以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る電子装置の構成の一例を示す。本実施形態に係る電子装置は、MMT(MPEG Media Transport)方式を採用した放送システムにおいて、当該MMT方式に従って送信された番組(プログラム)を含む放送波(のストリーム)を受信する放送受信装置である。なお、MMT方式は、放送及び通信といった複数の伝送路でデータを送受信することが可能なメディアトランスポート方式である。
本実施形態に係る電子装置は、放送システムにおいて番組を録画する機能を有し、例えばテレビ(TV)、DVD(Digital Versatile Disk)及びBD(Blu-Ray(登録商標)Disk)レコーダー及びパーソナルコンピュータ(PC)等として実現され得る。また、電子装置は、例えば光学ドライブと接続されたスマートフォン等であってもよい。
図1に示すように、電子装置10は、放送受信部11、CAS復号部12、分離部13、復号部14、出力部15、HDD記録部16、HDD再生部17、光ディスク記録部18及び光ディスク再生部19を含む。
放送受信部11は、図示しないトランスポンダー(送信機)によって送信される放送波を受信し、選局する。なお、放送受信部11によって受信される放送波は、例えば地上デジタル、BS、CS、高度BS及び高度CS等の放送波を含む。
ここで、上記したMMT(MPEG Media Transport)方式を採用した放送システムにおける放送波は、番組(データ)を構成する映像データ及び音声データ等が多重化されたTLV(Type Length Value)パケットを含む。また、MMT方式によれば、単一のトランスポンダーから送信される放送波においては、最大3つの番組が多重化されている。また、この放送波(のストリーム)は、例えば限定受信システム(CAS:Conditional Access System)における暗号化処理が施されている。
CAS復号部12は、放送受信部11によって受信された放送波のストリームを復号する。
分離部13は、CAS復号部12によって復号された放送波のストリームから1つの番組を分離する。なお、分離部13によって分離される番組は、例えばユーザによって選択される。
ここで、上記した分離部13によって分離された1つの番組は、TLV(/MMT)で多重化されている。このため、復号部14は、分離部13によって分離された1つの番組(のストリーム)から映像データ(映像エレメンタリーストリーム)及び音声データ(音声エレメンタリーストリーム)を分離する。
なお、この映像データ及び音声データは、それぞれ予め定められた符号化方式で符号化されている。具体的には、映像データは、例えばHEVC(High Efficiency Video Coding)等で符号されている。また、音声データは、例えばACC(Advanced Audio Coding)等で符号化されている。復号部14は、このように符号化されている映像データ及び音声データを復号する。
出力部15は、復号部14によって復号された映像データ及び音声データ等を出力する。なお、電子装置10にディスプレイ及びスピーカが内蔵されている場合、出力部15は、映像データ及び音声データをディスプレイ及びスピーカに出力する。また、映像データ及び音声データは、例えば映像音声出力インタフェース端子等を介して電子装置10の外部装置に出力されてもよい。
ここで、本実施形態に係る電子装置10には、例えばUSBインタフェース等を介して着脱可能なHDD(ハードディスクドライブ)記録媒体20が接続されているものとする。HDD記録部16は、分離部13によって分離された番組をHDD記録媒体20に記録(録画)する。なお、HDD記録媒体20は、電子装置10に内蔵されていてもよい。
HDD再生部17は、HDD記録媒体20に記録された番組を再生する。なお、電子装置10にHDD記録媒体20が接続されて用いられる場合、当該HDD記録媒体20に録画された番組は、当該HDD記録媒体20が当該電子装置10に接続されている場合にのみ再生可能となるような仕組みが施されていてもよい。なお、電子装置10にHDD記録媒体20が内蔵されている場合であっても、当該HDD記録媒体20に録画された番組は、当該電子装置10においてのみ再生可能となるような仕組みが施されていてもよい。
また、本実施形態に係る電子装置10には、例えば光ディスク記録媒体30を着脱式にて扱うことが可能な光ディスクドライブ装置(図示せず)が接続されているものとする。なお、光ディスク記録媒体30は、例えば記録型のBlu−rayディスクを含む。
光ディスク記録部18は、分離部13によって分離された番組を光ディスク記録媒体30に録画(記録)する。なお、HDD記録媒体20に録画された番組を光ディスク記録媒体30に録画することも可能である。
光ディスク再生部19は、光ディスク記録媒体30に記録された番組を再生する。なお、光ディスク記録媒体30に録画された番組は、例えば当該光ディスク記録媒体30をサポートする再生装置であれば、電子装置10以外の他の装置であっても再生可能である。
図2は、本実施形態におけるMMT方式を採用した放送システムのプロトコルスタックの一例を示す。
図2に示すプロトコルスタックは、TLV−SI、IP−SI、MMT−SI、HEVCで符号化された映像データ、AACで符号化された音声データ、データ放送用のデータ、字幕データ、既存メディア(MPEG−2 TS)、アプリケーション/電子番組ガイド(EPG)及びコンテンツダウンロードデータ等から構成される。
