JP6736318B2 - 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システム - Google Patents

固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP6736318B2
JP6736318B2 JP2016053833A JP2016053833A JP6736318B2 JP 6736318 B2 JP6736318 B2 JP 6736318B2 JP 2016053833 A JP2016053833 A JP 2016053833A JP 2016053833 A JP2016053833 A JP 2016053833A JP 6736318 B2 JP6736318 B2 JP 6736318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
ground
peripheral
well region
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016053833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017055099A (ja
Inventor
隆博 山崎
隆博 山崎
雅章 箕輪
雅章 箕輪
径介 太田
径介 太田
孝正 桜木
孝正 桜木
紀之 海部
紀之 海部
小泉 徹
徹 小泉
和宏 斉藤
和宏 斉藤
小林 大祐
大祐 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US15/227,576 priority Critical patent/US9900539B2/en
Publication of JP2017055099A publication Critical patent/JP2017055099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6736318B2 publication Critical patent/JP6736318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、固体撮像素子において、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減する技術に関する。
近年、固体撮像素子において更なる高画質化が望まれており、高画質の実現にはノイズの抑制が欠かせない。このようなノイズの抑制方法として、固体撮像素子を駆動する電源に起因するノイズを抑制する技術が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1では、読み出し回路の参照信号をホールド容量に保持することによりノイズを抑制している。
特開2008−85994号公報
特許文献1に開示された従来技術においては、読み出し回路の信号線に発生するノイズを抑制することができるものの、グラウンド配線に生じるノイズについては考慮されていない。しかし磁界が生じている場合においては、磁気ノイズによるグラウンド配線への影響は無視できない。なぜなら、グラウンド配線が固体撮像素子内部もしくは外部の基板を含めてループの形状をなすときは、ファラデーの法則で示される誘導起電力がグラウンド配線に生じ、これがセンサ出力画像に磁気ノイズとしてのってしまうためである。このため、特許文献1においては、グラウンド配線に生ずる磁気ノイズについては低減することができないという課題があった。そこで、本発明では、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減可能な固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システムを得ることを目的とする。
本発明に係る固体撮像素子は、画素ウェル領域および周辺ウェル領域を含む半導体基板と、画素ウェル領域の上に配された画素グラウンド配線と、周辺ウェル領域の上に配された周辺グラウンド配線と、画素グラウンド配線と画素ウェル領域とを接続する複数の画素ウェルコンタクトと、周辺グラウンド配線と周辺ウェル領域とを接続する複数の周辺ウェルコンタクトと、画素ウェル領域に複数の列をなすように配置され、それぞれが画素信号を出力する複数の画素と、周辺ウェル領域に配置され、複数の画素からの画素信号を受ける第1入力端子、および、参照信号を受ける第2入力端子を有する読み出し回路と、周辺ウェル領域に配置され、グラウンド電圧の供給される第1電極を有し、参照信号を読み出し回路の第2入力端子に出力する参照信号回路と、参照信号回路の第1電極と画素グラウンド配線とを接続する配線と、を備え、複数の画素ウェルコンタクトの1つから第1電極までの電気経路の抵抗値R1と、複数の周辺ウェルコンタクトのうち最も第1電極の近くに配された1つから第1電極までの電気経路の抵抗値R2とが、R1<R2の関係を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減可能な固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システムを得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るホールド容量の平面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るホールド容量の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るグラウンド接続部の平面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子を含むパッケージの断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子におけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るグラウンド接続部の平面構造を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るグラウンド接続部の平面構造を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るグラウンド接続部の平面構造を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の構成を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子におけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るADコンバータへの入力に含まれる磁気ノイズを模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の構成を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子におけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る撮像システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
[第1の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子1の構成を模式的に示す図である。図1に示す固体撮像素子1は、画素ウェル領域101、周辺ウェル領域100、垂直走査回路70、周辺回路制御部71を備えて構成される。画素ウェル領域101および周辺ウェル領域100は、それぞれ、半導体基板に形成された半導体領域である。半導体基板に対する平面視において、画素グラウンド配線51が画素ウェル領域101に重なるように配置される。半導体基板に対する平面視において、周辺グラウンド配線50が周辺ウェル領域100に重なるように配置される。画素アレイは、画素グラウンド配線51が配された画素ウェル領域101に配置され、複数の画素10が行方向及び列方向に2次元配列されて構成される。各画素10には、光電変換部と、光電変換部で生成された電荷に基づく信号を出力する増幅部とが含まれる。各画素10からは光に応じた信号が出力される。垂直走査回路70は、例えばシフトレジスタで構成され、行単位で画素10の駆動制御を行う。この駆動制御には、画素10のリセット動作、蓄積動作、画素10からの信号読み出し動作等が含まれる。
