JP6734464B1 - 無振動レシプロエンジン - Google Patents
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Abstract
Description
「太陽クランク・遊星クランク・ピストン滑動体・直交滑動体のそれぞれの運動部材およびピストン滑動体レール・直交滑動体レールのそれぞれのエンジン内壁固定部材を所要の設置条件を満たすように組み合わせて設置することにより、また、太陽クランク・遊星クランク・ピストン滑動体・直交滑動体のそれぞれにおける重量調整とそれぞれの重心位置の適宜の設定を行なうことにより、レシプロエンジンにおけるピストンの往復運動を原因とする機械的振動をなくした無振動レシプロエンジン」
に関する技術分野である。
1、特開2008−255909・クランクレスレシプロエンジン
2、特開2008−267468・クランク装置
3、特許第4553977号・ロータリー式シリンダー装置
4、特許第5061300号・クランク装置
の4件の事案が発見されたが、いずれの事案もその発明趣旨は本発明とは相違し本発明の「特許請求の範囲」に抵触する先行技術としての内容を有する事案ではなかった。
本発明は、
「太陽クランク1・遊星クランク4・ピストン滑動体7・直交滑動体8のそれぞれの運動部材およびピストン滑動体レール9・直交滑動体レール10のそれぞれのエンジン内壁固定部材を所要の設置条件を満たすように組み合わせて設置することにより、また、太陽クランク1・遊星クランク4・ピストン滑動体7・直交滑動体8のそれぞれにおける重量調整とそれぞれの重心位置の適宜の設定を行なうことにより、レシプロエンジンにおけるピストンの往復運動を原因とする機械的振動をなくした無振動レシプロエンジン」
を製作し提供することを課題とする。
ただし、太陽クランク1の回転半径はrであり、太陽クランクピン2の半径はaであ り、r>aである。
また、「太陽クランク1の回転半径」とは、「太陽クランクジャーナル3の中心軸と 太陽クランクピン2の中心軸の距離」をいう。
2、「図8」において図示するように、当該の太陽クランクピン2に遊星クランク4を装 着する。
ただし、
イ、太陽クランクピン2の中心軸と遊星クランク4のクランクジャーナルの中心軸は一 致し、遊星クランク4は太陽クランクピン2に対して回転自在であり、したがって太 陽クランクピン2は遊星クランク4のクランクジャーナルとなる。
ロ、遊星クランク4の回転半径はrとし、そのクランクジャーナルの中心軸を中心にし て相互に位相差180度の位置関係を有する一対のクランクピンとしてのピストン滑 動体クランクピン5と直交滑動体クランクピン6を設ける。
ただし、「遊星クランク4の回転半径」とは、「遊星クランクジャーナルの中心軸 とピストン滑動体クランクピン5の中心軸」および「遊星クランクジャーナルの中心 軸と直交滑動体クランクピン6の中心軸の距離」をいい、両者の距離はともにrで同 一である。
ハ、ピストン滑動体クランクピン5の半径はbとし直交滑動体クランクピン6の半径は cとし、b>r+a、c>r+a、もしくはb=c>r+aとする。
ニ、「図10」「図11」において図示するように、ピストン滑動体クランクピン5と 直交滑動体クランクピン6の遊星クランク4の回転軸方向における設定の位置関係と しては、遊星クランク4のクランクジャーナルの回転軸方向における中心点を位置基 準としてその中央部分にピストン滑動体クランクピン5が一体のクランクピンとして 設置されピストン滑動体クランクピン5の側方両側の部分に直交滑動体クランクピン 6が二体のクランクピンとして設置される位置関係とする。
3、「図1」「図2」において図示するように、ピストン滑動体クランクピン5に、ピス トン滑動体クランクピン5に対して回転自在であるピストン滑動体7を装着する。
ただし、「図5」「図6」において図示するように、ピストン滑動体7とコンロッド 13とピストン11は一体である部材として形成する。
4、「図1」「図2」において図示するように、直交滑動体クランクピン6に、直交滑動 体クランクピン6に対して回転自在である直交滑動体8を装着する。
