JP6747806B2 - ハッチ割付システム - Google Patents

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Description

本発明は、配送する油液をタンクローリ車に積み込んで出荷する油槽所及び製油所、タンクローリ車により配送された油液を貯蔵し改めて他のタンクローリ車に油液を積み込んで出荷する貯蔵所等の出荷所に設けられ、タンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を、配送先から受けた注文を基に作成された予約データに基づいて割り付けるハッチ割付システムに関する。
例えば、配送先となる給油所は、レギュラーガソリン,ハイオクガソリン,灯油,軽油等の複数種類の油液を取り扱っており、給油所へ油液を配送するタンクローリ車は、配送先や油液の種類が異なる油液をコンタミネーションを起こさずに積載できるように、複数のハッチを備えている。油槽所では、積込作業者でもあるタンクローリ車の乗務員が、配送先からの注文を基に作成・登録された予約データに基づいて、ハッチ設定器により今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付け、割り付け結果のハッチ割付データ(ハッチ別積込データ)を基に出荷装置を操作して、タンクローリ車の各ハッチに、割り付けた種類の油液を割り付けた数量だけ積み込む。なお、ここでは、出荷所の一例として油槽所を例に、タンクローリ車へのハッチ割り付けによる積み込みを説明するが、製油所や貯蔵所等の出荷所においても油槽所と同様のハッチ割り付けによる油液の積込作業が行われる。そこで、以下では、出荷所としての油槽所を例に、その具体的内容について詳述する。
特許文献1には、油槽所における、ハッチ設定器を用いた予約データに基づくハッチ割り付け、及び出荷装置によるハッチ割付データに対応した油液の積み込みが、タンクローリ車毎に対して発行され、当該タンクローリ車を特定する車両番号等が記憶された予約カード(車番カード)を使用して行われ、この予約カードの記憶情報を基に出荷管理されていることが記載されている。
このような油槽所のハッチ割付システムでは、通信回線を介して予約センターの予約コンピュータと接続された油槽所の出荷管理コンピュータが、ハッチ設定器のカードリーダで読み取られた当該タンクローリ車の予約カードの車両番号等の記憶情報を基に、予約コンピュータから当該タンクローリ車に対応する予約データを受け取り、ハッチ設定器に予約データを供給する。
その一方で、ハッチ割付システムが設けられる油槽所は、従来は、一の石油元売会社専用の油槽所として、その石油元売会社が経営又は提携する配送先(給油所)から注文された油液を出荷配送するためにだけ利用されるのが一般的であった。そのため、油槽所の出荷管理コンピュータは、その石油元売会社の予約センターの予約コンピュータとだけ、通信回線を介して接続されていた。したがって、予約データを取得する際に使用される予約カード(車番カード)も、その石油元売会社によってタンクローリ車毎に対して発行された専用の予約カードが使用されていた。
しかし、最近は、出荷配送の効率化、迅速化等を目的にして、油槽所に備えられている出荷管理コンピュータを、一の石油元売会社の予約センターの予約コンピュータとだけではなく、別の石油元売会社の予約センターの予約コンピュータとも通信接続できるようにして、複数の石油元売会社間で、油槽所及びタンクローリ車を共用することが検討されている。この場合、油槽所では、タンクローリ車の乗務員は、共用関係にある複数の石油元売会社それぞれの予約データに基づいて今回の配送でタンクローリ車に積み込む油液のハッチ割り付けを行うことができる。このように、石油元売会社間でわざわざ配送の回次を別にせずともタンクローリ車に油液の積み込みをできるようにすることで、配送時に油液が積み込まれていない未使用ハッチを減らし、配送の回次自体を減らすこと等が期待されている。
特開平6−100094号公報
ところで、複数の石油元売会社間で油槽所及びタンクローリ車を共用するとはいっても、予約データは、石油元売会社毎の予約センターの予約コンピュータに、その石油元売会社が経営又は提携する配送先から受けた注文を基に作成された予約データが別々に登録されているままである。また、その予約データも、各石油元売会社がタンクローリ車それぞれに対して発行した専用の予約カード(車番カード)の情報と対応付けて各石油元売会社の予約コンピュータで管理されているだけで、石油元売会社間で統合的に管理されているわけではない。
そのため、タンクローリ車の乗務員が、油槽所で、共用関係にある複数の石油元売会社それぞれの予約データを基にハッチ割り付けを行う場合は、各石油元売会社が発行した当該タンクローリ車を特定するための専用の予約カード(車番カード)をハッチ設定器のカードリーダでそれぞれ読み取らせ、各石油元売会社の予約センターの予約コンピュータから当該タンクローリ車に係る予約データをそれぞれ受け取ることになる。そして、油槽所のハッチ割付システムは、これら各石油元売会社の予約センターの予約コンピュータから取得した当該タンクローリ車に係る複数の予約データを基に、乗務員によるハッチ設定器の操作に基づいてハッチ割り付けを行うことになる。
ところが、実際には、未使用ハッチを減らし、タンクローリ車の配送の回次自体を減らすことが困難な場合であっても、ハッチ割り付けを行うに際して複数の予約カードの読み取りが行われると、ハッチ割付システムでは、これら各石油元売会社の予約センターの予約コンピュータから取得した予約データ全てが、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに油液を積み込む際の割り付け対象として取り扱われてしまう。その結果、タンクローリ車の乗務員が、同じハッチに対して複数の予約データそれぞれによる油液の積み込みやハッチ容量を超える数量の油液の積み込みを割り付けてしまったり、或いは、却って配送が非効率的になるような積み残しを生じさせてしまうような割り付けを行ってしまう、等の作業ミスが生じる可能性があった。
本発明は、複数の石油元売会社間で油槽所及びタンクローリ車を共用する場合に、ハッチ割り付けでの作業ミスを防止し、出荷及び配送の効率化、迅速化を的確かつ安全に行えるハッチ割付システムを提供することを目的とする。
本発明に係るハッチ割付システムは、複数の会社間で共用する1台のタンクローリ車に油槽所で油液を積み込むに当たって、当該タンクローリ車に対して各会社から配付されたローリ車携帯記憶媒体の記憶情報を読み取り、ローリ車携帯記憶媒体それぞれから当該ローリ車携帯記憶媒体の記憶情報に含まれる当該会社が当該タンクローリ車を特定する識別データを取得する特定情報取得部と、タンクローリ車を共用する複数の会社それぞれら前記特定情報取得部で取得したタンクローリ車の複数の識別データ対応するタンクローリ車の車両情報を取得する車両情報取得部と、タンクローリ車を共用する複数の会社それぞれら前記特定情報取得部で取得したタンクローリ車の複数の識別データ対応するタンクローリ車の予約情報を取得する予約情報取得部と、前記車両情報取得部でタンクローリ車を共用する会社それぞれから取得したタンクローリ車の車両情報と前記予約情報取得部でタンクローリ車を共用する会社それぞれから取得したタンクローリ車の予約情報とから、当該予約情報に含まれる油液の種類及び数量を当該車両情報に含まれるハッチ情報に基づいて当該タンクローリ車の各ハッチに割り付けるハッチ割付部とを備え、さらに、前記特定情報取得部によって、複数の会社間で共用する1台のタンクローリ車への油槽所での油液積み込みに当たって、当該タンクローリ車に対して各会社から配付されたローリ車携帯記憶媒体の記憶情報が複数読み取られ、複数の会社からそれぞれ配付された複数のローリ車