JP6740882B2 - 回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路装置に関する。
この種の回路装置は、例えばCAN通信規格に準拠しながら各種車両仕様に合わせた改良等が行われており、端子に入力される許容信号入力範囲を拡張するという改良が進められている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載されるように、コンパレータの同相入力範囲に合わせるように圧縮回路の圧縮ゲインを設定することで、より広い入力範囲の差動信号を受信したとしてもレセッシブ/ドミナントの判定を正常に行うことができる。
特開2014−175994号公報
他方、近年、高エネルギー、広周波数帯域の条件下でのEMC耐量向上要求が厳しくなってきている。例えば、特許文献1記載の圧縮回路を用いた回路構成を適用した場合、この種のノイズが圧縮回路に入力されると、基準電圧を規定する基準電圧生成回路に伝達されることになる。発明者は、このノイズが高周波の同相ノイズであると、当該高周波ノイズを基準電圧生成回路では吸収しきれず、基準電圧生成回路が基準電圧を安定出力できなくなることを確認している。基準電圧生成回路が基準電圧を安定出力できないと、コンパレータの入力信号がその同相入力範囲を超えてしまい誤動作する。
本発明の開示の目的は、高周波同相ノイズが混入したとしても誤動作を極力防止できようにした回路装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、一対の入力部は一対の信号線を通じて伝送される電圧を入力する。他方、コンパレータは所定の同相入力範囲の特性で動作する。圧縮回路は、一対の入力部の間の電圧を圧縮する直列接続された複数の抵抗を備え、一対の入力部に入力された電圧をコンパレータの同相入力範囲内となるように圧縮する。また、クランプ回路は、基準電圧回路により生成される基準電圧が出力される複数の抵抗間の基準電圧ノードに接続されており、基準電圧ノードの電圧を同相入力範囲にある所定範囲でクランプする。このため、たとえ高周波同相ノイズが混入したとしても、クランプ回路が基準電圧ノードの電圧を所定範囲でクランプできるようになり、これにより誤動作を極力防止できる。
またクランプ回路は、第1電源線と第2電源線との間に直列接続された第1抵抗、ダイオード、及び第2抵抗と、第1抵抗とダイオードとの間の共通接続ノードを制御端子に接続すると共に2つの通電端子間を前記第1電源線の電圧供給ノードと基準電圧ノードとの間に接続してなる第1トランジスタと、第2トランジスタ、及び第3トランジスタを組み合わせて構成されるインバーティッドダーリントン回路とを備える。
第2トランジスタは、第2抵抗とダイオードとの間の共通接続ノードに制御端子を接続すると共に、基準電圧ノードと第3トランジスタの制御端子との間に2つの通電端子間を接続するように構成されている。第3トランジスタは、基準電圧ノードと第2電源線との間に2つの通電端子間を接続するように構成されている。
インバーティッドダーリントン回路を適用することで増幅率を向上することができ、単体のトランジスタを採用した場合と比較しても高周波領域における特性を改善できる。
第1実施形態において車両内のネットワーク構成の一部を概略的に示す図 回路装置の電気的構成図 CANを適用したときの入出力信号の形態を示す図 クランプ動作の説明図 比較例を示す電気的構成図 実験で用いたノイズ電圧波形例 クランプ動作の実験結果 耐印加ノイズレベル−ノイズ周波数の実験結果 第2実施形態における回路装置の電気的構成図 第3実施形態における回路装置の電気的構成図 第4実施形態における回路装置の電気的構成図 第5実施形態における回路装置の電気的構成図 第6実施形態における回路装置の電気的構成図 第7実施形態における回路装置の電気的構成図 第8実施形態における回路装置の電気的構成図 第9実施形態におけるクランプ回路の電気的構成図
以下、回路装置の幾つかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。各実施形態において同一又は類似の機能を備えた構成要件については、後の実施形態では同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略し、各実施形態の特徴部分の説明を中心に行う。
(第1実施形態)
