JP6735583B2 - ズーム制御装置、撮像装置及びそれらの制御方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

ズーム制御装置、撮像装置及びそれらの制御方法、プログラム並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ズーム制御装置を備えた撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置には、ズームレンズを駆動して光学的な変倍(以下、光学ズーム)を行う機能、及び、画像の一部を拡大して電子的な変倍(以下、電子ズームという)を行う機能を備えたものがある。さらに、被写体検出を行い、特定の被写体に対して自動でズーム倍率を変更するオートズーム(自動変倍)機能を備えた撮像装置もある。このような光学ズーム機能や電子ズーム機能によるズーム動作を制御する技術が特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1では、被写体のフレームアウトを防止するオートズーム機能や被写体像の大きさを一定に維持するオートズーム機能について記載されている。特許文献1では、人物の顔の形状や人物以外の被写体の特徴色を検出し、検出した被写体が画角外の方向へ移動して画角からフレームアウトしそうな場合には、ズームレンズをズームアウトさせることでフレームアウトを防止している。また、特許文献1では、検出した被写体が前後方向に移動することで被写体像の大きさが変化する場合には、元の大きさを維持するようにズームレンズを駆動する。
また、特許文献2では、フォーカスレンズのピント位置に基づいて被写体像の大きさを略一定に保つオートズーム機能について記載されている。特許文献2では、オートフォーカス(AF)制御でピントが合ったときのフォーカス位置から被写体距離を計測し、被写体がカメラに対して前後方向に移動して被写体距離が変化したことを検出する。そして、被写体距離の変化量に相当する被写体像の大きさが変化した分だけズームレンズを駆動することで、被写体像の大きさを略一定に維持している。
特開2015−43557号公報 特開平7−135593号公報
しかしながら、上記特許文献1において人物以外の被写体の特徴色を被写体領域として検出する場合、背景や人物以外の被写体に同系色の領域がある場合や光源が変化する場合には、被写体領域の位置やサイズの検出誤差が大きくなる可能性がある。また、上記特許文献2では、AFによるピント合わせの途中や、被写界深度が深く一意のフォーカス位置に対して広範囲の距離でピントが合うような領域で被写体距離が計測された場合、被写体距離の計測誤差が大きくなる可能性がある。このように人物以外の被写体を対象としてオートズームを行う場合、被写体像の位置やサイズの検出誤差や被写体距離の計測誤差によってオートズームが誤動作したり、正常に動作しない可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、検出された被写体に応じて適切なズーム制御を行うことができる技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のズーム制御装置は、画像から被写体を検出する被写体検出手段と、被写体までの距離を計測する計測手段と、前記被写体検出手段により検出された被写体のサイズに関する情報を含む第1の情報と、前記計測手段により得られた被写体までの距離に関する第2の情報の少なくともいずれかに応じて自動でズーム倍率を変更するズーム制御を行うズーム制御手段と、を有し、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔である場合、前記ズーム制御手段は、前記第1の情報を前記第2の情報に対して優先したズーム制御を実行する。
本発明によれば、検出された被写体に応じて適切なズーム制御を行うことができる。
本実施形態の装置構成を示すブロック図。 焦点距離と、被写体距離ごとのフォーカスレンズ位置との関係を例示する図。 被写体検出部の構成を示すブロック図。 フォーカス位置とコントラスト評価値の関係を示す図。 コンティニュアスAFモードの状態遷移を示す図。 被写体距離と、焦点距離ごとのフォーカスレンズ位置との関係を例示する図。 人物以外の被写体のフレームアウトを防止する処理の説明図。 人物である被写体のフレームアウトを防止する処理の説明図。 人物である被写体のサイズ変化を防止する処理の説明図。 人物以外の被写体のサイズ変化を防止する処理の説明図。 本実施形態のオートズーム制御の処理手順を示すフローチャート。 図11の被写体指定処理の詳細を示すフローチャート。 図11の基準距離設定処理の詳細を示すフローチャート。 図11のオートズーム制御処理の詳細を示すフローチャート。 図14のフレームアウト防止制御処理の詳細を示すフローチャート。 図14のサイズ保持制御処理の詳細であって、実施形態1の処理を示すフローチャート。 図14のサイズ保持制御処理の詳細であって、実施形態2の処理を示すフローチャート。 本実施形態のズーム動作時の処理手順を示すフローチャート。
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成しても良い。
[実施形態1]以下、本実施形態に係るズーム制御装置を備えた撮像装置の一例として、オートズーム機能を有するデジタルカメラ100について説明する。
なお、本実施形態では、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置を想定しているが、他のカメラ付き携帯電話やその一種であるスマートフォン、タブレット端末などの情報処理装置であってもよい。
<装置構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の撮像装置の構成および機能について説明する。
レンズ鏡筒101は、その内部にレンズ群を保持している。レンズ鏡筒101内のズームレンズ102を光軸方向に移動することで焦点距離を調節し、光学的に画角が変更(ズーム位置が移動)される。また、レンズ鏡筒101内のフォーカスレンズ103を光軸方向に移動することでピントが調節される。防振レンズ104は、手ぶれに起因する像ブレを補正するための補正用レンズである。光量を調節する絞り及びシャッタ105は露出制御に使用される。なお、本実施形態のデジタルカメラ100は、レンズ鏡筒101とカメラボディとが一体的に構成されているが、これに限らず、レンズユニットがカメラ本体に対して着脱可能なレンズ交換式のカメラ等にも適用可能である。
撮像素子106は、レンズ鏡筒101を通過した光を受光し、光電変換によって被写体像を電気信号に変換することで撮像信号を生成する。撮像素子106はCCD(電荷結合素子)型またはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)型のイメージセンサ等である。撮像素子106により生成された撮像信号は、画像処理部107に入力されて、画素補間処理や色変換処理等の各種画像処理が施され、画像データとして画像メモリ108に記憶される。画像メモリ108は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等で構成される。
表示部109は、TFT型LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器)等で構成され、撮影された画像データと共に、特定の情報(例えば、撮影情報や追尾枠等)を表示する。このような撮影画像のライブビュー等の情報表示により、撮影者が画角合わせを行うための電子ビューファインダ(EVF)機能を実現している。
絞りシャッタ駆動部110は、画像処理部107での画像処理によって得られた輝度情報に基づいて露出制御値(絞り値及びシャッタ速度)を演算し、演算結果に基づいて絞り及びシャッタ105を駆動する。これにより、自動露出(AE)制御が行われる。防振レンズ駆動部111は、ジャイロセンサ等の角速度センサからの情報に基づいてデジタルカメラ100に加わるぶれ量を演算し、ぶれを打ち消す(または低減する)ように防振レンズ104を駆動する。
フォーカスレンズ駆動部112は、自動焦点調節(オートフォーカス(AF))制御に基づきフォーカスレンズ103を駆動する。例えばコントラスト方式のAF制御を行う場合、フォーカスレンズ駆動部112は、画像処理部107での画像処理により得られた撮影光学系の焦点調節情報(コントラスト評価値)に基づいて、被写体にピントが合うようにフォーカスレンズ103を駆動する。なお、本実施形態では、コントラスト方式のAF制御に限らず、それ以外のAF制御として位相差AF方式を適用してもよいし、コントラスト方式と他の方式とを組み合わせた複数の方式によりAF制御を行ってもよい。
ズームレンズ駆動部113は、撮影者からのズーム操作指示に従ってズームレンズ102を駆動する。操作部117は、撮影者がカメラにズーミングを指示するためのズーム操作部材としてのズームレバーまたはズームボタン等を含む。システム制御部114は、ズーム操作部材の操作量及び操作方向に基づいて、ズーム駆動速度やズーム駆動方向を演算し、演算結果に従ってズームレンズ102を光軸に沿って移動する制御を行う。
撮影動作によって生成された画像データは、インターフェース(I/F)部115を介して記録部116に出力されて記録される。画像データは、外部記録媒体、または不揮発性のメモリ118、あるいはそれらの両方に記録される。外部記録媒体は、デジタルカメラ100に装着して使用されるメモリカード等である。不揮発性のメモリ118は、デジタルカメラ100に内蔵されている記憶媒体である。メモリ118は、プログラムデータや画像データの他に、デジタルカメラ100の設定情報や、後述するオートズーム機能におけるズームイン位置等の情報を記憶する。
操作部117は、上記ズーム操作部材の他、撮影開始を指示するレリーズスイッチ、オートズーム機能の開始や終了を指示するオートズームスイッチ等を含む。操作部117からの操作信号はシステム制御部114に送られる。
システム制御部114は、CPU(中央演算処理装置)等の演算装置を含む。システム制御部114は、撮影者の操作に応じて各部に制御命令を送ることによりカメラ全体を制御する。また、システム制御部114は、メモリ118に記憶されている各種の制御プログラム、例えば撮像素子106の制御やAE/AF制御、ズーム制御(オートズーム処理を含む)等を行うためのプログラムを実行する。
<オートズーム制御>
次に、システム制御部114によるオートズーム機能に関連する制御について説明する。なお、図1にはシステム制御部114の内部処理を119乃至123の各機能ブロックで表している。
光学ズームによる画角変更時に合焦状態を維持するには、レンズ鏡筒101がリアフォーカスタイプである場合、ズームレンズ102の位置に応じてフォーカスレンズ103を適正なフォーカス位置へ移動させる必要がある。このような制御をコンピュータズーム(CZ)制御という。このCZ制御は、システム制御部114におけるCZ制御部119が行う。
