関連出願の相互参照
[0001] 本願は、2015年7月7日に出願された「DYNAMIC SIGNALING OF LTE-TDD CONFIGURATIONS IN THE PRESENCE OF D2D TRANSMISSIONS」と題された米国特許出願第14/793、621号の利益を主張し、それは、その全体が本明細書に参照によって明確に組み込まれる。
[0002] 本開示は一般的に、通信システムに関し、より具体的には、デバイスツーデバイス(D2D:device-to-device)送信がある場合のロングタームエボリューション時分割複信(LTE−TDD:Long Term Evolution Time-Division Duplex)構成の動的なシグナリングに関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストのような様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を用い得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)システム、時分割多元接続(TDMA:time division multiple access)システム、周波数分割多元接続(FDMA:frequency division multiple access)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA:orthogonal frequency division multiple access)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:single-carrier frequency division multiple access)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:time division synchronous code division multiple access)システムを含む。
[0004] これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、地球規模でも通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されてきた。実例的な電気通信規格は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格に対する改良(enhancement)のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、およびダウンリンク(DL)上ではOFDMAを、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを、そして多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して、他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計される。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、LTE技術におけるさらなる改善の必要性が存在する。望ましくは、これらの改善は、これらの技術を用いる電気通信規格および他の多元接続技術に適用可能であるべきである。
[0005] 本開示のある態様において、方法、コンピュータ読み取り可能な媒体、および装置が提供される。装置は、ユーザ機器(UE)であり得る。一態様において、装置は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてD2Dリソースメッセージを受信する。D2Dリソースメッセージは、装置が、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。装置は、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定する。
[0006] 別の態様において、装置は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてD2Dリソースメッセージを受信するための手段を含む。D2Dリソースメッセージは、装置が、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。装置は、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段を含む。装置は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、構成更新メッセージを受信するための手段を含み得、ここにおいて、構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す。ある態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段は、前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別するように、および識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控えるように構成され得る。別の態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段は、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいてD2Dリソースメッセージを復号するように構成され得る。別の態様において、装置は、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を受信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信される。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、装置は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを受信するための手段を含む。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)において受信され、D2D情報メッセージは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)において受信される。別の態様において、D2D情報メッセージは、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを含む。
[0007] 別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、UEに関連付けられ、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能なコードを記憶する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてD2Dリソースメッセージを受信するためのコードを含む。D2Dリソースメッセージは、UEが、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。コンピュータ読み取り可能な媒体は、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するためのコードを含む。ある態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、構成更新メッセージを受信するためのコードを含む。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す。別の態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するためのコードは、前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別するため、および識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控えるためのコードを含み得る。別の態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するためのコードは、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいてD2Dリソースメッセージを復号するためのコードを含み得る。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を受信するためのコードを含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信される。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、ここにおいて、D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを受信するためのコードを含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて受信され、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて受信される。別の態様において、D2D情報メッセージは、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを含む。
[0008] 本開示の別の態様において、方法、コンピュータ読み取り可能な媒体、および装置が、提供される。装置は、基地局(例えば、発展型ノードB)であり得る。一態様において、装置は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定する。装置は、決定に基づいてアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成する。装置は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2Dリソースメッセージを送信し、ここにおいて、D2Dリソースメッセージは、UEが、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。
[0009] 別の態様において、装置は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定するための手段を含む。装置は、決定に基づいてアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成するための手段を含む。装置は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2Dリソースメッセージを送信するための手段を含む。D2Dリソースメッセージは、UEが、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。ある態様において、装置は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振るための手段を含み得る。別の態様において、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し、D2Dリソースのサブセットは、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られる。別の態様において、装置は、少なくとも1つのフレームの、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信するための手段を含み得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す。別の態様において、装置は、UEがD2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、D2D情報メッセージは、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、装置は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを送信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて送信される。
[0010] 別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、基地局に関連付けられ、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能なコードを記憶する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定するためのコードを含む。コンピュータ読み取り可能な媒体は、決定に基づいてアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成するためのコードを含む。コンピュータ読み取り可能な媒体は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2Dリソースメッセージを送信するためのコードを含み、ここにおいて、D2Dリソースメッセージは、UEが、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振るためのコードを含み得る。別の態様において、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し、D2Dリソースのサブセットは、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られる。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、少なくとも1つのフレームの、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信するためのコードを含み得、構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、UEがD2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信するためのコードを含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、D2D情報メッセージは、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示す。別の態様において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを送信するためのコードを含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて送信される。
[0011] 図1は、ネットワークアーキテクチャの例を例示する図である。
[0012] 図2は、アクセスネットワークの例を例示する図である。
[0013] 図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示する図である。
[0014] 図4は、LTEにおけるULフレーム構造の例を例示する図である。
[0015] 図5は、ユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する図である。
[0016] 図6は、アクセスネットワークにおける発展型ノードBおよびユーザ機器の例を例示する図である。
[0017] 図7は、デバイスツーデバイス通信システムの図である。