図1から図7は第1実施形態における説明図を示している。図1は車両内のネットワーク構成の一部を示しており、図2は回路装置の電気的構成例を示している。図1に示すように、例えば車両内には複数の電子制御装置(以下ECUと称す)1、2が設けられており、これらのECU1、2は、一対のバス通信線(信号線相当)3により接続されており、例えばCAN(Controller Area Network)などに準拠した通信規格を用いて互いに通信可能になっている。なお、図示していないが、バス通信線3は端部を終端抵抗で接続して構成されている。なお、説明の簡単化のため、2つのECU1、2がバス通信線3により接続されている形態を示しているが、スター型、リング型、ライン型の様々な接続形態に適用できる。
ECU1、2は、それぞれ図2に示されるように、受信端に回路装置4を備える。回路装置4は、例えばCAN通信トランシーバの受信回路として用いられ、一対のバス通信線3を通じて伝送される差動信号を受信する。回路装置4は、一対の差動信号の差電圧を予め規定された閾値と比較し、この比較結果に応じた受信信号RXDを出力する。この受信信号RXDは、受信回路装置1の後段に設けられる演算装置(図示せず)に入力され、演算装置はこの受信信号RXDを用いて各種処理を行う。
この場合、回路装置4は差動信号の差電圧が予め定められる閾値未満のときにはレセッシブ、論理レベル「1」と判定し、その判定結果を示す受信信号RXDを出力する。また回路装置4は、差動信号の差電圧が閾値以上のときにはドミナント、論理レベル「0」と判定し、その判定結果を表す受信信号RXDを出力する。
回路装置4は、一方の端子(入力部相当)4aを通じて差動信号の一方の信号CANHを入力すると共に他方の端子(入力部相当)4bを通じて差動信号の他方の信号CANLを入力し、所定の処理した上で出力端子4cから受信信号RXDを出力する。この回路装置4は、コンパレータ5、抵抗群6aを備えた圧縮回路6、基準電圧回路7、オフセット電圧源8、及び、クランプ回路9を備える。
コンパレータ5は、所定の正の片電源の電源電圧VCC(例えば、5V)を入力して動作する。そのため、コンパレータ5は、その同相入力範囲を0V〜VCCよりも狭い範囲(例えば1[V]〜4[V])として動作させる。コンパレータ5の出力は出力端子4cに接続されている。
圧縮回路6は、一方の端子4aと他方の端子4bとの間に抵抗群6aを接続して構成されている。抵抗群6aは、複数の抵抗10〜13を直列接続して構成される。圧縮回路6は、端子4a及び4b間に入力される入力信号を所定の圧縮比で圧縮し、コンパレータ5に出力する。抵抗10と抵抗11との間の抵抗値比、抵抗13と抵抗12との間の抵抗値比は、例えば数対1〜数十対1とされており、このため、信号の圧縮比は数対1〜数十対1となっている。圧縮回路6を構成する抵抗10〜13の各抵抗値は、端子4bに与えられる信号CANLの電圧が例えば−12[V]のときに抵抗13及び12間の共通接続ノードNLの電圧が、例えば+1[V]になるように設定されると共に、端子に与えられる信号CANHの電圧が例えば+12[V]のときに抵抗10及び11間の共通接続ノードNHの電圧が例えば+4[V]になるように設定される。
抵抗10と抵抗11との間の共通接続ノードNHはオフセット電圧源8を通じてコンパレータ5の反転入力端子に接続されている。オフセット電圧源8は、差動信号の差電圧に応じた論理レベル「0」「1」を判別するためのオフセット電圧Vrを発生する電圧源であり、所定のオフセット電圧Vrを出力する。閾値=Vr×(圧縮回路6の圧縮比)の関係としたときに、閾値が例えば+0.5〜+0.9[V]の範囲となるようにオフセット電圧Vrが定められている。
また、抵抗13と抵抗12との間の共通接続ノードNLは、コンパレータ5の非反転入力端子に接続されている。抵抗11と抵抗12との間の共通接続点は基準電圧ノードNAとされており、この基準電圧ノードNAには基準電圧回路7から基準電圧が印加される。この基準電圧回路7は、所定電圧(例えば5V)の電源電圧VCCを複数の抵抗14及び15を用いて分圧する分圧回路16と、この分圧回路16の出力を電圧フォロワ出力するバッファアンプ17と、を備える。バッファアンプ17は、オペアンプ17aをボルテージフォロワ形態に接続して定電圧出力するように構成されている。
このバッファアンプ17は、所定電圧(例えば2.5V)を共通接続ノードNAに印加する。本実施形態では、このバッファアンプ17による出力電圧は、コンパレータ5の同相入力範囲の中心電圧に一致するように設定されているが、特に中心電圧に限られるものではない。
