供給が継続されている間だけ情報を保持するものであり、リモートコントローラー63が実行する各種演算の一時的な情報の蓄積手段として構成されるものである。不揮発性メモリ117は、電源の供給の有無にかかわらず、情報を保持するものであり、リモートコントローラー63の各種演算で使用される情報の蓄積手段として構成されるものである。
送受信手段119は、伝送路70を介して、駆動制御装置61と各種信号を送受信する。例えば、送受信手段119は、マイクロコンピュータ111から取得した各種信号を伝送路70を介した駆動制御装置61の送信に適合した信号に変換し、伝送路70を介して駆動制御装置61に送信する。また、例えば、送受信手段119は、伝送路70を介して駆動制御装置61から送信された信号をマイクロコンピュータ111の許容動作範囲に適合した信号に変換し、バス93を介してマイクロコンピュータ111に送信する。
マイクロコンピュータ111は、例えば、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びCPU(Central Processing Unit)等で構成される。マイクロコンピュータ111は、例えば、出力手段65、入力手段67、揮発性メモリ115、不揮発性メモリ117、及び送受信手段119等を統括制御する。
また、図3に示すように、駆動制御装置61には、室内温度センサ33の検知結果と、室外温度センサ37の検知結果とが入力される。例えば、室内温度センサ33の検知結果及び室外温度センサ37の検知結果は、送受信手段109に送信され、送受信手段109がマイクロコンピュータ101にその内容を供給することで、マイクロコンピュータ101は各種演算を実行し、実行結果に基づいて給気用送風機23及び排気用送風機25に回転速度設定信号を送信する。なお、回転速度設定信号は、リモートコントローラー63から供給された場合、駆動制御装置61はその供給された回転速度設定信号を給気用送風機23及び排気用送風機25に供給する。なお、回転速度設定信号は、給気用送風機23のファン本体及び排気用送風機25のファン本体の回転数を規定する信号である。
次に、熱交換換気装置11の換気運転について説明する。熱交換換気装置11の換気運転は、任意換気運転と、強制換気運転とに分類される。任意換気運転は、任意に換気を行う換気運転であり、いわゆる通常の換気運転である。
任意換気運転は、具体的には、リモートコントローラー63の運転指令に基づいて行われる換気運転である。例えば、3段階に設定された風量のうちの何れかの風量が、図示しない使用者によって、リモートコントローラー63で選択されたと想定する。次に、図示しない使用者が、リモートコントローラー63の図示しない運転スイッチが操作され、ON状態になると、選択された風量に対応する回転速度信号のコードと、熱交換換気装置11の運転を開始する運転信号のコードとが、リモートコントローラー63から駆動制御装置61に送信される。
次に、給気用送風機23及び排気用送風機25は、選択された風量に基づいて駆動を開始する。その結果、外部である屋外の室外空気は、熱交換器21を通り、給気用送風機23に吸い込まれる。一方、換気対象空間5である居室内の室内空気は熱交換器21を通り、排気用送風機25に吸い込まれる。そして、熱交換器21では、給気風路51を流れる室外空気と、排気風路53を流れる室内空気とのそれぞれにおいて、一方から他方へと、熱と水分とが移動し、互いに温度と湿度とが近づいていく。
次いで、給気用送風機23に吸い込まれた屋外の室外空気は、給気用送風機23から居室内に吹き出される。一方、排気用送風機25に吸い込まれた居室内の室内空気は、排気用送風機25から屋外に排出される。よって、リモートコントローラー63の運転指令で、換気対象空間5である居室内の空気が換気される。
一方、強制換気運転は、任意換気運転と比べて少ない換気量であって、予め定めた必要換気量以上の換気量で換気対象空間5を常時強制的に換気する換気運転であり、いわゆる24時間換気運転である。
強制換気運転は、普通換気モードと、熱交換換気モードとに分類される。普通換気モードは、熱交換器21を通さない換気運転であって、換気対象空間5である居室内の室内空気と、外部である屋外の室外空気とを熱交換させたくない場合に用いられるモードである。普通換気モードは、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方だけを駆動させることで実現される。それは、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方だけの駆動では、熱交換器21に、室外空気と、室内空気との両方を運ぶことができないからである。
一方、熱交換換気モードは、熱交換器21を通す換気運転であって、換気対象空間5である居室内の室内空気と、外部である屋外の室外空気とを熱交換させたい場合に用いられるモードである。熱交換換気モードは、給気用送風機23及び排気用送風機25の両方を駆動させることで実現される。それは、給気用送風機23及び排気用送風機25の両方の駆動に伴い、熱交換器21に、室外空気と、室内空気との両方を運ぶことができるからである。
換言すれば、給気用送風機23及び排気用送風機25の駆動を制御することで、風路切替手段を設けなくても、給気風路51及び排気風路53の何れか一方を熱交換器21に通すか否かを切り替えることができる。
次に、任意換気運転と、強制換気運転との切り替えタイミングの一例について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における換気システム1の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS11において、換気システム1は、任意換気運転を開始する開始信号を受けたか否かを判定する。換気システム1は、任意換気運転を開始する開始信号を受けた場合、ステップS12に進む。一方、換気システム1は、任意換気運転を開始する開始信号を受けない場合、ステップS18に進む。
ステップS12において、換気システム1は、強制換気運転中であるか否かを判定する。換気システム1は、強制換気運転中である場合、ステップS13に進む。一方、換気システム1は、強制換気運転中でない場合、ステップS15に進む。
ステップS13において、換気システム1は、強制換気運転を終了させる。つまり、換気システム1は、強制換気運転中に任意換気運転を開始する開始信号を受けた場合、強制換気運転を終了させる。
ステップS14において、換気システム1は、任意換気運転を開始させる。つまり、換気システム1は、強制換気運転の終了後、任意換気運転を開始させる。
ステップS15において、換気システム1は、任意換気運転を停止する停止信号を受けたか否かを判定する。換気システム1は、任意換気運転を停止する停止信号を受けた場合、ステップS16に進む。換気システム1は、任意換気運転を停止する停止信号を受けない場合、ステップS11に戻る。
ステップS16において、換気システム1は、任意換気運転を終了させる。
ステップS17において、換気システム1は、強制換気運転を開始させる。つまり、換気システム1は、任意換気運転の終了後、強制換気運転を開始させる。
ステップS18において、換気システム1は、任意換気運転中であるか否かを判定する。換気システム1は、任意換気運転中である場合、ステップS15に進む。一方、換気システム1は、任意換気運転中でない場合、ステップS11に戻る。
