JP6743984B2 - 乗客コンベア - Google Patents

乗客コンベア Download PDF

Info

Publication number
JP6743984B2
JP6743984B2 JP2019556015A JP2019556015A JP6743984B2 JP 6743984 B2 JP6743984 B2 JP 6743984B2 JP 2019556015 A JP2019556015 A JP 2019556015A JP 2019556015 A JP2019556015 A JP 2019556015A JP 6743984 B2 JP6743984 B2 JP 6743984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main frame
side extension
support
support angle
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019556015A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019102542A1 (ja
Inventor
豊 橋丘
豊 橋丘
彩花 後迫
彩花 後迫
縄田 昌彦
昌彦 縄田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019102542A1 publication Critical patent/JPWO2019102542A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6743984B2 publication Critical patent/JP6743984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G21/00Supporting or protective framework or housings for endless load-carriers or traction elements of belt or chain conveyors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B29/00Safety devices of escalators or moving walkways
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2207/00Indexing codes relating to constructional details, configuration and additional features of a handling device, e.g. Conveyors
    • B65G2207/20Earthquake protection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

本発明は、乗客コンベアに関する。
従来の乗客コンベアは、長さ方向の両端において支持アングルを建物構造物に架設することで本体を支持している。建物構造物に架設されている支持アングルのかかり代長さは、地震により建物に揺れが生じても支持アングルが建物構造物から外れて乗客コンベアが落下しない長さが確保されており、ここで地震により想定される建物の揺れ幅は建築基準法で規定されている。
この法律は2014年に改定され(建築基準法施行令第129条の12第1項第6号及び平成25年国土交通省告示第1046号)、乗客コンベアを設置する際の地震時に想定すべき建物の揺れ幅が大きく変更された。これに対応するためには、建物構造物に架設される支持アングルのかかり代長さを大きくする必要があった。上記に対し、特許文献1では、建物構造物に架設されるトラスフレームの終端部に支持アングルを備えた乗客コンベアにおいて、一方がトラスフレームの主弦材に取付けられると共に、他方が建物構造物の仕上げ床面に載置され、支持アングルと建物構造物との掛かり代より大きな掛かり代を確保する追加フレームを設けた乗客コンベアが開示されている。
ところで、改定後の法律で想定された建物の揺れ幅の地震が発生し、従来の支持アングルの先端よりも先端の位置で建物構造物から支持反力(乗客コンベア本体を支持する際に上下架設された建物部分から支持アングルが受ける力)を受けた場合、支持アングルの根元に作用するモーメントが従来よりも大きくなる。特許文献1における乗客コンベアでは、追加フレームが建物構造物から支持反力を受けたときに、主弦材側に延長された追加フレームは主弦材から鉛直方向の力を受ける。その結果、支持アングルの根元に作用するモーメントが軽減される。
日本特開2016−183008号公報
乗客コンベアの本体構造は、各部に定常時に作用する力を元にした強度設計がなされている。特許文献1に係る乗客コンベアでは追加フレームが主弦材に固定されている。地震が発生した場合、特許文献1に係る乗客コンベアの主弦材は、モーメントの軽減に必要な鉛直方向の力だけでなく、鉛直方向と直行する方向の力を受ける。乗客コンベアの本体構造の強度設計は、改定前の法律で想定された建物の揺れ幅の地震が発生した場合も想定されている。しかしながら、その強度設計は、改定後の法律で想定された建物の揺れ幅の地震が発生し、従来の支持アングルの先端よりも先端の位置で追加フレームが建物構造物から支持反力を受けた場合は想定されていない。その結果、特許文献1に係る乗客コンベアの追加フレームと固定された主弦材は、繰り返し疲労による亀裂や変形が生じる可能性がある。
本発明の目的は上記課題を解決し、支持アングルの根元に作用するモーメントを軽減しつつ、主枠の亀裂や変形を防止した乗客コンベアを提供することである。
本発明に係る乗客コンベアは、主枠と、主枠の長さ方向端部に設置され、建物構造物に載せられる支持アングルと、支持アングルに固定された接続部、接続部から建物構造物の床面に沿って延長された建物側延長部、及び接続部から主枠の上面に沿って延長された主枠側延長部を有する支持補強部材と、を備え、主枠は、主枠の長さ方向に沿って配置された上弦部材を有し、主枠側延長部は、主枠の上面に固定されておらず、主枠側延長部の下面と上弦部材の上面との間には間隙が設けられ、支持補強部材は、建物側延長部と建物構造物とが接触し、かつ支持アングルと建物構造物とが接触していない場合、主枠側延長部の少なくとも一部箇所が主枠の上面と接触可能である。