また、共通接続ノードNAにはクランプ回路9が接続されている。このクランプ回路9は、電源電圧VCCを分圧する複数の分圧抵抗18〜20による分圧回路21と、NPNトランジスタ22と、PNPトランジスタ23とを備え、前述の基準電圧回路7とは別体で構成される。NPNトランジスタ22は、その制御端子としてのベースが抵抗18と抵抗19との間の共通接続ノードに接続されると共に、その通電端子としてのコレクタが第1電源線としての電源電圧VCCの電圧供給ノードに接続され、さらに通電端子としてのエミッタが基準電圧ノードNAに接続されている。
また、PNPトランジスタ23は、その制御端子としてのベースが抵抗19と抵抗20との間の共通接続ノードに接続されると共に、その通電端子としてのコレクタが第2電源線としてのグランドノードに接続され、さらに通電端子としてのエミッタが基準電圧ノードNAに接続されている。
上記構成の作用について説明する。図3の期間T1、T3等に示すように、回路装置4は、信号CANH−CANLを入力すると、信号CANH−CANLの差電圧が予め定められる閾値未満のときにはレセッシブ、論理レベル「1」と判定し、その判定結果を示す信号RXDを出力する。また回路装置4は、図3の期間T2、T4等に示すように、信号CANH−CANLの差電圧が閾値以上のときにはドミナント、論理レベル「0」と判定し、その判定結果を表す信号RXDを出力する。
これらの図3の期間T1〜T4のときには、回路装置4の端子4a及び4b間には、コンパレータ5の同相入力範囲(例えば+4V〜+1V)を超える所定入力範囲(例えば+12V〜−12V)の信号が入力されるが、圧縮回路6は、この所定入力範囲の差動信号をコンパレータ5の同相入力範囲となるように圧縮する。このため、コンパレータ5は、この圧縮された差動信号についてレセッシブ/ドミナントの何れかとなるかを判定し、受信信号RXDとして出力する。
また図3の期間T5に示すように、圧縮回路6の圧縮ゲインを考慮したとしてもコンパレータ5の同相入力範囲を超えるノイズが印加された場合にも、回路装置4は正常動作することが求められている。前述したように、基準電圧回路7は、その出力段にオペアンプ17aを用いたバッファアンプ17を備えており、オペアンプ17aから定電圧出力するように構成されているが、このときノイズが端子4a及び4bを通じて印加されると、端子4a及び4bから圧縮回路6を通じて基準電圧回路7のオペアンプ17aの出力端子に入力される。
ノイズが高振幅で且つ高周波数帯(数[MHz]〜数百[MHz])であるときには、オペアンプ17aの動作周波数帯域を外れることになり、オペアンプ17aがノイズ周波数に追従できず、オペアンプ17aの出力端子側からノイズを吸収しきれなくなる。このとき、基準電圧回路7が、正常な基準電圧(例えば2.5[V])を出力し続けることが困難となり、当該基準電圧にノイズが重畳された信号電圧が基準電圧ノードNAに与えられ続けることになる。すると、コンパレータ5の両入力端子に同相入力範囲(例えば+4[V]〜+1[V])、さらには電源電圧(例えばVCC)を超える正又は負の絶対電位が同相で与えられることになる。
このとき、図3の期間T5に示されるように、コンパレータ5の出力が不定状態となり誤動作する虞がある。このため、本実施形態では、このような同相の特に高周波数帯のノイズの影響を受けないように、クランプ回路9を設けている。
図4にクランプ回路9の動作を概略的に示すように、基準電圧ノードNAが、電源電圧VCC[V]とグランド0[V]との間の標準値(例えば、中心電圧)Vnに所定電圧Vt1を加算した電圧以上になると、PNPトランジスタ23の作用に応じて基準電圧ノードNAの電圧がその上限値Vuにクランプされる。
また、逆に、基準電圧ノードNAが、電源電圧VCC[V]とグランド0[V]との間の標準値(例えば中心電圧)Vnから所定電圧Vt2を減算した電圧以下になると、NPNトランジスタ22の作用に応じて基準電圧ノードNAの電圧がその下限値Vdにクランプされるようになる。このため、クランプ回路9は、基準電圧回路7が出力する基準電圧の標準値Vnから所定範囲Vt1+Vt2内に基準電圧ノードNAの電圧を保つことができる。
この所定範囲Vt1+Vt2は、コンパレータ5の同相入力範囲内となるように設定されている。このため、コンパレータ5の同相入力範囲内となるようにコンパレータ5の入力信号を調整でき、高エネルギー、高周波数帯域の同相ノイズが入力されたとしても正常動作する。
実際の車両内空間においては、図1に示したように、ECU1とECU2との間にツイステッドペアケーブルによる一対のバス通信線3が接続されており、このバス通信線3に外来ノイズが到来すると、この外来ノイズがコンパレータ5の同相入力範囲外となるように印加されてしまう。発明者は、このような事象を想定した実験を行っている。図5及び図6A、図6Bは実験結果を示している。