携帯記憶媒体それぞれの識別データが一括で取得されると、当該複数の特定情報毎に車両情報取得部及び予約情報取得部で取得された当該複数の識別データ毎の予約情報及び車両情報を基にして、当該複数の識別データそれぞれの予約情報に係る油液を当該複数の識別データそれぞれで特定される1台のタンクローリ車に積み込むことが可能であるか否かを判断し、積み込みが可能であると判断された場合は、前記ハッチ割付部によるハッチ割り付けを続行させ、積み込みが不可能であると判断された場合は、前記ハッチ割付部によるハッチ割り付けを中断させる積込可否判断手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の石油元売会社間で油槽所及びタンクローリ車を共用する場合、出荷配送の効率化、迅速化等を目的にして、複数の予約カード(車番カード)それぞれに対応する複数の予約データに基づいて今回の配送でタンクローリ車に積み込む油液のハッチ割り付けを行う際に、例えば、ヒューマンエラーによって、同じハッチに対して複数の予約データそれぞれによる油液の積み込みやハッチ容量を超える数量の油液の積み込みを割り付けてしまったりする等の作業ミスが発生するのを未然に防止することができ、的確かつ安全に出荷配送の効率化、迅速化を行うことができる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係るハッチ割付システムを用いた、タンクローリ車に油液の積み込みを行う油槽所システムの一実施例の構成図である。 予約コンピュータの記憶装置に記憶されたセンター予約マスターファイルの一実施例を示した模式図である。 予約コンピュータの記憶装置に記憶されたセンター車両マスターファイルの一実施例を示した模式図である。 出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶された油槽所車両マスターファイルの一実施例を示した模式図である。 出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶された油槽所出荷管理マスターファイルの一実施例を示した模式図である。 ハッチ割付システムによるハッチ割付処理の一実施例を示したフローチャートである。 ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示されるハッチ割付画面の一実施例を示した図である。 車両マスター不一致警報画面の一実施例を示した図である。 予約量オーバー警報画面の一実施例を示した図である。 タンクローリ車のハッチ数不足警報画面の一実施例を示した図である。 予約カードがICカードである場合の、予約カードのデータフォーマットの一実施例を示した模式図である。
本発明に係るハッチ割付システムの一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るハッチ割付システムを用いた、タンクローリ車に油液の積み込みを行う油槽所システムの一実施例の構成図である。
油槽所システム1は、出荷現場に出荷装置10が設置され、出荷現場から離れた事務所内に出荷管理コンピュータ20及びハッチ設定器30が設置された構成になっている。
出荷装置10は、タンクローリ車の各ハッチに油液を積み込む積込系統が、積込油液の種類毎に分けて複数備えられた構成になっている。各積込系統は、タンクローリ車のハッチ積込口からハッチ内に挿入されて油液を吐出するローディングアームを有し、積込油液の貯液タンクからローディングアームまでの給送路には、ポンプ、定流量弁、定量弁等の送液機器や、流量計等の計測機器が設けられた構成になっている。各積込系統によるタンクローリ車のハッチへの油液の積み込みは、ハッチ設定器30により作成された、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量からなるハッチ割付データに基づいて、出荷装置10の出荷制御装置11によって積み込み制御される。また、出荷装置10が設置された出荷現場には、図1では図示省略したが、タンクローリ車の所定のハッチに今回積込む液種のグループと前回積込んだ液種のグループとが異なる場合に、必要に応じて積込系統による油液の積み込み前に当該ハッチのガスパージを行うガスパージ装置、等の出荷付属装置も設置されている。出荷装置10、ガスパージ装置を含む出荷付属装置は、既存の出荷装置10及び出荷付属装置が適用可能なので、これら装置の各部の構成及び作用についての詳細な説明は省略する。
出荷管理コンピュータ20は、ディスプレイ装置、キーボードといったユーザーインタフェース機器を備えたコンピュータ装置によって構成され、油槽所における出荷管理を行う。出荷管理コンピュータ20は、出荷装置10の出荷制御装置11及びハッチ設定器30と油槽所内でLAN(Local Area Network)接続されている。また、複数の石油元売会社間で共用する油槽所として、石油元売会社間で共用するタンクローリ車に対する油液の積み込みにも対応できるように、石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90ともWAN(Wide Area Network)接続されている。
石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90の記憶装置91には、その石油元売会社が経営又は提携する配送先から注文を受ける度に作成された、配送先毎の配送油液の種類や数量を含む予約データが、石油元売会社が管理するタンクローリ車それぞれにその出荷・配送が適宜割り振られて、センター予約マスターファイル92として登録されている。
また、石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90の記憶装置91には、その石油元売会社が出荷・配送に用いることができるタンクローリ車それぞれのハッチ情報を含む車両データが、石油元売会社がタンクローリ車それぞれに対して予め発行・配布してある予約カード(車番カード)40の識別データ(例えば、予約カード40自体のカード識別番号や車番)と対応付けて、センター車両マスターファイル93として登録されている。
通常、予約カードとしては、カード識別番号が固定記録された読み取り専用の可搬記憶媒体や、ICカードのような、カード識別番号(カード固有情報)以外の情報の書き込み・読み出しも行える可搬記憶媒体が利用される。予約カード40がICカードである場合は、センター車両マスターファイル93に登録されている発行先のタンクローリ車のハッチ情報を含む車両情報を予約カード40に予め記録しておいたり、タンクローリ車の各ハッチに対する積込油液の種類や数量を含む積込データを逐次記憶しておくことも可能である。
各石油元売会社によって発行・配布された予約カード40は、ローリ車識別記憶媒体として、配布先のタンクローリ車によって携帯される。したがって、タンクローリ車を複数の石油元売会社間で共用する場合は、そのタンクローリ車は各石油元売会社から発行・配布された複数の予約カード40を携帯することになる。
図2は、予約コンピュータの記憶装置に記憶されたセンター予約マスターファイルの一実施例を示した模式図である。
図3は、予約コンピュータの記憶装置に記憶されたセンター車両マスターファイルの一実施例を示した模式図である。
図2に示したセンター予約マスターファイル92の実施例では、配送先毎の液種、数量からなる予約データDは、配送日及び配送先毎に分けられた予約内容D1単位で、未出荷、出荷済といった状態が管理できるように登録されている。そして、予約内容D1とその状態からなる各予約D2は、石油元売会社で管理するタンクローリ車それぞれに適宜割り振られ、タンクローリ車毎、すなわち当該タンクローリ車に予め発行・配布された予約カード40のカード識別番号毎に対応付けられて、タンクローリ車毎の予約情報D3として登録されている。