図2は、ズームレンズの焦点距離と、ピントが合うフォーカス位置との関係を、被写体までの距離ごとに示すデータテーブルとしてグラフ化して示している。このテーブルをフォーカスカムテーブルと称する。図2において、横軸はズーム位置に対応する焦点距離(Focallength)を示し、縦軸はフォーカス位置(Focus Position)を示し、各グラフ線の横には、カメラから被写体までの距離(被写体距離)を示している。システム制御部114は、AF動作時にフォーカスレンズ駆動部112を制御してフォーカスレンズ103を所定の範囲で移動させることでスキャン動作を行う。このスキャン動作によりコントラスト評価値を取得することで、既知の方法により合焦点であるフォーカス位置が検出される。また、その時のズーム位置とフォーカス位置から、フォーカスカムテーブルを参照することで被写体距離が計測可能である。
次に、システム制御部114のうち、オートズーム機能に関連する機能ブロックについて説明する。図1に示すように、システム制御部114は、CZ制御部119、電子ズーム制御部120、追尾枠制御部121、オートズーム(AZ)制御部122、被写体検出部123、AF制御部124を備える。
デジタルカメラ100は、光学ズーム機能及び電子ズーム機能を有する。CZ制御部119及びズームレンズ駆動部113は光学ズーム機能に係るレンズの駆動制御を担当する。CZ制御部119は、ズーム動作時に所定の制御周期ごとにズームレンズ102のズーム位置を検出し、検出したズーム位置に応じて、後述するAF制御部124にて計測された被写体距離でのフォーカスカムテーブルに追従するように、ズームレンズ駆動部113を制御してフォーカスレンズ103を駆動する。これにより、合焦状態を維持したまま光学ズーム動作を行うことが可能となる。
一方、電子ズーム制御部120及び画像メモリ108は、電子ズーム機能に係る制御を担当する。電子ズーム制御部120は、画像メモリ108に転送された画像データから対象領域のデータを切り出すことにより、電子ズーム機能を実現する。また、電子ズーム制御部120は、撮像素子106に取り込む画像のフレームレート周期で切り出す範囲を徐々に大きくしながら表示部109に表示させることにより、滑らかな電子ズーム表示を実現する。
被写体検出部123は、画像メモリ108に記憶された画像データの画像領域から所望の被写体領域を検出する。ここで、画像データに含まれる人物の顔情報または色情報に基づいて被写体(人物等の顔や人物以外の物体)を検出する被写体検出方法としての顔検出処理及び色検出処理について説明する。図3は、本実施形態の被写体検出処理を行う被写体検出部123の構成を示している。被写体検出部123は、特徴領域検出部300、追尾部301、信頼度算出部302を含む。特徴領域検出部300は、被写体が人物の顔である場合には顔の特徴量を、被写体が人物の顔以外の物体である場合には物体の特徴色を画像から検出して被写体領域(画像内の被写体の位置やサイズ)を推定する。追尾部301は、複数の連続したフレーム画像間で移動する被写体を判定し、同一の被写体領域を追尾する。信頼度算出部302は、特徴領域検出部300により検出された被写体領域の被写体としての確からしさを被写体の尤度として算出する。
枠制御部121は、表示部109に撮影者による被写体指定の目安となる被写体指定枠を表示する。また、枠制御部121は、撮影者が指定した被写体を視認できるように、表示部109に被写体像を囲むように被写体追尾枠を表示する。枠の画面上での位置やサイズは、顔情報及び色情報に基づいて追尾部301が算出し、フレームレート周期で更新される。
まず、特徴領域検出部300における顔検出処理と色検出処理について説明する。
顔検出処理は、画像データ中に存在する顔領域を公知のアルゴリズムにより検出する処理である。例えば、特徴領域検出部300は、画像データ上での正方形の部分領域から特徴量を抽出し、その特徴量を予め用意された顔の特徴量と比較する。そして特徴領域検出部300は、両者の相関値が所定の閾値を超える場合、その部分領域を顔領域であると判定する。この判定処理は、部分領域のサイズ、配置位置、配置角度の組み合わせを変更しながら繰り返されることにより、画像中に存在する種々の顔領域を検出できる。また、顔認証機能を有する場合には、予め登録されている顔画像の特徴量と、検出した顔領域の特徴量とで公知のアルゴリズムによりパターンマッチングを実行し、相関値が最も高い登録顔画像を検出している顔として認証する。また、全ての登録顔画像に対する相関値が所定値未満である場合には、検出した顔領域は登録されていない顔であると判定する。
色検出処理では、後述の被写体指定方法に従って指定された被写体領域の色情報を特徴色として記憶する。色検出処理は、検出された被写体が人物の顔以外の物体である場合に実行される。色情報には、画像処理部107からの出力信号であるRGB信号や輝度信号(Y)及び色差信号(R−Y、B−Y)等を用いる。被写体検出時に、特徴領域検出部300は、画像データを複数の部分領域に分割し、部分領域ごとの輝度及び色差の平均値を算出する。また、特徴領域検出部300は、予め記憶されている特徴色情報と被写体検出時の各領域の色情報を比較し、輝度及び色差の差分が所定量以下の部分領域を被写体領域の候補とする。この被写体領域の候補で隣り合う部分領域の一群を同一色領域として、同一色領域が所定のサイズ範囲となる領域を最終的な被写体領域とする。被写体が人物の顔以外の物体である場合、物体によって被写体領域の形状が異なる可能性がある。そこで、同一色領域が全て包含される最小の四角形の領域を物体領域とする。したがって、物体領域は、水平方向と垂直方向の大きさが異なる長方形の領域となる場合もある。また、物体領域の位置としては、四角形状の領域の中心位置とする。
次に、追尾部301における被写体追尾処理について説明する。被写体追尾処理とは、連続するフレーム画像の間で移動する被写体領域をピントを合わせる対象として追い続ける処理である。オートズーム機能が開始されると後述の被写体指定方法に従って主被写体とする人物もしくは物体領域が指定される。指定された被写体が人物、すなわち顔である場合、フレーム画像中の全ての顔を検出する。同一の画像で複数の顔を検出した場合には、追尾部301によって直前のフレーム画像での顔の位置に最も近い顔を追尾する人物と判定する。また、検出した顔が顔認証機能によって登録されている顔であった場合には、フレーム画像間の位置関係によらず認証された顔を優先して追尾する人物と判定する。一方、指定された被写体が人物の顔以外の物体である場合、特徴色情報の比較処理の開始位置を直前のフレーム画像の物体領域の位置から開始する。移動する物体の速度よりもフレームレートが十分に高い場合には、前後のフレーム画像間で近傍の領域に同一の物体が検出される可能性が高い。そこで、追尾部301によって直前の物体領域の位置を起点として左右上下に比較する部分領域をずらしながら同一色領域のマッチング処理を行うことで、移動する物体領域を追尾することが可能となる。
次に、信頼度算出部302における被写体の信頼度の算出処理について説明する。検出した被写体が顔領域である場合には、顔の構成要素(口や目、鼻など)から成る領域と相関値が高い領域であることから、実際の顔のサイズに対して検出した顔領域のサイズとの誤差は比較的少ない。これに対して、被写体が人物の顔以外の物体、すなわち同一色領域を検出する場合には、背景や主被写体以外の被写体で同系色の領域がある場合や光源の変化の影響などによって物体領域の位置やサイズの誤差が顔領域と比較すると大きくなる可能性がある。そこで、本実施形態では、被写体が人物の顔以外の物体である場合には、被写体の尤度、すなわち、被写体としての確からしさをズーム動作の開始判定に用いることでオートズームが誤作動することを防止する。被写体の確からしさを妨げる要因としては、被写体の変化、類似の被写体の存在、追尾誤差の蓄積があげられる。これらの要因をマッチング処理や被写体領域の推定から取得される各種評価値を乗じることで被写体の尤度を算出する。
被写体領域が指定されたときに記憶する被写体の特徴色の輝度及び色差と、フレーム画像ごとに検出される部分領域の輝度及び色差との差分が大きいほど被写体の変化が大きいことを示す。そこで、信頼度算出部302において、被写体の特徴色と物体領域を構成する部分領域の輝度及び色差の差分の絶対和を部分領域数で正規化した値を算出し、この値が大きくなるほど被写体の尤度が小さくなるようにする。
また、追尾部301によって判定された追尾する被写体領域とは別の領域に被写体の特徴色と同一色領域を検出した場合、類似の被写体領域が存在する可能性が高い。類似の被写体領域の位置と追尾している被写体領域の位置が近い場合には違う被写体に乗り移った可能性がある。また、部分領域ごとの輝度及び色差のヒストグラムを算出し、特定の範囲に偏った分布となっている場合には被写体と背景とが同一系統色であるか、識別が難しい被写体が指定された可能性が高い。そこで、信頼度算出部302において被写体領域間の距離が所定値よりも小さい場合やヒストグラムの特定のビンが所定値より大きい場合には、被写体の尤度が小さくなるようにする。
さらに、被写体の確からしさが一度低くなると、その後の被写体追尾の信頼度も低くなる。そのため、被写体の尤度の算出において被写体の尤度の履歴を加味する。例えば、所定期間の被写体の尤度の平均値を現在のフレーム画像の被写体の尤度として扱う。以上のようにして信頼度算出部302は被写体の尤度を算出する。
AF制御部124は、AF制御を行う際にフォーカスレンズ駆動部112を制御して、フォーカスレンズ103を所定の範囲で移動させることによりスキャン動作を行う。スキャン動作中に得られるコントラスト評価値等を用いて、合焦点であるフォーカス位置が検出される。そのときのズーム位置及びフォーカス位置を用い、フォーカスカムテーブルを参照することによって、被写体距離を計測することができる。
<オートフォーカス制御>
次に、図4から図6を参照して、本実施形態のAF制御部124によるAF制御の詳細と被写体距離の計測方法について説明する。
図4は、コントラスト方式のAF制御におけるフォーカス位置(Focus Position)とコントラスト評価値(Contrast Evaluation Value)の関係を例示している。コントラスト評価値は、ハイパスフィルタ等によって画像の高周波成分を数値化した値である。コントラスト評価値が高いほど、合焦度が高いことを示している。また、AF制御には、静止画撮影でレリーズスイッチを半押ししたときに動作するシングルAFモードと、被写体をフレーミングするEVF画面や動画撮影中にピントを常時合わせ続けるコンティニュアスAFモードの二つの制御モードがある。シングルAFモードは、被写体距離を無限から至近になるまで一気にフォーカスレンズ103を移動させることでコントラスト評価値の山のピークとなるフォーカス位置を高速に検出するモードである。シングルAFモードは、高速でピント位置を見つけることができる反面、スキャン動作中には画面が一瞬大ぼけとなる場合もある。そのため、出来るだけレリーズタイムラグを短縮したい静止画撮影時のAF制御に適している。一方、コンティニュアスAFモードは、動いている被写体などを追い続ける場合に、ピントの変動が目立たない程度の範囲でフォーカスレンズ103を反転させるなどしてピントを合わせ続けるモードである。コンティニュアスAFモードは、大ぼけの状態から合焦状態となるまでには時間がかかる反面、一旦合焦状態となると被写体が動いていてもピントを合わせ続けることができる。そのため、被写体をフレーミングするEVF画面や、動いている被写体であっても常にピントを合わせ続ける動画撮影時のAF制御に適している。AZ制御部122は、コンティニュアスAFモードで被写体にピントを合わせ続けているときの被写体距離の変化量に基づいてズームレンズ102を動かすことで、オートズーム機能を実現する。