図5はクランプ回路を設けていない場合の比較構成例の電子制御装置4Zを示しており、図6Aは端子4a,4bに印加した電圧波形の例(振幅±30Vp−p)を示しており、図6Bはこの比較構成例における基準電圧ノードNAの電圧波形と、本実施形態における基準電圧ノードNAの電圧波形とを比較した結果を示している。
また図7は、ノイズ周波数の変化に対するノイズレベルの振幅を概略的に示している。この図7に示した実験結果は、外来ノイズを想定し、外部からバス通信線3を囲うように電磁コイルを設け、この電磁コイルに意図的に高周波電流(数MHz〜10MHz)の電流を挿引印加することで出力が所定レベルに達するノイズレベルを示している。このため、図7に示されるノイズレベルは高い方がノイズに対する耐性が強いことを表す。
図7に示したように、比較例の電子制御装置4Zを採用したときの耐ノイズレベルは比較的低くなっている。これに対し、本実施形態の電子制御装置4はクランプ回路9を備えているため、基準電圧ノードNAの揺らぎ電圧を所定範囲Vt1+Vt2の範囲にクランプすることができ、耐ノイズレベルを高くできることを確認できている。
以下、本実施形態の特徴を概念的にまとめる。
本実施形態によれば、一対のバス通信線3を通じて伝送される信号を端子4a,4bに入力すると、圧縮回路6はこの信号をコンパレータ5の同相入力範囲内となるように圧縮する。他方、基準電圧回路7は基準電圧を生成し基準電圧ノードNAに出力する。このとき、クランプ回路9が、基準電圧ノードNAの電圧をコンパレータ5の同相入力範囲にある所定範囲Vt1+Vt2でクランプする。このため、たとえ数MHz〜10MHz程度の高周波ノイズが端子4a,4bに同相入力されたとしても、この高周波ノイズによる影響を抑制でき、ノイズに対する耐性を高めることができる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態の追加説明図を示している。第2実施形態においては、クランプ回路の別の構成例を説明する。ECU1、2は図8に示す回路装置204を備えており、回路装置204はクランプ回路209を備える。回路装置204のその他の構成は、回路装置4と同様であるためその説明を省略する。
クランプ回路209は、抵抗(第1抵抗相当)18、抵抗(第2抵抗相当)20、ダイオード24、NPNトランジスタ(第1トランジスタ相当)22、及び、PNPトランジスタ(第2トランジスタ相当)23を備える。第1電源線となる電源電圧VCCの電圧供給ノードと第2電源線となるグランドノードとの間には、抵抗18とダイオード24のアノードカソード間と抵抗20とが直列接続されている。抵抗18とダイオード24のアノードとの間の共通接続ノードは、NPNトランジスタ22のベースに接続されている。ダイオード24のカソードと抵抗20との間の共通接続ノードは、PNPトランジスタ23のベースに接続されている。
このようなクランプ回路209の構成を用いたときには、NPNトランジスタ22のベースエミッタ間電圧VbeとPNPトランジスタ23のベースエミッタ間電圧Vbeとを、ダイオード24の順方向電圧Vfに一致させるように構成することが望ましい。このとき、これらのベースエミッタ間電圧Vbeと順方向電圧Vfとを所定誤差範囲内となるように一致させることが望ましい。すると、NPNトランジスタ22、PNPトランジスタ23のベースエミッタ間電圧Vbe=順方向電圧Vf(≒0.7V)の分の所定範囲にクランプできる。
またダイオード24は、その使用環境温度に応じて順方向電圧Vfが変化するが、抵抗18と抵抗20との間に直列にダイオード24を設けることで使用温度変化に応じた順方向電圧Vfの変化方向をNPNトランジスタ22及びPNPトランジスタ23のベースエミッタ間電圧Vbeの変化方向と同一方向にすることができ、使用温度変化に伴う出力特性変化を極力抑制できる。その他の構成及び作用効果は、第1実施形態と同様であるためその説明を省略する。
(第3実施形態)