一方、図3に示したセンター車両マスターファイル93の実施例では、石油元売会社が出荷・配送で用いるタンクローリ車それぞれに発行・配布した予約カード40のカード識別番号毎に、タンクローリ車のハッチ情報等を含む車両情報D4が登録されている。ハッチ情報には、そのタンクローリ車に備えられているハッチ数i、各(No.1〜i)ハッチの容量が含まれている。
本実施例では、図1に示したように、石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90は、石油元売会社自身が発行・配布した予約カード40に記録してあるカード識別番号を基に、石油元売会社間で共用する油槽所の出荷管理コンピュータ20との間で、出荷及び配送に係る情報交換を行う。例えば、予約コンピュータ90からは、油槽所からの予約問い合わせを受けて、該当するタンクローリ車の予約情報の中から配送日等を基に適宜選択された未出荷の予約や、必要に応じてその車両情報が、出荷管理コンピュータ20に提供される。出荷管理コンピュータ20からは、油槽所からの予約問い合わせや、タンクローリ車のハッチ毎に割り付けられて積み込まれた配送先別の液種、数量に係る出荷情報が、予約コンピュータ90に提供される。そして、石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90では、油槽所の出荷管理コンピュータ20からの出荷情報を基に、センター予約マスターファイル92に登録された各予約D2の状態、すなわち各予約データDの状態が管理される。
これに対し、複数の石油元売会社間で共用する油槽所に設けられた、本実施の形態に係るハッチ割付システムが適用された出荷管理コンピュータ20は、その記憶装置21に、当該油槽所で油液の積込・出荷を行うことができるタンクローリ車の車両番号、ハッチ情報等からなる車両情報が、タンクローリ車それぞれが携帯する一又は複数の予約カード40のカード識別番号(カード固有情報)と対応付けて、油槽所車両マスターファイル23として予め登録されている。この場合、予約カード40は、石油元売会社それぞれがタンクローリ車に対し、発行・配布した予約カード40である。
図4は、出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶された油槽所車両マスターファイルの一実施例を示した模式図である。
図4に示した油槽所車両マスターファイル23の実施例では、車両番号と対応付けて、当該タンクローリ車が携帯する一又は複数の予約カード40のカード識別番号(カード固有情報)、及び当該タンクローリ車のハッチ情報が登録されている。この場合、車両番号は、油槽所が当該タンクローリ車について管理するために予め設定登録した油槽所固有の車両番号で、各石油元売会社が当該タンクローリ車に係り管理する車両番号とは別の車両番号であってもよい。タンクローリ車のハッチ情報は、油槽所で、タンクローリ車の車両番号と、一又は複数の石油元売会社が発行した予約カード40のカード識別番号(カード固有情報)との対応を設定登録する際に、併せて設定登録された当該タンクローリ車のハッチ情報である。なお、予約カード40に石油元売会社が設定した車番が記録されている場合には、この石油元売会社が設定した車番をカード固有情報として利用することも可能である。
したがって、図示の例では、油槽所車両マスターファイル23には、複数の石油元売会社間で共用するタンクローリ車については、油槽所で管理する車両番号に対応して、複数のカード識別番号がカード固有情報として登録されていることになる。これにより、タンクローリ車を複数の石油元売会社間で共用する場合は、各石油元売会社の予約カード40が別々であっても、油槽所では、この油槽所車両マスターファイル23及び次に詳述する油槽所出荷管理マスターファイル22を利用して、出荷管理コンピュータ20が石油元売会社それぞれの予約及び出荷を統合的に管理できるようになっている。
図5は、出荷管理コンピュータの記憶装置に記憶された油槽所出荷管理マスターファイルの一実施例を示した模式図である。
図5に示した実施例では、油槽所出荷管理マスターファイル22には、タンクローリ車への油液の積み込みに際してハッチ設定器30によりハッチ割り付けが行われる毎に、その割り付け結果であるタンクローリ車のハッチ割付データが、出荷管理情報として、配送日(出荷日)毎及び油槽所で管理する車両番号毎に当日の配送の回次と対応付けられて、登録蓄積されている。ハッチ割り付けは、油槽所を共用する石油元売会社それぞれからタンクローリ車に対して発行・配布された予約カード40の読み取りにより、ハッチ設定器30によって行われる。
出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、タンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量の割り付けを行うため、ハッチ設定器30から、タンクローリ車を特定する特定情報でもある予約カード40のカード識別番号を含む予約データの送信依頼を受信すると、当該予約カード40を発行した石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対し、当該タンクローリ車の予約問い合わせを行う構成になっている。そして、この予約問い合わせに応答して、予約センターの予約コンピュータ90から送信されてくる当該タンクローリ車の予約データや車両情報を受信する構成になっている。
具体的に、出荷管理コンピュータ20には、図2に示したセンター予約マスターファイル92に登録されている当該予約カード40のカード識別番号に対応する予約情報D3の中から、配送日等を基に適宜選択された未出荷状態の予約D2が、予約センターの予約コンピュータ90から、当該タンクローリ車の予約データとして送信されてくる。また、図3に示したセンター車両マスターファイル93に登録されている当該予約カード40のカード識別番号に対応する車両情報D4が、予約センターの予約コンピュータ90から、当該タンクローリ車の車両情報として送信されてくる。出荷管理コンピュータ20は、この送信されてきた予約D2や車両情報D4を、予約データの送信依頼を送信してきたハッチ設定器30へ、当該タンクローリ車の予約データとして供給する。
図1では、ハッチ設定器30からの、石油元売会社X,Yそれぞれの2つの予約カード40x、40yに係る予約データの送信依頼により、石油元売会社Xの予約コンピュータ90から未出荷の予約D2xが、石油元売会社Yの予約コンピュータ90から未出荷の予約D2yが、出荷管理コンピュータ20にそれぞれ取得される過程が示されている。この場合、出荷管理コンピュータ20は、この取得した未出荷の2つ予約D2x、D2yを、予約データの送信依頼があったハッチ設定器30に、ハッチ割り付けの対象の予約データとして送信するようになっている。
また、出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、例えば、ハッチ設定器30から、ハッチ割付データ(ハッチ割付情報)を含むハッチ設定の完了報告を受信すると、この受信したハッチ割付データを当該タンクローリ車について油槽所で管理している車両番号と対応付けて記憶装置21に積込管理情報として記憶し、その後、出荷装置10の出荷制御装置11から当該タンクローリ車に係るハッチ割付データの送信要求を受信すると、この送信要求があった出荷装置10の出荷制御装置11に送信する構成になっている。