次に、図5を用いて、コンティニュアスAFモードによるピント追従処理について説明する。図5は、コンティニュアスAFモードの状態遷移を例示している。コンティニュアスAFモードの状態は、微小駆動状態500、山登り駆動状態501、停止状態502の3つの状態によって構成される。コンティニュアスAFモードが開始されると、初期状態として微小駆動状態500に遷移する。微小駆動では、無限方向と至近方向へピント変動が目立たない程度の狭い範囲でフォーカスレンズ103の反転動作を行う。コントラスト評価値が低い場合、すなわち、フォーカス位置が評価値の山の裾野である場合には、反転動作によって評価値が増加する方向を判定して、山のピーク位置が至近方向にあるか無限方向にあるかの判定を行うことができる。微小駆動で山のピークの方向が判定されると、山登り駆動状態501に遷移する。山登り駆動では、山のピークの方向に向かって大きくフォーカスレンズ103を移動させ、評価値が増加から減少に反転する山のピーク位置の検出を行う。山登り駆動でピーク位置を検出すると、再び微小駆動状態500に遷移する。微小駆動では、評価値が高い場合、すなわち、フォーカス位置が評価値の山のピーク位置付近である場合には、山登り駆動よりも細かくフォーカスレンズ103を反転動作させながら評価値の変化を判定することで、さらに細かく山のピーク位置を追い込むことができる。山のピーク位置付近での微小駆動によってピント位置を検出すると、停止状態502に遷移すると共にフォーカスレンズ103を停止させて、合焦状態を示す合焦フラグをONにする。また、微小駆動で所定回数反転動作を繰り返しても詳細なピーク位置を検出できなかった場合には、再度、山登り駆動によってフォーカスレンズ103を大きく動かしてピーク位置を検出する。山登り駆動でフォーカスレンズ103を無限端もしくは至近端まで動作させても山のピーク位置を検出できない場合には、被写体が合焦可能な範囲外に存在している可能性がある。したがって、この場合、停止状態502に遷移すると共にフォーカスレンズ103を無限端もしくは至近端で停止させて、合焦フラグをOFFにする。停止状態502では、評価値が変動したか否か定期的に判定する。停止状態502で評価値が変動すると、被写体が移動したと判定して再度微小駆動状態500に遷移して、被写体が移動した方向を判定する。以上のように、コンティニュアスAFモードでは、微小駆動、山登り駆動、停止を繰り返すことで、動いている被写体にピントを追従させ続けることができる。
次に、図6を用いて、オートズーム制御で参照される被写体距離の計測方法と、計測した被写体距離の信頼度について説明する。図6(A)は、図2で示すフォーカスカムテーブルを、被写体距離(Distance)と、その被写体距離でピントが合うフォーカス位置(Focus Position)との関係として、特定の焦点距離ごとにグラフ化して示している。図6(A)において、横軸は被写体距離を対数目盛で示し、縦軸はフォーカス位置を示す。各グラフ線の横に示す数値は、ズーム位置に対応する焦点距離である。フォーカスカムテーブルは、特定の焦点距離や被写体距離に対応するフォーカス位置を示すデータ群であり、メモリ118に記憶している。AF制御部124は、フォーカスレンズ駆動部112からフォーカス位置を、CZ制御部119を介してズームレンズ駆動部113からズーム位置を取得する。取得したズーム位置に対応する焦点距離のフォーカスカムテーブルを参照して、取得したフォーカス位置に対応する被写体距離を検索する。取得したフォーカス位置やズーム位置と同じ値がフォーカスカムテーブル上にない場合には、フォーカスカムテーブルに存在する近傍の値から補間演算を行って被写体距離を算出する。また、予め既知の距離の被写体にピントを合わせたフォーカス位置を計測してフォーカスカムテーブルのデータを個体ごとに調整することで、より正確に被写体距離を計測することが可能となる。
図6(B)は、ピントが合うフォーカス位置を被写体距離で微分したグラフ、すなわち、図6(A)のグラフの傾き(被写体距離1mあたりのフォーカス位置の変化量(以下、フォーカス変化率(Focus Position Rate))を示している。図6(B)において、横軸は被写体距離を対数目盛で示し、縦軸は被写体距離に対するフォーカス変化率を対数目盛で示す。各グラフ線の横に示す数値は、ズーム位置に対応する焦点距離である。図6(B)に示すように、フォーカス変化率は、焦点距離が望遠側または被写体距離が至近側になるほど大きく、焦点距離が広角側または被写体距離が無限側になるほど小さい。フォーカス変化率が小さい範囲では、被写体距離の変化に対してピントの変化が少ないため、実際に被写体が移動してもAF制御によってフォーカス位置が変更されない可能性がある。したがって、フォーカス変化率が小さい範囲では、被写体距離の計測精度、すなわち、信頼度が低いと考えられる。そこで、本実施形態では、被写体距離の変化に応じてオートズームを行う場合、フォーカス変化率が所定値よりも小さい範囲では被写体距離によるオートズームを実行しないようにしてオートズームが誤作動することを防止している。
また、フォーカス変化率は、被写界深度と同様の傾向を示す値である。すなわち、フォーカス変化率が小さい範囲では、被写体距離が変化してもピントの変化が小さく、被写界深度が深いことを示している。フォーカス変化率が大きい範囲では、少しの被写体距離の変化でもピントが変化し、被写界深度が浅いことを示している。一般的に被写界深度は、焦点距離が望遠側または被写体距離が至近側になるほど浅くなり、焦点距離が広角側または被写体距離が無限側になるほど深くなる特徴があり、図6(B)に示したフォーカス変化率と同様の傾向を示す。そこで、被写体距離の信頼度としてフォーカス変化率の代わりに被写界深度を算出して、被写界深度に応じてオートズームの実行/非実行を判定してもよい。被写界深度は以下の式によって算出することができる。
前方被写界深度=(許容錯乱円径×絞り値×被写体距離2)/(焦点距離2+許容錯乱円径×絞り値×被写体距離)
後方被写界深度=(許容錯乱円径×絞り値×被写体距離2)/(焦点距離2−許容錯乱円径×絞り値×被写体距離)
被写界深度=前方被写界深度+後方被写界深度
なお、許容錯乱円径は、撮像素子106の画素サイズによって決まる値である。また、被写界深度を算出するのではなく、被写界深度算出式を構成する項である焦点距離や被写体距離、絞り値を個別に被写体距離の信頼度として判定してもよい。
姿勢検出部125は、加速度センサの情報に基づいてカメラの姿勢(例えば正位置/グリップ上/グリップ下)を検出する。揺れ検出部126は、ジャイロセンサによる角速度情報等に基づいてカメラのぶれ状態を判定により検出する。揺れ検出部126は、ジャイロセンサ等に加わるぶれ量(検出値)が所定量(閾値)以上である場合にカメラが手持ち状態であると判定し、所定量未満である場合には三脚等に固定された状態であると判定する。姿勢検出及び揺れ検出に用いる加速度センサ及びジャイロセンサについては、防振レンズ駆動部111の制御情報を取得するための検出センサと兼用する構成でもよい。
次に、本実施形態におけるオートズーム機能の概要と、AZ制御部122について説明する。オートズーム機能を搭載していないカメラでは、撮影者が望遠状態でフレーミングしてシャッタチャンスを待っている間に被写体が動いてフレームアウトした場合等において、以下の操作が必要であった。
まず撮影者は、操作部117に含まれるズームレバー等によりズームアウト操作を行ってから被写体を探索する。被写体の探索後、撮影者は再び所望の画角になるまでズーム操作を行って画角調整する。また、被写体が動いたために被写体像のサイズが変わった場合等においても、撮影者はズームレバー等を操作して被写体像のサイズを調整する必要があった。
一方、オートズーム機能を搭載しているカメラでは、撮影者がオートズーム機能を設定した後、タッチパネル等で被写体を指定する操作を行い、撮影したい被写体を指定しておけばよい。オートズーム機能が設定されると、指定された被写体を画像の中央付近で所定のサイズに収めるように、自動でズーム動作が行われる。なお、被写体の指定方法としてはタッチパネル操作以外に、撮影者が特定のボタンを操作したときに画面中央付近にいる被写体を指定する方法や、カメラが検出した被写体の中から自動的に主被写体を選択する方法等がある。
被写体検出部123は、画像メモリ108から指定された被写体領域の画像データ上での位置やサイズを算出する。この処理を、ライブビューとして画像表示するごとに、サンプリングの画像データに対して連続的に行うことにより、被写体の動きを追尾可能となる。追尾している被写体の画像が後述するズームアウト領域で検出された場合や、検出した被写体像が所定のサイズよりも大きくなった場合、AZ制御部122はズームアウト動作を開始する。すなわち、AZ制御部122はCZ制御部119または電子ズーム制御部120に対して、広角方向へのズームアウト指示を行う。被写体をズームイン領域内に検出し、かつ、被写体像が所定のサイズの範囲内に収まった場合には、望遠側へズームイン動作が行われる。このような処理により、撮影者はズーム操作を気にせず、所望の被写体の画像を画面内に収めるようにカメラを動かすだけでよい。仮に、被写体がフレームアウトしそうになった場合でも、自動的にズーム倍率が変更されるため、より簡単に画角合わせを行うことができる。
<ズーム動作の開始判定条件>
次に、図7から図10を参照して、ズームアウト動作やズームイン動作の開始判定条件について説明する。図7は、人物以外の被写体が画面外へフレームアウトすることを防止する処理を示している。図8は、人物が画面外へフレームアウトすることを防止する処理を示している。
図7及び図8において、枠700a及び枠700bは人物以外の被写体(モノ)を追尾する第1の追尾枠(以下、モノ追尾枠)であり、枠800a〜fは被写体(人物の顔)を追尾する第2の追尾枠(以下、顔追尾枠)である。以下では、被写体が人物の顔と人物の顔以外の物体のいずれにも適用可能な場合、モノ追尾枠及び顔追尾枠を総称して被写体追尾枠ということもある。被写体追尾枠は、撮影者が指定した被写体を判別できるように、表示部109のEVF画面にて被写体像を囲むように表示される。被写体追尾枠の画面上での位置及びサイズは、顔情報及び色情報に基づいて被写体検出部123の追尾部301が算出し、フレームレート周期で更新される。
図7を参照して、被写体(飛行機)が画面外にフレームアウトすることを防止する処理について説明する。図7(A)にてズームアウト(ZO)領域は、EVF画面に表示される画角全体(画面全体)に対して所定の比率よりも外側の領域を示している。例えば、画面の中心点を0%、画面全体を100%とし、画面全体に対して80%となる位置をZO領域の境界として設定する場合を想定する。この場合、画面全体における80〜100%の領域がZO領域となる。ZO領域にモノ追尾枠700aの一部が進入すると、AZ制御部122は、ズームアウト動作を開始させる制御を行う。また、AZ制御部122は、ズーム移動前のズーム倍率(ズームイン画角に相当)をメモリ118に記憶する。ズームアウト動作中の目標ズーム倍率やズーム速度は、被写体像のサイズや移動速度に応じて予め設定される。また、目標ズーム倍率やズーム速度を被写体像のサイズや移動速度に応じて適宜算出してもよい。ズームアウト動作は、その目標ズーム倍率やズーム速度に従って実行される。これにより、被写体のフレームアウトを効果的に防止することができる。
