JP6743912B2 - 経路情報提供装置、経路探索装置、経路情報提供システム、経路情報提供プログラム、及び経路情報提供方法 - Google Patents

経路情報提供装置、経路探索装置、経路情報提供システム、経路情報提供プログラム、及び経路情報提供方法 Download PDF

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Description

本件は、経路情報提供装置、経路探索装置、経路情報提供システム、経路情報提供プログラム、及び経路情報提供方法に関する。
車両の出発地から目的地までの推奨経路を探索し、運転者に対して推奨経路の経路情報を案内するナビゲーション技術が知られている。推奨経路の探索は例えば走行距離や走行時間の短さによって決定される。また、推奨経路に複数の候補がある場合には、車両の挙動についての危険度が最も低い候補を推奨経路として決定する技術も知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−175571号公報
しかしながら、上述した技術によれば危険度が最も低い候補以外の候補は安全運転が困難な経路でなくても推奨経路から排除される。このように、安全運転が困難でない経路の数が減少し、安全運転が容易な推奨経路に車両が集中すれば、推奨経路に渋滞が発生し、逆に走行時間が増加するおそれがある。
そこで、1つの側面では、安全運転が困難な経路の排除を抑制できる経路情報提供装置、経路探索装置、経路情報提供システム、経路情報提供プログラム、及び経路情報提供方法を提供することを目的とする。
1つの実施態様では、経路情報提供装置は、車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、処理を実行する処理部を有する経路情報提供装置である。
また、1つの実施態様では、経路探索装置は、操作に基づいて入力された出発地と目的地を取得し、車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、取得した前記出発地から前記目的地までの前記経路上に存在する二地点間の通過コストを補正する、処理を実行する処理部を有する経路探索装置である。
また、1つの実施態様では、経路情報提供システムは、走行軌跡を送信する車両と、前記車両から送信された走行軌跡を受信して第1記憶部に格納し、前記第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、処理を実行する処理装置と、を有する経路情報提供システムである。
また、1つの実施態様では、経路情報提供プログラムは、車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、処理をコンピュータに実行させる経路情報提供プログラムである。
また、1つの実施態様では、経路情報提供方法は、車両の走行軌跡を送信する処理を前記車両が備える第1のコンピュータが実行し、前記走行軌跡を受信して第1記憶部に格納し、前記第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する処理を前記車両とは別体である別装置が備える第2のコンピュータが実行する、経路情報提供方法である。
安全運転が困難な経路の排除を抑制することができる。
図1は第1実施形態に係る経路情報提供システムの一例である。 図2は車載機器のハードウェア構成の一例である。 図3は車載機器の機能ブロック図の一例である。 図4は走行軌跡記憶部の一例である。 図5は地域リスク更新部の機能ブロック図の一例である。 図6は気象データの地域リスク情報への変換を説明する図である。 図7は交通データの地域リスク情報への変換を説明する図である。 図8は人口分布データの地域リスク情報への変換を説明する図である。 図9は地域リスク記憶部の一例である。 図10はエリア情報の一例である。 図11(a)及び(b)は不安全運転行動の発生位置とリスクエリアの重なりを説明する図である。 図12はリスク耐性記憶部の一例である。 図13(a)はコスト補正部が取得するリンク情報の一例である。図13(b)はリンク情報に基づいて特定される各ノードのリンク関係を示す図である。 図14は実施例に係る標準コストの補正例を説明する図である。 図15は比較例1に係る経路情報の生成例である。 図16は比較例2に係る経路情報の生成例である。 図17は車載機器の動作の一例を示すフローチャートである。 図18は車載機器の動作の他の一例を示すフローチャートである。 図19は車載機器の動作の他の一例を示すフローチャートである。 図20は第2実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。 図21は第3実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。 図22は経過時間とリスク耐性の関係を示すグラフである。 図23は第4実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。 図24は不安全運転記憶部の一例である。 図25は第5実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。 図26は第6実施形態に係る経路情報提供システムの一例である。 図27はリスク管理サーバのハードウェア構成の一例である。 図28はリスク管理サーバの機能ブロック図の一例である。 図29は第6実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。 図30は第7実施形態に係る経路情報提供システムの一例である。 図31はリスク耐性管理サーバの機能ブロック図の一例である。 図32は第7実施形態に係る車載機器の機能ブロック図である。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る経路情報提供システムSの一例である。経路情報提供システムSは車両CRの運転者に出発地から目的地までの走行経路上に潜在する様々なリスクとそのリスクに対する運転者の耐性を考慮した経路情報を提供するコンピュータシステムである。経路情報提供システムSは経路探索装置としての車載機器100と情報提供サーバ200を含んでいる。車載機器100は車両CRに搭載されている。車載機器100にはカーナビゲーションシステムといった電子機器が利用される。例えば車載機器100としてスマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスが利用されてもよい。
情報提供サーバ200は情報の種類毎に特定の情報を表すデータを提供する。情報提供サーバ200は例えば気象情報サーバ210、交通情報サーバ220、及び人口情報サーバ230といった複数のサーバを含んでいる。尚、情報提供サーバ200は気象情報サーバ210、交通情報サーバ220、及び人口情報サーバ230の少なくとも1つを含んでいればよい。
ここで、気象情報サーバ210は例えば各地に設置された雨量計や気象衛星などから気象に関する種々の情報を収集して蓄積し、降水量や降雪量などを表す気象データを提供する。交通情報サーバ220は例えば道路上に設置された車両感知器などから得た車両数や車両CRなどが発信するプローブ情報に基づいて道路の混雑状況を算出して蓄積し、交通量を表す交通データを提供する。人口情報サーバ230は例えば各自治体が有する人口データを収集して蓄積し、人口密度を表す人口密度データを提供する。