本発明に係る乗客コンベアは、支持アングルに固定された接続部、接続部から建物構造物の床面に沿って延長された建物側延長部、及び接続部から主枠の上面に沿って延長された主枠側延長部を有する支持補強部材と、を備え、主枠側延長部は、主枠の上面に固定されておらず、支持補強部材は、建物側延長部と建物構造物とが接触し、かつ支持アングルと建物構造物とが接触していない場合、主枠側延長部の少なくとも一部箇所が主枠の上面と接触可能であるので、支持アングルの根元に作用するモーメントを軽減しつつ、主枠の亀裂や変形を防止した乗客コンベアを提供できる。
従来の建物構造物に架設された乗客コンベアの全体図 従来の乗客コンベアの支持アングルを示す断面図 従来の実施の形態1における乗客コンベアの支持アングルに支持反力が作用した際の支持部変形状態を示す断面図 従来の実施の形態1における乗客コンベアの耐震基準の改定による支持反力が作用する箇所の変化を示す断面図 本発明の実施の形態1における乗客コンベアの支持アングルに設置された支持補強部材の断面図 本発明の実施の形態1における、法律改正前に想定された揺れ幅の地震が発生した際の支持アングルに設置された支持補強部材の断面図 本発明の実施の形態1における、法律改正後に想定された揺れ幅の地震が発生した際の支持アングルに設置された支持補強部材の断面図 本発明の実施の形態1における、法律改正後に想定された揺れ幅の地震が発生した際の乗客コンベアの支持アングル及び支持補強部材に作用する支持反力及びモーメントを示す断面図 本発明の実施の形態1における乗客コンベアの支持補強部材の他の例の断面図 本発明の実施の形態1における乗客コンベアの他の例の支持補強部材及び建物構造物の上面図 本発明の実施の形態2における乗客コンベアの主枠側延長部先端のR形状を示す断面図 本発明の実施の形態3における乗客コンベアの主枠側延長部先端の緩衝部材を示す断面図 本発明の実施の形態4における乗客コンベアの支持アングルに設置された支持補強部材の断面図 本発明の実施の形態5における乗客コンベアの主枠側延長部先端の間隙調整部材の断面図
実施の形態1
以下、本実施の形態における乗客コンベアの構成及び動作を図1〜図10を用いて説明する。図1は、建物構造物4に架設された従来の乗客コンベアの断面図である。図1において、上下階それぞれの建物構造物4の間には、乗客コンベアの主枠6がアングル材で構成される支持アングル1を介して架設されている。主枠6の上部には欄干9が設置されている。欄干9の周囲には、移動手摺8が設けられている。主枠6には、無端状に連結された図示しない複数の踏段が支持されている。各踏板及び移動手摺8は、主枠6内に設置された図示しない駆動機の駆動力により、上下階それぞれの建物構造物4の間で循環移動される。
また、主枠6は、主枠6の長さ方向に沿って配置された上弦部材2と、上弦部材2の下方で上弦部材2に沿って配置された下弦部材12と、上弦部材2及び下弦部材12のそれぞれの上端部間に固定された縦部材3と、上弦部材2及び下弦部材12のそれぞれの下端部間に固定された縦部材13と、を有している。
図2は、従来の乗客コンベアの支持アングル1周辺の断面図(図1内のA部)である。
支持アングル1は支持アングル1の根元1bにてL字型に折れ曲げられた形状の鋼材(アングル材)である。支持アングル1の取り付け部1cは上弦部材2及び縦部材3に溶接或いはボルト止めにて固定されている。支持アングル1は建物構造物4の床面上に載せられている。ただし、支持アングル1と建物構造物4は固定されていない。支持アングル1の先端1aは、支持アングル1が建物構造物4の床面上に載せられている部分の先端である。
図2中の、建物構造物4に対して支持アングル1が架設されている長さLは、かかり代長さと呼ばれている。乗客コンベアを新たに設置する際、かかり代長さLは建築基準法で定められた地震時に想定すべき建物の揺れが生じても、乗客コンベアが落下しない長さに設定されている。
図3は、従来の乗客コンベアの支持アングル1が建物構造物4から支持反力を受けたときに、支持アングル1が変形した様子を示している。主枠6が乗客コンベアの自重により鉛直下方向に撓み、支持アングル1は、上弦部材2及び縦部材3との取り付け箇所から支持反力が作用する支持アングル1の先端1aに向けて反るような状態になる。このとき、特に支持アングル1には、上弦部材2及び縦部材3との取り付け箇所から支持反力が作用する先端1aに向けて支持アングル1自体の変形を伴ったものとなり、支持反力により生じるモーメントは先端1aから最も距離のある上弦部材2との取付け部1c近辺で最大になる。
従来の乗客コンベアの支持アングル1は元々、支持アングル1の先端1aで支持反力を受けたときに、支持アングル1が変形又は破断しない程度に充分な強度、剛性を有するのを前提として設計がなされている。
先述のとおり、2014年に建築基準法が改定され、地震発生時に想定すべき建物の揺れ幅をこれまでよりも大きくすることが定められた。これにより、新たに設置される乗客コンベアでは、かかり代長さLをこれまでよりも長く設定した支持アングル1を設計する必要が生じた。一方で既に建物に架設されている乗客コンベアでは、改定された建築基準法に対応するためには、架設された支持アングル1の建物構造物4に対するかかり代長さLを延長する対応が必要となった。
図4は、建築基準法の改定前と改定後の支持アングル1と建物構造物4とのかかり代長さの相違を示している。図4(a)は、支持アングル1が架設された状態の建物構造物4の位置を示している。図4(b)は、建築基準法の改定前に想定されていた、地震時の揺れ幅で移動した建物構造物4の位置を示している。図4(c)は、建築基準法の改定後に想定されている、地震時の揺れ幅で移動した建物構造物4の位置を示している。
建築基準法の改定後に想定されている地震時の揺れ幅で移動した建物構造物4の位置は、従来の支持アングル1の先端1aよりも離れた位置であるため、乗客コンベアを支持するためには、支持アングル1の先端1aを延長するような延長部材51を設ける必要がある。一方、支持アングル1の先端1aよりも、支持アングル1の根元1bから離れた位置にある延長部材51が建物構造物4からの支持反力を受けた場合、支持アングル1の根元1bには、支持アングル1の先端1aで支持反力を受けたときよりも大きなモーメントが作用することになる。そのような場合、主枠6の材料破断荷重を超えた箇所からの亀裂発生及び乗客コンベアの崩落の可能性がある。