図2に示すように、MMT−SI、映像データ、音声データ、データ放送用のデータ、字幕データ、既存メディア、アプリ/EPGは、MMTパケットに格納される。IP−SI、MMTパケットは、IPパケット化される。TLVパケットは、このようなIPパケットを1つまたは複数格納する。また、TLVパケットには、TLV−SIが格納される。
なお、MMT−SIは、番組の構成等を示す伝送制御情報(サービス情報)である。MMT−SIは、MMTの制御メッセージの形式とし、上記したようにMMTパケット化される。なお、MMTパケットには、例えばMMTパケットに格納される映像データ及び音声データ等から構成される番組を識別するための識別情報(ID)等が含まれている。IP−SIは、IPパケットに関する伝送制御情報である。TLV−SIは、IPパケットの多重化に関する伝送制御情報である。
本実施形態において、AVデータ(映像データ及び音声データ)の各種メディアとサービス情報(SI)は、MMTにてパケット化され、UDP/IPにてアドレシングされ、TLVにて各パケットが多重化されて伝送される。
図3は、TLVパケットの構成(構造)を示す模式図である。図3に示されるように、TLVパケットは、「01」の2ビット、「111111」の6ビット、パケット種別、データ長及びデータを含む。
パケット種別は、TLVに格納するパケットの種別を識別するための8ビットの情報である。パケット種別には、IPv4(Internet Protocol Version 4)、IPv6(Internet Protocol Version 6)、IP圧縮(IP Compressed)、NULL等が含まれる。
データ長は後続するデータのバイト数を書き込む16ビットの情報である。データ長の後には、当該データ長によって示されるバイト数のデータが配置される。
なお、TLVパケットに含まれるデータ(サイズ)は8×Nビットであり、当該TLVパケットは可変長パケットである。このようなTLVパケットにおいては図3に示すように「01」、「111111」、パケット種別、データ長及びデータの順で送出されるため、電子装置10側では可変長パケットであっても当該TLVパケットの終端(及び次のTLVパケットの先頭)を把握して、連続するTLVパケット(TLVストリーム)を順次受信して処理することが可能となる。
ここで、上記したように本実施形態に係る電子装置10は、MMT方式を採用した放送システムに適用され、当該MMT方式に従った放送波を受信して、当該放送波に含まれる番組を録画することができる。なお、上記した高度BS/CS放送等が録画される際には、複数の番組が多重化された放送波のストリームから1つの番組を抜き出して、この番組のストリーム(TLVストリーム)がファイルとして録画される。
以下、図4〜図7を参照して、本実施形態に係る電子装置10による録画処理の概要について説明する。
放送波に含まれる番組が録画される場合、当該番組を構成する映像データ及び音声データ等が格納されたパケットが記録媒体に記録される。このように録画された番組を再生する際には、読み出しブロック(読み込みブロック)と称される単位で記録媒体に記録されたパケットが順次読み出される。なお、読み出しブロック内のデータ(パケット)は、当該読み出しブロックの途中から読み出すことはできず、当該読み出しブロックの先頭から読み出す必要がある。
本実施形態においてはMMT方式に従った放送波に含まれる番組が録画されるが、まず、図4を参照して、MPEG−2 TS方式に従った放送波に含まれる番組が記録媒体に録画された場合における当該番組のMPEG−2 TSパケットと読み出しブロックとの関係について説明する。
以下、番組が光ディスク記録媒体に録画される場合を想定する。なお、光ディスク記録媒体がBlu−rayディスクであるものとすると、上記した読み出しブロックは誤り訂正のためのECC(Error Correction Code)ブロックであり、当該ECCブロックは64KBである。
MPEG−2 TSパケットは192バイトの固定長(パケット)であるため、光ディスク記録媒体に録画された番組のMPEG−2 TSパケット301は、図4に示すように読み出しブロックにアライメント(配置)される。
なお、光ディスク記録媒体に記録されているパケットには、番組のフレーム全ての情報を保持しているIフレーム(キーフレーム)に対応するパケットと、例えばフレーム間予測によって圧縮されたフレーム(Iフレームとの差分の情報を保持しているフレーム)に対応するパケットとが含まれている。
ここで、例えば光ディスク記録媒体の2層目または3層目のデータ(MPEG−2 TSパケット301)の読み出しにおいてエラーが生じた場合を想定する。
このように読み出しにおいてエラーが生じた場合には、当該エラーが生じた位置よりも後に記録されているMPEG−2 TSパケット301のうち、番組のIフレーム(キーフレーム)に対応するMPEG−2 TSパケット301を当該MPEG−2 TSパケット301を読み出す必要がある。
このためにはIフレームに対応するMPEG−2 TSパケット301の先頭を見つける必要があるが、上記したようにMPEG−2 TSパケット301は固定長パケットであるため、図4に示すように読み出しブロックの先頭とMPEG−2 TSパケット301の先頭とは一致している。このため、上記したようにエラーが生じた場合であっても、当該エラーが生じた読み出しブロックの次の読み出しブロックを先頭から読み出すことで、MPEG−2 TSパケット301の先頭を見つけることができる。
