JP6741196B2 - 空気圧縮システム - Google Patents

空気圧縮システム Download PDF

Info

Publication number
JP6741196B2
JP6741196B2 JP2016155922A JP2016155922A JP6741196B2 JP 6741196 B2 JP6741196 B2 JP 6741196B2 JP 2016155922 A JP2016155922 A JP 2016155922A JP 2016155922 A JP2016155922 A JP 2016155922A JP 6741196 B2 JP6741196 B2 JP 6741196B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
passage
separator
cooling
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016155922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018025119A (ja
Inventor
岡本 裕介
裕介 岡本
陽貴 井上
陽貴 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2016155922A priority Critical patent/JP6741196B2/ja
Priority to KR1020170062068A priority patent/KR101887365B1/ko
Priority to CN201710411367.6A priority patent/CN107701404B/zh
Priority to TW106119056A priority patent/TWI633238B/zh
Publication of JP2018025119A publication Critical patent/JP2018025119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6741196B2 publication Critical patent/JP6741196B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/06Cooling; Heating; Prevention of freezing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/16Filtration; Moisture separation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/02Lubrication

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は、水添加式の圧縮機を用いた空気圧縮システムに関するものである。
従来、下記特許文献1の図1に開示されるように、一対のロータ(37)がその両端を水潤滑滑り軸受(2)に支持されたスクリュー式の水潤滑空気圧縮機(1)と、この圧縮機(1)からの吐出流体(潤滑水と共に吐出される圧縮空気)を気水分離するセパレータ(6)と、このセパレータ(6)から圧縮機(1)のロータ間へ戻す水を冷却する空冷熱交換器(10)と、セパレータ(6)からの圧縮空気を冷却するアフタークーラ(11)とを備える空気圧縮システムが知られている。このシステムでは、空冷熱交換器(10)から圧縮機(1)のロータ間への水配管(22)には、軸受給水用水配管(23)が分岐されており、分岐された水は、冷凍サイクル(27)の吸熱用熱交換器(33)を介するか、バイパス配管(24)を介して、圧縮機(1)の軸受(2)へ供給される。
特開2010−43589号公報(段落[0012]−[0017]、図1)
従来技術では、圧縮機からの吐出流体がそのままセパレータタンク(6)に吐出されて、気水分離後に、圧縮空気はアフタークーラ(11)を介して外部へ送出される一方、分離水は空冷熱交換器(10)を介して圧縮機へ戻される。従って、セパレータタンクは、圧縮機からの流体がそのまま、つまり事前に気水分離されたり冷却されたりすることなく導入され、比較的高温に維持される。そのため、セパレータタンクからの圧縮空気に随伴して外部へ持ち出される水分量が多くなり、それを補うために外部から補給すべき水量が多く必要である。また、圧縮空気を冷却するために、セパレータタンクよりも下流にアフタークーラの設置も必須となる。さらに、従来技術では、圧縮機で生じた圧縮熱は、空冷式の熱交換器(10,11)において外気へ捨てられており、熱回収されていない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、セパレータタンクからの圧縮空気に随伴して外部へ持ち出される水分量を低減でき、ひいては外部からの補給水量を削減できる空気圧縮システムを提供することにある。また、セパレータタンクよりも下流へのアフタークーラの設置を省略可能な空気圧縮システムを提供することを課題とする。さらに、好ましくは、圧縮機の圧縮熱を回収できる空気圧縮システムを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、吸込空気に水が添加され、この添加水により圧縮室のシール並びに圧縮機構の冷却および潤滑を図る水添加式の圧縮機と、前記圧縮機からの吐出流体を受け入れて、この吐出流体を圧縮空気と添加水とに気水分離するプレセパレータと、前記プレセパレータで気水分離後の圧縮空気と添加水とを別箇に受け入れて、圧縮空気を気水分離すると共に、添加水を貯留するセパレータタンクと、を備え、前記プレセパレータの気相部は、気相連通路を介して前記セパレータタンクの気相部に接続され、前記プレセパレータの液相部は、液相連通路を介して前記セパレータタンクの液相部に接続され、前記セパレータタンクの気相部には、圧縮空気の送出路が接続され、前記セパレータタンクの液相部には、前記圧縮機への添加水の戻し路が接続され、前記気相連通路には、圧縮空気を冷却するアフタークーラが設けられ、前記液相連通路には、添加水を冷却する水クーラが設けられることを特徴とする空気圧縮システムである。