[0018] 図8Aは、eIMTAを用いるLTE−TDDにおけるアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成の例証的な図である。
[0019] 図8Bは、D2DとWANとが共存した状態でのeIMTA LTE−TDDネットワークにおける潜在的な干渉のシナリオ(potential interference scenario)を例示する。
[0020] 図9は、ワイヤレスネットワークにおいてD2D送信がある場合に、LTE−TDD構成における変更を動的にシグナリングする方法を例示する。
[0021] 図10は、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
[0022] 図11は、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
[0023] 図12は、例証的な装置における異なるモジュール/手段/コンポーネントの間でのデータフローを例示する概念的なデータフロー図である。
[0024] 図13は、処理システムを用いる装置についてのハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図である。
[0025] 図14は、例証的な装置における異なるモジュール/手段/コンポーネントの間でのデータフローを例示する概念的なデータフロー図である。
[0026] 図15は、処理システムを用いる装置についてのハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図である。
詳細な説明
[0027] 添付された図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図され、本明細書に説明される概念が実現され得る唯一の構成を表すようには意図されない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で、特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしで実現され得ることは、当業者に明らかであろう。いくつかの事例において、周知の構造およびコンポーネントが、そのような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示される。
[0028] ここでは、電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置および方法に関連して提示されることとなる。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、添付の図面において、様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム、等(まとめて「要素」と称される)によって例示されることとなる。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用してインプリメントされ得る。そのような要素がハードウェアとしてインプリメントされるか、またはソフトウェアとしてインプリメントされるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。
[0029] 例として、ある要素、またはある要素の任意の部分、あるいは要素の任意の組み合わせは、1つ以上のプロセッサを含む「処理システム」を用いてインプリメントされ得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable logic device)、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、およびこの開示全体を通じて説明される様々な機能を行うように構成された他の適切なハードウェアを含む。処理システムの中の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称で呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、等を意味するように広く解釈されるべきである。
[0030] 従って、1つ以上の例証的な実施形態において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせでインプリメントされ得る。ソフトウェアでインプリメントされる場合、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上で、1つ以上の命令またはコードとして記憶または符号化され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random-access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標):electrically erasable programmable ROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM:compact disk ROM)または他の光ディスク記憶装置、磁器ディスク記憶装置または他の磁器記憶デバイス、前述されたタイプのコンピュータ読み取り可能な媒体の組み合わせ、あるいはコンピュータによってアクセスされることができるデータ構造または命令の形態でコンピュータ実行可能なコードを記憶するために使用されることができる任意の他の媒体を備えることができる。
[0031] 図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を例示する図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と称され得る。EPS100は、1つ以上のユーザ機器(UE:user equipment)102、発展型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110、およびオペレータのインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)サービス122を含み得る。EPSは、他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡潔化のために、それらのエンティティ/インターフェースは、示されていない。示されているように、EPSは、パケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に認識することとなるように、この開示全体を通じて提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0032] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB:evolved Node B)106および他のeNB108を含み、マルチキャスト協調エンティティ(MCE:Multicast Coordination Entity)128を含んでもよい。eNB106は、UE102に対してユーザおよび制御プレーンプロトコル終端(user and control planes protocol termination)を提供する。eNB106は、バックホール(例えば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。MCE128は、発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)(eMBMS:evolved Multimedia Broadcast Multicast Service)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのための無線構成(例えば、変調およびコーディングスキーム(MCS:modulation and coding scheme))を決定する。MCE128は、別個のエンティティまたはeNB106の一部であり得る。eNB106はまた、基地局、ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の適切な用語で称され得る。eNB106は、UE102のためにEPC110へのアクセスポイントを提供する。UE102の例は、セルラ電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能的なデバイス(functioning device)を含む。UE102はまた、当業者によって、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で称され得る。
[0033] eNB106は、EPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120、他のMME114、サービングゲートウェイ116、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ゲートウェイ124、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126、およびパケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118を含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME112は、ベアラおよび接続管理を提供する。全てのユーザIPパケットは、それ自体がPDNゲートウェイ118に接続されるサービングゲートウェイ116を通じて転送される。PDNゲートウェイ118は、UE IPアドレス割り振りも、その他の機能も提供する。PDNゲートウェイ118およびBM−SC126は、IPサービス122に接続される。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニング(MBMS user service provisioning)および配信のための機能を提供し得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとしての役割を果たし得、PLMN内でMBMSベアラサービスを認証および開始するために使用され得、MBMS送信をスケジューリングおよび配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeNB(例えば、106、108)にMBMSトラフィックを分配するために使用され得、セッション管理(開始/停止)およびeMBMSに関連するチャージング情報(eMBMS related charging information)を収集することを担い得る。
[0034] 図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の例を例示する図である。この例において、アクセスネットワーク200は、多数のセルラ領域(セル)202に分割されている。1つ以上のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つ以上と重複するセルラ領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(例えば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、または遠隔無線ヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は、それぞれのセル202に各々割り当てられ、セル202における全てのUE206のために、EPC110へのアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク200のこの例において集中型コントローラ(centralized controller)は存在しないが、代替の構成において、集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、アドミッション制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、全ての無線関連機能(radio related function)を担う。eNBは、(セクタとしても称される)1つまたは複数(例えば、3つ)のセルをサポートし得る。「セル」という用語は、特定のカバレッジエリアにサービングするeNBサブシステムおよび/またはeNBの最小のカバレッジエリアを指し得る。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書において交換可能に使用され得る。
[0035] アクセスネットワーク200によって用いられる変調および多元接続スキームは、展開されている特定の電気通信規格に依存して変化し得る。LTEアプリケーションにおいて、周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)および時分割複信(TDD:time division duplex)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。続く詳細な説明から当業者が容易に認識することとなるように、本明細書に提示される様々な概念は、LTEアプリケーションによく適している。しかしながら、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を用いる他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインタフェース規格であり、モバイル局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを用いる。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標):Wideband-CDMA)、およびTD−SCDMAのようなCDMAの他の変形を用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを用いるモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、およびOFDMAを用いるフラッシュOFDM、IEEE802.20、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.11(Wi−Fi)、および発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)に拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、3GPPの組織からの文書において説明されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2の組織からの文書において説明されている。用いられる実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定のアプリケーションおよびシステムに課せられる全体的な設計制約に依存することとなる。
[0036] eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用は、eNB204が、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することを可能にする。空間多重化は、同じ周波数上で異なるストリームのデータを同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増大させるために単一のUE206に、または、全システム容量を増大させるために複数のUE206に、送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、その後、DL上で複数の送信アンテナを通じて各空間的にプリコーディングされたストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、このことは、(1つまたは複数の)UE206の各々が、そのUE206宛ての1つ以上のデータストリームを復元することを可能にする。UL上では、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、このことは、eNB204が、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することを可能にする。
