JP6740562B2 - 湿度感受性を有する混合物 - Google Patents

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本発明は、湿度感受性を有する混合物を提供する。
湿度感受性を有する材料として、非特許文献1では、塩化トリデドシルメチルアンモニウムクロリド触媒とともに4−(N,Nージオクチルアミノ)−4’−トリフルオロアセチル‐アゾベンゼンを親水性重合体ポリウレタンに溶解して調整した薄膜が用いられている。本薄膜は、湿度を帯びた空気に接触すると、可視光域において吸収スペクトルが変化する。
MOHR G J, SPICHIGER‐KELLER U E 「Development of an Optical Membrane for Humidity」Microchim Acta Vol.130, No.1/2, Page.29−34(1998)
湿度感受性を有する材料は様々な用途に使用され得る。例えば、非特許文献1の材料では、湿度によって可視光域の吸収スペクトルが変化することから、発色によって湿度を検出する湿度インジケータに用いてもよい。また、塗料に混合することで、湿度によって変色する塗料とすることもできる。一方、材料によっては、特定の用途に適合しない場合もあり得る。したがって、様々な用途に対応できるように、湿度感受性を有する新しい材料を確保することが求められる。
本発明の目的は、湿度感受性を有する新たな混合物を提供することにある。
本発明に係る混合物は、アゾベンゼン誘導体と有機酸とを含んでおり、湿度の感受により発色が変化する混合物であって、前記アゾベンゼン誘導体が下記式8で表され、下記式8において、Ra〜Reのそれぞれが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基と水素原子とのいずれかであり、 a 〜R e の少なくともいずれかが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基であり、f〜Rjのそれぞれが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基と、水素原子と、電子吸引性置換基とのいずれかであり、下記式9において、Rk及びRlが、それぞれ独立に、置換又は無置換のアリール基であり、下記式10において、Xが酸素原子、及び硫黄原子のいずれかであり、Rmが置換又は無置換のアリール基である。また、本発明に係る薄膜は上記混合物を含んでいる。本発明者は、アゾベンゼン誘導体と有機酸の混合物において、湿度の感受によって発色が変化することを発見した。これに基づき、アゾベンゼン誘導体と有機酸の混合により、湿度への感受性を有する新たな混合物を提供することができた。なお、本発明において「湿度感受性を有する混合物」とは、混合物周辺の雰囲気における湿度の変化に応じて混合物の物性が変化することをいう。混合物の物性の変化は、発色が変化したり蛍光色が変化したりすること等、光学特性の変化を含む。
本発明は、前記アゾベンゼン誘導体が、少なくとも1つの電子供与性置換基を有していてもよい。本発明者は、本発明に係る混合物に関し、湿度の感受によって発色が変化する現象に、アゾベンゼン誘導体におけるアゾ基へのプロトンの誘引及び離脱が関わっていることを知見した。このことに基づき、アゾベンゼン誘導体として電子供与性置換基を有するものを採用することで、アゾ基へのプロトンの誘引を起こりやすくし、上記現象を生じやすくすることとした。
本発明は、前記有機酸が下記式1及び下記式2のいずれかで表されていてもよい。式中、Ar1及びAr2は、いずれも置換又は無置換のアリーレン基であり、R1及びR2は、いずれも置換又は無置換のアルキル基である。このような有機酸の一例として、パラトルエンスルホン酸が用いられてもよい。
以上の混合物とは別の観点に係る混合物は、下記式3で表される化合物と有機酸とを含んでいることにより、湿度感受性を有する。式中、R3は電子供与性置換基であり、R4は水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかであり、Ar3は置換又は無置換のアリーレン基である。本発明者は、式3に示す化合物と有機酸の混合物において、湿度の感受によって発色が変化することを発見した。これに基づき、式3に示す化合物と有機酸の混合により、湿度への感受性を有する新たな混合物を提供することができた。
上記別の観点においては、R3が下記式4で表されてもよい。式中、R5及びR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかである。これによると、R3が電子供与性置換基となりやすく、上記式3で表される化合物を含む混合物が湿度感受性を有しやすくなる。
なお、前記化合物が下記式5で表されるものであってもよい。
上記別の観点においては、前記有機酸が、下記式6及び下記式7のいずれかで表されるものであってもよい。式中、Ar4及びAr5は、いずれも置換又は無置換のアリーレン基であり、R7及びR8は、いずれも置換又は無置換のアルキル基である。このような有機酸の一例として、パラトルエンスルホン酸が用いられてもよい。