請求項1に記載の発明によれば、水添加式の圧縮機からの吐出流体をプレセパレータで気水分離し、気水分離後の圧縮空気をアフタークーラで冷却する一方、添加水を水クーラで冷却した後、セパレータタンクへ供給する。従って、セパレータタンクは、事前に気水分離されて冷却された流体が供給され、比較的低温に維持される。そのため、セパレータタンクからの圧縮空気に随伴して外部へ持ち出される水分量を低減でき、ひいては外部からの補給水量を削減できる。また、セパレータタンクよりも下流において、圧縮空気の送出路へのアフタークーラの設置や、添加水の戻し路への水クーラの設置は、それぞれ必須ではなくなり省略可能となる。なお、プレセパレータで気水分離して、アフタークーラによる圧縮空気の冷却と、水クーラによる添加水の冷却とに分けることで、各クーラにおける熱交換効率を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、前記圧縮機への空気の吸込路に接続され、給水弁が設けられる給水路と、前記セパレータタンクの底部に接続され、排水弁が設けられる排水路と、前記セパレータタンクに設けられる水位検出器と、前記水位検出器の検出水位に応じて、前記給水弁および前記排水弁を制御する制御器と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮システムである。
請求項3に記載の発明は、前記アフタークーラは、前記気相連通路を流通する圧縮空気と冷却水との熱交換器であり、前記水クーラは、前記液相連通路を流通する添加水と冷却水との熱交換器であり、前記各クーラにおいて前記冷却水を加温して温水を製造することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気圧縮システムである。
請求項3に記載の発明によれば、アフタークーラと水クーラとにおいて、圧縮熱を回収して通水を加温することで、温水を製造することができる。
請求項4に記載の発明は、前記冷却水は、前記アフタークーラに通された後、前記水クーラに通されることを特徴とする請求項3に記載の空気圧縮システムである。
請求項4に記載の発明によれば、アフタークーラと水クーラとに、冷却水を順に通して加温することで、温水を製造することができる。冷却水を先にアフタークーラに通すことで、比較的低温の冷却水で圧縮空気を所望に冷却することができる。そして、それにより加温された冷却水を水クーラに通すことで、冷却水をさらに昇温することができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、前記送出路には、前記セパレータタンク内を設定圧力以上に保持する一次圧調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気圧縮システムである。
請求項5に記載の発明によれば、セパレータタンク内を設定圧力以上に保持することで、セパレータタンクから圧縮機へ添加水を確実に戻すことができる。
本発明の空気圧縮システムによれば、セパレータタンクからの圧縮空気に随伴して外部へ持ち出される水分量を低減でき、ひいては外部からの補給水量を削減できる。また、セパレータタンクよりも下流へのアフタークーラの設置は、必須ではなくなり省略可能となる。さらに、圧縮機の圧縮熱を回収して温水を製造することも可能となる。
本発明の一実施例の空気圧縮システムを示す概略図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す概略図であり、圧縮空気を製造する空気圧縮システム1と、この空気圧縮システム1による圧縮熱を回収可能な熱回収システム2を示している。つまり、本実施例では、空気圧縮システム1は熱回収システム2を備え、逆に言えば、熱回収システム2は空気圧縮システム1に適用される。以下、空気圧縮システム1と熱回収システム2について、順に説明する。
≪空気圧縮システム1の構成≫
まず、本実施例の空気圧縮システム1の構成について説明する。本実施例の空気圧縮システム1は、水添加式の圧縮機3と、この圧縮機3からの吐出流体を気水分離するプレセパレータ4と、このプレセパレータ4で気水分離後の圧縮空気を冷却するアフタークーラ5と、プレセパレータ4で気水分離後の分離水を冷却する水クーラ6と、各クーラ5,6を通過後の圧縮空気と分離水とが供給されるセパレータタンク7とを主要部として備える。
圧縮機3は、水添加式の空気圧縮機である。圧縮機3は、その形式は特に問わないが、たとえばスクリュー式またはスクロール式とされる。水添加式の圧縮機3は、空気の吸込口に水(典型的には精製水(純水)または軟化水)が添加され、この添加水を圧縮室のシールや圧縮機構の冷却などに用いつつ、空気を圧縮して吐出する。この吐出時、圧縮空気と共に添加水も吐出される。
圧縮機3は、図示例では電気モータ8により駆動されるが、その他の原動機で駆動されてもよい。たとえば、圧縮機3は、蒸気モータ(蒸気エンジン)により駆動されてもよい。また、圧縮機3は、オンオフ制御されてもよいし、容量制御(出力調整)されてもよい。たとえば、圧縮機3は、電気モータ8をオンオフ制御されるか、電気モータ8の回転数をインバータ制御される。あるいは、蒸気モータの場合には、蒸気モータへの給蒸弁の開閉または開度が制御される。
圧縮機3を運転すると、外気がエアフィルタ9を介して吸込路10から圧縮機3内へ吸い込まれるが、その際、詳細は後述するが、セパレータタンク7からの添加水戻し路11を介して水が設定流量で添加される。そして、圧縮機3において圧縮された空気は、添加水を伴いながら、プレセパレータ4へ吐出される。圧縮機3からプレセパレータ4への吐出路12には、逆止弁13が設けられている。
なお、水添加式の圧縮機3は、水潤滑式または水噴射式などということもできる(言い換えればこれらを含んでもよい)。また、ここでは、圧縮機3は、空気の吸込口に水が添加されるが、空気の吸込口以外に給水口を備え、この給水口に水が添加されてもよい。