[0037] 空間多重化は概して、チャネルコンディションが良好なときに使用される。チャネルコンディションがあまり良好でないとき、1つ以上の方向に送信エネルギーを集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通じた送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルの端で良好なカバレッジを達成するために、単一ストリームのビームフォーミング送信が、送信ダイバーシティと組み合わせて使用され得る。
[0038] 続く詳細な説明において、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照して説明されることとなる。OFDMは、OFDMシンボル内の多数のサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法(spread-spectrum technique)である。サブキャリアは、正確な周波数(precise frequencies)で間隔を隔てられている。間隔を空けること(spacing)は、受信機がサブキャリアからのデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を提供する。時間領域において、OFDMシンボル間干渉に対抗するために、ガードインターバル(例えば、サイクリックプリフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、DFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用し得る。
[0039] 図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示する図300である。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続したタイムスロットを含み得る。リソースグリッドは、2つのタイムスロットを表すために使用され得、各タイムスロットは、リソースブロックを含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素に分割される。LTEにおいて、通常のサイクリックプリフィックスの場合、1つのリソースブロックは、周波数領域における12個の連続したサブキャリアと時間領域における7つの連続したOFDMシンボルの合計84個のリソース要素を包含する。拡張されたサイクリックプリフィックスの場合、1つのリソースブロックは、周波数領域における12個の連続したサブキャリアと時間領域における6つの連続したOFDMシンボルの合計72個のリソース要素を包含する。R302、304として示されている、リソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302およびUE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304を含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上で送信される。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調スキームに依存する。よって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、および、変調スキームが高度であるほど、UEのためのデータレートはより高くなる。
[0040] 図4は、LTEにおけるULフレーム構造の例を例示する図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションおよび制御セクションに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の両端で形成され得、設定可能なサイズを有し得る。制御セクションにおけるリソースブロックは、制御情報の送信のために複数のUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクションの中に含まれない全てのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、連続するサブキャリアを含む、データセクションをもたらし、それは、単一のUEが、データセクションにおける連続するサブキャリアの全てを割り当てられることを可能にし得る。
[0041] UEは、eNBに制御情報を送信するために制御セクションにおけるリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEはまた、eNBにデータを送信するためにデータセクションにおけるリソースブロック420a、420bを割り当てられ得る。UEは、制御セクションにおける割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)において制御情報を送信し得る。UEは、データセクションにおける割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)において、データ、またはデータと制御情報との両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがり得、周波数にわたってホッピングし得る。
[0042] リソースブロックのセットは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430において、初期システムアクセスを行い、UL同期を達成するために使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いずれのULデータ/シグナリングも搬送することはできない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6個の連続したリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある特定の時間および周波数リソースに制限される。PRACHについては、周波数ホッピングはない。PRACHの試みは、単一のサブフレーム(1ms)において、または少数の連続したサブフレームのシーケンスにおいて搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACHの試みを行うことができる。
[0043] 図5は、LTEにおけるユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、3つのレイヤ:レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3で示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は、最下位のレイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能をインプリメントする。L1レイヤは、本明細書において物理レイヤ506と称されることとなる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506より上位にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担う。
[0044] ユーザプレーンにおいて、L2レイヤ508は、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤを含み、それらは、ネットワーク側のeNBで終端される。示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118で終端されるネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)、および接続の他端(例えば、遠端のUE、サーバ、等)で終端されるアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ508よりも上位のいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0045] PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間での多重化を提供する。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバヘッドを低減させるための上位レイヤデータパケットのためのヘッダ圧縮、データパケットを暗号化することによるセキュリティ、およびeNBの間のUEのためのハンドオーバサポートを提供する。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメント化およびリアセンブリと、損失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)に起因する順序が乱れた受信(out-of-order reception)を補償するためのデータパケットの並び替えとを提供する。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供する。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセルにおける様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)を割り振ることを担う。MACサブレイヤ510はまた、HARQ動作を担う。
[0046] 制御プレーンにおいて、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)において無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(例えば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間でRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担う。
[0047] 図6は、アクセスネットワークにおいてUE650と通信状態にあるeNB610のブロック図である。DLにおいて、コアネットワークからの上位レイヤパケットは、コントローラ/プロセッサ675に提供される。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能をインプリメントする。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいたUE650への無線リソース割り振り、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間での多重化、パケットセグメント化および並び替え、暗号化、およびヘッダ圧縮を提供する。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作、損失パケットの再送、およびUE650へのシグナリングを担う。
[0048] 送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能をインプリメントする。信号処理機能は、UE650での前方誤り訂正(FEC:forward error correction)を容易にするためにコーディングおよびインタリーブすることと、様々な変調スキーム(例えば、2相位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4相位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M相位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、M値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づいて信号コンステレーションにマッピングすることと、を含む。コーディングおよび変調されたシンボルはその後、並列ストリームに分けられる。各ストリームは、その後、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、その後、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して共に組み合わされて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成する。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するためにも、空間処理のためにも使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信されたチャネル状態フィードバックおよび/または基準信号から導出され得る。各空間ストリームはその後、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に提供され得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
[0049] UE650で、各受信機654RXは、そのそれぞれのアンテナ652を通じて信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ656に情報を提供する。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能をインプリメントする。RXプロセッサ656は、UE 650宛ての任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を行い得る。複数の空間ストリームがUE650宛てである場合、それらは、RXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに組み合わされ得る。RXプロセッサ656はその後、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域にコンバートする。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、eNB610によって送信された最も可能性の高い信号コンステレーションポイント(most likely signal constellation point)を決定することによって復元および復調される。これらの軟判定(soft decision)は、チャネル推定器658によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定はその後、物理チャネル上でeNB610によって当初送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号はその後、コントローラ/プロセッサ659に提供される。