上記で説明したように、任意換気運転と、強制換気運転とは互いに相補的に動作が実行される。なお、上記の説明の動作は一例であって、特にこれに限定しない。例えば、時刻でスケジュール管理されている場合、予め設定された時間をトリガとして、任意換気運転と、強制換気運転とが切り替わる。
なお、強制換気運転に移行後の詳細動作については、図8を用いて後述する。
次に、同一の換気対象空間5に熱交換換気装置11が4台設けられ、複数の熱交換換気装置11のうち、1台の熱交換換気装置11に設けられているリモートコントローラー63が同一の換気対象空間5に設けられている熱交換換気装置11の動作設定の一例について説明する。なお、この場合、伝送路70は、図示は省略するが、駆動制御装置61同士が接続され、互いに通信可能な通信構成となっている。また、伝送路70は、通信媒体であるため、有線通信、無線通信、及び光通信のいずれであってもよく、通信媒体については特に限定しない。また、後述する図5〜図7の各レイアウト例は、熱交換換気装置11の配置構成自体は同一であるが、換気対象空間5の必要換気量が異なる設定であるため、熱交換換気モード時の送風機動作設定及び普通換気モード時の送風機動作設定はそれぞれ異なるものとなっている。
なお、熱交換換気装置11_1の各構成要素を特定する場合、サフィックスとして1を付記する。また、熱交換換気装置11_2の各構成要素を特定する場合、サフィックスとして2を付記する。また、熱交換換気装置11_3の各構成要素を特定する場合、サフィックスとして3を付記する。また、熱交換換気装置11_4の各構成要素を特定する場合、サフィックスとして4を付記する。
図5は、本発明の実施の形態1における換気対象空間5の必要換気量を800m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
図5に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図5に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図5に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
また、図5に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3であり、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4であり、両者とも気流の大きさはほぼ同一である。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量200m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量200m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量0m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量400m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
図6は、本発明の実施の形態1における換気対象空間5の必要換気量を600m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
図6に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図6に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図6に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
また、図6に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3であり、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4であり、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3の気流の大きさは、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4の大きさと比べて大きくなっている。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量100m3/hとの合計で、必要換気量600m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量100m3/hとの合計で、必要換気量600m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量0m3/hとの合計で、必要換気量600m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量200m3/hとの合計で、必要換気量600m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
図7は、本発明の実施の形態1における換気対象空間5の必要換気量を400m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
図7に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図7に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図7に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。
また、図7に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3であり、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4であり、両者とも気流の大きさはほぼ同一である。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量100m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量100m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量0m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量200m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
よって、システム全体で必要換気量を満たすように送風機動作設定が規定されている。つまり、各熱交換換気装置11が分担する分担換気量が設定されている。また、普通換気モード時においては、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方のみが駆動するように規定されているため、各熱交換器21で熱交換が行われない。すなわち、普通換気モード時においては、各熱交換器21でエンタルピ交換がなされることはない。よって、風路切替手段なしで各熱交換器21のエンタルピ交換をするか否かを制御できるため、装置コストを低減させることができる。