プレセパレータ4は、圧縮機3からの吐出流体(添加水と共に吐出される圧縮空気)を受け入れて、気水分離する。つまり、圧縮機3からの吐出流体は、プレセパレータ4において、圧縮空気と分離水とに分けられる。これに伴い、プレセパレータ4内は、上方の気相部と、下方の液相部とに分かれる。そして、プレセパレータ4の気相部は、気相連通路14を介して、セパレータタンク7の気相部に接続される一方、プレセパレータ4の液相部は、液相連通路15を介して、セパレータタンク7の液相部に接続される。
プレセパレータ4からセパレータタンク7への気相連通路14には、アフタークーラ5が設けられる。アフタークーラ5は、プレセパレータ4で気水分離後の圧縮空気を冷却する手段である。ここでは、圧縮熱を回収する熱回収用熱交換器16として、アフタークーラ5は、圧縮空気と冷却液とを混ぜることなく熱交換する。アフタークーラ5において、圧縮空気は冷却液により冷却される一方、冷却液は圧縮空気により加温される。
プレセパレータ4からセパレータタンク7への液相連通路15には、水クーラ6が設けられる。水クーラ6は、プレセパレータ4で気水分離後の分離水を冷却する手段である。ここでは、圧縮熱を回収する熱回収用熱交換器16として、水クーラ6は、分離水と冷却液とを混ぜることなく熱交換する。水クーラ6において、分離水は冷却液により冷却される一方、冷却液は分離水により加温される。
セパレータタンク7は、前記各クーラ5,6を通過後の圧縮空気と分離水とを受け入れて、気水分離する。プレセパレータ4からの圧縮空気は、アフタークーラ5で冷却されて水分の凝縮が図られ、その水分はセパレータタンク7で除去される。従って、セパレータタンク7内も、上方の気相部と、下方の液相部とに分かれる。なお、プレセパレータ4から各連通路14,15を介したセパレータタンク7への流体供給は、圧縮機3の吐出圧や水頭圧差によりなされる。
セパレータタンク7の気相部には、前述した気相連通路14の他、圧縮空気利用部への圧縮空気送出路17が接続されている。圧縮空気送出路17には、セパレータタンク7の側から順に、一次圧調整弁18と逆止弁19とが設けられている。一次圧調整弁18は、圧縮機3の運転中、セパレータタンク7内を設定圧力以上に保持する弁である。ここでは、一次圧調整弁18は、一次側(つまりセパレータタンク7側)の圧力に基づき、機械的に動作する自力弁とされるが、場合により、一次側の圧力をセンサで監視して、その検出圧力に基づき制御される電動弁であってもよい。その他、本実施例では、セパレータタンク7の気相部には、安全弁20の他、外部へ排気用の放気弁21が設けられている。なお、一次圧調整弁18と逆止弁19とは、一体型の弁機構として構成することもできる。
セパレータタンク7の液相部には、前述した液相連通路15の他、圧縮機3への添加水戻し路11が接続されている。添加水戻し路11には、セパレータタンク7の側から順に、添加水弁22と水フィルタ23とが設けられている。圧縮機3の運転中、添加水弁22を開けることで、セパレータタンク7内の貯留水を添加水戻し路11を介して、圧縮機3へ戻すことができる。その際、圧縮機3の運転による圧縮機3への吸込みと、セパレータタンク7内の加圧とにより、セパレータタンク7から圧縮機3へ添加水を戻すことができる。また、一次圧調整弁18により、セパレータタンク7内は設定圧力以上に保持される上、後述するように、圧縮空気送出路17内の圧力(ひいてはセパレータタンク7内の圧力)は所望に維持されるので、添加水弁22をオリフィスとして機能させつつ、設定流量で添加水を圧縮機3へ供給することができる。しかも、セパレータタンク7から圧縮機3へ添加水を供給する際、水フィルタ23により夾雑物を除去することができる。
空気圧縮システム1は、さらに、給水路24と排水路25とを備える。給水路24は、イオン交換装置(たとえば、混床式純水装置や硬水軟化装置)のような給水源からの水を、添加水として補給する手段である。本実施例では、給水源からの給水路24は、第一給水路24Aと第二給水路24Bとに分岐され、第一給水路24Aが圧縮機3への吸込路10に接続される一方、第二給水路24Bがセパレータタンク7に接続される。そして、第一給水路24Aには、第一給水弁26が設けられる一方、第二給水路24Bには、逆止弁27と第二給水弁28とが順に設けられる。なお、本実施例では、第一給水弁26は電磁弁であり、第二給水弁28は手動弁とされる。
一方、排水路25は、セパレータタンク7の底部に接続される。排水路25には、排水弁29が設けられており、排水弁29を開けることで、セパレータタンク7内からの排水を図ることができる。
その他、セパレータタンク7には、水位検出器30が設けられる。水位検出器30は、その構成を特に問わないが、たとえばイオン類を含まない精製水・凝縮水の水位を検出可能なフロート式水位検出器とされる。また、セパレータタンク7からの圧縮空気送出路17には、一次圧調整弁18や逆止弁19よりも下流に、圧力センサ31が設けられる。この圧力センサ31により、圧縮空気の吐出圧(圧縮空気利用部への供給圧)を監視することができる。
≪空気圧縮システム1の動作≫
次に、本実施例の空気圧縮システム1の動作について説明する。以下に述べる一連の制御は、基本的には、図示しない制御器により自動でなされる。つまり、制御器は、圧縮機3(具体的にはそのモータ8)、放気弁21、添加水弁22、第一給水弁26、排水弁29、水位検出器30および圧力センサ31などに接続されており、水位検出器30や圧力センサ31の検出信号などに基づき、圧縮機3や各弁21,22,26,29などを制御する。
まず、空気の流れについて説明する。圧縮機3の運転を開始すると、圧縮機3は、エアフィルタ9を介して空気を吸い込み、圧縮して吐出する。圧縮機3から吐出される圧縮空気は、プレセパレータ4、アフタークーラ5およびセパレータタンク7を介して、圧縮空気送出路17から圧縮空気利用部へ送られる。但し、圧縮空気送出路17には一次圧調整弁18が設けられているので、運転開始直後のようにセパレータタンク7内の圧力が低い状態では、一次圧調整弁18は閉じられており、圧縮空気利用部へ圧縮空気は送出されない。一次圧調整弁18の一次側(つまりセパレータタンク7側)の圧力が設定圧力以上になると、一次圧調整弁18が開いて、圧縮空気利用部へ圧縮空気が送出される。