5、「図2」「図6」において図示するように、ピストン滑動体7が自在に直線往復運動 できるようにピストン滑動体レール9を設ける。
ただし、ピストン滑動体レール9はピストン滑動体7を滑動保持しエンジン内壁と一 体化して不動でありかつシリンダー12の中心線と平行である部材として設置される。
6、「図2」「図6」において図示するように、直交滑動体8が自在に直線往復運動でき るように直交滑動体レール10を設ける。
ただし、直交滑動体レール10は直交滑動体8を滑動保持しエンジン内壁と一体化し て不動でありかつピストン滑動体レール9と直交する方向であって遊星クランク4のク ランクジャーナルの中心軸に垂直な方向である部材として設置される。
7、「ピストン11およびコンロッド13と一体である部材としてのピストン滑動体7」 の重量をm1とし、直交滑動体8の重量をm2とし、遊星クランク4の重量をm3とし 、太陽クランク1の重量をm4とする。
8、ピストン滑動体7・直交滑動体8・遊星クランク4・太陽クランク1の重心位置に関 しては、
イ、「ピストン滑動体7の重量としてのm1の重量の重心位置」は、ピストン滑動体ク ランクピン5の中心軸上に一致するように、
ロ、「直交滑動体8の重量としてのm2の重量の重心位置」は、直交滑動体クランクピ ン6の中心軸上に一致するように、
ハ、「ピストン滑動体7と直交滑動体8と遊星クランク4の重量としてのm1+m2+ m3の重量の重心位置」は、遊星クランクジャーナルの中心軸上に一致するように、
ニ、「ピストン滑動体7と直交滑動体8と遊星クランク4と太陽クランク1の重量とし てのm1+m2+m3+m4の重量の重心位置」は、太陽クランクジャーナル3の中 心軸上に一致するように、
各部材ごとに釣り合わせ重りの付加もしくは肉抜き加工等による重量調整を行なう。
1、シリンダー12内においてピストン11が燃焼ガスの押し圧力を受けて直線移動運動 をすると、「ピストン11およびコンロッド13と一体である部材としてのピストン滑 動体7」もまた滑動保持されているピストン滑動体レール9を滑動しながらの直線移動 運動を行なう。
2、ピストン滑動体7は遊星クランク4のピストン滑動体クランクピン5に対して回転自 在に装着されているために、ピストン滑動体クランクピン5はピストン滑動体7の直線 移動運動に対応してピストン滑動体レール9内を直線移動しつつ「遊星クランク4のク ランクジャーナルを回転中心とする回転半径rの相対的回転運動」を行なう。
3、この時、「遊星クランク4のクランクジャーナルを中心としてピストン滑動体7と1 80度の位相差の位置にある直交滑動体8」もまた同時に遊星クランク4のクランクジ ャーナルの相対的回転運動に対応して直交滑動体クランクピン6に対して相対的回転運 動を行ないながら滑動保持されている直交滑動体レール10において直線移動運動を行 なう。
4、すなわち、ピストン滑動体レール9と直交滑動体レール10は直交する位置関係にあ ることから、シリンダー12の中心線が水平であるとすると、
イ、ピストン滑動体7およびピストン滑動体クランクピン5は、ピストン滑動体レール 9内で水平直線往復運動を行ない、
ロ、直交滑動体8および直交滑動体クランクピン6は、直交滑動体レール10内で垂直 直線往復運動を行なうこととなる。
5、この時、「双方のクランクピンのクランクジャーナルとして機能する遊星クランク4 」は、ピストン滑動体7が受ける「ピストン11の押し圧力のピストン滑動体レール9 に作用する側圧分力」を動力として、「ピストン滑動体レール9と直交滑動体レール1 0の交点すなわちまた太陽クランクジャーナル3の回転中心軸を回転中心とする回転運 動」を行なうこととなる。
6、「遊星クランク4のクランクジャーナルの中心軸は太陽クランク1のクランクピン2 の中心軸と同一」であるから、外見的に「遊星クランク4は自身のクランクジャーナル を回転中心とする自転運動を行ないながら太陽クランク1のクランクジャーナル3を回転中心とする回転半径rの公転運動を行なう」こととなり、