差動増幅回路30は、周辺グラウンド配線50が配された周辺ウェル領域100に配置される。複数の画素10が成す複数の列に対応して、複数の差動増幅回路30が設けられる。差動増幅回路30は、対応する列に含まれる複数の画素10からの信号を、参照信号を参照して読み出す。より具体的には、差動増幅回路30は、非反転入力端子(+)に入力される信号と反転入力端子(−)に入力される信号との差を増幅して、固体撮像素子1外部の映像信号処理部に出力する(後述の図13参照)。ここで、反転入力端子(−)には、同じ列の複数の画素10からの画素信号が、列ごとに設けられた複数の垂直信号線20を介して入力される。一方、非反転入力端子(+)には、ホールド容量200の制御電極が接続されると共に、スイッチトランジスタ300を介して参照信号が入力される。ホールド容量200のグラウンド電極は画素グラウンド配線51に接続される。ホールド容量200とスイッチトランジスタ300は、非反転入力端子(+)に参照信号を出力する参照信号回路を構成する。参照信号を供給する参照信号源が、固体撮像素子1の内部に設けられてもよい。あるいは、参照信号が固体撮像素子1の外部から供給されてもよい。なお、図1に示す差動増幅回路30は、帰還部等を省略して示している。
スイッチトランジスタ300をオフすることにより、ホールド容量200は、参照信号源から供給された参照信号Vrefを保持する。また、スイッチトランジスタ300は、ホールド容量200の制御電極に接続され、ホールド容量200が保持する参照信号Vrefに応じた電荷を、周辺回路制御部71から出力される制御パルスP1に従って充放電する(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、画素10からの信号読み出し動作前に、スイッチトランジスタ300がオンされると、差動増幅回路30の非反転入力端子(+)には、参照信号Vrefが出力される。同時に、ホールド容量200には、参照信号Vrefに応じた電荷が充電される。参照信号Vrefに応じた電荷がホールド容量200に充電されると、スイッチトランジスタ300をオフにしても、画素10からの信号読み出し動作用の参照信号Vrefが、ホールド容量200から出力されるようになる。したがって、スイッチトランジスタ300をオフすることにより、参照信号源を起因とするノイズを低減することができる。
周辺ウェル領域100の上には、周辺ウェル領域100と周辺グラウンド配線50とを接続する複数の周辺ウェルコンタクト43が配される。周辺グラウンド配線50は、外部グラウンド端子60を介して固体撮像素子1の外部の外部グラウンド電位と電気的に接続されている。他方、画素ウェル領域101の上には、画素ウェル領域101と画素グラウンド配線とを接続する複数の画素ウェルコンタクト42が配される。また、画素グラウンド配線51は、グラウンド接続部52を介して周辺グラウンド配線50と電気的に接続されている。各画素10を構成する光電変換部および増幅部のグラウンド端子(以下、単に「画素10のグラウンド端子」という)は、画素ウェルコンタクト42を介して画素グラウンド配線51と電気的に接続されている。画素ウェル領域101が画素10のグラウンド端子を構成している。なお、画素ウェルコンタクト42および周辺ウェルコンタクト43は、必ずしも図中に示すように規則正しく配列されている必要はない。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るホールド容量200の平面構造を模式的に示す図である。また、図3は、本発明の第1の実施形態に係るホールド容量200の断面構造を模式的に示す図である。図3は、図2の1点破線L−L’における断面構造を示している。ホールド容量200は、図3に示すように、制御電極54およびグラウンド電極53を備えて構成される。制御電極54には、参照信号源から参照信号Vrefが供給される。グラウンド電極53は、第1コンタクト48を介して画素グラウンド配線51に接続されている。また、制御電極54は、第2コンタクト47および配線58を介してスイッチトランジスタ300に接続されている。
グラウンド電極53および制御電極54は、導電性のある材料によって形成される。また、第1コンタクト48は、ホールド容量200のグラウンド電極53を、画素グラウンド配線51と電気的に接続できるものであればよい。第1コンタクト48と画素グラウンド配線51とがさらに別の配線を介して接続されてもよい。本実施形態においては、グラウンド電極53と第1コンタクト48とは互いに異なる材料で形成される。グラウンド電極53の端は、異なる材料の界面によって規定されうる。一般的に、グラウンド電極53と第1コンタクト48とは、互いに異なるプロセスで形成される。例えば、グラウンド電極53は、金属層をパターニングすることにより形成される。一方、第1コンタクト48は、絶縁層に形成されたスルーホールに金属を埋め込むことにより形成される。変形例として、グラウンド電極53と第1コンタクト48とが同じ材料で形成されてもよい。例えば、デュアルダマシン法により配線を形成する場合、グラウンド電極53と第1コンタクト48とが同じ材料で形成されうる。この場合、両者の間にそれらとは異なる導電性の材料、例えばバリアメタルが配されてもよい。なお、本明細書においては、配線を形成するときに用いられるデュアルダマシン法において幅の異なる溝を形成する複数のプロセスは、それぞれ別のプロセスとして扱われる。あるいは、グラウンド電極53と画素グラウンド配線51とを同じ配線層において一体化させてもよい。これにより、第1コンタクト48を省略することができる。この場合、グラウンド電極53と画素グラウンド配線51と同時に形成される。また、グラウンド電極53の端は、対向する制御電極54の端を半導体基板の表面に垂直な方向に射影することによって規定される。また、画素グラウンド配線51の端は、画素ウェル領域101を半導体基板の表面に垂直な方向に射影することによって規定される。また、ホールド容量200を、周辺ウェル領域100と分離されたウェル領域に配置することにより、この分離されたウェル領域をグラウンド電極53として用いることも可能である。つまり、グラウンド電極53は所定の不純物濃度を有する半導体領域によって形成されてもよい。
第2コンタクト47は、ホールド容量200の制御電極54を、参照信号Vrefが供給される配線58と電気的に接続できるものであればよい。ここで、第2コンタクト47は、参照信号Vrefが供給される配線58および制御電極54と一体化させることで省略することも可能である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るグラウンド接続部52の平面構造を模式的に示す図である。本実施形態のグラウンド接続部52は、図4に示すように、列方向及び行方向に蛇行させたレイアウトを有する中間配線63を有していることを特徴としている。列方向とは、複数の画素10の成す列に沿った方向である。行方向とは、複数の画素10の成す列に交差する方向である。通常、このような配線レイアウトはレイアウト面積増大を招くことを理由に行われない。しかし、本実施形態においては、中間配線63をあえてこのようにレイアウトすることにより、後述のように、周辺グラウンド配線50と画素グラウンド配線51を高抵抗で接続して、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができるようにしている。以下、このような本実施形態によって得られる効果について説明する。なお、固体撮像素子1をカメラなどの撮像システムに適用する場合に、グラウンド配線に影響する磁気ノイズ源としては、例えば、カメラのレンズを駆動するためのモータが発生する磁界等が挙げられる。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子1を含むパッケージの断面構造を模式的に示す図である。図5は、図1に示す固体撮像素子1が、パッケージ80によって支持された構成を示している。なお、図5には、先の図1に示す周辺グラウンド配線50、画素グラウンド配線51、およびグラウンド接続部52を、単一のグラウンド配線55として示している。このグラウンド配線55は、外部グラウンド端子60、ワイヤボンディング61、およびパッケージの貫通ビア62を介して、パッケージの内層配線である外部グラウンド配線90と電気的に接続される。ここで、ワイヤボンディング61は、外部グラウンド端子60と貫通ビア62とを接続している。このようなパッケージ構成においては、グラウンド配線55と外部グラウンド配線90がループ(以下「グラウンドループ」と呼ぶ)を形成することとなる。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子1におけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。図6上には、図5に示すグラウンドループの、画素1列分の等価回路を示している。磁界が存在する場において、磁束Bがグラウンドループを貫通するときには、磁束Bの時間変化に応じた誘導起電力Vがグラウンドループに生じる。これは、ファラデーの法則に従うもので、生じる誘導起電力Vと、微小時間Δtにおける磁束Bの変化ΔBとの間の関係は、V=−ΔB/Δtで表される。