なお、上述した図5〜図7の各種設定例は、例えば、駆動制御装置61の不揮発性メモリ107に予め設定されている。これらの各種設定値は換気システム1の運用開始時に設定されていればよい。
また、上記で説明したように、普通換気モードでは、換気対象空間5にある一定の気流の流れが生じるため、居室内の温度ムラ等を解消することができる。
図8は、本発明の実施の形態1における駆動制御装置61の制御例を説明するフローチャートである。なお、設定温度Tsetは、例えば、19℃に設定されていると想定する。また、下記で説明するフローチャートは、地球の北半球側に位置し、温暖湿潤気候で四季の変化が明瞭な日本国で実行される一例であって、気候が日本国と異なる地域であれば、適宜、各種条件は変更される。
ステップS51において、駆動制御装置61は、室外温度センサ37の検出温度T1を取得する。なお、検出温度T1は、屋外の室外温度とほぼ同じ温度である。
ステップS52において、駆動制御装置61は、室内温度センサ33の検出温度T2を取得する。なお、検出温度T2は、居室内の室内温度とほぼ同じ温度である。
ステップS53において、駆動制御装置61は、設定温度Tsetを取得する。
ステップS54において、駆動制御装置61は、検出温度T1が設定温度Tset以上であるか否かを判定する。駆動制御装置61は、検出温度T1が設定温度Tset以上である場合、ステップS55に進む。駆動制御装置61は、検出温度T1が設定温度Tset未満である場合、ステップS58に進む。なお、検出温度T1と、設定温度Tsetとの比較処理は、屋外の気候状況を判定する処理である。つまり、駆動制御装置61は、検出温度T1が設定温度Tset以上の場合には、屋外の気候状況が夏期であると判定し、検出温度T1が設定温度Tset未満の場合には、屋外の気候状況が冬期であると判定する。
ステップS55において、駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2未満であるか否かを判定する。駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2未満である場合、ステップS56に進む。一方、駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2以上である場合、ステップS57に進む。なお、検出温度T1と、検出温度T2との比較処理は、屋外の室外温度(T1)と、居室内の室内温度(T2)との比較処理に相当する。
ステップS56において、駆動制御装置61は、普通換気モード時の設定で給気用送風機23と排気用送風機25とを制御する。つまり、駆動制御装置61は、夏期であって、屋外の室外温度(T1)が居室内の室内温度(T2)と比べて低い場合、屋外の室外温度(T1)を、熱交換器21を通して上昇させることなく居室内に吹き出させる制御を行う。よって、駆動制御装置61は、普通換気モードで動作を行い、熱交換器21でエンタルピの交換が成されずに居室内に屋外の空気を吹き出させている。
なお、普通換気モード時の設定は、例えば、図5〜図7を用いて上述したように、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方のみを駆動させ、システム全体としては、少なくとも1台の給気用送風機23が駆動し、少なくとも1台の排気用送風機25が駆動している状態である。よって、換気対象空間5の必要換気量が保持されつつ、換気対象空間5の換気が常時行われている。
ステップS57において、駆動制御装置61は、熱交換換気モード時の設定で給気用送風機23と排気用送風機25とを制御する。つまり、駆動制御装置61は、夏期であって、屋外の室外温度(T1)が居室内の室内温度(T2)と比べて高い場合、屋外の室外温度(T1)を、熱交換器21を通して下降させてから居室内に吹き出させる制御を行う。
なお、熱交換換気モード時の設定は、例えば、図5〜図7を用いて上述したように、給気用送風機23及び排気用送風機25の両方を駆動させ、システム全体としては、換気対象空間5の必要換気量が保持されつつ、換気対象空間5の換気が常時行われている。
ステップS58において、駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2以上であるか否かを判定する。駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2以上である場合、ステップS59に進む。一方、駆動制御装置61は、検出温度T1が検出温度T2未満である場合、ステップS60に進む。
ステップS59において、駆動制御装置61は、普通換気モード時の設定で給気用送風機23と排気用送風機25とを制御する。つまり、駆動制御装置61は、冬期であって、屋外の室外温度(T1)が居室内の室内温度(T2)以上の場合、屋外の室外温度(T1)を、熱交換器21を通して下降させることなく居室内に吹き出させる制御を行う。よって、駆動制御装置61は、普通換気モードで動作を行い、熱交換器21でエンタルピの交換が成されずに居室内に屋外の空気を吹き出させている。
なお、普通換気モード時の設定は、例えば、図5〜図7を用いて上述したように、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方のみを駆動させ、システム全体としては、少なくとも1台の給気用送風機23が駆動し、少なくとも1台の排気用送風機25が駆動している状態である。よって、換気対象空間5の必要換気量が保持されつつ、換気対象空間5の換気が常時行われている。
ステップS60において、駆動制御装置61は、熱交換換気モード時の設定で給気用送風機23と排気用送風機25とを制御する。つまり、駆動制御装置61は、冬期であって、屋外の室外温度(T1)が居室内の室内温度(T2)未満の場合、屋外の室外温度(T1)を、熱交換器21を通して上昇させてから居室内に吹き出させる制御を行う。よって、駆動制御装置61は、熱交換換気モードで動作を行い、熱交換器21でエンタルピの交換がなされてから居室内に屋外の空気を吹き出させている。
なお、熱交換換気モード時の設定は、例えば、図5〜図7を用いて上述したように、給気用送風機23及び排気用送風機25の両方を駆動させ、システム全体としては、換気対象空間5の必要換気量が保持されつつ、換気対象空間5の換気が常時行われている。
よって、強制換気運転において、屋外の温度(T1)と、居室内の温度(T2)とに基づいて、同一の換気対象空間5に配置される複数の熱交換換気装置11のそれぞれは、熱交換換気モードと、普通換気モードとを切り替え、給気用送風機23の駆動と、排気用送風機25の駆動とを、システム全体で必要換気量に到達するように協調制御する。
したがって、少なくとも2台、つまり、複数の熱交換換気装置11から構成される換気システム1は、居室内の換気を停止することなく、居室内に供給される空気の温度を制御することができる。この結果、給気用送風機23のファン本体の駆動を制御する駆動用のリレーのスイッチング回数と、排気用送風機25のファン本体の駆動を制御する駆動用のリレーのスイッチング回数とを、間欠運転時に比べ、大幅に抑制させることができるため、そのような駆動用のリレーを搭載している駆動制御装置61の寿命を延ばすことができる。
