JP6734747B2 - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置に用いられる現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、例えば、電子写真方式により画像を形成する場合には、感光体等の静電潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像として可視像化(現像)し、該可視像化されたトナー像を中間転写ベルト等の中間転写体や用紙等の記録材に静電的に転写し、トナー像を中間転写体に転写するときは記録材にさらに転写し、さらに、トナー像を転写した記録材に該トナー像を定着させる。
かかる画像形成装置に用いられる現像装置としては、一般的に、マグネットローラと、マグネットローラの周りを予め定めた所定の周回方向に周回する現像スリーブと、現像スリーブの表面の周方向における一部を開放して現像領域を形成する開口部を有する現像槽と、現像スリーブの表面における現像剤の層厚を規制する規制部材とを備えている。ここで、現像剤としては、2成分現像剤(トナー及びキャリアを主成分とする現像剤)、及び、磁性1成分現像剤(磁性トナーを主成分とする現像剤)を例示できる。また、静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する際には、現像スリーブと静電潜像担持体との間に現像バイアス電圧が印加される。
特開2014−215403号公報
このような現像装置では、静電潜像担持体における静電潜像に対して現像を行う現像プロセスが終了した後、現像スリーブが周回することで、本来であれば、遠心力等により現像スリーブの表面からトナーが釈放されるところ、現像剤(2成分現像剤ではトナー及び/又はキャリア、磁性1成分現像剤では磁性トナー)の組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブの表面の性状(例えば表面素材及び/又は表面処理)によっては、ファン・デル・ワールス力等の付着力によりトナーが現像スリーブの表面に直接付着して残ってしまう場合がある。現像スリーブの表面に直接付着して残ったトナーは、前の画像が及ぼした電荷が残った状態であるため、次の周回で新たに現像スリーブの表面に汲み上げられたトナーとの間に電荷量の差が生じ、次に現像される画像に影響を及ぼすという不都合があった。
さらに言えば、現像スリーブが周回する毎に、本来であれば、現像スリーブの表面における現像剤が入れ替わるところ、一部のトナーが現像スリーブの表面上の同じ場所に残留し(居残り)、現像バイアス電圧が印加される方向によってはトナーが現像スリーブの表面に押し付けられることになり、現像スリーブの表面にトナーが固着することがある。そうすると、現像スリーブの表面に固着したトナーの層によりマグネットローラの磁力が弱まり、静電潜像担持体への現像スリーブの表面における現像剤の搬送量が低下し、ひいては現像スリーブの寿命の低下を招くといった不都合があった。
このような不都合を解消するために、例えば、現像剤(2成分現像剤ではトナー及び/又はキャリア、磁性1成分現像剤では磁性トナー)の組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブの表面の性状(例えば表面素材及び/又は表面処理)をそれぞれ少しずつ変化させて実験を繰り返し、現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制するような、現像剤の組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブの表面の性状の組み合わせを見つけ出すことが考えられるが、この場合、膨大な数の実験を行う必要があり、非常に手間がかかる。
この点に関し、特許文献1には、トナーの粒子径及びトナーの平均円形度を特定することで、現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制することが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、使用するトナーに制限があり、トナーの使用コストが高くなる。
そこで、本発明は、膨大な数の実験を行うといった手間がかけることなく、現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制することができ、しかも使用するトナーを粒子径や平均円形度等に制限されることなく用いることができる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る現像装置は、マグネットローラと、前記マグネットローラの周りを予め定めた所定の周回方向に周回する現像スリーブと、前記現像スリーブの表面の周方向における一部を開放して現像領域を形成する開口部を有する現像槽と、前記現像スリーブの表面における現像剤の層厚を規制する規制部材とを備えた現像装置であって、前記現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制するトナー残留抑制部材を備えており、前記トナー残留抑制部材は、前記現像剤を前記周回方向に交差する方向である交差方向に移動させる現像剤移動部材を含み、前記現像剤移動部材は、現像剤移動板とされており、前記現像剤移動板は、長手方向が前記現像スリーブの周回軸線に対して傾斜する角度である傾斜角度をつけて配設されていることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係る現像装置を備えたことを特徴とする。
本発明において、前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域以外の領域に配設されている態様を例示できる。
本発明において、前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域の前記周回方向における下流側端と前記現像剤釈放領域の前記周回方向における上流側端との間の上流側現像剤保持領域において、前記現像スリーブの表面における前記現像剤に接触するように配設されている態様を例示できる。
本発明において、前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像剤釈放領域において、前記現像スリーブの表面と接触した状態で配設されている態様を例示できる。
本発明において、前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、前記規制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域の前記周回方向における上流側端と前記現像剤釈放領域の前記周回方向における下流側端との間に配設され、前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像剤釈放領域の前記周回方向における下流側端と前記規制部材との間の下流側現像剤保持領域において、前記現像スリーブの表面における前記現像剤に接触するように、かつ、前記現像スリーブの表面から前記規制部材と前記現像スリーブとの間の距離以上に離間した状態で配設されている態様を例示できる。
本発明において、前記現像剤移動板は、前記現像スリーブの接線に対して交差している態様を例示できる。
本発明において、前記現像剤移動板は、前記現像剤を前記交差方向に移動させるための予め定めた所定の形状を有している態様を例示できる。
本発明において、前記現像剤移動板は、金属、樹脂、セラミック又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせにより構成されている態様を例示できる。
本発明によると、膨大な数の実験を行うといった手間がかけることなく、現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制することができ、しかも使用するトナーを粒子径や平均円形度等に制限されることなく用いることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る現像装置を備えた画像形成装置における内部構造の概略構成を示す断面図である。 図1に示す現像装置を正面側の斜め上方から視た斜視図である。 図1に示す現像装置の概略断面図である。 図1に示す現像装置において上カバーを取り外した状態を背面側の斜め上方から視た斜視図である。 図4に示す現像装置を正面側の斜め上方から視た斜視図である。 図4に示す現像装置の平面図である。 現像槽内において現像スリーブの周りにおけるトナー残留抑制部材の配設状態の一例を示す模式図である。 トナー残留抑制部材が上流側現像剤保持領域に配設されている状態の一例を示す模式図である。 トナー残留抑制部材が現像剤釈放領域に配設されている状態の一例を示す模式図である。 トナー残留抑制部材が下流側現像剤保持領域に配設されている状態の一例を示す模式図である。 現像剤移動板が現像スリーブの接線に対して交差するように配設されている状態を示す模式図である。 現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。 