また、出荷管理コンピュータ20は、油槽所における出荷管理の一環として、例えば、ハッチ割付データを送信した出荷装置10の出荷制御装置11から、当該タンクローリ車についての積込完了の報告を受信すると、記憶装置21に積込管理情報として記憶してある当該タンクローリ車に係るハッチ割付データを、油槽所出荷管理マスターファイル22に出荷管理情報として登録し、さらに、出荷装置10による出荷が済んだ予約D2を提供した石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対して、出荷完了の報告を送信する構成になっている。これにより、予約D2を提供した石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90では、図2に示したセンター予約マスターファイル92における、この予約D2についての状態が未出荷から出荷済に登録変更される。
このように、図示の油槽所システム1では、石油元売会社それぞれの予約センターの予約コンピュータ90と通信接続された出荷管理コンピュータ20によって、石油元売会社それぞれがタンクローリ車に対して発行・配布する予約カード40を基にして、石油元売会社に異同に関係なく、タンクローリ車に配送油液を積み込むことが可能になっている。そして、ハッチ設定器30との間では、出荷管理コンピュータ20は、タンクローリ車の特定情報でもある予約カード40のカード識別番号を基に、石油元売会社の予約コンピュータ90から、タンクローリ車に積み込む油液の種類及び数量等からなる予約D2を取得する予約情報取得部としても機能するようになっている。
さらに、図示の油槽所システム1では、出荷管理コンピュータ20は、ハッチ設定器30から送信されてくる今回の配送でタンクローリ車の各ハッチに積み込むハッチ割付データや、出荷装置10の出荷制御装置11から送信されてくるタンクローリ車に対する積込完了の報告を取得する。そして、これらハッチ割付データや積込完了の報告を基に、図5に示した油槽所出荷管理マスターファイル22を更新登録して、石油元売会社それぞれの予約に対しての統合的な出荷管理を行う。さらに、当該予約の取得先である石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対しても、当該予約に対するタンクローリ車への積込結果の報告を送信して、石油元売会社での予約に対する出荷及び配送の進捗状況管理を可能にする。
一方、ハッチ設定器30は、出荷管理コンピュータ20と同様に、ディスプレイ装置、キーボードといったユーザーインタフェース機器を備えたコンピュータ装置によって構成されている。ハッチ設定器30は、出荷管理コンピュータ20を介して、油槽所を共有する石油元売会社の予約コンピュータ90から取得した予約データを基に、タンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付け、ハッチ割付データを作成する。そのため、ハッチ設定器30には、タンクローリ車が携帯する予約カード40の記憶情報の読み書きを行う情報読み書き機32や、今回の配送の回次で積み込む油液の種類、数量がハッチ毎に示されたハッチ割付伝票を印刷出力するプリンタ装置33も設けられている。
本実施例の場合、情報読み書き機32は、1台のタンクローリ車が石油元売会社が互いに異なる複数の予約カード40(例えば、40x,40y,…)を携帯する場合に、今回の配送で各ハッチに積み込む油液の種類及び数量を割り付けるハッチ割り付けを行うに当たって、その中の任意の複数の予約カード40それぞれの記憶情報の読み取りを纏めて行える構成になっている。本実施例では、石油元売会社の予約カード40としてICカードが、情報読み書き機32としてリーダーライターが用いられ、ICカード及びリーダーライターはアンチコリジョン(anti-collision)対応のもの、若しくはICカードそれぞれとリーダーライターとの間の通信方式が通信の衝突を起こさせない方式になっている。これにより、タンクローリ車の乗務員は、例えば、複数の予約カード40(例えば、40x,40y)を情報読み書き機32の読み取り面32aに重ねて搭載することによって、複数の予約カード40x,40yを情報読み書き機32に対して別々に読み取らせ操作することなく、予約カード40x,40yそれぞれの記憶情報の読み取り及び書き込みが、情報読み書き機32で通信の衝突なく行えるようになっている。
次に、本実施例の油槽所システム1において、ハッチ設定器30が出荷管理コンピュータ20と協働してハッチ割付システムとして行うハッチ割付処理について、図6を参照しながら説明する。
図6は、ハッチ割付システムによるハッチ割付処理の一実施例を示したフローチャートである。
本実施例の油槽所システム1では、タンクローリ車の乗務員は、油槽所でのタンクローリ車の各ハッチに対する油液の積み込みに際し、まず、ハッチ設定器30が設置されている油槽所の事務所で、ハッチ設定器30に設けられた情報読み書き機32の搭載面32aに予約カード40を載置し、予約カード40の記憶情報を読み取らせる(ステップS10)。
この場合、石油元売会社X専用のタンクローリ車の場合、乗務員は、当該タンクローリ車に携帯された石油元売会社Xの予約カード40xの記憶情報を読み取らせることになる。これに対し、複数の石油元売会社、例えば石油元売会社X,Y間で共用するタンクローリ車の場合、乗務員は、石油元売会社X,Yそれぞれの予約データに係る油液の出荷・配送を当該タンクローリ車による1回の回次で済ますことができる場合があるため、当該タンクローリ車に携帯された石油元売会社X,Yそれぞれの予約カード40x,40yの記憶情報を読み取らせることになる。
ハッチ設定器30は、情報読み書き機32の搭載面32aに1又は複数の予約カード40が搭載されると、予約カード40の記憶情報を読み取り、その記憶情報に含まれているカード識別番号を基に、出荷管理コンピュータ20を介して、当該予約カード40に係る予約データ及び車両情報を、カード発行元の石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90から取得する(S12)。同時に、油槽所の出荷管理コンピュータ20からは当該タンクローリ車に係る油槽所固有の車両情報を取得する。なお、読み取らせた予約カード40が当該油槽所を共有する石油元売会社以外の石油元売会社が発行・配布した予約カード40である場合は、本実施例の場合では、出荷管理コンピュータ20の油槽所車両マスターファイル23からは当該タンクローリ車に係る油槽所固有の車両情報を特定できず、ハッチ設定器30及び出荷管理コンピュータ20は予約コンピュータ90から予約データ及び車両情報を取得できないようになっている。
1つの予約カード40の読み取りにより取得される予約データは、図2に示したセンター予約マスターファイル92において、読み取られたカード識別番号に該当する予約情報(予約1〜予約m)の中の、配送日等を基に適宜選択された未出荷の一の予約D2である。また、1つの予約カード40の読み取りにより取得される車両情報は、図3に示したセンター車両マスターファイル93において、読み取られたカード識別番号に該当する車両情報D4である。また、タンクローリ車に係る油槽所固有の車両情報は、図4に示したような油槽所車両マスターファイル23において、読み取られたカード識別番号に対応した油槽所固有の車両番号に係る車両情報である。何れの車両情報とも、ハッチ数、各ハッチの容量といったハッチ情報を含む。
ハッチ設定器30は、予約カード40の読み取りにより予約データ及び車両情報の取得が行われると、読み取られた予約カード40が複数であるか否か、換言すれば、取得した予約データ及び車両情報が石油元売会社毎で別々な複数の情報であるか否か、について判別する(S14)。そして、ハッチ設定器30は、この判別結果に応じて、読み取られた予約カード40が1つである場合は、その予約カード40の読み取りにより取得した予約についてのハッチ割付画面130をディスプレイ装置に表示して、今回の配送でタンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を設定するハッチ割り付けの実行を許可する(S28)。