図7(B)は、図7(A)の画角から、所定のズーム変化量分に相当するズームアウト動作が行われたときの画角を示している。図7(B)に示すズームイン(ZI)領域は、被写体探索状態においてズームイン画角(ズームアウト前の画角)701に対して所定の比率よりも内側の領域を示している。例えば、画面の中心点を0%とし、ズームイン画角701を100%とし、ズームイン画角701に対して70%となる位置をZI領域の境界として設定する場合を想定する。この場合、ズームイン画角701の全体における0〜70%の領域がZI領域となる。このとき、例えばズームアウト倍率が1/2倍である場合、ズームイン画角701は画面全体に対して50%の大きさとなる。よって、ZI領域の境界は画面全体に対して70%×(1/2)=35%であり、ZI領域は、画面全体に対して0〜35%の領域であるとも言える。撮影者が、ZI領域の内部にモノ追尾枠700bが収まるようにカメラの向きを変更すると、AZ制御部122は、ズームイン動作を開始させる制御を行う。
次に、図8を参照して、本実施形態のズーム動作において被写体(人物)が画面外にフレームアウトすることを防止するためのフレームアウト防止制御について説明する。被写体が人物の顔である場合に、顔追尾枠の一部がZO領域に進入するとズームアウト動作が開始し、また顔追尾枠がZI領域の内部に収まるとズームイン動作が行われる。被写体が人物の顔である場合には人物の顔以外の物体の場合とは異なり、被写体の移動方向をある程度予測できるため、予測される移動方向の領域に応じてZO領域及びZI領域が設定される。また、手持ちでの撮影では、手ぶれ等の影響によって被写体がフレームアウトしてしまう場合がある。しかし、手ぶれ等によって被写体がフレームアウトした場合には、撮影者が被写体をフレームインさせようとする動作によってフレームインし直すことが可能である。ここで、画面の上部にZO領域を設定した場合、人物を中央付近に配置して撮影するときにもZO領域に顔追尾枠が進入してしまい、意図せずズームアウトする場合がある。そこで、被写体が人物の顔であって、かつ手持ち状態(撮影者がカメラを把持した状態)である場合には、撮影者のフレーミング操作を考慮して、画面の上部にはZO領域が設定されない。
このように、本実施形態では、被写体検出部123で顔が検出された場合、AZ制御部122は、カメラの姿勢や揺れ状態に応じてZO領域及びZI領域を変更する。カメラの姿勢(縦位置や横(正)位置等)は姿勢検出部125により検出され、また、カメラの揺れ状態は揺れ検出部126による検出結果から判定される。揺れ検出部126による検出結果とは、カメラが手持ち状態であるか否かを示す情報である。以下、図8(A)から(C)を参照して、本実施形態によるズームアウト領域及びズームイン領域の設定処理について具体的に説明する。
図8(A)は、撮影者が手持ちでカメラを正位置に構えたときに設定されるZO領域及びZI領域を示している。このような撮影シーンで、被写体が水平方向に移動してフレームアウトする場合、画面内での被写体の位置は正位置の画面に対して水平方向(長手方向)に移動する。そこで、ZO領域及びZI領域はいずれも、正位置の画面に対して垂直方向(短手方向)の縦帯状に配置される。ZO領域は、横長の長方形の画面にて水平方向の両端寄りに位置する縦帯状に設定され、ZI領域は、画面の中央部に位置する縦帯状に設定される。この場合、顔追尾枠800aがZO領域内に進入すると、AZ制御部122はズームアウト開始を判定し、所定のズーム倍率分に対応するズームアウト動作を行う。また、顔追尾枠800bがZI領域内に包含されると、AZ制御部122はズームイン開始を判定し、ズーム戻り位置まで所定のズーム倍率分に対応するズームイン動作を行う。このようにZO領域及びZI領域を設定することで、被写体(人物)のフレームアウトを効果的に防止できる。
図8(B)は、図8(A)と同様の撮影シーンにてカメラ姿勢が変更され、撮影者がグリップ下もしくはグリップ上の縦位置状態にカメラを構えたときに設定されるZO領域及びZI領域を示している。この場合、縦位置の画面に対して垂直方向(長手方向)の縦帯状にZO領域及びZI領域が配置される。つまり、ZO領域は、縦長の長方形の画面にて水平方向の両端寄りに位置する縦帯状に設定され、ZI領域は、画面の中央部に位置する縦帯状に設定される。この場合、顔追尾枠800cがZO領域内に進入すると、AZ制御部122はズームアウト開始を判定し、所定のズーム倍率分に対応するズームアウト動作を行う。また、顔追尾枠800dがZI領域内に包含されると、AZ制御部122はズームイン開始を判定し、ズーム戻り位置まで所定のズーム倍率分に対応するズームイン動作を行う。このようにZO領域及びZI領域を設定することで、水平方向への被写体の動きを検出し、フレームアウトを効果的に防止できる。
図8(C)は、揺れ検出部126での検出状態が固定状態のときに設定されるZO領域及びZI領域を示している。固定状態とは、三脚等によってカメラが固定されている状態であり、手ぶれによるフレームアウトの可能性はない。さらには、画面の中央付近に被写体がフレームインしていないときにズームイン動作を行うとフレームアウトしてしまう可能性がある。そこで、画面の周辺部全体にZO領域が設定され、ズームイン画角よりも内側にZI領域が設定される。つまり、ZO領域は、画面の縦方向及び横方向の端寄りに位置する矩形帯状に設定され、ZI領域は、画面の中央部に位置する矩形状に設定される。この場合、顔追尾枠800eがZO領域内に進入すると、AZ制御部122はズームアウト動作の開始を判定し、所定のズーム倍率分に対応するズームアウト動作を行う。また、顔追尾枠800fがZI領域内に包含されると、AZ制御部122はズームイン動作の開始を判定し、ズーム戻り位置まで所定のズーム倍率分に対応するズームイン動作を行う。
以上のように、本実施形態によれば、カメラの姿勢(縦位置/正位置)や撮影状態(手持ち状態/固定状態)の変化に応じてZO領域及びZI領域の各範囲が動的に変更されるので、手ぶれ等による誤作動を防止しながら、被写体のフレームアウトを効果的に防止できる。なお、カメラの姿勢(縦位置/正位置)と撮影状態(手持ち状態/固定状態)のうちいずれかに応じてZO領域やZI領域を変更してもよく、ZO領域とZI領域のいずれか一方のみを変更してもよい。
次に、図9及び図10を参照して、本実施形態のズーム動作において被写体像が画面に占める割合を所定の範囲内に保つためのサイズ保持制御について説明する。
本実施形態では、検出された被写体像のサイズが基準サイズの所定倍より大きく変化した場合に自動でズーム動作を行うことで、被写体像のサイズを基準サイズから所定の範囲内に保つように制御(サイズ保持制御)が行われる。図9は人物である被写体のサイズ保持制御を示し、図10は人物以外の被写体のサイズ保持制御を示している。
まず、図9を用いて、人物である被写体のサイズ保持制御に係るズーム動作を説明する。図9(A)〜図9(C)は、被写体(人物)がカメラに近づいてきた場合に、カメラが自動的に行うズーム動作を示している。これは、被写体像が画面に占める割合を所定の比率内に収めるためのズームアウト動作である。なお、図9では、顔追尾枠900a〜900fが、被写体である人物の特徴領域として顔領域を囲むように表示されている。したがって、以下では顔追尾枠の大きさを、被写体のサイズとして説明する。
図9(A)は、後述する被写体指定方法に従って被写体が指定されたときの画角を示している。被写体指定時に、指定された被写体のサイズに基づいて顔追尾枠900aが決定され、顔追尾枠900aの大きさは、基準の被写体サイズ(基準サイズ)としてメモリ118に記憶される。図9(B)は、図9(A)の状態からズーム倍率を変更しない状態で、被写体がカメラに向かって近づいてきたときの画角を示している。例えば、基準の被写体サイズである顔追尾枠900aの大きさに対して150%となる大きさをズームアウト動作の開始サイズとする。被写体追尾枠(顔追尾枠)の関係が、「顔追尾枠900b>顔追尾枠900a×150%」となったとき、つまり、基準サイズに対して所定の変化量を超えて追尾枠が変化したときに、AZ制御部122はズームアウト動作の開始を判定する。
図9(C)は、図9(B)の画角から所定のズーム倍率分だけズームアウトした画角と、顔追尾枠900cを示している。ここでは、ズームアウト動作を開始するときの顔追尾枠サイズの基準被写体サイズに対する変化率(150%)を考慮して、所定のズーム倍率を1/1.5倍としている。その後、さらに被写体がカメラに近づいてくる場合、さらに広角側へズームアウトを行うことにより、被写体像を所定の比率内に収め続けることができる。したがって、撮影者はレリーズスイッチの操作だけに集中することが可能である。
一方、図9(D)から図9(F)は、被写体である人物がカメラから遠ざかる場合に、カメラが自動的に行うズーム動作を示している。これは、被写体像が画面に占める割合を所定の範囲内に収めるためのズームイン動作である。図9(D)は、後述する被写体指定方法に従って被写体が指定されたときの画角を示している。被写体指定時の顔追尾枠900dの大きさは、基準の被写体サイズとしてメモリ118に記憶される。
図9(E)は、図9(D)の状態からズーム倍率を変更しない状態で、被写体がカメラから遠ざかったときの画角を示している。例えば、基準の被写体サイズである顔追尾枠900dの大きさに対して50%となる大きさをズームイン動作の開始サイズとする。顔追尾枠の関係が、「顔追尾枠900e<顔追尾枠900d×50%」となったときに、基準サイズに対して所定の変化量を超えて追尾枠が変化したと判定される。この判定条件を満たし、かつ、顔追尾枠900eがZI領域内に包含されると、AZ制御部122はズームイン動作の開始を判定する。ここで、図9(E)の画角に対して所定のズーム倍率分だけズームインした画角よりも内側にZI領域が設定される。
図9(F)は、図9(E)の画角から所定のズーム倍率分だけズームインした画角と、顔追尾枠900fを示している。ここでは、ズームイン動作を開始するときの顔追尾枠サイズの基準被写体サイズに対する変化率(50%)を考慮して、所定のズーム倍率を1/0.5倍としている。
次に、図10を用いて、人物以外の被写体のサイズ保持制御に係るズーム動作を説明する。被写体が人物の顔以外の物体(飛行機)である場合には、同一色となる領域を被写体のサイズとして検出するため、被写体が人物の顔である場合の顔領域よりも検出誤差が大きくなる。そこで、本実施形態では、ズーム動作の開始判定条件にAF制御部124で計測する被写体距離も併用することでオートズーム制御の精度を高めている。被写体距離と被写体サイズの関係は、反比例の関係にある。例えば、デジタルカメラ100から10mの距離にいる被写体が5mの距離まで1/2倍だけ近づいた場合、被写体サイズは約2倍だけ大きさが変化する。したがって、被写体サイズの変化倍率の逆数、すなわち、被写体距離の変化倍率だけズーム倍率を変更することで、被写体が画面に占める割合を所定の範囲内に保つことが可能となる。以下、図10(A)から(F)を参照して、本実施形態のズーム動作によるサイズ保持制御について具体的に説明する。なお、被写体サイズに応じたズーム動作については、被写体が人物の顔の場合と同様であるため、説明を省略する。