現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して傾斜するように配設されてる状態を模式的に示す平面図であって、(a)及び(b)は、それぞれ、現像剤移動板が一方側及び他方側に傾斜している状態を示す図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が直線形状とされた第1形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)及び(c)は、それぞれ、その現像剤移動板が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が鋸波形状とされた第2形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板により現像剤の流れる方向と同方向に現像剤が流れるように現像剤移動板が一方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が鋸波形状とされた第2形状の現像剤移動板の他の例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板により現像剤の流れる方向と同方向に現像剤が流れるように現像剤移動板が他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が鋸波形状とされた第2形状の現像剤移動板のさらに他の例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が曲線波形状とされた第3形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)及び(d)は、それぞれ、その現像剤移動板が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が複数のスリット形状とされた第4形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)及び(d)は、それぞれ、その現像剤移動板が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が複数のスリット形状とされた第4形状の現像剤移動板の他の例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板により現像剤の流れる方向と同方向に現像剤が流れるように現像剤移動板が一方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が複数のスリット形状とされた第4形状の現像剤移動板のさらに他の例1を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板により現像剤の流れる方向と同方向に現像剤が流れるように現像剤移動板が他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。 現像スリーブに対向する対向部の形状が複数のスリット形状とされた第4形状の現像剤移動板のさらに他の例2を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略側面図であり、(b)は、その現像剤移動板が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。 V字形状又は略V字形状とされた第5形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略平面図であり、(b)は、その現像剤移動板の長手方向の両端を結ぶ仮想直線が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板の斜視図である。 U字形状又は略U字形状とされた第6形状の現像剤移動板の一例を説明するための図であって、(a)は、その現像剤移動板の概略平面図であり、(b)は、その現像剤移動板の長手方向の両端を結ぶ仮想直線が現像スリーブの周回軸線に対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図であり、(c)は、その現像剤移動板の斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置]
図1は、本発明の実施の形態に係る現像装置5を備えた画像形成装置100における内部構造の概略構成を示す断面図である。なお、図1において、後述するトナー残留抑制部材500については図示を省略している。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、モノクロ画像形成装置とされている。なお、画像形成装置100は、モノクロ画像形成装置としたが、例えば、フルカラー画像を形成できる中間転写方式のカラー複合機であってもよい。具体的には、トナー像がそれぞれ形成される複数の静電潜像担持体(具体的には感光体)を所定方向(この例では左右方向X)に並設した構成、所謂タンデム式のカラー画像形成装置であってもよい。また、画像形成装置100は、他のカラー画像形成装置であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成装置本体1に着脱可能とされた現像装置5(具体的には現像ユニット)を用いて画像を形成する。
画像形成装置100は、画像形成ステーションST、露光装置4(具体的には露光ユニット)、転写装置11(具体的には転写ユニット)、定着装置12(具体的には定着ユニット)、及び、記録紙等の記録材Pを収容する給紙装置13(具体的には給紙ユニット)及び本体フレーム1aを備えている。
本体フレーム1aは、画像形成部30、転写装置11や定着装置12等の画像形成装置本体1の構成部材を支持し、画像形成装置本体1の筐体及び支持フレームを構成している。画像形成部30は、この例では、画像形成ステーションST及び露光装置4で構成されている。なお、画像形成部30は、さらに、転写装置11及び/又は定着装置12で構成されていてもよい。
画像形成装置100は、画像形成装置本体1の上部に画像読取装置40が設けられている。画像読取装置40は、原稿Gの画像を読み取るための画像読取部41と、原稿Gを搬送する原稿搬送部(図示省略)と、原稿Gが載置される原稿載置台43とを備えている。
画像読取装置40は、原稿搬送部(図示省略)で搬送される原稿Gを画像読取部41で読み取るか、或いは、原稿載置台43に載置された原稿Gを画像読取部41で読み取る。画像読取装置40で読み取られた原稿Gの画像は、画像データとして画像形成装置本体1に送られ、又は、外部機器からの画像データが画像形成装置本体1に送られ、画像形成装置本体1において画像データに基づき形成された画像が記録材Pに記録される。
画像形成ステーションSTは、静電潜像担持体として作用する感光体2(具体的には感光体ドラム)、帯電装置3(具体的には帯電ユニット)、現像装置5、及び、感光体クリーニング装置8(具体的には感光体クリーニングユニット)を備えている。感光体2の周囲には、帯電装置3、現像装置5及び感光体クリーニング装置がこの順で配設されている。なお、この例では、帯電装置3と感光体クリーニング装置8とは一体形成されている。
画像形成ステーションSTでは、ブラック(B)のトナーTが収容されるトナーカートリッジ60が現像装置5に着脱可能に接続され、トナーカートリッジ60からトナーTを現像装置5に供給しつつ現像装置5における現像剤Dによりブラック(B)のトナー像を感光体2上に形成する。現像剤Dとしては、2成分現像剤(トナー及びキャリアを主成分とする現像剤)、及び、磁性1成分現像剤(磁性トナーを主成分とする現像剤)を例示できる。この例では、現像装置5は、現像剤Dとして、トナーT及びキャリアCを主成分とする2成分現像剤を用いる現像装置として構成されている。そして、現像スリーブ532と感光体2との間には、感光体2に形成された静電潜像を現像剤Dにより現像するにあたり、現像バイアス電圧が印加される。
現像装置5は、画像形成装置本体1に対して挿抜可能となっている。現像装置5は、奥行方向Yに沿って延びている。
ここで、奥行方向Yは、画像形成部30の操作側(この例では画像形成装置100の正面側)及び操作側とは反対側(この例では画像形成装置100の背面側)の方向である。また、左右方向Xの一方側X1が正面側から視て左側とされ、左右方向Xの他方側X2が正面側から視て右側とされている。また、符号Zは上下方向を示している。
現像装置5は、画像形成装置本体1に対して奥行方向Yの一方側Y1に向けて挿入されることにより、画像形成装置本体1に装着されるようになっている。また、現像装置5は、奥行方向Yの他方側Y2に向けて抜き出されることにより、画像形成装置本体1から離脱されるようになっている。現像装置5は、画像形成装置本体1に装着された状態で供給口551(後述する図2から図6参照)がトナーカートリッジ60の排出口(図示せず)と補給部61(後述する図3参照)を介して連通する。
帯電装置3は、感光体2の表面を一様に帯電する。露光装置4は、帯電装置3にて一様に帯電した感光体2の表面を露光して感光体2の表面に静電潜像を形成する。現像装置5は、現像槽51に収容された現像剤Dを用いて露光装置4にて感光体2の表面に形成した静電潜像を現像して可視像を形成する。なお、現像装置5については、後ほど詳しく説明する。
転写装置11は、感光体2の表面に形成されたトナー像を記録材Pに転写する。この例では、転写装置11は、転写ローラ11aを備えている。転写ローラ11aは、感光体2上のトナー像を記録材Pに静電転写して記録材P上に未定着のトナー像を形成する。
感光体クリーニング装置8は、クリーニング部材(具体的にはクリーニングブレード)を備え、転写装置11にて記録材Pに転写されずに感光体2の表面に残った残留トナーをクリーニング部材により廃トナーとして収集する。
露光装置4は、ポリゴンミラーを含む光源部4aからの光ビーム(具体的にはレーザービーム)を、所定方向に回転駆動される感光体2の表面に主走査方向(感光体の回転軸線方向)に走査する構成とされている。詳しくは、露光装置4は、画像読取装置40又は外部から入力される画像データに基づいて変調された光ビームを光源部4aから出射し、各ミラーにて感光体2に導いて、帯電装置3にて一様に帯電された感光体2を露光し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。
定着装置12は、転写装置11にて記録材P上に転写された未定着のトナー像を熱及び圧力によって記録材P上に定着させる。詳しくは、定着装置12は、ヒータ等の熱源12cと、熱源12cによって加熱される定着ローラ12aと、定着ローラ12aに圧接される加圧ローラ12bとを備えている。定着装置12は、未定着画像(具体的には未定着のトナー像)が形成された記録材Pを定着ローラ12a及び加圧ローラ12bの圧接部である定着ニップ部Nに供給し、定着ニップ部Nに通過させることで定着ニップ部Nにおける熱及び圧力により記録材Pに未定着画像(具体的には未定着のトナー像)を定着させる構成とされている。
以上説明した画像形成装置100では、画像形成を行うにあたり、感光体2の表面を帯電装置3で一様に帯電し、一様に帯電した感光体2の表面を露光装置4により画像データ(画像情報)に応じてレーザー露光し、感光体2上に静電潜像を形成する。感光体2上に形成した静電潜像を現像装置5により現像してトナー像に顕像化し、顕像化したトナー像を、トナーTとは逆極性のバイアス電圧が印加された転写装置11により記録材P上に転写して記録材P上にトナー像を形成する。給紙装置13の給紙ローラ13aから搬送経路Sを通じて搬送されてきた記録材Pを搬送ローラ14及びレジストローラ15により転写装置11まで感光体2上のトナー像と同期をとって搬送する。そして、感光体2上のトナー像を記録材Pに転写装置11により転写する。記録材P上に転写したトナー像を定着装置12により加熱・加圧して記録材P上に融着させ、トナー像を定着した記録材Pを排出ローラ16にて画像形成装置本体1の外部に排出して排出トレイ17に載置し、画像形成処理を終了する。