図1(a)は息を吹きかける前の4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)であり、図1(b)は息を吹きかけたときの4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物(モル比1:2)の薄膜である。図1(c)は息を吹きかける前の4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)であり、図1(d)は息を吹きかけたときの4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)である。 図2は、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図3は、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)に対し、息を吹きかける−息を止める行為を繰り返したときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図4は、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:0.5)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図5は、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:1)における、息を吹きかける前、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図6は、4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図7は、4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図8は、4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図9は、4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]−4’−ニトロアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。 図10は、4−ジメチルアミノアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の混合物の薄膜(モル比1:2)における、イ:息を吹きかける前、ロ:息を吹きかけたときの吸収スペクトルの変化を表す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る混合物について説明する。本混合物は、アゾベンゼン誘導体と有機酸を含んでいる。本混合物に使用するアゾベンゼン誘導体は、以下の通り、少なくとも1つの電子供与性置換基を有することが好ましい。
式8中、Ra〜Reの少なくとも1つは、電子供与性置換基である。Rf〜Rjは、電子供与性置換基のほか、水素原子、電子吸引性置換基、例えばニトロ基、シアノ基でもよい。Ra〜Reの少なくともいずれかは、電子供与性置換基として、下記式9及び下記式10のいずれかで表される構造であることが好ましい。しかし、Ra〜Rjはこれらに限定されるものではない。
式9のRk及びRlは、それぞれ独立に、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかである。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フルオレン基、ピレニル基、ペリレニル基等の(例えば炭素数6〜20)のアリール基が挙げられる。アリール基の代わりに、チエニル基、ピロール基等、複素環基でもよい。これらアリール基や複素環基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。
式10のXは酸素原子、及び硫黄原子のいずれかである。Rmは、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかである。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フルオレン基、ピレニル基、ペリレニル基等の(例えば炭素数6〜20)のアリール基が挙げられる。アリール基の代わりに、チエニル基、ピロール基等、複素環基でもよい。これらアリール基や複素環基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。
例えば、本実施形態に係るアゾベンゼン誘導体としては、式11に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態に係る湿度感受性を有する混合物に好適な有機酸は、下記式12及び下記式13のいずれかに示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、その他の有機スルホン酸や有機カルボン酸が用いられてもよい。
式12のAr1は置換又は無置換のアリーレン基である。置換又は無置換のアリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げられる。これらアリーレン基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。式12のR1はアルキル基である。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。式12で表される有機酸の具体例としては、パラトルエンスルホン酸が挙げられる。
式13のAr2は置換又は無置換のアリーレン基である。置換又は無置換のアリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げられる。これらアリーレン基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。式13のR2は置換又は無置換のアルキル基である。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。
本発明者は、湿度感受性を有する混合物について鋭意研究した結果、アゾベンゼン誘導体と有機酸とを含んでいる混合物は、下記式14及び15に表されるような化学平衡に基づき、湿度によって色が変わる、つまり、湿度感受性を示すという知見に到達した。以下、アゾベンゼン誘導体である4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸を例に説明する。