車載機器100と情報提供サーバ200は有線ネットワークNW1及び無線ネットワークNW2といった通信ネットワークにより接続されている。したがって、情報提供サーバ200が種々のデータを提供すると、車載機器100は有線ネットワークNW1、携帯基地局BS、無線ネットワークNW2、及びアンテナATNを経由した各種データを受信することができる。車載機器100は受信したデータ、車両CRの状態(例えば車速や加速度など)を表すデータ、車両CRの運転者から入力されたデータなどを利用して、出発地から目的地までの経路情報を表示する。
以下、車載機器100の詳細について説明する。
図2は車載機器100のハードウェア構成の一例である。図2に示すように、車載機器100は、Central Processing Unit(CPU)100A、Random Access Memory(RAM)100B、Read Only Memory(ROM)100C、Electrically Erasable Programmable Read Only Memory(EEPROM)100D及びRadio Frequency(RF)回路100Eを含んでいる。RF回路100EにはアンテナATNが接続されている。RF回路100Eに代えて通信機能を実現するCPUが利用されてもよい。
また、車載機器100は、スピーカー100F、カメラ100G、タッチパネル100H、ディスプレイ100I、及びマイク100Jを含んでいる。CPU100Aからマイク100Jまでは、内部バス100Kによって互いに接続されている。少なくともCPU100AとRAM100Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
上述したRAM100Bには、ROM100CやEEPROM100Dに記憶されたプログラムがCPU100Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU100Aが実行することにより、後述する各種の機能が実現され、また、各種の処理が実行される。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
図3は車載機器100の機能ブロック図の一例である。車載機器100は入出力部101と地点取得部102を備えている。また、車載機器100は走行軌跡収集部103と走行軌跡記憶部104を備えている。さらに、車載機器100は地域リスク更新部105と地域リスク記憶部106と車両通信部107を備えている。その他、車載機器100は走行距離集計部108と不安全運転抽出部109と不安全運転集計部110を備えている。車載機器100はリスク耐性算出部111とリスク耐性記憶部112を備えている。車載機器100は経路マップ記憶部113とコスト補正部114と経路生成部115とを備えている。
尚、上述した入出力部101は例えばタッチパネル100H及びディスプレイ100Iによって実現される。上述した地点取得部102、走行軌跡収集部103、地域リスク更新部105、走行距離集計部108、不安全運転抽出部109、不安全運転集計部110、リスク耐性算出部111、コスト補正部114、及び経路生成部115は例えばCPU100Aによって実現される。上述した走行軌跡記憶部104、地域リスク記憶部106、リスク耐性記憶部112、及び経路マップ記憶部113は例えばRAM100BやEEPROM100Dによって実現される。上述した車両通信部107は例えばRF回路100E及びアンテナATNよって実現される。
入出力部101は運転者による入力操作に基づいて各種のデータを受け付けて保持する。例えば、入出力部101は出発地及び目的地を表すデータのほか、高速道路の利用の有無といった走行経路の優先度などを表すデータを受け付けて保持する。また、入出力部101は経路情報を出力する。より詳しくは、入出力部101は出発地から目的地までの走行経路を表す経路情報を表示する。これにより、運転者は走行経路を視認することができる。尚、入出力部101はGlobal Positioning System(GPS)機能を利用して現在位置を取得し、取得した現在位置を出発地に設定するようにしてもよい。
地点取得部102は入出力部101から出発地及び目的地を取得する。地点取得部102は出発地及び目的地を取得すると、取得した出発地及び目的地をコスト補正部114に送信する。
走行軌跡収集部103は車両CRの走行軌跡を収集する。例えば走行軌跡収集部103はGPS機能を利用して現在の時刻とその時刻における走行位置(具体的には経度及び緯度)を収集する。また、走行軌跡収集部103は車両CRのエンジンなどに取り付けられた速度センサ及び加速度センサから現在の時刻における車両CRの速度及び加速度を収集する。走行軌跡収集部103は現在の時刻、走行位置、速度及び加速度を互いに関連付けて走行軌跡情報として走行軌跡記憶部104に格納する。これにより、図4に示すように、走行軌跡記憶部104は走行軌跡情報を記憶する。
尚、例えば車両CRの車内に車載カメラを取り付けて運転者を撮影し、運転者の挙動(例えば居眠りや脇見など)を判断した結果を走行軌跡情報に含めてもよい。また、生体センサを利用して運転者の生体情報(例えば脈拍や血圧など)を取得し、取得した生体情報から得られる運転者の健康状態を走行軌跡情報に含めてもよい。
地域リスク更新部105は地域リスク記憶部106を定期的に又は非定期的に更新する。地域リスク更新部105は、図5に示すように、制御部105Aと気象リスク更新部105Bと交通リスク更新部105Cと人口リスク更新部105Dと計時部105Eとを含んでいる。計時部105Eは時計機能とカレンダー機能を備えている。
制御部105Aは気象リスク更新部105B、交通リスク更新部105C、及び人口リスク更新部105Dの動作を制御する。具体的には、制御部105Aは定期的に計時部105Eを確認し、気象リスク更新部105Bと交通リスク更新部105Cと人口リスク更新部105Dのそれぞれの更新サイクル(更新周期)を制御する。例えば、制御部105Aは数分(例えば1分)サイクルで気象リスク更新部105Bを起動する。制御部105Aは数十分(例えば10分)サイクルで交通リスク更新部105Cを起動する。制御部105Aは数カ月(例えば1ヶ月)サイクルで人口リスク更新部105Dを起動する。
例えば制御部105Aが気象リスク更新部105Bを起動した場合、気象リスク更新部105Bは車両通信部107を介して気象情報サーバ210から所定の天候を含む気象データを取得する。気象リスク更新部105Bは気象データを取得すると、気象データを地域リスク情報に変換して地域リスク記憶部106に格納する。
具体的には、図6に示すように、天候、計測日時、エリア情報、及び1時間当たりの降水量を含む複数の気象データの中から所定の天候(例えば天候「雨天」)を含む気象データD1を取得した場合、気象リスク更新部105Bは地域リスク情報を識別するリスクIDを生成して、リスクレートを算出する。ここで、気象に関するリスクレートは1時間当たりの降水量÷所定の基準レートによって算出される。第1実施形態では例えば基準レート「10mm」を採用することにより、気象リスク更新部105Bはリスクレート「1.5」を算出する。気象リスク更新部105Bはリスクレートを算出すると、生成したリスクID(例えばリスクID「1」)、気象データの計測日時及びエリア情報をそれぞれ引き継いだリスク開始時刻及びエリア情報、リスク終了時刻「継続中」、リスク種別「気象」、算出したリスクレートを含む地域リスク情報R1を地域リスク記憶部106に格納する。
例えば制御部105Aが交通リスク更新部105Cを起動した場合、交通リスク更新部105Cは車両通信部107を介して交通情報サーバ220から交通データを取得する。交通リスク更新部105Cは交通データを取得すると、交通データを地域リスク情報に変換して地域リスク記憶部106に格納する。