また、搬送経路Sは、排出ローラ16にて逆方向に搬送される記録材Pを表裏が反転するようにレジストローラ15よりも上流側に案内する反転経路Srを備えている。画像形成装置100は、記録材Pの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、記録材Pを排出ローラ16から反転経路Srへ逆方向に搬送して、記録材Pの表裏を反転させてレジストローラ15へ再度導き、記録材Pの表面と同様にして、記録材Pの裏面にトナー像を形成して定着させた後、画像形成装置本体1の外部に排出して排出トレイ17に載置する。
(現像装置)
図2は、図1に示す現像装置5を正面側の斜め上方から視た斜視図である。図3は、図1に示す現像装置5の概略断面図である。図4は、図1に示す現像装置5において上カバー52を取り外した状態を背面側の斜め上方から視た斜視図である。図5は、図4に示す現像装置5を正面側の斜め上方から視た斜視図である。また、図6は、図4に示す現像装置5の平面図である。
なお、図2及び図4から図6では、現像槽51に現像剤Dが収容されていない状態を示している。また、図2から図6において、図1と同様、トナー残留抑制部材500については図示を省略している。
現像装置5は、マグネットローラ531(図3参照)と、マグネットローラ531の周りを予め定めた所定の周回方向R1(図3参照)に周回する現像スリーブ532(図3参照)と、現像スリーブ532の表面532a(図3参照)の周方向R(図3参照)における一部を開放(露出)して現像領域ARa(現像バイアス印加領域又は略現像バイアス印加領域)(図3参照)を形成する開口部51a(図2及び図3参照)を有する現像槽51と、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤D(図1及び図3参照)の層厚を規制する規制部材54〔具体的にはドクターブレード(図3参照)〕とを備えている。現像装置5は、現像槽51における開口部51aに対向する感光体2に形成された静電潜像を現像剤Dにより現像する。マグネットローラ531は、周方向Rにおいて少なくとも一部(全部又は一部、この例では一部)に磁界を形成する。現像スリーブ532は、マグネットローラ531の外周を覆って周回方向R1に周回しつつマグネットローラ531の磁力により表面532aに現像剤Dが吸着する。現像槽51は、現像剤Dを収容する。現像槽51における開口部51aは、現像スリーブ532の表面532aの周方向Rにおける一部を開放して現像領域ARaを形成する。
現像装置5における現像槽51は、現像剤Dを収容する他、現像装置5の各構成部材を収容している。現像槽51内の現像剤DのうちのトナーT(図1及び図3参照)の重量比は、通常、数パーセント程度に設定される。トナーTとキャリアC(図1及び図3参照)とは、現像槽51内で混合、攪拌、帯電される。キャリアCには、例えば、磁性を有する粒子の表面に、帯電性を付与したり、トナーTの粘着性を抑制するための樹脂コート層が設けられたりするものを用いることができる。また、樹脂粒子中に磁性体微粉末を分散させた樹脂キャリア等を用いることもできる。
さらに説明すると、現像装置5は、現像剤担持体として作用する現像ローラ53(図2から図6参照)と、現像剤Dの層厚を規制する規制部材54と、トナーカートリッジ60(図1参照)からのトナーTを受け入れる受入部55(図2から図6参照)とをさらに備えている。
現像ローラ53は、奥行方向Yに沿って延びている。現像ローラ53は、感光体2(図1及び図3参照)に近接又は接触して配設されている。現像ローラ53は、マグネットピース53a(図3参照)を有するマグネットローラ531と、マグネットローラ531を内包する円筒状の現像スリーブ532とを備えている。
マグネットピース53aは、複数の磁石体M1〜Mn(nは2以上の整数、この例ではn=5)(図3参照)で構成されている。複数の磁石体M1〜Mnは、現像スリーブ532の周回軸線β(図3参照)を中心に放射状に設けられている。この例では、磁石体M1は、S極が外側に向くように感光体2に対向して配設されており、現像領域ARaの周方向Rにおける中央部又は略中央部に位置している。磁石体M2,M3は、N極が外側に向くように磁石体M1の両側に配設されている。磁石体M4,M5は、S極が外側に向くように磁石体M2,M3の磁石体M1とは反対側に配設されている。
マグネットローラ531は、現像槽51の奥行方向Yにおける両側壁50a,50b(図6参照)に回転不能に(固定した状態で)支持されている。現像スリーブ532は、マグネットローラ531に外嵌されており、現像槽51の両側壁50a,50bに周回自在に支持されている。
現像ローラ53は、図示を省略した回転駆動部からの回転駆動力が現像スリーブ532に伝達されることにより、現像スリーブ532が所定の周回方向R1に周回する。これにより、現像ローラ53は感光体2に現像剤Dを供給することができる。
また、現像ローラ53は、現像槽51内の現像剤DにおけるキャリアCをマグネットローラ531の磁力によって現像ローラ53における現像スリーブ532に吸着させ、これにより、現像剤Dの穂立ち(いわゆる磁気ブラシ)を形成する。
規制部材54は、先端部が現像スリーブ532に対して所定の間隔をおいて現像槽51に設けられている。これにより、規制部材54は、現像剤Dの層厚(換言すれば磁気ブラシの穂立ちの高さ)を規制することができる。
かかる構成を備えた現像装置5では、画像形成装置100の画像形成動作により感光体2に形成された静電潜像を現像するにあたり、現像スリーブ532における現像剤Dが現像スリーブ532の周回方向R1の周回により感光体2に向けて搬送される。キャリアCに付着したトナーTは現像スリーブ532の周回方向R1とは反対の所定の回転方向R2(図3参照)に回転する感光体2に供給され、感光体2上の静電潜像に吸着される。これにより、感光体2上の静電潜像が現像される。このとき、現像剤D中のトナーTが消費され、現像槽51内の現像剤D中のトナー濃度は次第に低下していく。このため、現像装置5にトナーカートリッジ60からのトナーTを補給する補給部61(図3参照)を設けて、トナーTを受入部55から現像槽51に補給する。
受入部55は、補給部61からのトナーTを現像槽51に供給する供給口551(図2から図6参照)を有している。受入部55は、現像装置5が画像形成装置本体1に装着された状態で供給口551が補給部61の補給口61h(図3参照)に連通する。
また、現像装置5は、現像剤Dを現像槽51内で循環搬送させる構成とされている。
詳しくは、現像装置5は、攪拌搬送部材として作用するスクリュー状の部材〔この例では第1攪拌スクリュー56(図3から図6参照)及び第2攪拌スクリュー57(図3から図6参照)〕と、現像槽51内を左右方向Xに仕切る仕切り壁58(図3から図6参照)とをさらに備えている。
第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57は、現像槽51内の現像剤Dを攪拌しつつ搬送するものである。第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57は、現像槽51の奥行方向Yにおける両側壁50c,50d(図4参照)に軸受け(図示せず)を介してそれぞれ回転自在に支持されている。
第1攪拌スクリュー56は、現像槽51において現像ローラ53の下方の若干(所定の距離だけ)感光体2とは反対側に配設されている。第1攪拌スクリュー56は、両側壁50c,50dに回転自在に支持された回転軸561(図3から図5参照)と、回転軸561に設けられて所定の回転方向〔この例では周回方向R1(図3から図6参照)〕の回転により現像剤Dを奥行方向Yの一方側Y1に向けて搬送するように形成された螺旋状の攪拌搬送部562(図3から図6参照)とを有している。
第2攪拌スクリュー57は、現像槽51において第1攪拌スクリュー56の左右方向Xにおける感光体2とは反対側に並設されている。第2攪拌スクリュー57は、両側壁50c,50dに回転自在に支持された回転軸571(図3、図4及び図6参照)と、回転軸571に設けられて所定の回転方向(この例では周回方向R1)の回転により現像剤Dを奥行方向Yの他方側Y2に向けて搬送するように形成された螺旋状の攪拌搬送部572(図3から図6参照)とを有している。
第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57のうち何れか一方(この例では第2攪拌スクリュー57)の奥行方向Yの一方側Y1の端部には、駆動伝達部材〔この例では駆動ギヤGR(図2及び図4から図6参照)〕が設けられている。
また、第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57のうち何れか一方(この例では第2攪拌スクリュー57)から他方(この例では第1攪拌スクリュー56)に駆動伝達部材(この例では駆動ギヤGR)からの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段59(図4参照)が設けられている。
この例では、駆動伝達手段59は、第2攪拌スクリュー57から第1攪拌スクリュー56に駆動ギヤGRからの回転駆動力を第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57が同方向(具体的には周回方向R1)に回転するように伝達する。
具体的には、駆動伝達手段59は、第1タイミングプーリ591(図4参照)と、第2タイミングプーリ592(図4参照)と、タイミングベルト593(図4参照)とを備えている。第2タイミングプーリ592は、第2攪拌スクリュー57の奥行方向Yの一方側Y1の端部に駆動ギヤGRに隣接して設けられており、駆動ギヤGRの回転と共に回転する。第1タイミングプーリ591は、第1攪拌スクリュー56の奥行方向Yの一方側Y1の端部に奥行方向Yにおいて第2タイミングプーリ592と揃うように設けられている。タイミングベルト593は、第1タイミングプーリ591及び第2タイミングプーリ592に巻掛けられている。
なお、攪拌搬送部材としては、スクリュー状の部材に限定されるものではなく、現像剤Dを攪拌、搬送できるものであれば、何れの部材を用いてもよい。
