JP6742814B2 - レンズ駆動装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ駆動装置及びその製造方法に関し、特に、レンズホルダを光軸方向及び光軸と交差する方向へ駆動可能なレンズ駆動装置及びその製造方法に関する。
携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器にはカメラ機能を備えた製品がある。これらの機器で撮影に用いられるレンズは、VCM(Voice Coil Motor:ボイスコイルモータ)を用いたレンズ駆動装置によって駆動される。レンズ駆動装置には、レンズ体を保持可能なレンズホルダが備えられていると共に、レンズホルダを光軸に沿って移動させるオートフォーカス調整機能が備えられている。
更に、近年では、光軸と交差する平面内でレンズホルダを駆動して、オートフォーカス調整機能に加えて手振れ補正機能を有するレンズ駆動装置が開発されている。このようなレンズ駆動装置として、特許文献1に記載のレンズ駆動装置900が知られている。以下、図16及び図17を用いて、特許文献1に記載のレンズ駆動装置900について説明する。
レンズ駆動装置900は、図16に示すように、レンズ枠を光軸方向に駆動するレンズ駆動ユニット902と、レンズ駆動ユニット902を支持すると共に、レンズ駆動ユニット902に給電する第1給電回路930を備える第1ベース部材903と、第1ベース部材903を光軸と交差する平面内で駆動する駆動手段906と、第1ベース部材903を光軸と交差する平面内で移動自在に支持すると共に、駆動手段906に給電する第2給電回路940を備える第2ベース部材904と、を備える。また更に、第1ベース部材903と第2ベース部材904の間に余長部909Aを収納して一端が第1給電回路930に接続され他端が第2給電回路940に接続される可撓性の給電線909を備えている。
平板状の第1ベース部材903におけるレンズ駆動ユニット902側の面には、図17に示すように、回路基板930Aが支持されており、この回路基板930Aに第1給電回路930が配線されている。第1ベース部材903には、第1給電回路930の接続部930Bに対応する位置に貫通孔903Aが形成されており、さらに貫通孔903Aに連通した凹部903Bが第2ベース部材904側に向いて形成されている。回路基板930Aはレンズ駆動ユニット902への連結部930Cを備えている。また、第1ベース部材903の第2ベース部材904と対向する側の面には、駆動手段906のマグネット906Aが固定されている。
これに対して、平板状の第2ベース部材904には、第1ベース部材903に対向する面に回路基板940Aが支持されており、この回路基板940Aに第2給電回路940が配線されている。回路基板940Aには駆動手段906のコイル906Bとホール素子943が実装されている。第2ベース部材904に設けた外部端子(図示省略)から第2給電回路940,給電線909,第1給電回路930を経由してレンズ駆動ユニット902に至る給電経路が形成されている。
このような構成によって、レンズ駆動装置900は、レンズ枠を光軸方向だけでなく光軸と交差する方向に駆動することができ、設置占有スペースの省スペース化が可能であり、レンズホルダの円滑な移動が可能になる、という効果を奏する。
特開2015−125397号公報
レンズ駆動装置900では、手振れ補正を、第1ベース部材903に設けられたマグネット906Aと回路基板940Aに実装されたコイル906Bとで行っている。そのため、両者の位置関係が重要となることから、回路基板940Aと第2ベース部材904とが接着剤等で固定されていることが好ましい。しかしながら、この固定のために接着剤として熱硬化性接着剤を用いた場合、炉に入れて接着剤か硬化するまでの間、ずっと第2ベース部材904と回路基板940Aとを位置決めした状態で保持する必要がある。そのため、生産性が悪くなってしまっていた。また、接着剤が硬化するまでの間に、不所望な外力を受けると、回路基板940A等が動いて位置ずれを起こす可能性がある、という問題があった。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、基板をベース部材に容易に固定することができるレンズ駆動装置及びその製造方法を提供する。
上記課題を解決するために本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズホルダ及び当該レンズホルダを光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動可能に支持する支持体と、前記第1駆動機構の下方に配設されるベース部材と、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、前記第1駆動機構は、少なくとも前記レンズホルダの周囲に設けられた第1コイル及び磁石を有して構成されており、前記第2駆動機構は、前記ベース部材の上面に固定されると共に、第2コイルが設けられた基板を有するレンズ駆動装置であって、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出する複数の第1金属板が埋設されると共に、複数の前記第1金属板の前記一面の露出部及びその周囲の前記ベース部材を覆う広がりを有し且つ複数の前記第1金属板の前記露出部と接触する熱硬化性の接着剤が設けられ、前記接着剤によって前記基板が前記ベース部材上に固定されており、前記露出部に対応する位置における前記第1金属板の他面を露出させてレーザ照射を可能とする開口部が前記ベース部材に形成されている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、第1金属板の他面(下側の面)にレーザを照射し、熱硬化性の接着剤を硬化させることによって、基板をベース部材に短時間で容易に固定することができる。そのため、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
また、上記の構成において、前記ベース部材の上面に前記第1金属板の露出部を囲む突堤部が設けられ、その内側に前記接着剤が設けられている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、突堤部を設けることによって接着剤が流れ出ることを防止することができる。