図7は、ハッチ設定器のディスプレイ装置に表示されるハッチ割付画面の一実施例を示した図である。
ハッチ割付画面130は、予約データ表示欄131と、ハッチ割付欄132とを有する。予約データ表示欄131には、例えば、油槽所固有の車両番号、油槽所での今回の回次番号がインデックス表示されて、ステップS12で取得した予約データによる配送先(納入先、届先)、配送先毎の配送油液の種類及び数量が表示される。ハッチ割付欄132には、予約データ表示欄131に表示された配送先毎の配送油液の種類及び数量を基に割り付けた、今回の回次でタンクローリ車の各ハッチに積み込む油液の種類及び数量や、ガスパージが必要なハッチの指示が表示される。
例えば、図7(A)に示したハッチ割付画面130では、ステップS14の判断で、ステップS10で読み取られた予約カード40が石油元売会社Xの発行・配布した予約カード40xだけであり、予約カード40xの読み取りにより石油元売会社Xの予約センターの予約コンピュータ90から取得した予約データが、石油元売会社Xが提携又は経営するAサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを2kl、軽油を2kl配送し、同じくBサービスステーションに、レギューラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを4kl配送する、との予約であった場合を示している。
これに対し、読み取られた予約カード40が複数である場合は、各予約カード40の読み取りにより取得した複数の予約について、今回の配送の回次で、タンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を設定するためのハッチ割り付けの実行が可能であるか否か、すなわち複数の予約全ての油液の積込が可能である否かを確認してから(S16,20,24)、複数の予約全ての油液の積込が可能である場合は、ハッチ割り付けの実行を許可する(S28)。
この確認では、本実施例では、まず、ハッチ設定器30は、ステップS10で複数の読み取られた予約カード40が例えば石油元売会社Xが発行・配布した予約カード40xと石油元売会社Yが発行・配布した予約カード40yとである場合、いずれの予約カード40x,40yも当該タンクローリ車に対して発行・配布された予約カード40であるか否かについて、確認を行う(S16)。
この確認は、ハッチ設定器30が、例えば、予約カード40xの読み取りにより石油元売会社Xの予約センターの予約コンピュータ90から予約データD2xとともに取得した車両情報D1xに含まれたハッチ情報と、予約カード40yの読み取りにより石油元売会社Yの予約センターの予約コンピュータ90から予約データD2yとともに取得した車両情報D1yに含まれたハッチ情報とを比較することによって行う。ハッチ設定器30は、この比較の結果、予約データD2x,D2yのハッチ情報間でハッチ数や対応するハッチ同士のハッチ容量が異なる場合には、予約カード40x,40yの中のいずれかがタンクローリ車に対応したものではない、と判定する。
なお、この読み取られた予約カード40x,40yがタンクローリ車に対応したものであるか否かの確認は、予約カード40x,40yそれぞれの読み取りにより石油元売会社X、Yの予約センターの予約コンピュータ90x,90yからそれぞれ取得した車両情報D1x,D2x同士を比較して確認する以外にも、種々の確認方法が採用可能である。例えば、予約カード40x,40yの読み取りにより石油元売会社X、Yそれぞれの予約センターの予約コンピュータ90から予約データD2x,D2yとともに取得した車両情報に含まれたハッチ情報D1x,D1yと、予約カード40x,40yの読み取りによりそれぞれのカード識別番号を基に油槽所の出荷管理コンピュータ20の油槽所車両マスターファイル23から取得した油槽所固有のタンクローリ車に係る車両情報のハッチ情報とを比較することによっても確認できる。また、予約カード40x,40yの中の一方のカード識別番号を基に油槽所の出荷管理コンピュータ20の油槽所車両マスターファイル23から取得した油槽所固有のタンクローリ車に係る車両情報に、予約カード40x,40yの中の他方のカード識別番号が対応付けられているか否かを確認することによっても行える。さらに、予約カード40x,40yそれぞれの記憶情報として、カード識別番号以外にも石油元売会社X、Yそれぞれの予約カード40x,40yを発行・配布したタンクローリ車に係るセンター車両マスターファイル93の車両情報D1x,D1yが記憶されている場合には、それぞれ読み取られた予約カード40x,40yの記憶情報に含まれた車両情報D1x,D1y同士で、ハッチ情報のハッチ数や対応するハッチ同士のハッチ容量を比較することによって確認できる。また、これら確認方法を適宜組み合わせることも可能である。
ステップS16の確認で、複数の読み取られた予約カード40の中の少なくともいずれかが当該タンクローリ車に対して発行・配布されたものではないと判定された場合は、ハッチ設定器30は、石油元売会社いずれかの、或いは油槽所の車両マスターが不一致であるとして、例えば、図7に示したハッチ割付画面130をディスプレイ装置に表示する代わりに、車両マスター不一致警報画面140を表示する等して警報し、ハッチ割付操作を一旦中断させる(S18)。
図8は、車両マスター不一致警報画面の一実施例を示した図である。
このような車両マスターが不一致で、ハッチ割り付けを一旦中断させる一具体例としては、図8に示す車両マスター不一致警報画面140のように、予約カード40xの読み取りを基に取得した車両情報D1xのハッチ情報が、ハッチ数が4で、ハッチ毎の容量が1番ハッチが4kl、2番ハッチが4kl、3番ハッチが2kl、4番ハッチが4klであったのに対し、予約カード40yを基に取得した車両情報D1yのハッチ情報が、ハッチ数が7で、1番ハッチが4kl、2番ハッチが4kl、3番ハッチが2kl、4番ハッチが4kl、5番ハッチが4kl、6番ハッチが4kl、7番ハッチが2klであった場合のように、車両情報D1x,D1yそれぞれのハッチ情報同士で、ハッチ数や、対応するハッチ同士のハッチ容量が異なる場合が該当する。
このような車両マスターが不一致の場合、ディスプレイ装置に表示する車両マスター不一致警報画面140に、図示のように、予約カード40x,40yそれぞれによるハッチ情報141を併せて表示すれば、車両マスターが不一致である原因(例えば、予約カード40x,40yのどちらが当該タンクローリ車に発行・配布されたものではない、石油元売会社X,Yのどちらのセンター車両マスターファイル93に誤りがある、油槽所の油槽所車両マスターファイル23に誤りがある、等)を、タンクローリ車の乗務員は容易に把握することができる。
これに対し、ステップS16の確認で、複数の読み取られた予約カード40x,40yのいずれもが当該タンクローリ車に対して発行・配布されたものであると判定された場合は、ハッチ設定器30は、ステップS12で取得した予約カード40x,40yそれぞれの予約データD2x,D2yを基に、予約データD2x,D2yそれぞれの油量の合計量が、車両マスターファイル(センター車両マスターファイル93、又は油槽所車両マスターファイル23)による当該タンクローリ車の積載量(ハッチ毎の積載量合計)を超え、予約量オーバーであるか否かの確認を行う(S20)。
ステップS20の確認で、車両マスターファイルに基づく当該タンクローリ車の積載量(ハッチ毎の積載量合計)が予約データD2x,D2yそれぞれの油量の合計量よりも少ない場合は、予約カード40x,40yそれぞれの予約を纏めて1回の回次で配送することができない予約量オーバーになるとして、例えば、図7に示したハッチ割付画面130をディスプレイ装置に表示する代わりに、予約量オーバー警報画面150を表示する等して警報し、ハッチ割り付けを一旦中断させる(S22)。