[0050] コントローラ/プロセッサ659は、L2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ660に関連付けられることができる。メモリ660は、コンピュータ読み取り可能な媒体と称され得る。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での逆多重化、パケットのリアセンブリ、暗号解読、ヘッダの解凍、制御信号処理を提供する。上位レイヤパケットはその後、L2レイヤより上位の全てのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に提供される。様々な制御信号もまた、L3処理のためにデータシンク662に提供され得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担う。
[0051] ULにおいて、データソース667が、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを提供するために使用される。データソース667は、L2レイヤより上位の全てのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関連して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、eNB610による無線リソース割り振りに基づいて、論理チャネルとトランスポートチャネルの間の多重化、パケットセグメント化と並べ替え、暗号化、およびヘッダ圧縮を提供することによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、損失パケットの再送、およびeNB610へのシグナリングを担う。
[0052] eNB610によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器658によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択するために、および空間処理を容易にするために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成された空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に提供され得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
[0053] UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明されたのと同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、そのそれぞれのアンテナ620を通じて信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を提供する。RXプロセッサ670は、L1レイヤをインプリメントし得る。
[0054] コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤをインプリメントする。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ676に関連付けられることができる。メモリ676は、コンピュータ読み取り可能な媒体と称され得る。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での逆多重化、パケットのリアセンブリ、暗号解読、ヘッダの解凍、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットは、コアネットワークに提供され得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担う。
[0055] 図7は、デバイスツーデバイス通信システム700の図である。デバイスツーデバイス通信システム700は、複数のワイヤレスデバイス704、706、708、710を含む。デバイスツーデバイス通信システム700は、例えば、ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN:wireless wide area network)のようなセルラ通信システムとオーバーラップし得る。ワイヤレスデバイス704、706、708、710のなかには、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイスツーデバイス通信においてともに通信し得るものもあれば、基地局702と通信し得るものもあり、その両方を行い得るものもある。例えば、図7に示されているように、ワイヤレスデバイス708、710がデバイスツーデバイス通信状態にあり、ワイヤレスデバイス704、706がデバイスツーデバイス通信状態にある。ワイヤレスデバイス704、706はまた、基地局702と通信している。
[0056] 以下に説明される例証的な方法および装置は、例えば、IEEE802.11規格に基づいたWi−Fi、ZigBee、Bluetooth(登録商標)、WiMedia、またはFlashLinQに基づいたワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのような、様々なワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのいずれにも適用可能である。論述を簡略化するために、例証的な方法および装置は、LTEのコンテキスト内で説明される。しかしながら、当業者は、例証的な方法および装置が、より広く様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムに適用可能であることを理解するであろう。
[0057] LTEにおいて、無線フレームのUL−DLサブフレーム構成は、無線フレームから無線フレームにかけて固定され得る。すなわち、無線フレームごとに、ダウンリンク通信のために割り振られた固定の数のサブフレーム、およびアップリンク通信のために割り振られた固定の数のサブフレームが存在し得る。しかしながら、トラフィックパターンは、変化し得、より多くの数のダウンリンク(またはアップリンク)リソースが、割り振られているものよりも要求されるときがあり得る。改良された干渉緩和およびトラフィック適応(eIMTA:Enhanced Interference Mitigation and Traffic Adaption)を用いて、例えば、TDDのためのリソース構成は、動的に割り振られ得、それは、より柔軟なリソース構成を可能にする。eIMTAにおいて、基地局(例えば、eNB)は、最初に、無線フレームにおける第1のサブフレーム構成を利用し得る。トラフィックに依存して、基地局は、ネットワークトラフィックにおける変更に適応するために第2のサブフレーム構成を採用し得る。例えば、ダウンリンク送信が増加する場合、基地局は、前にアップリンク通信のために割り振られたが、現在ダウンリンク通信のために割り振られているリソースにおいてダウンリンクデータを送信し得る。
[0058] 図8Aは、eIMTAを用いるLTE−TDDにおけるアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成の例証的な図800である。図8Aを参照すると、eIMTAを用いるLTE−TDDは、WAN通信のために7つのUL−DLサブフレーム構成を使用し得る。7つの構成の各々は、アンカーサブフレームおよび非アンカーサブフレーム(non-anchor subframe)のセットを有し得る。共通サブフレームとしても知られる、アンカーサブフレームは、異なるUL−DLサブフレーム構成にわたって同じままであり得る。非アンカーサブフレームは、ネットワークのトラフィックパターンに基づいて動的に変更され得る。特殊な非アンカーサブフレーム(special non-anchor subframe)は、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの間でのトラフィックの遷移を可能にし得る。図8Aにおいて、サブフレーム0、1、2、5は、構成から構成にかけて変わらないアンカーサブフレームであり得る。サブフレーム3、4、7、8、9は、ネットワークトラフィックパターンベースで動的に構成され得る非アンカーサブフレームであり得る(例えば、アップリンクサブフレームは、トラフィックがダウンリンクヘビーであるとき、ダウンリンクサブフレームであるように動的に構成され得、または逆もまた同様である)。サブフレーム6は、(例えば、UL−DL構成0、1、2、6においてSによって表示されるとき)ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの間の遷移のために割り振られ得る、または(例えば、UL−DLサブフレーム構成3、4、5においてDによって表示されるとき)ダウンリンクサブフレームとして割り振られ得る、特殊な非アンカーサブフレームであり得る。合計で、図8Aは、トラフィック適応に基づいて選択され得る7つの異なるUL−DLサブフレーム構成を描写する。
[0059] 動的なTDD UL−DL再構成を介するトラフィック適応は、新たなセル間干渉が適切に管理されることができるという条件で、パケットスループットおよびエネルギー節約を改善する可能性を有する。ある態様において、LTE−TDDにおけるデフォルトの構成は、アップリンクヘビー(例えば、UL−DLサブフレーム構成0、1)であるように選ばれ得る。セルがダウンリンクヘビーになるとき、よりダウンリンクヘビーな構成(例えば、UL−DLサブフレーム構成4、5)が選択され得る。異なる構成は、ある特定の非アンカーアップリンクサブフレームをダウンリンクサブフレームにコンバートすることによって選ばれ得る。例えば、UL−DL構成1におけるサブフレーム7、8は、UL−DL構成4においてはダウンリンクサブフレームにコンバートされる。一方、ダウンリンクヘビーな構成が使用され、より多くのアップリンクリソースが必要とされる場合、よりアップリンクヘビーな構成が選択され得る。
[0060] D2D送信(例えば、D2D送信は、D2D通信、D2D発見、および/またはD2D同期を含み得る)を可能にするネットワークにおいて、半静的に構成されたD2Dサブフレーム(semi-statically configured D2D subframe)(例えば、D2D通信のためにリザーブされたリソースを持つアップリンクサブフレーム)は、周期的に生じる。トラフィック適応(またはUL−DLサブフレーム再構成)のため、割り当てられたD2Dサブフレームは、ダウンリンクトラフィック需要に基づいてアップリンクサブフレームからダウンリンクサブフレームにコンバートされ得る(またはアップリンクトラフィック需要に基づいてダウンリンクサブフレームからアップリンクサブフレームにコンバートされ得る)。アップリンクサブフレームがダウンリンクサブフレームにコンバートされるとき、前にアップリンクのために割り振られたサブフレーム上でのD2D送信は、図8Bに例示されているように、eNBからダウンリンクデータを受信しているeIMTA UEに干渉を導入し得る。
[0061] 図8Bは、D2DとWANとが共存した状態でのeIMTA LTE−TDDネットワーク850における潜在的な干渉のシナリオを例示する。図8Bを参照して、eIMTA LTE−TDDネットワーク850は、基地局852、第1のUE854、第2のUE856、および第3のUE858を含む。第1のUE854および第2のUE856は、D2D通信リンクを有し、アップリンクサブフレームを使用してD2D伝送860(例えば、D2D通信、D2D発見メッセージ、D2D同期メッセージ)を送る、または受信し得る。基地局852は、UL−DLサブフレーム構成0を使用している可能性があり、第1および第2のUE854、856は、例えばD2D送信のためにサブフレーム4を使用している可能性がある。続いて、第3のUE858は、UL−DLサブフレーム構成0によって提供される(offered)ものより多いダウンリンクリソースを要求するダウンリンク送信を要求し得る。基地局852は、例えば、追加のダウンリンクリソースが必要とされることを決定した後、構成0から構成1にUL−DL構成を再構成し得る。UL−DLサブフレーム構成を再構成すると、基地局852は、前にD2D送信のために割り振られた、サブフレーム4におけるリソースを使用して第3のUE858にWAN送信862を送り得る。点線で示されているように、基地局852から第3のUE858へのダウンリンク上でのWAN送信862は、サブフレーム4上で第2のUE856からD2D伝送860を受信している第1のUE854への干渉を引き起こし得る。同様に、点線によって同様に示されているように、D2D伝送860は、第3のUE858(またはサブフレーム4におけるリソースを介してeNBからダウンリンクデータを受信している他のeIMTA UE)に干渉を導入し得る。このようにして、eIMTA LTE−TDDネットワークがある場合のD2D送信の共存を改善するための必要性が存在する。図8Bは、3つのUEを例示するが、任意の数のUEが、セルに存在し得る。
[0062] 図9は、ワイヤレスネットワーク900においてD2D送信がある場合に、LTE−TDD構成における変更を動的にシグナリングする方法を例示する。ワイヤレスネットワーク900は、基地局902(例えば、eNB)、第1のUE904、第2のUE906、および第3のUE908(または任意の他の数のeNBおよび/またはUE)を含み得る。ある例において、基地局902は、最初に、WAN(およびD2D)送信のためにUL−DLサブフレーム構成0を使用し得る。第1および第2のUE904、906は、D2D送信のためにサブフレーム3、4上のD2Dリソースを割り振られ得る。このようにして、第1および第2のUE904、906は、サブフレーム3、4において割り振られたD2Dリソース上でD2D伝送910を送信および/または受信し得る。第3のUE908および/または他のUE(描かれていない)は、基地局902からのダウンリンクWAN送信912を要求し得る。例えば、第3のUE908は、より多くのダウンリンクリソースを要求し得るビデオストリームを要求および開始し得る。UL−DLサブフレーム構成0が、ダウンリンク通信のために割り振られた2つのサブフレーム(例えば、サブフレーム0、5)を有するため、基地局902は、現在のUL−DLサブフレーム構成が、予測されるダウンリンクトラフィックをサポートしないことを決定し得る。よりヘビーなダウンリンクトラフィックに適応するために、基地局902は、UL−DL構成を再構成/変更し、例えば、UL−DL構成1を選択し得る。UL−DL構成1において、サブフレーム4、9は、アップリンクの使用からダウンリンクの使用(uplink to downlink use)にコンバートされている。少なくとも1つの無線フレームについてのUL−DLサブフレーム構成を変更すると、基地局902は、基地局902によってサーブされている全てのUEに構成更新メッセージ914を送信し得る。ある態様において、構成更新メッセージ914は、ブロードキャストされ得る。別の態様において、構成更新メッセージ914は、基地局902によって選択され、1つ以上の無線フレームに関連付けられる、新たなUL−DLサブフレーム構成を示し得る。別の態様において、構成更新メッセージ914は、サブフレーム構成を示すための2つ以上のビット(例えば、2つ以上のビットは、0−6の間の数を示すために使用され得る)を有するインジケータ(例えば、構成インジケータ)を含み得る。インジケータは、ダウンリンクサブフレームのセット(例えば、構成0におけるサブフレーム0、5)およびアップリンクサブフレームのセット(例えば、構成0におけるサブフレーム2、3、4、7、8、9)を示し得る。ある態様において、ワイヤレスネットワーク900内のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスが異なるUL−DLサブフレーム構成に様々なインジケータ値を関連付けることを可能にする情報を用いてあらかじめ構成され得る。第1、第2、および第3のUE904、906、908は、構成更新メッセージ914を受信し、どのサブフレームが、アップリンク送信か、ダウンリンク送信か、のために割り振られたのかを決定し得る。
