JP6747250B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、箔押しオブジェクトを含む印刷データを処理する情報処理装置及びプログラムに関する。
従来、印刷物の仕上がりの確認のために、色調整用のカラーパッチ画像、ジョブを識別するための情報が埋め込まれた2次元コードであるQRコード(登録商標)、位置合わせ用のアイマーク、色変換に関する情報を示す文字等のオブジェクトを、入稿データに付加して印刷する方法が知られている。この方法では、入稿データに対して印刷完了後に断ち落とす断裁領域を付加し、断裁領域に各オブジェクトを印刷する。そのため、印刷終了後に断裁領域の断裁を行わないと納品可能な印刷物を得ることができない、また、断裁領域の分だけ用紙の無駄が発生する。
このような問題に対して、特許文献1に、原稿画像に位置合わせ用のアイマークとして代用可能なオブジェクトが含まれている場合にのみ、アイマークの印刷を省略することで用紙の無駄(断裁領域)を削減する技術が開示されている。
特開2012−153073号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アイマークとして代用可能なオブジェクトが限定されるとともに、代用可能なオブジェクトが含まれている場合にのみアイマークの印刷を省略することができるため、効果を発揮できる場合が限定的であった。
上記の状況から、本発明は、完成品の印刷物には不要となるオブジェクトの印刷のために断裁領域を設定する必要が無く、用紙の無駄や断裁の手間を削減することを目的とする。
本発明の一態様の情報処理装置は、箔押しが行われるオブジェクトである箔押しオブジェクトを含む印刷データから、箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データ及び箔押しオブジェクトのみを含む箔押し用印刷データを生成する印刷データ生成部と、箔押しオブジェクトのみを含む箔押し用印刷データ内の箔押しオブジェクトの領域が、箔押し後に不要となる不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定するオブジェクト包含判定部と、そのオブジェクト包含判定部の判定結果が包含可能である場合に、箔なし印刷データにおける箔押しオブジェクトが箔押しされる領域に対応する位置に、不要オブジェクトを合成するオブジェクト合成部と、不要オブジェクトが合成された箔なし印刷データを含む第1のジョブを画像形成装置へ送信し、箔押し用印刷データを含む第2のジョブを箔押し装置へ送信する通信部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、箔押しが行われた後は不要となるオブジェクトを、箔押しオブジェクトの領域に印刷する。したがって、箔押しが行われた後は不要となるオブジェクトの印刷のために断裁領域を設定する必要が無くなる。そのため、用紙の無駄や断裁の手間を削減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る箔押し印刷システムの全体構成例を示す説明図である。 入稿された印刷データの例を示す説明図である。 箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データの例を示す説明図である。 箔押しオブジェクトのみの箔押し印刷データの例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るPC端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る箔押し装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るPC端末の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る合成するオブジェクトを受け付ける指定受付画面である。 本発明の第1の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域あり)の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る箔押し印刷システムの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る、図12のステップS3における箔押し用印刷データと箔なし印刷データを生成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る、図12のステップS4における不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る箔押しオブジェクトの外接枠と不要オブジェクトの外接枠を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る、図14のステップS21における箔押しオブジェクトのリストを作成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る箔押しオブジェクトのリストの構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る、図14のステップS22における不要オブジェクトのリストを作成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る、図14のステップS26における2つのオブジェクトの包含判定及び合成処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る2つのオブジェクト(箔押しオブジェクト、不要オブジェクト)の包含判定を示す説明図である。 箔押しオブジェクトが不要オブジェクトを包含している状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る、図19のステップS74におけるオブジェクトの合成処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る、箔なし印刷データに不要オブジェクトを合成する処理の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るバウンディングボックスの再設定の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るPC端末の機能を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る合成するオブジェクト及び分割可否を受け付ける指定受付画面である。 本発明の第2の実施形態に係る不要オブジェクトのリストの構成例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の奇数頁を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の偶数頁を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る、図4のステップS12における不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する処理(サブルーチン)に対応するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る、図30のステップS91における不要オブジェクトをm個のグループに分割する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る、図30のステップS93における不要オブジェクトのグループnを箔なし印刷データに合成する処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る箔押し印刷システムの全体構成例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[箔押し印刷システムの全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る箔押し印刷システムの全体構成例を示す説明図である。図1に示す箔押し印刷システム1では、PC端末10、画像形成装置20、及び箔押し装置30が、相互にデータの送受信が可能なネットワーク2に接続されている。
PC端末10は、情報処理装置の一例であり、パーソナルコンピューターやタブレット型端末、スマートフォン等が適用されるクライアント端末である。PC端末10は、入稿された印刷データから、箔の画像オブジェクトを除いた印刷データ(以下「箔なし印刷データ」という)と、箔の画像オブジェクトのみで構成される印刷データ(以下「箔押し用印刷データ」という)を生成する。そして、PC端末10は、各種判定及び処理を行った後、箔なし印刷データを画像形成装置20へ送信し、箔押し用印刷データを箔押し装置30へ送信する。
[各印刷データの例]
図2は、入稿された印刷データの例を示す説明図である。