圧縮機3の運転中、圧縮機3は、圧力センサ31の検出圧力を目標圧力に維持するように、制御される。たとえば、圧縮機3のモータ8が、オンオフ制御されるか、インバータ制御される。なお、目標圧力は、一次圧調整弁18の設定圧力よりも高い。従って、以後、基本的には、セパレータタンク7内は、目標圧力に維持される。
圧縮機3の運転中、添加水弁22を開けることで、圧縮機3の吸込口に、設定流量で水を添加することができる。これにより、圧縮機3のシール、冷却および潤滑を図ることができる。圧縮機3からの圧縮空気は、添加水を伴った状態で、プレセパレータ4へ吐出される。そして、プレセパレータ4において気水分離が図られる。プレセパレータ4で気水分離後の圧縮空気は、アフタークーラ5で冷却された後、セパレータタンク7でさらに気水分離され、圧縮空気送出路17から外部へ送出される。一方、プレセパレータ4での分離水は、水クーラ6で冷却された後、セパレータタンク7に貯留され、添加水戻し路11を介して圧縮機3へ供給可能とされる。
圧縮機3の運転中、セパレータタンク7内の水位は、設定水位に維持される。たとえば、水位検出器30による検出水位が上限水位を上回ると、排水弁29を開けて水位を所定まで下げる。逆に、水位検出器30による検出水位が下限水位を下回ると、第一給水弁26を開けて水位を所定まで上げる。第一給水弁26の開放中、補給水は、圧縮機3を介してセパレータタンク7へ供給される。この間、添加水弁22を閉鎖しておいてもよい。なお、圧縮機3の停止中には、第二給水弁28を開けて、セパレータタンク7へ直接に給水することができる。
一方、圧縮機3の停止時、放気弁21が開けられる。圧縮機3の停止中も放気弁21を開けておくことで、圧縮機3の逆転を防止することができる。その後、圧縮機3の再起動時、放気弁21が閉じられる。
本実施例の空気圧縮システム1によれば、圧縮機3からの吐出流体をプレセパレータ4で気水分離し、気水分離後の圧縮空気をアフタークーラ5で冷却する一方、分離水を水クーラ6で冷却した後、セパレータタンク7へ供給する。従って、セパレータタンク7は、事前に気水分離されて冷却された流体が供給され、比較的低温に維持される。好適には、セパレータタンク7内の温度は、圧縮空気の露点温度以下に維持される。そのため、セパレータタンク7からの圧縮空気に随伴して外部へ持ち出される水分量を低減でき、ひいては外部からの補給水量を削減して、ランニングコストの低減を図ることができる。また、圧縮空気送出路17に第二のアフタークーラを設置したり、添加水戻し路11に第二の水クーラを設置したりすることは、それぞれ必須ではなくなり基本的には不要である。
さらに、本実施例の空気圧縮システム1によれば、プレセパレータ4で気水分離して、アフタークーラ5による圧縮空気の冷却と、水クーラ6による分離水の冷却とに分けることで、各クーラ5,6における熱交換効率を向上することができる。それに伴い、各クーラ5,6を構成する熱交換器を小型化することもできる。
≪熱回収システム2の構成≫
次に、本実施例の熱回収システム2の構成について説明する。本実施例の熱回収システム2は、圧縮機3の圧縮熱を冷却液の加温に用いて熱回収するシステムであり、しかも熱回収の有無を切替可能に構成される。
冷却液は、特に問わないが、典型的には水である。この水として、用途に応じて、水道水の他、軟化水または精製水(純水)などを用いることができる。たとえば、熱回収システム2を用いて蒸気ボイラへの給水の予熱を行う場合、後述するように脱気処理された軟化水が用いられる。以下、冷却液は水(つまり冷却水)として説明するが、その他の液体の場合も同様である。言い換えれば、以下において、冷却水は、文字通りの水ではなく、水以外の冷却液であってもよい。
本実施例の熱回収システム2は、圧縮機3の圧縮熱により冷却水を加温する熱回収用熱交換器16(アフタークーラ5,水クーラ6)と、この熱回収用熱交換器16への冷却水の入口路32と、熱回収用熱交換器16からの冷却水の出口路33と、出口路33と入口路32とを接続する冷却水の返送路34と、後述する通液経路と循環経路とを切り替える切替手段35(熱回収弁36,返送弁37)と、循環経路の循環冷却水を冷却するラジエータ38とを主要部として備える。
熱回収用熱交換器16は、本実施例では、アフタークーラ5および水クーラ6である。アフタークーラ5では、圧縮空気と冷却水とを熱交換して、圧縮空気を冷却水で冷却する一方、冷却水を圧縮空気で加温する。圧縮空気が有する圧縮熱を冷却水の加温に用いて、熱回収を図ることができる。一方、水クーラ6は、添加水(プレセパレータでの分離水)と冷却水とを熱交換して、添加水を冷却水で冷却する一方、冷却水を添加水で加温する。添加水が有する圧縮熱を冷却水の加温に用いて、熱回収を図ることができる。
なお、アフタークーラ5と水クーラ6とには、本実施例では、冷却水が順に通される。そのため、本実施例では、アフタークーラ5と水クーラ6とは、連絡路39で接続されている。そして、冷却水は、入口路32から、アフタークーラ5、連絡路39および水クーラ6を順に介して、出口路33へ流される。以下、連絡路39で接続されたアフタークーラ5と水クーラ6とを合わせて、単に熱回収用熱交換器16という。
給水源から熱回収用熱交換器16への入口路32には、熱回収用熱交換器16へ向けて順に、ポンプ40、逆止弁41およびラジエータ38が設けられる。ポンプ40を作動させることで、熱回収用熱交換器16に、冷却水を通すことができる。ラジエータ38は、本実施例では空冷式であり、冷却水と外気(ファン38Aによる通風)とを熱交換する。詳細は後述するが、たとえば、ラジエータ38の入口側における冷却水温度が外気温度よりも高い場合、ラジエータ38のファン38Aを作動させることで、ファン38Aによる通風で冷却水を冷却することができる。
熱回収用熱交換器16からの出口路33には、熱回収弁36が設けられる。圧縮機3の運転中、熱回収弁36を開けてポンプ40を作動させることで、熱回収用熱交換器16に冷却水を通して、圧縮熱の回収を図ることができる。熱回収弁36は、本実施例では、開度調整可能な電動弁から構成される。