図5は、本実施の形態における乗客コンベアの支持アングル1に設置された支持補強部材5の断面図である。支持補強部材5は、主枠側延長部5a、建物側延長部5b及び接続部5jを有する。接続部5jは、主枠側延長部5aと建物側延長部5bの間に位置し、支持アングル1の上側に溶接或いはボルト止め等により固定されている。主枠側延長部5aは支持アングル1の根元1bから更に主枠6の上弦部材2の上面に沿って延長されている。主枠側延長部5aの下面と上弦部材2の上面との間には間隙Gが設けられている。建物側延長部5bは建物構造物4の床面に沿って延長されている。建物側延長部5bの下面先端5kは、建物側延長部5bの下面のうち、建物構造物4に架設された乗客コンベアから最も離れた位置のことである。建物構造物4の床面先端42は、建物構造物4の床面のうち、建物構造物4に架設された乗客コンベアから最も近い位置のことである。
図6は、本実施の形態における、法律改正前に想定された揺れ幅の地震が発生した際の支持アングル1に設置された支持補強部材5の断面図である。図6によると、建物側延長部5bの下面と建物構造物4の床面とが接触し、支持アングル1と建物構造物4の床面とが接触している。この場合、支持アングル1の下面は、建物構造物4から支持反力を受けることになる。その結果、支持アングル1の根元1bが支持反力によるモーメントにより変形する。その結果、支持アングル1の先端1aが鉛直方向の上側に変位し、支持アングル1の先端1aから根元1bにかけて水平に対して傾いた状態となる。それに伴い、支持アングル1上面に設置された支持補強部材5も支持アングル1の変形に従って傾き、上弦部材2に沿って延長された主枠側延長部5aの下面も、その先端に向かうに従い上弦部材2上面に近づく。
ここで、支持アングル1と支持補強部材5に作用する支持反力の大きさとその作用する位置から、支持アングル1と支持補強部材5に関する変形量と発生応力は市販の構造解析ソフトウエア(例えばANSYS(ANSYS社製)、I―DEAS(電通国際情報サービス社製))を用いることにより比較的容易に求めることが可能である。本実施の形態では、支持反力が支持アングル1の下面に作用した場合、支持反力により支持アングル1は変形する。しかし、支持アングル1の剛性を考慮したうえで、支持補強部材5の主枠側延長部5aの下面と上弦部材2の上面とが接触することがないように、支持反力が作用しない状態で主枠側延長部5aの下面と上弦部材2の上面との間に間隙Gが設けられている。
図7は、本実施の形態における、法律改正後に想定された揺れ幅の地震が発生した際の支持アングル1に設置された支持補強部材5の断面図である。図7によると、建物側延長部5bの下面と建物構造物4の床面とが接触し、支持アングル1と建物構造物4の床面とが接触していない。図6の場合と同様に支持アングル1は先端1aが鉛直方向の上側に変位し、それに沿って支持補強部材5も建物側延長部5bの下面先端5k側が鉛直方向上側に、そして主枠側延長部5aはその先端が鉛直方向下側に向けて傾く。
支持反力が建物側延長部5bの下面に作用する場合、支持反力が支持アングル1の下面に作用していた場合に比較して支持アングル1の根元1bに作用するモーメントは大きくなるため、支持反力が作用することにより支持アングル1の先端1aが鉛直方向の上側に変位する傾きも大きくなる。同時に支持アングル1に固定された支持補強部材5の傾きも大きくなり、支持補強部材5の主枠側延長部5aは、支持反力が支持アングル1の下面に作用していたときに比べ、鉛直方向の下側により大きく変位する。
本実施の形態では、支持補強部材5の下面に作用した場合、支持反力から受けるモーメントにより生じる変形により、上弦部材2側に沿って延長された支持補強部材5の主枠側延長部5aの端部下面が鉛直方向の下側に変位する量が、支持反力が作用しない時の主枠側延長部5a下面と上弦部材2上面との間隙よりも大きくなるように設定されている。このため、建物構造物4が支持アングル1よりも先端側に移動し、支持反力が建物側延長部5bの下面に作用する場合は、主枠側延長部5aの端部下面は(図7のBのように)乗客コンベアの上弦部材2の上面と接触することになる。
図6に示すとおり、建物構造物4が支持アングル1の下面に接触し、支持反力が支持アングル1の下面に作用した場合、支持アングル1の根元1bには、支持アングル1の根元1bから支持反力の作用する位置までの距離と支持反力の大きさで決定されるモーメントが作用する。また、支持アングル1と支持補強部材5はボルト、あるいは溶接により固定されており、その固定箇所を通して支持反力によるモーメントは支持補強部材5にも伝わることとなる。
しかし、図6においては、支持アングル1に固定された支持補強部材5は、支持アングル1の変形に従い傾斜しているだけである。また、支持アングル1は元々支持アングル1の下面で支持反力を受けることを前提とし、それに対し充分な強度、剛性を有する設計がなされている。したがって、図6の状態では支持補強部材5は、支持アングル1が受けるモーメントにより変形することは無い。また、主枠側延長部5a下面と上弦部材2上面が接触しないので、上弦部材2上面は、主枠側延長部5aとの接触によるダメージを受けることは無い。
一方、図7に示すとおり、建物構造物4が支持アングル1の先端1aより先、すなわち支持補強部材5の建物側延長部5bの下面にのみ作用した場合、図6に示された、建物構造物4が支持アングル1に接触し支持反力が支持アングル1の下面に作用した場合よりも支持アングル1が大きく変形し、その結果、主枠側延長部5aの下面の先端が上弦部材2の上面と接触する。なお、主枠側延長部5aは、建物側延長部5bの下面先端5kと建物構造物4の床面先端42とが接触している場合においても、主枠側延長部5aの先端が上弦部材2の上面と接触可能であってもよい。