図2に示す印刷データ3には、箔の画像オブジェクトOb_l、箔以外の画像オブジェクトOb_n、及び箔以外のテキストオブジェクトOb_tが含まれている。箔の画像オブジェクト(以下「箔押しオブジェクト」という)は特色の色空間で表現される。また、箔以外のオブジェクトは特色以外のCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)やRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色空間で表現される。
図3は、箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データの例を示す説明図である。
箔なし印刷データ4は、箔の画像オブジェクトOb_lが除去されているため、特色以外のCMYKやRGB等の色空間のオブジェクトOb_n、Ob_tのみで構成される。
図4は、箔押しオブジェクトのみの箔押し印刷データの例を示す説明図である。
箔押し用印刷データ5は、箔以外のオブジェクトOb_n、Ob_tは含まれないため、特色のカラースペースのオブジェクトOb_lのみで構成される。
画像形成装置20は、ネットワーク2を介してPC端末10から箔の画像オブジェクトを除いた箔なし印刷データを受信し、その箔なし印刷データが示す画像を用紙等の印刷媒体に形成(印刷処理)する。その後、ユーザーが、画像形成装置20から排出された印刷媒体(印刷物)を箔押し装置30にセットする。
箔押し装置30は、ネットワーク2を介してPC端末10から箔の画像オブジェクトのみで構成される箔押し印刷データを受信し、その箔押し印刷データが示す画像を予め画像形成装置20で画像形成処理が行われた印刷媒体に箔押し(追い刷り)する。
[各装置のハードウェア構成]
(PC端末)
図5は、PC端末10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
PC端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ハードディスク14、表示装置16、入力装置17、及びネットワークインターフェース18を備える。各部は、バス15を介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。
CPU11は、PC端末10の各部の制御及び各種の演算処理を行う演算処理装置である。CPU11は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(以下「プログラム」という)をROM12又はハードディスク14から読み出して実行する。なお、PC端末10は、CPU11の代わりに他の演算処理装置、例えばMPU(Micro-Processing Unit)等を備えるようにしてもよい。
ROM12は、PC端末10を機能させるための各種プログラムや各種データを格納する不揮発性の記録媒体である。RAM13(主記憶装置)は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。例えばRAM13には、CPU11による演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等の各種データが一時的に書き込まれる。
ハードディスク14は、RAM13の補助的な役割を担う記憶装置であり、通常長時間データ、大容量データを保存することが可能な仕組みを有する。このハードディスク14には、オペレーティングシステム及び各種のパラメータの他に、PC端末10を機能させるための各種プログラムが記録されている。なお、ハードディスク14に代えて、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いてもよい。
ROM12及びハードディスク14に記録される各種プログラムは、例えば箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)の指定を受け付けて、指定されたオブジェクトを生成するプログラム、印刷データ生成プログラム、断裁領域負荷要否判定プログラム、オブジェクト合成プログラムである。
またRAM13及びハードディスク14に記録される各種データは、例えば入稿された印刷データ、箔押しオブジェクトを除いた印刷データ(箔なし印刷データ)、箔押しオブジェクトのみで構成される印刷データ(箔押し用印刷データ)、箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)である。
表示装置16は、液晶ディスプレイ(LCD)、CRTディスプレイ等であり、各種の情報の表示に使用される。
入力装置17は、マウス等のポインティングデバイスやキーボードを含み、各種情報の入力に使用される。
ネットワークインターフェース18は、通信部の一例であり、ネットワークを介して他の装置と通信するためのインターフェースである。ネットワークインターフェース18は、例えばNIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークを介して各装置間で各種のデータを送受信することが可能な構成とされている。
PC端末10は、ユーザーの入力操作に基づいて、文書作成又は画像作成アプリケーションにより印刷を行う画像データを生成する。またPC端末10は、印刷設定情報(「ジョブチケット」と呼ばれることもある)及び画像データ(印刷データ)を含む印刷ジョブを生成し、画像形成装置20へ出力する機能を有する。印刷設定情報には、箔押し印刷設定の有無やページ割付けなどの情報が含まれる。
(画像形成装置)
図6は、画像形成装置20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
画像形成装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、画像形成部26、及びネットワークインターフェース27を備える。各部は、バス25を介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。このCPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、及びネットワークインターフェース27はそれぞれ、PC端末10のCPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、及びネットワークインターフェース18と同様の機能を有する。以下では、画像形成装置20の各部のうち、PC端末10の各部と同様の機能を有する部分については、説明を省略する。
ROM22及びハードディスク24に記録されるデータは、例えば箔押しオブジェクトを除いた印刷データ(箔なし印刷データ)である。
またRAM23及びハードディスク24に記録されるプログラムは、例えば印刷データ(箔なし印刷データ)に対応する画像を印刷媒体に形成するために、画像形成部26の制御を行う画像形成プログラムである。
CPU21は、PC端末10から送信される印刷ジョブに含まれる印刷設定を印刷データ(箔なし印刷データ)に反映し、画像形成部26で識別できる言語(PDL:Page Description Language)に変換する処理(RIP処理)を行う。画像形成部26で識別できる言語としては、PCLやPostScriptなどがある。
画像形成部26は、RIP処理後の印刷データ(箔なし印刷データ)に基づいて、印刷媒体に画像を形成する。画像形成部26は、プリンタエンジンとして構成される。なお画像形成装置20が、表示装置16及び入力装置17を備えていてもよい。
(箔押し装置)
図7は、箔押し装置30のハードウェア構成例を示すブロック図である。
箔押し装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスク34、箔押し部36、及びネットワークインターフェース37を備える。各部は、バス35を介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。このCPU31、ROM32、RAM33、ハードディスク34、及びネットワークインターフェース37はそれぞれ、PC端末10のCPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、及びネットワークインターフェース18と同様の機能を有する。以下では、箔押し装置30の各部のうち、PC端末10の各部と同様の機能を有する部分については、説明を省略する。
ROM32及びハードディスク34に記録されるデータは、例えば箔押しオブジェクトのみの印刷データ(箔押し用印刷データ)である。
またRAM33及びハードディスク34に記録されるプログラムは、例えば印刷データ(箔押し用印刷データ)に対応する画像を印刷媒体に形成するために、箔押し部36の制御を行う箔押しプログラムである。
[PC端末の機能]
次に、PC端末10の機能について説明する。
図8は、PC端末10の内部構成例を示すブロック図である。PC端末10は、受付処理部41、印刷データ生成部42、箔押しオブジェクトリスト作成部43、箔押しオブジェクトリスト43D、不要オブジェクトリスト作成部44、不要オブジェクトリスト44D、断裁領域付加要否判定部45、オブジェクト合成部46、及び出力処理部47を備える。上記PC端末10の機能は、CPU11がROM12又はハードディスク14に格納された各種プログラムを実行することにより実現される。