また、上記の構成において、前記基板の下側の面には、前記第2コイルの端部と導通する接続部が露出して設けられており、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出して前記接続部に半田付けされた第2金属板が埋設されていると共に、前記第2金属板の露出部に対応する位置における前記第2金属板の他面を露出させてレーザ照射を可能とする孔部が前記ベース部材に形成されている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置は、基板の下側の面に設けられた接続部と第2金属板との間の半田付けもレーザを照射することで可能であるため、生産性が良い。また、接着剤を硬化させる際と半田ペーストによって半田付けする際のレーザの照射方向が同じであるため、より生産性を高められる。
上記課題を解決するために本発明のレンズ駆動装置の製造方法は、レンズ体を保持可能なレンズホルダ及び当該レンズホルダを光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動可能に支持する支持体と、前記第1駆動機構の下方に配設されるベース部材と、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、前記第1駆動機構は、少なくとも前記レンズホルダの周囲に設けられた第1コイル及び磁石を有して構成されており、前記第2駆動機構は、前記ベース部材の上面に固定されると共に、第2コイルが設けられた基板を有するレンズ駆動装置の製造方法であって、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出すると共に他面が前記ベース部材の下側の面から露出する複数の第1金属板が埋設されており、記ベース部材と前記基板との間に、複数の前記第1金属板の一面の露出部及びその周囲の前記ベース部材を覆う広がりを有し且つ複数の前記第1金属板の前記露出部と接触する熱硬化性の接着剤を介在させる接合剤介在工程と、前記ベース部材の下側の面から露出する前記第1金属板の他面にレーザを照射して前記接着剤を熱硬化させる基板固定工程とを有する、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置の製造方法は、第1金属板の下側の面にレーザを照射することによって、接着剤を熱硬化させて基板をベース部材に固定することができるので、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
また、上記の構成において、前記ベース部材の上面には、前記第1金属板の露出部を囲む突堤部が形成されており、前記接着剤が前記突堤部の内側に設けられている、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置の製造方法は、突堤部を設けることによって接着剤が流れ出ることを防止できるため、ベース部材の上面に接着剤を設け易くなる。
また、上記の構成において、前記基板の下側の面には、前記第2コイルの端部と導通する接続部が露出して設けられる一方、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出すると共に他面が前記ベース部材の下側の面から露出する第2金属板が埋設されており、前記接合剤介在工程は、前記第2金属板の一面と前記接続部との間に半田ペーストを介在させる工程を含み、前記基板固定工程の後に、前記ベース部材の下側の面から露出した前記第2金属板の他面にレーザを照射して前記第2金属板と前記接続部とを半田付けする半田付け工程を有する、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置の製造方法は、基板の下側の面に設けられた接続部と第2金属板との間の半田付けもレーザを照射することで可能であるため、生産性が良い。また、接着剤を硬化させる際と半田ペーストによって半田付けする際のレーザの照射方向が同じであるため、より生産性を高められる。
また、上記の構成において、前記基板固定工程の後に、前記ベース部材及び前記基板を加熱する加熱工程を有する、という特徴を有する。
このように構成されたレンズ駆動装置の製造方法は、基板固定工程で接着剤の硬化が不十分であったとしても、加熱工程で接着剤を更に熱硬化させることができるので、ベース部材に対する基板の固定を確実なものとすることができる。
本発明のレンズ駆動装置及びその製造方法は、第1金属板の他面(下側の面)にレーザを照射し、熱硬化性の接着剤を硬化させることによって、基板をベース部材に短時間で容易に固定することができる。そのため、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
本発明の実施形態におけるレンズ駆動装置を構成する各部材を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 ケースを外した状態のレンズ駆動装置の斜視図である。 可動ユニットの分解斜視図である。 支持部材、ヨーク等を外したレンズ駆動装置の上側から見た斜視図である。 図5から第2駆動機構を外したレンズ駆動装置の下側から見た斜視図である。 第2駆動機構を上側から見た分解斜視図である。 ベース部材の基体を上側から見た斜視図及び下側から見た斜視図である。 第1金属板及び第2金属板を上側から見た斜視図である。 ベース部材を上側から見た斜視図である。 基板を上側から見た斜視図及び下側から見た斜視図である。 基板とベース部材との関係を示す分解斜視図である。 ベース部材に基板が取り付けられた状態を示す斜視図及び平面図である。 レンズ駆動装置の製造方法を示すフローチャートである。 製造方法の基板固定工程と半田付け工程とを示す断面模式図である。 従来例に係るレンズ駆動装置を示す平面図及び側面図である。 従来例に係るレンズ駆動装置を示す斜視図である。