「5における遊星クランク4の公転運動としての回転運動」はすなわち「太陽クラン ク1の回転運動すなわちまたエンジン出力軸の回転運動」となり、エンジンは外部に対する出力を行なうこととなる。
7、ただし、この時のピストン滑動体7(ピストン滑動体クランクピン5)・直交滑動体 8(直交滑動体クランクピン6)・遊星クランク4・太陽クランク1の作動位置に関す る「太陽クランク1の45度単位での回転角度の推移に応じての相対的位置関係」の模 式図は、「図7」の(1)〜(8)に図示するとおりである。
8、なお、遊星クランク4と太陽クランク1の回転半径はともにrと同一であるから、「 ピストン11とピストン滑動体7の直線往復距離すなわちまたピストンストローク」は 4rである。
9、1〜8の作動過程を経ることにより、「ピストン11の1往復の運動は太陽クランク 1の1回転の運動すなわちまたエンジンの1回転の運動」として成立し、したがってま たピストン11の連続直線往復運動は太陽クランク1の連続回転運動として成立し、ピ ストン11が受けた燃焼ガスによる押し圧力はエンジンの回転出力として外部に円滑に 伝達されることとなり、本発明におけるレシプロエンジンとしての作動と機能が成立す ることとなる。
1、本発明においては、「ピストン滑動体7・直交滑動体8・遊星クランク4・太陽クラ ンク1の各運動部材における重量および重心位置」に関しては、以下の2〜3のとおり である。
2、「ピストン11およびコンロッド13と一体である部材としてのピストン滑動体7」 の重量はm1、直交滑動体8の重量はm2、遊星クランク4の重量はm3、太陽クラン ク1の重量はm4である。
3、ピストン滑動体7・直交滑動体8・遊星クランク4・太陽クランク1の重心位置に関 しては、
イ、「ピストン11およびコンロッド13と一体である部材としてのピストン滑動体7 の重量としてのm1の重量の重心位置」は、ピストン滑動体クランクピン5の中心軸 上に一致するように、
ロ、「直交滑動体8の重量としてのm2の重量の重心位置」は、直交滑動体クランクピ ン6の中心軸上に一致するように、
ハ、「ピストン滑動体7と直交滑動体8と遊星クランク4の重量としてのm1+m2+ m3の重量の重心位置」は、遊星クランクジャーナルの中心軸上に一致するように、
ニ、「ピストン滑動体7と直交滑動体8と遊星クランク4と太陽クランク1の重量とし てのm1+m2+m3+m4の重量の重心位置」は、太陽クランクジャーナル3の中 心軸上に一致するように、
各部材ごとに釣り合わせ重りの付加もしくは肉抜き加工等による重量調整・バランス 調整が行なわれている。
4、また、太陽クランク1の回転半径と遊星クランク4の回転半径がともにrと同一であ ることから、「ピストン滑動体7がピストン滑動体レール9を滑動して行ない直交滑動 体8が直交滑動体レール10を滑動して行なう互いに直交する直線往復運動」は、太陽 クランク1が1回転する間に遊星クランク4が2回転することによって生じる「2個の 回転運動が合成されての見掛け上の直線往復運動」である。
5、したがって、重量がm1であるピストン滑動体7がピストン滑動体レール9を滑動し て直線往復運動を行なったとしても、
イ、m1の重量の重心位置がピストン滑動体クランクピン5の中心軸上にあり、
ロ、重量がm2である直交滑動体8がピストン滑動体レール9に直交する直交滑動体レ ール10を滑動して直線往復運動を行ない、
ハ、m2の重量の重心位置が直交滑動体クランクピン6の中心軸上にあり、
ニ、「ピストン滑動体7の重量m1・直交滑動体8の重量m2およびピストン滑動体ク ランクピン5と直交滑動体クランクピン6によって構成される遊星クランク4の重量 m3の総重量の重心位置」が遊星クランクジャーナルの中心軸上にある以上、
ホ、「遊星クランク4における遊星クランクジャーナルを回転中心とする回転運動」は 「m1+m2+m3の重量の重心位置が遊星クランクジャーナルの回転中心軸から外 れていない円回転運動」であるから、遊星クランク4においてはその回転運動にもか わらず「遊星クランク4の回転運動を原因とする外部への機械的振動」は発生しない こととなる。