受付処理部41(受付部の一例)は、入稿された印刷データ(入稿データ)の受付処理、及び指定受付画面50(後述する図9参照)の指定内容の受付処理を行う。指定受付画面50は、箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)を指定するためのインターフェース画面である。入稿データは、PC端末10が生成した印刷データでもよいし、ネットワーク2を介して外部装置から受信した印刷データでもよい。
[指定受付画面]
図9は、合成するオブジェクト(不要オブジェクト)を受け付ける指定受付画面である。
PC端末10は、ユーザーの指定に基づいて、不要オブジェクトを生成する。ユーザーは、入力装置17を操作して指定受付画面50に示されたオブジェクトを適宜指定することで、箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)として、例えば下記のオブジェクトを指定することができる。
・箔押しが行われる領域を示す"箔押し領域ガイド"
・ジョブ識別に必要な情報が埋め込まれた"ジョブ識別用2次元コード"
・色味の確認に使用する"カラーバー"
指定受付画面50には、"箔押し領域ガイド"の印刷を指定するためのチェックボックス51、"ジョブ識別用2次元コード"の印刷を指定するためのチェックボックス52、"カラーバー"を印刷するためのチェックボックス53が表示される。チェックボックス53は、カラーバー編集領域54内に設けられている。このチェックボックス53にチェックマークを入力することにより、カラーバーを構成するパッチを指定することができる。
各チェックボックスにチェックマークが入力されている状態で、指定受付画面50下部のOKボタン55を押下すると、各オブジェクトの指定が確定する。なお、指定受付画面50下部のパッチ追加ボタンを押下すると、パッチ12が追加される。また、指定可能なオブジェクトとして、箔押しオブジェクトの位置合わせ用のオブジェクト(アイマーク)を表示してもよい。
図8の説明に戻る。印刷データ生成部42は、箔押しが行われる箔押しオブジェクトを含む入稿データから、箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データ、及び箔押しオブジェクトのみを含む箔押し用印刷データを生成する処理を行う。
箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押し用印刷データに含まれる箔押しオブジェクトのリストを作成する箔押しオブジェクトリスト43Dを生成する処理を行う。
不要オブジェクトリスト作成部44は、受付処理部41で指定された不要オブジェクトの情報を受付処理部41から受け取り、不要オブジェクトリスト44Dを生成する処理を行う。
断裁領域付加要否判定部45(オブジェクト包含判定部の一例)は、箔押しオブジェクトリスト43Dに登録された箔押しオブジェクト、及び不要オブジェクトリスト44Dに登録された不要オブジェクトを比較し、箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定する処理を行う。そして、断裁領域付加要否判定部45は、箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能である場合には、印刷媒体に断裁領域を付加する必要がないと判定し、包含できない不要オブジェクトがある場合には、断裁領域を付加する必要があると判定し、その判定結果をオブジェクト合成部46に通知する。
なお、断裁領域付加要否判定部45が、上記の箔押しオブジェクトリスト作成部43及び不要オブジェクトリスト作成部44の機能を有してもよい。
オブジェクト合成部46は、断裁領域付加要否判定部45の判定結果に応じて、箔なし印刷データに不要オブジェクトを合成する処理を行う。即ち、オブジェクト合成部46は、箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能である場合には、箔なし印刷データにおける箔押しオブジェクトが箔押しされる領域に対応する位置に、該当不要オブジェクトを合成し、合成箔なし印刷データを生成する処理を行う。一方、オブジェクト合成部46は、箔押しオブジェクトの領域に包含できない不要オブジェクトがある場合には、箔なし印刷データに断裁領域を付加し、その断裁領域内に該当不要オブジェクトを配置するように合成する。
出力処理部47は、合成箔なし印刷データ及び箔押し用印刷データを、ネットワークインターフェース18に出力する処理を行う。これにより、ネットワークインターフェース18は、合成箔なし印刷データを含む印刷ジョブ(第1のジョブ)を画像形成装置20へ送信し、箔押し用印刷データを含む箔押しジョブ(第2のジョブ)を箔押し装置30へ送信する。
[合成箔なし印刷データ]
図10は、合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の例を示す説明図である。断裁領域付加要否判定部45の判定結果が断裁領域不要である場合の、箔なし印刷データに不要オブジェクトを合成した後の合成箔なし印刷データの一例を示している。不要オブジェクトが箔押し領域に包含可能であるため、不要オブジェクトは箔押し領域内に合成されている。
合成箔なし印刷データ4Aは、箔なし印刷データ4(図3)における箔押しオブジェクトOb_lが箔押しされる領域(箔押し領域)に対応する領域内に、箔押し領域ガイド62(破線部)、二次元コード63、複数のカラーパッチで構成されるカラーバー64が印刷されている。箔押し領域ガイド62の内側には、箔押し抜けの注意を喚起するメッセージ65が表示されている。
図11は、合成箔なし印刷データ(断裁領域あり)の例を示す説明図である。断裁領域付加要否判定部45の判定結果が断裁領域必要である場合の、箔なし印刷データの断裁領域に不要オブジェクトを合成した後の合成箔なし印刷データの一例を示している。不要オブジェクトが箔押し領域に包含不可であるため、入稿データの外側に断裁領域Arlが付加され、不要オブジェクトは断裁領域Arl内に合成されている。
合成箔なし印刷データ4Bは、長辺方向に沿う断裁領域Arlに、不要オブジェクトである二次元コード63、及びカラーバー64,64Mが印刷されている。カラーバー64はカラー調整用、カラーバー64Mはモノクロ調整用である。箔押し領域ガイド62(破線部)は、図10の合成箔なし印刷データ4Bの場合と同様に、印刷されている。箔押し領域ガイド62の形状は、僅かに縮小した箔押しオブジェクトOb_lの輪郭を元に形成される。そのため、箔押し領域ガイド62は、箔押しオブジェクトOb_lに包含される。なお合成箔なし印刷データ4Bの4角近傍には、印刷媒体の断裁すべき領域を規定するアイマーク66が印刷されている。
[箔押し印刷システムの処理]
図12は、第1の実施形態に係る箔押し印刷システム1の処理を示すフローチャートである。
まず、PC端末10の受付処理部41(図8)は、入稿される印刷データ(入稿データ)を受け付ける(S1)。次に、受付処理部41は、指定受付画面50により箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)を受け付ける(S2)。
次に、印刷データ生成部42は、箔押しオブジェクトのみで構成される印刷データ(箔押し用印刷データ)と、箔押しオブジェクト以外で構成される印刷データ(箔なし印刷データ)を生成する(S3)。ここで、断裁領域付加要否判定部45は、箔押し用印刷データの箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定する。このステップS3の処理は、後に図13により詳しく説明する。
次に、オブジェクト合成部46は、断裁領域付加要否判定部45の判定結果に基づいて、不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する(S4)。このステップS4の処理は、後に図14により詳しく説明する。そして、出力処理部47は、ネットワークインターフェース18により合成後の箔なし印刷データ(合成箔なし印刷データ)を含む印刷ジョブを、画像形成装置20に送信するよう制御する。また、出力処理部47は、ネットワークインターフェース18により箔押し用印刷データを含む箔押しジョブを、箔押し装置30に送信するよう制御する。
画像形成装置20は、PC端末10から送信された合成箔なし印刷データを含む印刷ジョブに基づいて、合成箔なし印刷データの画像を印刷媒体に印刷する(S5)。ユーザーは、合成箔なし印刷データの画像が形成された印刷媒体(1次印刷物)を、箔押し装置30の不図示の給紙トレイ又は給紙装置にセットする。
次に、箔押し装置30は、箔押し用印刷データを含む箔押しジョブに基づいて、箔押し用印刷データの箔の画像を印刷媒体(1次印刷物)に箔押しする(S6)。このステップS6の処理が完了すると、完成品としての印刷物が得られる。
[箔押し用印刷データと箔なし印刷データを生成する処理]
図13は、第1の実施形態に係る、図12のステップS3における箔押し用印刷データと箔なし印刷データを生成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。
まず印刷データ生成部42は、箔押し用印刷データとして空の印刷データを作成(S11)。次に、印刷データ生成部42は、箔なし印刷データとして空の印刷データを作成(S12)。