4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンは、単体で、黄色〜赤橙色の物質である。これにパラトルエンスルホン酸を混合すると、式14の反応が起こる。つまり、パラトルエンスルホン酸から放出されたプロトンが、アゾ基に含まれる窒素原子に誘引され、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンがプロトン化する。これにより、プロトン化した4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンは青紫色を呈する。このようにプロトンがアゾ基に誘引される現象は、アゾベンゼン誘導体が電子供与性置換基を有する場合に起こりやすいと考えられる。つまり、式8のRa〜Reの少なくともいずれかが電子供与性を有する置換基である場合、同様の現象が起こりやすいものと考えられる。
一方、以上のように青紫色を呈した混合物周辺の雰囲気を湿度の高いものとすると、式15の反応が生じる。つまり、プロトン化した4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンからプロトンが放出され、水分子へと移動して、オキソニウムイオンが形成される。これにより、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンは、プロトン化する前の黄色〜赤橙色になる。さらに、混合物周辺の雰囲気を元の湿度に戻すと、式14のような反応が再度起こり、プロトン化した4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンが青紫色に変化する。
4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンがプロトン化することで550nm付近に吸収帯が表れることは、ガウシアン09によるB3LYP/6−31G(d,p)レベルにおける密度汎関数法に基づく第1原理計算によって示唆されている。この計算によると、プロトン化した4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンの吸収スペクトルにおいて、550nm付近で大きな吸収帯が発生することが予測されたからである。
また、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンにおけるパラトルエンスルホン酸の付加によるプロトン化、及び、水の付加によるプロトンの放出は、以下の1H NMR(Nuclear Magnetic Resonance)によっても示唆されている。4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンのCD3CN溶液に多量のパラトルエンスルホン酸を加えると、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンの芳香族プロトンに起因するNMRシグナルがシフトし、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンの窒素原子に付加されたプロトンに起因する広範なシグナルが4.8ppm付近に新たに表れた。その後、D2Oを加えると、上記芳香族プロトンに係るシグナルがほぼ元の位置に戻り、窒素原子に付加された上記プロトンに係るシグナルが消失すると共に、オキソニウムイオンのプロトンに起因する急峻なシグナルが3.23ppmに新たに表れた。
本実施形態に係る混合物の用途は、以下のとおりである。アモルファス化したアゾベンゼン誘導体と有機酸を含む溶液を基板にコーティングすることで薄膜を作製する。コーティングする方法としては、スピンコーティング、スプレイコーティング、フローコーティング等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。かかる薄膜に、例えば、呼気等の湿度の高い気体を吹き掛けると、色が変化する。変化後の色は、湿度に応じて異なる。したがって、かかる薄膜を湿度インジケータとして用いることができる。アゾベンゼン誘導体が結晶化しやすい(アモルファス化しにくい)等の理由により、本混合物から薄膜を直接形成することが困難である場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル等の高分子化合物を主原料とする成膜材をアゾベンゼン誘導体と混合させることで、薄膜を形成してもよい。この他、本混合物を塗料や壁材等の材料に含有させたりすることで、湿度によって変色する材料とすることができる。本混合物において、アゾベンゼン誘導体を様々に変更することで、色の変化を適宜調整することができる。また、アゾベンゼン誘導体と有機酸のモル比を変更することでも、色の変化を調整することができる。
以下、参考形態に係る混合物について説明する。本混合物は、下記式16で示される化合物と有機酸を含んでいる。
式16中、R3は電子供与性置換基であり、R4は水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかであり、Ar3は置換又は無置換のアリーレン基である。R3としては、下記式17によって表される置換基が挙げられるが、これに限定されるものではない。R4のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。Ar3のアリーレン基としては、例えばフェニレン基、ナフチレン基等の(例えば炭素数6〜10の)アリーレン基が挙げられる。これらアリーレン基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。