[レンズ駆動装置の実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置100は、例えば、携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器に内蔵されたカメラに使用されるVCMとして用いられる。また、レンズ駆動装置100は、レンズホルダ15を光軸方向L1及び光軸と交差する方向L2へ駆動可能である。即ち、オートフォーカス調整機能に加えて手振れ補正機能を有している。尚、本発明のレンズ駆動装置の用途については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。また、本明細書では、特に断りの無い限り、各図面の+Z側を上側、−Z側を下側として説明する。
最初に、図1乃至図7を参照して、レンズ駆動装置100の全体構成について説明する。図1は、レンズ駆動装置100を構成する各部材を示す分解斜視図であり、図2は、レンズ駆動装置100の外観を示す斜視図である。また、図3は、ケース50を外した状態のレンズ駆動装置100の外観を示す斜視図であり、図4は、可動ユニット9の分解斜視図である。図5は、支持部材51、ヨーク56等を外した状態のレンズ駆動装置100の斜視図であり、図6は、図5から第2駆動機構20を外した状態のレンズ駆動装置100の下側から見た斜視図である。更に、図7は、第2駆動機構20を上側から見た分解斜視図である。尚、図4では、支持部材51の部分とレンズホルダ15の部分とヨーク56の部分とを分離して表示している。また、図7では、基板25の部分とヨーク56との部分を分離して表示している。
図1に示すように、レンズ駆動装置100は、第1金属板31及び第2金属板32を含むベース部材30と、4本のサスペンションワイヤ47aと、第2コイル22を含む基板25と、下側板バネ41と、レンズホルダ15と、第1コイル11と、磁石13と、ヨーク56と、絶縁部材45と、上側板バネ43と、支持部材51と、ケース50と、を有している。尚、4本のサスペンションワイヤ47aは、支持体47を構成している。
図2に示すように、レンズ駆動装置100は、平面視略正方形の直方体形状に形成されている。外部部品であるレンズ体は、レンズホルダ15によって保持可能であると共に、レンズホルダ15を含む可動ユニット9を駆動可能としている。
レンズ駆動装置100では、内部の構造を保護するために、上面板50aと四方を取り囲む側面板50bとを有して、合成樹脂材又は非磁性のステンレス鋼板からなるケース50が設けられている。上面板50aの中央部にはZ方向に貫通した大きな円形の開口が形成されている。側面板50bは、レンズ駆動装置100の下端部から上端部に亘って形成されている。
レンズ駆動装置100には、その下端部にベース部材30が備えられており、ベース部材30には、複数の外部接続用端子32bが設けられている。尚、ベース部材30には、図6に示すように第1金属板31及び第2金属板32が埋設されており、外部接続用端子32bは、第2金属板32の一部を構成している。この外部接続用端子32bによって、レンズ駆動装置100が取り付けられている携帯電話機やスマートフォン等の携帯型電子機器に、電気的に接続される。上述したケース50の側面板50bの下縁部は、ベース部材30上に接着剤等で固定されている。
レンズ駆動装置100には、図3に示すように、レンズ体を保持可能なレンズホルダ15及びレンズホルダ15を光軸方向L1へ移動させる第1駆動機構10を含む可動ユニット9と、可動ユニット9を光軸と交差する方向L2、例えばX方向及びY方向へ移動可能に支持する支持体47であるサスペンションワイヤ47aと、第1駆動機構10の下方に配設される前述したベース部材30と、可動ユニット9を光軸と交差する方向L2へ移動させる第2駆動機構20と、を備えて構成されている。
次に、第1駆動機構10及び可動ユニット9について説明する。可動ユニット9は、図4に示すように、支持部材51と、レンズホルダ15と、第1コイル11と、下側板バネ41と、上側板バネ43と、磁石13と、ヨーク56と、を有して構成されている。また、第1駆動機構10は、可動ユニット9内で、レンズホルダ15の周囲に設けられた第1コイル11、ヨーク56、及び磁石13を有して構成されている。
支持部材51は合成樹脂材料で形成されている。支持部材51は、平面視が略正方形の枠部51aと、略正方形の各角部から下方(−Z方向)へ一体に延出した4本の脚部51bと、を有している。可動ユニット9では、レンズホルダ15が下側板バネ41及び上側板バネ43を介して支持部材51に支持されている。
レンズホルダ15は合成樹脂材から成り、図4に示すように、Z方向に延出して筒状に形成されていると共に、その上側端部には鍔部15aが中心部から外側方向へ延出して形成されている。また、レンズホルダ15の内側には、外部部品であるレンズ体を装着可能とするためのネジ溝15bが内周面に沿って形成されている。
第1コイル11は、導電性の線材から成り、当該線材がレンズホルダ15の周囲に環状に巻かれて形成されている。第1コイル11の第1コイル端部11a及び第1コイル端部11bは、それぞれレンズホルダ15の鍔部15a上に設けられた突起部15cにからげられている。尚、第1コイル端部11a及び第1コイル端部11bは、その後、半田によって上側板バネ43に接続される。
レンズホルダ15は下側板バネ41と上側板バネ43とを介して支持部材51に支持される。下側板バネ41及び上側板バネ43は、銅合金やリン青銅板などの導電性を有する金属薄板から成ると共に、下側板バネ41と上側板バネ43とは、図4に示すように、上下に向かい合わせに配置されている。尚、下側板バネ41と上側板バネ43とは絶縁されている。
上側板バネ43は、上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bによって形成されている。上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bは、それぞれ平面視で円弧状に形成された内側の部分と、上側板バネ43の外周を形成する外側の部分とが、ミアンダ形状をした2つの細い金属板のバネ部分によって接続されて形成されている。上側板バネ43は、上側第1板バネ43aと上側第2板バネ43bとが互いに向かい合って配置され、これらが一対となり、平面視で中央に開口を有した略正方形形状に形成される。
上側第1板バネ43aは、図5に示すように、前述した第1コイル11の一方の端部である第1コイル端部11aに半田付け(SD)され、上側第2板バネ43bは、第1コイル11の他方の端部である第1コイル端部11bに半田付け(SD)される。その結果、上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bとの間に第1コイル11が電気的に接続される。