次に、印刷データ生成部42は、入稿された印刷データの先頭のオブジェクトを選択し(S13)、選択したオブジェクトは入稿された印刷データの末尾のオブジェクトであるか否かを判定する(S14)。ここで、選択中のオブジェクトは入稿された印刷データの末尾のオブジェクトである場合には(S14のYES)、本フローチャートの処理を終了して図12のステップS4に進む。
次に、選択中のオブジェクトは入稿された印刷データの末尾のオブジェクトではない場合には(S14のNO)、印刷データ生成部42は、選択中のオブジェクトが箔押しオブジェクトを示す特色オブジェクトであるか否かを判定する(S15)。
ここで、選択中のオブジェクトが特色オブジェクトである場合には(S15のYES)、印刷データ生成部42は、選択中のオブジェクトを箔押し用印刷データにコピーする(S16)。一方、選択中のオブジェクトが特色オブジェクトではない場合には(S15のNO)、印刷データ生成部42は、選択中のオブジェクトを箔なし印刷データにコピーする(S17)。
次に、印刷データ生成部42は、入稿された印刷データ内の次のオブジェクトを選択する(S18)。そして、印刷データ生成部42は、次のオブジェクトを選択した後、ステップS14の判定処理に移行し、選択中のオブジェクトが入稿された印刷データの末尾のオブジェクトであるか否かを判定し、入稿された印刷データの末尾のオブジェクトではない場合には(S14のNO)、ステップS15〜S18の処理を継続する。
このような処理により、入稿された印刷データに含まれるオブジェクトが、箔押し用印刷データ又は箔なし印刷データのいずれかに振り分けられ、箔押し用印刷データ及び箔なし印刷データが生成される。
[不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する処理]
図14は、第1の実施形態に係る、図12のステップS4における箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)を箔なし印刷データに合成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。
まず、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押し用印刷データから箔押しオブジェクトのリスト(箔押しオブジェクトリスト43D)を作成する(S21)。このステップS21の処理は、後に図16により詳しく説明する。
また不要オブジェクトリスト作成部44は、指定された箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)のリスト(不要オブジェクトリスト44D)を作成する(S22)。このステップS22の処理は、後に図18により詳しく説明する。箔押しオブジェクトリスト43D及び不要オブジェクトリスト44Dは、一例としてRAM13(図5)に保持される。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、箔押しオブジェクトリスト43Dから先頭の箔押しオブジェクトを選択する(S23)。また断裁領域付加要否判定部45は、不要オブジェクトリスト44Dから先頭の不要オブジェクトを選択する(S24)。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、選択中の箔押しオブジェクトのバウンディングボックスが選択中の不要オブジェクトのバウンディングボックスを包含するか否かを判定する(S25)。バウンディングボックスとは、オブジェクトに外接する枠(外接矩形枠、以下「外接枠」と記す)である。
図15は、第1の実施形態に係る箔押しオブジェクトの外接枠と不要オブジェクトの外接枠を示す説明図である。図15左側のバウンディングボックスBox_lは、箔押しオブジェクトLの外接枠の一例である。また図15右側のバウンディングボックスBox_sは、不要オブジェクトSの外接枠の一例である。
図14の説明に戻る。次に、選択中の箔押しオブジェクトのバウンディングボックスが選択中の不要オブジェクトのバウンディングボックスを包含する場合には(S25のYES)、断裁領域付加要否判定部45及びオブジェクト合成部46は、選択中の2つのオブジェクト(箔押しオブジェクト、不要オブジェクト)の包含判定及び合成処理を行う(S26)。このステップS26の処理は、後に図19により詳しく説明する。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、ステップS26の包含判定の結果が、選択中の箔押しオブジェクトが選択中の不要オブジェクトを包含するものか否かを判定する(S27)。ここで、選択中の箔押しオブジェクトが選択中の不要オブジェクトを包含する場合には(S27のYES)、断裁領域付加要否判定部45は、不要オブジェクトリスト44Dから選択中の不要オブジェクトを削除する(S28)。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、不要オブジェクトリスト44Dが空かどうかを判定し(S29)、空の場合には(S29のYES)、本フローチャートの処理を終了して図12のステップS5に進む。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、不要オブジェクトリスト44Dが空ではない場合には(S29のNO)、ステップS23の処理に移行し、箔押しオブジェクトリスト43Dから次の箔押しオブジェクトを選択する。そして、ステップS24以降の処理を継続する。
次に、ステップS25又はS27においてNOの場合には、断裁領域付加要否判定部45は、箔押しオブジェクトリスト43Dが空であるかどうかを判定する(S30)。
そして、判定結果が空である場合には(S30のYES)、オブジェクト合成部46は、ステップS26で合成処理中の箔なし印刷データを破棄する(S31)。そして、オブジェクト合成部46は、図11のように箔なし印刷データに断裁領域を付加し(S32)、その断裁領域に不要オブジェクトを合成する(S33)。この場合、箔なし印刷データが示す画像が形成される印刷媒体の大きさは当初予定していたものよりも大きくなる。ステップS33の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了して図12のステップS5の処理に進む。
一方、断裁領域付加要否判定部45は、箔押しオブジェクトリスト43Dが空ではない場合には(S30のNO)、断裁領域付加要否判定部45から次の箔押しオブジェクトを選択する(S34)。そして、断裁領域付加要否判定部45は、ステップS25の判定処理に移行し、対象の2つのオブジェクトのバインディングボックスの包含関係を判定する。そして、断裁領域付加要否判定部45は、判定結果に応じてステップS26又はS30の処理に移行する。
上述したように、断裁領域付加要否判定部45は、印刷する不要オブジェクトが複数個ある場合には、1又は複数の箔押しオブジェクトの領域が全ての不要オブジェクトを包含可能であるかどうかを判定する。そして、オブジェクト合成部46は、断裁領域付加要否判定部45の判定結果が包含可能である場合に、箔なし印刷データにおける1又は複数の箔押しオブジェクトが箔押しされる各々の領域内に、包含可能な不要オブジェクトを合成する。
[箔押しオブジェクトのリストを作成する処理]
図16は、第1の実施形態に係る、図14のステップS21における箔押しオブジェクトのリストを作成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。
まず箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押し用印刷データから先頭の箔押しオブジェクトを選択する(S41)。
次に、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、選択中の箔押しオブジェクトが箔押し用印刷データの末尾のオブジェクトか否かを判定する(S42)。ここで、箔押し用印刷データの末尾のオブジェクトである場合には(S42のYES)、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、当該箔押しオブジェクトのバウンディングボックスのx方向の長さの昇順でリストの要素(レコード)をソートする(S43)。このステップS43の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了して図14のステップS22の処理に進む。
このステップS43のようにした場合、オブジェクト合成部46は、ステップS25(図14)においてバウンディングボックスのx方向の長さが長いオブジェクトから比較し、途中で計算を打ち切ることができる。
次に、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、選択中の箔押しオブジェクトにバウンディングボックスを設定する(S44)。そして、当該バウンディングボックスのx方向の長さが、バウンディングボックスのy方向の長さよりも短いか否かを判定し(S45)、バウンディングボックスのx方向の長さが短い場合には(S45のYES)、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、選択中の箔押しオブジェクトとそのバウンディングボックスを90度回転させる(S46)。これにより、バウンディングボックスの向きが統一される。