このMPEG−2 TSパケット301がIフレームに対応するMPEG−2 TSパケット301でないとしても、当該MPEG−2 TSパケット301を読み出すことで、次のMPEG−2 TSパケット301の先頭を見つけることができ、当該パケット301を順次読み出すことが可能であるから、後続にアライメントされているIフレームに対応するMPEG−2 TSパケット301の先頭を見つけることができる。
一方、図5は、MMT方式に従った放送波に含まれる番組が光ディスク記録媒体(Blu−rayディスク)に録画された場合における当該番組のTLVパケットと読み出しブロック(ECCブロック)との関係を示す。
MMT方式に従った放送波に含まれる番組が録画される場合には、当該番組はTLVパケット302の状態で光ディスク記録媒体に記録されるが、TLVパケット302は上記したMPEG−2 TSパケット301と異なり可変長パケットである。このため、光ディスク記録媒体に録画された番組のTLVパケット302は、図5に示すように読み出しブロックに必ずしもアライメントされない。
ここで、上記したように例えば光ディスク記録媒体(読み出しブロック内)のデータ(TLVパケット302)の読み出しにおいてエラーが生じた場合を想定する。この場合は、後続のTLVパケット302(例えば、Iフレームに対応するTLVパケット302)の先頭(デコードの開始点)を見つける必要があるが、当該TLVパケット302は可変長パケットであるから、図5に示すように読み出しブロックの先頭とTLVパケット302の先頭とが一致しているとは限らない。このため、上記したMPEG−2 TSパケット301を読み出す場合とは異なり、単に次の読み出しブロックのデータを読み出したとしても、TLVパケット302の先頭を見つけることはできず、後続のIフレームに対応するTLVパケット302の先頭も見つけることはできない。
そこで、例えばEntry Point MAP(以下、EP MAPと表記)を用意しておくことが考えられる。このEP MAPは、録画された番組のIフレームの位置(当該番組に含まれるIフレームに対応するTLVパケット302の先頭の位置)を示すテーブルを含む。
これによれば、例えば図6に示す読み出しブロック401のデータの読み出しにおいてエラーが生じた場合、EP MAP501を参照することによって、Iフレームに対応するTLVパケット302の先頭を見つけることが可能である。なお、EP MAP501によって指定されるTLVパケットは、図6においては便宜的にTLVパケット302aとして示されている。
しかしながら、上記したように読み出しブロック内のデータは当該読み出しブロックの先頭から読み出す必要がある。このため、図6に示すようにEP MAP501によって指定されるTLVパケット302aから読み出すためには、読み出しブロック402の先頭からTLVパケット302を順次読み出し、EP MAP501によって指定されるTLVパケット302aの先頭位置までのデータ(TLVパケット)は読み捨てることになる。このデータの読み捨ては、データの読み出し(つまり、録画された番組の再生処理)の遅延の原因となる。
そこで、本実施形態においては、図7に示すようにEP MAP501によって指定される読み出しブロック402内のTLVパケット302aの先頭を次の読み出しブロック403の先頭と一致させるように当該TLVパケット302aをアライメントする。この場合、EP MAP501によって指定されるTLVパケット302aの1つ前のTLVパケットをTLVパケット302bとすると、当該TLVパケット302bの終端が読み出しブロック402の終端(読み出しブロック403の先頭)と合致しない場合に、当該TLVパケット302bの終端部から読み出しブロック403の先頭(TLVパケット302aの先頭)までの間に無効データが含まれるパケットであるNULLパケットが挿入される。
これによれば、例えば読み出しブロック402内のデータの読み出しにおいてエラーが生じた場合にはEP MAP501を参照してIフレームに対応するTLVパケット302aを読み出すことになるが、その場合、不要なデータを読み捨てることなく、読み出しブロック403の先頭からTLVパケット302aを読み出すことが可能となる。
図8は、図1に示す光ディスク記録部18の機能構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、光ディスク記録部18は、TLV処理部181、EP MAP生成部182、アライメント処理部183、暗号化部184及び出力部185を含む。
TLV処理部181は、分離部13によって1つの番組(プログラム)に分離されたTLVストリームにおける各TLVパケットの種別(の分類)とサイズとを認識する。なお、TLVパケットの種別とサイズとは、上記したTLVパケットに含まれるパケット種別及びデータ長等から認識することができる。
また、TLVストリームからIフレーム(に対応するTLVパケット)が検知された場合、TLV処理部181は、当該フレームのタイムスタンプ値、当該TLVパケットのパケット位置(TLVストリームの先頭からのバイト数等)及びパケット番号をEP MAP生成部182に送出する。
EP MAP生成部182は、TLV処理部181から送出されたタイムスタンプ値、パケット位置及びパケット番号に基づいて、Iフレームの位置を少なくとも示すEP MAPを生成する。EP MAP生成部182によって生成されるEP MAPは、エントリーポイントマップ形式のデータ構造を有する。