熱回収弁36よりも上流側の出口路33と、ポンプ40よりも上流側の入口路32とは、返送路34で接続される。この際、入口路32と返送路34との接続箇所には、冷却水の貯留タンク42を設けておくのが好ましい。但し、貯留タンク42は、場合により、その設置を省略可能である。また、貯留タンク42は、入口路32の内、返送路34との接続箇所ではなく、それよりも下流(好ましくはポンプ40より上流)に設けられてもよい。なお、ポンプ40は、入口路32の内、返送路34との接続箇所よりも下流に設けられる以外に、連絡路39や、出口路33の内、返送路34との接続箇所よりも上流に設けられてもよい。
返送路34には、返送弁37が設けられる。返送弁37は、本実施例では、電動弁から構成される。詳細は後述するが、熱回収弁36と返送弁37との内、いずれか一方のみを択一的に開くことで、熱回収用熱交換器16を通過後の冷却水を、返送路34を介して入口路32へ戻すか、返送路34を介さずに出口路33の下流へ送るかを切り替えることができる。
切替手段35は、本実施例では、熱回収弁36と返送弁37とで構成される。熱回収弁36と返送弁37との各開閉を切り替えることで、冷却水の流路を、次に述べる通液経路と循環経路とのいずれかに切り替えることができる。
通液経路は、返送弁37を閉じた状態で、熱回収弁36を開くことで実現される。通液経路は、入口路32、熱回収用熱交換器16、および出口路33を含み、かつ返送路34を含まない経路である。通液経路にした状態でポンプ40を作動させると、入口路32からの冷却水が、熱回収用熱交換器16を介して、出口路33の熱回収弁36を通過して導出される(熱回収実施状態)。この際、貯留タンク42には、給水源から適宜給水される。言い換えれば、通液経路でポンプ40を作動中、入口路32には給水源からの水が供給される。
循環経路は、熱回収弁36を閉じた状態で、返送弁37を開くことで実現される。循環経路は、返送路34の接続箇所よりも下流側の入口路32、熱回収用熱交換器16、返送路34の接続箇所よりも上流側の出口路33、および返送路34を含む経路である。循環経路にした状態でポンプ40を作動させると、ポンプ40からの冷却水は、熱回収用熱交換器16および返送路34を介して、ポンプ40へ戻されて循環される。その際、ラジエータ38を作動させることで、ラジエータ38において循環冷却水を冷却することができる(熱回収停止状態)。なお、循環経路で冷却水を循環中、給水源から貯留タンク42への新たな給水の必要はない。
出口路33には、熱回収弁36の出口側に、出湯温度センサ43が設けられる。一方、入口路32には、ラジエータ38の入口側に、給水温度センサ(図示省略)が設けられる。給水温度センサは、入口路32の内、ラジエータ38よりも上流側であれば、場合により給水源の水温を検出してもよい。但し、入口路32に貯留タンク42が設けられる場合には、給水温度センサは、入口路32の内、貯留タンク42またはそれよりも下流で、かつラジエータ38よりも上流に設けられるのが好ましい。その他、本実施例の熱回収システム2は、外気温度を検出可能に、外気温度センサ(図示省略)も設けられる。
≪熱回収システム2の動作≫
次に、本実施例の熱回収システム2の動作について説明する。以下に述べる一連の制御は、図示しない制御器により自動でなされる。つまり、制御器は、ポンプ40、ラジエータ38(具体的にはそのファン38Aのモータ)、熱回収弁36および返送弁37の他、出湯温度センサ43、給水温度センサおよび外気温度センサなどに接続されており、各温度センサの検出信号などに基づき、ポンプ40、ファン38Aおよび各弁36,37などを制御する。
圧縮機3の作動中(つまり圧縮空気の製造中)、ポンプ40を作動させて、熱回収用熱交換器16に冷却水を通す。これにより、熱回収用熱交換器16において、圧縮機3からの吐出流体(圧縮空気や添加水)を冷却できると共に、吐出流体からの圧縮熱で冷却水を加温することができる。このようにして製造された温水は、温水利用部の使用負荷(出口路33末端の温水利用部における温水要求の有無)に応じて、切替手段35により流路が切り替えられる。つまり、温水利用部において温水を必要とする場合、通液経路に切り替えられ、温水利用部において温水を必要としない場合、循環経路に切り替えられる。
たとえば、熱回収用熱交換器16で加温した温水を、出口路33を介して蒸気ボイラの給水タンクに給水可能としておき、その給水タンク内の水位に応じて、通液経路と循環経路とが切り替えられる。その場合、たとえば、給水タンク内の水位が下限水位を下回ると、上限水位を上回るまで、通液経路として温水を供給可能とすればよい。そして、給水タンク内の水位が上限水位を上回ると、循環経路に切替えればよい。
なお、熱回収システム2を蒸気ボイラの給水タンクへの給水の予熱に用いる場合(言い換えれば、冷却水として蒸気ボイラの給水タンクへの給水を用いる場合)、入口路32には、硬水軟化装置と脱気装置(脱酸素装置)とで処理された脱気軟化水が供給される。この場合、貯留タンク42において、酸素の再溶存を防止するために、貯留タンク42の水面には、プラスチックビーズを一面に浮かべるのが好ましい。
熱回収用熱交換器16に冷却水を通水中、熱回収(言い換えれば外部への出湯)を実施するには、切替手段35を通液経路に切り替える。通液経路では、返送弁37を閉じる一方、熱回収弁36を開ける。また、詳細は後述するが、典型的にはファン38Aを停止させる。この場合、給水源からの水は、熱回収用熱交換器16で加温されて、出口路33の下流の温水利用部へ送られる。この際、出湯温度センサ43の検出温度を設定温度に維持するように熱回収弁36の開度を調整すれば、温水利用部へ設定温度の温水を供給することができる。
熱回収用熱交換器16に冷却水を通水中、熱回収(言い換えれば外部への出湯)を停止するには、切替手段35を循環経路に切り替える。循環経路では、熱回収弁36を閉じる一方、返送弁37を開ける。また、ラジエータ38のファン38Aを作動させる。この場合、熱回収用熱交換器16で加温された冷却水は、返送路34を介して入口路32へ戻され、ラジエータ38で冷却された後、再び熱回収用熱交換器16に供給される。つまり、冷却水を熱回収用熱交換器16に循環させつつ、ラジエータ38で外気へ放熱する。