下側板バネ41は、図4及び図6に示すように、平面視で円形状に形成された内側部分と、四隅にある下側板バネ固定部41aとが、ミアンダ形状をした4つの細い金属板のバネ部分によって接続されて、平面視で中央に開口を有した略正方形形状に形成されている。
上側板バネ43は、図4に示すように、上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bに設けられた取付け孔43cに、レンズホルダ15に設けられた上側板バネ取付け突起15dが挿通されてレンズホルダ15にかしめ固定される。そして、上側板バネ43はレンズホルダ15に取り付けられた状態で支持部材51に組み込まれる。
上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bから成る上側板バネ43の4箇所には図5に示す固定孔43dが設けられており、この固定孔43dに支持部材51の4箇所に設けられた図4に点線で示す固定突起51cが挿通され、上側板バネ43が後述するヨーク56と共に、支持部材51にかしめ固定される。固定突起51cは、支持部材51の枠部51aの下側の面から下方向に突出するように設けられている。
同様に、下側板バネ41も、その内側部分に設けられた複数の取付け孔41b(図4参照)に、図6に示すように、レンズホルダ15において複数個所設けられた下側板バネ取付け突起15eがそれぞれ挿通され、かしめ固定される。
可動ユニット9内には更に、図4に示すように、ヨーク56が設けられている。ヨーク56は磁性を有する金属板で形成されており、第1駆動機構10及び第2駆動機構20の磁気回路を構成する磁性ヨークとしての機能を有する。
ヨーク56は、枠状の挟持板部56aを有しており、挟持板部56a内に開口が形成されている。挟持板部56aは平面視が略正方形状であり、4つの辺から側板部56bが下方(−Z方向)に向けてほぼ垂直に折り曲げられている。挟持板部56aの4箇所には、上側板バネ43の固定孔43dと対応して固定穴56cが形成されている。
ヨーク56も支持部材51に組み込まれる。ヨーク56の挟持板部56aは、上側板バネ43の外側固定部43g(図5参照)に重ねられる。従って、それぞれの外側固定部43gは、図4に示す支持部材51の枠部51aの裏側(下側)の面と挟持板部56aとの間に挟持される。このとき、ヨーク56の挟持板部56aに形成された4箇所の固定穴56cに、支持部材51の固定突起51cが挿通される。
そして、上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bから成る上側板バネ43と挟持板部56aとが一緒に支持部材51に押し付けられてかしめ固定される。尚、上側板バネ43とヨーク56との間には、図3に示すように、シート状の絶縁部材45が挟持されており、上側板バネ43とヨーク56とが電気的に絶縁状態とされる。従って、上側第1板バネ43aと上側第2板バネ43bとは、ヨーク56によって短絡することはない。
レンズホルダ15と下側板バネ41とは予め互いに接合されてから、支持部材51に組み込まれる。図6に示すように、下側板バネ41に形成された取付け孔41b(図4参照)にレンズホルダ15の4箇所に形成された下側板バネ取付け突起15eのそれぞれが挿通され、かしめ固定される。
下側板バネ41が取り付けられたレンズホルダ15は、図4に示す支持部材51に固定されたヨーク56の4つの側板部56bで囲まれた開口内に配設される。
支持部材51の4箇所に形成された脚部51bは、上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bから成る上側板バネ43の角部にある上側板バネ固定部43fに設けられた挿通孔43e(図5参照)に上側から挿入される。そして、脚部51bの先端に設けられた突起部(図示せず)が下側板バネ41の下側板バネ固定部41aに設けられた支持部材取付け孔41c(図6参照)に挿入され、下側板バネ固定部41aの下側面よりも下方(−Z方向)へ突出してかしめ固定される。
4個の磁石13は、図4に示すように、長方形の平板状であり、内側の面と外側の面とが第1の着磁面及び第2の着磁面となり、それぞれが異なる磁極に着磁されている。例えば、内側の面がN極となり、外側の面がS極となる。それぞれの磁石13は、ヨーク56の側板部56bの内面に吸着及び接着されて取り付けられ、支持される。
上述した可動ユニット9に取り付けられた上側板バネ43は、図5に示すように、略正方形形状の外周を形成するそれぞれの角部にある上側板バネ固定部43fが、サスペンションワイヤ47aの上端部に半田付けSDによって取り付けられる。即ち、上側板バネ43は、4本のサスペンションワイヤ47aによって支持される。
サスペンションワイヤ47aは、弾性を有するものの、比較的剛性が高く且つ導電性を有する金属線であり、例えば銅合金で形成されている。
4本のサスペンションワイヤ47aは、その下端部(−Z側の端部)がそれぞれ、図6に示すように、第2金属板32の支持部32cに半田付けSDによって固定されており、第2金属板32は、前述したようにベース部材30に埋設されている。従って、可動ユニット9は、ベース部材30を基台として4本のサスペンションワイヤ47aによって支持されている。
図5に示すように、サスペンションワイヤ47aの上端部(+Z側の端部)は、上側第1板バネ43a又は上側第2板バネ43bを介して第1コイル11に電気的に接続されている。また、図6に示すように、サスペンションワイヤ47aの下端部は、第2金属板32の外部接続用端子32bに接続されている。
従って、上側第1板バネ43a及びサスペンションワイヤ47aを介して第1コイル11の第1コイル端部11aに電気的に接続されている外部接続用端子32bと、上側第2板バネ43b及びサスペンションワイヤ47aを介して第1コイル11の第1コイル端部11bに電気的に接続されている外部接続用端子32bと、の間に電流を流すことによって、第1コイル11に電流を流すことができる。
以上説明したように、可動ユニット9内の、第1コイル11と、磁石13と、ヨーク56とによって、レンズホルダ15を光軸方向L1へ移動させる第1駆動機構10が構成されている。この構成によって、レンズ体を保持したレンズホルダ15が、レンズ駆動装置100を内蔵した携帯型電子機器に固定されたベース部材30及びケース50に対して光軸方向L1(Z方向)に移動可能な構造となる。そのため、第1コイル11に電流を流して第1駆動機構10を動作させることにより、レンズ体を保持したレンズホルダ15に光軸方向L1への推力を発生させることができる。