6、太陽クランク1において、「太陽クランクジャーナル3の中心軸を間にして太陽クラ ンクピン2の反対側すなわち位相差が180度の位置」に釣り合わせ重りを設置しもし くは肉抜き加工等を行ない「m1+m2+m3+m4の重量の重心位置が太陽クランク ジャーナル3の中心軸上に一致する」ようにすれば、遊星クランクジャーナルと太陽ク ランクピン2はその中心軸が一致しているために「太陽クランク1の回転運動を原因と する外部への機械的振動」は発生しないこととなる。
7、したがって、本発明のレシプロエンジンにおいては、
イ、遊星クランク4の回転運動においても太陽クランク1の回転運動においても「その 回転運動を原因とする外部への機械的振動」は発生しないこととなり、
ロ、したがってまた「ピストン11の往復運動を原因とする外部への機械的振動」は発 生しないこととなる。
1、ピストン11の往復運動を原因とする外部への機械的振動が発生しないことにより、 エンジンの各部分やマウント部分に耐震構造部材を設置する必要がなくなり、エンジン を軽量化することが可能となる効果および利点がある。
2、ピストン11によるシリンダー12の内面への機械的側圧がなくなるためにピストン 11とシリンダー12の偏摩耗が起こらなくなりエンジン寿命が長くなる効果および利 点がある。
すなわち、
イ、ピストン11に作用する燃焼ガスの圧力は遊星クランク4を介して「ピストン滑動 体7のピストン滑動体レール9に対する側圧および直交滑動体8の直交滑動体レール 10に対する側圧」に分圧されて作用するものであり、ピストン11によるシリンダ ー12の内面に対する機械的側圧としてはいっさい作用せず、
ロ、また、これらの側圧が作用する滑動面としての「ピストン滑動体7・ピストン滑動 体レール9・直交滑動体8・直交滑動体レール10における滑動面」はともにクラン ク室内にあって常に十分な潤滑油に浸されており、かつ、シリンダー12やピストン 11のように燃焼ガスの高温に直接的にさらされているわけではない。
したがって、
ハ、従来のレシプロエンジンにおいて不可避的に発生していた「ピストン11とシリン ダー12における相互の機械力学的偏摩耗」はいっさい起こらず、
ニ、「ピストン滑動体7とピストン滑動体レール9および直交滑動体8と直交滑動体レ ール10におけるそれぞれの滑動面の摩耗」は極めて起こりにくいものである。
3、コンロッド13はピストン11と一体化した部材であるために従来のエンジンにおけ るピストンピンおよびピストンスカートは不要となり、かつ、横振れ耐性を考慮する必 要がないので従来のレシプロエンジンにおけるピストンおよびコンロッドに比してとも に著しい重量軽減が可能となる効果および利点がある。
4、シリンダー12とピストン滑動体レール9は十分に近距離に設定されることが可能で あるために、コンロッド13の全長はピストンストロークよりやや長い程度に収まるこ ととなり、エンジン本体の小型化が可能となる効果および利点がある。
5、ピストン滑動体7と直交滑動体8の直線往復運動は「回転半径rである衛星クランク 4と回転半径rである太陽クランク1の2種の円回転運動が合成されて成立する見掛け 上の直線往復運動」であるために、この直線往復運動には従来のレシプロピストン方式 では避けることのできなかった「重量物の直線反復運動としての運動エネルギーの損失 」は存在しないこととなり、模式的に言えば、もしこの直線往復運動に伴う機械抵抗や 空気抵抗等の摩擦抵抗が存在しないとすれば、この直線往復運動およびまたこれに伴う エンジン回転運動は外部から動力を与えられなくとも惰力運動として永久的に継続され る可能性があることとなる。
したがって、この「重量物の直線反復運動としての運動エネルギーの損失」がないぶ ん、無駄なエネルギー消費がなくなり燃費の改善が成される効果および利点がある。
6、シリンダーヘッド部分としての吸排気弁・キャブレター・燃料噴射装置・点火栓等の 各部材の配置や構造は従来のレシプロエンジンの熟成技術をそのまま応用すればいいの で開発費用等がかからない利点がある。
1、「図1」を参考図として、