通液経路で冷却水を通水中、給水温度センサの検出温度と、外気温度センサの検出温度とに基づいて、ラジエータ38のファン38Aを次のように制御してもよい。すなわち、通液経路にある状態で、給水温度センサの検出温度が外気温度センサの検出温度よりも低い場合、ラジエータ38のファン38Aを作動させる。これにより、ラジエータ38で冷却水を外気により加温(つまりラジエータ38をヒータとして利用)でき、熱回収用熱交換器16への冷却水の予熱が可能である。一方、通液経路にある状態で、給水温度センサの検出温度が外気温度センサの検出温度よりも高い場合、ラジエータ38のファン38Aを停止させる。これにより、ラジエータ38で冷却水を外気により冷やしてしまう不都合が回避される。
ところで、本実施例では、前述したとおり、入口路32には、返送路34の接続箇所またはそれよりも下流に、冷却水の貯留タンク42が設けられる。この場合、切替手段35を通液経路とした熱回収中、貯留タンク42には給水源からの比較的低温の冷却水が貯留される。従って、その後、切替手段35を循環経路として熱回収を停止する際、まずは貯留タンク42内の比較的低温の冷却水を熱回収用熱交換器16に循環させることができる。これにより、切替手段35による切替時の冷却水の温度変化を抑制することができる。
次に、本実施例の熱回収システム2の変形例について説明する。
まず、ラジエータ38の設置位置は、循環経路内であれば、特に問わない。たとえば、前記実施例では、ラジエータ38は、入口路32(返送路34との接続箇所よりも下流側の入口路32)に設けられたが、出口路33(返送路34との接続箇所よりも上流側の出口路33)や返送路34に設けられてもよい。但し、ラジエータ38を入口路32に設けた場合、前述したように、通液経路において、給水温度と外気温度との関係で、冷却水の予熱が可能となる。一方、ラジエータ38を出口路33または返送路34に設ける場合、通液経路において、給水温度や外気温度に関わらず、ラジエータ38のファン38Aを停止させておけばよい。その場合、給水温度センサや外気温度センサの設置は、省略可能である。なお、ラジエータ38をいずれの位置に設置する場合も、循環経路においては、ラジエータ38のファン38Aを作動させる。
また、切替手段35は、冷却水の流れを通液経路と循環経路とで切替可能であれば、特に問わず、たとえば、出口路33と返送路34との接続箇所に設ける三方弁、あるいは、入口路32と返送路34との接続箇所に設ける三方弁から構成されてもよい。
また、前記実施例では、冷却水を、アフタークーラ5に通した後、水クーラ6に通したが、場合により、水クーラ6に通した後、アフタークーラ5に通してもよい。但し、先に、アフタークーラ5に通した方が、圧縮空気の冷却を確実に行える上、それにより加温した冷却水を水クーラ6でさらに昇温できるメリットがある。
また、前記実施例では、熱回収用熱交換器16としてのアフタークーラ5と水クーラ6とに、冷却水を直列に通したが、場合により並列に通してもよい。つまり、入口路32の下流において、冷却水を二股に分岐させ、一方をアフタークーラ5に通し、他方を水クーラ6に通した後、合流させて出口路33へ通してもよい。
また、前記実施例では、アフタークーラ5と水クーラ6との双方を熱回収用熱交換器16としたが、場合により、いずれか一方のみを熱回収用熱交換器16としてもよい。たとえば、アフタークーラ5のみを熱回収用熱交換器16として、入口路32からの冷却水をアフタークーラ5に通して、出口路33から導出してもよい。その場合、水クーラ6は、他の手段(たとえばファンによる通風)により、プレセパレータ4からの分離水を冷却すればよい。逆に、水クーラ6のみを熱回収用熱交換器16として、入口路32からの冷却水を水クーラ6に通して、出口路33から導出してもよい。その場合、アフタークーラ5は、他の手段(たとえばファンによる通風)により、圧縮機3からの圧縮空気を冷却すればよい。
また、前記実施例では、通液経路での冷却水の通水中、出湯温度センサ43の検出温度に基づき熱回収弁36の開度を調整したが、出湯温度センサ43の検出温度に基づきポンプ40をインバータ制御して、出湯温度を一定に制御してもよい。あるいは、場合により、このような出湯温度一定制御の実施を省略してもよい。
また、前記実施例では、熱回収用熱交換器16に水を通したが、前述したとおり、水以外の液体を通してもよい。つまり、熱回収用熱交換器16は、圧縮空気または添加水を冷却するに際し、水冷式に限らず、その他の液体を用いた液冷式としてもよい。
さらに、熱回収用熱交換器16で熱回収して温水を製造するに際し、前記実施例では、熱回収用熱交換器16に水(冷却水)を通したが、次のように構成してもよい。すなわち、熱回収用熱交換器16と他の熱交換器(以下、通水加温用熱交換器という)との間で、たとえばエチレングリコールなどの不凍液または水を循環させ、この循環液と圧縮空気などを熱回収用熱交換器16で熱交換する一方、前記循環液と通水とを通水加温用熱交換器において熱交換して、通水加温用熱交換器において通水を加温して温水を製造してもよい。
本発明の空気圧縮システム1は、前記実施例(変形例を含む)の構成(制御を含む)に限らず適宜変更可能である。特に、(a)水添加式の圧縮機3と、(b)圧縮機3からの吐出流体を気水分離するプレセパレータ4と、(c)プレセパレータ4で気水分離後の圧縮空気を冷却するアフタークーラ5と、(d)プレセパレータ4で気水分離後の分離水を冷却する水クーラ6と、(e)各クーラ5,6を通過後の圧縮空気と分離水とが供給され、気相部に圧縮空気送出路17が接続される一方、液相部に圧縮機3への添加水戻し路11が接続されるセパレータタンク7とを備えるのであれば、その他の構成は特に問わない。
たとえば、前記実施例では、アフタークーラ5と水クーラ6とにおいて、熱回収を図る構成としたが、これは必須ではない。つまり、アフタークーラ5は、圧縮空気を冷却可能であれば、その構成を特に問わず、たとえば空冷式(ファンによる冷却)であってもよい。同様に、水クーラ6は、分離水を冷却可能であれば、その構成を特に問わず、たとえば空冷式(ファンによる冷却)であってもよい。