次に、第2駆動機構20について説明する。第2駆動機構20は、前述した可動ユニット9を光軸と交差する方向L2へ移動させるために設けられており、図7に示すように、ベース部材30の上面に固定されると共に、複数の第2コイル22が設けられた基板25を有して構成されている。第2駆動機構20は、基板25に形成された第2コイル22以外に、前述した磁石13及びヨーク56と共に構成される。尚、基板25とベース部材30との固定構造については、後に、詳細に説明する。
基板25は多層基板であり、少なくともその上面及び内層の面には導体パターンが形成されている。第2コイル22は、基板25の上面及び内層の各層の面に形成されたコイル用の導体パターンがビアホール等によって接続されて、所望のインダクタンス値を持つように形成されている。
複数の第2コイル22はそれぞれ、それらの中心点から離れる位置にある外側電磁作用部22aと、当該中心点に近い位置にある内側電磁作用部22bとを有している。外側電磁作用部22aと内側電磁作用部22bとは、その上に配置される磁石13の下端部及びヨーク56の側板部56bの下端部と略平行な方向へ電流が直線的に流れるように配置されている。
基板25の下側の面には、第2コイル22の端部と導通する接続部25aが露出して設けられており、外部接続用端子32bと基板25の下側の面の接続部25aとが電気的に接続される。そのため、所定の2つの外部接続用端子32b間に電流を流すことによって、第2コイル22に電流を流すことができる。接続部25aは、銅箔等の導電性を有する金属によってエッチング等の手段で形成されている。尚、X方向に延在する互いに対向した2つの第2コイル22は直列接続され、Y方向に延在する互いに対向した2つの第2コイル22も直列接続されている。また、X方向に延在する第2コイル22とY方向に延在する第2コイル22とは、それぞれ独立して電流を流すことができる。このため、基板25には接続部25aが4つ設けられている。
前述したように、上側板バネ43を構成する上側第1板バネ43a及び上側第2板バネ43bがレンズホルダ15に取り付けられている。また、それぞれの角部にある上側板バネ固定部43fは、サスペンションワイヤ47aの上端部に半田付けSDによって取り付けられている。また、下側板バネ41は、それぞれの角部にある下側板バネ固定部41aが、支持部材51の4本の脚部51bに取り付けられている。
下側板バネ41及び上側板バネ43を支持している4本のサスペンションワイヤ47aは、その下端部がそれぞれ、図6に示すように、第2金属板32の支持部32cに半田付けSDによって取り付けられている。また、前述したように、第2金属板32は、ベース部材30に埋設されている。
従って、レンズ体を保持したレンズホルダ15は、レンズ駆動装置100を内蔵した携帯型電子機器に固定されたベース部材30に対して光軸と交差する方向L2、例えばX方向及びY方向に移動可能な構造となる。
従って、第2コイル22と磁石13とヨーク56とによって構成された第2駆動機構20において、第2コイル22に電流を流すことによって、レンズ体を保持したレンズホルダ15に光軸と交差する方向L2への推力を発生させることができる。
次に、図8乃至図13を参照して、基板25とベース部材30との固定構造について説明する。図8は、ベース部材30の基体30aの斜視図であり、図8(a)が上側から見た斜視図であり、図8(b)が下側から見た斜視図である。図9は、第1金属板31及び第2金属板32を上側から見た斜視図であり、図10は、ベース部材30を上側から見た斜視図である。また、図11は、基板25の斜視図であり、図11(a)が上側から見た斜視図であり、図11(b)が下側から見た斜視図であり、図12は、基板25とベース部材30との関係を示す分解斜視図である。図13は、ベース部材30に基板25が取り付けられた状態を示しており、図13(a)が斜視図であり、図13(b)が平面図である。尚、ベース部材30は、ベース部材30の基体30aに第1金属板31及び第2金属板32が埋設されたものである。また、図12において、接着剤5と半田ペースト7とを、ハッチングによって表示している。
ベース部材30の基体30aは、合成樹脂材からなり、図8(a)及び図8(b)に示すように、平面視で略正方形形状をして、中央に大きな開口を有して形成されている。正方形形状をした基体30aの上側の面で相対している+Y側の辺と−Y側の辺それぞれには、所定の距離を隔てた2箇所に、上下方向に貫通した開口部36が設けられている。即ち、第1金属板31の他面(下側面)を露出させて下方からのレーザ照射を可能とする開口部36がベース部材30に形成されている。
そして、それぞれに設けられている2つの開口部36の周囲には、基板25との接合が行なわれる接合面39が設けられており、接合面39の周囲には、接合面39よりも高くなるように設定された突堤部35が設けられている。
正方形形状をした基体30aの上側の面で相対している+X側の辺と−X側の辺それぞれには、所定の距離を隔てた2箇所に、上下方向に貫通した孔部37が設けられている。また、ベース部材30の基体30aには、図8(a)に示すように、略対角線上の2箇所に上方向に突出した凸部38が設けられている。
第1金属板31及び第2金属板32は、導電性を有する金属部材で形成されており、図9に示すように、第1金属板31及び第2金属板32それぞれが複数の部材で構成されている。
第1金属板31は、4つの部材で構成されており、それぞれが平面視円形で平坦な露出部31aを有している。第2金属板32も、それぞれが平面視円形で中央に突起を持つ露出部32aを有する4つの部材と、前述したサスペンションワイヤ47aを支持する支持部32cを有する4つの部材とで構成されている。また、第2金属板32のそれぞれの部材が、前述した外部接続用端子32bを有している。
図10に示すように、ベース部材30の基体30aに、一面が当該ベース部材30の上面から露出する第1金属板31が埋設されていると共に、一面が当該ベース部材30の上面から露出する第2金属板32が埋設されている。即ち、ベース部材30の上面には、第1金属板31の露出部31a及び第2金属板32の露出部32aが露出している。また、第2金属板32を構成する複数の外部接続用端子32bが下方向に突出している。尚、第1金属板31及び第2金属板32は、インサート成形法で基体30aに一体成形され、ベース部材30が形成される。