2、ピストン滑動体7において、ピストン滑動体7の左側部分にコンロッド13とピスト ン11を一体的に設け、かつ、ピストン滑動体7の右側部分にピストン滑動体釣り合わ せ重りを一体的に設け、さらに「ピストン滑動体7とコンロッド13とピストン11と ピストン滑動体釣り合わせ重りの総重量の重心位置」をピストン滑動体クランクピン5 の中心軸上に設ける。
3、直交滑動体8において、「その重量の重心位置」を直交滑動体クランクピン6の中心 軸上に設ける。
4、遊星クランク4において、「ピストン滑動体7とコンロッド13とピストン11とピ ストン滑動体釣り合わせ重りと直交滑動体8と遊星クランク4の総重量の重心位置」を 遊星クランクジャーナルの中心軸上すなわち太陽クランクピン2の中心軸上に設ける。
5、太陽クランク1において、太陽クランクジャーナル3を中心とする太陽クランクピン 2の反対位置すなわち位相差180度の位置に太陽クランク釣り合わせ重りを設け、か つ、「ピストン滑動体7とコンロッド13とピストン11とピストン滑動体釣り合わせ 重りと直交滑動体8と遊星クランク4と太陽クランク釣り合わせ重りを含む太陽クラン ク1の総重量の重心位置」を太陽クランクジャーナル3の中心軸上に設ける。
6、以上の1〜5の構造設定と重量調整を行なうことにより「単気筒無振動レシプロエン ジン」は実施される。
1、「図1」「図5」を参考図として、
2、ピストン滑動体7において、ピストン滑動体7の左側部分にコンロッド13とピスト ン11を一体的に設け、かつ同様に、ピストン滑動体7の右側部分にコンロッド13と ピストン11を一体的に設け、さらに「ピストン滑動体7と左右双方のコンロッド13 とピストン11の総重量の重心位置」をピストン滑動体クランクピン5の中心軸上に設 ける。
3、直交滑動体8において、「その重量の重心位置」を直交滑動体クランクピン6の中心 軸上に設ける。
4、遊星クランク4において、「ピストン滑動体7と左右双方のコンロッド13とピスト ン11と直交滑動体8と遊星クランク4の総重量の重心位置」を遊星クランクジャーナ ルの中心軸上すなわち太陽クランクピン2の中心軸上に設ける。
5、太陽クランク1において、太陽クランクジャーナル3を中心とする太陽クランクピン 2の反対位置すなわち位相差180度の位置に太陽クランク釣り合わせ重りを設け、か つ、「ピストン滑動体7と左右双方のコンロッド13とピストン11と直交滑動体8と 遊星クランク4と太陽クランク釣り合わせ重りを含む太陽クランク1の総重量の重心位 置」を太陽クランクジャーナル3の中心軸上に設ける。
6、以上の1〜5の構造設定と重量調整を行なうことにより「対向2気筒無振動レシプロ エンジン」は実施される。
1、「図1」「図5」を参考図として、
2、「実施例1」における「単気筒無振動レシプロエンジン」を、太陽クランクピン2を 共通のクランクピン軸とし太陽クランクジャーナル3を共通のクランクジャーナル軸と してこのクランクジャーナル軸上に2個直列配置すれば、「直列2気筒無振動レシプロ エンジン」は実施される。
1、「図5」を参考図として、
2、「実施例2」における「対向2気筒無振動レシプロエンジン」を、太陽クランクピン 2を共通のクランクピン軸とし太陽クランクジャーナル3を共通のクランクジャーナル 軸としてこのクランクジャーナル軸上に2個直列配置すれば、「対向4気筒無振動レシ プロエンジン」は実施される。
3、ただし、この「2個の対向2気筒無振動レシプロエンジンが直列配置されて構成され る対向4気筒無振動レシプロエンジン」においては、太陽クランクピン2の半径aはa <rであり太陽クランクピン2の長さはピストンボアの2倍以上であるから、この長細 いクランクジャーナル軸では強度的に信頼できない可能性があるので、太陽クランクピ ン2の軸の中間位置に太陽クランクジャーナルとして機能する太陽クランクジャーナル 3を設け太陽クランクピン2を2分割して機能させることは従来の水平対向型複数気筒 エンジンにおいて使用されていた公知の技術である。
1、「図1」「図5」を参考図として、