図9は第3実施形態の追加説明図を示している。第3実施形態においても、クランプ回路の別の構成例を説明する。ECU1、2は図9に示す回路装置304を備えており、この回路装置304はクランプ回路309を備える。クランプ回路309は、抵抗18、20、NPNトランジスタ22、PNPトランジスタ23と共に、ダイオード接続されたNPNトランジスタ25、ダイオード接続されたPNPトランジスタ26を備える。電源電圧VCCの電圧供給ノードとグランドノードとの間には、抵抗18と、ダイオード接続されたNPNトランジスタ25と、ダイオード接続されたPNPトランジスタ26と、抵抗20と、が直列接続されている。NPNトランジスタ25のベースコレクタ共通接続ノードはNPNトランジスタ22のベースに接続されており、PNPトランジスタ26のベースコレクタ共通接続ノードはPNPトランジスタ23のベースに接続されている。
このようなクランプ回路309の構成を適用したときには、NPNトランジスタ25のベースエミッタ間電圧Vbe2をNPNトランジスタ22のベースエミッタ間電圧Vbe1よりも低く構成することが望ましく、PNPトランジスタ26のベースエミッタ間電圧Vbe4をPNPトランジスタ23のベースエミッタ間電圧Vbe3よりも低く構成することが望ましい。これにより、各トランジスタ22〜25の各ベースエミッタ間電圧の差分Vbe1−Vbe2、Vbe3−Vbe4に基づく電圧をクランプ回路309のクランプ電圧として設定できる。
(第4実施形態)
図10は第4実施形態の追加説明図を示している。第4実施形態は、スタンバイモード、すなわち低電流動作に対応可能にした構成例を示す。この回路装置404は、第2実施形態に示した回路装置204をベースとした構成を示している。この回路装置404は、制御回路30により制御可能な複数のスイッチ31〜35をさらに備えている。これらのスイッチ31〜35は例えばMOSトランジスタを用いたスイッチにより構成されている。
スイッチ31は、基準電圧回路407を構成する分圧用の抵抗14と電源電圧VCCの電圧供給ノードとの間に接続されている。スイッチ32は、分圧用の抵抗15とグランドノードとの間に接続されている。またスイッチ33は、クランプ回路409を構成する抵抗18と電源電圧VCCの電圧供給ノードとの間に接続されている。またスイッチ34は、抵抗20とグランドノードとの間に接続されている。
またスイッチ35は、電源電圧VCCの電圧供給ノードとコンパレータ5の電源入力端子との間に接続されている。制御回路30は、これらのスイッチ31〜35をオン制御することで第2実施形態に示したように通常動作させることができる。また制御回路30は、これらのスイッチ31〜35をオフ制御することで電源電圧VCCからの供給電流を極力低下(例えば0)させることができる。これにより、制御回路30はスタンバイモードに設定できる。このような構成を採用することで、制御回路30がスイッチ31〜35をオフ制御することで回路装置404の動作電流を抑制できる。これにより前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第5実施形態)
図11は第5実施形態の追加説明図を示している。第5実施形態はクランプ回路の別の構成例を説明する。ECU1、2は回路装置504を備えており、この回路装置504はクランプ回路509を備える。回路装置504のその他の構成は、回路装置4と同様であるためその説明を省略する。
クランプ回路509は、抵抗18〜20、nチャネル型のMOSトランジスタ(以下nMOSトランジスタ)36、及び、pチャネル型のMOSトランジスタ(以下pMOSトランジスタ)37を備える。電源電圧VCCの電圧供給ノードとグランドノードとの間には、抵抗18〜20が直列接続されており、抵抗18と抵抗19との間の共通接続ノードは、nMOSトランジスタ36のゲートに接続されている。抵抗19と抵抗20との間の共通接続ノードは、pMOSトランジスタ37のゲートに接続されている。電源電圧VCCの電圧供給ノードとグランドノードとの間には、nMOSトランジスタ36のドレインソース間とpMOSトランジスタ37のソースドレイン間とが直列接続されている。これにより、nMOSトランジスタ36の作用により基準電圧ノードNAの電圧を所定範囲の下限値Vdにクランプすることができ、pMOSトランジスタ37の作用により基準電圧ノードNAの電圧を所定範囲の上限値Vuにクランプできる。したがって、本実施形態によっても前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第6実施形態)
図12は第6実施形態の追加説明図を示している。第6実施形態もまたクランプ回路の別の構成例を説明する。ECU1、2は図12に示す回路装置604を備えており、回路装置604はクランプ回路609を備える。回路装置604のその他の構成は、回路装置4と同様であるためその説明を省略する。