具体的には、図7に示すように、調査日時、エリア情報、及び交通量(1時間当たりの台数)を含む交通データD2を取得した場合、交通リスク更新部105CはリスクIDを生成し、リスクレートを算出する。ここで、交通に関するリスクレートは交通量÷所定の基準レートによって算出される。第1実施形態では例えば基準レート「1000台/時」を採用することにより、交通リスク更新部105Cはリスクレート「2.0」を算出する。交通リスク更新部105Cはリスクレートを算出すると、生成したリスクID(例えばリスクID「2」)、交通データの調査日時及びエリア情報をそれぞれ引き継いだリスク開始時刻及びエリア情報、リスク終了時刻「継続中」、リスク種別「交通集中」、算出したリスクレートを含む地域リスク情報R2を地域リスク記憶部106に格納する。
例えば制御部105Aが人口リスク更新部105Dを起動した場合、人口リスク更新部105Dは車両通信部107を介して人口情報サーバ230から人口密度データを取得する。人口リスク更新部105Dは人口データを取得すると、人口密度データを地域リスク情報に変換して地域リスク記憶部106に格納する。
具体的には、図8に示すように、調査日時、エリア情報、及び人口密度(1km当たりの人数)を含む人口密度データD3を取得した場合、人口リスク更新部105DはリスクIDを生成し、リスクレートを算出する。ここで、人口密度に関するリスクレートは1km当たりの人数÷所定の基準レートによって算出される。第1実施形態では例えば基準レート「2000人/km」を採用することにより、人口リスク更新部105Dはリスクレート「4.2」を算出する。人口リスク更新部105Dはリスクレートを算出すると、生成したリスクID(例えばリスクID「3」)、人口密度データの調査日時及びエリア情報をそれぞれ引き継いだリスク開始時刻及びエリア情報、リスク終了時刻「継続中」、リスク種別「人口密集」、算出したリスクレートを含む地域リスク情報R3を地域リスク記憶部106に格納する。
以上説明したように、気象リスク更新部105B、交通リスク更新部105C、及び人口リスク更新部105Dはそれぞれリスク種別「気象」を含む地域リスク情報R1、リスク種別「交通集中」を含む地域リスク情報R2、及びリスク種別「人口密集」を含む地域リスク情報R3を地域リスク記憶部106に格納する。これにより、図9に示すように、地域リスク記憶部106は種々のリスク種別を含む地域リスク情報R1,R2,R3を記憶する。
尚、気象リスク更新部105B、交通リスク更新部105C、及び人口リスク更新部105Dがそれぞれ算出したリスクレートが所定の閾値(例えば閾値「1.0」)以下である場合、気象リスク更新部105B、交通リスク更新部105C、及び人口リスク更新部105Dはそのリスク種別についてリスクがないと判断し、そのリスクレートを含む地域リスク情報の地域リスク記憶部106への格納を中止する。
ここで、図10を参照して、上述したエリア情報について詳しく説明する。図10はエリア情報の一例である。図10に示すように、エリア情報はエリアタイプとエリアデータを構成要素として含んでいる。エリア情報はエリア(領域)を特定する情報である。例えば、エリアタイプ「円タイプ」であれば、経度及び緯度によって特定される中心位置(x,y)と半径rによってそのエリアが特定される。残りのエリアタイプについてもエリアタイプ「円タイプ」と基本的に同様である。尚、エリアタイプ「多角形タイプ」は全ての内角がいずれも180度未満になる多角形のエリアを表している。例えば内角の1つが180度を超える多角形のエリアである場合、複数の多角形に分けられてそのエリアが特定される。
図3に戻り、走行距離集計部108はリスクが潜在する走行経路のリスク種別毎の走行距離とリスクが潜在しない走行経路の走行距離を集計する。具体的には、走行距離集計部108は走行軌跡記憶部104から走行軌跡情報を取得する。また、走行距離集計部108は地域リスク記憶部106から地域リスク情報を取得する。走行距離集計部108は取得した走行軌跡情報と地域リスク情報とに基づいて、リスクが潜在するエリア(以下、リスクエリアという)を走行した走行距離をリスク種別毎に集計するとともに、リスクが潜在しないエリア(以下、非リスクエリアという)を走行した走行距離も集計する。走行距離集計部108は集計した各走行距離をリスク耐性算出部111に送信する。
不安全運転抽出部109は走行軌跡記憶部104から走行軌跡情報を取得し、ヒヤリハットといった運転者の不安全な運転行動とその運転行動が発生した位置を抽出する。例えば不安全運転抽出部109は取得した走行軌跡情報に基づいて−0.5Gよりも小さな加速度を検出した場合、急ブレーキといった不安全な運転行動を抽出するとともに、その運転行動(すなわち急ブレーキ)が発生した位置を抽出する。逆に、不安全運転抽出部109は取得した走行軌跡情報に基づいて0.5Gよりも大きな加速度を検出した場合、急発進といった不安全な運転行動を抽出し、その運転行動(すなわち急発進)が発生した位置を抽出する。不安全運転抽出部109は不安全な運転行動とその運転行動が発生した位置を抽出すると、抽出した運転行動と位置を不安全運転集計部110に送信する。尚、走行軌跡情報に運転者の挙動を判断した結果や運転者の健康状態といった情報が含まれていれば、不安全運転抽出部109はこれらの情報に基づいて、運転者の不安全な運転行動とその運転行動が発生した位置を抽出してもよい。
不安全運転集計部110は運転者が不安全な運転行動をとった回数を集計する。より詳しくは、不安全運転集計部110は不安全運転抽出部109から運転行動と位置が送信されると、地域リスク記憶部106から地域リスク情報を取得する。不安全運転集計部110は送信された運転行動及び位置と地域リスク記憶部106から取得した地域リスク情報とに基づいて、不安全な運転行動をとった回数をリスク種別毎に集計するとともに、非リスクエリアの走行経路上で不安全な運転行動をとった回数を集計する。不安全運転集計部110は不安全な運転行動をとった回数を集計すると、集計した回数をリスク耐性算出部111に送信する。なお、ここでは不安全運転集計部110が不安全な運転行動をとった回数を集計しているが、例えば不安全運転抽出部109が不安全な運転行動を抽出するのみでなく、その不安全な運転行動を不安全な度合いによってレベル分けするなら、不安全運転集計部110はレベル分けした集計を行ってもよい。例えば急ブレーキにおいて、−1.0Gよりも小さな場合と、−0.5Gから−1.0Gまでをレベル分けするなどである。また、レベルを回数に掛け合わせて集計する方法をとってもよい。
リスク耐性算出部111は走行距離集計部108から送信された走行距離と不安全運転集計部110から送信された回数とに基づいて、リスク耐性スコアを算出する。リスク耐性スコアは運転者のリスクに対する耐性を点数化した数値である。
具体的には、まず、リスク耐性算出部111は不安全運転行動率をリスク種別毎に算出する。不安全運転行動率は走行距離に対する不安全な運転行動をとった回数により算出される。例えば、図11(a)及び(b)に示すように、リスク種別「気象」を含む地域リスク情報R1によって特定されるリスクエリアAR1を走行した走行距離が6.67Kmであり、そのリスクエリアAR1を走行中に運転者が不安全な運転行動をとった回数が1回である場合、リスク耐性算出部111は不安全運転行動率として約0.15(=1回÷6.67Km)を算出する。同様に、リスク種別「交通集中」を含む地域リスク情報R2によって特定されるリスクエリアAR2を走行した走行距離が6.56Kmであり、そのリスクエリアAR2を走行中に運転者が不安全な運転行動をとった回数が4回である場合、リスク耐性算出部111は不安全運転行動率として約0.61(=4回÷6.56Km)を算出する。また、出発地から目的地までの走行経路の中でリスクエリアAR1,AR2を走行した走行経路を除いた走行経路の走行距離が7.00Km(=1.00Km+4.00Km+2.00Km)であり、その走行経路を走行中に運転者が不安全な運転行動をとった回数が3回である場合、リスク耐性算出部111は不安全運転行動率として約0.43(=3回÷7.00Km)を算出する。