図8は、本実施の形態における、法律改正後に想定された揺れ幅の地震が発生した際の乗客コンベアの支持アングル1及び支持補強部材5に作用する支持反力及びモーメントを示す。支持補強部材5の建物側延長部5bの下面に支持反力Fが作用すると、支持補強部材5の建物側延長部5bは図8中の鉛直上方向に押し上げられる。支持補強部材5は、支持アングル1に対してボルト締結や溶接によって固定されており、建物側延長部5bが建物構造物4から受ける支持反力によって支持アングル1に伝達される応力は、その固定部分を通して支持アングル1に伝達される。支持アングル1の根元1bにはその伝達された応力により支持アングル1の建物側延長部5bが鉛直上方向に持ち上げる方向のモーメントMが作用する。
建物側延長部5b及び支持アングル1は、モーメントMにより図8中の鉛直上方向に持ち上げられる変形が生じ、乗客コンベアの上弦部材2方向に伸びる支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端下面が上弦部材2の上面と接する。この支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端下面と上弦部材2上面との接点では、上弦部材2の上面を図8中の鉛直下方向に押し付ける力によってその力の反作用の力として、接触力fが主枠側延長部5aの先端の下面に作用する。
支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端の下面と上弦部材2の上面とが接触していない場合、支持アングル1の根元1bに作用するモーメントMは、以下の式で求めることができる。(支持反力の作用点〜支持アングル1の根元1b間の距離をRとする)
Figure 0006743984
支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端の下面と上弦部材2の上面とが接触したとき、支持補強部材5の主枠側延長部5aは上弦部材2から接触力fを受けるため、支持アングル1の根元1bには、支持反力Fにより生じるモーメントを打ち消すように、接触力fによるモーメントが作用することとなる。その結果、支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端の下面と上弦部材2の上面とが接触していない場合よりもモーメントMは小さくなる。
図9は、本実施の形態における乗客コンベアの支持アングル1に設置された支持補強部材5の他の例の断面図である。図10は、実施の形態1における乗客コンベアの支持補強部材5及び建物構造物4の他の例の上面図である。支持アングル1及び支持補強部材5は実際には、図9及び図10に示すとおり、ハサミがね41を介して建物構造物4に支持されている。
図9中、L1(単位:[mm])は支持アングル1の根元1bから先端1aまでの距離を表す。L2(単位:[mm])は支持アングル1の先端1aから建物側延長部5bの先端までの距離を表す。L3(単位:[mm])は支持アングル1の先端1aから主枠側延長部5aの先端までの距離を表す。G(単位:[mm])は主枠側延長部5aの下面と上弦部材2の上面との間隙を表す。t(単位:[mm])は、支持アングル1の鉛直方向の厚さを表す。図10中、w(単位:[mm])は、ハサミがね41の横幅、つまり支持アングル1及び主枠側延長部5aに対して支持反力が作用する幅方向の長さを表す。
大規模地震時に建物が揺れ、支持反力が支持アングル1よりも先端の建物側延長部5bの想定される最も先端に作用した状態を考える。F(単位:[N])を建物側延長部5bが建物構造物4から受ける支持反力、支持アングル1に用いられる材料の縦弾性係数をE(単位:[Pa])、支持反力Fが作用する支持アングル1の断面2次モーメントをI(単位[mm4])とすると、
建物側延長部5bの支持反力が作用する点の、支持反力が作用する方向への変位量d1(単位:[mm])は以下の式(1)で表される。
Figure 0006743984
断面2次モーメントとは、部材の変形のしにくさを示す量である。断面2次モーメントは、断面形状によって決まる。支持反力が作用する支持アングル1の断面2次モーメントIは以下の式(2)で表される。
Figure 0006743984
支持補強部材5の主枠側延長部5a方向への延長長さをL3(単位:[mm])とすると、主枠側延長部5a先端の鉛直下方向への変位量d2(単位:[mm])は以下の式(3)で計算される。
Figure 0006743984
すなわち、式(1)及び式(3)によると、d2は以下の式(4)でも計算される。
Figure 0006743984
ところで、乗客コンベアの主枠6で用いられている一般鋼材(SS400)の縦弾性係数Eの値は206[GPa]である。また、支持アングル1には、一般のL型鋼材が用いられており、L1の値は概ね200mmから250mmである。また一般的な乗客コンベアの支持アングル1は、概ね最大F=35[kN]の支持反力が作用するものとして設計されている。L2の値は10〜300mmを考慮すれば通常の乗客コンベアとしては充分である。一例として、w=180[mm]、t=25[mm]とした。
上記値をもとに、式(1)〜(2)を計算すると、
L1=200mmのとき、d1=2〜30mm、
L1=250mmのとき、d1=4〜40mmとなる。
支持補強部材5の主枠側延長部5a方向への延長長さL3が、(L1+L2):L3が0.5〜1の比率となるように支持補強部材5を形成した場合、上記d1の計算結果を元に式(3)を計算すると、
L1=200mmのとき、d2=1〜30mm、
L1=250mmのとき、d2=2〜40mmとなる。
上記によると、通常の乗客コンベアに支持補強部材5を適用した場合、少なくとも上弦部材2の上面と主枠側延長部5aの下面との間隙Gは1mm以下あれば支持補強部材5の建物側延長部5bの下面先端のみに支持反力が働いた場合において、主枠側延長部5aの下面先端部分は上弦部材2の上面と接触する。すなわち、支持補強部材5の主枠側延長部5aの先端の下面と上弦部材2上面とが接触していない場合よりも支持アングル1の根元1bが受けるモーメントMは小さくなる。
なお、上記式(1)〜(3)で計算した、上記主枠側延長部5a先端の鉛直下方向への変位量d2は、支持補強部材5の建物側延長部5bの下面の先端のみに支持反力が働いた場合について計算された値であるが、建物構造物4の支持反力が、主枠側延長部5a及び支持アングル1の下面のいずれかの位置に作用した場合においても適用可能であることは言うまでもない。