アライメント処理部183は、TLV処理部181によって認識されたTLVパケットの種別及びサイズに基づいて、TLVストリーム中にNULLパケットが含まれるか否かを判定する。アライメント処理部183は、TLVストリーム中にNULLパケットが含まれる場合、当該NULLパケットを削除する。これにより、TLVストリームの長さを削減し、光ディスク記録媒体30の容量の圧迫を防ぐことができる。なお、TLVストリーム中のNULLパケットが削除された場合、当該TLVストリーム中のIフレームに対応するTLVパケットの位置が変わる。このため、TLVストリーム中のNULLパケットが削除された場合、当該NULLパケットの削除に応じてEP MAP生成部182によって生成されたEP MAPのデータ(当該EP MAPによって指定されるIフレームに対応するTLVパケットの位置)は修正(更新)されるものとする。
また、アライメント処理部183は、番組を録画するために、当該番組のTLVパケットの各々(TLVストリーム)を例えば光ディスク記録媒体30の記録領域に割り当てる(つまり、アライメントする)処理を実行する。なお、アライメント処理部183は、例えばEP MAP生成部182によって生成されたEP MAPに基づいてアライメント処理を実行する。
暗号化部184は、アライメント処理部183によって光ディスク記録媒体30にアライメントされたTLVストリームに対して暗号化処理を実行する。
出力部185は、暗号化部184によって暗号化されたTLVストリームを光ディスク記録媒体30に記録する。また、出力部185は、EP MAP生成部182によって生成されたEP MAPを光ディスク記録媒体30に記録する。
以下、図9のフローチャートを参照して、番組を録画する際の本実施形態に係る電子装置10の処理手順について説明する。ここでは、録画される番組を対象番組と称する。対象番組は、例えばユーザによって選択(指定)された番組であるが、例えば自動的に選択された番組であってもよい。
まず、放送受信部11は、MMT方式に従って、対象番組を含む放送波(のストリーム)を受信する(ステップS1)。なお、ステップS1において受信された放送波のストリームは、限定受信システムにおける暗号化処理が施されており、CAS復号部12によって復号される。
次に、分離部13は、CAS復号部12によって復号された放送波のストリームから対象番組を分離する(ステップS2)。なお、上記したようにMMTパケットには、当該MMTパケットに格納されている映像データ及び音声データ等から構成される番組を識別するための識別情報(番組識別情報)が含まれている。分離部13は、この番組識別情報に基づいて対象番組のTLVストリーム(TLVパケット)を分離することができる。
この場合、光ディスク記録部18は、ステップS2において分離された対象番組(のTLVストリーム)を、TLVの可変長パケット方式に従って光ディスク記録媒体30に録画する。
具体的には、光ディスク記録部18に含まれるTLV処理部181は、分離部13によって分離された対象番組のTLVストリームからIフレームを検知する。なお、例えばIフレーム及びIフレーム以外のフレームとでは異なる符号化方式で符号化されており、TLV処理部181は、当該符号化方式においてIフレームを検知することができるものとする。
EP MAP生成部182は、TLV処理部181によって検知された対象番組のIフレームの位置を示すEP MAPを生成する(ステップS3)。なお、EP MAPは、TLV処理部181によって検知されたIフレームのタイムスタンプ値、当該Iフレームに対応するTLVパケットのパケット位置及びパケット番号に基づいて生成される。
次に、アライメント処理部183は、TLVストリームのアライメント処理を実行する(ステップS4)。アライメント処理によれば対象番組のTLVストリームにおける各TLVパケットが光ディスク記録媒体30の記憶領域にアライメントされるが、ステップS3において生成されたEP MAPによって指定されるTLVパケット(の先頭)は、光ディスク記録媒体30における読み出しブロックの先頭に配置される。このアライメント処理の詳細については後述する。
ステップS4の処理が実行されると、暗号化部184は、光ディスク記録媒体30にアライメントされたTLVストリーム(TLVパケット)に対して暗号化処理を実行する(ステップS5)。この暗号化処理においては、例えばAES方式において鍵長128ビットで暗号化する。暗号利用モード(暗号化のモード)としては、例えばCBC(Cipher Block Chaining)モード及びCTR(Counter)モード等が適用可能である。暗号化部184による一連の暗号化処理は、ECCブロックにおいて行われる。なお、ECCブロックの先頭の4バイトは暗号化せずに平文とし、5バイト目以降を暗号化するものとする。なお、AES方式は16バイト(128ビット)ブロック暗号であるため、ECCブロックの残差には非暗号部分が生じるが、その残差部分は非暗号のままとする。ECCブロックの先頭の4バイトを非暗号とすることで、当該TLVパケットのパケット種別とパケット長については復号せずに検知することができる。なお、ECCブロックの先頭から暗号化される構成であってもよい。この場合には残差部分についても暗号化することが可能となる。なお、ステップS5における暗号化処理は、TLVストリーム(におけるTLVパケット)の少なくとも一部を暗号化するものであってもよい。