なお、磁束Bが180°逆方向を向く場合は、起電力と電流の向きは逆方向になる。また、グラウンド配線のループ平面に対して、斜め方向に磁束Bが傾く場合においても、その磁束Bのループ面に対する垂直方向の成分によって起電力が生じる。この起電力により、本来同電位であるグラウンドループ内で電圧の分布が生じてしまい、画素10の信号がグラウンド電位の分布によって振られてしまう。固体撮像素子1の出力画像では、画像にパターンノイズとして現れる(磁気ノイズ)。なお、外部グラウンド配線90は、必ずしもパッケージの内部になくてもよい。PCB基板に固体撮像素子1が接続された場合においても、上記の様にグラウンドループを形成している場合には、起電力が生じる。また、グラウンドループは、必ずしも電気的に閉じたループとなっている必要はなく、例えば、外部グラウンド配線90で一部断線しているような場合であっても、固体撮像素子1のグラウンド配線55の両端部間には誘導起電力Vが生じ得る。
以下、図1に示す固体撮像素子1の構成と図6に示すグラウンドループの等価回路との対応について説明する。まず、図1に示すグラウンドループ上の点A〜C、O〜Q、S、S’について説明する。図3に示す第1コンタクト48は、前述のように、画素ウェル領域101において、ホールド容量200のグラウンド電極53を、画素グラウンド配線51に接続している。この第1コンタクト48とグラウンド電極53との接点を点Aとする。なお、図1に示す点Aは、厳密にはグラウンドループ上にはなく、ホールド容量200のグラウンド電極53をグラウンドループに接続する第1コンタクト48上に位置している。しかし、本実施形態では、画素グラウンド配線51からホールド容量200までは低抵抗の配線で接続されるので、ほぼ等電位であるとみなせる。したがって、図6では、点Aはグラウンドループ上に示している。
次に、画素ウェル領域101において、画素グラウンド配線51と接続された複数の画素ウェルコンタクト42のうち、点Aまでの電気抵抗値が最小である画素ウェルコンタクト42を点Bとする。また、同様に、周辺ウェル領域100において、周辺グラウンド配線50と接続された複数の周辺ウェルコンタクト43のうち、グラウンド電極53の最も近くに配置された周辺ウェルコンタクト43を点Cとする。なお、本実施例では、複数の周辺ウェルコンタクト43のそれぞれからグラウンド電極53までの電気抵抗値を比較したとき、点Cに配置された周辺ウェルコンタクト43からグラウンド電極53までの電気抵抗値が最小である。図1に点A、点B、点Cを示す。
次に、差動増幅回路30のグラウンド端子と接続された周辺ウェルコンタクト43のうち、点Aまでの電気抵抗値が最小である周辺ウェルコンタクト43を点Qとする。差動増幅回路30のグラウンド端子は、例えば、差動増幅回路30に含まれるMOSトランジスタのソース領域である。差動増幅回路30のグラウンド端子は、周辺グラウンド配線に接続されている。また、差動増幅回路30と同じ列で差動増幅回路30から最も遠い位置にある画素10のグラウンド端子と接続された画素ウェルコンタクト42を点Sとする。同様に、差動増幅回路30と同じ列で差動増幅回路30から最も近い位置にある画素10のグラウンド端子と接続された画素ウェルコンタクト42を点S’とする。なお、点SまたはS’が複数存在する場合は、該画素10のグラウンド端子からの電気抵抗値が最小である周辺ウェルコンタクト43を代表させて点Sまたは点S’とする。図1に点Q、点S、点S’を示す。
次に、周辺グラウンド配線50を固体撮像素子1外部の基準電位と接続する外部グラウンド端子60のうち、画素グラウンド配線51を経由せずに、差動増幅回路30のグラウンド端子と接続されている方の外部グラウンド端子60を点Pとする。また、画素グラウンド配線51を経由して、差動増幅回路30のグラウンド端子と接続されている方の外部グラウンド端子60を点Oとする。図1に点P、点Oを示す。
次に、図6に示すグラウンドループの等価回路における各点間の電気抵抗値について、図1、図6を用いて説明する。図1、図6において同じ記号は、同じものを表すものとする。まず、点A−P間の電気抵抗について説明する。点A−C間の電気抵抗値をR2とする。本実施形態においては、中間配線63の電気抵抗値が大きいので、R2は、中間配線63の電気抵抗値とほぼ等しいとみなせる。また、点C−P間および点C−Q間の電気抵抗値も、電気抵抗値R2と比較して十分小さいため等価回路上は無視できる。したがって、点A−P間の電気抵抗値はR2と近似される。同様に、点Aから周辺グラウンド配線50までの電気抵抗値はR2に近似される。さらに、点Aから周辺グラウンド配線50に接続されたいずれの周辺ウェルコンタクト43までの電気抵抗値もR2に近似される。
次に、点A−S間の電気抵抗について説明する。点A−B間の電気抵抗値をR1とし、点S’−S間の電気抵抗値をR11とする。このとき、点Bと点S’は互いに近傍に配置されるので、点B−S’間の電気抵抗値は、点S’−S間の電気抵抗値R11と比較して十分小さいため等価回路上は無視できる。したがって、点A−S間の電気抵抗値はR11+R1と近似される。
次に、点S−O間の電気抵抗について説明する。点S−O間は、前述の点S’−P間と回路的に等価であるので、点S−O間は、点A−S’間(電気抵抗値R1)と点A−P間(電気抵抗値R2)の直列接続と等価であるとみなせる。したがって、点S−O間の電気抵抗値はR1+R2と近似される。
なお、画素グラウンド配線51は面内で均一な電気抵抗であるため、グラウンド配線の電気抵抗値は、一般的には配線の長さに比例する。したがって、一般的には、R11>R1となる。また、R1には、実際には、ホールド容量200のグラウンド電極53から画素グラウンド配線51までの配線の電気抵抗値が含まれるが、R11およびR1と比較して十分小さいため等価回路上は無視できる。
上述の近似を考慮すると、電気抵抗値R1、R11+R1、R2は、等価回路上は、それぞれ、点A−S’間の電気抵抗値、点A−S間の電気抵抗値、点A−Q間の電気抵抗値とみなすことができる。すなわち、電気抵抗値R1、R11+R1は、差動増幅回路30と同じ列の複数の画素10のグラウンド端子と接続された画素ウェルコンタクト42から第1コンタクト48までの電気抵抗値の、それぞれ最小値、最大値として近似される。電気抵抗値R1、R11+R1は、画素グラウンド配線51上の電気経路の抵抗値である。また、電気抵抗値R2は、周辺グラウンド配線50と接続された周辺ウェルコンタクト43から第1コンタクト48までの電気抵抗値の最小値、すなわち、グラウンド接続部52の電気抵抗値として近似される。
本実施例では、R1<R2の関係が満たされる。この効果を説明する。図6に示すグラウンドループの等価回路における各点間の電気抵抗値と誘導起電力との関係について説明する。前述のように、磁束Bがグラウンドループを貫通するときには、磁束Bの時間変化に応じた誘導起電力Vがグラウンドループに生じる。図6には、グラウンドループに生じる誘導起電力Vのうちの、点A−S間の誘起電圧差V1、点A−P間の誘起電圧差V2、点S−O間の誘起電圧差V3をそれぞれ示している。これらの誘起電圧差V1〜V3は、誘導起電力Vがそれぞれの区間における電気抵抗値で分圧されたものとなるので、下式(1)〜(3)で表される。
V1=V×(R11+R1)/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(1)
V2=V×R2/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(2)
V3=V×(R2+R1)/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(3)
ここで、差動増幅回路30の反転入力端子(−)に入力される画素10からの信号には、画素10のグラウンド端子が接続された点Sにおける誘起電圧差V1+V2が、磁気ノイズとして含まれる。一方、差動増幅回路30の非反転入力端子(+)に入力される参照信号には、ホールド容量200のグラウンド電極53が接続された点Aにおける誘起電圧差V2が、磁気ノイズとして含まれる。したがって、差動増幅回路30の磁気ノイズ出力Voutには、下式(4)に示すように、点A−S間の誘起電圧差V1が含まれることとなる。
Vout=(V1+V2)―(V2)
=V1 ・・・(4)
したがって、上式(1)を、
V1=k×V ・・・(1’)
但し、k=(R11+R1)/(R11+2×R1+2×R2) <1