上述したとおり、本実施の形態における乗客コンベアは、主枠側延長部5aが、主枠6の上面に固定されていないので、主枠6に亀裂が入るもしくは主枠6が変形するのをより防止する効果を奏する。また、支持補強部材5は、建物側延長部5bと建物構造物4とが接触し、かつ支持アングル1と建物構造物4とが接触していない場合、主枠側延長部5a下面の先端が主枠6の上面と接触可能である。その結果、支持アングル1を補強する支持補強部材5の建物側延長部5bが乗客コンベアの自重による建物構造物4からの支持反力を受けたときにおいて、支持アングル1の根元1bに作用するモーメントを軽減するという効果も奏する。
また、支持補強部材5は、建物側延長部5bの下面先端5kのみが建物構造物4の床面先端42と接触している場合においても、主枠側延長部5a下面の先端が主枠6の上面と接触可能であってもよい。この場合においても、支持アングル1の根元1bに作用するモーメントを軽減するという効果を奏する。
また、建物構造物4が遥動しているときに、建物側延長部5bが建物構造物4から受ける支持反力によって支持アングル1に伝達される応力は、支持アングル1の破断応力よりも小さければ良い。その場合、支持アングル1が破断しないという更なる効果を奏する。
また、建物構造物4が遥動しているときに、建物側延長部5bが建物構造物4から受ける支持反力によって支持アングル1に伝達される応力は、支持アングル1の降伏応力よりも小さければ良い。その場合、支持アングル1が変形した後に支持アングル1の外形が変形したままにならないので、支持アングル1を修理もしくは交換する必要が無いという更なる効果を奏する。支持アングル1の破断応力及び降伏応力も先述の市販の構造解析ソフトウエアを用いることにより比較的容易に求めることが可能である。
また、主枠側延長部5aの下面と、主枠6の上弦部材2が接触したとき、主枠側延長部5aの下面の接触する箇所は必ずしも主枠側延長部5aの下面の先端である必要はない。主枠側延長部5aの下面の少なくとも一部箇所が前記主枠6の上弦部材2の上面と接触可能であればよい。
実施の形態2
以下、本実施の形態における乗客コンベアの構成を、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における乗客コンベアの主枠側延長部5c先端のR形状を示す断面図である。図11中、図5と同一符号は同一の構成を示す。本実施の形態における支持補強部材5は実施の形態1の主枠側延長部5aの代わりに主枠側延長部5cを有する。なお、その他の点について、本実施の形態は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
支持補強部材5の主枠側延長部5cの下面の先端は実施の形態1の主枠側延長部5aの下面の先端の角形状とは異なり凸曲面(例えばR形状)となっている。これにより、支持補強部材5の主枠側延長部5cの下面の先端と上弦部材2の上面とが接触した場合に、実施の形態1と比較して支持補強部材5の主枠側延長部5cの下面の先端と上弦部材2の上面との接触面積がより大きくなる。
上述したとおり、本実施の形態においてもまた、実施の形態1と同様の効果を奏するのは無論のこと、支持補強部材5の主枠側延長部5cの下面の先端と上弦部材2の上面とが接触した場合に、実施の形態1と比較して支持補強部材5の主枠側延長部5cの下面の先端と上弦部材2の上面との接触面積がより大きくなるので、主枠側延長部5cの下面の先端と上弦部材2の上面との接触箇所に生じる接触力がより小さくなる。その結果、上弦部材2が主枠側延長部5cから受けるダメージがより小さくなるという更なる効果を奏する。
実施の形態3
以下、本実施の形態における乗客コンベアの構成を、図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態における乗客コンベアの主枠側延長部5d先端の緩衝部材5eを示す断面図である。図12中、図5と同一符号は同一の構成を示す。本実施の形態における支持補強部材5は実施の形態1の主枠側延長部5aの代わりに主枠側延長部5dを有する。なお、その他の点について、本実施の形態は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端には緩衝部材5eが備えられている。緩衝部材5eは実施の形態1の主枠側延長部5a(例えば鋼材)よりも弾性係数が小さい部材(例えば一般的に防振ゴムとして用いられる合成ゴムであり、例えばウレタンゴム、シリコンゴム、イソブレンゴム)で形成されている。図12(a)は、支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端の緩衝部材5eと上弦部材2上面とが接触していない状態を示している。図12(b)は、支持補強部材5の主枠側延長部5dの先端下面の緩衝部材5eと上弦部材2の上面とが接触している状態を示している。
図12(b)によると、支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端の緩衝部材5eと、上弦部材2の上面とが接触した結果、緩衝部材5eが変形していることがわかる。これにより、支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端と上弦部材2の上面とが接触した場合に、実施の形態1と比較して支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端と上弦部材2上面との接触面積がより大きくなる。
上述したとおり、本実施の形態においてもまた、実施の形態1と同様の効果を奏するのは無論のこと、支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端と上弦部材2の上面とが接触した場合に、実施の形態1と比較して緩衝部材5eの変形により、支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端と上弦部材2の上面との接触面積がより大きくなるので、主枠側延長部5dの下面の先端と上弦部材2の上面との接触箇所に生じる接触力がより小さくなる。その結果、実施の形態2と同様に上弦部材2が主枠側延長部5dから受けるダメージがより小さくなるという効果を奏する。