次に、リスク耐性算出部111は算出した各不安全運転行動率に基づいて、リスク耐性スコアをそれぞれ算出する。リスク耐性スコアは潜在する各リスクの不安全運転行動率に対するリスクなしの不安全運転行動率によって算出される。例えば、上述したようにリスク種別「気象」の不安全運転行動率が0.15であり、リスクがない場合の不安全運転行動率が0.43である場合、リスク耐性算出部111はリスク耐性スコアとして約2.8(=0.43÷0.15)を算出する。同様に、リスク種別「交通集中」の不安全運転行動率が0.61である場合、リスク耐性算出部111はリスク耐性スコアとして約0.7(=0.43÷0.61)を算出する。さらに、リスクがない場合の不安全運転行動率が0.43であるため、リスク耐性算出部111はリスク耐性スコアとして1.0(=0.43÷0.43)を算出する。リスク耐性算出部111はリスク耐性スコアを算出すると、算出した不安全運転行動率とリスク耐性スコアを含むリスク耐性情報をリスク耐性記憶部112に格納する。これにより、図12に示すように、リスク耐性記憶部112はリスク耐性情報を記憶する。
図3に戻り、経路マップ記憶部113は図葉単位に管理された図葉単位経路マップ情報の集合から成る経路マップ情報を記憶する。図葉単位経路マップ情報は、経路上の二地点間の通過に要する標準コスト(例えば道のりの長さや平均的な移動時間など)を含むリンク情報や背景情報などを含んでいる。
コスト補正部114は上述した標準コストを補正する。より詳しくは、まず、コスト補正部114は地点取得部102から送信された出発地及び目的地を受け付けると、受け付けた出発地及び目的地に基づいて、経路マップ記憶部113から出発地及び目的地までのリンク情報を取得する。
ここで、コスト補正部114が取得するリンク情報について説明する。図13(a)はコスト補正部114が取得するリンク情報の一例である。図13(b)はリンク情報に基づいて特定される各ノードのリンク関係を示す図である。上述したように、コスト補正部114は出発地及び目的地を受け付けると、図13(a)に示すように、出発地から目的地までの複数のリンク情報を取得する。リンク情報は例えば道路の区間を表す。リンク情報はリンクID、標準コスト、第1のノードのID、第1のノードの経度及び緯度、第2のノードのID、並びに第2のノードの経度及び緯度を構成要素として含んでいる。第1のノード及び第2のノードは道路の区間の両端を表している。第1のノード及び第2のノードとしては例えば交差点がある。例えば、図13(a)及び(b)に示すように、リンクID「1001」が付与されたリンク情報によれば、経度「xn1」・緯度「yn1」に位置するノードID「101」のノードN1と経度「xn2」・緯度「yn2」に位置するノードID「102」のノードN2は互いにリンクしている。そして、ノードN1,N2間の通過には標準コスト「6」がかかる。
コスト補正部114は出発地から目的地までのリンク情報を取得すると、さらに、地域リスク記憶部106から地域リスク情報を取得し、リスク耐性記憶部112からリスク耐性情報を取得する。コスト補正部114は地域リスク情報とリスク耐性情報を取得すると、取得した地域リスク情報のリスクレートとリスク耐性情報のリスク耐性スコアとに基づいて、標準コストを補正する。コスト補正部114が標準コストを補正し終えると、標準コストが補正されたリンク情報を経路生成部115に送信する。
ここで、図14を参照して、実施例に係る標準コストの補正例を説明する。
図14は実施例に係る標準コストの補正例を説明する図である。例えば、図14に示すように、リンクID「1001」のリンク情報によって特定される走行経路が気象に関するリスクが潜在するリスクエリアAR1に含まれる場合、コスト補正部114は標準コストとリスクレートとリスク耐性スコアと所定の計算式とに基づいて、補正後通過コストを算出する。上述したように、標準コスト「6」は、気象に関するリスクレート「1.5」(図9参照)とリスク耐性スコア「2.8」(図12参照)と計算式に基づいて、補正後通過コスト「3.21」に補正される。
同様に、リンクID「1001」とは別のリンクIDのリンク情報(不図示)によって特定される走行経路が交通集中に関するリスクが潜在するリスクエリアAR2に含まれる場合も、コスト補正部114は標準コストとリスクレートとリスク耐性スコアと所定の計算式とに基づいて、補正後通過コストを算出する。例えば、図14に示すように、標準コスト「4」は、交通集中に関するリスクレート「2.0」(図9参照)とリスク耐性スコア「0.7」(図12参照)と計算式に基づいて、補正後通過コスト「11.43」に補正される。
このように、出発地から目的地までの走行経路の過程でリスクが潜在するリスクエリアAR1,AR2が含まれており、標準コストに対してそのリスクエリアAR1,AR2特有のリスクレートに応じた運転負荷がかかっていても、運転者がその運転負荷に対する耐性を備えていれば、標準コストが低減する場合がある。逆に、運転者がその運転負荷に対する耐性を備えていなければ、標準コストが増加する場合もある。
図3に戻り、経路生成部115は補正されたリンク情報をコスト補正部114から受け付けると、出発地から目的地までの経路情報を生成する。具体的には、経路生成部115は、ダイクストラ法を利用して、出発地から目的地までのコストの合計値(以下、トータル通過コストという)が最小になる経路情報を生成する。ここで、図14に示すように、出発地を表すノードID「St」のノードNsから目的地を表すノードID「Gl」のノードNgまで複数のノードN1,N2,・・・が存在する。このため、出発地から目的地に到達するまで多様な走行経路を候補として選択することができるが、経路生成部115はトータル通過コストの最小値「11.21」を算出するノードNs,N1,N2,Ngを通過する経路情報を生成する。経路生成部115は経路情報を生成すると、生成した経路情報を入出力部101に送信する。入出力部101は経路情報を受信すると、受信した経路情報を出力する。
ここで、図15及び図16を参照して、第1実施形態と比較する比較例を説明する。
図15は比較例1に係る経路情報の生成例である。図16は比較例2に係る経路情報の生成例である。まず、図15に示すように、補正を行っていない標準コストとダイクストラ法を利用して経路生成部115が経路情報を生成すると、経路生成部115はトータル通過コストの最小値「10」を算出するノードNs,N3,N4,Ngを通過する経路情報を生成する。すなわち、リンク情報によって特定される出発地から目的地までの走行経路にリスクエリアAR1,AR2が存在しない場合、経路生成部115は実施例に係る経路情報とは異なる経路情報を生成する。
また、図16に示すように、リスク耐性スコアを利用せずに、リスクレートで補正を行った標準コストとダイクストラ法を利用して経路生成部115が経路情報を生成すると、経路生成部115はトータル通過コストの最小値「12」を算出するノードNs,N1,N5,Ngを通過する経路情報を生成する。すなわち、リスクエリアAR1の標準コスト「6」がリスクレート「1.5」により補正後通過コスト「9」に補正され、リスクエリアAR2の標準コスト「4」がリスクレート「2.0」により補正後通過コスト「8」に補正された場合、経路生成部115は実施例に係る経路情報及び比較例1に係る経路情報のいずれとも異なる経路情報を生成する。
このように、リスクが潜在するリスクエリアAR1,AR2を考慮するだけでなく、そのリスクに対するリスク耐性を考慮することにより、リスクエリアAR1,AR2内の走行経路を通過できる可能性が増加する。言い換えれば、安全運転が困難な走行経路を排除しないで済む。
続いて、図17から図19を参照して、車載機器100の動作について説明する。