一方、当該バウンディングボックスのx方向の長さが、バウンディングボックスのy方向の長さよりも長い場合には(S45のNO)、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、ステップS47の処理に進む。
次に、ステップS46が終了後又はステップS45のNOの場合、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、バウンディングボックス設定済みの箔押しオブジェクトを、箔押しオブジェクトリスト43Dに追加する(S47)。
次に、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押し印刷データの次の箔押しオブジェクトを選択する(S48)。そして、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、ステップS42の判定処理に移行し、選択した箔押しオブジェクトが箔押し用印刷データの末尾のオブジェクトか否かを判定し、判定結果に応じてステップS43又はS44の処理を行う。
図17は、箔押しオブジェクトリスト43Dの構成例を示す説明図である。不要オブジェクトリスト44Dの構成も、この箔押しオブジェクトリスト43Dと同様の構成である。
箔押しオブジェクトリスト43Dは、一例として「箔押しオブジェクト」、「バウンディングボックス」、「イメージ」の項目を有する。「箔押しオブジェクト」は、箔押しオブジェクトの名称又は番号等の何らかの識別情報である。「バウンディングボックス」には、x方向及びy方向の長さ(幅)が登録される。また「イメージ」には、バウンディングボックスのイメージデータが直接登録される。例えば先頭のレコードには、バウンディングボックスのx方向の幅が‘x’、y方向の幅が‘y’である‘オブジェクトA’が登録されている。なお「イメージ」のフィールドは、「バウンディングボックス」があれば削除してもよい。
上記のステップS43の処理により、箔押しオブジェクトリスト43D内の「イメージ」から理解されるように、リストのレコードは、バウンディングボックスのy方向の長さが長い順に並んでいる。
[不要オブジェクトのリストを作成する処理]
図18は、第1の実施形態に係る、図14のステップS22における不要オブジェクトのリストを作成する処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。不要オブジェクトのリストを作成する処理は、箔押しオブジェクトのリストを作成する処理とほぼ同じであるため、簡単に説明する。
まず不要オブジェクトリスト作成部44は、指定受付画面50により指定されたオブジェクトから1番目のオブジェクト(箔押し後に不要となる不要オブジェクト)を選択する(S51)。例えば指定受付画面50でチェックを入れた1番上のオブジェクトを、1番目のオブジェクトとする。
次に、不要オブジェクトリスト作成部44は、選択中の不要オブジェクトが最後の不要オブジェクトであるか否かを判定する(S52)。ここで、最後の不要オブジェクトである場合には(S52のYES)、不要オブジェクトリスト作成部44は、当該不要オブジェクトのバウンディングボックスのx方向の長さの昇順でリストの要素(レコード)をソートする(S53)。このステップS53の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了して図14のステップS23の処理に進む。
次に、不要オブジェクトリスト作成部44は、ステップS54〜S57の処理を行う。このステップS54〜S57の処理は、図16のステップS44〜S47の処理に相当し、ステップS44〜S47の説明において「箔押しオブジェクト」を「不要オブジェクト」と読み替えるとともに、他の部分についても適宜読み替える。
ステップS57の処理が終了後、不要オブジェクトリスト作成部44は、次の不要オブジェクトを選択する(S58)。そして、不要オブジェクトリスト作成部44は、ステップS52の判定処理に移行し、選択した不要オブジェクトが最後の不要オブジェクトか否かを判定し、判定結果に応じてステップS53又はS54の処理を行う。
[2つのオブジェクトの包含判定及び合成処理]
次に、図20を参照しながら図19のフローチャートについて説明する。
図19は、第1の実施形態に係る、図14のステップS26における2つのオブジェクトの包含判定及び合成処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。図20は、第1の実施形態に係る2つのオブジェクト(箔押しオブジェクト、不要オブジェクト)の包含判定を示す説明図である。
まず断裁領域付加要否判定部45は、図20に示すように、斜線で塗りつぶした箔押しオブジェクトをオブジェクトLとし、そのバウンディングボックスBox_lの左上頂点のxy平面上の位置をL_lt(0,0)、バウンディングボックスBox_lのx方向の幅をL_x_width、y方向の幅をL_y_widthとする(S61)。
また断裁領域付加要否判定部45は、破線で表した箔押し後の不要オブジェクトをオブジェクトSとし、そのバウンディングボックスBox_sの左上頂点のxy平面上の位置をS_lt(x,y)、x方向の幅をS_x_width、y方向の幅をS_y_widthとする(S62)。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトSのバウンディングボックスBox_sの左上頂点のx座標及びy座標に0を代入する、即ちそのxy平面上の位置を(0,0)とする(S63)。次に、断裁領域付加要否判定部45は、バウンディングボックスBox_sの左上頂点のx座標に0を代入する、即ちそのxy平面上の位置を(0,y)とする(S64)。但し、この段階では、y座標は0である。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトL(箔押しオブジェクト)とオブジェクトS(不要オブジェクト)との共通領域から成る、ドットで塗りつぶしたオブジェクトCを生成し(S65)、オブジェクトSとオブジェクトCが異なるかどうかを判定する(S66)。
オブジェクトSとオブジェクトCが異なる場合には(オブジェクトS≠オブジェクトC)(S66のYES)、断裁領域付加要否判定部45は、バウンディングボックスBox_sの左上頂点のx座標にx+1を代入する、即ちそのxy平面上の位置を(x+1,y)とする(S67)。この段階では、(x+1,y)は(1,0)である。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトLのバウンディングボックスBox_lのx方向の幅‘L_x_width’が、オブジェクトSのバウンディングボックスBox_sのx方向の幅S_x_widthにx座標を加えた長さ‘x+S_x_width’よりも短いかどうかを判定する(S68)。ここで、x方向の幅L_x_widthが長い場合には(L_x_width>x+S_x_width)(S68のNO)、ステップS65の処理に移行する。
一方、x方向の幅L_x_widthが短い場合には(L_x_width<x+S_x_width)(S68のYES)、バウンディングボックスBox_sの左上頂点のy座標にy+1を代入する、即ちそのxy平面上の位置を(x+1,y+1)とする(S69)。
次に、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトLのバウンディングボックスBox_lのy方向の幅‘L_y_width’が、オブジェクトSのバウンディングボックスBox_sのy方向の幅S_y_widthにy座標を加えた長さ‘y+S_y_width’よりも短いかどうかを判定する(S70)。ここで、y方向の幅L_y_widthが長い場合には(L_y_width>y+S_y_width)(S70のNO)、ステップS64の処理に移行する。そして、バウンディングボックスBox_sの左上頂点のx座標に0を代入する、即ちそのxy平面上の位置を(0,y+1)とする(S64)。
一方、y方向の幅L_y_widthが短い場合には(L_y_width<y+S_y_width)(S70のYES)、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトLがオブジェクトSを包含しないと判定する(S71)。このステップS71の処理が終了したら、図14のステップS27に進む。
また、ステップS66においてオブジェクトSとオブジェクトCが一致する場合には(S66のNO)、断裁領域付加要否判定部45は、オブジェクトLがオブジェクトSを包含すると判定し(S72)、このときの座標(x,y)をRAM13に記録する(S73)。
次に、オブジェクト合成部46は、オブジェクトS(不要オブジェクト)を箔なし印刷データに合成する処理を行う(S74)。このステップS74の処理は、後に図22により詳しく説明する。ステップS74の処理が終了したら、図14のステップS27に進む。
図21は、箔押しオブジェクトが不要オブジェクトを包含している状態を示す説明図である。図21に示すように、オブジェクトS(不要オブジェクト)がオブジェクトL(箔押しオブジェクト)に包含されると、オブジェクトSとオブジェクトCが完全に一致した状態(S66のNO)となる。