仕切り壁58は、現像ローラ53の回転軸線方向に沿って延びている。仕切り壁58は、現像ローラ53の回転軸線方向及び上下方向Zに沿った板状の部材とされている。仕切り壁58は、第1攪拌スクリュー56と第2攪拌スクリュー57との間に設けられている。仕切り壁58は、第1攪拌スクリュー56及び第2攪拌スクリュー57による現像剤Dの搬送経路の一部(この例では奥行方向Yにおける中央部)を分離する。
詳しくは、仕切り壁58は、現像槽51における現像剤Dの収容部分を第1攪拌搬送室515(図3から図6参照)と、第2攪拌搬送室516(図3から図6参照)とに仕切っている。これにより、第1攪拌搬送室515では、第1攪拌スクリュー56により現像剤Dを奥行方向Yの一方側Y1(図6の右側に示す上向きへの搬送方向W1参照)に搬送することができる。また、第2攪拌搬送室516では、第2攪拌スクリュー57により現像剤Dを奥行方向Yの他方側Y2(図6の左側に示す下向きへの搬送方向W1参照)に搬送することができる。
また、現像槽51において、仕切り壁58の奥行方向Yの他方側Y2を開放する第1連通部582(図4及び図6参照)と、仕切り壁58の奥行方向Yの一方側Y1を開放する第2連通部583(図5及び図6参照)とを有している。すなわち、第1攪拌搬送室515及び第2攪拌搬送室516は、現像槽51の奥行方向Yにおける両側部に形成された第1連通部582及び第2連通部583を介して互いに連通している。これにより、第1連通部582は、奥行方向Yの他方側Y2において現像剤Dを左右方向Xの他方側X2(図6の下側に示す右側への搬送方向W1参照)に流出させることができる。また、第2連通部583は、奥行方向Yの一方側Y1において現像剤Dを左右方向Xの一方側X1(図6の上側に示す左側への搬送方向W1参照)に流出させることができる。
以上説明した現像装置5では、駆動ギヤGRから周回方向R1の回転駆動力が伝達されると、第2攪拌スクリュー57が周回方向R1に回転する。さらに、駆動ギヤGRからの回転駆動力が第2タイミングプーリ592、タイミングベルト593及び第1タイミングプーリ591を介して第1攪拌スクリュー56に伝達され、第1攪拌スクリュー56が周回方向R1に回転する。そうすると、現像剤Dは、第1攪拌スクリュー56の周回方向R1の回転により攪拌されながら奥行方向Yの一方側Y1に搬送される。また、現像剤Dは、第2攪拌スクリュー57の周回方向R1の回転により攪拌されながら奥行方向Yの他方側Y2に搬送される。そして、現像剤Dは、図6に示すように、第1攪拌搬送室515において奥行方向Yの一方側Y1から第1連通部582を通過して左右方向の一方側X1に搬送され、第2攪拌搬送室516に到達し、第2攪拌搬送室516において奥行方向Yの他方側Y2から第2連通部583を通過して左右方向の他方側X2に搬送され、第1攪拌搬送室515に到達する。かくして、現像剤Dは、現像槽51において攪拌されながら第1攪拌搬送室515と第2攪拌搬送室516と間を循環するように搬送される。そして、現像槽51における現像剤Dが現像スリーブ532の周回方向R1の周回により現像スリーブ532の表面532aに汲み上げられ、さらに感光体2に向けて搬送される。
ところで、現像装置5では、既述のとおり、現像プロセスが終了した後、現像スリーブ532が周回することで、本来であれば、遠心力等により現像スリーブ532の表面532aからトナーTが釈放されるところ、現像剤D(この例ではトナーT及び/又はキャリアC)の組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブ532の表面532aの性状(例えば表面素材及び/又は表面処理)によっては、ファン・デル・ワールス力等の付着力によりトナーTが現像スリーブ532の表面532aに直接付着して残ってしまう場合がある。現像スリーブ532の表面532aに直接付着して残ったトナーTは、前の画像が及ぼした電荷が残った状態であるため、次の周回で新たに現像スリーブ532の表面532aに汲み上げられたトナーTとの間に電荷量の差が生じ、次に現像される画像に影響を及ぼすという不都合が懸念される。
さらに言えば、現像スリーブ532が周回する毎に、本来であれば、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dが入れ替わるところ、一部のトナーTが現像スリーブ532の表面532a上の同じ場所に残留し(居残り)、現像バイアス電圧が印加される方向によってはトナーTが現像スリーブ532の表面532aに押し付けられることになり、現像スリーブ532の表面532aにトナーTが固着することがある。そうすると、現像スリーブ532の表面532aに固着したトナーTの層によりマグネットローラ531の磁力が弱まり、感光体2への現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dの搬送量が低下し、ひいては現像スリーブ532の寿命の低下を招くといった不都合が懸念される。
このような不都合を解消するために、例えば、現像剤D(この例ではトナーT及び/又はキャリアC)の組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブ532の表面532aの性状(例えば表面素材及び/又は表面処理)をそれぞれ少しずつ変化させて実験を繰り返し、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制するような、現像剤Dの組成、外添剤の状態及び/又は現像スリーブ532の表面532aの性状の組み合わせを見つけ出すことが考えられるが、この場合、膨大な数の実験を行う必要があり、非常に手間がかかる。
この点、現像装置5は、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制するために、次のような構成となっている。
図7は、現像槽51内において現像スリーブ532の周りにおけるトナー残留抑制部材500の配設状態の一例を示す模式図である。図8は、トナー残留抑制部材500が上流側現像剤保持領域ARbに配設されている状態の一例を示す模式図である。図9は、トナー残留抑制部材500が現像剤釈放領域ARcに配設されている状態の一例を示す模式図である。また、図10は、トナー残留抑制部材500が下流側現像剤保持領域ARdに配設されている状態の一例を示す模式図である。なお、図7では、トナー残留抑制部材が上流側現像剤保持領域ARbに配設されている状態を示している。また、図7から図10では、現像スリーブ532の表面532aに現像剤Dが存在していない状態を示している。
現像装置5は、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制するトナー残留抑制部材500を備えている。
本実施の形態によれば、トナー残留抑制部材500を備えているので、膨大な数の実験を行うといった手間がかけることなく、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制することができる。従って、次に現像される画像への影響、及び、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dの搬送量の低下を少なくする或いは無くすことができると共に、現像スリーブ532の寿命の低下を抑制することができる。しかも、使用するトナーTを粒子径や平均円形度等に制限されることなく用いることができ、従って、トナーTの使用コストが高くなることを回避することができる。
ところで、トナー残留抑制部材500は、現像スリーブ532の外周領域AR(図3及び図7から図10参照)のうち、現像領域ARa(図3及び図7から図10参照)に配設されていると、現像スリーブ532から感光体2へのトナーTの移動の妨げになる。また、仮にこの妨げを回避できたとしても、規制部材54によって最適な搬送量と帯電状態になった現像剤D(図3参照)の状態を変化させてしまい、現像される画像に影響を及ぼす可能性が高い。
この点、本実施の形態では、トナー残留抑制部材500は、現像スリーブ532の外周領域ARのうち、現像領域ARa以外の領域(ARb,ARc,ARd)(図3及び図7から図10参照)に配設されている。
こうすることで、現像スリーブ532から感光体2へのトナーTの移動の妨げを回避することができ、これにより、現像される画像に及ぼす影響を無くすことができる。
[第1実施形態から第3実施形態について]
本実施の形態において、マグネットローラ531は、磁界を形成しない非磁界形成部NM(図3及び図7から図10参照)を有し、非磁界形成部NMで現像剤Dを釈放する現像剤釈放領域ARcを形成している。
規制部材54は、現像スリーブ532の外周領域ARのうち、現像領域ARaの周回方向R1における上流側端ARau(図7参照)と現像剤釈放領域ARcの周回方向R1における下流側端ARcd(図7参照)との間に配設されている。なお、規制部材54は、この例では、現像領域ARaの上流側端ARauよりも周回方向R1における上流側に配設されているが、現像領域ARaの上流側端ARauの位置〔具体的には規制部材54の周回方向R1における下流側端54d(図7参照)が現像領域ARaの上流側端ARauと一致又は略一致する位置、すなわち現像槽51の開口部51aを形成する周回方向R1における上流側の縁部51a1(図3参照)の位置〕に配設されていてもよい。
ところで、現像スリーブ532の外周領域ARのうち、現像領域ARaの周回方向R1における下流側端ARad(図7参照)と現像剤釈放領域ARcの周回方向R1における上流側端ARcu(図7参照)との間の上流側現像剤保持領域ARbと、現像剤釈放領域ARcと、現像剤釈放領域ARcの周回方向R1における下流側端ARcdと規制部材54〔具体的には規制部材54の周回方向R1における上流側端54u(図7参照)〕との間の下流側現像剤保持領域ARdとの何れの領域に、トナー残留抑制部材500を配設してもよいが、上流側現像剤保持領域ARbと、現像剤釈放領域ARcと、下流側現像剤保持領域ARdとでは、現像プロセスでの現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに対する作用が異なる。
(第1実施形態)
第1実施形態では、トナー残留抑制部材500は、図7及び図8に示すように、上流側現像剤保持領域ARbに配設されている。すなわち、トナー残留抑制部材500は、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに接触するように、かつ、現像スリーブ532の表面532aから予め定めた所定の離間距離だけ離間した状態で(図7参照)、又は、現像スリーブ532の表面532aと接触した状態で(図8参照)配設されている。