なお、本実施の形態においては支持補強部材5の主枠側延長部5dの下面の先端には緩衝部材5eが備えられているが、主枠側延長部5dの下面の先端ではなく、上弦部材2の上面の、主枠側延長部5dの下面の先端と接触する箇所に緩衝部材5eを設けても良い。その場合も同様に上弦部材2が主枠側延長部5dから受けるダメージがより小さくなるという効果を奏する。また、緩衝部材5eは、主枠側延長部5dの下面の先端及び上弦部材2の上面の、主枠側延長部5dの下面の先端と接触する箇所双方に設けられていても上記と同様の効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態4
以下、本実施の形態における乗客コンベアの構成を、図13を用いて説明する。図13は、本実施の形態における乗客コンベアの支持アングル1に設置された支持補強部材5の断面図である。図13中、図5と同一符号は同一の構成を示す。本実施の形態における支持補強部材5は実施の形態1の主枠側延長部5aの代わりに主枠側延長部5fを有する。なお、その他の点について、本実施の形態は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
支持補強部材5の主枠側延長部5fの下面は、乗客コンベアの支持アングル1に支持補強部材5を設置したときに上弦部材2に接している。実施の形態1と同様、主枠側延長部5fと上弦部材2とはボルトや溶接などでの固定はされていない。図13中においても、実施の形態1の図8と同様、支持反力F、モーメントM、接触力fが定義される。ここで、支持補強部材5の主枠側延長部5fの下面と乗客コンベアの上弦部材2の上面とはボルトや溶接などでの固定がされていないため、支持反力Fが作用することによる支持アングル1及び支持補強部材5の変形に伴い、支持補強部材5の主枠側延長部5fと乗客コンベアの上弦部材2との間に、接触力f以外の方向への力、例えば特許文献1のように接触力fと直行する方向の力が作用することはない。
上述のとおり、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、主枠側延長部5aは、主枠6の上面に固定されていないので、主枠6に亀裂が入るもしくは主枠6が変形するのをより防止する効果を奏する。また支持補強部材5は、建物側延長部5bと建物構造物4とが接触し、かつ支持アングルと建物構造物4とが接触していない場合、主枠側延長部5a下面の先端が主枠6の上弦部材2の上面と接触している。したがって、支持アングル1を補強する支持補強部材5の建物側延長部5bが乗客コンベアの自重による建物構造物4からの支持反力を受けたときにおいて、支持アングル1の根元1bに作用するモーメントを軽減するという効果も奏する。
なお、望ましくは、支持アングル1に支持補強部材5を設置したときに、主枠側延長部5fの下面と上弦部材2とが接する箇所は図13のように平面同士で接触するようにしてもよい。すなわち、実施の形態1と比較して支持補強部材5の主枠側延長部5fの先端下面と上弦部材2上面との接触面積がより大きくなるので、主枠側延長部5fの先端下面と上弦部材2上面との接触箇所に生じる接触力がより小さくなる。その結果、実施の形態2及び実施の形態3と同様、上弦部材2が主枠側延長部5fから受けるダメージが、実施の形態1と比較してより小さくなるという更なる効果を奏する。
実施の形態5
以下、本実施の形態における乗客コンベアの構成を、図14を用いて説明する。図14は、本実施の形態における乗客コンベアの主枠側延長部5a先端の間隙調整部材7の断面図である。図14中、図5と同一符号は同一の構成を示す。本実施の形態における支持補強部材5は実施の形態1の主枠側延長部5aの代わりに主枠側延長部5gを有する。なお、その他の点について、本実施の形態は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
主枠側延長部5gの下面と主枠6の上弦部材2の上面との間には間隙G2が設けられている。この間隙G2は、乗客コンベアを建物構造物4に架設したときには、建物側延長部5bの下面の先端が支持反力を受けた場合においても、支持補強部材5の主枠側延長部5gの下面と上弦部材2の上面が接することのない間隙であるものとする。
支持補強部材5の主枠側延長部5gには、主枠側延長部5gと上弦部材2の上面との間隙G2を調整することのできる間隙調整部材7が設けられている。間隙調整部材7は、例えば図12で示すとおりボルトで構成することができる。間隙調整部材7であるボルトを締め込む量によって、支持補強部材5の主枠側延長部5gの下面と上弦部材2の上面との間隙G2が調整される。
上述したとおり、本実施の形態においてもまた、実施の形態1と同様の効果を奏するのは無論のことである。さらに、支持補強部材5の主枠側延長部5gには、支持補強部材5の主枠側延長部5gの下面と上弦部材2上面との間隙G2を調整することのできる間隙調整部材7が設けられている。すなわち、乗客コンベアでは設置される上下床面高さの差は架設条件により細かく異なり、想定される支持反力も変化する。すなわち、支持アングル1に支持補強部材5を設置する作業中に、それら細かな条件の変化にも対応した間隙の微調整が対応可能であるという更なる効果を奏する。
なお、実施の形態1〜5に係る発明はエスカレータだけでなく、動く歩道にも適用できることは言うまでも無い。
本発明は、実施の形態1〜5に限られない。本発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせること、及びその一部を適宜変更、省略等することが可能である。
1.支持アングル
1a.支持アングルの先端
1b.支持アングルの根元
1c.支持アングルの取り付け部
2.上弦部材
12.下弦部材
3.縦部材
13.縦部材
4.建物構造物
41.ハサミがね
42.建物構造物の床面先端
5.支持補強部材
5a.主枠側延長部
5b.建物側延長部
5c.主枠側延長部
5d.主枠側延長部
5e.緩衝部材
5f.主枠側延長部
5g.主枠側延長部
5h.主枠側延長部
5j.接続部
5k.主枠側延長部の下面先端
6.主枠
7.間隙調整部材
8.移動手摺
9.欄干
51.延長部材

Claims (12)

  1. 主枠と、
    主枠の長さ方向端部に設置され、建物構造物に載せられる支持アングルと、
    前記支持アングルに固定された接続部、前記接続部から前記建物構造物の床面に沿って延長された建物側延長部、及び前記接続部から前記主枠の上面に沿って延長された主枠側延長部を有する支持補強部材と、を備え、
    前記主枠は、前記主枠の長さ方向に沿って配置された上弦部材を有し、
