JP6749081B2 - 制振構造 - Google Patents
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Description
また、連層袖壁付き柱は、柱のみの場合によりも剛性が大きく、接合部の回転以外では大きく変形しないため、低層部の特定層に変形が集中することを防ぎ、全体として高い変形性能を発揮する。
なお、本発明の制振構造は、前記免震支承が積層ゴムと前記積層ゴムの上下に配設された上フランジおよび下フランジとを備えていて、前記下フランジの少なくとも一部が挿入された凹部が形成された受け鋼板が前記建物に固定されたものであってもよい。このとき、前記緩衝材は前記凹部の底面に設けるものとする。
かかる制振構造によれば、地震時等の水平力が建物に作用した際に下フランジが凹部の縁に引っ掛かるので、緩衝材の損傷を防ぎつつ、建物に作用する水平力を支持することが可能となる。
第一の実施形態の建物1は、図1および図2に示すように、連層袖壁付き柱2と、柱3と、梁4とを備えている。
本実施形態では、建物1の高さ方向中央から上側を高層部11、同下側を低層部12と称する。なお、高層部11および低層部12の境界の高さ位置は限定されない。また、建物1の階層数も限定されない。
柱3は、高層部11の全高に跨って配設されたいわゆる連層柱である。本実施形態では、建物1の外周に沿って設けられた柱3が、連層柱により構成されている。
低層部12の外周は、柱3と梁4とが剛結された架構により形成されている。
袖壁22,22の先端同士の隙間には、エネルギー吸収部材5が介設されている。エネルギー吸収部材5は、袖壁22の先端(側縁)に接続されている。すなわち、隣り合う一対の連層袖壁付き柱2a,2aは、エネルギー吸収部材5を介して連結されている。
一方の袖壁22aの先端同士の隙間には、エネルギー吸収部材5が介設されている。エネルギー吸収部材5は、一方の袖壁22aの先端(側縁)に接続されている。すなわち、隣り合う一対の連層袖壁付き柱2b,2bは、エネルギー吸収部材5を介して連結されている。
柱31は、第一の連層袖壁付き柱2aと第二の連層袖壁付き柱2bとの間に配設されている。本実施形態では、柱31が両連層袖壁付き柱2a,2bの中間付近に配設されているが、柱31は、一方の連層袖壁付き柱2に寄っていてもよい。なお、連層袖壁付き柱2および柱31の配置や本数は限定されない。
本実施形態では、図3に示すように、柱部21の上端および下端(図3では下端のみ表示)に、ピン支承6が形成されている。
梁41は、両端にピン支承42,42が形成されていて、第二の連層袖壁付き柱2bおよび柱3に対してピン接合されている。なお、梁41の接合部は、ピン接合に限定されるものではなく、例えば、半剛接合や剛接合であってもよい。
小梁43は、図4の(a)および(b)に示すように、スラブ7が袖壁22の回転を阻害することがないように、袖壁22の手前でスラブ7を支持している。すなわち、本実施形態では、スラブ7を小梁43により支持することで、スラブ7と袖壁22との間に隙間を設けている。
また、本実施形態では、第一の連層袖付き柱2aと柱31との間にも、両端がピン接合された状態で、小梁43が横架されている。
なお、小梁43の柱部21または柱31への接合は、ピン接合に限定されるものではなく、例えば半剛接合されていてもよい。
なお、連層袖壁付き柱2に接続する梁41は、ピン支承42を介して接続しているため、連層袖壁付き柱2の変形を拘束することがない。
第二の実施形態の建物1は、図5に示すように、連層袖壁付き柱2と、柱3と、梁4とを備えている。
本実施形態では、建物1の高さ方向中央から上側を高層部11、同下側を低層部12と称する。なお、高層部11および低層部12の境界の高さ位置は限定されない。また、建物1の階層数も限定されない。
建物1の低層部12は、図5に示すように、連層袖壁付き柱2、柱3および梁4により躯体が形成されている。
