JP6746460B2 - 入浴用車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は入浴用車椅子に関する。
従来、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記載する)を入浴させる際に使われる入浴用車椅子が知られる(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示される入浴用車椅子は、台車部と椅子部とを備える。椅子部は、入浴者が臀部を載せる座面部と、入浴者の背凭れとなる背当部(バックレスト)と、を備える。
従来の入浴用車椅子においては、背当部が座面部に対して垂直面内で回動可能に設けられている。入浴用車椅子は、入浴者を座面部に対して座らせて移送する移動姿勢から背当部を後方に倒したリクライニング姿勢に切り換えることができる。背当部の後面側(入浴者の背中が接する側と反対側)には、リクライニング用の操作レバーが設けられる。操作レバーの先端に設けられるロック軸が位置決め板に設けられる複数の溝のいずれと係合するかによって、背当部の座面部に対する角度は決定される。
従来の入浴用車椅子においては、背当部の後面にハンドルが設けられる。介助者は、入浴用車椅子の後方からハンドルを押して入浴用車椅子を前進させる。入浴用車椅子を後退させる場合には、入浴者はハンドルを手前に引っ張る。
特開2013−202253号公報
従来の入浴用車椅子においては、入浴者を座面部に座らせて搬送する際の走行操作によって、位置決め板の溝部分にロック軸から力が加わる。ロック軸からの力が溝部分に繰り返し加わると、位置決め板が変形する可能性がある。特に、車輪が固定された状態で、入浴用車椅子を前後する力が加えられると、位置決め板が変形する可能性が大きくなる。このために、従来の入浴用車椅子では、位置決め板を大きく堅牢に構成している。
位置決め板が大きくなると、例えば、入浴用車椅子が入れられる浴槽のサイズを大きくする必要が生じる場合がある。このために、位置決め板は、できる限り小さいことが好ましい。また、リクライニング角度が増やされる場合、位置決め板のサイズを大きくする必要がある。堅牢で、リクライニング角度を複数とできる車椅子用の位置決め板は、必要以上に大きくなる可能性がある。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、バックレストの傾きを決める位置決め板を必要以上に大きくすることを避けられる入浴用車椅子を提供することである。また、本発明の他の目的は、バックレストの傾きを決める位置決め板の変形を起り難くできる入浴用車椅子を提供することである
上記目的を達成するために本発明の入浴用車椅子は、入浴者を載せて前後方向に移動することができる車椅子であって、座部と、前記座部の後端側に設けられ、前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるバックレスト部と、前記バックレスト部の前記座部に対する傾きを段階的に切り替える切り替え機構と、を備え、前記切り替え機構は、前記バックレスト部の後面側に配置される操作レバー部と、前記操作レバー部に取り付けられるロック軸と、前記座部の後方下部側に設けられ、後方に延びる延出部を含む位置決め板と、前記延出部に設けられ、前記ロック軸と係合する溝部と、を有し、前記ロック軸が前記位置決め板の後面に当接する位置に配置された場合に、前記座部の下面に当接して前記バックレスト部の前方への回動を抑止する抑止部を設けた構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、ロック軸が位置決め板の後面に当接する場合においてバックレスト部の前方への回動を抑止する抑止部が設けられたために、ロック軸が位置決め板の外側に位置する場合にも、バックレスト部の座部に対する傾きを一定に維持することができる。このために、従来に比べて、位置決め板に設ける溝(ロック軸と係合する溝)の数を減らすことができ、位置決め板のサイズを小さくすることができる。また、本構成においては、ロック軸が位置決め板の外側に位置する場合の入浴用車椅子の姿勢を搬送姿勢とすれば、従来のように位置決め板の溝部に過度の力が加わることを避けられ、位置決め板の変形を起り難くできる。
上記第1の構成の入浴用車椅子において、前記抑止部は、前記バックレスト部に取り付けられている(第2の構成)のが好ましい。本構成によれば、抑止部を簡単な構造にできる。