図17は車載機器100の動作の一例を示すフローチャートである。より詳しくは、図17は気象リスク更新部105Bの動作の一例を示すフローチャートである。尚、交通リスク更新部105C及び人口リスク更新部105Dの各動作については気象リスク更新部105Bの動作と同様であるため、その説明を省略する。
まず、気象リスク更新部105Bは地域リスク記憶部106から更新対象の地域リスク情報を削除する(ステップS101)。例えば、制御部105Aが気象リスク更新部105Bを起動すると、気象リスク更新部105Bは気象に関する地域リスク情報を削除する。これにより、地域リスク記憶部106内に残存していた気象に関する過去の地域リスク情報が消失する。
ステップS101の処理が完了すると、次いで、気象リスク更新部105Bは気象データを取得する(ステップS102)。より詳しくは、気象リスク更新部105Bは気象情報サーバ210から所定の天候(例えば天候「雨天」)を含む1つの気象データを取得する。気象リスク更新部105Bは気象データを取得すると、リスクIDを生成し、そのリスクIDとリスク種別とを含む地域リスク情報を生成する。例えば、気象リスク更新部105BがリスクID「1」を生成した場合、気象リスク更新部105BはリスクID「1」と気象に関するリスクであることを示すリスク種別「気象」とを含む地域リスク情報を生成する。
ステップS102の処理が完了すると、次いで、気象リスク更新部105Bは取得した気象データの中からエリア情報を特定する(ステップS103)。気象リスク更新部105Bはエリア情報を特定すると、特定したエリア情報を地域リスク情報のエリア情報の欄に格納する。尚、気象リスク更新部105Bはエリア情報を特定し終えると、取得した気象データの中から計測時刻を特定し、特定した計測時刻と所定の文字列(例えば文字列「継続中」)を地域リスク情報のリスク開始時刻の欄及びリスク終了時刻の欄にそれぞれ格納する。
ステップS103の処理が完了すると、次いで、気象リスク更新部105Bは取得した気象データの中の降水量に関するデータに基づいて、リスクレートを算出する(ステップS104)。気象リスク更新部105Bはリスクレートを算出すると、算出したリスクレートを地域リスク情報のリスクレートの欄に格納する。
ステップS104の処理が完了すると、次いで、気象リスク更新部105Bは地域リスク情報を格納する(ステップS105)。これにより、地域リスク記憶部106はリスク種別「気象」に関する地域リスク情報を記憶する(図9参照)。
ステップS105の処理が完了すると、次いで、気象リスク更新部105Bは気象情報サーバ210にアクセスして、気象データが残存するか否かを判定する(ステップS106)。気象データが残存する場合(ステップS105:YES)、気象リスク更新部105BはステップS102からS105までの処理を繰り返す。一方、気象データが残存しない場合(ステップS105:NO)、気象リスク更新部105Bは処理を終える。これにより、地域リスク記憶部106にはリスク種別「気象」に関する地域リスク情報が蓄積される。
尚、冒頭で説明したように、交通リスク更新部105C及び人口リスク更新部105Dも気象リスク更新部105Bと同様に動作するため、地域リスク記憶部106はリスク種別「交通集中」及び「人口密集」に関するそれぞれの地域リスク情報を記憶する。これにより、地域リスク記憶部106には「交通集中」及び「人口密集」に関するそれぞれの地域リスク情報が蓄積される。
図18は車載機器100の動作の他の一例を示すフローチャートである。より詳しくは、図18は走行軌跡収集部103、走行距離集計部108、不安全運転抽出部109、不安全運転集計部110、及びリスク耐性算出部111の動作の一例を示すフローチャートである。
車両CRが出発地から走行を開始すると、走行軌跡収集部103は走行軌跡情報を走行軌跡記憶部104に格納する(ステップS201)。その後、車両CRが目的地に到達すると、不安全運転抽出部109は走行軌跡記憶部104から走行軌跡情報を取得し、取得した走行軌跡情報に基づいて不安全運転行動を抽出する(ステップS202)。不安全運転抽出部109は不安全運転行動の抽出と併せて、不安全運転行動が発生した位置も抽出する。
ステップS202の処理が完了すると、次いで、走行距離集計部108は走行位置とリスクエリアの関係を判定する(ステップS203)。より詳しくは、走行距離集計部108は走行軌跡記憶部104から走行軌跡情報を取得し、地域リスク記憶部106から地域リスク情報を取得する。走行距離集計部108は取得した走行軌跡情報に含まれる走行位置と地域リスク情報に含まれるエリア情報とを突合して、走行位置がどのリスクエリアと重なるのかを判定する。
例えばリスクエリアがエリアタイプ「円タイプ」である場合、以下の計算式(1)により走行位置がそのリスクエリアと重なるのかを確認することができる。
d=r・cos−1(sin y2・sin cy+cos y2・cos cy・cos(cx−x2)) …(1)
ここで、x2,y2はそれぞれリスクエリアの中心の経度と緯度を表している。cx,cyはそれぞれ車両CRの走行位置の経度及び緯度を表している。rは地球の赤道半径を表している。dはリスクエリアの中心と走行位置までの距離を表している。計算式(1)によって算出される距離dがリスクエリアを特定する半径r以下である場合、cx,cyはリスクエリアに含まれると判定される。尚、リスクエリアがエリアタイプ「複数多角形タイプ」である場合、例えば特開平11−144041によって開示される領域内外判定方法によって判断することができる。
ステップS203の処理が完了すると、次いで、走行距離集計部108は走行距離を集計する(ステップS204)。より詳しくは、走行距離集計部108は走行位置がリスクエリアと重なると判定した場合、そのリスクエリアのリスク種別を確認し、リスク種別毎に走行距離を集計する。また、走行距離集計部108はどのリスク種別にも含まれない非リスクエリアを走行した場合も、リスクなしの走行距離を集計する。尚、走行距離集計部108は走行距離を集計する代わりに走行時間を集計してもよい。
ステップS204の処理が完了すると、次いで、不安全運転集計部110は不安全運転行動の回数を集計する(ステップS205)。より詳しくは、不安全運転集計部110は不安全運転抽出部109が抽出した位置と地域リスク情報に含まれるエリア情報とを突合して、その位置がリスクエリアと重なるのかを判定する。不安全運転集計部110はその位置がリスクエリアと重なると判定した場合、そのリスクエリアのリスク種別を確認し、リスク種別毎に回数を集計する。また、不安全運転集計部110はどのリスク種別にも含まれない非リスクエリアで不安全な運転行動が発生した場合も、リスクなしの回数を集計する。
ステップS205の処理が完了すると、次いで、リスク耐性算出部111は不安全運転行動率を算出する(ステップS206)。より詳しくは、リスク耐性算出部111はリスク耐性記憶部112が記憶する過去の集計結果と、走行距離集計部108が集計した走行距離と、不安全運転集計部110が集計した回数とに基づいて、リスク種別毎の不安全運転行動率を算出する。
ステップS206の処理が完了すると、次いで、リスク耐性算出部111はリスク耐性スコアを算出する(ステップS207)。より詳しくは、リスク耐性算出部111はステップS206の処理で算出したリスク種別毎の不安全運転行動率に基づいて、リスク種別毎のリスク耐性スコアを算出する。ステップS207の処理が完了すると、リスク耐性算出部111はリスク種別毎の走行距離、回数、不安全運転行動率、及びリスク耐性スコアを含むリスク耐性情報をリスク耐性記憶部112に格納する(ステップS208)。
図19は車載機器100の動作の他の一例を示すフローチャートである。より詳しくは、図19は入出力部101、地点取得部102、コスト補正部114、及び経路生成部115の動作の一例を示すフローチャートである。尚、図19に示すフローチャートは図18を参照して説明したフローチャートより後の走行機会で実行される。