2、「実施例1」における「単気筒無振動レシプロエンジン」を、太陽クランクピン2を 共通のクランクピン軸とし太陽クランクジャーナル3を共通のクランクジャーナル軸と してこのクランクジャーナル軸上に4個直列配置すれば、「直列4気筒無振動レシプロ エンジン」は実施される。
1、上記の「実施例1〜実施例5の実施例」を求められる気筒数や気筒配列に対応して適 宜に組み合わせれば、求められる「6気筒・8気筒・12気筒等の4気筒以上の多気筒 無振動レシプロエンジン」は実施される。
4は遊星クランク。5はピストン滑動体クランクピン。6は直交滑動体クランクピン。 7はピストン滑動体。8は直交滑動体。9はピストン滑動体レール。10は直交滑動体レール。
11はピストン。12はシリンダー。13はコンロッド。
Claims (1)
- 1、クランクジャーナルがレシプロエンジンの出力軸である太陽クランクを設ける。
ただし、太陽クランクの回転半径はrであり、太陽クランクピンの半径はaであり、 r>aである。
2、当該の太陽クランクのクランクピンに遊星クランクを装着する。
ただし、
イ、太陽クランクピンの中心軸と遊星クランクのクランクジャーナルの中心軸は一致し 、遊星クランクは太陽クランクピンに対して回転自在である。
ロ、遊星クランクの回転半径はrとし、そのクランクジャーナルの中心軸を中心にして 相互に位相差180度の位置関係を有する一対のクランクピンとしてのピストン滑動 体クランクピンと直交滑動体クランクピンを設ける。
ハ、ピストン滑動体クランクピンの半径はbとし直交滑動体クランクピンの半径はcと し、b>r+a、c>r+a、もしくはb=c>r+aとする。
ニ、ピストン滑動体クランクピンと直交滑動体クランクピンの遊星クランクの回転軸方 向における設定の位置関係としては、遊星クランクのクランクジャーナルの回転軸方 向における中心点を位置基準としてその中央部分にピストン滑動体クランクピンが一 体のクランクピンとして設置されピストン滑動体クランクピンの側方両側の部分に直 交滑動体クランクピンが二体のクランクピンとして設置される位置関係とする。
3、ピストン滑動体クランクピンに、ピストン滑動体クランクピンに対して回転自在であ るピストン滑動体を装着する。ただし、ピストン滑動体とコンロッドとピストンは一体 である部材として形成する。
4、直交滑動体クランクピンに、直交滑動体クランクピンに対して回転自在である直交滑 動体を装着する。
5、ピストン滑動体が自在に直線往復運動できるようにピストン滑動体レールを設ける。 ただし、ピストン滑動体レールはピストン滑動体を滑動保持しエンジン内壁と一体化 して不動でありかつシリンダーの中心線と平行である部材として設置される。
6、直交滑動体が自在に直線往復運動できるように直交滑動体レールを設ける。
ただし、直交滑動体レールは直交滑動体を滑動保持しエンジン内壁と一体化して不動 でありかつピストン滑動体レールと直交する方向であって遊星クランクのクランクジャ ーナルの中心軸に垂直な方向である部材として設置される。
7、ピストンおよびコンロッドと一体である部材としてのピストン滑動体の重量をm1と し、直交滑動体の重量をm2とし、遊星クランクの重量をm3とし、太陽クランクの重 量をm4とする。
8、ピストン滑動体・直交滑動体・遊星クランク・太陽クランクの重心位置に関しては、 イ、ピストン滑動体の重量としてのm1の重量の重心位置は、ピストン滑動体クランク ピンの中心軸上に一致するように、
ロ、直交滑動体の重量としてのm2の重量の重心位置は、直交滑動体クランクピンの中 心軸上に一致するように、
ハ、ピストン滑動体と直交滑動体と遊星クランクの重量としてのm1+m2+m3の重 量の重心位置は、遊星クランクジャーナルの中心軸上に一致するように、
ニ、ピストン滑動体と直交滑動体と遊星クランクと太陽クランクの重量としてのm1+ m2+m3+m4の重量の重心位置は、太陽クランクジャーナルの中心軸上に一致す るように、
各部材ごとに釣り合わせ重りの付加もしくは肉抜き加工等による重量調整を行なう。 以上の1〜8の機械的構成と構造を有することを特徴とする無振動レシプロエンジン。
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