と表すと、電気抵抗値R1、R11、R2を調整して比例定数kを小さくすることにより、磁気ノイズ出力Vout=k×Vを低減できることが分かる。そこで、本実施形態では、図4に示すように中間配線63を列方向及び行方向に蛇行させてレイアウトすることで、下式(5)が満たされるようにグラウンド接続部52の電気抵抗値R2を大きくしている。
R11+R1<R2 ・・・(5)
これにより、例えば、R11+R1<R2である場合には、上式(1)〜(3)から、V1<V2、V1<V3となるので、磁気ノイズ出力Vout(=V1)を低減することができる。
なお、図6に示す等価回路では、差動増幅回路30の反転入力端子(−)に接続される画素10として、差動増幅回路30と同じ列で最も遠い位置にある画素10(電気抵抗値R11+R1)を代表させたが、他の画素10を代表させてもよい。例えば、反転入力端子(−)に接続される画素10として、差動増幅回路30と同じ列で最も近い位置にある画素10(電気抵抗値R1)を代表させてもよい。この場合、上式(5)の代わりに、下式(6)が適用される。
R1<R2 ・・・(6)
この場合でも、例えば、R1<R2である場合には、同様に、V1<V2、V1<V3となるので、磁気ノイズ出力Vout(=V1)を低減することができる。
このように、本実施形態は、ホールド容量200のグラウンド電極53が、第1コンタクト48を介して画素グラウンド配線51に接続されていることを第1の特徴としている。また、画素グラウンド配線51と周辺グラウンド配線50とを接続するグラウンド接続部52の電気抵抗値R2が、上式(6)を満たすように、大きく設定されていることを第2の特徴としている。これにより、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。
ここで、仮に上述の本発明の第1の特徴が満たされない場合について考えてみる。例えば、ホールド容量200のグラウンド電極53が、画素グラウンド配線51(点A)ではなく、周辺グラウンド配線50(点Q)に接続されているような場合である。このとき、差動増幅回路30の磁気ノイズ出力Voutには、下式(7)に示すように、図6の等価回路における点S−Q間の誘起電圧差V1+V2が含まれる。
Vout=(V1+V2) ・・・(7)
=V×(R11+R1+R2)/(R11+2×R1+2×R2)
この場合、電気抵抗値R1、R11、R2が、上式(7)の分子、分母ともに含まれるので、電気抵抗値R1、R11、R2をどのように調整しても、磁気ノイズ出力Voutを低減することはできない。
次に、上述の本発明の第2の特徴が満たされない場合について考えてみる。すなわち、グラウンド接続部52の電気抵抗値R2が、上式(5)または(6)を満たさず、例えば、R11+R1>>R2である場合である。このとき、(1)〜(3)から、V1>V3>>V2〜0となる。したがって、この場合でも、やはり磁気ノイズ出力Voutを低減することはできない。
以上のように、本実施形態では、周辺グラウンド配線が配された周辺ウェル領域に配置され、同じ列の画素からの信号を、参照信号を参照して読み出す読み出し回路(差動増幅回路)を備えている。また、画素グラウンド配線からグラウンド電圧が供給される第1電極(グラウンド電極)と第1電極に対向して配置された第2電極(制御電極)とを有し、参照信号を読み出し回路に出力する参照信号回路(ホールド容量)を備えている。また、画素グラウンド配線から周辺グラウンド配線までの電気抵抗値の最小値R2を、上式(6)を満たすように大きくしている。これにより、ノイズ低減のための回路を新たに追加することなく、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減可能な固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システムを得ることができる。
なお、図4では、グラウンド接続部52は1本の中間配線63で構成されているが、複数の配線で構成されていてもよい。また、グラウンド接続部52は、周辺グラウンド配線50および画素グラウンド配線51と電気的に接続されていればよい。また、周辺グラウンド配線50および画素グラウンド配線51は、それぞれ1つの層に配された例を示したが、複数の層に配されていてもよい。また、周辺グラウンド配線50および画素グラウンド配線51の形状は、どのようなものであってもよい。
また、図1では、周辺ウェル領域100が、画素ウェル領域101の一辺の側に設けられた第1周辺ウェル領域と、他辺の側に設けられた第2周辺ウェル領域とからなるレイアウトを示した。しかしながら、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、第1周辺ウェル領域と第2周辺ウェル領域とが、画素ウェル領域101を迂回して互いに繋がっている場合や、周辺ウェル領域100が第1周辺ウェル領域のみからなる場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るグラウンド接続部52bの平面構造を模式的に示す図である。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、グラウンド接続部52bが、外部グラウンド端子60を介して固体撮像装置1外部の外部グラウンド電位と電気的に接続されている点が異なっている。その他については第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
図7に示すグラウンド接続部52bは、図4に示す第1の実施形態に記載の中間配線63が、外部グラウンド端子60を介して固体撮像装置1外部の外部グラウンド電位と電気的に接続されたものである。この場合でも、第1の実施形態と同様に、周辺グラウンド配線50と画素グラウンド配線51とが、中間配線63の距離に応じた高抵抗の電気抵抗値R2によって接続される。したがって、本実施形態でも、上式(6)が満たされるので、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。
なお、中間配線63は複数の配線であってもよい。また、中間配線63は、図7に示すように、周辺グラウンド配線50と外部グラウンド端子60とを接続する接続線に対して接続してもよいし、外部グラウンド端子60に直接接続してもよい。本実施形態は、第1の実施形態と組み合わせることも可能である。
[第3の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るグラウンド接続部52cの平面構造を模式的に示す図である。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、中間配線64が、画素ウェル領域101および周辺ウェル領域100のいずれとも異なるウェル領域102を経由している点が異なっている。その他については第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
図8に示すグラウンド接続部52cは、中間配線64が、図1に示される画素ウェル領域101および周辺ウェル領域100とは異なるウェル領域102を経由する構成をなす。ウェル領域102は、画素ウェル領域101および周辺ウェル領域100とウェルを介した接続はない。ウェル領域102は、周辺グラウンド配線50および画素グラウンド配線51と、ウェルコンタクト44によってそれぞれ接続される。なお、ウェル領域102と周辺グラウンド配線50との間、およびウェル領域102と画素グラウンド配線51との間は、必ずしも図8に示すようにそれぞれ単一のウェルコンタクト44で接続されている必要はない。例えば、複数のウェルコンタクト44で接続されてもよい。
以上の構成から、周辺ウェル領域100と画素ウェル領域101とは、高抵抗のウェル領域102を介して接続される。これにより、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、上式(6)が満たされるので、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。なお、ウェル領域102は上記の条件を満たすものであれば、複数あってもよい。本実施形態は、第1〜2の実施形態と組み合わせることも可能である。
[第4の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図9を用いて説明する。図9は、本発明の第4の実施形態に係るグラウンド接続部52dの平面構造を模式的に示す図である。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、中間配線64が、ウェルコンタクト45を経由して、異なる配線層間を電気的に接続している点が異なっている。その他については第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