上流側現像剤保持領域ARbでは、現像剤Dはマグネットローラ531の磁界により周回方向R1における現像領域ARaの下流側かつ現像剤釈放領域ARcの上流側において現像スリーブ532の表面532aに保持された状態になっている。この状態において、トナー残留抑制部材500により現像剤Dを強制的に移動させると、該移動させられた現像剤Dにつられて現像スリーブ532の表面532aに直接付着したトナーTが移動させられ、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制することができる。また、上流側現像剤保持領域ARbは、周回方向R1において現像領域ARaの下流側かつ現像剤釈放領域ARcの上流側にあるので、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dをトナー残留抑制部材500により乱しても、現像剤Dを乱すことによる画像への影響が無い。
従って、トナー残留抑制部材500が、上流側現像剤保持領域ARbに配設されていることで、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに接触するように、かつ、現像スリーブ532の表面532aから所定の離間距離だけ離間した状態で、又は、現像スリーブ532の表面532aと接触した状態で現像剤Dを移動させることができる。そうすると、該移動させられた現像剤Dにつられて現像スリーブ532の表面532aに直接付着したトナーTを移動させることでき、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留をさらに抑制することができる。しかも、上流側現像剤保持領域ARbが、周回方向R1において現像領域ARaの下流側かつ現像剤釈放領域ARcの上流側にあることで、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dをトナー残留抑制部材500により乱しても、現像剤Dを乱すことによる画像への影響が無い。
(第2実施形態)
第2実施形態では、トナー残留抑制部材500は、図9に示すように、現像剤釈放領域ARcにおいて、現像スリーブ532の表面532aと接触した状態で配設されている。
現像剤釈放領域ARcでは、現像剤Dはマグネットローラ531の非磁界形成部NMにより現像スリーブ532の表面532aから釈放された状態になっている。この状態において、トナー残留抑制部材500により現像剤Dを強制的に移動させてもよいが、この場合、該移動させられた現像剤Dによって現像スリーブ532の表面532aに直接付着したトナーTを移動させ難い。このため、現像剤釈放領域ARcでは、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTを擦りとるようにすることが望ましい。
従って、トナー残留抑制部材500が、現像剤釈放領域ARcにおいて現像スリーブ532の表面532aと接触した状態で配設されていることで、現像スリーブ532の表面532aに直接付着したトナーTを擦りとることができ、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留をさらに抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、トナー残留抑制部材500は、図10に示すように、下流側現像剤保持領域ARdにおいて、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに接触するように、かつ、現像スリーブ532の表面532aから規制部材54と現像スリーブ532との間の距離d(図10参照)以上に離間した状態で配設されている。
下流側現像剤保持領域ARdでは、現像剤Dはマグネットローラ531の磁界により周回方向R1における現像剤釈放領域ARcの下流側かつ規制部材54の上流側において現像スリーブ532の表面532aに汲み上げられて保持された状態になっている。この状態において、トナー残留抑制部材500により現像剤Dを強制的に移動させると、該移動させられた現像剤Dにつられて現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTが移動させられ、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留を抑制することができる。また、下流側現像剤保持領域ARdは、周回方向R1において現像剤釈放領域ARcの下流側かつ規制部材54の上流側にあるので、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dを現像スリーブ532の表面532aから距離d以上に離間した位置でトナー残留抑制部材500により乱しても、現像剤Dを乱すことによる画像への影響が少ない或いは無い。
従って、トナー残留抑制部材500が、下流側現像剤保持領域ARdにおいて現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに接触するように現像スリーブ532の表面532aから距離d以上に離間した状態で配設されていることで、トナー残留抑制部材500が現像スリーブ532の表面532aから距離d以上に離間した状態で現像剤Dを移動させることができる。そうすると、該移動させられた現像剤Dにつられて現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTを移動させることでき、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留をさらに抑制することができる。しかも、下流側現像剤保持領域ARdは、周回方向R1において現像剤釈放領域ARcの下流側かつ規制部材54の上流側にあることで、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dをトナー残留抑制部材500により乱しても、現像剤Dを乱すことによる画像への影響が少ない或いは無い。
(第1実施形態から第3実施形態について)
なお、第1実施形態から第3実施形態においてトナー残留抑制部材500を複数設けてもよい。例えば、上流側現像剤保持領域ARb、現像剤釈放領域ARc及び下流側現像剤保持領域ARdのうち少なくとも2つの領域に1以上のトナー残留抑制部材500を設ける態様、並びに、上流側現像剤保持領域ARb、現像剤釈放領域ARc及び下流側現像剤保持領域ARdのうち何れか1つの領域に2以上のトナー残留抑制部材500を設けかつ残りの領域にトナー残留抑制部材500を設けないか又は1以上のトナー残留抑制部材500を設ける態様を例示できる。或いは/さらに、第1実施形態から第3実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
(第4実施形態)
−現像剤移動部材−
第4実施形態では、第1実施形態から第3実施形態において、トナー残留抑制部材500は、現像剤Dを周回方向R1に交差する方向である交差方向(例えば現像スリーブ532の周回軸線方向V)に移動させる現像剤移動部材510を含んでいる。
こうすることで、現像剤移動部材510により交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させられた現像剤Dにつられて現像スリーブ532の表面532aに直接付着したトナーTを交差方向に移動させることができ、これにより、現像スリーブ532の表面532aに直接付着するトナーTの残留をさらに抑制することができる。また、トナーTを交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させることができるので、次に現像される画像への影響をさらに少なくすることができる。
詳しくは、現像剤移動部材510は、現像剤Dに接触しつつ現像剤Dの周回方向R1における流れを変化させて現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させる。
現像剤移動部材510としては、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させるための現像剤移動板や、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させるための螺旋状部材(いわゆるスクリュウ部材)を例示できる。
(第5実施形態)
−現像剤移動板の構成−
第5実施形態では、現像剤移動部材510は、現像剤移動板511とされている。
このように、現像剤移動部材510が現像剤移動板511とされていることで、簡単な構成でありながら、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
ここで、現像剤移動板511を固定させる態様を例示できる。但し、それに限定されるものではなく、現像剤移動板511を交差方向(例えば周回軸線方向V)に往復移動させるようにしてもよい。こうすることで、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)にさらに確実に移動させることができる。なお、現像剤移動板511の交差方向への往復移動の動作は、従来公知の往復移動機構及び移動駆動部により実現させることができる。
(第6実施形態)
−現像剤移動板の接線に対する交差−
図11は、現像剤移動板511が現像スリーブ532の接線αに対して交差するように配設されている状態を示す模式図である。なお、図11では、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触するように配設されている状態を示しているが、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dに接触するように、かつ、現像スリーブ532から離間した状態で配設されていてもよい。
第6実施形態では、現像剤移動板511は、図11に示すように、現像スリーブ532の接線α(現像剤移動板511と現像スリーブ532との接点での接線、又は、現像剤移動板511の先端と周回軸線βとを通る現像スリーブ532との垂線γとの接点での接線)に対して交差している。すなわち、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の接線αに対して交差する角度である交差角度θ(θa,θb,θc)をつけて配設されている。