式17のR5及びR6は、それぞれ独立に水素原子、置換又は無置換のアルキル基、及び、置換又は無置換のアリール基のいずれかである。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等の(例えば炭素数1〜8の)直鎖もしくは分岐アルキル基が挙げられる。これらアルキル基に結合する置換基としては、例えばアリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フルオレン基、ピレニル基、ペリレニル基等の(例えば炭素数6〜20)のアリール基が挙げられる。アリール基の代わりに、チエニル基、ピロール基等、複素環基でもよい。これらアリール基や複素環基に結合する置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、アルコキシル基、シリル基、ハロゲン等に該当する各種置換基が挙げられる。
上記式16で表される化合物の具体例として、下記式18に示す化合物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
参考形態に係る湿度感受性を有する混合物に好適な有機酸は、上記式12及び上記式13のいずれかに示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、その他の有機スルホン酸や有機カルボン酸が用いられてもよい。
本発明者は、湿度感受性を有する混合物について鋭意研究した結果、アゾベンゼン誘導体の他に、上記式16で表される化合物を使用してもよいことを知見した。つまり、上記式16で表される化合物と有機酸とを含んでいる混合物は、下記の化学平衡に基づき、湿度によって色が変わる、つまり、湿度感受性を有するという知見に到達した。
式16で表される化合物に式12又は式13で表される有機酸を混合すると、有機酸から放出されたプロトンが、式16のカルボニル基に含まれる酸素原子に誘引される。これによって、式16で表される化合物がプロトン化し、プロトン化前とは異なる色に変化する。このようにプロトンがカルボニル基に誘引される現象は、式16中の置換基R3が電子供与性を有する場合に起こりやすいと考えられる。一方、混合物周辺の雰囲気を湿度の高いものとすると、プロトン化した式16の化合物からプロトンが放出され、水分子へと移動して、オキソニウムイオンが形成される。これにより、式16で表されるプロトン化前の化合物の色が表れる。さらに、混合物周辺の雰囲気を元の湿度に戻すと、式16のカルボニル基に含まれる酸素にプロトンが再び誘引される。これによって、再び色が変化する。なお、式16のR3が式17で表される置換基であることにより、R3が電子供与性を有しやすい。このため、式16の化合物がプロトン化しやすくなるので、色の変化が生じやすいと考えられる。
参考形態に係る混合物の用途は、上述のアゾベンゼン化合物の実施形態と同様である。このとき、上記式16で表される範囲において、例えばAr3等の置換基を変更することで異なる化合物とすることにより、化合物の色や有機酸を加えたときの色を変えることができる。また、上記式16で示される化合物及び有機酸のモル比を変更することでも、化合物の色や有機酸を加えたときの色を変えることができる。
[実施例1]
<4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンの製造>
4−アミノアゾベンゼン10g(0.051mol)と4−ヨードトルエン33g(0.15mol)に、窒素雰囲気下、銅粉3.2g(0.050mol)、炭酸カリウム14g(0.10mol)、及び18−クラウン−6 8.0g(0.030mol)を加え、1、2、4−トリクロロベンゼン200ml中にて、180℃で3時間反応させた。反応後の結果物からクロロフォルムで溶液を抽出し、さらにそこから溶媒を除去した後、残りの物質を、トルエンとヘキサンの混合溶媒(1:2v/v)を溶離剤として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。ヘキサンで再結晶化を行い、黄色〜赤橙色の4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンを取得した。
<4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の製造>
本実施例に係る薄膜は、4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンのアモルファスとパラトルエンスルホン酸水和物の混合物(モル比1:2)の1,2-ジクロロエタン溶液を、スピンコーティング法によってガラスの基材に塗布することで作製した。この薄膜は、図1(a)に示すように、青紫色であった。
<4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の吸収スペクトルの変化>
本実施例に係る薄膜に息を吹きかけると、薄膜の色が図1(b)に示すように黄色に変化した。息を止めると、色は直ちに青紫色に変化した。小型分光光度計(Stellar社製、BLUE-WAVE)にて、息を吹きかける前と、息を吹きかけた時の、薄膜の吸収スペクトルを測定した。図2の曲線イに示すように、息を吹きかける前には、波長545nmに広い吸収帯が検出された。一方で、図2の曲線ロに示すように、息を吹きかけるとすぐに変化し、545nm付近の吸収帯はほとんど消失し、440nm付近に新しい吸収帯が検出された。息を止めると、440nmの吸収帯は消失し、545nmの吸収帯が再検出された。図3は、本実施例に係る薄膜に息を吹きかけることと息を止めることとを何度も繰り返した場合における、息を吹きかけたときの波長545nmの吸光度と息を止めたときの波長545nmの吸光度とを表す。図3に示すように、545nm付近における吸収帯の発生と消失が、繰り返し検出された。