[オブジェクトの合成処理]
図22は、第1の実施形態に係る、図19のステップS74におけるオブジェクトの合成処理(サブルーチン)を示すフローチャートである。図23は、箔なし印刷データに不要オブジェクトを合成する処理の説明図である。図24は、バウンディングボックスの再設定の説明図である。
まずオブジェクト合成部46は、図23に示すように、箔押し用印刷データ内のXY平面におけるオブジェクトL(箔押しオブジェクト)のバウンディングボックスBox_lの左上頂点の位置を(X,Y)=(X’,Y’)とする(S81)。
またオブジェクト合成部46は、箔なし印刷データ内のXY平面におけるオブジェクトS(不要オブジェクト)のバウンディングボックスBox_sの左上頂点の位置が、(X,Y)=(X’+x,Y’+y)となる位置にオブジェクトSを合成する(S82)。このxy座標は、オブジェクトLがオブジェクトSを包含すると判定したときのxy座標である。
なお、図16のステップS46又は図1のステップS56においてオブジェクトとそのバウンディングボックスを90度回転させていた場合には、オブジェクト合成部46は、上記ステップS81,S82の処理に際して、該当オブジェクトとそのバウンディングボックスを90度回転させる(元に戻す)処理を行う。
次に、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、図24左側に示すようにオブジェクトLからオブジェクトSとの共通領域(オブジェクトCの領域)を削除し、バウンディングボックスBox_lを再設定する(S83)。図24右側は、共通領域を削除後のオブジェクトLの例を示す。以降のステップS84〜S87の処理は、箔押しオブジェクトリスト作成部43により行われる。
図24の左側は、円形のオブジェクトLから円形の一部(円弧の一部が共通な略扇形)を構成するオブジェクトSとの共通領域(オブジェクトCの領域)を削除する例を示す。また図24の右側は、オブジェクトSに相当する共通領域を削除したことによって変形したオブジェクトLの例を示す。
図22の説明に戻る。ここで、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、再設定後のバウンディングボックスBox_lのx方向の長さが、バウンディングボックスBox_lのy方向の長さよりも短いか否かを判定する(S84)。図24右側のようにバウンディングボックスBox_lのx方向の長さがy方向の長さよりも長い場合には(S84のNO)、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、ステップS86の処理に移行する。
一方、バウンディングボックスBox_lのx方向の長さがy方向の長さよりも短い場合には(S84のYES)、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、共通領域を削除後のオブジェクトLとそのバウンディングボックスBox_lを90度回転させる(S85)。
次に、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押しオブジェクトリスト43Dに含まれるオブジェクトL(とそのバウンディングボックス)を更新する(S86)。
そして、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、オブジェクトLのバウンディングボックスのx方向の長さの昇順でリストの要素(レコード)をソートする(S87)。このステップS87の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了する。即ち図19のステップS74の処理を終了し、図14のステップS27の処理に進む。
上述した第1の実施形態では、箔押しが行われた後は不要となる、箔押し前の印刷品質を確認することのみを目的とした、色味確認用のカラーバー(カラーパッチ画像)、ジョブ識別用2次元コード、色変換情報を示すテキスト等のオブジェクトを、箔押しオブジェクトの領域に印刷する。したがって、箔押しが行われた後は不要となるオブジェクトの印刷のために断裁領域を設定する必要が無くなる。そのため、用紙の無駄や断裁の手間を削減することができる。
また、第1の実施形態は、箔押し工程の支援を目的とした、箔押しオブジェクトの位置を示すマーク(箔押し領域ガイド)等を配置することが可能となり、箔押しオブジェクトの欠落等の印刷事故を容易に発見することができる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、指定受付画面で受け付けた不要オブジェクトの各々の複数頁への分割可否に基づいて、不要オブジェクトをグループに分類し、箔押しオブジェクトの領域が、不要オブジェクトを包含可能であるか否かを分類されたグループ毎に判定する例である。
本実施形態に係るPC端末のハードウェア構成は、第1の実施形態に係るPC端末10(図5)のハードウェア構成と同じである。本実施形態に係るPC端末のROM12又はハードディスク14には、更に、指定受付画面で各不要オブジェクトの複数頁への分割可否として印刷対象頁の指定を受け付けるプログラム、分割可否に基づいて不要オブジェクトをグループに分類するプログラム、及び、箔なし印刷データの箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能であるか否かを、分類されたグループ毎に判定するプログラムが記録されている。
[PC端末の機能]
図25は、本発明の第2の実施形態に係るPC端末の機能を示すブロック図である。
PC端末10Aの内部構成は、第1の実施形態に係るPC端末10の内部構成と比較して、主に受付処理部41A、不要オブジェクトリスト作成部44A、及び断裁領域付加要否判定部45Aの機能が異なる。
受付処理部41A(受付部の一例)は、受付処理部41(図8)の機能に加えて、更に後述の指定受付画面50Aにより各不要オブジェクトの複数頁への分割可否として印刷対象頁の指定を受け付ける機能を有する。
不要オブジェクトリスト作成部44Aは、不要オブジェクトリスト作成部44の(図8)の機能に加えて、更に不要オブジェクトの各々の複数頁への分割可否に基づいて、不要オブジェクトをグループに分類する機能を有する。
断裁領域付加要否判定部45Aは、断裁領域付加要否判定部45(図8)の機能に加えて、更に箔なし印刷データの箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能であるか否かを、分類されたグループ毎に判定する機能を有する。
[指定受付画面]
図26は、第2の実施形態に係る合成するオブジェクト(不要オブジェクト)及び分割可否を受け付ける指定受付画面である。
指定受付画面50Aは、第1の実施形態に係る指定受付画面50(図9)と比較して、2次元コード用の印刷対象頁指定部57、パッチごとに印刷対象頁を指定する印刷対象頁指定部56を有する点が異なる。ユーザーは、指定受付画面50Aを用いて、各オブジェクトの複数頁への分割可否として印刷対象頁の指定を行う。図26では、奇数頁と偶数頁の2つのグループに分ける例を示しているが、3以上のグループに分けてもよい。
2次元コード用の印刷対象頁指定部57は、印刷対象頁の選択肢として、奇数頁、偶数頁、全頁が用意されている。図26では、印刷対象頁指定部57により2次元コードを‘全頁’に印刷することが指定されている。
印刷対象頁指定部56は、パッチ毎に印刷対象頁を指定可能である。印刷したいパッチのチェックボックスにチェックマークを入力すると、指定されたパッチの印刷対象頁指定部56が操作可能に表示される。図26では、パッチ1〜6の印刷対象頁として奇数頁、パッチ7〜11の印刷対象頁として偶数頁が指定されている。
なお、指定受付画面50Aには、箔押し領域ガイドの印刷対象頁指定部が存在しない。これは、箔押し領域ガイドは、箔押しが行われる領域を示すための表示であり、箔押しが行われる頁に表示されるものだからである。
図27は、第2の実施形態に係る不要オブジェクトのリストの構成を示す説明図である。
不要オブジェクトリスト44Dは、一例として「不要オブジェクト」、「バウンディングボックス」、「グループ(印刷対象頁)」の項目を有する。「グループ(印刷対象頁)」は、指定受付画面50Aで指定された不要オブジェクトの分類を表している。例えば、不要オブジェクトaは‘奇数頁’のグループに属し、不要オブジェクトbは‘偶数頁’のグループに属する。そして、不要オブジェクトcは印刷対象頁が全頁であるから‘奇数頁’及び‘偶数頁’の両方のグループに属する。
[合成箔なし印刷データ]
不要オブジェクトリスト作成部44Aは、指定受付画面50Aの指定内容に基づいて、不要オブジェクトを生成し、生成した不要オブジェクトの分類を行う。不要オブジェクトリスト作成部44Aは、不要オブジェクトリスト44Dを作成することにより、不要オブジェクトをグループに分類する処理を実行することになる。
図28は、第2の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の奇数頁を示す説明図である。断裁領域付加要否判定部45Aの判定結果が断裁領域不要である場合の、箔なし印刷データの奇数頁に不要オブジェクトを合成した後の合成箔なし印刷データの一例を示している。不要オブジェクトのうち、奇数頁への印刷が指定されたオブジェクトと、全頁への印刷が指定されたオブジェクトが、箔押し領域内に合成されている。