柱部21は、低層部12の全高に跨って配設されている。すなわち、柱部21の上端が高層部11の下端に当接しているとともに、柱部21の下端が免震支承(図6参照)を介して下部構造物(基礎)Bに当接している。なお、連層袖壁付き柱2は、必ずしも低層部12の全高に跨っている必要はなく、低層部12の一部分において複数階に跨って配設されていればよい。
袖壁22は、先端に向かうに従って壁高が小さくなるように、下端にテーパーを有している。すなわち、袖壁22は、上端が高層部11の下端に当接しているとともに、下端は下部構造物Bとの間に隙間を有している。なお、袖壁22のテーパーの角度は限定されない。また、袖壁22は、必ずしも下端にテーパーを有している必要はない。
本実施形態では、図6(a)に示すように、柱部21の下端(脚部)に、免震支承6aが固定されている。
上フランジ65は、柱部21の下端に固定されていて、下フランジ66は、受け鋼板8に上載されている。
受け鋼板8は、上面に凹部81が形成されていることで、断面視凹字状を呈している。凹部81は、下フランジ66の平面形状と同等以上の面積を有していて、かつ、下フランジ66の少なくとも一部を挿入可能な深さを有している。
凹部81の底面には、上面が開口した有底の緩衝材用穴82が形成されている。なお、緩衝材用穴82の数や配置は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
本実施形態の緩衝材9は、図6(b)に示すように、緩衝材用穴82から上部から突出するドーム形状を有した弾性体により構成されている。なお、緩衝材9を構成する材料は限定されるものではないが、例えば、合成ゴム発泡体、ウレタン系ゴム、ポリエチレン系ゴム等を採用すればよい。また、緩衝材9の形状は限定されるものではなく、例えば、柱状であってもよい。
この他の第二の実施形態に係る建物1(制振構造)の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
この他の第二の実施形態の建物1の作用効果は、第一の実施形態の建物1と同様なため、詳細な説明は省略する。
また、制振構造の配置は、建物1の中央部に限定されるものではない。
隣り合う連層袖壁付き柱2同士は、必ずしもエネルギー吸収部材5を介して連結されている必要はない。
前記実施形態では、ハーフPCスラブを採用することで小梁の突出部分を減らした空間を形成するものとしたが、スラブ7の構成は限定されるものではない。
11 高層部
12 低層部
2 連層袖壁付き柱
21 柱
22 袖壁
3 柱
4 梁
5 ダンパー(エネルギー吸収部材)
6 ピン支承
6a 免震支承
64 積層ゴム
65 上フランジ
66 下フランジ
8 受け鋼板
81 凹部
9 緩衝材
Claims (2)
- 建物の低層部の平面視中央部に設けられた一対の連層袖壁付き柱と、
前記建物の平面視外周囲または前記連層袖壁付き柱の上方において前記建物の高層部に設けられた柱と、
前記柱同士の間および前記柱と前記連層袖壁付き柱との間に横架された梁と、
前記連層袖壁付き柱の袖壁の側縁に接続されたエネルギー吸収部材と、を備える制振構造であって、
前記柱同士の間に横架された梁は、当該柱に剛結されており、
前記柱と前記連層袖壁付き柱との間に横架された梁の端部は、ピン接合または半剛接合されており、
前記連層袖壁付き柱の頭部および/または脚部は、前記建物に対してピン接合または半剛接合されていて、
前記エネルギー吸収部材は、隣り合う一対の前記連層袖壁付き柱の袖壁の間に鉛直方向に複数設置され、一対の前記連層袖壁付き柱を連結していることを特徴とする、制振構造。 - 前記低層部が、前記建物の高層部よりも低剛性であり、
前記連層袖壁付き柱の脚部に固定された免震支承と、
前記免震支承の下面と前記建物との間に介設された緩衝材と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の制振構造。
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