まず、入出力部101に対して運転者が出発地及び目的地を入力する入力操作を行うと、地点取得部102は入出力部101から出発地及び目的地を取得する(ステップS301)。ステップS301の処理が完了すると、次いで、コスト補正部114は地点取得部102が取得した出発地及び目的地に基づいて、経路マップ記憶部113からリンク情報の候補を抽出する(ステップS302)。
ステップS302の処理が完了すると、次いで、コスト補正部114はリンク情報がリスクエリアに重畳するか否かを判定する(ステップS303)。より詳しくは、リンク情報によって特定される2つのノードの経度及び緯度がリスクエリアを特定するエリア情報に重畳するか否かを判定する(併せて図14参照)。
ここで、リンク情報がリスクエリアに重畳する場合(ステップS303:YES)、コスト補正部114は標準コストを補正する(ステップS304)。より詳しくは、コスト補正部114はリスクエリアのリスクレートとそのリスクエリアに対する運転者のリスク耐性スコアとに基づいて標準コストを補正する。一方、リンク情報がリスクエリアに重畳しない場合(ステップS303:NO)、コスト補正部114はステップS304の処理をスキップする。
ステップS304の処理が完了すると、又はステップS304の処理がスキップすると、次いで、コスト補正部114はリンク情報の候補が残存するか否かを判定する(ステップS305)。リンク情報の候補が残存する場合(ステップS305:YES)、コスト補正部114はステップS303及びS304の処理を繰り返す。すなわち、リンク情報の候補が残存し、そのリンク情報がリスクエリアに重畳する限り、コスト補正部114は標準コストを補正する。
一方、リンク情報の候補が残存しない場合(ステップS305:NO)、経路生成部115は経路情報を生成する(ステップS306)。すなわち、経路生成部115は標準コストが補正されたリンク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路情報を生成する。これにより、運転者のリスク耐性を考慮した経路情報が生成される。ステップS306の処理が完了すると、次いで、入出力部101は経路生成部115が生成した経路情報を出力する(ステップS307)。これにより、運転者は出発地から目的地までの走行経路を視認することができる。
以上、第1実施形態によれば、車載機器100は走行軌跡記憶部104、地域リスク記憶部106、並びに処理部としての走行距離集計部108、不安全運転集計部110、リスク耐性算出部111、及びコスト補正部114とを備えている。走行軌跡記憶部104は車両CRの走行軌跡を表す走行軌跡情報を記憶する。地域リスク記憶部106は特定のエリアに潜在する地域リスク情報を記憶する。走行距離集計部108はそのエリアに含まれる経路を車両CRが走行した距離を集計する。不安全運転集計部110はその経路の走行中に車両CRがとった不安全な運転行動の回数を集計する。リスク耐性算出部111は走行距離集計部108が集計した距離と不安全運転集計部110が集計した回数とに基づいて、リスクに対する運転者のリスク耐性を算出する。コスト補正部114はリスクとリスク耐性とを利用して、経路上の2つのノード間の標準コストを補正する。これにより、安全運転が困難なリスクエリア上の経路の排除を抑制することができる。
(第2実施形態)
続いて、図20を参照して、本件の第2実施形態について説明する。
図20は第2実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。尚、図3に示す車載機器100の各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。後述する実施形態についても同様である。第2実施形態に係る車載機器100は運転者情報記憶部116とリスク耐性抽出部117をさらに含む点で第1実施形態に係る車載機器100と相違する。
運転者情報記憶部116は運転者の特性とその運転者のリスク耐性スコアとを関連付けた運転者情報を記憶する。すなわち、運転者情報によって特定される運転者は既にリスク耐性スコアが算出されている。尚、運転者の特性としては、例えば運転者の運転履歴、年代、性別、居住エリアなどがある。
リスク耐性抽出部117は上述した運転者情報によって特定されない運転者(例えば新規の運転者)に関する特性を入出力部101から受け付けると、リスク耐性記憶部112からその特性に応じたリスク耐性スコアを抽出する。リスク耐性抽出部117はリスク耐性スコアを抽出すると、抽出したリスク耐性スコアをコスト補正部114に送信する。新規の運転者と特性が類似する既存の運転者の運転者情報が有するリスク耐性スコアをコスト補正部114が利用することにより、リスク耐性算出部111は新規の運転者についてリスク耐性スコアを改めて算出しないで済む。したがって、例えば新規の運転者の居住エリアが降雪量の多い居住エリアである場合、リスク耐性抽出部117は新規の運転者と居住エリアが類似する既存の運転者のリスク耐性スコアを推定し、コスト補正部114はリスク耐性抽出部117が推定したリスク耐性スコアを利用することができる。
(第3実施形態)
続いて、図21及び図22を参照して、本件の第3実施形態について説明する。
図21は第3実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。図22は経過時間とリスク耐性の関係を示すグラフである。図21に示すように、第3実施形態に係る車載機器100はリスク耐性補正部118をさらに含む点で第1実施形態に係る車載機器100と相違する。また、第3実施形態に係るリスク耐性記憶部112は、リスク耐性情報が更新日時を含む点でも第1実施形態と相違する。
リスク耐性補正部118はリスク耐性記憶部112が記憶するリスク耐性情報のリスク耐性スコアを補正する。例えば、リスク耐性補正部118はリスク耐性情報の更新日時を定期的に参照し、更新日時が所定期間にわたって更新されていないと判定した場合、リスク耐性スコアを段階的に下げる補正を実行する。すなわち、図22に示すように、更新日時から期間が経過するに従って、リスク耐性スコアは低下する。コスト補正部114は低下したリスク耐性スコアに基づいて標準コストを補正する。これにより、経路生成部115は第1実施形態に比べてより高精度の経路情報を生成することができる。
(第4実施形態)
続いて、図23及び図24を参照して、本件の第4実施形態について説明する。
図23は第4実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。図24は不安全運転記憶部119の一例である。第4実施形態に係る車載機器100は不安全運転記憶部119をさらに含む点で第1実施形態に係る車載機器100と相違する。
不安全運転記憶部119は、図24に示すように、リンク情報によって特定されるノード間で発生した不安全運転行動の発生回数とノード間の通過回数とをリンクIDとともに関連付けて不安全運転情報として記憶する。より詳しくは、不安全運転抽出部109が不安全な運転行動を抽出する際、経路マップ記憶部113が記憶する経路マップ情報の中のリンク情報を確認し、不安全運転行動の発生回数と通過回数とリンクIDとを不安全運転情報として不安全運転記憶部119に格納する。
コスト補正部114は不安全運転記憶部119を参照して標準コストを補正する。より詳しくは、コスト補正部114は不安全運転記憶部119が不安全運転行動回数と通過回数と以下に記載の所定の計算式(2)とに基づいて補正係数を算出し、算出した補正係数を利用して補正後の標準コストをさらに補正する。
補正係数=不安全運転行動回数÷通過回数 …(2)
これにより、ノード間で発生し易い不安全な運転行動が考慮されて補正後の標準コストがさらに補正される。この結果、経路生成部115は第1実施形態と比べてより高精度な経路情報を生成することができる。