[0063] 前に説明したように、UL−DL構成0が選択されているときの例において、基地局902は、D2D送信のために第1および第2のUE904、906にサブフレーム3、4を割り振っている可能性がある。UL−DL構成における変更の後、サブフレーム4が、今はダウンリンク送信のために割り振られる。基地局902および第3のUE908もダウンリンク通信のためにサブフレーム4を使用している間に、第1のUE904または第2のUE906が、サブフレーム4上でD2D送信を行い続ける場合、第1および第2のUE904、906は、基地局902および/または第3のUE908に干渉を引き起こし得る。ある態様において、構成更新メッセージ914は、任意の新たなリソースがD2D送信のために割り振られているかどうかを示さない可能性がある。構成更新メッセージ914は、前にD2D送信のために割り振られたリソースがもはやD2D送信のために使用されるべきではないことを示さない可能性がある。このようにして、第1および第2のUE904、906は、D2D送信のためにサブフレーム4を使用し続け得、それは意図していない干渉をもたらし得る。
[0064] そのような干渉を避けるために、第1および第2のUE904、906は、基地局902からのシグナリング(例えば、L1シグナリング)に関してダウンリンク送信をモニタし得る。シグナリングは、リソースの発生の前に、前にD2D送信のために割り振られたリソースがダウンリンク送信のために使用されるべきとなり、それゆえに、もはやD2D送信のために使用されるべきではないかどうかを示し得る。第1および第2のUE904、906は、RRC_IDLEおよび/またはRRC_CONNECTED状態にある間、そのようなモニタリングを行い得る。
[0065] 一構成において、トラフィックパターンのためにUL−DL構成を再構成するとの判定に基づいて、基地局902は、再構成されたUL−DL構成に基づいて、D2D送信のための異なる/新たなリソースを割り振り得る。例えば、基地局902は、再構成されたUL−DL構成の下、アップリンクサブフレームを識別し、ならびにD2D送信におけるデータ送信のために、およびスケジューリング割り当てのために、アップリンクサブフレーム内のリソース(例えば、時間周波数リソース)のサブセットをリザーブし得る。ある態様において、基地局902は、D2Dリソースメッセージ916において新たに割り振られたD2Dリソースを示すシグナリングを送信(またはブロードキャスト)し得る。D2Dリソースメッセージ916は、再構成されたUL−DLサブフレーム構成に従って、1つ以上のアップリンクサブフレームにおける、D2D送信のために新たに割り振られた任意のリソース(例えば、1つ以上のサブフレームに関連付けられる時間周波数リソース)を示し得る。D2D送信のために割り振られたリソースは、1つ以上の無線フレームのためのものであり得る。別の態様において、リソースが割り振られた無線フレームの数は、D2Dリソースメッセージ916に示され得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916はまた、ダウンリンクサブフレームにコンバートされることとなる、前のUL−DL構成において、前にアップリンク送信のために割り振られた任意のサブフレームを識別し得る。例えば、D2Dリソースメッセージ916は、今後の無線フレームのためにダウンリンクサブフレームにコンバートされることとなる、D2D送信に関連付けられるアップリンクサブフレームを示すビットマップを含み得る。ある態様において、基地局902は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)にわたってD2Dリソースメッセージ916を送信し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916は、D2Dリソースメッセージ916に付加される巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)を含み得る。CRCは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier
)のような識別子を用いてスクランブルされ得る。RNTIは、ブロードキャストD2D−RNTIであり得、それは、D2D送信に興味がある全てのUEに既知である共通のRNTIであり得る。ある態様において、識別子は、システム情報ブロック(SIB:system information block)において基地局902によってブロードキャストされ得る(例えば、基地局902は、SIB1においてブロードキャストD2D−RNTIを送り得る)。識別子を用いてD2Dリソースメッセージ916のCRCをスクランブルすることによって、D2D送信に興味がないUEは、D2Dリソースメッセージ916を無視し得、D2D送信に興味のあるUE(例えば、第1のUE904および第2のUE906)は、識別子に基づいてD2Dリソースメッセージ916を復号し得る。D2Dリソースメッセージ916を受信すると、第1および第2のUE904、906は、識別子を使用してD2Dリソースメッセージ916を復号し得る。D2Dリソースメッセージ916を復号した後、第1および第2のUE904、906は、前にD2D送信のためのリソースを包含したアップリンクサブフレームであった、サブフレーム4が、今はダウンリンクサブフレームであることを決定し得る。第1および第2のUE904、906は、サブフレーム4上で(およびアップリンクサブフレームからダウンリンクサブフレームにコンバートされた任意の他のサブフレーム上で)D2D送信を行うことを控え得る。すなわち、この例において、第1および第2のUE904、906は、サブフレーム4上でD2D通信を送信または受信しない可能性がある。第1および第2のUE904、906は、受信されたD2Dリソースメッセージ916に基づいて、再構成されたUL−DLサブフレーム構成における1つ以上のアップリンクサブフレーム内の、D2D送信のために割り振られたリソースを決定し得る。この構成において、D2Dリソースメッセージ916(または他のL1シグナリング)が送られるときと、D2Dリソースが生じるときとの間のオフセットは、ネットワークシグナリングに基づいて設定可能、または固定(例えば、既定)であり得る。
[0066] 別の構成において、UL−DLサブフレーム構成を再構成するとの判定に基づいて、基地局902は、第1および第2のUE904、906に送るためのD2D送信に関するより詳細な情報を有し得る。この構成において、D2Dリソースメッセージ916は、PDCCHにおいて詳細な情報の全ては送信することができない可能性がある。代わりに、基地局902は、D2D情報メッセージ918が送信されることとなるリソース(例えば、時間周波数リソースのセット)を示すためにD2Dリソースメッセージ916を送信し得る。前の構成において説明されたD2Dリソースメッセージ916と同様に、D2D情報メッセージ918は、再構成されたUL−DLサブフレーム構成におけるD2D送信のためのリソースを示し得る。しかしながら、前の構成とは違って、D2D情報メッセージ918は、D2Dリソースメッセージ916よりはむしろ、D2D送信のために割り振られたリソースを示すために使用され得る。この構成において、D2Dリソースメッセージ916は、第1および第2のUE904、906がD2D情報メッセージ918を見つける(locate)ことを可能にし得る。D2D情報メッセージ918は、前に説明した構成においてD2Dリソースメッセージ916に示されることができたよりも多い数の無線フレームにおけるD2D送信のためのリソースを示し得る。D2D情報メッセージ918は、D2Dリソースが示された数の無線フレームのために割り振られていることを示し得る。言い換えれば、D2D情報メッセージ918は、D2Dリソースメッセージ916より多い情報/データを搬送し得る。D2D情報メッセージ918は、どのアップリンクサブフレームがダウンリンクサブフレームにコンバートされたかを示し得る。D2D情報メッセージ918はまた、1つ以上のD2D通信リンクに関連付けられるパラメータを含み得る。そのようなパラメータは、D2D送信のための提案される送信電力(suggested transmission power)、D2D送信のための提案される変調およびコーディングスキーム(MCS)、および/または今後の無線フレームのためにダウンリンクサブフレームにコンバートされることとなる、D2D送信に関連付けられるアップリンクサブフレームを示すビットマップを含み得る。ある態様におい
て、D2D情報メッセージ918によって搬送されるビットマップは、D2Dリソースメッセージ916によって搬送されるビットマップより大きい可能性がある。別の態様において、基地局902は、PDCCHにわたってD2Dリソースメッセージ916を送信し、PDSCHにわたってD2D情報メッセージ918を送信し得る。この構成において、D2Dリソースメッセージ918(または他のL1シグナリング)が送られるときと、D2Dリソースが生じるときとの間のオフセットは、固定、または設定可能であり得る。
[0067] 受信されたD2Dリソースメッセージ916および/または受信されたD2D情報メッセージ918に基づいて、割り振られたD2Dリソースを決定すると、第1および第2のUE904、906は、D2D送信を行うために使用されるべき割り振られたD2Dリソースのサブセットを決定し得る。ある態様において、第1のUE904が送るべき大量のデータを有する場合、第1のUE904は、D2D伝送910のために使用するべき、割り振られたD2Dリソースの、より大きいサブセットを選択し得る。別の態様において、第1のUE904が送るべき、より少ないデータを有する場合、第1のUE904は、D2D伝送910のために使用するべき、割り振られたD2Dリソースの、より小さいサブセットを選択し得る。さらに別の態様において、リソース選択はまた、送信されるべきデータの優先度(priority)に基づき得る。第1のUE904が送信のための、高い優先度データを有する場合、第1のUE904は、割り振られたD2Dリソースの、より大きいサブセットを選択し得るが、第1のUE904が送信のための、低い優先度データを有する場合、第1のUE904は、割り振られたD2Dリソースの、より小さいサブセットを選択し、他のUEのために残りのリソースを残し得る。同様に、ワイヤレスネットワーク900における他のUEがD2D送信(例えば、D2D通信)に従事している場合、第1のUE904は、D2Dリソース上のエネルギー検出レベルに基づいてD2Dリソースのサブセットを選択し得る。第1のUE904は、他のD2D送信との干渉を最小限にするために、比較的より低いエネルギー検出レベルを持つリソースのサブセットを選択し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916またはD2D情報メッセージ918は、UE識別子(例えば、MACアドレス)に基づいて、どのリソースがD2D送信のためにどのUEに割り振られたかを示し得る。この態様において、第1のUE904は、どのリソースが第1のUE904の識別子に関連付けられるかに基づいてD2D送信のために使用するべきリソースのサブセットを決定し得る。別の態様において、第1のUE904によって選択された、割り振られたD2Dリソースのサブセットは、D2D送信のために割り振られた全てのリソースを含み得る。
[0068] 図10は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1000である。この方法は、UE(例えば、第1のUE904、第2のUE906、以下の装置1202/1202’)によって行われ得る。ブロック1002で、UEは、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、構成更新メッセージを受信し得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。例えば、図9を参照すると、第1のUE904は、少なくとも1つのフレームのUL−DLサブフレーム構成における変更(例えば、構成0から構成1)に基づいて、構成更新メッセージ914を受信し得る。構成更新メッセージ914は、ダウンリンクサブフレームのセット(0、4、5、9、)およびアップリンクサブフレームのセット(2、3、7、8)を示し得る。
[0069] ブロック1004で、UEは、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を受信し得る。例えば、図9を参照すると、第1のUE904は、SIB1において基地局902からのD2D送信に関連付けられるブロードキャストD2D−RNTIを受信し得る。
[0070] ブロック1006で、UEは、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、D2Dリソースメッセージを受信し得る。D2Dリソースメッセージは、UEが、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。一構成において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。この構成において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され得る。別の構成において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得、D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。例えば、図9を参照すると、第1のUE904は、少なくとも1つの無線フレームのUL−DLサブフレーム構成における変更に基づいて、D2Dリソースメッセージ916を受信し得る。D2Dリソースメッセージ916は、第1のUE904が、構成0から構成1へのUL−DLサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。一態様において、D2Dリソースメッセージ916は、PDCCH上で送信され得、アップリンクサブフレームのセット(例えば、構成1のサブフレーム3、7)において、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916は、D2D情報メッセージ918が送信されることとなるリソースを識別し得る。この態様において、D2D情報メッセージ918は、アップリンクサブフレームのセット(例えば、構成1のサブフレーム3、7)において、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。
[0071] ブロック1008で、UEは、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを受信し得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて受信され得、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて受信され得る。別の態様において、D2D情報メッセージは、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを含み得る。例えば、図9を参照すると、第1のUE904は、D2Dリソースメッセージ916において識別されたリソース上でD2D情報メッセージ918を受信し得る。この例において、D2Dリソースメッセージ916は、PDCCHにおいて受信され得、D2D情報メッセージ918は、PDSCHにおいて受信され得る。ある態様において、D2D情報メッセージ918は、次の12個の無線フレームのサブフレーム4、9が、UL−DLサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされることとなることを示すビットマップを含み得る。