あるいは、アフタークーラ5および/または水クーラ6が、液冷式(典型的には水冷式)であっても、たとえば、クーリングタワーやチラーのような液冷却装置との間で液体を循環させてもよい。いわば、前記実施例において、循環経路のみの構成とし、アフタークーラ5や水クーラ6と、ラジエータ38との間で、冷却水を循環させてもよい。また、これとは逆に、前記実施例において、返送路34の設置を省略して、通液経路のみの構成としてもよい。
本発明の空気圧縮システム1に付随する熱回収システム2は、前記実施例で例示した蒸気ボイラの給水予熱以外の用途にも好適に利用することができる。たとえば、熱回収システム2で製造した温水を工場や事業所の空調に利用してもよいし、各種製造プロセスにおいて保温や洗浄などに利用してもよい。
1 空気圧縮システム
2 熱回収システム
3 圧縮機
4 プレセパレータ
5 アフタークーラ
6 水クーラ
7 セパレータタンク
8 モータ
9 エアフィルタ
10 吸込路
11 添加水戻し路
12 吐出路
13 逆止弁
14 気相連通路
15 液相連通路
16 熱回収用熱交換器
17 圧縮空気送出路
18 一次圧調整弁
19 逆止弁
20 安全弁
21 放気弁
22 添加水弁
23 水フィルタ
24 給水路(24A:第一給水路、24B:第二給水路)
25 排水路
26 第一給水弁
27 逆止弁
28 第二給水弁
29 排水弁
30 水位検出器
31 圧力センサ
32 入口路
33 出口路
34 返送路
35 切替手段
36 熱回収弁
37 返送弁
38 ラジエータ(38A:ファン)
39 連絡路
40 ポンプ
41 逆止弁
42 貯留タンク
43 出湯温度センサ

Claims (5)

  1. 吸込空気に水が添加され、この添加水により圧縮室のシール並びに圧縮機構の冷却および潤滑を図る水添加式の圧縮機と、
    前記圧縮機からの吐出流体を受け入れて、この吐出流体を圧縮空気と添加水とに気水分離するプレセパレータと、
    前記プレセパレータで気水分離後の圧縮空気と添加水とを別箇に受け入れて、圧縮空気を気水分離すると共に、添加水を貯留するセパレータタンクと、を備え、
    前記プレセパレータの気相部は、気相連通路を介して前記セパレータタンクの気相部に接続され、
    前記プレセパレータの液相部は、液相連通路を介して前記セパレータタンクの液相部に接続され、
    前記セパレータタンクの気相部には、圧縮空気の送出路が接続され、
    前記セパレータタンクの液相部には、前記圧縮機への添加水の戻し路が接続され、
    前記気相連通路には、圧縮空気を冷却するアフタークーラが設けられ、
    前記液相連通路には、添加水を冷却する水クーラが設けられる
    ことを特徴とする空気圧縮システム。
  2. 前記圧縮機への空気の吸込路に接続され、給水弁が設けられる給水路と、
    前記セパレータタンクの底部に接続され、排水弁が設けられる排水路と、
    前記セパレータタンクに設けられる水位検出器と、
    前記水位検出器の検出水位に応じて、前記給水弁および前記排水弁を制御する制御器と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮システム。
  3. 前記アフタークーラは、前記気相連通路を流通する圧縮空気と冷却水との熱交換器であり、
    前記水クーラは、前記液相連通路を流通する添加水と冷却水との熱交換器であり、
    前記各クーラにおいて前記冷却水を加温して温水を製造する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気圧縮システム。
  4. 前記冷却水は、前記アフタークーラに通された後、前記水クーラに通される
    ことを特徴とする請求項3に記載の空気圧縮システム。
  5. 前記送出路には、前記セパレータタンク内を設定圧力以上に保持する一次圧調整弁が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気圧縮システム。
JP2016155922A 2016-08-08 2016-08-08 空気圧縮システム Active JP6741196B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155922A JP6741196B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 空気圧縮システム
KR1020170062068A KR101887365B1 (ko) 2016-08-08 2017-05-19 공기 압축 시스템
CN201710411367.6A CN107701404B (zh) 2016-08-08 2017-06-02 空气压缩***
TW106119056A TWI633238B (zh) 2016-08-08 2017-06-08 空氣壓縮系統

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016155922A JP6741196B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 空気圧縮システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018025119A JP2018025119A (ja) 2018-02-15
JP6741196B2 true JP6741196B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=61169721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016155922A Active JP6741196B2 (ja) 2016-08-08 2016-08-08 空気圧縮システム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6741196B2 (ja)
KR (1) KR101887365B1 (ja)