ステップS5の処理が実行されると、当該ステップS4においてアライメント処理の結果に基づいて、対象番組のTLVストリーム(TLVパケット)が光ディスク記録媒体30に記録される(ステップS5)。これにより、本実施形態においては、対象番組が光ディスク記録媒体30に録画される。なお、光ディスク記録媒体30には、上記したEP MAPも記録される。
次に、図10のフローチャートを参照して、図9に示すアライメント処理(図9に示すステップS4の処理)の処理手順について説明する。
アライメント処理においては、例えば上記した図5に示すように対象番組のTLVストリームにおける各TLVパケットを当該TLVストリームの先頭から順に記録領域にアライメントする際に、対象番組のIフレームに対応するTLVパケット(EP MAPにより指定されるTLVパケット)の各々に対して以下のステップS11〜S15の処理が実行される。以下、ステップS11〜S15の処理の対象となるTLVパケットを対象TLVパケットと称する。
この場合、アライメント処理部183は、上記した図9に示すステップS3において生成されたEP MAPを参照して、対象TLVパケットの位置を取得する(ステップS11)。なお、この対象TLVパケットの位置は、対象番組のTLVストリームの先頭からの位置(バイト数)に相当する。
ここで、光ディスク記録媒体30がBlu−rayディスクである場合、読み出しブロックに相当するECCブロックのサイズは64Kバイトである。この場合において、対象番組のTLVストリームが所定のECCブロックの先頭から記録されるものとすると、ステップS11において位置が取得された対象TLVパケットがECCブロック(読み出しブロック)の先頭と一致するようにアライメント(記録)されるのは、当該対象TLVパケットの位置(TLVストリームの先頭からのバイト数)が64Kバイトの倍数である場合である。なお、Kの単位は、1000または1024である。
このため、アライメント処理部183は、対象TLVパケットの位置をECCブロックのブロックサイズ(ここでは、64Kバイト)で除算する(ステップS12)。
次に、アライメント処理部183は、ステップS12の処理の結果、余りが発生しているか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、ステップS12の処理が実行された場合において余りが発生しない(つまり、余りが0である)場合には、対象TLVパケットの先頭がECCブロックの先頭に位置している(つまり、ECCブロックの先頭に合致する)と判別することができる。一方、ステップS12の処理が実行された場合において余りが発生する場合には、対象TLVパケットの先頭がECCブロックの先頭に位置していない(つまり、ECCブロックの先頭と合致していない)と判別することができる。
よって、余りが発生していると判定された場合(ステップS13のYES)、アライメント処理部183は、対象TLVパケットの先頭とECCブロック(読み出しブロック)の先頭とが一致するように、対象TLVパケットの直前にNULLパケットを挿入する(ステップS14)。なお、ステップS14において挿入されるNULLパケットのサイズは、ステップS12の処理の結果である余りに相当するサイズとする。換言すれば、このNULLパケットのサイズは、対象TLVパケットの1つ前にアライメントされたTLVパケットの終端から、当該TLVパケットの終端が位置するECCブロックの次のECCブロックの先頭までの記録領域に相当するサイズである。なお、ステップS14において挿入されるNULLパケットとしてはNULL TLVパケットが想定されるが、例えばNULL MMTパケットであってもよい。
なお、図9に示すステップS3において生成されたEP MAPにおいては、ステップS14において挿入されたNULLパケットの存在は考慮されていない。このため、ステップS14の処理が実行された場合、アライメント処理部183は、ステップS14において挿入されたNULLパケットのサイズに基づいて、図9に示すステップS3において生成されたEP MAPによって指定される対象TLVパケットの位置を修正する(ステップS15)。この場合、EP MAPによって指定される対象TLVパケットの位置は、ステップS14において挿入されたNULLパケットのサイズ分ずらされ、ECCブロックの先頭と一致するように修正される。
また、対象TLVパケットの位置が修正された場合、当該対象TLVパケットの後に続くTLVパケット(つまり、Iフレームに対応するTLVパケット)の位置も同様にNULLパケットのサイズ分ずれることになる。このため、ステップS15においては、対象TLVパケットの位置に加えて、当該対象TLVパケットの後に配置されているIフレームに対応するTLVパケットの位置も修正される。
一方、余りが発生していないと判定された場合(ステップS13のNO)、上記したように対象TLVパケットの先頭とECCブロックの先頭は合致しているため、ステップS14及びS15の処理は実行されない。
本実施形態においては、対象番組のIフレームに対応するTLVパケットの各々に対して上記したステップS11〜S15の処理が繰り返し実行される。これによれば、Iフレームの各々に対応する全てのTLVパケット(つまり、EP MAPによって指定される全てのTLVパケット)は、読み出しブロック(ECCブロック)の先頭から開始される記録領域に記録されることになる。
一方、未処理のTLVパケットが存在しないと判定された場合(ステップS16のNO)、図10に示す処理は終了される。
ここでは、電子装置10において番組が録画される場合について主に説明したが、当該電子装置10においては、例えば光ディスク再生部19により光ディスク記録媒体30に録画された番組を再生することが可能である。