[実施例2]
<4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:0.5)の吸収スペクトルの変化>
4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:0.5になるように、実施例1と同様に薄膜を作製すると共に、吸収スペクトルを測定した。その結果、吸収スペクトルは図4に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は黒色であり、息を吹きかけると薄膜は黄色になった。息を止めると薄膜は黒色に戻った。
[実施例3]
<4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:1)の吸収スペクトルの変化>
4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:1になるように、実施例1と同様に薄膜を作製した。そして、この薄膜に関して実施例1と同様に吸収スペクトルを測定すると、その結果は図5に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、黒色であり、息を吹きかけると薄膜は黄色になった。息を止めると薄膜は黒色に戻った。
[実施例4]
<4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンの製造>
4−(フェニルアゾ)ジフェニルアミン51g(0.19mol)と4−ヨードビフェニル70g(0.25mol)に、窒素雰囲気下、銅粉15g(0.24mol)、炭酸カリウム143g(1.0mol)、及び18−クラウン−6 10g(0.04mol)を加えて、メシチレン400ml中にて10時間還流した。反応後の結果物からトルエンで目的物を抽出して、水で洗浄した。さらにそこから溶媒を除去した後、残りの物質を、トルエンとヘキサンの混合溶媒(1:4v/v)を溶離剤として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、トルエン−ヘキサンで再結晶化し、黄色〜赤橙色の4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンを取得した。
<4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の吸収スペクトルの変化>
4−[フェニル(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:2になるように、実施例1と同様に薄膜を作製すると共に、吸収スペクトルを測定した。その結果、吸収スペクトルは図6に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、青紫色であり(図1(c))、息を吹きかけると薄膜は黄色になった(図1(d))。息を止めると薄膜は青紫色に戻った。息を吹きかけると545nm付近の吸収帯はほとんど消失し、440nm付近に新しい吸収帯が検出された。息を止めると、440nmの吸収帯は消失し、545nmの吸収帯が再検出された。
[実施例5]
<4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンの製造>
4−アミノアゾベンゼン3.0g(15mmol)と4−ヨードビフェニル20g(71mmol)に、窒素雰囲気下、銅粉0.8g(13mmol)、及び水酸化カリウム7.0g(12mmol)を加え、デカリン10ml中にて、150℃で8時間反応させた。反応後の結果物からトルエンで目的物を抽出して、水で洗浄した。さらにそこから溶媒を除去した後、残りの物質を、トルエンとヘキサンの混合溶媒(1:1v/v)を溶離剤として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。ヘキサンで再結晶化を行い、橙赤色の4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンを取得した。
<4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の製造>
本実施例に係る薄膜は、ポリスチレン中に分散させた4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸水和物の混合物(モル比1:2)の1,2-ジクロロエタン溶液を、スピンコーティング法によってガラスの基材に塗布することで作製した。
<4−[ジ(ビフェニル−4−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の吸収スペクトルの変化>
本実施例に係る薄膜について、実施例1と同様に吸収スペクトルを測定すると、その結果は図7に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、青紫色であり、息を吹きかけると薄膜は黄色になった。息を止めると薄膜は青紫色に戻った。
[実施例6]
<4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]アゾベンゼンの製造>
4−アミノアゾベンゼン2.6g(0.013mol)と9,9−ジメチル−2−ヨードフルオレン9.7g(0.030mol)に、窒素雰囲気下、銅粉2.1g(0.033mol)、炭酸カリウム5.2g(0.038mol)、及び18−クラウン−6 0.6g(0.022mol)を加えて、メシチレン150ml中にて35時間還流した。その結果物から溶媒を除去後、残りの物質をトルエンで抽出し、水で洗浄した。洗浄後の物質を、トルエンとヘキサンの混合溶媒(1:2v/v)を溶離剤として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。トルエン−ヘキサンで再結晶化を行い、橙赤色の4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]アゾベンゼンを取得した。