図9は、予約量オーバー警報画面の一実施例を示した図である。
このような予約量オーバーで、ハッチ割り付けを一旦中断させる一具体例としては、図9に示す予約量オーバー警報画面150のように、例えば予約カード40x,40yの読み取りを基に取得した車両情報それぞれのハッチ情報が、ハッチ数が7で、1番ハッチが4kl、2番ハッチが4kl、3番ハッチが2kl、4番ハッチが4kl、5番ハッチが4kl、6番ハッチが4kl、7番ハッチが2klで、車両マスターが一致しているときに、予約カード40xの読み取りにより取得した予約データD2xが、今回の配送の回次で、Aサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを2kl、軽油を2kl配送し、Bサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを4kl配送するとの予約であり、予約カード40yの読み取りにより取得した予約データD2yが、今回の配送の回次で、Dサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl配送し、Eサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、軽油を2kl配送するとの予約であった場合のように、当該タンクローリ車の積載量(ハッチ毎の積載量合計)24klが、予約データD2x,D2yそれぞれの油量の合計量26klよりも少ない場合が該当する。
このような予約量オーバーの場合、ディスプレイ装置に表示する予約量オーバー警報画面150に、図示のような予約データ表示欄151を併せて表示すれば、予約量オーバーの原因(どの予約カード40を読み取らせたことが予約量オーバーに繋がったのか)を、タンクローリ車の乗務員は容易に把握することができる。
これに対し、ステップS20の確認で、車両マスターファイルに基づく当該タンクローリ車の積載量(ハッチ毎の積載量合計)が予約データそれぞれの油量の合計量以上で、予約量オーバーでないと判定された場合は、ハッチ設定器30は、ステップS12で取得した予約カード40x,40yそれぞれの予約データを基に、車両マスターファイルに基づく当該タンクローリ車に備えられているハッチ数が予約データD2x,D2yそれぞれの液種を予約された油量だけ積載するのに必要なハッチ数よりも少なく、ハッチ数不足であるか否かの確認を行う(S24)。なお、予約データそれぞれの油量だけ積載するのに必要なハッチ数は、予約データを基に、ハッチ設定器30によって、各配送先から注文された液種の数及び数量、車両マスターファイルのハッチ情報に基づいて算出可能である。
ステップS24の確認で、車両マスターに基づく当該タンクローリ車に備えられているハッチ数がハッチ数不足である場合は、ステップS20で予約量オーバーではないため、予約カード40x,40yそれぞれの予約全部を1回の回次で配送しようとすると、液種のコンタミや尺割(同じ液種についての複数の注文を同じハッチに一緒に積み込むこと)が生じてしまうとして、例えば、図7に示したハッチ割付画面130をディスプレイ装置に表示する代わりに、例えば、ハッチ数不足警報画面160を表示する等して警報し、ハッチ割り付けを一旦中断させる(S26)。
図10は、タンクローリ車のハッチ数不足警報画面の一実施例を示した図である。
このようなハッチ数不足で、ハッチ割り付けを一旦中断させる一具体例としては、仮に予約カード40x,40yの読み取りを基に取得した車両情報のハッチ情報が、ハッチ数が7で、1番ハッチが4kl、2番ハッチが4kl、3番ハッチが2kl、4番ハッチが4kl、5番ハッチが4kl、6番ハッチが4kl、7番ハッチが2klで車両マスターが一致しているときに、予約カード40xの読み取りにより取得した予約データD2xが、今回の配送の回次で、Aサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを2kl、軽油を2kl配送し、Bサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを4kl配送するとの予約であり、予約カード40yの読み取りにより取得した予約データD2yが、今回の配送の回次で、Fサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl配送し、Gサービスステーションに、レギュラーガソリンを2kl、軽油を2kl配送するとの予約であった場合のように、当該タンクローリ車の積載量(ハッチ毎の積載量合計)24klが、予約データD2x,D2y,D2zそれぞれの油量の合計量24kl以上ではあるものの、タンクローリ車のハッチ数が7で、各配送先(A,B,F,Gサービスステーション)から注文された油液をコンタミや尺割を生じさせずに積み込むのに必要なハッチの数の合計8(Aサービスステーション:(ハッチ個数)3、Bサービスステーション:2、Fサービスステーション:1、Gサービスステーション:2、の合計8)よりも少なくなる場合が該当する。
このようなタンクローリ車のハッチ数不足の場合も、ディスプレイ装置に表示するハッチ数不足警報画面160に、図示のような予約データ表示欄161を併せて表示するようにすれば、そのハッチ数不足の原因(どの予約カード40を読み取らせたことがハッチ数不足に繋がったのか)を、タンクローリ車の乗務員は容易に把握することができる。
したがって、互いに油槽所を共用する複数の石油元売会社(例えば、X,Y,…)それぞれが発行した予約カード40(例えば、40x,40y,…)を携帯するタンクローリ車が、複数の予約カード40を読み取らせることにより複数の石油元売会社からそれぞれ取得した予約データを基に、今回の配送で各ハッチに積み込む油液のハッチ割り付けを行う際、上述した車両マスター不一致(S16,18)、予約量オーバー(S20,22)、ハッチ数不足(S24,26)が生じる場合には、未然にその旨が警報され、ハッチ設定器30によるハッチ割り付けが強制的に一旦中断される。
これにより、例えば、タンクローリ車の乗務員が、同じハッチに対して複数の予約データそれぞれによる油液の積み込みやハッチ容量を超える数量の油液の積み込みを割り付けてしまったり、或いは、却って配送が非効率的になるような積み残しを生じさせてしまうような割り付けを行ってしまう、等の作業ミスが発生するのを未然に防止することができ、的確かつ安全に出荷配送の効率化、迅速化を行うことができる。
さらに、本実施例では、このような不都合が生じる場合には、ハッチ設定器30のディスプレイ装置には、図8〜10に示した車両マスター不一致警報画面140、予約量オーバー警報画面150、ハッチ数不足警報画面160が表示され、タンクローリ車の実態と合わない車両情報の予約カード40や、予約量オーバーやハッチ数不足の原因になっている予約カード40の予約データについて、タンクローリ車の乗務員はその把握を容易に行えるようになっている。そのため、タンクローリ車の乗務員は、これら警報画面を基に、予め定められたハッチ設定器30の復旧或いは復帰操作を行って、読み取らせる予約カード40の交換や、読み取らせる予約カード40の選択削減、等を行って、予約カード40の予約データを基にしたハッチ割り付けを適切にやり直すことができる。
その上で、ステップS16,20,24で、今回の配送の回次でタンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を設定するハッチ割り付けの実行が可能になり、複数の予約カード40x,40yの読み取りであっても予約全ての油液の積込が可能であることが確認できた場合は、ハッチ設定器30のディスプレイ装置には、複数の予約カード40の読み取りにより取得した複数の予約データについてのハッチ割付画面130が表示されて、今回の配送の回次でタンクローリ車の各ハッチにそれぞれ積み込む油液の種類及び数量を設定するハッチ割り付けの実行が許可される(S28)。