以下、図11のフローチャートを参照して、例えば光ディスク記録媒体30に録画された番組を再生する際の本実施形態に係る電子装置10の処理手順について説明する。ここでは、再生される番組を対象番組と称する。再生される番組は、例えばユーザによって選択(指定)される。
この場合、対象番組のTLVストリームにおける先頭のTLVパケットから順番に以下のステップS21〜S23の処理が実行される。以下、ステップS21〜S23の処理の対象となるTLVパケットを対象TLVパケットと称する。
まず、光ディスク再生部19は、対象TLVパケットの読み出しを実行する(ステップS21)。
ここで、対象TLVパケットの読み出しにおいてエラーが生じたか否かが判定される(ステップS22)。
エラーが生じたと判定された場合(ステップS22のYES)、光ディスク再生部19は、光ディスク記録媒体30に記録されているEP MAPを参照して、対象TLVパケットが位置する読み出しブロックの次の読み出しブロック以降に位置するIフレームに対応するTLVパケットの位置を取得する(ステップS23)。
ステップS23の処理が実行されると、ステップS21に戻って処理が繰り返される。なお、この場合におけるステップS21の処理においては、ステップS23において取得された位置に基づいて、当該位置が取得されたTLVパケット(つまり、Iフレームに対応するTLVパケット)の読み出しが実行される。
この場合、上記した図10に示すアライメント処理によってIフレームに対応する全てのTLVパケットは読み出しブロックの先頭から開始される記録領域に記録されているため、当該TLVパケットの読み出しにおいては、不要なデータを読み捨てることはない。
すなわち、本実施形態に係る電子装置10における再生処理においては、録画された番組を効率的に読み出すことが可能である。
一方、ステップS22においてエラーが生じていないと判定された場合(ステップS22のNO)、対象番組のTLVストリームにおける最後のTLVパケットについて読み出しが完了したか否かが判定される(ステップS24)。
最後のTLVパケットについて読み出しが完了していないと判定された場合(ステップS24のNO)、ステップS21に戻って処理が繰り返される。この場合、対象番組のTLVストリームにおいて対象TLVパケットの次に記録されているTLVパケットを対象TLVパケットとしてステップS21以降の処理が実行される。
一方、最後のTLVパケットについて読み出しが完了したと判定された場合(ステップS24のNO)、処理は終了される。
上記した図11に示す処理によれば、対象番組の再生(つまり、記録されたTLVストリームの読み出し)においてエラーが生じた場合には、後続の読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録されたTLVパケット(Iフレームに対応するTLVパケット)からTLVストリームの読み出しを再開することができる。
なお、図11においては省略されているが、上記した図9及び図10に示す処理によって対象番組のTLVストリームにおいて挿入されたNULLパケットについては、例えば読み飛ばすという処理が実行される。このNULLパケットについては例えば削除されても構わない。
上記したように本実施形態においては、MMT方式に従って番組(第1番組)を含む放送波を受信し、当該番組のIフレームの位置を少なくとも示すEP(Entry Point) MAPを生成し、当該番組を含む放送波のストリームをTLVの可変長パケット方式に従って光ディスク記録媒体30に録画する。この場合、番組の第1TLVパケットが光ディスク記録媒体30の第1読み出しブロックの少なくとも一部に記録され、当該第1TLVパケットの次の第2LTVパケットが第1読み出しブロックの次の第2読み出しブロックの先頭から開始する光ディスク記録媒体30上の記録領域に記録される。また、第2TLVパケットがEP MAPにより指定され、かつ、第1TLVパケットの終端が第1読み出しブロックの終端と合致しない(つまり、第2TLVパケットの先頭が第2読み出しブロックの先頭と合致しない)場合、第1TLVパケットの終端部から第2読み出しブロックの先頭までの光ディスク記録媒体30上の記録領域にNULLパケットが挿入される。
本実施形態においては、このような構成により、第1読み出しブロック内のデータ(の読み出し)にエラーが生じた場合であっても、次の第2読み出しブロックの先頭とIフレームに対応するTLVパケットの先頭とが一致しているため、EP MAPにより指定されるIフレームに対応するTLVパケットを読み出す際に不要なパケットを読み捨てる必要がなく、効率的な読み出し処理(再生処理)を実現することができる。
また、本実施形態において、EP MAPは番組の全てのIフレームの各々の位置を示し、当該EP MAPによって指定される全てのTLVパケットは異なる読み出しブロックの各々の先頭から開始する記録領域に記録される。このような構成によれば、録画された番組のTLVストリームの読み出しにおいてエラーが生じた位置に関係なく、効率的な読み出しを行うことが可能となる。
なお、本実施形態のようにMMT方式を用いた放送システムにおいて、単一のトランスポンダーから受信される放送波(データ系列)には複数の番組が多重化されている。このため、本実施形態においては、TLVパケット(MMTパケット)に含まれる番組識別情報に基づいて多重化されている複数の番組から録画される番組を分離することによって、当該番組のTLVストリーム(当該番組を含む放送波のストリーム)を光ディスク記録媒体30に録画することができる。