図9に示す中間配線64は、図9に示すように、周辺グラウンド配線50と画素グラウンド配線51の間に配されたウェルコンタクト45を経由する。このとき、周辺グラウンド配線50と画素グラウンド配線51はそれぞれ異なるレイヤに配される。これにより、周辺グラウンド配線50と画素グラウンド配線51とは、高抵抗のウェルコンタクト45を経由して接続される。以上の構成により、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、上式(6)が満たされるので、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。本実施形態は、第1〜3の実施形態と組み合わせることも可能である。
[第5の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図10〜図12を用いて説明する。図10は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子1bの構成を模式的に示す図である。第1の実施形態では、読み出し回路が、参照信号を参照して画素10からの信号を増幅する差動増幅回路30を含む場合について説明した。これに対して、本実施形態では、読み出し回路が、参照信号を参照して画素10からの信号をA/D変換(アナログデジタル変換)するADコンバータ(アナログデジタル変換器)31を含む場合について説明する。
図10に示す本実施形態の固体撮像素子1bは、図1に示す第1の実施形態の差動増幅回路30が、ADコンバータ31に置き換わる構成をなす。ADコンバータ31は、周辺ウェル領域100に配置され、同じ列の画素10からの信号を、参照信号を参照して読み出す。より具体的には、ADコンバータ31は、画素10からの信号を、ランプ信号生成回路201から出力されるRAMP信号と比較することにより、アナログ信号である画素10からの信号をデジタル信号にA/D変換する。なお、図10に示すADコンバータ31は、周辺回路を省略して概念的に示している。
ランプ信号生成回路201は、グラウンド配線56が配された第3のウェル領域103に配置される。ここで、第3のウェル領域103におけるグラウンド配線56は、画素グラウンド配線51と低抵抗で接続されている。すなわち、第3のウェル領域103は、画素グラウンド配線51を、画素ウェル領域101と共有しているものとみなせる。ランプ信号生成回路201のグラウンド端子は、ウェルコンタクト46を介して、画素グラウンド配線51と接続されたグラウンド配線56に接続される。よって、ランプ信号生成回路201が出力するRAMP信号は、画素グラウンド配線51を基準電位として生成される。ADコンバータ31およびランプ信号生成回路201は、周辺回路制御部71によって制御される。
ここで、図1に示す第1の実施形態の固体撮像素子1と、図10に示す本実施形態の固体撮像素子1bとを対比すると、図10のウェルコンタクト46を、第1コンタクト48とすることで、第1の実施形態における手法がそのまま適用できることが分かる。そこで、本実施形態の以下の説明では、ウェルコンタクト46を第1コンタクト46と表記し、第1コンタクト46と画素グラウンド配線51との接点を点Aとする。なお、第1コンタクト46は複数あってもよい。この場合、複数の第1コンタクト46のいずれかを代表して点Aとする。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子1bにおけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。図11に示す本実施形態に係るグラウンドループの等価回路は、差動増幅回路30がADコンバータ31であり、ホールド容量200がランプ信号生成回路201である点を除いて、図6に示す第1の実施形態に係るグラウンドループの等価回路と同じである。したがって、グラウンドループ上の各点間の誘起電圧差V1〜V3は、第1の実施形態と同様に、上式(1)〜(3)で表される。
このように、本実施形態でも、ランプ信号生成回路201のグラウンド端子が、第1コンタクト46を介して画素グラウンド配線51に接続されていることを第1の特徴としている。また、画素グラウンド配線51と周辺グラウンド配線50とを接続するグラウンド接続部52の電気抵抗値R2が、上式(6)を満たすように、大きく設定されていることを第2の特徴としている。これにより、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。
図12は、本発明の第5の実施形態に係るADコンバータ31への入力に含まれる磁気ノイズを模式的に示す図である。本実施形態のADコンバータ31は、画素10からの信号を参照信号と比較してA/D変換する。ここで、画素10からの信号には、画素10のグラウンド端子に接続された点Sにおける誘起電圧差V1+V2が、磁気ノイズとして含まれる。一方、参照信号には、ランプ信号生成回路201のグラウンド端子に接続された点Aにおける誘起電圧差V2が、磁気ノイズとして含まれる。したがって、ADコンバータ31の出力には、これらの差である上式(4)に示す点A−S間の誘起電圧差V1が、磁気ノイズ出力Voutとして含まれることとなる。なお、以下の説明では、磁束Bが正弦的に時間変化することを想定する。
図12(a)は、画素10からの信号および参照信号の両方に磁気ノイズが含まれない場合の、理想的な画素10からの信号とRAMP信号の時間変化波形を示している。ADコンバータ31は、画素10からの信号とRAMP信号とが一致する時刻t1における画素10からの信号を、デジタル変換して画素信号として出力する。
図12(b)は、画素10からの信号にのみ磁気ノイズが含まれる場合の、画素10からの信号とRAMP信号の時間変化波形を示している。これは、上述の本発明の第1の特徴が満たされない場合に相当する。具体的には、図11に示すランプ信号生成回路201のグラウンド端子が、画素グラウンド配線51(点A)ではなく、周辺グラウンド配線50(点Q)に接続されている場合である。この場合、画素10のグラウンド端子に接続された点Sには、誘起電圧差V1+V2が発生する。一方、ランプ信号生成回路201のグラウンド端子に接続された点Qには、ほとんど誘起電圧が発生しない。ADコンバータ31は、画素10からの信号とRAMP信号とが一致する時刻t2における画素10からの信号を、デジタル信号に変換して画素信号として出力する。この結果、本来の出力信号に対して、時間t1−t2に相当する誤差が生じてしまう。
図12(c)は、画素10からの信号および参照信号の両方に磁気ノイズが含まれる場合の、画素10からの信号とRAMP信号の時間変化波形を示している。これは、上述の本発明の第1の特徴が満たされている場合に相当する。すなわち、図11に示すランプ信号生成回路201のグラウンド端子が、画素グラウンド配線51(点A)に接続されている場合である。図12(c)では、画素10のグラウンド端子に接続された点Sには、誘起電圧差V1+V2が発生する。一方、ランプ信号生成回路201のグラウンド端子に接続された点Aには、誘起電圧差V2が発生する。ADコンバータ31は、画素10からの信号とRAMP信号とが一致する時刻t3における画素10からの信号を、デジタル信号に変換して画素信号として出力する。この結果、本来の出力信号に対して、時間t1−t3に相当する誤差が生じるものの、t1−t3<t1−t2であるので、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。
このようなt1−t3の誤差が生じる要因としては、電気抵抗値R11+R1で発生する誘起電圧差V1があげられる。ここで、誘起電圧差V1が十分無視できる場合、すなわち、上述の本発明の第2の特徴が更に満たされる場合には、画素10からの信号およびRAMP信号の両方にほぼ等しい正弦波が含まれる。この条件においては、画素10からの信号およびRAMP信号の時間t1−t3に相当する誤差は、図12(a)で示される理想信号に対して、ほぼ同じ揺れになるため、ADコンバータ31の出力信号は、ほぼ時間t1に相当する信号となる。
以上のように、本実施形態では、周辺グラウンド配線が配された周辺ウェル領域に配置され、同じ列の画素からの信号を、参照信号を参照して読み出す読み出し回路(ADコンバータ)を備えている。また、グラウンド端子が第1コンタクトを介して画素グラウンド配線に電気的に接続され、参照信号を読み出し回路に出力する参照信号回路(ランプ信号生成回路)を備えている。また、画素グラウンド配線から周辺グラウンド配線までの電気抵抗値の最小値R2を、上式(6)を満たすように大きくしている。これにより、ノイズ低減のための回路を新たに追加することなく、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減可能な固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システムを得ることができる。なお、本実施形態は、先の第2〜4の実施形態と組み合わせることも可能である。