(第5実施形態)
続いて、図25を参照して、本件の第5実施形態について説明する。
図25は第5実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。第5実施形態に係る車載機器100は走行軌跡更新部120をさらに含む点で第1実施形態に係る車載機器100と相違する。
走行軌跡更新部120は車両CRが走行している間、走行軌跡記憶部104が記憶する走行軌跡情報を更新する。また、走行軌跡更新部120は車両CRの走行位置に応じた地域リスク情報を地域リスク記憶部106から抽出し、走行軌跡記憶部104に格納する。
これにより、コスト補正部114が標準コストを補正する際、走行軌跡記憶部104が記憶する地域リスク情報のリスクレートを利用して標準コストを補正することができる。したがって、利用される可能性が少ない過去の地域リスク情報を地域リスク記憶部106から削除することができ、車載機器100が記憶する情報量を減少させることができる。
(第6実施形態)
続いて、図26乃至図29を参照して、本件の第6実施形態について説明する。
図26は第6実施形態に係る経路情報提供システムSの一例である。図27はリスク管理サーバ300のハードウェア構成の一例である。図28はリスク管理サーバ300の機能ブロック図の一例である。図29は第6実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。第6実施形態に係る経路情報提供システムSはリスク管理サーバ300をさらに含む点で第1実施形態に係る経路情報提供システムSと相違する。
図27に示すように、リスク管理サーバ300は、少なくともCPU300A、RAM300B、ROM300C、及びネットワークI/F300Dを含んでいる。リスク管理サーバ300は、必要に応じて、Hard Disk Drive(HDD)300E、入力I/F300F、出力I/F300G、入出力I/F300H、ドライブ装置300Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU300Aからドライブ装置300Iまでは、内部バス300Jによって互いに接続されている。少なくともCPU300AとRAM300Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
入力I/F300Fには、入力装置710が接続される。入力装置710としては、例えばキーボードやマウスなどがある。
出力I/F300Gには、表示装置720が接続される。表示装置720としては、例えば液晶ディスプレイがある。
入出力I/F300Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F300Hは、半導体メモリ730に記憶されたプログラムやデータを読み取る。
入力I/F300F及び入出力I/F300Hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F300Gは、例えばディスプレイポートを備えている。
ドライブ装置300Iには、可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置300Iは、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムやデータを読み込む。
ネットワークI/F300Dは、例えばポートとPhysical Layer Chip(PHYチップ)とを備えている。サーバ装置300は、ネットワークI/F300Dを介して有線通信ネットワークNW1と接続される。
上述したRAM300Bには、ROM300CやHDD300Eに記憶されたプログラムがCPU300Aによって格納される。RAM300Bには、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムがCPU300Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU300Aが実行することにより、リスク管理サーバ300は後述する各種の機能を実現する。尚、第1実施形態で説明した気象情報サーバ210、交通情報サーバ220、及び人口情報サーバ230も基本的にリスク管理サーバ300と同様の構成を有する。
ここで、リスク管理サーバ300は第1実施形態から第5実施形態で説明した地域リスク情報を管理する。リスク管理サーバ300は、図28に示すように、地域リスク更新部305、地域リスク記憶部306、及び地域リスク通信部321を備えている。尚、地域リスク更新部305及び地域リスク記憶部306は車載機器100の地域リスク更新部105及び地域リスク記憶部106と同様の構成であるため対応する符号を付している。したがって、地域リスク更新部305及び地域リスク記憶部306の詳細な説明については省略する。
地域リスク更新部305は地域リスク通信部321を介して情報提供サーバ200から各種のデータを取得する。具体的には、地域リスク更新部305は気象情報サーバ210から気象データを取得する。地域リスク更新部305は交通情報サーバ220から交通データを取得する。地域リスク更新部305は人口情報サーバ230から人口密度データを取得する。地域リスク更新部305は情報提供サーバ200から各種のデータを取得すると、各種のデータに基づいて、地域リスク記憶部306を更新する。
一方、第6実施形態に係る車載機器100は、図29に示すように、第1実施形態に係る車載機器100から地域リスク更新部105及び地域リスク記憶部106が除外されている。したがって、走行距離集計部108、不安全運転集計部110、及びコスト補正部114はそれぞれ車両通信部107を介してリスク管理サーバ300から地域リスク情報を取得する。すなわち、走行距離集計部108、不安全運転集計部110、及びコスト補正部114がそれぞれリスク管理サーバ300に対して地域リスク情報を要求すると、地域リスク更新部305は地域リスク情報を抽出し、地域リスク通信部321を介して、車載機器100に向けて送信する。
このように、第6実施形態では車載機器100が備えていた一部の機能をリスク管理サーバ300が備えることで、車載機器100の構成を簡略化にすることができる。また、車載機器100の地域リスク情報の更新に要する処理負荷を低減させることもできる。
(第7実施形態)
続いて、図30乃至図32を参照して、本件の第7実施形態について説明する。
図30は第7実施形態に係る経路情報提供システムSの一例である。図31はリスク耐性管理サーバ400の機能ブロック図の一例である。図32は第7実施形態に係る車載機器100の機能ブロック図である。第7実施形態に係る経路情報提供システムSはリスク耐性管理サーバ400をさらに含む点で第6実施形態に係る経路情報提供システムSと相違する。尚、リスク耐性管理サーバ400のハードウェア構成については、第6実施形態で説明したリスク管理サーバ300のハードウェア構成と基本的に同様であるため、その説明を省略する。
ここで、経路情報提供装置としてのリスク耐性管理サーバ400は第1実施形態から第5実施形態で説明したリスク耐性情報を管理する。リスク耐性管理サーバ400は、図31に示すように、走行軌跡記憶部404、走行距離集計部408、不安全運転抽出部409、及び不安全運転集計部410を備えている。また、リスク耐性管理サーバ400は、リスク耐性算出部411及びリスク耐性記憶部412を備えている。さらに、リスク耐性管理サーバ400は、経路マップ記憶部413、コスト補正部414、経路生成部415、及びデータ通信部423を備えている。
尚、リスク耐性管理サーバ400が備える各機能は車載機器100が備える各機能と同様の構成であるため対応する符号を付している。したがって、リスク耐性管理サーバ400が備える各機能の詳細な説明については省略する。