なお、本実施形態において、光ディスク記録媒体30はBlu−rayディスクを含み、読み出しブロックはECCブロックを含む。この場合、Iフレームに対応するTLVパケットはECCブロックの先頭から開始する記録領域に記録することができる。また、TLVパケットは暗号化して記録領域に記録することも可能である。
また、本実施形態においては、光ディスク記録媒体30に録画した番組を読み出して当該番組を再生することも可能である。なお、光ディスク記録媒体30にTLVストリーム(TLVパケット)が記録される際に図9及び図10において説明したNULLパケットが挿入されている場合、再生(読み出し)処理時には、当該NULLパケットを読み飛ばすまたは削除する等の処理が実行されればよい。
なお、本実施形態においては、Iフレームに対応するTLVパケットを読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録する(つまり、当該TLVパケットの先頭と当該読み出しブロックの先頭とを合致させる)ことによって、TLVストリームの読み出し時にエラーが生じた場合に利点があるものとして説明したが、EP MAPによって指定されるTLVパケット(Iフレームに対応するTLVパケット)を用いて、当該TLVパケットから早送り再生及び巻き戻し再生の少なくとも一方を実施する際においても、不要なTLVパケットを読み出す(つまり、読み捨てる)ことなくEP MAPにより指定されるTLVパケットを読み出すことができるため、効率的な読み出し処理を実現することが可能となる。
ここで、上記した図4においてはMPEG−2 TSパケットが記録されている場合について説明したが、当該図4に示すように、Iフレームに対応するパケット以外のパケットであっても当該パケットが読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録されていれば、当該パケットから後続のパケットを順次読み出すことが可能であり、結果的にIフレームに対応するパケットを読み出すことも可能である。
このため、本実施形態においてはIフレームに対応するTLVパケットを読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録するものとして説明したが、任意のTLVパケット(つまり、EP MAPによって指定されるTLVパケットまたはEP MAPによって指定されていないTLVパケット)が読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録される構成であってもよい。
以下、図12のフローチャートを参照して、任意のTLVパケットが読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録される場合の処理手順について説明する。なお、この図12に示す処理は、図9に示すアライメント処理として実行されればよい。
ここでは、例えば上記した図5に示すように対象番組のTLVストリームにおける各TLVパケットを当該TLVストリームの先頭から順に記録領域にアライメントする際に、当該TLVパケットの各々に対して以下のステップS31〜S34の処理が実行される。以下、ステップS31〜S34の処理の対象となるTLVパケットを対象TLVパケットと称する。
この場合、アライメント処理部183は、対象TLVパケットの位置を取得する(ステップS31)。ここで、対象TLVパケットが図3に示す構成を有しているものとすると、アライメント処理部183は、対象TLVパケットのサイズを取得することが可能である。このため、アライメント処理部183は、対象TLVパケットの位置として、当該対象TLVパケットが記録される記録媒体上の記録領域の先頭(位置)及び終端(位置)とを取得する。なお、対象TLVパケットが記録される記録領域の先頭は、例えば1つ前のTLVパケットが記録されている記録領域の終端である。また、対象TLVパケットがTLVストリームの先頭のTLVパケットである場合には、対象TLVパケットが記録される記録領域の先頭は、当該TLVストリームが記録される記録領域の先頭である。一方、対象TLVパケットが記録される記録領域の終端は、当該対象TLVパケットが記録される記録領域の先頭及び対象TLVパケットのサイズに基づいて算出することができる。
次に、アライメント処理部183は、ステップS31において取得された対象TLVパケットの位置に基づいて、当該対象TLVパケット(つまり、対象TLVパケットが記録される記録領域)が、連続する読み出しブロックの境界を跨ぐか否かを判定する(ステップS32)。
対象TLVパケットが連続する読み出しブロックの境界を跨ぐと判定された場合(ステップS32のYES)、アライメント処理部183は、当該対象TLVパケットの先頭が、当該対象TLVパケットの先頭が位置する読み出しブロックの次の読み出しブロックの先頭と一致するように、対象TLVパケットの直前にNULLパケットを挿入する(ステップS33)。
このステップS33の処理によれば、例えば図13に示すように読み出しブロック701及び702を跨いでいる対象TLVパケット601の先頭の位置を図14に示すようにずらすためにNULLパケット602を挿入する。これによって、対象TLVパケット601を読み出しブロック702の先頭から開始する記録領域に記録することができる。