図11(a)に示すように、第2駆動機構20の一部を構成する第2コイル22は、基板25に形成されている。前述したように、基板25は、多層基板であり、第2コイル22は、基板25の上面及び内層の各層の面に形成されたコイル用の導体パターンがビアホール等によって接続されて形成されている。基板25には、略対角線上の2箇所に孔28が設けられている。
基板25の裏面(下側の面)には、図11(b)に示すように、第2コイル22の端部と導通する接続部25aが露出して設けられており、接続部25aは、前述したベース部材30に埋設されている第2金属板32に半田付けされる。
図12に示すように、基板25に設けられた孔28にベース部材30に設けられた凸部38が挿通し、基板25とベース部材30とが重ね合わされる。そして、基板25は、第1金属板31の露出部31a及びその周囲に設けられた熱硬化性の接着剤5によってベース部材30上に固定される。当該接着剤5は、前述した第1金属板31の露出部31aを囲む突堤部35の内側の接合面39に設けられる。
前述したように、ベース部材30には開口部36が形成されている。この開口部36は、第1金属板31の露出部31aに対応する位置における第1金属板31の他面(下側の面)を露出させてレーザ照射を可能とするように形成されている。
そのため、第1金属板31の他面(下側の面)にレーザ照射を行なうことによって、ベース部材30上の、第1金属板31の露出部31aを囲む突堤部35内の接合面39に設けられた接着剤5を熱硬化させ、基板25をベース部材30上に固定することができる。
また、前述したように、ベース部材30には孔部37が形成されており、この孔部37は、第2金属板32の露出部32aに対応する位置における第2金属板32の他面(下側の面)を露出させてレーザ照射を可能とするように形成されている。また、レンズ駆動装置100の製造過程において、第2金属板32の露出部32a上の孔部37内には半田ペースト7が設けられる。
従って、第2金属板32の他面(下側の面)にレーザ照射を行なうことによって、ベース部材30の孔部37内の、第2金属板32の露出部32a上に設けられている半田ペースト7を溶融させ、基板25の接続部25aを第2金属板32に半田付けすることができる。
図13(a)及び図13(b)に示すように、基板25をベース部材30上に固定することによって、基板25とベース部材30とが一体化される。また、基板25の接続部25aを第2金属板32に半田付けすることによって、基板25が第2駆動機構20の一部を構成するものとなる。ベース部材30の四隅には、ベース部材30に埋設されている第2金属板32の一部が露出している。また、基板25に形成されている第2コイル22の下側に位置するベース部材30には、下方向に開口した開口部36及び孔部37が設けられている。
[レンズ駆動装置の製造方法の実施形態]
次に、図3、図4、図10、図12、図14、及び図15を参照して、レンズ駆動装置100の製造方法について説明する。図14は、レンズ駆動装置100の製造方法を示すフローチャートである。図15は、レンズ駆動装置100の製造方法における断面模式図であり、図15(a)が図13(b)におけるA−A線から見た断面模式図を使用した基板固定工程73を示し、図15(b)が図13(b)におけるB−B線から見た断面模式図を使用した半田付け工程74を示す。尚、本発明のレンズ駆動装置100の製造方法の実施形態においては、基板25とベース部材30とを接合する工程を主に説明する。
本発明のレンズ駆動装置の製造方法によって製造されるレンズ駆動装置100は、図3に示すように、レンズ体を保持可能なレンズホルダ15及び当該レンズホルダ15を光軸方向L1へ移動させる第1駆動機構10を含む可動ユニット9と、可動ユニット9を光軸と交差する方向L2、例えばX方向及びY方向へ移動可能に支持するサスペンションワイヤ47aと、第1駆動機構10の下方に配設されるベース部材30と、可動ユニット9を光軸と交差する方向L2へ移動させる第2駆動機構20と、を備えている。
第1駆動機構10は、図4に示すように、少なくともレンズホルダ15の周囲に設けられた第1コイル11及び磁石13を有して構成されており、第2駆動機構20は、図12に示すように、ベース部材30の上面に固定されると共に、第2コイル22が設けられた基板25を有しており、ベース部材30には、図10に示すように、一面が当該ベース部材30の上面から露出すると共に他面がベース部材30の下側の面から露出する第1金属板31が埋設されている。
ベース部材30の上面には、図12に示すように、第1金属板31の露出部31aを囲む突堤部35が形成されており、接着剤5がこの突堤部35の内側に設けられている。また、基板25の下側の面には、第2コイル22の端部と導通する接続部25aが下方向に露出して設けられている一方、ベース部材30には、一面が当該ベース部材30の上面から露出すると共に他面がベース部材30の下側の面から露出する第2金属板32が埋設されている。
レンズ駆動装置100の製造方法は、図14に示すように、接着剤介在工程71、半田ペースト介在工程72、基板固定工程73、半田付け工程74及び加熱工程75を有する。尚、接着剤介在工程71及び半田ペースト介在工程72は、接合剤介在工程70を構成している。
接合剤介在工程70の一部である接着剤介在工程71は、第1金属板31の一面の露出部31aを含むベース部材30と基板25との間に熱硬化性の接着剤5を介在させる工程である。
熱硬化性の接着剤5は、図12に示すように、ベース部材30上の接合面39に設けられている。ベース部材30の接合面39の下側には第1金属板31が埋設されており、露出部31aがベース部材30に設けられている開口部36の上方から露出している。
そのため、第1金属板31の露出部31aを含む接合面39の周囲を囲む突堤部35の内側に設けられた接着剤5は、基板25がベース部材30に取り付けられる際に、第1金属板31の上側の面と基板25の裏面(下側の面)との間に挟持されることになる。