上記第2の構成の入浴用車椅子において、前記抑止部は、前記バックレスト部から後方下向きに延びるアーム部から左右方向に突出する突起部である(第3の構成)のが好ましい。本構成によれば、抑止部の構造が簡単であり、入浴用車椅子の製造コストを安価に抑えることができる。
上記第1から第3のいずれかの構成の入浴用車椅子において、前記溝部は、前後方向に複数並ぶ構成(第4の構成)であってよい。本構成によれば、入浴用車椅子を複数角度のリクライニング姿勢に変えることができ、入浴者の介護度、健康状態に合わせた入浴介助を行うことができる。
上記第1から第4のいずれかの構成の入浴用車椅子において、前記切り替え機構と前記抑止部とは、左右方向に離れて配置される(第5の構成)のが好ましい。前記切り替え機構と前記抑止部とは、一方が左側端部寄りに配置され、他方が右側端部寄りに配置されるのがより好ましい。本構成によれば、入浴用車椅子の左右のうちの一方側に部品が集中することを避けることができ、入浴用車椅子の構造が複雑になることを避けられる。
上記第1から第5のいずれかの構成の入浴用車椅子は、当該車椅子が入浴者を前記座部に座らせて搬送する搬送姿勢である場合に、前記ロック軸が前記位置決め板の後面に当接する構成(第6の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、従来のように位置決め板の溝部に過度の力が加わることを避けられ、位置決め板の変形を起り難くできる。
本発明によれば、バックレストの傾きを決める位置決め板を必要以上に大きくすることを避けられる入浴用車椅子を提供できる。また、本発明によれば、バックレストの傾きを決める位置決め板の変形を起り難くできる入浴用車椅子を提供できる。
本発明の実施形態に係る入浴用車椅子の構成を示す概略側面図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子が備えるバックレスト部の動きを説明するための模式図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子の構成を示す概略後面図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子が備える切り替え機構のロック軸周りの構成を示す概略断面図 入浴用車椅子が搬送姿勢からリクライニング姿勢に切り換えられた場合の切り替え機構の状態の一例を示す概略断面図 入浴用車椅子が搬送姿勢である場合に、バックレスト部に加わる力の方向の違いによって切り替え機構の作用が異なることを説明する模式図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子が備える抑止部の構成を示す概略側面図 入浴用車椅子が搬送姿勢である場合に、バックレスト部に加わる力の方向の違いによって抑止部の作用が異なることを説明する模式図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の入浴用車椅子は、要介助者を入浴させる際に使用される。本明細書では、入浴用車椅子に乗る入浴者を基準に、上下、前後、及び、左右の表現を用いる。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子1の構成を示す概略側面図である。入浴用車椅子1は、入浴者を乗せて前後方向に移動することができる車椅子である。入浴用車椅子1は、例えば、入浴者を浴槽まで搬送するために使用される。また、入浴用車椅子1は、例えば、その全体又は一部が浴槽に入れられて、入浴者を浴槽内の湯に浸からせるために使用される。図1に示すように、入浴用車椅子1は、台車部2と椅子部3とを備える。
台車部2は、車輪20を有し、床面上を移動可能である。本実施形態では、車輪20は自在に向きを変えるキャスタである。台車部2は、前後方向だけでなく左右方向にも移動できる。台車部2は、下フレーム部21を有する。車輪20は、下フレーム部21の四隅に配置される。台車部2は、下フレーム部21の前方中央部に配置される支持ロッド22を有する。支持ロッド22は上方に延びる。台車部2は、支持ロッド22の上端に配置されて支持ロッド22に支持される上フレーム部23を有する。
椅子部3は、台車部2に支持される。椅子部3は、座部30と、バックレスト部31と、レッグレスト部32と、フットレスト部33とを有する。