こうすることで、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)にさらに確実に移動させることができる。
かかる構成において、交差角度θは、直角θa又は略直角θa(図11の実線参照)であるか、又は、周回方向R1における下流側の交差角度θが鋭角θc(図11の破線参照)である場合には、上流側の交差角度θが鋭角θb(図11の鎖線参照)である場合に比べ、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に効果的に移動させることができる。なお、交差角度θ(θa〜θc)は、現像剤Dの流動性等の特性に応じて適宜設定することができる。
(第7実施形態)
−現像剤移動板の周回軸線に対する傾斜−
図12は、現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図13は、現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜するように配設されている状態を模式的に示す平面図である。図13(a)及び図13(b)は、それぞれ、現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を示している。
なお、図12及び図13に示す例では、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の接線αに対する交差角度θ(図11参照)が直角θa又は略直角θaとなっているが、上流側及び下流側の交差角度θが鋭角θb,θcになっていてもよい。このことは、後述する図14から図24についても同様である。
現像剤移動板511は、図12に示すように、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行になっていてもよいが、第7実施形態では、現像剤移動板511は、図13に示すように、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜している。すなわち、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜する角度である傾斜角度φをつけて配設されている。
このように、現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜していることで(図13参照)、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行に現像剤移動板511を配設する場合(図12参照)に比べ、現像剤Dを交差方向における一方側又は他方側に効果的に移動させることができる。なお、傾斜角度φは、現像剤Dの流動性等の特性に応じて適宜設定することができる。
(第8実施形態)
−現像剤移動板の形状−
第8実施形態では、現像剤移動板511は、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に移動させるための予め定めた所定の形状(後述する図14から図24参照)を有している。
こうすることで、現像剤移動板511の所定の形状により現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に容易に移動させることができる。
<第1形状の現像剤移動板>
図14は、現像スリーブ532に対向する対向部511aの形状が直線形状とされた第1形状の現像剤移動板511の一例を説明するための図である。図14(a)は、その現像剤移動板511の概略側面図である。図14(b)及び図14(c)は、それぞれ、その現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。
第1形状の現像剤移動板511は、側方から視た現像スリーブ532に対向する対向部511a〔図14(a)参照〕の形状が直線形状とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を単純な形状にすることができ、これにより簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。
かかる構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の現像剤Dとの当接面に沿って流れ、例えば、現像剤移動板511が周回軸線βに対して傾斜している場合には傾斜している方向に沿ってさらに流れる。さらに、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。
また、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜している場合〔図14(b)及び図14(c)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行に現像剤移動板511を配設する場合に比べ、現像剤Dを交差方向における一方側又は他方側に確実に移動させることができる。
詳しくは、現像剤移動板511は、全体の形状が側方から視て長方形状又は略長方形状とされている。
<第2形状の現像剤移動板>
図15から図17は、それぞれ、現像スリーブ532に対向する対向部511aの形状が鋸波形状とされた第2形状の現像剤移動板511の一例、他の例及びさらに他の例を説明するための図である。図15(a)から図17(a)は、その現像剤移動板511の概略側面図である。図15(b)から図17(b)は、その現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図15(c)及び図16(c)は、それぞれ、その現像剤移動板511により現像剤Dの流れる方向と同方向に現像剤Dが流れるように現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。
第2形状の現像剤移動板511は、側方から視た現像スリーブ532に対向する対向部511a〔図15(a)、図16(a)及び図17(a)参照〕の形状が鋸波形状とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を比較的単純な形状にすることができ、それだけ簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。また、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
ここで、「鋸波形状」は、個々鋸波511a1〜511a1〔図15(a)、図16(a)及び図17(a)参照〕を何れも同一形状又は略同一となるように形成することができる。現像剤Dが交差方向(例えば周回軸線方向V)における両方向のうち何れか一方(図15に示す例では一方側、図16に示す例では他方側)に移動するように個々の鋸波511a1〜511a1を形成することができ、また、交差方向(例えば周回軸線方向V)における両内側又は両外側(図17に示す例では両外側)に移動させるように形成することができる。また、「鋸波形状」は、交差方向(例えば周回軸線方向V)における両内側又は両外側に移動させるように形成する場合、個々鋸波511a1〜511a1を長手方向Lにおける一方側と他方側とで互いに鏡像〔図17(a)参照〕になるような形状としてもよい。この場合の「鋸波形状」としては、例えば、長手方向Lにおける中央部δ又は略中央部δ(図17参照)を境にして左右対称の形状とすることができる。
かかる構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の「鋸波形状」の凸部511bの周回方向R1に対して傾斜した傾斜部の傾斜方向に沿って流れ、例えば、図15(c)及び図16(c)に示す構成のように、現像剤移動板511が周回軸線βに対して傾斜している場合には傾斜している方向に沿ってさらに流れる。さらに、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511における対向部511aの「鋸波形状」の凹部511cを通過した後、さらには現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。また、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合でも「鋸波形状」の凹部511cにおいて現像スリーブ532に接触しないようにすることができ、それだけ現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を軽減させることができる。
また、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜している場合には〔図15(c)及び図16(c)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行に現像剤移動板511を配設する場合に比べて、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)における一方側又は他方側に確実に移動させることができる。
<第3形状の現像剤移動板>
図18は、現像スリーブ532に対向する対向部511aの形状が曲線波形状とされた第3形状の現像剤移動板511の一例を説明するための図である。図18(a)は、その現像剤移動板511の概略側面図である。図18(b)は、その現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図18(c)及び図18(d)は、それぞれ、その現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。
第3形状の現像剤移動板511は、側方から視た現像スリーブ532に対向する対向部511a〔図18(a)参照〕の形状が曲線波形状(例えば、互いに向きが異なる複数の円弧を交互に並設した形状やサインカーブを形成する形状)とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を比較的単純な形状にすることができ、それだけ簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。また、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