接着剤介在工程71の次の工程は、図14に示すように、半田ペースト介在工程72である。尚、接合剤介在工程70の一部である半田ペースト介在工程72は、接着剤介在工程71の前に行なわれても良く、また、接着剤介在工程71と同時に行なわれても良い。半田ペースト介在工程72は、図12に示す第2金属板32の一面(上側の面)と基板25の接続部25aとの間に半田ペースト7を介在させる工程である。
ベース部材30には、図10に示すように、第2金属板32が埋設されており、ベース部材30に設けられている孔部37の上方から第2金属板32の露出部32aが露出している。また、図12に示すように、基板25の接続部25aと第2金属板32の露出部32aとは互いに対向する位置に設定されている。半田ペースト介在工程72では、露出部32aの上側に半田ペースト7が設けられる。
半田ペースト介在工程72の次の工程は、図14に示すように、基板固定工程73である。基板固定工程73は、接着剤5を熱硬化させて、基板25をベース部材30に固定させる工程である。
基板固定工程73の前に行なわれる接合剤介在工程70では、基板25がベース部材30に重ね合わされる。図12に示すように、基板25に設けられた孔28にベース部材30に設けられた凸部38が挿通され、基板25とベース部材30とが位置合わせされて重ね合わされる。
第2金属板32の露出部32aの上側に設けられた半田ペースト7は、基板25とベース部材30とが重ね合わされる際に、第2金属板32の露出部32aと基板25の裏面(下側の面)に設けられた接続部25aとの間に挟持されることになる。
基板固定工程73では、図15(a)に示すように、基板25とベース部材30とが重ね合わされた後に、ベース部材30の下側の面から露出する第1金属板31の他面(下側の面)にレーザLZを下方(−Z方向)から照射する。ベース部材30の下側の面には開口部36が設けられているため、ベース部材30に埋設されている第1金属板31の下側の面は開口部36を介して露出している。
その露出している第1金属板31の下側の面にレーザLZを照射することによって、第1金属板31が加熱され、第1金属板31の上側の面と基板25の裏面(下側の面)との間に挟持されている接着剤5に熱が加えられる。その結果、接着剤5を熱硬化させることができ、基板25がベース部材30に固定される。
基板固定工程73の次の工程は、図14に示すように、半田付け工程74である。半田付け工程74は、半田ペースト7によって、第2コイル22と第2金属板32の外部接続用端子32bとを接続する工程である。
半田付け工程74では、図15(b)に示すように、ベース部材30の下側の面から露出する第2金属板32の他面にレーザLZを照射する。ベース部材30の下側の面には孔部37が設けられているため、ベース部材30に埋設されている第2金属板32の下側の面が、孔部37を介して露出している。
その露出している第2金属板32の下側の面にレーザLZを照射することによって、第2金属板32が加熱され、第2金属板32の上側の面と基板25の接続部25aとの間に挟持されている半田ペースト7に熱が加えられる。その結果、半田ペースト7を溶融させることができ、基板25の接続部25aが第2金属板32に半田付けされる。この半田付けによって、第2コイル22と第2金属板32の外部接続用端子32bとが電気的に接続される。
半田付け工程74の次の工程は、図14に示すように、加熱工程75である。加熱工程75は、ベース部材30及び基板25を加熱する工程である。
加熱工程75において、ベース部材30及び基板25を例えば、炉に入れるなどして、全体的に加熱することによって、接着剤5を更に熱硬化させることができる。そのため、特に、第1金属板31の露出部31aから離れた位置に設けられた接着剤5の硬化が不十分であったとしても、加熱工程75によって基板25とベース部材30との固定を確実なものとすることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
レンズ駆動装置100は、第1金属板31の他面(下側の面)にレーザを照射し、熱硬化性の接着剤5を硬化させることによって、基板25をベース部材30に短時間で容易に固定することができる。そのため、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
また、突堤部35を設けることによって接着剤5が流れ出ることを防止することができる。
また、基板25の下側の面に設けられた接続部25aと第2金属板32との間の半田付けもレーザを照射することで可能であるため、生産性が良い。また、接着剤5を硬化させる際と半田ペースト7によって半田付けする際のレーザの照射方向が同じであるため、より生産性を高められる。
レンズ駆動装置100の製造方法は、第1金属板31の他面(下側の面)にレーザLZを照射し、熱硬化性の接着剤5を硬化させることによって、基板25をベース部材30に短時間で容易に固定することができる。そのため、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
また、突堤部35を設けることによって接着剤5が流れ出ることを防止できるため、ベース部材30の上面に接着剤5を設け易くなる。
また、基板25の下側の面に設けられた接続部25aと第2金属板32との間の半田付けもレーザLZを照射することで可能であるため、生産性が良い。また、接着剤5を硬化させる際と半田ペースト7によって半田付けする際のレーザLZの照射方向が同じであるため、より生産性を高められる。
また、基板固定工程73で接着剤5の硬化が不十分であったとしても、加熱工程75で接着剤5を更に熱硬化させることができるので、ベース部材30に対する基板25の固定を確実なものとすることができる。
以上説明したように、本発明のレンズ駆動装置及びその製造方法は、第1金属板の他面(下側の面)にレーザを照射し、熱硬化性の接着剤を硬化させることによって、基板をベース部材に短時間で容易に固定することができる。そのため、長時間両者を位置決めして保持する必要が無く、位置ずれも起こりにくくなる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記の実施形態においては、ベース部材30に埋設される第1金属板31と第2金属板32とが別部材の場合について説明したが、第1金属板の一部に第2金属板の機能を持たせて、両金属板を兼用しても良い。
5 接着剤
7 半田ペースト
9 可動ユニット
10 第1駆動機構
11 第1コイル
11a 第1コイル端部