図10(A)〜図10(C)は、被写体(飛行機)がカメラに近づいてきた場合に、カメラが自動的に行うズーム動作を示している。これは、被写体像が画面に占める割合を所定の比率内に収めるためのズームアウト動作である。なお、図10では、モノ追尾枠1000a〜1000fを、被写体である飛行機の特徴領域として物体領域を囲むように表示している。
図10(A)は、後述する被写体指定方法により被写体が指定されたときの画角を示している。被写体指定時に、指定された被写体までの距離がAF制御部124によって計測され、計測された被写体距離が基準の被写体距離(基準距離)として決定されて、メモリ118に記憶される。図10(B)は、図10(A)の状態からズーム倍率を変更しない状態で、被写体がカメラに向かって近づいてきたときの画角を示している。例えば、基準の被写体距離に対して1/2倍となる距離をズームアウト動作の開始距離とする。AF制御部124によって計測された被写体距離の関係が、「被写体距離<基準距離/2」となったときに、AZ制御部122はズームアウト動作の開始を判定する。
図10(C)は、図10(B)の画角から所定のズーム倍率分だけズームアウトした画角と、モノ追尾枠1000cを示している。ここでは、ズームアウト動作を開始するときの基準距離に対する変化率(1/2倍)を考慮して、所定のズーム倍率を1/2倍としている。その後、さらに被写体がカメラに近づいてくる場合、さらに広角側へズームアウトを行うことにより、被写体像を所定の比率内に収め続けることができる。したがって、撮影者はレリーズスイッチの操作だけに集中することが可能である。
一方、図10(D)〜図10(F)は、被写体である飛行機がカメラから遠ざかる場合に、カメラが自動的に行うズーム動作を示している。これは、被写体像が画面に占める割合を所定の範囲内に収めるためのズームイン動作である。図10(D)は、後述する被写体指定方法に従って被写体が指定されたときの画角を示している。被写体指定時の被写体距離は、基準の被写体距離としてメモリ118に記憶される。
図10(E)は、図10(D)の状態からズーム倍率を変更しない状態で、被写体がカメラから遠ざかったときの画角を示している。例えば、基準の被写体距離に対して2倍となる距離をズームイン動作の開始サイズとする。AF制御部124によって計測された被写体距離の関係が、「被写体距離>基準距離×2」となったときに、基準距離に対して所定の変化量を超えて距離が変化したと判定される。この判定条件を満たし、かつ、モノ追尾枠1000eがZI領域内に包含されると、AZ制御部122はズームイン動作の開始を判定する。ここで、図10(E)の画角に対して所定のズーム倍率分だけズームインした画角よりも内側にZI領域が設定される。
図10(F)は、図10(E)の画角から所定のズーム倍率分だけズームインした画角と、モノ追尾枠1000fを示している。ここでは、ズームイン動作を開始するときの被写体距離の基準距離に対する変化率(2倍)を考慮して、所定のズーム倍率を2倍としている。
以上のように、本実施形態によれば、被写体が人物の顔以外の場合には、被写体距離と被写体サイズの一方、もしくは、両方が変化した倍率に応じてズーム倍率を変更することで、画面内におけるサイズを保つことができる。
<オートズーム制御の処理手順>
次に、図11から図17のフローチャートを参照して、本実施形態のオートズーム制御の処理手順について説明する。なお、図11から図17の処理は、システム制御部114がメモリ118から読み出した制御プログラムを実行することで実現される。また、本実施形態のオートズーム機能は、特に明示的な記載がない限り、システム制御部114(AZ制御部122)が制御指令に基づいて各部を制御することで実現される。
まず、図11を用いてオートズーム制御全体の処理手順を説明する。
S1100では、AZ制御部122は、操作部117に含まれるオートズームスイッチの操作状態を監視しながらオートズーム機能がONされるのを待ち、オートズーム機能がONされるとS1101に進む。その後、AZ制御部122は、被写体指定処理(S1101)、基準サイズ設定処理(S1102)、基準距離設定処理(S1103)、オートズーム制御(S1104)を順次実行する。
S1101からS1104での処理が終了するとS1105に進む。S1105では、AZ制御部122は、追尾する被写体が変更されたか否かを判定し、変更された場合にはS1101に戻り、変更されていない場合にはS1106に進む。
S1106では、AZ制御部122は、操作部117に含まれるオートズームスイッチの操作状態を監視しながらオートズーム機能がONされているか否かを判定し、ONされていない場合には処理を終了し、ONされている場合にはS1104に戻り、オートズーム制御を継続する。
<被写体指定処理>
ここで、図12を用いて、S1102の被写体指定処理について説明する。図12(A)は、操作部117に含まれるタッチパネルを用いて撮影者が所望の被写体を指定する処理を示している。本実施形態では、撮影者が表示部109に表示された被写体像をタッチして指定する操作を行うものとする。S1200では、AZ制御部122は、タッチパネルがタッチされたか否かを判定し、タッチされた場合はS1201に進み、タッチされない場合にはタッチされるまで判定処理を繰り返す。S1201では、AZ制御部122は、撮影者がタッチした位置(タッチ位置)の情報を取得する。S1202では、AZ制御部122は、タッチ位置を被写体検出部123に通知し、被写体検出部123はタッチ位置付近で顔検出を行う。S1202でタッチ位置付近に顔が検出された場合、AZ制御部122は、主被写体は人物であると判定し、S1203に進む。また、S1202にてタッチ位置付近に顔が検出されなかった場合、AZ制御部122は、主被写体は人物以外の物体であると判定し、S1204に進む。
S1203では、AZ制御部122は、自動追尾の対象である人物の顔情報をメモリ118に記憶する。顔情報としては、例えば、被写体指定時の顔のサイズと顔の検出位置、顔の向き等の情報がある。また、顔認証機能を有するカメラでは、認証ID等の識別情報もメモリ118に記憶される。
S1204では、AZ制御部122は、タッチ位置付近の特徴色を自動追尾対象の色情報としてメモリ118に記憶する。色情報としては、例えば、被写体指定時の特徴色とその輝度、色差の値や同一色領域のサイズ、同一色領域の重心位置等の情報がある。また、モノ認証機能を有するカメラでは、認証ID等の識別情報もメモリ118に記憶される。以下では、顔情報及び色情報を総称して、被写体情報(被写体の位置やサイズ等を含む)ともいう。
S1205では、AZ制御部122は、被写体追尾枠を表示する。AZ制御部122は、被写体検出位置を中心にて、被写体サイズに対応した大きさの被写体追尾枠(モノ追尾枠または顔追尾枠)を表示部109に表示し、被写体指定処理が終了する。
このようにシステム制御部114にて、被写体検出部123は、表示部109において撮影者により指定された位置、または指定された位置の近傍で被写体を検出する。そしてAZ制御部122は、被写体追尾枠を表示部109に表示させる。図12(A)の処理によれば、撮影者が追尾したい被写体を、直感的な方法で簡単に指定可能となる。ただし、被写体の指定方法は上述した方法に限定されない。図12(B)は、図12(A)とは別の指定方法として、操作部117を構成する操作部材として、オートズームスイッチとは別のスイッチ(被写体指定用スイッチ)を用いて、撮影者が被写体を指定する場合の処理を示している。
S1206では、AZ制御部122は、表示部109の画面中央付近に被写体指定の目安となる被写体指定枠を表示する。撮影者は、この被写体指定枠を目安として追尾したい被写体像を画面中央付近に収めるようにカメラの向きを調整する。
S1207では、AZ制御部122は、被写体指定用スイッチが押下されたか否かを判定し、押下された場合はS1208に進み、押下されない場合には押下されるまで判定処理を繰り返す。
S1208では、被写体検出部123は、画面中央付近で顔検出を行う。AZ制御部122は、顔が検出された場合、主被写体は人物であると判定し、S1209に進む。一方、AZ制御部122は、顔が検出されなかった場合、主被写体は人物以外の物体であると判定し、S1210に進む。
図12(B)のS1209からS1211では、図12(A)のS1203からS1205と同様の処理を行う。
このように図12(B)の処理では、被写体検出部123が表示部109の画面中央位置または画面中央位置の近傍で被写体を検出する。AZ制御部122は、被写体の位置を示す被写体追尾枠を表示部109に表示させる。タッチパネル等の操作手段を搭載しないカメラにおいても、撮影者は被写体を簡単に指定可能となる。
図12(C)は、図12(A)とは別の方法として、操作部117に含まれるオートズームスイッチが押下されたときに検出された顔の中から、追尾する被写体を自動的に選択する処理を示している。
S1212では、被写体検出部123は、画面全体で顔検出を行い、人物の顔が検出されたか否かを判定する。被写体検出部123、画面全体でひとつでも顔が検出された場合、主被写体は人物であると判定し、S1213に進む。また、被写体検出部123は、画面内にひとつも顔が検出されない場合にはS1217に進む。
S1213では、被写体検出部123は、検出した顔の人物がひとりの場合、その顔を主顔として選択する。被写体検出部123は、検出した顔が複数の場合、その顔の中から追尾する被写体とする主顔を選択する。主顔選択の判定基準として、例えば、顔検出位置がより画面中央付近に位置する顔を優先して選択する方法がある。また、画面中央から同程度の位置に複数の顔がある場合、サイズのより大きい顔を主顔として選択する方法がある。また、顔認証機能を有するカメラの場合には、認証登録されている顔がある場合、その顔を優先して主顔とする方法がある。
S1214では、AZ制御部122は、S1203と同様に、選択された主顔の顔情報をメモリ118に記憶し、S1215に進む。S125では、AZ制御部122は、S1205と同様に、顔追尾枠を画面上に表示させる。S1216では、AZ制御部122は、顔の変更判定を行う。つまり、複数の顔が検出された場合に自動で選択された主顔が撮影者の意図する顔であるとは限らない。そのために、撮影者が主顔を変更することが可能である。このとき、撮影者が操作部117(オートズームスイッチ等)を押下して所望の顔を指定すると、顔追尾枠が検出された顔の中から主顔として選択されなかった別の顔に主顔を変更する処理を行う。S1216にて主顔が変更された場合は、S1214に戻り、AZ制御部122は、メモリ118に記憶すべき顔情報を更新し、S1215にて顔追尾枠が、新たに選択された主顔のサイズ及び検出位置に変更される。