かかる構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の「曲線波形状」の凸部511bの現像剤Dとの当接面に沿って流れ、例えば、図18(c)及び図18(d)に示す構成のように、現像剤移動板511が周回軸線βに対して傾斜している場合には傾斜している方向に沿ってさらに流れる。さらに、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511における対向部511aの「曲線波形状」の凹部511cを通過した後、さらには現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。また、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合でも「曲線波形状」の凹部511cにおいて現像スリーブ532に接触しないようにすることができ、それだけ現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を軽減させることができる。
また、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜している場合〔図18(c)及び図18(d)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行に現像剤移動板511を配設する場合に比べ、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)における一方側又は他方側に確実に移動させることができる。
<第4形状の現像剤移動板>
図19から図22は、それぞれ、現像スリーブ532に対向する対向部511aの形状が複数のスリット形状とされた第4形状の現像剤移動板511の一例、他の例、さらに他の例1及びさらに他の例2を説明するための図である。図19(a)から図22(a)は、その現像剤移動板511の概略側面図である。図19(b)から図22(b)は、その現像剤移動板511が現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図19(c)及び図19(d)は、それぞれ、その現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。図20(c)及び図21(c)は、それぞれ、その現像剤移動板511により現像剤Dの流れる方向と同方向に現像剤Dが流れるように現像剤移動板511が一方側及び他方側に傾斜している状態を模式的に示す平面図である。
第4形状の現像剤移動板511は、側方から視た現像スリーブ532に対向する対向部511a〔図19(a)、図20(a)、図21(a)及び図22(a)参照〕の形状が複数のスリット形状(例えば矩形波形状)とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を比較的単純な形状にすることができ、それだけ簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。また、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
ここで、「スリット形状」は、個々のスリット511a2〜511a2〔図19(a)、図20(a)、図21(a)及び図22(a)参照〕を何れも同一形状又は略同一となるように形成することができる。個々のスリット511a2〜511a2を周回方向R1に沿うように形成することができ(図19参照)、また、周回方向R1に対して傾斜するように形成することができる(図20から図22参照)。個々のスリット511a2〜511a2を周回方向R1に対して傾斜するように形成する場合、現像剤Dが交差方向(例えば周回軸線方向V)における両方向のうち何れか一方(図20に示す例では一方側、図21に示す例では他方側)に移動するように個々のスリット511a2〜511a2を形成することができ、また、交差方向(例えば周回軸線方向V)における両内側又は両外側(図22に示す例では両外側)に移動させるように形成することができる。また、「スリット形状」は、交差方向(例えば周回軸線方向V)における両内側又は両外側に移動させるように形成する場合、個々のスリット511a2〜511a2を長手方向Lにおける一方側と他方側とで互いに鏡像〔図22(a)参照〕になるような形状としてもよい。この場合の「スリット形状」としては、例えば、長手方向Lにおける中央部δ又は略中央部δ(図22参照)を境にして左右対称の形状とすることができる。
図19に示す構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の「スリット形状」の凸部511bの現像剤Dとの当接面に沿って流れ、例えば、図19(c)及び図19(d)に示す構成のように、現像剤移動板511が周回軸線βに対して傾斜している場合には傾斜している方向に沿ってさらに流れる。
また、図20から図22に示す構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の「スリット形状」の凸部511bの周回方向R1に対して傾斜した傾斜部の傾斜方向に沿って流れ、例えば、図20(c)及び図21(c)に示す構成のように、現像剤移動板511が周回軸線βに対して傾斜している場合には傾斜している方向に沿ってさらに流れる。
さらに、図19から図22に示す構成では、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511における対向部511aの「スリット形状」の凹部511cを通過した後、さらには現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。また、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合でも「スリット形状」の凹部511cにおいて現像スリーブ532に接触しないようにすることができ、それだけ現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を軽減させることができる。
また、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の周回軸線βに対して傾斜している場合〔図19(c)、図19(d)、図20(c)及び図21(c)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βに平行又は略平行に現像剤移動板511を配設する場合に比べ、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)における一方側又は他方側に確実に移動させることができる。
<第5形状の現像剤移動板>
図23は、V字形状又は略V字形状とされた第5形状の現像剤移動板511の一例を説明するための図である。図23(a)は、その現像剤移動板511の概略平面図である。図23(b)は、その現像剤移動板511の長手方向Lの両端5111,5112を結ぶ仮想直線εが現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図23(c)は、その現像剤移動板511の斜視図である。なお、図23では、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している状態を示している。
第5形状の現像剤移動板511は、現像スリーブ532の径方向から視た形状がV字形状又は略V字形状とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を比較的単純な形状にすることができ、それだけ簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。また、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
ここで、V字形状又は略V字形状の現像剤移動板511は、周回方向R1における上流側に向けて凸になるように配設されている。
かかる構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の現像剤Dとの当接面に沿ってV字形状又は略V形状の頂点Q1を基点に両側に流れる。さらに、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。
また、現像剤移動板511は、現像剤移動板511の長手方向Lの両端5111,5112を結ぶ仮想直線εが周回軸線βに平行又は略平行になるように現像剤移動板511を配設する場合〔図23(b)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βと交差するように現像剤移動板511を配設する場合に比べ、仮想直線εが現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)における両方向に(例えばV字形状又は略V字形状の頂点Q1が交差方向における中央部δ又は略中央部δに位置する場合には交差方向における中央部δ又は略中央部δを間にして両方向に)確実に移動させることができる。
詳しくは、現像剤移動板511は、全体の形状が側方から視た長方形状又は略長方形状の板材を短手方向Kに沿った折り目(頂点Q1)を境にして屈曲させた構成とされている。
なお、第5形状の現像剤移動板511において、第2形状から第4形状のうちの何れか1つの形状と組み合わせてもよい。
<第6形状の現像剤移動板>
図24は、U字形状又は略U字形状とされた第6形状の現像剤移動板511の一例を説明するための図である。図24(a)は、その現像剤移動板511の概略平面図である。図24(b)は、その現像剤移動板511の長手方向Lの両端5111,5112を結ぶ仮想直線εが現像スリーブ532の周回軸線βに対して平行又は略平行に配設されている状態を模式的に示す平面図である。図24(c)は、その現像剤移動板511の斜視図である。なお、図24では、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している状態を示している。
第6形状の現像剤移動板511は、現像スリーブ532の径方向から視た形状がU字形状又は略U字形状とされている。
こうすることで、現像剤移動板511を比較的単純な形状にすることができ、それだけ簡単にかつ容易に現像剤移動板511を作製することができる。また、現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)に確実に移動させることができる。
ここで、U字形状又は略U字形状の現像剤移動板511は、周回方向R1における上流側に向けて凸になるように配設されている。