11b 第1コイル端部
13 磁石
15 レンズホルダ
15a 鍔部
15b ネジ溝
15c 突起部
15d 上側板バネ取付け突起
15e 下側板バネ取付け突起
20 第2駆動機構
22 第2コイル
22a 外側電磁作用部
22b 内側電磁作用部
25 基板
25a 接続部
28 孔
30 ベース部材
30a 基体
31 第1金属板
31a 露出部
32 第2金属板
32a 露出部
32b 外部接続用端子
32c 支持部
35 突堤部
36 開口部
37 孔部
38 凸部
39 接合面
41 下側板バネ
41a 下側板バネ固定部
41b 取付け孔
41c 支持部材取付け孔
43 上側板バネ
43a 上側第1板バネ
43b 上側第2板バネ
43c 取付け孔
43d 固定孔
43e 挿通孔
43f 上側板バネ固定部
43g 上側板バネ外側固定部
45 絶縁部材
47 支持体
47a サスペンションワイヤ
50 ケース
50a 上面板
50b 側面板
51 支持部材
51a 枠部
51b 脚部
51c 固定突起
56 ヨーク
56a 挟持板部
56b 側板部
56c 固定穴
70 接合剤介在工程
71 接着剤介在工程(接合剤介在工程)
72 半田ペースト介在工程(接合剤介在工程)
73 基板固定工程
74 半田付け工程
75 加熱工程
100 レンズ駆動装置
L1 光軸方向
L2 方向
SD 半田付け
LZ レーザ

Claims (7)

  1. レンズ体を保持可能なレンズホルダ及び当該レンズホルダを光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動可能に支持する支持体と、前記第1駆動機構の下方に配設されるベース部材と、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、
    前記第1駆動機構は、少なくとも前記レンズホルダの周囲に設けられた第1コイル及び磁石を有して構成されており、前記第2駆動機構は、前記ベース部材の上面に固定されると共に、第2コイルが設けられた基板を有するレンズ駆動装置であって、
    前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出する複数の第1金属板が埋設されると共に、複数の前記第1金属板の前記一面の露出部及びその周囲の前記ベース部材を覆う広がりを有し且つ複数の前記第1金属板の前記露出部と接触する熱硬化性の接着剤が設けられ、前記接着剤によって前記基板が前記ベース部材上に固定されており、前記露出部に対応する位置における前記第1金属板の他面を露出させてレーザ照射を可能とする開口部が前記ベース部材に形成されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ベース部材の上面に前記第1金属板の露出部を囲む突堤部が設けられ、その内側に前記接着剤が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記基板の下側の面には、前記第2コイルの端部と導通する接続部が露出して設けられており、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出して前記接続部に半田付けされた第2金属板が埋設されていると共に、前記第2金属板の露出部に対応する位置における前記第2金属板の他面を露出させてレーザ照射を可能とする孔部が前記ベース部材に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. レンズ体を保持可能なレンズホルダ及び当該レンズホルダを光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動可能に支持する支持体と、前記第1駆動機構の下方に配設されるベース部材と、前記可動ユニットを光軸と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、
    前記第1駆動機構は、少なくとも前記レンズホルダの周囲に設けられた第1コイル及び磁石を有して構成されており、前記第2駆動機構は、前記ベース部材の上面に固定されると共に、第2コイルが設けられた基板を有するレンズ駆動装置の製造方法であって、
    前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出すると共に他面が前記ベース部材の下側の面から露出する複数の第1金属板が埋設されており、
    記ベース部材と前記基板との間に、複数の前記第1金属板の一面の露出部及びその周囲の前記ベース部材を覆う広がりを有し且つ複数の前記第1金属板の前記露出部と接触する熱硬化性の接着剤を介在させる接合剤介在工程と、前記ベース部材の下側の面から露出する前記第1金属板の他面にレーザを照射して前記接着剤を熱硬化させる基板固定工程とを有する、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。
  5. 前記ベース部材の上面には、前記第1金属板の露出部を囲む突堤部が形成されており、前記接着剤が前記突堤部の内側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置の製造方法。
  6. 前記基板の下側の面には、前記第2コイルの端部と導通する接続部が露出して設けられる一方、前記ベース部材には、一面が当該ベース部材の上面から露出すると共に他面が前記ベース部材の下側の面から露出する第2金属板が埋設されており、
    前記接合剤介在工程は、前記第2金属板の一面と前記接続部との間に半田ペーストを介在させる工程を含み、前記基板固定工程の後に、前記ベース部材の下側の面から露出した前記第2金属板の他面にレーザを照射して前記第2金属板と前記接続部とを半田付けする半田付け工程を有する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のレンズ駆動装置の製造方法。
  7. 前記基板固定工程の後に、前記ベース部材及び前記基板を加熱する加熱工程を有する、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のレンズ駆動装置の製造方法。
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