クランプ回路609は、ツェナーダイオード38、39を電源電圧VCCの電圧供給ノードとグランドノードとの間に複数(例えば2つ)逆方向接続すると共に、これらのツェナーダイオード38、39の間の共通接続ノードを基準電圧ノードNAに接続して構成される。これらの複数のツェナーダイオード38、39は、2つのツェナー電圧Vzを合計した2・Vzは電源電圧VCCを上回るように設定されており、同一のツェナー電圧Vzの特性を備えるものを用いることが望ましい。これにより、ツェナーダイオード38の作用により所定範囲の下限値Vdにクランプすることができ、ツェナーダイオード39の作用により所定範囲の上限値Vuにクランプできる。したがって、本実施形態によっても前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第7実施形態)
図13は第7実施形態の追加説明図を示している。第7実施形態もまたクランプ回路の別の構成例を説明する。ECU1、2は回路装置704を備え、回路装置704はクランプ回路709を備える。このクランプ回路709は、ダイオード40、41とコンデンサ42とを備えて構成される。
ダイオード40、41は、基準電圧ノードNAの電圧を半波整流するように接続されている。コンデンサ42は、基準電圧回路7を構成する抵抗14及び15の共通接続ノードとグランドノードとの間に接続され、当該抵抗14及び15の共通接続ノードを交流的に接地するために設けられている。したがって、ダイオード40、41による半波整流信号はグランドに通電されるようになり、抵抗14及び15の共通接続ノードの電圧Vgは直流的に安定する。
この図13の構成によれば、端子4a、4bに高周波ノイズが印加されたとしても、基準電圧ノードNAの標準値Vnを基準としてダイオード40、41の順方向電圧Vfでクランプできるようになり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第8実施形態)
図14は第8実施形態の追加説明図を示している。前述実施形態に示したクランプ回路(例えば209)が安定した基準電圧を生成できるときには、例えば回路装置204から基準電圧回路7を削除して構成しても良い。このため、図14の回路装置804のように構成しても良い。
図14に示す回路装置804はクランプ回路209aを備える。このクランプ回路209aは、第2実施形態で説明したクランプ回路209と同じ構成であるが、説明の便宜上、符号を分けて示している。
このクランプ回路209aは基準電圧を生成し基準電圧ノードNAに出力すると共に、第2実施形態に示したように、基準電圧ノードNAの電圧をクランプする機能も備える。このように、クランプ回路209aが基準電圧回路7の機能を兼ねた本実施形態の回路装置804においても、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。しかも回路規模を縮小化できる。
(第9実施形態)
図15は第9実施形態の追加説明図を示している。第9実施形態は、例えば図2記載のPNPトランジスタ23に代えて、インバーティッドダーリントン回路43を適用した形態を示している。この図15は、第2実施形態で説明したクランプ回路209に代わるクランプ回路909の構成例を示している。
なお、このクランプ回路909は、抵抗18と電源電圧VCCの電圧供給ノードとの間に図10に示したスイッチ33に対応したpチャネル型のMOSトランジスタ933を接続して構成すると共に、抵抗20とグランドノードとの間に図10に示したスイッチ34に対応したnチャネル型のMOSトランジスタ934を接続して構成しているが、これらのMOSトランジスタ933、934は、第4実施形態で説明したスイッチ33、34と同様に用いられるものであるため、その説明を省略する。
図15に示すように、インバーティッドダーリントン回路43は、PNPトランジスタ44と、抵抗45と、コンデンサ46と、NPNトランジスタ47とを組み合わせて構成されている。基準電圧ノードNAとグランドノードとの間にはPNPトランジスタ44のエミッタコレクタ間及び抵抗45が直列接続されている。またPNPトランジスタ44のエミッタコレクタ間にはコンデンサ46が接続されている。またPNPトランジスタ44のコレクタにはNPNトランジスタ47のベースが接続されており、基準電圧ノードNAとグランドノードとの間にはNPNトランジスタ47のコレクタエミッタ間が接続されている。
これにより、単体のPNPトランジスタ44による高周波数帯域の増幅率が低くても、当該インバーティッドダーリントン回路43を適用することで増幅率を向上することができ、前述実施形態で説明した単体のPNPトランジスタ23を採用した場合と比較しても高周波領域における特性を改善できる。