例えば、図7(B)に示したハッチ割付画面130では、ステップS14の判断で、石油元売会社X,Yそれぞれが発行・配布した予約カード40x,40yの読み取りによって、石油元売会社Xの予約カード40xに関連して、Aサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを2kl、軽油を2kl配送し、Bサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl、ハイオクガソリンを4kl配送する、との予約データD2xが取得され、読み取りにより石油元売会社Yの予約カード40yに関連して、Cサービスステーションに、レギュラーガソリンを4kl配送する、との予約データD2yが取得され、車両マスター不一致、予約量オーバー、及びハッチ数不足がいずれも生じていないことが理解される。
ハッチ割り付けは、タンクローリ車の乗務員がハッチ設定器30のユーザーインタフェース機器を操作してマニュアルで、或いはハッチ設定器30を構成するコンピュータ装置によって自動で、ハッチ毎に積み込む油種及びその数量が割り付けられる。ハッチ設定器30は、ハッチ割り付けの実行を許可した後、ハッチ割り付けの進行に合わせてハッチ割付画面130のハッチ割付欄132の表示を逐次更新しながら、一又は複数の予約カード40の読み取りにより取得した予約データについて、予約全てのハッチ割り付けが終了したか否かを確認する(S30)。
例えば、図7(B)に示したハッチ割付画面130のハッチ割付欄132の表示例では、Aサービスステーション向けのレギュラーガソリン4kl、ハイオクガソリン2kl、軽油2klの積込が、タンクローリ車の1〜3番ハッチに割り付けられ、サービスステーション向けのレギュラーガソリン4kl、ハイオクガソリン2klの積込が、タンクローリ車の4番、5番ハッチに割り付けられ、Cサービスステーション向けのレギュラーガソリン4klの積込が、タンクローリ車の6番ハッチに割り付けられ、予約全てのハッチ割り付けが終了した状態を示している。また、タンクローリ車の5番ハッチのハイオクガソリンの積込に当たってガスパージが必要であることが表示されているのは、例えば、出荷管理コンピュータ20の油槽所出荷管理マスターファイル22に油槽所固有の車両番号毎に対応させて登録されている、当該タンクローリ車の直近(直前)に積込完了した5番ハッチの積込油種との比較により、ハッチ設定器30で判断されたものである。
そして、全てのハッチ割り付けが終了したことが確認されると、ハッチ設定器30は、当該タンクローリ車による今回の配送の回次に係るハッチ割り付け結果を基に、ハッチ割付伝票を、プリンタ装置33を用いて印字出力する。ハッチ割付伝票の伝票内容は、例えば、図7に示したハッチ割付画面130の、ハッチ割り付け終了後の画面表示内容であってもよい。また、ハッチ設定器30は、このハッチ割付伝票の出力とともに、当該タンクローリ車による今回の配送の回次に係るハッチ割り付け結果のハッチ割付データを、ハッチ割り付けの完了報告として、油槽所事務所の出荷管理コンピュータ20に送信する。
また、タンクローリ車の乗務員は、印字出力されたハッチ割付伝票を受け取り、先に情報読み書き機32でカード識別番号を含む記憶情報の読み取りを行った予約カード40を携行して油槽所内の出荷作業現場にタンクローリ車を移動して、携行する予約カード40を使用して、タンクローリ車の各ハッチに対する油液の積込作業をハッチ割付データを基に出荷装置10によって行われる(S32)。出荷装置10による積込作業は、出荷作業現場でのタンクローリ車の乗務員の作業に従って、出荷管理コンピュータ20から出荷装置10に送られた予約カード40x,40yのカード識別番号やハッチ割付データを基に出荷制御装置11によって出荷装置10各部が制御されて行われる。その際、ハッチ設定器30からハッチ割り付けの完了報告を受信した出荷管理コンピュータ20は、出荷作業現場の出荷装置10からの送信要求に応答して出荷装置10にハッチ割付データを送信し、出荷装置10による油液の積込を許可する。
その後、油槽所事務所の出荷管理コンピュータ20は、出荷装置10から、タンクローリ車の各ハッチに対するハッチ割付データに基づいた油液の積込完了報告を受信すると、そのハッチ割付データを、油槽所車両マスターファイル23に登録されている油槽所固有の車両番号を基に、配送日(出荷日)毎、及び油槽所出荷管理マスターファイル22に登録されている油槽所固有の車両番号毎に対応させて、出荷管理情報として油槽所出荷管理マスターファイル22に登録する。
また、油槽所事務所の出荷管理コンピュータ20は、この積込完了したハッチ割付データを作成するに当たって予約データを受けた、予約カード40それぞれの発行元の石油元売会社の予約センターの予約コンピュータ90に対して、予約データに係る出荷完了報告を送信する(S34)。出荷完了報告には、カード識別番号や、出荷が済んだ予約データに係る情報が含まれる。そして、この出荷完了報告を受け取った各石油元売会社の予約コンピュータ90では、センター予約マスターファイル92の該当する予約D2の状態が未出荷から出荷済に書き換えられ、センター予約マスターファイル92における予約処理状況の更新が行われる。
以上、説明したように、本実施例のハッチ割付システムによれば、互いに油槽所を共用する複数の石油元売会社(例えば、X、Y、…)それぞれが発行した予約カード40(例えば、40x,40y,…)を携帯するタンクローリ車が、石油元売会社の予約データを基に、今回の配送で各ハッチに積み込む油液のハッチ割り付けを行う際、複数の予約カード40を読み取らせることにより複数の石油元売会社それぞれから予約データを取得した場合であっても、上述した車両マスター不一致(S16,18)、予約量オーバー(S20,22)、ハッチ数不足(S24,26)が生じた場合には、予約カード40の再読み取りを含む復旧操作、キャンセル操作等の所定操作が行われない限り、油槽所ではハッチ設定器30によるハッチ割り付けが行えず、積込作業も行えない。これにより、同じハッチに対して複数の予約データそれぞれによる油液の積み込みやハッチ容量を超える数量の油液の積み込みを割り付けてしまったり、或いは、却って配送が非効率的になるような積み残しを生じさせてしまうような割り付けを行ってしまう、等の作業ミスが発生するのを未然に防止することができ、的確かつ安全に出荷配送の効率化、迅速化を行うことができる。
また、システム的にも、各石油元売会社の予約コンピュータ90は、センター予約マスターファイル92に登録されている予約データの管理を、共用する油槽所との間での、油槽所からの予約問い合わせに応答した予約データの配信、油槽所からの予約データに対応する積込完了報告の受信だけで、石油元売会社それぞれの予約センターや予約コンピュータ90を統合することなく、各石油元売会社独自に正確に予約管理することができる。したがって、また、油槽所及びタンクローリ車を共用する複数の石油元売会社間で、予約データを統合的に管理するために、既存システムの刷新も必要がない。
本実施例のハッチ割付システムは、上述したとおりであるが、複数の予約カードの読み取りでそれぞれ取得した予約データについてのハッチ割り付けで作業ミスが発生するのを未然に防止するハッチ割付システムの構成や手順は、上述した実施例に限定されるものではなく、種々の変形例の採用が可能である。