なお、ステップS23において挿入されるNULLパケットのサイズは、ステップS21において取得された対象TLVパケット601の位置(先頭)から読み込みブロック702の先頭までの間の記録領域に相当するサイズである。
上記したようにNULLパケットが挿入された場合、後続のIフレームに対応するTLVパケットの位置が変わるため、アライメント処理部183は、EP MAPにおける当該TLVパケットの位置を修正する(ステップS34)。なお、ステップS34の処理は、上記した図10に示すステップS15の処理に相当する。
なお、対象TLVパケットが連続する読み出しブロックの境界を跨がないと判定された場合(ステップS32のNO)、当該対象TLVパケットは例えば1つ前のTLVパケットの次の記録領域にアライメントされ、ステップS33及びS34の処理は実行されない。
次に、対象番組のTLVストリームにおける全てのTLVパケットについてステップS31〜S34の処理が実行されたか(つまり、未処理のTLVパケットがあるか)否かが判定される(ステップS35)。
全てのTLVパケットについて処理が実行されていないと判定された場合(ステップS35のNO)、ステップS31に戻って処理が繰り返される。この場合、未処理のTLVパケットを対象TLVパケットとしてステップS31以降の処理が実行される。
一方、全てのTLVパケットについて処理が実行されたと判定された場合(ステップS35のYES)、処理は終了される。
上記した図12に示す処理によれば、任意のTLVパケット(つまり、EP MAPによって指定されるTLVパケットまたはEP MAPによって指定されていないTLVパケット)が読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録される。このような構成によれば、全ての読み出しブロックの先頭が任意のTLVパケットの先頭と一致しているため、TLVストリームの読み出しにおいてエラーが生じた場合であっても、例えばEP MAPを参照することなく、次の読み出しブロックから読み出しを開始すればよい。
なお、図12においては読み出しブロックの先頭から開始される記録領域に記録されるTLVパケットがEP MAPによって指定されるTLVパケットであるか否かについては考慮されていない。しかしながら、例えばEP MAPによって指定される全てのTLVパケットはそれぞれ読み込みブロックの先頭から開始する記録領域に記録されるようにアライメントされ、当該EP MAPによって指定されるTLVパケットが記録されていない読み込みブロックについては、EP MAPによって指定されていないTLVパケットが先頭から開始する記録領域に記録されるようにアライメントされる構成であってもよい。換言すれば、EP MAPによって指定されないTLVパケットは、EP MAPによって指定されるTLVパケットが記録される読み出しブロック以外の読み出しブロックの先頭から開始する記録領域に記録されてもよい。
なお、本実施形態においては光ディスク記録媒体30に番組が録画される(TLVパケットストリームが記録される)場合について主に説明したが、本実施形態は、当該光ディスク記録媒体30以外の記録媒体(例えば、HDD記録媒体20等)に番組を録画する場合に適用されてもよい。また、本実施形態において説明した処理によってHDD記録媒体20に番組を録画し、当該HDD記録媒体20に録画された番組が光ディスク記録媒体30に録画(記録)されるようなことも可能である。
以下、図15を参照して、本実施形態に係る電子装置10(コンピュータ)のシステム構成の一例について説明する。図15に示すように、電子装置10は、CPU101、ROM(不揮発性メモリ)102、RAM(主メモリ)103、入力装置104、出力装置105及び通信装置106等を備える。
CPU101は、電子装置10内の各コンポーネントの動作を制御するハードウェアプロセッサである。CPU101は、ストレージデバイスであるROM102からRAM103にロードされる様々なプログラム(ソフトウェア)を実行する。
なお、図1に示す電子装置10に含まれる各機能部11〜19の一部または全ては、CPU101にプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアによって実現されるものとする。また、これらの各機能部11〜19の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、当該ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成として実現されてもよい。
CPU101によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して頒布されてもよいし、またはネットワークを通じて電子装置10にダウンロードされてもよい。なお、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。
入力装置104は、例えばキーボード、マウス及びマイクロフォン等を含む。出力装置105は、例えば再生された番組を表示すること等が可能なディスプレイ及びスピーカ等を含む。
通信装置106は、例えば電子装置10の外部の各種装置等と無線通信を実行するように構成されたデバイスである。
なお、図15には示されていないが、本実施形態に係る電子装置10は、例えば上記したHDD記録媒体20及び光学ディスク記録媒体30に番組を録画するためのハードディスクドライブ及び光学ドライブを備える構成であっても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。