一方、第7実施形態に係る車載機器100は、図32に示すように、入出力部101、地点取得部102、走行軌跡収集部103、及び車両通信部107を備えている。したがって、入出力部101は車両通信部107を介してリスク耐性管理サーバ400から経路情報を取得する。すなわち、運転者が入出力部101に対して出発地及び目的地を入力する入力操作を行うと、地点取得部102は出発地及び目的地を、車両通信部107を介してリスク耐性管理サーバ400に送信する。また、走行軌跡収集部103は収集した走行軌跡をリスク耐性管理サーバ400に送信する。
リスク耐性管理サーバ400は、車載機器100からデータ通信部422を介して受信した出発地及び目的地並びに走行軌跡と、リスク管理サーバ300からデータ通信部423を介して受信した地域リスク情報とに基づいて、経路情報を生成する。リスク耐性管理サーバ400は経路情報を生成すると、生成した経路情報を車載機器100に送信する。これにより、車載機器100の入出力部101は経路情報を出力する。
このように、第7実施形態では車載機器100が備えていた一部の機能をリスク耐性管理サーバ400が備えることで、第6実施形態と比べて車載機器100の構成をさらに簡略化にすることができる。また、車載機器100のリスク耐性情報の算出に要する処理負荷や経路情報の生成に要する処理負荷を低減させることもできる。さらに、経路情報提供システムSの運用時のメンテナンスをサーバ側に集中させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、第2実施形態以降で説明した第1実施形態の車載機器100に追加される各機能(例えばリスク耐性抽出部117やリスク耐性補正部118など)はリスク耐性管理サーバ400が備えていてもよいし、リスク耐性管理サーバ400以外の他のサーバが備えていてもよい。また、地域リスク記憶部106,306やリスク耐性記憶部112,412はいずれも車載機器100、リスク管理サーバ300、リスク耐性管理サーバ400とは異なるサーバに含まれていてもよい。さらに、第2実施形態から第5実施形態の構成を適宜組み合わせてもよい。
S 経路情報提供システム
CR 車両
100 車載機器
104 走行軌跡記憶部
106 地域リスク記憶部
108 走行距離集計部
110 不安全運転集計部
111 リスク耐性算出部
114 コスト補正部
115 経路生成部
200 情報提供サーバ
210 気象情報サーバ
220 交通情報サーバ
230 人口情報サーバ
300 リスク管理サーバ
400 リスク耐性管理サーバ

Claims (12)

  1. 車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、
    集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、
    前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、
    処理を実行する処理部を有する経路情報提供装置。
  2. 前記処理部は、前記運転者とは異なる別の運転者に関する特性を受け付けた場合に、前記運転者の特性と前記リスク耐性とを関連付けた運転者情報を記憶する第3記憶部を参照して、前記別の運転者と特性が類似する運転者のリスク耐性を抽出し、抽出したリスク耐性を利用して、前記通過コストを補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路情報提供装置。
  3. 前記処理部は、前記リスク耐性の更新が停滞している場合に、前記リスク耐性を下げる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の経路情報提供装置。
  4. 前記処理部は、前記二地点間で発生した不安全運転行動の発生回数と前記二地点間の通過回数とを関連付けて記憶する第4記憶部を参照して、前記発生回数と前記通過回数に応じた係数を算出し、算出した係数を利用して補正後の前記通過コストをさらに補正する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の経路情報提供装置。
  5. 前記処理部は、車両の走行軌跡を記憶する第5記憶部を前記車両の走行中又は走行後に更新する度に、前記第2記憶部から前記走行軌跡上のリスクを抽出して保持し、前記第2記憶部が記憶するリスクを消去する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の経路情報提供装置。
  6. 前記処理部は、前記経路情報提供装置とは別体である車載機器から送信された車両の走行軌跡を受信して、前記走行軌跡を記憶する第6記憶部に格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路情報提供装置。
  7. 前記処理部は、補正した前記通過コストを利用して、前記二地点を含む経路の経路情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の経路情報提供装置。
  8. 操作に基づいて入力された出発地と目的地を取得し、
    車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、
    集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、
    前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、取得した前記出発地から前記目的地までの前記経路上に存在する二地点間の通過コストを補正する、
    処理を実行する処理部を有する経路探索装置。
  9. 前記第2記憶部は、前記経路探索装置とは別体である別装置に設けられ、
    前記処理部は、前記別装置に設けられた前記第2記憶部を参照する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の経路探索装置。
  10. 走行軌跡を送信する車両と、
    前記車両から送信された走行軌跡を受信して第1記憶部に格納し、前記第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、処理を実行する処理装置と、
    を有する経路情報提供システム。
  11. 車両の走行軌跡を記憶する第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、
    集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、
    前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する、
    処理をコンピュータに実行させる経路情報提供プログラム。
  12. 車両の走行軌跡を送信する処理を前記車両が備える第1のコンピュータが実行し、
    前記走行軌跡を受信して第1記憶部に格納し、前記第1記憶部と、特定の領域に潜在するリスクを記憶する第2記憶部とを参照して、前記領域に含まれる前記走行軌跡上の経路を前記車両が走行した距離と前記経路の走行中に前記車両がとった不安全運転行動の回数を集計し、集計した前記距離と前記回数とに基づいて、前記リスクに対する運転者のリスク耐性を算出し、前記リスクと前記リスク耐性とを利用して、前記経路上の二地点間の通過コストを補正する処理を前記車両とは別体である別装置が備える第2のコンピュータが実行する、
    経路情報提供方法。
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