一方、S1212からS1217に進んだ場合、被写体検出部123は、主被写体は人物以外の物体であると判定し、AZ制御部122は、S1204と同様に、画面中央付近の特徴色を自動追尾対象の色情報としてメモリ118に記憶する。S1218では、AZ制御部122は、S1205と同様に、モノ追尾枠を画面上に表示し、処理を終了する。
このように図12(C)の処理では、システム制御部114の被写体検出部123が表示部109の画面全体において顔検出を行う。AZ制御部122は、複数の顔が検出された場合、複数の顔の中から被写体として第1の顔の位置を示す被写体追尾枠を表示部109に表示する。また、AZ制御部122は、被写体として第1の顔が第2の顔に変更された場合、第2の顔の位置を示す被写体追尾枠を表示部109に表示する。これにより、撮影者は、より少ない操作回数で所望の被写体を簡単に指定できる。
なお、被写体指定処理については、カメラが操作部117に含まれるタッチパネルと被写体指定用スイッチの両方を備える場合には、図12(A)の方法と図12(B)の方法との両方を同時に適用してもよい。また、処理フローに応じて適用する被写体指定処理を変更してもよい。
<基準距離設定処理>
次に、図13を用いて、S1103の基準距離設定処理について説明する。
AZ制御部122は、図11のS1102の被写体指定処理で指定された被写体までの被写体距離を基準距離としてメモリ118に記憶し、後述するオートズーム制御において参照する。
S1300では、AZ制御部122は、被写体指定処理にて指定された被写体が人物の顔であるか否かを判定する。S1300で、被写体が人物の顔であると判定された場合は、処理を終了する。AZ制御部122は、被写体が人物の顔の場合、顔領域の検出サイズの信頼度は比較的高いため、被写体距離の情報は参照せずに被写体サイズのみに基づいてオートズーム制御を実行する。S1300で被写体が物体であると判定された場合はS1301に進む。AZ制御部122は、被写体が人物の顔以外の物体の場合、特徴色領域の被写体サイズと被写体距離の情報を併用してオートズーム制御を実行する。
S1301では、AZ制御部122は、AF制御部124によるコンティニュアスAFモードでのAF制御状態が図5の停止状態502で、かつ、合焦フラグがONである状態、すなわち、ピントが合っている状態か否かの判定を行う。そして、AZ制御部122は、ピントが合っていない場合には、AF制御によってピントが合う状態となるまで判定処理を繰り返し、ピントが合っている状態であると判定されると、S1302に進む。
S1302では、AZ制御部122は、フォーカス変化率が所定値以上であるか否かを判定する。フォーカス変化率の算出方法としては、AF制御部124によって合焦状態でのフォーカス位置と、ズーム位置に対応する焦点距離から図6(A)で示すフォーカスカムテーブルを参照することで被写体距離を計測する。さらに、図6(A)で示すフォーカスカムテーブルの当該する焦点距離のデータにおいて、計測した被写体距離近傍での傾きを算出してフォーカス変化率とする。AZ制御部122は、算出したフォーカス変化率が所定値未満である場合には、計測した被写体距離の信頼度が低いため、被写体距離を基準距離としてメモリ118に記憶せずに処理を終了し、フォーカス変化率が所定値以上である場合には、S1303に進む。
S1303では、AZ制御部122は、計測した被写体距離を基準距離としてメモリ118に記憶して処理を終了する。
<オートズーム制御>
次に、図14を用いて、図11のS1104でのオートズーム制御について説明する。
S1400では、AZ制御部122は、被写体検出部123で被写体が検出されたか否かを判定し、被写体が検出されなかった場合には処理を終了し、被写体が検出された場合にはS1401へ進む。
S1401では、AZ制御部122は、S1400で検出された被写体が人物の顔であるか否かを判定する。そして、被写体が人物の顔であると判定された場合はS1403に進み、被写体が物体であると判定された場合はS1402に進む。
S1402では、AZ制御部122は、被写体が物体であるので、被写体検出部123で検出した被写体の特徴色に基づいて、オートズーム制御の対象とする被写体の領域としての確からしさを判定する。被写体検出部123は、検出した特徴色の被写体としての確からしさを示す被写体の尤度を算出する。被写体の尤度は、図12(A)、(B)、(C)のS1204、S1210、S1217でメモリ118に記憶された指定被写体の特徴色と検出した特徴色との差分、画像内での類似の特徴色の有無、画像全体の色の分布(被写体の色と背景色の識別可否)などに基づいて算出される。そして、被写体の尤度が所定値未満である場合には、AZ制御部122は、検出した被写体の位置やサイズの信頼度が低いことによって誤作動することを防止するため、オートズーム制御を終了する。この場合、表示部109にオートズーム制御が実行できないことを通知する表示を行ってもよい。例えば、オートズーム機能がONであることをアイコンで表示している場合にはアイコンの色をグレーアウトする方法やモノ追尾枠の色をグレーアウトする方法、「被写体を検出できません」等の文字列を表示する方法などがある。また、被写体の尤度が所定値以上である場合には、S1403に進む。すなわち、被写体が人物の顔であるか、被写体検出の信頼度が高い物体であると判定されると、S1403でフレームアウト防止制御が実行される。
<フレームアウト防止制御>
ここで、図15を用いて、S1403のフレームアウト防止制御について説明する。フレームアウト防止制御は、図7及び図8で説明したように、被写体が画面外にフレームアウトすることを防止するために実行される。
S1500では、AZ制御部122は、追尾対象とする被写体に係る被写体追尾枠がZO領域に進入したか否かを判定する。ZO領域は、図7(A)、図8(A)〜(C)で説明したZO領域に相当する。S1500にて被写体追尾枠がZO領域に進入した場合、すなわち、被写体がフレームアウトする可能性が高い場合、S1503に進み、ズームアウト動作を開始する。ここでのズームアウト動作は、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作に相当する。ズームアウト動作の後、フレームアウト防止制御を終了する。一方、S1500にて被写体追尾枠がZO領域に進入していない場合、すなわち、画面中央付近でカメラが被写体を捉えている場合、S1501に進む。
S1501では、AZ制御部122は、直前のズーム動作がS1500でZO領域に進入したことによるズームアウト動作であるか否か、すなわち、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作であるか否かを判定する。S1501でフレームアウト防止制御によるズームアウト動作後であると判定された場合、S1502に進み、S1501でフレームアウト防止制御によるズームアウト動作後ではないと判定された場合は処理を終了する。
S1502では、AZ制御部122は、追尾対象とする被写体に係る被写体追尾枠がZI領域の内部に収まっているか否か(包含されているか否か)を判定する。ZI領域は、図7(B)、図8(A)〜(C)で説明したZI領域に相当する。S1502にて被写体追尾枠がZI領域に収まっていないと判定された場合は処理を終了し、被写体追尾枠がZI領域に収まっていると判定された場合は、S1504に進む。すなわち、画面中央付近であって、かつズーム戻り位置の画角内の被写体サイズとなるようにカメラが被写体を捉えている場合、S1504でズームイン動作を開始する。ここでのズームイン動作は、フレームアウト防止制御によるズームイン動作に相当する。
S1505では、AZ制御部122は、被写体が移動したことによってフレームアウト防止制御が実行されたことが想定されるため、図13の基準距離設定処理によって基準距離を更新して、処理を終了する。
図14の説明に戻り、S1403のフレームアウト防止制御が終了すると、S1404に進む。S1404では、AZ制御部122は、直前のズーム動作が図15のS1500でZO領域に進入したことによるズームアウト動作であるか否か、すなわち、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作であるか否かを判定する。AZ制御部122は、S1404でフレームアウト防止制御によるズームアウト動作後であると判定された場合は処理を終了し、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作後でないと判定された場合は、S1405に進み、サイズ保持制御を行う。本実施形態では、オートズーム機能におけるフレームアウト防止制御とサイズ保持制御とを両立させるために、まずフレームアウト防止制御により被写体を画面中央付近に収めてからサイズ保持制御を実行できるようにする。そのため、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作後は、後述する被写体サイズを一定に維持するサイズ保持制御を実行しないようにしている。換言すると、フレームアウト防止制御が実行された場合には、フレームアウト防止制御によるズームイン動作が完了するまでサイズ保持制御の実行が制限される。
<実施形態1のサイズ保持制御>
次に、図16及び図17を用いて、図14のS1405のサイズ保持制御について説明する。サイズ保持制御は、図9及び図10で説明したように、被写体像のサイズを基準サイズから所定の範囲内に保つために行われる。図16は実施形態1のサイズ保持制御を示している。実施形態1では、被写体が人物の顔以外の物体であって被写体距離の信頼度が高い場合には被写体距離(第2の情報)のみでオートズーム制御を実行し、被写体距離の信頼度が低い場合には被写体サイズ(第1のの情報)のみでオートズーム制御を実行する。S1600からS1605までの処理は、ズーム動作の開始判定条件を設定する処理である。
S1600では、AZ制御部122は、S1400で検出された被写体が人物の顔であるか否かを判定する。そして、被写体が人物の顔であると判定された場合はS1601に進み、被写体が人物の顔以外の物体であると判定された場合はS1602に進む。
S1601では、AZ制御部122は、被写体サイズの信頼度が比較的高いので、ズーム動作の開始判定に用いる被写体サイズの変化倍率を人物以外の物体の変化倍率よりも小さい1.4倍に設定し、被写体サイズの変化に対する応答性を高くしている。
S1602では、AZ制御部122は、AF制御部124によるコンティニュアスAFモードでのAF制御状態が図5の停止状態502で、かつ、合焦フラグがONである状態、すなわち、ピントが合っている状態か否かの判定を行う。S1602でピントが合っていると判定されるとS1603に進み、ピントが合っていないと判定されるとS1604に進む。
S1603では、AZ制御部122は、図13の基準距離設定処理でフォーカス変化率が所定値以上となって基準距離が設定されているか否かの判定を行う。S1603で基準距離が設定されていないと判定されるとS1604に進み、基準距離が設定されていると判定されるとS1605に進む。すなわち、S1602でピントが合っていない、もしくは、S1603で基準距離が設定されていない場合は、計測した被写体距離の信頼度が低いので、被写体サイズの情報のみでオートズーム制御を実行する。