かかる構成では、現像スリーブ532の表面532aにおける現像剤Dは、周回方向R1から現像剤移動板511の上流側近傍で流れを変えて現像剤移動板511の現像剤Dとの当接面に沿ってU字形状又は略U形状の頂点Q2を基点に両側に流れる。さらに、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511における対向部511aを通過した後、周回方向R1に流れる。また、現像剤Dは、現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511の長手方向Lにおける両外側を通過した後、周回方向R1に流れる。
かかる構成において、現像剤移動板511は、現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532への接触による現像剤移動板511及び現像スリーブ532の少なくとも一方の損傷を無くすことができる。
また、現像剤移動板511は、現像剤移動板511の長手方向Lの両端5111,5112を結ぶ仮想直線εが周回軸線βに平行又は略平行になるように現像剤移動板511を配設する場合〔図24(b)参照〕には、現像スリーブ532の周回軸線βと交差するように現像剤移動板511を配設する場合に比べ、仮想直線εが現像剤Dを交差方向(例えば周回軸線方向V)における両方向に(例えばU字形状又は略U字形状の頂点Q2が交差方向における中央部δ又は略中央部δに位置する場合には交差方向における中央部δ又は略中央部δを間にして両方向に)確実に移動させることができる。
詳しくは、現像剤移動板511は、全体の形状が側方から視た長方形状又は略長方形状の板材を手方向湾曲させた構成とされている。
なお、第6形状の現像剤移動板511において、第2形状から第4形状のうちの何れか1つの形状と組み合わせてもよい。
<第1形状から第6形状の現像剤移動板について>
ここで、第1形状から第6形状の現像剤移動板511が現像スリーブ532に接触している場合には、現像剤移動板511の現像スリーブ532に対向する対向部511aが現像スリーブ532に全体的に接触することが好ましい。また、現像剤移動板511が現像スリーブ532から離間している場合には、現像剤移動板511と現像スリーブ532との間の距離を長手方向Lの全体に亘って均一又は略均一にすることが好ましい。
(第9実施形態)
−現像剤移動板の長さ−
以上説明した第1形状から第6形状の何れの現像剤移動板511においても、現像剤移動板511の周回軸線方向Vにおける長さは、現像槽51の周回軸線方向Vにおける開口部51aの幅と同等以上でもよいし、現像槽51の周回軸線方向Vにおける開口部51aの幅よりも小さくてもよい。現像剤移動板511の周回軸線方向Vにおける長さが現像槽51の周回軸線方向Vにおける開口部51a(図2及び図3参照)の幅よりも小さいとき、現像剤移動板511による現像剤Dの交差方向(例えば周回軸線方向V)への移動を考慮して、現像剤Dの交差方向への移動分だけ現像剤移動板511の周回軸線方向Vにおける長さを短くすることができる。
(第10実施形態)
−現像剤移動板の材料−
ところで、現像剤移動板511は、現像スリーブ532の表面532aに搬送される現像剤Dを受け止め、現像剤Dの流れ方向を周回方向R1から交差方向(例えば周回軸線方向V)に変える強度を有するものであれば、何れのものでもよいが、比較的安価にかつ容易に入手できる材料を用いて現像剤移動板511を作製することが望まれる。
この点、第5実施形態から第8実施形態において、現像剤移動板511としては、金属、樹脂、セラミック又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせにより構成されている態様を例示できる。
こうすることで、現像スリーブ532の表面532aに搬送される現像剤Dを受け止め、現像剤Dの流れ方向を周回方向R1から交差方向(例えば周回軸線方向V)に変える強度を有しつつ、比較的安価にかつ容易に入手できる材料を用いて現像剤移動板511を作製することができる。現像剤移動板511に用いることができる金属材料としては、それには限定されないが、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、黄銅、アルミニウムなどを挙げることができる。現像剤移動板511に用いることができる樹脂としては、それには限定されないが、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂といった熱硬化性樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテル樹脂といった熱可塑性樹脂や、カーボン樹脂などを挙げることができる。
(その他の実施の形態)
本実施の形態では、現像剤DとしてトナーT及びキャリアCを主成分とする2成分現像剤を用い、現像装置5を2成分現像剤により現像動作を行う構成としたが、現像剤Dとして磁性トナーを主成分とする磁性1成分現像剤を用い、現像装置5を磁性1成分現像剤により現像動作を行う構成としてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
5 現像装置
51 現像槽
51a 開口部
53 現像ローラ
531 マグネットローラ
532 現像スリーブ
532a 表面
53a マグネットピース
54 規制部材
100 画像形成装置
500 トナー残留抑制部材
510 現像剤移動部材
511 現像剤移動板
511a 対向部
511a1 鋸波
511a2 スリット
511b 凸部
511c 凹部
AR 外周領域
ARa 現像領域
ARb 上流側現像剤保持領域
ARc 現像剤釈放領域
ARd 下流側現像剤保持領域
C キャリア
D 現像剤
K 短手方向
L 長手方向
M1〜M5 磁石体
NM 非磁界形成部
Q1 頂点
Q2 頂点
R 周方向
R1 周回方向
T トナー
V 周回軸線方向
X 左右方向
X1 一方側
X2 他方側
Y 奥行方向
Y1 一方側
Y2 他方側
Z 上下方向
d 距離
α 接線
β 周回軸線
γ 垂線
δ 中央部
ε 仮想直線
θ 交差角度
θa 直角
θb 鋭角
θc 鋭角
φ 傾斜角度

Claims (9)

  1. マグネットローラと、前記マグネットローラの周りを予め定めた所定の周回方向に周回する現像スリーブと、前記現像スリーブの表面の周方向における一部を開放して現像領域を形成する開口部を有する現像槽と、前記現像スリーブの表面における現像剤の層厚を規制する規制部材とを備えた現像装置であって、
    前記現像スリーブの表面に直接付着するトナーの残留を抑制するトナー残留抑制部材を備えており、
    前記トナー残留抑制部材は、前記現像剤を前記周回方向に交差する方向である交差方向に移動させる現像剤移動部材を含み、
    前記現像剤移動部材は、現像剤移動板とされており、
    前記現像剤移動板は、長手方向が前記現像スリーブの周回軸線に対して傾斜する角度である傾斜角度をつけて配設されていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置であって、
    前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域以外の領域に配設されていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の現像装置であって、
    前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、
    前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域の前記周回方向における下流側端と前記現像剤釈放領域の前記周回方向における上流側端との間の上流側現像剤保持領域において、前記現像スリーブの表面における前記現像剤に接触するように配設されていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の現像装置であって、
    前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、
    前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像剤釈放領域において、前記現像スリーブの表面と接触した状態で配設されていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1つに記載の現像装置であって、
    前記マグネットローラは、磁界を形成しない非磁界形成部を有し、前記非磁界形成部で前記現像剤を釈放する現像剤釈放領域を形成し、
    前記規制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像領域の前記周回方向における上流側端と前記現像剤釈放領域の前記周回方向における下流側端との間に配設され、
    前記トナー残留抑制部材は、前記現像スリーブの外周領域のうち、前記現像剤釈放領域の前記周回方向における下流側端と前記規制部材との間の下流側現像剤保持領域において、前記現像スリーブの表面における前記現像剤に接触するように、かつ、前記現像スリーブの表面から前記規制部材と前記現像スリーブとの間の距離以上に離間した状態で配設されていることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1つに記載の現像装置であって、
    前記現像剤移動板は、前記現像スリーブの接線に対して交差していることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項から請求項までの何れか1つに記載の現像装置であって、
    前記現像剤移動板は、前記現像剤を前記交差方向に移動させるための予め定めた所定の形状を有していることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項から請求項までの何れか1つに記載の現像装置であって、
    前記現像剤移動板は、金属、樹脂、セラミック又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせにより構成されていることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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