また、間欠運転の回数が大幅に抑制されるため、給気用送風機23及び排気用送風機25の駆動と停止との繰り返し回数が大幅に抑制される。よって、給気用送風機23及び排気用送風機25の駆動と停止との繰り返しで発する音の回数が大幅に抑制され、居室内の在室者が感じる違和感を解消させることができる。
なお、本実施の形態1の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的又は個別に実行される処理をも含む。
以上、本実施の形態1において、同一の換気対象となる換気対象空間5に、複数の熱交換換気装置11が設けられる換気システム1であって、複数の熱交換換気装置11のうち、少なくとも2台の熱交換換気装置11のそれぞれは、換気対象空間5に給気する送風機である給気用送風機23と、換気対象空間5の外部へ排気する送風機である排気用送風機25と、外部から換気対象空間5へ室外空気を導く給気風路51と、換気対象空間5から外部へ室内空気を導く排気風路53と、給気風路51と、排気風路53とが交差する箇所に設けられ、室外空気と、室内空気とを熱交換させる熱交換器21と、給気用送風機23及び排気用送風機25を制御する駆動制御装置61と、を備え、換気対象空間5に対応し、必要な換気量である必要換気量が設定され、必要換気量に基づいて、少なくとも2台の熱交換換気装置11のそれぞれが分担して換気する分担換気量がそれぞれ設定され、駆動制御装置61は、分担換気量に基づいて、少なくとも1台の熱交換換気装置11の給気用送風機23を駆動させ、少なくとも他の1台の熱交換換気装置11の排気用送風機25を駆動させる換気システム1が構成される。
上記構成のため、システム全体の電力消費量を低減させつつ、そのシステムを長期間使用し続け、換気対象空間5を快適な状態に保つことができる。
また、本実施の形態1において、駆動制御装置61は、室外空気を室内空気と熱交換せずに換気対象空間5へ導く普通換気モードであって、給気用送風機23を駆動させた場合、排気用送風機25を停止させ、排気用送風機25を駆動させた場合、給気用送風機23を停止させるものである。
また、本実施の形態1において、駆動制御装置61は、室外温度が予め設定された設定温度以上であり、室外温度が室内温度未満の場合、普通換気モードで動作させ、室外温度が設定温度以上であり、室外温度が室内温度以上の場合、熱交換換気モードとして、給気用送風機23及び排気用送風機25の両方を駆動させ、室外温度が設定温度未満であり、室外温度が室内温度以上の場合、普通換気モードで動作させ、室外温度が設定温度未満であり、室外温度が室内温度未満の場合、熱交換換気モードで動作させるものである。
上記構成のため、換気対象空間5に対する空調負荷が低減されるため、システム全体の電力消費量を特に顕著に低減させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1との相違点は、上述した図5〜図7に示す各種設定値が、リモートコントローラー63から駆動制御装置61に送信されることで設定される点である。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態2における駆動制御装置61の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS71において、駆動制御装置61は、必要換気量の設定信号が入力されたか否かを判定する。駆動制御装置61は、必要換気量の設定信号が入力された場合、ステップS72に進む。一方、駆動制御装置61は、必要換気量の設定信号が入力されない場合、ステップS71に戻る。例えば、駆動制御装置61は、リモートコントローラー63から必要換気量の設定信号が入力されたか否かを判定する。ここでいう必要換気量の設定信号とは、上述した図5〜図7に示す各種設定値のことである。
ステップS72において、駆動制御装置61は、該当する必要換気量の送風機動作設定に関する情報を読み出す。例えば、駆動制御装置61は、入力された必要換気量の設定信号を解読した結果、自機に対応した設定値があれば、その設定値に関する情報を読み出す。
ステップS73において、駆動制御装置61は、読み出した送風機動作設定に関する情報に基づいて制御信号を送信し、処理を終了する。例えば、駆動制御装置61は、自機に対応した設定値を読み出した場合、その設定値を制御信号に変換し、該当する給気用送風機23又は排気用送風機25に送信する。
以上、本実施の形態2において、少なくとも2台の熱交換換気装置11のそれぞれは、駆動制御装置61と各種信号を送受信するリモートコントローラー63をさらに備え、リモートコントローラー63は、換気対象空間5に対応した換気量の設定信号を駆動制御装置61に送信し、駆動制御装置61は、換気量の設定信号を受信した場合、換気量の設定信号に対応した動作設定に関する情報に基づいて、給気用送風機23及び排気用送風機25を制御するものである。
上記構成のため、駆動制御装置61に予め換気量が設定されていなかったとしても、リモートコントローラー63から駆動制御装置61の換気量の設定ができるため、システム運用前の事前設定等が不要となる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2との相違点は、任意換気運転中であっても、必要換気量の設定に基づいて普通換気モード時の制御を行うことができる点である。
なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1及び実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1及び実施の形態2と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態3における駆動制御装置61の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS81において、駆動制御装置61は、任意換気運転中であるか否かを判定する。駆動制御装置61は、任意換気運転中である場合、ステップS82に進む。駆動制御装置61は、任意換気運転中でない場合、ステップS81に戻る。
ステップS82において、駆動制御装置61は、必要換気量が設定されているか否かを判定する。駆動制御装置61は、必要換気量が設定されている場合、ステップS82に進む。一方、駆動制御装置61は、必要換気量が設定されていない場合、処理を終了する。
ステップS83において、駆動制御装置61は、該当する必要換気量の送風機動作設定に関する情報を読み出す。
ステップS84において、駆動制御装置61は、読み出した必要換気量の送風機動作設定の普通換気モード時に対応した制御を行い、処理を終了する。
以上、本実施の形態3において、駆動制御装置61は、任意に換気を行う任意換気モードであって、分担換気量が設定され、普通換気モードである場合、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方を駆動させるものである。
上記構成のため、エンタルピ交換をしないで換気を行うことができることで熱交換換気と普通換気とを切り替える風路切替手段、すなわち、ダンパが不要となってコストを低減させることができ、換気対象空間5にも一定の気流ができるため、換気対象空間5の温度ムラ等も解消させることができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3との相違点は、同一の換気対象空間5において、実際に稼働している給気用送風機23に対応した屋外の室外温度(T1)を採用し、実際に稼働している排気用送風機25に対応した居室内の室内温度(T2)を採用する点である。
なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態3と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図11は、本発明の実施の形態4におけるリモートコントローラー63の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS91において、リモートコントローラー63は、自機が同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11から各種情報を収集するリモートコントローラー63として設定されているか否かを判定する。リモートコントローラー63は、自機が同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11から各種情報を収集するリモートコントローラー63として設定されている場合、ステップS92に進む。一方、リモートコントローラー63は、自機が同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11から各種情報を収集するリモートコントローラー63として設定されていない場合、ステップS91に戻る。
ステップS92において、リモートコントローラー63は、同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11に室外温度センサ37の検出温度T1を収集する。
ステップS93において、リモートコントローラー63は、同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11に室内温度センサ33の検出温度T2を収集する。
ステップS94において、リモートコントローラー63は、同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11に給気用送風機23の動作状態を収集する。
ステップS95において、リモートコントローラー63は、同一ネットワーク内で通信可能な熱交換換気装置11に排気用送風機25の動作状態を収集する。
ステップS96において、リモートコントローラー63は、収集した室外温度センサ37の検出温度T1のうち動作中の給気用送風機23に対応しているものがあるか否かを判定する。リモートコントローラー63は、収集した室外温度センサ37の検出温度T1のうち動作中の給気用送風機23に対応しているものがある場合、ステップS97に進む。一方、リモートコントローラー63は、収集した室外温度センサ37の検出温度T1のうち動作中の給気用送風機23に対応しているものがない場合、ステップS99に進む。
ステップS97において、リモートコントローラー63は、動作中の給気用送風機23に対応している室外温度の検出温度T1が複数存在するか否かを判定する。リモートコントローラー63は、動作中の給気用送風機23に対応している室外温度の検出温度T1が複数存在する場合、ステップS99に進む。一方、リモートコントローラー63は、動作中の給気用送風機23に対応している室外温度の検出温度T1が複数存在しない場合、ステップS98に進む。
ステップS98において、リモートコントローラー63は、対応しているものを演算に用いる室外温度センサ37の検出温度T1に決定する。
ステップS99において、リモートコントローラー63は、予め定めたルールに基づいて演算に用いる室外温度センサ37の検出温度T1を決定する。例えば、リモートコントローラー63は、収集した室外温度センサ37の検出温度T1のうち動作中の給気用送風機23に対応しているものがない場合、室外温度センサ37の検出結果として用いると規定しておいたものを採用する。また、例えば、リモートコントローラー63は、動作中の給気用送風機23に対応している室外温度の検出温度T1が複数存在する場合、夏期であれば、最も高い検出温度T1を採用したり、冬期であれば、最も低い検出温度T1を採用したりすればよく、特にこれらのルールに限定しない。一定のアルゴリズムに従って、必ず解が探索可能であればよい。
ステップS100において、リモートコントローラー63は、収集した室内温度センサ33の検出温度T2のうち動作中の排気用送風機25に対応しているものがあるか否かを判定する。リモートコントローラー63は、収集した室内温度センサ33の検出温度T2のうち動作中の排気用送風機25に対応しているものがある場合、ステップS101に進む。一方、リモートコントローラー63は、収集した室内温度センサ33の検出温度T2のうち動作中の排気用送風機25に対応しているものがない場合、ステップS103に進む。
ステップS101において、リモートコントローラー63は、動作中の排気用送風機25に対応している室内温度の検出温度T2が複数存在するか否かを判定する。リモートコントローラー63は、動作中の排気用送風機25に対応している室内温度の検出温度T2が複数存在する場合、ステップS103に進む。一方、リモートコントローラー63は、動作中の排気用送風機25に対応している室内温度の検出温度T2が複数存在しない場合、ステップS102に進む。
ステップS102において、リモートコントローラー63は、対応しているものを演算に用いる室内温度センサ33の検出温度T2に決定し、処理を終了する。
ステップS103において、リモートコントローラー63は、予め定めたルールに基づいて演算に用いる室内温度センサ33の検出温度T2を決定し、処理を終了する。例えば、リモートコントローラー63は、収集した室内温度センサ33の検出温度T2のうち動作中の排気用送風機25に対応しているものがない場合、室内温度センサ33の検出結果として用いると規定しておいたものを採用する。また、例えば、リモートコントローラー63は、動作中の排気用送風機25に対応している室内温度の検出温度T2が複数存在する場合、夏期であれば、最も高い検出温度T2を採用したり、冬期であれば、最も低い検出温度T2を採用したりすればよく、特にこれらのルールに限定しない。一定のアルゴリズムに従って、必ず解が探索可能であればよい。
以上、本実施の形態4において、リモートコントローラー63は、リモートコントローラー63と対で設けられている熱交換換気装置11である自機以外であって、換気対象空間5に存在する少なくとも1台の別の熱交換換気装置11と通信し、自機以外の、室外温度、室内温度、給気用送風機23の動作状態、及び排気用送風機25の動作状態を収集し、給気用送風機23の動作状態に基づいて特定された動作中の給気用送風機23に対応した室外温度を演算用室外温度に決定し、排気用送風機25の動作状態に基づいて特定された動作中の排気用送風機25に対応した室内温度を演算用室内温度に決定するものである。
上記構成のため、室外温度と室内温度とをさらに正確に検出できる。そして、各熱交換換気装置11が同一の温度データに基づいた処理を実行することで、システム全体で整合のとれた動作が実行される。つまり、同一の換気対象空間5に設けられた複数の熱交換換気装置11において、熱交換換気モードと、普通換気モードとが不一致となることを防止することができる。
実施の形態5.