なお、本実施例のランプ信号生成回路201は、第3のウェル領域103に構成されているが、第3のウェル領域103は、画素ウェル領域101、周辺ウェル領域100に構成されるものであってもよい。ただし、この場合、ランプ信号生成回路201の構成される第3のウェル領域103と周辺ウェル領域100とは共通ウェルで接続されない、つまり独立なウェル領域とする必要がある。このとき、ランプ信号生成回路201の外部グラウンドとなる第3のウェル領域103を、画素グラウンド配線51から低抵抗の配線を延長して接続する。
[第6の実施形態]
本実施形態に係る固体撮像装置を、図13〜図15を用いて説明する。図13は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子1cの構成を模式的に示す図である。本実施形態では、画素ウェル領域101と周辺ウェル領域100が別々の半導体基板に配されている場合について説明する。
図13に示す本実施形態の固体撮像素子1cは、半導体基板1000と半導体基板2000とを含む積層型の固体撮像素子の例である。半導体基板1000と半導体基板2000とは、少なくとも接続電極501によって接続される。本実施形態では、さらに、接続電極500、502によって、半導体基板1000と半導体基板2000とが接続されている。画素ウェル領域101、垂直走査回路70、画素グラウンド配線51など、画素10に関わる構成要素が半導体基板1000に含まれる。一方、周辺ウェル領域100、周辺回路制御部71、差動増幅回路30、周辺グラウンド配線50、ホールド容量200など、周辺回路に関わる構成要素は半導体基板2000に含まれる。
接続電極500は、画素グラウンド配線51と周辺グラウンド配線50を接続する。接続電極501は、ホールド容量200と画素グラウンド配線51を接続する。接続電極502は、垂直信号線20と差動増幅回路30の反転入力端子(−)を接続する。接続電極500は、等価回路的には、第1の実施形態におけるグラウンド接続部52に相当し、接続電極501は、等価回路的には、第1の実施形態における第1コンタクト48に相当する。なお、画素グラウンド配線51と周辺グラウンド配線50は、電源の配線インピーダンスを低減するため複数の接続電極500で接続する構成とし、本実施形態では2箇所で接続する例である。周辺グラウンド配線50は、外部グラウンド端子60を介して固体撮像素子1cの外部の外部グラウンド電位と電気的に接続されている。その他については第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
図14は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子1cの断面構造を模式的に示す図である。半導体基板1000と半導体基板2000は、絶縁体600を挟んで、接続電極500、501、502によって接続される。図14では接続電極500、501、502をまとめて図示しているが、実際には接続電極500は2箇所、接続電極501、502は配置する画素に対応して設けられる。なお、絶縁体600は、接続電極500、501、502の周辺以外を防磁体(透磁率の高い材料)としてもよい。
図15は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子1cにおけるグラウンドループの等価回路およびグラウンド電位分布を模式的に示す図である。図6と比較して、点Uと点Tを介して、半導体基板1000と半導体基板2000でグラウンドループが形成される例である。第1の実施形態と同様に、誘起電圧差V1〜V3は、下式(8)〜(10)で表される。
V1=V×(R11+R1)/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(8)
V2=V×R2/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(9)
V3=V×(R2+R1)/(R11+2×R1+2×R2) ・・・(10)
本実施形態の場合でも、電気抵抗値R1、R11、R2の値は、上で述べた式(5)、式(6)を満たすよう設定される。複数の画素ウェルコンタクト42の1つからグラウンド電極53までの電気経路の抵抗値R1と、最もグラウンド電極53の近くに配された周辺ウェルコンタクト43(点C)からグラウンド電極53までの電気経路の抵抗値R2とが、R1<R2の関係を満たす。このような構成によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。換言すると、ホールド容量200のグラウンド電極53が画素グラウンド配線51に接続されているため、グラウンド配線に生じる磁気ノイズを低減することができる。
以上のように、本実施形態では、接続電極によって積層型の固体撮像装置とすることで、周辺回路に関わる面積を低減できるため、第1の実施形態に比較して固体撮像装置のチップサイズを抑えることができる。
また、半導体基板1000、2000の接続電極500〜502の配置位置による電気抵抗値の調整、接続電極の材質による電気抵抗値R1、R2の調整が可能であるため、電気抵抗値の設計が容易にできる。そのため、上式(1’)の比例定数kを小さくする設計の自由度が向上するので、より効果的に第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態の構成は、第5の実施形態にも適用できる。
[第7の実施形態]
以下、本実施形態に係る撮像システムを、図16を用いて説明する。図16は、本発明の第7の実施形態に係る撮像システムの構成を示す図である。本実施形態では、第1〜6の実施形態で示した構成を適用した撮像システムの例について説明する。
図16に示す撮像システム800は、例えば、光学部810、撮像装置820、記録・通信部840、タイミング制御部850、システム制御部860、及び再生・表示部870を有して構成される。ここで、撮像装置820は、固体撮像素子1(又は1b、1c、以下同じ)及び映像信号処理部830を有し、固体撮像素子1には、第1〜6の実施形態で説明された光電変換装置が用いられる。
レンズ等の光学系である光学部810は、被写体からの光を、固体撮像素子1の複数の画素が2次元状に配列された画素アレイに結像させ、被写体の像を形成する。固体撮像素子1は、タイミング制御部850からの信号に基づくタイミングで、画素アレイに結像された光に応じた信号を出力する。固体撮像素子1から出力された信号は、映像信号処理部830に入力され、映像信号処理部830が、プログラム等によって定められた方法に従って信号処理を行う。映像信号処理部830での処理によって得られた信号は、画像データとして記録・通信部840に送られる。記録・通信部840は、画像を形成するための信号を再生・表示部870に送り、再生・表示部870に動画や静止画像を再生・表示させる。記録・通信部840は、また、映像信号処理部830からの信号を受けて、システム制御部860と通信を行うほか、不図示の記録媒体に、画像を形成するための信号を記録する動作も行う。
システム制御部860は、撮像システムの動作を統括的に制御するものであり、光学部810、タイミング制御部850、記録・通信部840、及び再生・表示部870の駆動を制御する。光学部810は、例えば不図示のモータによって駆動され、手振れ補正や焦点位置の調整を行う。第1〜6の実施形態において、グラウンド配線に影響する磁気ノイズ源としては、例えば、このモータが発生する磁界等が挙げられる。
また、システム制御部860は、例えば記録媒体である不図示の記憶装置を備え、ここに撮像システムの動作を制御するのに必要なプログラム等が記録される。また、システム制御部860は、例えばユーザの操作に応じて駆動モードを切り替える信号を撮像システム内に供給する。具体的な例としては、読み出す行やリセットする行の変更、電子ズームに伴う画角の変更や、電子防振に伴う画角のずらし等である。タイミング制御部850は、システム制御部860による制御に基づいて固体撮像素子1及び映像信号処理部830の駆動タイミングを制御する。
1 ・・・固体撮像素子
10 ・・・画素
20 ・・・垂直信号線
30 ・・・差動増幅回路(読み出し回路)
31 ・・・ADコンバータ(読み出し回路)
42 ・・・画素ウェルコンタクト
43 ・・・周辺ウェルコンタクト
50 ・・・周辺グラウンド配線
51 ・・・画素グラウンド配線
52 ・・・グラウンド接続部
60 ・・・外部グラウンド端子