座部30は、入浴者の臀部が載せられる。座部30は、詳細には、座部フレーム300と、座面パッド301とを有する。座部フレーム300は、上フレーム部23に支持される。座面パッド301は、座部フレーム300の上側に取り付けられる。座面パッド301は、クッション性の部材で構成される。
バックレスト部31は、座部30の後端側に設けられ、斜め上方に延びる。バックレスト部31は、座部30に垂直面内で回動可能に連結される。バックレスト部31は、入浴者の背凭れとなる。バックレスト部31は、バックレスト部フレーム310と、バックレストパッド311とを有する。バックレスト部フレーム310は、座部フレーム300にバックレスト部用回動軸312を介して回動可能に連結される。バックレスト部用回動軸312は、左右方向(図1において紙面と垂直な方向)に延び、本実施形態においてはバックレスト部フレーム310に設けられる。なお、バックレスト部用回動軸312は、座部フレーム300に設けられてもよい。バックレストパッド311は、バックレスト部フレーム310の前面側に取り付けられる。バックレストパッド311は、クッション性の部材で構成される。
レッグレスト部32は、座部30に垂直面内で回動可能に連結される。レッグレスト部32は、座部30の前端側に設けられ、斜め下方に延びる。レッグレスト部32は、入浴者の脚が載せられる。レッグレスト部32は、レッグレスト部フレーム320と、レッグレストパッド321とを有する。レッグレスト部フレーム320は、座部フレーム300にレッグレスト部用回動軸322を介して回動可能に連結される。レッグレスト部用回動軸322は、左右方向に延び、本実施形態においては座部フレーム300に設けられる。なお、レッグレスト部用回動軸322は、レッグレスト部フレーム320に設けられてもよい。レッグレストパッド321は、レッグレスト部フレーム320の前面側に取り付けられる。レッグレストパッド321は、クッション性の部材で構成される。
フットレスト部33は、レッグレスト部32に垂直面内で回動可能に連結される。フットレスト部33は、レッグレスト部32の下端部側に設けられる。詳細には、フットレスト部33は、左右に1つずつ合計2つ設けられる。各フットレスト部33には、入浴者の左右いずれかの脚の、足首から先の部分が載せられる。各フットレスト部33は、レッグレスト部32に垂直面内で回動可能に支持される回動部材330を介してレッグレスト部32に連結される。回動部材330は、回動軸330aを中心として回動する。回動軸330aは、左右方向に延びる棒状部材である。フットレスト部33は、例えば樹脂によって構成される。
その他、椅子部3は、バックレスト部31の上側に取り付けられるヘッドレスト部34を有する。椅子部3は、バックレスト部フレーム310に垂直面内で回動可能に支持される一対の手すり35を有する。一対の手すり35は、左右に設けられる。椅子部3は、一対の手すりより上側で、バックレスト部フレーム310に支持される一対のサイドサポート36を有する。一対のサイドサポート36は、左右に設けられ、入浴者の上肢がバックレスト部31から脱落するのを防止する。椅子部3は、バックレスト部31の後面側の上部に設けられるハンドル37を有する。ハンドル37は、入浴用車椅子1を走行させる介助者によって使用される。
図2は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子1が備えるバックレスト部31の動きを説明するための模式図である。図2(a)に示す入浴用車椅子1の姿勢は、図1に示す姿勢と同じであり、主に、入浴者を座部30に座らせて搬送する際に使用される。本明細書では、以下、図2(a)の姿勢を搬送姿勢という。
図2(b)は、入浴用車椅子1の姿勢がリクライニング姿勢である状態を示す。リクライニング姿勢は、搬送姿勢からバックレスト部31を後方に倒した姿勢である。なお、本実施形態では、入浴用車椅子1は、複数角度のリクライニング姿勢に切り換えることができる。図2(b)は、複数角度のリクライニング姿勢のうちの一つを示す。リクライニング姿勢は、例えば入浴者を浴槽の湯に浸からせる際や、入浴者の洗身を行う際に使用される。
搬送姿勢からリクライニング姿勢への切り替えを行うために、入浴用車椅子1は切り替え機構を備える。切り替え機構は、バックレスト部31の座部30に対する傾きを段階的に切り替える。本実施形態では、入浴用車椅子1は、切り替え機構によって、搬送姿勢も含めて4段階の切り替えを行うことができる。ただし、切り替え機構による切り替えは、複数段階であればよく、4段階に限定されない。