<4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)及びその吸収スペクトルの変化>
本実施例に係る薄膜は、4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]アゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:2になるように、実施例1と同様に作製した。この薄膜について、実施例1と同様に吸収スペクトルを測定すると、その結果は図8に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、青紫色であり、息を吹きかけると薄膜は黄色になった。息を止めると薄膜は青紫色に戻った。
[実施例7]
<4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]−4’−ニトロアゾベンゼンの製造方法>
4−アミノ−4’−ニトロアゾベンゼン3.7g(0.015mol)と2−ヨード−9,9−ジメチルフルオレン12g(0.037mol)に、窒素雰囲気下、銅粉2.4g(0.037mol)、炭酸カリウム6.5g(0.047mol)、及び18−クラウン−6 0.7g(0.026mol)を加えて、メシチレン50ml中にて4時間加熱還流した。結果物から減圧下で溶媒を除去後、残りの物質をトルエンで抽出し、水で洗浄した。洗浄後の物質を、トルエンとヘキサンの混合溶媒を溶離剤として使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、シクロヘキサンで再結晶化した。
<4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]−4’−ニトロアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の吸収スペクトルの変化>
本実施例に係る薄膜を、4−[ビス(9,9−ジメチルフルオレン−2−イル)アミノ]−4’−ニトロアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:2になるように、実施例1と同様に作製した。この薄膜について、実施例1と同様に吸収スペクトルを測定すると、その結果は図9に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、青紫色であり、息を吹きかけると薄膜は赤紫色になった。息を止めると薄膜は青紫色に戻った。
[実施例8]
<4−ジメチルアミノアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸の薄膜(モル比1:2)の吸収スペクトルの変化>
本実施例の薄膜は、4−ジメチルアミノアゾベンゼンとパラトルエンスルホン酸のモル比が1:2になるように、実施例1と同様に作製した。本薄膜について実施例1と同様に吸収スペクトルを測定すると、その結果は図10に示すようになった。曲線イは息を吹きかける前のスペクトルを示し、曲線ロは息を吹きかけたときのスペクトルを示す。息を吹きかける前の薄膜は、赤色であり、息を吹きかけると薄膜は薄黄色になった。息を止めると薄膜は赤色に戻った。
<4-[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]ベンズアルデヒドとパラトルエンスルホン酸の薄膜における発色の変化>
参考例の薄膜は、4-[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]ベンズアルデヒドとパラトルエンスルホン酸の混合物を用いて実施例1と同様に作製した。そして、本薄膜について、息を吹きかける前後でどのように発色が変化するかを観察した。その結果、息を吹きかける前には赤橙色であったが、息を吹きかけると無色になった。

Claims (4)

  1. アゾベンゼン誘導体と有機酸とを含んでおり、湿度の感受により発色が変化する混合物であって、
    前記アゾベンゼン誘導体が下記式8で表され、
    下記式8において、Ra〜Reのそれぞれが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基と水素原子とのいずれかであり、 a 〜R e の少なくともいずれかが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基であり、f〜Rjのそれぞれが、下記式9及び下記式10のいずれかで表される電子供与性置換基と、水素原子と、電子吸引性置換基とのいずれかであり、
    下記式9において、Rk及びRlが、それぞれ独立に、置換又は無置換のアリール基であり、
    下記式10において、Xが酸素原子、及び硫黄原子のいずれかであり、Rmが置換又は無置換のアリール基であることを特徴とする、湿度感受性を有する混合物。
  2. 前記有機酸が、下記式1及び下記式2のいずれかで表されることを特徴とする請求項に記載の混合物。
    (Ar1及びAr2は、いずれも置換又は無置換のアリーレン基であり、R1及びR2は、いずれも置換又は無置換のアルキル基である。)
  3. 前記有機酸がパラトルエンスルホン酸であることを特徴とする請求項に記載の混合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合物を含んでいることを特徴とする薄膜。
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