    前記主枠側延長部は、前記主枠の上面に固定されておらず、前記主枠側延長部の下面と前記上弦部材の上面との間には間隙が設けられ、
    前記支持補強部材は、前記建物側延長部と前記建物構造物とが接触し、かつ前記支持アングルと前記建物構造物とが接触していない場合、前記主枠側延長部の少なくとも一部箇所が前記主枠の上面と接触可能な乗客コンベア。
  2. 前記支持補強部材は、前記建物側延長部の下面先端のみが前記建物構造物の床面先端と接触している場合、前記主枠側延長部の少なくとも一部箇所が前記主枠の上面と接触可能な請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記建物構造物が遥動しているときに、前記建物側延長部が前記建物構造物から受ける支持反力によって前記支持アングルに伝達される応力は、前記支持アングルの破断応力より小さい請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記応力は、前記支持アングルの降伏応力より小さい請求項3に記載の乗客コンベア。
  5. 前記支持補強部材は、前記支持アングルと前記建物構造物とが接触している場合、前記主枠側延長部が前記主枠の上面と接触していない請求項1から4のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  6. 前記支持補強部材は、前記支持アングルと前記建物構造物とが接触している場合、前記主枠側延長部の少なくとも一部箇所が前記主枠の上面と接触している請求項1から4のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  7. 前記主枠側延長部は、前記主枠側延長部と前記主枠の上面との間隙を調整する間隙調整部材を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  8. 前記主枠側延長部は、下面先端の形状が凸曲面である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  9. 前記主枠側延長部は、下面先端に前記主枠側延長部よりも弾性係数が小さい緩衝部材を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  10. 前記主枠は、前記主枠側延長部の下面先端が接触する箇所に、前記主枠側延長部よりも弾性係数が小さい緩衝部材を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗客コンベア。
  11. 主枠と、
    主枠の長さ方向端部に設置され、建物構造物に載せられる支持アングルと、
    前記支持アングルに固定された接続部、前記接続部から前記建物構造物の床面に沿って延長された建物側延長部、及び前記接続部から前記主枠の上面に沿って延長された主枠側延長部を有する支持補強部材と、を備え、
    前記主枠は、前記主枠の長さ方向に沿って配置された上弦部材を有し、
    前記主枠側延長部は、前記主枠の上面に固定されておらず、前記主枠側延長部の下面と前記上弦部材の上面との間には間隙が設けられ、
    前記建物側延長部が前記建物構造物から受ける支持反力をF[N]、
    前記支持反力が作用する前記支持アングルの断面2次モーメントをI[mm4]、
    前記支持アングルの根元から先端までの距離をL1[mm]、
    前記支持アングルの先端から前記建物側延長部の先端までの長さをL2[mm]、
    前記支持アングルの根元から前記主枠側延長部の先端までの長さをL3[mm]、
    前記支持アングルの縦弾性係数をE[Pa]、としたときに、
    前記主枠側延長部の下面と前記上弦部材の上面との前記間隙は以下の式で計算されたd2[mm]以下である乗客コンベア。
    Figure 0006743984
  12. 主枠と、
    主枠の長さ方向端部に設置され、建物構造物に載せられる支持アングルと、
    前記支持アングルに固定された接続部、前記接続部から前記建物構造物の床面に沿って延長された建物側延長部、及び前記接続部から前記主枠の上面に沿って延長された主枠側延長部を有する支持補強部材と、を備え、
    前記主枠は、前記主枠の長さ方向に沿って配置された上弦部材を有し、
    前記主枠側延長部は、前記主枠の上面に固定されておらず、前記主枠側延長部の下面と前記上弦部材の上面との間には間隙が設けられ、
    前記支持アングルの先端から前記建物側延長部の先端までの長さが10mm〜300mm、
    前記支持アングルの根元から前記主枠側延長部の先端までの長さが105mm〜550mm、
    及び前記主枠側延長部の下面と前記上弦部材の上面との前記間隙が1mm以下である乗客コンベア。
JP2019556015A 2017-11-22 2017-11-22 乗客コンベア Active JP6743984B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/041982 WO2019102542A1 (ja) 2017-11-22 2017-11-22 乗客コンベア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019102542A1 JPWO2019102542A1 (ja) 2020-04-02
JP6743984B2 true JP6743984B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=66631935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019556015A Active JP6743984B2 (ja) 2017-11-22 2017-11-22 乗客コンベア

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10865073B2 (ja)
JP (1) JP6743984B2 (ja)
CN (1) CN111344247B (ja)
WO (1) WO2019102542A1 (ja)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1197759C (zh) * 2000-07-27 2005-04-20 因温特奥股份公司 自动扶梯或自动输送带的抗震支座