[0072] 最後に、ブロック1010で、UEは、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定し得る。ある態様において、UEは、前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別することによって、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定し、および識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控え得る。別の態様において、UEは、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいてD2Dリソースメッセージを復号することによって、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定し得る。例えば、図9を参照すると、第1のUE904は、受信されたD2Dリソースメッセージ916に基づいて、第2のUE906とのD2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定し得る。第1のUE904は、D2Dリソースメッセージ916を復号するためにブロードキャストD2D−RNTIを使用し得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージ916は、D2D送信のためのD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916は、D2D情報メッセージ918を受信するための(1つまたは複数の)リソースを提供し得、第1のUE904は、D2Dリソースメッセージ916によって示された(1つまたは複数の)リソース上でD2D情報メッセージ918を受信し得る。この態様において、第1のUE904は、D2D情報メッセージ918を復号し、D2D送信のために割り振られたリソースを決定し得る。D2Dリソースメッセージ916またはD2D情報メッセージ918のどちらかにおいて示されたD2Dリソースを決定すると、第1のUE904は、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースのサブセットを使用し得る。ある態様において、サブセットは、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースの全てを含み得る。別の態様において、サブセットは、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースの一部を含み得る。サブセットがD2Dリソースの一部を含む場合、その一部は、利用可能なD2Dリソースのエネルギー検出レベル、第1のUE904の送信の優先度、および/またはD2Dリソースメッセージ916またはD2D情報メッセージ918において示された第1のUE904に対する特定のリソース割り当てに基づいて選択され得る。
[0073] 図11は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1100である。方法は、基地局(例えば、基地局902、以下の装置1402/1402’)によって行われ得る。1102で、基地局は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定し得る。例えば、図9を参照すると、基地局902は、ワイヤレスネットワーク900におけるトラフィックに基づいて、少なくとも1つの無線フレームのUL−DLサブフレーム構成を再構成することを決定し得る。この例において、基地局902は、(例えば、ビデオストリーミングサービスをサポートするために)追加のダウンリンク送信を要求する、第3のUE908からの要求を受信し得る。基地局902は、UL−DLサブフレーム構成0を使用している可能性があり、現在の構成が第3のUE908によって要求されたスループットをサポートするのに十分なダウンリンクサブフレームを有さないことを決定し得る。従って、基地局902は、追加のダウンリンクサブフレームが要求されることを決定し得る。ある態様において、基地局902は、トラフィックスループットをサポートするために必要とされるダウンリンクサブフレームの量を決定し得る。例えば、基地局902は、さらに2つのダウンリンクサブフレームが必要とされることを決定し得る。
[0074] ブロック1104で、基地局は、決定に基づいて、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成し得る。例えば、図9を参照すると、基地局902は、再構成が必要とされるという決定に基づいてUL−DLサブフレーム構成を再構成し得る。ある態様において、基地局902は、現在のUL−DLサブフレーム構成より多くのダウンリンクサブフレームを有する1つ以上のUL−DLサブフレーム構成を識別し、識別された1つ以上のUL−DLサブフレーム構成のうちのいずれか1つに切り替え得る。別の態様において、基地局902は、追加のネットワークダウンリンクをサポートするために要求される追加のダウンリンクサブフレームの数(例えば、さらに2つのダウンリンクサブフレーム)を決定し、要件を満たす1つ以上のUL−DLサブフレーム構成を識別し、1つ以上のUL−DLサブフレーム構成に切り替え得る(例えば、基地局902は、構成0から構成1にUL−DLサブフレーム構成を再構成し得る)。
[0075] ブロック1106で、基地局は、少なくとも1つのフレームの再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信し得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。例えば、図9を参照すると、基地局902は、少なくとも1つの無線フレームの再構成されたUL−DLサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージ914を送信し得る。構成更新メッセージ914は、ダウンリンクサブフレームのセット(例えば、サブフレーム0、4、5、9)およびアップリンクサブフレームのセット(例えば、2、3、7、8)を示し得る。ある態様において、構成更新メッセージ914は、構成番号(構成0−6)に対応するビットインジケータ(例えば、2ビットインジケータ)によってダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。
[0076] ブロック1108で、基地局は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振り得る。ある態様において、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し得、D2Dリソースのサブセットは、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られる。例えば、図9を参照すると、基地局902は、再構成UL−DLサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振り得る。基地局902は、構成1が新たなUL−DLサブフレーム構成であることを決定し得る。構成1は、構成0(例えば、6つのアップリンクサブフレーム)より少ないアップリンクサブフレーム(例えば、4つのアップリンクサブフレーム)を有し得る。基地局902は、構成1において、サブフレーム2、3、7、8がアップリンクサブフレームであることを決定し得る。基地局902は、(構成0のサブフレーム3、4に対して)構成1のサブフレーム3、7内でD2Dリソースを割り振り得る。態様において、基地局902は、特定のUE(例えば、第1のUE904および第2のUE906)に特定のD2Dリソースを割り振り得る。この態様において、割り振りは、基地局902とUEとの間の距離に基づき得る。別の態様において、前にD2D送信のために利用可能であったD2Dリソースの一部のみが、再構成されたUL−DLサブフレーム構成の下で利用可能であり続ける場合、D2Dリソースのうちのいくつかは、再び割り当てられることができる。例えば、スケジューリング割り当てリソース(scheduling assignment resource)がダウンリンクのために使用される場合、データリソースを同じスケジューリング割り当てリソースに関連付けることにあまり価値がない可能性がある。このようにして、基地局902は、スケジューリング割り当てリソースにデータリソースのうちのいくつかをコンバート/再び割り振り得る。
[0077] ブロック1110で、基地局は、UEがD2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信し得る。例えば、基地局902は、第1のUE904がD2Dリソースメッセージ916を復号することを可能にするために、SIB1においてD2D送信に関連付けられるブロードキャストD2D−RNTIを送信し得る。
[0078] ブロック1112で、基地局は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2Dリソースメッセージを送信し得る。D2Dリソースメッセージは、UEが、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得る。D2D情報メッセージは、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。例えば、図9を参照すると、基地局902は、再構成されたUL−DLサブフレーム構成に基づいて、D2Dリソースメッセージ916を送信し得る。D2Dリソースメッセージ916は、第1のUE904が、再構成されたUL−DLサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする。態様において、D2Dリソースメッセージ916は、アップリンクサブフレーム3および7において割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージ916は、D2D情報メッセージ918が送信されることとなるリソース(例えば、1つ以上のシンボルおよび関連付けられたサブキャリア)を識別し、D2D情報メッセージは、構成1に基づいて、アップリンクサブフレーム3、7において割り振られたD2Dリソースを示すこととなる。
[0079] 最後に、ブロック1114で、基地局は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを送信し得る。例えば、図9を参照すると、基地局902は、D2Dリソースメッセージ916において識別されたリソース上でD2D情報メッセージ918を送信し得る。D2Dリソースメッセージ916は、PDCCH上で送信され得、D2D情報メッセージ918は、PDSCH上で送信され得る。
[0080] 図12は、例証的な装置1202における異なるモジュール/手段/コンポーネントの間のデータフローを例示する概念的なデータフロー図1200である。この装置は、UEであり得る。装置は、受信モジュール1204、D2D送信モジュール1206、および送信モジュール1208を含む。受信モジュール1204は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、基地局1250からD2Dリソースメッセージを受信するように構成され得る。D2Dリソースメッセージは、装置が、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。D2D送信モジュール1206は、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、UE1260とのD2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するように構成され得る。一構成において、受信モジュール1204は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、基地局1250から構成更新メッセージを受信するように構成され得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。別の構成において、D2D送信モジュール1206は、前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別することによって、および識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控えることによって、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するように構成され得る。別の構成において、D2D送信モジュール1206は、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいてD2Dリソースメッセージを復号することによって、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するように構成され得る。この構成において、受信モジュール1204は、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を受信するように構成され得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され得る。別の構成において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得、D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。この構成において、受信モジュール1204は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを受信するように構成され得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて受信され得、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて受信され得る。別の態様において、D2D情報メッセージは、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを含み得る。
[0081] 装置は、前述の図10のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を行う追加のモジュールを含み得る。このように、前述の図10のフローチャートにおける各ブロックは、モジュールによって行われ得、装置は、それらモジュールのうちの1つ以上を含み得る。モジュールは、記述されたプロセス/アルゴリズムを実行するように特に構成されるか、記述されたプロセス/アルゴリズムを行うように構成されたプロセッサによってインプリメントされるか、プロセッサによるインプリメンテーションのためにコンピュータ読み取り可能な媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組み合わせの、1つ以上のハードウェアコンポーネントであり得る。