図29は、第2の実施形態に係る合成箔なし印刷データ(断裁領域なし)の偶数頁を示す説明図である。断裁領域付加要否判定部45Aの判定結果が断裁領域不要である場合の、箔なし印刷データの偶数頁に不要オブジェクトを合成した後の合成箔なし印刷データの一例を示している。不要オブジェクトのうち、偶数頁への印刷が指定されたオブジェクトと、全頁への印刷が指定されたオブジェクトが、箔押し領域内に合成されている。
箔なし印刷データの断裁領域に不要オブジェクトを合成した後の合成箔なし印刷データの例は、図11と同様の形態である。
[箔押し印刷システムの処理]
本実施形態に係る箔押し印刷システム全体の処理は、第1の実施形態に係る処理(図12)とほぼ同様である。以下、本実施形態に係る処理について、第1の実施形態に係る処理と異なる点を中心に説明する。
(不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する処理)
図30は、第2の実施形態に係る、図12のステップS4における不要オブジェクトを箔なし印刷データに合成する処理(サブルーチン)に対応するフローチャートである。
まず、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、指定受付画面50Aにより指定された、箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)を、m個のグループに分割する(S91)。このステップS91の処理は、後に図31を用いて詳述する。
次に、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、グループn(nは自然数)に1番目のグループを設定する(S92)。そして、断裁領域付加要否判定部45A及びオブジェクト合成部46は、不要オブジェクトのグループnを箔なし印刷データに合成する処理を実行する(S93)。このステップS93の処理は、後に図30を用いて詳述する。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、オブジェクト合成部46が不要オブジェクトのグループnを箔なし印刷データに合成することに成功したか否かを判定する(S94)。合成に成功した場合には(S94のYES)、グループnが最後のグループかどうかを判定する(S95)。ここで、グループnが最後のグループである場合には(S95のYES)、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、本フローチャートの処理を終了して図12のステップS5の処理に進む。
グループnが最後のグループではない場合には(S95のNO)、断裁領域付加要否判定部45Aは、グループnに次のグループを設定し(S96)、ステップS93の処理に移行する。
一方、合成に失敗した場合には(S94のNO)、オブジェクト合成部46は、ステップS93で合成処理中の箔なし印刷データを破棄する(S97)。そして、オブジェクト合成部46は、図11のように箔なし印刷データに断裁領域を付加し(S98)、その断裁領域に不要オブジェクトを合成する(S99)。ステップS99の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了して図12のステップS5の処理に進む。
(不要オブジェクトを複数のグループに分割する処理)
図31は、第2の実施形態に係る、図30のステップS91における不要オブジェクトをm個のグループに分割する処理を示すフローチャートである。
まず、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、指定された箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)の1番目のオブジェクトを選択し(S101)、選択した不要オブジェクトは不要オブジェクトの最後のオブジェクトであるか否かを判定する(S102)。ここで、選択中の不要オブジェクトは最後のオブジェクトである場合には(S102のYES)、本フローチャートの処理を終了して図30のステップS92に進む。
次に、選択中の不要オブジェクトは最後のオブジェクトではない場合には(S102のNO)、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、選択中の不要オブジェクトが全頁への印刷を指示されたものであるか否かを判定する(S103)。
ここで、選択中の不要オブジェクトが全頁への印刷を指示されたものである場合には(S103のYES)、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、選択中の不要オブジェクトを全てのグループに追加する(S104)。一方、選択中の不要オブジェクトが全頁への印刷を指示されたものではない場合には(S103のNO)、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、印刷を行う頁(印刷対象頁)に対応するグループに選択中の不要オブジェクトを追加する(S105)。
次に、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、次の不要オブジェクトを選択する(S106)。そして、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、次の不要オブジェクトを選択した後、ステップS102の判定処理に移行し、選択中の不要オブジェクトが最後のオブジェクトであるか否かを判定し、最後のオブジェクトではない場合には(S102のNO)、ステップS103〜S106の処理を継続する。
このような処理により、指定された不要オブジェクトが、分割可否(印刷対象頁)に基づいていずれかのグループに振り分けられる。
(不要オブジェクトのグループnを箔なし印刷データに合成する処理)
図32は、第2の実施形態に係る、図31のステップS93における不要オブジェクトのグループnを箔なし印刷データに合成する処理を示すフローチャートである。この処理は、図4のステップS14の処理に対応している。
まず、箔押しオブジェクトリスト作成部43は、箔押し用印刷データから箔押しオブジェクトのリスト(箔押しオブジェクトリスト43D)を作成する(S111)。このステップS111の処理は、図16に記載した処理である。
また、不要オブジェクトリスト作成部44Aは、指定された箔押し後に不要となるオブジェクト(不要オブジェクト)のリスト(不要オブジェクトリスト44D)を作成し、不要オブジェクトをグループに分類する(S112)。このステップS112の処理は、図18に記載した説明に対応するものである。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、箔押しオブジェクトリスト43Dから先頭の箔押しオブジェクトを選択する(S113)。また断裁領域付加要否判定部45Aは、不要オブジェクトリスト44Dからグループnの先頭の不要オブジェクトを選択する(S114)。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、選択中の箔押しオブジェクトのバウンディングボックスが選択中の不要オブジェクトのバウンディングボックスを包含するか否かを判定する(S115)。
次に、選択中の箔押しオブジェクトのバウンディングボックスが選択中の不要オブジェクトのバウンディングボックスを包含する場合には(S115のYES)、断裁領域付加要否判定部45A及びオブジェクト合成部46は、選択中の2つのオブジェクト(箔押しオブジェクト、不要オブジェクト)の包含判定及び合成処理を行う(S116)。このステップS116の処理は、図19に記載した処理である。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、ステップS116の包含判定の結果が、選択中の箔押しオブジェクトが選択中の不要オブジェクトを包含するものか否かを判定する(S117)。ここで、選択中の箔押しオブジェクトが選択中の不要オブジェクトを包含する場合には(S117のYES)、断裁領域付加要否判定部45Aは、不要オブジェクトリスト44Dのグループnから選択中の不要オブジェクトを削除する(S118)。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、不要オブジェクトリスト44Dのグループnが空かどうかを判定する(S119)。そして、断裁領域付加要否判定部45Aは、判定の結果が空の場合には(S119のYES)、グループnの合成に成功したと判断する(S120)。
次に、断裁領域付加要否判定部45Aは、不要オブジェクトリスト44Dのグループnが空ではない場合には(S119のNO)、ステップS113の処理に移行し、箔押しオブジェクトリスト43Dからグループn内の次の箔押しオブジェクトを選択する。そして、ステップS1114以降の処理を継続する。
次に、ステップS115又はS117においてNOの場合には、断裁領域付加要否判定部45Aは、箔押しオブジェクトリスト43Dのグループnが空であるかどうかを判定する(S121)。