実施の形態1〜実施の形態4との相違点は、リモートコントローラー63から駆動制御装置61に直接指令を出すことで、給気用送風機23のファン本体の風量の段階及び排気用送風機25のファン本体の風量の段階を設定し、制御する点である。
なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態4と同一の機能や構成についてはその説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態5におけるリモートコントローラー63の制御例を説明するフローチャートである。なお、図12において、ステップS121〜ステップS124については、上述した処理と同様であるため、その説明については省略する。
ステップS125において、リモートコントローラー63は、検出温度T1が検出温度T2未満の場合、ステップS126に進む。一方、リモートコントローラー63は、検出温度T1が検出温度T2以上の場合、ステップS127に進む。
ステップS126において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時の回転速度設定信号を該当する熱交換換気装置11に送信し、処理を終了する。
ステップS127において、リモートコントローラー63は、熱交換換気モード時の回転速度設定信号を該当する熱交換換気装置11に送信し、処理を終了する。
ステップS128において、リモートコントローラー63は、検出温度T1が検出温度T2以上である場合、ステップS129に進む。一方、リモートコントローラー63は、検出温度T1が検出温度T2未満である場合、ステップS130に進む。
ステップS129において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時の回転速度設定信号を該当する熱交換換気装置11に送信し、処理を終了する。
ステップS130において、リモートコントローラー63は、熱交換換気モード時の回転速度設定信号を該当する熱交換換気装置11に送信し、処理を終了する。
以上、本実施の形態5において、リモートコントローラー63は、駆動制御装置61に分担換気量が設定されていない場合、普通換気モードに対応した給気用送風機23若しくは排気用送風機25の回転速度を設定する信号である回転速度設定信号を駆動制御装置61に送信し、又は、熱交換換気モードに対応した給気用送風機23及び排気用送風機25の回転速度設定信号を駆動制御装置61に送信するものである。
上記構成のため、駆動制御装置61に給気用送風機23及び排気用送風機25の設定を行う必要がなくなるため、熱交換換気装置11の初期設定の手間を省略することができる。
実施の形態6.
実施の形態1〜実施の形態5との相違点は、普通換気モード時において、各熱交換換気装置11内で、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方のみが駆動しなくてもよい点である。
なお、本実施の形態6において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態5と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態5と同一の機能や構成についてはその説明を省略する。
図13は、本発明の実施の形態6における駆動制御装置61の制御例を説明するフローチャートである。図14は、本発明の実施の形態6における換気対象空間5の必要換気量を1200m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
なお、以降で図13を用いて説明するフローチャートにおいては、例えば、リモートコントローラー63から駆動制御装置61に各種設定値を変更する指令が供給された場合等を想定している。
具体的には、図14に示すように、必要換気量は1200m3/hであって、換気システム1全体で、必要換気量を満たすように、各熱交換換気装置11に分担換気量がそれぞれ対応して設定されているが、別の値に分担換気量が再設定された場合には、分担換気量の合計値が必要換気量を満たすように設定を変更する必要が生じる場合ある。
より具体的には、駆動制御装置61は、給気量の合計値が必要換気量と比べて大きい場合には給気量の合計値を必要換気量に下げ、給気量の合計値が必要換気量に等しい場合には現在の給気量を維持し、給気量の合計値が必要換気量と比べて小さい場合には給気量の合計値を必要換気量に上げる動作を行う。
以下、分担換気量の設定例を図14を用いて説明した後、その動作の詳細例について図13を用いて説明する。なお、排気量の合計値と必要換気量との比較においても、給気量と同様の動作が必要となる場合があるため、図13の動作例においてはその点も踏まえて説明する。
図14に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
また、図14に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図14に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
また、図14に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_3である。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量400m3/hとの合計で、必要換気量1200m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量400m3/hとの合計で、必要換気量1200m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量400m3/hとの合計で、必要換気量1200m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量400m3/hとの合計で、必要換気量1200m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
次に動作例について図13を用いて説明する。なお、以降の説明は上記の前提を想定している。つまり、リモートコントローラー63から駆動制御装置61に各種設定値を変更する指令が供給された後の動作例について説明する。
ステップS141において、駆動制御装置61は、普通換気モード時の設定であるか否かを判定する。駆動制御装置61は、普通換気モード時の設定である場合、ステップS142に進む。一方、駆動制御装置61は、普通換気モード時の設定でない場合、処理を終了する。
ステップS142において、駆動制御装置61は、換気対象空間5の必要換気量を取得する。
ステップS143において、駆動制御装置61は、各熱交換換気装置11の給気量を取得する。
ステップS144において、駆動制御装置61は、取得した給気量の合計を求める。