搬送姿勢(図2(a)の状態)から切り替え機構を用いてリクライニング姿勢にされる際には、バックレスト部31はバックレスト部用回動軸312を中心として回動する。詳細には、バックレスト部31は、後方に倒れる方向に回動する。バックレスト部31を倒すことができる角度は、切り替え機構の構成によって決まる。図2(b)は、バックレスト部31が後方に向けて最も大きく倒された状態を示す。リクライニング姿勢から搬送姿勢に戻すこともできる。
なお、本実施形態では、レッグレスト部32は、座部30に対するバックレスト部31の傾き変更に連動して垂直面内で回動する。また、フットレスト部33は、レッグレスト部32の回動に連動して、レッグレスト部32の回動方向と反対方向に回動する。これらの回動機構は公知であるので、その詳細な説明は省略する
図3は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子1の構成を示す概略後面(背面)図である。図3に示すように、入浴用車椅子1は、上述の切り替え機構40を右側後部に備える。切り替え機構40は、バックレスト部31の後面側に配置される操作レバー部41を有する。操作レバー部41は、バックレスト部フレーム310に沿って斜め上下方向に延びる棒状部材である。操作レバー部41の上部側は折れ曲がっており、逆L字状である。操作レバー部41の下側端部には、後方から平面視して略逆U字状の支持片42が取り付けられる。操作レバー部41は、支持片42より上側に後方に突出する突出部41aを有する。支持片42と突出部41aとの間においては、圧縮コイルバネ43が、操作レバー部41に遊嵌される。
切り替え機構40は、操作レバー部41に取り付けられるロック軸44を有する。本実施形態では、ロック軸44は支持片42に支持されている。すなわち、ロック軸44は、支持片42を介して操作レバー部41に取り付けられている。ロック軸44は左右方向に延びる棒状部材である。
図4は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子1が備える切り替え機構40のロック軸44周りの構成を示す概略断面図である。図4は、図3のA−A位置における断面図である。図4は、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合の切り替え機構40の状態を示す。
図3及び図4に示すように、切り替え機構40は、左右方向に対向する一対のストッパー片45を有する。一対のストッパー片45は、バックレスト用回動軸312に固定され、バックレスト用回動軸312とともに回動する。一対のストッパー片45のそれぞれには、長孔45aが形成される。ロック軸44の左右方向の両端部は、それぞれ、長孔45aに挿入されている。ロック軸44の左右の両端には、ロック軸44が長孔45aから抜けることを防止する抜け止め(不図示)が設けられる。ロック軸44は、圧縮コイルバネ43の付勢力によって、長孔45aの一端部に押し付けられている。
図4に示すように、切り替え機構40は、位置決め板46と溝部47とを有する。位置決め板46は、座部30の後方下部側に設けられ、後方に延びる延出部46aを含む。位置決め板46は、座部フレーム300の下部に固定され、左右方向からの平面視において略L字状に設けられる。溝部46は、延出部46aに設けられる。本実施形態では、溝部46は前後方向に複数並ぶ。溝部46は、ロック軸44と係合する。
図5は、入浴用車椅子1が搬送姿勢からリクライニング姿勢に切り換えられた場合の切り替え機構40の状態の一例を示す概略断面図である。上述のように、本実施形態では、入浴用車椅子1は複数角度のリクライニング姿勢に切り替えることができる。図5は、複数あるリクライニング姿勢のうちの一つに切り替えられた場合の状態を示す。
図4及び図5を参照しながら、切り替え機構40の動きを説明する。搬送姿勢では、図4に示すように、ロック軸44が位置決め板46の後面46bに当接する。このために、バックレスト部31は後方に倒れない。図4の状態から、圧縮コイルバネ43の付勢力に抗して操作レバー部41が引き上げられると、ロック軸44が長孔45aに沿って上方に移動し、ロック軸44と位置決め板46の後面46bとの接触が解除される。これにより、バックレスト部31は後方に倒すことが可能になる。操作レバー部41の引き上げは、介助者によって行われる。