[0082] 図13は、処理システム1314を用いる装置1202’についてのハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図1300である。処理システム1314は、概してバス1324によって表される、バスアーキテクチャでインプリメントされ得る。バス1324は、処理システム1314の特定のアプリケーションおよび全体的な設計制約に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1324は、プロセッサ1304、モジュール1204、1206、1208、およびコンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1306によって表される、1つ以上のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む、様々な回路を互いにリンクする。バス1324はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路をリンクし得、それらは当該技術分野において周知であり、それゆえに、これ以上は説明されない。
[0083] 処理システム1314は、トランシーバ1310に結合され得る。トランシーバ1310は、1つ以上のアンテナ1320に結合される。トランシーバ1310は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ1310は、1つ以上のアンテナ1320から信号を受信し、受信される信号から情報を抽出し、処理システム1314、具体的には受信モジュール1204に抽出された情報を提供する。さらに、トランシーバ1310は、処理システム1314、具体的には送信モジュール1208から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つ以上のアンテナ1320に適用されるべき信号を生成する。処理システム1314は、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1306に結合されたプロセッサ1304を含む。プロセッサ1304は、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1306に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1304によって実行されるとき、処理システム1314に、任意の特定の装置について上記に説明された様々な機能を行わせる。コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1306はまた、ソフトウェアを実行するとき、プロセッサ1304によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムはさらに、モジュール1204、1206、1208のうちの少なくとも1つを含む。モジュールは、プロセッサ1304において実行中の、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1306に存在する/記憶されたソフトウェアモジュール、プロセッサ1304に結合された1つ以上のハードウェアモジュール、またはそれらの何らかの組み合わせであり得る。処理システム1314は、UE650のコンポーネントであり得、メモリ660、ならびに/またはTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659のうちの少なくとも1つを含み得る。
[0084] 一構成において、ワイヤレス通信のための装置1202/1202’は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてD2Dリソースメッセージを受信するための手段を含む。D2Dリソースメッセージは、装置が、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。装置は、受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段を含む。装置は、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、構成更新メッセージを受信するための手段を含み得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。ある態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段は、前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別するように、および識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控えるように構成され得る。ある態様において、D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースのサブセットを決定するための手段は、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいてD2Dリソースメッセージを復号するように構成され得る。この態様において、装置は、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を受信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得る。D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、装置は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを受信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて受信され得、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて受信され得る。別の態様において、D2D情報メッセージは、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを含み得る。前述された手段は、前述された手段によって記載された機能を行うように構成される装置1202’の処理システム1314および/または装置1202の前述されたモジュールのうちの1つ以上であり得る。上記に説明されたように、処理システム1314は、TXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659を含み得る。このようにして、一構成において、前述の手段は、前述の手段によって記載された機能を行うように構成されたTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659であり得る。
[0085] 図14は、例証的な装置1402における異なるモジュール/手段/コンポーネントの間のデータフローを例示する概念的なデータフロー図1400である。装置は、基地局(例えば、eNB)であり得る。装置は、受信モジュール1404、サブフレーム構成モジュール1406、D2Dリソース割り振りモジュール1408、および送信モジュール1410を含む。サブフレーム構成モジュール1406は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定するように構成され得る。サブフレーム構成モジュール1406は、決定に基づいて、アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成するように構成され得る。送信モジュール1410は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2Dリソースメッセージを送信するように構成され得る。D2Dリソースメッセージは、UE1450が、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。D2Dリソース割り振りモジュール1408は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振るように構成され得る。ある態様において、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し得、D2Dリソースのサブセットは、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られ得る。一構成において、送信モジュール1410は、少なくとも1つのフレームの再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信するように構成され得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。別の構成において、送信モジュール1410は、UE1450がD2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信するように構成され得る。ある態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得る。D2D情報メッセージは、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の構成において、送信モジュール1410は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを送信するように構成され得る。この構成において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され得、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて送信され得る。
[0086] 装置は、前述の図11のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を行う追加のモジュールを含み得る。このように、前述された図11のフローチャートにおける各ブロックは、モジュールによって行われ得、装置は、これらモジュールのうちの1つ以上を含み得る。モジュールは、記述されたプロセス/アルゴリズムを実行するように特に構成されるか、記述されたプロセス/アルゴリズムを行うように構成されたプロセッサによってインプリメントされるか、プロセッサによるインプリメンテーションのためにコンピュータ読み取り可能な媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組み合わせの、1つ以上のハードウェアコンポーネントであり得る。
[0087] 図15は、処理システム1514を用いる装置1402’についてのハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図1500である。処理システム1514は、概してバス1524によって表される、バスアーキテクチャでインプリメントされ得る。バス1524は、処理システム1514の特定のアプリケーションおよび全体的な設計制約に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1524は、プロセッサ1504、モジュール1404、1406、1408、1410およびコンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1506によって表される、1つ以上のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む、様々な回路を共にリンクする。バス1524はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路をリンクし得、それらは当該技術分野において周知であり、それゆえに、これ以上は説明されない。
[0088] 処理システム1514は、トランシーバ1510に結合され得る。トランシーバ1510は、1つ以上のアンテナ1520に結合される。トランシーバ1510は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ1510は、1つ以上のアンテナ1520から信号を受信し、受信される信号から情報を抽出し、処理システム1514、具体的には受信モジュール1404に抽出された情報を提供する。さらに、トランシーバ1510は、処理システム1514、具体的には送信モジュール1410から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つ以上のアンテナ1520に適用される信号を生成する。処理システム1514は、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1506に結合されたプロセッサ1504を含む。プロセッサ1504は、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1506に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1504によって実行されるとき、処理システム1514に、任意の特定の装置について上記に説明された様々な機能を行わせる。コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1506はまた、ソフトウェアを実行するとき、プロセッサ1504によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムはさらに、モジュール1404、1406、1408、1410のうちの少なくとも1つを含む。モジュールは、プロセッサ1504において実行中の、コンピュータ読み取り可能な媒体/メモリ1506に存在する/記憶されたソフトウェアモジュール、プロセッサ1504に結合された1つ以上のハードウェアモジュール、またはそれらの何らかの組み合わせであり得る。処理システム1514は、eNB610のコンポーネントであり得、メモリ676、ならびに/またはTXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675のうちの少なくとも1つを含み得る。
[0089] 一構成において、ワイヤレス通信のための装置1402/1402’は、ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定するための手段を含む。装置は、決定に基づいてアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成するための手段を含む。装置は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2Dリソースメッセージを送信するための手段を含む。D2Dリソースメッセージは、UEが、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にし得る。装置は、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のためにD2Dリソースを割り振るための手段を含み得る。ある態様において、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し得、D2Dリソースのサブセットは、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られ得る。別の態様において、装置は、少なくとも1つのフレームの、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信するための手段を含み得る。構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示し得る。別の態様において、装置は、UEがD2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し得る。この態様において、D2D情報メッセージは、再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られたD2Dリソースを示し得る。別の態様において、装置は、D2Dリソースメッセージにおいて識別されたリソース上でD2D情報メッセージを送信するための手段を含み得る。別の態様において、D2Dリソースメッセージは、PDCCHにおいて送信され得、D2D情報メッセージは、PDSCHにおいて送信され得る。前述された手段は、前述された手段によって記載される機能を行うように構成される装置1402’の処理システム1514および/または装置1402の前述されたモジュールのうちの1つ以上であり得る。上記に説明されたように、処理システム1514は、TXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675を含み得る。このようにして、一構成において、前述の手段は、前述の手段によって記載された機能を行うように構成されたTXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675であり得る。