US6637580B1 (en) * 2002-12-05 2003-10-28 Terryle L. Sneed Telescoping escalator seismic restraint
JP5748588B2 (ja) 2010-08-23 2015-07-15 三菱電機株式会社 乗客コンベヤの主枠
JP5784229B2 (ja) * 2012-06-21 2015-09-24 三菱電機株式会社 乗客コンベア
CN202864651U (zh) * 2012-10-10 2013-04-10 江南嘉捷电梯股份有限公司 自动扶梯或自动人行道上防地震保护装置
WO2015037070A1 (ja) * 2013-09-11 2015-03-19 株式会社日立製作所 乗客コンベア設備
WO2015082195A1 (de) * 2013-12-06 2015-06-11 Inventio Ag Auflager zur bauseitigen lagerung einer personentransporteinrichtung
JP6362997B2 (ja) * 2014-10-30 2018-07-25 株式会社日立ビルシステム 乗客コンベアのリニューアル方法
JP5985685B1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-06 東芝エレベータ株式会社 延設部材とそれを用いた乗客コンベア
JP6389788B2 (ja) * 2015-03-26 2018-09-12 株式会社日立製作所 乗客コンベア
JP6467283B2 (ja) * 2015-05-13 2019-02-13 株式会社日立製作所 乗客コンベア及びそのリニューアル方法
DE102015214077A1 (de) * 2015-07-24 2017-01-26 Thyssenkrupp Ag Beförderungsvorrichtung, insbesondere Fahrtreppe oder Fahrsteig
DE102015215531A1 (de) * 2015-08-14 2017-02-16 Thyssenkrupp Ag Personenfördervorrichtung mit adaptivem Schwingungsdämpfungssystem sowie Verfahren zur Reduzierung von auf Personenfördervorrichtungen übertragenen Gebäudeschwingungen
CN108473284B (zh) * 2016-01-21 2019-07-12 三菱电机株式会社 乘客输送机
JP2017190235A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社日立製作所 乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法
TWI720212B (zh) * 2016-06-21 2021-03-01 瑞士商伊文修股份有限公司 將手扶梯或移動步道現代化之方法、用於此方法的裝置組合及新的橫樑

Also Published As

Publication number Publication date
US20200307960A1 (en) 2020-10-01
CN111344247A (zh) 2020-06-26
JPWO2019102542A1 (ja) 2020-04-02
WO2019102542A1 (ja) 2019-05-31
CN111344247B (zh) 2021-09-14
US10865073B2 (en) 2020-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120260B2 (ja) エレベータ装置
KR102318705B1 (ko) 지진 움직임시 에스컬레이터들 및 무빙 워크들용 측방향 댐핑 및 중간 지지물
JP2013067461A (ja) 乗客コンベア
JP6743984B2 (ja) 乗客コンベア
SE526130C2 (sv) Hyttstöd
JP2015101472A (ja) 乗客コンベア用フレーム支持構造
JP6200841B2 (ja) 乗客コンベア
JP5284590B2 (ja) 建築物耐震用の乗客コンベア装置
JP6467283B2 (ja) 乗客コンベア及びそのリニューアル方法
JP4675094B2 (ja) エレベータレールの底部受装置
JP5231944B2 (ja) 乗客コンベア
JP5587846B2 (ja) 乗客コンベア
JP2007062949A (ja) ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法
JP2010089917A (ja) エレベータ用マシンビーム
JP2015151231A (ja) 乗客コンベア装置
KR102213646B1 (ko) 가이드 레일 고정 장치
JP5161425B2 (ja) 乗客コンベア設備
JP6169425B2 (ja) 乗客コンベア
JP6336832B2 (ja) 乗客コンベア装置
JP4764656B2 (ja) 免震建物用エレベーター装置及びそれに用いるフェッシャープレート
CN113727935B (zh) 乘客输送机的桁架
JP2005089148A (ja) エレベーターの据付作業床装置
JP5247041B2 (ja) 建築物耐震用乗客コンベア装置
WO2006095413A1 (ja) エレベータ用ガイドレール
JP2006036450A (ja) エレベータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191031

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20191112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6743984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250