一例として、上述した実施例では、出荷装置10から、タンクローリ車の各ハッチに対するハッチ割付データに基づいた油液の積込完了報告を受信すると、ステップS32では、その際のハッチ割付データを出荷管理情報として油槽所出荷管理マスターファイル22に登録する構成とした。しかし、前述したように、予約カード40がICカードで構成され、ICカード及び情報読み書き機32がアンチコリジョン(anti-collision)対応になっている場合は、ステップS30で説明したハッチ割り付けの終了時に、ハッチ割付データを、ハッチ設定器30の情報読み書き機32の搭載面32aに搭載された予約カード40それぞれにも、図11に示すように、更新記憶しておく構成とすることも可能である。このようにすれば、油槽所における出荷管理コンピュータ20と出荷装置10の出荷制御装置11との間でのハッチ割付データを含む情報交換方法も変更可能である。
図11は、予約カードがICカードである場合の、予約カードのデータフォーマットの一実施例を模式的に示した図である。
図示の例では、石油元売会社から発行・配布されるICカードからなる予約カード40には、カード識別番号及びその石油元売会社が設定したタンクローリ車の車両番号に加えて、そのタンクローリ車のハッチ数とハッチ毎の容量からなるハッチ情報と、この予約カード40を用いた最新の積み込みの際の、配送日、回次、ハッチ毎の積込液種情報、積込数量情報、配送先情報とが記憶される構成になっている。その中、カード識別番号、石油元売会社が設定したタンクローリ車の車両番号、及びハッチ情報は、油槽所のハッチ設定器30に備えられた情報読み書き機32としてのリーダーライターでは更新書き込みできない、油槽所で更新・変更不可の情報として記憶されている。これに対し、配送日、回次、ハッチ毎の積込液種情報、積込数量情報、配送先情報は、油槽所のハッチ設定器30に備えられた情報読み書き機32としてのリーダーライターで更新書き込み可能な、油槽所で更新・変更可能な情報として記憶される。そして、この予約カード40に記憶されている配送日、回次、ハッチ毎の積込液種情報、積込数量情報、配送先情報は、ステップS30で説明したハッチ割り付けの終了時に、ハッチ設定器30の情報読み書き機32の搭載面32aに搭載されている状態で、ハッチ設定器30によってハッチ割り付けされた結果のハッチ割付データに、随時書き換えられるようになっている。
また、予約カード40には、カード識別番号及びその石油元売会社が設定したタンクローリ車の石油元売会社独自の車両番号に加えて、そのタンクローリ車のハッチ数とハッチ毎の容量からなるハッチ情報が記憶されているので、ステップS16で説明した、予約カード40を複数読み取らせた場合の車両マスター不一致に係る確認が、読み取った予約カード40に記憶されているハッチ情報同士の比較で容易に行い得るようになる。また、予約カード40には、その予約カードを用いてハッチ割り付けされたタンクローリ車の最新のハッチ割付データが記憶されているので、タンクローリ車が油液の積込を行う複数の石油元売会社で共用する油槽所が変わっても、ハッチ設定器30では、ハッチ割り付けの結果のガスパージの必要性の有・無についても容易に判断することができる。
そして、本発明のハッチ割付システムは、油槽所以外の、製油所や貯蔵所等の出荷所にも適用可能である。
1 油槽所システム、 10 出荷装置、 11 出荷制御装置、
20 出荷管理コンピュータ、 21 記憶装置、
22 油槽所出荷管理マスターファイル、 23 油槽所車両マスターファイル、
30 ハッチ設定器、 32 情報読み書き機、 33 プリンタ装置、
40 車番カード、 90 予約コンピュータ、 91 記憶装置、
92 センター予約マスターファイル、 93 センター車両マスターファイル、
130 ハッチ割付画面、 131 予約データ表示欄、
132 ハッチ割付欄、 140 車両マスター不一致警報画面、
150 予約量オーバー警報画面、 160 ハッチ数不足警報画面

Claims (4)

  1. 複数の会社間で共用する1台のタンクローリ車に油槽所で油液を積み込むに当たって、当該タンクローリ車に対して各会社から配付されたローリ車携帯記憶媒体それぞれから当該ローリ車携帯記憶媒体の記憶情報に含まれる当該会社が当該タンクローリ車を特定する識別データを取得する特定情報取得部と、
    ンクローリ車を共用する複数の会社それぞれから前記特定情報取得部で取得したタンクローリ車の複数の識別データに対応するタンクローリ車の車両情報を取得する車両情報取得部と、
    ンクローリ車を共用する複数の会社それぞれから前記特定情報取得部で取得したタンクローリ車の複数の識別データに対応するタンクローリ車の予約情報を取得する予約情報取得部と、
    前記車両情報取得部でタンクローリ車を共用する会社それぞれから取得したタンクローリ車の車両情報と前記予約情報取得部でタンクローリ車を共用する会社それぞれから取得したタンクローリ車の予約情報とから、当該予約情報に含まれる油液の種類及び数量を当該車両情報に含まれるハッチ情報に基づいて当該タンクローリ車の各ハッチに割り付けるハッチ割付部と
    を備え、さらに、
    前記特定情報取得部によって、複数の会社間で共用する1台のタンクローリ車への油槽所での油液積み込みに当たって、当該タンクローリ車に対して各会社から配付されたローリ車携帯記憶媒体の記憶情報が複数読み取られ、複数の会社からそれぞれ配付された複数のローリ車携帯記憶媒体それぞれの識別データが一括で取得されると、当該識別データ毎に前記車両情報取得部及び前記予約情報取得部で取得された当該複数の識別データ毎の予約情報及び車両情報を基にして、当該複数の識別データそれぞれの予約情報に係る油液を、当該複数の識別データそれぞれの車両情報で特定される1台のタンクローリ車に1回の回次で積み込むことが可能であるか否かを判断し、積み込みが可能であると判断された場合は、前記ハッチ割付部によるハッチ割り付けを続行させ、積み込みが不可能であると判断された場合は、前記ハッチ割付部によるハッチ割り付けを中断させる積込可否判断手段と、
    を有することを特徴とするハッチ割付システム。
  2. 前記積込可否判断手段は、当該複数の識別データ毎に前記車両情報取得部で取得された車両情報同士を比較して、両車両情報間におけるハッチ情報の一致性から前記複数のローリ車携帯記憶媒体が複数の会社間で共用するタンクローリ車に対して配付されたものであるか否かを判断し、当該判断結果に応じて積み込みが可能であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハッチ割付システム。
  3. 前記積込可否判断手段は、当該複数の識別データ毎に前記予約情報取得部で取得された予約情報それぞれの油液の数量の合計値と、当該複数の識別データ毎に前記車両情報取得部で取得された車両情報それぞれで特定される複数の会社間で共用するタンクローリ車の各ハッチの容量の合計値とを比較して、当該予約情報それぞれの油液の数量の合計値が当該タンクローリ車の各ハッチの容量の合計値を超えるか否かを判断し、当該判断結果に応じて積み込みが可能であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のハッチ割付システム。
  4. 前記積込可否判断手段は、当該複数の識別データ毎に前記予約情報取得部で取得された予約情報それぞれの油液の積み込みで必要とされるハッチの合計数と、当該複数の識別データ毎に前記車両情報取得部で取得された車両情報それぞれで特定される複数の会社間で共用するタンクローリ車のハッチ数とを比較して、当該予約情報それぞれの油液の積み込みで必要とされるハッチの合計数が当該タンクローリ車のハッチ数を超えるか否かを判断し、当該判断結果に応じて積み込みが可能であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハッチ割付システム。
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