CN (1) CN107701404B (ja)
TW (1) TWI633238B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7282561B2 (ja) * 2019-03-27 2023-05-29 株式会社日立産機システム 液冷式ガス圧縮機、及び、その給液方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0330555B1 (fr) * 1988-02-23 1991-06-05 Bernard Zimmern Ensemble de compression d'air à compresseur rotatif sans huile, et procédé s'y rapportant
WO2001077528A1 (en) * 2000-04-11 2001-10-18 Cash Engineering Research Pty Ltd. Integrated compressor drier apparatus
JP2008180100A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Kobe Steel Ltd 空気圧縮装置
JP2009167999A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Kobe Steel Ltd 水潤滑圧縮機の凍結防止方法
JP5223526B2 (ja) * 2008-07-31 2013-06-26 三浦工業株式会社 ボイラ給水システム
JP2010043589A (ja) 2008-08-11 2010-02-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 水潤滑オイルフリー圧縮機装置
JP5248373B2 (ja) * 2009-03-11 2013-07-31 株式会社日立産機システム 水噴射式空気圧縮機
CN103080555B (zh) * 2010-08-27 2016-07-06 株式会社日立产机*** 油冷式气体压缩机
JP5632700B2 (ja) * 2010-10-19 2014-11-26 三浦工業株式会社 熱回収システム
JP5934074B2 (ja) * 2012-10-16 2016-06-15 株式会社日立産機システム ガス圧縮機
JP5985405B2 (ja) * 2013-01-28 2016-09-06 株式会社日立産機システム 油冷式ガス圧縮機における排熱回収システム
JP6106500B2 (ja) * 2013-04-12 2017-03-29 株式会社日立産機システム 水潤滑スクリュー圧縮機
KR20140147506A (ko) * 2013-06-20 2014-12-30 주식회사동방에이티 폐열 회수를 위한 공기 압축 시스템
CN104343683B (zh) * 2013-07-31 2017-05-24 株式会社神户制钢所 油冷式空气压缩机及其控制方法
WO2015024071A1 (en) * 2013-08-22 2015-02-26 Akgk Pty Ltd Waste heat utilization in gas compressors
US10843112B2 (en) * 2014-08-29 2020-11-24 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator and compressed air drying system
JP5915947B2 (ja) * 2014-09-29 2016-05-11 三浦工業株式会社 熱回収システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN107701404B (zh) 2019-05-10
TWI633238B (zh) 2018-08-21
CN107701404A (zh) 2018-02-16
KR20180016932A (ko) 2018-02-20
JP2018025119A (ja) 2018-02-15
KR101887365B1 (ko) 2018-08-10
TW201805529A (zh) 2018-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101935274B1 (ko) 열 회수 시스템
US10001124B2 (en) Oil-cooled gas compressor
JP5821235B2 (ja) 液冷システム
CA2973008C (en) Compressor system and lubricant control valve
CN107702336B (zh) 热回收***
EP2789855B1 (en) Temperature control for compressor
JP6448936B2 (ja) ターボ冷凍機の油回収装置
JP2010043589A (ja) 水潤滑オイルフリー圧縮機装置
JP6741196B2 (ja) 空気圧縮システム
JP2011027292A (ja) 冷凍装置
JP6811933B2 (ja) 空気圧縮システム
JP2018025358A (ja) 熱回収システム
JP2018025346A (ja) 熱回収システム
JP6074798B2 (ja) 排熱利用ヒートポンプシステム
JP2013036641A (ja) 給水システム
JP2014159926A (ja) 熱機関駆動式蒸気圧縮式ヒートポンプシステム
JP2013072561A (ja) コンテナ用冷凍装置
JP2014159927A (ja) 排熱利用ヒートポンプシステム
JP6533196B2 (ja) ガス圧縮機
JP6016027B2 (ja) 排熱利用ヒートポンプシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6741196

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250