[0090] 開示されたプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層は例証的なアプローチの例示であるということが理解される。設計の選好に基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層は再配列され得ることが理解される。さらに、いくつかのブロックは、組み合わされるか、または省略され得る。添付の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なブロックの要素を提示しており、提示された特定の順序または階層に限定されるようには意図されない。
[0091] 先の説明は、いかなる当業者であっても、本明細書に説明された様々な態様を実現することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかとなり、本明細書に定義された包括的な原理は、他の態様に適用され得る。よって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるようには意図されず、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が付与れるべきものであり、ここで、単数形の要素への参照は、そのように明記されていない限り、「1つ、および1つのみ」を意味するようには意図されず、むしろ「1つ以上」を意味するように意図される。「例証的(exemplary)」という用語は、本明細書において、「例、事例、または例示としての役割を果たす」という意味で用いられる。「例証的」であるとして本明細書に説明された任意の態様は、必ずしも、他の態様より好ましいまたは有利であるとして解釈されるべきではない。そうでないと明記されない限り、「何らかの/いくつかの(some)」という用語は、1つ以上を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの任意の組み合わせ」のような組み合わせは、A、B、および/またはCの任意の組み合わせを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、ならびに「A、B、C、またはそれらの任意の組み合わせ」のような組み合わせは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCであり得、ここで、任意のそのような組み合わせは、A、B、またはCの1つ以上のメンバーを包含し得る。当業者に知られている、あるいは後に知られることとなるこの開示全体を通じて説明された様々な態様の要素と構造的および機能的に同等な物は全て、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって網羅されるように意図される。さらに、本明細書に開示されたものは何れも、そのような開示が特許請求の範囲において明記されているかどうかにかかわらず、公衆に献呈されるようには意図されていない。要素が「〜のための手段」という表現を使用して明記されていない限り、どの請求項の要素もミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、デバイスツーデバイス(D2D)リソースメッセージを受信することと、ここにおいて、前記D2Dリソースメッセージは、前記UEが、前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における前記変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする、
前記受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべき前記D2Dリソースのサブセットを決定することと、
を備える、方法。
[C2] 前記少なくとも1つのフレームの前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における前記変更に基づいて、構成更新メッセージを受信することをさらに備え、ここにおいて、前記構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す、C1に記載の方法。
[C3] D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースの前記サブセットを前記決定することは、
前にアップリンクサブフレームとして構成され、前に、D2D送信のために割り振られたリソースと関連付けられたダウンリンクサブフレームを識別することと、
前記識別されたダウンリンクサブフレーム上でD2D送信を行うことを控えることと、 を備える、C1に記載の方法。
[C4] D2D送信を行うために使用されるべきD2Dリソースの前記サブセットを前記決定することは、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいて前記D2Dリソースメッセージを復号することを備える、C1に記載の方法。
[C5] システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた前記識別子を受信することをさらに備える、C4に記載の方法。
[C6] 前記D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られた前記D2Dリソースを示す、C1に記載の方法。
[C7] 前記D2Dリソースメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において送信される、C6に記載の方法。
[C8] 前記D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、ここにおいて、前記D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られた前記D2Dリソースを示す、C1に記載の方法。
[C9] 前記D2Dリソースメッセージにおいて識別された前記リソース上で前記D2D情報メッセージを受信することをさらに備える、C8に記載の方法。
[C10] 前記D2Dリソースメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において受信され、前記D2D情報メッセージは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において受信される、C9に記載の方法。
[C11] 前記D2D情報メッセージは、前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における前記変更に基づいてダウンリンクサブフレームにコンバートされる、またはアップリンクサブフレームにコンバートされることとなる前記少なくとも1つのフレームの1つ以上のサブフレームを示すビットマップを備える、C9に記載の方法。
[C12] 基地局によるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定することと、
前記決定に基づいて前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することと、
前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、デバイスツーデバイス(D2D)リソースメッセージを送信することと、ここにおいて、前記D2Dリソースメッセージは、ユーザ機器(UE)が、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする、
を備える、方法。
[C13] 前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のために前記D2Dリソースを割り振ることをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14] 前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成は、前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成より少ないアップリンクサブフレームを有し、ここにおいて、前記D2Dリソースのサブセットは、前記前のアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成において前にD2D送信のために割り振られていないアップリンクサブフレームのサブセットに割り振られた、C12に記載の方法。
[C15] 前記少なくとも1つのフレームの、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、構成更新メッセージを送信することをさらに備え、ここにおいて、前記構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す、C12に記載の方法。
[C16] 前記UEが前記D2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信することをさらに備える、C12に記載の方法。
[C17] 前記D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られた前記D2Dリソースを示す、C12に記載の方法。
[C18] 前記D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、ここにおいて、前記D2D情報メッセージは、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られた前記D2Dリソースを示す、C12に記載の方法。
[C19] 前記D2Dリソースメッセージにおいて識別された前記リソース上で前記D2D情報メッセージを送信することをさらに備える、C18に記載の方法。
[C20] 前記D2Dリソースメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において送信され、前記D2D情報メッセージは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において送信される、C19に記載の方法。
[C21] ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合される少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における変更に基づいて、デバイスツーデバイス(D2D)リソースメッセージを受信することと、ここにおいて、前記D2Dリソースメッセージは、前記装置が、前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における前記変更の後、D2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする、
前記受信されたD2Dリソースメッセージに基づいて、D2D送信を行うために使用されるべき前記D2Dリソースのサブセットを決定することと、
を行うように構成される、装置。
[C22] 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記少なくとも1つのフレームの前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成における前記変更に基づいて、構成更新メッセージを受信することを行うように構成され、ここにおいて、前記構成更新メッセージは、ダウンリンクサブフレームのセットおよびアップリンクサブフレームのセットを示す、C21に記載の装置。
[C23] 前記少なくとも1つのプロセッサは、D2D送信に関連付けられた識別子に基づいて前記D2Dリソースメッセージを復号することによって、D2D送信を行うために使用されるべき前記D2Dリソースの前記サブセットを決定することを行うように構成される、C21に記載の装置。
[C24] 前記D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、ここにおいて、前記D2D情報メッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて、D2D送信のために割り振られた前記D2Dリソースを示す、C21に記載の装置。
[C25] ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合される少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワークトラフィックに基づいて、少なくとも1つのフレームのアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することを決定することと、
前記決定に基づいて前記アップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成を再構成することと、
前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、デバイスツーデバイス(D2D)リソースメッセージを送信することと、ここにおいて、前記D2Dリソースメッセージは、ユーザ機器(UE)が、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてD2D送信のために割り振られたD2Dリソースを決定することを可能にする、
を行うように構成される、装置。
[C26] 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいて、D2D送信のために前記D2Dリソースを割り振ること行うように構成される、C25に記載の装置。
[C27] 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記UEが前記D2Dリソースメッセージを復号することを可能にするために、システム情報ブロックにおいて、D2D送信に関連付けられた識別子を送信することを行うように構成される、C25に記載の装置。
[C28] 前記D2Dリソースメッセージは、アップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られた前記D2Dリソースを示す、C25に記載の装置。
[C29] 前記D2Dリソースメッセージは、D2D情報メッセージが送信されることとなるリソースを識別し、ここにおいて、前記D2D情報メッセージは、前記再構成されたアップリンク−ダウンリンクサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームのセットにおいて割り振られた前記D2Dリソースを示す、C25に記載の装置。
[C30] 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記D2Dリソースメッセージにおいて識別された前記リソース上で前記D2D情報メッセージを送信することを行うように構成される、C29に記載の装置。