ステップS145において、駆動制御装置61は、給気量の合計値と必要換気量との比較結果は何れであるかを判定する。駆動制御装置61は、給気量の合計値が必要換気量と比べて大きい場合、ステップS146に進む。駆動制御装置61は、給気量の合計値が必要換気量と等しい場合、ステップS147に進む。駆動制御装置61は、給気量の合計値が必要換気量と比べて小さい場合、ステップS148に進む。
ステップS146において、駆動制御装置61は、給気量の合計値を必要換気量に下げ、ステップS149に進む。
ステップS147において、駆動制御装置61は、現在の給気量を維持し、ステップS149に進む。
ステップS148において、駆動制御装置61は、給気量の合計値を必要換気量に上げ、ステップS149に進む。
ステップS149において、駆動制御装置61は、排気量の合計値と必要換気量との比較結果は何れであるかを判定する。駆動制御装置61は、排気量の合計値が必要換気量と比べて大きい場合、ステップS150に進む。駆動制御装置61は、排気量の合計値が必要換気量と等しい場合、ステップS151に進む。駆動制御装置61は、排気量の合計値が必要換気量と比べて小さい場合、ステップS152に進む。
ステップS150において、駆動制御装置61は、排気量の合計値を必要換気量に下げ、処理を終了する。
ステップS151において、駆動制御装置61は、現在の排気量を維持し、処理を終了する。
ステップS152において、駆動制御装置61は、排気量の合計値を必要換気量に上げ、処理を終了する。
要するに、換気システム1では、合計で必要換気量を換気できればよいのであるから、各熱交換換気装置11において、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方を駆動させる必要はない。例えば、図14に示すように、普通換気モード時、熱交換換気装置11_2の排気用送風機25_2の駆動は停止し、熱交換換気装置11_3の給気用送風機23_3の駆動は停止しているが、システム全体として必要換気量1200m3/hに達しているため、特に問題はない。
以上、本実施の形態6において、駆動制御装置61は、駆動制御装置61と対で設けられている熱交換換気装置11である自機以外であって、換気対象空間5に存在する少なくとも1台の別の熱交換換気装置11と通信し、自機以外の、分担換気量を取得し、換気量のうち、給気用送風機23の給気量の合計が必要換気量と比べて大きい場合、給気量の合計値を必要換気量に下げて給気用送風機23を制御し、換気量のうち、給気用送風機23の給気量の合計が必要換気量に等しい場合、給気量の合計値を維持して給気用送風機23を制御し、換気量のうち、給気用送風機23の給気量の合計が必要換気量と比べて小さい場合、給気量の合計値を必要換気量に上げて給気用送風機23を制御し、換気量のうち、排気用送風機25の排気量の合計が必要換気量と比べて大きい場合、排気量の合計値を必要換気量に下げて排気用送風機25を制御し、換気量のうち、排気用送風機25の排気量の合計が必要換気量に達していない場合、排気量の合計値を維持して排気用送風機25を制御し、換気量のうち、排気用送風機25の排気量の合計が必要換気量と比べて小さい場合、排気量の合計値を必要換気量に上げて排気用送風機25を制御するものである。
上記構成のため、各熱交換換気装置11で給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方を駆動させなくても、システム全体で必要換気量に到達した制御を行うことができる。
実施の形態7.
実施の形態1〜実施の形態6との相違点は、換気対象空間5の温度ムラ等を解消するように給気用送風機23及び排気用送風機25の駆動を制御する点である。
なお、本実施の形態7において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態6と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態6と同一の機能や構成についてはその説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態7におけるリモートコントローラー63の制御例を説明するフローチャートである。図16は、本発明の実施の形態7における換気対象空間5の必要換気量を600m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例と、室外温度センサ37の検出温度T1及び室内温度センサ33の検出温度T2の検出結果の一例とを示す図である。なお、ステップS161〜ステップS165、ステップS168、ステップS169、及びステップS172の各処理については、上述した処理と同様であるため、その説明については省略する。
ステップS166において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時で室内温度差に応じて温度の低い側の熱交換換気装置11に給気用の回転速度設定信号を送信する。
ステップS167において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時で室内温度差に応じて温度の高い側の熱交換換気装置11に排気用の回転速度設定信号を送信し、処理を終了する。
ステップS170において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時で室内温度差に応じて温度の高い側の熱交換換気装置11に給気用の回転速度設定信号を送信する。
ステップS171において、リモートコントローラー63は、普通換気モード時で室内温度差に応じて温度の低い側の熱交換換気装置11に排気用の回転速度設定信号を送信する。
例えば、図16に示すように、換気対象空間5の温度ムラを均一化させるため、熱交換換気装置11_3から熱交換換気装置11_1に気流の向きができるように、熱交換換気装置11_3の排気用送風機25の駆動を停止し、熱交換換気装置11_1の給気用送風機23の駆動を停止している。なお、温度ムラだけでなく、湿度ムラ又はCO2濃度ムラといったものが均一化されるように制御が行われてもよい。例えば、CO2濃度が低い方(環境が良い方)からCO2濃度が高い方(環境が悪い方)へ気流を作ればよい。
以上、本実施の形態7において、リモートコントローラー63は、普通換気モードの場合、換気対象空間5の室内温度のうち、室内温度の低い側の熱交換換気装置11に給気用送風機23の回転速度設定信号を送信した場合、室内温度の高い側の熱交換換気装置11に排気用送風機25の回転速度設定信号を送信し、換気対象空間5の室内温度のうち、室内温度の高い側の熱交換換気装置11に給気用送風機23の回転速度設定信号を送信した場合、室内温度の低い側の熱交換換気装置11に給気用送風機23の回転速度設定信号を送信するものである。
上記構成のため、換気対象空間5を均一な状態にすばやく移行させることができる。
実施の形態8.