S1604では、AZ制御部122は、ズーム動作開始の判定に用いる被写体サイズの変化倍率を人物の変化倍率よりも大きい2倍に設定する。すなわち、S1602でピントが合っていて、かつ、S1603で基準距離が設定されていると判定されると、被写体距離の情報のみでオートズーム制御を実行する。S1605では、AZ制御部122は、ズーム動作の開始判定に用いる被写体距離の変化倍率を1.6倍に設定する。
S1606からS1612までの処理は、被写体サイズや被写体距離の変化倍率に基づいてズーム動作開始を判定し、ズーム動作を実行する。S1600で被写体が人物の顔であると判定された場合や、S1602およびS1603で被写体が人物の顔以外の物体であって計測した被写体距離の信頼度が低いと判定された場合には、S1606に進む。S1606では、AZ制御部122は、図14のS1400にて検出された被写体の検出サイズと、基準サイズに対してS1601またはS1604で設定された倍率Nを乗算(N倍)したサイズとを比較する。被写体の検出サイズが、基準サイズに対してN倍より大きい場合、すなわち被写体像が画面に占める比率が所定値を超える場合、S1611に進む。
S1611では、AZ制御部122は、ズームアウト動作を開始する。このズームアウト動作は、サイズ保持制御用のズームアウト動作に相当する。一方、S1606において、被写体の検出サイズが、基準サイズに対してN倍以下である場合、S1607に進む。
S1607では、AZ制御部122は、被写体の検出サイズと、基準サイズとを比較する。被写体の検出サイズが、基準サイズに対してS1601またはS1604で設定された倍率Nで除算(1/N倍)したサイズより小さい場合、すなわち被写体像が画面に占める比率が所定値未満である場合、S1610に進む。一方、被写体の検出サイズが、基準サイズに対して1/N倍以上である場合、オートズーム制御を終了する。
S1610では、AZ制御部122は、追尾対象とする被写体に係る被写体追尾枠がZI領域の内部に収まっているか否か(包含されているか否か)を判定する。これは、被写体が画面の周辺にある場合にズームイン動作によってフレームアウトしてしまうことを防ぐためである。このZI領域は、図9(E)及び図10(E)で説明したZI領域に相当する。S1610で被写体追尾枠がZI領域に収まっていないと判定された場合には、オートズーム制御を終了し、被写体追尾枠がZI領域に収まっていると判定された場合はS1612に進む。
S1612では、AZ制御部122は、ズームイン動作を開始する。このズームイン動作は、サイズ保持制御用のズームイン動作に相当する。このように、本実施形態では、サイズ保持制御用のズームイン動作においても被写体のフレームアウトを防ぐために、被写体像がZI領域の内部に収まってからズームイン動作を開始する。ズームイン動作の後、S1613に進む。
S1613では、AZ制御部122は、図13の基準距離設定処理によって基準距離を更新して、処理を終了する。
一方、S1602からS1603の判定で、被写体が人物の顔以外の物体であって計測した被写体距離の信頼度が高いと判定された場合には、S1608に進む。S1608では、AZ制御部122は、計測した被写体距離と、基準距離に対してS1605で設定された倍率を除算(1/M倍)した距離とを比較する。AF制御部124にて計測した被写体距離が、基準距離に対して1/M倍より小さい場合、すなわち被写体が所定距離より近づいた場合、S1611に進む。
S1611では、AZ制御部122は、ズームアウト動作を開始する。一方、S1608において、計測した被写体距離が、基準距離に対して1/M倍以上である場合、S1609に進む。S1609では、AZ制御部122は、計測した被写体距離と、基準距離とを比較する。計測した被写体距離が、基準距離に対してS1605で設定された倍率を乗算(M倍)したサイズより大きい場合、すなわち被写体が所定距離より遠ざかった場合、S1610に進む。一方、計測した被写体距離が、基準距離に対してM倍以下である場合、オートズーム制御を終了する。
<実施形態2のサイズ保持制御>
次に、図17を用いて、実施形態2のサイズ保持制御について説明する。実施形態2では、被写体が人物の顔以外の物体であって被写体距離の信頼度が高い場合には被写体距離(第2の情報)と被写体サイズ(第1の情報)の両方を用いてオートズーム制御を実行し、被写体距離の信頼度が低い場合には被写体サイズ(第1の情報)のみでオートズーム制御を実行する。実施形態1と実施形態2とでは、被写体が人物の顔以外の物体であって計測された被写体距離の信頼度が高い場合のズーム動作の開始判定処理が異なっている。以下では相違点を中心に説明を行う。
S1700からS1704の処理は、図16の1600からS1604の処理と同様である。S1700、S1702およびS1703で、被写体が人物の顔以外の物体であって計測した被写体距離の信頼度が高いと判定されると、S1705に進む。S1705では、AZ制御部122は、被写体サイズの変化倍率である基準サイズ/検出サイズの除算値と、被写体距離の変化倍率である計測距離/基準距離の除算値を比較し、被写体サイズと被写体距離の変化倍率の差が所定値未満であるか否かの判定を行う。すなわち、被写体サイズの変化と被写体距離の変化が同程度の変化倍率である場合、被写体の検出サイズや計測距離の信頼度が高いと推定できる。そこで、被写体サイズの変化倍率と被写体距離の変化倍率の比較結果によって、ズーム動作の開始判定条件を変更する。S1705で被写体サイズの変化倍率と被写体距離の変化倍率との差が所定値未満であると判定された場合はS1706に進む。S1706およびS1707では、被写体サイズと被写体距離の変化倍率の差が小さいので、AZ制御部122は、ズーム動作の開始判定条件である被写体距離及び被写体サイズの変化倍率を1.6倍に設定する。一方、S1705で被写体サイズの変化倍率と被写体距離の変化倍率の差が所定値以上であると判定されるとS1708に進む。S1708及びS1709では、AZ制御部122は、被写体サイズと被写体距離の変化倍率の差が大きいので、ズーム動作の開始判定条件である被写体距離及び被写体サイズの変化倍率を2倍に設定する。
S1713では、AZ制御部122は、計測した被写体距離と、基準距離に対してS1706またはS1708で設定された倍率を除算(1/M倍)した距離とを比較する。計測した被写体距離が、基準距離に対して1/M倍より小さい場合、すなわち被写体が所定距離よりも近づいたと判定された場合、S1715に進む。S1715では、AZ制御部122は、ズームアウト動作を開始する。一方、計測した被写体距離が、基準距離に対して1/M倍以上である場合は、S1714に進む。
S1714では、AZ制御部122は、計測した被写体距離と、基準距離に対してS1706またはS1708で設定された倍率を乗算(M倍)した距離とを比較する。計測した被写体距離が、基準距離のM倍より大きい場合、すなわち被写体が所定距離よりも遠ざかったと判定された場合、S1712に進む。一方、計測した被写体距離が、基準距離のM倍以下である場合、S1710に進む。実施形態2のサイズ保持制御では、被写体距離によって被写体の移動が判定されなかった場合、引き続き、被写体サイズによって被写体の移動の判定を行う。S1710からS1717では、図16のS1606からS1613の処理と同様に、S1707もしくはS1709で設定された倍率によって被写体サイズの変化判定を行う。
<ズーム動作>
次に、図18を用いて、図15のS1503およびS1504、図16のS1611およびS1612、図17のS1715およびS1716でのズームアウト動作またはズームイン動作について説明する。
S1800では、AZ制御部122は、メモリ118からズーム変化量(ズーム倍率の変化量)を取得する。フレームアウト防止制御によるズームアウト動作の場合、ズームアウト変化量は検出された被写体情報に応じて設定される。具体的には、フレームアウト防止制御によるズームアウト動作(図15のS1503)では、被写体のサイズが小さいほどズームアウト変化量が小さく設定される。このようにすることで、ズームアウト動作によって被写体のサイズが小さくなりすぎたことにより被写体が検出できなくなる状態を回避することができる。なお、被写体検出可能な最小サイズを考慮して、被写体のサイズが所定のサイズより小さい場合は、ズームアウト動作を行わないようにしてもよい。また、フレームアウト防止制御によるズームイン動作では、ズームアウト動作の開始前のズーム倍率がメモリ118に記憶され、ズームアウト動作の開始前と同じズーム倍率となるようにズームイン変化量が設定される。
また、サイズ保持制御での被写体サイズに基づくズームアウト動作(図16のS1611、図17のS1715)では、S1606または1710の判定に用いる所定のN倍に対応するズームアウト変化量(1/N倍)が設定される。それにより、被写体が検出できない場合でも、被写体のサイズが基準被写体のサイズとなるまでの最低限のズームアウト動作を行うことができる。サイズ保持制御での被写体サイズに基づくズームイン動作(図16のS1612、図17のS1716)の場合にも同様に、S1607またはS1711の判定に用いる所定の1/N倍に対応するズームイン変化量(N倍)が設定される。さらに、サイズ保持制御での被写体距離に基づくズームアウト動作(図16のS1608、図17のS1713)においては、S1608または1713の判定に用いる所定の1/M倍に対応するズームアウト変化量(1/M倍)が設定される。これにより、被写体サイズを判定しない場合でも、被写体のサイズがほぼ同じになるようなズームアウト動作を行うことができる。サイズ保持制御での被写体距離に基づくズームイン動作(図16のS1609、図17のS1714)の場合にも同様に、S1609またはS1714の判定に用いる所定のM倍に対応するズームイン変化量(M倍)が設定される。
S1801では、AZ制御部122は、S1800にて取得したズーム変化量をCZ制御部119または電子ズーム制御部120に設定し、変倍処理を開始する。
S1802では、AZ制御部122は、フレームアウト防止制御とサイズ保持制御のいずれのズーム動作中であるかを判定する。現時点でのズーム動作がフレームアウト防止制御によるズーム動作である場合(図15のS1503、S1504)にはS1806に進む。また、現時点でのズーム動作がサイズ保持制御用のズーム動作である場合(図16のS1611、S1612、図17のS1715、S1716)にはS1803に進む。
S1803では、AZ制御部122は、被写体サイズに基づくサイズ保持制御であるか、被写体距離に基づくサイズ保持制御であるか否かを判定する。被写体サイズに基づくサイズ保持制御である場合にはS1804に進み、被写体距離に基づくサイズ保持制御である場合にはS1806に進む。S1804では、AZ制御部122は、被写体検出部123によって被写体が検出されているか否かを判定する。被写体が検出されている場合にはS1805に進み、被写体が検出されていない場合にはS1806に進む。