そして、判定結果が空である場合には(S121のYES)、オブジェクト合成部46は、グループnの合成に失敗したと判断する(S122)。そして、ステップS120又はS122が終了したら、本フローチャートの処理を終了して図30のステップS94に進む。
一方、箔押しオブジェクトリスト43Dのグループnが空ではない場合には(S121のNO)、断裁領域付加要否判定部45Aは、不要オブジェクトリスト44Dからグループn内の次の箔押しオブジェクトを選択する(S123)。そして、断裁領域付加要否判定部45Aは、ステップS115の判定処理に移行し、対象の2つのオブジェクトのバインディングボックスの包含関係を判定する。そして、断裁領域付加要否判定部45Aは、判定結果に応じてステップS116又はS121の処理に移行する。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、箔押しが行われた後は不要となるオブジェクトを、箔押しオブジェクトの領域に印刷する。したがって、箔押しが行われた後は不要となるオブジェクトの印刷のために断裁領域を設定する必要が無くなる。そのため、用紙の無駄や断裁の手間を削減することができる。
また、本実施形態によれば、指定受付画面で各不要オブジェクトの複数頁への分割可否として印刷対象頁の指定を受け付け、分割可否に基づいて不要オブジェクトをグループに分類し、グループ毎に印刷データの箔押しオブジェクトの領域が不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定する。例えばカラーバーのように数頁に一度印刷すればよい不要オブジェクトについては、印刷対象頁を指定してグループに分類し、指定対象頁にグループ単位で、不要オブジェクトを箔押し領域の位置に印刷することができる。それにより、不要オブジェクトの印刷の頻度が減少し、印刷時間の短縮及び印刷コストの削減に寄与する。
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態は、本発明に係る情報処理装置を、PC端末以外の装置、例えばプリンタコントローラに適用した例である。
図33は、本発明の第3の実施形態に係る箔押し印刷システムの全体構成例を示す説明図である。図33に示す箔押し印刷システム1Aでは、PC端末10、プリンタコントローラ70、画像形成装置20、及び箔押し装置30が、ネットワーク2に接続されている。
PC端末10Aは、PC端末10と同様のハードウェア構成(図5)を有する。PC端末10Aは、ユーザーの入力操作に基づいて、文書作成又は画像作成アプリケーションにより印刷を行う画像データを生成し、印刷設定情報(ジョブチケット)及び画像データ(印刷データ)を含む印刷ジョブを生成し、画像形成装置20へ出力する。
プリンタコントローラ70は、PC端末10Aから受信した印刷ジョブを解析し、RIP処理等の処理を行う。プリンタコントローラ70は、図8に示したPC端末10の機能の全部又は一部を備える。プリンタコントローラ70は、不要オブジェクトが合成された箔なし印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置20へ送信し、箔押し用印刷データを含む箔押しジョブを箔押し装置30へ送信する。このプリンタコントローラ70には、例えばパーソナルコンピューター又はサーバーが用いられ、一例としてPC端末10と同様のハードウェア構成を有することができる。表示装置16や入力装置17は取捨選択してもよい。
あるいは、画像形成装置20が、図8に示したPC端末10の機能の全部又は一部を備えていてもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、各構成要素は、それぞれのハードウェアがネットワークを介して互いに情報を送受信できるならば、いずれのハードウェアに実装されてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…箔押し印刷システム、 10…PC端末、 20…画像形成装置、 30…箔押し装置、 41…受付処理部、 42…印刷データ生成部、 45…断裁領域付加要否判定部、 46…オブジェクト合成部、 47…出力処理部

Claims (11)

  1. 箔押しが行われるオブジェクトである箔押しオブジェクトを含む印刷データから、前記箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データ及び前記箔押しオブジェクトのみを含む箔押し用印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    前記箔押しオブジェクトのみを含む前記箔押し用印刷データ内の前記箔押しオブジェクトの領域が、箔押し後に不要となる不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定するオブジェクト包含判定部と、
    前記オブジェクト包含判定部の判定結果が包含可能である場合に、前記箔なし印刷データにおける前記箔押しオブジェクトが箔押しされる領域に対応する位置に、前記不要オブジェクトを合成するオブジェクト合成部と、
    前記不要オブジェクトが合成された前記箔なし印刷データを含む第1のジョブを画像形成装置へ送信し、前記箔押し用印刷データを含む第2のジョブを箔押し装置へ送信する通信部と、を備える
    情報処理装置。
  2. 前記不要オブジェクトの入力を受け付ける受付部、を更に備え、
    前記オブジェクト包含判定部は、前記箔押し用印刷データ内の前記箔押しオブジェクトの領域が、前記受付部で受け付けた前記不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記オブジェクト包含判定部は、印刷する前記不要オブジェクトが複数個ある場合には、1又は複数の前記箔押しオブジェクトの領域が全ての前記不要オブジェクトを包含可能であるかどうかを判定し、
    前記オブジェクト合成部は、前記オブジェクト包含判定部の判定結果が包含可能である場合に、前記箔なし印刷データにおける1又は複数の前記箔押しオブジェクトが箔押しされる各々の領域内に、包含可能な前記不要オブジェクトを合成する
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記受付部は、さらに前記不要オブジェクトの各々の複数頁への分割可否を受け付ける機能を有し、
    前記受付部で受け付けた前記不要オブジェクトの各々の複数頁への分割可否に基づいて、前記不要オブジェクトをグループに分類するグループ分類部、を更に備え、
    前記オブジェクト包含判定部は、前記箔押しオブジェクトのみを含む前記箔押し用印刷データ内の前記箔押しオブジェクトの領域が、前記不要オブジェクトを包含可能であるか否かを前記グループ分類部により分類された前記グループ毎に判定する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記オブジェクト包含判定部は、箔押しオブジェクトの領域に包含できない不要オブジェクトがある場合には、印刷媒体に断裁領域を付加する必要があると判定し、
    前記オブジェクト合成部は、前記箔なし印刷データに断裁領域を付加し、前記断裁領域内に前記不要オブジェクトを配置するように合成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記不要オブジェクトは、箔押しが行われる領域を示す箔押し領域ガイドである
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記不要オブジェクトは、色調整用のカラーパッチである
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記不要オブジェクトは、ジョブを識別するための情報が埋め込まれた2次元コードである
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記不要オブジェクトは、前記箔押しオブジェクトの位置合わせ用のオブジェクトである
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記不要オブジェクトは、色変換に関する情報を示す文字である
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 箔押しが行われるオブジェクトである箔押しオブジェクトを含む印刷データから、前記箔押しオブジェクトを除いた箔なし印刷データ及び前記箔押しオブジェクトのみを含む箔押し用印刷データを生成する手順と、
    前記箔押しオブジェクトのみを含む前記箔押し用印刷データ内の前記箔押しオブジェクトの領域が、箔押し後に不要となる不要オブジェクトを包含可能であるか否かを判定する手順と、
    判定結果が包含可能である場合に、前記箔なし印刷データにおける前記箔押しオブジェクトが箔押しされる領域に対応する領域内に、前記不要オブジェクトを合成する手順と、
    前記不要オブジェクトが合成された前記箔なし印刷データ含む第1のジョブを画像形成装置へ送信し、前記箔押し用印刷データを含む第2のジョブを箔押し装置へ送信する手順と、
    をコンピューターに実行させるためのプログラム。
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