介助者が、バックレスト部31を後方に倒しながら、操作レバー部41の引き上げを解除する。これにより、ロック軸44が長孔45aの一端部に移動しようとし、複数の溝部47のいずれかと係合する。図5は、搬送姿勢からバックレスト部31を後方に倒す角度が一番小さい場合の切り替え機構40の状態を示している。図5に示す状態では、ロック軸44が溝部47に嵌っているために、バックレスト部31は回動させることができない。
図6は、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合に、バックレスト部31に加わる力の方向の違いによって切り替え機構40の作用が異なることを説明する模式図である。図6(a)は、バックレスト部31に後向きの力Fが加わることを想定した図である。例えば、介助者がハンドル37を握って、入浴用車椅子1を後退させるときに、バックレスト部31に後向きの力が加わる。図6(b)は、バックレスト部31に前向きの力Fが加わることを想定した図である。例えば、介助者がハンドル37を握って、入浴用車椅子1を前進させるときに、バックレスト部31に前向きの力が加わる。
図6(a)に示すように、バックレスト部31に後向きの力Fが加わる場合、ロック軸44は、位置決め板46の後面46aに向けて動こうとする。搬送姿勢では、ロック軸44と位置決め板46の後面46aは当接しているために、バックレスト部31は回動しない。一方、図6(b)に示すように、バックレスト部31に前向きの力Fが加わる場合、ロック軸44は、位置決め板46の後面46aから離れる方向に動こうとする。ロック軸44の動きを阻止する物がないために、バックレスト部31は前方に回動しようとする。ただし、介助者が入浴用車椅子1を前進させようとした場合に、バックレスト部31が前方に回動しては都合が悪い。このために、入浴用車椅子1には、バックレスト部31の前方への回動を抑止する抑止部が設けられている。
図7は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子1が備える抑止部50の構成を示す概略側面図である。なお、図7は、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合の状態を示す図である。図3及び図7を参照して、抑止部50の詳細について説明する。図3に示すように、抑止部50は、入浴用車椅子1の左側後部に設けられている。すなわち、抑止部50と切り替え機構40とは、左右方向に離れて配置される。抑止部50は、バックレスト部31に取り付けられている。
本実施形態では、抑止部50は、バックレスト部31から後方下向きに延びるアーム部51に設けられる。抑止部50は、アーム部51から左右方向に突出する突起部である。本実施形態では、アーム部51は、プレート状であり、バックレスト部用回動軸312に固定されている。すなわち、アーム部51は、バックレスト部用回動軸312とともに回動する。なお、本実施形態では、アーム部51は、後方下向きに延びる部分51aの先に、先端が前向きに延びる湾曲した部分51bを有する。この湾曲した部分51bは無くてもよい。本実施形態では、突起部50は左向きに突出する。突起部50は、アーム部51の後方下向きに延びる部分51aに設けられる。
抑止部50は、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合に、座部30の下面に当接する。換言すると、抑止部50は、ロック軸44が位置決め板46の後面46aに当接する位置に配置された場合に、座部30の下面に当接する。本実施形態では、抑止部50は、座部フレーム300の下面に当接する。
図8は、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合に、バックレスト部31に加わる力の方向の違いによって抑止部50の作用が異なることを説明する模式図である。図8(a)は、バックレスト部31に前向きの力Fが加わることを想定した図である。図8(b)は、バックレスト部31に後向きの力Fが加わることを想定した図である。
図8(a)に示すように、バックレスト部31に前向きの力Fが加わる場合、抑止部50は、座部フレーム300の下面に向けて動こうとする。搬送姿勢では、抑止部50と座部フレーム300の下面とが当接しているために、バックレスト部31は回動しない。一方、図8(b)に示すように、バックレスト部31に後向きの力Fが加わる場合、抑止部50は、座部フレーム300の下面から離れる方向に動こうとする。抑止部50の動きを阻止する物がないために、バックレスト部31は後方に回動しようとする。ただし、上述のように、搬送姿勢では、ロック軸44が位置決め板46の後面46aと当接しているために、バックレスト部31は回動しない。ロック軸44と位置決め板46との係合が解除されれば、バックレスト部31を後方に倒すことができる。