(他の実施形態)
本発明は前述実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
ECU1又は2のCANトランシーバの受信回路に適用した形態を示したが、これに限定されるものではない。また、差動信号を受信する形態に適用した形態を示したが、これに限定されるものではない。入力された信号を圧縮する回路形態にクランプ回路9等を用いる構成であれば、どのような回路形態に適用しても良い。
また、基準電圧回路7等が基準電圧ノードNAに出力する基準電圧をコンパレータ5の同相入力範囲の中心電圧に設定した形態を示したが、これに限定されるものではない。例えば、端子4a、4bに−10V〜0Vの間の電圧を入力し、VCC(=5V)−0Vで動作するコンパレータ5を用いるときには、基準電圧回路7により生成される基準電圧を例えば5V程度に設定し、圧縮回路6の抵抗による電圧圧縮率を数分の1(例えば1/4〜1/5〜数分の1程度)に設定しても良い。
他方、端子4a、4bにそれぞれ+10〜+20Vの間の電圧を入力し、VCC−0Vで動作するコンパレータ5を用いるときには、基準電圧回路7により生成される基準電圧を例えば0Vに設定し、圧縮回路6による抵抗群6aによる電圧圧縮率を数分の1(例えば1/4〜1/5〜数分の1程度)に設定しても良い。すなわち、基準電圧回路7により生成される基準電圧は、端子4a、4bに入力される電圧範囲に限られるものではなく、また、コンパレータ5の同相入力範囲に限られるものでもない。この基準電圧回路7の基準電圧は、端子4a、4bの入力電圧範囲、圧縮回路6による電圧圧縮率、及び、コンパレータ5の同相入力範囲に応じて適宜設定すれば良い。
また前述実施形態では、NPNトランジスタ22、PNPトランジスタ23を用いたが、MOSトランジスタを用いても良い。
前述した複数の実施形態を組み合わせて構成しても良い。また、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、3はバス通信線(信号線)、4、204、304、404、504、604、704は回路装置、4a、4bは端子(入力部)、5はコンパレータ、6は圧縮回路、7は基準電圧回路、9、209、209a、309、409、509、609、709、909はクランプ回路、を示す。

Claims (3)

  1. 一対の信号線(3)を通じて伝送される電圧を入力する一対の入力部(4a、4b)と、
    所定の同相入力範囲の特性で動作するコンパレータ(5)と、
    前記一対の入力部の間の電圧を圧縮する直列接続された複数の抵抗を備え、前記一対の入力部に入力された電圧を前記コンパレータの同相入力範囲内となるように圧縮して前記コンパレータに入力させる圧縮回路(6)と、
    基準電圧回路(7)により生成される基準電圧が出力される前記複数の抵抗間の基準電圧ノードに接続され、前記基準電圧ノードの電圧を同相入力範囲にある所定範囲でクランプするクランプ回路(909)と、を備え、
    前記クランプ回路(909)は、
    第1電源線と第2電源線との間に直列接続された第1抵抗(18)、ダイオード(24)、及び、第2抵抗(20)と、
    前記第1抵抗と前記ダイオードとの間の共通接続ノードを制御端子に接続すると共に2つの通電端子間を前記第1電源線の電圧供給ノードと前記基準電圧ノードとの間に接続してなる第1トランジスタ(22)と、
    第2トランジスタ(44)、及び第3トランジスタ(47)を組み合わせて構成されるインバーティッドダーリントン回路(43)と、を備え、
    前記第2トランジスタは、前記第2抵抗と前記ダイオードとの間の共通接続ノードに制御端子を接続すると共に、前記基準電圧ノードと前記第3トランジスタの制御端子との間に2つの通電端子間を接続するように構成され、
    前記第3トランジスタは、前記基準電圧ノードと前記第2電源線との間に2つの通電端子間を接続するように構成されている回路装置。
  2. 前記クランプ回路(909)は、前記基準電圧回路(7、407)と別体で構成されている請求項1記載の回路装置。
  3. 前記第1電源線と前記第1抵抗(18)との間に接続されたスイッチ(933)と、
    前記第2抵抗(20)と前記第2電源線との間に接続されたスイッチ(934)と、を備える請求項1または2記載の回路装置。
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