70 ・・・垂直走査回路
71 ・・・周辺回路制御部
100 ・・・周辺ウェル領域
101 ・・・画素ウェル領域
200 ・・・ホールド容量(参照信号回路)
201 ・・・ランプ信号生成回路(参照信号回路)
300 ・・・スイッチトランジスタ
500、501、502 ・・・接続電極
600 ・・・絶縁体、防磁体
1000、2000 ・・・半導体基板

Claims (17)

  1. 画素ウェル領域および周辺ウェル領域を含む半導体基板と、
    前記画素ウェル領域の上に配された画素グラウンド配線と、
    前記周辺ウェル領域の上に配された周辺グラウンド配線と、
    前記画素グラウンド配線と前記周辺グラウンド配線とを電気的に接続するグラウンド接続部と、
    前記画素グラウンド配線と前記画素ウェル領域とを接続する複数の画素ウェルコンタクトと、
    前記周辺グラウンド配線と前記周辺ウェル領域とを接続する複数の周辺ウェルコンタクトと、
    前記画素ウェル領域に複数の列をなすように配置され、それぞれが画素信号を出力する複数の画素と、
    前記周辺ウェル領域に配置され、前記複数の画素からの前記画素信号を受ける第1入力端子、および、参照信号を受ける第2入力端子を有する読み出し回路と、
    前記周辺ウェル領域に配置され、グラウンド電圧の供給される第1電極を有し、前記参照信号を前記読み出し回路の前記第2入力端子に出力する参照信号回路と、
    前記参照信号回路の前記第1電極と前記画素グラウンド配線とを接続する配線と、
    を備え、
    前記画素グラウンド配線、前記周辺グラウンド配線及び前記グラウンド接続部を含むグラウンド配線は、外部のグラウンド配線とループを形成し、
    前記複数の画素ウェルコンタクトのうち、前記第1電極までの電気抵抗値が最小である電気経路の抵抗値R1と、前記複数の周辺ウェルコンタクトのうち最も前記第1電極の近くに配された1つから前記グラウンド接続部を介した前記第1電極までの電気経路の抵抗値R2とが、R1<R2の関係を満たす、
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記複数の画素ウェルコンタクトのそれぞれについて前記R1<R2の関係を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記読み出し回路は、前記参照信号を参照して前記画素からの信号を増幅する差動増幅回路を含み、
    前記参照信号回路は、前記第1電極と、前記第1電極に対向して配置され、かつ、前記読み出し回路の前記第2入力端子に接続された第2電極とにより構成される容量を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記参照信号回路は、前記容量の前記第2電極に接続されたスイッチトランジスタを有し、
    前記スイッチトランジスタを制御することにより、前記容量に前記参照信号を保持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記読み出し回路は、前記参照信号を参照して前記画素からの信号に対するアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換器を含み、
    前記参照信号回路は、時間に応じて変化するランプ信号を前記参照信号として生成するランプ信号生成回路を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  6. 前記画素グラウンド配線と前記周辺グラウンド配線とは、グラウンド接続部を介して互いに電気的に接続されていることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 前記グラウンド接続部は、前記複数の列に沿う方向及び交差する方向に蛇行している、
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記グラウンド接続部は、外部グラウンド端子を介して外部グラウンド電位と電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の固体撮像素子。
  9. 前記グラウンド接続部は、ウェルコンタクトを経由して、異なる配線層間を接続することを特徴とする
    請求項6から8のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記グラウンド接続部は、前記半導体基板に配された半導体領域を含む、
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  11. 前記周辺ウェル領域は、第1周辺ウェル領域と、第2周辺ウェル領域とを含み、
    前記画素ウェル領域は、前記第1周辺ウェル領域と前記第2周辺ウェル領域との間に配置され、
    前記周辺グラウンド配線は、前記第1周辺ウェル領域の上に配された第1の周辺グラウンド配線と、前記第2周辺ウェル領域の上に配された第2の周辺グラウンド配線とを含む、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  12. 前記読み出し回路は前記周辺グラウンド配線に接続される、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  13. 前記半導体基板は、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを含み、
    前記画素ウェル領域は、前記第1の半導体基板に配され、
    前記周辺ウェル領域は、前記第2の半導体基板に配される、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  14. 画素ウェル領域および周辺ウェル領域を含む半導体基板と、
    前記画素ウェル領域の上に配された画素グラウンド配線と、
    前記周辺ウェル領域の上に配された周辺グラウンド配線と、
    抵抗値R2を有する中間配線を含み、前記画素グラウンド配線と前記周辺グラウンド配線とを電気的に接続する、グラウンド接続部と、
    前記画素グラウンド配線と前記画素ウェル領域とを接続する複数の画素ウェルコンタクトと、
    前記画素ウェル領域に複数の列をなすように配置され、それぞれが画素信号を出力する複数の画素と、
    前記周辺ウェル領域に配置され、前記複数の画素からの前記画素信号を受ける第1入力端子、および、参照信号を受ける第2入力端子を有する読み出し回路と、
    前記周辺ウェル領域に配置され、グラウンド電圧の供給される第1電極を有し、前記参照信号を前記読み出し回路の前記第2入力端子に出力する参照信号回路と、
    前記参照信号回路の前記第1電極と前記画素グラウンド配線とを接続する配線と、
    を備え、
    前記画素グラウンド配線、前記周辺グラウンド配線及び前記グラウンド接続部は、外部のグラウンド配線とループを形成し、
    前記複数の画素ウェルコンタクトのうち、前記第1電極までの電気抵抗値が最小である電気経路の抵抗値R1と、前記周辺グラウンド配線から前記中間配線を介した前記第1電極までの電気経路の抵抗値R2とが、R1<R2の関係を満たす、
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  15. 請求項1から1のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、
    前記読み出し回路からの出力信号を処理する映像信号処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
  16. 請求項1から1のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、
    被写体からの光を前記固体撮像素子に結像する光学部と、
    前記光学部を駆動するモータと、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
  17. 複数の画素が行方向及び列方向に2次元配列された画素アレイを、画素グラウンド配線が配された画素ウェル領域に配置するステップと、
    同じ列の前記画素からの信号を、参照信号を参照して読み出す読み出し回路を、周辺グラウンド配線が配された周辺ウェル領域に配置するステップと、
    抵抗値R2を有する中間配線を含み、前記画素グラウンド配線と前記周辺グラウンド配線とを電気的に接続するグラウンド接続部を配置するステップであって、前記画素グラウンド配線、前記周辺グラウンド配線及び前記グラウンド接続部は、外部のグラウンド配線とループを形成する、グラウンド接続部を配置するステップと、