以上からわかるように、入浴用車椅子1が搬送姿勢である場合に、介助者が入浴用車椅子1を前進させようとすると、抑止部50によってバックレスト部31の前方への回動が阻止される。また、介助者が入浴用車椅子1を後退させようとすると、切り替え機構40のロック軸44によってバックレスト部31の後方への回動が阻止される。このために、入浴用車椅子1においては、搬送姿勢において前進する方向の力が加えられる場合も、後退する方向の力が加えられる場合も、バックレスト部31が勝手に回動することはない。
本実施形態では、搬送姿勢において、ロック軸44が位置決め板46の外側に位置する。このために、搬送姿勢においても、ロック軸と位置決め板の溝部とが係合する構成としていた従来の構成に比べて、溝部の数を減らすことができ、位置決め板46のサイズを小さくすることができる。また、搬送姿勢において、ロック軸44が溝部47外に配置されるので、入浴用車椅子1に前進及び後退の力が繰り返し与えられても、溝部47が変形するという事態が発生しない。このために、位置決め板46を必要以上に堅牢にする必要がなく、位置決め板46のサイズを小型化することができる。
<変形例等>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。複数の変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
以上に示した実施形態では、切り替え機構40が入浴用車椅子1の右側、抑止部50が入浴用車椅子1の左側に配置される構成としたが、これは例示にすぎない。例えば、これらの位置は反対であってもよい。また、場合によっては、これらは同じ側に設けられてもよい。
また、以上においては、入浴用車椅子1の台車部2と椅子部3とは分離できない構成とした。しかし、これは例示であり、本発明は、台車部と椅子部とが分離可能な車椅子にも適用可能である。
1 入浴用車椅子
30 座部
31 バックレスト部
40 切り替え機構
41 操作レバー部
44 ロック軸
46 位置決め板
46a 突出部
47 溝部
46b 位置決め板の後面
50 抑止部(突起部)
51 アーム部

Claims (6)

  1. 入浴者を載せて前後方向に移動することができる車椅子であって、
    座部と、
    前記座部の後端側に設けられ、前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるバックレスト部と、
    前記バックレスト部の前記座部に対する傾きを段階的に切り替える切り替え機構と、
    を備え、
    前記切り替え機構は、
    前記バックレスト部の後面側に配置される操作レバー部と、
    前記操作レバー部に取り付けられるロック軸と、
    前記座部の後方下部側に設けられ、後方に延びる延出部を含む位置決め板と、
    前記延出部に設けられ、前記ロック軸と係合する溝部と、
    を有し、
    前記ロック軸が前記位置決め板の後面に当接する位置に配置された場合に、前記座部の下面に当接して前記バックレスト部の前方への回動を抑止する抑止部を設けた、入浴用車椅子。
  2. 前記抑止部は、前記バックレスト部に取り付けられている、請求項1に記載の入浴用車椅子。
  3. 前記抑止部は、前記バックレスト部から後方下向きに延びるアーム部から左右方向に突出する突起部である、請求項2に記載の入浴用車椅子。
  4. 前記溝部は、前後方向に複数並ぶ、請求項1から3のいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
  5. 前記切り替え機構と前記抑止部とは、左右方向に離れて配置される、請求項1から4のいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
  6. 当該車椅子が入浴者を前記座部に座らせて搬送する搬送姿勢である場合に、前記ロック軸が前記位置決め板の後面に当接する、請求項1から5のいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
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