実施の形態1〜実施の形態7との相違点は、温度のばらつき度合いの制御ロジックを追加した点である。
なお、本実施の形態8において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態7と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態7と同一の機能や構成についてはその説明を省略する。
図17は、本発明の実施の形態8におけるリモートコントローラー63の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS188において、リモートコントローラー63は温度のばらつき度合いが大きいか否かを判定し、大きい場合には、熱交換換気モードであったとしても、普通換気モードで対応する。
ステップS193において、リモートコントローラー63は温度のばらつき度合いが大きいか否かを判定し、大きい場合には、熱交換換気モードであったとしても、普通換気モードで対応する。
例えば、室内外の温度差と、各熱交換換気装置11が検知した居室内の温度T2_1〜T2_4の最大値と最小値との差、すなわち、温度ムラを比較し、温度ムラの方が大きい場合には、普通換気モードで動作させ、居室内のさらなる快適性を向上させる。
以上、本実施の形態8において、リモートコントローラー63は、室外温度が設定温度以上であり、室外温度が室内温度以上であり、室外温度及び室内温度のばらつき度合いが大きい場合、普通換気モードで制御を行い、室外温度が設定温度以上であり、室外温度が室内温度以上であり、室外温度及び室内温度のばらつき度合いが小さい場合、熱交換換気モードで制御を行い、室外温度が設定温度未満であり、室外温度が室内温度未満であり、室外温度及び室内温度のばらつき度合いが大きい場合、普通換気モードで制御を行い、室外温度が設定温度未満であり、室外温度が室内温度未満であり、室外温度及び室内温度のばらつき度合いが小さい場合、熱交換換気モードで制御を行うものである。
上記構成のため、換気対象空間5の快適性を向上させることができる。
実施の形態9.
実施の形態1〜実施の形態8との相違点は、必要換気量が給気量と排気量で異なる点である。
なお、本実施の形態9において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態8と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1〜実施の形態8と同一の機能や構成についてはその説明を省略する。
業種や使用状況に応じて給・排気風量のバランスを任意に変更し、意図的に居室内を正圧あるいは負圧に保つ場合がある。例えば、外からの塵埃や冷気・熱気の侵入を防止する目的で、給気量を排気量よりも多くすることで、居室内を正圧にする場合がある。また、店内の煙や臭気をすばやく除去する目的で、排気量を給気量よりも多くすることで、居室内を負圧にする場合がある。
図18は、本発明の実施の形態9における換気対象空間5の必要換気量を給気が800m3/h、排気が400m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
図18に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図18に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図18に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。
また、図18に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3であり、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4であり、両者とも気流の大きさはほぼ同一である。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量200m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量100m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量100m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量400m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量0m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量200m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また図19は、本発明の実施の形態9における換気対象空間5の必要換気量を給気が400m3/h、排気が800m3/hとした場合の給気用送風機23及び排気用送風機25の動作設定の一例を示す図である。
図19に示すように、熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_1は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図19に示すように、熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_2は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。
また、図19に示すように、熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_3は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
また、図19に示すように、熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、給気量が弱の段階であって、100m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、熱交換換気モード時の場合、排気量が中の段階であって、200m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、給気量が停止の段階であって、0m3/hの換気量が規定されている。熱交換換気装置11_4は、強制換気運転時の送風機動作設定として、普通換気モード時の場合、排気量が強の段階であって、400m3/hの換気量が規定されている。
よって、普通換気モード時の気流の向きは、熱交換換気装置11_1から熱交換換気装置11_3であり、熱交換換気装置11_2から熱交換換気装置11_4であり、両者とも気流の大きさはほぼ同一である。
つまり、熱交換換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量100m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量100m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量200m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量200m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
また、普通換気モード時の場合、熱交換換気装置11_1の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_2の給気量200m3/hと、熱交換換気装置11_3の給気量0m3/hと、熱交換換気装置11_4の給気量0m3/hとの合計で、必要換気量400m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。同様に、熱交換換気装置11_1の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_2の排気量0m3/hと、熱交換換気装置11_3の排気量400m3/hと、熱交換換気装置11_4の排気量400m3/hとの合計で、必要換気量800m3/hに到達するように送風機動作設定が規定されている。
よって、システム全体で給気量と排気量の必要換気量が異なる場合であっても、必要換気量を満たすように送風機動作設定が規定されている。つまり、各熱交換換気装置11が分担する分担換気量が設定されている。また、普通換気モード時においては、給気用送風機23及び排気用送風機25の何れか一方のみが駆動するように規定されているため、各熱交換器21で熱交換が行われない。すなわち、普通換気モード時においては、各熱交換器21でエンタルピ交換がなされることはない。よって、風路切替手段なしで各熱交換器21のエンタルピ交換をするか否かを制御できるため、装置コストを低減させることができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態9は、単独で実施されてもよく、組み合わせて実施されてもよい。いずれの場合においても、上記で説明した有利な効果を奏することとなる。
また、実施の形態1〜実施の形態9では、強制換気運転又は任意換気運転という制御状態に遷移していく動作例について説明したが、特にこれらに限定しない。つまり、強制換気運転に移行後の動作例として各種動作を説明したが、特にこれらに限定しない。要するに、換気システム1において、少なくとも1台の給気用送風機23が駆動し、少なくとも他の1台の排気用送風機25が駆動することで、システム全体として必要換気量が満たされていればよい。