S1805では、AZ制御部122は、基準の被写体情報が示す基準の被写体のサイズと、S1804で検出された被写体のサイズとを比較する。S1804にて検出された被写体のサイズと、基準の被写体のサイズとが所定比率の範囲内(所定の変化量以内)に収まらない場合には、S1802に戻り、ズーム動作の判定を継続する。ズーム動作によって、S1804にて検出された被写体のサイズと、基準の被写体のサイズとが、所定比率の範囲内となった場合には、S1807に進む。S1807では、AZ制御部122は、ズーム動作を停止した後、処理を終了する。
S1802にてフレームアウト防止制御によるズーム動作中と判定された場合、または、S1803にてサイズ保持制御の被写体距離に基づくズーム動作中と判定された場合、または、S1804にてサイズ保持制御の被写体サイズに基づくズーム動作中で被写体が検出されない場合にはS1806に進む。S1806では、AZ制御部122は、S1800で取得したズーム変化量に基づき、各ズーム動作に応じた所定量分のズーム変化量に相当する変倍処理を行ったか否かを判定する。所定のズーム変化量の変倍処理が行われていない場合には、S1802に戻って処理を継続する。また、所定のズーム変化量の変倍処理が行われた場合には、S1807に進み、AZ制御部122はズーム動作を停止して処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、被写体検出部123によって算出された被写体の位置やサイズやAF制御部124によって計測された被写体まで距離に基づいてオートズーム制御を実行する。また、被写体の位置やサイズの信頼度、被写体までの距離の信頼度に基づいてズーム制御を変更することでオートズームが誤動作することを防止している。これにより、人物以外の被写体であっても適切なオートズーム制御を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…デジタルカメラ、109…表示部、119…コンピュータズーム(CZ)制御部、120…電子ズーム制御部、122…オートズーム(AZ)制御部、123…被写体検出部、124…AF制御部

Claims (25)

  1. 画像から被写体を検出する被写体検出手段と、
    被写体までの距離を計測する計測手段と、
    前記被写体検出手段により検出された被写体のサイズに関する情報を含む第1の情報と、前記計測手段により得られた被写体までの距離に関する第2の情報の少なくともいずれかに応じて自動でズーム倍率を変更するズーム制御を行うズーム制御手段と、を有し、
    前記被写体検出手段により検出された被写体が顔である場合、前記ズーム制御手段は、前記第1の情報を前記第2の情報に対して優先したズーム制御を実行することを特徴とするズーム制御装置。
  2. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でない場合、前記第2の情報の信頼度が所定の基準を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のズーム制御装置。
  3. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でなく、かつ前記第2の情報の信頼度が所定の基準を満たす場合、前記第2の情報に応じてズーム制御を実行することを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  4. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でなく、かつ前記第2の情報の信頼度が前記所定の基準を満たさない場合、前記第1の情報に応じてズーム制御を実行することを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  5. 前記被写体検出手段により検出された被写体が顔である場合に実行される前記第1の情報に応じた前記ズーム制御は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でなく、かつ前記第2の情報の信頼度が前記所定の基準を満たさない場合に実行される前記第1の情報に応じた前記ズーム制御と比較して、前記被写体検出手段により検出された被写体のサイズの変化に対する応答性が高いことを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  6. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔である場合は前記第1の情報に応じたズーム動作の開始判定条件を設定し、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でなくかつ前記第2の情報の信頼度が前記所定の基準を満たす場合は前記第1の情報と前記第2の情報に応じたズーム動作の開始判定条件を設定することを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  7. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔である場合は、前記被写体検出手段により検出された被写体が顔でない場合よりも前記第1の情報に応じたズーム動作が開始されやすくなるようにズーム動作の開始判定条件を設定することを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  8. 前記ズーム制御手段は、前記第2の情報の信頼度が所定の基準を満たす場合に、前記第1の情報の変化量と前記第2の情報の変化量がほぼ同じならば、いずれか一方の情報が変化した場合よりもズーム動作が開始されやすくなるように開始判定条件を設定することを特徴とする請求項またはに記載のズーム制御装置。
  9. 前記ズーム制御手段は、前記第1の情報の信頼度が第2の基準を満たす場合、前記被写体検出手段により検出された被写体が画面外にフレームアウトしないようにズーム倍率を制御することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  10. 前記被写体検出手段により検出された被写体が所定の被写体顔である場合、または当該被写体としての確からしさを示す値が所定の値以上の場合、前記第1の情報の信頼度が前記第2の基準を満たすことを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  11. 前記所定の被写体は、人物の顔であることを特徴とする請求項10に記載のズーム制御装置。
  12. 前記第1の情報は、前記被写体検出手段により検出された被写体の位置とサイズに関する情報を含み、
    前記第1の情報の信頼度は、画像中の被写体を指定する被写体指定手段により指定された被写体の特徴色と前記被写体検出手段で検出された被写体の特徴色との差分、画像内での類似の色の有無、画像全体の色の分布に基づいて求められることを特徴とする請求項に記載のズーム制御装置。
  13. 前記ズーム制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体が画面外にフレームアウトしないようにズーム倍率を制御する第1のズーム制御を、前記被写体が画面に占める割合を所定の範囲内に保つようにズーム倍率を制御する第2のズーム制御よりも優先して実行することを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  14. 前記ズーム制御手段は、直前のズーム動作が前記第1のズーム制御によるズームアウト動作ではない場合に前記第2のズーム制御を実行することを特徴とする請求項13に記載のズーム制御装置。
  15. 前記ズーム制御手段は、前記第1の情報に応じたズーム制御を行う場合、基準サイズと前記被写体検出手段で検出された被写体のサイズとの比率に基づいてズーム倍率を制御することを特徴とする請求項ないし14のいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  16. 画像中の被写体を指定する被写体指定手段を有し、
    前記基準サイズは、前記被写体指定手段により指定された被写体のサイズに基づいて決定されることを特徴とする請求項15に記載のズーム制御装置。
  17. 前記ズーム制御手段は、前記第2の情報に応じたズーム制御を行う場合、基準距離と前記被写体検出手段で検出された被写体までの距離との比率に基づいてズーム倍率を制御することを特徴とする請求項ないし16のいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  18. 画像中の被写体を指定する被写体指定手段を有し、
    前記基準距離は、前記被写体指定手段により指定された被写体までの距離に基づいて決定されることを特徴とする請求項17に記載のズーム制御装置。
  19. ズーム倍率に対応した焦点距離を取得する第1の取得手段と、
    ピントが合っているフォーカス位置を取得する第2の取得手段と、
    前記焦点距離と前記フォーカス位置に対応する被写体までの距離のデータを記憶する記憶手段と、をさらに有し、
    前記計測手段は、前記第1の取得手段により取得した焦点距離と前記第2の取得手段により取得したフォーカス位置から、前記記憶手段に記憶されている前記データを参照することにより前記第2の情報を取得することを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載のズーム制御装置。
  20. 前記第2の情報の信頼度は、前記計測手段により得られた被写体までの距離と、前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて求められることを特徴とする請求項19に記載のズーム制御装置。
  21. 前記第2の情報の信頼度は、被写界深度、焦点距離、被写体までの距離、および絞り値の少なくともいずれかに基づいて求められることを特徴とする請求項20に記載のズーム制御装置。
  22. 請求項1ないし21のいずれか1項に記載のズーム制御装置と、
    被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    前記画像を表示する表示手段と、を有し、
    前記ズーム制御手段が、前記表示手段に表示された画像中の被写体のズーム倍率を制御することを特徴とする撮像装置。
  23. 画像から被写体を検出するステップと、
    被写体までの距離を計測するステップと、
    検出された被写体のサイズに関する情報を含む第1の情報と、被写体までの距離に関する第2の情報の少なくともいずれかに応じて自動でズーム倍率を変更するズーム制御を行うステップと、を有し、
    検出された被写体が顔である場合、前記ズーム制御を行うステップでは、前記第1の情報を前記第2の情報に対して優先したズーム制御を実行することを特徴とするズーム制御装置の制御方法。
  24. 請求項23に記載されたズーム制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  25. 請求項23に記載されたズーム制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。
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