    前記参照信号を前記読み出し回路に出力する参照信号回路のグラウンド端子を、第1コンタクトを介して前記画素グラウンド配線に電気的に接続するステップであって、前記読み出し回路と同じ列の複数の前記画素のグラウンド端子を前記画素グラウンド配線に接続する画素ウェルコンタクトのうち、前記第1コンタクトまでの電気抵抗値最小である電気経路の抵抗値をR1とし、前記読み出し回路のグラウンド端子を前記周辺グラウンド配線に接続する周辺ウェルコンタクトから前記中間配線を介した前記第1コンタクトまでの電気抵抗値の最小値をR2とするとき、R1<R2を満たすように接続するステップと、
    を有することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
JP2016053833A 2015-09-10 2016-03-17 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システム Active JP6736318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/227,576 US9900539B2 (en) 2015-09-10 2016-08-03 Solid-state image pickup element, and image pickup system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015178247 2015-09-10
JP2015178247 2015-09-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017055099A JP2017055099A (ja) 2017-03-16
JP6736318B2 true JP6736318B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=58317490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016053833A Active JP6736318B2 (ja) 2015-09-10 2016-03-17 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6736318B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6871797B2 (ja) * 2017-04-24 2021-05-12 キヤノン株式会社 光電変換装置
JP6776416B2 (ja) * 2018-09-12 2020-10-28 キヤノン株式会社 撮像ユニット、及び撮像装置
US11013105B2 (en) * 2018-09-12 2021-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup unit and image pickup apparatus
JP6986046B2 (ja) * 2019-05-30 2021-12-22 キヤノン株式会社 光電変換装置および機器
JP7374639B2 (ja) 2019-07-19 2023-11-07 キヤノン株式会社 光電変換装置及び撮像システム
JP2022064731A (ja) 2020-10-14 2022-04-26 キヤノン株式会社 撮像モジュール、撮像装置、及び電子機器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3467013B2 (ja) * 1999-12-06 2003-11-17 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP3728260B2 (ja) * 2002-02-27 2005-12-21 キヤノン株式会社 光電変換装置及び撮像装置
JP2006086232A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Mos型固体撮像装置、カメラ
JP2007095917A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP5123601B2 (ja) * 2006-08-31 2013-01-23 キヤノン株式会社 光電変換装置
JP4110192B1 (ja) * 2007-02-23 2008-07-02 キヤノン株式会社 光電変換装置及び光電変換装置を用いた撮像システム
JP5478905B2 (ja) * 2009-01-30 2014-04-23 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP5434502B2 (ja) * 2009-11-13 2014-03-05 ソニー株式会社 固体撮像素子およびその駆動方法、カメラシステム
JP5923929B2 (ja) * 2011-10-27 2016-05-25 ソニー株式会社 固体撮像素子およびカメラシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017055099A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9900539B2 (en) Solid-state image pickup element, and image pickup system
JP6736318B2 (ja) 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像システム
US10404933B2 (en) Solid-state imaging apparatus and imaging system
US9635297B2 (en) Image capturing apparatus, solid-state image sensor, and camera that may suppress electrical interference
US8023025B2 (en) Photoelectric conversion apparatus and image pickup system using the same
CN104010144B (zh) 固态成像器件和电子设备
CN107888853B (zh) 固体摄像装置
JP2013247182A (ja) 光電変換装置
JP2016019137A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JP7026335B2 (ja) 撮像装置
JP2008054246A (ja) 光電変換装置及び撮像装置
US10033953B2 (en) Solid state imaging device and imaging system which reduces noise caused by magnetic field fluctuation
WO2020090150A1 (ja) 撮像装置
US8508014B2 (en) Solid-state image sensor and imaging device having connection portions in circumference region
JP2008060269A (ja) 光電変換装置及び撮像装置
US10257446B2 (en) Solid-state imaging device
US20140009664A1 (en) Photoelectric conversion apparatus
JP5871691B2 (ja) 増幅回路、光電変換装置、および撮像システム
US11978755B2 (en) Semiconductor apparatus and equipment
US7679662B2 (en) Solid-state imaging element and solid-state imaging device
WO2015029740A1 (ja) スイッチ回路、サンプルホールド回路、および固体撮像装置
JP2012222165A (ja) 固体撮像素子
JP2021106360A (ja) 撮像装置および撮像装置の駆動方法
JP2011082813A (ja) 固体撮像装置
JP2011258906A (ja) 素子内信号積算機能を持つ超高速撮像素子

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6736318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151